以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は発明を実施する形態の一例であって、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。
本実施形態は、図1に示すように購入またはリースされている画像形成装置であって、データ管理サーバに接続されて電子写真方式によりトナーを用いて画像を形成する画像形成装置1に用いられる温室効果ガス排出枠付き消耗品の温室効果ガス排出枠購入費用を提供したオフセット事業の進捗状況を確認するオフセット事業進捗状況確認システムとして、本発明に係る特徴的なオフセット事業進捗状況確認システムの構成を採用したものである。
まず、画像形成装置1の全体構成について説明する。
画像形成装置1は、外部から伝達される画像データに応じて所定のシート(記録用紙,記録媒体)に画像を形成するものである。画像形成装置1は、図1に示すように、主に、本体装置である電子写真プロセス部(図示省略)を備えた画像形成部3と、操作パネル100とスキャナユニット(図示省略)を備えた画像読取部2とを備えて構成されている。
原稿画像をスキャナユニットで読み取ることにより得られた画像データは、各種処理が施された後、メモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリから画像データを画像形成部3に出力して、感光体ドラム(図示省略)上に可視画像として再現した後、用紙上に画像を転写してトナー像を形成する。
画像形成部3に隣接して用紙を供給する給紙部4が構成されている。
給紙部4は、第1〜3カセット31,32,33、さらにオプションとして大容量カセット34を有している。大容量カセット34は、最も使用頻度の高い、例えばA4サイズの標準紙を大量に収容することができる。
画像読取部2と画像形成部3の間には排紙トレイ51が形成されている。
画像形成部3に隣接して後処理装置5が構成されている。
後処理装置5には、第1排紙卜レイ52,第2排紙トレイ53が設けられている。
そして、画像形成装置1は、図示しないネットワーク回線(LAN、電話回線等)を介してPC、FAX、およびメーカー、販売先またはリース先等のデータ管理サーバに接続されている。
ここで、画像形成装置1の構成についてブロック図を参照して説明する。
図2は本実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、図2に示すように、電気的構成として、画像形成装置1の動作を制御する制御部501、記憶部502、演算部503、表示部101、入力部505、ネットワーク回線を介してPC等とLAN接続等を行う通信部506、画像処理を行う画像処理部508、画像形成を行う画像形成部509、トナー像の定着処理を行う定着部510、スキャナにおいて画像の読み取りを行う読取部507、後処理装置5(図2の周辺機器を指す)の動作を制御する制御部511などを備えている。
なお、本実施形態では、画像形成装置1に用いられる消耗品には、記憶手段または記録手段として、ICチップ(無線ICタグや接点式CRUMなどの不揮発性メモリ)、バーコード、QRコード(登録商標)等が備えられている。
そして、画像形成装置1は、この消耗品の記憶手段または記録手段に格納された情報を検出する検出部(消耗品情報検出手段)509aを備えている。
検出部509aは、ユーザが画像形成装置1で使用している消耗品の情報を検出する。
記憶部502は、消耗品情報記憶手段として、画像形成装置1に用いられる温室効果ガス排出枠付き消耗品の情報が格納されている。
制御部501は、検出部509aにより検出された検出結果(消耗品の情報)と記憶部502に格納されている消耗品の情報とを照合して前記消耗品が温室効果ガス排出枠付き消耗品であるか否かを判断する機能(消耗品判定手段)を備えている。
本実施形態では、制御部501は、画像形成装置1に装着された消耗品が温室効果ガス排出枠付き消耗品であると判断された場合に、画像形成装置1をReady状態に起動するようにされている。
次に、本実施形態の画像形成装置1に用いられる特徴的なオフセット事業進捗状況確認システムについて図面を参照して説明する。
図3は本実施形態の画像形成装置に用いられるオフセット事業進捗状況確認システムを構成する通信ネットワークの一例を示す説明図、図4は本実施形態に係る画像形成装置に用いられるオフセット事業進捗状況確認システムを構成する操作パネルの構成を示す説明図、図5は前記操作パネルを構成する表示部に表示されたDOCUMENT FILING モードの初期画面を示す説明図、図6は前記表示部に表示されたデータ管理サーバから画像形成装置へ通知されたオフセット事業に関する情報サービスを希望するか否かを問い合わせる情報を含む通知画面の一例を示す説明図、図7は前記表示部に表示されるIMAGE SEND モードの初期画面を示す説明図である。
本実施形態に係る画像形成装置1に用いるオフセット事業進捗状況確認システムは、図3に示すように、購入またはリースされている画像形成装置1に用いる温室効果ガス排出枠付き消耗品の温室効果ガス排出枠購入費用を提供したオフセット事業の進捗状況を確認するオフセット事業進捗状況確認システムであって、通信部506によりLAN(ローカルエリアネットワーク)700を介して画像形成装置1がメーカー、販売先またはリース先等のデータ管理サーバ701に接続されるとともに、データ管理サーバ701と複数のオフセットプロバイダー702等(複数のプロバイダーのうちの1つを表示している)とが通信手段を介して接続されて、温室効果ガス排出枠を提供するオフセットプロバイダーから前記オフセット事業の進捗状況の情報を画像形成装置1に通知するようにして、ユーザが温室効果ガス排出枠購入費用を提供したオフセット事業の進捗状況を容易に確認できるようにしたことを特徴とするものである。
