JP6190347B2 - スクータ型車両 - Google Patents

スクータ型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6190347B2
JP6190347B2 JP2014195596A JP2014195596A JP6190347B2 JP 6190347 B2 JP6190347 B2 JP 6190347B2 JP 2014195596 A JP2014195596 A JP 2014195596A JP 2014195596 A JP2014195596 A JP 2014195596A JP 6190347 B2 JP6190347 B2 JP 6190347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
injection pipe
type vehicle
opening
scooter type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014195596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016064779A (ja
Inventor
宏司 中川
宏司 中川
英亮 中川
英亮 中川
清仁 鈴木
清仁 鈴木
宗一朗 宮本
宗一朗 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014195596A priority Critical patent/JP6190347B2/ja
Priority to CN201520602477.7U priority patent/CN205022760U/zh
Publication of JP2016064779A publication Critical patent/JP2016064779A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6190347B2 publication Critical patent/JP6190347B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

本発明は、スクータ型車両の改良、詳しくは、給油時における給油口からの燃料の吹き返しを防止する給油口構造の改良に関するものである。
スクータ型車両として、運転者が足を載せるフラットフロアの下方に燃料タンクを備えたものが知られている(例えば、特許文献1(図2、図3、図4)参照。)。
特許文献1の図2に示されるように、スクータ型車両(10)(括弧付き数字は特許文献1に記載されている符号を示す。以下同じ。)は、ヘッドパイプ(14)から下方に延びるダウンフレーム(15)の下部に且つフラットフロアの下方に燃料タンク(13)を備える。
特許文献1の図3に示されるように、燃料タンク(13)から上方に燃料注入管(42)が延ばされ、この燃料注入管(42)の上部に給油フィラー(43)が接続される。給油ガンのノズルは、給油フィラー(43)内に設けられたガイド部材(53)のノズル挿入口(55)に挿入され、給油が行われる。給油時、燃料タンク(13)内の空気は、燃料注入管(42)を通り、ガイド部材(53)に形成された2つの小さな孔(56)から案内され外部に排出される。一方、燃料タンク(13)からの燃料の吹き返しは、空気通路を通ろうとしても、孔(56)の下方に設けられた吹き返し防止板(57)によって遮られ、燃料の吹き返しが防止される。
しかし、燃料注入管(42)内に燃料通路と空気通路が共存するため、給油時、燃料注入管(42)内で供給される燃料と排出される空気とが互いにぶつかり合い、燃料タンク内の空気と燃料の置換効率が低下し、結果、給油効率が低下する。このため、給油時の燃料の吹き返しを防止するとともに、燃料注入管内の燃料通路と空気通路を確保し、給油効率を向上させることができる技術が求められている。
特開2013−248917号公報
本発明は、給油時の燃料の吹き返しを防止するとともに、燃料注入管内の燃料通路と空気通路を確保し、給油効率を向上させることができるスクータ型車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、前輪(22)を操舵するハンドル(24)と、このハンドル(24)の後方に設けられ乗員(27)が着座するシート(28)と、このシート(28)と前記ハンドル(24)との間に設けられ前記乗員(27)の足を載せるフラットフロア(44)とを有し、このフラットフロア(44)の下に燃料タンク(60)を備えたスクータ型車両(10)において、前記燃料タンク(60)に、上方に延びるとともに燃料が注入される燃料注入管(62)が設けられ、前記燃料注入管(62)の内側に、この燃料注入管(62)に沿って上下に延びる筒部材(81)が設けられ、前記筒部材(81)の周壁の上部に開口部(83)が設けられ、前記筒部材(81)の下部に、内側へ凹む凹み部(84)が設けられ、前記開口部(83)は、前記凹み部(84)よりも上方に配置され、前記開口部(83)と前記凹み部(84)とは、前記筒部材(81)における対向する壁にそれぞれ設けられ、前記筒部材(81)内が燃料通