図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施形態>
図1は、本実施の形態における消耗品発注システムの全体概要の一例を示す図である。図1に示されるように、消耗品発注システム(印刷制御システム)1は、ネットワーク102にそれぞれ接続された複数の複合機(以下、「MFP」という)100と、サーバPC101と、携帯端末(印刷制御装置)110と、PC(印刷制御装置)120,130とを含む。MFP(印刷装置)100は、画像形成装置の一例であり、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の複数の機能を備える。
複数のMFP100と、携帯端末110と、PC120,130とは、それぞれがネットワーク102を介して接続され、互いに通信が可能である。ネットワーク102は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。ネットワーク102は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)等であってもよい。
また、ネットワーク102は、ゲートウェイを介してインターネット105に接続されており、複数のMFP100、携帯端末(印刷制御装置)110およびPC(印刷制御装置)120,130は、それぞれインターネット105に接続されたサーバPC101と通信が可能である。なお、衛星通信インフラ103を利用して通信を行ってもよい。
本実施の形態におけるサーバPC101は、MFP100の消耗品を販売する販売社が設置するサーバである。販売社としては、例えば、MFP100をリースするリース会社、MFP100を販売する販売店、MFP100のメーカー、消耗品メーカー、クラウドプロバイダー(クラウドコンピューティングサービスを提供する専用事業者)等である。
PC120,130は、一般的なパーソナルコンピュータであり、MFP100を制御するためのドライバプログラムがインストールされている。このため、PC120,130は、プリントデータをMFP100に送信し、そのプリントデータの画像を形成させることができる。
図2は、MFPの概略構造の一例を示す縦断面図である。図2に示されるように、MFP100は、画像形成ユニット20と原稿読取ユニット30とを備える。画像形成ユニット20は、4つの画像形成ステーションP1〜P4を備えることができる構成である。4つの画像形成ステーションP1〜P4はそれぞれ、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4、5つのトナーカートリッジ98を備えており、基本的に同一の構成を有している。但し、各画像形成ステーションPは、それぞれ個々に識別情報を有しており、後述する制御部201は、画像形成ステーションPを個々に判別できるようになっている。4つの画像形成ステーションPを備えることで、MFP100は、4色のトナー(現像剤)を用いて画像を形成することができる。4色のトナーはそれぞれ、黒(B1,B2)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)であり、5つのトナーカートリッジ98にそれぞれ収容されている。なお、B1を収容したトナーカートリッジ98がトナー切れになると、自動的にB2を収容したトナーカートリッジ98に切り換わる構成である。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、非接触型の他、ローラ型やブラシ型等の接触型の帯電器が用いられることもある。
露光ユニット8は、帯電された感光体ドラム3の表面を、入力された画像データに応じて露光することにより、画像データに応じた静電潜像を形成するものである。なお、露光ユニット8は、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成する他、発光素子をアレイ状に並べた、例えばELやLED書込みヘッドを用いることもできる。
現像装置2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を、トナーを用いて顕在化することにより現像する。それぞれの感光体ドラム3上の静電潜像は、画像データに含まれる各色成分ごとに形成され、現像装置2それぞれにより現像される。
クリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64および中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。中間転写ローラ64は、4つの画像形成ステーションP1〜P4に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63および中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上に多色のトナー像を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述したように、各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61で積層される。このように、積層された画像情報は中間転写ベルト61の回転によって、後述の用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ10は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)が用いられる。
また、上述したように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写されず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触する、例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用する用紙を蓄積しておくためのトレイであり、MFP100における露光ユニット8の下側に設けられている。また手差し給紙カセット82にも画像形成に使用する用紙を置くことができる。また、MFP100の上部に設けられている排紙トレイ91は、印刷済みの用紙をフェイスダウンで集積するためのトレイである。
またMFP100には、給紙カセット81および手差し給紙カセット82の用紙を転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81ないし手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜12dは、用紙の搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。同様にピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されている用紙を一旦保持するものである。レジストローラ13は、感光体ドラム3上のトナー像の先端と用紙の先端とを合わせるタイミングで用紙を転写ローラ10に搬送する機能を有している。
また、レジストローラ13における用紙の搬送方向の下流側には、レジストローラ13に近接して用紙検出センサ14が配置されている。用紙検出センサ14は、レジストローラ13を通過する用紙を検出するもので、例えばフォトインタラプタで構成されたレジストセンサである。
定着ユニット7は、ヒートローラ71および加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71および加圧ローラ72は、用紙を挟んで回転するようになっている。また、ヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部201(図6参照)によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーを用紙に熱圧着することにより、用紙に転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、用紙に対して熱定着させる機能を有している。また、ヒートローラ71を外部から定着するための外部定着ベルト73が設けられている。
次に、用紙搬送路Sを詳細に説明する。上述のように、MFP100には予め用紙を収納する給紙カセット81および手差し給紙カセット82が設けられている。これら給紙カセット81,82から用紙を給紙するために、ピックアップローラ11a,11bが配置され、用紙を1枚ずつ用紙搬送路Sに導くようになっている。
給紙カセット81,82それぞれから搬送される用紙は用紙搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、用紙の先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、用紙上に画像情報が書き込まれる。その後、用紙は定着ユニット7を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、その後に配された搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
用紙搬送経路Sは、用紙に対する片面印字要求のときのものであるが、これに対して両面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し、定着ユニット7を通過した用紙の後端が最終の搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによって用紙を搬送ローラ12c,12dに導く。そして、その後レジストローラ13を経て用紙裏面に印字が行われた後に用紙が排紙トレイ91に排出される。
原稿読取ユニット30は、主として自動原稿給紙装置29および走査部90を有している。自動原稿給紙装置29の載置台に載置された複数の原稿用紙は、順次、走査部90の上部へ供給され、原稿の読み取りが行われる。
図3は、現像装置2の断面図である。現像装置2は、現像槽111内に、感光体ドラム3と対向するように配置された現像ローラ114を有し、現像ローラ114によって感光体ドラム3の表面にトナーを供給して、感光体ドラム3の表面に形成された静電潜像を顕像化する(現像する)装置である。
現像装置2は、現像ローラ114の他に、現像槽111、現像槽カバー115、ドクターブレード116、第1搬送部材112、第2搬送部材113、仕切り板117、トナー濃度センサ119を備えている。
現像槽111は、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤(以下、単に「現像剤」という。)を収容する槽である。また、現像槽111には、現像ローラ114、第1搬送部材112、第2搬送部材113等が配設されている。なお、本実施形態のキャリアは、磁性を有する磁性キャリアである。
現像槽111の上側には、取り外し可能な現像槽カバー115が設けられている。さらに、現像槽カバー115には、現像槽111内に未使用のトナーを補給するためのトナー補給口(図示せず)が形成されている。
現像槽111には、第1搬送部材112と第2搬送部材113との間に仕切り板117が配設されている。仕切り板117は、第1搬送部材112及び第2搬送部材113の各軸方向に平行に延設されている。現像槽111の内部は、仕切り板117によって、第1搬送部材112が配されている第1搬送路Pと、第2搬送部材113が配されている第2搬送路Qとに区画される。
仕切り板117は、第1搬送部材112及び第2搬送部材113の各軸方向の両端部において、現像槽111の内側の壁面から離間して配置されている。これにより、現像槽111には、第1搬送部材112及び第2搬送部材113の各軸方向の両端部付近において、第1搬送路Pと第2搬送路Qとを連通する連通路が形成されている。
第1搬送部材112及び第2搬送部材113は、互いの周面同士が仕切り板117を介して対向するように且つ互いの軸同士が平行になるように並列され、互いに逆方向に回転するように設定されている。そして、第1搬送部材112と第2搬送部材113とは、現像剤を搬送する方向が互いに逆向きとなるように設定されている。
第1搬送部材112は、螺旋状の第1搬送羽根112aと第1回転軸112bからなるスクリューオーガと、ギアにより構成されている。第2搬送部材113は、螺旋状の第2搬送羽根113aと第2回転軸113bからなるスクリューオーガと、ギアにより構成されている。第1搬送部材112及び第2搬送部材113は、モータ等の駆動手段(図示せず)によって回転駆動することにより現像剤を攪拌すると共に搬送するようになっている。
