JP2010162766A - 液体吐出装置、及び液体吐出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像の領域ごとの画質の差の低減を図る。
【解決手段】電磁波の照射を受けることによって硬化する液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列と、媒体を所定方向に搬送する搬送部と、電磁波を照射する照射部と、を有し、ノズル列を媒体に対して所定方向と交差する方向に相対移動させながら、ノズル列から液体を吐出させる液体吐出動作と、媒体を所定方向に搬送させる搬送動作と、を交互に繰り返すことで媒体の各画素にドットを形成し、形成されたドットを照射部からの電磁波によって硬化させる液体吐出装置であって、或る液体吐出動作によって所定方向と交差する方向にドットが並ぶドット列が形成される第1領域と、或る液体吐出動作及び別の液体吐出動作によってドット列が形成される第2領域とがある場合、或る液体吐出動作の際に、照射部が第1領域に照射する電磁波の照射量と、照射部が第2領域に照射する電磁波の照射量とを異ならせる。
【選択図】図8

Description

本発明は、液体吐出装置、及び液体吐出方法に関する。
電磁波(例えば紫外線(UV))の照射によって硬化する液体(例えばUVインク)を用いて印刷を行なう液体吐出装置が知られている。このような液体吐出装置では、ノズルから媒体に液体を吐出した後、媒体に形成されたドットに電磁波を照射する。こうすることにより、ドットが硬化して媒体に定着するので、液体を吸収しにくい媒体に対しても良好な印刷を行うことができる(例えば特許文献1参照)。
特開2000-158793号公報
液体吐出装置として、媒体を搬送方向に移動(搬送)させる搬送動作と、ヘッドを搬送方向と交差する方向(移動方向)に移動させつつヘッドから液体を吐出することでドットの形成を行なうドットの形成動作(以下、パス)とを交互に繰り返すものがある。また、このような液体吐出装置で印刷する際に、移動方向に並ぶドット列を複数回のパスに分散させて形成する領域(後述するPOL領域)が設けられる場合がある。このようにドット列を形成するパスの回数の異なるドット列が存在する場合に、一定の電磁波によってドットを硬化させると、これらのドット列、例えば、POL領域とそれ以外の領域(通常領域)との画質に差が生じるおそれがあるという問題があった。
また、液体吐出装置として、媒体を搬送方向に搬送させつつ媒体幅方向にノズルが並んだヘッドからインクを吐出するものがある(いわゆるラインプリンター)。この場合においても、例えば複数のヘッドを有して、各ヘッドのノズルの媒体幅方向の位置が重複して配置されているような場合、同様の問題が生じるおそれがあった。
そこで、本発明は、印刷画像の領域ごとの画質の差の低減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、電磁波の照射を受けることによって硬化する液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列と、媒体を前記所定方向に搬送する搬送部と、前記電磁波を照射する照射部と、を有し、前記ノズル列を媒体に対して前記所定方向と交差する方向に相対移動させながら、前記ノズル列から液体を吐出してドットを形成するとともに、前記ドットに前記電磁波を照射する液体吐出動作と、前記媒体を前記所定方向に搬送させる搬送動作と、を交互に繰り返す液体吐出装置であって、或る液体吐出動作によって前記所定方向と交差する方向にドットが並ぶドット列が形成される第1領域と、前記或る液体吐出動作及び別の液体吐出動作によって前記ドット列が形成される第2領域とがある場合、前記或る液体吐出動作の際に、前記照射部が前記第1領域に照射する前記電磁波の照射量と、前記照射部が前記第2領域に照射する前記電磁波の照射量とを異ならせる、液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンターの構成を示すブロック図である。 プリンターのヘッド周辺の概略図である。 図3A及び図3Bは、プリンターの横断面図である。 ヘッドの構成の説明図である。 図5A及び図5Bは、仮硬化によるドット形状の違いを説明するための概略図である。 図6A及び図6Bは、本実施形態のドット形成方法の説明図である。 仮硬化の状態について説明するための概略図である。 本実施形態の仮硬化用照射部についての説明図である。 図9A〜図9Dは、第1実施形態の変形例を説明するための図である。 第2実施形態のプリンターの全体構成ブロック図である。 第2実施形態のプリンターの断面図である。 第2実施形態のヘッド部分の構成の説明図である。 第2実施形態のドット形成方法について説明するための概略図である。 第2実施形態の仮硬化について説明するための概略図である。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
電磁波の照射を受けることによって硬化する液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列と、媒体を前記所定方向に搬送する搬送部と、前記電磁波を照射する照射部と、を有し、前記ノズル列を媒体に対して前記所定方向と交差する方向に相対移動させながら、前記ノズル列から液体を吐出してドットを形成するとともに、前記ドットに前記電磁波を照射する液体吐出動作と、前記媒体を前記所定方向に搬送させる搬送動作と、を交互に繰り返す液体吐出装置であって、或る液体吐出動作によって前記所定方向と交差する方向にドットが並ぶドット列が形成される第1領域と、前記或る液体吐出動作及び別の液体吐出動作によって前記ドット列が形成される第2領域とがある場合、前記或る液体吐出動作の際に、前記照射部が前記第1領域に照射する前記電磁波の照射量と、前記照射部が前記第2領域に照射する前記電磁波の照射量とを異ならせる、液体吐出装置が明らかとなる。
このような液体吐出装置によれば、印刷画像における第1領域と第2領域との画質の差の低減を図ることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記第2領域に照射する前記電磁波の照射量が、前記第1領域に照射する前記電磁波の照射量よりも少ないことが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、第1領域と第2領域の画質の差を低減させることができる。
かかる液体吐出装置であって、前記照射部は、ドットの広がりを抑える前記電磁波を照射する予備照射部と、前記予備照射部による前記電磁波の照射の後、前記予備照射部の照射量よりも大きい照射量の前記電磁波を照射する本照射部と、を有し、前記予備照射部が前記第1領域に照射する前記電磁波の照射量と、前記予備照射部が前記第2領域に照射する前記電磁波の照射量とを異ならせる、ことが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、ドットを完全に硬化させる前に行なう予備の硬化の照射量を変えている。これによりドットの形状を調整することができ、画質を調整できる。
かかる液体吐出装置であって、前記第1領域では、前記或る液体吐出動作によって、前記所定方向と交差する方向の隣接する画素にドットが形成され、前記第2領域では、前記或る液体吐出動作によって、前記所定方向と交差する方向の隣接する画素にドットが形成されない、ことが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、より画質の差の低減を図ることができる。