路(100)で、前記燃料注入管(62)と前記筒部材(81)の間が空気通路(101)であることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記筒部材(81)の上下方向中間部は、径が一定であり、後ろ下がりに延び、前記筒部材(81)の上下方向中間部の下方に位置する前記凹み部(84)が、給油ガン(91)のノズル(92)のストッパーとなることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記筒部材(81)は、車両後方に後ろ下がりに延び、前記筒部材(81)の下端開口に設けられた切欠き(85)が下方に向けて開口し、前記開口部(83)が上方に向けて開口することを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記開口部(83)は、前記筒部材(81)の上端まで開口していることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、前記燃料注入管(62)の上部に、給油ガン(91)を受ける給油フィラー(70)が設けられ、前記給油フィラー(70)は、給油口(61)から連続して設けられ前記給油ガン(91)を挿入する挿入筒部(71)と、この挿入筒部(71)に連続して設けられ前記給油ガン(91)をガイドするガイド部材(75)と、前記ガイド部材(75)の下方に設けられ前記燃料通路(100)と前記空気通路(101)とを分離する前記筒部材(81)とからなり、上方から下方に前記挿入筒部(71)、前記ガイド部材(75)、前記筒部材(81)の順に配置されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、前記筒部材(81)の上部は、下方に向かって先細りに形成されるとともに、車両後方側に開口する前記開口部(83)が設けられていることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、前記筒部材(81)における前記燃料通路(100)の燃料通路面積(S1)は、前記筒部材(81)と前記燃料注入管(62)との間における前記空気通路(101)の空気通路面積(S2)よりも小さいことを特徴とする。
発明では、燃料タンクに、上方に延びるとともに燃料が注入される燃料注入管が設けられる。燃料注入管の内側に、この燃料注入管に沿って上下に延びる筒部材が設けられ、筒部材内が燃料通路で、燃料注入管と筒部材の間が空気通路であるので、燃料注入管内で燃料通路と空気通路とを分けて確保することできる。結果、給油時に、燃料注入管内で燃料と空気がぶつかり合うことがなく、燃料タンク内の空気と燃料の置換効率を向上させ、給油効率を向上させることができる。加えて、燃料注入管内に設けた筒部材によって、燃料の吹き返しを防止することができる。
上記構成によれば、給油フィラーは、給油口から連続して設けられ給油ガンを挿入する挿入筒部と、この挿入筒部に連続して設けられ給油ガンをガイドするガイド部材と、ガイド部材の下方に設けられ燃料通路と空気通路とを分離する筒部材とからなる。挿入筒部、ガイド部材及び筒部材とを予め組み付けて、複数の機能を持つ部材を一つにまとめた給油フィラーとすることで、給油フィラーの燃料注入管への組み付け工数を削減することができる。
上記構成によれば、筒部材の上部は、下方に向かって先細りに形成されるので、給油ガンのノズルを筒部材の下部へ容易にガイドできる。さらに、筒部材の上部に、車両後方側に開口する開口部が設けられているので、給油時、燃料タンクからの空気を通すことができるとともに、給油ガンの給油を止めるストップセンサ付近の燃料及び空気の通りを円滑にし、ストップセンサの作動を良好にすることができる。
上記構成によれば、筒部材の下部に、内側へ凹む凹み部が設けられるので、給油ガンのノズル先端を凹み部に当接させ、簡単な構造でガンストッパとして機能させることができる。仮に、筒部材の下部に凹み部を形成したのみだと、筒部材の下部が細くなり、給油時の燃料の流速が速くなり、吹き返しを招くおそれがある。この点、本発明では、円筒部材の下端開口に、切欠きが設けられているので、筒部材の下部の開口面積(燃料通路面積)を広くし、燃料の流速を緩和させることができる。
上記構成によれば、筒部材における燃料通路の燃料通路面積は、筒部材と燃料注入管との間における空気通路の空気通路面積よりも小さいので、給油時の燃料タンク内の空気をより効果的に排出することができる。
本発明に係るスクータ型車両の左側面図である。 燃料注入管及び給油フィラーの要部断面図である。 図2の3−3線断面図である。 図2の給油フィラーの分解図である。 図4の5矢視図である。 図4の6矢視図である。 燃料注入管及び給油フィラーの作用図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」、「上(Up)」、「下(Down)」は運転者から見た方向にしたがう。
