JP5449089B2 - シャトルコンベヤおよび対回路基板作業機 - Google Patents

シャトルコンベヤおよび対回路基板作業機 Download PDF

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Description

本発明は、回路基板を搬送方向と交差する方向にシフトさせるシャトルコンベヤおよび基板搬送装置を備えた対回路基板作業機に関するものである。
回路基板に対して印刷剤の印刷や電子回路部品の装着等の作業を行う対回路基板作業機を始めとし、種々の作業機において搬送装置が設けられ、搬送対象物が搬送される。例えば、下記の特許文献1,2にそれぞれ記載のシステムは、それぞれウエハに処理を施す複数の処理装置と、それら処理装置間においてウエハを搬送する搬送ロボットとを含み、処理装置における処理が終了する設定時間前に終了が予告され、搬送ロボットが処理終了前に処理装置へ移動させられるようにされている。そのため、搬送ロボットは、処理終了後、直ちにウエハを受け取って搬送することができる。
特開平7−176588号公報 特開2002−57200号公報
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、回路基板を搬送方向と交差する方向にシフトさせるシャトルコンベヤ、および基板搬送装置を備えた対回路基板作業機の実用性の向上を課題として為されたものである。
上記の課題は、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む上流側装置の下流側に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンをその可動搬送レーンの搬送方向と交差する方向にシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤを、前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの1つについて、その1つが回路基板を引渡可能な状態になる前に、その1つから、回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、前記シフト装置に、前記可動搬送レーンを、前記複数の搬送レーンの前記1つから回路基板を受け取り可能な位置へシフトさせる事前シフト制御部を含むものとすることにより解決される。
上記の課題はまた、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む上流側装置と、下流側装置との間に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンをその可動搬送レーンの搬送方向と交差する方向にシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤを、前記複数の搬送レーンの1つに回路基板があり、かつ、前記下流側装置が回路基板を受け取り可能な状態になる前に、その下流側装置から、回路基板を受け取り可能な状態になることを予告する受取可能予告情報を取得した場合に、前記可動搬送レーンに前記複数の搬送レーンの前記1つから回路基板を受け取らせる受取制御部を含むものすることにより解決される。
上記の課題はさらに、上流側装置と下流側装置との間に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンをその可動搬送レーンの搬送方向と交差する方向にシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤを、(A)前記上流側装置が回路基板を引渡可能な状態になる前に、その上流側装置から、回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、前記シフト装置に前記可動搬送レーンを前記上流側装置から回路基板を受け取り可能な位置へシフトさせる事前シフト制御部と、(B)前記上流側装置に回路基板があり、かつ、前記下流側装置が回路基板を受け取り可能な状態になる前に、その下流側装置から、回路基板を受け取り可能な状態になることを予告する受取可能予告情報を取得した場合に、前記可動搬送レーンに前記上流側装置から回路基板を受け取らせる受取制御部とを含むものとすることにより解決される。
上記の課題はさらに、(α)回路基板を上流から下流へ搬送する基板搬送装置と、(β)その基板搬送装置により搬送される回路基板に対回路基板作業を行う作業装置と、(γ)その作業装置が前記対回路基板作業を終了すると予測される時期より第一設定時間前に引渡可能予告情報を発生させる引渡可能予告情報発生部とを含む対回路基板作業機の前記基板搬送装置を、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置とし、前記引渡可能予告情報発生部を、前記複数の搬送レーンのうち、前記作業装置に対して前記回路基板を搬送するものについて前記引渡可能予告情報を発生させるものとすることにより解決される。
上記の課題はさらに、(I)回路基板を上流から下流へ搬送する基板搬送装置と、(II)その基板搬送装置により搬送される回路基板に対回路基板作業を行う作業装置と、(III)その作業装置が前記対回路基板作業を終了すると予測される時期より第二設定時間前に受取可能予告情報を発生させる受取可能予告情報発生部とを含む対回路基板作業機の前記基板搬送装置を、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置とし、前記受取可能予告情報発生部を、前記複数の搬送レーンのうち、前記作業装置に対して前記回路基板を搬送するものについて前記受取可能予告情報を発生させるものとすることにより解決される。
第二設定時間と前記第一設定時間とは、同じにしてもよく、異ならせてもよい。
上記の課題はさらに、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む上流側装置と、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む下流側装置との間に配設され、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンを前記複レーン搬送装置の前記複数の搬送レーンの各々に連なる複数の位置へシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤを、(i)前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの1つから回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、その1つの搬送レーンに連なる位置へ、前記可動搬送レーンをシフトさせる事前シフト制御部と、(ii)前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの1つに回路基板があり、かつ、前記下流側装置の前記複数の搬送レーンの1つから回路基板を受取可能な状態になることを予告する受取可能予告情報を取得した場合に、前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの前記1つから前記可動搬送レーンに回路基板を受け取らせる受取制御部との少なくとも一方を含むものとすることにより解決される。
上記事前シフト制御部を備えたシャトルコンベヤによれば、上流側装置が回路基板を引渡可能な状態になるのに先立って、可動搬送レーンが回路基板を受け取り可能な位置へシフトさせられるため、回路基板が引渡可能な状態となってからシフトさせられる場合に比較して、回路基板の受取りに要する時間が短縮される。
複数の基板コンベヤを直列に備えた基板搬送システムに関しては、上流側の基板コンベヤから、引渡可能な回路基板があることを示す信号(引渡可能信号)が出力され、かつ、下流側の基板コンベヤから、回路基板の受取りが可能であることを示す信号(受取可能信号)が出力された場合に、それら上流側と下流側との両基板コンベヤが共に運転されて回路基板の受渡しが行われるようにすることを定めた規格(SMEMA Electrical Equipment Interface Standard 、以下、SMEMA規格と略称する)が存在している。この規格に従えば、回路基板の受渡しが可能な状態になれば直ちに回路基板の受渡動作が行われるため、基板コンベヤが無駄に運転されることを回避しつつ回路基板の受渡しを遅れなくかつ確実に行わせることができる。
従来は、基板コンベヤがシャトルコンベヤである場合にもSMEMA規格が適用されていたが、本発明の発明者は、シャトルコンベヤにおいては必ずしも理想的な受渡しが行われない場合があることに気付いた。SMEMA規格に従えば、上流側の基板コンベヤが引渡可能信号を出力し、シャトルコンベヤが受取可能信号を出力してはじめて回路基板の受渡し動作が行われることになるが、可動搬送レーンが上流側の基板コンベヤに連なった位置にない場合には、まずその位置へシフトさせ、その後、両コンベヤの運転を開始することが必要であるため、受渡しに要する時間が、シフトに要する時間だけ長くなってしまうのである。
それに対し、事前シフト制御部を備えたシャトルコンベヤによれば、引渡可能予告情報が発せられる時期の設定いかんで、この無駄な時間を無くし、あるいは短縮し、回路基板の受渡しを常に速やかに行うことが可能になる。
なお、「事前シフト制御部」を含むシフトコンベヤにおいて、「引渡可能予告信号」と称することなく「引渡可能予告情報」と称するのは、上流側の基板コンベヤと下流側の基板コンベヤとを1つのコンピュータに制御させる場合にもSMEMA規格に準じた制御を行うことが可能であり、本発明はその態様をも包含するからである。その場合、コンピュータ内において引渡可能予告を示すものを「信号」と称することは必ずしも妥当ではないと考え、「情報」と称することにしたものである。したがって、「引渡可能予告情報」は、「引渡可能予告信号が表す情報」は勿論、コンピュータ内において発生させられた「引渡可能予告情報」をも含むものとする。「受取可能予告情報」についても同様である。
一般に、上流側装置と下流側装置との間に設けられたシャトルコンベヤは、上流側装置と下流側装置との間における回路基板の受渡しを仲介し、上流側装置の回路基板引渡位置および下流側装置の回路基板受取位置のシフト方向における位置を問わず、両装置間における回路基板の受渡しを可能とする。下流側装置が回路基板を受取可能となった状態で可動搬送レーンに上流側装置から回路基板を受け取らせれば、下流側装置が回路基板を受取可能でないにもかかわらず、可動搬送レーンが回路基板を受け取って保持した状態となる事態の発生が回避されるが、下流側装置が回路基板を受取可能な状態になると予測される時期より適切な時間前であれば、受取可能な状態にあると見なしてよく、下流側装置が回路基板を受取り可能な状態となる前に可動搬送レーンに上流側装置から回路基板を受け取らせることにより、下流側装置の回路基板の受取りに要する時間を短縮し得る。
後に実施形態において説明するように、回路基板を受け取った可動搬送レーンの、上流側装置の回路基板引渡位置から下流側装置の回路基板受取位置までのシフトを、(ア)SMEMA規格に従った回路基板の受渡動作(引渡可能情報および受取可能情報が発生させられた状態で行われる回路基板の受渡動作)の一部とすることも、(イ)受渡動作に含ませず、シフトの終了を引渡可能情報の発生条件とすることもできるが、2つの情報が得られることが受渡実行条件であるため、(ア)の場合、2つの情報が得られることがシフト開始条件となるのに対し、(イ)の場合、情報が得られていなくても可動搬送レーンが回路基板を受け取ればシフトさせることができる。そのため、シャトルコンベヤを前記「受取制御部」を含むものとすれば、(イ)の場合、予告に基づいてシャトルコンベヤに回路基板を受け取らせ、受取可能予告情報の発生時期と受取可能情報の発生時期との間の時間を、回路基板の受取りに加えて可動搬送レーンのシフトに使用することができ、上流側装置に搬送レーンが複数あるため、可動搬送レーンの移動距離が長くなることがあっても、下流側装置が回路基板を受け取るのに要する時間の増大を有効に抑制することができる。
前述の事前シフト制御部と受取制御部との両方を含むシャトルコンベヤによれば、引渡可能予告情報に基づく可動搬送レーンの移動と、受取可能予告情報に基づく上流側装置からの回路基板の受取りとの両方によって、上流側装置と下流側装置との間における回路基板の受渡し時間がより短縮される。
