JP5402497B2 - 印刷装置 - Google Patents

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    • B41J11/00214Curing or drying the ink on the copy materials, e.g. by heating or irradiating using irradiation using UV radiation

Description

本発明は、印刷装置に関する。
光(電磁波の一種、例えば紫外線(UV))の照射によって硬化する液体(例えばUVインク)を用いて印刷を行なう印刷装置が知られている。このような印刷装置では、ヘッドのノズルから媒体に液体を吐出した後、媒体に形成されたドットに光を照射する。こうすることにより、ドットが硬化して媒体に定着するので、液体を吸収しにくい媒体に対しても良好な印刷を行うことができる(例えば特許文献1参照)。
特開2000-158793号公報
また、上述したような印刷装置として、2段階の硬化を行うものが提案されている。例えばドット形成直後に弱い照射エネルギーの光を照射することで、インク間の滲みやドットの広がりを抑制する(仮硬化)。そして、その後、仮硬化されたドットに強いエネルギーの光を照射する。これによりドットを完全に硬化させる(本硬化)。
このような印刷装置では、媒体にカラーインクを吐出することによってカラードットを形成し、その後、仮硬化、本硬化を行なう。
なお、カラードットの仮硬化後から本硬化までの間に、例えばクリアインクを塗布することによって媒体上の画像(仮硬化後のカラードット)の表面をコーティングすることが考えられる。しかし、このようにコーティングを行う場合、印刷される画像の画質がコーティングを行わない場合と異なってしまうおそれがあるという問題があった。
そこで、本発明は、コーティングの有無にかかわらずに所望の画質を得ることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、媒体に画像を印刷するための第1インクであって、光が照射されると硬化する第1インクを吐出する第1ノズルと、前記第1ノズルから吐出された前記第1インクが前記媒体に着弾することによって形成されたドットに仮硬化用の光を照射する仮硬化用光源と、前記媒体の表面をコーティングするための第2インクであって、光が照射されると硬化する第2インクを、前記仮硬化用光源からの光が照射された後の前記媒体に吐出する第2ノズルと、前記媒体に本硬化用の光を照射する本硬化用光源と、を備え、前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、前記仮硬化用光源が前記媒体の単位面積あたりに照射する光の照射エネルギーを変更することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンターの構成を示すブロック図である。 印刷領域周辺の概略図である。 各ヘッドのノズル配置の説明図である 図4A〜図4Cは、仮硬化におけるUVの照射量とUVインク(ドット)の形状との関係の説明図である。 コーティングの有りの場合及びコーティング無しの場合にそれぞれ印刷される画像の説明図である。 第1実施形態の仮硬化のUV照射エネルギー設定のフロー図である。 第2実施形態のプリンターの斜視図である。 第2実施形態のプリンターのヘッド周辺の概略図である。 第2実施形態のヘッドの構成の説明図である。 図10A〜図10Eは、第2実施形態の印刷動作の説明図である。 第2実施形態の仮硬化のUV照射エネルギー設定のフロー図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
媒体に画像を印刷するための第1インクであって、光が照射されると硬化する第1インクを吐出する第1ノズルと、前記第1ノズルから吐出された前記第1インクが前記媒体に着弾することによって形成されたドットに仮硬化用の光を照射する仮硬化用光源と、前記媒体の表面をコーティングするための第2インクであって、光が照射されると硬化する第2インクを、前記仮硬化用光源からの光が照射された後の前記媒体に吐出する第2ノズルと、前記媒体に本硬化用の光を照射する本硬化用光源と、を備え、前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、前記仮硬化用光源が前記媒体の単位面積あたりに照射する光の照射エネルギーを変更することを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置によれば、コーティングの有無にかかわらずに所望の画質を得ることができる。
かかる印刷装置であって、前記第2ノズルから前記第2インクを吐出する場合に前記仮硬化用光源が照射する光の照射エネルギーは、前記第2ノズルから前記第2インクを吐出しない場合に前記仮硬化用光源が照射する光の照射エネルギーよりも大きいことが望ましい。
このような印刷装置によれば、インク間の滲みを抑制することができる。
かかる印刷装置であって、前記第1インクはカラーインクであり、前記第1ノズルは、前記カラーインクの色毎に媒体の搬送方向に並んで複数設けられ、前記仮硬化用光源は、複数の前記第1ノズルとそれぞれ対応して複数設けられていることが望ましい。