また、電磁波の照射を受けることで硬化する液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列を有する液体吐出装置によって媒体に画像を形成する液体吐出方法であって、前記ノズル列を前記媒体に対して前記所定方向と交差する方向に相対移動させながら、前記ノズル列から液体を吐出してドットを形成するとともに、前記ドットに前記電磁波を照射する液体吐出動作を行うことと、前記媒体を前記所定方向に搬送させる搬送動作を行うことと、を有し、或る液体吐出動作によって前記所定方向と交差する方向にドットが並ぶドット列が形成される第1領域と、前記或る液体吐出動作及び別の液体吐出動作によって前記ドット列が形成される第2領域とがある場合、前記或る液体吐出動作によって形成される前記第1領域のドットに照射する前記電磁波の照射量と、前記或る液体吐出動作によって形成される前記第2領域のドットに照射する前記電磁波の照射量とを異ならせる、液体吐出方法が明らかとなる。
また、電磁波の照射を受けることによって硬化する液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、前記液体を吐出する複数のノズルが前記所定方向に並ぶとともに、前記所定方向の位置が前記第1ノズル列と一部重複して配置された第2ノズル列と、媒体を前記所定方向と交差する搬送方向に搬送する搬送部と、前記第1ノズル列と前記第2ノズル列の間に設けられ、前記第1ノズル列によって形成されたドットに前記電磁波を照射する第1照射部と、前記第2ノズル列の前記搬送方向の下流側に設けられ、前記第2ノズル列によって形成されたドットに前記電磁波を照射する第2照射部と、を有し、前記媒体を前記所定方向と交差する方向に搬送させつつ、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の各ノズルから液体を吐出することによって前記媒体の各画素にドットを形成するとともに、前記第1照射部及び前記第2照射部から前記ドットに前記電磁波を照射する液体吐出装置であって、前記第1ノズル列と前記第2ノズル列の何れか一方のノズルによって前記所定方向と交差する方向にドットが並ぶドット列が形成される第1領域と、前記第1ノズル列のノズル及び前記第2ノズル列のノズルによって前記ドット列が形成される第2領域がある場合、前記第1ノズル列によって形成された前記第1領域のドットと前記第2領域のドットに前記第1照射部が照射する前記電磁波の照射量を異ならせ、且つ、前記第2ノズル列によって形成された前記第1領域のドットと前記第2領域のドットに前記第2照射部が照射する前記電磁波の照射量を異ならせる、液体吐出装置が明らかとなる。
このような液体吐出装置によれば、第1領域と第2領域との画質の差の低減を図ることができる。
また、電磁波の照射を受けることによって硬化する液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列と、媒体を前記所定方向に搬送する搬送部と、前記電磁波を照射する照射部と、を有し、前記ノズル列を媒体に対して前記所定方向と交差する方向に相対移動させながら、前記ノズル列から液体を吐出してドットを形成するとともに、前記ドットに前記電磁波を照射する液体吐出動作と、前記媒体を前記所定方向に搬送させる搬送動作と、を交互に繰り返す液体吐出装置であって、前記所定方向と交差する方向にドットが並ぶドット列が、お互いに異なる回数の前記液体吐出動作によって形成される第1領域と第2領域とがあり、前記照射部が前記第1領域に照射する前記電磁波の照射量と、前記照射部が前記第2領域に照射する前記電磁波の照射量とを異ならせる、液体吐出装置が明らかとなる。
以下の実施形態では、液体吐出装置としてインクジェットプリンター(以下、プリンター1ともいう)を例に挙げて説明する。
===第1実施形態===
<プリンターについて>
以下、図1、図2、図3A、及び図3Bを参照しながら第1実施形態のプリンター1について説明する。図1は、プリンター1の構成を示すブロック図である。図2は、プリンター1のヘッド周辺の概略図である。図3A及び図3Bは、プリンター1の横断面図である。図3Aは図2のA−A断面に相当し、図3Bは図2のB−B断面に相当する。
本実施形態のプリンター1は、紙、布、フィルムシート等の媒体に向けて、液体の一例として、紫外線(以下、UV)の照射によって硬化する紫外線硬化型インク(以下、UVインク)を吐出することにより、媒体に画像を印刷する装置である。UVインクは、紫外線硬化樹脂を含むインクであり、UVの照射を受けると紫外線硬化樹脂において光重合反応が起こることにより硬化する。なお、本実施形態のプリンター1は、CMYKの4色のUVインクを用いて画像を印刷する。
プリンター1は、搬送ユニット10、キャリッジユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40、検出器群50、及びコントローラー60を有する。外部装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット10、キャリッジユニット20、ヘッドユニット30、照射ユニット40)を制御する。コントローラー60は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体に画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット10は、媒体(例えば、紙)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この搬送ユニット10は、給紙ローラー11と、搬送モータ(不図示)と、搬送ローラー13と、プラテン14と、排紙ローラー15とを有する。給紙ローラー11は、紙挿入口に挿入された媒体をプリンター内に給紙するためのローラーである。搬送ローラー13は、給紙ローラー11によって給紙された媒体を印刷可能な領域まで搬送するローラーであり、搬送モーターによって駆動される。プラテン14は、印刷中の媒体を支持する。排紙ローラー15は、媒体をプリンターの外部に排出するローラーであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。
キャリッジユニット20は、ヘッドを所定の方向(以下、移動方向という)に移動(「走査」とも呼ばれる)させるためのものである。キャリッジユニット20は、キャリッジ21と、キャリッジモーター(不図示)とを有する。また、キャリッジ21は、UVインクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。そして、キャリッジ21は、後述する搬送方向と交差したガイド軸24に支持された状態で、キャリッジモーターによりガイド軸24に沿って往復移動する。
ヘッドユニット30は、媒体に液体(本実施形態ではUVインク)を吐出するためのものである。ヘッドユニット30は、複数のノズルを有するヘッド31を備える。このヘッド31はキャリッジ21に設けられているため、キャリッジ21が移動方向に移動すると、ヘッド31も移動方向に移動する。そして、ヘッド31が移動方向に移動中にUVインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が媒体に形成される。なお、以下、ヘッド31の移動において、図2の一端側から他端側に向かって移動することを往動と呼び、他端側から一端側に移動することを復動と呼ぶ。本実施形態では、往動の期間中にUVインクの吐出が行われるが、復動の期間中にはUVインクの吐出は行われない。
なお、ヘッド31の構成については、後述する。
