図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態における消耗品の交換・回収要請システムの全体概要の一例を示す図である。図1に示されるように、消耗品の交換・回収要請システム(印刷制御システム)1は、ネットワーク102にそれぞれ接続された複数の複合機(以下、「MFP」という)100と、サーバPC101と、携帯端末110と、PC(印刷制御装置)120,130とを含む。MFP(印刷装置)100は、画像形成装置の一例であり、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能等の複数の機能を備える。
複数のMFP100と、携帯端末110と、PC120,130とは、それぞれがネットワーク102を介して接続され、互いに通信が可能である。携帯端末110は、例えばタブレット型端末装置や、スマートフォンなどの携帯端末装置、携帯電話などであってもよい。ネットワーク102は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。ネットワーク102は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)等であってもよい。
また、ネットワーク102は、ゲートウェイを介してインターネット105に接続されており、複数のMFP100、携帯端末110およびPC120,130は、それぞれインターネット105に接続されたサーバPC101と通信が可能である。なお、衛星通信インフラ103を利用して通信を行ってもよい。
本実施の形態におけるサーバPC101は、MFP100に使用される消耗品の販売および回収を受け付けるサービスセンターが設置するサーバである。サービスセンターは、MFP100からの要求に応じて、MFP100を所有するユーザの元にサービスマンを訪問させて、交換要請された消耗品であるトナーカートリッジを届けて交換すると共に、回収要請されたトナーカートリッジの回収を行う。
サービスセンターとしては、例えば、サービスセンターを運営する組織としては、MFP100をリースするリース会社、MFP100を販売する販売店、MFP100のメーカー、消耗品メーカー、クラウドプロバイダー(クラウドコンピューティングサービスを提供する専用事業者)等である。
PC120,130は、一般的なパーソナルコンピュータであり、MFP100を制御するためのドライバプログラムがインストールされている。このため、PC120,130は、プリントデータをMFP100に送信し、そのプリントデータの画像を形成させることができる。
図2は、MFPの概略構造の一例を示す縦断面図である。図2に示されるように、MFP100は、画像形成ユニット20と原稿読取ユニット30とを備える。画像形成ユニット20は、4つの画像形成ステーションP1〜P4を備えることができる構成である。4つの画像形成ステーションP1〜P4はそれぞれ、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナユニット4、5つのトナーカートリッジ98を備えており、基本的に同一の構成を有している。但し、各画像形成ステーションPは、それぞれ個々に識別情報を有しており、後述する制御部201(図5参照)は、画像形成ステーションPを個々に判別できるようになっている。4つの画像形成ステーションPを備えることで、MFP100は、4色のトナー(現像剤)を用いて画像を形成することができる。4色のトナーはそれぞれ、黒(B1,B2)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)であり、5つのトナーカートリッジ98にそれぞれ収容されている。なお、B1を収容したトナーカートリッジ98がトナー切れになると、自動的にB2を収容したトナーカートリッジ98に切り換わる構成である。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、非接触型の他、ローラ型やブラシ型等の接触型の帯電器が用いられることもある。
露光ユニット8は、帯電された感光体ドラム3の表面を、入力された画像データに応じて露光することにより、画像データに応じた静電潜像を形成するものである。なお、露光ユニット8は、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成する他、発光素子をアレイ状に並べた、例えばELやLED書込みヘッドを用いることもできる。
現像装置2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像を、トナーを用いて顕在化することにより現像する。それぞれの感光体ドラム3上の静電潜像は、画像データに含まれる各色成分ごとに形成され、現像装置2それぞれにより現像される。現像装置2には、現像装置2内部のトナーの濃度を検出する後述するトナー濃度センサ119(図5参照)が設けられている。トナー濃度センサ119は、例えば透磁率センサであり、現像装置2の底面周辺の単位体積当りのキャリアに含まれる鉄分の透磁率を読み取る。透磁率が大きいほどトナー濃度は小さい。トナー濃度センサは、読み取った透磁率を後述する制御部201に出力する。
クリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去・回収するものである。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64および中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。中間転写ローラ64は、4つの画像形成ステーションP1〜P4に対応して4本設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63および中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次的に重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上に多色のトナー像を形成する機能を有している。中間転写ベルト61は、例えば厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることが可能である。
上述したように、各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電像は中間転写ベルト61で積層される。このように、積層された画像情報は中間転写ベルト61の回転によって、後述の用紙と中間転写ベルト61の接触位置に配置される転写ローラ10によって用紙上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10は所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーを用紙に転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ10は上記ニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)が用いられる。
また、上述したように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によって用紙上に転写されず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去・回収されるように設定されている。中間転写ベルトクリーニングユニット65には、中間転写ベルト61に接触する、例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する中間転写ベルト61は、裏側から中間転写ベルト従動ローラ63で支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用する用紙を蓄積しておくためのトレイであり、MFP100における露光ユニット8の下側に設けられている。また手差し給紙カセット82にも画像形成に使用する用紙を置くことができる。また、MFP100の上部に設けられている排紙トレイ91は、印刷済みの用紙をフェイスダウンで集積するためのトレイである。