このような印刷装置によれば、ドット形成直後に仮硬化することができるので、ドットの径や滲みの制御を確実に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、各仮硬化用光源の光の照射エネルギーをそれぞれ変更してもよい。
このような印刷装置によれば、インク間の滲みを抑制することができる。
かかる印刷装置であって、前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、前記搬送方向の最も下流側の前記第1ノズルと対応した前記仮硬化用光源の光の照射エネルギーを変更してもよい。
このような印刷装置によれば、インク間の滲みを効率的に抑制することができる。
かかる印刷装置であって、前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、所定の前記第1ノズルと対応した前記仮硬化用光源の光の照射エネルギーを変更してもよい。
このような印刷装置によれば、インク間の滲みを効率的に抑制することができる。
かかる印刷装置であって、前記第2インクは、クリアインクであってもよい。
このような印刷装置によれば、クリアインクによってコーティングするか否かに応じて画質を調整できる。
かかる印刷装置であって、前記第2インクは、前記画像の背景画像を印刷するための背景用インクであってもよい。
このような印刷装置によれば、カラー画像上に背景画像を印刷するか否かに応じて画質を調整することができる。
===第1実施形態===
第1実施形態では、印刷装置としてラインプリンター(プリンター1)を例に挙げて説明する。
<プリンターの構成について>
図1は、プリンター1の全体構成のブロック図である。また、図2は、印刷領域周辺の概略図である。
プリンター1は、紙、布、フィルム等の媒体に画像を印刷する印刷装置であり、外部装置であるコンピューター110と通信可能に接続されている。
コンピューター110にはプリンタードライバーがインストールされている。プリンタードライバーは、表示装置(不図示)にユーザーインターフェイスを表示させ、アプリケーションプログラムから出力された画像データを印刷データに変換させるためのプログラムである。このプリンタードライバーは、フレキシブルディスクFDやCD−ROMなどの記録媒体(コンピューター読み取り可能な記録媒体)に記録されている。または、このプリンタードライバーは、インターネットを介してコンピューター110にダウンロードすることも可能である。なお、このプログラムは、各種の機能を実現するためのコードから構成されている。
そして、コンピューター110は、プリンター1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンター1に出力する。
なお、「印刷装置」とは、媒体に画像を印刷する装置を意味し、例えばプリンター1が該当する。また、「印刷制御装置」とは、印刷装置を制御する装置を意味し、例えば、プリンタードライバーをインストールしたコンピューター110が該当する。
本実施形態のプリンター1は、液体の一例として、紫外線(以下、UV)の照射によって硬化する紫外線硬化型インク(以下、UVインク)を吐出することにより、媒体に画像を印刷する装置である。UVインクは、紫外線硬化樹脂を含むインクであり、UVの照射を受けると紫外線硬化樹脂において光重合反応が起こることにより硬化する。本実施形態のプリンター1は、画像を印刷するためのCMYKの4色のUVインク(カラーインク)と、無色透明のUVインク(クリアインク)を用いる。なお、本実施形態においてカラーインクは第1インクに相当し、クリアインクは第2インクに相当する。
本実施形態のプリンター1は、搬送ユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40、検出器群50、及びコントローラー60を有する。外部装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40)を制御して、印刷データに従って媒体に画像を印刷する。コントローラー60は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体に画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙Sなど)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、上流側搬送ローラー23A及び下流側搬送ローラー23Bと、ベルト24とを有する。不図示の搬送モーターが回転すると、上流側搬送ローラー23A及び下流側搬送ローラー23Bが回転し、ベルト24が回転する。給紙ローラ(不図示)によって給紙された媒体は、ベルト24によって、印刷可能な領域(ヘッドと対向する領域)まで搬送される。ベルト24が媒体を搬送することによって、媒体がヘッドユニット30に対して搬送方向に移動する。印刷可能な領域を通過した媒体は、ベルト24によって外部へ排紙される。なお、搬送中の媒体は、ベルト24に静電吸着又はバキューム吸着されている。
