JP5402497B2 - 印刷装置 - Google Patents
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Description
このような印刷装置では、媒体にカラーインクを吐出することによってカラードットを形成し、その後、仮硬化、本硬化を行なう。
そこで、本発明は、コーティングの有無にかかわらずに所望の画質を得ることを目的とする。
このような印刷装置によれば、コーティングの有無にかかわらずに所望の画質を得ることができる。
このような印刷装置によれば、インク間の滲みを抑制することができる。
このような印刷装置によれば、ドット形成直後に仮硬化することができるので、ドットの径や滲みの制御を確実に行うことができる。
このような印刷装置によれば、インク間の滲みを抑制することができる。
このような印刷装置によれば、インク間の滲みを効率的に抑制することができる。
このような印刷装置によれば、インク間の滲みを効率的に抑制することができる。
このような印刷装置によれば、クリアインクによってコーティングするか否かに応じて画質を調整できる。
このような印刷装置によれば、カラー画像上に背景画像を印刷するか否かに応じて画質を調整することができる。
第1実施形態では、印刷装置としてラインプリンター(プリンター1)を例に挙げて説明する。
図1は、プリンター1の全体構成のブロック図である。また、図2は、印刷領域周辺の概略図である。
そして、コンピューター110は、プリンター1に画像を印刷させるため、印刷させる画像に応じた印刷データをプリンター1に出力する。
なお、ヘッドユニット30の構成の詳細ついては、後で説明する。
なお、本硬化の詳細については後述する。
プリンター1がコンピューター110から印刷データを受信すると、コントローラー60は、まず、搬送ユニット20によって給紙ローラ(不図示)を回転させ、印刷すべき媒体(例えば紙S)をベルト24上に送る。媒体はベルト24上を一定速度で停まることなく搬送され、ヘッドユニット30、及び照射ユニット40の下を通る。この間に、ヘッドユニット30の各ヘッドのノズルからインクを断続的に吐出させることによって媒体にドットを形成するとともに、照射ユニット40の各照射部からUVを照射させる。こうして媒体に画像が印刷される。そして、最後にコントローラー60は、画像の印刷が終了した媒体を排紙する。
本実施形態のプリンター1は、前述したように4つのカラーインク用ヘッド(ブラックインクヘッドK、シアンインクヘッドC、マゼンダインクヘッドM、イエローインクヘッドY)と、クリアインクヘッドCLを備えている。
カラーインク用ヘッドは、画像を印刷するためのUVインク(カラーインク)をインク色毎に吐出する。
クリアインクヘッドCLは、無色透明のクリアインクを媒体の全面に吐出(塗布)する。なお、本実施形態ではクリアインクは媒体の表面をコーティングするために用いられる。
図に示すように各ヘッドは、図に示すように「A列」「B列」の2個のノズル列を備える。
各列のノズルは、搬送方向と交差する方向(ノズル列方向)に沿って、1/180インチの間隔(ノズルピッチ)で並んでいる。また、A列のノズルのノズル列方向の位置と、B列のノズルのノズル列方向の位置は、半ノズルピッチ分(1/360インチ)だけずれている。これにより、1/360インチの解像度でカラードット、若しくは、クリアドットを形成可能になっている。
なお、これらの各ノズル列のノズル列方向(紙幅方向)の長さは、媒体幅分の長さ以上であり、これにより媒体幅分のドットを一度に形成することができる。
本実施形態のプリンター1では、照射ユニット40として、仮硬化用照射部42a〜42eと本硬化用照射部44とを備えており、ドットの形成後に仮硬化と本硬化の2段階の硬化を行なっている。以下、各硬化の機能について説明する。
UVの照射エネルギーが大きい場合、例えば図4Aのようになる。この場合、インク間の滲みやドットの広がりを抑制することができるが、ドットによって構成される媒体表面の凹凸が大きくなるため光沢が悪化する。
一方、UVの照射エネルギーが小さい場合、例えば図4Cのようになる。この場合、光沢は良好になる。但し、他のインクとの間で滲みが生じやすくなる。
図5は、コーティングの有りの場合及びコーティング無しの場合にそれぞれ印刷される画像の説明図である。
まず、媒体がブラックインクヘッドKの下を通る際にブラックインクヘッドKからブラックインクが吐出される。これにより媒体上にドットが形成される。その後、媒体が仮硬化用照射部42aの下を通る際に、仮硬化用照射部42aから仮硬化用のUVが照射され、ブラックインクヘッドKによって形成されたドットが仮硬化される。シアン、マゼンダ、イエローの各インクについても同様にドット形成、及び、仮硬化のUV照射が行なわれる。こうして、媒体上に4色のカラーインク(K、C、M、Y)によるカラー画像が印刷される。そして、最後に本硬化用照射部44から本硬化用のUVが照射され、媒体上のドットが完全に硬化される。
一方、コーティング有りの場合、媒体上に4色のカラーインク(K、C、M、Y)によるカラー画像が形成され、さらにその上にクリアインクによる表面コート層が形成されている。
よって、コーティング有りの場合、完全に硬化していないカラードット(カラーインク)上にクリアインクが吐出(塗布)されることになり、カラーインクとクリアインクとの間で滲みが生じやすくなる。
図6は、第1実施形態の仮硬化のUV照射エネルギー設定のフロー図である。
まず、コントローラー60は、コンピューター110から印刷の指示を受ける(S101)と、コーティングを行うか否か(すなわちクリアインクヘッドCLからインクを吐出するか否か)の判断を行う(S102)。コーティングを行わない(クリアインクヘッドCLからクリアインクを吐出しない)と判断した場合(S102でNO)、カラーインク用ヘッド(ブラックインクヘッドK、シアンインクヘッドC、マゼンダインクヘッドM、イエローインクヘッドY)に対応する仮硬化用照射部42a〜42dのUVの照射エネルギーをそれぞれ所定値に設定する(S103)。
前述の実施形態では、コーティングを行うか否かによって、カラーインク用ヘッドに対応する仮硬化用照射部42a〜42dのUVの照射エネルギーをそれぞれ変更していたが、カラーインク用ヘッドのうちの最も搬送方向下流側のヘッド(図2の場合イエローヘッドY)に対応する仮硬化用照射部42dのUVの照射エネルギーのみを変更するようにしてもよい。
