以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
図1は発明を実施する形態の一例であって、本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体の構成を示す説明図である。
本実施形態は、図1に示すように、電子写真方式によりトナーを用いて画像を形成する画像形成装置1に用いられる温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムの構成として、本発明に係る特徴的な画像形成装置の構成を採用したものである。
まず、画像形成装置1の全体構成について説明する。
画像形成装置1は、外部から伝達される画像データに応じて所定のシート(記録用紙,記録媒体)に画像を形成するものである。画像形成装置1は、図1に示すように、主に、本体装置である電子写真プロセス部(図示省略)を備えた画像形成部3と、スキャナユニット(図示省略)を備えた画像読取部2とを備えて構成されている。
原稿画像をスキャナユニットで読み取ることにより得られた画像データは、各種処理が施された後、メモリに一旦記憶され、出力指示に応じてメモリから画像データを画像形成部3に出力して、感光体ドラム(図示省略)上に可視画像として再現した後、用紙上に画像を転写してトナー像を形成する。
画像形成部3に隣接して用紙を供給する給紙部4が構成されている。
給紙部4は、第1〜3カセット31,32,33、さらにオプションとして大容量カセット34を有している。大容量カセット34は、最も使用頻度の高い、例えばA4サイズの標準紙を大量に収容することができる。
画像読取部2と画像形成部3の間には排紙トレイ51が形成されている。
画像形成部3に隣接して後処理装置5が構成されている。
後処理装置5には、第1排紙卜レイ52,第2排紙トレイ53が設けられている。
そして、画像形成装置1は、図示しないネットワーク回線(LAN、電話回線等)を介してPCやFAX、携帯端末と接続されている。
ここで、画像形成装置1の構成についてブロック図を参照して説明する。
図2は本実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、図2に示すように、電気的構成として、画像形成装置1の動作を制御する制御部501、記憶部502、演算部503、表示部101、入力部505、ネットワーク回線を介してPC等とLAN接続等を行う通信部(通信手段)506、画像処理を行う画像処理部508、画像形成を行う画像形成部509、トナー像の定着処理を行う定着部510、スキャナにおいて画像の読み取りを行う読取部507、後処理装置5(図2の周辺機器を指す)の動作を制御する制御部511などを備えている。
なお、本実施形態では、画像形成装置1に用いられる消耗品には、記憶手段または記録手段として、IC(無線ICタグや接点式CRUM)、バーコード、QRコード(登録商標)等が備えられている。
そして、画像形成装置1は、この消耗品の記憶手段または記録手段に格納された情報を検出する検出部(検出手段)509aを備えている。
検出部509aは、ユーザが購入した消耗品が純正消耗品であるか否かを検出する。
演算部503は、検出部509aにより検出された検出値(検出結果)と、記憶部502に記憶された純正消耗品(図示省略)であることのデータとを照合演算する。
制御部501は、演算部503による演算結果に基づき、検出部509aにより検出された消耗品が純正消耗品であるか否かを判断する機能を備え、検出部509aにより検出された消耗品が純正消耗品であった場合には、純正消耗品の情報を取得できるようにされている。
次に、本実施形態の画像形成装置1の特徴的な構成について図面を参照して説明する。
図3は本実施形態に係る画像形成装置を構成する操作パネルの構成を示す説明図、図4は前記操作パネルを構成する表示部の初期画面を示す説明図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、温室効果ガス排出権付き消耗品の排出権購入費用の使用用途を選択する温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムを構成するものであって、操作パネル100上での操作により画像形成装置1に用いられる温室効果ガス排出権付き消耗品の排出権購入費用の使用用途を選択して、その温室効果ガス排出権付消耗品の発注先(例えば、メーカー、購入先またはリース先)に通知するものである。
この温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムは、画像形成装置1に用いられる温室効果ガス排出権付き消耗品の製品情報と前記温室効果ガス排出権付き消耗品の排出権購入費用の使用用途の情報とを入手する情報入手手段と、温室効果ガス排出権付き消耗品の製品情報と前記温室効果ガス排出権付き消耗品の排出権購入費用の使用用途の情報とを表示する表示部と、前記温室効果ガス排出権付き消耗品の排出権購入費用の使用用途を選択するための使用用途選択手段と、前記使用用途選択手段により選択された選択結果を前記温室効果ガス排出権付き消耗品の発注先に通知する選択結果通知手段と、を備えている。