このオフセット事業進捗状況確認システムは、画像形成装置1と画像形成装置1の販売先のデータ管理サーバ701とが通信接続としてLAN(ローカルエリアネットワーク(通信手段))700を介して接続されて、販売先により画像形成装置1の消耗品の使用状況が監視可能に構成されている。
また、オフセット事業進捗状況確認システムは、画像形成装置1側に、画像形成装置1に装着された消耗品に備えられた記憶手段または記録手段に格納されている情報を検出する検出部(消耗品情報検出手段)509aと、画像形成装置1に用いられる温室効果ガス排出枠付き消耗品の情報が格納された記憶部(消耗品情報記憶手段)502と、検出部509aによる検出結果と記憶部502に格納されている消耗品の情報とを照合して前記消耗品が温室効果ガス排出枠付き消耗品であるか否かを判断する機能(消耗品判定手段)とを備えるとともに、さらに、画像形成装置1に温室効果ガス排出枠付き消耗品が装着されていると判断された場合に、画像形成装置1に温室効果ガス排出枠付き消耗品が装着されている旨の情報と、前記消耗品の温室効果ガス排出枠識別情報を含む消耗品情報とをデータ管理サーバ701に通知する機能(消耗品情報通知手段)を備え、データ管理サーバ701側に、画像形成装置1に温室効果ガス排出枠付き消耗品が装着されていると判断された場合に、前記オフセット事業の進捗状況の情報を希望するか否かを問い合わせる情報を前記画像形成装置に通知する機能(問い合わせ情報通知手段)と、通知された問い合わせ情報を画像形成装置1の表示部101に表示する機能(問い合わせ情報表示手段)とを備えている。
さらに、画像形成装置1側には、前記オフセット事業の進捗状況の情報を希望する場合に、前記オフセット事業の進捗状況の情報を希望する旨の情報をデータ管理サーバ701へ通知する機能(オフセット事業進捗情報希望通知手段)を備えている。
また、データ管理サーバ701側には、複数のオフセットプロバイダーのうちから前記消耗品の温室効果ガス排出枠識別情報(クレジット識別情報)に対応するオフセットプロバイダーを特定する機能(オフセットプロバイダー特定手段)と、特定されたオフセットプロバイダーへ前記オフセット事業の進捗状況の情報を画像形成装置1に通知することを依頼する情報を通知する機能(オフセット事業進捗情報依頼通知手段)とを備えている。
本実施形態では、画像形成装置1において、制御部501が、記憶部502に格納されている情報、すなわち、画像形成装置1に用いられる温室効果ガス排出枠付き消耗品の情報を検出する消耗品情報検出手段として機能するとともに、検出部509aによる検出結果と記憶部502に格納されている消耗品の情報とを照合して前記消耗品が温室効果ガス排出枠付き消耗品であるか否かを判断する消耗品判定手段として機能するように構成されている。さらに、制御部501は、画像形成装置1に温室効果ガス排出枠付き消耗品が装着されていると判断された場合に、画像形成装置1に温室効果ガス排出枠付き消耗品が装着されている旨の情報と、前記消耗品の温室効果ガス排出枠識別情報を含む消耗品情報とをデータ管理サーバ701に通知する消耗品情報通知手段として機能するように構成されている。
また、本実施形態では、データ管理サーバ701側の図示しない記憶手段に、オフセット事業に関する情報サービス(オフセット事業の進捗状況の情報を通知することを含む)を希望するか否かをユーザに問い合わせる情報と、画像形成装置1に用いられる消耗品の消耗品情報と、消耗品の温室効果ガス排出枠を提供する複数のオフセットプロバイダー702等の情報とが格納されている。
オフセット事業に関する情報サービスを希望するか否かをユーザに問い合わせる情報には、オフセット事業に関する情報サービスを希望するか否かをユーザに問い合わせるメッセージの情報と、情報サービスを希望するか否かを入力する消耗品の消耗品情報を含む情報サービス入力フォームの情報と、情報サービスを希望することを申請する情報サービス申請書の情報が含まれている。
そして、データ管理サーバ701側の図示しない制御部が、制御部501により画像形成装置1に温室効果ガス排出枠付き消耗品が装着されていると判断された場合に、オフセット事業に関する情報サービスを希望するか否かをユーザに問い合わせる情報を画像形成装置1に通知する問い合わせ情報通知手段として機能するように構成されている。
本実施形態では、データ管理サーバ701から通知される情報は、画像形成装置1のReady時に画像形成装置1の表示部101に表示されるようになっている。
また、画像形成装置1側の制御部501は、データ管理サーバ701により通知されたオフセット事業に関する情報サービスを希望するか否かをユーザに問い合わせる情報を画像形成装置1の表示部101に表示する問い合わせ情報表示手段として機能するように構成されている。
さらに、画像形成装置1側の制御部501は、特定されたオフセットプロバイダーに対してオフセット事業に関する情報サービスとしてオフセット事業の進捗状況の情報を画像形成装置1に通知することを希望する情報を通知するオフセット事業進捗情報希望通知手段として機能するように構成されている。
また、データ管理サーバ701側の図示しない制御部は、複数のオフセットプロバイダーのうちから前記消耗品の温室効果ガス排出枠識別情報(クレジット識別情報)に対応するオフセットプロバイダーを特定するオフセットプロバイダー特定手段として機能するとともに、特定されたオフセットプロバイダーへ前記オフセット事業の進捗状況の情報を画像形成装置1に通知することを依頼する情報を通知するオフセット事業進捗情報依頼通知手段として機能するように構成されている。
また、本実施形態では、操作パネル100の表示部101が、オフセット事業進捗状況確認システムの表示部として機能するように構成されている。
操作パネル100は、図4に示すように、操作面(入力部)100aが略平面状に構成されて、その略中央部に表示部101が構成されている。
