JP2013230648A - 印刷装置、及び、検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学的に検出可能なインクの噴射検査と光学的に検出しにくいインクの噴射検査を印刷中に同時に行うこと。
【解決手段】第1インクをノズルから噴射させる第1駆動素子を有する第1噴射部と、第2インクをノズルから噴射させる第2駆動素子を有する第2噴射部と、前記第1駆動素子に印加する第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部と、前記第2駆動素子に印加する第2駆動信号であって、前記第1駆動信号と異なる第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部と、前記第2噴射部における振動を検出し、当該振動に基づいて前記第2噴射部を検査する検査部と、前記第1駆動信号を前記第1駆動素子に印加して前記第1インクを噴射させるとともに、前記第2駆動信号を前記第2駆動素子に印加して前記第2インクを噴射させて媒体に画像を形成させる制御部であって、当該画像の形成中に前記検査部に前記第2噴射部の検査を行わせる制御部と、を備える印刷装置。
【選択図】図21

Description

本発明は、印刷装置、及び、検査方法に関する。
印刷装置として、圧電素子等を駆動させてノズルからインクなどの流体を噴射させるプリンターが実用化されている。このようなプリンターにおいて、流体の噴射異常を検査する手法が提案されている。
特許文献1には、ホワイトインクとカラーインクとで別の駆動信号を用いることが示されている。特許文献2には、駆動信号の1周期内に、吐出用の波形と検出用の波形を設けることと、キャリッジの走査中に検出を行うことが示されている。また、特許文献3には、クリアインクのドット抜け検出を、カラーパターンの上に重ねたクリアパターンにて行う場合に、クリアパターンの解像度がカラーパターンの解像度よりも低いことが示されている。
特開2011−11439号公報 特開2007−30344号公報 特開2005−22219号公報
カラーインクなどの噴射異常は、媒体に噴射して形成された画像を検査することによって検出することができる。一方、光学的に検出しにくいインクの場合、媒体に噴射して形成された画像を検査することで異常を検出することが困難である。また、連続的に媒体が供給される状況下において印刷中にこれら両者の噴射異常の検査を行うことが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、光学的に検出可能なインクの噴射検査と光学的に検出しにくいインクの噴射検査を印刷中に同時に行うことを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
第1インクをノズルから噴射させる第1駆動素子を有する第1噴射部と、
第2インクをノズルから噴射させる第2駆動素子を有する第2噴射部と、
前記第1駆動素子に印加する第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部と、
前記第2駆動素子に印加する第2駆動信号であって、前記第1駆動信号と異なる第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部と、
前記第2噴射部における振動を検出し、当該振動に基づいて前記第2噴射部を検査する検査部と、
前記第1駆動信号を前記第1駆動素子に印加して前記第1インクを噴射させるとともに、前記第2駆動信号を前記第2駆動素子に印加して前記第2インクを噴射させて媒体に画像を形成させる制御部であって、当該画像の形成中に前記検査部に前記第2噴射部の検査を行わせる制御部と、
を備える印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本実施形態のプリンター1の全体構成のブロック図である。 本実施形態のプリンター1の側面図である。 プリンター1を媒体の搬送経路について展開したときの上面図である。 プリンタードライバーによる処理の説明図である。 駆動信号生成回路65の構成を示すブロック図である。 波形メモリー651へのデータ書き込みタイミングを示す図である。 波形メモリーからのデータの読み出しと、駆動信号COMの生成のタイミングを示す図である。 ヘッドユニットの下面のノズル配置の一例を示す図である。 ヘッド411のノズルの周辺の断面図である。 圧電式アクチュエータ422の他の例を示す図である。 振動板421の残留振動を想定した単振動の計算モデルを示す図である。 インクの増粘と残留振動波形の関係の説明図である。 気泡混入と残留振動波形の関係の説明図である。 残留振動検出回路55の構成の一例を示す回路図である。 残留振動検出回路55の比較器57の入力と出力の関係の一例を示す図である。 ヘッドユニット40のヘッド制御部HCの構成の一例の説明図である。 図17Aは、第1駆動信号COM1の説明図であり、図17Bは、第2駆動信号COM2の説明図である。 カラーインクについての画素データSIの説明図である。 カラーインクの噴射における駆動パルスの説明図である。 クリアインクについての画素データSIの説明図である。 クリアインクの噴射における駆動パルスの説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。すなわち、
第1インクをノズルから噴射させる第1駆動素子を有する第1噴射部と、
第2インクをノズルから噴射させる第2駆動素子を有する第2噴射部と、
前記第1駆動素子に印加する第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部と、
前記第2駆動素子に印加する第2駆動信号であって、前記第1駆動信号と異なる第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部と、
前記第2噴射部における振動を検出し、当該振動に基づいて前記第2噴射部を検査する検査部と、
前記第1駆動信号を前記第1駆動素子に印加して前記第1インクを噴射させるとともに、前記第2駆動信号を前記第2駆動素子に印加して前記第2インクを噴射させて媒体に画像を形成させる制御部であって、当該画像の形成中に前記検査部に前記第2噴射部の検査を行わせる制御部と、
を備える印刷装置である。
このようにすることで、例えばカラーインクのように色の検出が可能な第1インクについては媒体に形成された画像に基づいて第1噴射部の異常を検査する一方、透明なインクのように色の検出が困難な第2インクについては第2駆動素子の駆動により第2噴射部に生ずる振動を検出することによって第2噴射部の異常を検査することができる。このとき、第2駆動信号は、第1駆動信号と異なる信号であるので、第2駆動信号には検査用の信号を設けることができる。そして、光学的に検出可能なインクの噴射検査と光学的に検出しにくいインクの噴射検査を印刷中に同時に行うことができる。
かかる印刷装置であって、前記第1インクはカラーインクであり、前記第2インクはクリアインクであることが望ましい。
このようにすることで、光学的に検出が容易な第1インクについては媒体に形成された画像に基づいて第1噴射部の異常を検査することができる。一方、光学的に検出が困難な第2インクについては、第2噴射部に生ずる振動に基づいて第2噴射部の異常を検査することができる。
また、前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号は、共通の繰り返し周期内において複数の区間を有し、
前記第1駆動信号は、画像形成用の波形を含む区間を複数有し、