本実施形態では、操作パネル100の表示部101が、温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムの表示部として機能するように構成されている。
操作パネル100は、図3,図4に示すように、操作面(入力部)100aが略平面状に構成されて、その略中央部に表示部101が構成されている。
表示部101には、画像形成装置1による処理モードを選択する操作キー110が表示されている。操作キー110により、COPY モード、IMAGE SEND モード、DOCUMENT FILING モードが選択可能になっている。
表示部101は、画像形成装置1の電源をONにすると、図示しない初期画面が表示され、操作キー110によりIMAGE SEND モードを選択すると、図4に示すように、IMAGE SEND 初期画面110aが表示される。
IMAGE SEND 初期画面110aの画面左下には、操作キーとしてのEcoviewアイコン120が表示される。Ecoviewアイコン120をタッチすると、表示部101には、使用している画像形成装置1に関する温室効果ガス排出権使用用途情報を取得するための選択画面が表示される。
画像形成装置1に関する情報には、画像形成装置1に用いられる温室効果ガス排出権付消耗品の情報を含む。
本実施形態において、消耗品は温室効果ガス排出権付き消耗品とする。
また、操作パネル100は、リスト表示とサムネイル表示とを切り替えるアイコン(図示省略)と、IMAGE SEND モードの初期画面110aに戻すためのアイコン(図示省略)を備えている。
また、本実施形態では、表示部101に表示される選択画面は、例えば、タッチパネルを用いて画面上に表示されたリスト表示やサムネイル表示をタッチすることで、それぞれのリスト表示やサムネイル表示の情報を選択する情報選択手段として機能するように構成されている。すなわち、選択画面が情報選択手段として機能する。
また、本実施形態では、画像形成装置1における通信部506が、ネットワーク回線を介してメーカー、購入先またはリース先から消耗品の製品情報、消耗品の対環境性能情報及び温室効果ガス排出権使用用途情報などを入手する情報入手手段として機能するように構成されるとともに、前記情報選択手段により選択された選択結果を消耗品の発注先に通知する選択結果通知手段として機能するように構成されている。
次に、本実施形態の操作パネル100の表示部101に表示される表示画面について、図面を参照して説明する。
図5は本実施形態の画像形成装置の操作パネルの表示部に表示される温室効果ガス排出権使用用途情報を選択する選択画面であって、前記画像形成装置を構成する構成要素のリスト表示の一例を示す説明図、図6は前記表示部に表示される前記画像形成装置に用いられる消耗品を選択する選択画面であって、前記消耗品の製品情報のリスト表示と前記消耗品の対環境性能情報としての環境エコラベル情報のサムネイル表示の一例を示す説明図、図7は前記消耗品の選択が確定した時の表示状態の一例を示す説明図、図8は前記消耗品の排出権購入費用使用用途を選択する選択画面であって、選択可能な排出権購入費用の使用先の事業の表示した一例を示す説明図、図9は前記事業のうちの「再生可能エネルギーに関する発電事業」の詳細内容を表示する表示画面の説明図、図10は前記事業のうちの「温室効果ガスの貯留事業」の詳細内容を表示する表示画面の説明図、図11は前記事業のうちの「温室効果ガスの吸収事業」の詳細内容を表示する表示画面の説明図、図12は前記画像形成装置から販売店に送信される通知画面の一例を示す説明図、図13は販売店から確定内容を受信したことが確認され時に表示される受信画面の一例を示す説明図である。
本実施形態では、画像形成装置1の操作パネル100の表示部101に表示されたIMAGE SEND 初期画面110aにおいて、Ecoviewアイコン120をタッチすると、表示部101には、まず、図5に示すように、温室効果ガス排出権使用用途情報を取得するための温室効果ガス排出権使用用途情報選択画面101aが表示される。
温室効果ガス排出権使用用途情報選択画面101aには、画像表示および選択スイッチのサムネイルとして、選択現在使用している画像形成装置1の外観表示111、戻りアイコン112、送信アイコン113、画像形成装置本体選択アイコン114、ドキュメントフィーダー選択アイコン115、大容量給紙装置選択アイコン116、ソーター選択アイコン117、消耗品選択アイコン118、「全て」を選択するアイコン119が表示される。
温室効果ガス排出権使用用途情報選択画面101aにおいて、消耗品選択アイコン118をタッチすると、表示部101には、図6に示すように、消耗品に関する製品情報をリスト表示したものと、トナーカートリッジの環境エコラベル情報をサムネイル表示したものとが同時に表示される製品情報/環境エコラベル情報選択画面101bが表示される。
具体的には、製品情報/環境エコラベル情報選択画面101bには、図6に示すように、画像形成装置1に対応した消耗品の製品情報がリスト表示されるとともに、それぞれの消耗品が取得、認定、または検証された環境エコラベル情報がサムネイル表示されている。画面上の下部には、戻りアイコン121、次画面切換アイコン(選択用)122が表示される。