なお、表示部101は、操作面(入力部)100aと同一平面でなくとも、操作面(入力部)100aに対して開閉移動式であってもよいし、操作面(入力部)100aとは別に設けてもよい。また、それらを組み合わせてもよい。
また、表示部101は、タッチパネルまたは操作キーを略一体的に備え、表示部101でタッチパネルまたは操作キーを操作することでデータ管理サーバ701から送信された情報を表示できるように構成されている。
表示部101には、図5,図7に示すように、画像形成装置1による処理モードを選択する操作キー110が表示されている。操作キー110には、DOCUMENT FILING モード用のアイコン111a、IMAGE SEND モード用のアイコン111b、COPY モード用のアイコン111cが設けられている。そして、操作キー110により、COPY モード、IMAGE SEND モード、DOCUMENT FILING モードが選択可能になっている。
表示部101は、画像形成装置1の電源をONにすると、図示しない初期画面が表示され、操作キー110のうちのDOCUMENT FILING モード用のアイコン111aが選択されると、図5に示すように、DOCUMENT FILING モードの初期画面110aが表示される。
DOCUMENT FILING モードの初期画面110aの画面左下には、操作キーとしてのプレビュー確認用アイコン120aが表示される。プレビュー確認用アイコン120aをタッチすると、画像形成装置1が受信したメール等の情報を表示部101に表示するようにされている。
本実施形態では、画像形成装置1に新規メールが受信されると、DOCUMENT FILING モード用のアイコン111aが点滅するようにされている。そして、プレビュー確認用アイコン120aが選択されると、図6に示すように、例えば、画像形成装置1に装着された消耗品の温室効果ガス排出枠が使用されるオフセット事業に関する情報サービスを希望するか否かを問い合わせるメッセージ(お知らせメール)の通知画面101aが表示部101に表示される。
具体的には、画像形成装置1の制御部501により検出部509aによる消耗品の検出結果と記憶部502に格納されている消耗品の情報とを照合した結果、画像形成装置1に温室効果ガス排出枠付き消耗品が装着されていると判断された場合に、販売店のデータ管理サーバ701から画像形成装置1(ユーザ側)に対して、図6に示すように、表題(お知らせ)101a1と、画像形成装置1に装着された消耗品の温室効果ガス排出枠に関する情報サービスを希望するか否かを問い合わせるメッセージ101a2を含む通知画面101aの情報が通知される。
本実施形態では、情報サービスとして、画像形成装置1に用いられる消耗品の温室効果ガス排出枠が使用されるオフセット事業の進捗状況の情報を提供すること(以下、「安心サポートサービス」と称する。)を含む。
さらに、通知画面101aには、選択スイッチのサムネイルとして、情報サービスとして安心サポートサービスを希望することを選択する選択アイコン131、安心サポートサービスを希望しないことを選択する選択アイコン132、選択アイコン131,132による選択を確定する確定アイコン133、選択アイコン131,132による選択を取消す確定取り消しアイコン134、確定された選択結果をデータ管理サーバ701に送信する送信アイコン135が表示される。
また、表示部101において、操作キー110のうちのIMAGE SEND モード用のアイコン111bが選択されると、図7に示すように、DOCUMENT SEND モードの初期画面110bが表示される。
IMAGE SEND モードの初期画面110bの画面左下には、操作キーとしてのApplicationアイコン120bが表示される。Applicationアイコン120bをタッチすると、データ管理サーバ701から画像形成装置1に通知された安心サポートサービスを希望するか否かをユーザに問い合わせる情報が表示される。
また、操作パネル100は、リスト表示とサムネイル表示とを切り替えるアイコン(図示省略)と、IMAGE SEND モードの初期画面110bに戻すためのアイコン(図示省略)を備えている。
また、本実施形態では、表示部101に表示される選択画面は、例えば、タッチパネルを用いて画面上に表示されたリスト表示やサムネイル表示をタッチすることで、それぞれのリスト表示やサムネイル表示の情報に基づく操作を行う選択手段として機能するように構成されている。
次に、本実施形態のオフセット事業進捗状況確認システムにおいて、データ管理サーバ701から画像形成装置1に通知される情報について図面を参照して説明する。
図8は本実施形態の画像形成装置の操作パネルの表示部に表示される安心サポートサービスを希望するか否かを入力する安心サポートサービス入力フォームの情報を含む通知画面の一例を示す説明図、図9は前記表示部に表示される安心サポートサービスを希望することを申請する安心サポートサービス申請書の情報を含む通知画面の一例を示す説明図である。
本実施形態のオフセット事業進捗状況確認システムによれば、データ管理サーバ701から画像形成装置1に対して、上述した消耗品の温室効果ガス排出枠が使用されるオフセット事業に関する安心サポートサービスを希望するか否かを問い合わせるメッセージ(お知らせメール)の情報(通知画面101a)に加えて、安心サポートサービスを希望するか否かを入力する消耗品の消耗品情報を含む安心サポートサービス入力フォームの情報と、安心サポートサービスを希望することを申請する安心サポートサービス申請書の情報が通知される。
本実施形態では、図7に示すように、画像形成装置1の操作パネル100の表示部101に表示されたIMAGE SEND モードの初期画面110bにおいて、Applicationアイコン120bをタッチすると、表示部101には、まず、図8に示すように、安心サポートサービスを希望するか否かを入力する安心サポートサービス入力フォームの情報を含む通知画面101bが表示される。安心サポートサービス入力フォームの情報には、消耗品の消耗品情報が含まれている。