現像ローラ114は、図示しない駆動手段によって軸心回りに回転駆動するマグネットローラであり、現像槽111の現像剤を表面に汲み上げて担持し、表面に担持している現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム3に供給するものである。
現像ローラ114で搬送される現像剤は、最近接部分で感光体ドラム3と接触する。この接触領域が現像ニップ部Nであり、現像ニップ部Nでは、現像ローラ114に接続される図示しない電源から現像ローラ114に対して現像バイアス電圧が印加され、現像ローラ114表面の現像剤から感光体ドラム3表面の静電潜像へトナーが供給される。
現像ローラ114の表面に近接する位置にはドクターブレード116が配されている。
ドクターブレード116は、現像ローラ114の軸線方向に平行に延びる板状部材であり、現像ローラ114の鉛直方向下方において、その短手方向の一端が現像槽111によって支持され、かつ他端が現像ローラ114表面に対して間隙を有して離隔するように設けられる。ドクターブレード116の材料としては、ステンレス鋼が使用できるが、アルミニウムや合成樹脂なども使用できる。
トナー濃度センサ119は、第1搬送部材112の鉛直方向下側の現像槽111の底面、すなわち、第1搬送路Pの底面に装着され、センサ面が現像槽111の内部に露出するように設けられている。
トナー濃度センサ119は、例えば透磁率センサであり、現像装置2の底面周辺の単位体積当りのキャリアに含まれる鉄分の透磁率を読み取る。透磁率が大きいほどトナー濃度は小さい。トナー濃度センサ119は、読み取った透磁率を制御部201に出力する。
図4は、トナーカートリッジの一例を示す図である。図4(a)はトナーカートリッジの概観を示す斜視図であり、図4(b)はトナーカートリッジの正面図である。図4(a),(b)に示されるように、トナーカートリッジ98は、トナーカートリッジ本体と、その正面側に設けられた記憶部150とを含む。トナーカートリッジ本体部141には、4種類のトナーのうちいずれかが収容されており、収容されているトナーがそれに対応する現像装置2に補給口143から補給される。
記憶部150は、ビス155a,155bと、端子153と、位置決めボス151a,151bとを備える。記憶部150は、トナーカートリッジ本体部141の取付位置においてビス155a,155bにより固定される。また、記憶部150は、画像形成ユニット20におけるトナーカートリッジ98の取付位置において位置決めボス151a,151bにより固定される。これにより、記憶部150の端子153とMFP100の端子とが接触するので、記憶部150とMFP100とは電気的に接続される。これにより、MFP100は、記憶部150と通信が可能であり、記憶部150に記憶された情報を抽出する。
なお、ここでは記憶部150を接触式の不揮発性メモリとしているが、これに限定するものではない。記憶部150は、ICチップ、バーコード、QRコード(登録商標)のような無線を用いた非接触式であってもよい。
また、トナーカートリッジ98には、商品およびサービスのライフサイクル全体(原料調達から廃棄・リサイクルまで)で排出される温室効果ガスを二酸化炭素の量に換算した換算値を示すカーボンフットプリントマーク(登録商標)が付されていてもよい。図5に、トナーカートリッジ98の梱包材にカーボンフットプリントマーク161が付された例を示す。これにより、環境意識の高いユーザに対して、トナーカートリッジ98の製造メーカーが温室効果ガス削減に積極的に取り組んでいることを容易に視認させることができる。なお、カーボンフットプリントマーク161は、トナーカートリッジ98自体に付されていてもよい。
さらに、カーボンフットプリントマーク161に加えて、カーボンフットプリントマークの説明文が付されていてもよい。図5の例では、トナーカートリッジ98の梱包材の領域163に説明文が付されている。これにより、特に環境意識の高いユーザに対して、温室効果ガス削減に取り組んでいる消耗品メーカーであることを容易に視認させて、安心感を与えることができる。また、環境意識の低いユーザに対しては、温室効果ガスを削減することの重要性に気付かせてこれを促すことができ、延いては地球温暖化防止に貢献することができる。なお、温室効果ガスとしては、京都議定書で対象となったCO2、CH4、N2O、HFCS、PFCSおよびSF6の6種類を含む。
CO2排出量は、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を活用して、下記一般式で算定される。
一般式:CO2排出量=Σ(活動量i×CO2排出原単位)
iは上述した原材料調達から廃棄・リサイクルの活動量(プロセス)を示す。CO2排出量の単位は、(kg)、(g)、(t)といった重量を表す単位で表される。ライフサイクル段階と活動量とは、次の(1)から(5)のように対応できる。
(1)原材料調達段階の活動量は、素材使用量。
(2)生産段階の活動量は、組立て重量と生産時の電力消費量。
(3)流通段階の活動量は、輸送量(輸送距離と積載率とトラック積載量との積)。
(4)使用・維持管理段階の活動量は、使用時の電力消費量。
(5)廃棄・リサイクル段階の活動量は、埋立重量とリサイクル重量。
図5の例では、(1)から(5)の合計が5.0ton−CO2となっている。
本実施の形態においては、サーバPC101が設置される販売社は、複数種類のトナーカートリッジを管理している。サーバPC101は、複数種類のトナーカートリッジのうちユーザがPC120,130を介して発注を要求したものを受け付け、販売社は、サーバPC101において受け付けたトナーカートリッジをPC120,130のユーザに配送する。これにより、ユーザは、使用済みのトナーカートリッジ98を、配送されてきた未使用のトナーカートリッジに交換することが可能である。
サーバPC101は、MFP100に適合する5種類のトナーカートリッジ(B1,B2,C,M,Y)を管理しており、5種類のトナーカートリッジそれぞれには3種類のカートリッジ容器が使用されている。3種類のカートリッジ容器とは、非再生カートリッジ容器、第1再生カートリッジ容器(再生消耗品B)および第2再生カートリッジ容器(再生消耗品A)である。非再生カートリッジ容器は、容器を構成する各部品に再利用された部品が使用されていないカートリッジ容器である。第1再生カートリッジ容器は、容器を構成する各部品を清掃し、部品の一部を交換するなどの処理で再利用されたカートリッジ容器である。このため、第1再生カートリッジ容器は、再利用している部品の割合が非再生カートリッジ容器よりも多く、カートリッジ容器生成時の温室効果ガスの排出量を、非再生カートリッジ容器の排出量よりも削減できる。第2再生カートリッジ容器は、各部品を原材料化した後に成形して再度部品とした再生部品からなるカートリッジ容器である。このため、第2再生カートリッジ容器は、第1再生カートリッジ容器よりも生産時に消費する電力量が多く、カートリッジ容器生成時の温室効果ガスの排出量は、非再生カートリッジ容器は少ないが、第1再生カートリッジ容器の排出量よりも多くなる。第1再生カートリッジ容器、第2再生カートリッジ容器それぞれの、非再生カートリッジ容器に対する温室効果ガス排出量の削減率の例としては、例えば15%、5%を上げることができる。
なお、温室効果ガスは、京都議定書で対象となったCO2、CH4、N2O、HFCS、PFCSおよびSF6の6種類を含むが、温室効果ガスの排出量は、ここではCO2に換算した量を示す。
図6は、MFPのハードウェア構成を示すブロック図である。図6に示されるように、MFP100は、制御部201と、制御部201が実行するプログラム等を記憶するための記憶部202と、周辺機器220を制御する制御部211とを含む。
制御部201は、表示部204、操作部205、データ通信制御部206、原稿読取部207、画像処理部208、画像形成部209、定着部210、トナー濃度センサ119、カートリッジモータ212、用紙検出センサ14とそれぞれ接続され、MFP100全体を制御する。
データ通信制御部206は、通信プロトコルで通信するためのインターフェースであるLAN端子206aと、シリアル通信のためのシリアルインターフェース端子206bとを有する。データ通信制御部206は、制御部201からの指示に従って、LAN端子206aまたはシリアルインターフェース端子206bに接続された外部の機器との間でデータを送受信する。
LAN端子206aに、インターネット105に接続するためのケーブルが接続される場合、データ通信制御部206は、LAN端子206aを介して接続されたサーバPC101と通信する。
シリアルインターフェース端子206bには、フラッシュメモリを内蔵したメモリカード206cが接続可能である。制御部201は、データ通信制御部206を制御して、メモリカード206cから制御部201が実行するためのプログラムを読み出し、記憶部202に記憶することにより、プログラムを更新することが可能である。
なお、制御部201が実行するプログラムを記憶する記憶媒体としては、メモリカードに限られず、フレキシブルディスク、光ディスク、ICカード、光カード、マスクROM、EEPROMなどの半導体メモリ等の媒体であってもよい。
原稿読取部207は、原稿読取位置まで搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像処理部208に出力する。
画像処理部208は、原稿読取部207から入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施した後、画像形成部209に出力する。給紙部(図示しない)は、給紙カセット81および手差し給紙カセット82に収納された用紙を画像形成部209に搬送する。
画像形成部209は、データ処理後の画像データに基づいて、給紙部(図示しない)により搬送される用紙に画像を形成する。そして、画像形成部209は、画像を形成した後の用紙を排紙トレイ91上に排出する。
定着部210(定着ユニット7に相当)は、画像形成部209にて用紙上に形成されたトナー画像を溶融させて用紙に定着させる。
用紙検出センサ14は、その配置位置において用紙が存在している状態でオン状態となり、その配置位置において用紙が存在していない状態でオフ状態となる。本実施の形態では、用紙検出センサ14は、レジストローラ13近傍に配置されており、用紙検出センサ14から出力される信号のオンとオフにより、レジストローラ13を通過した用紙の枚数およびサイズ等を検出することができる。用紙検出センサ14の出力信号は、制御部201に入力される。
制御部201は、現像装置2内のトナー濃度を制御する。プリントが実行されるごとに現像装置2内のトナーは消費されるのでトナー濃度は減少する。制御部201は、現像装置2内のトナー濃度が所定の濃度範囲になるよう、トナーカートリッジ98に収容されているトナーを現像装置2に適宜供給する。
カートリッジモータ212は、トナーカートリッジ98の図示しないトナー補給口に近接して配置された図示しない補給ローラを回転させ、トナーカートリッジ98に収納されているトナーを現像装置2に供給する。現像装置2内のトナーが印刷によって消費されて少なくなるとトナー濃度センサ119の出力が高くなる。カートリッジモータ212は、トナー濃度センサ119の出力が第1所定値を超えて高くなる(現像装置2内のトナー濃度が所定値よりも小さくなる)と、トナー濃度センサ119の出力が第1所定値よりも小さい第2所定値に到達するまで回転駆動され、現像装値2内にトナーが補給される。トナーの供給量は、カートリッジモータ212の駆動時間に比例するので、カートリッジモータ212の駆動時間に基づいて、トナーカートリッジ98から供給されたトナー量を推定することが可能である。
表示部204は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electoro Luminescence Display)、電気泳動を利用した電子ペーパー等のディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP)、プラズマチューブアレイディスプレイ(PTAD)、電子放出素子を用いたディスプレイ(FED、SED)等の表示装置であり、ユーザに対する設定画面等の指示メニューや取得した画像データに関する情報を含む画面を表示する。
操作部205は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。操作部205が備える複数のキーは、スイッチを備えたハードキーである。なお、操作部205は、キーの一部としてタッチパネルを含んでいても、あるいはタッチパネルそのもので構成されていてもよい。操作部205がタッチパネルを含む場合、あるいはタッチパネルから構成されている場合、タッチパネルは、表示部204上に設けられる。なお、指装着型のウェアラブル・インタフェースを用いたジェスチャ入力を用いてもよい。
