JP5461043B2 - タイヤ加硫用金型および空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる主溝が形成され、該主溝の溝底には、所定の高さで突出したウェアインジケータが形成された空気入りタイヤのタイヤ加硫用金型および空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤでは、摩耗によるタイヤ交換時期を知らせるために、タイヤ周方向に延びる主溝に、その溝底から突出する複数のウェアインジケータを周方向に隔設している。一般に、空気入りタイヤのトレッド部は、タイヤ幅方向に略同一の厚みで形成されるが、ウェアインジケータ近傍では、他の部分に比べてウェアインジケータを形成するために多くのゴムを使用することから、このウェアインジケータ近傍にてゴムが不足する。その結果、図7に示すとおり、ウェアインジケータ20自体、このウェアインジケータ20近傍に位置する陸部のエッジ部分Eおよびウェアインジケータ20近傍に位置する陸部の踏面部Sにて、ゴムが不足することで「ベアー」が発生するという問題があった。
上述したベアーの発生を防止する手段として、下記特許文献1では、ウェアインジケータ近傍部分に、他の位置を加硫する部分よりも多くベントホールが配設されたタイヤ加硫用金型によって、空気入りタイヤを加硫成型する方法が記載されている。しかしながら、かかる方法に使用されるタイヤ加硫用金型では、数多くのベントホールを形成する必要があるため、金型製作の工数を多く要するという問題がある。
なお、下記特許文献2では、ウェアインジケータが周方向に隔設された主溝の溝幅方向両側の溝壁に、窪みが形成された空気入りタイヤが記載されている。また、下記特許文献3では、トレッド部の平面視にてストレート状に延びる主溝の側壁に、平面視にて流線型状を有する窪みが形成された空気入りタイヤが記載されている。しかしながら、これらの文献に記載の空気入りタイヤは、いずれもベアーの発生を防止することを目的として開発されたものではないため、結果としてウェアインジケータ近傍でのベアーの発生が防止されたものではない。
特開2006−88585号公報 特開2002−225514号公報 特開2006−205824号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウェアインジケータ自体、ウェアインジケータ近傍に位置する陸部のエッジ部分、およびウェアインジケータ近傍に位置する陸部の踏面部でのベアーの発生を防止することができるタイヤ加硫用金型および空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係るタイヤ加硫用金型は、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる主溝が形成され、前記主溝の溝底には、所定の高さで突出したウェアインジケータが形成された空気入りタイヤのタイヤ加硫用金型において、前記ウェアインジケータの溝幅方向両側の主溝壁部分のうち、少なくとも片側の主溝壁部分に、トレッド踏面に対して開口する窪み部を形成するための突起部が少なくとも一つ配設されていることを特徴とする。
上記タイヤ加硫用金型を使用して空気入りタイヤを加硫成型した場合、ウェアインジケータを形成するために多くのゴムを必要とするウェアインジケータ近傍において、突起部の影響により、ゴムの充填が速やかに行われる。ここで、本発明に係るタイヤ加硫用金型では、その突起部に起因して、トレッド踏面に対して開口する窪み部が形成される。その結果、空気入りタイヤのウェアインジケータ自体、ウェアインジケータ近傍に位置する陸部のエッジ部分、およびウェアインジケータ近傍に位置する陸部の踏面部におけるゴム不足を解消し、結果としてこれらの部分でのベアーの発生を防止することができる。
一方、本発明に係るタイヤ加硫用金型とは異なり、その突起部が、トレッド踏面に対して開口しない窪み部を形成するように構成されたものであると、特に、加硫後の空気入りタイヤのウェアインジケータ近傍に位置する陸部のエッジ部分、およびウェアインジケータ近傍に位置する陸部の踏面部にてゴム不足を十分に解消できず、結果としてこれらの部分でのベアーの発生を防止できない。