ヘッドユニット30は、媒体にUVインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット30は、搬送中の媒体に対して各ヘッドからインクを吐出することによって、媒体にドットを形成し、画像を媒体に印刷する。前述したように、本実施形態では、UVインクとして、画像を印刷するためのカラーインクと無色透明のクリアインクを用いる。本実施形態のプリンター1はラインプリンターであり、ヘッドユニット30の各ヘッドは媒体幅分のドットを一度に形成することができる。図2に示すように、搬送方向の上流側から順に、ブラックのUVインクを吐出するブラックインクヘッドK、シアンのUVインクを吐出するシアンインクヘッドC、マゼンダのUVインクを吐出するマゼンダインクヘッドM、イエローのUVインクを吐出するイエローインクヘッドY、クリアインクを吐出するクリアインクヘッドCLの各ヘッドが設けられている。以下の説明において、カラーインク(ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー)を吐出する各ヘッドのことをカラーインク用ヘッドともいう。また、カラーインク用ヘッドから吐出されるカラーインクによって形成されたドットのことをカラードットともいい、クリアインク用ヘッドCLから吐出されるクリアインクによって形成されたドットのことをクリアドットともいう。
なお、ヘッドユニット30の構成の詳細ついては、後で説明する。
照射ユニット40は、媒体に着弾したUVインクに向けてUVを照射するものである。媒体上に形成されたドットは、照射ユニット40からのUVの照射を受けることにより、硬化する。本実施形態の照射ユニット40は、仮硬化用照射部42a〜42e、及び本硬化用照射部44を備えている。
仮硬化用照射部42a〜42eは、媒体に形成されたドットを仮硬化させるためのUVを照射する。仮硬化用照射部42aは、ブラックインクヘッドKの搬送方向下流側に設けられており、仮硬化用照射部42bは、シアンインクヘッドCの搬送方向下流側に設けられている。また、仮硬化用照射部42cは、マゼンダインクヘッドMの搬送方向下流側に設けられており、仮硬化用照射部42dは、イエローインクヘッドYの搬送方向下流側に設けられている。また、仮硬化用照射部42eは、クリアインクヘッドCLの搬送方向下流側に設けられている。
これらの仮硬化用照射部42a〜42eの媒体幅方向の長さは媒体幅以上であり、各ヘッドによって媒体に形成されたドットに仮硬化のためのUV光を照射することができる。なお、本実施形態において、仮硬化とは、インク間の滲みやドットの広がりを抑制するために行う硬化のことである。
本実施形態の仮硬化用照射部42a〜42eは、UV照射の光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を備えている。LEDは入力電流の大きさを制御することによって、照射エネルギーを容易に変更することが可能である。なお、仮硬化の詳細については後述する。
本硬化用照射部44は、各ヘッドによって媒体に形成されたドットを本硬化させるためのUVを照射するものであり、仮硬化用照射部42eよりも搬送方向下流側に設けられている。また、本硬化用照射部44の媒体幅方向の長さは媒体幅以上である。なお、本実施形態において、本硬化とは、ドットを完全に硬化させるために行なう硬化のことである。
本実施形態の本硬化用照射部44は、UV照射の光源として、ランプ(メタルハライドランプ、水銀ランプなど)を備えている。
なお、本硬化の詳細については後述する。
検出器群50には、ロータリー式エンコーダ(不図示)、紙検出センサ(不図示)などが含まれる。ロータリー式エンコーダは、上流側搬送ローラー23Aや下流側搬送ローラー23Bの回転量を検出する。ロータリー式エンコーダの検出結果に基づいて、媒体の搬送量を検出することができる。紙検出センサは、給紙中の媒体の先端の位置を検出する。
コントローラー60は、プリンターの制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
<印刷動作について>
プリンター1がコンピューター110から印刷データを受信すると、コントローラー60は、まず、搬送ユニット20によって給紙ローラ(不図示)を回転させ、印刷すべき媒体(例えば紙S)をベルト24上に送る。媒体はベルト24上を一定速度で停まることなく搬送され、ヘッドユニット30、及び照射ユニット40の下を通る。この間に、ヘッドユニット30の各ヘッドのノズルからインクを断続的に吐出させることによって媒体にドットを形成するとともに、照射ユニット40の各照射部からUVを照射させる。こうして媒体に画像が印刷される。そして、最後にコントローラー60は、画像の印刷が終了した媒体を排紙する。
<ヘッドの構成について>
本実施形態のプリンター1は、前述したように4つのカラーインク用ヘッド(ブラックインクヘッドK、シアンインクヘッドC、マゼンダインクヘッドM、イエローインクヘッドY)と、クリアインクヘッドCLを備えている。
カラーインク用ヘッドは、画像を印刷するためのUVインク(カラーインク)をインク色毎に吐出する。
クリアインクヘッドCLは、無色透明のクリアインクを媒体の全面に吐出(塗布)する。なお、本実施形態ではクリアインクは媒体の表面をコーティングするために用いられる。
図3は、各ヘッドのノズル配置の一例の説明図である。
