JP6026477B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両に備えられている燃料系配管の改良に関する。
鞍乗型車両では、燃料タンクから燃料系配管が延びている。当該燃料系配管の構造が各種提案されている(例えば、特許文献1(図2)参照。)。
特許文献1の図2に示すように、自動二輪車(10)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)において、燃料系配管は、給油口を構成する口金(52)に形成した環状凹部(131)と燃料タンク(51)の底板(132)の間に渡されるドレンパイプ(54)と、このドレンパイプ(54)の先に接続されるドレンチューブ(56)とを有するタンクドレン構造である。このタンクドレン構造は、環状凹部(131)に溜まった燃料等の液体を外部に排出する機能を有する。
ところで、特許文献1の技術では、燃料タンク(51)内の空気層と外部の大気との間をつなぎ燃料タンク内外の圧力差を解消する、いわゆる、燃料タンク(51)のブリーザ構造は、給油口とこの給油口を開閉自在に塞ぐ口金(52)との間をラビリンス構造にすることによって、ブリーザ機能をもたせ対応している。
燃料タンクのブリーザ構造において、大気開放口が乗員の近傍に位置すると、乗員が燃料臭を感じる可能性がある。対策として、大気開放口を乗員から離間させ、例えば、車両下部に大気開放口を設けることが考えられる。しかし、車両下部に大気開放口を設けると、水泥等により大気開放口が塞がれる可能性があった。そこで、大気開放口が完全に塞がれないようにするため、ブリーザ構造を分岐させ、複数の開放口を設ける場合があった。しかし、ブリーザ構造を分岐させると、分岐させた分だけブリーザ配管の長さが長くなる。加えて、分岐のために、例えば、T字継手等の分岐継手が必要になっていた。
ブリーザ配管の長さを短くすることができ、分岐継手を省略できる技術が望まれる。
特許第4275970号公報
本発明は、ブリーザ配管の長さを短くすることができ、分岐継手を省略できる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームと、この車体フレームに搭載され駆動力を発生するエンジンと、車体フレームに含まれ前後に延びるメインフレームに搭載されエンジンへ供給する燃料を貯留する燃料タンクと、この燃料タンクから延びて燃料タンク内の空気層と外部とを連通するブリーザ経路とが備えられている鞍乗り型車両において、車体フレームは、高低差を有する中空部と、この中空部に連通し燃料タンクから延びるブリーザチューブが接続される接続部と、中空部の低位置となる部位に中空部が外に連通する第1の開放口と、中空部が分岐する分岐部から上方へ延びる分岐路と、この分岐路に中空部が第1の開放口より高い部位にて外に連通する第2の開放口とを備え、ブリーザ経路は、ブリーザチューブと、中空部を有する車体フレームとで構成し、エンジンの下方に回り込むように延びているセンタパイプと、当該センタパイプに備えられスイングアームを揺動自在に支持するスイングアームピボットと、このスイングアームピボット近傍でセンタパイプから斜め後上方へ延びシートを支持するシートレールの後部下面へ沿って車両後方まで延びるサブパイプとを備え、シートレールは、メインフレームの後部から車両後方に延び、第1の開放口は、エンジンの下方でセンタパイプの下面に設けられ、燃料タンクは、エンジンの上方に設けられることを特徴とする。
請求項に係る発明では、サブパイプは、分岐路であることを特徴とする。
請求項に係る発明では、車体フレームのパイプ間を結合するパイプ結合部に、連通穴が設けられ、この連通穴の径は、車体フレームのパイプ内径よりも小さいことを特徴とする。
請求項に係る発明では、車体フレームは、前輪をフロントフォークを介して操向自在に支持するヘッドパイプと、このヘッドパイプから斜め後下方へ延びて燃料タンクを支持するメインフレームと、ヘッドパイプから斜め後下方へ延びるダウンチューブと、このダウンチューブの下端から後方へ回り込むように延びスイングアームピボットの直後を上方に延びてメインフレーム下端につながるセンタパイプとでループ形に形成され、このループ内にエンジンが搭載され、スイングアームピボットは、スイングアームを揺動自在に支持すると共に、このスイングアームの後端で後輪を回転自在に支持し、センタパイプは、車幅方向に左センタパイプと右センタパイプとからなり、車体フレームのスイングアームピボットより下方に、更に、当該左右のセンタパイプの間に渡されるアンダクロスパイプが設けられ、このアンダクロスパイプに、接続部が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ブリーザ経路は、燃料タンクから延びて接続部に接続されるブリーザチューブと、中空部を有する車体フレームとで構成した。ブリーザ経路のうちの一部に車体フレームを利用したので、燃料タンクから延びるブリーザチューブの長さを短くすることができる。