上記タイヤ加硫用金型において、前記突起部が二つ以上配設されるものであり、前記主溝壁部分と前記トレッド踏面との稜線における前記窪み部同士の溝方向間隔が0.3mm〜3.5mmであることが好ましい。かかる構成によれば、主溝壁部分に窪み部を形成しつつ、この主溝壁部分での剛性を確保することができる。その結果、加硫成型後の空気入りタイヤにおいて、ウェアインジケータ近傍に位置する陸部の剛性の低下を低減することができる。
上記タイヤ加硫用金型において、前記窪み部の溝幅方向の幅が0.5mm以上であり、前記ウェアインジケータの体積をV1、前記窪み部の体積をV2としたとき、0.8V1≦V2≦1.5V1であることが好ましい。かかる条件を満たす窪み部を形成するための突起部が配設されたタイヤ加硫用金型を使用して、空気入りタイヤを加硫成型した場合、ウェアインジケータ自体、ウェアインジケータ近傍に位置する陸部のエッジ部分、およびウェアインジケータ近傍に位置する陸部の踏面部でのベアーの発生を、より確実に防止することができる。
さらに、本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる主溝が形成され、前記主溝の溝底には、所定の高さで突出したウェアインジケータが形成された空気入りタイヤにおいて、前記ウェアインジケータの溝幅方向両側の主溝壁部分のうち、少なくとも片側の主溝壁部分には、トレッド踏面に対して開口する窪み部が少なくとも一つ形成されていることを特徴とする。
上記空気入りタイヤでは、ウェアインジケータ自体、ウェアインジケータ近傍に位置する陸部のエッジ部分、およびウェアインジケータ近傍に位置する陸部の踏面部にて、ゴム不足が解消し、これによりベアーの発生を防止することができる。
一方、本発明に係る空気入りタイヤとは異なり、その窪み部が、トレッド踏面に対して開口しないものであると、特に、加硫後の空気入りタイヤのウェアインジケータ近傍に位置する陸部のエッジ部分、およびウェアインジケータ近傍に位置する陸部の踏面部にて、ゴム不足を十分に解消できず、結果としてこれらの部分でのベアーの発生を防止できない。
上記空気入りタイヤにおいて、前記窪み部が二つ以上形成されるものであり、前記主溝壁部分と前記トレッド踏面との稜線における前記窪み部同士の溝方向間隔が0.3mm〜3.5mmであることが好ましい。かかる構成によれば、主溝壁部分に窪み部を形成しつつ、この主溝壁部分での剛性を確保することができる。その結果、かかる構成を備える空気入りタイヤにおいて、ウェアインジケータ近傍に位置する陸部の剛性の低下を低減することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記窪み部の溝幅方向の幅が0.5mm以上であり、前記ウェアインジケータの体積をV1、前記窪み部の体積をV2としたとき、0.8V1≦V2≦1.5V1であることが好ましい。かかる条件を満たす窪み部が形成された空気入りタイヤにおいては、ウェアインジケータ自体、ウェアインジケータ近傍に位置する陸部のエッジ部分、およびウェアインジケータ近傍に位置する陸部の踏面部でのベアーの発生を、より確実に防止することができる。
本発明に係る空気入りタイヤにおけるウェアインジケータ部分を拡大した斜視図の一例 図1のI−I矢視断面図の一例 図1のI−I矢視断面図の他の例 (a)(b)図1のI−I矢視断面図の他の例 本発明に係る空気入りタイヤにおけるウェアインジケータ部分を拡大した斜視図の他の例 本発明に係る空気入りタイヤにおけるウェアインジケータ部分を拡大した斜視図の他の例 主溝の溝底にウェアインジケータが形成された従来の空気入りタイヤにおいて、ベアーが発生する箇所を示した斜視図の一例
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤにおけるウェアインジケータ部分を拡大した斜視図の一例である。図2は、図1のI−I矢視断面図の一例である。図において、「PD」はタイヤ周方向を意味し、かつ主溝の溝方向を意味し、「WD」はタイヤ幅方向であって、かつ主溝の溝幅方向を意味するものとする。