本実施形態では、消耗品のリスト表示として、トナーカートリッジや記録用紙等が表示される。例えば、製品情報として、黒色トナーカートリッジ201、透明色トナーカートリッジ202、イエロー色トナーカートリッジ203・・・A4サイズ記録用紙211・・・が表示されている。
そして、それぞれの消耗品の製品情報に対応して、該消耗品が取得、認定、または検証された環境エコラベル情報として、カーボンオフセットの認証ラベル(登録商標)のサムネイル301、エコマーク(登録商標)のサムネイル302、カーボンフットプリントラベルのサムネイル303、ブルーエンジェルのサムネイル304、ノルディックスワン(登録商標)のサムネイル305、グリーンマーク(登録商標)のサムネイル306などが表示されている。
カーボンオフセットは、自ら排出した二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること又は他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部又は一部を埋め合わせるものである。
エコマーク(登録商標)は、ISO規格に準拠する日本国の規格に基づくもので、様々な環境影響をライフサイクルに亘って考慮して環境保全に資する商品を認定し、表示するものである。
カーボンフットプリントラベルは、商品及びサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るライフサイクル全体を通しての環境負荷を定量的に算定するLCA(ライフサイクルアセスメント)手法を活用し、ライフサイクル全体における温室効果ガス排出量をCO2に換算し表示するものである。
ブルーエンジェルは、ドイツのエコマークであって、環境に優しい商品や企業の環境に対する姿勢等を消費者が知るための重要な指標のひとつであり、商品の生産から廃棄にいたるまで、あらゆる工程での環境への評価はもとより、同一の用途・機能の他商品と比較して、省エネ等において優秀で、しかも商品の有用性や安全性が保証される商品などに与えられる。また、ノルディックスワン(登録商標)は、北欧諸国の公認エコラベル制度に基づくエコマークである。
グリーンマーク(登録商標)は、財団法人古紙再生促進センターが制定したマークであって、古紙の利用を拡大し、紙のリサイクルの促進を図るため、古紙を原料に利用した製品であることを容易に識別できる目印としたマークである。
そして、温室効果ガス排出権使用用途情報選択画面101aに表示されたそれぞれの選択アイコンや、製品情報/環境エコラベル情報選択画面101bに表示されたそれぞれの消耗品の製品情報のリスト表示や環境エコラベル情報のサムネイル表示は、例えばタッチパネルを用いて画面上でタッチすることでそれぞれの情報を選択する情報選択手段として機能するように構成されている。
製品情報/環境エコラベル情報選択画面101bにおいて、例えば、消耗品としてイエロー色トナーカートリッジ203を選択する場合、画面上に表示されている製品情報(イエロー色トナーカートリッジ203)、または、そのカートリッジが取得、認定、または検証された環境エコラベル情報(カーボンオフセットの認証ラベル(登録商標)のサムネイル301、エコマーク(登録商標)のサムネイル302、カーボンフットプリントラベルのサムネイル303、ブルーエンジェルのサムネイル304、ノルディックスワン(登録商標)のサムネイル305、など)をユーザがタッチすることで、ユーザが所望するイエロー色トナーカートリッジ203が選択される。
消耗品の選択が終了した後、次画面切換アイコン(選択用)122をタッチすることで、表示部101には、図7に示すように、例えば、イエロー色カートリッジ203の製品情報およびそのイエロー色カートリッジ203の環境エコラベル情報のサムネイルが表示される情報表示エリア101b1の色が変化して(または、明るく点灯表示して)、イエロー色カートリッジ203が選択されたことが明示される。画面上の下部には、次画面切換アイコン(確定用)123、戻りアイコン121が表示される。
なお、選択したトナーカートリッジと選択されなかったトナーカートリッジとの表示変化は、上述した態様に限定せず、例えば、選択したカートリッジのリスト表示やサムネイル表示を目立たない色に変化させたり、色調や文字図形の大きさを変化させるようにしてもよい。また、その他の例として、表示部101の所定の位置に選択したトナーカートリッジの型番を表示する領域を設定して、その領域に選択したトナーカートリッジの型番を表示するようにしてもよい。また、上述したトナーカートリッジ選択操作を引き続いて行うことができるようにしてもよい。
製品情報/環境エコラベル情報選択画面101bにおいて、次画面切換アイコン(確定用)123がタッチされると、表示部101には、図8に示すように、選択された消耗品の排出権購入費用の使用用途を選択するための排出権購入費用使用用途選択画面101cが表示される。
