JP5411594B2 - 分割式電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、上下のカバーに対して中間のメインカバーを複数に分割した分割式電気接続箱に関するものである。
図12は、従来の分割式電気接続箱の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この分割式電気接続箱81は、第一の分割接続箱本体82と第二の分割接続箱本体83とを備え、第一の分割接続箱本体82は一対の垂直な第一の矩形筒状部84を有し、第二の分割接続箱本体83は第一の矩形筒状部84よりも小径な一対の垂直な第二の矩形筒状部85を有し、第二の矩形筒状部85を第一の矩形筒状部84内にスライド嵌合させ、さらに金属製のスプリングクリップ86で両矩形筒状部84,85を嵌合方向に挟んで、両分割接続箱本体82,83を合体状態に固定したものである。両分割接続箱本体82,83は略水平な各ブラケット87で車両ボディ側にねじ締め固定される。
上記以外の分割式電気接続箱(図示せず)としては、例えば特許文献2に、二つの分割接続箱本体を垂直方向の凹凸嵌合手段とロック手段とでスライド接合し、さらに両分割接続箱本体の水平な各ブラケットをボルト締めで相互に接合するものが記載され、特許文献3に、二つの接続箱本体を水平なガイドレールとスライド部とで接合し、二分割されたアッパカバーを各接続箱本体に被着させ且つ相互に係止させるものが記載されている。
特開2001−204121号公報(図1) 特開平6−165345号公報(図1) 実開平6−48148号公報(図1)
しかしながら、上記従来の分割式電気接続箱81にあっては、二つの分割接続箱本体82,83の接合に限られており、例えば分割接続箱本体の数を三つに増やした場合は、各分割接続箱本体相互の結合力が低下したり、各分割接続箱本体がガタ付きを生じ兼ねないといった懸念があった。
また、二つの分割接続箱本体82,83に電気部品であるヒューズやリレーやコネクタ等をそれぞれ配設しているために、車両のグレードや新たに派生する車両に対して二つの分割接続箱本体82,83を同時に変更しなければならず、各分割接続箱本体82,83の設計にかかる工数や各分割接続箱本体82,83のコストが嵩むと共に、これら分割接続箱本体82,83を合体した際に電気接続箱81が大型化し兼ねないといった懸念があった。
また、両分割接続箱本体82,83を相互に結合した状態で、車両ボディ等に分割接続箱本体82,83の各ブラケット87で固定する際に、ブラケット87が分割接続箱本体82,83に一体化され、且つ水平方向に大きく突出しているために、ブラケット87の配置の自由度が制限されると共に、電気接続箱81が大型化して搬送等の取り扱い性が低下し兼ねないといった懸念があった。また、ブラケット87の配置の自由度を高めるべく、ブラケットを別体式とした場合には、分割接続箱本体82,83等へのブラケットの嵌合強度が低下し兼ねないといった懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、三つの分割接続箱本体をガタつきなく強固に結合することができ、それに加えて、派生車用等の分割接続箱本体の設計や製造に容易に低コストで対応することができると共に、各分割接続箱本体の肥大化を防ぐことができ、また、車両ボディ等(取付側構造体)に対する固定用のブラケットの配置の自由度や、分割接続箱本体やロアカバーへのブラケットの固定強度を高めることができると共に、ブラケット等に起因する構造の肥大化・大スペース化を防ぐことができる分割式電気接続箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る分割式電気接続箱は、各結合部で相互にスライド結合してメインカバーを構成する少なくとも三つの分割接続箱本体と、該メインカバーに嵌合するロアカバーとアッパカバーとを備える分割式電気接続箱であって、何れか二つの前記分割接続箱本体の外壁を相互に延長して各延長壁を形成し、各延長壁の近傍で該二つの分割接続箱本体の外壁にそれぞれ第一の嵌合部を隣接して設け、各延長壁を相互に重ね合わせた状態で、各第一の嵌合部に一つの第一のブラケットの各被嵌合部を同時にスライド嵌合させることで、該二つの分割接続箱本体を結合したことを特徴とする。
上記構成により、三つの分割接続箱本体が各結合部同士で結合した状態でロアカバーとアッパカバーとに嵌合することで、ロアカバーとアッパカバーとで三つの分割接続箱本体がXY方向に互いに接合する方向に締め付けられて、ガタつきなく強固に固定される。また、三つの分割接続箱本体のうちの何れかの結合が不完全である場合に、ロアカバーやアッパカバーが嵌合不能となって、不完全結合が検知される。また、三つの分割接続箱本体の各々を互いに結合部で結合すれば(第一の分割接続箱本体を第二の分割接続箱本体に結合し、第二の分割接続箱本体を第三の分割接続箱本体に結合し、第三の分割接続箱本体を第一の分割接続箱本体に結合すれば)、三つの分割接続箱本体が安定性良くガッチリと結合する。また、ブラケットの嵌合部が二つの分割接続箱本体の嵌合部に嵌合して両分割接続箱本体を相互に結合させることで、両分割接続箱本体が結合部と嵌合部との両方で結合され、両分割接続箱本体の結合強度がアップする。ブラケットはメインカバーの外部固定と結合補強との二つの役目を担う。