図7は、MFPが備える制御部の機能の一例を記憶部に記憶するデータとともに示すブロック図である。図7に示されるように、制御部201は、要求受信部231と、トナー残量推定部(消耗品残量推定手段、色剤消費量算出手段)233と、判定部(判定手段)235と、トナー残量情報送信部(消耗品残量情報送信手段)237とを含む。
記憶部202は、閾値データ241を記憶する。閾値データ241は、トナーカートリッジ98内のトナー残量が残量不足間近であるか否かを判定するための値であり、ここでは、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量の20%に相当する値としている。
要求受信部231は、PC120,130のいずれかから送信されたトナー残量の送信の要求を受信する。要求受信部231は、トナー残量の送信の要求を受信すると、トナー残量推定部233に推定指示を出力し、トナー残量の送信を要求してきたPCの装置識別情報を送信指示に含めてトナー残量情報送信部237に出力する。
トナー残量推定部233は、トナーカートリッジ98のトナー残量を推定する。トナー残量推定部233は、要求受信部231より推定指示を受けると、推定されたトナー残量とトナーカートリッジ98を識別するためのトナーカートリッジ識別情報とを含むトナー残量データを5つのトナーカートリッジ98それぞれについて生成し、生成されたトナー残量データを判定部235およびトナー残量情報送信部237に出力する。また、トナー残量推定部233は、要求受信部231からの推定指示とは関係なく、MFP100の電源ON時、プロセスコントロール実施時等、予め定められた所定のタイミングにおいても、トナーカートリッジ98のトナー残量を推定する。
トナー残量は、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量から累積のトナー消費量を減算することにより算出する。累積のトナー消費量は、トナーカートリッジ98の交換がなされた時点からトナー消費量を履歴として記憶しておき、現在までの履歴のトナー消費量を累積することにより算出するようにすればよい。具体的には、記憶部202に記憶されたトナー消費量テーブル(色剤消費量テーブル)263に基づいて算出する。
トナー残量推定部233は、印刷に伴うトナーの消費を監視し、5つのトナーカートリッジ98それぞれについてトナー消費量を算出する。そして、算出されたトナー消費量とトナーカートリッジ識別情報とを含むトナー消費量データを5つのトナーカートリッジ98それぞれについて生成し、記憶部202に記憶されたトナー消費量テーブル263に追加して記憶する。トナー消費量テーブル263は、トナー消費量を算出した日付と、5つのトナーカートリッジ98それぞれのトナー消費量とを関連付ける。
トナー消費量の算出方法としては、例えば、以下に記載する第1算出方法、第2算出方法、第3算出方法がある。第1算出方法は、画像データのピクセルごとの階調に基づいてトナー消費量を算出する方法である。トナー消費量は、ピクセルが大きいほど、ピクセルごとの階調が大きいほど多くなる。このため、画像データの階調に基づいてトナー消費量を推定することが可能である。
第1算出方法において、トナー残量推定部233は、入力された多値画像(例えば、16階調または256階調などの多階調の画像)の画像データの階調をピクセルごとにカウントし、カウントされた階調値に対してピクセルごとに階調値に応じた重み付けをする。重み付けは、階調値が大きいほど大きい。トナー消費量は、階調値が大きいほど多くなるためである。トナー残量推定部233は、重み付けされた階調値をピクセルカウント値として特定し、画像データに含まれるすべてのピクセルに対して算出されたピクセルカウント値を積算する。そして、積算されたピクセルカウント値をトナー消費量に換算する。
第2算出方法は、カートリッジモータ212の駆動時間に基づいてトナー消費量を算出する方法である。具体的には、第2算出方法において、トナー残量推定部233は、カートリッジモータ212の駆動時間を累積し、累積された駆動時間に相当するトナーの供給量をトナー消費量として算出する。
第3算出方法は、現像装置2内のトナー濃度に基づいてトナー消費量を算出する方法である。現像装置2内のトナー濃度は、制御部201により理想的な値となるように制御されているが、トナーカートリッジ98内のトナー残量が少なくなると、現像装置2に十分なトナーが補給されなくなる。これにより、現像装置2内のトナー濃度が一定に保たれず、徐々に減少する。このため、トナーカートリッジ98内の補給トナーが空になり、現像装置2内へのトナー補給ができなくなった状態において、現像装置2内のトナー濃度に基づいて、トナー消費量を推定することが可能である。
第3算出方法において、トナー残量推定部233は、現像装置2内のトナー濃度の変化量を、消費されたトナー量に換算することによりトナー消費量を算出する。トナー濃度の変化量は、例えば予め定められた複数の閾値と現像装置2内のトナー濃度とを比較することにより特定すればよい。
ここで、トナー残量推定部233としては、第1〜第3算出方法を適宣組み合わせることによりトナー消費量を算出することが好ましい。例えば、トナー残量推定部233は、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量の30%にトナー残量が達するまでは、第2算出方法でトナー消費量を算出し、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量の10〜30%の範囲にトナー残量が達しているときは、第1算出方法でトナー消費量を算出し、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量の5〜10%の範囲にトナー残量が達しているときは、第3算出方法でトナー消費量を算出する。
トナー残量推定部233は、トナー消費量算出部としての機能も有しており、第1算出方法でトナー消費量を算出する場合は、印刷ジョブが実施される毎に、当該印刷ジョブで消費したトナー量を算出し、算出した値を日付と共にトナー消費量テーブル263に格納する。
また、第2算出方法でトナー消費量を算出する場合は、カートリッジモータ212が駆動される毎に、駆動時間に応じてトナー消費量(トナー補給量に相当)を算出し、算出した値を日付と共にトナー消費量テーブル263に格納する。
第3算出方法でトナー消費量を算出する場合は、所定枚数印刷毎にトナー濃度センサ119の出力に基づいてトナー消費量を算出し、算出した値を日付と共にトナー消費量テーブル263に格納する。
判定部235は、残量不足間近のトナーカートリッジ98があるか否かを判定する。残量不足間近のトナーカートリッジ98は、トナー残量推定部233により生成された5つのトナー残量データと記憶部202に記憶された閾値データ241とに基づいて判定する。具体的には、トナー残量推定部233により生成された5つのトナー残量データそれぞれに含まれるトナー残量と閾値データ241で示される閾値T1とを比較し、トナー残量が閾値データ241で示される閾値T1未満であることを条件に、判定対象のトナー残量データで特定されるトナーカートリッジ98を残量不足間近と判定する。
判定部235は、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在する場合、その旨を示す第1判定結果に、残量不足間近と判定されたトナーカートリッジ98のトナーカートリッジ識別情報を含める。残量不足間近と判定されたトナーカートリッジ98が複数存在する場合、複数のトナーカートリッジ識別情報を第1判定結果に含める。判定部235は、第1判定結果をトナー残量情報送信部237に出力する。判定部235は、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しない場合、その旨を示す第2判定結果をトナー残量情報送信部237に出力する。
トナー残量情報送信部237は、PC120,130の要求に応じて、トナーカートリッジ98のトナー残量の指標を示すトナー残量情報(消耗品残量情報)をPC120,130のうちトナー残量の送信を要求したものに送信する。具体的には、トナー残量情報送信部237は、生成された5つのトナー残量データがトナー残量推定部233から入力されると、入力された5つのトナー残量データと判定部235により判定された判定結果とを含めたトナー残量情報をデータ通信制御部206を介して、要求受信部231から入力された送信指示に含まれる装置識別情報で特定されるPCに送信する。
図8は、PCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。PC120とPC130とは、機能および構成が同じであるので、ここではPC120の場合を例に説明する。図8に示されるように、PC120は、その全体を制御する制御部301、制御部301が実行するプログラム等を記憶するための記憶部307、ユーザの操作の入力を受け付ける操作部303、表示部305および通信I/F部309それぞれが、バス311に接続されている。
通信I/F部309は、PC120をネットワーク102に接続するためのインターフェースである。制御部301は、通信I/F部309を介して複数のMFP100、携帯端末110またはPC130との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部309は、ネットワーク102を介して、インターネット105に接続されたコンピュータ、例えばサーバPC101と通信が可能である。
図9は、PCが備える制御部の機能の一例を示す機能ブロック図である。図9に示されるように、制御部301は、トナー残量要求部(残量要求手段)321と、発注操作受付部325と、表示制御部(表示制御手段)323と、発注通知部327とを含む。トナー残量要求部321、発注操作受付部325、表示制御部323および発注通知部327は、プリンタドライバプログラムの実行により形成される。また、PC120にはオペレーティングシステムプログラムがインストールされており、制御部301はオペレーティングシステムプログラムを実行する。
オペレーティングシステムは、印刷対象となるデータの表示中に、ユーザが操作部303を用いて表示されている印刷ボタンを押下すると、印刷指示を受け付け、プリント条件を設定するための印刷初期画面をウインドウ内に表示する。また、ウインドウ内に表示された印刷初期画面に従って、ユーザが操作部303を用いてプリント条件設定指示を入力すると、オペレーティングシステムはプリント条件設定指示を受け付け、制御部301はプリンタドライバプログラムを実行する。これにより、トナー残量要求部321、発注操作受付部325、表示制御部323および発注通知部327が形成される。なお、以下では印刷初期画面が表示されるウインドウを第1ウインドウという。
図10は、印刷初期画面の一例を第1ウインドウとともに示す図である。図10に示されるように、第1ウインドウ350に表示された印刷初期画面351は、印刷範囲の別、部数などのプリント条件を設定するための画面である。印刷初期画面351は、プロパティボタン353を含む。プロパティボタン353は、プリント条件設定指示を入力するためのボタンである。ユーザがプロパティボタン353を押下すると、プリンタ名を表示するドロップダウンリストに表示されているプリンタのプリンタドライバが起動されて印刷設定画面が表示される。
本実施の形態では、プリンタドライバは、起動時、制御対象のMFPよりトナー残量情報を取得するようになっている。したがって、トナー残量要求部321は、オペレーティングシステムからプリント条件設定指示を受け付けると、トナーカートリッジ98内のトナー残量の送信をMFP100に要求する。なお、トナー残量情報は、PC120とMFP100とが、通信プロトコルを用いて適宜実施する相互通信時に取得しておき、起動されたプリントドライバが、MFP100より取得してPC120が記憶している該情報を参照する構成としてもよい。
トナー残量の送信要求を受信したMFP100は、5つのトナーカートリッジ98にそれぞれ対応する5つのトナー残量データと判定結果とを含むトナー残量情報を送信するので、トナー残量要求部321は、MFP100から送信されたトナー残量情報を通信I/F部309を介して受信し、受信したトナー残量情報を表示制御部323に出力する。
図9に戻り、表示制御部323は、表示部305を制御して、各種の画面を表示する。具体的には、表示制御部323は、印刷初期画面351では設定することができないより詳細な設定が可能な印刷設定画面を、第1ウインドウ350とは異なる別のウインドウ内に表示する。なお、以下では印刷設定画面が表示されるウインドウを第2ウインドウという。
印刷設定画面は、メイン画面と、発注画面とを少なくとも含み、表示制御部323はメイン画面および発注画面のいずれかを第2ウインドウ内に表示する。メイン画面は、後述するが、部数、片面印刷および両面印刷の別、Nページを1面に印刷するNアップ印刷などのプリント条件を設定するための画面である(図11の参照符号410)。発注画面は、後述するがトナーカートリッジ98のトナー残量を示すとともに、トナーカートリッジの購入を可能にするための画面である。