具体的には、排出権購入費用使用用途選択画面101cには、図8に示すように、選択された消耗品の排出権購入費用の使用用途として、例えば、「再生可能エネルギーに関する発電事業」を選択する選択アイコン401、「温室効果ガスの貯留事業」を選択する選択アイコン402、「温室効果ガスの吸収事業」を選択する選択アイコン403、選択された事業の詳細を表示する選択アイコン124、次画面切換アイコン(事業確定用)125、戻りアイコン121が表示される。すなわち、排出権購入費用使用用途選択画面101cにおいて、ユーザの希望する排出権購入費用の使用用途が選択可能となっている。
排出権購入費用使用用途選択画面101cにおいて、選択アイコン401により「再生可能エネルギーに関する発電事業」を選択すると、表示部101には、図9に示すように、「再生可能エネルギーに関する発電事業」に関する詳細内容が表示される発電事業詳細画面101dが表示される。
具体的には、発電事業詳細画面101dには、図9に示すように、発電事業として、(1)風力発電、(2)水力発電、(3)潮汐発電、(4)波力発電、(5)太陽光発電、(6)地熱発電、(7)バイオマス発電、に関する説明が写真画像とともに表示される。画面上の下部には、次画面切換アイコン(事業確定用)125、戻りアイコン121が表示される。
また、排出権購入費用使用用途選択画面101cにおいて、選択アイコン402により「温室効果ガスの貯留事業」を選択すると、表示部101には、図10に示すように、「温室効果ガスの貯留事業」に関する詳細内容が表示される温室効果ガス貯留事業詳細画面101eが表示される。
具体的には、温室効果ガス貯留事業詳細画面101eには、図10に示すように、温室効果ガスを地中や帯水層に貯留する説明が説明図とともに表示される。画面上の下部には、次画面切換アイコン(事業確定用)125、戻りアイコン121が表示される。
また、排出権購入費用使用用途選択画面101cにおいて、選択アイコン403により「温室効果ガスの吸収事業」を選択すると、表示部101には、図11に示すように、「温室効果ガスの吸収事業」に関する詳細内容が表示される温室効果ガス吸収事業詳細画面101fが表示される。
具体的には、温室効果ガス吸収事業詳細画面101fには、図11に示すように、温室効果ガスの吸収事業に係る(1)海洋、(2)森林、(3)土壌、における温室効果ガスの吸収の説明が表示される。画面上の下部には、次画面切換アイコン(事業確定用)125、戻りアイコン121が表示される。
そして、排出権購入費用使用用途選択画面101cまたはそれぞれ事業詳細画面101d,101e,101fにおいて、次画面切換アイコン(事業確定用)125をタッチすることで排出権購入費用の使用用途(使用する事業)が確定されると、表示部101には、図12に示すように、通知画面101gに基づき、メーカーや販売店に確定内容が通知される。
具体的には、通知画面101gには、図12に示すように、メーカーや販売店に排出権購入費用の使用用途を依頼する依頼書のプレビュー画像521、依頼書を確定する確定アイコン522、依頼書を送信(通知)する送信アイコン523、前画面に戻る戻りアイコン524、IMAGE SEND モードの画面に戻る戻りアイコン525、初期画面に戻る戻りアイコン526が表示される。
また、メーカーや販売店が確定内容(依頼書)を受信したことが確認されると、表示部101には、図13に示すように、送信した依頼書(販売店用依頼書)の写しの受信画面101hが表示される。
具体的には、受信画面101hには、図13に示すように、メーカーや販売店に排出権購入費用の使用用途を依頼する依頼書の写しプレビュー画像601、受信画面101hの表示画面を印刷する印刷アイコン602、受信画面101hを画像形成装置1に保存する保存アイコン603、受信画面101hを転送する転送アイコン604、受信処理を終了する終了アイコン605が表示される。
本実施形態によれば、操作パネル100の表示部101にトナーカートリッジの製品情報とともに環境エコラベル情報を表示して、その表示された情報に基づき画面上でユーザが所望するトナーカートリッジを対環境性能を考慮した上で選択することができる。
すなわち、対環境意識の高いユーザは、例えば、自身の関係する使用・維持管理に関わるCO2排出量換算値を、図6,図7に示すように、表示部101に表示されるそれぞれのトナーカートリッジに対応したカーボンフットプリントラベルの表示内容より容易に知ることができる。
なお、図6,図7中に示すカーボンフットプリントラベルのマーク中に表示している重量(kg)は、それぞれのトナーカートリッジのライフサイクル段階における原材料調達から廃棄・リサイクルまでのCO2排出量換算値の合計量を示している。
また、本実施形態の場合は、トナーカートリッジの型番に対応してカーボンフットプリントラベルにCO2排出量の値が記載されているので、それぞれのトナーカートリッジの能力とともにCO2排出量を比較してユーザにとって最適なトナーカートリッジを選択することができ、延いては、地球温暖化防止に貢献できるといった満足感を得ることができる。
また、画像形成装置1の消耗品の販売店により、ライフサイクル段階における原材料調達から廃棄・リサイクルまでのCO2排出量換算値がより少ないトナーカートリッジを推奨することを試みて、結果、販売店にとってもトナーカートリッジの販売促進につながる。
