JP2001190011A - 電気接続箱の連結構造 - Google Patents

電気接続箱の連結構造

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JP2001190011A
JP2001190011A JP37378599A JP37378599A JP2001190011A JP 2001190011 A JP2001190011 A JP 2001190011A JP 37378599 A JP37378599 A JP 37378599A JP 37378599 A JP37378599 A JP 37378599A JP 2001190011 A JP2001190011 A JP 2001190011A
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JP
Japan
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box
electric connection
vehicle body
arm
boxes
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Application number
JP37378599A
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English (en)
Inventor
Masayuki Ikeno
正行 池野
Bunshi Terada
文士 寺田
Toshio Mizutani
俊夫 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の電気接続箱の結合をコンパクトに行え
て省スペース化を図ることができる電気接続箱の連結構
造を提供する。 【解決手段】 リレーボックス本体第1側面部19aに
腕部20を設けて、ヒューズボックス2を配置する空間
部21を形成し、ヒューズボックス2を結合部17によ
りリレーボックス1に連結して連結ボックス18を得、
連結ボックス18を車体被取付用ブラケット39を介し
て車体5に取り付け、連結ボックス18は、一つのカバ
ーで覆う。一つのカバーにより複数のボックス(リレー
ボックス1及びヒューズボックス2)を覆うので、ボッ
クス毎にカバーを設ける従来技術に比して部品点数及び
カバーを開閉するための開閉作業スペースAを削減でき
省スペース化を図ることができる。複数のボックスを連
結ボックス18として車体5へ取り付けるので、個々に
取り付ける場合に比して部品数を少なくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用のヒュー
ズボックス及びリレーボックスなどの電気接続箱の連結
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の電源分配上及びハーネス分割
上、リレーボックス(Relay Box )及びヒューズボック
ス(Fuse Box)のような複数の電気接続箱をそれぞれ必
要とする場合がある。そして、例えばリレーボックス及
びヒューズボックスに関し、図9または図10に示すよ
うにリレーボックス1及びヒューズボックス2を分割す
るように別体に構成する(以下、便宜上、別体型ボック
ス3という。)場合と、図13ないし図15に示すよう
にリレーボックス1及びヒューズボックス2を一体構成
とする(以下、便宜上、一体型ボックス4という。)場
合がある。
【0003】図9に示す別体型ボックス3は、独立して
構成されるリレーボックス1及びヒューズボックス2か
らなっている。一方、車体5にはリレーボックス1及び
ヒューズボックス2を車体5に取り付けるための車体ブ
ラケット6が保持されている。車体ブラケット6は、ボ
ルト7により車体5に固定される板状の車体ブラケット
本体8と、車体ブラケット本体8の両端側に車体ブラケ
ット本体8に直交して延設された2つの延設部9と、こ
の延設部9の先端側に車体ブラケット本体8と平行にな
るように屈曲形成された係合板部10とから、大略構成
されている。
【0004】この別体型ボックス3は、2つの係合板部
10のうち一方をリレーボックス1の車体取付部11に
係合させることによりリレーボックス1を車体5に支持
させ、また、同様に、他方の係合板部10をヒューズボ
ックス2の車体取付部11に係合させることによりヒュ
ーズボックス2を車体5に支持させている。
【0005】また、図9の別体型ボックス3に代えて、
図10に示すように構成した別体型ボックス3もある。
図10に示す別体型ボックス3は、リレーボックス1及