請求項2に係る分割式電気接続箱は、請求項1記載の分割式電気接続箱において、前記ロアカバーが前記メインカバーの凹溝内に嵌合し、前記アッパカバーが該メインカバーの外側に嵌合することを特徴とする。
上記構成により、メインカバーすなわち各分割接続箱本体が結合した状態でロアカバーで外向きに押され、且つアッパカバーで内向きに押されて、各分割接続箱本体が両カバーで挟み付けられてガタつきなく強固に固定される。凹溝は対向する外側内面と内側内面とを有し、ロアカバーは凹溝の外側内面に接する。
請求項3に係る分割式電気接続箱は、請求項1又は2記載の分割式電気接続箱において、前記三つの各分割接続箱本体にそれぞれ異なる機能部品が収納されたことを特徴とする。
上記構成により、派生車等に対応して一部の機能部品のみが変更になった場合に、その機能部品を収納する一部の分割接続箱本体のみが変更され、他の分割接続箱本体は流用される。
請求項に係る分割式電気接続箱は、請求項1〜の何れかに記載の分割式電気接続箱において、何れかの前記分割接続箱本体の底壁に第二の嵌合部を設け、第二のブラケットを該第二の嵌合部にスライド嵌合させて、該底壁の該第二の嵌合部形成用の型抜き孔を塞いだことを特徴とする。
上記構成により、第二の嵌合部を分割接続箱本体の側壁ではなく底壁に設けたことで、メインカバーの外周側がコンパクト化され、第二の嵌合部の型抜き方向を分割接続箱本体の側壁や底壁の型抜き方向と一致させたことで生じる型抜き孔が第二のブラケットで塞がれることで、分割接続箱本体の簡易防水が可能となる。
請求項に係る分割式電気接続箱は、請求項記載の分割式電気接続箱において、前記第二の嵌合部であるレールに傾斜面を設け、該傾斜面に沿って前記何れかの分割接続箱本体内の水を排出させることを特徴とする。
上記構成により、結露等で分割接続箱本体内に生じた水滴がレールの傾斜面に沿って(傾斜面とブラケットの嵌合部との隙間から)外部に排出される。
請求項に係る分割式電気接続箱は、請求項1〜の何れかに記載の分割式電気接続箱において、前記ロアカバー又は前記メインカバーの側壁に第三の嵌合部を設け、該第三の嵌合部の一方に第三のブラケットの一方の嵌合部をスライド嵌合させると同時に、該第三のブラケットの他方の凸部又は凹部を該第三の嵌合部の他方の凹部又は凸部にスライド方向に係合させたことを特徴とする。
上記構成により、例えば第三のブラケットが長い場合に、ブラケットの長手方向の一方の嵌合部が分割接続箱本体の嵌合部にスライド嵌合し、ブラケットの長手方向の他方の例えば凸部が分割接続箱本体の嵌合部の凹部にスライド係合することで、ブラケットの一方の嵌合部を支点とした外向きの開き変形が防止され、ブラケットと分割接続箱本体との固定強度が高まる。
請求項に係る分割式電気接続箱は、請求項1〜の何れかに記載の分割式電気接続箱において、何れかの前記分割接続箱本体の底部側における前記ロアカバーとの間のデッドスペースにコネクタ保持部を設け、コネクタ保持部にジョイント用のコネクタを仮固定させることを特徴とする。
上記構成により、電気接続箱の組立過程において、例えば分割接続箱本体内の機能部品をジョイントさせる際に、電線付きのコネクタをコネクタ保持部に仮固定させておくことで、従来のテープ巻きによる固定が不要となり、容易に所要のコネクタを選択することができる。
請求項に係る分割式電気接続箱は、請求項1〜の何れかに記載の分割式電気接続箱において、何れかの前記分割接続箱本体の結合部を他の二つの前記分割接続箱本体の結合部に上からスライド結合させ、該何れかの分割接続箱本体を取付側構造体に上からねじ締め固定することを特徴とする。
上記構成により、何れか一つの分割接続箱本体で他の二つの分割接続箱本体が車両ボディ等の取付側構造体に向けて下向きに押し付けられ、その状態で何れか一つの分割接続箱本体が下向きにねじ締め固定されることで、各割接続箱本体が上下のガタつきなく強固に取付側構造体に固定される。
請求項1記載の発明によれば、メインカバーを少なくとも三つに細分化したことで、各分割接続箱本体を樹脂成形する際の金型コストが低減されると共に樹脂成形性が高まり、しかも派生車等に対応して部分的にメインカバーを変更する際に、一部の分割接続箱本体を変更するのみで良く、迅速に低コストで対処できると共に、メインカバーの大型化を防ぐことができる。また、少なくとも三つの分割接続箱本体を結合した状態でロアカバーとアッパカバーとでガタつきなく強固に固定することができ、車両の振動等に起因する結合緩み等が防止される。また、ブラケットで二つの分割接続箱本体の結合強度を高めることができ、これにより各分割接続箱本体のガタつきを一層確実に防止することができる。また、ブラケットがメインカバーの外部固定と結合の補強とを同時に行うことで、新たな結合用部品が不要となり、構造が簡素化・コンパクト化・低コスト化される。