前記第2駆動信号は、画像形成用の波形を含む区間と検査用の波形を含む区間とを含み、
前記画像の形成時において、前記第1駆動信号は前記画像形成用の波形を含む複数の区間が選択的に使用され、前記第2駆動信号は前記画像形成用の波形を含む区間と前記検査用の波形を含む区間とが使用されることが望ましい。
このようにすることで、例えばカラーインクのように色の検出が可能な第1インクについては、複数の区間を選択的に用いることで、所謂画素ずらしを行った印刷をすることができる。一方、透明なインクのように色の検出が困難な第2インクについては、検査用の波形を含む区間を選択することにより第2噴射部の異常を印刷中に行うことができる。
また、前記第1駆動信号において、前記画像形成用の波形を含む区間の波形は、前記画像形成用の波形を含む区間で共通の波形であり、
前記第2駆動信号において、前記画像形成用の波形を含む区間の波形と前記検査用の波形を含む区間の波形とが異なることが望ましい。
このようにすることで、第1駆動信号では、画像形成用の波形を含む区間の波形は共通の波形であるので、いずれの区間を選択しても同様の大きさのドットを形成することができる。一方、第2駆動信号では、画像形成時にはが画像形成用の波形を選択してインクを噴射し、検査時には検査用の波形を選択してインクを噴射せず検査に適した波形を第2駆動素子に印加することができる。
また、前記検査用の波形を含む区間において、前記検査用の波形は当該検査用の波形を含む区間の後半以降で出力されることが望ましい。
このようにすることで、画像形成用の波形の振動が収束してから検査用の波形を第2駆動素子に印加することができる。
また、前記検査部は、前記振動の周期及び減衰率の少なくともいずれか一方に基づいて、前記第2噴射部の噴射異常を検査することが望ましい。
このようにすることで、第2駆動素子により発生させられた振動の周期及び減衰率の少なくともいずれか一方に基づいて第2噴射部の異常を検査することができる。
また、さらに、形成された前記画像を検査する画像検査装置を備え、
前記第1噴射部の噴射異常は、前記画像検査装置が読み取った前記画像に基づいて検査されることが望ましい。
このようにすることで、例えばカラーインクのように色の検出が可能な第1インクについては媒体に形成された画像を画像検査装置が検査することにより第1噴射部の異常を検査することができる。
また、本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項も明らかとなる。すなわち、
第1インクをノズルから噴射させる第1駆動素子に印加する第1駆動信号を生成することと、
第2インクをノズルから噴射させる第2駆動素子に印加する第2駆動信号であって、前記第1駆動信号と異なる第2駆動信号を生成することと、
前記第1駆動信号を前記第1駆動素子に印加して第1噴射部から前記第1インクを噴射させるとともに、前記第2駆動信号を前記第2駆動素子に印加して第2噴射部から前記第2インクを噴射させて媒体に画像を形成させることと、
を含み、前記画像の形成中に前記第2噴射部の振動を検出し、当該振動に基づいて第2噴射部を検査する、検査方法である。
このようにすることで、例えばカラーインクのように色の検出が可能な第1インクについては媒体に形成された画像に基づいて第1噴射部の異常を検査する一方、透明なインクのように色の検出が困難な第2インクについては第2駆動素子の駆動により第2噴射部に生ずる振動を検出することによって第2噴射部の異常を検査することができる。このとき、第2駆動信号は、第1駆動信号と異なる信号であるので、第2駆動信号には検査用の信号を設けることができる。そして、光学的に検出可能なインクの噴射検査と光学的に検出しにくいインクの噴射検査を印刷中に同時に行うことができる。
===本実施形態===
以下の実施形態では、印刷装置としてインクジェトプリンター(以下、プリンター1ともいう)を例に挙げて説明する。
<プリンターの構成>
図1は、本実施形態のプリンター1の全体構成のブロック図である。図2は、本実施形態のプリンター1の側面図である。図3は、プリンター1を媒体の搬送経路について展開したときの上面図である。以下、本実施形態のプリンター1の基本的な構成について説明する。
本実施形態のプリンター1は、搬送ユニット20、ヘッドユニット40、検出器群50、及びコントローラー60を有する。外部装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー60によって各ユニット(搬送ユニット20、ヘッドユニット40)を制御する。コントローラー60は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、例えば用紙のような媒体に画像を印刷する。プリンター1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラー60に出力する。コントローラー60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、印刷ドラム21と、給紙ドラム22と、巻き取りドラム23を含む。これらは、給紙ドラム22に巻き取られた媒体Mdを印刷ドラム21に供給し、印刷ドラム21において印刷が完了した媒体Mdを巻き取りドラム23により巻き取る。なお、搬送ユニット20は、複数のローラー24A〜24Fを含み、媒体Mdに適度の張力を生じさせる。
紫外線照射ユニット30は、後述する、第1紫外線照射ユニットUV1、第2紫外線照射ユニットUV2、及び、第3紫外線照射ユニットUV3を備える。第1紫外線照射ユニットUV1は、後述するように、媒体上のカラーインクを仮硬化させる。第2紫外線照射ユニットは、媒体上のクリアインクを仮硬化させる。そして、第3紫外線照射ユニットは、媒体上のカラーインク及びクリアインクを本硬化させる。
第1紫外線照射ユニットUV1及び第2紫外線照射ユニットUV2は、紫外線を照射するLEDが複数並べられることにより構成される。第3紫外線照射ユニットUV3は、例えば、紫外線を照射するメタルハライドランプが複数並べられることにより構成される。
ヘッドユニット40は、イエローインクヘッドユニット41Yと、マゼンタインクヘッドユニット41Mと、シアンインクヘッドユニット41Cと、ブラックインクヘッドユニット41Kと、クリアインクヘッドユニット41CLを含む。これらは、それぞれ紫外線効果型のインクを噴射するヘッドユニットである。また、これらは、それぞれインクの噴射を制御するヘッド制御部HCを有している。
イエローインクヘッドユニット41Yはイエローインクを噴射し、マゼンタインクヘッドユニット41Mはマゼンタインクを噴射する。また、シアンインクヘッドユニット41Cはシアンインクを噴射し、ブラックインクヘッドユニット41Kはブラックインクを噴射する。これにより、媒体上にカラー画像を形成することができる。また、クリアインクヘッドユニット41CLは、透明又は半透明のインクを噴射する。これにより、カラー画像をコーティングしたり、カラー画像が噴射されていない領域にドット粒を形成してカラーインク粒が存在する場所と同様のつやなし感をもたらすことができる。
検出器群50には、イメージセンサーユニット53、及び、残留振動検出回路55を含む。イメージセンサーユニット53は、一種のスキャナーユニットであって、媒体上のカラーインクを検出する。すなわち、媒体上に形成される画像を検出する。そして、コントローラー60によって、検出された画像と形成されるべき画像とが画素単位で比較される。比較の結果、形成されるべき画像のドットが検出された画像に形成されていない場合には、この画素にドットを形成するべきノズルに噴射異常を有していることがわかる。このようにして、イメージセンサーユニット53により、カラーインクのノズルについての噴射異常が検出される。