本発明の空気入りタイヤは、図示を省略するが、通常の空気入りタイヤと同様に、一対のビードコアと、該ビードコアを巻回しトロイダル形状を成すカーカスと、該カーカスのクラウン部のタイヤ半径方向外側に配置されたベルト層と、該ベルト層のタイヤ半径方向外側に配置されたトレッド部と、を備える。該トレッド部には、少なくともタイヤ周方向に延びる主溝1が形成されている。なお、本発明においては、タイヤ周方向に延びる主溝1のみがトレッド部に形成され、陸部としてリブをトレッド部に備えるものであってもよく、あるいはタイヤ周方向に延びる主溝1とタイヤ幅方向に延びる横溝とがトレッド部に形成され、陸部としてブロックをトレッド部に備えるものであってもよい。
主溝1の溝底には、所定の高さで突出したウェアインジケータ2が形成されている。このウェアインジケータ2は、トレッド部の摩耗限界を知らせるために、主溝1の溝底に形成されたものであり、その突出高さH1としては、例えば1.35〜2.2mmのものが挙げられる。また、ウェアインジケータ2の周方向長さL1としては、例えば5〜10mmのものが挙げられる。また、本発明において、主溝1の溝深さHは、例えば4.5〜14mmのものが挙げられ、その溝幅Wは、例えば8〜25mmのものが挙げられる。
本実施形態では、ウェアインジケータ2の溝幅方向WD両側の主溝壁部分に、トレッド踏面に対して開口する窪み部3が一つ形成された例を示す。この場合、加硫時において、窪み部3が形成されることで、ウェアインジケータ自体、ウェアインジケータ近傍に位置する陸部のエッジ部分、およびウェアインジケータ近傍に位置する陸部の踏面部にて、ゴム不足が解消するため、これらの部分にて、ベアーの発生を防止することができる。この窪み部3の周方向長さL2とウェアインジケータ2の周方向長さL1との比は、0.8L1≦L2≦1.5L1とすることが好ましく、L2とL1とを略同等とすることがより好ましい。具体的に、窪み部3の周方向長さL2としては、例えば4〜15mmのものが挙げられる。なお、窪み部3とトレッド踏面との稜線は、滑らかに形成してもよい。
本実施形態の窪み部3は、トレッド部の平面視にて矩形状の開口部を有する。この実施形態では、窪み部3の溝幅方向WDの幅W2が0.5mm以上に設定され、ウェアインジケータ2の体積をV1、窪み部3の体積をV2としたとき、0.8V1≦V2≦1.5V1に設定されている。この場合、ウェアインジケータ自体、ウェアインジケータ近傍に位置する陸部のエッジ部分、およびウェアインジケータ近傍に位置する陸部の踏面部でのベアーの発生を、より確実に防止することができる。V2が0.8V1未満であると、ベアー発生を十分に防止できない場合があり、V2が1.5V1を超えると、ベアー発生は十分に防止できるが、隣接する陸部の剛性が低下することで、トレッド部の偏摩耗が発生する場合がある。ベアー発生を防止し、かつトレッド部の偏摩耗を効果的に防止するためには、1.0V1≦V2≦1.2V1に設定することがより好ましい。ここで、本実施形態では、ウェアインジケータ2の溝幅方向WD両側の主溝壁部分に、トレッド踏面に対して開口する窪み部3が形成されているが、この場合は両側の窪み部3の体積の合計をV2として計算するものとする。なお、この実施形態では、窪み部3の溝幅方向の幅が、どの溝深さ方向位置であっても略同等に設定されている。
本発明においては、トレッド部の摩耗限界を知らせるという、ウェアインジケータ2の機能を確実に発揮させるためには、窪み部3の溝深さ方向下端を、ウェアインジケータ2の溝深さ方向上端位置、またはこの上端位置よりもトレッド踏面側に設けることが好ましい。
