JP4538334B2 - 車両の排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンから延びる排気管に接続されるマフラー内に、隔壁と連通管とを備える車両の排気装置に関する。
一般に、エンジンから延びる排気管に接続されるマフラー内に、このマフラー内を複数の膨張室に仕切る隔壁と、この隔壁を貫通して膨張室間や膨張室とマフラー外の空間とを各々連通する複数の連通管とを備える自動二輪車の排気装置が知られている。
この種の車両の排気装置では、マフラー内で排気ガスの流れを反転させて消音効果を高めるために、膨張室を隔てる隔壁に、複数の連通管を一定間隔を保って並べて配置したタイプが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上記特許文献の技術では、マフラー内に、排気管に接続されるU字状連通管を配置し、このU字状連通管の出口部に触媒体を近接配置すると共に、この触媒の活性化を促すために、U字状連通管の上流部の熱を触媒体の外周部に伝達する熱伝達部品を配置したものが提案されている。
特開2002−195027号公報
しかし、従来の排気装置では、複数の連通管を、一定間隔を保って並べて隔壁に配置するため、パス数が増加した場合、隔壁を貫通する連通管の本数が増して連通管の配置の自由度が制限される場合がある。例えば、楕円形状の隔壁では、貫通する連通管の本数が増して3本以上となった場合、真円形状の隔壁に比して、連通管を、一定間隔を保って並べて配置しにくい。
また、マフラー内に触媒体を配置した場合には、この触媒体に熱を伝導する熱伝達部品を配置すると、部品点数が多くなってしまう。さらに、上記熱伝達部品を配置すると、この熱伝達部品が接触する部分と非接触の部分とで熱ムラが生じてしまい、触媒体全体が活性化されるまでに時間がかかってしまう場合がある。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、限られた隔壁面を有効に使って複数の連通管を配置することができる車両の排気装置を提供することにある。また、マフラー内に触媒を配置する場合でも、部品点数を増大させることなく、触媒の冷機状態からの活性化を促すことが可能な車両の排気装置を提供することにある。
上述課題を解決するため、本発明は、エンジンから延びる排気管に接続されるマフラー内に、このマフラー内を複数の膨張室に仕切る隔壁と、この隔壁を貫通する複数の連通管とを備える車両の排気装置において、前記複数の連通管のうち、両端が膨張室に開口した一の連通管(64)の内側に、一端が隔壁(66)に支持された他の連通管(65)を貫通させて配置し、他の連通管(65)の他端を一の連通管(64)が開口する膨張室に開口し、前記他端を一の連通管(64)の内周面に近接させて溶接したことを特徴とする。
この発明によれば、隔壁を貫通する複数の連通管のうち、一の連通管の内側に、他の連通管を貫通させて配置したので、複数の連通管を、一定間隔を保って並べて隔壁に配置する場合に比して、連通管の配置スペースを小さくすることができ、限られた隔壁面を有効に使って複数の連通管を配置することができ、連通管の配置の自由度が向上する。
この場合において、前記他の連通管(65)の他端を、前記一の連通管(64)の内周面に、一の連通管(64)が貫通する隔壁(62)を貫通する別の連通管(63)に対し距離を換えない方向に近接させて溶接してもよい。
前記一の連通管(64)が、隣接する膨張室間を連通し、前記他の連通管(65)が、前記隣接する膨張室の少なくとも一方を横断して他の隔壁(66)を貫通するようにしてもよい。この構成によれば、音低減に効果的な3パス構造をシンプルなパイプ配置で実現することができる。また、前記他の連通管(65)を、排気ガスをマフラー外に排出するテールパイプにすることにより、テールパイプの配置の選択肢を拡げることができる。