また、車体フレームは、高低差を有する中空部と、この中空部に設けられブリーザチューブが接続される接続部と、中空部の低位置となる部位に設けられる第1の開放口と、中空部が分岐する分岐部から上方へ延びる分岐路と、この分岐路に設けられ第1の開放口より高い部位にて外に連通する第2の開放口とを備えている。これにより、仮に、第1の開放口が水・泥等により閉塞しても、気体を第2の開放口からバイパスさせることで、全体として閉塞しないブリーザ経路を得ることができる。
さらに、車体フレームに、接続部と第1の開放口と第2の開放口とを設けたので、分岐用継手を用いることなく、接続部に入った蒸発燃料を含む気体を第1の開放口と第2の開放口とに分岐させることができる。車体フレームに、分岐用の管継手に相当する機能を持たせることで、新たに、T字継手などの専用の分岐用の管継手は不要になる。結果、部品点数を減らすことができる。
さらにまた、中空部を構成するセンタパイプの下面に、第1の開放口が設けられる。燃料タンク内から出た気体(蒸発燃料を含む気体)は、車体フレームの中空部となるセンタパイプを通って、エンジンの下方を回り込むセンタパイプの下面に設けられる第1の開放口から排出される。すなわち、蒸発燃料を含む気体は、乗員から離れた位置にある第1の開放口から排出される。
第1の開放口は、乗員から離れた位置で、且つ、乗員の下方に配置されるので、燃料臭の問題を抑制することができる。
また、高低差を有する中空部において、第1の開放口は、エンジンの下方に回り込むように延びているセンタパイプに設けられている。すなわち、ブリーザ経路は、高さ方向上下に長く延びているので、仮に、第1の開放口から水分が流入した場合であっても、この水分は燃料タンクまで届き難くなる。
請求項に係る発明では、サブパイプは、分岐路である。この分岐路は、上方に延びているので、空気に比べ比重の重い蒸発燃料を含む気体が分岐路に入る心配はない。また、第2の開放口は、第1の開放口よりも上方に設けられているため、第2の開放口が水などにより塞がれる可能性は低い。
また、サブパイプは、センタパイプから斜め後上方へ延びている。仮に、第2の開放口から雨水などが浸入した場合であっても、サブパイプは、逆勾配などなく一貫して下向きに延びて分岐部につながるため、分岐路の途中に水等の異物が停滞する心配はない。
請求項に係る発明では、車体フレームのパイプ結合部に、連通穴が設けられ、この連通穴の径は、車体フレームのパイプ内径よりも小さい。車体フレームのパイプ内に、第1の開放口から雨水などが浸入した場合であっても、車体フレームのパイプ内径より連通穴の径は小さいので、パイプ内の水が連通穴を通過する量は限られた量となる。従って、燃料タンクまで水分が到達する時間を稼ぐことができる。
請求項に係る発明では、接続部は、左右のセンタパイプに比べて車幅方向内側に位置するアンダクロスパイプに設けられている。左右のセンタパイプに比べ車幅方向内方に配置されるアンダクロスパイプであれば、接続部がセンタパイプに設けられる構造に比べて、ブリーザチューブを保護することができる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係るブリーザ経路の作用図及びドレン経路の作用図である。 本発明に係るブリーザ経路を含む車体フレームの左側面図である。 車体フレームの構成要素であるセンタフレームの要部側面図である。 本発明に係るブリーザ経路を備えた車体フレームの背面図である。 図3の6−6線断面図である。 ブリーザ経路及びドレン経路を説明する燃料タンクの要部断面図である。 給油口を説明する図7の8矢視図である。 給油口を開閉可能に塞ぐ燃料キャップの平面図である 燃料キャップに設けられているブリーザ通路の平面図である。 燃料キャップを説明する図9の11−11線断面図である。 燃料キャップを説明する図9の12−12線断面図である。 実施例及び比較例に係るブリーザ経路の作用説明図である。 図13(a)の別実施例図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の前部にフロントフォーク12を介して操向自在に支持される前輪13と、車体フレーム11の下部にスイングアーム15を介して揺動自在に支持される後輪14と、車体フレーム11に搭載され駆動力を発生するエンジン16と、車体フレーム11に搭載されエンジン16へ供給する燃料を貯留する燃料タンク17と、この燃料タンク17の後方で車体フレーム11に取付けられ乗員が座るシート18とを備え、このシート18に乗員が跨って座る鞍乗り型車両である。
シート18は、前部に運転者が座る前席21と、この前席21の後方に同乗者が座る後席22とからなるタンデムシートである。前席21の下方に運転者が足を置く運転者ステップ23が設けられ、後席22の下方に同乗者が足を置く同乗者ステップ24が設けられる。フロントフォーク12の上端に操向ハンドル26が取付けられる。運転者ステップ23の近傍にサイドスタンド25が設けられている。運転者ステップ23、同乗者ステップ24及びサイドスタンド25はいずれも車体フレーム11に取付けられている。