請求項2記載の発明によれば、各分割接続箱本体をロアカバーとアッパカバーとで内側と外側とから挟み付けてガタつきなく強固に固定することができる。
請求項3記載の発明によれば、派生車等に対応して一部の機能部品のみを変更する場合に、その機能部品を収納する一部の分割接続箱本体のみを変更して、他の分割接続箱本体は流用することができるので、コストを低く抑えることができる。また、一部の分割接続箱本体のみの形状を変更すればよいので、メインカバーの大型化を防ぐことができる。
請求項記載の発明によれば、分割接続箱本体の底壁に第二のブラケットを設けて、メインカバーの外周側をコンパクト化したことで、メインカバーを車両等の狭いスペースに容易に配置することができる。また、底壁の型抜き孔をブラケットで塞ぐことで、分割接続箱本体を車両下からの跳ね上げ水等に対して簡易防水することができる。
請求項記載の発明によれば、結露等で生じた水滴を分割接続箱本体の外部に自然排出させることで、分割接続箱本体内の機能部品が錆やショート等から安全に保護される。
請求項記載の発明によれば、第三のブラケットの外向きの開き変形を凸部と凹部との係合で防止することができ、ブラケットと分割接続箱本体との固定強度を高めて、車両等への電気接続箱のブラケット固定の信頼性を高めることができる。また、ブラケットが長くても、電気接続箱の所望の箇所に確実に配置固定することができ、派生車等に対応してブラケットの配置の自由度を高めることができる。
請求項記載の発明によれば、ロアカバーとメインカバーとの間のデッドスペースを利用してコネクタ保持部を設けたことで、電気接続箱がコンパクト化される。また、コネクタ保持部にコネクタを保持させることで、メインカバー内の機能部品等を作業性良くジョイント接続することができる。
請求項記載の発明によれば、何れかの分割接続箱本体で他の二つの分割接続箱本体を取付側構造体に向けて下向きに押し付けた状態で、何れかの分割接続箱本体を下向きにねじ締め固定することで、各割接続箱本体の上下方向のガタつきを確実に防ぐことができると共に、各割接続箱本体を強固に取付側構造体に固定することができる。
本発明に係る分割式電気接続箱の一実施形態を示す分解斜視図である。 同じく電気接続箱の分割式のメインカバーを示す分解斜視図である。 分割式メインカバーの組立状態を示す斜視図である。 中間のメインカバーと上下のカバーとを示す分解斜視図である。 (a)はブラケット付きのメインカバーを示す側面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 各カバーの組立状態における分割式電気接続箱の全体斜視図である。 メインカバーの第一の分割接続箱本体を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B断面図(円内は拡大図)、(c)は(a)のC−C断面図(円内は拡大図)、(d)は第二のブラケットとの嵌合状態を示すB−B相当断面図(円内は拡大図)である。 ロアカバーと第三のブラケットとの嵌合構造を示す、(a)は分解斜視図、(b)は側面図、(c)は(b)のD−D断面図(円内は拡大図)である。 合体した分割式のメインカバーと車両ボディとの固定構造を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E断面図である。 メインカバーの各種形態を示す、(a)は第二,第三の共通の分割接続箱本体の斜視図、(b)は第一の分割接続箱本体の他形態の斜視図、(c)は第一の分割接続箱本体のその他の形態の斜視図、(d)は(a)と(b)の組み合わせのメインカバーを示す斜視図、(e)は(a)と(c)の組み合わせのメインカバーを示す斜視図である。 メインカバーのコネクタ保持部の一形態を示す、(a)はメインカバーを裏側から見た斜視図(円内は拡大図)、(b)はコネクタ保持部の平面図、(c)はコネクタ保持状態の斜視図である。 従来の分割式電気接続箱の一形態を示す平面図である。
図1〜図9は、本発明に係る分割式電気接続箱の一実施形態を示すものである。
図1の如く、この分割式電気接続箱1は、合成樹脂製の相互に結合された三つの分割接続箱本体2〜4で成るメインカバー5と、前側の第一の分割接続箱本体2内に収納されるコネクタブロック(第一の機能部品)6と、後側の第二の分割接続箱本体3内に収納される基板収納ケース(第二の機能部品)7と、第二の分割接続箱本体3の側方に位置する第三の分割接続箱本体4内に収納されるヒューズホルダ(第三の機能部品)8と、メインカバー5に下方から嵌合する合成樹脂製のロアカバー9と、メインカバー5に上方から嵌合する合成樹脂製のアッパカバー10と、メインカバー5の所要部に配設された固定用のブラケット11,12とを備えるものである。
コネクタブロック6は、絶縁樹脂製の複数のコネクタハウジング6aと、コネクタハウジング内に収容された金属製の端子(図示せず)とを備え、第一の分割接続箱本体2内でワイヤハーネス同士(図示せず)を接続させる機能を有する。
基板収納ケース7は、絶縁樹脂製のケース7aと、ケース内に収容されたバスバー等の回路基板(図示せず)とを備え、ジャンクションブロックとしての機能と制御の機能とを有し、第二の分割接続箱本体3内でワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。