前述の引渡可能予告情報発生部を備えた対回路基板作業機によれば、引渡可能予告情報の発生により、基板搬送装置から回路基板を受け取る受取装置に受取り準備を行わせることができる。特に、基板搬送装置が搬送レーンを複数備えている場合に、それら複数の搬送レーンの各々について引渡可能予告情報が発生されるようにすれば、いずれの搬送レーンが回路基板を渡す場合でも、受取準備を行わせることができる。
前述の受取可能予告情報発生部を備えた対回路基板作業機によれば、受取可能予告情報の発生により、その対回路基板作業機の基板搬送装置に回路基板を引き渡す引渡し装置に、引渡しに備えた準備を行わせることができる。特に、基板搬送装置が搬送レーンを複数備えている場合に、それら複数の搬送レーンの各々について受取可能予告情報が発生されるようにすれば、いずれの搬送レーンへ回路基板を渡す場合でも、引渡し準備を行わせることができる。
それぞれ複レーン搬送装置を備えた上流側装置と下流側装置との間に配設され、事前シフト制御部および受取制御部を備えた前述のシャトルコンベヤによれば、事前シフト制御部および受取制御部を備えることによる効果が得られる上、上流側,下流側の各装置の稼働率の低下が抑制される。もし、受取可能予告情報が発生させられないとすれば、引渡可能予告情報に基づいて可動搬送レーンを上流側装置の複数の搬送レーンの1つから回路基板を受け取り得る位置へ移動させることはできても、下流側装置から受取可能情報が発生させられない限り、上流側装置からの引渡可能情報に基づいて回路基板を受け取らせることはできない。それでは上流側装置から可動搬送レーンが回路基板を受け取る時間だけ、下流側装置が回路基板を受け取る時間が長くなってしまう。この事態を回避するために、引渡可能予告情報に基づいて、可動搬送レーンを上流側装置の複数の搬送レーンの1つから回路基板を受け取り得る位置へ移動させるのみならず、回路基板を受け取らせてしまうことも考えられるが、その場合には、上流側装置あるいは下流側装置に待ち時間が生じてしまう可能性がある。例えば、上流側装置および下流側装置の各複数の搬送レーンについて回路基板の受渡しを行う搬送レーンの対応が決められていて、通常は引渡順および受取順が決まっていても、回路基板が決められた順序で排出されず、あるいは決められた順序で回路基板の受取りが可能とならないことがあり得る。その場合には、可動搬送レーンが回路基板を受け取ったものの、その回路基板を受け取る搬送レーンが受取可能な状態となるまで待つ事態が生じ、あるいは下流側装置において受取可能な状態となった搬送レーンがあっても、その搬送レーンが受け取るべき回路基板が上流側装置から可動搬送レーンへ引き渡されるまで待つ事態が生じ、稼働率が低下してしまうのである。それに対し、受取可能予告情報は、下流側装置の複数の搬送レーンについて受取りが可能となる順序で発せられるため、それに従って可動搬送レーンに回路基板を受け取らせることにより、回路基板の受取りが可能であるにもかかわらず、待たされる搬送レーン、あるいは回路基板の可動搬送レーンへの引渡しが可能であるにもかかわらず、待たされる搬送レーンの発生を抑制し、稼働率の低下を抑制することができる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施形態の記載,従来技術,技術常識等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項において、(2)項が請求項1に相当し、(12)項が請求項2に、(21)項が請求項3に、(32)項が請求項4に、(34)項が請求項5に、(53)項が請求項6にそれぞれ相当する。
(1)上流側装置の下流側に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンをその可動搬送レーンの搬送方向と交差する方向にシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤであって、
前記上流側装置が回路基板を引渡可能な状態になる前に、その上流側装置から、回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、前記シフト装置に前記可動搬送レーンを前記上流側装置から回路基板を受け取り可能な位置へシフトさせる事前シフト制御部を含むことを特徴とするシャトルコンベヤ。
(2)前記上流側装置が、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含むものである場合に、前記事前シフト制御部が、前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの1つについて前記引渡可能予告情報を取得した場合に、前記シフト装置に、前記可動搬送レーンを、前記複数の搬送レーンの前記1つから回路基板を受け取り可能な位置へシフトさせる(1)項に記載のシャトルコンベヤ。
(3)(2)項に記載のシャトルコンベヤと、前記上流側装置とを含む基板搬送システム。
本項の基板搬送システムのシャトルコンベヤは、(1)項に記載のシャトルコンベヤとすることもできる。(1)項には、上流側装置が、搬送レーンを1つ備えた単レーン搬送装置を含む装置である場合が含まれる。
(4)(3)項に記載の基板搬送システムと、
前記複レーン搬送装置の前記複数の搬送レーンの少なくとも1つにより搬入された回路基板に対回路基板作業を行う作業装置と、
その作業装置が前記対回路基板作業を終了すると予測される時期より第一設定時間前に前記引渡可能予告情報を発生させる引渡可能予告情報発生部と
を含む対回路基板作業システム。
上記の作業装置および予告情報発生部は、基板搬送装置と共に上流側装置を構成すると考えることも、上流側装置は基板搬送装置により構成され、その基板搬送装置とシャトルコンベヤとを含む基板搬送システムに、作業装置および予告情報発生部が付加的に設けられたと考えることもできる。
(11)上流側装置と下流側装置との間に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンをその可動搬送レーンの搬送方向と交差する方向にシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤであって、
前記下流側装置が回路基板を受け取り可能な状態になる前に、その下流側装置から、回路基板を受け取り可能な状態になることを予告する受取可能予告情報を取得した場合に、前記可動搬送レーンに前記上流側装置から回路基板を受け取らせる受取制御部を含むことを特徴とするシャトルコンベヤ。
(12)前記上流側装置が、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含むものであって、前記複数の搬送レーンの1つに回路基板があり、かつ、前記受取可能予告情報を取得した場合に、前記受取制御部が前記可動搬送レーンに前記複数の搬送レーンの前記1つから回路基板を受け取らせる(11)項に記載のシャトルコンベヤ。
(13)前記下流側装置が、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置と、前記複数の搬送レーンの1つが回路基板を受け取り可能な状態になる前に、前記受取可能予告情報を発生させる受取可能予告情報発生部とを含むものである(11)項または(12)項に記載のシャトルコンベヤ。
本項が(12)項に従属する態様においては、(53)項に記載のシャトルコンベヤと同様の効果が得られる。
本項が(11)項に従属する態様においては、上流側装置が搬送レーンを1つ備えた単レーン搬送装置を含む装置である場合が含まれる。その場合、可動搬送レーンは、上流側装置の1つの搬送レーンから回路基板を受け取って、下流側装置の複数の搬送レーンの1つに渡すこととなる。そのため、回路基板を受け取った可動搬送レーンのシフトを受渡動作に含ませない場合、受取可能予告情報の発生に基づいて回路基板を受け取ることによる効果が得られる上、下流側装置が複レーン搬送装置であり、可動搬送レーンの移動領域が大きく、その移動距離が長くなっても、受取可能予告情報の発生時期と受取可能情報の発生時期との間の時間を、可動搬送レーンの移動に充てることにより、上流側装置と下流側装置との間における回路基板の受渡時間短縮効果が有効に得られる。
(14)(11)項ないし(13)項のいずれかに記載のシャトルコンベヤと、前記上流側装置および前記下流側装置とを含む基板搬送システム。
(15)(14)項に記載の基板搬送システムと、
前記下流側装置が前記シャトルコンベヤから受け取った回路基板に対回路基板作業を行う作業装置と
を含む対回路基板作業システム。
(21)上流側装置と下流側装置との間に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンをその可動搬送レーンの搬送方向と交差する方向にシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤであって、
前記上流側装置が回路基板を引渡可能な状態になる前に、その上流側装置から、回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、前記シフト装置に前記可動搬送レーンを前記上流側装置から回路基板を受け取り可能な位置へシフトさせる事前シフト制御部と、
前記上流側装置に回路基板があり、かつ、前記下流側装置が回路基板を受け取り可能な状態になる前に、その下流側装置から、回路基板を受け取り可能な状態になることを予告する受取可能予告情報を取得した場合に、前記可動搬送レーンに前記上流側装置から回路基板を受け取らせる受取制御部と
を含むことを特徴とするシャトルコンベヤ。
本項のシャトルコンベヤに(2)項に記載の特徴と(12)項または(13)項に記載の特徴との少なくとも一方を採用することが可能である。
(31)回路基板を上流から下流へ搬送する基板搬送装置と、
その基板搬送装置により搬送される回路基板に対回路基板作業を行う作業装置と、
その作業装置が前記対回路基板作業を終了すると予測される時期より第一設定時間前に引渡可能予告情報を発生させる引渡可能予告情報発生部と
を含む対回路基板作業機。
基板搬送装置は、次項に記載の基板搬送装置のように複レーン搬送装置でもよく、搬送レーンを1つ備えた単レーン搬送装置でもよい。後者の場合、引渡可能予告情報の発生により、単レーン搬送装置から回路基板を引き渡され、受け取る装置が基板受取準備を行うことが可能となり、引渡し時間ないし受取り時間が短縮される。
(32)前記基板搬送装置が、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置であり、前記引渡可能予告情報発生部が、前記複数の搬送レーンのうち、前記作業装置に対して前記回路基板を搬送するものについて前記引渡可能予告情報を発生させる(31)項に記載の対回路基板作業機。
本明細書において対回路基板作業には、例えば、はんだ印刷、接着剤塗布、電子回路部品の装着、それら印刷,塗布および装着がそれぞれ行われた回路基板の検査等がある。
本項の対回路基板作業機は、複レーン搬送装置を構成する複数の搬送レーンのすべてが作業装置に対して回路基板を搬送するものである場合と、複数の搬送レーンの一部は作業装置に対して回路基板を搬送するものであるが、他の搬送レーンは作業装置に対して回路基板を搬送するものではない場合とがある。例えば、単に回路基板を通過させるのみのものである場合があるのである。作業装置に対して回路基板を搬送する複数の搬送レーンについては、引渡可能予告情報発生部に同様に予告情報を発生させることができるが、作業装置に対して回路基板を搬送するものではない場合には、引渡可能予告情報が発生させられるようにすることも、発生させられないようにすることも可能である。そして、引渡可能予告情報が発生させられるようにする場合、作業装置に対して回路基板を搬送する搬送レーンについての引渡可能予告情報の発生時期と同じにすることも、異ならせるようにすることも可能である。
(33)回路基板を上流から下流へ搬送する基板搬送装置と、
その基板搬送装置により搬送される回路基板に対回路基板作業を行う作業装置と、
その作業装置が前記対回路基板作業を終了すると予測される時期より第二設定時間前に受取可能予告情報を発生させる受取可能予告情報発生部と
を含む対回路基板作業機。
基板搬送装置は、複レーン搬送装置でもよく、単レーン搬送装置でもよい。後者の場合、受取可能予告情報の発生により、搬送レーンに回路基板を渡す装置が回路基板を渡すための準備を行うことが可能となり、受渡し時間が短縮される。