びヒューズボックス2のそれぞれに所定長さ空けて2つ
の車体取付部11を設けている。この場合、車体5に
は、所定距離(リレーボックス1及びヒューズボックス
2の配置距離)を空けて2つの車体ブラケット6を保持
している。図10の別体型ボックス3は、2つの車体ブ
ラケット6のうち一方の車体ブラケット6の2つの係合
板部10をリレーボックス1の2つの車体取付部11に
係合させることによりリレーボックス1を車体5に支持
させ、また、同様に、他方の車体ブラケット6の2つの
係合板部10をヒューズボックス2の2つの車体取付部
11に係合させることによりヒューズボックス2を車体
5に支持させている。
【0006】また、前記一体型ボックス4の一例とし
て、図13ないし図15に示すものがある。この一体型
ボックス4は、図13ないし図15に示すように、リレ
ーボックス1及びヒューズボックス2を一体として構成
した一体ボックス12を備え、この一体ボックス12に
は所定距離を空けて2つの車体取付部11を設けてい
る。そして、この一体型ボックス4は、1つの車体ブラ
ケット6に設けた2つの係合板部10のうち一方を一体
ボックス12の一方の車体取付部11に係合させると共
に、他方の係合板部10を一体ボックス12の他方の車
体取付部11に係合させることにより車体5に支持され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した図
9または図10に示す別体型ボックス3では、エンジン
仕様の変更またはモデルチェンジなどによりボックスの
一部が変更になる場合、変更対象となる方のボックスの
設計変更等により対処することが可能であり、その分、
変更範囲が狭くなり大幅な投資額となることを抑えるこ
とができる。また、ハーネス13の先端にボックスが組
み付けられる際、図12に示すようにボックスが分割さ
れている(別体型ボックス3である)と、2つのハーネ
ス13に分けることにより、ハーネス13及びこれに関
連する部品の扱いがしやすくなり、ハーネス13のメー
カー及び自動車組立工場において組付性の向上を図るこ
とができる。
【0008】しかし、別体型ボックス3では、各ボック
ス(リレーボックス1及びヒューズボックス2)にカバ
ー(蓋)〔図示省略〕を設けることから部品点数が多く
なってしまう。また、各ボックス(リレーボックス1及
びヒューズボックス2)に設けるそれぞれのカバーを開
閉するために、図11に示すように各カバーに対応して
開閉作業スペースAが必要となり、これに伴いエンジン
ルーム14(図1参照)内のスペースを大きくとってし
まうという問題があった。
【0009】また、図13ないし図15に示す一体型ボ
ックス4は、カバーが1つとなることから部品点数を少
なくすることができ、さらに、カバーの開閉作業スペー
スAが例えば図14に示すようになり、別体型ボックス
3でカバー毎に必要とされた開閉作業スペースA(図1
1)に比して開閉作業スペースAを狭くできる。しか
し、一体型ボックス4は、仕様変更等によってボックス
の一部変更が必要になった際、大幅な投資額が必要にな
るという問題を有している。また、ハーネス13は、リ
レーボックス1及びヒューズボックス2側に分割されず
に、例えば図15に示すようにまとめて扱う必要があ
り、図12に示すようにハーネス13が2つに分割され
る場合に比して、組付性の低下を招くことになる。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、複数の電気接続箱の結合をコンパクトに行えて省ス
ペース化を図ることができる電気接続箱の連結構造を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数の電気接続箱を並べて配置し、隣接する電気接続箱
を結合部により連結する電気接続箱の連結構造におい
て、隣接する2つの電気接続箱のうち一方の電気接続箱
は、略直方体の電気接続箱本体と、該電気接続箱本体の
一側面部に該一側面部と直交するように突出形成された
腕部とからなり、前記腕部及び前記一側面部により囲ま
れる空間部に、他方の電気接続箱を配置し、前記腕部の
内側面部及び前記一側面部のうち少なくとも一方に前記
結合部を設け、前記腕部の外側面部及び前記電気接続箱
本体の外側面部に車体取付部を設けたことを特徴とす
る。
【0012】請求項2記載の発明は、複数の電気接続箱
を並べて配置し、隣接する電気接続箱を結合部により連
結する電気接続箱の連結構造において、隣接する2つの
電気接続箱のうち一方の電気接続箱の一側面部に、一方
の電気接続箱の側面により他方の電気接続箱を取り囲む
べく、前記一方の電気接続箱本体の一側面部端部を突出