ここで、トナーカートリッジのライフサイクルにおける情報とは、トナーカートリッジの原材料調達段階に始まり、生産段階、流通段階、使用・維持管理段階、廃棄・リサイクル段階の間に排出する温室効果ガスの種類と排出量の情報である。
温室効果ガスの種類には、京都議定書で対象となったCO2、CH4、N2O、HFCs、PFCs、SF6の6種類があるが、CO2に換算した値がラベルに記録されるので、Ecoviewサムネイル表示にはトナーカートリッジのCO2換算値が表示される。
CO2排出量は、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を活用して、下記一般式(I)で算定される。
CO2排出量=Σ(活動量i×CO2排出原単位)・・・(I)
iは上述した原材料調達から廃棄・リサイクルまでの活動量(プロセス)である。
ライフサイクルの各段階と活動量(プロセス)の例とを(1)から(5)に示す。
(1)原材料調達段階の活動量は、素材使用量である。
(2)生産段階の活動量は、組立て重量および生産時の電力消費量である。
(3)流通段階の活動量は、輸送量(輸送距離と積載率とトラックの積載量との積)である。
(4)使用・維持管理段階の活動量は、使用時の電力消費量である。
(5)廃棄・リサイクル段階の活動量は、埋立重量とリサイクル重量である。
なお、CO2排出量の単位は(kg)である。
従って、ラベルには、CO2の文字とCO2排出量(kg)との情報が記載される。
また、CO2排出量の単位は、(kg)以外にも(g)や(t)といった重量を表す単位でもよい。
なお、トナーカートリッジのライフサイクルにおける情報以外にも様々なエコラベルの情報を表示することができる。法定マークや自主マーク等の何れであってもよい。また、時代の趨勢に添った新しい環境基準が制定された場合であっても、同様に表示することができる。
さらには、国や地域が異なれば取得する環境ラベルや認定される環境ラベルも異なるが、何れにおいても本発明を適応することができる。
次に、本実施形態の画像形成装置1の温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムにより消耗品の排出権購入費用の利用用途の依頼する操作について説明する。
図14は本実施形態の画像形成装置の温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムにより消耗品の環境対応取得情報を入手するととものに消耗品の排出権購入費用の利用用途の依頼するための通信ネットワークの一例を示す説明図、図15は前記画像形成装置の温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムによる消耗品の排出権購入費用の利用用途を依頼する手順を示すフローチャートである。
本実施形態において、画像形成装置1の全体制御は、図2に示すように、制御部501により行なわれる。また、画像形成装置1のトナーカートリッジの製品情報とトナーカートリッジの環境対応取得情報であるエコラベル情報は、記憶部502に記憶されている。
記憶部502は、HDD装置であってもよく、Blu−rayディスク装置、ROMやRAM、またはUSBメモリ、メモリカードのメモリであってもよい。
また、トナーカートリッジの環境エコラベル情報は、例えば、通信部506におけるLAN接続によりネットワークを介してトナーカートリッジの環境エコラベル情報を持つメーカー、販売店またはリース会社などのウエブサイトにアクセスしてエコラベル情報を入手することもできる。
例えば、図14に示すように、複数のユーザA,B,Cは、それぞれの端末機である画像形成装置1の通信部506によりLAN(ローカルエリアネットワーク)700を介して販売店やリース会社などのサーバ701にアクセスしたり、通信衛星711を利用した衛星通信インフラ710を介してアクセスすることが可能である。
LAN(ローカルエリアネットワーク)700としては、有線の場合は、イーサネット(登録商標)IEEE規格の10BASE−T、100BASE−TX、10GBASE−T等や、それらの光マルチモードの10BASE−F、100BASE−F、1000BASE−X、10GBASE−R、10GBASE−W、10GBASE−X、無線の場合は、WiMAXのIEEE 802.16(ブロードバンド無線規格)、IEEE 802.16a(固定無線通信の標準規格、IEEE 802.16規格の使用周波数帯を変更したもの)、IEEE 802.16-2004(固定区間に用いられる方式、別名IEEE 802.16a/REVd)、WAN、そして、クラウドコンピューティングサービス(専用事業者:クラウドプロバイダー)も利用できる。
次に、画像形成装置1において、画像形成装置1の温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムにより消耗品の排出権購入費用の使用用途を依頼する場合について、操作手順をフローチャートに沿って説明する。