次に、上述した空気入りタイヤを製造するためのタイヤ加硫用金型について説明する。このタイヤ加硫用金型は、ウェアインジケータ2の溝幅方向WD両側の主溝壁部分のうち、少なくとも片側の主溝壁部分に、トレッド踏面に対して開口する窪み部3を形成するための突起部が少なくとも一つ配設されていることを特徴とする。この突起部の形状は、加硫後の空気入りタイヤの窪み部3の形状と略一致する。したがって、上述のとおり、窪み部3の溝幅方向WDの幅W2を0.5mm以上に設定し、ウェアインジケータ2の体積をV1、窪み部3の体積をV2としたとき、0.8V1≦V2≦1.5V1に設定するためには、突起部の溝幅方向の幅を0.5mm以上に設定し、ウェアインジケータ2の体積をV1、突起部の体積をV2’としたとき、0.8V1≦V2’≦1.5V1に設定することが好ましい。
本発明の空気入りタイヤは、上記の如きウェアインジケータ2と窪み部3とを主溝1に備える以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用できる。
[他の実施形態]以下、本発明の他の実施の形態について説明する。
(1)前述の実施形態では、ウェアインジケータ2の溝幅方向WD両側の主溝壁部分に、トレッド踏面に対して開口する窪み部3が形成された例を示した。しかしながら、本発明においては、図1のI−I矢視断面図である図3に示すとおり、ウェアインジケータ2の溝幅方向WD片側の主溝壁部分に、トレッド踏面に対して開口する窪み部3が形成されたものであってもよい。ウェアインジケータ2の溝幅方向WD片側の主溝壁部分に、窪み部3を形成する場合であっても、窪み部3の溝幅方向の幅W2が0.5mm以上に設定され、ウェアインジケータ2の体積をV1、窪み部3の体積をV2としたとき、0.8V1≦V2≦1.5V1に設定されることが好ましい。この場合は、片側の窪み部3の体積をV2として計算するものとする。
(2)前述の実施形態では、窪み部3の溝幅方向WDの幅が、どの溝深さ方向位置であっても略同等に設定された例を示した。しかしながら、本発明においては、図1のI−I矢視断面図である図4(a)に示すとおり、窪み部3の溝幅方向WDの幅が、トレッド踏面位置よりも溝深さ方向下端にて幅広に設定されたものであってもよく、図4(b)に示すとおり、溝深さ方向下端よりもトレッド踏面位置にて幅広に設定されたものであってもよい。
(3)前述の実施形態では、トレッド部の平面視にて矩形状の開口部を有する窪み部3の例を示した。しかしながら、本発明においては、図5に示すとおり、トレッド部の平面視にて円弧状の開口部を有する窪み部3であってもよい。
(4)前述の実施形態では、ウェアインジケータ2の溝幅方向WD両側の主溝壁部分に、トレッド踏面に対して開口する窪み部3が一つ形成された例を示した。しかしながら、本発明においては、突起部が二つ以上配設されたタイヤ加硫用金型を使用し、ウェアインジケータ2の溝幅方向WD両側の主溝壁部分のうち、少なくとも片側の主溝壁部分に、トレッド踏面に対して開口する窪み部3を二つ以上形成するものであってもよい。図6に示す実施形態では、ウェアインジケータ2の溝幅方向WD両側の主溝壁部分に、トレッド踏面に対して開口する窪み部3を三つ形成した例を示す。この実施形態では、主溝壁部分とトレッド踏面との稜線における窪み部3同士の溝方向間隔を0.3〜3.5mmとしている。この実施形態に係る空気入りタイヤでは、主溝壁部分に窪み部3を三つ形成することで、ベアーの発生を防止しつつ、ウェアインジケータ2近傍に位置する陸部の剛性の低下を低減することができる。なお、この実施形態では、トレッド部の平面視にて、窪み部3の開口部を円弧状に形成している。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例などについて説明する。なお、「ベアー抑制割合(%)」は、以下の方法により評価した。
実施例1〜4、および比較例1に係るタイヤ加硫用金型を製造し、これらを使用して乗用車用空気入りタイヤ(215/60R16)をそれぞれ100本ずつ製造した。製造した空気入りタイヤにて、形成されたウェアインジケータ全箇所に対し、ウェアインジケータ2自体、ウェアインジケータ2近傍に位置する陸部のエッジ部分、およびウェアインジケータ近傍に位置する陸部の踏面部でベアーが発生しなかった箇所をカウントした。その結果から、「(ベアー抑制割合(%))=(ベアーが発生しなかった箇所の数)/(ウェアインジケータ2の全数)」を計算した。