また、前記他の連通管(125)の上流側の開口端(125a)が、前記一の連通管(70)の開口端(70b)より上流で開口し、前記他の連通管(125)と前記一の連通管(70)との間に、触媒体(100)を配置してもよい。この構成によれば、触媒体が、この触媒体を通過する排気ガスよりも上流側の排気ガスが通過する他の連通管からの放熱によって暖められるので、触媒体に排気管からの熱を伝達するための熱伝達部品を設けなくても、触媒体を他の連通管からの放熱によって暖めることができ、しかも、排気管の延長管の直後に触媒体を配置する場合に比して、排気抵抗を増やすことなく、触媒体の活性化を促進することができる。また、この構成において、前記他の連通管(125)を、前記排気管の延長管にすることにより、高温の排気ガスにより加熱される延長管からの放熱によって触媒体を暖めることができ、触媒体の活性化がより促進される。
本発明では、マフラー内を複数の膨張室に仕切る隔壁を貫通する複数の連通管のうち、一の連通管の内側に、他の連通管を貫通させて配置したので、限られた隔壁面を有効に使って複数の連通管を配置することができ、連通管の配置の自由度が向上する。
また、他の連通管の上流側の開口端を一の連通管の開口端より上流で開口させ、この他の連通管と一の連通管との間に触媒体を配置することにより、触媒体に排気管からの熱を伝達するための熱伝達部品を設けなくても、触媒体を他の連通管からの放熱によって暖めることができ、また、排気管の延長管の直後に触媒体を配置する場合に比して、排気抵抗を増やすことなく、触媒体の活性化を促進することができる。この場合に、他の連通管を排気管の延長管にすることにより、高温の排気ガスにより加熱される延長管からの放熱によって触媒体を暖めることができ、触媒体の活性化がより促進される。
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。なお説明中、前後および左右といった方向の記載は、車体に対してのものとする。
図1は、本実施形態に係る自動二輪車の全体構成の側面図を示している。この自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前端部に回動可能に支持された左右一対のフロントフォーク3と、これらフロントフォーク3の上端部に取り付けられて車体前部の上部に配置された操舵用の左右一対のバーハンドル4と、フロントフォーク3に回転自在に支持された前輪5と、車体フレーム2に支持されたエンジン6と、エンジン6の前方に配置されたラジエータ7と、エンジン6の後端と車体フレーム2によって鉛直方向に揺動可能に支持されたリヤフォーク8と、このリヤフォーク8の後端部に回転自在に支持された後輪9と、車体フレーム2の上部に配置された燃料タンク10と、この燃料タンク10の後方に配置された運転者が着座する乗車用シート11および同乗者が着座するピリオンシート12とを備えており、車体前部のほぼ全体がフロントカウル15によって覆われている。なお、ピリオンシート12は、乗車用シート11の後側に配置されたリヤカウル13に設けられている。
車体フレーム2は、前端のヘッドパイプ16と、このヘッドパイプ16から左右にわかれて後方かつ斜め下方に延び、その前後に下方に延びる前側エンジンハンガ17a、ならびに後側エンジンハンガ17bが、一体的に設けられた左右一対のメインフレーム17と、このメインフレーム17の後部上側に連結された左右一対の連結板19と、メインフレーム17および連結板19に連結されて後方かつ斜め上方に延びる左右一対のシートレール18とを備えている。なお、シートレール18は、連結板19に連結されて後方かつ斜め上方に延びる左右一対のアッパーパイプ18aと、メインフレーム17の後端部の連結部20に連結されて後方かつ斜め上方に延びる左右一対のロワーパイプ18bとを有しており、これらアッパーパイプ18aおよびロワーパイプ18bは後端部が互いに溶接されている。また、上記したリヤカウル13の前端部は、メインフレーム17の連結部20に連結されている。
エンジン6は、シリンダヘッド21を備えたシリンダブロック22と、このシリンダブロック22の下に連設されたクランクケース23とを備え、シリンダブロック22内に、左右方向に4本のシリンダ(気筒)が並列に配された並列4気筒4サイクル型エンジンである。このエンジン6は、シリンダブロック22がやや前傾した状態で、このシリンダブロック22が、メインフレーム17の前側エンジンハンガ17aに、またクランクケース23の後端上部がメインフレーム17の後端の後側エンジンハンガ17bにそれぞれボルト止めされることにより、車体フレーム2に支持されている。