また、残留振動検出回路55(検査部に相当する)は、クリアインクの噴射が適切になされるかを検査するための回路である。残留振動検出回路55の構成については後述する。
また、検出器群50は、不図示のロータリー式エンコーダー52を含む。ロータリー式エンコーダー52は、印刷ドラム21の軸に取り付けられ、印刷ドラム21の回転量を監視する。
コントローラー60は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。コントローラー60は、インターフェイス部61と、CPU62と、メモリー63と、ユニット制御回路64と、第1駆動信号生成回路65−1と、第2駆動信号生成回路65−2を有する。
インターフェイス部61は、外部装置であるコンピューター110とプリンター1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンター全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリー63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
第1駆動信号生成回路65−1は、後述するように、イエローインクヘッドユニット41Yからブラックインクヘッドユニット41Kを駆動させる第1駆動信号COM1を生成する。また、第2駆動信号生成回路65−2は、クリアインクヘッドユニット41CLを駆動させる第2駆動信号COM2を生成する。なお、ここでは、第1駆動信号生成回路65−1と第2駆動信号生成回路65−2を別々の回路として記載しているが、共通の回路としてもよい。第1駆動信号生成回路65−1及び第2駆動信号生成回路65−2は、駆動信号生成部に相当する。
また、本実施形態のコントローラー60は、残留振動検出回路55の検出結果に基づいて、クリアインクヘッドユニット41CLの各ノズルの正常、異常を判定する処理も行う。また、コントローラー60は、イメージセンサーユニット53の検出結果に基づいて、カラーインクのヘッドユニット41Y〜41Kの各ノズルの正常、異常を判定する処理も行う。すなわち、コントローラー60は、検査部の一部をなす。また、検査部に検査を行わせる制御部にも相当する。
印刷ドラム21には、上述のイエローインクヘッドユニット41Yと、マゼンタインクヘッドユニット41Mと、シアンインクヘッドユニット41Cと、ブラックインクヘッドユニット41Kが媒体の搬送方向の上流側から順に配置される。ブラックインクヘッドユニット41Kの下流側には、媒体上のカラーインクを仮硬化させるために、第1紫外線照射ユニットUV1が配置される。
さらに、第1紫外線照射ユニットUV1の下流側には、イメージセンサーユニット53が配置される。また、さらにイメージセンサーユニット53の下流側には、媒体上のクリアインクを仮硬化させるために、第2紫外線照射ユニットUV2が配置される。
そして、最下流には、媒体上のカラーインクとクリアインクを本硬化させるために、第3紫外線照射ユニットUV3が配置される。
なお、仮硬化は、媒体に着弾したインク表面の粘度を高め、インクの移動を抑制する。このように、着弾したインクの表面の粘度を高めることによって、さらにそのインクの上に別のインクが着弾した場合であっても、インク同士が移動しにくくなり、ブリードを抑制することができる。また、本硬化は、巻き取りローラー23に媒体Mdが巻き取られる際に、インクにより媒体同士が付着しない程度にまで硬化させられる。
<プリンタードライバーによる処理の概要>
印刷処理は、プリンター1に接続されたコンピューター110から印刷データが送信されることにより開始する。当該印刷データは、プリンタードライバーによる処理により生成される。以下、プリンタードライバーによる処理について、図4を参照しながら説明する。図4は、プリンタードライバーによる処理の説明図である。
プリンタードライバーは、アプリケーションプログラムから画像データを受け取り、プリンター1が解釈できる形式の印刷データに変換し、印刷データをプリンターに出力する。アプリケーションプログラムからの画像データを印刷データに変換する際に、プリンタードライバーは、解像度変換処理・色変換処理・ハーフトーン処理・ラスタライズ処理・コマンド付加処理などを行う。
解像度変換処理は、アプリケーションプログラムから出力された画像データ(テキストデータ、イメージデータなど)を、紙に印刷する際の解像度(印刷解像度)に変換する処理である。例えば、印刷解像度が720×720dpiに指定されている場合、アプリケーションプログラムから受け取ったベクター形式の画像データを720×720dpiの解像度のビットマップ形式の画像データに変換する。なお、解像度変換処理後の画像データの各画素データは、RGB色空間により表される多階調(例えば256階調)のRGBデータである。この階調値は、RGB画像データに基づいて定められるものであり、以下指令階調値ともいう。
色変換処理は、RGBデータをCMYK色空間のデータに変換する処理である。なお、CMYK色空間の画像データは、プリンターが有するインクの色に対応したデータである。言い換えると、プリンタードライバーは、RGBデータに基づいて、CMYK平面の画像データを生成する。
この色変換処理は、RGBデータの階調値とCMYKデータの階調値とを対応づけたテーブル(色変換ルックアップテーブルLUT)に基づいて行われる。なお、色変換処理後の画素データは、CMYK色空間により表される256階調のCMYKデータである。
ハーフトーン処理は、高階調数のデータを、プリンターが形成可能な階調数のデータに変換する処理である。このハーフトーン処理により、256階調を示すデータが、2階調を示す1ビットデータや4階調を示す2ビットデータに変換される。ハーフトーン処理後の画像データでは、画素ごとに1ビット又は2ビットの画素データが対応しており、この画素データは各画素でのドットの形成状況(ドットの有無)などを示すデータになる。
なお、本実施形態では、カラーインクの画素データとして、後述するように、ドットの位置ずらしを行うか否か及びドットのサイズを示す3ビットのデータが生成される。また、クリアインクの画素データとして、ドットの有無とノズル検査の有無とを示す3ビットデータが生成される。その後、各ドットのサイズについてドット生成率が決められた上で、ディザ法・γ補正・誤差拡散法等を利用して、ドットを分散して形成するように画素データが作成される。
ラスタライズ処理は、マトリクス状に並ぶ画素データを、印刷時のドット形成順序に従って並べ替える処理である。例えば、各ドット形成処理に対応する画素データをそれぞれ抽出し、ドット形成処理の順序に従って並べ替える。
コマンド付加処理は、ラスタライズ処理されたデータに、印刷方式に応じたコマンドデータを付加する処理である。コマンドデータとしては、例えば媒体の搬送速度を示す搬送データなどがある。
これらの処理を経て生成された印刷データは、プリンタードライバーによりプリンター1に送信される。
<駆動振動生成回路の構成について>
本実施形態では、前述のように第1駆動信号生成回路65−1及び第2駆動信号生成回路65−2が用いられる。これら2つの構成はほぼ同様であるので、ここで第1駆動信号生成回路65−1を説明する。
図5は、第1駆動信号生成回路65−1の構成を示すブロック図である。駆動信号生成回路65は、波形メモリー651と、第1ラッチ回路652と、加算器653と、第2ラッチ回路654と、D/A変換器655と、電圧増幅部656と、電流増幅部657とを備えている。