本実施の形態では、表示制御部323は、トナー残量要求部321により受信されたトナー残量情報に含まれる判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在することを示す第1判定結果である場合、発注画面を第2ウインドウ内に表示し、判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しないことを示す第2判定結果である場合、メイン画面を第2ウインドウ内に表示する。なお、表示制御部323は、マルチウインドウを用いて、メイン画面および発注画面に、第2ウインドウ内に表示されていない他の画面に対応するタブを表示するようにしてもよい。この場合、ユーザがタブを指示する操作により、表示制御部323は指示されたタブに対応する画面に切り換える。以下では、マルチウインドウを用いた場合を例に説明する。
発注画面は、カートリッジ画面(図12の参照符号450)と、発注確認画面(図13の参照符号500)と、発注完了画面(図14の参照符号550)とを含む。カートリッジ画面は、トナーカートリッジ98のトナー残量を示すとともに、購入対象となるトナーカートリッジの種別を指定するための画面である。発注確認画面は、カートリッジ画面において指定された種別のトナーカートリッジを購入対象に確定するか否かをユーザに確認するための画面である。ユーザが購入対象を確定する指示を入力することにより、カートリッジ画面において指定された種別のトナーカートリッジが発注内容として確定する。発注完了画面は、発注確認画面において確定された発注内容で発注が完了したことを示す画面である。
発注操作受付部325は、トナーカートリッジを購入するためのユーザの操作を受け付ける。発注操作受付部325は、第2ウインドウ内に表示されたカートリッジ画面に従って、ユーザが操作部303においてトナーカートリッジの種別を指定し、購入指示を入力すると、指定された種別のトナーカートリッジを購入対象として受け付け、画面の切換えを表示制御部323に指示する。
発注操作受付部325は、第2ウインドウ内に表示された発注確認画面に従って、ユーザが操作部303を用いて発注指示を入力すると、カートリッジ画面において指定された種別のトナーカートリッジの発注指示を受け付ける。発注操作受付部325は、発注指示を受け付けると、カートリッジ画面において指定された種別のトナーカートリッジの種別識別情報を含む発注内容を生成する。発注操作受付部325は、生成された発注内容を発注通知指示に含めて発注通知部327に出力する。また、発注操作受付部325は、発注指示を受け付けると、画面の切換えを表示制御部323に指示する。
種別識別情報は、トナーカートリッジの種類を識別するための情報である。本実施の形態においては、5種類(B1,B2,C,M,Y)のトナーカートリッジと3種類のカートリッジ容器との組み合わせの計15種類のトナーカートリッジを販売社が管理している。このため、種別識別情報は、15種類のトナーカートリッジそれぞれを識別するための情報である。
種別識別情報は、トナーカートリッジ識別情報と、容器識別情報とを含む。トナーカートリッジ識別情報は、5種類のトナーカートリッジ98それぞれを識別するための情報である。容器識別情報は、3種類のカートリッジ容器それぞれを識別するための情報である。したがって、トナーカートリッジ識別情報と容器識別情報とで1つの種別が特定される。
表示制御部323は、発注操作受付部325からの画面の切換え指示に応じて、ウインドウ内に表示する画面を切り換える。表示制御部323は、カートリッジ画面が第2ウインドウ内に表示されている状態において、発注操作受付部325による画面の切換えの指示を受け付けると、カートリッジ画面に替えて発注確認画面を第2ウインドウ内に表示する。表示制御部323は、第2ウインドウ内に発注確認画面が表示されている状態において、発注操作受付部325による画面の切換えの指示を受け付けると、発注確認画面に替えて発注完了画面を第2ウインドウ内に表示する。
また、表示制御部323は、第2ウインドウ内に発注完了画面を表示してから所定時間の経過後に、第2ウインドウ内に表示する画面をメイン画面に切り換える。
表示制御部323は、発注画面生成部331と、メッセージ生成部333とを含む。メッセージ生成部333は、MFP100により判定された判定結果に基づいて、残量不足間近メッセージを生成する。具体的には、トナー残量要求部321により受信されたトナー残量情報に含まれる判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98の存在を示す第1判定結果であることを条件に、残量不足間近メッセージを生成する。メッセージ生成部333により生成されるトナー残量不足間近メッセージは、トナー残量要求部321から入力された判定結果に含まれるトナーカートリッジ識別情報で特定されるトナーカートリッジ98に収容されているトナーの残量が少ない状態であることを示すメッセージである。例えば、残量不足間近メッセージは、「ブラック1のトナーが少なくなっています」のメッセージ(図12の参照符号451)である。メッセージ生成部333は、生成された残量不足間近メッセージを発注画面生成部331に出力する。
メッセージ生成部333は、発注操作受付部325により購入指示が受け付けられると、発注内容確認メッセージを生成する。具体的には、カートリッジ画面において発注操作受付部325により受け付けられた購入対象のトナーカートリッジの種別を発注内容として確定するか否かを確認するメッセージを、発注内容確認メッセージとして生成する。発注内容確認メッセージは、例えば「ブラック1の再生トナーカートリッジ(15%OFF)の購入でよろしいですか?」のメッセージ(図13の参照符号501参照)である。メッセージ生成部333は、生成された発注内容確認メッセージを発注画面生成部331に出力する。
メッセージ生成部333は、発注操作受付部325により発注指示が受け付けられると、発注完了メッセージを生成する。具体的には、カートリッジ画面において発注操作受付部325により受け付けられた購入対象のトナーカートリッジの種別で発注したことを示すメッセージを発注完了メッセージとして生成する。発注完了メッセージは、例えば「ブラック1の再生トナーカートリッジ(15%OFF)の発注が正常に完了しました。」のメッセージ(図14の参照符号551)である。メッセージ生成部333は、生成された発注完了メッセージを発注画面生成部331に出力する。
発注画面生成部331は、トナー残量要求部321により受信されたトナー残量情報とメッセージ生成部333により生成されたメッセージとに基づいて、発注画面を生成する。具体的には、カートリッジ画面、発注確認画面および発注完了画面を生成する。
発注画面生成部331は、トナー残量情報の判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しないことを示す第2判定結果である場合、トナー残量情報の5つのトナー残量データそれぞれに含まれるトナー残量およびトナーカートリッジ識別情報を含むカートリッジ画面を生成する。トナー残量情報の判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在することを示す第1判定結果である場合、トナー残量情報の5つのトナー残量データそれぞれに含まれるトナー残量およびトナーカートリッジ識別情報と、メッセージ生成部333により生成された残量不足間近メッセージとを含むカートリッジ画面を生成する。
発注画面生成部331は、発注操作受付部325により購入指示が受け付けられると、メッセージ生成部333により生成された発注内容確認メッセージを含めた発注内容確認画面を生成する。
発注画面生成部331は、発注操作受付部325により発注指示が受け付けられると、メッセージ生成部333により生成された発注完了メッセージを含めた発注完了画面を生成する。
図11は、印刷設定画面の一例をディスプレイに表示された第2ウインドウとともに示す第1の図である。ここでは、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しない場合を例に説明する。図11に示されるように、ディスプレイの表示領域405に第2ウインドウ400が表示され、第2ウインドウ400内に印刷設定画面が表示される。ここでは、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しないため、ユーザが印刷初期画面350(図10参照)のプロパティボタン353を押下することにより第2ウインドウ400内に表示される印刷設定画面は、メイン画面410である。メイン画面410において、ユーザは部数、両面印刷および片面印刷の別、Nページを1面に印刷するNアップ印刷などのプリント条件を設定することが可能である。
第2ウインドウ400には、複数のタブが表示され、ユーザは複数のタブのいずれかを指示可能である。複数のタブには、メインタブ401と、カートリッジタブ403とが少なくとも含まれる。なお、カートリッジタブ403は、ユーザが操作部303に入力する認証パスワードによりユーザ認証することを条件に表示するようにしてもよい。認証パスワードとしては、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を用いればよい。また、ユーザ認証は予め設定するようにしてもよい。
メインタブ401は、メイン画面410の表示を要求するコマンドが関連付けられており、カートリッジタブ403は、カートリッジ画面の表示を要求するコマンドが関連付けられている。ユーザがメインタブ401およびカートリッジタブ403のいずれかを指示すると、指示されたタブに対応する画面が第2ウインドウ400内に表示される。ここでは、第2ウインドウ400内にメイン画面410が表示されているので、カートリッジタブ403を指示可能である。
また、第2ウインドウ400は、OKボタン411と、キャンセルボタン413と、閉ボタン415とを含む。OKボタン411は、第2ウインドウ400内の表示対象となる画面において設定された各種の条件を有効に設定するコマンドが関連付けられている。ユーザがOKボタン411を押下すると、印刷設定画面においてユーザにより指定されたプリント条件および購入条件が有効に設定された後、第2ウインドウ400の表示が終了する。
キャンセルボタン413および閉ボタン415は、第2ウインドウ400内の表示対象となる画面において設定された各種の条件を無効に設定するコマンドが関連付けられている。ユーザがキャンセルボタン413または閉ボタン415を押下すると、印刷設定画面においてユーザにより指定されたプリント条件および購入条件が無効に設定された後、第2ウインドウ400の表示が終了する。
図12は、印刷設定画面の一例を第2ウインドウとともに示す第2の図である。ここでは、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在する場合を例に説明する。図12に示されるように、第2ウインドウ400内に印刷設定画面が表示される。ここでは、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在するため、ユーザが印刷初期画面350のプロパティボタン353を押下することにより第2ウインドウ400内に表示される印刷設定画面は、カートリッジ画面450である。カートリッジ画面450は、メッセージ表示領域451と、トナー残量表示領域453と、トナーカートリッジ種別表示領域455と、購入ボタン471とを含む。
トナー残量表示領域453は、5つのトナーカートリッジ98それぞれのトナー残量を表示するための領域である。トナー残量表示領域453には、MFP100から受信した5つのトナー残量データが表示される。トナー残量は、5段階の目盛で示される。
1段目は、トナーカートリッジ98に、収容可能な最大量の0〜20%に相当する量のトナーが残っていることを示している。2段目は、トナーカートリッジ98に20〜40%に相当する量のトナーが残っていることを示している。3段目は、トナーカートリッジ98に40〜60%に相当する量のトナーが残っていることを示している。4段目は、トナーカートリッジ98に60〜80%に相当する量のトナーが残っていることを示している。5段目は、トナーカートリッジ98に80〜100%に相当する量のトナーが残っていることを示している。例えば、B1のトナーカートリッジ98の残量は、1段目であり、0〜20%に相当する量のトナーが残っていることを示している。すなわち、B1のトナーカートリッジ98に収容されているトナーの残量は、少ない状態であることを示している。これにより、トナー残量表示領域453に表示されたB1のトナーカートリッジ98のトナー残量の目盛を見るユーザは、トナー残量を視覚的に認識することができるので、トナーカートリッジの購入のタイミングを容易に知ることができる。なお、ここでは、トナー残量を、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量を基準とした割合にて示していたが、現像装置2内のトナー量も残量に含め、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量+現像装置2内のトナー量を基準とした割合にて示してもよい。