させて腕部を形成し、該腕部と一側面部により壁部を構
成し、該壁部の内側面部に前記結合部を設け、車体に対
向する電気接続箱の側面部に車体取付部を設けたことを
特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載の構成において、前記結合部を腕部および
前記一方の電気接続箱の一側面部のうち何れか長い方に
設けたことを特徴とする。請求項4記載の発明は、請求
項1ないし請求項3の何れかに記載の構成において、単
一のカバーで複数の電気接続箱を覆ったことを特徴とす
る。請求項5記載の発明は、請求項4に記載の構成にお
いて、前記カバーにおける電気接続箱間の隙間に対応す
る部分に、当該隙間を覆うようにガード部を形成したこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施の形態の
電気接続箱の連結構造を図1ないし図7に基づいて説明
する。図1及び図2において、1は主にリレー等の電気
部品15を収納するリレーボックス(一方の電気接続
箱)であり、2は主にヒューズ等の電気部品16を収納
するヒューズボックス(他方の電気接続箱)である。
【0015】リレーボックス1及びヒューズボックス2
は結合部17を介して着脱可能に連結されている。以
下、便宜上、連結されたリレーボックス1及びヒューズ
ボックス2を、適宜、連結ボックス18という。リレー
ボックス1には2つの車体被取付用ブラケット39(車
体取付部)が設けられていると共に、車体5には車体ブ
ラケット6(図9参照)が保持され、車体ブラケット6
には所定距離を空けて図4に示す係合板部10が2つ形
成されている。そして、前記2つの車体被取付用ブラケ
ット39に、前記車体ブラケット6の係合板部10をそ
れぞれ係合させることにより連結ボックス18が車体5
に支持されるようになっている。
【0016】リレーボックス1は、リレー等の電気部品
15を収納保持する略直方体のリレーボックス本体19
(本発明の電気接続箱本体を構成すると共に、本発明の
壁部の一部を構成する。)と、リレーボックス本体19
の一側面部(図1左側)の側端側(図1上側)に該一側
面部と直交するように突出形成された板状に延びる腕部
20と、リレーボックス本体19との間に空間部αを形
成するようにリレーボックス本体19に固定されるカバ
ー取付用板50とから、大略構成されている。ここで、
リレーボックス本体19の一側面部を、以下、リレーボ
ックス本体第1側面部19aといい、リレーボックス本
体第1側面部19aの背面側の側面部をリレーボックス
本体第2側面部19bといい、リレーボックス本体第
1、第2側面部19a,19bに直交する、図1上側、
下側の側面部をそれぞれ、リレーボックス本体第3、第
4側面部19c,19dという。なお、上述したように
構成することにより、リレーボックス本体第1側面部1
9a(一方の電気接続箱の一側面部)に、リレーボック
ス本体19の一側面によりヒューズボックス2(他方の
電気接続箱)を取り囲むべく、リレーボックス本体第1
側面部19aの端部を突出させて腕部20を形成し、該
腕部20とリレーボックス本体第1側面部19aにより
壁部(符号省略)を構成し、該壁部の内側面部に前記結
合部17を設け、車体5に対向するリレーボックス1の
側面部に前記2つの車体被取付用ブラケット39(車体
取付部)を設けており、本実施の形態では、上述したよ
うにリレーボックス本体第1側面部19a及び腕部20
から壁部を構成している。リレーボックス本体第1、第
2側面部19a,19bの長さBに比してリレーボック
ス本体第3、第4側面部19c,19dの長さDは、長
く設定されている。また、前記腕部20の長さEはリレ
ーボックス本体第3、第4側面部19c,19dの長さ
Dと略同等(わずかに短い)に設定されている。
【0017】上述したようにリレーボックス本体第1側
面部19aに腕部20を設けたことにより、このリレー
ボックス本体第1側面部19a及び腕部20により囲ま
れる平面視略矩形の空間部21が形成されている。この
空間部21には、ヒューズ等の電気部品16を収納保持
する略直方体形状(前記空間部21に略沿う形状)のヒ
ューズボックス本体22を備えたヒューズボックス2が
配置されている。ヒューズボックス2は、ヒューズボッ
クス本体22の一つの側面部(以下、腕部対向側面部と
いう)22aを腕部20に臨ませ、この腕部対向側面部
22aに直交して連接する側面部(以下、リレーボック
ス本体対向側面部という)22bをリレーボックス本体
第1側面部19aに臨ませて配置されている。
【0018】ヒューズボックス本体22における腕部対
向側面部22aの背面側の側面部22c(図1下側)に