図に示すように各ヘッドは、図に示すように「A列」「B列」の2個のノズル列を備える。
各列のノズルは、搬送方向と交差する方向(ノズル列方向)に沿って、1/180インチの間隔(ノズルピッチ)で並んでいる。また、A列のノズルのノズル列方向の位置と、B列のノズルのノズル列方向の位置は、半ノズルピッチ分(1/360インチ)だけずれている。これにより、1/360インチの解像度でカラードット、若しくは、クリアドットを形成可能になっている。
なお、これらの各ノズル列のノズル列方向(紙幅方向)の長さは、媒体幅分の長さ以上であり、これにより媒体幅分のドットを一度に形成することができる。
<仮硬化及び本硬化について>
本実施形態のプリンター1では、照射ユニット40として、仮硬化用照射部42a〜42eと本硬化用照射部44とを備えており、ドットの形成後に仮硬化と本硬化の2段階の硬化を行なっている。以下、各硬化の機能について説明する。
仮硬化は、ドットの表面のみを硬化させることにより、インク間の滲みやドットの広がりを抑制するための硬化である。この仮硬化の際に、媒体の単位面積あたりに照射されるUVの照射エネルギー(以下、単に照射エネルギーとする)は小さく、仮硬化の後においてもUVインク(ドット)は完全に硬化していない。なお照射エネルギー(mJ/cm)とは、照射強度(mW/cm)と照射時間(sec)との積のことである。本実施形態では媒体の搬送速度は一定(各照射部による照射時間が一定)である。よって、UVの照射エネルギーは照射強度に依存する。
図4A〜図4Cは、仮硬化におけるUVの照射エネルギーとUVインク(ドット)の形状との関係の説明図である。なお、図4A、図4B、図4Cの順でUVの照射エネルギーが小さくなっている。
UVの照射エネルギーが大きい場合、例えば図4Aのようになる。この場合、インク間の滲みやドットの広がりを抑制することができるが、ドットによって構成される媒体表面の凹凸が大きくなるため光沢が悪化する。
一方、UVの照射エネルギーが小さい場合、例えば図4Cのようになる。この場合、光沢は良好になる。但し、他のインクとの間で滲みが生じやすくなる。
本硬化は、インクを完全に硬化させるための硬化である。この本硬化におけるUVの照射エネルギーは、仮硬化のUVの照射エネルギーよりも大きい。具体的には、仮硬化のUV照射エネルギーが、3〜30mJ/cm(好ましくは、5〜15mJ/cm)であるのに対して、本硬化のUV照射エネルギーは200〜500mJ/cmである。
<コーティングについて>
図5は、コーティングの有りの場合及びコーティング無しの場合にそれぞれ印刷される画像の説明図である。
コーティング無しの場合、媒体上に4色のカラーインク(K、C、M、Y)によるカラー画像が形成される。
まず、媒体がブラックインクヘッドKの下を通る際にブラックインクヘッドKからブラックインクが吐出される。これにより媒体上にドットが形成される。その後、媒体が仮硬化用照射部42aの下を通る際に、仮硬化用照射部42aから仮硬化用のUVが照射され、ブラックインクヘッドKによって形成されたドットが仮硬化される。シアン、マゼンダ、イエローの各インクについても同様にドット形成、及び、仮硬化のUV照射が行なわれる。こうして、媒体上に4色のカラーインク(K、C、M、Y)によるカラー画像が印刷される。そして、最後に本硬化用照射部44から本硬化用のUVが照射され、媒体上のドットが完全に硬化される。
一方、コーティング有りの場合、媒体上に4色のカラーインク(K、C、M、Y)によるカラー画像が形成され、さらにその上にクリアインクによる表面コート層が形成されている。
なお、カラー画像が形成されるまではコーティング無しの場合と同様である。コーティング有りの場合は、カラー画像の形成から本硬化までの間に、クリアインクヘッドCLからカラー画像上にクリアインクが塗布される。これによりカラー画像上にクリアインクによる表面コート層が形成される。その後、仮硬化用照射部42eから表面コート層に仮硬化のUVが照射される。これにより表面コート層が仮硬化される。なお、仮硬化用照射部42eからのUVの照射エネルギーは他の仮硬化用照射部42a〜42dからのUVの照射エネルギーよりも小さくてもよい。あるいは、仮硬化用照射部42eから仮硬化のUVを照射しなくてもよい。こうすることにより、クリアインクに照射される仮硬化のUVが小さいほど表面コート層の表面を平滑にすることができ、これにより光沢が向上するからである。そして、最後に本硬化用照射部44から本硬化のUVが照射され媒体上のドットが完全に硬化される。
なお、前述したように仮硬化は、インク間の滲みやドットの広がりを抑制するための硬化であるので仮硬化後のドットは完全に硬化した状態ではない。
よって、コーティング有りの場合、完全に硬化していないカラードット(カラーインク)上にクリアインクが吐出(塗布)されることになり、カラーインクとクリアインクとの間で滲みが生じやすくなる。
そこで、本実施形態では、カラー画像形成後にコーティングする場合とコーティングしない場合とで、カラードットへの仮硬化のUVの照射エネルギーを変更するようにしている。本実施形態では、カラードットへの仮硬化のUVの照射エネルギーを、コーティング無しの場合(後でクリアインクを吐出しない場合)よりも、コーティング有りの場合(後でクリアインクを吐出する場合)の方が大きくなるようにしている。こうすることで、カラー画像上にコーティングを行っても、コーティングを行わない場合と同等に滲みを抑制することができる。