メッセージ表示領域451は、トナーカートリッジ98が残量不足間近であることを表示するための領域である。メッセージ表示領域451には、MFP100から受信した判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果である場合、第1判定結果に含まれるトナーカートリッジ識別情報で特定されるトナーカートリッジ98に収容されているトナーの残量が少ない状態であることを示す残量不足間近メッセージが表示される。ここでは、B1のトナーカートリッジ98が残量不足間近であることを「ブラック1のトナーが少なくなっています」のメッセージで示している。このため、ユーザは残量不足間近のトナーカートリッジをメッセージにより認識することができるので、トナーカートリッジの購入のタイミングを容易に知ることができる。また、購入すべきトナーカートリッジを容易に知ることができる。
トナーカートリッジ種別表示領域455は、ユーザが購入可能なトナーカートリッジの種別を表示し、購入対象のトナーカートリッジの種別を設定するための領域である。トナーカートリッジ種別表示領域455は、トナーカートリッジ表示領域457と、カートリッジ容器表示領域459とを含む。
トナーカートリッジ表示領域457は、ユーザが購入可能なトナーカートリッジを種類別に表示し、購入対象のトナーカートリッジの種類を設定するための領域である。トナーカートリッジ表示領域457には、トナーカートリッジ98のトナーカートリッジ識別情報ごとにチェックボックスを含む。ここでは、B1のトナーカートリッジを購入対象として設定するためのチェックボックス461と、B2のトナーカートリッジを購入対象として設定するためのチェックボックス462と、Cのトナーカーカートリッジを購入対象として設定するためのチェックボックス463と、Mのトナーカートリッジを購入対象として設定するためのチェックボックス464と、Yのトナーカートリッジを購入対象として設定するためのチェックボックス465とを含む。ここでは、B1のトナーカートリッジが購入対象に設定されていることが表示されている。
カートリッジ容器表示領域459は、ユーザが購入可能なカートリッジ容器をその種類別に表示し、購入対象のカートリッジ容器を設定するための領域である。カートリッジ容器表示領域459には、カートリッジ容器の容器識別情報ごとにチェックボックスが表示される。ここでは、購入対象のカートリッジ容器を非再生カートリッジ容器に設定するためのチェックボックス466と、購入対象のカートリッジ容器を第1再生カートリッジ容器に設定するためのチェックボックス467と、購入対象のカートリッジ容器を第2再生カートリッジ容器に設定するためのチェックボックス468とを含む。チェックボックス466〜468は、排他的に指示することが可能である。ここでは、購入対象のカートリッジ容器が第1再生カートリッジ容器として設定されていることが表示されている。
購入ボタン471は、ユーザが設定した種別のトナーカートリッジを購入対象として確定するためのボタンである。ユーザが購入ボタン471を押下すると、トナーカートリッジ表示領域457において設定された種類のトナーカートリッジであって、カートリッジ容器表示領域459において設定された種類のカートリッジ容器のトナーカートリッジが購入対象として確定する。これにより、購入対象として設定された種別のトナーカートリッジが発注内容として確定する。ここでは、ユーザにより購入ボタン471が押下されると、B1のトナーカートリッジであって、カートリッジ容器が第1再生カートリッジ容器のトナーカートリッジが購入対象として発注内容が確定する。そして、ユーザが購入ボタン471を押下することにより発注内容が確定すると、第2ウインドウ400内に発注確認画面が表示される。
なお、ここでは、カートリッジ容器が第1再生カートリッジ容器として指定されている場合を例に説明したが、非再生カートリッジ容器が指定された状態で購入ボタン471が押下された場合、第1再生カートリッジ容器または第2再生カートリッジ容器いずれかを指定し直すようユーザに促すメッセージを表示するようにしてもよい。例えば、第1再生カートリッジ容器または第2再生カートリッジ容器いずれかを指定し直すようユーザを促すためには、「再生カートリッジ容器の方が安く、地球温暖化の防止になります。」のメッセージを表示するようにすればよい。
また、第2ウインドウ400は、OKボタン411と、キャンセルボタン413と、閉ボタン415とを含む。ユーザがOKボタン411、キャンセルボタン413または閉ボタン415を押下すると、第2ウインドウ400の表示が終了する。
なお、ここでは残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在する場合、第2ウインドウ400内に表示される画面をカートリッジ画面450としたが、第2ウインドウ400内にメイン画面410を表示し、カートリッジ画面450に切り換えるようユーザに促してもよい。例えば、カートリッジタブ403を点滅表示するようにすれば、ユーザの注意を引くことができるので、カートリッジタブ403を押下するようユーザに促し、カートリッジ画面に表示を切り換えさせることが可能である。
上述したように、カートリッジ画面450には、5つのトナーカートリッジ98それぞれのトナー残量を表示するためのトナー残量表示領域453と、ユーザが購入可能なカートリッジ容器をその種類別に表示し、購入対象のカートリッジ容器を設定するためのカートリッジ容器表示領域459とが含まれる。このため、ユーザは、トナー残量表示領域453を参照してトナー残量が少ない状態のトナーカートリッジを確認しながら、カートリッジ容器表示領域459において購入すべきトナーカートリッジの種別を指定することができる。これにより、トナー残量の少ないトナーカートリッジではなく、トナー残量が十分にあるトナーカートリッジを誤って購入するという事態を防ぐことができ、ユーザは必要なトナーカートリッジを間違えることなく購入することができる。
図13は、第2ウインドウ内に表示された発注確認画面の一例を示す図である。図13に示されるように、発注確認画面500は、メッセージ表示領域501と、発注ボタン503と、発注中止ボタン505と、前画面ボタン507と、初期画面ボタン509とを含む。
メッセージ表示領域501は、確定した発注内容を表示するための領域である。また、メッセージ表示領域501には、確定した発注内容で発注するか否かの選択をユーザに促すためのメッセージがさらに表示される。ここでは、「ブラック1の再生トナーカートリッジ(15%OFF)の購入でよろしいですか?よろしければ、発注を選択下さい」のメッセージが表示される。これにより、ユーザは、購入対象としたトナーカートリッジの種別を再度確認することができる。
発注ボタン503は、発注を指示するためのボタンである。ユーザが発注ボタン503を押下すると、カートリッジ画面450において確定した発注内容で発注され、発注完了画面が表示される。発注中止ボタン505は、発注を取り消すことを指示するためのボタンである。ユーザが発注中止ボタン505を押下すると、第2ウインドウ400内にメイン画面410が表示される。前画面ボタン507は、1つ前の画面に戻ることを指示するためのボタンである。ユーザが前画面ボタン507を押下すると、第2ウインドウ400内にカートリッジ画面450が表示された状態に戻る。このとき、カートリッジ画面450は、確定した発注内容のトナーカートリッジの種別で特定されるチェックボックスにチェックが入った状態となる。このため、既に購入対象としたトナーカートリッジを再度指定する操作は不要となる。また、これにより、追加でトナーカートリッジを購入する場合、追加で購入対象とするトナーカートリッジを指定すればよくなる。よって、ユーザによるトナーカートリッジを指定する操作を少なくすることができる。初期画面ボタン509は、デフォルトに設定されている画面を表示することを指示するためのボタンである。ここでは、メイン画面410がデフォルトに設定されているとする。ユーザが初期画面ボタン509を押下すると、メイン画面410が第2ウインドウ400内に表示される。
また、第2ウインドウ400は、OKボタン411と、キャンセルボタン413とを含む。ユーザがOKボタン411またはキャンセルボタン413を押下すると、第2ウインドウ400の表示が終了する。
図14は、第2ウインドウ内に表示された発注完了画面の一例を示す図である。図14に示されるように、発注完了画面550は、メッセージ表示領域551を含む。メッセージ表示領域551は、確定した発注内容で発注が完了したことを表示するための領域である。また、メッセージ表示領域551には、印刷初期画面351に戻ることを示すメッセージがさらに表示される。ここでは、「ブラック1の再生トナーカートリッジ(15%OFF)の発注が正常に完了しました。印刷初期画面に戻ります。」のメッセージが表示される。これにより、ユーザは、購入対象としたトナーカートリッジの種別で発注が完了したことを認識することができる。
図9に戻り、発注通知部327は、発注操作受付部325により発注指示が受け付けられることに応じて、トナーカートリッジの発注があった旨をサーバPC101に通知する。発注通知部327は、発注操作受付部325から入力された発注通知指示に含まれる発注内容を、通信I/F部309を介してサーバPC101に送信する。これにより、サーバPC101を管理している販売社側は、サーバPC101に受信された発注内容に従ってPC120のユーザ宛にトナーカートリッジを配送するので、PC120のユーザはカートリッジ画面450において指定した種別のトナーカートリッジを購入することができる。
なお、配送先は、MFP100を制御するプリンタドライバがインストールされたPC、ここではPC120,130それぞれのユーザが、予め販売社のサーバPC101に登録した住所である。この場合、サーバPC101は、住所データとして、PC120,130それぞれの装置識別情報と住所とを関連付けて記憶していてもよいし、PC120,130それぞれのユーザのユーザ識別情報と住所とを関連付けて記憶していてもよい。
PC120,130それぞれのユーザのユーザ識別情報と住所とを関連付けて記憶する場合、発注画面においてユーザ識別情報としての氏名を要求し、要求により入力された氏名を発注内容に含めればよい。また、発注画面において配送先の住所を要求するようにしてもよい。
上述したように、ユーザによる印刷初期画面351のプロパティボタン353の押下により、印刷設定画面が表示されるが、印刷設定画面の1つとして、トナー残量の情報を示すカートリッジ画面450がある。このため、ユーザは印刷設定画面においてプリント条件および購入条件を設定する際に、カートリッジ画面450を表示させることで、5つのトナーカートリッジ98それぞれのトナー残量を確認することができる。また、本実施の形態では、ユーザによる印刷初期画面351のプロパティボタン353の押下により、MFP100において判定された判定結果に応じて、印刷設定画面として、メイン画面410か、発注画面であるカートリッジ画面450のどちらかが表示される。すなわち、判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しないことを示す場合には、メイン画面410が表示され、判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在することを示す場合には、カートリッジ画面450が表示される。これにより、5つのトナーカートリッジ98のいずれかに残量不足間近の状態が生じている場合に、他の画面に優先してカートリッジ画面450が表示されるので、残量不足間近メッセージにより購入すべきトナーカートリッジをユーザに容易に認識させることができる。また、ユーザは、5つのトナーカートリッジのいずれかのトナー残量が不足間近の状態となったときに、トナーカートリッジを購入するための画面を迷う必要がない。したがって、トナーカートリッジのトナー残量が不足間近となったとき、画面上の操作に慣れていないユーザであっても購入すべきトナーカートリッジを容易に購入することができる。また、残量不足間近メッセージにより購入すべきトナーカートリッジの発注をユーザに促すことができ、トナーカートリッジの在庫が不足するという事態を防ぐことができる。