またMFP100には、給紙カセット81および手差し給紙カセット82の用紙を転写ローラ10や定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るための、略垂直形状の用紙搬送路Sが設けられている。給紙カセット81ないし手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までの用紙搬送路Sの近傍には、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a〜12d,レジストローラ13、転写ローラ10、定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a〜12dは、用紙の搬送を促進・補助するための小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。同様にピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82から用紙を1枚ずつピックアップして用紙搬送路Sに供給する。
レジストローラ13は、用紙搬送路Sを搬送されている用紙を一旦保持するものである。そして、感光体ドラム3上のトナー像の先端と用紙の先端を合わせるタイミングで用紙を転写ローラ10に搬送する機能を有している。
また、レジストローラ13における用紙の搬送方向の下流側には、レジストローラ13に近接して用紙検出センサ14が配置されている。用紙検出センサ14は、レジストローラ13を通過する用紙を検出するもので、例えばフォトインタラプタで構成されたレジストセンサである。
定着ユニット7は、ヒートローラ71および加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71および加圧ローラ72は、用紙を挟んで回転するようになっている。また、ヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて制御部201(図5参照)によって所定の定着温度となるように設定されており、加圧ローラ72とともにトナーを用紙に熱圧着することにより、用紙に転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、用紙に対して熱定着させる機能を有している。また、ヒートローラ71を外部から定着するための外部定着ベルト73が設けられている。
次に、用紙搬送路Sを詳細に説明する。上述のように、MFP100には予め用紙を収納する給紙カセット81および手差し給紙カセット82が設けられている。これら給紙カセット81,82から用紙を給紙するために、ピックアップローラ11a,11bが配置され、用紙を1枚ずつ用紙搬送路Sに導くようになっている。
給紙カセット81,82それぞれから搬送される用紙は用紙搬送路Sの搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送され、用紙の先端と中間転写ベルト61上の画像情報の先端を整合するタイミングで転写ローラ10に搬送され、用紙上に画像情報が書き込まれる。その後、用紙は定着ユニット7を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融・固着され、その後に配された搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91上に排出される。
用紙搬送経路Sは、用紙に対する片面印字要求のときのものであるが、これに対して両
面印字要求の時は、上記のように片面印字が終了し、定着ユニット7を通過した用紙の後端が最終の搬送ローラ12bで把持されたときに、搬送ローラ12bが逆回転することによって用紙を搬送ローラ12c,12dに導く。そして、その後レジストローラ13を経て用紙裏面に印字が行われた後に用紙が排紙トレイ91に排出される。
原稿読取ユニット30は、主として自動原稿給紙装置29および走査部90を有している。自動原稿給紙装置29の載置台に載置された複数の原稿用紙は、順次、走査部90の上部へ供給され、原稿の読み取りが行われる。
図3は、トナーカートリッジの一例を示す図である。図3(a)はトナーカートリッジの概観を示す斜視図であり、図3(b)はトナーカートリッジの正面図である。図3(a),(b)に示されるように、トナーカートリッジ98は、トナーカートリッジ本体と、その正面側に設けられた記憶部150とを含む。トナーカートリッジ本体部141には、4種類のトナーのうちいずれかが収容されており、収容されているトナーがそれに対応する現像装置2に補給口143から補給される。
記憶部150は、ビス155a,155bと、端子153と、位置決めボス151a,151bとを備える。記憶部150は、トナーカートリッジ本体部141の取付位置においてビス155a,155bにより固定される。また、記憶部150は、画像形成ユニット20におけるトナーカートリッジ98の取付位置において位置決めボス151a,151bにより固定される。これにより、記憶部150の端子153とMFP100の端子とが接触するので、記憶部150とMFP100とは電気的に接続される。これにより、MFP100は、記憶部150と通信が可能であり、記憶部150に記憶された情報を抽出する。
なお、ここでは記憶部150を接触式の不揮発性メモリとしているが、これに限定するものではない。記憶部150は、ICチップ、バーコード、QRコード(登録商標)のような無線を用いた非接触式であってもよい。
また、トナーカートリッジ98には、商品およびサービスのライフサイクル全体(原料調達から廃棄・リサイクルまで)で排出される温室効果ガスを二酸化炭素の量に換算した換算値を示すカーボンフットプリントマーク(登録商標)が付されていてもよい。図4に、トナーカートリッジ98の梱包材に、カーボンフットプリントマーク161が付された例を示す。これにより、環境意識の高いユーザに対して、トナーカートリッジ98の製造メーカーが温室効果ガス削減に積極的に取り組んでいることを容易に視認させることができる。なお、カーボンフットプリントマーク161は、トナーカートリッジ98自体に付されていてもよい。
さらに、カーボンフットプリントマーク161に加えて、カーボンフットプリントマークの説明文が付されていてもよい。図4の例では、トナーカートリッジ98の梱包材の領域163に説明文が付されている。これにより、特に環境意識の高いユーザに対して、温室効果ガス削減に取り組んでいる消耗品メーカーであることを容易に視認させて、安心感を与えることができる。また、環境意識の低いユーザに対しては、温室効果ガスを削減することの重要性に気付かせてこれを促すことができ、延いては地球温暖化防止に貢献することができる。なお、温室効果ガスとしては、京都議定書で対象となったCO2、CH4、N2O、HFCS、PFCSおよびSF6の6種類を含むが、温室効果ガスの排出量は、ここではCO2に換算した量を示す。
CO2排出量は、LCA(ライフサイクルアセスメント)手法を活用して、下記一般式で算定される。
一般式:CO2排出量=Σ(活動量i×CO2排出原単位)
iは上述した原材料調達から廃棄・リサイクルの活動量(プロセス)を示す。CO2排出量の単位は、(kg)、(g)、(t)といった重量を表す単位で表される。ライフサイクル段階と活動量とは、次の(1)から(5)のように対応できる。
(1)原材料調達段階の活動量は、素材使用量。
(2)生産段階の活動量は、組立て重量と生産時の電力消費量。
(3)流通段階の活動量は、輸送量(輸送距離と積載率とトラック積載量との積)。
(4)使用・維持管理段階の活動量は、使用時の電力消費量。
(5)廃棄・リサイクル段階の活動量は、埋立重量とリサイクル重量。
本実施の形態においては、サーバPC101が設置されるサービスセンターは、複数種類のトナーカートリッジを管理している。サーバPC101は、ユーザがPC120,130を介して通知したサービスマンコールを受信する。サービスマンコールには、交換を要請するトナーカートリッジの種類の情報、使用済みのトナーカートリッジの回収の有無、回収する場合はその本数等の情報が含まれている。サービスセンターは、サーバPC101においてサービスマンコールに含まれる情報に基づいて、サービスマンを手配し、PC120,130のユーザに所望のトナーカートリッジを届けさせると共に、使用済みのトナーカートリッジの回収要請がある場合は、回収させる。これにより、ユーザは、使用済みのトナーカートリッジ98を、サービスマンより受け取って未使用のトナーカートリッジに交換することが可能である。