次に、外装部材について説明する。操向ハンドル26の前方に、アッパカウル31が設けられる。このアッパカウル31は、ヘッドライト32と一体的に設けられている。アッパカウル31の下方で前輪13の上方に、泥よけ用のフロントフェンダ33が設けられている。フロントフェンダ33の後方にて燃料タンク17の側方は、タンクシュラウド35で覆われる。このタンクシュラウド35の下方に連続するようにして前から後に車体の側方を覆うサイドカウル36が延びている。サイドカウル36の後端で後輪14の上から後方にかけて泥よけ用のリヤフェンダ37が設けられている。
次に、燃料タンクから延びているブリーザ経路及びドレン経路について説明する。
図2(a)に示すように、燃料タンク17から燃料タンク17内の空気層17aと外部とを連通するブリーザ経路40が延びている。
ブリーザ経路40は、金属製のブリーザパイプ41と、ゴム製のブリーザチューブ42と、車体フレーム11の中空部43とからなる。ブリーザパイプ41は、一端41aが給油口44に臨むように位置し、燃料タンク17内を延びている。ブリーザパイプ41の他端41bは、底板17bの下方に配置される。ブリーザチューブ42の一端42aは、ブリーザパイプ41の他端41bに接続され下方に延びている。このブリーザチューブ42の他端42bは、車体フレーム11の中空部43に接続される。このブリーザ経路40によって、燃料タンク17の空気層17aと外部とを連通させ、燃料タンク17の空気層17aの圧力調整を行うようにした。ブリーザパイプ41の一端41aは、燃料キャップ45に当接される。燃料キャップ45の詳細については後述する。
図2(b)に示すように、ドレン経路50は、金属製のドレンパイプ51と、ゴム製のドレンチューブ52とからなる。ドレンパイプ51の一端51aは、給油口44に臨むように位置し、ドレンパイプ51の一端51aから燃料タンク17内を延びている。ドレンパイプ51の他端51bは、燃料タンク17の底板17bの下方に配置される。ドレンパイプ51の他端51bに、ドレンチューブ52の一端52aが接続される。このようなドレン経路50によって、燃料タンク17の給油口44に残留した燃料等の液体を外部に排出するようにした。ドレンチューブ52の他端52bは、車両の下部に配置される。
次に、車体フレーム及びこの車体フレームを利用した燃料系配管について説明する。
図3に示すように、車体フレーム11は、前輪13(図1参照)をフロントフォーク12(図1参照)を介して操向自在に支持するヘッドパイプ61と、このヘッドパイプ61から斜め後下方へ延びて燃料タンク17及びエンジン16(図1参照)を懸架するメインフレーム62と、このメインフレーム62の後部から車両後方に延びシート18(図1参照)を支持するシートレール63と、ヘッドパイプ61から斜め後下方へ延びるダウンチューブ64と、このダウンチューブ64の下端64bからエンジン16(図1参照)の下方に回り込むように延びるセンタパイプ65と、当該センタパイプ65に備えられスイングアーム15(図1参照)を揺動自在に支持しピボットステー66を含むスイングアームピボット67と、このスイングアームピボット67近傍でセンタパイプ65から斜め後上方へ延びシートレール63の後部下面へ沿って車両後方まで延びるサブパイプ68と、車幅方向左右に延びセンタパイプ65に連結されるアンダクロスパイプ69とからなる。サブパイプ68の後端68bは、シートレール63の後端63bよりも車両後方へ延びている。
図1を併せて参照し、センタパイプ65L、65Rは、スイングアームピボット67の直後を上方に延びてメインフレーム62下端につながっている。ヘッドパイプ61と、メインフレーム62と、ヘッドパイプ61から延びるダウンチューブ64と、このダウンチューブ64の下端から延びてメインフレーム62下端につながるセンタパイプ65L、65Rとでループ形に形成され、このループ内にエンジン16が搭載されている。
図3に戻り、車体フレーム11は、複数の管部材を溶接により組み合わせたものである。車体フレーム11の中空部43は、アンダクロスパイプ69の中空部69hと、アンダクロスパイプ69に連結されるセンタパイプ65の中空部65hと、センタパイプ65に連結されるサブパイプ68の中空部68h(図4参照)とからなる。
燃料タンク17内の底板17bに、燃料ポンプ48が配置されている。図2を併せて参照し、ブリーザパイプ41の他端41bとドレンパイプ51の他端51bとは車幅方向に重なる位置に配置されている。
図4に示すように、センタパイプ65の中空部65hは、高低差を有する。アンダクロスパイプ69は、アンダクロスパイプ69の中空部69hに連通する接続部71を備える。この接続部71に、ブリーザチューブ42が接続される。