なお、CPU62は、書込みイネーブル信号DENと、書込みクロック信号WCLKと、書込みアドレスデータA0〜A3とを第1駆動信号生成回路65−1に出力し、例えば16ビットの波形形成用データDATAを波形メモリー651に書込む。また、CPU62は、この波形メモリー651に記憶された波形形成用データDATAを読出すための読出しアドレスデータA0〜A3、波形メモリー651から読出した波形形成用データDATAをラッチするタイミングを設定する第1のクロック信号ACLK、ラッチした波形データを加算するためのタイミングを設定する第2のクロック信号BCLK及びラッチデータをクリアするクリア信号CLERを駆動信号生成回路65に出力する。
波形メモリー651は、CPU62から入力される駆動信号生成のための波形形成用データDATAを一時的に記憶するものである。
第1ラッチ回路652は、前述した第1のクロック信号ACLKによって波形メモリー651から必要な波形形成用データDATAを読み出して一時的に保持(ラッチ)するものである。
加算器653は、第1ラッチ回路652の出力と後述する第2ラッチ回路654から出力される波形生成データWDATAとを加算する。
第2ラッチ回路654は、加算器653の加算出力を前述した第2のクロック信号BCLKによってラッチする。
D/A変換器655は、第2ラッチ回路654から出力される波形生成データWDATAをアナログ信号に変換する。
電圧増幅部656は、D/A変換器655から出力されるアナログ信号を電圧増幅する。
電流増幅部657は、電圧増幅部656の出力信号を電流増幅して駆動信号COMを出力する。
なお、第1ラッチ回路652及び第2ラッチ回路654にはCPU62から出力されるクリア信号CLERが入力されており、このクリア信号CLERがオフ状態(ローレベル)となったときに、ラッチデータがクリアされる。
図6は、波形メモリー651へのデータ書き込みタイミングを示す図である。
波形メモリー651は、図6に示すように、指示したアドレスに夫々数ビットずつのメモリー素子が配列され、アドレスA0〜A3と共に波形データDATAが記憶される。具体的には、波形メモリー651には、CPU62が指示したアドレスA0〜A3に対して、クロック信号WCLKと共に波形データDATAが入力され、書込みイネーブル信号DENの入力によってメモリー素子に波形データDATAが記憶される。
図7は、波形メモリー651からのデータの読み出しと、駆動信号COMの生成のタイミングを示す図である。この例では、アドレスA0には単位時間当たりの電圧変化量として0となる波形データが書込まれている。同様に、アドレスA1には+ΔV1、アドレスA2には−ΔV2、アドレスA3には+ΔV3の波形データが書込まれている。また、クリア信号CLERによって第1ラッチ回路652及び第2ラッチ回路654の保存データがクリアされる。また、本実施形態では、駆動信号COMは、グランド電位から開始することとする。
この状態から、例えば、図6に示すようにアドレスA1の波形データが読み出され、且つ、第1クロック信号ACLKが入力されると、第1ラッチ回路652に+ΔV1のデジタルデータが保存される。保存された+ΔV1のデジタルデータは、加算器653を経て第2ラッチ回路654に入力され、この第2ラッチ回路654では、第2クロック信号BCLKの立ち上がりに同期して加算器653の出力を保存する。加算器653には、第2ラッチ回路654の出力も入力されるので、第2ラッチ回路654の出力(COM)は、第2クロック信号BCLKの立ち上がりのタイミングで+ΔV1ずつ加算される。この例(図7)では、時間幅T1の間、アドレスA1の波形データが読み出され、その結果、+ΔV1のデジタルデータが3倍になるまで加算されている。
同様にして、アドレスA0の波形データが読み出され、且つ、第1クロック信号ACLKが入力されると第1ラッチ回路652に保存されるデジタルデータは0に切替わる。この0のデジタルデータは、前述と同様に、加算器653を経て、第2クロック信号BCLKの立ち上がりのタイミングで加算されるが、デジタルデータが0であるので、実質的には、それ以前の値が保持される。この例では、時間幅T0の間、駆動信号COMが一定値に保持されている。
次いで、アドレスA2の波形データが読み出され、且つ、第1クロック信号ACLKが入力されると第1ラッチ回路652に保存されるデジタルデータは−ΔV2に切替わる。この−ΔV2のデジタルデータは、前述と同様に、加算器653を経て、第2クロック信号BCLKの立ち上がりのタイミングで加算されるが、デジタルデータが−ΔV2であるので、実質的には第2クロック信号に合わせて駆動信号COMは−ΔV2ずつ減算される。この例では、時間幅T2の間、駆動信号COMは、−ΔV2のデジタルデータが6倍になるまで減算されている。
再びアドレスA0の波形データが読み出され電圧変化量が0になると、それ以前の値が保持される。
このような処理によって駆動信号COMが生成される。なお、この駆動信号COMのうち上昇部分が、後述するキャビティ423の容積を拡大してインクを引き込む段階であり、駆動信号COMの下降部分がキャビティ423の容積を縮小してインク滴を噴射する段階である。ちなみに、駆動信号の波形は、前述からも容易に推察されるように、アドレスA0〜A3に書込まれる波形データ0、+ΔV1、−ΔV2、+ΔV3、第1クロック信号ASCK、第2クロック信号BSCKによって調整可能である。
<ヘッドユニットの構成について>
図8は、ヘッドユニットの下面のノズル配置の一例を示す図である。本実施形態において、プリンター1は、イエローインクヘッドユニット41Yと、マゼンタインクヘッドユニット41Mと、シアンインクヘッドユニット41Cと、ブラックインクヘッドユニット41Kと、クリアインクヘッドユニット41CLを備える。これらの外観構成は、ほぼ同様であるので、ここでは、クリアインクヘッドユニット41CLを例に説明を行う。
クリアインクヘッドユニット41CLは、複数のヘッド411を備える。複数のヘッド411は、図8に示されるように、所謂千鳥状に配置されている。これにより、媒体の全幅方向にわたってインクを噴射することができるようになっている。
また、各ヘッド411には2列のノズル列が形成されて居る。これら2列のノズル列のノズルについても所謂千鳥状に配列されている。これにより、媒体の幅方向(媒体の搬送方向と交差する方向)について、例えば、720dpiのノズルピッチを実現する。
なお、本実施形態のヘッド411では圧電式アクチュエータ(いわゆるピエゾ方式)を用いており、各ノズルに対応して圧電式アクチュエータが備えられている。
図9は、ヘッド411のノズルの周辺の断面図である。
ヘッド411は、図9に示すように、振動板421と、この振動板421を変位させる圧電式アクチュエータ422と、内部に液体であるインクが充填され且つ振動板421の変位により内部の圧力が増減されるキャビティ(圧力室)423と、このキャビティ423に連通し且つ当該キャビティ423内の圧力の増減によりインクを液滴として噴射するノズル424と、を少なくとも備えている。
更に詳述すると、ヘッド411は、ノズル424が形成されたノズル基板425と、キャビティ基板426と、振動板421と、複数の圧電素子427を積層した積層型の圧電式アクチュエータ422とを備えている。キャビティ基板426は、図示のように所定形状に形成され、これにより、キャビティ423と、これに連通するリザーバ428とが形成されている。また、リザーバ428は、インク供給チューブ429を介してインクカートリッジCTに接続されている。圧電式アクチュエータ422は、対向して配置される櫛歯状の第1電極431、第2電極432と、その電極(第1電極431、第2電極432)の各櫛歯と交互に配置される圧電素子427とを有している。また、圧電式アクチュエータ422は、その一端側が図9に示すように、中間層430を介して振動板421と接合されている。