図5は、MFPのハードウェア構成を示すブロック図である。図5に示されるように、MFP100は、制御部201と、制御部201が実行するプログラム等を記憶するための記憶部202と、周辺機器220を制御する制御部211とを含む。
制御部201は、表示部204、操作部205、データ通信制御部206、原稿読取部207、画像処理部208、画像形成部209、定着部210、トナー濃度センサ119、カートリッジモータ212とそれぞれ接続され、MFP100全体を制御する。
データ通信制御部206は、通信プロトコルで通信するためのインターフェースであるLAN端子206aと、シリアル通信のためのシリアルインターフェース端子206bとを有する。データ通信制御部206は、制御部201からの指示に従って、LAN端子206aまたはシリアルインターフェース端子206bに接続された外部の機器との間でデータを送受信する。
LAN端子206aに、インターネット105に接続するためのケーブルが接続される場合、データ通信制御部206は、LAN端子206aを介して接続されたサーバPC101と通信する。
シリアルインターフェース端子206bには、フラッシュメモリを内蔵したメモリカード206cが接続可能である。制御部201は、データ通信制御部206を制御して、メモリカード206cから制御部201が実行するためのプログラムを読み出し、記憶部202に記憶することにより、プログラムを更新することが可能である。
なお、制御部201が実行するプログラムを記憶する記憶媒体としては、メモリカードに限られず、フレキシブルディスク、光ディスク、ICカード、光カード、マスクROM、EEPROMなどの半導体メモリ等の媒体であってもよい。
原稿読取部207は、原稿読取位置まで搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像処理部208に出力する。
画像処理部208は、原稿読取部207から入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施した後、画像形成部209に出力する。給紙部(図示しない)は、給紙カセット81および手差し給紙カセット82に収納された用紙を画像形成部209に搬送する。
画像形成部209は、データ処理後の画像データに基づいて、給紙部(図示しない)により搬送される用紙に画像を形成する。そして、画像形成部209は、画像を形成した後の用紙を排紙トレイ91上に排出する。
定着部210(定着ユニット7に相当)は、画像形成部209にて用紙上に形成されたトナー画像を溶融させて用紙に定着させる。
用紙検出センサ14は、その配置位置において用紙が存在している状態でオン状態となり、その配置位置において用紙が存在していない状態でオフ状態となる。本実施の形態では、用紙検出センサ14は、レジストローラ13近傍に配置されており、用紙検出センサ14から出力される信号のオンとオフにより、レジストローラ13を通過した用紙の枚数およびサイズ等を検出することができる。用紙検出センサ14の出力信号は、制御部201に入力される。
制御部201は、現像装置2内のトナー濃度を制御する。プリントが実行されるごとに現像装置2内のトナーは消費されるのでトナー濃度は減少する。制御部201は、現像装置2内のトナー濃度が所定の濃度範囲になるよう、トナーカートリッジ98に収容されているトナーを現像装置2に適宜供給する。
カートリッジモータ212は、トナーカートリッジ98の図示しないトナー補給口に近接して配置された図示しない補給ローラを回転させ、トナーカートリッジ98に収納されているトナーを現像装置2に供給する。現像装置2内のトナーが印刷によって消費されて少なくなるとトナー濃度センサ119の出力が高くなる。カートリッジモータ212は、トナー濃度センサ119の出力が第1所定値を超えて高くなる(現像装置2内のトナー濃度が所定値よりも小さくなる)と、トナー濃度センサ119の出力が第1所定値よりも小さい第2所定値に到達するまで回転駆動され、現像装置2内にトナーが補給される。トナーの供給量は、カートリッジモータ212の駆動時間に比例するので、カートリッジモータ212の駆動時間に基づいて、トナーカートリッジ98から供給されたトナー量を推定することが可能である。
表示部204は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electoro Luminescence Display)、電気泳動を利用した電子ペーパー等のディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP)、プラズマチューブアレイディスプレイ(PTAD)、電子放出素子を用いたディスプレイ(FED、SED)等の表示装置であり、ユーザに対する設定画面等の指示メニューや取得した画像データに関する情報を含む画面を表示する。
操作部205は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける。操作部205が備える複数のキーは、スイッチを備えたハードキーである。なお、操作部205は、キーの一部としてタッチパネルを含んでいても、あるいはタッチパネルそのもので構成されていてもよい。操作部205がタッチパネルを含む場合、あるいはタッチパネルから構成されている場合、タッチパネルは、表示部204上に設けられる。なお、指装着型のウェアラブル・インタフェースを用いたジェスチャ入力を用いてもよい。
図6は、MFPが備える制御部の機能の一例を記憶部に記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。図6に示されるように、制御部201は、要求受信部231と、トナー残量推定部(消耗品残量推定手段)233と、判定部(判定手段)235と、印刷可能枚数情報送信部(消耗品残量情報送信手段)237と、印刷要求受信部239と、画像形成制御部241と、印刷枚数カウント部251と、履歴テーブル管理部253と、印刷可能枚数算出部(印刷可能枚数算出手段、消耗履歴取得手段)255とを含む。
記憶部202は、後述する、閾値データ243、トナー消費量テーブル263、履歴テーブル261を記憶する。
要求受信部231は、PC120,130のいずれかから送信された印刷可能枚数の送信の要求を受信する。要求受信部231は、印刷可能枚数の送信の要求を受信すると、推定指示をトナー残量推定部233に出力し、印刷可能枚数の送信を要求してきたPCの装置識別情報を送信指示に含めて印刷可能枚数情報送信部237に出力する。
トナー残量推定部233は、トナーカートリッジ98のトナー残量を推定する。トナー残量推定部233は、要求受信部231より推定指示を受けると、推定されたトナー残量とトナーカートリッジ98を識別するためのトナーカートリッジ識別情報とを含むトナー残量データを5つのトナーカートリッジ98それぞれについて生成し、生成されたトナー残量データを履歴テーブル管理部253に出力する。また、トナー残量推定部233は、要求受信部231からの推定指示とは関係なく、MFP100の電源ON時、プロセスコントロール実施時等、予め定められた所定のタイミングにおいても、トナーカートリッジ98のトナー残量を推定する。
トナー残量は、トナーカートリッジ98における当初の収容トナー量から累積のトナー消費量を減算することにより算出する。累積のトナー消費量は、トナーカートリッジ98の交換がなされた時点からトナー消費量を履歴として記憶しておき、現在までの履歴のトナー消費量を累積することにより算出するようにすればよい。具体的には、記憶部202に記憶されたトナー消費量テーブル263に基づいて算出する。
トナー残量推定部233は、トナーカートリッジのトナー消費量を監視し、5つのトナーカートリッジ98それぞれについてトナー消費量を算出する。そして、算出されたトナー消費量とトナーカートリッジ識別情報とを含むトナー消費量データを5つのトナーカートリッジ98それぞれについて生成し、記憶部202に記憶されたトナー消費量テーブル263に追加して記憶する。