照射ユニット40は、媒体に着弾したUVインクに向けてUVを照射するものである。媒体上に形成されたドットは、照射ユニット40からのUVの照射を受けることにより、硬化する。本実施形態の照射ユニット40は、仮硬化用照射部42a、42bと本硬化用照射部43とを備えている。本実施形態において、仮硬化用照射部42a、42bは、予備照射部に相当し、本硬化用照射部43は本照射部に相当する。なお、仮硬化用照射部42a、42b及び本硬化用照射部43の詳細については後述する。
検出器群50には、リニア式エンコーダー(不図示)、ロータリー式エンコーダー(不図示)、紙検出センサー53、および光学センサー54等が含まれる。リニア式エンコーダーは、キャリッジ21の移動方向の位置を検出する。ロータリー式エンコーダーは、搬送ローラー13の回転量を検出する。紙検出センサー53は、給紙中の紙の先端の位置を検出する。光学センサー54は、キャリッジ21に取付けられている発光部と受光部により、紙の有無を検出する。そして、光学センサー54は、キャリッジ31によって移動しながら紙の端部の位置を検出し、紙の幅を検出することができる。また、光学センサー54は、状況に応じて、紙の先端(搬送方向下流側の端部)・後端(搬送方向上流側の端部)も検出できる。
コントローラー60は、プリンター1の制御を行うための制御ユニット(制御部)である。コントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
印刷を行うとき、コントローラー60は、後述するように移動方向に移動中のヘッド31からUVインクを吐出させるドット形成動作と、搬送方向に紙を搬送する搬送動作とを交互に繰り返し、複数のドットから構成される画像を紙に印刷する。なお、以下、ドット形成動作のことを「パス」と呼ぶ。
<ヘッド31の構成について>
図4は、ヘッド31の構成の一例の説明図である。ヘッド31の下面はUVインクを吐出するための複数のノズルが設けられている。本実施形態のヘッド31は、図4に示すように、CMYKのインク色毎に複数のノズルを有する。複数のノズルは、一定のノズルピッチで、キャリッジ21の移動方向と交差する方向(搬送方向)に並んでいる。このようにヘッド31には、CMYK4色分のノズル列Nc、Nm、Ny、Nkが形成されている。
本実施形態では、各ノズル列には、搬送方向に並ぶ180個のノズルがノズルピッチD(例えば360dpi)で設けられている。また、各ノズル列のノズルには、搬送方向下流側のノズルほど若い番号が付されている。各ノズルには、各ノズルからUVインクを吐出させるための駆動素子としてピエゾ素子(不図示)が設けられている。このピエゾ素子を駆動信号によって駆動させることにより、前記各ノズルから滴状のUVインクが噴射される。吐出されたUVインクは、媒体に着弾してドットを形成する。
<仮硬化及び本硬化について>
本実施形態では、媒体に着弾したUVインクにUVを照射することで、ドットを硬化させている。本実施形態のプリンター1では、照射ユニット40として、UVインクの仮硬化用のUV照射を行なう仮硬化用照射部42a、42bと、本硬化用のUV照射行なう本硬化用照射部43を備えており、2段階の硬化を行なっている。なお、本実施形態において仮硬化とは、媒体に着弾したUVインクの流動(ドットの広がり)を抑えるためのものであり、本硬化とは、UVインクを完全に硬化させるためのものである。仮硬化用照射部42a、42b及び本硬化用照射部43は、それぞれ媒体に向けてUVを照射するための光源を備えている。
仮硬化用照射部42a及び42bは、図2及び図4に示すように、それぞれキャリッジ21に搭載されている。仮硬化用照射部42aは、キャリッジ21の移動方向の一端側に設けられ、仮硬化用照射部42bは、キャリッジ21の移動方向の他端側に設けられている。したがって、キャリッジ21の移動に伴って、ヘッド31と仮硬化用照射部42a、42bとは一体的に移動方向に移動する。換言すると、ヘッド31の各色のノズル列が往復移動する際、仮硬化用照射部42a、42bは、各色のノズル列に対する相対位置を維持しながら往復移動する。この際に仮硬化用照射部42a、42bから、媒体に向けてUVが照射される。具体的には、往動の期間には仮硬化用照射部42aからUVが照射され、復動の期間には仮硬化用照射部42bからUVが照射される。このように仮硬化は、ヘッド31が移動方向に移動する期間に行われるものであり、ドットを形成するのと同じパスにおいて行なわれる。なお、仮硬化用照射部42a、42bの光源は、それぞれ仮硬化用照射部42a、42b内に収容されることによりヘッド31から隔離されている。これにより、光源から照射されるUVがヘッド31の下面へ漏れるのを防ぎ、以って、当該下面に形成された各ノズルの開口付近でUVインクが硬化すること(ノズルの目詰まり)を防止している。
本硬化用照射部43は、ヘッド31よりも搬送方向下流側に設けられており、移動方向の長さが印刷対象となる媒体の幅よりも長くなっている。そして、本硬化用照射部43は、移動することなく媒体に向けてUVを照射する。この構成により、パスによってドットの形成された媒体が、搬送動作によって本硬化用照射部43の下まで搬送されると、本硬化用照射部43によるUVの照射を受けるようになっている。
本実施形態では、仮硬化用照射部42a、42bの光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いている。LEDは入力電流の大きさを制御することによって、照射エネルギーを容易に変更することが可能である。なお、本実施形態の仮硬化用照射部42a、42bは、後述するように、上述したようなLEDを搬送方向に沿って複数(n個)備えている。各LEDは、ヘッド31のノズル列の所定数のノズルとそれぞれ対応している。また、本硬化用照射部43の光源として、ランプ(メタルハライドランプ、水銀ランプなど)を用いている。
<印刷手順について>
コントローラー60は、コンピューター110から受信した印刷データを印刷する際、プリンター1の各ユニットに以下の処理を行わせる。
まず、コントローラー60は、給紙ローラー11を回転させ、印刷すべき媒体(ここでは紙S)を搬送ローラー13の所まで送る。次に、コントローラー60は、搬送モーター(不図示)を駆動させることによって搬送ローラー13を回転させる。搬送ローラー13が所定の回転量にて回転すると、紙Sは所定の搬送量にて搬送される。
紙Sがヘッド31の下部まで搬送されると、コントローラー60は、キャリッジモーター(不図示)を回転させる。このキャリッジモーターの回転に応じて、キャリッジ21が移動方向に移動する。また、キャリッジ21が移動することによって、キャリッジ21に設けられたヘッド31及び仮硬化用照射部42a、42bも同時に移動方向に移動する。そして、コントローラー60は、ヘッド31が移動方向に移動(往動)している間にヘッド31から断続的にインク滴を吐出させる。このインク滴が、用紙Sにインク滴が着弾することによって、移動方向に複数のドットが並ぶドット列(ラスタライン)が形成される。
また、コントローラー60は、ヘッド31が往動している間に、仮硬化用照射部42aからUV照射を行なわせ、ヘッド31が復動している間に、仮硬化用照射部42bからUV照射を行なわせる。このUV照射により、紙S上でのドットの流動が制御される。
また、コントローラー60は、ヘッド31が往復移動する合間に搬送モーターを駆動させる。搬送モーターは、コントローラー60からの指令された駆動量に応じて回転方向の駆動力を発生する。そして、搬送モーターは、この駆動力を用いて搬送ローラー13を回転させる。搬送ローラー13が所定の回転量にて回転すると、用紙Sは所定の搬送量にて搬送される。つまり、用紙Sの搬送量は、搬送ローラー13の回転量に応じて定まることになる。このように、ヘッド31の往復移動と紙Sの搬送を交互に繰り返して行い、用紙Sの各画素にドットを形成していく。