車体フレーム11の中空部43のうちで、センタパイプ65の中空部65hの低位置となる部位に、中空部65hが外に連通する第1の開放口73を有している。センタパイプ65は、第1の開放口73より高い部位にてサブパイプ68が結合される結合部72bを有する。この結合部72bに、サブパイプ68の中空部68hとセンタパイプ65の中空部65hの間を連通する第2連通穴76bが設けられている。
サブパイプ68の中空部68hは斜め後上方へ延びており、この中空部68hは、接続部71から入った蒸発燃料を含む気体がセンタパイプ65から分岐して流れる分岐路75とされる。図3に戻り、分岐路75の後端部75bに中空部43が外に連通する第2の開放口74を備えている。
センタパイプ65のうちの車幅方向左側に配置される左センタパイプ65Lは、ダウンチューブ64の下端64bから斜め後下方に延びる斜め後下方部161と、この斜め後下方部161の後端から車両後方へ延びる水平部162と、この水平部162の後端から斜め後上方へ延びる斜め後上方部163と、この斜め後上方部163の後端から斜め前上方へ延びる斜め前上方部164とからなる1本のパイプである。
左センタパイプ65Lの斜め後上方部163に、アンダクロスパイプ69が結合する第1パイプ結合部72aが設けられると共に、アンダクロスパイプ69の中空部69hと左センタパイプ65Lの中空部65hとを連通する第1連通穴76aが設けられている。この第1連通穴76aの直径は、車体フレーム11のパイプ内径となるセンタパイプ65Lの内径及びアンダクロスパイプ69の内径のいずれの内径よりも小さい。
また、左センタパイプ65Lの斜め前上方部164に、左サブパイプ68Lが結合する第2パイプ結合部72bが設けられると共に、左サブパイプ68Lの中空部68hと左センタパイプ65Lの中空部65hとが連通する第2連通穴76bが設けられている。この第2連通穴76bの直径は、車体フレーム11のパイプ内径となるセンタパイプ65Lの内径及び左サブパイプ68Lの内径よりも小さい。センタパイプ65の水平部162の下面65bには、第1の開放口73が設けられる。
次に、車体フレーム及び燃料系配管を車両後方から見たときの構造につき説明する。
図5に示すように、センタパイプ65は、車幅左右に左センタパイプ65Lと右センタパイプ65Rとからなる。当該左右のセンタパイプ65L、65Rの間に、アンダクロスパイプ69が渡される。このアンダクロスパイプ69に、ブリーザチューブ42の先(他端42b)が接続される接続部71が設けられている。
接続部71は、左右のセンタパイプ65L、65Rに比べて車幅方向内側に位置するアンダクロスパイプ69の車幅方向略中央に設けられている。接続部71をアンダクロスパイプ69に設けたので、接続部71がセンタパイプ65(65L、65R)に設けられる構造に比べて、ブリーザチューブ42を保護することができる。
ブリーザチューブ42の先に、管部材(アンダクロスパイプ69)が接続され、このアンダクロスパイプ69から分岐する分岐部77よりも上方に延びる分岐路75が形成される。分岐路75は、左センタパイプ65Lの一部と、この左センタパイプ65Lに結合される左サブパイプ68Lとから構成される。この分岐路75の上部となる左サブパイプ68Lの後端には、第2の開放口74が設けられる。なお、本実施例では、分岐路を左センタパイプと左サブパイプとから構成したが、分岐路を右センタパイプと右サブパイプとから構成することは差し支えない。
次に、センタパイプが車幅方向左右に設けられている点について説明する。
図6に示すように、1本のダウンチューブ64の下端から車幅方向左右且つ後方へ拡がるように左右のセンタパイプ65L、65Rが延びており、当該左右のセンタパイプ65L、65Rの間にアンダクロスパイプ69が渡されている。アンダクロスパイプ69と左右のセンタパイプ65L、65Rの間に、補強用のクロスサブパイプ58が渡される。
次の図7〜12では、燃料タンク内の構造及びこの燃料タンクを塞ぐ燃料キャップ等について説明する。
図7に示すように、燃料タンク17は、底板17bと、この底板17bから上方に延びるタンク本体17cと、タンク本体17cの上面に設けられる給油口44とを有する。給油口44は、後述する燃料キャップ45(図9参照)で塞がれる部位であり、皿状を呈する受け皿部材81と、この受け皿部材81に設けた穴82に固定され給油ノズルが挿入可能な筒部材83とからなる。受け皿部材81の下面81bに、フレームアレスタ78が取付けられている。
次に、給油口におけるブリーザパイプとドレンパイプの位置等について説明する。
図8に示すように、受け皿部材81において、給油ノズルが挿入可能な筒部材83の車両後方に、ブリーザパイプの一端41aが接合され、筒部材83の車幅方向左側にドレンパイプの一端51aが接合される。ドレンパイプ51の一端51aは、サイドスタンド25(図3参照)をかけたときに、ほぼ一番低くなる位置で受け皿部材81に接合される。