また、シリンダブロック22の前部には、4つのシリンダ毎に排気管25(図1では1本しか図示していない)が接続され、4本の排気管25は、シリンダブロック22に対する接続端部25aから下方に延び、エンジン6の下方において2本ずつの排気管25に揃えられ、さらに、クランクケース23の下面に沿って後方に延び、クランクケース23の後方において、1本の集合排気管25bにまとめられている。そして、この集合排気管25bは、右斜め後方に立ち上がりながら後輪9の右側に沿って配置され、その後端部には、真円筒形状のマフラー26が接続されている。このマフラー26には、マフラーバンド26aが取り付けられ、このマフラーバンド26aは、マフラーステー26bを介して、シートレール18のロワーパイプ18bに固定されている。
リヤフォーク8は、その前端の基部30から左右一対のフォーク部31が後方に延びてなるもので、基部30がエンジン6の後端部に設けられたピボット6Aに枢支されることにより、このピボット6Aを軸に鉛直方向に揺動可能となっている。また、リヤフォーク8の基部30とメインフレーム17の後端との間にはリヤクッションユニット32が介装されており、これにより後輪9が路面から受ける振動を緩和吸収している。なお、フォーク部31の上部には、後輪9の前部上方を覆う前部リアフェンダ33が取り付けられており、リヤカウル13の下部にも後輪の中間上方を覆う上部リアフェンダ34が取り付けられ、さらに、この上部リアフェンダ34の後部にも、後輪の後部上方を覆う後部リアフェンダ35が取り付けられている。
加えて、フロントカウル15には左右一対のフロントウインカ36が取り付けられており、上部リアフェンダ34および後部リアフェンダ35の境界部分には左右一対のリヤウインカ37が取り付けられている。さらに、リヤカウル13の後端部とこのリヤカウル13の下側に取り付けられる上部リアフェンダ34の後端部とで囲まれる部分の内側に尾灯ユニット40が配置されている。
リヤカウル13は、上側のアッパーパイプ18aと下側のロワーパイプ18bとで構成されるシートレール18の外側を覆っており、特にロワーパイプ18bについては、これを完全に覆っている。すなわち、自動二輪車を側方から見ても、ロワーパイプ18bは一切見ることができない。リヤカウル13は、その前端部がメインフレーム17の連結部20に連結されている。
さて、この実施形態では、図2に示すように、マフラー26が筒状本体60を有し、この本体60内が、真円形状の第一隔壁61及び第二隔壁62を介して、3つの膨張室X,Y,Zに仕切られている。以下、膨張室Xを第一膨張室と表記し、膨張室Zを第二膨張室と表記し、膨張室Yを第三膨張室と表記する。
このマフラー26の前端壁(隔壁)63には、集合排気管25bの延長管25cが貫通して固定され、この延長管25cの出口25dは、第一膨張室Xに連通されている。
第一隔壁61には、この第一隔壁61の中心から若干ずれた位置に、連通管63が貫通して固定され、この連通管63は、前側開口端63aが第一膨張室Xに連通すると共に、第三膨張室Yを横断して第二隔壁62を貫通し、後側開口端63bが第二膨張室Zに連通することによって、第一膨張室Xと第二膨張室Z間が連通されている。
第二隔壁62には、さらに、この連通管63と干渉しない位置に、図3(A)に示すように、上記連通管63より大径の連通管64が貫通して固定されており、この連通管64は、図2に示すように、前側開口端64aが第三膨張室Yに連通すると共に、後側開口端64bが第二膨張室Zに連通することによって、隣接する膨張室Y,Z間が連通されている。
この連通管64の内側には、連通管64より小径に形成され、マフラー26の後端壁(隔壁)66を貫通して固定される連通管65が貫通して配置されている。この連通管65は、第二膨張室Zを横断して、その前側開口端65aが上記連通管64の前側開口端64aより突出する位置にて第三膨張室Yに連通し、その後側開口端65bがマフラー26外の空間に連通することによって、マフラー26内の第三膨張室Yとマフラー26外の空間とを連通するテールパイプとして機能している。
このマフラー26の後端部には、テールカバー67が固定され、このテールカバー67は、連通管65の後端部65b、つまり、テールパイプの出口部分の周囲を覆う椀形状に形成されている。