そして、コントローラー60は、搬送動作によって本硬化用照射部43の下を通る媒体に向けて、本硬化用照射部43からUVの照射を行なわせる。このUV照射により、紙S上のドットを完全に硬化させて媒体に定着させる。
印刷の終わった紙Sは、搬送ローラー13と同期して回転する排紙ローラー15によって、排紙される。
こうして紙Sに画像が印刷される。
<仮硬化とドット形状との関係について>
このように、本実施形態のプリンター1では仮硬化と本硬化との2段階の硬化によってUVインクを硬化させて印刷を行っている。ところで、仮硬化は、媒体に着弾したUVインクの流動(広がり)を制御するものであって、仮硬化によって、ドットの形状がほぼ定まる。言い換えると、仮硬化によって印刷画像の画質が変わることになる。
図5A及び図5Bは、仮硬化によるドット形状の違いを説明するための概略図である。仮硬化の際のUVの照射エネルギーが高いと、例えば、図5Aに示すようにドットの流動が小さくなる。この場合、インクが有色インクであれば、ドットが媒体上に占める面積が小さくなり低濃度画像となり、また、インクが光沢性を有する有色あるいは無色インクであれば、表面の光沢を抑えた低光沢の画質(マット調)になる。一方、仮硬化の際のUVの照射エネルギーが低いと、例えば図5Bに示すようにドットの流動が大きくなる。この場合、インクが有色インクであれば、ドットが媒体上に占める面積が大きくなり高濃度画像となり、また、インクが光沢性を有する有色あるいは無色インクであれば、表面の光沢を高めた高光沢の画質(グロス調)になる。
このように、仮硬化によって画像の画質が変わることになる。このため、例えば、後述するように同じ印刷条件下で印刷した場合においても、印刷画像の領域毎において画質の差が生じるおそれがある。
<ドット形成方法について>
例えば、ヘッドの製造ばらつきなどによって、ノズルから吐出されるインク量がばらつくことがある。特に、ヘッドのノズル列の端部のノズルから吐出されるインクの量が異常になりやすい。この場合に、ノズル列の各ノズルによって移動方向にドットが並ぶドット列(ラスタライン)を形成すると、異常のノズルによって形成された画像上にスジとなって現れて画質劣化の原因に繋がる。
そこで、本実施形態のプリンター1では、ラスタラインを複数回のパスに分散させて形成する領域(POL領域)を設けるようにしている。以下、本実施形態のプリンター1によるドット形成方法について説明する。
図6A及び図6Bは、本実施形態のドット形成方法の説明図である。前述したように、プリンター1が印刷を行なう際、コントローラー60は、移動方向に移動中のヘッド31からインクを吐出させるドット形成動作(パス)と、搬送方向に媒体を搬送する搬送動作を交互に繰り返し行なう。
なお、本実施形態では、上述したように、パスのつなぎ目となる部分に、ノズル特性のばらつきを緩和するためラスタラインを複数回のパスに分散させて形成する領域(POL領域)が設けられている。図6A及び図6Bでは、主としてPOL領域の部分のドット形成方法について示している。
POL領域は、ノズル列の先端(搬送方向下流側の端部)部分の所定数のノズルと後端(搬送方向上流側の端部)部分の所定数のノズルによって形成されることになる。この図の例では、180個のノズルのうち先端の5つのノズル(#1〜#5ノズル)と後端の5つのノズル(#176〜#180ノズル)がPOL領域に対応するノズル(以下、POLノズルともいう)となっている。なお、POLノズル以外のノズルのことを通常ノズルともいい、通常ノズルによってドット列(ラスタライン)の形成される領域のことを通常領域ともいう。
図6A及び図6Bにおいて、図の右側の丸印はドットを示している。白丸は、1回目のパスで形成されたドットを示し、黒丸は2回目のパスで形成されたドットを示している。また、図では説明の簡略化のため、ヘッド31の複数のノズル列のうちの一つについて、その一部分を示している。
まず、1回目のパスにおいて、コントローラー60は、ヘッド31を移動方向に移動させながら各ノズルからインクを吐出させる。
このヘッド31の移動の際に、通常ノズル(図6Aの場合#172〜#175ノズル)によって、各ノズルの搬送方向の位置に対応する媒体の各画素にドットを形成していく。例えば、#172ノズルによって、図6Aの最上段のラスタラインが形成される。このようにして、各ノズルによってラスタラインが搬送方向に複数形成される(通常領域)。
一方、POLノズル(図6Aでは#176〜#180ノズル)では、1画素おきにインクを吐出させることにより、1画素おきにドットを形成していく。また、このとき、隣接するノズルからインクを吐出しないようにすることで、搬送方向に隣接する画素にドットを形成しないようにしている。例えば、図6Aの場合、#176ノズル、#178ノズル、#180ノズルでは、偶数列の画素にドットを形成し、#177ノズル、#179ノズルでは、奇数列の画素にドットを形成している。すなわち市松模様にドットを形成している。なお、図6Aでは図示していないが、このとき、#1〜#5のノズルによっても、後述する2回目のパスと同様に市松模様にドットを形成している。
1回目のパスの後の搬送動作では、コントローラー60は、媒体を搬送方向に所定量搬送させる。この搬送動作によって、媒体に対するヘッドの相対位置が搬送方向上流側に所定量移動する。この搬送動作によって図6Bに示すように、#1ノズルが、1回目のパスにおける#176ノズルの位置に相当するようになる。すなわち、搬送動作によって、先端のPOLノズル(#1〜#5ノズル)が、前のパスにおける後端のPOLノズル(#176〜#180ノズル)の位置に相当するようになる。
そして2回目のパスにおいても、ヘッド31を移動方向に移動させながら各ノズルからインクを吐出させる。これにより媒体には黒丸の位置にドットが形成される。
例えば、通常ノズル(図では#6〜#10ノズル)によって、各ノズルの搬送方向の位置に対応する媒体の各画素にドットを形成させる。これにより、各ノズルによって媒体上にラスタラインが搬送方向に複数形成される(黒丸で示す通常領域)。
一方、POLノズル(図では#1〜#5ノズル)では、1画素おきにインクを吐出させることにより、1画素おきにドットを形成していく。このとき、1回目のパスでドットが形成されていない画素にドットを形成するようにインクを吐出する。
例えば#1ノズルでは、1回目のパスで#176ノズルによってドットの形成されていない画素(奇数列の画素)にドットを形成するようにインクを吐出する。これにより、1回目のパスにおいて#176ノズルによって形成されたドットの間に、2回目のパスで#1ノズルによってドットが形成される。#2〜#5ノズルについても同様に、1回目のパスにおいてドットの形成されていない画素にドットを形成するようにインクを吐出させる。すなわち、1回目のパスで後端のPOLノズルによって市松模様に形成されたドットの間を埋めるように、2回目のパスでは先端のPOLノズルによって市松模様にドットが形成される。このように、POL領域は、2回のパスによって、異なるノズルを用いてラスタラインが形成される。
2回目のパスの後の搬送動作においても、同様に、媒体を搬送方向に所定量搬送させる。この搬送動作によって、媒体に対するヘッドの相対位置が搬送方向上流側に所定量移動する。例えば#1ノズルが、2回目のパスにおける#176ノズルの位置に相当するようになる。
以下、同様にして、コントローラー60は、パスと搬送動作を交互に繰り返し行なわせる。この動作を繰り返すことで、移動方向及び搬送方向に並ぶドット列が媒体に形成される。
<参考例>