(34)前記基板搬送装置が、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置であり、前記受取可能予告情報発生部が、前記複数の搬送レーンのうち、前記作業装置に対して前記回路基板を搬送するものについて前記受取可能予告情報を発生させる(33)項に記載の対回路基板作業機。
本項の対回路基板作業機についても、前記(32)項に関する説明が、前記「引渡可能予告情報」を「受取可能予告情報」と読み替えることによって当てはまる。
(41)(a)回路基板を上流から下流へ搬送する基板搬送装置と、(b)その基板搬送装置により搬送される回路基板に対回路基板作業を行う作業装置と、(c)その作業装置が前記対回路基板作業を終了すると予測される時期より第一設定時間前に引渡可能予告情報を発生させる引渡可能予告情報発生部とを含む上流側対回路基板作業機と、
(d)回路基板を上流から下流へ搬送する基板搬送装置と、(e)その基板搬送装置により搬送される回路基板に対回路基板作業を行う作業装置と、(f)その作業装置が前記対回路基板作業を終了すると予測される時期より第二設定時間前に受取可能予告情報を発生させる受取可能予告情報発生部とを含む下流側対回路基板作業機と、
(g)それら上流側対回路基板作業機と下流側対回路基板作業機との間に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンをその可動搬送レーンの搬送方向と交差する方向にシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤと、
(h)前記上流側装置から前記引渡可能予告情報を取得した場合に、前記シフト装置に前記可動搬送レーンを前記上流側装置から回路基板を受け取り可能な位置へシフトさせる事前シフト制御部と、
(i)前記上流側装置に回路基板があり、かつ、前記下流側装置から前記受取可能予告情報を取得した場合に、前記可動搬送レーンに前記上流側装置から回路基板を受け取らせる受取制御部と
を含む対回路基板作業システム。
基板搬送装置は、上流側対回路基板作業機と下流側対回路基板作業機との少なくとも一方において単レーン搬送装置でもよく、少なくとも一方において複レーン搬送装置でもよい。
本項に記載の対回路基板作業システムによれば、事前シフト制御部が設けられることによる効果と受取制御部が設けられることによる効果との両方が得られる。
(42)前記上流側対回路基板作業機と前記下流側対回路基板作業機との前記基板搬送装置の各々が、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含むものであり、かつ、前記事前シフト制御部が、前記上流側対回路基板作業機の前記複数の搬送レーンの1つについて前記引渡可能予告情報を取得した場合に、前記シフト装置に、前記可動搬送レーンを、前記複数の搬送レーンの前記1つから回路基板を受け取り可能な位置へシフトさせ、前記受取制御部が、前記下流側対回路基板作業機の前記複数の搬送レーンの1つについて前記受取可能予告情報を取得した場合に、前記可動搬送レーンに、前記事前シフト制御部によりシフトさせられた位置において前記上流側対回路基板作業機の前記基板搬送装置から回路基板を受け取らせる(41)項に記載の対回路基板作業システム。
本項の対回路基板作業システムには前記(32)項,(34)項の説明が当てはまり、(53)項に記載のシャトルコンベヤについて得られる効果が本項においても得られる。
(43)前記上流側対回路基板作業機と前記下流側対回路基板作業機とがいずれも、前記複レーン搬送装置の前記複数の搬送レーンのうちの最も前側の搬送レーンにおいて回路基板に対して互いに同じ作業を行うものである(42)項に記載の対回路基板作業システム。
上流側,下流側の各対回路基板作業機の作業装置は、最も前側の搬送レーンにおいて同じ作業を行うように設けられる。そのため、作業者は、2つの対回路基板作業機の各作業装置のいずれについても、作業機の前方側から容易にアクセスし、保守点検等の作業を行うことができる。特に、対回路基板作業機が壁面に沿って設けられたり、他の装置と背中合わせに設けられ、後側からのアクセスが困難である場合に有効である。
(44)前記シャトルコンベヤを制御するシャトルコンベヤ制御部が、前記上流側対回路基板作業機と前記下流側対回路基板作業機との少なくとも一方に設けられた(41)項ないし(43)項のいずれかに記載の対回路基板作業システム。
シャトルコンベヤ制御部がシャトルコンベヤに設けられる場合に比較して制御部の数が少なくて済む。
(45)前記シャトルコンベヤ自体がそのシャトルコンベヤを制御するシャトルコンベヤ制御部を含み、そのシャトルコンベヤ制御部と、前記上流側対回路基板作業機と前記下流側対回路基板作業機との少なくとも一方とが、前記引渡可能予告情報と前記受取可能予告情報との少なくとも一方を表す信号の授受を行う信号線により接続された(41)項ないし(43)項のいずれかに記載の対回路基板作業システム。
対回路基板作業機に対して独立なシャトルコンベヤを含む対回路基板作業システムにおいても、予告情報を表す信号の授受により回路基板の受渡しを行うことができる。
(46)前記上流側対回路基板作業機の上流側と、前記下流側対回路基板作業機の下流側との少なくとも一方に、前記シャトルコンベヤとは別のシャトルコンベヤが設けられ、その別のシャトルコンベヤ自体がそのシャトルコンベヤを制御するシャトルコンベヤ制御部を含み、そのシャトルコンベヤ制御部と、前記上流側対回路基板作業機と前記下流側対回路基板作業機との前記少なくとも一方とが、前記引渡可能予告情報と前記受取可能予告情報との少なくとも一方を表す信号の授受を行う信号線により接続された(44)項または(45)項に記載の対回路基板作業システム。
(47)前記上流側対回路基板作業機の上流側と、前記下流側対回路基板作業機の下流側との少なくとも一方に、前記シャトルコンベヤとは別のシャトルコンベヤが設けられ、その別のシャトルコンベヤを制御するシャトルコンベヤ制御部が前記上流側対回路基板作業機と前記下流側対回路基板作業機との前記少なくとも一方に設けられた(44)項または(45)項に記載の対回路基板作業システム。
シャトルコンベヤによって上流側対回路基板作業機に回路基板を搬入させ、下流側対回路基板作業機から回路基板を受け取らせることができる。
(48)前記上流側対回路基板作業機と前記下流側対回路基板作業機との少なくとも一方が、その少なくとも一方が前記対回路基板作業を終了した場合に引渡可能情報を発生する引渡可能情報発生部と、その少なくとも一方が前記対回路基板作業を終了した場合に受取可能情報を発生する受取可能情報発生部との少なくとも一方を含み、前記引渡可能情報を表す信号と前記引渡可能予告情報を表す信号とを、あるいは前記受取可能情報を表す信号と前記受取可能予告情報を表す信号とを、共通の前記信号線に互いに異なる態様で送信する(45)項または(46)項に記載の対回路基板作業システム。
信号線の数を少なくし、コストの増大を抑制することができる。
(49)前記上流側対回路基板作業機と前記下流側対回路基板作業機との少なくとも一方が貫通穴を備えたマスクを通して回路基板に印刷剤を印刷するスクリーン印刷機である(41)項ないし(48)項のいずれかに記載の対回路基板作業システム。
(51)回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む上流側装置と、回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む下流側装置との少なくとも一方と、
その少なくとも一方に隣接して設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンを前記少なくとも一方の前記複レーン搬送装置の前記2以上の搬送レーンの各々に連なる2以上の位置へシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤと
を含む基板搬送システム。
本基板搬送システムに、(2)項ないし(4)項、(12)項ないし(15)項、(21)項、(31)項ないし(34)項、(41)項ないし(49)項の各々に記載の特徴を適用することができる。
(52)回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置と、その複レーン搬送装置により搬入および搬出される回路基板に対して対回路基板作業を行う作業装置とを含む上流側対回路基板作業機と、
前記複レーン搬送装置と前記作業装置とを含み、前記上流側対回路基板作業機の下流側に配設された下流側対回路基板作業機と、
それら上流側対回路基板作業機と下流側対回路基板作業機との間に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンを前記複レーン搬送装置の前記複数の搬送レーンの各々に連なる複数の位置へシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤと
を含む対回路基板作業システムであって、
前記上流側対回路基板作業機の前記複数の搬送レーンの1つが回路基板を引渡可能な状態になる前に、その1つの搬送レーンが回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、前記複数の搬送レーンの前記1つに連なる位置へ、前記可動搬送レーンをシフトさせる事前シフト制御部と、
前記上流側対回路基板作業機の前記複数の搬送レーンの前記1つに回路基板があり、かつ、前記下流側装置の前記複数の搬送レーンの1つが回路基板を受取可能な状態になる前に、その1つの搬送レーンが回路基板を受取可能な状態になることを予告する受取可能予告情報を取得した場合に、前記上流側対回路基板作業機の前記複数の搬送レーンの前記1つから前記可動搬送レーンに回路基板を受け取る受取制御部と
を含むことを特徴とする対回路基板作業システム。
(53)それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む上流側装置と、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む下流側装置との間に配設され、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンを前記複レーン搬送装置の前記複数の搬送レーンの各々に連なる複数の位置へシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤであって、
前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの1つから回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、その1つの搬送レーンに連なる位置へ、前記可動搬送レーンをシフトさせる事前シフト制御部と、
前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの1つに回路基板があり、かつ、前記下流側装置の前記複数の搬送レーンの1つから回路基板を受取可能な状態になることを予告する受取可能予告情報を取得した場合に、前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの前記1つから前記可動搬送レーンに回路基板を受け取らせる受取制御部と
の少なくとも一方を含むことを特徴とするシャトルコンベヤ。
(54)それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む上流側装置の下流側に配設され、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンを前記複レーン搬送装置の前記2以上の搬送レーンの各々に連なる2以上の位置へシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤであって、
前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの1つから回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、前記複数の搬送レーンの前記1つに連なる位置へ、前記可動搬送レーンをシフトさせる事前シフト制御部を含むことを特徴とするシャトルコンベヤ。