図7に戻り、ブリーザパイプ41は、給油口44から下方に延び、車幅方向左側に延びた後、第1屈曲部85で向きを変えて屈曲した後、車幅方向右下方へ延び、第2屈曲部86で向きを変え下方へ延び燃料タンク17の底板17bから下方へ突出している。これらの第1屈曲部85及び第2屈曲部86を形成することで、車両が傾きすぎて給油口44まで燃料がきたときに、第1屈曲部85及び第2屈曲部86とで燃料の流れが妨げられる。結果、ブリーザパイプ41から燃料等が流出することを防止できる。
ブリーザパイプ41の一端41aは、受け皿部材81にこぼれた燃料がブリーザパイプ41内に流れ込み難いように受け皿部材81の表面から突出している。底板17bの内面には、ブリーザパイプ41の周囲を囲うように板状のブリーザパッチ41pが設けられ、このブリーザパッチ41pで底板17bにブリーザパイプ41を確実に固定する。
一方、その一端51aが給油口44の凹部46に臨むように配置されるドレンパイプ51は、下方へ延び燃料タンク17の底板17bから下方へ突出する。底板17bの内面には、ドレンパイプ51の周囲を囲うように板状のドレンパッチ51pが設けられ、このドレンパッチ51pで底板17bにドレンパイプ51を確実に固定する。
ブリーザパイプ41とドレンパイプ51とは、燃料タンク17内の高さ方向中間部で、板状のタイステー88によって互いに固定される。このタイステー88により、ブリーザパイプ41とドレンパイプ51の振動が抑えられる。
次に、燃料キャップについて説明する。
図9に示すように、燃料タンクの上面17dに、給油口44の周囲を囲うキャップリング91が取付けられ、このキャップリング91に、給油口44を塞ぐ燃料キャップ45が開閉可能に設けられている。燃料キャップ45にキーシリンダ92が設けられ、このキーシリンダ92はキーシリンダカバー93で覆われている。
次の図10〜12では、燃料キャップの内部構造について説明する。
図10に示すように、燃料キャップ45の内部に、ブリーザ通路95が形成されると共に、このブリーザ通路95に臨む位置で、燃料タンク17の空気層との間に、正圧バルブ97と負圧バルブ98とが配置されている。
図11に示すように、燃料タンク17(図7参照)に取付けられているキャップリング91に、軸部材101を介して燃料キャップ45が回動可能に支持されている。燃料キャップ45は、鍵が差し込まれるキーシリンダ92を一体的に備えたロアボデイ102と、このロアボデイ102に上方から取付けられるアッパボデイ103とからなる。ロアボデイ102とアッパボデイ103との間に、シール部材104が介在される。前述したブリーザ通路95は、ロアボデイ102とアッパボデイ103との間に形成される。
ロアボデイ102に、燃料キャップ45を閉めたときに給油口44に当接するキャップシール106が取付けられ、このキャップシール106をロアボデイ102に保持させるリング状の保持部材107がキャップシール106の外周近傍に挿嵌される。
次に、通気用のブリーザ系統について説明する。図10を併せて参照し、燃料キャップ45のロアボデイ102の端部に大気への開放口となるブリーザ孔108が設けられる。ブリーザ孔108は、ブリーザ通路95に連通しており、ブリーザ孔108は、燃料キャップ45を閉じたときに、ブリーザパイプ41の一端41aと係合している。キャップリング91のシールホルダ111には、ブリーザシール109が設けられる。ブリーザシール109は、弾性部材で形成され、燃料キャップ45を閉じたときに、ブリーザパイプ41とブリーザ通路95との間に介在される。これにより、ブリーザパイプ41とブリーザ通路95との間で気体等が漏れることなく連結される。
上記構造から、燃料タンク17の内部と、燃料キャップ45に設けられる正圧バルブ97又は負圧バルブ98と、燃料キャップ45内に形成されるブリーザ通路95と、ブリーザパイプ41を含むブリーザ経路40とがつながり、燃料タンク17の内部は、ブリーザ経路40のみで外部とつながる。
アッパボデイ103に、キーシリンダ92の上面92aが露出され、この上面92aに上方から図示せぬ鍵を挿入できるロック穴112が設けられ、このロック穴112を開閉可能に塞ぐキーシリンダカバー93がピン113を介して取付けられる。ロック穴112とは、上方から図示せぬ鍵が挿入され、この鍵を回動させ、燃料タンク17に対し燃料キャップ45をロック又はアンロックする穴である。ロアボデイ102の下部とキーシリンダ92との間にシリンダシール114が介在され、ロアボデイ102の上端周囲とキーシリンダ92との間にダストシール115が介在される。
図12に示すように、燃料キャップ45は、燃料タンク内外で所定の圧力差が生じたときに、この圧力差を解消するように開放し通気を可能にする2つのバルブを有している。これらの2つのバルブは、ブリーザ通路95と連通する正圧バルブ室97hに設けられる正圧バルブ97と、ブリーザ通路95と連通する負圧バルブ室98hに設けられる負圧バルブ98とからなる。