具体的には、通知画面101bには、図8に示すように、表題(安心サポートサービス入力フォーム)101b1と、画像形成装置1に使用される消耗品の温室効果ガス排出枠の情報を含む消耗品情報101b2と、安心サポートサービスの選択項目101b3が含まれている。
消耗品情報101b2には、例えば、消耗品として黒色トナーカートリッジが用いられて5万枚印刷を保証するという製品情報101b21と、クレジット費用が2,000円であるという温室効果ガス排出枠情報101b22、消耗品のクレジット番号101b23が含まれている。
安心サポートサービスの選択項目101b3には、1:定期的に希望する、2:不定期に希望する、3:希望しない、という項目が含まれている。
また、通知画面101bには、選択スイッチのサムネイルとして、表示画面を切換える次画面切換アイコン136、入力を中止して初期画面に切換える初期画面切換アイコン137が表示される。
通知画面101bにおいて、次画面切換アイコン136をタッチすると、図9に示すように、表示部101には、安心サポートサービスを希望することを申請する安心サポートサービス申請書の情報を含む安心サポートサービス申請画面101cが表示される。この安心サポートサービス申請画面101cに基づき、ユーザが安心サポートサービスを希望する情報がデータ管理サーバ701に通知される。
具体的には、安心サポートサービス申請画面101cには、図9に示すように、特定されたオフセットプロバイダーに安心サポートサービスを依頼する安心サポートサービス申請書のプレビュー画面101c1が表示されるとともに、選択スイッチのサムネイルとして、安心サポートサービス申請書を送信(通知)する送信アイコン141、前画面に戻る戻りアイコン142、初期画面に戻る戻りアイコン143が表示される。
安心サポートサービス申請書のプレビュー画面101c1には、ユーザにより選択された安心サポートサービス内容(例えば、「不定期に希望」)、選択項目の番号(例えば、「2」)が表示される。
ここで、本実施形態において、特定のプロバイダーから画像形成装置1に対して安心サポートサービスとして通知されるオフセット事業の進捗状況の情報について説明する。
図10は本実施形態の画像形成装置の操作パネルの表示部に表示される安心サポートサービスとして通知されたオフセット事業の進捗状況の情報の一例を示す説明図である。
特定のオフセットプロバイダーから画像形成装置1に通知されるオフセット事業の進捗状況の情報は、図10に示すように、表題(お客様のクレジットご購入費用のご提供先)101d1と、オフセット事業の説明101d2と、このオフセット事業に提供されたクレジット番号一覧101d3を含む通知画面101dの情報である。
オフセット事業の説明101d2には、オフセット事業の概略説明図101d21と、総事業費の工事期に振分けられる予算配分を示す説明図101d22が表示されている。
クレジット番号一覧101d3には、事業工事に必要な工事期と、各工事期に振分けたれたクレジット番号が表示されている。
図10に示すように、画像形成装置1に使用される消耗品の温室効果ガス排出枠の購入費用、すなわちクレジット購入費用は、表題(お客様のクレジットご購入費用のご提供先)101d1、オフセット事業の説明101d2から、CO2地中(帯水層)貯留事業へ提供されており、クレジット番号一覧101d3から、第1期工事に充当されていることが判る。
また、図10において、クレジット番号一覧101d3のうちの本実施形態に係る消耗品のクレジット番号101d31(1234567890)は、黄色で表示されることで、ユーザは第1期工事(例えば地形測量や地質調査、ボーリングなど)に使用されることが一目瞭然に知ることができる。なお、クレジット番号101d31を他とは異なるように明るく表示したり、大きく表示することで、ユーザが確認し易くするようにしてもよい。
なお、本実施形態では、温室効果ガス排出枠の購入費用が提供されるオフセット事業について、CO2地中(帯水層)貯留事業で説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、再生エネルギー事業(太陽光発電、太陽熱発電、地熱発電、水力発電(農業用水発電、砂防ダム発電を含む)、原子力発電、振動力発電、バイオマス発電、風力発電、潮汐発電、海流発電など)や、海洋貯留事業、植林事業など、温室効果ガス削減事業や吸収事業であってもよい。
このように、本実施形態によれば、データ管理サーバ701から画像形成装置1に対して消耗品の温室効果ガス排出枠が使用されるオフセット事業に関する安心サポートサービスを希望するか否かを問い合わせるメッセージを通知して、これを受けたユーザがデータ管理サーバ701に対して安心サポートサービスを希望することを申請することで、データ管理サーバ701から特定されたオフセットプロバイダーに対して安心サポートサービスをユーザに提供することを依頼することができる。
これにより、ユーザは特定のオフセットプロバイダーから安心サポートサービスを受けることができるので、温室効果ガス排出枠の購入費用が適切にオフセット事業に提供運営されていることが確認できる。
なお、安心サポートサービスを受けるための申請は、消耗品が始めて画像形成装置1にセットされた時に行うのが好ましいが、画像形成装置1がウォームアップ中でない場合、印刷JOB中でない場合、操作パネル100に入力信号がない場合、またはスキャナユニットからの原稿載置信号がない場合に、画像形成装置1の操作パネル100をユーザが操作中ではないと判断して操作パネル100の表示部101に初期画面を表示させて、表示画面上で操作可能にするようにしてもよい。