ヒューズホルダ8はヒュージブルリンクホルダとも呼称され、箱型のヒュージブルリンク(図示せず)と、ブレード型のヒューズと、リレー等とを絶縁樹脂製のホルダ本体8aに装着して成り、電源分配機能を有して、第三の分割接続箱本体4内でワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。
本例の分割式電気接続箱1は自動車のエンジンルームに搭載され、ワイヤハーネス(図示せず)は、バッテリや室内の電装品等に接続される一つのメインワイヤハーネスと、車両の電装品等に接続される二つのサブワイヤハーネスとで構成される。ワイヤハーネスはロアカバー9側から第一〜第三の各部品6〜8にコネクタ接続され、ワイヤハーネスで各部品6〜8が相互に接続される。
各分割接続箱本体2〜4はワイヤハーネス挿通用の下部開口14(図7),15(図9)と、切欠された前後の開口16,17(図2)と、部品収納用の上部開口とを適宜有している。各部品6〜8は各分割接続箱本体2〜4の内壁や区画壁(図示せず)に凸部と凹部等の係止手段(図示せず)でガタ付きなく固定される。少なくとも第一の分割接続箱本体2の内側には垂直な区画壁(図示せず)がXY方向に設けられる。
メインカバー5を各部品6〜8の機能別に各分割接続箱本体2〜4に分割したことで、派生車(一種類の原車両を生産した後から発生する同系列の類似車両)への対応が容易化されている。すなわち、原車両の電気接続箱1に対して派生車の電気接続箱12,13(図10)がコネクタブロック6のみ相違する場合に、第一の分割接続箱本体2の形状・大きさを変えるのみでよいから、設計変更が容易であると共に、第一の分割接続箱本体2はメインカバー5よりも小さいので、変更する樹脂成形金型が小さくて済み、その分、製造コストが低減される。これは基板収納ケース7やヒューズホルダ8が変更された場合においても同様である。
図2の如く、メインカバー5は三つの分割接続箱本体2〜4に分割される。前側の第一の分割接続箱本体2は、前半の縦長の収容部分2aと後半の横長の収容部分2bとで成り、縦長の収容部分2aは水平な底壁18(図7)を有し、横長の収容部分2bは垂直な後壁19と左右の壁部20,21と縦長の収容部分2aの前壁22とで枠状に形成され、後部開口16,16’と下部開口14(図7)とを有している。枠状壁を成す左右の壁部20,21の上端20a,21aは前下がりに傾斜している。明細書で前後左右の方向性は説明の便宜上のものであり、必ずしも車両への電気接続箱1の取付方向と一致するとは限らない。
第一の分割接続箱本体2の後壁19の外面に後側の第二の分割接続箱本体3に対する結合部(図示せず)が設けられている。図10(a)にも示す如く、第二の分割接続箱本体3の前壁23の外面に設けられた結合部24は、横断面L字状の垂直な一対の対称なレール24aと他のレール24bと、レール24a間の突起24cとで構成され、各レール24a,24bは上端にストッパ壁を有している。各レール24a,24bの内側に垂直なガイド溝(図示せず)が構成されている。
第一の分割接続箱本体2の後壁19の結合部(図示せず)は、レール(内側のガイド溝)24a,24bに下方から上向きにスライド係合する例えば横断面逆L字状の垂直な一対の対称なレールと、突起(下側の傾斜面と上側の係止面とを有する)24cに下方から乗り越え係合する突起(上側の傾斜面と下側の略水平な係止面とを有する)とで構成されている。
第二の分割接続箱本体3は、前後左右の垂直な壁部23,25,26,27と底壁28とを有し、左右の壁部26,27の上端26a,27aは前下がりに傾斜し、底壁28は右半の傾斜部28aと左半の水平部28bとで成る。
第一の分割接続箱本体2の右壁21は後方に延長され、第二の分割接続箱本体3の右壁27は前方に延長され、第一の分割接続箱本体2の延長壁21bが第二の分割接続箱本体3の一段低い延長壁27bの外側に重なり(接合し)、両右壁21,27が同一面となり、両右壁21,27に第一のブラケット嵌合部29としての横断面T字状等のガイド溝を成す垂直なレール29aが設けられ、レール29aは上端にストッパ壁を有し、第一の分割接続箱本体2の延長壁21bに係止用の突起29bが設けられ、突起29bは下側の傾斜面と上側の略水平な係止面を有している。
第三の分割接続箱本体4は長方形枠状に形成され、前後左右の垂直な壁部を有し、長辺側の右壁30の外面に結合部31としての横断面T字状等の垂直なレール31aが複数設けられ、レール31aは内側にガイド溝を有し、下端にストッパ壁を有し、レール31aの間に係止用の突起31bが設けられ、突起31bは上側の傾斜面と下側の略水平な係止面とを有している。
第二の分割接続箱本体3の左壁26の外面に第三の分割接続箱本体4の結合部31に対する結合部(図示せず)としての垂直な断面T字状等の垂直なレールと突起とが設けられ、レールは上端にストッパ壁を有し、突起は下側の傾斜面と上側の略水平な係止面とを有している。