このような構成からなる圧電式アクチュエータ422では、第1電極431と第2電極432との間に駆動信号COMが印加されることによって、図9の矢印で示すように上下方向に伸び縮みするモードを利用している。従って、この圧電式アクチュエータ422では、駆動信号COMが印加されると、振動板421に圧電式アクチュエータ422の伸縮による変位が生じてキャビティ423内の圧力が変化し、ノズル424からインク滴が噴射されるようになっている。具体的には、後述するように、キャビティ423の容積を拡大してインクを引き込み、次いでキャビティ423の容積を縮小してインク滴を噴射する。なお、噴射部は、キャビティ(圧力室)423、ノズル424、リザーバ428を含む。
図10は、圧電式アクチュエータ422の他の例を示す図である。なお、図中の符号は、図9のものを流用している。この図10の圧電式アクチュエータは、一般にユニモルフ型アクチュエータと呼ばれ、圧電素子427を二つの電極(第1電極431、第2電極432)で挟んだ簡単な構造である。この図10の構成の場合では、駆動信号が印加されることによって圧電素子427が図の上下方向に撓む。これにより、図9の積層型アクチュエータと同様に、振動板421に変位が生じて、インク滴を噴射する。この場合もキャビティ423の容積を拡大してインクを引き込み、次いでキャビティ423の容積を縮小してノズル424からインク滴を噴射する。
このようなヘッド411を備えたプリンター1では、インク切れ、インクの増粘、気泡の発生、目詰まり(乾燥)などの原因によって、ノズル424からインク滴が噴射すべきときに噴射しない(不噴射)というインク滴の噴射異常(所謂ドット抜け現象)を生じることがある。このような異常を検出するため、ノズル検査を行なうことが必要になる。
<ノズル検査について>
各ノズル424に対応する圧電式アクチュエータ422に駆動信号COMを印加すると、その際の圧力変動後、キャビティ423内に残留振動(正確には、図9の振動板421の自由振動)が発生する。この残留振動の状態から各ノズル424の状態(キャビティ423内の状態を含む)を検出することが可能である。
図11は、振動板421の残留振動を想定した単振動の計算モデルを示す図である。
駆動信号生成回路65から圧電式アクチュエータ422に駆動信号COM(駆動パルス)が印加されると、圧電式アクチュエータ422は駆動信号COMの電圧に応じて伸縮する。振動板421は圧電式アクチュエータ422の伸縮に応じて撓み、これによりキャビティ423の容積は拡大した後収縮する。このとき、インク室内に発生する圧力により、キャビティ423を満たすインクの一部が、ノズル424からインク滴として噴射される。この一連の振動板421の動作の際に、インク供給口の形状やインク粘度等による流路抵抗rと、流路内のインク重量によるイナータンスmと振動板421のコンプライアンスcによって決定される固有振動周波数で振動板421が自由振動を起こす(残留振動)。
この振動板421の残留振動の計算モデルは、圧力Pと、上述のイナータンスm、コンプライアンスCおよび流路抵抗rとで表せる。図11の回路に圧力Pを与えた時のステップ応答を体積速度uについて計算すると、次式が得られる。
Figure 2013230648
図12は、インクの増粘と残留振動波形の関係の説明図である。図の横軸は時間を示し、縦軸は残留振動の大きさを示している。例えばノズル424付近のインクが乾燥した場合には、インクの粘性が増加(増粘)する。インクが増粘すると、流路抵抗rが増加し振動周期や残留振動の減衰が大きくなる。
また、図13は、気泡混入と残留振動波形の関係の説明図である。図の横軸は時間を示し、縦軸は残留振動の大きさを示している。
例えば、気泡がインクの流路やノズル先端に混入した場合には、ノズル正常時に比べて、気泡が混入した分だけインク重量m(=イナータンス)が減少する。(2)式よりmが減少すると角速度ωが大きくなるので振動周期が短くなる(振動周波数が高くなる)。
これらのような場合、典型的にはノズル424からインクが噴射されなくなる。このため、用紙Sに印刷した画像においてドット抜けが生じる。また、ノズル424からインク滴が噴射されたとしても、インク滴の量が少量であったり、そのインク滴の飛行方向(弾道)がずれたりして目的の位置に着弾しない場合もある。本実施形態ではこれらのノズルのことを異常(噴射異常)ノズルと呼ぶ。
上述したように、異常ノズルにおける残留振動は、正常ノズルにおける残留振動とは異なる。そこで、本実施形態のプリンター1では、透明なクリアインクについて、前述したようなキャビティ423内の残留振動を残留振動検出回路55で検出することに基づいてノズルの検査(噴射異常の検査)を行なっている。
<残留振動検出回路について>
図14は、残留振動検出回路55の構成の一例を示す回路図である。なお、本実施形態の残留振動検出回路55は、クリアインクの各ノズルに対して共通に設けられている。
本実施形態の残留振動検出回路55は、キャビティ423内の圧力変化が圧電式アクチュエータ422に伝達されることを利用して検出するものであり、具体的には圧電式アクチュエータ422の機械的変位によって発生する起電力(起電圧)の変化を検出するものである。この残留振動検出回路55は、圧電式アクチュエータ422のグランド端(HGND印加側)を接地又は開放するスイッチ(トランジスタQ)と、圧電式アクチュエータ422に駆動信号COMのパルスを印加した後にグランド端を開放することで発生する残留振動の交流成分を増幅する交流増幅器56と、増幅された残留振動VaOUTと基準電圧Vrefとを比較する比較器(コンパレータ)57とを有して構成されている。このうち、交流増幅器56は、直流成分を除去するコンデンサCと、基準電圧Vrefの電位を基準として抵抗R1、R2で決まる増幅率で反転増幅する演算器AMPとで構成されている。また、抵抗R3は、トランジスタQのオンオフの切り替わり時における急激な電圧変化を抑制するために設けられている。
以上の構成により、残留振動検出回路55中のトランジスタQのゲート電圧(ゲート信号DSEL)がハイレベル(以下、Hレベルともいう)になるとトランジスタQがオンし、圧電式アクチュエータ422のグランド端が接地された状態になり、駆動信号COMが圧電式アクチュエータ422に供給される。逆に、各残留振動検出回路55中のトランジスタQのゲート電圧(ゲート信号DSEL)がローレベル(以下、Lレベルともいう)になるとトランジスタQがオフし、圧電式アクチュエータ422の起電力が残留振動検出回路55で取出される。そして、残留振動検出回路55によって残留振動の検出が行われ、その検出結果がパルスPOUTとして出力される。なお、図中の符号HGNDは、圧電式アクチュエータ422のグランド端への信号線(接地ライン)である。
図15は、残留振動検出回路55の比較器57の入力と出力の関係の一例を示す図である。
比較器57の非反転入力端子(+端子)には基準電圧Vrefが印加され、反転入力端子(−端子)には残留振動VaOUTが印加される。比較器57は、+端子の電圧(Vref)が−端子の電圧(VaOUT)よりも大きければHレベルを出力し、+端子の電圧(Vref)が−端子の電圧(VaOUT)よりも小さければLレベルを出力する。よって、図に示すように残留振動VaOUTの振動に応じたパルス(COMP出力)が出力される。本実施形態では、このパルス出力(COMP出力)のパルス周期(振動周期Tt)に基づいて、ノズル424の検査を行う。
なお、増粘については、図12よりパルス周期(振動周期Tt)は変化しない。そこで、この場合、パルス数を見て検査を行う。例えば、増粘が大きい場合、増粘が小さい場合と比べてパルスの減衰率が大きいのでパルス(残留振動検出回路55で検出されるパルス)の数が少なくなる。よってパルス数に基づいて増粘の検査を行うことができる。