請求可能発明の実施形態である電子回路組立システムを示す正面図である。 上記電子回路組立システムの印刷機およびシャトルコンベヤを示す平面図である。 上記印刷機の一部を概略的に示す側面図である。 上記電子回路組立システムを概略的に示す平面図である。 上記電子回路組立システムにおける回路基板搬送経路を説明する図である。 上記電子回路組立システムの隣接するシステム構成装置間において授受される信号を説明する図である。 上記電子回路組立システムのうち、上流印刷機および下流印刷機と中間シャトルコンベヤとの間において授受される信号および信号授受に基づく回路基板の受渡しを説明するサイクル線図である。 上記上流印刷機および下流印刷機と中間シャトルコンベヤとの間における別の信号授受および信号授受に基づく回路基板の受渡しを説明するサイクル線図である。 別の実施形態である電子回路組立システムの上流印刷機および下流印刷機と中間シャトルコンベヤとの間において授受される信号および信号授受に基づく回路基板の受渡しを説明するサイクル線図である。 図9に示す信号授受に基づく回路基板の受渡しが行われる電子回路組立システムの上流印刷機および下流印刷機と中間シャトルコンベヤとの間における別の信号授受および信号授受に基づく回路基板の受渡しを説明するサイクル線図である。 別の実施形態である電子回路組立システムにおいて行われる信号の授受を説明する図である。 電子回路組立システムにおいて授受される信号のうち、予告信号および予告された事態の実現を表す信号の共通の信号線による送信を説明する図である。
以下、請求可能発明のいくつかの実施形態を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施形態の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に、請求可能発明の一実施形態である対回路基板作業システムとしての電子回路組立システムを図示する。本電子回路組立システムは、回路基板供給装置8、少なくとも1台、本実施形態においては複数台(図示の例では2台)のスクリーン印刷機10(以後、印刷機10と略称する)と、少なくとも1台、本実施形態においては複数台(図示の例では3台)のシャトルコンベヤ12と、少なくとも1台、本実施形態においては複数台(図示の例では8台)の電子回路部品装着機14(以後、装着機14と略称する)とを備えている。回路基板供給装置8,印刷機10,シャトルコンベヤ12および装着機14はそれぞれ、電子回路組立システムの構成装置であり、以後、システム構成装置と称する場合がある。また、印刷機10および装着機14は、対回路基板作業機の一種である。
上記回路基板供給装置8等は、図1に示すように、本電子回路組立システムにおける回路基板の搬送方向に平行に1列に並んで配設され、3台のシャトルコンベヤ12はそれぞれ、回路基板供給装置8と印刷機10との間、2台の印刷機10の間、および印刷機10と最上流の装着機14との間にそれぞれ配設されている。3台のシャトルコンベヤ12を搬送方向上流側から順に上流シャトルコンベヤ12、中間シャトルコンベヤ12、下流シャトルコンベヤ12と称し、2台の印刷機10を上流側から順に上流印刷機10、下流印刷機10と称する場合がある。本システムにおいて搬送される回路基板の被作業面に平行な一平面であって、本実施形態においては水平面内において搬送方向と直交する方向を前後方向とする。
2台の印刷機10および3台のシャトルコンベヤ12はそれぞれ、同様に構成されており、上流印刷機10および中間シャトルコンベヤ12を代表して説明する。
本印刷機10は、図1および図2に示すように、印刷機本体20,基板搬送装置22,作業装置たる印刷装置24(図3参照),操作装置26および制御装置28を含み、印刷機本体20に設けられた各種装置はハウジング30により覆われている。ハウジング30の前後方向の一方の側に開閉可能なカバー32が設けられ、作業者はカバー32を開いてハウジング30内の装置について作業を行う。本印刷機10においては、操作装置26はハウジング30のカバー32が設けられた部分側に設けられ、作業者は、主として、カバー32,操作装置26が設けられた側から印刷機10にアクセスする。本実施形態においては、印刷機10の作業者が主としてアクセスする側を前側とする。
基板搬送装置22は、図2に示すように、1つ以上、本実施形態においては複数、図示の例では2つの搬送レーン34,36を含み、複レーン搬送装置である。搬送レーン34,36は、互いに平行に、前後方向に並んで設けられている。印刷機本体20の前部に設けられた搬送レーン34は、メインコンベヤ40と、搬送方向においてメインコンベヤ40の上流側に配設されたインコンベヤ42と、下流側に配設されたアウトコンベヤ44とを含む。コンベヤ40,42,44は、本実施形態においては、いずれもベルトコンベヤにより構成され、1対のコンベヤベルト50と、ベルト周回用モータ52を駆動源とし、1対のコンベヤベルト50をそれぞれ周回させるベルト周回装置54とを含み、回路基板56をその被印刷面が水平となる姿勢で搬送する。また、搬送すべき回路基板56の幅に合わせて搬送幅(一対のコンベヤベルト50の間隔)が、幅変え用モータ58およびベルト60を含む幅変え装置62により変更される。
メインコンベヤ40において回路基板56の搬送は、ストッパ装置70により止められる。ストッパ装置70は、本実施形態においては、ストッパ部材72と、昇降装置と、ストッパ部材72および昇降装置を水平面内の任意の位置へ移動させる移動装置(図示省略)とを含む。ストッパ部材72および昇降装置は、本実施形態においては、移動装置により、メインコンベヤ40が設けられた領域を移動させられるとともに、搬送レーン36のメインコンベヤ40に隣接する部分を超えて、それらから退避した退避位置へ移動させられ、回路基板56の後述するマスクへの接触を妨げないようにされる。昇降装置は、ストッパ部材72を、回路基板56の通過を許容する非作用位置ないし退避位置と、回路基板56に当接してその移動を止める作用位置とに昇降させる。
本実施形態においては、移動装置は、回路基板56およびマスクの各基準マークを撮像する撮像装置を移動させる移動装置と兼用とされ、ストッパ装置70は撮像装置と共に移動させられる。また、撮像装置と共に基板検出装置たる基板センサ74(図1参照)が設けられ、メインコンベヤ40へ搬入された回路基板56が検出される。基板センサ74は、本実施形態においては、非接触センサの一種である光電センサたる反射型センサにより構成され、回路基板56を検出する状態と検出しない状態とで異なる信号を出力する。
インコンベヤ42およびアウトコンベヤ44における回路基板56の搬送はそれぞれ、図2に示すストッパ装置76により止められる。本ストッパ装置76は、未だ公開されていないが、本出願人の出願に係る特願2010−110426号の明細書に記載されているように、ストッパ部材78が長手形状の板状を成し、搬送方向においてインコンベヤ42,アウトコンベヤ44から下流側へ外れ、隣接する位置に、その長手方向が搬送幅方向に平行となり、板面が搬送方向と直角となる姿勢で配設されている。ストッパ部材78は、ストッパ部材昇降装置(図示省略)により退避位置と作用位置とに移動させられる。
本印刷機10においては、回路基板56は、その長手方向が搬送幅方向と平行となる姿勢で搬送され、インコンベヤ42およびアウトコンベヤ44の搬送方向の寸法は、はんだの印刷が予定されている全部の種類の回路基板の搬送方向の寸法のうちの最大寸法より短くされている。そのため、回路基板の種類によっては、ストッパ装置76により移動を止められた状態において、図2に二点鎖線で示すように、回路基板56の搬送方向において上流側の端部がコンベヤ42,44から上流側へはみ出す場合がある。このはみ出し量によってはコンベヤ42,44の上流側に配設された装置、本実施形態においてはインコンベヤ42についてはシャトルコンベヤ12、アウトコンベヤ44についてはメインコンベヤ40を作動させることができない場合があり、そのような場合にはコンベヤ42,44から回路基板56が搬出されるまで上流側装置の作動が禁止される。
また、インコンベヤ42およびアウトコンベヤ44にはそれぞれ、その下流端に回路基板56を検出する基板センサ80,82(図1参照)が設けられている。
搬送レーン36は、図2に示すように印刷機本体20の後部に設けられ、印刷機10の搬送方向において一方の端から他方の端に至る長さを備えている。搬送レーン36は、インコンベヤ42等と同様の搬送幅の変更が可能なベルトコンベヤおよびストッパ装置等を備えており、同じ作用を成す構成用要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。また、搬送レーン36にも、その下流端に基板センサ84が設けられている。
印刷機本体20のメインコンベヤ40が設けられた部分に、図3に概略的に示すように、前記印刷装置24および基板支持装置90が設けられており、本実施形態においては最も前側の搬送レーン34において回路基板56へのはんだの印刷が行われる。以後、搬送レーン34を作業レーンとしての印刷レーン34と称する。基板支持装置90は、支持部材たる複数の支持ピン92,ピン支持台94および支持台昇降装置96を含み、回路基板56を下方から支持する。また、本実施形態においては、基板支持装置90はメインコンベヤ40と共同して基板クランプ装置を構成し、メインコンベヤ40が昇降装置(図示省略)によって昇降させられることにより、回路基板56が印刷装置24の後述するマスクの下面に接触離間させられる。
印刷装置24は、マスク保持装置100およびスキージ装置102を備えている。本マスク保持装置100は、印刷機本体20の、メインコンベヤ40の上方に設けられ、図3に示すように、マスク支持台104上に載置されたマスク106を水平な姿勢で保持する。マスク106は、回路基板56の印刷剤たるクリーム状はんだ(以後、はんだと略称する)の塗布位置に対応する箇所に形成された複数の貫通穴(図示省略)を備えている。スキージ装置102は、1対のスキージ110,それらスキージ110をマスク106に沿って前後方向に移動させるスキージ移動装置112およびスキージ110を昇降させ、マスク106に接触,離間させるスキージ昇降装置114を含み、印刷機本体20のマスク保持装置100の上方に設けられている。
搬送レーン36には印刷装置24は設けられず、回路基板56は搬送レーン36によって搬送される場合、印刷を行われることなく、印刷機10を通過させられる。以後、搬送レーン36を通過レーン36と称する。
シャトルコンベヤ12は、図2に示すように、コンベヤ本体150,可動搬送レーン152,シフト装置154および制御装置156(図1参照)を含む。本可動搬送レーン152は、可動コンベヤ160,幅変え装置162およびストッパ装置164を含む。本可動コンベヤ160はベルトコンベヤとされ、1対のコンベヤベルト168およびベルト周回用モータ170を駆動源とするベルト周回装置172を含む。幅変え装置162は幅変え用モータ174およびベルト176を含む。ストッパ装置164は、可動コンベヤ160の1対のサイドフレーム178の一方であり、幅変え時に他方に対して移動させられる可動サイドフレーム178の下流側端部に設けられ、ストッパ部材180がストッパ部材昇降装置182により昇降させられ、作用位置と非作用位置ないし退避位置とに移動させられる。可動搬送レーン152にはまた、その下流側端部に基板センサ184(図1参照)が設けられている。
シフト装置154は、駆動源たるシフト用モータ190,ベルト192および複数のプーリ194を含む。ベルト192はタイミングベルトとされ、プーリ194はタイミングプーリとされている。複数のプーリ194のうちの1つがシフト用モータ190により回転させられ、ベルト192の移動により、ベルト192に連結されたサイドフレーム178(1対のサイドフレーム178の他方であり、幅変え時に移動させられない固定サイドフレーム178)およびベルト176を支持する支持フレーム196が移動させられるとともに、幅変え装置162を介して可動サイドフレーム178も移動させられ、図2に一点鎖線,二点鎖線および実線で例示するように、可動搬送レーン152全体が前後方向の任意の位置へ移動可能である。可動搬送レーン152の移動は、前後方向に配設された1対のガイドロッド200を含む案内装置202により案内される。
なお、シフト装置は、モータと、送りねじおよびナットを含む送りねじ機構とを含む装置としてもよい。
前記回路基板供給装置8は、図1に概略的に示すように、回路基板搬入装置210,基板収容装置212,基板引出装置ないし基板移載装置(図示省略)および制御装置214を含む。回路基板搬入装置210は、複数、本実施形態においては第一,第二の2つの搬送レーン216,218(図4参照)を含む。搬送レーン216,218は、互いに平行に、かつ前後方向に並んで配設され、それぞれベルトコンベヤ,幅変え装置およびストッパ装置を備え、基板センサ220,222により回路基板56が検出される。基板収容装置212は、搬送レーン216,218の各々に対応して設けられた基板ストッカ(図示省略)を備え、各基板ストッカに収容された複数の回路基板56が基板引出装置により1枚ずつ、搬送レーン216,218に供給される。以後、搬送レーン216,218を供給レーン216,218と称する。本実施形態においては、供給レーン216,218の前後方向の位置は、印刷機10のレーン34,36とは異なっている。