トナー消費量の算出方法としては、例えば、以下に記載する第1算出方法、第2算出方法、第3算出方法がある。第1算出方法は、画像データのピクセルごとの階調に基づいてトナー消費量を算出する方法である。トナー消費量は、ピクセルが大きいほど、ピクセルごとの階調が大きいほど多くなる。このため、画像データの階調に基づいてトナー消費量を推定することが可能である。
第1算出方法において、トナー残量推定部233は、入力された多値画像(例えば、16階調または256階調などの多階調の画像)の画像データの階調をピクセルごとにカウントし、カウントされた階調値に対してピクセルごとに階調値に応じた重み付けをする。重み付けは、階調値が大きいほど大きい。トナー消費量は、階調値が大きいほど多くなるためである。トナー残量推定部233は、重み付けされた階調値をピクセルカウント値として特定し、画像データに含まれるすべてのピクセルに対して算出されたピクセルカウント値を積算する。そして、積算されたピクセルカウント値をトナー消費量に換算する。
第2算出方法は、カートリッジモータ212の駆動時間に基づいてトナー消費量を算出する方法である。具体的には、第2算出方法において、トナー残量推定部233は、カートリッジモータ212の駆動時間を累積し、累積された駆動時間に相当するトナーの供給量をトナー消費量として算出する。
第3算出方法は、現像装置2内のトナー濃度に基づいてトナー消費量を算出する方法である。現像装置2内のトナー濃度は、制御部201により理想的な値となるように制御されているが、トナーカートリッジ98内のトナー残量が少なくなると、現像装置2に十分なトナーが補給されなくなる。これにより、現像装置2内のトナー濃度が一定に保たれず、徐々に減少する。このため、トナーカートリッジ98内の補給トナーが空になり、現像装置2内へのトナー補給ができなくなった状態において、現像装置2内のトナー濃度に基づいて、トナー消費量を推定することが可能である。
第3算出方法において、トナー残量推定部233は、現像装置2内のトナー濃度の変化量を、消費されたトナー量に換算することによりトナー消費量を算出する。トナー濃度の変化量は、例えば予め定められた複数の閾値と現像装置2内のトナー濃度とを比較することにより特定すればよい。
ここで、トナー残量推定部233としては、第1〜第3算出方法を適宣組み合わせることによりトナー消費量を算出することが好ましい。例えば、トナー残量推定部233は、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量の30%にトナー残量が達するまでは、第2算出方法でトナー消費量を算出し、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量の10〜30%の範囲にトナー残量が達しているときは、第1算出方法でトナー消費量を算出し、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量の5〜10%の範囲にトナー残量が達しているときは、第3算出方法でトナー消費量を算出する。
トナー残量推定部233は、トナー消費量算出部としての機能も有しており、第1算出方法でトナー消費量を算出する場合は、印刷ジョブが実施される毎に、当該印刷ジョブで消費したトナー量を算出し、算出した値を日付と共にトナー消費量テーブル263に格納する。また、第2算出方法でトナー消費量を算出する場合は、カートリッジモータ212が駆動される毎に、駆動時間に応じてトナー消費量(トナー補給量に相当)を算出し、算出した値を日付と共にトナー消費量テーブル263に格納する。第3算出方法でトナー消費量を算出する場合は、所定枚数印刷毎にトナー濃度センサ119の出力に基づいてトナー消費量を算出し、算出した値を日付と共にトナー消費量テーブル263に格納する。
図7は、トナー消費量テーブルの一例を示す図である。図7に示されるように、トナー消費量テーブル263は、トナー消費量レコードを含む。トナー消費量レコードは、日付の項目と、トナー消費量の項目とを含む。日付の項目には、トナー残量推定部233によりトナー消費量が算出された日付が設定される。トナー消費量の項目には、トナー残量推定部233によりトナー消費量が算出された日付において、5つのトナーカートリッジ98それぞれについて算出されたトナー消費量が設定される。具体的には、5つのトナー消費量データそれぞれに含まれるトナー消費量が設定される。
再び図6に戻り、印刷枚数カウント部251は、用紙検出センサ14から出力される信号のオンとオフにより、レジストローラ13を通過した用紙の枚数、つまり印刷枚数をカウントする。具体的には、レジストローラ13を用紙が通過する毎に、印刷枚数に「1」を加算する。印刷枚数のカウントは、1つの印刷ジョブの開始から終了までである。印刷枚数カウント部251は、実行される印刷ジョブ毎に印刷枚数をカウントし、カウントされた印刷枚数を履歴テーブル管理部253に出力する。ここで、印刷枚数カウント部251は、A4サイズ・片面印刷に換算してカウントする。例えば、A3サイズ1枚の両面印刷であれば印刷枚数は4となる。A5サイズ5枚の片面印刷であれば印刷枚数は2.5となる。
履歴テーブル管理部253は、印刷ジョブが実行されることに応じて、印刷ジョブを識別するためのジョブ識別情報と、印刷ジョブが実行された日付と、印刷ジョブの実行により印刷された用紙の枚数(A4・片面印刷換算)とを含む履歴レコードを印刷ジョブ毎に生成し、記憶部202に記憶された履歴テーブル261に追加して記憶する。
図8は、履歴テーブルの一例を示す図である。図8に示されるように、履歴テーブルは、印刷ジョブ毎に履歴レコードを含む。履歴レコードは、印刷ジョブの項目と、日付の項目と、印刷枚数の項目とを含む。印刷ジョブの項目には、印刷ジョブのジョブ識別情報が設定される。日付の項目には、印刷ジョブが実行された日付が設定される。印刷枚数の項目には、印刷ジョブの実行により印刷された用紙の枚数が設定される。具体的には、印刷枚数カウント部251によりカウントされた印刷枚数が設定される。
再び図6に戻り、印刷可能枚数算出部255は、記憶部202に記憶されている履歴テーブル261およびトナー消費量テーブル263に従って、トナーカートリッジ98のトナー残量を印刷枚数に換算した印刷可能枚数を5つのトナーカートリッジ98それぞれについて算出する。具体的には、所定の期間における用紙1枚当りのトナー消費量をトナー残量推定部233により推定されたトナーカートリッジ98のトナー残量から除算することにより、印刷可能枚数を算出する。用紙1枚当りのトナー消費量は、トナー消費量テーブル263に従って算出された所定の期間における累積のトナー消費量を履歴テーブル261に従って算出された所定の期間における累積の印刷枚数から除算することにより算出する。ここで、所定の期間は、例えば1ヶ月間であり、累積の印刷枚数の算出対象となる期間の初めと終わりは、それぞれ累積の印刷枚数の算出対象となる期間の初めと終わりに一致する。印刷可能枚数算出部255は、算出された印刷可能枚数とトナーカートリッジ識別情報とを含む印刷可能枚数データを5つのトナーカートリッジ98それぞれについて生成し、印刷可能枚数情報送信部237および判定部235に出力する。
判定部235は、残量不足間近のトナーカートリッジ98があるか否かを判定する。残量不足間近のトナーカートリッジ98は、印刷可能枚数算出部255により生成された5つの印刷可能枚数データと記憶部202に記憶された閾値データ243とに基づいて判定する。
閾値データ243は、トナーカートリッジ98内のトナー残量に相当する印刷可能枚数が不足間近であることを示す値であり、ここでは、1万枚としている。
判定部235は、印刷可能枚数算出部255により生成された5つの印刷可能枚数データそれぞれに含まれる印刷可能枚数と閾値データ243で示される閾値とを比較し、印刷可能枚数が閾値データ243で示される閾値未満であることを条件に、判定対象の印刷可能枚数データで特定されるトナーカートリッジ98を残量不足間近と判定する。