第二の分割接続箱本体3に対して第一及び第三の分割接続箱本体2,4が下から上向きにスライド結合して(第一,第三の分割接続箱本体2,4に対して第二の分割接続箱本体3が上から下向きにスライド結合して)、図3のメインカバー5が構成される。なお、結合部としてのレールやレール内のガイド溝の形状や数や突起の形状等は必要に応じて適宜設定可能である。
図3の如く、第一,第二の分割接続箱本体2,3の各右壁21,27のレール29aは前後並列に位置する。第一の分割接続箱本体2の後壁19と第二の分割接続箱本体3の前壁23とは板厚方向に重なって(近接して)二重壁を構成し、第二の分割接続箱本体3の左壁26と第三の分割接続箱本体4の右壁30とは板厚方向に重なって(近接して)二重壁を構成し、これら二重壁によってメインカバー5の剛性(強度)が高められている。
右壁21,27の嵌合部29には合成樹脂製の別体の第一のブラケット11が嵌合固定される。第一の分割接続箱本体2の左右幅寸法は、第二と第三の分割接続箱本体3,4を接合した左右幅寸法に等しい。
図4,図5(a)の如く、第一と第二の分割接続箱本体2,3との連結部分である両右壁21,27(図3)のレール29aに下方からブラケット11がスライド嵌合することで、第一と第二の分割接続箱本体2,3の結合強度が高められる。
ブラケット11は下半の厚肉の嵌合部分11aと上半の垂直な板状部分11bとで成り、板状部分11bは分割接続箱本体2,3の右壁21,27から外側に離間し、右壁21,27と板状部分11bの内面との間にアッパカバー10を挿通させる隙間11cをなしている。板状部分11bは車両ボディ側に固定するためのボルト挿通用の孔11eを有する。
図5(b)の如く、ブラケット11の嵌合部分11aは右壁21,27のレール29a内のガイド溝に係合する横断面T字状のレール11dと、右壁21の突起29b(図3)に下方から乗り越えて係合する突起を有し、突起は上側の傾斜面と下側の略水平の係止面を有している。
図5(a)の如く、第一の分割接続箱本体2の水平な底壁18(図7)には合成樹脂製の別体の第二のブラケット12が水平にスライド嵌合する。第二のブラケット12は上半の垂直な板部12aと下半の傾斜部12bとで成り、傾斜部12bにボルト挿通用の孔12cが設けられている。図5(a)で、符号32は第一の分割接続箱本体2の左壁20の下端に設けられた電線導出用の切欠で、ロアカバー9側の切欠(図示せず)と整合して円形の電線導出孔をなす。符号33は後述のコネクタ保持部である。
図4の如く、ロアカバー9は前半の矩形状の幅広部9aと後半の矩形状の幅狭部9bとで成っている。図9に鎖線でロアカバー9を示す如く、幅広部9aは第一の分割接続箱本体2の後半部分2b(図4)と第二の分割接続箱本体3の前半部分(図9の底壁28の前半の水平部28cと傾斜部28d)とに対応して位置し、幅狭部9bは第二の分割接続箱本体3の水平な底壁部分28bの左半側と第三の分割接続箱本体4とに対応して位置する。
図4の状態から(実際には各分割接続箱本体2〜4内に各部品6〜8が収納され、各部品6〜8に外部のワイヤハーネスが接続されている状態から)メインカバー5の下部にロアカバー9が装着され、次いでメインカバー5の上部にアッパカバー10が装着される。
図6,図9の如く、ロアカバー9はメインカバー5の図示しない凹溝内に嵌合し、アッパカバー10はメインカバー5の外側に嵌合する。凹溝はメインカバー5の下端側の内外の二重壁(図示せず)の間に形成され、凹溝の外側内面(二重壁の外壁内面)と内側内面(二重壁の内壁内面)とは対向し、ロアカバー9の上端部外面が凹溝の外側内面に接触しつつ、二重壁の外壁の係止片(図示せず)で係止される。例えば、ロアカバー9の幅広部9aの垂直な前壁34aの上端が第一の分割接続箱本体2の前半の底壁18(図9)の後端18aの凹溝内に嵌合し、幅広部9aの垂直な左右の壁部34bの前半の上端が分割接続箱本体2の左右の壁部20,21の下端の凹溝内に嵌合し、左右の壁部34の後半の上端が第二の分割接続箱本体3の前半の底部28の凹溝に嵌合し、幅狭部9b(図4)の垂直な壁部34c(図9)の上端が第三の分割接続箱本体4の垂直な壁部35(図2)の下端の凹溝内に嵌合する。
メインカバー5の下部の凹溝の外側内面にロアカバー9が接触しつつ嵌合し、メインカバー5の上部外面にアッパカバー10の下部内面が外側から嵌合することで、メインカバー5が上下のカバー9,10で内外から挟まれて、各分割接続箱本体2〜4がガタつきなくしっかりと固定される。たとえ各分割接続箱本体2〜4の組付寸法誤差がある場合でも、上下のカバー9,10で各分割接続箱本体2〜4が内外から締め付けられてガタつきなく強固に相互固定される。
ロアカバー9とメインカバー5の各分割接続箱本体2〜4とはそれぞれ係止手段(図示せず)で係止される。アッパカバー10と各分割接続箱本体2〜4ともそれぞれ係止手段(図示せず)で係止されることが、各分割接続箱本体2〜4の結合剛性を高める上で好ましいが、メンテナンス等での開閉が面倒になるので、例えば第一と第二の分割接続箱本体2,3のみにアッパカバー10を係止させてもよい。