上述したようなPOL領域を設けることで、2つのノズルによって、1つのラスタラインが形成される。例えば、図6Bでは、#1ノズルと#176ノズルによって一つのラスタラインが形成されている。こうすることにより、例えば#1ノズルが異常のノズルであり、#1ノズルによって形成されたドットが小さい場合においても、画質の劣化が目立ちにくくなるはずである。
ところが、本実施形態のプリンター1では、UVインクを用いてUV照射によってUVインクを硬化(仮硬化、本硬化)させることによって印刷を行っている。この場合、硬化(特に仮硬化)のUV照射を一定の条件下で、印刷を行うと、POL領域と通常領域とにおいて、画質に差が生じることが考えられる。以下、その理由について説明する。
図7は仮硬化の状態について説明するための概略図である。
本実施形態では、UVインクを用いてドットを形成し、ドットを形成した後、そのドットにUVを照射することで硬化(仮硬化、本硬化)させている。このうち、画質に影響の大きいのは仮硬化である(仮硬化でドットの形状がほぼ定まるため)。本実施形態では、仮硬化用照射部42a、42bは、キャリッジ21に設けられており、パスの際にヘッド31の移動とともに移動方向に移動して、媒体に着弾したUVインクにUVを照射するようになっている。このとき照射されるUVの照射エネルギーによってドットの広がりが制御されることになる。
通常領域では隣接する各画素にドットが形成されるので、パスの際に図7に示すようにドットが重なって形成されているおそれがある。これに対し、POL領域では、市松模様状にドットが形成されるためドットが重なりにくい。つまり、POL領域では、通常領域よりもドットが硬化しやすい状態になっていると考えられる。この場合に、例えば仮硬化用照射部42aによって同一のUV照射エネルギーでUVを照射すると、通常領域とPOL領域とで画質が変わってしまう。
そこで、本実施形態では、媒体の領域毎での画質の差の低減を図っている。
<本実施形態>
図8は、本実施形態の仮硬化用照射部42aについての説明図である。なお、仮硬化用照射部42bについても同様の構成となっている。
本実施形態の仮硬化用照射部42aは、図8に示すように、光源のLEDが搬送方向に複数個(n個)並んで設けられている。各LEDには、搬送方向下流側のLEDほど若い番号が付されている。各LEDは、複数のノズル(例えば5つのノズル)と対応するようになっている。例えば、#1LEDは、#1ノズル〜#5ノズルによってドットの形成される領域(POL領域)にUVを照射するようになっている。また、例えば、#2LEDは、#6ノズル〜#10ノズルによってドットの形成される領域(通常領域)にUVを照射するようになっている。さらに、#nLEDは、#176〜#180ノズルによってドットの形成される領域(POL領域)にUVを照射するようになっている。
本実施形態では、POL領域にUVを照射する#1LED及び#nLEDのUV照射エネルギーを、他(#2〜#n−1)のLEDのUV照射エネルギーよりも小さくなるようにしている。例えば、#1LED及び#nLEDのUV照射エネルギーを、他のLEDのUV照射エネルギーの半分にしている。このUV照射エネルギーの調整は、LEDへの入力電流を変えることによって容易に行なうことができる。例えば、#1LED及び#nLEDの入力電流を、他のLEDの入力電流の半分にすればよい。
こうすることにより、通常領域とPOL領域において同じパスで形成されるドットの硬化の状態をほぼ同等にすることができ、印刷画像において、通常領域とPOL領域との画質の差を低減させることができる。
なお、或るパスで#176〜#180のノズルで形成されたドットの各間に、その次のパスにおいて、#1〜#5のノズルでドットが形成される。このとき、或るパスで形成されたドットの上に、次のパスによるドットが重なって形成されることが考えられるが、この場合、次のパスによるドットが形成されるのは、或るパスにおいてUVの照射を受けて仮硬化されたドットの上である。従って、このときにもPOL領域へのUVの照射エネルギーは小さくてもよい。
以上、説明したように、本実施形態のプリンター1では、パスの際の仮硬化用照射部からのUVの照射量を通常領域とPOL領域とで異ならせている。具体的には、通常領域のUV照射エネルギーよりも、POL領域のUV照射エネルギーの方が小さくなるようにしている。こうすることにより、印刷画像における通常領域とPOL領域とにおける画質の差を低減させることができる。
<第1実施形態の変形例>
次に第1実施形態の変形例について説明する。この変形例では、ドットの形成方法及びPOL領域の範囲が上述の実施形態と異なる。例えば、変形例では、#1ノズルと#180ノズルがPOLノズルとなっており、それ以外は通常ノズルである。なお、以下の変形例では、仮硬化用照射部42a、42bに、ヘッド31の各ノズルにそれぞれ対応したLEDが備えられていることとする。それ以外の構成については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図9A〜図9Dは、第1実施形態の変形例を説明するための図である。なお、図9A〜図9Dは、ドットの形成状態をパス毎に示しており、図において、右側の各記号(〇、△、□、◇)は媒体に形成されたドットを示している。また、白色の記号は各図に対応するパスによって形成されるドットを示し、黒色の記号は各図に対応するパスよりも前のパスによって既に形成されているドットを示している。つまり、黒色の記号は仮硬化が行なわれた後のドットである。
1回目のパスでは、コントローラー60は、ヘッド31を移動させながら、各ノズルからインクを吐出させる。この1回目のパスでは、図9Aに示すように、通常ノズル(図では#177〜#179ノズル)によって、対応する搬送方向の位置の各画素にドット(〇)を形成する。また、POLノズル(#180ノズル)によって、1画素おきにドット(〇)を形成する。この図の場合、奇数列にドットが形成されている。
1回目のパスの後の搬送動作では、コントローラー60は、媒体を搬送方向に1/2D(=0.5D)だけ搬送させる。これにより、媒体に対するヘッド31の相対位置が搬送方向上流側に0.5D移動する。例えば、#177ノズルが、1回目のパスにおける#177ノズルと#178ノズルとの間に位置することになる。
そして、2回目のパスにおいても、コントローラー60は、ヘッド31を移動させながら、各ノズルからインクを吐出させる。この2回目のパスにおいても、図9Bに示すように、通常ノズル(図では#177〜#179ノズル)によって、各ノズルと対応する搬送方向の位置の各画素にドット(△)を形成する。すなわち、1回目のパスで形成されたラスタライン間に、ラスタラインが形成される。また、2回目のパスにおいても、POLノズル(#180ノズル)によって、1画素おきにドット(△)を形成する。2回目のパスでは、偶数列にドットが形成されている。
2回目のパスの後の搬送動作では、コントローラー60は、媒体を搬送方向に所定量搬送させる。これにより、媒体に対するヘッド31の相対位置が搬送方向上流側に所定量移動する。この搬送動作によって、図9Cに示すように、#1ノズルが、1回目のパスにおける#180ノズルの位置に相当するようになる。すなわち、この搬送動作によって、先端のPOLノズルの位置が、1回目のパスにおける後端のPOLノズルの位置に相当することになる。
そして、3回目のパスにおいても、コントローラー60は、ヘッド31を移動させながら、各ノズルからインクを吐出させる。この3回目のパスにおいても、図9Cに示すように、通常ノズル(図では#2〜#4ノズル)によって、各ノズルと対応する搬送方向の位置の各画素にドット(□)を形成する。また、3回目のパスにおいても、POLノズル(#1ノズル)によって、1画素おきにドット(□)を形成する。この3回目のパスでは、1回目のパスの際にPOLノズル(#180ノズル)によってドットの形成されていない画素(偶数列の画素)に、別のPOLノズル(#1ノズル)によってドットが形成される。