は、図1、図5及び図6に示すように、略L字形の板材
23が設けられていると共に、当該側面部22cにおけ
るリレーボックス本体対向側面部22b側(図5右側)
には、ヒューズボックス本体22に収納したヒューズ等
の電気部品16に図示しない配線により接続した引出し
端子部24が設けられており、ハーネス13の金属製の
端子25が接続されるようになっている。
【0019】ヒューズボックス本体22におけるリレー
ボックス本体対向側面部22bの背面側の側面部22d
には、カバーロック用のロック部材(ボックス側第1ロ
ック部材)26が設けられている。このボックス側第1
ロック部材26は、前記リレーボックス本体第2側面部
19bに設けられるロック部材(ボックス側第2ロック
部材)27と協働して、後述するカバー28を保持(ロ
ック)するようにしている。
【0020】腕部20の空間部21側(腕部の内側面
部)には、図1に示すように平面視略エ字形の係合部材
(腕部側第1係合部材という)29が取り付けられてい
る。また、腕部20の空間部21側の長手方向の略中央
部分には、図1に示すように平面視略L字形の空間(係
合空間)30をそれぞれ有する係合部材が2つ(以下、
図1左側、右側の順に腕部側第2、第3係合部材31,
32という。)並べて取り付けられている。腕部側第
2、第3係合部材31,32は軸部材33により結合さ
れており、軸部材33を介して互いに支持されている。
【0021】ヒューズボックス本体22の腕部対向側面
部22aには、腕部側第1、第2、第3係合部材29,
31,32に対応して、図1に示すように平面視略L字
形の4つの係合部材(以下、図1左から順に、ヒューズ
ボックス本体側第1、第2、第3、第4係合部材とい
う)34,35,36,37が取り付けられている。ヒ
ューズボックス本体側第1、第2係合部材34,35
は、略エ字形の腕部側第1係合部材29の2つの空間
(係合空間30a)にそれぞれの先端部が挿入するよう
に、先端部が向き合って設けられており、先端部が前記
係合空間30aに挿入して腕部側第1係合部材29に係
合するようになっている。
【0022】ヒューズボックス本体側第3、第4係合部
材36,37はそれぞれの先端部が反対側に向くように
設けられており、ヒューズボックス本体側第3、第4係
合部材36,37の先端部がそれぞれ腕部側第2、第3
係合部材31,32の平面視略L字形の係合空間30に
挿入され、腕部側第2、第3係合部材31,32に係合
するようになっている。そして、上述したように、ヒュ
ーズボックス本体側第1、第2係合部材34,35が腕
部側第1係合部材29に係合し、ヒューズボックス本体
側第3、第4係合部材36,37が腕部側第2、第3係
合部材31,32に係合することにより、リレーボック
ス1及びヒューズボックス2が一体的に結合される。本
実施の形態では、ヒューズボックス本体側第1、第2、
第3、第4係合部材34,35,36,37及び腕部側
第1、第2、第3係合部材29,31,32により結合
部17を構成している。
【0023】腕部20の外側面部(腕部を挟んで空間部
と反対側)及びリレーボックス本体第3側面部19cの
端部側にはそれぞれ、前記車体ブラケット6の2つの係
合板部10を挿入する挿入空間38を備えた前記車体被
取付用ブラケット39(以下、便宜上、適宜、車体被取
付用第1、第2ブラケット39a,39bという。)が
取り付けられている。車体被取付用ブラケット39は、
挿入空間38に前記係合板部10を挿入することにより
車体ブラケット6に保持され、これにより、リレーボッ
クス1及びヒューズボックス2が車体ブラケット6を介
して車体5に保持されるようになっている。また、車体
被取付用ブラケット39は、図3に示すように、挿入空
間38を形成する壁部40に凸部41を設けており、挿
入空間38への前記係合板部10の挿入時に、この凸部
41が、図4に示すように前記係合板部10に形成した
矩形の孔10aに挿入されることにより、車体ブラケッ
ト6に確実に保持され脱落が防止されるようになってい
る。
【0024】連結ボックス18には、その上面側(図1
紙面表側。図2上側)を覆うように、カバー28が着脱
自在に設けられている。カバー28は、図7に示すよう
に、連結ボックス18を覆う略矩形のカバー本体42
と、リレーボックス本体第1側面部19aとリレーボッ
クス本体対向側面部22bとの間の隙間43と引出し端
子部24の周辺部43aと引出し端子部24に接続した
ハーネス13とを覆うようにカバー本体42から図7下
方に延設されたガード部44と、前記カバー本体42の
長手方向の端部に形成されて前記ボックス側第1、第2
ロック部材26,27に係合するロック部材(カバー側