係止手段としては、例えばロアカバー9の垂直な壁部34に設けられた爪と、各分割接続箱本体2〜4の下部に設けられた凹部との係合や、アッパカバー10の垂直な壁部37に垂下された枠片又は係止アームと、各分割接続箱本体2〜4の上部に設けられた突起との係合等が一例として挙げられる。
カバーはロアカバー9、アッパカバー10の順でメインカバー5に嵌合するが、例えばロアカバー9を嵌合させる際に、メインカバー5の何れかの分割接続箱本体2〜4が不完全結合(結合スライド量不足等)である場合は、ロアカバー9が嵌合せず(メインカバー5に係止されず)、作業者がメインカバー5の組立不良を感知することができる。たとえロアカバー9の組付時に気が付かなかったとしても、アッパカバー10の組付時にアッパカバー10がメインカバー5に嵌合しない(係止されない)ことで、異常が検知される。
図7(a)〜(d)の如く、第一の分割接続箱本体2の水平な底壁18の外面に第二のブラケット嵌合部39としての縦断面T字状の前後一対のレール39aが設けられる。
第一の分割接続箱本体2は上下の樹脂成形金型で形成する関係で、上下の型抜きで同時にレール39aを形成し、底壁18にレール39aに対する型抜き孔38が形成されてしまうが、図7(d)の如くブラケット12を水平にスライド嵌合させることで、型抜き孔38が塞がれて簡易防水が行われる。ブラケット12の水平な上端面には、底壁18のレール39aに係合する嵌合部40としての縦断面L字状のレール40aが設けられ、レール40aの内側にガイド溝が形成されている。各嵌合部39,40は相互に乗り越えて係合する係止用の突起(図示せず)を有する。
図7(c)の如く、底壁18のレール39aをテーパ状に形成することで、すなわち底壁18の下面に対してレール39aの上面をテーパ状に傾斜させた傾斜面39a’とし、レール39aの下面を底壁18の下面と平行に形成することで、ブラケット12のレール40a(傾斜面はない)と底壁18のレール39aとの間にテーパ状の隙間を生じ、そのテーパ状の隙間に沿って第一の分割接続箱本体2内の水滴を自重で外部に抜き出すことができる。図7で符号41は、第二の分割接続箱本体3の結合部24(図2)にスライド係合する結合部41としてのレールである。
図8(a)〜(c)の如く、ロアカバー9の垂直な左壁(側壁)34には、合成樹脂製の別体の第三のブラケット13を垂直にスライド嵌合させるための縦長の第三の嵌合部42が設けられており、嵌合部42に第三のブラケット13の上半の嵌合部43の横断面L字ないしT字状のレール43aをスライド嵌合させると同時に、ブラケット13の下半の垂直な板片状の爪(凸部)44が嵌合部42の下端の孔(凹部)45に進入係合することで、ブラケット13の取付剛性が増して、ブラケット13の下半部における外側への開きが防止される。
図8(c)の如く、嵌合部42は、左壁34の下部から水平に短く突出した支持部42cと、支持部42cから垂直に立ち上げられた板部42dと、板部42dの外面に設けられた横断面L字ないしT字状の複数のレール42aとレール間の突起42bとで成り、突起42bは下側の傾斜面と上側の略水平な係止面とを有している。板部42dの下端に爪44を係合させる上向きの孔45が設けられている。爪44はブラケットのスライド嵌合方向に突出し、孔45は同方向に穿たれている。
図8(a)の如く、第三のブラケット13は、縦長矩形状の板部13aの上半内面に設けられた横断面L字ないしT字状のレール43aと、レール間の突起43bとを有し、突起43bは上側の傾斜面と下側の略水平の係止面とを有している。板部13aの下半内面に横リブ13bが水平よりも傾斜して(ロアカバー9の底壁46の傾斜に合わせて傾斜して)設けられ、横リブ13bは複数の縦リブ13cで補強され、横リブ13bの突出先端に矩形板片状の爪44が前後二つ立設されている。符号13dは爪44を樹脂成形するための型抜き孔である。
図8(b)の如く、板部13aの下端側にボルト挿通用等の切欠孔13eが設けられている。図8(a)の如くブラケット13を嵌合部42に下から上向きにスライド嵌合させると同時に、図8(c)の如くブラケット13の爪44が嵌合部42の下端の凹部45に係合し、その状態で図8(b)の切欠孔13eにボルト(図示せず)を水平に挿通して車両ボディ等にブラケット13が締付固定される。
切欠孔13eを縦長のブラケット13の下端に設けるために爪44と孔45の係合は有用である。なお、左壁34の下端に爪44を下向きに突設し、ブラケット13の横リブ13bに孔45を設けることも可能である。孔45は溝でも良く、爪44は突起やリブ(突条)でもよい。
図9(a)(b)の如く、第二の分割接続箱本体3の底壁28の水平部28bにボルト挿通用の孔47が設けられ、アッパカバー10を外した状態で、孔47の周縁がボルト48で車両ボディの水平な固定部49aに締付固定される。
また、第一の分割接続箱本体2の水平な底壁18のレール39aに嵌合した第二のブラケット12が固定部49aよりも下側において別の車両ボディの傾斜状の固定部49bにボルト(図示せず)で締付固定され、第一と第二の分割接続箱本体2,3の嵌合部29に係合した垂直な第一のブラケット11が車両ボディ又は他の固定構造体(図示せず)に水平なボルト(図示せず)で締付固定され、ロアカバー(鎖線9で示す)の垂直な第三のブラケット13が車両ボディ又は他の固定構造体(図示せず)に水平なボルト(図示せず)で締付固定される。