3回目のパスの後の搬送動作では、コントローラー60は、媒体を搬送方向に1/2D(=0.5D)だけ搬送させる。これにより、図9Dに示すように、媒体に対するヘッド31の相対位置が搬送方向上流側に0.5D移動する。例えば、#1ノズルが、3回目のパスにおける#1ノズルと#2ノズルとの間に位置することになる。
そして、4回目のパスにおいても、コントローラー60は、ヘッド31を移動させながら、各ノズルからインクを吐出させる。この4回目のパスにおいても、図9Dに示すように、通常ノズル(図では#2〜#4ノズル)によって、各ノズルと対応する搬送方向の位置の各画素にドット(◇)を形成する。すなわち、3回目のパスで形成されたラスタラインの間にラスタラインが形成される。また、4回目のパスにおいても、POLノズル(#1ノズル)によって、1画素おきにドット(◇)を形成する。4回目のパスでは、3回目のパスの際にPOLノズル(#180ノズル)によってドットの形成されていない画素(奇数列)に、別のPOLノズル(#1ノズル)によってドットが形成される。
以下、同様にして、パスと搬送動作を繰り返していく。こうすることによって、媒体上の移動方向及び搬送方向にドットが並ぶドット列が形成される。この変形例では、前述した実施形態よりも解像度を高めることができる。
この変形例においても、通常領域では、各ラスタラインが1回のパスによって形成されている。このため、通常領域では、パスの際に移動方向に隣接する画素にドットが形成される。これに対し、POL領域では各ラスタラインが2回のパスによって形成されており、パスの際に移動方向に隣接する画素にドットが形成されない。つまり、前述した実施形態と同様に、POL領域では通常領域よりも同一パスで形成されるドットが重なりにくくなっており、仮硬化のUV照射の際に硬化しやすくなっていると考えられる。
よって、この場合も、パスの際に仮硬化用照射部42a、42bがPOL領域に照射するUVの照射エネルギーを、通常領域に照射するUVの照射エネルギーよりも小さくするようにすればよい。こうすることにより、通常領域とPOL領域との画質の差の低減を図ることができる。
===第2実施形態===
第1実施形態では、パスと搬送動作とを交互に繰り返すことによって、媒体に画像を印刷するプリンターであったが、第2実施形態では媒体の搬送方向と交差する媒体幅方向に複数のノズルが並んで配設されたヘッドを備えて、ヘッドの複数のノズルからインク滴を吐出しつつ、媒体を搬送することで画像を形成するプリンター(ラインプリンター)の場合について説明する。
<プリンターの構成について>
図10は、第2実施形態のプリンター1´の全体構成ブロック図である。図11は、第2実施形態のプリンター1´の断面図である。なお、図10、図11において、図1、図2、図3と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。第2実施形態のプリンター1´は、搬送ユニット10´、ヘッドユニット30´、照射ユニット40´、検出器群50、コントローラー60を有している。
搬送ユニット10´は、媒体を搬送方向に搬送させるためのものである。また、搬送ユニット10´は、給紙ローラー11、上流側ローラー13A、下流側ローラー13B、搬送ベルト18を有している。搬送ベルト18は、上流側ローラー13A及び下流側ローラー13Bの周囲に輪状に設けられている。そして、上流側ローラー13A及び下流側ローラー13Bが回転することに応じて、搬送ベルト18が回転する。これにより、搬送ベルト18上の媒体は搬送方向に搬送される。
ヘッドユニット30´は、媒体にインク(UVインク)を吐出するためのものであり、2つのヘッドを備えている。搬送方向の上流側に位置するヘッドを第1ヘッド30Aとし、第1ヘッド30Aよりも搬送方向下流側に位置するヘッドを第2ヘッド30Bとする。各ヘッドの下面には、インクの吐出部であるノズルが複数設けられる。なお、各ヘッドの構成については後述する。
照射ユニット40´は、媒体に着弾したUVインク(ドット)にUVを照射するためのものである。本実施形態では、照射ユニット40´は、仮硬化用照射部42a´、42b´及び本硬化用照射部43´を有している。なお、仮硬化及び本硬化の内容については、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
仮硬化用照射部42a´は、第1ヘッド30Aの搬送方向下流側に設けられており、第1ヘッド30Aによって形成されたドットを仮硬化させるためのUVを照射する。
仮硬化用照射部42b´は、第2ヘッド30Bの搬送方向下流側に設けられており、第2ヘッド30Bによって形成されたドットを仮硬化させるためのUVを照射する。仮硬化用照射部42a´、42b´のUV照射の光源としては第1実施形態と同様にLEDを用いている。なお、本実施形態では、仮硬化用照射部42a´、42b´の紙幅方向に沿って複数のLEDが配置されており、後述する媒体の紙幅方向の領域毎にUVを照射できるようになっている。
本硬化用照射部43´は、ヘッドユニット30´(第1ヘッド30A、第2ヘッド30B)よりも搬送方向下流側に設けられており、各ヘッドによって形成されたドットを本硬化させるためのUVを照射する。本硬化用照射部43´のUV照射の光源としては、第1実施形態と同様にランプ(メタルハライド、水銀ランプなど)を用いている。
<ヘッドについて>
図12は、第2実施形態のヘッド部分の構成の説明図である。同図は、プリンター1´を上部から見た配置を示している。
前述したように、搬送方向搬送方向の上流側から下流側に向けて、第1ヘッド30A、第2ヘッド30Bの順に配置されている。
第1ヘッド30Aは、ノズル列群32A及びノズル列群33Aを備えている。各ノズル列群は、紙幅方向に複数のノズルが並んだノズル列を複数有している。
また、第2ヘッド30Bは、ノズル列群32B及びノズル列群33Bを備えている。各ノズル列群は、紙幅方向に複数のノズルが並んだノズル列を複数有している。なお、図12に示すように、各ノズル列群の紙幅方向の位置は、一部重複するように配置されている。以下、第1ヘッド30Aと第2ヘッド30Bとの各ノズル列群の紙幅方向の位置が重複した部分を、X領域とよび、重複していない部分をY領域とよぶ。なお、X領域における、第1ヘッド30Aのノズルの紙幅方向の位置と第2ヘッド30Bのノズルの紙幅方向の位置は同じであることとする。
<印刷手順について>
コントローラー60は、コンピューター110から印刷命令及び印刷データを受信すると、印刷データに含まれる各種コマンドを解析し、各ユニットを用いて、以下の処理を行なう。
まず、コントローラー60は、給紙ローラー11を回転させ、印刷すべき媒体を搬送ベルト18上まで送る。そしてコントローラー60は、搬送ローラー13A、13Bにより搬送ベルト18を回転させる。搬送ベルト18が回転することにより、媒体は搬送ベルト18上を一定速度で停まることなく搬送され、第1ヘッド30A、仮硬化用照射部42a´、第2ヘッド30B、仮硬化用照射部42b´、本硬化用照射部43´の下を順に通る。この間に、コントローラー60の指示によって、各ヘッドのノズルからUVインクが断続的に吐出され、また、仮硬化用照射部42a´、42b´及び本硬化用照射部43´からUVの照射が行なわれる。つまり、まず第1ヘッド30Aによってドットが形成され、そのドットが仮硬化用照射部42a´によって仮硬化される。続いて第2ヘッド30Bによってドットが形成され、そのドットが仮硬化用照射部42b´によって仮硬化される。そして、これらの各ドットが本硬化用照射部43´によって本硬化される。