判定部235は、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在する場合、その旨を示す第1判定結果に、残量不足間近と判定されたトナーカートリッジ98のトナーカートリッジ識別情報を含める。残量不足間近と判定されたトナーカートリッジ98が複数存在する場合、複数のトナーカートリッジ識別情報を第1判定結果に含める。判定部235は、第1判定結果を印刷可能枚数情報送信部237に出力する。判定部235は、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しない場合、その旨を示す第2判定結果を印刷可能枚数情報送信部237に出力する。
印刷可能枚数情報送信部237は、PC120,130の要求に応じて、トナーカートリッジ98のトナー残量の指標を示す印刷可能枚数情報(消耗品残量情報)をPC120,130のうち印刷可能枚数の送信を要求したものに送信する。具体的には、印刷可能枚数情報送信部237は、生成された5つの印刷可能枚数データが印刷可能枚数算出部255から入力されると、入力された5つの印刷可能枚数データと判定部235により判定された判定結果とを含めた印刷可能枚数情報をデータ通信制御部206を介して、要求受信部231から入力された送信指示に含まれる装置識別情報で特定されるPCに送信する。
印刷要求受信部239は、PC120,130のいずれかから印刷の実行を要求する印刷要求コマンドを受信する。印刷要求コマンドには、印刷対象データと、印刷条件情報とが含まれている。印刷要求受信部239は、データ通信制御部206を介して受信された印刷条件情報および印刷対象のデータを画像形成制御部241に出力する。
画像形成制御部241は、画像形成部209を制御して、印刷対象のデータの画像を印刷条件情報に従って形成する。
図9は、PCのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。PC120とPC130とは、機能および構成が同じであるので、ここではPC120の場合を例に説明する。図9に示されるように、PC120は、その全体を制御する制御部301、制御部301が実行するプログラム等を記憶するための記憶部307、ユーザの操作の入力を受け付ける操作部303、表示部305および通信I/F部309それぞれが、バス311に接続されている。
通信I/F部309は、PC120をネットワーク102に接続するためのインターフェースである。制御部301は、通信I/F部309を介して複数のMFP100、携帯端末110またはPC130との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部309は、ネットワーク102を介して、インターネット105に接続されたコンピュータ、例えばサーバPC101と通信が可能である。
図10は、PCが備える制御部の機能の一例を示す機能ブロック図である。図10に示されるように、制御部301は、印刷可能枚数要求部321と、表示制御部(表示制御手段)323と、ユーザの操作を受け付ける操作受付部325と、画像調整設定部331と、印刷要求部335と、サービスマンコール通知部333とを含む。印刷可能枚数要求部321、表示制御部323、操作受付部325、画像調整設定部(画像調整設定手段)331、サービスマンコール通知部333および印刷要求部335は、プリンタドライバプログラムの実行により形成される。また、PC120にはオペレーティングシステムプログラムがインストールされており、制御部301はオペレーティングシステムプログラムを実行する。
オペレーティングシステムは、印刷対象となるデータの表示中に、ユーザが操作部303を用いて表示されている印刷ボタンを押下すると、印刷指示を受け付け、プリント条件を設定するための印刷初期画面をウインドウ内に表示する。また、ウインドウ内に表示された印刷初期画面に従って、ユーザが操作部303を用いてプリント条件設定指示を指示入力すると、オペレーティングシステムはプリント条件設定指示を受け付け、制御部301はプリンタドライバプログラムを実行する。これにより、印刷可能枚数要求部321、表示制御部323、操作受付部325、画像調整設定部331、サービスマンコール通知部333および印刷要求部335が形成される。なお、以下では印刷初期画面が表示されたウインドウを第1ウインドウという。
図11は、印刷初期画面の一例を第1ウインドウとともに示す図である。図11に示されるように、第1ウインドウ350に表示された印刷初期画面351は、印刷範囲の別、部数などのプリント条件を設定するための画面である。印刷初期画面351は、プロパティボタン353を含む。プロパティボタン353は、プリント条件を設定するための画面の表示をプリンタドライバに要求するコマンドが関連付けられている。ユーザがプロパティボタン353を押下すると、プリンタ名を表示するドロップダウンリストに表示されているプリンタのプリンタドライバが起動されて印刷設定画面が表示される。
図10に戻り、印刷可能枚数要求部321は、トナーカートリッジ98内のトナー残量に応じた印刷可能枚数の送信をMFP100に要求する。本実施の形態では、印刷可能枚数要求部321は、オペレーティングシステムからプリント条件設定指示を受け付けると、印刷設定画面を表示するタイミングで印刷可能枚数を要求する。なお、本実施の形態では、プリンタドライバが起動されて印刷設定画面を表示するタイミングで印刷可能枚数を要求する構成としているが、PC120とMFP100とが、通信プロトコルを用いて適宜実施する相互通信時に印刷可能枚数情報を取得しておき、起動されたプリントドライバが、MFP100より取得してPC120が記憶している該情報を参照する構成としてもよい。
印刷可能枚数の送信要求を受信したMFP100は、5つのトナーカートリッジ98にそれぞれ対応する5つの印刷可能枚数データと判定結果とを含む印刷可能枚数情報を送信するので、印刷可能枚数要求部321は、MFP100から送信された印刷可能枚数情報を通信I/F部309を介して受信し、受信した印刷可能枚数情報を表示制御部323および画像調整設定部331に出力する。
表示制御部323は、表示部305を制御して、各種の画面を表示する。具体的には、表示制御部323は、印刷初期画面351では設定することができないより詳細な設定が可能な印刷設定画面を、第1ウインドウ350とは異なる別のウインドウ内に表示する。なお、以下では印刷設定画面が表示されるウインドウを第2ウインドウという。
詳細については後述するが、印刷設定画面は、メイン画面と、交換要請画面と、回収要請画面と、省資源化画面(画像調整画面,用紙画面)とを少なくとも含み、表示制御部323はメイン画面、交換要請画面、回収要請画面、および省資源化画面のいずれかを第2ウインドウ内に表示する。
メイン画面(図13の参照符号410)は、部数、片面印刷および両面印刷の別、Nページを1面に印刷するNアップ印刷などのプリント条件を設定するための画面である。交換要請画面(図14の参照符号450等)は、後述するトナーカートリッジ98のトナー残量に相当する印刷可能枚数を示すとともに、トナーカートリッジ98の交換を要請するための画面である。回収要請画面(図16の参照符号550等)は、使用済みのトナーカートリッジ98の回収を要請するための画面である。省資源化画面(図20の参照符号700、図21の参照符号750)は、画像を調整したり、用紙サイズを変更したりすることで、消耗品の使用量の削減を図るための画面である。画像の調整は、画像の濃度の調整と、画像のドット密度の調整と、画像のコントラストの調整とを少なくとも含む。画像調整画面は、画像の調整に関する調整設定値として、濃度設定値、ドット密度設定値、コントラスト設定値を、それぞれにおけるデフォルトの設定から変更することができる。
本実施の形態では、表示制御部323は、印刷可能枚数要求部321により受信された印刷可能枚数情報に含まれる判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在することを示す第1判定結果である場合、交換要請画面を第2ウインドウ内に表示し、判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しないことを示す第2判定結果である場合、メイン画面を第2ウインドウ内に表示する。なお、表示制御部323は、マルチウインドウを用いて、メイン画面、交換要請画面、回収要請画面および省資源化画面のうち第2ウインドウ内に表示されていない画面に対応するタブを表示するようにしてもよい。この場合、ユーザがタブを指示する操作により、表示制御部323は指示されたタブに対応する画面に切り換える。