前記8台の装着機14は、本実施形態においては特開2004−104075号公報に記載の電子回路部品装着機と同様に構成され、モジュール化されており、それぞれ、図4に概略的に示すように、装着機本体228,基板搬送装置230,基板支持装置232,部品供給装置234,作業装置たる部品装着装置236および制御装置238(図1参照)等を含み、1枚の回路基板56への電子回路部品の装着を分担し、並行して行う。
基板搬送装置230は、本実施形態では、複数、例えば、第一,第二の2つ搬送レーン240,242を備えている。搬送レーン240,242は、装着機本体228の前後方向に並んで平行に設けられている。搬送レーン240,242は、本実施形態においては、ベルトコンベヤ,幅変え装置およびストッパ装置を含む。基板支持装置232は装着レーン240,242の各々について設けられ、いずれの搬送レーン240,242により搬送される回路基板56も、基板支持装置232により支持され、部品装着装置236により電子回路部品の装着が行われる。以後、搬送レーン240,242を装着レーン240,242と称する場合がある。部品装着装置236は、装着ヘッド244と、装着ヘッド244を、レーン240,242および部品供給装置234の部品供給部を含む領域内において水平面内の任意の位置へ移動させるヘッド移動装置(図示省略)とを含む。
上記複数のシステム構成装置の各制御装置28,156,214,238はそれぞれコンピュータを主体として構成され、各システム構成装置を構成する装置の駆動源等を制御する。駆動源を構成するモータの多くは、電動回転モータの一種であるエンコーダ付きのサーボモータにより構成されている。これら制御装置28等は、電子回路組立システム全体を制御する統括制御装置250(図1参照)により統括して制御される。統括制御装置250はコンピュータを主体として構成されている。
また、複数のシステム構成装置のうち、隣接するシステム構成装置(装着機14については最上流の装着機14)の各制御装置のコンピュータ同士が信号線260によって接続されている。信号線260は、少なくとも1本、本実施形態においては複数本設けられ、回路基板供給装置8と上流シャトルコンベヤ12との間には4本、その他のシステム構成装置間においては6本、設けられている。
以上のように構成された電子回路組立システムにおいて回路基板56は、2台の印刷機10の一方によってはんだを印刷され、8台の装着機14によって電子回路部品が装着される。2台の印刷機10において印刷はいずれも前側の搬送レーン34において行われるため、2台の印刷機10間において回路基板56は、シャトルコンベヤ12により、前後を異にする搬送レーン間において受渡しされ、一方の印刷機10の印刷レーン34においてはんだを印刷され、他方の印刷機10においては通過レーン36を通過させられる。
本実施形態においては、回路基板供給装置8の供給レーン216,218からそれぞれ供給される回路基板56が上,下いずれの印刷機10において印刷されるかは、供給レーン216,218の各々について予め設定されている。また、下流印刷機10のレーン34,36により搬送される回路基板56が、最上流の装着機14の装着レーン240,242のいずれに搬入されるかは、レーン34,36の各々について予め設定され、回路基板56の搬送経路は、図5に実線および破線の矢印で示す2種類である。
2台の印刷機10においては、互いに同一のマスクを取り付け、回路基板56に同種の印刷を行わせることもでき、異なるマスクを取り付け、異種の印刷、例えば、はんだの回路基板56の表面への印刷と裏面への印刷とを行わせることもできる。供給レーン216,218にそれぞれ対応する基板ストッカには、供給レーン216,218から供給されるべき回路基板56が収容される。また、2台の印刷機10の各印刷レーン34に交互に回路基板56が供給され、印刷が交互に行われる場合もあれば、一方の印刷機10において連続して印刷が行われる場合もある。2台の印刷機10の印刷順は予め設定され、それに従って2つの供給レーン216,218から上流シャトルコンベヤ12へ回路基板56が供給される。
上流シャトルコンベヤ12の可動搬送レーン152(以後、上流可動搬送レーン152と称する場合がある)は、供給レーン214,216,印刷レーン34,通過レーン36とそれぞれ前後方向の位置が一致し、それらに連なる第一,第二供給レーン対応位置、印刷レーン対応位置、通過レーン対応位置へ移動させられる。
中間シャトルコンベヤ12の可動搬送レーン152(以後、中間可動搬送レーン152と称する場合がある)は、上流,下流の各印刷機10のレーン34,36にそれぞれ対応し、連なる印刷レーン対応位置と通過レーン対応位置とに移動させられる。下流シャトルコンベヤ12の可動搬送レーン152(以後、下流可動搬送レーン152と称する場合がある)は、印刷レーン34,通過レーン36,装着レーン240,242にそれぞれ対応し、連なる印刷レーン対応位置,通過レーン対応位置、第一,第二装着レーン対応位置へ移動させられる。各可動搬送レーン152が回路基板56を受け取る対応位置は回路基板受取位置であり、回路基板56を引き渡す対応位置は回路基板引渡位置である。
下流印刷機10においてはんだが印刷される回路基板56の搬送,はんだの印刷および電子回路部品の装着の一例を簡単に説明する。
この回路基板56は、図5に破線の矢印で示すように、後側の供給レーン218により供給され、第二供給レーン対応位置に位置する上流可動搬送レーン152へ搬入される。回路基板56を受け取った上流可動搬送レーン152は、シフト装置154により通過レーン対応位置へ移動させられ、通過レーン36へ回路基板56を送り込み、回路基板56は中間可動搬送レーン152への搬入に備えて待機させられる。
回路基板56の移載後、中間可動搬送レーン152は印刷レーン対応位置へ移動させられる。そして、回路基板56は中間可動搬送レーン152からインコンベヤ42へ搬入され、メインコンベヤ40への搬入に備えて待機させられる。この際、回路基板56の上流側端部は中間シャトルコンベヤ12側へ突出し、中間可動搬送レーン152は移動することができず、一時停止させられる。
回路基板56はメインコンベヤ40への搬入が可能になれば、インコンベヤ42からメインコンベヤ40へ搬入され、基板支持装置90によって支持されるとともに、基板クランプ装置によってクランプされる。そして、メインコンベヤ40が昇降装置によって上昇させられることにより、回路基板56がマスク126に接触させられ、スキージ130の移動によりはんだが印刷される。印刷後、メインコンベヤ40が下降させられ、回路基板56は下降させられるとともにクランプを解除され、メインコンベヤ40からアウトコンベヤ44へ搬出され、下流可動搬送レーン152への搬出に備えて待機させられる。回路基板56の上流側端部はメインコンベヤ40側へ突出し、メインコンベヤ40は一時停止させられる。この状態では、インコンベヤ42からメインコンベヤ40へ回路基板56を搬入することはできず、回路基板56はインコンベヤ42において待機させられることとなる。
下流可動搬送レーン152は印刷レーン対応位置において印刷済み基板56を受け取る。受取り後、下流可動搬送レーン152は第一装着レーン対応位置へ移動させられて、前側の装着レーン240へ印刷済み基板56を送り込む。この回路基板56は、以後、8台の装着機14の各前側の装着レーン240により搬送され、部品装着装置236により電子回路部品が装着される。回路基板56の各レーン152,36,34(インコンベヤ42,アウトコンベヤ44)への搬入は、作用位置に位置するストッパ部材180,78により止められ、回路基板56の搬出時にはストッパ部材180,78が退避位置へ下降させられる。
本電子回路組立システムにおけるこのような回路基板56の受渡しのうち、回路基板供給装置8,2台の印刷機10および最上流の装着機14と3台のシャトルコンベヤ12の各々との間における回路基板56の受渡しは、互いに隣接するシステム構成装置間における信号線260を使用した情報授受に基づいて、制御装置28,156,214,238がそれぞれ、搬送レーンのコンベヤ等を制御し、制御装置156がさらにシフト装置154等を制御することにより行われる。
回路基板の受渡しはSMEMA規格に従って行われ、受渡しを行う2つのレーンについて引渡可能情報および受取可能情報が得られた状態で受渡しが行われる。引渡可能情報は、レーンに回路基板56があり、かつその回路基板56が引渡可能であることを表す情報であり、受取可能情報は、レーンに回路基板56がなく、かつ回路基板56の受取りが可能であることを表す情報である。本実施形態においては、図6に示すように、引渡可能情報は、回路基板供給装置8の供給レーン216,218、シャトルコンベヤ12の可動搬送レーン152,印刷機10の印刷レーン34,通過レーン36について発生させられ、その情報を表す信号が下流側のシステム構成装置へ送信される。受取可能情報は、可動搬送レーン152、印刷レーン34,通過レーン36、最上流の装着機14の装着レーン240,242について発生させられ、その情報を表す信号が上流側のシステム構成装置へ送信される。図示は省略するが、引渡可能情報は、最下流の装着機14以外の7台の装着機14の各装着レーン240,242について発生させられ、受取可能情報は、全部の装着機14の各装着レーン240,242について発生させられ、それら情報に基づいて隣接する装着機14間における回路基板56の受渡しが行われる。情報は、8台の装着機14の各制御装置238間の通信線を使用した通信により授受される。最下流の装着機14の下流側に隣接してシステム構成装置、例えば、2つの搬送レーンを備えた基板収容装置が配設されれば、最下流の装着機14について引渡可能情報を発生させ、基板収容装置の2つの搬送レーンについて受取可能情報を発生させ、それら情報に基づいて回路基板56の受渡しが行われるようにされる。
本実施形態においてはさらに、印刷レーン34,通過レーン36について引渡可能予告情報が発生させられ、印刷レーン34,通過レーン36,装着レーン240,242について受取可能予告情報が発生させられる。引渡可能予告情報は、設定時間経過後に回路基板56がある状態となることを予告する情報であり、その情報を表す信号が下流側のシャトルコンベヤ12へ送信される。受取可能予告情報は、設定時間経過後に回路基板56の受取りが可能となることを予告する情報であり、その情報を表す信号が上流側のシャトルコンベヤ12へ送信される。
引渡可能信号および受取可能信号が得られることが受渡しの実行条件であり、両信号が得られた状態で行われる動作が受渡動作である。引渡可能信号は回路基板56の引渡しが可能であれば発信することができ、受取可能信号は回路基板56の受取りが可能であれば発信することができるが、発信可能な状態で直ちに発信することは不可欠ではなく、装置構成等に応じて発信時期を設定することができる。シャトルコンベヤ12は可動搬送レーン152がシフトさせられるため、シフト動作を受渡動作に含ませるか否かに応じて引渡可能信号、受取可能信号の発信時期が設定される。いずれにしても、本実施形態においては、受渡動作にコンベヤベルトの周回およびストッパ部材の退避位置への退避が含まれる。
本実施形態においては、引渡可能信号は、基板センサ220,222,82,84,184による回路基板56の検出により発信される。
なお、上流側装置が作業装置であり、搬送レーンを構成するコンベヤがアウトコンベヤを備えず、作業装置から直接、シャトルコンベヤへ回路基板を引き渡すものとされている場合、回路基板の引渡しは、作業装置により施される作業が終了した状態で可能となる。したがって、引渡可能信号は、回路基板が基板センサによって検出されるとともに、作業が終了することにより発信される。引渡可能情報は、基板センサによる回路基板の検出を条件とせず、作業終了のみに基づいて発生させられ、引渡可能信号が発信させられるようにしてもよい。
引渡可能予告信号は、印刷レーン34については、印刷進行状況に基づいて、メインコンベヤ40からアウトコンベヤ44へ回路基板56が搬出され、アウトコンベヤ44から下流シャトルコンベヤ12への引渡しが可能となることが予測される時点の設定時間前に発信される。通過レーン36については、上流側のシャトルコンベヤ12から送信される引渡可能信号の受信に基づいて引渡可能予告信号が発信される。上流側のシャトルコンベヤ12に回路基板56があれば、その回路基板56の通過レーン36への搬入により、設定時間内に通過レーン36に回路基板56がある状態となると予測されるからである。通過レーン36への回路基板56の搬入開始に基づいて引渡可能予告信号が送信されてもよい。