図15に示すように、画像形成装置1の電源をONにして温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムにより選択操作が開始されると、まず、ユーザが購入した消耗品が検出部509aにより検出されて、制御部501において、検出された検出値と記憶部502に記憶された純正消耗品であることのデータとを演算部503が照合演算して、その演算結果に基づき、その消耗品が純正消耗品であるか否かが判断される(ステップS1)。
本実施形態では、消耗品には図示しないIC(無線ICタグや接点式CRUM)、バーコード、QRコード(登録商標)等が備えられ、それらを検出部509aにより検出するようになっている。
ステップS1において、その消耗品が純正消耗品ではないと判断された場合は、純正消耗品ではない旨を表示部101に表示して処理が終了する。
一方、ステップS1において、その消耗品が純正消耗品であると判断された場合は、制御部501により操作パネル100を起動して表示部101に初期画面が表示される(ステップS2)。その初期画面において、画像形成装置1による処理モードを選択する操作キー110によりIMAGE SEND モードを選択して、IMAGE SEND モードが実行される(ステップS3)。このとき、表示部101には、IMAGE SEND 初期画面110aが表示される。初期画面110aの左下にはEcoviewアイコン120が表示される。そして、IMAGE SEND 初期画面110aに表示されたEcoviewアイコン120がタッチされたか否かが判断される(ステップS4)。
ステップS4において、Ecoviewアイコン120がタッチされていないと判断された場合は、ステップS5に進み、初期画面110aに戻るか否かが判断される。ステップS5において、初期画面110aに戻ると判断された場合は、初期画面110aに戻って処理が終了する。また、ステップS5において、初期画面110aに戻らないと判断された場合は、再びステップS4に戻る。
一方、ステップS4において、Ecoviewアイコン120がタッチされたと判断された場合は、ステップS6に進み、消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報とを入手するか否かが判断される。Ecoviewアイコン120を選択すると、表示部101には温室効果ガス排出権使用用途情報選択画面101aが表示される。
ステップS6において、消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報を入手しないと判断された場合は、ステップS5に進み、初期画面110aに戻るか否かが判断される。ステップS5において、初期画面110aに戻ると判断された場合は、初期画面110aに戻って処理が終了する。また、ステップS5において、初期画面110aに戻らないと判断された場合は、再びステップS4に戻る。
一方、ステップS6において、消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報を入手すると判断された場合は、通信部506におけるLAN接続によりネットワークを介して画像形成装置1の情報を持つメーカーや販売会社、販売代理店、リース会社等のウエブサイトにアクセスして消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報を送信して貰う旨の要求メールを発信して、消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報を入手する。そして、入手した消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報を一旦記憶部502に格納した後に表示部101に表示する(ステップS7)。
表示部101には、図5に示すように、温室効果ガス排出権使用用途情報選択画面101aが表示される。
本実施形態では、ユーザは、消耗品の排出権の使用用途選択を希望しているので、温室効果ガス排出権使用用途情報選択画面101aから消耗品選択アイコン118を選択する。
ここで、画像形成装置1によるメーカーや販売会社、販売代理店、リース会社等からの情報の入手について説明する。
画像形成装置1は、通信部506におけるLAN接続を経由してメーカーや販売会社、販売代理店、リース会社等のサーバに接続されている。メーカーや販売会社、販売代理店、リース会社等のサーバは、ユーザからの送信データを解析して自動的に図6から図11に示す消耗品の消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報や、図12に示す依頼書のプレビュー画面を生成するプログラムを返信する。
なお、画像形成装置1のメーカーや販売会社、販売代理店、リース会社等のメールアドレスは、予め画像形成装置1に登録されており、消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報を入手することを選択することで自動的に上記メールアドレス宛に送信される。
また、メーカーや販売会社、販売代理店、リース会社等への要求メールには、自動的に画像形成装置1本体の名称、型番等が添付されており、送信された要求メールを受信した販売会社等は、画像形成装置1の名称、型番等の情報に基づき、消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報をユーザへ送信するようにしてもよい。これは手動で送信してもよく、また、自動で送信できるように設定されていてもよい。