また、図示しない消耗品、または消耗品の梱包材には、消耗品のライフサイクルにおける温室効果ガス排出量をCO2排出量に換算した値と、その値を説明する説明文とが表示されている。
消耗品のライフサイクルにおける温室効果ガス排出量をCO2排出量に換算した値とは、消耗品の原材料調達段階に始まり、生産段階、流通段階、使用・維持管理段階、廃棄・リサイクル段階の間に排出する温室効果ガスの種類と排出量の値である。
温室効果ガスの種類には、京都議定書で対象となったCO2、CH4、N2O、HFCs、PFCs、SF6の6種類があるが、CO2に換算した値が表示される。
CO2排出量は、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を活用して、下記一般式(I)で算定される。
CO2排出量=Σ(活動量i×CO2排出原単位)・・・(I)
iは上述した原材料調達から廃棄・リサイクルまでの活動量(プロセス)である。
ライフサイクルの各段階と活動量(プロセス)の例とを(1)から(5)に示す。
(1)原材料調達段階の活動量は、素材使用量である。
(2)生産段階の活動量は、組立て重量および生産時の電力消費量である。
(3)流通段階の活動量は、輸送量(輸送距離と積載率とトラックの積載量との積)である。
(4)使用・維持管理段階の活動量は、使用時の電力消費量である。
(5)廃棄・リサイクル段階の活動量は、埋立重量とリサイクル重量である。
なお、CO2排出量の単位は、(kg)、(g)、(t)といった重量を表す単位で表される。本実施形態では、(1)から(5)まで消耗品のライフサイクルにおけるCO2排出量の合計は5ton(t)である。
次に、本実施形態の画像形成装置1に用いられるオフセット事業進捗状況確認システムを構成する画像形成装置1とデータ管理サーバ701及び複数のオフセットプロバイダー702等との接続について説明する。
本実施形態において、画像形成装置1の全体制御は、図2に示すように、制御部501により行なわれる。また、画像形成装置1に用いられる消耗品の製品情報や消耗品の環境対応取得情報であるエコラベル情報は、データ管理サーバ701の図示しない記憶部に記憶されている。
本実施形態では、画像形成装置1とデータ管理サーバ701、データ管理サーバ701と複数のオフセットプロバイダー702等とが通信手段を介してそれぞれ接続されている。
例えば、図3に示すように、複数のユーザA,B,Cは、それぞれの端末機である画像形成装置1の通信部506によりLAN(ローカルエリアネットワーク)700を介して画像形成装置や消耗品の販売店やリース会社などのデータ管理サーバ701に接続されたり、通信衛星711を利用した衛星通信インフラ710を介して通信接続することが可能である。
LAN(ローカルエリアネットワーク)700としては、有線の場合は、イーサネット(登録商標)IEEE規格の10BASE−T、100BASE−TX、10GBASE−T等や、それらの光マルチモードの10BASE−F、100BASE−F、1000BASE−X、10GBASE−R、10GBASE−W、10GBASE−X、無線の場合は、WiMAXのIEEE 802.16(ブロードバンド無線規格)、IEEE 802.16a(固定無線通信の標準規格、IEEE 802.16規格の使用周波数帯を変更したもの)、IEEE 802.16-2004(固定区間に用いられる方式、別名IEEE 802.16a/REVd)、WAN、そして、クラウドコンピューティングサービス(専用事業者:クラウドプロバイダー)も利用できる。
また、画像形成装置1が公的機関(例えば環境省など)の省庁が所有するサーバ、または提携プロジェクト先のサーバと接続されて、ユーザが入力した安心サポートサービス申請書の情報を公的機関や提携プロジェクト先へ送信するようにしてもよい。
なお、画像形成装置1とデータ管理サーバ701との通信接続の方式は、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網等が利用可能である。
また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE 1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、およびHDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
次に、画像形成装置1のオフセット事業進捗状況確認システムにより、データ管理サーバ701からユーザの画像形成装置1へオフセット事業に関する情報サービスに係る情報を通知して、ユーザがオフセット事業に関する情報サービスを希望する手順をフローチャートに沿って説明する。
図11、図12は本実施形態の画像形成装置のオフセット事業進捗状況確認システムによりユーザの画像形成装置へ画像形成装置に装着された消耗品の温室効果ガス排出枠の購入費用がどのようなオフセット事業に使われているかを確認する情報を通知する手順を示すフローチャートである。
図11に示すように、画像形成装置1の電源をONにして、オフセット事業進捗状況確認システムによりオフセット事業に関する情報サービスを行う制御が開始されると(ステップS1)、まず、画像形成装置1の販売先のデータ管理サーバ701と画像形成装置1とが接続されて、通信可能であるか否かが確認される(ステップS2)。データ管理サーバ701と画像形成装置1とが通信可能であれば通信確立を認識する(ステップS3)。
次に、画像形成装置1に消耗品が装着されているか否かがデータ管理サーバ701により判断される(ステップS4)。
画像形成装置1に消耗品が装着されていることは、検出部509aにより消耗品が検出されることで判断できる。また、検出部509aにより消耗品に備えられた記憶手段の記憶内容に格納された消耗品の情報を検出することができる。