交換要請画面は、サービスマンによる消耗品であるトナーカートリッジの交換をサービスセンターに要請する交換要請指示を受け付ける画面である。交換要請画面は、交換設定画面(図14の参照符号450)と、交換確認画面(図15の参照符号500)と、後述するサービスマンコール通知画面(図18の参照符号600)と、サービスマンコール完了画面(図19の参照符号650)とを含む。
交換設定画面は、トナーカートリッジ98のトナー残量に相当する印刷可能枚数を示すとともに、ユーザに交換対象のトナーカートリッジ98の種類を指定させて、交換を要請するサービスマンコールを設定させる画面である。交換確認画面は、交換設定画面において設定された内容をユーザに確認させる画面である。ユーザが確認指示を入力することにより、交換設定画面において設定された内容が交換要請内容として確定する。
回収要請画面は、サービスマンによる前記消耗品の回収をサービスセンターに要請する回収要請指示を受け付ける画面である。回収要請画面は、回収設定画面(図16の参照符号550)と、サービスマンコール通知画面と、サービスマンコール完了画面とを含む。回収設定画面は、ユーザにトナーカートリッジの回収の要否と、回収するトナーカートリッジの本数とを設定させる画面である。
サービスマンコール通知画面と、サービスマンコール完了画面とは、交換要請画面と回収要請画面の両方に属する共通の画面である。サービスマンコールによって、交換の要請と回収の要請の両方を実施できるよう構成されているので、交換要請と回収要請の両内容を同時に確認できる画面としてサービスマンコール設定画面が設けられている。
サービスマンコール通知画面は、回収設定画面において設定された内容をユーザに確認させる画面も兼ねている。該画面で、サービスマンコールの通知(決定)を指示することで、回収設定画面において設定された内容が回収要請内容として確定する。ユーザがサービスマンコールの通知(決定)を指示して、回収要請内容が確定すると、先に確定されている交換要請内容と共に販売社に設置されたサーバPC101にサービスマンコールが通知される。
サービスマンコール完了画面は、サービスマンコール通知画面において確定された交換要請内容、回収要請内容でサービスマンコールが通知されたことを示す画面である。
操作受付部325は、サービスマンコール操作受付部327と、画像調整操作受付部329とを含む。サービスマンコール操作受付部327は、トナーカートリッジの交換、あるいはトナーカートリッジの交換と共にトナーカートリッジの回数を要請するサービスマンコールを行うための操作を受け付ける。サービスマンコール操作受付部327は、第2ウインドウ内に表示された交換設定画面に従って、ユーザが操作部303においてトナーカートリッジの種類を指定し、サービスマンコールを設定すると、該指示を受け付け、交換確認画面への切り換えを表示制御部323に指示する。
サービスマンコール操作受付部327は、第2ウインドウ内に表示された交換確認画面に従って、ユーザが操作部303を用いて、ユーザが交換を要請するサービスマンコールの決定指示を入力すると、交換設定画面において指定された種類のトナーカートリッジの交換を要請するサービスマンコールの通知を受け付け、交換要請内容を生成する一方、回収設定画面への切り換えを表示制御部323に指示する。
サービスマンコール操作受付部327は、第2ウインドウ内に表示された回収設定画面に従って、ユーザが操作部303を用いてトナーカートリッジ98の本数を指定し、回収を要請するサービスマンコールを設定すると、サービスマンコール通知画面への切り換えを表示制御部323に指示する。
サービスマンコール操作受付部327は、第2ウインドウ内に表示されたサービスマンコール通知画面に従って、ユーザが操作部303を用いて、交換を希望するトナーカートリッジ98の種類と、回収を希望するトナーカートリッジ98の本数とを確認してサービスマンコール通知指示を入力すると、回収設定画面において指定された回収すべきトナーカートリッジの本数情報を含む回収要請内容を生成して、先に生成した交換要請内容と共に、サービスマンコール通知を行わせるためのサービスマンコール通知指示に含めてサービスマンコール通知部333に出力する。
そして、サービスマンコール操作受付部327は、サービスマンコール通知指示を出力すると、サービスマンコール完了画面への切り換えを表示制御部323に指示する。
画像調整操作受付部329は、後述する画像調整画面(図20の参照符号700)に従ってユーザが操作部に入力する、画像を調整する操作を受け付ける。画像を調整する操作は、画像の濃度を調整する操作、画像のドット密度を調整する操作、画像のコントラストを調整する操作またはこれらの組み合わせを含む。
画像調整操作受付部329は、画像の濃度を調整する操作により選択された指標を特定して、指標に関連付けられている濃度設定値を調整された値として受け付ける。ドット密度設定値、コントラスト設定値についても、画像ドット密度を調整する操作、画像のコントラストを調整する操作により選択された指標の位置を特定して、指標に関連付けられている値を調整された値として受け付ける。なお、本実施の形態では、各調整において、指標を設けて段階的に調整を行う構成としているが、連続的に調整できるようにしてもよい。
画像調整操作受付部329は、画像を調整する操作が成されると、受け付けた調整設定値を、表示制御部323および画像調整設定部331に出力する。
操作受付部325は、第2ウインドウ内に表示された画像調整画面に従って、ユーザが画像調整の確定指示を操作部303に入力すると、用紙画面(図21の参照符号750)への切り換えを表示制御部323に指示する。操作受付部325は、用紙画面に従ってユーザが操作部に入力する、用紙サイズを決定する操作を受け付ける。
表示制御部323は、サービスマンコール操作受付部327および画像調整操作受付部329からの画面の切り換え指示に応じて、ウインドウ内に表示する画面を切り換える。表示制御部323は、第2ウインドウ内に交換設定画面が表示されている状態において、
ユーザによる交換を要請するサービスマンコールの指示の入力をサービスマンコール操作受付部327が受け付けて画面の切り換えの指示を受け付けると、交換確認画面を第2ウインドウ内に表示する。
表示制御部323は、第2ウインドウ内に交換確認画面が表示されている状態において、ユーザによる交換を要請するサービスマンコールの決定指示の入力をサービスマンコール操作受付部327が受け付けて画面の切り換えの指示を受け付けると、回収設定画面を第2ウインドウ内に表示する。
表示制御部323は、第2ウインドウ内に回収設定画面が表示されている状態において、ユーザにより回収を希望するトナーカートリッジ98の本数を含む回収を要請するサービスマンコールの設定の入力をサービスマンコール操作受付部327が受け付けて画面の切り換えの指示を受け付けると、サービスマンコール通知画面を第2ウインドウ内に表示する。
表示制御部323は、第2ウインドウ内にサービスマンコール通知画面が表示されている状態において、交換要請内容・回収要請内容を含むサービスマンコール通知指示の入力をサービスマンコール操作受付部327が受け付けて画面の切り換えの指示を受け付けると、サービスマンコール完了画面を第2ウインドウ内に表示する。
表示制御部323は、第2ウインドウ内にサービスマンコール完了画面を表示してから所定時間の経過後に、第2ウインドウ内に表示する画面を画像調整画面に切り換える。ただし、画像調整画面の切り換えは、印刷可能枚数要求部321により受信された印刷可能枚数情報に含まれる判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在することを示す第1判定結果であることを条件とする。