正圧バルブ97は、燃料タンク17(図7参照)の内側の圧力が大気の圧力よりも例えば、概ね0.5KPa〜2.0KPa以上上昇したときに燃料タンク内の圧力によって作動し、燃料タンク17内の気体を大気に開放するものである。すなわち、正圧バルブ97は、燃料タンク17内の圧力の上がりすぎを防止する。
負圧バルブ98は、大気の圧力が燃料タンク17の内側の圧力よりも例えば、−0.5KPa〜−2.0KPa以上下降したときに大気圧によって作動し、大気を燃料タンク17内に導くものである。すなわち、負圧バルブ98は、燃料タンク17内の圧力の下がりすぎを防止する。
正圧バルブ97と負圧バルブ98は、各々、ロアボデイ102に形成した正圧バルブ室97hと負圧バルブ室98hとに設けられている。ロアボデイ102の下面に、負圧バルブ98を支持する板状のバルブカバー116がねじ部材117を介して取付けられる。
正圧バルブ97は、正圧バルブ室97hに開けた第1孔121に上方から挿入・セットされ、この第1孔121を開閉可能にする第1バルブ駒123及び第1バルブシール125と、前記第1バルブ駒123とシール部材104から下方に突出される係合突出部134との間に介在され、通常は燃料タンク17の外側から第1孔121を塞ぐように第1バルブ駒123を押圧する第1ばね131とからなる。
負圧バルブ98は、負圧バルブ室98hに開けた第2孔122に下方から挿入・セットされこの第2孔122を開閉可能にする第2バルブ駒124及び第2バルブシール126と、前記第2バルブ駒124とバルブカバー116との間に介在され、燃料タンク17の内側から第2孔122を塞ぐように第2バルブ駒124を押圧する第2ばね132とからなる。
以上に述べたブリーザ経路を備えた鞍乗り型車両の作用を次に述べる。
図13(a)の実施例に示すように、温度上昇等によって燃料タンク17内の圧力が高くなったときには、燃料タンク17内の蒸発燃料を含む気体は、燃料キャップ45の正圧バルブ97(図10参照)を押圧し、ブリーザ通路95(図10参照)内を通り、このブリーザ通路95に連結されるブリーザパイプ41を通り、このブリーザパイプ41からブリーザチューブ42を経由して接続部71に達し、この接続部71から車体フレーム11の中空部43を通り、第1の開放口73及び第2の開放口74から外に排出されることで、燃料タンク17内の圧力を外気と同程度の圧力にすることができる。
燃料タンク17内の燃料が減ること等によって燃料タンク内の圧力が低くなったときには、外気は、第1の開放口73及び第2の開放口74から車体フレーム11の中空部43に入り、この車体フレーム11の中空部43から接続部71に入り、この接続部71からブリーザチューブ42を経由し、燃料キャップ45のブリーザ通路95(図10参照)内を通り、負圧バルブ98(図10参照)を押圧し、燃料タンク17に入ることで、燃料タンク17内の圧力を外気と同程度の圧力にすることができる。
図13(b)の比較例に示すように、温度上昇等によって燃料タンク17内の圧力が高くなったときには、燃料タンク17内の蒸発燃料を含む気体は、ブリーザチューブ42を経由してT字継手80に達し、このT字継手80から下方に延びる下ブリーザチューブ79aを通って第1の開放口73Bから外に排出されると共に、T字継手80から車両後方へ延びる後ブリーザチューブ79bを通って第2の開放口74Bから外に排出されることで、燃料タンク17内の圧力を外気と同程度の圧力にすることができる。
燃料タンク17内の燃料が減ること等によって燃料タンク17内の圧力が低くなったときには、外気は第1の開放口73Bから下ブリーザチューブ79aを通ってT字継手80に入ると共に、第2の開放口74Bから後ブリーザチューブ79bを通ってT字継手80に入り、このT字継手80からブリーザチューブ42Bを経由してブリーザパイプ41Bを通り、このブリーザパイプ41Bから燃料キャップ45内のブリーザ通路95(図10参照)内を通り、燃料キャップ45の負圧バルブ98(図10参照)を押圧し、燃料タンク17に入ることで、燃料タンク17内の圧力を外気と同程度の圧力にする。
図13(a)の実施例では、ブリーザ経路40は、燃料タンク17から延びて接続部71に接続されるブリーザチューブ42と、中空部43を有する車体フレーム11とで構成される。これに対し、図13(b)の比較例では、ブリーザ経路40Bは、燃料タンク17から延びるブリーザパイプ41及びブリーザチューブ42B、79a、79bで構成されている。
図13(a)において、ブリーザ経路40のうちの一部に車体フレーム11を利用したので、燃料タンク17から延びるブリーザチューブ42の長さを短くすることができる。
ここで前記一部の車体フレーム11とは、アンダクロスパイプ69、センタパイプ65L及びサブパイプ68Lである。