データ管理サーバ701から画像形成装置1に対して、画像形成装置1に消耗品が装着されたことの検出や画像形成装置1の消耗品に備えられた記憶手段の記憶内容の検出を検出部509aにより行うようにLAN700を介して指示されている。これにより、指示された制御部501は、検出部509aで検出した結果をLAN700を介してデータ管理サーバ701に送信する。
消耗品の情報とは、例えば、画像形成装置1に装着された消耗品の固有の型番、温室効果ガス排出枠が付与されている情報、および固有のクレジット番号などである。
ステップS4において、画像形成装置1に消耗品が装着されていないと判断された場合は、オフセット事業進捗状況確認システムによる処理は終了する。
一方、ステップS4において、画像形成装置1に消耗品が装着されていると判断された場合は、画像形成装置1に装着された消耗品にクレジット情報(温室効果ガス排出枠の情報)があるか否かが判断される(ステップS5)
ステップS5において、画像形成装置1に装着された消耗品にクレジット情報(例えば、固有のクレジット番号)がないと判断された場合は、オフセット事業進捗状況確認システムによる処理は終了する。
一方、ステップS5において、画像形成装置1に装着された消耗品にクレジット情報があると判断された場合は、データ管理サーバ701の図示しない制御手段において、記憶手段に記憶されている過去に受信したクレジット情報を読み出し、既に受信した情報の中に同じクレジット情報があるか否かが判断される(ステップS6)。
ステップS6において、過去に同じクレジット情報が取得されたと判断された場合は、オフセット事業進捗状況確認システムによる処理は終了する。
一方、ステップS6において、過去に同じクレジット情報が取得されていないと判断された場合は、オフセット事業の進捗状況の情報を希望するか否かを問い合わせる情報を記憶手段から読出し、画像形成装置1へ通知する(ステップS7)。
ユーザは、画像形成装置1の操作パネル100を操作して、表示部101において、図6に示すように、通知画面101bを表示して、オフセット事業の進捗状況の情報を希望するか否かを問い合わせる情報を確認する。
そして、ユーザがオフセット事業の進捗状況の情報を希望しているか否かが判断される(ステップS8)。詳しくは、ユーザがオフセット事業の進捗状況の情報を希望する場合は、安心サポートサービスを希望する選択アイコン131を選択した後、確定アイコン133を選択し、送信アイコン135を選択する。一方、ユーザがオフセット事業の進捗状況の情報を希望しない場合は、安心サポートサービスを希望しない選択アイコン132を選択した後、確定アイコン133を選択し、送信アイコン135を選択する。
ステップS8において、ユーザがオフセット事業の進捗状況の情報を希望しないと判断された場合は、オフセット事業進捗状況確認システムによる処理は終了する。
一方、ステップS8において、ユーザがオフセット事業の進捗状況の情報を希望すると判断された場合は、データ管理サーバ701は、データ管理サーバ701の記憶手段から図8に示す安心サポートサービス入力フォームの通知画面101bの情報(作成プログラム)と、図9に示す安心サポートサービス申請画面101cの情報(作成プログラム)とを読出し、画像形成装置1へ送信する(ステップS9)。
そして、画像形成装置1の操作パネル100の表示部101に、図8に示す安心サポートサービス入力フォームの通知画面101bや、図9に示す安心サポートサービス申請画面101cが表示可能となる。
ユーザは、操作パネル100の表示部101に表示される安心サポートサービス入力フォームの通知画面101bにより、消耗品情報101b2から消耗品の黒色トナーカートリッジによる印刷枚数が5万枚保証されていること、消耗品の温室効果ガス発生量(CO2排出量換算値)が5tonであって、5tonのクレジット購入金額が2,000円であること、クレジット番号を知ることができる。
そして、安心サポートサービスの選択項目101b3において、安心サポートサービスを希望するか否かを、1:定期的に希望する、2:不定期に希望する、3:希望しない、のうちから1つを選択する。
ユーザが、安心サポートサービスの選択項目101b3において、1:定期的に希望する、または、2:不定期に希望する、の何れかを選択した場合は、自動的に図9に示す安心サポートサービス申請画面101cが生成される。
ここでは、ユーザが2:不定期に希望する、を選択した場合の表示状態が示されている。ユーザは、安心サポートサービス申請書のプレビュー画面101c1に表示された内容を確認して問題ないと判断すれば、安心サポートサービス申請書を送信(通知)する送信アイコン141を選択する。これにより、安心サポートサービス申請書の情報がデータ管理サーバ701へ送信される。
なお、本実施形態では、消耗品の装着の検知から安心サポートサービス申請書の送信までを、データ管理サーバ701と画像形成装置1との通信で説明したが、本発明は、これに限定せず、画像形成装置1自体が、消耗品の装着検知から消耗品の情報の照合は演算部503が行い、図6,図8,図9に示す通知画面の情報(作成プログラム)を記憶部502に記憶させておき、制御部501により制御するように構成してもよい。
また、安心サポートサービス申請書の通信は、データ管理サーバ701に安心サポートサービス申請書の情報を送信することなく、例えば、FAXで消耗品販売会社へ直接送信してもよい。
さらに、データ管理サーバ701から画像形成装置1に情報が通知された場合は、画像形成装置1において、表示部101に表示されたDOCUMENT FILING モードの初期画面110aのDOCUMENT FILING モード用のアイコン111aを点滅させてユーザに報知するようにしてもよい。