<ヘッド制御部の構成について>
図16は、ヘッドユニット40のヘッド制御部HCの構成の一例の説明図である。本実施形態において、ヘッド制御部HCはインク色毎に設けられる。すなわち、ヘッドユニット毎に設けられる。ここでは、クリアインクについてのヘッド制御部HCを例に説明を行う。
図16に示すヘッド制御部HCは、第1シフトレジスタ81Aと、第2シフトレジスタ81Bと、第3シフトレジスタ81Cと、第1ラッチ回路82Aと、第2ラッチ回路82Bと、第3ラッチ回路82Cと、デコーダー83と、制御ロジック84と、スイッチ86を備えている。なお、制御ロジック84を除いた各部は、それぞれ圧電式アクチュエータ422毎(ノズル424毎)に設けられている。
図16には、残留振動検出回路55が示されている。但し、この残留振動検出回路55は、カラーインクのヘッド制御部HCには設けられていない。これは、カラーインクでは、イメージセンサーユニット53によりその噴射異常を検出するためである。
なお、本実施形態の残留振動検出回路55はクリアインクの各ノズル424に対して共通に設けられており、残留振動検出回路55には、各圧電式アクチュエータ422のグランド端側への信号線(接地ラインHGND)が入力されている。
本実施形態の場合、フレキシブルケーブル71中の伝送線には、駆動信号COM、ラッチ信号LAT、チャンネル信号CH、画素データSI、転送用クロックSCK、及び接地ラインHGNDの各伝送線がある。そして、ヘッド制御部HCには、コントローラー60からフレキシブルケーブル71の各伝送線を介して、駆動信号COM、ラッチ信号LAT、チャンネル信号CH、画素データSI、転送用クロックSCKが送信される。以下、これらの信号について説明する。
ラッチ信号LATは、繰り返し周期T(1画素の区間を媒体が搬送される期間)を示す信号である。ラッチ信号LATは、印刷ドラム21の回転に応じて出力されるロータリー式エンコーダーの信号に基づいて、コントローラー60によって生成され、制御ロジック84とラッチ回路(第1ラッチ回路82A、第2ラッチ回路82B、第3ラッチ回路82C)に入力される。チェンジ信号CHは、駆動信号COMに含まれる駆動パルスを圧電式アクチュエータ422に印加する区間を示す信号である。チェンジ信号CHも、印刷ドラム21の回転に応じて出力されるロータリー式エンコーダーの信号に基づいてコントローラー60によって生成され、制御ロジック84に入力される。
画素データSIは、カラーインクについては、画素の位置をずらすか否かを示す信号及び各画素のドットサイズを示す信号である。また、クリアインクについては、ノズル検査を行うか否か及び各画素のドットサイズを示す信号である。この画素データは、1個のノズル424に対して3ビットずつで構成されている。例えば、ノズル数が64個の場合、3ビット×64の画素データSIが繰り返し周期T毎にコントローラー60から送られてくることになる。なお、画素データSIは、転送用クロックSCKに同期して、第1シフトレジスタ81A、第2シフトレジスタ81B、及び、第3シフトレジスタ81Cに入力される。
転送用クロックSCKは、コントローラー60から送られる画素データSIやチャンネル信号CHを、制御ロジック84や各シフトレジスタ(第1シフトレジスタ81A、第2シフトレジスタ81B、第3シフトレジスタ81C)にセットする際に用いられる信号である。
次に、ヘッド制御部HCで生成される信号について説明する。ヘッド制御部HCでは、選択信号q20〜q27(カラーインクについてはq10〜q16)、スイッチ制御信号SW、印加信号が生成される。
選択信号q20〜q27は、ラッチ信号LATとチェンジ信号CHに基づいて、制御ロジック64で生成される。そして生成された選択信号q20〜q27は、圧電式アクチュエータ422毎に設けられたデコーダー83にそれぞれ入力される。
スイッチ制御信号SWは、各ラッチ回路(第1ラッチ回路82A、第2ラッチ回路82B、第3ラッチ回路82C)にラッチされた画素データ(3ビット)に基づいて、選択信号q20〜q27の何れかがデコーダー83によって選択されたものである。各デコーダー83で生成されたスイッチ制御信号SWは、対応するスイッチ86にそれぞれ入力される。
印加信号は、駆動信号COMとスイッチ制御信号SWに基づいてスイッチ86から出力される。この印加信号は、各スイッチ86と対応する圧電式アクチュエータ422にそれぞれ印加される。
<ヘッド制御部HCの動作について>
ヘッド制御部HCは、コントローラー60からの画素データSIに基づき、インクを噴射させるための制御及びクリアインクについてはノズル検査をするための制御を行う。すなわち、ヘッド制御部HCは、印刷データに基づいてスイッチ86のオン/オフを制御し、駆動信号COMの必要な部分(期間)を選択的に圧電式アクチュエータ422へ印加させている。言い換えると、ヘッド制御部HCは、各圧電式アクチュエータ422の駆動を制御している。
本実施形態では、画素データSIが3ビットで構成されている。そして、転送用クロックSCKに同期して、この画素データSIがヘッド41へ送られてくる。さらに、画素データSIの上位ビット群が各第1シフトレジスタ81Aにセットされ、中位ビット群が各第2シフトレジスタ81Bにセットされ、下位ビット群が各第3シフトレジスタ81Cにセットされる。第1シフトレジスタ81Aには第1ラッチ回路82Aが電気的に接続され、第2シフトレジスタ81Bには第2ラッチ回路82Bが電気的に接続され、第3シフトレジスタ81Cには第3ラッチ回路82Cが電気的に接続されている。そして、コントローラー60からのラッチ信号LATがHレベルになると、各第1ラッチ回路82Aは対応する画素データSIの上位ビット(SIH)をラッチし、各第2ラッチ回路82Bは画素データSIの中位ビット(SIM)をラッチし、各第3ラッチ回路82Cは画素データSIの回ビット(SIL)をラッチする。
第1ラッチ回路82A、第2ラッチ回路82B、及び第3ラッチ回路82Cでラッチされた画素データSI(上位ビットと中位ビットと下位ビットのセット)はそれぞれ、デコーダー83に入力される。デコーダー83は、第1ラッチ回路82A、第2ラッチ回路82B、及び第3ラッチ回路82Cにラッチされた画素データSIに応じて、制御ロジック84から出力される選択信号q20〜q27のうちの一つの選択信号を選択し、選択された選択信号をスイッチ制御信号SWとして出力する。各スイッチ86は、スイッチ制御信号SWに応じてオン/オフされて、駆動信号COMの必要な部分(期間)を選択的に圧電式アクチュエータ422へ印加する。
図17Aは、第1駆動信号COM1の説明図である。図17Aには、カラーインクの噴射に用いられる第1駆動信号COM1が示されている。第1駆動信号COM1は、繰り返し周期Tが繰り返し出力される。繰り返し周期Tは、1seg及び2segの2つのセグメント(それぞれのセグメントが「区間」に相当する)に分けられる。
第1駆動信号COM1において、各セグメントは、ともに第1駆動パルスPS11、第2駆動パルスPS12、及び、第3駆動パルスPS13を含む。ここでは、これら3つの駆動パルスの形状はほぼ同じ形状である。
後述するように、第1駆動信号COM1では、1回の繰り返し周期において1segか2segのいずれかが選択的に使用される。例えば、通常は1segが選択されるが、ドットを形成する位置を微調整するときにおいて2segが選択される。
図17Bは、第2駆動信号COM2の説明図である。図17Bには、クリアインクの噴射及びノズル検査に用いられる第2駆動信号COM2が示されている。第2駆動信号COM2においても、第1駆動信号COM1と同じ周期Tにて繰り返し周期Tが出力される。繰り返し周期Tは、1seg及び2segの2つのセグメントに分けられる。