その結果、媒体上には搬送方向及び紙幅方向に沿って、複数のドットからなるドット列が形成される。そして、コントローラー60は、画像の印刷が終了した媒体を排紙する。
<第2実施形態のドット形成方法について>
上述したように、第2実施形態のプリンター1´は、第1ヘッド30Aと第2ヘッド30Bを有し、各ヘッドは複数のノズル列群を有している。また、各ヘッドのノズル列群の紙幅方向の位置が重複していないX領域と、各ヘッドのノズル列群の紙幅方向の位置が重複しているY領域とがある。
以下、図面を参照しつつ、第2実施形態のドット形成について説明する。
図13は第2実施形態のドット形成について説明するための概略図である。同図では、ノズル列群32Aとノズル列群32Bによって媒体にドットを形成する場合を示している。なお、図では、説明を簡略化するため、各ノズル列群の複数のノズル列のうち、それぞれ1つのノズル列について示している。また、説明を簡略化するためノズルの数を5つにしている。各ノズル列のノズルについて、図の上から順に若い番号を付している。前述したように、ノズル列群32Aとノズル列群32Bの重複した領域(X領域)における各ノズルの紙幅方向の位置は同じである。例えば、図13のノズル列32Aのノズル4Aとノズル列32Bのノズル1Bの紙幅方向の位置は同じになっている。
コントローラー60は、媒体を搬送方向に搬送しつつ、各ノズルからUVインクを吐出させる。まず、媒体は、搬送方向上流側の第1ヘッド30Aの下を通る。このとき、コントローラー60は、第1ヘッド30Aの各ノズル列群のノズルからUVインクを吐出させる。
コントローラー60は、Y領域に相当するノズル(ノズル列群32Aの1A〜3Aのノズル)から、媒体の搬送方向の各画素にUVインクを吐出させる。これにより、Y領域では、搬送方向にドットが並ぶドット列(ラスタライン)が、紙幅方向に複数形成される。
一方、コントローラー60は、X領域に相当するノズル(ノズル列群32Aの4A、5Aのノズル)から、1画素おきにインクを吐出させる。また、各ノズルによって形成されるドットが、紙幅方向に並ばないように4Aと5Aのノズルの吐出タイミングをずらしている。これにより、図13の白丸で示すようにX領域にドットが形成される。
その後、媒体は搬送方向に搬送され仮硬化用照射部42a´の下を通る。このとき、UVの照射を受け、第1ヘッド30Aによって形成されたドットの仮硬化が行なわれる。
そして、さらに媒体は搬送され、第2ヘッド30Bの下を通る。このとき、コントローラー60は、第2ヘッド30Bの各ノズル列群のノズルからUVインクを吐出させる。
コントローラー60は、Y領域に相当するノズル(ノズル列群32Bの3B〜5Bのノズル)から、媒体の搬送方向の各画素にUVインクを吐出させる。これにより、Y領域では、ラスタラインが、紙幅方向に複数形成される。
一方、コントローラー60は、X領域に相当するノズル(ノズル列群32Bの1B、2Bのノズル)から、1画素おきにインクを吐出させる。このとき、第1ヘッド30Aのノズルによってドットの形成されていない画素にドットを形成させる。つまり、図13に示すように、X領域においてドット(白丸)の形成されていない画素にドット(黒丸)が形成される。
こうして、X領域では、第1ヘッド30Aのノズル列群32Aのノズルと、第2ヘッド30Bのノズル列群32Bのノズルとによって、ラスタラインが形成される。
その後、媒体は搬送方向に搬送され仮硬化用照射部42b´の下を通る。このとき、UVの照射を受け、第2ヘッド30Bによって形成されたドットの仮硬化が行なわれる。
そして、さらに媒体は搬送方向に搬送され、本硬化用照射部43´の下を通る。このとき、本硬化用照射部43´から本硬化用のUVの照射を受け、各ヘッドによって形成されたドットが完全に硬化される。
<第2実施形態の仮硬化について>
第2実施形態では、第1ヘッド30Aによってドットを形成した後、仮硬化用照射部42a´によって仮硬化を行ない、第2ヘッド30Bによってドットを形成した後、仮硬化用照射部42b´によって仮硬化を行なうようにしている。これば、例えば、仮硬化用照射部42b´のみで一度に仮硬化のUV照射を行なうようにすると、第1ヘッド30Aと第2ヘッド30Bで形成されたドットが仮硬化されるまでの時間差が生じ、ドットの形状が変わってしまうためである。
ここで、それぞれの仮硬化の際に、Y領域では、隣接する画素にドットが形成されており、X領域では1画素おきにドットが形成されている。つまり、第1実施形態と同様に、Y領域ではドットが重なって形成されやすく。X領域ではドットが重なりにくくなっている。つまり、X領域ではY領域よりもドットが硬化しやすくなっていると考えられる。
そこで、第2実施形態の仮硬化用照射部42a´及び仮硬化用照射部42b´では、X領域に照射するUVの照射エネルギーを、Y領域に照射するUVの照射エネルギーよりも小さくなるようにしている。
図14は、第2実施形態の仮硬化について説明するための概略図である。この図では、第1ヘッド30Aのノズル列群32Aに相当する部分を示している。なお、図13と同様に、説明の簡略化のため、ノズル列群のうちの一つを示し、ノズルの数を5つにしている。また、仮硬化用照射部42a´は、1A〜3Aノズルに相当する位置にLED44を有し、4A、5Aノズルに相当する位置にLED45を有している。
この場合、仮硬化用照射部42a´によるUV照射を行なう際、LED45への入力電流をLED44への入力電流よりも小さくするようにすればよい。こうすることでX領域へのUVの照射エネルギーを、Y領域へのUVの照射エネルギーよりも小さくすることができる。他のX領域、Y領域の場合も同様である。
こうすることにより、X領域とY領域との画質の差の低減を図ることができる。
===その他の実施の形態===
一実施形態としてのプリンター等を説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<プリンターについて>
前述の実施形態では、ドット抜け検査装置の一例としてプリンターが説明されていたが、これに限られるものではない。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、液体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の液体吐出装置に、本実施形態と同様の技術を適用しても良い。
<ノズルについて>
前述の実施形態では、圧電素子(ピエゾ素子)を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
<インクについて>
前述の実施形態は、紫外線(UV)の照射を受けることによって硬化するインク(UVインク)をノズルから吐出していた。しかし、ノズルから吐出する液体は、このようなインクに限られるものではなく、UV以外の他の電磁波(例えば可視光線など)の照射を受けることによって硬化する液体をノズルから吐出しても良い。この場合、仮硬化用照射部42a、42b及び本硬化用照射部43から、その液体を硬化させるための電磁波(可視光線など)を照射するようにすればよい。
また、インクは無色インクでも良い。光沢性を有する無色インクの印刷に本願発明を適用すれば、無色の光沢インクによる印刷において、光沢性を均一にした印刷が可能となる。
<照射部について>
本実施形態では仮硬化用照射部は、キャリッジ21の移動方向の両端にそれぞれ設けられていたが、本実施形態のように双方向印刷でない場合、ドットを形成する際のヘッド31の移動方向の上流側のみに設けられていてもよい。すなわち、本実施形態の場合、仮硬化用照射部42aのみであってもよい。この場合、往動の期間のみUVを照射するようにしてもよいし、往動と復動の両期間においてUVを照射するようにしてもよい。