図9(b)の如く、第一の分割接続箱本体2は第二の分割接続箱本体3よりも下方に位置し、第一の分割接続箱本体2の結合部41に第二の分割接続箱本体3の結合部24が上から下向きにスライド嵌合して、第一の分割接続箱本体2が第二の分割接続箱本体3で車両ボディの固定部49bに向けて下向きに押さえ付けられ、同様にして第三の分割接続箱本体4の結合部31(図2)は第二の分割接続箱本体3の結合部54で車両ボディの固定部49aに向けて下向きに押さえ付けられる。
この状態で、第二の分割接続箱本体3の底壁28bが下向きのボルト48で車両ボディの固定部(ナットを有する部分)49aに下向きに押さえ付けられて固定されることで、すなわち、第二の分割接続箱本体3による第一,第三の分割接続箱本体2,4の押さえ付け方向とボルト48の螺入(押さえ付け)方向とが一致していることで、第一〜第三の各分割接続箱本体2〜4がガタ付きなく強固に車両ボディに固定される。図9(a)で符号33gは後述のコネクタ保持部33の型抜き孔を示す。
図10は、上記メインカバー5の第一の分割接続箱本体2の形状を派生車等に対応して数種類設定し(図2の第一の分割接続箱本体2の他に図10(b)〜(c)の第一の分割接続箱本体22,23を設定し)、第二,第三の分割接続箱本体3,4(図10(a))は前述のものを共通で使用した例を示すものである。
本例は派生車等によってコネクタブロック6(図1)の種類(大きさ・形状・数)が変更になった場合に対応しているが、基板収容ケース7(図1)の種類が変わった場合は第二の分割接続箱本体3の形状・大きさが変更され、ヒューズホルダ8(図1)の種類が変わった場合は第三の分割接続箱本体4の形状・大きさが変更される。
図10(b)の第一の分割接続箱本体22は平面視略台形状に前後左右の壁部192〜222を枠状に有したもので、底壁はなく、上下に開口(下部開口を符号142で示す)を有して浅めに形成されている。右壁212とその延長壁21b2には前記同様の分割レール29aと突起29bが設けられ、第二の分割接続箱本体3の分割レール29a(図2)と合わせて、ブラケット11(図10(d))に対する嵌合部29が構成される。後壁192には前記同様に第二の分割接続箱本体3の結合部24に対する結合部(図示せず)が設けられている。図10(a)の第二,第三の分割接続箱本体3,4と図10(b)の第一の分割接続箱本体22との組み合わせで図10(d)のメインカバー12が構成される。
図10(c)の第一の分割接続箱本体23は平面視長方形状に前後左右の壁部193〜223を枠状に有したもので、底壁はなく、上下に開口を有して前後方向に幅狭に形成されている。右壁213とその延長壁21b3における分割レール29aと突起29bや、後壁193における結合部(図示せず)の構成は前例同様である。図10(a)の第二,第三の分割接続箱本体3,4と図10(c)の第一の分割接続箱本体23との組み合わせで図10(e)のメインカバー13が構成される。
従来においては、合成樹脂製のボックス(フレームないしメインカバー)内のブロック等を組み替えることは公知であるが、図10のようにボックス自体すなわちメインカバー5自体を各種形状に組み替えてその外形を変更することで、メインカバー5内の無駄なスペースを排除して、メインカバー5すなわち電気接続箱1をコンパクト化することができる。
図11(a)〜(c)は、メインカバー5の裏側すなわちメインカバー5とロアカバー9との間のデッドスペースを利用して、第二の分割接続箱本体3の底壁28にコネクタ保持部33を配設した例を示すものである。
図11(a)のメインカバー5は図4のメインカバー5を上下反転させたもので、第一の分割接続箱本体2と第二の分割接続箱本体3と第三の分割接続箱本体4とで構成され、第二の分割接続箱本体3は底壁28を有しているので、本例では底壁28の傾斜部28aと前側の水平部28cとに二つのコネクタ保持部33を隣接して設けている。コネクタ保持部33は、ワイヤハーネスや部品の配置スペース50以外の部位に配置されている。
図11(a)(b)の如く、コネクタ保持部33は、前後と左側の三方の垂直な壁部33aと底側の水平な壁部33bと、各壁部33a,33bで囲まれた内側のコネクタ収容空間33cと、下部(図11では上部)と右側部とに連通した開口33dと、前後の壁部33aの下端(図11では上端)を連結して下部開口33dの一部を塞ぐ抜け止め壁33eと、側部開口の前後両内縁に設けられた縦長のリブ状の一対の爪33fとで構成されている。
図11(c)の如く、ワイヤハーネスの一部である電線52付きのジョイント用のコネクタ53が作業者によって矢印の如く斜め下向きに収容空間33cに挿入され、本例では収容空間33c内に上下二段にコネクタ53が重ねて収容され、爪33fでコネクタ53の後端の肩部53aが係止される。これにより、ロアカバー9を装着する際、コネクタ53に接続された電線52がメインカバー5とロアカバー9との間に挟み込まれることが防止される。