実施例1
図1および図2に示す窪み部3を形成するための突起部が配設されたタイヤ加硫金型を使用して空気入りタイヤを製造した。ここで、図2において、H=8.5mm、W=12mm、H1=1.8mm、W2=0.48mmとすることで、0.8V1=V2に設定した。かかるタイヤを用いて、ベアー抑制割合の評価を行った結果を表1に示す。
実施例2
図2において、W2=0.6mmとすることで、V1=V2に設定した以外は、実施例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、ベアー抑制割合の評価を行った結果を表1に示す。
実施例3
図2において、W2=0.72mmとすることで、1.2V1=V2に設定した以外は、実施例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、ベアー抑制割合の評価を行った結果を表1に示す。
実施例4
図2において、W2=0.9mmとすることで、1.5V1=V2に設定した以外は、実施例1と同じ構成である空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、ベアー抑制割合の評価を行った結果を表1に示す。
比較例1
突起部が配設されていないタイヤ加硫金型を使用して、窪み部3を有しない空気入りタイヤを製造した。かかるタイヤを用いて、ベアー抑制割合の評価を行った結果を表1に示す。
Figure 0005461043
表1の結果から、実施例1〜4のタイヤ加硫金型を使用して製造した空気入りタイヤにおいては、比較例1のタイヤ加硫金型を使用して製造した空気入りタイヤに比べて、ベアーの発生が防止されていることがわかる。特に、1.0V1≦V2≦1.2V1に設定された実施例2〜4のタイヤ加硫金型を使用して製造した空気入りタイヤにおいては、ベアーの発生が確実に防止されていることがわかる。但し、実施例4のタイヤ加硫金型を使用して製造した空気入りタイヤにおいては、窪み部3に隣接する陸部の剛性が低下したことに伴い、トレッド部にて偏摩耗が発生することが判明した。
1:主溝
2:ウェアインジケータ
3:窪み部

Claims (4)

  1. トレッド部に、タイヤ周方向に延びる主溝が形成され、前記主溝の溝底には、所定の高さで突出したウェアインジケータが形成された空気入りタイヤのタイヤ加硫用金型において、
    前記ウェアインジケータの溝幅方向両側の主溝壁部分のうち、少なくとも片側の主溝壁部分に、トレッド踏面に対して開口する窪み部を形成するための突起部が少なくとも一つ配設されており、
    前記窪み部の溝幅方向の幅が0.5mm以上であり、前記ウェアインジケータの体積をV1、前記窪み部の体積をV2としたとき、0.8V1≦V2≦1.5V1であることを特徴とするタイヤ加硫用金型。
  2. 前記突起部が二つ以上配設されるものであり、前記主溝壁部分と前記トレッド踏面との稜線における前記窪み部同士の溝方向間隔が0.3〜3.5mmである請求項1に記載のタイヤ加硫用金型。
  3. トレッド部に、タイヤ周方向に延びる主溝が形成され、前記主溝の溝底には、所定の高さで突出したウェアインジケータが形成された空気入りタイヤにおいて、
    前記ウェアインジケータの溝幅方向両側の主溝壁部分のうち、少なくとも片側の主溝壁部分には、トレッド踏面に対して開口する窪み部が少なくとも一つ形成されており、
    前記窪み部の溝幅方向の幅が0.5mm以上であり、前記ウェアインジケータの体積をV1、前記窪み部の体積をV2としたとき、0.8V1≦V2≦1.5V1であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 前記窪み部が二つ以上形成されるものであり、前記主溝壁部分と前記トレッド踏面との稜線における前記窪み部同士の溝方向間隔が0.3〜3.5mmである請求項に記載の空気入りタイヤ。
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