第2駆動信号COM2において、1segは、第1駆動パルスPS21、第2駆動パルスPS21、及び、第3駆動パルスPS23を含む。ここでは、これら3つの駆動パルスの形状はほぼ同じ形状である。
また、2segは、第4駆動パルスPS24を含む。第4駆動パルスPS24は、クリアインクのノズル検査に用いられるための駆動パルスであって、インクを噴射させない駆動パルスである。2segでは、1segにおける駆動パルスが圧電式アクチュエータ422に印加されてから、圧電式アクチュエータ422が制振するための制振区間が設けられており、この制振区間の経過後に第4駆動パルスPS24が生成される。また、第4駆動パルスPS24の生成が完了してから、繰り返し周期Tの最後までは、第4駆動パルスPS24を用いた検査期間となる。
クリアインクのための第2駆動信号COM2の2segにおいて、制振区間は検査期間よりも長いので、検査用の波形(ここでは、第4駆動パルスPS4)は、検査用の波形を含む区間(ここでは、2seg)の後半以降で出力されるといえる。
第2駆動信号COM2では、1segによりクリアインクが噴射され、さらに、クリアインクを噴射するノズルのノズル検査をするときにおいて、2segも用いられる。
図18は、カラーインクについての画素データSIの説明図である。前述の画素データSIは、3ビットで表現される。最上位ビットはドット位置ずらしを行うか否かを示すビットである。このビットが「0」のときにドット位置ずらしは行われず、「1」のときにドット位置ずらしが行われる。後続する2ビットは、ドットサイズを表すビットである。「00」においてドットは形成されず、「01」では小ドットが形成される。また、「10」では、中ドットが形成され、「11」では、大ドットが形成される。
図19は、カラーインクの噴射における駆動パルスの説明図である。図19には、第1駆動信号COM1と、画素データSIに対応する選択信号q10〜q16が示されている。また、各選択信号が選択されたときにおける駆動波形が示されている。
例えば、画素データSIが「010」のとき、選択信号はq12のようになる。このとき、最上位ビットが「0」であるから、1segが選択される。また、1segの最初の区間における第1駆動パルスPS11と2番目の区間における第2駆動パルスPS12とが選択された結果、中ドットが形成される。
また、例えば、画素データSIが「101」のとき、選択信号はq14のようになる。このとき、最上位ビットが「1」であるから、2segが選択される。また、2segの最初の区間における第1駆動パルスPS11のみが選択された結果、小ドットが形成される。なお、2segは1segよりも後の区間であるため、2segの駆動パルスで形成されるドットは1segの駆動パルスで形成されるドットよりも搬送方向について上流側にずれる。このように、1seg又は2segを選択することにより、ドットの形成位置を微調整することができる。
図20は、クリアインクについての画素データSIの説明図である。クリアインクについての画素データSIも3ビットで表現される。最上位ビットは、ノズル検査を行うか否かを示すビットである。このビットが「0」のときに、対応するノズルのノズル検査は行われず、「1」のときに対応するノズルのノズル検査が行われる。後続する2ビットは、クリアインクのドットサイズを示すビットである。「00」においてクリアインクのドットは形成されず、「01」では、小ドットが形成される。また、「10」では、中ドットが形成され、「11」では、大ドットが形成される。
図21は、クリアインクの噴射における駆動パルスの説明図である。図21には、第2駆動信号COM2と、クリアインクの画素データSIに対応する選択信号q21〜q27が示されている。また、各選択信号が選択されたときにおける印加信号が示されている。
例えば、クリアインクの画素データSIが「010」のとき、選択信号は、q22のようになる。このとき、最上位ビットが「0」であるから、対応するノズルのノズル検査は行われない。よって、駆動パルスPS24は出力されない。また、1segの最初の区間における第1駆動パルスPS21と2番目の区間における第2駆動パルス22が選択された結果、中ドットが形成される。
また、例えば、クリアインクの画素データSIが「101」のとき、選択信号はq25のようになる。このとき、最上位ビットが「1」であるから、対応するノズルのノズル検査が行われる。よって、駆動パルスPS24は出力される。また、1segの最初の区間における第1駆動パルス21が選択された結果、小ドットが形成される。つまり、対応する噴射部は小ドットを形成しつつ、その後、そのノズルの圧電式アクチュエータ422にはノズル検査用の駆動パルスPS24が印加され、前述のノズル検査が行われることになる。なお、残留振動検出回路55は、クリアインクのノズル列において共通に使用されるので、ノズル検査を行うことができるノズルは1つの繰り返し期間Tにおいて1つのみである。よって、1つの繰り返し期間Tにおいて最上位ビットが「1」となるのは、残留振動検出回路55を共通に備える各ノズル424のうち、噴射異常の検査を行う対象のノズルのみについてである。本実施形態では、1つのノズル毎に検査を行うために、1つの繰り返し期間Tにおいて最上位ビットが「1」となるのは、クリアインクの各ノズル424のうちの1つのノズルのみとする。
検査用の波形を含む区間では、検査用の波形により生じた信号が検出回路へ入力され、画像形成用の波形を含む区間では、画像形成用の波形により生じた信号が検出回路へ入力されない。なお、画像形成用の波形を含む区間は、キャビティ423内の容積を増減させてインク滴をノズル424から噴射させるための駆動パルスを、少なくとも1つは含む。また、画像形成用の波形を含む区間は、インク滴をノズル424から噴射させずにノズル424におけるメニスカスを振動させるための駆動パルスを含んでいてもよい。また、検査用の波形を含む区間は、キャビティ423内の容積を増減させてインク滴をノズル424から噴射させるための駆動パルスや、インク滴をノズル424から噴射させずにノズル424におけるメニスカスを振動させるための駆動パルスを含んでいてもよい。
このようにすることにより、本実施形態のように連続給紙が行われるプリンターにおいて印刷を停止させることが困難な状況化でも、クリアインクの噴射異常の検査を行いながら印刷を行うことができる。さらに、カラー印刷においては、ドット位置ずらしも可能なことから、適宜これを行うことによって印刷品質を向上させることができる。
上記の実施例ではクリアインクのノズルについての検査(噴射異常の検査)を残留振動検出回路55を用いて行い、カラーインクのノズルについての検査をイメージセンサーユニット53を用いて行ったが、これに限るものではない。たとえば、イメージセンサーユニット53により検出した光学的な変化が異なる2種類のインク(第1インクと第2インク)のノズルについての検査を行う場合に、第2インクの光学的な変化が第1のインクの光学的な変化よりも大きければ、第1インクのノズルについての検査を残留振動検出回路55を用いて行い、第2インクのノズルについての検査をイメージセンサーユニット53を用いて行ってもよい。すなわち、光学的な変化が相対的に小さいインクのノズルについての検査を残留振動検出回路55を用いて行い、光学的な変化が相対的に大きいインクのノズルについての検査をイメージセンサーユニット53を用いて行ってもよい。