上記構成により、エンジン6から排出された排気ガスは、図2中、矢印で示すように、延長管25cを通過してマフラー26内の第一膨張室Xに入った後、連通管63を通過して第二膨張室Zに入り、そこで、連通管65と連通管64との間の間隙を通過することにより、マフラー26内で排気ガスの流れを反転して第三膨張室Yに入った後、再び流れる方向を反転して連通管65を通過してマフラー26外に排出される。
このように、排気ガスを3つの膨張室X,Y,Zを通過させて各膨張室で膨張させると共に、マフラー26内で排気ガスの流れを複数回反転させて排気経路長を長くする、いわゆる3パス構造をとっているので、マフラー26内で排気ガスを低圧にして排気音を低減することができる。
本構成では、第二隔壁62を貫通する連通管64,65を、一方の連通管64の内側に他方の連通管65を貫通させて配置したので、これら連通管64,65を、一定間隔を保って並べて隔壁62に配置する場合に比して、連通管64,65の配置スペースを小さくすることができ、連通管の配置の自由度が向上する。
特に、本構成では、隣接する膨張室Y,Z間を連通する連通管64の内側に、その一方の膨張室Zを横断して膨張室Yとマフラー26外とを連通する連通管(テールパイプ)65を配置したので、隔壁62を貫通させる3本の連通管63〜65を、一定間隔を保って並べて配置する場合に比して、音低減に効果的な3パス構造をシンプルなパイプ配置で実現できると共に、テールパイプ(連通管65)の配置の選択肢を拡げることができる。
なお、本実施形態では、図3(A)に示すように、テールパイプ(連通管65)を連通管64と同軸に配置し、後端壁66のみに固定して片持ち支持する場合を例示したが、図3(B)に一例を示すように、テールパイプを連通管64の内周面に近接させ、テールパイプと連通管64とを点付溶接することによって、テールパイプを点付溶接部と後端壁66とで両持ち支持させてもよい。
図4(A)は、別の実施形態を示している。この図は、マフラー26を楕円の筒形状に形成した場合の第二隔壁62a近傍の断面図を示している。なお、以下の説明では、図2と同一部分には同一符号を付して示しており、その説明を省略する。
本構成では、第二隔壁62aが楕円形状に形成され、この第二隔壁62aの長手方向に、連通管63及び64が各々間隔を空けて配置され、この連通管64の内側に、テールパイプとして機能する連通管65が貫通して配置される。これにより、第二隔壁62aの長手方向の長さを比較的短くしても、隔壁面を有効に使って三本の連通管63,64,65を効率よく配置することができる。
なお、この場合においても、図4(B)に示すように、テールパイプとして機能する連通管65を連通管64の内周面に近接させ、テールパイプと連通管64とを点付溶接することによって、テールパイプを点付溶接部と後端壁66とで両持ち支持させてもよい。また、上記マフラー及び隔壁の形状は一例であって、これに限定されず、他の異形形状であってもよい。
図5は、別の実施形態を示す。
この実施形態では、膨張室Yが第一膨張室に相当し、膨張室Xが第二膨張室に相当し、膨張室Zが第三膨張室に相当している。
このマフラー126において、第一隔壁61には、この第一隔壁61の中心から若干ずれた位置に、排気管125bの延長管(連通管)125cより大径の連通管70が貫通して固定され、この連通管70の内側には、延長管125cが貫通して配置され、延長管125cの出口125dが第一膨張室Yに連通されている。
連通管70の前側開口端70aは、第二膨張室Xに連通し、後側開口端70bは、第一膨張室Yに連通することによって、隣接する膨張室X,Y間が連通され、延長管125cの出口125dは、この連通管70の後側開口端70bより突出する位置にて第一膨張室Yに連通されている。
さらに、この連通管70と延長管125cとの間の間隙には、排気ガス中の炭化水素と一酸化炭素と酸化窒素とを、酸化、還元反応によって除去する触媒体100が配置されている。
この触媒体100には、多孔質のハニカム構造体に白金、パラジウム、ロジウム等をコーティングして構成されたハニカム三元触媒が適用され、この触媒体100は、その内周側部分101が延長管125cの外周面125eと密着して配置されている。この触媒体100の他の構成として、図6に示すように、その両端が延長管125cの外周面125eに密着するパンチングパイプ110に、白金、パラジウム、ロジウム等を担持させたヒートパイプを適用してもよい。なお、これら構成は一例であって、これに限定されず、他の構成であってもよい。