本実施形態では、4色のカラーインク(シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック)を用いているが、カラーインクの硬化のしやすさは各色について同じではない。そこで、特定色のヘッドに対応する仮硬化用照射部のUVの照射エネルギーを変更するようにしても良い。
前述した実施形態では、印刷装置としてラインプリンターが用いられていたが、第2実施形態では、媒体を搬送方向に搬送する搬送動作と、ヘッドを搬送方向と交差する方向(以下、移動方向)に移動させつつヘッドからインクを吐出してドットを形成するドット形成動作を交互に行うことにより媒体に画像を印刷するプリンター(いわゆるシリアルプリンター)を用いている。なお、第2実施形態のシリアルプリンターは、後述するように、複数のカラーインクのノズル列の両側(外側)にクリアインクを吐出するノズル列が設けられている。
図7、図8に示すシリアルプリンターは、キャリッジ11とヘッド35と仮硬化用照射部46a、46b、本硬化用照射部47を有している。
図9は、第2実施形態のヘッド35の構成の説明図である。ヘッド35の下面には、カラーインク用のノズル列として、図9に示すように、ブラックインクノズル列Kと、シアンインクノズル列Cと、マゼンダインクノズル列Mと、イエローインクノズル列Yが移動方向の一端側から他端側に順に並んで形成されている。
第2実施形態のプリンターでは、移動方向に移動中のヘッド35のノズルからUVインクを吐出してドットを形成するドット形成動作と、媒体を搬送方向に搬送する搬送動作とを繰り返し、複数のドットから構成される画像を紙に印刷する。
まず、コントローラー60は、コンピューター110から印刷の指示を受ける(S201)と、コーティングを行うか否か(すなわち第1クリアインクノズル列CL1、第2クリアインクノズル列CL2からクリアインクを吐出するか否か)の判断を行う(S202)。コーティングを行わないと判断した場合(S202でNO)、ヘッド35がカラーインクを吐出するときの当該ヘッド35よりも移動方向上流側の仮硬化用照射部(図10Bでは、仮硬化用照射部46a)のUV照射エネルギーを所定値に設定する。
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、装置の一例としてプリンターが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の印刷装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。
前述の実施形態は、紫外線(UV)の照射を受けることによって硬化するインク(UVインク)をノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではなく、UV以外の他の光(例えば可視光線など)の照射を受けることによって硬化する液体をノズルから吐出しても良い。この場合、仮硬化用照射部及び本硬化用照射部から、その液体を硬化させるための光(可視光線など)を照射するようにすればよい。
前述した実施形態では、画像上をコーティングするのに無色透明のクリアインクを用いていたが、クリアインクに限られない。例えば、媒体の表面に光沢性をもたせる半透明なインクであっても良い。
前述の実施形態では、カラー画像の表面をコーティングする場合には、カラードットに照射する仮硬化のUV照射エネルギーを大きくしていた。こうすることにより、インク間の滲みを抑制していた。但し、この場合、滲みは抑制されるが、カラードットによるカラー画像表面の凹凸が大きくなり光沢が悪化する。
20 搬送ユニット、23A 上流側搬送ローラー、23B 下流側搬送ローラー、
24 ベルト、30 ヘッドユニット、35 ヘッド、40 照射ユニット、
42a〜42e 仮硬化用照射部、44 本硬化用照射部、
46a,46b 仮硬化用照射部、47 本硬化用照射部、
50 検出器群、60 コントローラー、61 インターフェイス部、
62 CPU、63 メモリー、64 ユニット制御回路、
110 コンピューター
Claims (7)
- 媒体に画像を印刷するための第1インクであって、光が照射されると硬化する第1インクを吐出する第1ノズルと、
前記第1ノズルから吐出された前記第1インクが前記媒体に着弾することによって形成されたドットに仮硬化用の光を照射する仮硬化用光源と、
前記媒体の表面をコーティングするための第2インクであって、光が照射されると硬化する第2インクを、前記仮硬化用光源からの光が照射された後の前記媒体に吐出する第2ノズルと、
を備え、
前記第2ノズルから前記第2インクを吐出する場合に前記仮硬化用光源が照射する光の照射エネルギーは、前記第2ノズルから前記第2インクを吐出しない場合に前記仮硬化用光源が照射する光の照射エネルギーよりも大きい
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記第1インクはカラーインクであり、
前記第1ノズルは、前記カラーインクの色毎に媒体の搬送方向に並んで複数設けられ、
前記仮硬化用光源は、複数の前記第1ノズルとそれぞれ対応して複数設けられている、
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、各仮硬化用光源の光の照射エネルギーをそれぞれ変更する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、前記搬送方向の最も下流側の前記第1ノズルと対応した前記仮硬化用光源の光の照射エネルギーを変更する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記第2ノズルから前記第2インクを吐出するか否かに応じて、所定の前記第1ノズルと対応した前記仮硬化用光源の光の照射エネルギーを変更する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜5の何れかに記載の印刷装置であって、
前記第2インクは、クリアインクである
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜5の何れかに記載の印刷装置であって、
前記第2インクは、前記画像の背景画像を印刷するための背景用インクである
ことを特徴とする印刷装置。
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