そして、ユーザの都合のよい時(例えば、画像形成装置のウォームアップ時、印刷JOBの合間、表示手段の入力部505からの入力信号がない時など)に、操作キー110のうちのIMAGE SEND モード用のアイコン111bをタッチすることで、図7に示すように、IMAGE SEND モードの初期画面110bを表示させる。そして、その表示画面のApplicationアイコン120bをタッチすることで、表示部101に、図6,図8,図9に示す通知画面を表示させて前述の操作を行うようにしてもよい。
これにより、例えば複数のユーザで画像形成装置1を使用している環境下では、他のユーザの邪魔にならず安心サポートサービスの申請書に関する操作を行うことができる。
フローチャートの説明に戻り、次に、データ管理サーバ701は、ユーザから送信された安心サポートサービス申請書の情報を受信すると(ステップS10)、画像形成装置1に使用されている消耗品のクレジット番号からオフセットプロバイダーを特定する(ステップS11)。
そして、データ管理サーバ701は、特定されたオフセットプロバイダーへ、消耗品のクレジット番号と、消耗品の温室効果ガス排出枠の購入費用が提供されたオフセット事業の進捗状況の情報をユーザに提供することを依頼すること、また、オフセット事業の進捗状況が閲覧できる例えばオフセットプロバイダーのWebやオフセット事業者のWebのURL情報をユーザに知らせることを通知する(ステップS12)。
データ管理サーバ701からの通知を受けたオフセットプロバイダーは、オフセット事業の進捗状況を不定期に通知することを受付けたメッセージ情報と、オフセット事業の進捗状況が閲覧できる例えばオフセットプロバイダーのWebやオフセット事業者のWebのURL情報とをデータ管理サーバ701へ通知する。
そして、データ管理サーバ701は、(1)オフセットプロバイダーからの受付けメッセージ情報と、(2)オフセットプロバイダーのWebやオフセット事業者のWebのURL情報と、(3)オフセット事業の進捗状況をユーザに対して不定期に通知すること了解した旨の情報とをユーザ(画像形成装置1)へ通知する(ステップS13)。
これにより、ユーザは、データ管理サーバ701から通知される不定期にオフセット事業の進捗状況を通知すること、オフセット事業の進捗状況が閲覧できるオフセットプロバイダーのWebやオフセット事業者のWebのURL情報の通知を画像形成装置1の操作パネル100の表示部101で確認することができる。
なお、本実施形態における「不定期」とは、画像形成装置1に消耗品の新品が装着されてから、消耗品が交換されるであろう期間(消耗品メーカーの印刷保証枚数から求めた推定期間)を、例えば10分割して、印刷保証推定期間が10ヶ月であれば、1ヶ月毎にオフセット事業の進捗状況と、オフセット事業の進捗状況が閲覧できる、例えばオフセットプロバイダーのWebやオフセット事業者のWebのURL情報とを画像形成装置1の表示部101に通知するようにしたものであってもよい。
以上により、画像形成装置1のオフセット事業進捗状況確認システムにより、ユーザは、消耗品のクレジット購入費用が提供されたオフセット事業の進捗状況を確認することができ、オフセットプロバイダーやオフセット事業の活動の透明性を確保できるので、ユーザは安心してクレジット購入費用を負担することができる。
なお、画像形成装置1に装着された消耗品が純正消耗品でない場合は、非純正消耗品であることを表示部101に表示するようにしてもよい。また、非純正消耗品であることの表示内容は、例えば、「非純正消耗品をお使いのため、本画像形成装置が正常に動作しない場合があります。」などのユーザに対する注意喚起や警告のメッセージであってよい。
また、メッセージの表示方法は、図6に示す通知画面101aを表示部101に特定の時間表示したり、所定の時間をとって複数回数表示するようにしてもよい。
また、メッセージの消去方法は、特定の時間や回数を表示した後、データ管理サーバ701が消去するようにしてもよく、ユーザが何らかの操作キー(入力部505)を操作した時に消去するようにしてもよい。
また、画像形成装置1の管理者の操作により、例えば、所定のパスワードを入力した時に消去するようにしてもよい。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、画像形成装置1のオフセット事業進捗状況確認システムの構成として、画像形成装置1と消耗品の販売先のデータ管理サーバ701とがLAN700を介して接続するとともに、データ管理サーバ701と複数のオフセットプロバイダー702等とが通信手段を介して接続して、販売先により画像形成装置1の消耗品の使用状況が監視可能に構成し、画像形成装置1側に、画像形成装置1に装着された消耗品に備えられた記憶手段または記録手段に格納されている情報を検出する検出部509aと、画像形成装置1に用いられる温室効果ガス排出枠付き消耗品の情報が格納された記憶部502と、検出部509aによる検出結果と記憶部502に格納されている消耗品の情報とを照合して前記消耗品が温室効果ガス排出枠付き消耗品であるか否かを判断する機能とを備えるとともに、さらに、画像形成装置1に温室効果ガス排出枠付き消耗品が装着されていると判断された場合に、画像形成装置1に温室効果ガス排出枠付き消耗品が装着されている旨の情報と、前記消耗品の温室効果ガス排出枠識別情報を含む消耗品情報とをデータ管理サーバ701に通知する機能を備え、データ管理サーバ701側に、画像形成装置1に温室効果ガス排出枠付き消耗品が装着されていると判断された場合に、前記オフセット事業の進捗状況の情報を希望するか否かを問い合わせる情報を前記画像形成装置に通知する機能と、通知された問い合わせ情報を画像形成装置1の表示部101に表示する機能とを備え、さらに、画像形成装置1側には、前記オフセット事業の進捗状況の情報を希望する場合に、前記オフセット事業の進捗状況の情報を希望する旨の情報をデータ管理サーバ701へ通知する機能を備え、データ管理サーバ701側には、複数のオフセットプロバイダーのうちから前記消耗品のクレジット識別情報に対応するオフセットプロバイダーを特定する機能と、特定されたオフセットプロバイダーへ前記オフセット事業の進捗状況の情報を画像形成装置1に通知することを依頼する情報を通知する機能とを備えることで、ユーザは、温室効果ガス排出枠の購入費用(クレジット購入費用)が適切にオフセット事業に提供運営されていることが確認できるとともに、対環境へ貢献できているという満足感を得ることができ、オフセット事業(温室効果ガス削減事業)の永続性に貢献できる。