第1、第2ロック部材)45a,45bと、前記板材2
3に嵌合するようにカバー本体42に設けた嵌合部46
と、ガード部44付近でカバー本体42から図7下方に
延設され、前記空間部αに挿入される板βとから、大略
構成されている。
【0025】カバー28は、カバー側第1、第2ロック
部材45a,45bがボックス側第1、第2ロック部材
26,27にそれぞれ係合することにより、連結ボック
ス18に保持され、連結ボックス18(リレーボックス
1及びヒューズボックス2)の上面部を覆うようになっ
ている。
【0026】上述したように構成した第1実施の形態で
は、一つのカバー28により複数のボックス(リレーボ
ックス1及びヒューズボックス2)を覆うので、ボック
ス毎にカバーを設ける上述した従来の別体型ボックス3
に比して、カバー及びこのカバーを取り付ける等のため
に用いる各種部品の点数及びカバーを開閉するための開
閉作業スペースAを削減でき、ひいてはエンジンルーム
14内に必要とされる開閉作業スペースAを含む装置全
体の配置スペースを狭くすることができる。また、この
第1実施の形態では、カバー28の嵌合部46を板材2
3に嵌合させているので、カバー28ががたつくことを
抑制できる。
【0027】ガード部44は、リレーボックス本体第1
側面部19aとリレーボックス本体対向側面部22bと
の間の隙間43を覆い、当該隙間43を隠しているの
で、当該隙間43に水滴などが入り込むのを防止し、防
水機能を発揮できる。また、本実施の形態では、ガード
部44は、前記隙間43のみならず、ハーネス13の端
子25を保護でき、ハーネス13の端子25とボディ及
び他の金属マイナス回路との接触による電気ショートを
防止できる。
【0028】また、結合部17(ヒューズボックス本体
側第1、第2、第3、第4係合部材34,35,36,
37及び腕部側第1、第2、第3係合部材29,31,
32)によりリレーボックス1及びヒューズボックス2
を連結することにより一体化された連結ボックス18を
構成し、連結ボックス18として車体5へ取り付けるの
で、リレーボックス1及びヒューズボックス2を個々に
車体5へ取り付ける場合に比して、車体5への取付用部
品等の各種部品の数を少なくできる。
【0029】本実施の形態では、ヒューズボックス本体
側第1、第2係合部材34,35及び腕部側第1係合部
材29の結合部分、及び当該結合部分から所定距離離間
して設けられるヒューズボックス本体側第3、第4係合
部材36,37及び腕部側第2、第3係合部材31,3
2の結合部分の計2つの結合部分で(すなわち、2点固
定で)、ヒューズボックス2のリレーボックス1への取
り付けを行うので、ヒューズボックス2をリレーボック
ス1に強固に固定でき、がたつきの発生をより抑制でき
る。
【0030】仮にリレーボックス1及びヒューズボック
ス2を図16及び図17に示すように、短辺側を対向さ
せて長手方向に配置し、相対向する側に結合部17aを
設け、この結合部17aにより両者を連結し、この連結
されたリレーボックス1及びヒューズボックス2に関し
各車体取付部11に車体ブラケット6の係合板部10を
係合させて車体5に保持した場合、車両振動によってリ
レーボックス1及びヒューズボックス2には前記結合部
17aを中心にした力F(図17)が働き、前記結合部
17aに大きな応力がかかることがある。これに対し、
本実施の形態では、腕部20とヒューズボックス本体2
2の腕部対向側面部22aとに設けた結合部17(腕部
側第1、第2、第3係合部材29,31,32及びヒュ
ーズボックス本体側第1、第2、第3、第4係合部材3
4,35,36,37)によりリレーボックス1及びヒ
ューズボックス2を連結するので、車両振動によりリレ
ーボックス1及びヒューズボックス2に仮に図17に示
すような力Fが働いても、本実施の形態の結合部17及
び車体取付部39にかかる力は小さくなり、上述した図
16及び図17の結合部17aに作用するような大きな
応力がかかることを回避できる。また、本実施の形態で
は上述したように2点固定によりリレーボックス1及び
ヒューズボックス2を強固に連結しているので、車両振
動により結合部17に生じる応力に十分対処することが
できる。また、リレーボックス1を腕部20の外側面部
とリレーボックス本体19の外側面部に車体被取付用ブ
ラケット39を設けて二点で車体に固定しているので、
強固に車体に固定でき、がたつきを防止できる。
【0031】上述したように腕部20の長さEはリレー
ボックス本体第1側面部19aの長さBに比して長く設
定し、長い方の腕部20に結合部17(ヒューズボック
ス本体側第1、第2、第3、第4係合部材34,35,
36,37)を設けて、リレーボックス1及びヒューズ