車体フレーム11は、高低差を有する中空部43と、この中空部43に設けられブリーザチューブ42が接続される接続部71と、中空部43の低位置となる部位に設けられる第1の開放口73と、この第1の開放口73よりも高い部位にて中空部43が分岐する分岐部77から上方へ延びる分岐路75と、この分岐路75に設けられる第2の開放口74とを備えている。本実施例では、分岐部77は、アンダクロスパイプ69が左センタパイプ65Lに結合する部分である。分岐路75は、分岐部77から上方に延びる部分において左センタパイプ65Lの中空部65hと、左センタパイプ65Lの中空部65hから延びる左サブパイプ68Lの中空部68hとで構成される。
車体フレーム11に、接続部71と第1の開放口73と第2の開放口74とを設けたので、接続部71に入った蒸発燃料を含む気体を第1の開放口73と第2の開放口74とに分岐させることができる。車体フレーム11に、分岐用の管継手に相当する機能を持たせることで、新たに、T字継手などの専用の管継手は不要になる。結果、部品点数を減らすことができる。
また、中空部43を構成するセンタパイプ65(左センタパイプ65L)の下面65bに、第1の開放口73が設けられる。燃料タンク17内から出た蒸発燃料を含む気体は、ブリーザチューブ42を通り、車体フレーム11の左センタパイプ65Lを通って、左センタパイプ65Lの下面65bに設けられる第1の開放口73から排出される。蒸発燃料を含む気体は、乗員から離れた位置にある第1の開放口73から排出される。仮に、第1の開放口73が塞がれた場合でも、乗員から離れ、車両後部に位置する第2の開放口74から蒸発燃料を含む気体が排出される。
図3及び図4に戻り、サブパイプ68は、分岐路75を構成する。この分岐路75は、上方に延びているので、空気に比べ比重の重い蒸発燃料を含む気体が分岐路75に入る心配はない。また、第2の開放口74は、第1の開放口73よりも上方に設けられているため、第2の開放口74が水などにより塞がれる可能性は低い。仮に、第2の開放口74から雨水などが浸入した場合であっても、逆勾配などなく一貫して下向きに配置され分岐部77につながっているため、分岐路75の途中に水などが停滞する心配がない。
第2の開放口74を備えるサブパイプ68(左サブパイプ68L)は、シートレール63(左シートレール63L)より車両後方まで延びているので、車両長手方向で、シートレール63(左シートレール63L)の後端がサブパイプ68(左サブパイプ68L)の後端と略同一又は、シートレール63(左シートレール63L)の後端がサブパイプ68(左サブパイプ68L)の後端よりも車両後方へ延びている場合に比べ、車体フレーム11の重量増加を抑えつつ第2の開放口74の位置を乗員から離間させることができる。
車体フレーム11のパイプ結合部(第1パイプ結合部72a)に、連通穴(第1連通穴76a)が設けられ、この連通穴(第1連通穴76a)の径は、車体フレーム(センタパイプ65)のパイプ内径よりも小さい。車体フレーム(センタパイプ65)のパイプ内に、第1の開放口73から雨水などが浸入した場合であっても、車体フレーム(センタパイプ65)のパイプ内径より連通穴(第1連通穴76a)の径は小さいので、パイプ内の水が連通穴(第1連通穴76a)を通過する量は限られた量となる。従って、燃料タンク17まで水分が到達する時間を稼ぐことができる。
図1及び図3を参照し、エンジン16が搭載される車体フレーム11の一部を構成するセンタパイプ65Lにブリーザ経路40を兼ねさせた。このようにエンジン16の支持要素としてのセンタパイプ65にブリーザ機能をもたせたので、エンジン16が搭載される車体フレーム11のループを有効に活用することができる。
次に、本発明の別実施例を図面に基づいて説明する。
図14に示すように、左右のセンタパイプ65L、65Rの間でアンダクロスパイプ69の上方に、一時的に燃料成分を溜めることができるキャニスタ141が配置される。燃料タンク17の上部からは、チャージ配管142とパージ配管143とが各々下方に向け延びており、チャージ配管142の先とパージ配管143の先は、いずれも、キャニスタ141へ接続される。
キャニスタ141から車体フレーム11の接続部71Cへ、大気開放チューブ144が延びており、キャニスタ141から外へ、ドレンチューブ52が延びている。
ここで、チャージ配管142は、燃料タンク17内の蒸発燃料を含む気体をキャニスタ141に導くものである。パージ配管143は、キャニスタ141内に吸着した燃料成分を燃料タンク内に戻すものである。大気開放チューブ144は、蒸発燃料を除いた気体を大気に開放するものである。ドレンチューブ52は、キャニスタ141内に溢れたドレンを外部へ排出するものである。
キャニスタ141は、車両下部に位置する車体フレーム11の接続部71Cの近傍に配置される。車両下部にキャニスタ141を配置することで、湿気等の水分に対するタフネスをもたせることができる。また、大気開放チューブ144は車体フレーム11の接続部71Cに接続される。車体フレーム11は、図13(a)に説明したものと同様な構造をもち、大気開放チューブ144を通った気体は、アンダクロスパイプ69を介して第1の開放口73と第2の開放口74で大気に開放される。従って、キャニスタ141への埃等の異物の侵入が抑えられる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、燃料タンクにブリーザ経路を備えた自動二輪車に好適である。