さらに、カートリッジ画面450には、購入対象のトナーカートリッジの容器として第1再生カートリッジ容器または第2再生カートリッジ容器を指定することが可能となっており、非再生のカートリッジ容器よりも安価に設定されており、二酸化炭素排出量を削減した再生消耗品である旨が表示されている。このため、再生消耗品を非再生の消耗品よりも安価に購入可能であるので、再生消耗品の購入をユーザに促進させることができる。これにより、温室効果ガスの排出を抑えることができるので、地球温暖化を防止することができる。
図15は、トナー残量情報生成・送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。トナー残量情報生成・送信処理は、MFP100に備える制御部201がROMまたはHDDに記憶されたトナー残量情報生成・送信プログラムを実行することにより制御部201により実行される処理である。図15に示されるように、トナー残量の送信要求があったか否かを判断する(ステップS01)。PC120,130のいずれかから、トナー残量の送信要求があったならば(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。すなわち、トナー残量情報生成・送信処理は、PC120,130のいずれかからのトナー残量の送信要求により実行される処理である。
ステップS02においては、5つのトナーカートリッジ98のトナー残量を推定する。具体的には、累積のトナー消費量をトナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量から減算することによりトナー残量を推定する。トナーの消費量は、上述したように第1〜第3算出方法を適宣組み合わせることにより算出する。
次のステップS03においては、5つのトナー残量データを生成する。具体的には、5つのトナーカートリッジ98それぞれについて、トナーカートリッジ識別情報とステップS02において推定されたトナー残量とを含むトナー残量データを生成する。
次のステップS04においては、記憶部202に記憶された閾値データ241を読出し、処理をステップS05に進める。
ステップS05においては、ステップS03において生成された5つのトナー残量データのうち1つを選択し、処理をステップS06に進める。
ステップS06においては、ステップS05において選択されたトナー残量データに含まれるトナー残量がステップS04において読み出された閾値データ241で示される閾値T1より小さいか否かを判断する。トナー残量が閾値T1より小さいならば処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS08に進める。
ステップS07においては、トナー残量不足間近を示すトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果を生成する。具体的には、ステップS06において閾値T1より小さいと判断された場合、ステップS06において選択されたトナー残量データに含まれるトナーカートリッジ識別情報を含めた第1判定結果を生成する。
次のステップS08においては、5つのトナー残量データのうち未選択のトナー残量データがあるか否かを判断する。未選択のトナー残量データがあるならば処理をステップS05に戻すが、そうでなければ処理をステップS09に進める。
なお、ステップS05〜S08の処理は、ステップS08において未選択のトナー残量データがなくなるまで繰り返される。このため、第1判定結果は、ステップS05において選択されたトナー残量データに含まれるトナー残量が閾値T1より小さいと判断される毎に更新される。換言すれば、第1判定結果は、5つのトナー残量データのうち閾値T1より小さいと判断されたトナー残量を含むものから抽出されたトナーカートリッジ識別情報を含む。
また、本実施の形態では、C、M、Y、B1、B2の全てのトナーカートリッジ98に対して、閾値T1として収容可能な最大のトナー量の20%に相当する値を採用していたが、C、M、Y、B1、B2それぞれにおいて、各々の消耗度合によって閾値T1を個別に設定してもよい。
ステップS09においては、閾値T1未満のトナー残量のトナーカートリッジ98があるか否かを判断する。ステップS06において閾値T1未満のトナー残量と判断されたトナーカートリッジ98があるならば処理をステップS11に進めるが、そうでなければ処理をステップS10に進める。
ステップS10においては、残量不足間近のトナーカートリッジが存在しないことを示す第2判定結果を生成し、処理をステップS11に進める。
ステップS11においては、ステップS03において生成された5つのトナー残量データと、ステップS07またはステップS10いずれかにおいて生成された判定結果とを含むトナー残量情報を生成する。そして、PC120,130のうちステップS01においてトナー残量の送信を要求してきたPCにトナー残量情報を送信し、トナー残量情報生成・送信処理を終了する。
図16は、発注通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。発注通知処理は、PC120,130に備える制御部301がROMまたはHDDに記憶された発注通知プログラムを実行することにより制御部301により実行される処理である。図16に示されるように、印刷指示があったか否かを判断する。操作部303を操作することにより印刷ボタンが押下されたならば(ステップS21でYES)、処理をステップS23に進める。
ステップS22においては、図10に示す印刷初期画面351を第1ウインドウ350内に表示し、処理をステップS23に進める。
ステップS23においては、MFP100にトナー残量を要求する。そして、MFP100からトナー残量情報を受信したか否かを判断する(ステップS24)。具体的には、トナー残量の送信要求を受信したMFP100は、5つのトナーカートリッジ98にそれぞれ対応する5つのトナー残量データと判定結果とを含むトナー残量情報を送信するので、MFP100から送信されたトナー残量情報を通信I/F部309を介して受信したか否かを判断する。トナー残量情報を受信したならば(ステップS24でYES)、処理をステップS25に進める。
ステップS25においては、ステップS24において受信されたトナー残量情報から判定結果を抽出し、処理をステップS26に進める。
ステップS26においては、残量不足間近のトナーカートリッジ98があるか否かを判断する。具体的には、ステップS25において抽出された判定結果が、残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果であるか否かを判断する。ステップS25において抽出された判定結果が、残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果であるならば処理をステップS27に進めるが、そうでなければ処理をステップS28に進める。ここで、ステップS25において抽出された判定結果は、残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果でなければ、残量不足間近のトナーカートリッジが存在しないことを示す第2判定結果である。
ステップS27においては、残量不足間近メッセージを生成する。残量不足間近メッセージは、ステップS25において抽出された判定結果に含まれるトナーカートリッジ識別情報で特定されるトナーカートリッジ98に収容されているトナーの残量が少ない状態であることを示すメッセージである。例えば、残量不足間近メッセージは、「ブラック1のトナーが少なくなっています」のメッセージである。
次のステップS28においては、カートリッジ画面450を生成する。ステップS27から処理が進む場合(ステップS26でYES)、ステップS27において生成された残量不足間近メッセージとステップS24において受信された5つのトナー残量データとを含むカートリッジ画面450を生成する。一方、ステップS26から処理が進む場合(ステップS26でNO)、ステップS24において受信された5つのトナー残量データを含むカートリッジ画面を生成する。
次のステップS29においては、ステップS22において第1ウインドウ350内に表示された印刷初期画面351において、プロパティボタン353が押下されたか否かを判断する。プロパティボタン353が押下されたならば処理をステップS30に進めるが、そうでなければ処理をステップS35に進める。
ステップS30においては、残量不足間近のトナーカートリッジ98があるか否かを判断する。具体的には、ステップS25において抽出された判定結果が、残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果であるか否かを判断する。ステップS25において抽出された判定結果が、残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果であるならば処理をステップS36に進めるが、そうでなければ処理をステップS31に進める。ここで、ステップS25において抽出された判定結果は、残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果でなければ、残量不足間近のトナーカートリッジが存在しないことを示す第2判定結果である。
ステップS31においては、図11に示すメイン画面410を第2ウインドウ400内に表示し、処理をステップS32に進める。
ステップS32においては、ステップS31において第2ウインドウ400において、カートリッジタブ403が押下されたか否かを判断する。カートリッジタブ403が押下されたならば処理をステップS36に進めるが、そうでなければ処理をステップS33に進める。
なお、ここでは第2ウインドウ400において複数のタブのうちカートリッジタブ403以外のものが押下された場合には、押下されたタブに対応する印刷設定画面が第2ウインドウ400内に表示される。このため、ユーザは、第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面に従って、プリント条件を設定することが可能である。
ステップS33においては、第2ウインドウ400を閉じる閉指示があったか否かを判断する。第2ウインドウ400の閉指示があったならば処理をステップS34に進めるが、そうでなければ処理をステップS32に戻す。なお、ここでの閉指示は、OKボタン411、キャンセルボタン413または閉ボタン415のいずれかを押下する操作である。OKボタン411が押下された場合に、第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面で指定したプリント条件および購入条件が有効となる。
ステップS34においては、第2ウインドウ400の表示を終了し、処理をステップS35に進める。表示領域405には、第1ウインドウ350が表示されている。
ステップS35においては、プリント実行要求処理を実行し、発注通知処理を終了する。プリント実行要求処理は、後述するが、第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面、および第1ウインドウ350内に表示された印刷初期画面351に従って設定されたプリント条件で印刷対象のデータのプリント実行をMFP100に要求する処理である。
ステップS36は、ステップS30において残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在すると判断された場合である。ステップS36においては、ステップS28において生成された残量不足間近メッセージを含むカートリッジ画面450を第2ウインドウ400内に表示し、処理をステップS37に進める。
ステップS37においては、ステップS36において表示されたカートリッジ画面450において購入ボタン471が押下されたか否かを判断する。購入ボタン471が押下されたならば処理をステップS40に進めるが、そうでなければ処理をステップS38に進める。
なお、ここでは第2ウインドウ400において複数のタブの何れか押下することで、押下されたタブに対応する印刷設定画面が第2ウインドウ400内に表示される。このため、ユーザは、第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面に従って、プリント条件を設定することが可能である。
ステップS38においては、第2ウインドウ400の閉指示があったか否かを判断する。閉指示があったならば処理をステップS39に進めるが、そうでなければ処理をステップS37に戻す。なお、ここでの閉指示は、OKボタン411、キャンセルボタン413または閉ボタン415のいずれかを押下する操作である。この場合も、OKボタン411が押下された場合に、第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面で指定したプリント条件および購入条件が有効となる。