画像形成装置1において、消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報を一旦記憶部502に記憶する理由は、消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報を再三要求せずとも記憶部502から読み込むだけで、消耗品を選択発注したり排出権購入費用の使用用途を依頼することができるので、通信費用が削減できるといったメリットがある。
なお、温室効果ガス排出権使用用途情報選択画面101aに表示された装置や消耗品などの情報(データ)は、予め記憶部502に記憶されていても良い。
ステップS7に続き、一旦記憶部502に格納された消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報を読み出して表示部101にリスト表示およびサムネイル表示にて表示する(ステップS8)。そして、ユーザは、表示部101にリスト表示およびサムネイル表示で表示された消耗品の製品情報と消耗品環境情報を確認して、排出権購入費用の使用用途を依頼したい消耗品を表示部101に表示されたリスト表示またはサムネイル表示をタッチ操作することで選択する。
具体的には、図6に示すように、表示部101に表示された製品情報/環境エコラベル情報選択画面101bの中から所望する消耗品、例えば、イエロー色トナーカートリッジを購入したとすると、イエロー色トナーカートリッジ203を選択する。すると、図7に示すように、選択されたイエロー色トナーカートリッジ203の情報表示エリア101b1が点線で囲まれ、選択された旨をユーザに報知する。
そして、消耗品の排出権購入費用の使用用途を選択して確定する(ステップS9)。
具体的には、消耗品として選択したイエロー色トナーカートリッジ203を確定する場合は、図7に示す次画面切換アイコン(確定用)123をタッチする。これにより、図8に示すように、表示部101に排出権購入費用使用用途選択画面101cが表示されて、排出権購入費用使用用途選択画面101cにおいて消耗品(イエロー色トナーカートリッジ203)の排出権購入費用の使用用途を選択する。
例えば、ユーザが温室効果ガスの排出権購入費用を温室効果ガスの吸収事業に使って欲しい場合は、画面上の温室効果ガスの吸収事業を選択する選択アイコン403をタッチ(選択)する。そして、さらに、温室効果ガスの吸収事業がどのような事業内容であるかを確認したい場合は、選択された事業の詳細を表示する選択アイコン124を選択して、次画面切換アイコン(事業確定用)125を選択する。
これにより、図9に示すように、表示部101に温室効果ガス吸収事業詳細画面101fが表示される。そして、選択した事業(温室効果ガスの吸収事業)で良い場合は、選択された事業を確定して次画面に切換える次画面切換アイコン(事業確定用)125を選択する。一方、事業内容を確認して他の事業に変えたい場合は、戻りアイコン121で前画面戻り、他の事業や事業内容(図9,図10)を表示して確認することができる。
そして、消耗品の排出権購入費用の使用用途の依頼書を送信するか否かが判断される(ステップS10)。
ステップS10において、消耗品の排出権購入費用の使用用途の依頼書を送信しないと判断された場合は、消耗品の排出権購入費用の使用用途の依頼する処理は終了する。
一方、ステップS10において、消耗品の排出権購入費用の使用用途の依頼書を送信すると判断された場合は、選択された消耗品の排出権購入費用の使用用途の依頼書が画像形成装置1の通信部506によりネットワークを介してトナーカートリッジのメーカーや販売会社、販売代理店、リース会社等(ここでは、販売店とする。)に送信される(ステップS11)。送信手段として、FAXを用いてもよい。これで依頼書の送信は完了する。
販売店において、消耗品の排出権購入費用の使用用途の依頼書が受信されると、販売店から依頼書を受信した旨のメールを送信する。
画像形成装置1において、販売店からの依頼書を受信した旨のメールを受信すると(ステップS12)、表示部101に販売店用依頼書の写しの受信画面101hを表示する(ステップS13)。そして、再び操作パネル100の表示部101に消耗品の製品情報、消耗品環境情報及び排出権情報をリスト表示およびサムネイル表示にて表示する(ステップS14)。
そして、消耗品の排出権購入費用の使用用途の依頼書を継続して送信するか否かが判断される(ステップS15)。ステップS15において、依頼書を送信しないと判断された場合は、消耗品の排出権購入費用の使用用途を依頼する処理は終了する。
一方、ステップS15において、消耗品の排出権購入費用の使用用途の依頼書を継続して送信すると判断された場合は、消耗品の排出権購入費用の使用用途を選択して確定する処理が行なわれて(ステップS16)、依頼書を送信する処理が終了する。