また、第一隔壁61には、上記連通管70と干渉しない位置に、連通管71が貫通して固定され、この連通管71は、前側開口端71aが第二膨張室Xに連通すると共に、第一膨張室Yを横断して第二隔壁62を貫通し、後側開口端71bが第三膨張室Zと連通することによって、第二膨張室Xと第三膨張室Z間が連通されている。
マフラー126の後端壁66には、連通管72が貫通して固定され、この連通管72の前側開口端72aは第三膨張室Zに連通し、後側開口端72bはマフラー126外の空間に連通し、これにより、連通管72がいわゆるテールパイプとして機能している。
上記構成により、エンジン6から排出された排気ガスは、図5中、矢印で示すように、延長管125cを通過してマフラー126内の第一膨張室Yに入った後、その流れの方向を反転して連通管70と延長管125cとの間の間隙を通過することにより、触媒体100を通過し、排気ガス中の炭化水素と一酸化炭素と酸化窒素とが、酸化、還元反応によって除去された後、第二膨張室Xに入り、そこで再び流れる方向を反転して連通管71を通過して第三膨張室Zに入った後、連通管(テールパイプ)72を通過してマフラー126外に排出される。
ここで、触媒体100は、一般に、活性化温度(約300℃)に達することで、その能力を発揮するものである。
本構成では、この触媒体100を、このマフラー126内の排気経路のうち最も上流に位置する延長管125cと、この延長管125cから第一膨張室Yに入った直後の排気ガスが通過する連通管70との間の間隙に配置しているので、触媒体100が、この触媒体100を通過する排気ガスの熱で暖められるだけでなく、高温の排気ガスが通過する延長管125cからの放熱によって内周側部分101からも暖められる。
このため、触媒体の外周部に連通管上流部の熱を伝導する熱伝達部品を配置する場合に比して、部品点数を増大させることなく、延長管125cからの放熱によっても触媒体を暖めることができ、しかも、触媒体100の略中央部分に相当する内周側部分101を暖めるので、例えば、冷機時であっても、エンジン6の始動直後から比較的短時間で、触媒体全体の温度を活性化温度にすることができる。
ところで、従来より、触媒体の活性化を促進するために、排気管の延長管の直後に触媒体を配置する場合がある。しかし、延長管の直後に触媒体を配置すると、排気抵抗が大きくなってしまい、エンジン出力に影響する場合があった。
本構成では、上述したように、延長管125cから排出されて第一膨張室Yに入った直後の比較的高温の排気ガスが触媒体100を通過するため、延長管の直後に触媒体を配置する場合に比して、エンジン出力への影響を低減しつつ、高温の排気ガスの熱によって触媒体の活性化を促進することができる。
また、延長管125と連通管70との間の間隙に触媒体100を配置するので、触媒体100の配置スペースを、連通管の配置スペースと別に設ける必要がなく、触媒体100を、限られたマフラー126の空間内に容易に配置することができ、連通管の配置の自由度が向上する。
また、第一隔壁61を貫通する連通管70及び延長管125cを、一方の連通管70の内側に他方の延長管12cを貫通させて配置したので、これら管70,125cを、各々間隔を空けて第一隔壁61に配置する場合に比して、これら管の配置スペースを小さくすることができ、連通管の配置の自由度が向上する。
図7は、別の実施形態を示す。
この実施形態では、膨張室Yが第一膨張室に相当し、膨張室Zが第二膨張室に相当し、膨張室Xが第三膨張室に相当している。
このマフラー226において、第一隔壁61には、この第一隔壁61の中心から若干ずれた位置に、排気管125bの延長管225cが貫通して固定され、この延長管225cの出口225dは第一膨張室Yに連通している。
また、第一隔壁61には、延長管225cと干渉しない位置に、比較的大径の連通管80が貫通して固定され、この連通管80の前側開口端80aは第三膨張室Xに連通すると共に、第一膨張室Yを横断して第二隔壁62を貫通し、後側開口端80bが第二膨張室Zと連通することによって、第二膨張室Zと第三膨張室X間が連通されている。