受取可能信号は、印刷レーン34のインコンベヤ42については印刷進行状況に基づいて発信され、本実施形態においては、印刷終了後、メインコンベヤ40が下降させられてアウトコンベヤ44への回路基板56の搬出が可能となったときに発信される。通過レーン36については、回路基板56がなく、空の状態において受取可能信号が発せられる。装着レーン240,242については、回路基板56への電子回路部品の装着作業が終了し、回路基板56の下流側の装着機14への搬出が開始される際に、次に回路基板56への電子回路部品の装着が行われる装着レーンについて受取可能信号が発信される。シャトルコンベヤ12については、後に説明するように、可動搬送レーン152から回路基板56を受け取るレーンからの受取可能予告信号の受信および可動搬送レーン152が回路基板受取位置に位置することに基づいて発信される。
受取可能予告信号は、印刷レーン34および装着レーン240,242については、上記のように印刷進行状況および装着進行状況に基づいて設定される受取可能信号発生タイミングより設定時間前に発信される。通過レーン36については、下流側のシャトルコンベヤ12から送られる受取可能信号の受信に基づいて発信せられる。下流側のシャトルコンベヤ12が回路基板56の受取りが可能であれば、通過レーン36からシャトルコンベヤ12へ回路基板を搬出することが可能であり、設定時間内に通過レーン36が空になって基板受取り可能となることが予測されるからである。
予告信号を出すための設定時間は、引渡可能予告信号についても、受取可能予告信号についても、本実施形態においては、可動搬送レーン152の、前後2つの搬送レーンの一方から他方への移動に要する時間と、上流側システム構成装置から可動搬送レーン152への回路基板56の移載に要する時間との和に等しい長さとされ、同じ長さとされている。設定時間はさらに、可動搬送レーン152から下流側システム構成装置への回路基板56の移載に要する時間を加えた時間としてもよい。
各情報を表す信号は、隣接するシステム構成装置間において、信号線260の接点が閉じられてONとされることにより送信され、接点が開かれてOFFとされることにより送信が停止される。また、前述のように、本実施形態においては、隣接するシステム構成装置の各コンピュータには4本あるいは6本の信号線260が接続されている。隣接するシステム構成装置間において回路基板56の受渡し時に授受される信号の種類に、回路基板供給装置8,印刷機10,装着機14の各搬送レーンの数を掛けた数、信号線260が設けられているのであり、信号線260毎に、送信される情報の種類および送信される情報がいずれの搬送レーンについての情報であるかが決まっている。本電子回路組立システムにおいて回路基板56の搬送経路は、2種類に設定されているため、各システム構成装置の制御装置のコンピュータは、信号を送信して来る信号線260に応じて、いずれの搬送経路についての信号であるかがわかり、また、いずれの信号線260に信号を送信させるべきかがわかる。
一例として、下流印刷機10においてはんだが印刷される回路基板56の受渡し時における情報の授受のうち、中間シャトルコンベヤ12と上流,下流の各印刷機10との間における情報授受を、図7に示すサイクル線図に基づいて具体的に説明する。
なお、図7には下流印刷機10の受取可能信号とシャトルコンベヤ12の引渡可能信号とが同時にONになる状態が図示されているが、これは両信号がいずれもONになったならば、回路基板56の受渡しが行われることを表すのであって、両信号がそれぞれONになる時期は同じであっても、相前後してもよい。図8〜図10においても同様である。
上流印刷機10から中間シャトルコンベヤ12への回路基板56の引渡しにおいては、通過レーン36についての引渡可能予告信号がONにされれば、中間可動搬送レーン152が通過レーン対応位置へ移動させられる。先に下流印刷機10の通過レーン36への回路基板56の引渡し等により、中間可動搬送レーン152が既に通過レーン対応位置に位置するのであれば、そのまま通過レーン対応位置に位置する状態に保たれる。位置ずれにより、上流,下流の印刷機10の各通過レーン36の前後方向の位置にずれがあれば、その位置ずれが中間可動搬送レーン152の移動により修正される。後に説明するように、中間シャトルコンベヤ12は、保持した回路基板56を下流側装置へ引き渡した状態で可動搬送レーン152のシフトが許可されるため、通過レーン対応位置に位置する際には可動搬送レーン152は空である。また、可動搬送レーン152は引渡可能予告信号のONにより回路基板引渡位置へシフトさせられ、引渡可能信号および受取可能信号がない状態でシフトが開始させられるため、シフトは受渡し動作には含まれない。
上流印刷機10において通過レーン36についての引渡可能信号がONにされ、中間シャトルコンベヤ12において通過レーン36に対する受取可能信号がONにされれば、ストッパ部材78が退避位置へ退避させられ、通過レーン36および可動搬送レーン152の各ベルト周回用モータ52,170が起動されて回路基板56が移載される。受取可能信号は、下流印刷機12において印刷レーン34についての受取可能予告信号がONにされるとともに、可動搬送レーン152が回路基板受取位置である通過レーン対応位置に位置することを条件としてONにされる。そのため、可動搬送レーン152の回路基板受取位置へのシフト中に引渡可能信号がONになることがあっても、受取可能信号がONにされていないことにより、回路基板56の受渡しは開始されず、通過レーン36のベルトコンベヤおよびストッパ部材78が作動を開始させられてしまうことが回避される。ストッパ部材78および通過レーン36のベルトコンベヤの各作動指令は、本実施形態においては、ストッパ部材78が退避位置へ退避した状態で回路基板56が動き出すタイミングで出される。可動搬送レーン152の可動コンベヤ160の作動信号は、通過レーン36についての引渡可能信号および中間シャトルコンベヤ12についての受取可能信号がいずれもONになってから、通過レーン36のベルトコンベヤにおいて回路基板56が動き出す際に可動コンベヤ160のコンベヤベルト168が周回を開始するタイミングで出される。引渡可能信号および受取可能信号がONになったときに、可動コンベヤ160へ作動信号が出力されてもよい。
なお、図7においては、通過レーン36についての引渡可能信号がONになった後に、シャトルコンベヤ12についての受取可能信号がONとなる状態が図示されているが、これは一例であり、受取可能信号は引渡可能信号より前にONになることがあっても、同時にONになることがあってもよい。図8〜図10(図8および図10についてはアウトコンベヤ44についての引渡可能信号)においても同様である。また、図7においては、通過レーン36への基板搬入開始とシャトルコンベヤ12の通過レーン対応位置(回路基板受取位置)への移動が並列に記載されているが、この記載は、それらが行われることを表すのであって、行われる時期は、少なくとも一部が同じであっても、相前後してもよい。図8〜図10,図12(図8および図10についてはアウトコンベヤ44への基板搬入開始およびシャトルコンベヤ12の印刷レーン対応位置への移動)においても同じである。
中間シャトルコンベヤ12への回路基板56の搬入完了は、基板センサ184による回路基板56の検出によりわかり、中間シャトルコンベヤ12についての引渡可能信号がONにされ、受取可能信号はOFFにされる。また、回路基板56の移載により、通過レーン36には回路基板56がなくなるため、引渡可能信号がOFFにされ、引渡可能予告信号もOFFにされる。受取可能予告信号はONのままとされる。
下流印刷機10において印刷レーン34についての受取可能信号がONにされ、中間シャトルコンベヤ12と印刷レーン34とについて引渡可能信号および受取可能信号が得られれば、中間可動搬送レーン152が印刷レーン対応位置であって、回路基板引渡位置へ移動させられる。本実施形態においては、可動搬送レーン152の回路基板引渡位置へのシフトは、回路基板56の受渡し動作に含まれる。移動後、中間可動搬送レーン152からインコンベヤ42へ回路基板56が搬入される。
中間可動搬送レーン152については、回路基板引渡位置への移動後、ストッパ部材180が退避位置へ退避させられるとともに、可動コンベヤ160の作動が開始させられる。ストッパ部材180および可動コンベヤ160の各作動指令は、ストッパ部材180が退避位置へ退避した状態で回路基板56が動き出すタイミングで出される。インコンベヤ42は、受取可能信号および引渡可能信号が共にONになってから設定時間後に作動を開始させられる。設定時間は、中間可動搬送レーン152の通過レーン対応位置から印刷レーン対応位置への移動に要する時間と、ストッパ部材180を退避位置へ退避させるのに要する時間とに基づいて設定され、中間可動搬送レーン152において回路基板56が動き出す際にインコンベヤ42のコンベヤベルト50が周回を開始するように設定される。中間可動搬送レーン152のシフト終了時にインコンベヤ42について作動指令が出力されるように、設定時間が設定されてもよい。
インコンベヤ42への回路基板56の搬入は基板センサ80により検出され、搬入後、印刷レーン34についての受取可能予告信号がOFFにされ、中間可動搬送レーン152の可動コンベヤ160は一時停止させられる。インコンベヤ42も停止させられる。その後、下流印刷機10においてアウトコンベヤ44へ搬出された印刷済みの回路基板56が下流可動搬送レーン152へ搬出されるとき、受取可能予告信号がONにされ、中間,下流の各可動搬送レーン152,コンベヤ40,42,44が同時に起動され、印刷済み基板56がアウトコンベヤ44から下流可動搬送レーン152へ搬出されるとともに、印刷前の回路基板56がインコンベヤ42からメインコンベヤ40へ搬入される。
なお、上記のように受取可能予告信号のOFFおよびONによって中間可動搬送レーン152の一時停止および搬送再開を行わせるのではなく、受取可能信号のOFFおよびONによって行わせることが、技術的には可能であり、むしろその方が自然である。しかし、SMEMA規格によって、受取可能信号は、回路基板の下流印刷機10への搬入が終了するまで(図7に示す例では、回路基板56がメインコンベヤ40に取り込まれるまで)ONに保たれるように定められているため、本実施形態では、SMEMA規格とは無関係の受取可能予告信号のOFFおよびONによって目的を達し得るようにされているのである。
回路基板56のメインコンベヤ40への搬入が基板センサ74により検出されれば、下流印刷機10が発する受取可能信号および受取可能予告信号がOFFにされる。それにより、中間シャトルコンベヤ12が発する引渡可能信号がOFFにされるとともに、中間可動搬送レーン152の回路基板受取位置への移動が許可される。そのため、中間シャトルコンベヤ12からインコンベヤ42へ回路基板56が搬入された状態では、回路基板56の上流側端部が中間シャトルコンベヤ12側へ突出しているが、その状態で上流印刷機10において通過レーン36あるいは印刷レーン34のアウトコンベヤ44についての引渡可能予告信号がONにされても、回路基板56の一部が可動搬送レーン152内にある状態でシフト装置154が作動させられる事態の発生が回避される。可動搬送レーン152の回路基板受取位置への移動は、回路基板受取位置への移動完了により不許可とされる。
上流シャトルコンベヤ12による回路基板供給装置8と上流印刷機10との間の回路基板56の受渡しにおいては、回路基板供給装置8から引渡可能予告信号が発せられない。回路基板供給装置8の供給レーン216,218には、回路基板56が搬出されれば、直ちに基板ストッカから回路基板56が供給され、回路基板56があるのが普通であるからである。供給レーン216,218による回路基板56の供給順は予め設定されており、その設定順に従って引渡可能信号がONにされる。上流シャトルコンベヤ12は、供給レーン216,218のうち、引渡可能信号がONにされた方の供給レーンに連なる回路基板受取位置に位置させられ、そのことと、上流印刷機10の搬送レーン34,36のうち、回路基板56を受け取る搬送レーンについて受取可能予告信号がONにされることとにより、自身についての受取可能信号をONにし、回路基板56を受け取る。ここでは、上流可動搬送レーン152は供給レーン218から回路基板56を受け取り、引渡可能信号をONにする。上流可動搬送レーン152および通過レーン36間において、引渡可能信号および受取可能信号がONになれば、上流可動搬送レーン152は通過レーン対応位置へ移動させられ、回路基板56を通過レーン36へ送り込む。