但し、この場合、仮硬化後のカラードットを比較すると、コーティング有り(UV照射エネルギーが大)では、コーティング無し(UV照射エネルギーが小)よりもドットの凹凸が大きくなる(図4参照)。つまり、コーティング有りの場合では、カラー画像の光沢は悪化することになる。しかし、本実施形態では、このカラードットの凹凸が大きい場合にクリアインクを塗布してコーティングを行うので、光沢を向上させることができる。よって、カラードットの凹凸が大きくなることによるカラー画像の光沢の悪化を許容することができる。
<仮硬化のエネルギー設定について>
図6は、第1実施形態の仮硬化のUV照射エネルギー設定のフロー図である。
まず、コントローラー60は、コンピューター110から印刷の指示を受ける(S101)と、コーティングを行うか否か(すなわちクリアインクヘッドCLからインクを吐出するか否か)の判断を行う(S102)。コーティングを行わない(クリアインクヘッドCLからクリアインクを吐出しない)と判断した場合(S102でNO)、カラーインク用ヘッド(ブラックインクヘッドK、シアンインクヘッドC、マゼンダインクヘッドM、イエローインクヘッドY)に対応する仮硬化用照射部42a〜42dのUVの照射エネルギーをそれぞれ所定値に設定する(S103)。
一方、コーティングを行う(クリアインクヘッドCLからクリアインクを吐出する)と判断した場合(S102でYES)、カラーインク用ヘッドに対応する仮硬化用照射部42a〜42dのUVの照射エネルギーをそれぞれ所定値よりも大きく設定する(S104)。言い換えると、仮硬化用照射部42a〜42dの各光源(LED)への入力電流を、コーティングを行わない場合の入力電流よりも大きくする。
このように、本実施形態では、カラーインクによってカラー画像を形成した後にコーティングを行うか否かに応じて、カラーインク用ヘッドにそれぞれ対応する仮硬化用照射部42a〜42dの仮硬化のUVの照射エネルギーを変えている。具体的には、コーティング有りの場合の仮硬化用照射部42a〜42dのUVの照射エネルギーが、コーティング無しの場合の照射エネルギーよりも大きくなるようにしている。こうすることにより、カラードット形成後にコーティングを行なっても、カラーインクとクリアインク間での滲みを抑制することができ、滲みを抑制することができる。
<第1実施形態の変形例1>
前述の実施形態では、コーティングを行うか否かによって、カラーインク用ヘッドに対応する仮硬化用照射部42a〜42dのUVの照射エネルギーをそれぞれ変更していたが、カラーインク用ヘッドのうちの最も搬送方向下流側のヘッド(図2の場合イエローヘッドY)に対応する仮硬化用照射部42dのUVの照射エネルギーのみを変更するようにしてもよい。
なぜなら、もし仮に、仮硬化用照射部42aのみ仮硬化の照射エネルギーを大きくすると、ブラックインクヘッドKによって形成されるドットだけが、そのUVの照射を受けることになる。この場合、シアンインクヘッドC、マゼンダインクヘッドM、イエローインクヘッドYの各ヘッドによって形成されるドットは通常のエネルギー(所定値)のUV照射を受けることになるので、コーティングを行うことによりクリアインクとの間で滲みの生じるおそれがある。これに対し、仮硬化用照射部42dの仮硬化の照射エネルギーを大きくすると、当該仮硬化用照射部42dと対応するイエローインクヘッドYによって形成されるドットのみならず、既に媒体に形成されているドットにもそのエネルギーのUVを照射することができる。
また、例えば、ブラックインクヘッドKによって形成されるドットはクリアインクが塗布されるまでに、仮硬化用照射部42a〜42dから4回の仮硬化用のUV照射を受ける。これに対し、カラーインク用ヘッドのうち最も搬送方向下流側のイエローインクヘッドYによって形成されるドットは、クリアインクが塗布されるまでに仮硬化用照射部42dからの仮硬化のUV照射を1回受けるのみである。このため、イエローインクヘッドYによって形成されるドットは他のカラーインク用ヘッドによって形成されるドットと比べ仮硬化の硬化率が低いおそれがある。
よって、このように、カラーインクを吐出するヘッドのうちの最も搬送方向下流側のヘッドに対応する仮硬化用照射部42dのUVの照射エネルギーを大きくすることで、カラーインクとクリアインク間の滲みを効率的に抑制することができる。
なお、搬送方向の上流側から下流側になるにつれて、仮硬用照射部の照射エネルギーが徐々に大きくなるようにしても良い。つまり、仮硬化用照射部42a、仮硬化用照射部42b、仮硬化用照射部42c、仮硬化用照射部42dの順で照射エネルギーが大きくなるようにしても良い。
<第1実施形態の変形例2>
本実施形態では、4色のカラーインク(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)を用いているが、カラーインクの硬化のしやすさは各色について同じではない。そこで、特定色のヘッドに対応する仮硬化用照射部のUVの照射エネルギーを変更するようにしても良い。