この連通管80の内側には、この連通管80より小径の連通管81が貫通して配置されている。この連通管81は、マフラー226の後端壁66を貫通して固定され、その前側開口端81aが、連通管80の前側開口端80aより突出する位置にて第三膨張室Xに連通し、その後側開口端81bがマフラー226外の空間と連通することによって、この連通管81がいわゆるテールパイプとして機能している。
また、第二隔壁62には、連通管80と干渉しない位置に、連通管82が貫通して固定され、この連通管82の前側開口端82aは第一膨張室Yに連通し、後側開口端82bは第二膨張室Zに連通し、この連通管82によって、隣接する膨張室Y,Z間が連通されている。この構成では、連通管80,81からなる二重管が、第一隔壁61及び第二隔壁62に配置されている。
上記構成により、エンジン6から排出された排気ガスは、図7中、矢印で示すように、延長管225cを通過してマフラー226内の第一膨張室Yに入った後、連通管82を通過して第二膨張室Zに入り、そこで、連通管80と連通管81との間の間隙を通過することにより、マフラー226内で排気ガスの流れを反転して第三膨張室Xに入った後、再び流れる方向を反転して連通管81を通過してマフラー226外に排出される。
本構成では、隔壁61,62を貫通する連通管80,81を、一方の連通管80の内側に他方の連通管81を貫通させて配置したので、これら連通管80,81を、一定間隔を保って並べて隔壁61,62に配置する場合に比して、連通管の配置スペースを小さくすることができ、連通管の配置の自由度が向上する。
図8は、別の実施形態を示す。
このマフラー326においては、筒状本体60が、第一隔壁61、第二隔壁62及び第三隔壁90を介して、4つの膨張室W、X,Y,Zに仕切られている。この実施形態では、膨張室Yが第一膨張室に相当し、膨張室Xが第二膨張室に相当し、膨張室Zが第三膨張室に相当し、膨張室Wが第四膨張室に相当している。
排気管125bの延長管325cは、第一隔壁61及び第二隔壁62の中心からずれた位置を貫通して固定され、この延長管325cの出口325dは第一膨張室Yに連通されている。
第二隔壁62には、延長管325cと干渉しない略中央領域に、大径の連通管91が貫通して固定され、この連通管91の前側開口端91aは第二膨張室Xに連通し、後側開口端91bは第一膨張室Yに連通することによって、隣接する膨張室X,Y間が連通されている。
この連通管91の内側には、この連通管91より小径の連通管92が貫通して配置されている。この連通管92は、第三隔壁90を貫通して固定され、第一膨張室Yを横断して、その前側開口端92aが、連通管91の前側開口端91aより突出した位置にて第二膨張室Xに連通し、後側開口端92bが第三膨張室Zと連通し、これによって、第二膨張室Xと第三膨張室Z間が連通されている。
さらに、この連通管92の内側には、この連通管92より小径の連通管93が貫通して配置され、この連通管93は、第一隔壁61を貫通して固定され、その前側開口端93aが第四膨張室Wに連通し、その後側開口端93bが第三膨張室Zに連通し、これによって、第三膨張室Zと第四膨張室W間が連通されている。
また、第一隔壁61には、延長管325c及び連通管93と干渉しない位置に、連通管94が貫通して固定され、この連通管94は、第二膨張室X、第一膨張室Y及び第三膨張室Zを横断するように、第二隔壁62、第三隔壁90及びマフラー326の後端壁66を貫通して固定され、その前側開口端94aが第四膨張室Wに開口すると共に、その後側開口端94bがマフラー326外の空間に連通し、第四膨張室Wとマフラー326外の空間とを連通するテールパイプとして機能している。
上記構成により、エンジン6から排出された排気ガスは、図8中、矢印で示すように、延長管325cを通過してマフラー326内の第一膨張室Yに入り、そこで、連通管91と連通管92との間の間隙を通過することにより、マフラー326内で排気ガスの流れを反転して第二膨張室Xに入った後、再び流れる方向を反転して、連通管92と連通管93との間の間隙を通過して第三膨張室Zに入る。
そして、この第三膨張室Zに入った排気ガスは、そこで、再び流れる方向を反転して連通管93を通過して第四膨張室Wに入った後、流れる方向を反転して連通管94を通過してマフラー326外に排出される。