先ず、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、スクータ型車両10は、車両前部に設けられるヘッドパイプ11から下方に延びるダウンフレーム12と、このダウンフレーム12の途中で車幅方向左右に分岐され下方に延びる左右のダウンフレーム12L(Lは、左を示す添え字であり、Rは、右を示す添え字である。以下同じ)の下部から車両後方に延びる左右一対のロアフレーム13Lと、これら左右のロアフレーム13Lの後端部から後上がりに延びる左右のシートレール14Lと、左右のロアフレーム13Lの前部から後方に延びる左右のフロアパイプ15Lとを有する。左右のダウンフレーム12L、12Rと左右のロアフレーム13L、13Rは、それぞれ一本の鋼管によって形成される。
また、ヘッドパイプ11に操舵系20が軸支される。操舵系20は、ヘッドパイプ11に軸支されるボトムブリッジ21と、このボトムブリッジ21に設けられ下部に前輪22を備えるフロントフォーク23と、このフロントフォーク23の上部に設けられ前輪22を操舵するハンドル24と、ロアフレーム13Lの後部に上下揺動可能に設けられ後部に後輪25を備えるパワーユニット30と、このパワーユニット30とシートレール14Lとの間に設けられ地面からの衝撃を吸収するリアクッション26と、シートレール14Lの上部に設けられ乗員27が着座するシート28と、このシート28の下方に設けられ物品を収納する収納ボックス29とを有する。
パワーユニット30は、前部を構成するユニットスイング式エンジン31と、このユニットスイング式エンジン31の後部に一体的に連結した無断変速機32とからなり、この無断変速機32の後部に後輪25が取り付けられている。ユニットスイング式エンジン31の上方に、吸気系33が配置される。ユニットスイング式エンジン31の下方を通って車両後方に延出するように、排気系34が配置される。
吸気系33は、外部から取り入れた空気を浄化するエアクリーナ35と、このエアクリーナ35から延ばされているコネクティングチューブ36と、このコネクティングチューブ36に接続されているキャブレター37と、このキャブレター37から延ばされている吸気管38とからなり、吸気管38はシリンダ部39に接続されている。
ハンドル24はハンドル24と一体的に回転するハンドルカバー41で覆われ、ヘッドパイプ11の車両前方側はフロントカバー42で覆われ、ヘッドパイプ11の車両後方側及びダウンフレーム12はレッグシールド43で覆われ、ロアフレーム13Lはフラットフロア44及びアンダーカバー45で覆われ、シートレール14Lはサイドカバー46及びリアカバー47で覆われる。フラットフロア44は、車両前後方向において、シート28とハンドル24との間に配置されている。
前輪22の上方にフロントフェンダ51が設けられ、後輪25の上方にリアフェンダ52が設けられ、ハンドルカバー41の前部に前照灯53が設けられる。
フラットフロア44の下方に燃料タンク60が配置され、燃料タンク60の給油口61はレッグシールド43で囲われる。給油口61の車両後上方にてレッグシールド43にリッド54が設けられており、このリッド54を開けることで給油口61へ給油することができる。給油口61は、乗員27の膝55の高さより低い位置に設けられる。
燃料注入管及び給油フィラーについて説明する。
図2に示すように、燃料タンク60は、乗員が足を載せるフラットフロア44の下に配置されている。燃料タンク60の車両前側に、上方に延びるゴム製の燃料注入管62が設けられ、この燃料注入管62の上部に、給油ガン91(図7参照)を受ける給油フィラー70が設けられる。給油フィラー70の上部に給油口61が開口しており、給油口61はフューエルキャップ63で塞がれる。なお、給油フィラー70は、ブラケット(不図示)によりダウンフレーム12に支持されている。
燃料タンク60の上部には、燃料タンク60内に連通するとともに燃料注入管62が嵌められる筒状の注入口64が設けられる。この注入口64の外側に燃料注入管62が嵌められ、燃料注入管62の外側からバンド65で留められている。燃料注入管62の上部には、給油フィラー70が入れられ、燃料注入管62の外側からバンド66で留められている。
給油フィラー70は、給油口61から連続して設けられ給油ガン91のノズル92(図7参照)が挿入される挿入筒部71と、この挿入筒部71の上下方向中間部に連続して設けられノズル92をガイドするガイド部材75と、このガイド部材75の下方で挿入筒部71の下部に設けられる筒部材81とからなる。上方から下方に、挿入筒部71、ガイド部材75、筒部材81の順に配置されている。
挿入筒部71は、上下方向中間部に外径方向に突出するように形成された環状突出部72が形成されている。燃料注入管62を挿入筒部71に嵌めた際、環状突出部72によって、挿入筒部71に対する燃料注入管62の位置決めを行うことができる。さらに、環状突出部72によって、挿入筒部71の剛性を向上させることができる。
また、挿入筒部71は、下端部に拡径部73が形成されている。燃料注入管62を挿入筒部71に嵌め、バンド66で留めた際、拡径部73によって、挿入筒部71から燃料注入管62が外れ難くすることができる。
ガイド部材75及び筒部材81は、挿入筒部71の内側に溶接されている。なお、実施例では、ガイド部材75及び筒部材81を、挿入筒部71の内側に溶接したが、これに限定されず、締結部材により締結してもよく、さらには接着、かしめ等によって取り付けても差し支えない。