ボックス2を連結しているので、結合部17を設ける上
で設置場所の選択範囲が広くなり、選択の自由度が高く
なり、かつ良好な設置場所を確保しやすくなり、これに
より両者の連結を容易にかつ安定して行うことができる
ようになる。
【0032】また、仮に腕部20及びリレーボックス本
体第1側面部19aのうち短い方のリレーボックス本体
19に結合部17を設けた場合、当該結合部17を設け
たことにより連結ボックス18がより長くなって装置全
体が大型化することになるが、上述したように長い方の
腕部20に結合部17(ヒューズボックス本体側第1、
第2、第3、第4係合部材34,35,36,37)を
設けるので、リレーボックス1及びヒューズボックス2
の連結を、装置全体として小型化して果たすことができ
る。なお、結合部17を短い方のリレーボックス本体1
9に設けるように構成してもよい。
【0033】リレーボックス1及びヒューズボックス2
を結合部17により結合して一体化しているので、エン
ジン仕様の変更またはモデルチェンジなどによりヒュー
ズボックス2またはリレーボックス1の一部が変更にな
る場合、変更になる方のボックスのみを対象にして対応
することが可能であり、ボックスの一部変更が必要にな
った際に複数のボックスを対象にして設計変更などの対
処が必要となる上述した従来技術の一体型ボックス4に
比して、変更対象が少なくなり、ひいては投資額を抑制
できる。
【0034】リレーボックス1及びヒューズボックス2
は別体で形成された後、壁部に設けられた結合部17に
より結合され、単一のカバー28に覆われるので、ハー
ネス13の扱いが簡易であることから組付性を向上する
ことができると共にカバー開閉スペースが不要であるこ
とから、ボックス全体に要するスペースを小さくでき
る。詳述すれば、ボックスは別体であるため、ボックス
ごとにハーネスをまとめることができ、それぞれのボッ
クスも小型化されるため、ボックス一体型に比べて、ボ
ックス及びハーネスの組付性を向上することができ、更
に、壁部に設けられた結合部17により結合され、単一
のカバーで覆われているため、カバー開閉作業用スペー
スを削減でき、ボックス全体の配置に要するスペースを
小さくすることができる
【0035】なお、前記ヒューズボックス2に関してリ
レーボックス1と連結しての使用のみならず、ヒューズ
ボックス2単品での使用を簡易に図ることができ、汎用
性の向上を図ることができる。
【0036】上記第1実施の形態では、リレーボックス
本体19及びヒューズボックス2の短辺側を対向させて
配置して、リレーボックス本体第1側面部19aに腕部
20を設け、腕部20とヒューズボックス本体22との
間に結合部17を設けた場合を例にしたが、これに代え
て、図8に示すように、リレーボックス本体19及びヒ
ューズボックス2の長辺側を対向させて配置して、リレ
ーボックス本体第4側面部19dに当該リレーボックス
本体第4側面部19dと直交させて長さがリレーボック
ス本体第2側面部19bと略同等(わずかに短い)の腕
部20a(壁部)を突出形成し、リレーボックス本体第
4側面部19dとヒューズボックス本体22との間に結
合部17bを設け、リレーボックス本体第3側面部19
cに車体被取付用第2ブラケット39bを設け、リレー
ボックス本体第2側面部19b又は腕部20aに車体被
取付用第1ブラケット39aを設けて(以下、第2実施
の形態という。)もよい。
【0037】この第2実施の形態は、車体5に直交して
設けた第1、第2面部5a,5bにより形成される空間
部21aに配置するものであり、第1、第2面部5a,
5bにそれぞれリレーボックス本体第3側面部19c、
第2側面部19b、腕部20aを対面させ、それぞれの
ブラケット39a,39bを介して車体5に取り付けら
れる。
【0038】上記各実施の形態では、リレーボックス1
及びヒューズボックス2を連結して用いるようにしてい
るが、ヒューズボックス2に関して、単品でも使用し得
るように構成しておくことにより、上記実施の形態のよ
うに連結した使用のみならず、連結使用を行わずに単独
での使用も可能になり、その分、汎用性の向上を図るこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、隣接する
2つの電気接続箱のうち一方の電気接続箱は、略直方体
の電気接続箱本体と、該電気接続箱本体の一側面部に該
一側面部と直交するように突出形成された腕部とからな
り、一方の電気接続箱の前記腕部及び前記一側面部によ
り囲まれる空間部に、他方の電気接続箱を配置し、前記
腕部の内側部分及び前記一側面部のうち少なくとも一方
に結合部を設け、前記腕部の外側部分及び前記電気接続