コネクタ保持部33によって、ワイヤハーネスにテープ等でコネクタ53を固定する工数が削減されると共に、電気接続箱内の電線配索時にコネクタ53が邪魔になることがなく、しかもロアカバー装着後のコネクタ53のガタつきが防止される。
なお、上記実施形態においては、第三の分割接続箱本体4を第二の分割接続箱本体3に結合したが、第三の分割接続箱本体4を第一と第二の分割接続箱本体2,3に同時に結合させるように各結合部を設けることも可能である。各結合部は他の結合部と同様にスライド用のレールと係止用の突起とで成る。突起は段差状(リブ状)のものであってもよい。結合部の形状は必要に応じて適宜設定可能である。
また、上記実施形態においては、三つの分割接続箱本体2〜4を合体させたが、三つ以上、例えば四つの分割接続箱本体(図示せず)を合体させるようにすることも可能である。この場合も、各分割接続箱本体はレールや突起等といった結合部で相互に結合され、上下のカバー9,10やブラケット11でガタつきなくしっかりと嵌合固定される。
また、上記実施形態においては、ブラケット11で第一と第二の分割接続箱本体2,3を結合させたが、同様にしてブラケット(11)で第二と第三の分割接続箱本体3,4を結合させたり、第一と第三の分割接続箱本体2,4を結合させることも可能である。
また、上記実施形態においては、図8の如く、爪44を有するブラケット13と嵌合部42とをロアカバー9に配設したが、爪44を有するブラケット13と嵌合部42をロアカバー以外にメインカバー5(第一〜第三の何れかの分割接続箱本体2〜4)に配設することも可能である。
本発明に係る分割式電気接続箱は、メインカバーの各分割式接続箱本体を小さな金型で低コストに且つ派生車に応じて適宜形状等を変更して形成し、自動車のエンジンルーム等にガタ付きなく強固に固定するために利用することができる。
1 分割式電気接続箱
2,3,4 分割接続箱本体
5 メインカバー
6〜8 機能部品
9 ロアカバー
10 アッパカバー
11 第一のブラケット
12 第二のブラケット
13 第三のブラケット
18 底壁
24,31,41,54 結合部
29 第一の嵌合部
33 コネクタ保持部
34 左壁(側壁)
38 型抜き孔
39 第二の嵌合部
39a レール
39a’ 傾斜面
42 第三の嵌合部
43 嵌合部
44 爪(凸部)
45 孔(凹部)
48 ボルト
49 車両ボディ(取付側構造体)
53 コネクタ

Claims (8)

  1. 各結合部で相互にスライド結合してメインカバーを構成する少なくとも三つの分割接続箱本体と、該メインカバーに嵌合するロアカバーとアッパカバーとを備える分割式電気接続箱であって、
    何れか二つの前記分割接続箱本体の外壁を相互に延長して各延長壁を形成し、各延長壁の近傍で該二つの分割接続箱本体の外壁にそれぞれ第一の嵌合部を隣接して設け、各延長壁を相互に重ね合わせた状態で、各第一の嵌合部に一つの第一のブラケットの各被嵌合部を同時にスライド嵌合させることで、該二つの分割接続箱本体を結合したことを特徴とする分割式電気接続箱。
  2. 前記ロアカバーが前記メインカバーの凹溝内に嵌合し、前記アッパカバーが該メインカバーの外側に嵌合することを特徴とする請求項1記載の分割式電気接続箱。
  3. 前記三つの各分割接続箱本体にそれぞれ異なる機能部品が収納されたことを特徴とする請求項1又は2記載の分割式電気接続箱。
  4. 何れかの前記分割接続箱本体の底壁に第二の嵌合部を設け、第二のブラケットを該第二の嵌合部にスライド嵌合させて、該底壁の該第二の嵌合部形成用の型抜き孔を塞いだことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の分割式電気接続箱。
  5. 前記第二の嵌合部であるレールに傾斜面を設け、該傾斜面に沿って前記何れかの分割接続箱本体内の水を排出させることを特徴とする請求項記載の分割式電気接続箱。
  6. 前記ロアカバー又は前記メインカバーの側壁に第三の嵌合部を設け、該第三の嵌合部の一方に第三のブラケットの一方の嵌合部をスライド嵌合させると同時に、該第三のブラケットの他方の凸部又は凹部を該第三の嵌合部の他方の凹部又は凸部にスライド方向に係合させたことを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の分割式電気接続箱。
  7. 何れかの前記分割接続箱本体の底部側における前記ロアカバーとの間のデッドスペースにコネクタ保持部を設け、コネクタ保持部にジョイント用のコネクタを仮固定させることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の分割式電気接続箱。
  8. 何れかの前記分割接続箱本体の結合部を他の二つの前記分割接続箱本体の結合部に上からスライド結合させ、該何れかの分割接続箱本体を取付側構造体に上からねじ締め固定することを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の分割式電気接続箱。
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