例えば、ブラックインクは、他のカラーインクに比べて硬化しにくい。よって、コーティングを行う場合、ブラックインクヘッドKに対応する仮硬化用照射部42aのUVの照射エネルギーを大きくするようにしても良い。こうすることでブラックインクによって形成されるドットを仮硬化のUV照射でより硬化させることができ、これにより滲みを効率的に抑制することができる。
===第2実施形態===
前述した実施形態では、印刷装置としてラインプリンターが用いられていたが、第2実施形態では、媒体を搬送方向に搬送する搬送動作と、ヘッドを搬送方向と交差する方向(以下、移動方向)に移動させつつヘッドからインクを吐出してドットを形成するドット形成動作を交互に行うことにより媒体に画像を印刷するプリンター(いわゆるシリアルプリンター)を用いている。なお、第2実施形態のシリアルプリンターは、後述するように、複数のカラーインクのノズル列の両側(外側)にクリアインクを吐出するノズル列が設けられている。
図7は、第2実施形態のプリンター(シリアルプリンター)の斜視図である。また、図8は、第2実施形態のプリンターのヘッド周辺の概略図である。
図7、図8に示すシリアルプリンターは、キャリッジ11とヘッド35と仮硬化用照射部46a、46b、本硬化用照射部47を有している。
キャリッジ11は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモータ(不図示)によって駆動される。また、キャリッジ11は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。
ヘッド35は、UVインクを吐出する複数のノズルを有しており、キャリッジ11に設けられている。このため、キャリッジ11が移動方向に移動すると、ヘッド35も移動方向に移動する。そして、ヘッド35が移動方向に移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が媒体に形成される。
仮硬化用照射部46a、46bは、媒体に形成されたドットを仮硬化させるものであり、ヘッド35を挟むようにして、キャリッジ11の移動方向の両端側にそれぞれ設けられている。よって、キャリッジ11が移動方向に移動すると、仮硬化用照射部46a、46bも移動方向に移動し、媒体に向けて仮硬化用のUVを照射する。
本硬化用照射部47は、仮硬化後のドットを本硬化させるためのものであり、印刷領域よりも搬送方向下流側(例えば排紙直前の位置)において、媒体幅以上の長さに亘って設けられている。なお、前述の実施形態と同様に、本硬化用照射部47は、UV照射の光源としてランプを有している。
<第2実施形態のヘッドの構成について>
図9は、第2実施形態のヘッド35の構成の説明図である。ヘッド35の下面には、カラーインク用のノズル列として、図9に示すように、ブラックインクノズル列Kと、シアンインクノズル列Cと、マゼンダインクノズル列Mと、イエローインクノズル列Yが移動方向の一端側から他端側に順に並んで形成されている。
また、カラーインク用のノズル列の両側にクリアインク用のノズル列が設けられている。具体的には、イエローインクノズル列Yよりも移動方向の一端側には第1クリアインクノズル列CL1が設けられ、ブラックインクノズル列Kよりも移動方向の他端側には第2クリアインクノズル列CL2が設けられている。なお、このようにクリアインクのノズル列を2つにしているのは、1回のドット形成動作で吐出するインク量を多くするためである。
これらの各ノズル列には、UVインクを吐出するノズルが搬送方向に所定のノズルピッチで複数個(例えば180個)設けられている。また、各ノズル列のノズルには、各ノズルからUVインクを吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。このピエゾ素子を駆動信号によって駆動させることにより、前記各ノズルから滴状のUVインクが吐出される。吐出されたUVインクは、媒体に着弾してドットを形成する。
<第2実施形態の印刷動作について>
第2実施形態のプリンターでは、移動方向に移動中のヘッド35のノズルからUVインクを吐出してドットを形成するドット形成動作と、媒体を搬送方向に搬送する搬送動作とを繰り返し、複数のドットから構成される画像を紙に印刷する。
図10A〜図10Eは、第2実施形態の印刷動作の説明図である。なお、これらの図において、仮硬化用照射部46a、46bのうち使用するものを斜線で示している。また、ここでは、コーティングを行う場合についての印刷動作を示している。
まず、最初のドット形成動作において、コントローラー60は、キャリッジ11を移動方向の一端側から他端側(以下、往路方向)に向けて移動させつつ、ヘッド35のカラーインク用のノズル列(ブラックインクノズル列K、シアンインクノズル列C、マゼンダインクノズル列M、イエローインクノズル列Y)からUVインクを吐出させる。これにより、図10Aに示すように、媒体には、カラーインクが着弾してドット(カラードット)が形成される。
そして、コントローラー60は、さらにキャリッジ11を往路方向に移動させる。ヘッド35の移動方向の上流側(一端側)には仮硬化用照射部46aが位置しているので、図10Bに示すように、図10Aで形成された直後のカラードットの上を仮硬化用照射部46aが通る。このとき、コントローラー60は、仮硬化用照射部46aから仮硬化用のUVを照射させる。このように、カラーインクによるドット形成直後のタイミングで仮硬化を行なう。