下流シャトルコンベヤ12による下流印刷機10の印刷レーン34と最上流装着機14の装着レーン240との間における印刷済み基板56の受渡しは、図6に示すように、中間シャトルコンベヤ12による2台の印刷機10間における回路基板56の受渡しと同様に、引渡可能予告信号および受取可能予告信号を含む信号の授受に基づいて行われる。装着レーン240を構成するベルトコンベヤは1つであり、回路基板56は印刷レーン34への搬入時のように途中で一旦、停止させられることなく、作業位置である装着位置へ搬入される。
上流印刷機10において回路基板56にはんだが印刷される回路基板56の受渡し時における情報の授受のうち、中間シャトルコンベヤ12と上流,下流印刷機10との間における情報授受および可動搬送レーン56の受渡しを、図8に示すサイクル線図に基づいて具体的に説明する。
この場合、回路基板56は図5に実線で示す経路で搬送され、中間可動搬送レーン152は、アウトコンベヤ44についての引渡可能予告信号がONにされれば、印刷レーン対応位置へ移動させられる。そして、上流印刷機10においてアウトコンベヤ44についての引渡可能信号がONにされ、中間シャトルコンベヤ12において受取可能信号がONにされれば、アウトコンベヤ44から中間可動搬送レーン152へ回路基板56が移載される。この受取可能信号は、中間可動搬送レーン152が印刷レーン対応位置に位置すること、および下流印刷機10において通過レーン36についての受取可能予告信号がONにされることにより、ONにされる。そして、回路基板56の移載により、中間シャトルコンベヤ12において引渡可能信号がONにされ、受渡可能信号がOFFにされる。また、アウトコンベヤ44についての引渡可能信号および引渡可能予告信号がOFFにされる。
中間シャトルコンベヤ12と下流印刷機10の通過レーン36との間において、引渡可能信号および受取可能信号が共にONにされれば、中間可動搬送レーン152が通過レーン対応位置へ移動させられ、中間可動搬送レーン152から通過レーン36へ、印刷の済んだ回路基板56が渡される。下流印刷機10において回路基板56の通過レーン36への搬入が基板センサ84によって検出されれば、受取可能信号,受取可能予告信号がOFFにされる。それにより、中間シャトルコンベヤ12における引渡可能信号がOFFにされ、中間可動搬送レーン152の回路基板受取位置への移動が許可されて、中間可動搬送レーン152が通過レーン36に引き渡す回路基板56を保持した状態でシフト装置154が作動させられることが回避される。
上流印刷機10において印刷が行われる場合における上流シャトルコンベヤ12と基板供給装置8および上流印刷機10との間においてレーン216,152,34について授受される信号、および下流シャトルコンベヤ12と下流印刷機10および最上流装着機14のとの間においてレーン152,36,242について授受される信号は、図6に示す通りであり、信号の授受に基づく回路基板56の受渡しについての説明は省略する。
このように本実施形態においては、シャトルコンベヤ12において可動搬送レーン152が上流側装置の予告情報に基づいて回路基板受取位置へ移動させられ、下流側装置の予告情報に基づいて回路基板56を受け取るため、予告情報がない場合に比較して回路基板56の受渡しに要する時間が短縮される。回路基板56の受渡し順の都合により、予告情報が出されたとき、可動搬送レーン152が既に回路基板受取位置に位置する場合もあるが、そのような場合でも、受取可能予告情報に基づいて回路基板56の受取りが行われることにより、受渡し時間が短縮される。
なお、回路基板56の搬送方向の寸法が小さく、インコンベヤ42およびアウトコンベヤ44へ搬入され、ストッパ部材78によって移動を停止させられた状態において上流側端部がコンベヤ42,44から上流側へ突出しない場合にも、上流側へ突出する場合と同様の信号の授受に基づいて回路基板56の受渡しが行われる。そのため、インコンベヤ42へ搬入された回路基板56がメインコンベヤ40へ搬入されるまで、シャトルコンベヤ12の回路基板受取位置への移動が許可されない。
搬入された回路基板56の上流側端部がコンベヤ42,44から上流側へ突出しない場合には、突出する場合とは異なり、回路基板56のインコンベヤ42への搬入後、回路基板56の引渡しが完了したとして、印刷機10について受取可能信号および受取可能予告信号をOFFにし、シャトルコンベヤ12について引渡可能信号がOFFにされて可動搬送レーン152の回路基板受取位置への移動が許可されるようにしてもよい。それにより、可動搬送レーン152は、回路基板56のインコンベヤ42からメインコンベヤ40への搬入を待つことなく、上流印刷機10においてONにされた引渡可能予告信号あるいは回路基板供給装置8においてONにされた引渡可能信号に従って回路基板受取位置へ移動することができる。
供給レーン216,218からの回路基板56の供給や、印刷機10の搬送レーン34,36からの回路基板56の引渡しが予定された順序通りに行われない等、予定とは異なる事態が発生しても、予告信号を含む信号の授受に基づいて回路基板56の受渡しが支障なく行われる。また、例えば、上流側装置の複数の搬送レーンの1つについて引渡可能予告情報が発生し、それに基づいて可動搬送レーンが回路基板受取位置に位置させられたが、受取可能予告情報が発生する前に別の搬送レーンについて引渡可能予告情報が発生した場合には、上記1つの搬送レーンから回路基板を受け取る搬送レーンについて受取可能予告情報が発生させられることを待つ。そして、上記1つの搬送レーンについての引渡可能予告情報の発生から設定時間内に受取可能予告情報が得られなければ、可動搬送レーンを別の搬送レーンに連なる位置へ移動させ、その別の搬送レーンから回路基板を受け取る搬送レーンについての受取可能予告情報の発生を待つ。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、回路基板供給装置8が上流側装置を構成し、2台の印刷機10はそれぞれ上流側装置,上流側対回路基板作業機および下流側装置,下流側対回路基板作業機を構成し、最上流の装着機14は下流側装置,下流側対回路基板作業機を構成し、シャトルコンベヤ12は上流側装置と下流側装置との少なくとも一方と共に基板搬送システムを構成している。また、本実施形態においては、回路基板供給装置8の制御装置214が引渡可能情報発生部を構成し、印刷機10の制御装置28が引渡可能情報発生部,引渡可能予告情報発生部,受取可能情報発生部および受取可能予告情報発生部を構成している。
さらに、上流シャトルコンベヤ12の制御装置156が引渡可能情報発生部および受取可能情報発生部を構成し、かつ、受取制御部を含むシャトルコンベヤ制御部を構成し、中間,下流の各シャトルコンベヤ12の制御装置156が引渡可能情報発生部および受取可能情報発生部を構成し、かつ、事前シフト制御部および受取制御部を含むシャトルコンベヤ制御部を構成している。引渡可能情報発生部および受取可能情報発生部は、シャトルコンベヤ制御部に含まれると考えることもできる。
また、最上流の装着機14の制御装置238が受取可能情報発生部および受取可能予告情報発生部を構成している。さらに、いずれの装着機14の制御装置238も、受取可能情報発生部および回路基板56の受取りを制御する受取制御部を構成し、引渡可能情報が発生させられる装着機14においては、制御装置238が引渡可能情報発生部および引渡制御部を構成する。印刷機10の制御装置28はまた、搬送レーン34,36に可動搬送レーン152へ回路基板56を引き渡させる引渡制御部を構成し、回路基板供給装置8の制御装置214も引渡制御部を構成し、引渡制御部は、シャトルコンベヤ12の受取制御部と共に、対回路基板作業システムおよび基板搬送システムにおいて回路基板56の受渡しを制御する受渡制御部を構成している。シャトルコンベヤ制御部はまた、回路基板56の印刷機10あるいは装着機14への引渡しを制御するシャトル側引渡制御部を備え、制御装置28,238の回路基板56の受取りを制御する部分が作業機側受取制御部を構成し、これらが上記システムにおける受渡制御部を構成している。さらに、隣接する2台の装着機14の一方の制御装置238の引渡制御部および他方の制御装置238の受取制御部は、上記システムにおける受渡制御部を構成している。
シャトルコンベヤについて、可動搬送レーンの回路基板受取位置から回路基板引渡位置へのシフトを引渡可能情報および受取可能情報が得られた状態で行われる回路基板の受渡し動作に含めることは不可欠ではなく、受渡しとは別の動作として扱ってもよい。その実施形態を中間シャトルコンベヤ12が上流,下流の各印刷機10との間で行う回路基板の受渡しを例に取り、図9および図10に基づいて説明する。
図9に示すように、中間シャトルコンベヤ12が上流印刷機10の通過レーン36から回路基板56を受け取って下流印刷機10の印刷レーン34に引き渡す際の信号授受のうち、引渡可能予告信号,印刷レーン34についての受取可能予告信号,中間シャトルコンベヤ12についての受取可能信号は前記実施形態と同様に発信される。それにより、中間可動搬送レーン152の通過レーン対応位置への移動および回路基板56の受取りが行われるが、回路基板56の受取り後、中間シャトルコンベヤ12について引渡可能信号がONにされず、可動搬送レーン152は直ちに印刷レーン対応位置へ移動させられる。移動後、中間シャトルコンベヤ12について引渡可能信号がONにされる。
中間可動搬送レーン152と印刷レーン34との間において、引渡可能信号および受取可能信号がいずれもONになれば、中間可動搬送レーン152から印刷レーン34のインコンベヤ42への回路基板56の移載が開始される。この移載時における可動搬送レーン152の可動コンベヤ160,ストッパ部材180およびインコンベヤ42への各作動指令の出力タイミングは、通過レーン36から可動搬送レーン152への回路基板56の移載時と同じである。以後の作動は、前記実施形態と同じであり、説明を省略する。
中間可動搬送レーン152が上流印刷機10の印刷レーン34から印刷済み基板56を受け取って、下流印刷機10の通過レーン36へ引き渡す場合も、図10に示すように、中間可動搬送レーン152が通過レーン対応位置へ到達した状態で中間シャトルコンベヤ12について引渡可能信号がONにされる。そして、中間シャトルコンベヤ12と通過レーン36とについて引渡可能信号および受取可能信号がONになった状態で、印刷済み基板56の移載が行われる。
本実施形態においては、受取可能予告信号に基づいて、シャトルコンベヤ12が上流側のシステム構成装置から回路基板56を受け取ることによる受渡し時間の短縮効果が得られる上、回路基板56の受取り後、直ちに可動搬送レーン152が回路基板受取位置から回路基板引渡位置へ移動させられることによる受渡し時間の短縮効果が得られる。受渡可能信号の発信の前に受取可能予告信号を発信させるための設定時間および受取可能予告信号がONにされる時期と受取可能信号がONにされる時期との差をそれぞれ、回路基板56の受取りのみならず、可動搬送レーン152のシフトに使うことができるからである。
シャトルコンベヤ制御部は印刷機の制御装置に設けられてもよい。その実施形態を図11に基づいて説明する。
本実施形態の電子回路組立システムは、前記実施形態の電子回路組立システムと同様に、回路基板供給装置298,2台の印刷機300,3台のシャトルコンベヤ302および8台の装着機304(図11には最上流の装着機304のみが図示されている)を含み、上流印刷機300の制御装置310(上流印刷制御装置310と称する)が上流シャトルコンベヤ302および中間シャトルコンベヤ302を制御し、下流印刷機300の制御装置310(下流印刷制御装置310と称する)が下流シャトルコンベヤ302を制御する。回路基板供給装置298等の各構成は前記実施形態と同じであり、同じ作用を成す構成要素には同一の符号を付して対応関係を示し、説明を省略する。なお、本実施形態においては、上流シャトルコンベヤ302および中間シャトルコンベヤ302の各コンベヤ本体150が上流印刷機300の印刷機本体20と一体的に設けられている。下流シャトルコンベヤ302と下流印刷機300とについても同様である。
回路基板供給装置298の制御装置312のコンピュータと上流印刷制御装置310のコンピュータとは4本の信号線314により接続され、前記実施形態と同様に、上流シャトルコンベヤ302と2つの供給レーン216,218の各々とについての信号の授受が行われる。また、上流,下流の各印刷制御装置310のコンピュータが6本の信号線314により接続され、中間シャトルコンベヤ302と下流印刷機10の印刷レーン34および通過レーン36の各々とについての信号の授受が行われる。さらに、下流印刷制御装置310のコンピュータと最上流の装着機304の制御装置316のコンピュータとが6本の信号線314により接続され、下流シャトルコンベヤ302と装着機304の2つの装着レーン240,242の各々とについての信号の授受が行われる。