ガイド部材75は、深皿形状を呈し、その中央部に給油ガン91のノズル92が挿入される貫通穴76が形成され、貫通穴76の車両前方側の縁からガイド壁77が下方に延びるように形成されている。給油時、後上方から前下方に向けて挿入されたノズル92を、ガイド壁77によって、下方に向けてガイドすることができる。また、ノズル92が挿入された状態において、ノズル92と貫通穴76の間には隙間が生じる。
筒部材81は、燃料注入管62の内側に、この燃料注入管62に沿って上下に延びるように設けられている。筒部材81は燃料注入管62と離間しており、筒部材81と燃料注入管62によって、二重管を形成している。筒部材81内が燃料が流れる燃料通路100であり、燃料注入管62と筒部材81の間が空気が流れる空気通路101である。このように、筒部材81によって、燃料通路100と空気通路101が分離されている。
筒部材81の上部には、下方に向かって先細りに形成された漏斗部82が設けられるとともに、車両後方側に開口する開口部83が設けられている。筒部材81の上下方向中間部は、径が一定であり、後ろ下がりに延びている。筒部材81の下部のうち車両前方側には、内側へ凹む凹み部84が設けられている。この凹み部84において、筒部材81の下部開口に、切欠き85が設けられている。
次に燃料通路100と空気通路101の通路面積について説明する。
図3に示されるように、筒部材81の内側が燃料通路100であり、燃料注入管62と筒部材81の間が空気通路101である。燃料通路100の燃料通路面積はS1であり、空気通路101の空気通路面積はS2であり、S1<S2となるように設定されている。
給油時、燃料は、燃料通路100を図表側から図裏側に向かって流れ、燃料タンク60(図2参照)に供給される。燃料タンク60内の空気は、空気通路101を図裏側から図表側に向かって流れ、外部に排出される。燃料通路面積S1は、空気通路面積S2よりも小さいので、燃料の供給に対して空気の排出が追いつかないことを回避でき、給油時の燃料タンク60内の空気をより効果的に排出することができる。
次に給油フィラー70の組み付けについて説明する。
図4に示されるように、ガイド部材77を矢印(1)のように移動させ挿入筒部71の中程に組み付ける。さらに、筒部材81を矢印(2)のように移動させ挿入筒部71の下端部に組み付ける。ガイド部材77及び筒部材81を挿入筒部71に組み付けて給油フィラー70とすることで、3つの部品を一括して扱うことができる。このため、給油フィラー70の燃料注入管62への組み付けが容易になり、組み付け工数を削減することができる。
次にガイド部材75及び筒部材81について説明する。
図5、図6に示されるように、ガイド部材75は、ガイド壁77が下方に延びており、ガイド壁77の下端部が内径方向に湾曲している。このため、ノズル92(図7参照)の先端を円滑にガイドすることができる。
筒部材81の上部に、開口部83が設けられており、開口部83から筒部材81の上端まで開口している。このため、開口部83の開口面積を大きくすることができるとともに、筒部材81の上部を内径方向に容易に撓ませることでき、挿入筒部71への組み付けを容易にすることができる。また、開口部83の反対側に、凹み部84及び切欠き85が設けられているので、筒部材81における、燃料の通り道と空気の通り道を離間させ、供給される燃料と排出される空気とを極力ぶつからないように導くことできる。
以上に説明したスクータ型車両10の作用を次に述べる。
図7に示されるように、給油ガン91のノズル92を、給油口61から挿入し、ガイド部材75にガイドさせて奥まで入れる。凹み部84がストッパーの役割を果たすので、ノズル92の先端が凹み部84に当接したところで、ノズル92の位置が決まる。また、凹み部84を設けることで、ノズル92のストッパーを別部材で設ける必要がない。
燃料は、ノズル92の先端から燃料通路100を通り、矢印(3)のように燃料タンク60へ流れる。また、燃料は切欠き85からも、矢印(4)のように流れる。凹み部84により燃料通路面積が狭まる分を切欠き85によって広げ、燃料通路面積を広くすることで燃料の流速を遅くすることができる。結果、燃料の吹き返しを低減することができる。
一方、燃料タンク60内の空気は、注入口64から矢印(5)のように流れ、空気通路101内を矢印(6)のように通り、さらに開口部83に矢印(7)のよう入り、外部へ排出される。このように、給油時に、燃料注入管62内で燃料と空気がぶつかり合うことがなく、燃料タンク60内の空気と燃料の置換効率を向上させ、給油効率を向上させることができる。さらに、給油ガン91の給油を止めるストップセンサ(不図示)付近の燃料及び空気の通りを円滑にし、ストップセンサの作動を良好にすることができる。
筒部材81は、車両後方に後ろ下がりに延びているので、筒部材81の下部且つ車両前側に設けられた切欠き85が下方に向けて開口し、筒部材81の上部且つ車両後側に設けられた開口部83が上方に向けて開口する。このため、供給される燃料を下方に流し易くでき、他方、燃料タンク60から吹き返される燃料が開口部83から入り難くすることができる。さらに、筒部材81の漏斗部82によって、燃料の吹き返しを防止することができる。
尚、本発明は、実施例ではスクータ型車両に適用したが、これに限定されず、一般の鞍乗り型車両に適用しても差し支えない。