また、表示制御部323は、画像調整画面において、画像濃度の調整、画像ドット密度の調整、および画像コントラストの調整において、それぞれにデフォルトに設定されている調整設定値(濃度設定値、ドット密度設定値、コントラスト設定値)に関連付けられている指標を他の指標と異なるように表示する。例えば、画像調整画面に表示されている、デフォルトの調整設定値に関連付けられている指標を囲む枠を表示したり、ハッチングを付して表示したりすればよい。さらに、表示制御部323は、画像調整操作受付部329から、画像を調整する操作にて、デフォルトの調整設定値に関連付けられている指標とは異なる指標が選択されたことが入力されると、その選択された指標の表示形態を他の指標と異なるように表示する。
なお、画像調整画面の表示は、第2ウインドウ内にサービスマンコール完了画面を表示してから所定時間の経過後であることに限定するものではない。操作受付部325が画像調整画面の表示指示、例えば画像調整画面に対応するタブを指示する操作を受け付けることにより、第2ウインドウ内に画像調整画面を表示するようにしてもよい。また、本実施の形態では、画像調整画面よりも交換要請画面・回収要請画面を先に表示する構成としているが、画像調整画面を交換要請画面・回収要請画面よりも先に表示させる構成としてもよい。また、交換要請画面と回収要請画面とが一緒に表示される構成や、交換要請画面に回収要請画面で指示入力する内容が含まれていてもよい。
表示制御部323は、第2ウインドウ内に画像調整画面が表示されている状態において、画像調整操作受付部329による画面の切り換えの指示を受け付けると、用紙画面を第2ウインドウ内に表示する。なお、用紙画面の表示は、第2ウインドウ内に画像調整画面が表示されている状態において、画像調整操作受付部329による画面の切り換えの指示を受け付けたときに限定するものではない。操作受付部325が用紙画面の表示指示、例えば用紙画面に対応するタブを指示する操作を受け付けることにより、第2ウインドウ内に用紙画面を表示するようにしてもよい。
画像調整設定部331は、記憶部307に記憶された後述する画像調整テーブル361(図12参照)にしたがって、調整設定値を決定するものである。画像調整設定部331は、印刷可能枚数要求部321により受信された印刷可能枚数情報に含まれる判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しないことを示す第2判定結果である場合、画像調整テーブル361を参照して、削減割合0%の調整設定値(濃度設定値、ドット密度設定値、コントラスト設定値)を取得し、これをデフォルトに設定する。一方、画像調整設定部331は、印刷可能枚数要求部321により受信された印刷可能枚数情報に含まれる判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在することを示す第1判定結果である場合、残量不足間近と判定されたトナーカートリッジ98の印刷可能枚数に基づいて削減割合を算出する。そして、算出した削減割合に応じた調整設定値(濃度設定値、ドット密度設定値、コントラスト設定値)を画像調整テーブル361を参照して取得し、これをデフォルトに設定する。
本実施の形態では、画像調整設定部331は、トナー消費量の削減割合を、5つのトナーカートリッジ98のうちトナー残量に相当する印刷可能枚数が少ない2つに注目し、2つのうちの多い方の印刷可能枚数に対する少ない方の印刷可能枚数の割合を算出することにより特定する。印刷可能枚数が少ない2つのトナーカートリッジ98は、印刷可能枚数要求部321から入力される5つの印刷可能枚数情報のうち印刷可能枚数データが1番目と2番目に少ないもので特定されるトナーカートリッジである。
なお、1番目に少ない印刷可能枚数データまたは2番目に少ない印刷可能枚数データが複数存在する場合、複数の印刷可能枚数データのうちいずれか1つで特定されるトナーカートリッジを代表として特定すればよい。
画像調整テーブル361は、トナー消費量の削減割合と調整設定値とを関連付ける。濃度設定値、ドット密度設定値、コントラスト設定値はそれぞれ、低くなるほどトナー消費量を削減できる。したがって、画像調整テーブル361においては、削減割合に応じた、濃度設定値、ドット密度設定値、コントラスト設定値が、削減割合に応じて設定されている。
図12は、画像調整テーブルの一例を示す図である。図12に示されるように、画像調整テーブル361は、トナー消費量の削減割合と画像を調整するための調整設定値とを関連付けた画像調整レコードを含む。画像調整レコードは、消費量削減割合の項目と、画像濃度の項目と、画像ドット密度の項目と、画像コントラストの項目とを含む。消費量削減割合の項目には、10%刻みで、削減率0〜90%の10段階が設定され、画像濃度の項目、画像ドット密度の項目、画像コントラストの項目には、10段階の各削減率に応じて、濃度設定値、ドット密度設定値、画像コントラスト設定値がそれぞれ設定されている。画像濃度の項目と、画像ドット密度の項目と、画像コントラストの項目とで調整設定値が構成される。
また、画像調整設定部331は、画像調整操作受付部329により調整設定値の変更(デフォルトに設定されている調整設定値からの変更)を受け付けると、画像を調整するための調整設定値を更新する。具体的には、画像調整操作受付部329により、濃度設定値の変更、ドット密度設定値の変更、コントラスト設定値の変更が少なくとも1つでも受け付けられると、受け付けた調整項目の調整設定値を新たな調整設定値として設定する。画像調整設定部331は、更新後の調整設定値を表示制御部323と印刷要求部335に出力する。画像調整操作受付部329は、用紙画面にて用紙サイズの変更を受け付けると、更新後の用紙サイズを印刷要求部335に出力する。
表示制御部323は、交換・回収要請画面生成部341と、メッセージ生成部343と、画像調整画面生成部345と、プレビュー画像生成部347と、用紙画面生成部349とを含む。
メッセージ生成部343は、MFP100により判定された判定結果に基づいて、残量不足間近メッセージを生成する。具体的には、印刷可能枚数要求部321により受信された印刷可能枚数情報に含まれる判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98の存在を示す第1判定結果であることを条件に、残量不足間近メッセージを生成する。メッセージ生成部343により生成されるトナー残量不足間近メッセージは、印刷可能枚数要求部321から入力された判定結果に含まれるトナーカートリッジ識別情報で特定されるトナーカートリッジ98のトナー残量に相当する印刷可能枚数が少ない状態であることを示すメッセージである。例えば、残量不足間近メッセージは、「イエローのトナーが少なくなっています。サービスマンコールをお奨めします。」のメッセージである。メッセージ生成部343は、生成された残量不足間近メッセージを交換・回収要請画面生成部341に出力する。
メッセージ生成部343は、サービスマンコール操作受付部327により交換を要請するサービスマンコールの設定指示が受け付けられると、交換要請確認メッセージを生成する。具体的には、交換設定画面においてサービスマンコール操作受付部327により受け付けられた交換対象のトナーカートリッジの交換を要請する内容にて確定するか否かを確認するメッセージを、交換要請確認メッセージとして生成する。交換要請確認メッセージは、例えば「イエローのトナーカートリッジの交換を要請するサービスマンコールでよろしいですか?よろしければ、決定を選択して下さい。」のメッセージである。メッセージ生成部343は、生成された交換要請確認メッセージを交換・回収要請画面生成部341に出力する。
メッセージ生成部343は、サービスマンコール操作受付部327によりユーザによる交換を要請するサービスマンコールの決定指示が受け付けられると、交換要請設定メッセージを生成する。具体的には、交換設定画面においてサービスマンコール操作受付部327により受け付けられた交換対象のトナーカートリッジの交換が要請されたことを示すメッセージと共に、回収すべきトナーカートリッジ98の有無とある場合はその本数を確認するメッセージを、回収要請設定メッセージとして生成する。回収要請設定メッセージは、例えば「イエローのトナーカートリッジの交換を要請するサービスマンコールが設定されました。回収するトナーカートリッジはありませんか?あれば、その本数と共に、回収要請を設定して下さい。」のメッセージである。メッセージ生成部343は、生成された回収要請設定メッセージを交換・回収要請画面生成部341に出力する。