箱本体の外側面部に車体取付部を設けており、隣接する
2つの電気接続箱の車体への取付を、腕部と電気接続箱
本体部の外側面部に設けた車体取付部により一括して行
うことができる。このため、2つの電気接続箱にそれぞ
れ車体取付部を設けて別個に車体に取り付ける従来の別
体型のものに比して、車体への取付を簡易に行うことが
できる。
【0040】一方及び他方の電気接続箱は別体であるの
で、それぞれの形状を小さくすることが可能であり、ま
た、一方及び他方の各電気接続箱に接続するハーネスを
電気接続箱毎に束ねることができるので、従来の一体型
のものに比して、電気接続箱やハーネスの取扱がしやす
い。また、エンジンの仕様変更などに伴い一方及び他方
の電気接続箱のいずれかの一部が変更になった場合でも
片方だけの変更で対応でき、従来技術の一体型のものに
比して変更対象が少なくなり、電気接続箱の変更に機動
的に対応できるようになると共に、投資額を抑制でき
る。
【0041】結合部により2つの電気接続箱が連結され
て一体化され、一体化された状態で車体へ取り付けられ
るので、2つの電気接続箱を個々に車体へ取り付ける場
合に比して、車体への取付用部品等の各種部品の数を少
なくできる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、一方の電気
接続箱の側面により他方の電気接続箱を取り囲むべく、
前記一方の電気接続箱本体の一側面部端部を突出させて
形成した腕部と一側面部により壁部を構成し、該壁部の
内側面部に係合部を設け、車体に対向する電気接続箱の
側面部に車体取付部を設けているので、隣接する2つの
電気接続箱の車体への取付を前記車体取付部により一括
して行うことができるため、2つの電気接続箱にそれぞ
れ車体取付部を設けて別個に車体に取り付ける従来の別
体型のものに比して、車体への取付を簡易に行うことが
できる。
【0043】さらに、前記請求項1記載の発明と同様
に、一方及び他方の電気接続箱は別体でそれぞれの形状
を小さくすることが可能であり、また、一方及び他方の
各電気接続箱に接続するハーネスを電気接続箱毎に束ね
ることができるので、電気接続箱やハーネスの取扱がし
やすい。また、前記請求項1記載の発明と同様に、電気
接続箱の変更に機動的に対応できるようになると共に、
投資額を抑制できる。さらに、前記請求項1記載の発明
と同様に、結合部により2つの電気接続箱が連結されて
一体化され、一体化された状態で車体へ取り付けられる
ので、部品数を少なくできる。
【0044】請求項3記載の発明によれば、結合部を腕
部及び一側面部のうち何れか長い方に設けたので、結合
部を設ける上で設置場所の選択範囲が広くなり、選択の
自由度が高くなり、かつ良好な設置場所を確保しやすく
なり、これにより両者の連結を容易にかつ安定して行う
ことができるようになる。また、仮に腕部及び一側面部
のうち短い方に結合部を設けた場合、当該結合部を設け
たことにより2つの電気接続箱を合わせた長さがより長
くなって装置全体が大型化することになるが、結合部を
腕部及び一側面部のうち何れか長い方に設けることによ
り、2つの電気接続箱の連結を、装置全体として小型化
して果たすことが可能となる。
【0045】請求項4記載の発明によれば、単一のカバ
ーで複数の電気接続箱を覆うので、電気接続箱毎にカバ
ーを設ける従来の別体型ボックスに比して、カバー及び
このカバーを取り付ける等のために用いる各種部品の点
数及びカバーを開閉するための開閉作業スペースを削減
でき、ひいてはエンジンルーム内に必要とされる開閉作
業スペースを含む装置全体の配置スペースを狭くするこ
とができる。
【0046】請求項5記載の発明によれば、カバーにお
ける電気接続箱間の隙間に対応する部分に、当該隙間を
覆うようにガード部を形成しており、当該隙間に水滴な
どが入り込むのをガード部が防止し、防水機能を発揮で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示す平面図である。
【図2】図1のリレーボックスを模式的に示す側面図で
ある。
【図3】図1の車体被取付用ブラケットを示す断面図。
【図4】図3の車体被取付用ブラケットに係合される車
体ブラケットの係合板部を示す正面図である。
【図5】図1のヒューズボックスを示す側面図である。
【図6】図1の連結ボックスを模式的に示す側面図であ
る。
【図7】図1の連結ボックスに被せられるカバーを示す
正面図である。
【図8】本発明の第2実施の形態を模式的に示す平面図
である。
【図9】従来の別体型ボックスの一例を模式的に示す斜
視図である。
【図10】従来の別体型ボックスの他の例を模式的に示
す斜視図である。
【図11】別体型ボックスに必要とされるカバーの開閉