本発明は、運転者が足を載せるフラットフロアの下方に燃料タンクを備えたスクータ型車両に好適である。
10…スクータ型車両、22…前輪、24…ハンドル、27…乗員、28…シート、44…フラットフロア、60…燃料タンク、61…給油口、62…燃料注入管、70…給油フィラー、71…挿入筒部、75…ガイド部材、81…筒部材、83…開口部、84…凹み部、85…切欠き、91…給油ガン、100…燃料通路、101…空気通路、S1…燃料通路面積、S2…空気通路面積。

Claims (7)

  1. 前輪(22)を操舵するハンドル(24)と、このハンドル(24)の後方に設けられ乗員(27)が着座するシート(28)と、このシート(28)と前記ハンドル(24)との間に設けられ前記乗員(27)の足を載せるフラットフロア(44)とを有し、このフラットフロア(44)の下に燃料タンク(60)を備えたスクータ型車両(10)において、
    前記燃料タンク(60)に、上方に延びるとともに燃料が注入される燃料注入管(62)が設けられ、
    前記燃料注入管(62)の内側に、この燃料注入管(62)に沿って上下に延びる筒部材(81)が設けられ、前記筒部材(81)の上部に開口部(83)が設けられ、
    前記筒部材(81)の下部に、内側へ凹む凹み部(84)が設けられ、前記開口部(83)は、前記凹み部(84)よりも上方に配置され、前記開口部(83)と前記凹み部(84)とは、前記筒部材(81)における対向する壁にそれぞれ設けられ、
    前記筒部材(81)内が燃料通路(100)で、前記燃料注入管(62)と前記筒部材(81)の間が空気通路(101)であることを特徴とするスクータ型車両。
  2. 前記筒部材(81)の上下方向中間部は、径が一定であり、後ろ下がりに延び、前記筒部材(81)の上下方向中間部の下方に位置する前記凹み部(84)が、給油ガン(91)のノズル(92)のストッパーとなることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
  3. 前記筒部材(81)は、車両後方に後ろ下がりに延び、前記筒部材(81)の下端開口に設けられた切欠き(85)が下方に向けて開口し、前記開口部(83)が上方に向けて開口することを特徴とする請求項1又は2記載のスクータ型車両。
  4. 前記開口部(83)は、前記筒部材(81)の上端まで開口していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のスクータ型車両。
  5. 前記燃料注入管(62)の上部に、給油ガン(91)を受ける給油フィラー(70)が設けられ、
    前記給油フィラー(70)は、給油口(61)から連続して設けられ前記給油ガン(91)を挿入する挿入筒部(71)と、この挿入筒部(71)に連続して設けられ前記給油ガン(91)をガイドするガイド部材(75)と、前記ガイド部材(75)の下方に設けられ前記燃料通路(100)と前記空気通路(101)とを分離する前記筒部材(81)とからなり、
    上方から下方に前記挿入筒部(71)、前記ガイド部材(75)、前記筒部材(81)の順に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のスクータ型車両。
  6. 前記筒部材(81)の上部は、下方に向かって先細りに形成されるとともに、車両後方側に開口する前記開口部(83)が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載のスクータ型車両。
  7. 前記筒部材(81)における前記燃料通路(100)の燃料通路面積(S1)は、前記筒部材(81)と前記燃料注入管(62)との間における前記空気通路(101)の空気通路面積(S2)よりも小さいことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載のスクータ型車両。
JP2014195596A 2014-09-25 2014-09-25 スクータ型車両 Active JP6190347B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014195596A JP6190347B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 スクータ型車両
CN201520602477.7U CN205022760U (zh) 2014-09-25 2015-08-11 踏板式车辆

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014195596A JP6190347B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 スクータ型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016064779A JP2016064779A (ja) 2016-04-28
JP6190347B2 true JP6190347B2 (ja) 2017-08-30

Family