なお、上記依頼処理は、画像形成装置のウォームアップから印刷可能なReady状態になるまでの間に行ってもよいし、印刷JOBの合間に行ってもよい。いずれの間に消耗品の排出権購入費用の使用用途の依頼処理を行うことで、例えば、他のユーザが画像形成装置を使用する際の邪魔にはならないという効果を奏する。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、画像形成装置1の温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムの構成として、操作パネル100の表示部101を温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムの表示部として機能するように構成し、温室効果ガス排出権付き消耗品の排出権購入費用の使用用途を選択するための使用用途選択手段として機能する選択画面(温室効果ガス排出権使用用途情報選択画面101a、製品情報/環境エコラベル情報選択画面101b、排出権購入費用使用用途選択画面101c)を備え、画像形成装置1における通信部506を、ネットワーク回線を介してメーカー、購入先またはリース先から温室効果ガス排出権付き消耗品の製品情報と温室効果ガス排出権付き消耗品の排出権購入費用の使用用途の情報とを入手する情報入手手段として機能するように構成するとともに、選択画面において選択された排出権購入費用の使用用途の選択結果を温室効果ガス排出権付き消耗品の発注先(または、購入先)に通知する選択結果通知手段として機能するように構成することで、消耗品を購入する際に、消耗品の排出権購入費用の使用用途を選択することができるので、ユーザの対環境貢献に対する選択余地を拡げることができ、特に、対環境意識の高いユーザにとっては、温室効果ガス排出権購入費用が何に使われているか、またどのように社会貢献しているかを知ることができ、安心して温室効果ガス排出権付き消耗品の購入ができる。
また、本実施形態によれば、画像形成装置1の構成として、Ecoviewアイコン120にユーザが表示指示した場合に、消耗品であるトナーカートリッジの情報を表示部101に表示させる構成を有し、表示部101に、トナーカートリッジが取得、認定、または検証された環境エコラベルのサムネイル(画像)301〜306と、トナーカートリッジの温室効果ガス排出権費用の使用用途の名称と、使用用途の画像を含む詳細情報と、を含む消耗品情報を表示することで、ユーザの対環境貢献に対する選択余地を拡げることができ、特に、対環境意識の高いユーザにとっては、温室効果ガス排出権購入費用が何に使われているか、またどのように社会貢献しているかを知ることができ、安心して温室効果ガス排出権付き消耗品の購入ができる。
また、本実施形態では、温室効果ガス排出権付き消耗品の排出権購入費用の使用用途を販売店に依頼する際に、依頼書を送信するとともに、その依頼書を販売店が受信した旨の返信を受信した時に、販売店用依頼書の写しを表示部101に表示するようにしたので、販売店への排出権購入費用の使用用途の依頼内容を確認することができる。
また、本実施形態では、排出権購入費用の使用用途である事業の詳細を選択的に表示することで、その事業の詳細を確認することができるので、ユーザにとって排出権購入費用の使用用途の選択を的確に判断することができる。
なお、本実施形態では、表示部101にEcoviewアイコン120を備えて、表示切換えスイッチとしているが、画面サイズが小さく、且つ操作部(メニューキー、テンキー、プリントキー等)が小さくEcoviewアイコンが設けられない場合には、表示部101以外の箇所にEcoview操作キーを備えることもできる。また、本実施形態では、Ecoviewアイコン120を表示部101の右側下部に設けているが、特に限定せず、表示部101においての上部、下部、左側、右側の何れの箇所に設けてもよい。
また、上述した実施形態では、本発明に係る温室効果ガス排出権購入費用の使用用途選択システムの構成を図1に示すような画像形成装置1の操作パネル100に適用した例について説明したが、消耗品の製品情報や排出権情報などを表示可能な表示部を備える装置であれば、上述したような構成の画像形成装置や複写機に限定されるものではなく、その他の装置、例えば家電製品、民生用機器(映像・音響・通信などに関連した電子機器や装置、または端末において、一般消費者による使用・一般家庭での使用を目的としていること、または、そのことを前提に開発・設計された製品・規格を指す)、および業務用機器(法人(企業や学校、官公庁)など、一般家庭以外の用途を前提として開発された製品)等に展開が可能である。
また、入力部101としてタッチパネルを用いたが、Ubi−Fingerデバイスを用いたジェスチャー入力装置等を用いてもよい。
さらに、本実施例の画像形成装置1とLAN700を介して画像形成装置1を操作できるパーソナルコンピュータや携帯情報端末、または液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、プラズマチューブアレイディスプレイ、電気泳動等を利用した電子ペーパーディスプレイ、電子放出素子を用いたディスプレイ(FED、SED)等のディスプレイを備えた電子機器も利用可能である。
以上のように、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。