また、図10Bにおいてもコントローラー60は、ヘッド35のカラーインク用のノズル列からUVインクを吐出させている。よって、図10Bに示すように、ヘッド35と対向する領域ではカラーインクによるドットが形成直後(仮硬化されていない)の状態となっており、仮硬化用照射部46aと対向する領域ではカラーインクによるドットが仮硬化後の状態となっている。
このようにして、キャリッジ11が移動方向の他端側まで移動すると、図10Cに示すように媒体上には4色のカラーインクによるカラー画像(仮硬化後の画像)が形成される。
次に、コントローラー60は、キャリッジ11を移動方向の他端側から一端側(以下、復路方向)に向けて移動させつつ、ヘッド35のクリアインク用のノズル列(第1クリアインクノズル列CL1、第2クリアインクノズル列CL2)からUVインクを吐出させる。これにより、図10Dに示すように、媒体には、カラーインクによって形成された画像上に、クリアインクが着弾してクリアドットが形成される。
そして、コントローラー60は、さらにキャリッジ11を復路方向に移動させる。この場合のヘッド35の移動方向の上流側(他端側)には仮硬化用照射部46bが位置しているので、図10Eに示すように、図10Dで形成された直後のドット(クリアドット)の上を仮硬化用照射部46bが通る。このとき、コントローラー60は、仮硬化用照射部46bから仮硬化用のUVを照射させる。
また、図10Eにおいてもコントローラー60は、ヘッド35のクリアインク用のノズル列(CL1、CL2)からクリアインクを吐出させている。よって、図10Eに示すように、ヘッド35と対向する領域ではクリアインクによるクリアドットが形成直後(仮硬化されていない)の状態となっており、仮硬化用照射部46bと対向する領域ではクリアインクによるクリアドットが仮硬化後の状態となっている。
なお、前述の実施形態と同様に、クリアドットに照射される仮硬化のUV照射エネルギーは小さくてもよい。あるいは、クリアドットには仮硬化のUVを照射しなくてもよい。また、カラー画像上に吐出するクリアインクを多くするため、本実施形態ではクリアインクを吐出するノズル列を2つとしたが、クリアインクと吐出するノズル列が1つであってもよい。
このようにして、キャリッジ11が移動方向の一端側に戻ると、媒体には、カラーインクによって印刷されたカラー画像と、カラー画像上にクリアインクによって形成された表面コート層が形成される。
キャリッジ11が移動方向に一往復した後、コントローラー60は、媒体を所定量搬送方向に搬送させる(搬送動作)。その後、コントローラー60は、上述したドット形成の動作と、搬送動作とを交互に行わせる。そして、媒体が排紙される前に、図8に示す本硬化用照射部47から本硬化用のUVを媒体に照射させる。これにより、媒体上のドットは完全に硬化される。
なお、ここでは、カラー画像上にコーティングを行う場合について説明したが、コーティングを行わない場合には、キャリッジ11が復路方向に移動する際に、クリアインク用のノズル列(CL1、CL2)からのクリアインクの吐出と仮硬化用照射部42bからのUV照射を行わないようにすればよい。
図11は、第2実施形態の仮硬化のUV照射エネルギー設定のフロー図である。
まず、コントローラー60は、コンピューター110から印刷の指示を受ける(S201)と、コーティングを行うか否か(すなわち第1クリアインクノズル列CL1、第2クリアインクノズル列CL2からクリアインクを吐出するか否か)の判断を行う(S202)。コーティングを行わないと判断した場合(S202でNO)、ヘッド35がカラーインクを吐出するときの当該ヘッド35よりも移動方向上流側の仮硬化用照射部(図10Bでは、仮硬化用照射部46a)のUV照射エネルギーを所定値に設定する。
一方、コーティングを行うと判断した場合(S202でYES)、ヘッド35がカラーインクを吐出するときの当該ヘッド35よりも移動方向の上流側の仮硬化用照射部(図10Bでは、仮硬化用照射部46a)のUV照射エネルギーを所定値よりも大きくする。言い換えると、仮硬化用照射部46aの光源(LED)への入力電流を、コーティングを行わない場合の入力電流よりも大きくする。
このように、第2実施形態のプリンターにおいても、カラーインクによってカラー画像を形成した後にコーティングを行うか否かに応じて、カラードットへの仮硬化のUVの照射エネルギーを変えている。具体的には、カラードットにUVを照射する仮硬化用照射部46aのUV照射エネルギーを、コーティング無しの場合よりもコーティング有りの場合の方が大きくなるようにしている。こうすることにより、カラー画像上にコーティングを行う場合においても滲みを抑制することができる。
===その他の実施形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<プリンターについて>
前述の実施形態では、装置の一例としてプリンターが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の印刷装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。
<インクについて1>