10…鞍乗り型車両(自動二輪車)、11…車体フレーム、13…前輪、14…後輪、15…スイングアーム、16…エンジン、17…燃料タンク、18…シート、40…ブリーザ経路、42…ブリーザチューブ、43…中空部、61…ヘッドパイプ、62…メインフレーム、63…シートレール、64…ダウンチューブ、65(65L、65R)…センタパイプ、67…スイングアームピボット、68…サブパイプ、69…アンダクロスパイプ、71…接続部、73…第1の開放口、74…第2の開放口、75…分岐路、76…連通穴、77…分岐部。

Claims (4)

  1. 車体フレーム(11)と、この車体フレーム(11)に搭載され駆動力を発生するエンジン(16)と、前記車体フレーム(11)に含まれ前後に延びるメインフレーム(62)に搭載され前記エンジン(16)へ供給する燃料を貯留する燃料タンク(17)と、この燃料タンク(17)から延びて前記燃料タンク(17)内の空気層と外部とを連通するブリーザ経路(40)とが備えられている鞍乗り型車両において、
    前記車体フレーム(11)は、高低差を有する中空部(43)と、この中空部(43)に連通し前記燃料タンク(17)から延びるブリーザチューブ(42)が接続される接続部(71)と、前記中空部(43)の低位置となる部位に前記中空部(43)が外に連通する第1の開放口(73)と、前記中空部(43)が分岐する分岐部(77)から上方へ延びる分岐路(75)と、この分岐路(75)に前記中空部(43)が前記第1の開放口(73)より高い部位にて外に連通する第2の開放口(74)とを備え、
    前記ブリーザ経路(40)は、前記ブリーザチューブ(42)と、前記中空部(43)を有する前記車体フレーム(11)とで構成し

    前記車体フレーム(11)は、前記エンジン(16)の下方に回り込むように延びているセンタパイプ(65)と、当該センタパイプ(65)に備えられスイングアーム(15)を揺動自在に支持するスイングアームピボット(67)と、このスイングアームピボット(67)近傍で前記センタパイプ(65)から斜め後上方へ延びシート(18)を支持するシートレール(63)の後部下面に沿って車両後方まで延びるサブパイプ(68)とを備え、
    前記シートレール(63)は、前記メインフレーム(62)の後部から車両後方に延び、
    前記第1の開放口(73)は、前記エンジン(16)の下方で前記センタパイプ(65)の下面に設けられ、
    前記燃料タンク(17)は、前記エンジン(16)の上方に設けられることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記サブパイプ(68)は、前記分岐路(75)であることを特徴とする請求項記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記車体フレーム(11)のパイプ間を結合するパイプ結合部(72a)に、連通穴(76a)が設けられ、
    この連通穴(76a)の径は、前記車体フレーム(65L)のパイプ内径よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記車体フレーム(11)は、前輪(13)をフロントフォーク(12)を介して操向自在に支持するヘッドパイプ(61)と、このヘッドパイプ(61)から斜め後下方へ延びて前記燃料タンク(17)を支持する前記メインフレーム(62)と、前記ヘッドパイプ(61)から斜め後下方へ延びるダウンチューブ(64)と、このダウンチューブ(64)の下端(64b)から後方へ回り込むように延び前記スイングアームピボット(67)の直後を上方に延びて前記メインフレーム(62)下端につながる前記センタパイプ(65)とでループ形に形成され、このループ内に前記エンジン(16)が搭載され、
    前記スイングアームピボット(67)は、スイングアーム(15)を揺動自在に支持すると共に、このスイングアーム(15)の後端で後輪(14)を回転自在に支持し、
    前記センタパイプ(65)は、車幅方向に左センタパイプ(65L)と右センタパイプ(65R)とからなり、
    前記車体フレーム(11)の前記スイングアームピボット(67)より下方に、更に、当該左右のセンタパイプ(65L、65R)の間に渡されるアンダクロスパイプ(69)
    が設けられ、
    このアンダクロスパイプ(69)に、前記接続部(71)が設けられていることを特徴とする請求項のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
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