また、本実施形態によれば、温室効果ガス排出枠の購入費用が使用されるオフセット事業の進捗状況が確認できるので、オフセットプロバイダーの活動の透明性を確保でき、温室効果ガス排出枠の購入費用の不正使用を防止できる。さらに、温室効果ガスによる地球温暖化を抑制することができる。
なお、本実施形態では、データ管理サーバ701は、メーカー、販売先またはリース先等の事業部により管理されるものとしているが、例えば、画像形成装置メーカー、消耗品メーカー、クラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドプロバイダーにより管理されるものであってもよい。
また、データ管理サーバ701は、複数のオフセットプロバイダー所有のサーバと接続されて、ユーザから通知されるオフセット事業の進捗状況の情報を提供してもらう安心サポートサービスを依頼することを申請する情報(安心サポートサービス申請書に関する情報)を特定のオフセットプロバイダーへ送信するようにしているが、公的機関(例えば環境省など)の省庁が所有するサーバ、または提携プロジェクト先のサーバと接続されて、ユーザが入力した安心サポートサービス申請書に関する情報を公的機関や提携プロジェクト先へ送信するようにしてもよい。
また、データ管理サーバ701は、カーボンオフセットの検査及び審査登録機関所有のサーバと接続されて、ユーザから通知される安心サポートサービス申請書に関する情報をカーボンオフセットの検査及び審査登録機関所有のサーバへ送信するようにしてもよい。
さらに、データ管理サーバ701は、データ管理サーバ701の機能をバックアップするバックアップサーバが接続されていてもよい。これにより、データ管理サーバ701がシステムダウンしても本発明のシステムはスムースに運営される。
また、ユーザは画像形成装置の一般的な機器管理を行う管理者であってもよいし、CO2の排出を減らすための専門資格「カーボンマネジャー」であるとなおよい。専門資格「カーボンマネジャー」であることにより、地球温暖化対策についての専門知識やノウハウを客観的に評価できるので、よりいっそう本発明のシステムを理解して有効活用でき、最適なオフセットプロバイダーを選択してオフセット事業の進捗状況の情報を提供するように依頼することができる。
また、画像形成装置1の記憶部502や図示しないデータ管理サーバ701の記憶手段は、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R/Blu−ray等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
さらに、画像形成装置1の表示部101の構成として、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence Display)、プラズマディスプレイ(Plasma Display Panel)、プラズマチューブアレイディスプレイ(Plasma Tubes Array Display)、電気泳動等を利用した電子ペーパーディスプレイ、電子放出素子を用いたディスプレイ(Field Emission Display、Surface-conduction Electron-emitter Display)などの表示部を備えた表示装置を用いることができる。
なお、上述した実施形態では、本発明に係るオフセット事業進捗状況確認システムの構成を図1に示すような操作パネル100を有する画像形成装置1に適用した例について説明したが、メッセージ等を表示可能な表示部を備える装置であれば、上述したような構成の画像形成装置や複写機に限定されるものではなく、インクジェット記録装置、または、その他の装置、例えば家電製品、民生用機器(映像・音響・通信などに関連した電子機器や装置、または端末において、一般消費者による使用・一般家庭での使用を目的としているもの、または、そのことを前提に開発・設計された製品・規格を指す)、および業務用機器(法人(企業や学校、官公庁)など、一般家庭以外の用途を前提として開発された製品)等に展開が可能である。
また、入力部505としてタッチパネルを用いたが、Ubi−Fingerデバイス等を用いたジェスチャー入力装置等を用いてもよい。
また、本実施形態では、表示部101にプレビュー確認用アイコン120aやApplicationアイコン120bを表示して表示切換えスイッチとしているが、画面サイズが小さく、且つ操作部(メニューキー、テンキー、プリントキー等)が小さくプレビュー確認用アイコン120aやApplicationアイコン120bが設けられない場合には、表示部101以外の箇所にプレビュー確認用操作キーやApplication操作キーを備えることもできる。
また、本実施形態では、プレビュー確認用アイコン120aやApplicationアイコン120bを表示部101の右側下部に設けているが、特に限定せず、表示部101においての上部、下部、左側、右側の何れの箇所に設けてもよい。
なお、記憶部502に格納される消耗品の製品情報やエコラベル情報は、例えば、通信接続として通信部506におけるLAN接続によりネットワークを介して消耗品の環境エコラベル情報を持つメーカー、販売店、リース会社またはクラウドプロバイダーなどのウエブサイトにアクセスして入手することもできる。
以上のように、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。