前述の実施形態は、紫外線(UV)の照射を受けることによって硬化するインク(UVインク)をノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではなく、UV以外の他の光(例えば可視光線など)の照射を受けることによって硬化する液体をノズルから吐出しても良い。この場合、仮硬化用照射部及び本硬化用照射部から、その液体を硬化させるための光(可視光線など)を照射するようにすればよい。
<インクについて2>
前述した実施形態では、画像上をコーティングするのに無色透明のクリアインクを用いていたが、クリアインクに限られない。例えば、媒体の表面に光沢性をもたせる半透明なインクであっても良い。
また、例えば透明な媒体に、媒体の側から見る画像(カラー画像)を印刷することがあり(裏刷りモード)、さらに、そのカラー画像の印刷後に背景用インク(例えば、白インク)によって背景画像を印刷することがある。この場合も、前述した実施形態を同様に適用することができる。例えば、裏刷りモードにおいて、背景用画像を印刷する場合は、カラー画像と背景画像との間で滲みが生じるおそれがある。よって背景画像を印刷する場合には、背景画像を印刷しない場合よりもカラードットに照射する仮硬化のUV照射エネルギーを大きくすればよい。これにより、カラー画像上に背景画像を印刷する場合においても滲みを抑制することができる。
<仮硬化の照射エネルギーについて>
前述の実施形態では、カラー画像の表面をコーティングする場合には、カラードットに照射する仮硬化のUV照射エネルギーを大きくしていた。こうすることにより、インク間の滲みを抑制していた。但し、この場合、滲みは抑制されるが、カラードットによるカラー画像表面の凹凸が大きくなり光沢が悪化する。
ところで、ユーザーの好みによって、光沢を重視し、滲んでもよい(あるいは、わざと滲みのある)画像を印刷したい場合がある。この場合には、コーティングを行うときに、カラードットに照射する仮硬化のUV照射エネルギーを小さくしてもよい。こうすることで、より光沢が高く、滲みのある画像を印刷することができる。
1 プリンター、11 キャリッジ、
20 搬送ユニット、23A 上流側搬送ローラー、23B 下流側搬送ローラー、
24 ベルト、30 ヘッドユニット、35 ヘッド、40 照射ユニット、
42a〜42e 仮硬化用照射部、44 本硬化用照射部、
46a,46b 仮硬化用照射部、47 本硬化用照射部、
50 検出器群、60 コントローラー、61 インターフェイス部、
62 CPU、63 メモリー、64 ユニット制御回路、
110 コンピューター

Claims (7)

  1. 媒体に画像を印刷するための第1インクであって、光が照射されると硬化する第1インクを吐出する第1ノズルと、
    前記第1ノズルから吐出された前記第1インクが前記媒体に着弾することによって形成されたドットに仮硬化用の光を照射する仮硬化用光源と、
    前記媒体の表面をコーティングするための第2インクであって、光が照射されると硬化する第2インクを、前記仮硬化用光源からの光が照射された後の前記媒体に吐出する第2ノズルと、
    を備え、
    前記第2ノズルから前記第2インクを吐出する場合に前記仮硬化用光源が照射する光の照射エネルギーは、前記第2ノズルから前記第2インクを吐出しない場合に前記仮硬化用光源が照射する光の照射エネルギーよりも大きい
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記第1インクはカラーインクであり、
    前記第1ノズルは、前記カラーインクの色毎に媒体の搬送方向に並んで複数設けられ、
    前記仮硬化用光源は、複数の前記第1ノズルとそれぞれ対応して複数設けられている、
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、各仮硬化用光源の光の照射エネルギーをそれぞれ変更する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、前記搬送方向の最も下流側の前記第1ノズルと対応した前記仮硬化用光源の光の照射エネルギーを変更する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項に記載の印刷装置であって、
    前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、所定の前記第1ノズルと対応した前記仮硬化用光源の光の照射エネルギーを変更する
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1〜の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記第2インクは、クリアインクである
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1〜の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記第2インクは、前記画像の背景画像を印刷するための背景用インクである
    ことを特徴とする印刷装置。
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