作業スペースを示す側面図である。
【図12】別体型ボックス及びそのハーネスが2つに分
割される様子を模式的に示す斜視図である。
【図13】従来の一体型ボックスの一例を模式的に示す
斜視図である。
【図14】一体型ボックスに必要とされるカバーの開閉
作業スペースを示す側面図である。
【図15】一体型ボックス及びそのハーネスがまとめら
れる様子を模式的に示す斜視図である。
【図16】リレーボックス及びヒューズボックスを長手
方向に配置して連結して構成された連結ボックスを示す
平面図である。
【図17】図16のリレーボックス及びヒューズボック
スの結合部に応力がかかる様子を説明するための斜視図
である。
【符号の説明】
1 リレーボックス(一方の電気接続箱) 2 ヒューズボックス(他方の電気接続箱) 11 車体取付部 17 結合部 18 連結ボックス 19 リレーボックス本体 19a リレーボックス本体第1側面部(一側面部、壁
部) 20 腕部(壁部) 39 車体被取付用ブラケット(車体取付部)
フロントページの続き (72)発明者 寺田 文士 静岡県浜松市高塚町300番地 スズキ株式 会社内 (72)発明者 水谷 俊夫 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 Fターム(参考) 4E360 AB03 AB13 AB18 AB20 BA02 BA08 BC03 BC04 BC06 CA08 EA18 EA25 ED03 ED12 ED13 ED23 ED27 FA08 FA09 GA06 GA29 GA52 GA53 GB93 5G361 AA06 AB12 AC02 AC04 AC13 AD01 AE01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電気接続箱を並べて配置し、隣接
    する電気接続箱を結合部により連結する電気接続箱の連
    結構造において、 隣接する2つの電気接続箱のうち一方の電気接続箱は、
    略直方体の電気接続箱本体と、該電気接続箱本体の一側
    面部に該一側面部と直交するように突出形成された腕部
    とからなり、前記腕部及び前記一側面部により囲まれる
    空間部に、他方の電気接続箱を配置し、前記腕部の内側
    面部及び前記一側面部のうち少なくとも一方に前記結合
    部を設け、前記腕部の外側面部及び前記電気接続箱本体
    の外側面部に車体取付部を設けたことを特徴とする電気
    接続箱の連結構造。
  2. 【請求項2】 複数の電気接続箱を並べて配置し、隣接
    する電気接続箱を結合部により連結する電気接続箱の連
    結構造において、 隣接する2つの電気接続箱のうち一方の電気接続箱の一
    側面部に、一方の電気接続箱の側面により他方の電気接
    続箱を取り囲むべく、前記一方の電気接続箱本体の一側
    面部端部を突出させて腕部を形成し、該腕部と一側面部
    により壁部を構成し、該壁部の内側面部に前記結合部を
    設け、車体に対向する電気接続箱の側面部に車体取付部
    を設けたことを特徴とする電気接続箱の連結構造。
  3. 【請求項3】 前記結合部を腕部および前記一方の電気
    接続箱の一側面部のうち何れか長い方に設けたことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の電気接続箱の
    連結構造。
  4. 【請求項4】 単一のカバーで複数の電気接続箱を覆っ
    たことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに
    記載の電気接続箱の連結構造。
  5. 【請求項5】 前記カバーにおける電気接続箱間の隙間
    に対応する部分に、当該隙間を覆うようにガード部を形
    成したことを特徴とする請求項4に記載の電気接続箱の
    連結構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011010373A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Yazaki Corp 分割式電気接続箱
CN103949828A (zh) * 2014-05-08 2014-07-30 江苏秦龙车灯有限公司 一种汽车电器盒支架总成焊接工装
JP2021142787A (ja) * 2020-03-10 2021-09-24 いすゞ自動車株式会社 リレーボックスの取り付け構造

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