ID=55255319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014195596A Active JP6190347B2 (ja) 2014-09-25 2014-09-25 スクータ型車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6190347B2 (ja)
CN (1) CN205022760U (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10029560B2 (en) * 2015-03-19 2018-07-24 Toyoda Gosei Co., Ltd. Fuel supply apparatus
JP6848061B2 (ja) * 2017-07-06 2021-03-24 本田技研工業株式会社 燃料タンクの給油口構造体
US10836248B2 (en) * 2018-02-21 2020-11-17 Ford Global Technologies, Llc Nozzle guide for vehicle refueling adapter

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5550837U (ja) * 1978-09-29 1980-04-03
JPS5836587Y2 (ja) * 1978-11-21 1983-08-17 スズキ株式会社 燃料タンクの注入口
JPS5836586Y2 (ja) * 1978-11-21 1983-08-17 スズキ株式会社 燃料タンクの注入口
JPH08142690A (ja) * 1994-11-16 1996-06-04 Daihatsu Motor Co Ltd 燃料タンクのインレットパイプ
JP2003252069A (ja) * 2002-02-28 2003-09-09 Honda Motor Co Ltd 燃料タンク用給油管
JP5200586B2 (ja) * 2008-02-29 2013-06-05 日産自動車株式会社 給油口構造
JP5457049B2 (ja) * 2009-02-27 2014-04-02 本田技研工業株式会社 給油ガン用ブラケット及びその製造方法
JP5859381B2 (ja) * 2012-05-30 2016-02-10 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両の燃料タンク
JP6154115B2 (ja) * 2012-10-12 2017-06-28 フタバ産業株式会社 フューエルインレット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016064779A (ja) 2016-04-28
CN205022760U (zh) 2016-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2697113C (en) Atmosphere-opening structure for canister of vehicle
JP5775560B2 (ja) 鞍乗り型車両
CA2697154C (en) Arrangement structure for canister of saddle type vehicle
US8616403B2 (en) Fuel filler port device of fuel tank for straddled vehicle
US7731238B2 (en) Straddle-type vehicle
JP5774129B2 (ja) 鞍乗型車両
US7845446B2 (en) Scooter type vehicle
US10131394B2 (en) Vehicle
JP6848312B2 (ja) 鞍乗型車両の導風構造
JP5925547B2 (ja) 鞍乗り型車両の導風構造
JP6190347B2 (ja) スクータ型車両
JP2013193641A (ja) 鞍乗り型車両のラジエータ用排風構造
JP6909932B2 (ja) 鞍乗型車両のエアクリーナー装置
JP5719738B2 (ja) スクータ型車両
KR101479416B1 (ko) 안장형 차량의 흡기 구조
JP5411241B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5859381B2 (ja) 鞍乗り型車両の燃料タンク
JP6026477B2 (ja) 鞍乗り型車両
TWI632084B (zh) 跨騎型車輛的燃料槽構造
JP5894826B2 (ja) 鞍乗り型車両のリフトアップ支持部構造
JP7146720B2 (ja) 燃料タンク構造
JP2020051414A (ja) 鞍乗型車両
JP5865882B2 (ja) 自動2輪車のリザーブタンク配置構造
JP5801142B2 (ja) 自動二輪車
JP6218765B2 (ja) 鞍乗り型車両の給油部ドレン構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6190347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150