また、上記実施例において、振動板421の振動を検出する場合だけでなく、残留振動の計算モデルにて説明したような、この振動の変化に寄与するようなものを検出する場合も含む。たとえば、キャビティ423内における圧力変化を検出する場合や、インク粘度を検出する場合も、振動を検出することに含まれる。実施例では圧電式アクチュエータ422からの信号を検出したが、これに限るものではない。たとえば、圧電式アクチュエータ422とは別体としての圧力センサーを設け、この圧力センサーからの信号を検出回路(残留振動検出回路55に相当)へ入力することで振動を検出してもよい。
また、クリアインクのための第2駆動信号COM2の2segにおいて、第4駆動パルスPS4だけでなく、キャビティ423内の容積を増減させてインク滴をノズル424から噴射させるための駆動パルスや、インク滴をノズル424から噴射させずにノズル424におけるメニスカスを振動させるための駆動パルスを含んでいてもよい。その場合に、第2駆動信号COM2の1segにおける駆動パルスの数は、第2駆動信号COM2の2segにおける駆動パルスの数よりも多くても良い。第2駆動信号COM2の2segにおいては、検査用の波形を含む区間として検査期間を含める必要があるが、第2駆動信号COM2の1segにおいては、このような必要性がないからである。第2駆動信号COM2の1segにおける駆動パルスの数が、第2駆動信号COM2の2segにおける駆動パルスの数よりも少ない場合と比較して多い場合の方が、繰り返し周期T内で形成できるドットの数を増やせるので画質的に有利となる。
また、上記の実施例では、カラーインクのための第1駆動信号COM1において、1segと2segとが選択的に使用され、クリアインクのための第2駆動信号COM2において、1segと2segとがともに使用されたが、これに限るものではない。たとえば、第1駆動信号COM1においても第2駆動信号COM2においても、1segと2segとがともに使用されてもよい。その場合であっても、画像の形成中にクリアインクの噴射異常の検査を行うことができる。
また、クリアインクのための第2駆動信号COM2の2segにおいて、第4駆動パルスPS4はインクを噴射させない駆動パルスであったが、これに限られない。インクを噴射させる駆動パルスを用いて、噴射部における振動を検出してもよい。
また、上記の実施例では、プリンター1は、ヘッドユニット40に対して媒体Mdを搬送する、いわゆるライン走査を行ったが、媒体Mdに対してヘッドユニット40を移動させる、いわゆるシリアル走査を行ってもよい。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、印刷装置としてプリンター1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<ヘッドについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを噴射していた。しかし、液体を噴射する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
1 プリンター、
20 搬送ユニット、21 印刷ドラム、22 給紙ドラム、23 巻き取りドラム、
30 紫外線照射ユニット、
40 ヘッドユニット、
50 検出器群、53 イメージセンサー、55 残留振動検出回路、
56 交流増幅器、57 比較器、
60 コントローラー、61 インターフェイス部、62 CPU、
63 メモリー、64 ユニット制御回路、65 駆動信号生成回路、
81A 第1シフトレジスタ、81B 第2シフトレジスタ、81C 第3シフトレジスタ、
82A 第1ラッチ回路、82B 第2ラッチ回路、82C 第3ラッチ回路、
83 デコーダー、84 制御ロジック、86 スイッチ、
421 振動板、422 圧電式アクチュエータ、423 キャビティ、
424 ノズル、425 ノズル基板、426 キャビティ基板、
427 圧電素子、428 リザーバ、429 インク供給チューブ、
430 中間層、431 第1電極、432 第2電極、
651 波形メモリー、652 第1ラッチ回路、653 加算器、
654 第2ラッチ回路、655 D/A変換器、
656 電圧増幅部、657 電流増幅部、
Md 媒体、
UV1 第1紫外線照射ユニット、UV2 第2紫外線照射ユニット、
UV3 第3紫外線照射ユニット

Claims (8)

  1. 第1インクをノズルから噴射させる第1駆動素子を有する第1噴射部と、
    第2インクをノズルから噴射させる第2駆動素子を有する第2噴射部と、
    前記第1駆動素子に印加する第1駆動信号を生成する第1駆動信号生成部と、
    前記第2駆動素子に印加する第2駆動信号であって、前記第1駆動信号と異なる第2駆動信号を生成する第2駆動信号生成部と、
    前記第2噴射部における振動を検出し、当該振動に基づいて前記第2噴射部を検査する検査部と、
    前記第1駆動信号を前記第1駆動素子に印加して前記第1インクを噴射させるとともに、前記第2駆動信号を前記第2駆動素子に印加して前記第2インクを噴射させて媒体に画像を形成させる制御部であって、当該画像の形成中に前記検査部に前記第2噴射部の検査を行わせる制御部と、
    を備える印刷装置。
  2. 前記第1インクはカラーインクであり、前記第2インクはクリアインクである、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1駆動信号及び前記第2駆動信号は、共通の繰り返し周期内において複数の区間を有し、
    前記第1駆動信号は、画像形成用の波形を含む区間を複数有し、
    前記第2駆動信号は、画像形成用の波形を含む区間と検査用の波形を含む区間とを含み、
    前記画像の形成時において、前記第1駆動信号は前記画像形成用の波形を含む複数の区間が選択的に使用され、前記第2駆動信号は前記画像形成用の波形を含む区間と前記検査用の波形を含む区間とが使用される、請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記第1駆動信号において、前記画像形成用の波形を含む区間の波形は、前記画像形成用の波形を含む区間で共通の波形であり、
    前記第2駆動信号において、前記画像形成用の波形を含む区間の波形と前記検査用の波形を含む区間の波形とが異なる、請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記検査用の波形を含む区間において、前記検査用の波形は当該検査用の波形を含む区間の後半以降で出力される、請求項3又は4に記載の印刷装置。
  6. 前記検査部は、前記振動の周期及び減衰率の少なくともいずれか一方に基づいて、前記第2噴射部の噴射異常を検査する、請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. さらに、形成された前記画像を検査する画像検査装置を備え、
    前記第1噴射部の噴射異常は、前記画像検査装置が読み取った前記画像に基づいて検査される、請求項1〜6のいずれかに記載の印刷装置。
  8. 第1インクをノズルから噴射させる第1駆動素子に印加する第1駆動信号を生成することと、
    第2インクをノズルから噴射させる第2駆動素子に印加する第2駆動信号であって、前記第1駆動信号と異なる第2駆動信号を生成することと、
    前記第1駆動信号を前記第1駆動素子に印加して第1噴射部から前記第1インクを噴射させるとともに、前記第2駆動信号を前記第2駆動素子に印加して第2噴射部から前記第2インクを噴射させて媒体に画像を形成させることと、
    を含み、前記画像の形成中に前記第2噴射部の振動を検出し、当該振動に基づいて第2噴射部を検査する、検査方法。
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