ステップS39においては、第2ウインドウ400の表示を終了し、処理をステップS29に戻す。表示領域405には、第1ウインドウ350が表示されている。
ステップS40においては、購入消耗品指定処理を実行し、処理をステップS41に進める。購入消耗品指定処理は、後述するがステップS36において第2ウインドウ400内に表示されたカートリッジ画面450においてユーザが指定した種別のトナーカートリッジを発注内容として確定し、確定した発注内容で発注することを図13に示す発注確認画面500において確認する処理である。
ステップS41においては、ステップS40において表示された発注確認画面500において発注ボタン503が押下されたか否かを判断する。発注ボタン503が押下されたならば処理をステップS44に進めるが、そうでなければ処理をステップS42に進める。
ステップS42においては、ステップS40において表示された発注確認画面500において発注中止ボタン505が押下されたか否かを判断する。発注中止ボタン505が押下されたならば処理をステップS43に進めるが、そうでなければ処理をステップS44に進める。
ステップS43においては、ステップS40において確定した発注内容を取り消し、処理をステップS49に進める。
ステップS44においては、ステップS40において発注確認画面500において前画面ボタン507が押下されたか否かを判断する。前画面ボタン507が押下されたならば処理をステップS36に戻すが、そうでなければ処理をステップS45に進める。
ステップS45においては、ステップS40において発注確認画面500において初期画面ボタン509が押下されたか否かを判断する。初期画面ボタン509が押下されたならば処理をステップS31に戻すが、そうでなければ処理をステップS41に戻す。
ステップS46においては、ステップS40において確定された発注内容をサーバPC101に送信する。そして、発注完了メッセージを含む発注完了画面550を生成する(ステップS47)。
次のステップS48においては、ステップS47において生成された発注完了画面550を第2ウインドウ400内に表示し、処理をステップS49に進める。
ステップS49においては、ステップS48において第2ウインドウ400内に発注完了画面550を表示してから所定時間経過後に、第2ウインドウ400内にメイン画面410を表示し、ステップS32に処理を戻す。
図17は、購入消耗品指定処理の一例を示すフローチャートである。購入消耗品指定処理は、図16に示す発注通知処理のステップS40において実行される処理である。図17に示されるように、ステップS36において表示されたカートリッジ画面450において購入対象のトナーカートリッジの種別が指定されているか否かを判断する(ステップS51)。購入対象のトナーカートリッジの種別が指定されているならば処理をステップS53に進めるが、そうでなければ処理をステップS52に進める。
ステップS52においては、購入対象のトナーカートリッジの種別の指定をユーザに促すメッセージ画面をポップアップ表示し、処理をステップS37に戻す。
ステップS53においては、ステップS51において指定された種別のトナーカートリッジで発注内容を確定する。具体的には、ステップS51において指定された種別のトナーカートリッジの種別識別情報を含む発注内容を生成し、発注内容を確定する。
次のステップS54においては、ステップS51において確定された発注内容に含まれる種別識別情報で特定されるトナーカートリッジを発注するか否かを確認する発注内容確認メッセージを含む発注確認画面500を生成し、処理をステップS55に進める。
ステップS55においては、ステップS54において生成された発注確認画面500を第2ウインドウ400内に表示し、購入消耗品指定処理を終了する。
図18は、プリント実行要求処理の流れの一例を示すフローチャートである。プリント実行要求処理は、図16に示すステップS35において実行される処理である。図18に示されるように、第1ウインドウ350内に表示された印刷初期画面351において印刷実行指示があったか否かを判断する(ステップS61)。印刷実行指示があったならば処理をステップS63に進めるが、そうでなければ処理をステップS62に進める。
ステップS62においては、第1ウインドウ350内に表示された印刷初期画面351において印刷取消指示があったか否かを判断する。印刷取消指示があったならば処理をステップS64に進めるが、そうでなければ処理をステップS61に戻す。
ステップS63においては、印刷対象のデータを、第1ウインドウ350内に表示された印刷初期画面351および第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面で設定された印刷設定条件を示すコマンドと共にMFP100に送信して画像形成を要求し、処理をステップS64に進める。
ステップS64においては、第1ウインドウ350の表示を終了し、プリント実行要求処理を終了する。
なお、本実施の形態では、推定したトナー残量に基づいてトナーカートリッジ98が残量不足間近であるか否かを判定する判定部235をMFP100側に設けているが、PC120,130側に設ける構成とすることもできる。PC120,130に判定部235を設ける場合、判定部235はMFP100のプリンタドライバにて実現される。その場合、MFP100側のトナー残量情報送信部237は、推定されたトナー残量とトナーカートリッジ98を識別するためのトナーカートリッジ識別情報とを含むトナー残量データをPC120,130側に送信する。
以上のように、第1の実施形態におけるPC120は、トナーカートリッジ98が装着されるMFP100を制御する装置であって、MFP100に対する当該MFP100の有する各機能に応じた印刷条件の設定入力を受け付ける印刷設定画面を表示部204に表示させる表示制御部323を備え、印刷設定画面には、MFP100に装着されている5つのトナーカートリッジ98の残量の指標を示すトナー残量情報を含む、トナーカートリッジの発注指示を受け付ける発注画面が含まれる。
これにより、MFP100に対する当該MFP100の有する各機能に応じた印刷条件の設定入力を受け付ける印刷設定画面が表示され、該印刷設定画面には、MFP100に装着されているトナーカートリッジの発注指示を受け付ける発注画面が含まれている。従って、ユーザは、例えばドロップダウンリストにおいて「消耗品発注」というプリンタを選択するなどの特別な行為を行うことなく、あたかも印刷条件を設定入力するかのように、該発注画面を用いてトナーカートリッジを購入することができる。
また、発注画面は、印刷設定画面に含まれている画面であるので、WEBサイトより提供される発注画面のように、ユーザの意図に関係なく変更されるようなことはなく、常に決まった画面である。従って、WEBサービスを利用した商品の購入に慣れていないユーザであっても、画面への指示入力に迷うことなく、所望するトナーカートリッジを簡単に発注することができる。
しかも、上記発注画面には、トナーカートリッジの残量の指標を示すトナー残量情報が含まれているので、ユーザは、発注画面よりトナーカートリッジの残量を認識することができ、残量が不足間近のトナーカートリッジがあれば、それに代わる購入すべきトナーカートリッジを迷わず発注することができる。
このように、本発明によれば、プリンタや情報処理装置の使用に不慣れなユーザであっても、迷わず簡単に消耗品を購入することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態においては、トナーカートリッジ98が残量不足間近であるか否かを、トナー残量に基づいて判断していた。また、PC120,130は、カートリッジ画面450において、5つのトナーカートリッジ98の各トナー残量を、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量を基準とした割合にて示すようにしていた。第2の実施形態においては、印刷の履歴をとってトナー残量と印刷の履歴とからそれぞれのトナーカートリッジ98の印刷可能枚数を算出し、印刷可能枚数に基づいてトナーカートリッジ98が残量不足間近であるか否かを判断するものである。また、PC120,130は、カートリッジ画面450において、5つのトナーカートリッジ98の各トナー残量を、印刷可能枚数に換算して表示するものである。
図19は、第2の実施形態におけるMFPが備える制御部の機能の一例を記憶部に記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。図19に示す制御部201Aが図7に示す制御部201と異なる点は、トナー残量情報送信部237がトナー残量情報送信部237Aに変更された点、判定部235が判定部235Aに変更された点、印刷枚数カウント部251、履歴テーブル管理部253および印刷可能枚数算出部255が追加された点である。その他の構成および機能は、制御部201と同じであるので、ここでは説明を繰り返さない。
印刷枚数カウント部(印刷枚数カウント手段)251は、用紙検出センサ14から出力される信号のオンとオフにより、レジストローラ13を通過した用紙の枚数、つまり印刷枚数をカウントする。具体的には、レジストローラ13を用紙が通過する毎に、印刷枚数に「1」を加算する。印刷枚数のカウントは、1つの印刷ジョブの開始から終了までである。印刷枚数カウント部251は、実行される印刷ジョブ毎に印刷枚数をカウントし、カウントされた印刷枚数を履歴テーブル管理部253に出力する。ここで、印刷枚数カウント部251は、A4サイズ・片面印刷に換算してカウントする。例えば、A3サイズ1枚の両面印刷であれば印刷枚数は4となる。A5サイズ5枚の片面印刷であれば印刷枚数は2.5となる。
履歴テーブル管理部(履歴テーブル管理手段)253は、印刷ジョブが実行されることに応じて、印刷ジョブを識別するためのジョブ識別情報と、印刷ジョブが実行された日付と、印刷ジョブの実行により印刷された用紙の枚数(A4・片面印刷換算)とを含む履歴レコードを印刷ジョブ毎に生成し、記憶部202に記憶された履歴テーブル261に追加して記憶する。
図20は、履歴テーブルの一例を示す図である。図20に示されるように、履歴テーブルは、ジョブ毎に履歴レコードを含む。履歴レコードは、印刷ジョブの項目と、日付の項目と、印刷枚数の項目とを含む。印刷ジョブの項目には、印刷ジョブのジョブ識別情報が設定される。日付の項目には、印刷ジョブが実行された日付が設定される。印刷枚数の項目には、印刷枚数カウント部251によりカウントされた印刷枚数が設定される。
印刷可能枚数算出部(印刷可能枚数算出手段)255は、記憶部202に記憶されている履歴テーブル261およびトナー消費量テーブル263に従って、トナーカートリッジ98のトナー残量に相当する印刷枚数を印刷可能枚数として5つのトナーカートリッジ98それぞれについて算出する。具体的には、所定の期間における用紙1枚当りのトナー消費量をトナー残量推定部233により推定されたトナーカートリッジ98のトナー残量から除算することにより、印刷可能枚数を算出する。用紙1枚当りのトナー消費量は、トナー消費量テーブル263に従って算出された所定の期間における累積のトナー消費量を履歴テーブル261に従って算出された所定の期間における累積の印刷枚数から除算することにより算出する。ここで、所定の期間は、例えば1ヶ月間であり、累積の印刷枚数の算出対象となる期間の初めと終わりは、それぞれ累積の印刷枚数の算出対象となる期間の初めと終わりに一致する。印刷可能枚数算出部255は、算出された印刷可能枚数とトナーカートリッジ識別情報とを含む印刷可能枚数データを5つのトナーカートリッジ98それぞれについて生成し、トナー残量情報送信部237Aに出力する。
判定部235Aは、残量不足間近のトナーカートリッジ98があるか否かを判定する。残量不足間近のトナーカートリッジ98は、印刷可能枚数算出部255により生成された5つの印刷可能枚数データと記憶部307に記憶された閾値データ241Aとに基づいて判定する。
閾値データ241Aは、トナーカートリッジ98内のトナー残量に相当する印刷可能枚数が不足間近であることを示す値であり、ここでは、1万枚としている。
判定部235Aは、印刷可能枚数算出部255により生成された5つの印刷可能枚数データそれぞれに含まれる印刷可能枚数と閾値データ241Aで示される閾値T2とを比較し、印刷可能枚数が閾値データ241Aで示される閾値T2未満であることを条件に、判定対象の印刷可能枚数データで特定されるトナーカートリッジ98を残量不足間近と判定する。