本構成では、排気ガスを4つの膨張室W,X,Y,Zを通過させて各膨張室で膨張させると共に、マフラー326内で排気ガスの流れを複数回反転させて排気経路長を長くする、いわゆるダブル3パス構造をとるので、より排気ガスを低圧にして排気音を低減することができる。
また、隔壁62を貫通する3本の連通管91,92、93を、連通管91の内側に連通管92を貫通させて配置すると共に、この連通管92の内側に連通管93を貫通させて配置したので、これら3本の連通管91〜93を、一定間隔を保って並べて隔壁62に配置する場合に比して、連通管の配置スペースを小さくすることができ、連通管の配置の自由度が向上する。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものでないことは明らかである。例えば、上記実施形態では、連通管を二重管又は三重管としたが、これに限定されず、それ以上の多重管としてもよい。また、上記実施形態では、マフラー内を三室又は四室に仕切る場合を例示したが、これに限定されず、二室又は五室以上に仕切るようにしてもよい。また、上記実施形態では、自動二輪車の排気構造について説明したが、それ以外のATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両等の排気構造にも適用可能である。
本実施形態に係る自動二輪車の全体構成の側面図である。 マフラーの構造図である。 Aはマフラーの第2隔壁近傍の断面図であり、Bはテールパイプを連通管に点付溶接する場合の第2隔壁近傍の断面図である。 Aは別の実施形態を示すマフラーの第2隔壁近傍の断面図であり、Bはテールパイプを連通管に点付溶接する場合の第2隔壁近傍の断面図である。 別の実施形態を示すマフラーの構造図である。 触媒体の他の構成例を示す図である。 別の実施形態を示すマフラーの構造図である。 別の実施形態を示すマフラーの構造図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
6 エンジン
25c,125c、225c,325c 延長管(連通管)
26,126,226,326 マフラー(排気装置)
60 筒状本体
61 第一隔壁
62,62a 第二隔壁
63〜65,70〜72,80〜82,91〜94、P1〜P3 連通管
90 第三隔壁
100 触媒体
110 パンチングパイプ
W,X,Y,Z 膨張室

Claims (6)

  1. エンジンから延びる排気管に接続されるマフラー内に、このマフラー内を複数の膨張室に仕切る隔壁と、この隔壁を貫通する複数の連通管とを備える車両の排気装置において、
    前記複数の連通管のうち、両端が膨張室に開口した一の連通管(64)の内側に、一端が隔壁(66)に支持された他の連通管(65)を貫通させて配置し、他の連通管(65)の他端を一の連通管(64)が開口する膨張室に開口し、前記他端を一の連通管(64)の内周面に近接させて溶接したことを特徴とする車両の排気装置。
  2. 前記他の連通管(65)の他端を、前記一の連通管(64)の内周面に、一の連通管(64)が貫通する隔壁(62)を貫通する別の連通管(63)に対し距離を換えない方向に近接させて溶接したことを特徴とする請求項1に記載の車両の排気装置。
  3. 前記一の連通管(64)が、隣接する膨張室間を連通し、前記他の連通管(65)が、前記隣接する膨張室の少なくとも一方を横断して他の隔壁(66)を貫通することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の排気装置。
  4. 前記他の連通管(65)が、排気ガスをマフラー外に排出するテールパイプであることを特徴とする請求項3に記載の車両の排気装置。
  5. 前記他の連通管(125)の上流側の開口端(125a)が、前記一の連通管(70)の開口端(70b)より上流で開口し、前記他の連通管(125)と前記一の連通管(70)との間に、触媒体(100)を配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の排気装置。
  6. 前記他の連通管(125)が、前記排気管の延長管であることを特徴とする請求項5に記載の車両の排気装置。
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