上流,下流の各印刷制御装置310は、印刷機300における印刷進行状況および回路基板通過状況に加えて、シャトルコンベヤ302の基板搬送状況、例えば、可動搬送レーン152における回路基板56の有無および可動搬送レーン152の位置を把握している。したがって、印刷制御装置310は、シャトルコンベヤ302について信号の授受により得られていた情報を自身で取得することができ、コンピュータ内において発生させられた情報と信号線314により送信される情報とを合わせてシャトルコンベヤ302等を制御し、前記2つの実施形態のいずれかと同様のタイミングで回路基板の受渡しを行わせることができる。
本実施形態においては、上流印刷制御装置310が上流シャトルコンベヤ302の引渡可能情報発生部および受取可能情報発生部を構成し、かつ、受取制御部を含むシャトルコンベヤ制御部を構成し、中間シャトルコンベヤ302の引渡可能情報発生部および受取可能情報発生部を構成し、かつ、事前シフト制御部および受取制御部を含むシャトルコンベヤ制御部を構成している。また、下流印刷制御装置310が下流シャトルコンベヤ302の引渡可能情報発生部および受渡可能情報発生部を構成し、かつ、事前シフト制御部および受取制御部を含むシャトルコンベヤ制御部を構成している。引渡可能情報発生部および受取可能情報発生部は、シャトルコンベヤ制御部に含まれると考えることもできる。上流印刷制御装置310は、上流シャトルコンベヤ302から上流印刷機300へ回路基板56を引き渡させる引渡制御部を構成し、上流印刷機300に上流シャトルコンベヤ302から回路基板56を受け取らせる受取制御部を構成し、搬送レーン34,36に中間可動搬送レーン152へ回路基板56を引き渡させる引渡制御部を構成し、これらは中間シャトルコンベヤ302の受取制御部と共に受渡制御部を構成し、下流印刷制御装置310は、搬送レーン34,36に下流可動搬送レーン152へ回路基板56を引き渡させる引渡制御部を構成し、下流シャトルコンベヤ302の受取制御部と共に受渡制御部を構成している。さらに、回路基板供給装置298の制御装置312は引渡制御部を構成し、上流印刷制御装置310は、中間シャトルコンベヤ302のシャトル側引渡制御部を構成し、下流印刷制御装置310は、作業機側受取制御部および下流シャトルコンベヤ302のシャトル側引渡制御部を構成し、最上流の装着機304の制御装置316が作業機側受取制御部を構成し、これらが上流シャトルコンベヤ302の受取制御部と共に対回路基板作業システムおよび基板搬送システムにおける受渡制御部を構成している。上流,下流の印刷制御装置310のその他の制御機能、制御装置312,316の制御機能は前記実施形態と同じであり、説明を省略する。
本実施形態においては、印刷制御装置310が、印刷機300自体を制御する部分と、シャトルコンベヤ302の可動搬送レーン152のシフトおよび回路基板56の受渡しを制御する部分とを備え、シャトルコンベヤのシャトルコンベヤ制御部等を構成する制御装置を兼ねていると考えることができ、本実施形態においても、上流シャトルコンベヤ302は受取制御部を備え、中間,下流の各シャトルコンベヤ302は事前シフト制御部および受取制御部を備え、いずれのシャトルコンベヤ302も引渡可能情報発生部および受取可能情報発生部を備えていると考えることができる。
なお、上流,下流の各印刷制御装置310同士を信号線314に替えて通信線により接続し、各制御装置310が得る中間シャトルコンベヤ302の可動搬送レーン152についての情報と上流印刷機300のインコンベヤ42,通過レーン36についての情報とをやり取りし、それら情報に基づいて可動搬送レーン152,インコンベヤ42および通過レーン36が制御されるようにしてもよい。回路基板供給装置298と上流印刷制御装置310、下流印刷制御装置310と最上流装着機14の制御装置316についても同様である。
引渡可能予告信号および引渡可能信号と、受取可能予告信号および受取可能信号との少なくとも一方は、共通の信号線によって送信するようにしてもよい。例えば、図12に例示するように、予告信号を、ON状態とOFF状態とを短い周期で繰り返す信号とし、予告ではない信号をON状態が継続する信号とする。逆でもよい。信号を受信するコンピュータでは、信号のOFFからONへの変化およびONからOFFへの変化,ON信号の継続時間および発生周期を検出し、2種類の信号を区別する。
上記信号のOFFからONへの変化等を判別する回路を構成し、2種類の信号が区別されるようにしてもよい。
また、回路基板供給装置と印刷機との間のシャトルコンベヤは省略してもよい。例えば、回路基板搬入装置の供給レーンと印刷機の搬送レーンとを、搬送方向と交差する方向において同じ位置に位置するように設け、回路基板供給装置から直接、印刷機に回路基板を供給させるようにする。作業者に印刷機への回路基板の投入を行わせるようにすれば、回路基板供給装置を省略することもできる。
さらに、各搬送レーンにおける回路基板の有無は、基板センサとは別の手段により判定ないし検出されるようにしてもよい。例えば、回路基板受取り時における搬送レーンのコンベヤの起動により、あるいは起動に加えて搬送の設定時間の継続により引渡可能とする。
また、1列に並んで設けられた複数台の装着機において、隣接する2台の装着機間にシャトルコンベヤが設けられてもよい。例えば、前記装着機14と同様に構成された装着機が複数台、並べられた装着機列中にシャトルコンベヤが設けられれば、例えば、シャトルコンベヤより上流側に配設された装着機によるおいては、2つの装着レーンを使用して電子回路部品の装着が行われ、下流側に配設された装着機においては、部品供給装置に近い側の装着レーンのみを使用して電子回路部品の装着が行われるようにしたり、部品供給装置から遠い側の装着レーンは通過レーンとして使用されるようにする等、種々の態様で装着を行うことが可能となる。そして、上流側の装着機14の装着レーン240,242についてそれぞれ、引渡可能予告情報を発生させ、あるいはそれと共に下流側の装着機14の装着レーン240,242についてそれぞれ受取可能予告情報を発生させ、予告情報に基づいてシャトルコンベヤにおいて可動搬送レーンのシフトや回路基板の受取りが行われるようにすれば、回路基板の受渡しに要する時間が短縮される。
10:スクリーン印刷機 12:シャトルコンベヤ 14:電子回路部品装着機 34,36:搬送レーン 152:可動搬送レーン 260:信号線

Claims (6)

  1. それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む上流側装置の下流側に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンをその可動搬送レーンの搬送方向と交差する方向にシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤであって、
    前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの1つについて、その1つが回路基板を引渡可能な状態になる前に、その1つから、回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、前記シフト装置に、前記可動搬送レーンを、前記複数の搬送レーンの前記1つから回路基板を受け取り可能な位置へシフトさせる事前シフト制御部を含むことを特徴とするシャトルコンベヤ。
  2. それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む上流側装置と、下流側装置との間に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンをその可動搬送レーンの搬送方向と交差する方向にシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤであって、
    前記複数の搬送レーンの1つに回路基板があり、かつ、前記下流側装置が回路基板を受け取り可能な状態になる前に、その下流側装置から、回路基板を受け取り可能な状態になることを予告する受取可能予告情報を取得した場合に、前記可動搬送レーンに前記複数の搬送レーンの前記1つから回路基板を受け取らせる受取制御部を含むことを特徴とするシャトルコンベヤ。
  3. 上流側装置と下流側装置との間に設けられ、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンをその可動搬送レーンの搬送方向と交差する方向にシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤであって、
    前記上流側装置が回路基板を引渡可能な状態になる前に、その上流側装置から、回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、前記シフト装置に前記可動搬送レーンを前記上流側装置から回路基板を受け取り可能な位置へシフトさせる事前シフト制御部と、
    前記上流側装置に回路基板があり、かつ、前記下流側装置が回路基板を受け取り可能な状態になる前に、その下流側装置から、回路基板を受け取り可能な状態になることを予告する受取可能予告情報を取得した場合に、前記可動搬送レーンに前記上流側装置から回路基板を受け取らせる受取制御部と
    を含むことを特徴とするシャトルコンベヤ。
  4. 回路基板を上流から下流へ搬送する基板搬送装置と、
    その基板搬送装置により搬送される回路基板に対回路基板作業を行う作業装置と、
    その作業装置が前記対回路基板作業を終了すると予測される時期より第一設定時間前に引渡可能予告情報を発生させる引渡可能予告情報発生部と
    を含む対回路基板作業機であって、
    前記基板搬送装置が、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置であり、前記引渡可能予告情報発生部が、前記複数の搬送レーンのうち、前記作業装置に対して前記回路基板を搬送するものについて前記引渡可能予告情報を発生させることを特徴とする対回路基板作業機。
  5. 回路基板を上流から下流へ搬送する基板搬送装置と、
    その基板搬送装置により搬送される回路基板に対回路基板作業を行う作業装置と、
    その作業装置が前記対回路基板作業を終了すると予測される時期より第二設定時間前に受取可能予告情報を発生させる受取可能予告情報発生部と
    を含む対回路基板作業機であって、
    前記基板搬送装置が、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置であり、前記受取可能予告情報発生部が、前記複数の搬送レーンのうち、前記作業装置に対して前記回路基板を搬送するものについて前記受取可能予告情報を発生させることを特徴とする対回路基板作業機。
  6. それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む上流側装置と、それぞれ回路基板を上流から下流へ搬送する搬送レーンを複数備えた複レーン搬送装置を含む下流側装置との間に配設され、可動搬送レーンと、その可動搬送レーンを前記複レーン搬送装置の前記複数の搬送レーンの各々に連なる複数の位置へシフトさせるシフト装置とを含むシャトルコンベヤであって、
    前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの1つから回路基板を引渡可能な状態になることを予告する引渡可能予告情報を取得した場合に、その1つの搬送レーンに連なる位置へ、前記可動搬送レーンをシフトさせる事前シフト制御部と、
    前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの1つに回路基板があり、かつ、前記下流側装置の前記複数の搬送レーンの1つから回路基板を受取可能な状態になることを予告する受取可能予告情報を取得した場合に、前記上流側装置の前記複数の搬送レーンの前記1つから前記可動搬送レーンに回路基板を受け取らせる受取制御部と
    の少なくとも一方を含むことを特徴とするシャトルコンベヤ。
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