判定部235Aは、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在する場合、その旨を示す第1判定結果に、残量不足間近と判定されたトナーカートリッジ98のトナーカートリッジ識別情報を含める。残量不足間近と判定されたトナーカートリッジ98が複数存在する場合、複数のトナーカートリッジ識別情報を第1判定結果に含める。判定部235Aは、第1判定結果をトナー残量情報送信部237Aに出力する。判定部235Aは、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しない場合、その旨を示す第2判定結果をトナー残量情報送信部237Aに出力する。
トナー残量情報送信部237Aは、生成された5つの印刷可能枚数データが印刷可能枚数算出部255から入力され、判定部235Aから判定結果が入力されると、入力された5つの印刷可能枚数データと判定結果とを含めたトナー残量情報をデータ通信制御部206を介して、要求受信部231から入力された送信指示に含まれる装置識別情報で特定されるPCに送信する。
ここで、PC120がトナー残量を要求した場合を例に説明すると、トナー残量情報を受信したPC120において、発注画面生成部331は、トナー残量情報の判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しないことを示す第2判定結果である場合、トナー残量情報の5つの印刷可能枚数データそれぞれに含まれる印刷可能枚数およびトナーカートリッジ識別情報を含むカートリッジ画面を生成する。トナー残量情報の判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在することを示す第1判定結果である場合、トナー残量情報の5つの印刷可能枚数データそれぞれに含まれる印刷可能枚数およびトナーカートリッジ識別情報と、メッセージ生成部333により生成された残量不足間近メッセージとを含むカートリッジ画面を生成する。これにより、カートリッジ画面を見るユーザは、5つのトナーカートリッジ98それぞれのトナー残量を印刷可能な残りの枚数として認識することができるので、トナーカートリッジの購入のタイミングを正確に知ることができる。
図21は、第2の実施形態におけるカートリッジ画面の一例を第2ウインドウとともに示す図である。図21に示すカートリッジ画面450Aが図12に示すカートリッジ画面450と異なる点は、トナー残量表示領域453が印刷可能枚数表示領域454に変更された点である。ここでは、カートリッジ画面450と異なる点について説明する。
印刷可能枚数表示領域454は、5つのトナーカートリッジ98それぞれのトナー残量で印刷可能な残りの枚数を表示するための領域である。印刷可能枚数表示領域454には、MFP100から受信した5つの印刷可能枚数データが表示される。印刷可能枚数は、5段階の目盛で示される。
1段目は、印刷可能枚数が1万枚以下に相当する量のトナーがトナーカートリッジ98に残っていることを示している。2段目は、印刷可能枚数が1万枚〜2万枚の範囲に相当する量のトナーがトナーカートリッジ98に残っていることを示している。3段目は、印刷可能枚数が2万枚〜3万枚の範囲に相当する量のトナーがトナーカートリッジ98に残っていることを示している。4段目は、印刷可能枚数が3万枚〜4万枚の範囲に相当する量のトナーがトナーカートリッジ98に残っていることを示している。5段目は、印刷可能枚数が4万枚〜5万枚の範囲に相当する量のトナーがトナーカートリッジ98に残っていることを示している。例えば、B1のトナーカートリッジ98の残量は、1段目であり、印刷可能枚数が1万枚以下に相当する量のトナーが残っていることを示している。すなわち、ユーザは、多くとも残り1万枚はB1のトナーカートリッジ98に収容されているトナーを用いて印刷することができることを示している。
図22は、第2の実施形態におけるトナー残量情報生成・送信処理の一例を示すフローチャートである。図22に示すトナー残量情報生成・送信処理が、図15に示すトナー残量情報生成・送信処理と異なる点は、ステップS05,06,08,09が削除された点、ステップS71〜S83が追加された点およびステップS11がステップS11Aに変更された点である。その他の処理は、図15に示すトナー残量情報生成・送信処理と同じであるので、ここでは説明を繰り返さない。
ステップS71においては、5つのトナーカートリッジ98それぞれの累積のトナー消費量を記憶部202に記憶されたトナー消費量テーブル263から取得し、処理をステップS72に進める。
ステップS72においては、記憶部202に記憶されたトナー消費量テーブル263を読み出す。そして、読み出されたトナー消費量テーブル263に含まれる所定期間のトナー消費量レコードを1つずつ選択し(ステップS73)、トナー消費量を累積する(ステップS74)。
次のステップS75においては、記憶部202に記憶された履歴テーブル261を読み出す。そして、読み出された履歴テーブル261から所定の期間に含まれる履歴レコードを1つずつ選択し(ステップS76)、選択された履歴レコードに含まれる印刷可能枚数を累積する(ステップS77)。
次のステップS78においては、5つのトナーカートリッジ98それぞれについて印刷可能枚数を算出する。具体的には、用紙1枚当りのトナー消費量をステップS02において推定されたトナー残量から除算することにより印刷可能枚数を算出する。用紙1枚当りのトナー消費量は、ステップS74において算出された累積のトナー消費量をステップS77において算出された累積の印刷枚数で除算することにより算出する。
次のステップS79においては、5つの印刷可能枚数データを生成する。具体的には、5つのトナーカートリッジ98それぞれについて、トナーカートリッジ識別情報とステップS78において算出された印刷可能枚数とを含む印刷可能枚数データを5つのトナーカートリッジ98それぞれについて生成する。
ステップS80においては、ステップS79において生成された5つの印刷可能枚数データうちの1つを選択し、処理をステップS81に進める。
ステップS81においては、ステップS80において選択された印刷可能枚数データに含まれる印刷可能枚数がステップS04において読み出された閾値データ241Aで示される閾値T2より小さいか否かを判断する。印刷可能枚数が閾値T2より小さいならば処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS82に進める。
ステップS82においては、5つの印刷可能枚数データのうち未選択の印刷可能枚数データがあるか否かを判断する。未選択の印刷可能枚数データがあるならば処理をステップS80に戻すが、そうでなければ処理をステップS83に進める。
なお、ステップS80〜S82の処理は、ステップS82において未選択の印刷可能枚数データがなくなるまで繰り返される。このため、第1判定結果は、ステップS80において選択された印刷可能枚数データに含まれる印刷可能枚数が閾値T2より小さいと判断される毎に更新される。換言すれば、第1判定結果は、5つの印刷可能枚数データのうち閾値T2より小さいと判断された印刷可能枚数を含むものから抽出されたトナーカートリッジ識別情報を含む。
ステップS83においては、閾値T2未満の印刷可能枚数のトナーカートリッジ98があるか否かを判断する。ステップS81において閾値T2未満の印刷可能枚数と判断されたトナーカートリッジ98があるならば処理をステップS11Aに進めるが、そうでなければ処理をステップS10に進める。
ステップS11Aにおいては、ステップS78において生成された印刷可能枚数データとステップS07またはステップS10において生成された判定結果とを含むトナー残量情報を生成し、PC120,130のうちトナー残量を要求したPCに送信する。
本実施の形態では、印刷の履歴をとってトナー残量と印刷の履歴とからそれぞれのトナーカートリッジ98の印刷可能枚数を算出し、印刷可能枚数に基づいてトナーカートリッジ98が残量不足間近であるか否かを判断するものである。この場合も、残量不足間近であるかどうかを判定する閾値T2を、C、M、Y、B1、B2の全てのトナーカートリッジ98に対して同じとするのではなく、印刷頻度に応じて、閾値T2を個別に設定してもよい。
例えば、図22のフローチャートにおけるステップS78においては、用紙1枚当りのトナー消費量を用いて印刷可能枚数を算出している。ここで用いる用紙1枚当りのトナー消費量よりC、M、Y、B1、B2のトナーの消費度合(使用頻度)を知ることができる。そこで、制御部201が、C、M、Y、B1、B2の1枚当りのトナー消費量に基づいて、トナー消費量が多い、つまり消費速度の速いトナーカートリッジ98については、トナー消費量が少ない、消費速度の遅いトナーカートリッジ98よりも閾値T2(閾値T)を高く設定することで、より精度よくトナー残量に応じた消耗品購入の案内が可能となる。
以上のように、第1,第2の実施形態におけるPC120,130は、カートリッジ画面450,450Aにおいて、非再生カートリッジ容器の指定が可能であったが、非再生カートリッジ容器を指定するためのチェックボックスが設けられていないカートリッジ画面450,450Aを表示するようにしてもよい。この場合、ユーザは、第1再生カートリッジ容器または第2再生カートリッジ容器のいずれかを指定することになるので、非再生カートリッジ容器よりも安価なカートリッジ容器を購入することができる。これにより、地球温暖化防止に貢献することができる。また、ユーザの環境保全に対する意識を高めることができる。
また、本実施の形態においては、カートリッジ画面450,450Aにおいて非再生カートリッジ容器が指定された状態で購入ボタン471が押下されると、第1再生カートリッジ容器または第2再生カートリッジ容器いずれかを指定し直すようユーザに促すメッセージを表示するようにしたが、図23に示す再生消耗品のリサイクルの流れを含む画面をサブウインドウ内に表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、トナーカートリッジのリサイクルの流れを理解することができ、第1再生カートリッジ容器または第2再生カートリッジ容器のいずれかを購入することで地球環境の保全につながることをユーザに認識させることができる。これにより、第1再生カートリッジ容器または第2再生カートリッジ容器の購入をユーザに促すことができる。
また、本実施の形態においては、プリンタドライバプログラムがPC120,130にインストールされている場合を例に説明したが、携帯端末110にインストールするようにして、携帯端末110からトナーカートリッジが購入できるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、操作パネル50を有するMFP100に適用した場合について説明したが、メッセージ等を表示可能な表示部51を備える装置であれば、上述したような構成のMFP100に限定されるものではなく、インクジェット記録装置、または、その他の装置、例えば家電製品、民生用機器(映像・音響・通信などに関連した電子機器や装置、または端末において、一般消費者による使用・一般家庭での使用を目的としているもの、または、そのことを前提に開発・設計された製品・規格を指す)や業務用機器(法人(企業や学校、官公庁)など、一般家庭以外の用途を前提として開発された製品)にも適用可能である。インクジェット記録装置の場合には、インクカートリッジが使用される。
また、本実施の形態においては、ユーザは、MFP100を管理する一般的な機器管理者であってもよいし、CO2の排出を減らすための専門資格「カーボンマネジャー」であるとなおよい。これにより、温室効果ガス発生量を抑制した再生消耗品の普及が円滑となる。
さらに、本実施の形態におけるトナーカートリッジ98は、オフセットクレジットが付与されていてもよい。これにより、温室効果ガスの発生を抑制できる事業、例えば、植林事業、海洋吸収事業や土壌吸収事業、二酸化炭素貯留事業である地中隔離法や海洋隔離法、または、再生可能エネルギー事業(水力発電、風力発電、海流発電、波力発電、地熱発電、太陽光発電、太陽熱発電、潮汐発電、振動力発電など)などに資金提供が可能となり、地球温暖化防止に貢献できる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、MFP100,PC120の各ブロック、特に制御部201および制御部301は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、MFP100,PC120は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるMFp100,PC120の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記MFP100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、MFP100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。