また、図3に43で示す本硬化用照射部は、図3に示すよりも搬送方向下流にあって、1頁などの所定量の印刷が完了して媒体を排出させる際に本硬化が行われることとしても良い。
<ドット形成について>
前述の実施形態において、POL領域ではドット列の1個置きの画素を1回のパスでドットを形成する対象としているが、このように、複数回のパスでドットを形成するドット列に対しては、所定個置きの規則的な画素をドット形成対象とする形態に限らず、不規則な画素を1回のパスでドットを形成する対象としても良い。また、本願発明は、ドットを形成するパス数のお互いに異なるドット列に対して適用可能である。パス数としては、1回以外にも3回以上のパス数であっても良い。パス数が異なれば、1回のパスにおいて移動方向あるいは搬送方向に隣接する画素に対してドットを形成する確率が異なるため、仮硬化の際の照射量を変えることで、各ドットの画質を均一に出来るからである。
1 プリンター、10 搬送ユニット、11 給紙ローラー、
13 搬送ローラー、14 プラテン、15 排紙ローラー、
20 キャリッジユニット、21 キャリッジ、
30 ヘッドユニット、31 ヘッド、
40 照射ユニット、42a,42b 仮硬化用照射部、43 本硬化用照射部、
50 検出器群、53 紙検出センサー、54 光学センサー
60 コントローラー、61 インターフェイス部、62 CPU、
63 メモリー、64 ユニット制御回路、
110 コンピューター

Claims (7)

  1. 電磁波の照射を受けることによって硬化する液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列と、
    媒体を前記所定方向に搬送する搬送部と、
    前記電磁波を照射する照射部と、
    を有し、
    前記ノズル列を媒体に対して前記所定方向と交差する方向に相対移動させながら、前記ノズル列から液体を吐出してドットを形成するとともに、前記ドットに前記電磁波を照射する液体吐出動作と、前記媒体を前記所定方向に搬送させる搬送動作と、を交互に繰り返す液体吐出装置であって、
    或る液体吐出動作によって前記所定方向と交差する方向にドットが並ぶドット列が形成される第1領域と、前記或る液体吐出動作及び別の液体吐出動作によって前記ドット列が形成される第2領域とがある場合、
    前記或る液体吐出動作の際に、前記照射部が前記第1領域に照射する前記電磁波の照射量と、前記照射部が前記第2領域に照射する前記電磁波の照射量とを異ならせる、液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記第2領域に照射する前記電磁波の照射量が、前記第1領域に照射する前記電磁波の照射量よりも少ない、液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置であって、
    前記照射部は、
    ドットの広がりを抑える前記電磁波を照射する予備照射部と、
    前記予備照射部による前記電磁波の照射の後、前記予備照射部の照射量よりも大きい照射量の前記電磁波を照射する本照射部と、を有し、
    前記予備照射部が前記第1領域に照射する前記電磁波の照射量と、前記予備照射部が前記第2領域に照射する前記電磁波の照射量とを異ならせる、液体吐出装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の液体吐出装置であって、
    前記第1領域では、前記或る液体吐出動作によって、前記所定方向と交差する方向の隣接する画素にドットが形成され、
    前記第2領域では、前記或る液体吐出動作によって、前記所定方向と交差する方向の隣接する画素にドットが形成されない、
    液体吐出装置。
  5. 電磁波の照射を受けることで硬化する液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列を有する液体吐出装置によって媒体に画像を形成する液体吐出方法であって、
    前記ノズル列を前記媒体に対して前記所定方向と交差する方向に相対移動させながら、前記ノズル列から液体を吐出してドットを形成するとともに、前記ドットに前記電磁波を照射する液体吐出動作を行うことと、
    前記媒体を前記所定方向に搬送させる搬送動作を行うことと
    を有し、
    或る液体吐出動作によって前記所定方向と交差する方向にドットが並ぶドット列が形成される第1領域と、前記或る液体吐出動作及び別の液体吐出動作によって前記ドット列が形成される第2領域とがある場合、
    前記或る液体吐出動作によって形成される前記第1領域のドットに照射する前記電磁波の照射量と、前記或る液体吐出動作によって形成される前記第2領域のドットに照射する前記電磁波の照射量とを異ならせる、液体吐出方法。
  6. 電磁波の照射を受けることによって硬化する液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだ第1ノズル列と、
    前記液体を吐出する複数のノズルが前記所定方向に並ぶとともに、前記所定方向の位置が前記第1ノズル列と一部重複して配置された第2ノズル列と、
    媒体を前記所定方向と交差する搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記第1ノズル列と前記第2ノズル列の間に設けられ、前記第1ノズル列によって形成されたドットに前記電磁波を照射する第1照射部と、
    前記第2ノズル列の前記搬送方向の下流側に設けられ、前記第2ノズル列によって形成されたドットに前記電磁波を照射する第2照射部と、
    を有し、
    前記媒体を前記所定方向と交差する方向に搬送させつつ、前記第1ノズル列及び前記第2ノズル列の各ノズルから液体を吐出することによって前記媒体の各画素にドットを形成するとともに、前記第1照射部及び前記第2照射部から前記ドットに前記電磁波を照射する液体吐出装置であって、
    前記第1ノズル列と前記第2ノズル列の何れか一方のノズルによって前記所定方向と交差する方向にドットが並ぶドット列が形成される第1領域と、前記第1ノズル列のノズル及び前記第2ノズル列のノズルによって前記ドット列が形成される第2領域がある場合、
    前記第1ノズル列によって形成された前記第1領域のドットと前記第2領域のドットに前記第1照射部が照射する前記電磁波の照射量を異ならせ、且つ、前記第2ノズル列によって形成された前記第1領域のドットと前記第2領域のドットに前記第2照射部が照射する前記電磁波の照射量を異ならせる、液体吐出装置。
  7. 電磁波の照射を受けることによって硬化する液体を吐出する複数のノズルが所定方向に並んだノズル列と、
    媒体を前記所定方向に搬送する搬送部と、
    前記電磁波を照射する照射部と、
    を有し、
    前記ノズル列を媒体に対して前記所定方向と交差する方向に相対移動させながら、前記ノズル列から液体を吐出してドットを形成するとともに、前記ドットに前記電磁波を照射する液体吐出動作と、前記媒体を前記所定方向に搬送させる搬送動作と、を交互に繰り返す液体吐出装置であって、
    前記所定方向と交差する方向にドットが並ぶドット列が、お互いに異なる回数の前記液体吐出動作によって形成される第1領域と第2領域とがあり、
    前記照射部が前記第1領域に照射する前記電磁波の照射量と、前記照射部が前記第2領域に照射する前記電磁波の照射量とを異ならせる、液体吐出装置。
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