メッセージ生成部343は、サービスマンコール操作受付部327により回収を要請するサービスマンコールの設定指示が受け付けられると、回収要請確認メッセージを生成する。具体的には、交換設定画面においてサービスマンコール操作受付部327により受け付けられた交換対象のトナーカートリッジの交換が要請されたことを示すメッセージと共に、回収すべきトナーカートリッジ98の有無を確認するメッセージを、回収要請確認メッセージとして生成する。回収要請確認メッセージは、例えば「イエローのトナーカートリッジの交換を要請するサービスマンコールが設定されました。回収するトナーカートリッジはありませんか?あれば、その本数と共に、回収要請を設定して下さい。」のメッセージである。メッセージ生成部343は、生成された回収要請確認メッセージを交換・回収要請画面生成部341に出力する。
メッセージ生成部343は、サービスマンコール操作受付部327によりサービスマンコール通知決定指示が受け付けられると、サービスマンコール通知完了メッセージを生成する。具体的には、サービスマンコールへの通知が正常に完了したことを示すメッセージをサービスマンコール通知完了メッセージとして生成する。該通知完了メッセージは、例えば「サービスセンターへの連絡が正常に完了しました。」のメッセージである。メッセージ生成部343は、生成された通知完了メッセージを交換・回収要請画面生成部341に出力する。
交換・回収要請画面生成部341は、印刷可能枚数要求部321により受信された印刷可能枚数情報とメッセージ生成部343により生成されたメッセージとに基づいて、交換要請画面、回収要請画面を生成する。具体的には、交換設定画面、交換確認画面、回収設定画面、サービスマンコール通知画面、サービスマンコール完了画面を生成する。
交換・回収要請画面生成部341は、印刷可能枚数情報の判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しないことを示す第2判定結果である場合、印刷可能枚数情報の5つの印刷可能枚数データそれぞれに含まれる印刷可能枚数およびトナーカートリッジ識別情報を含む交換設定画面を生成する。印刷可能枚数情報の判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在することを示す第1判定結果である場合、印刷可能枚数情報の5つの印刷可能枚数データそれぞれに含まれる印刷可能枚数およびトナーカートリッジ識別情報と、メッセージ生成部343により生成された残量不足間近メッセージとを含む交換設定画面を生成する。
交換・回収要請画面生成部341は、サービスマンコール操作受付部327により交換を要請するサービスマンコールの設定指示が受け付けられると、メッセージ生成部343により生成された交換要請確認メッセージを含めた交換確認画面を生成する。
交換・回収要請画面生成部341は、サービスマンコール操作受付部327によりユーザによるが交換を要請するサービスマンコールの決定指示が受け付けられると、メッセージ生成部343により生成された回収要請設定メッセージを含めた回収設定画面を生成する。
交換・回収要請画面生成部341は、サービスマンコール操作受付部327によりユーザによる回収を要請するサービスマンコールの設定指示が受け付けられると、メッセージ生成部343により生成された回収要請確認メッセージを含めたサービスマンコール通知画面を生成する。
交換・回収要請画面生成部341は、サービスマンコール操作受付部327によりユーザによるサービスマンコール通知決定指示が受け付けられると、メッセージ生成部343により生成されたサービスマンコール通知完了メッセージを含めたサービスマンコール完了画面を生成する。
図13は、印刷設定画面の一例をディスプレイに表示された第2ウインドウとともに示す第1の図である。ここでは、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しない場合を例に説明する。図13に示されるように、ディスプレイの表示領域405に第2ウインドウ400が表示され、第2ウインドウ400内に印刷設定画面が表示される。ここでは、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しないため、ユーザが印刷初期画面351のプロパティボタン353を押下することにより第2ウインドウ400内に表示される印刷設定画面は、メイン画面410である。メイン画面410において、ユーザは部数、両面印刷および片面印刷の別、Nページを1面に印刷するNアップ印刷などのプリント条件を設定することが可能である。
第2ウインドウ400には、複数のタブが表示され、ユーザは複数のタブのいずれかを指示可能である。複数のタブには、メインタブ411と、用紙タブ413と、カートリッジタブ415とが少なくとも含まれる。なお、カートリッジタブ415は、ユーザが操作部303に入力する認証パスワードによりユーザ認証することを条件に表示するようにしてもよい。認証パスワードとしては、ユーザを識別するためのユーザ識別情報を用いればよい。また、ユーザ認証は予め設定するようにすればよい。
メインタブ411は、メイン画面410の表示を要求するコマンドが関連付けられている。用紙タブ413は、用紙画面の表示を要求するコマンドが関連付けられている。カートリッジタブ415は、交換要請画面の表示を要求するコマンドが関連付けられている。ユーザがメインタブ411、用紙タブ413およびカートリッジタブ415のいずれかを指示すると、指示されたタブに対応する画面が表示される。ここでは、第2ウインドウ400内にメイン画面410が表示されているので、用紙タブ413またはカートリッジタブ415を指示可能である。
また、第2ウインドウ400は、OKボタン421と、キャンセルボタン423と、閉ボタン425とを含む。OKボタン421は、第2ウインドウ内の表示対象となる画面において設定された各種の条件を有効に設定するコマンドが関連付けられている。
ユーザがOKボタン421を押下すると、印刷設定画面においてユーザにより指定された、プリント条件が有効に設定された後、第2ウインドウ400の表示が終了する。キャンセルボタン423および閉ボタン425は、第2ウインドウ内の表示対象となる画面において設定された各種の条件を無効に設定するコマンドが関連付けられている。ユーザがキャンセルボタン423または閉ボタン425を押下すると、印刷設定画面においてユーザにより指定されたプリント条件が無効に設定された後、第2ウインドウ400の表示が終了する。なお、第2ウインドウが表示されている状態で、OKボタン421、キャンセルボタン423、閉ボタン425が押下されたときに条件の有効・無効、画面遷移などは共通である。
図14は、印刷設定画面の一例をディスプレイに表示された第2ウインドウとともに示す第2の図である。ここでは、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在する場合を例に説明する。図14に示されるように、第2ウインドウ400内に印刷設定画面が表示される。ここでは、残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在するため、ユーザが印刷初期画面351のプロパティボタン353を押下することにより第2ウインドウ400内に表示される印刷設定画面は、交換要請画面の一画面である交換設定画面450である。交換設定画面450は、メッセージ表示領域451と、トナー残量表示領域453と、トナーカートリッジ選択指示領域455と、サービスマンコール設定ボタン471と、サービスマンコール非設定ボタン473とを含む。
トナー残量表示領域453は、5つのトナーカートリッジ98それぞれのトナー残量に相当する印刷可能枚数を表示するための領域である。トナー残量表示領域453には、MFP100から受信した5つの印刷可能枚数データが表示される。印刷可能枚数は、5段階の目盛で示される。
1段目は、印刷可能枚数が1万枚以下に相当する量のトナーがトナーカートリッジ98に残っていることを示している。2段目は、印刷可能枚数が1万枚〜2万枚の範囲に相当する量のトナーがトナーカートリッジ98に残っていることを示している。3段目は、印刷可能枚数が2万枚〜3万枚の範囲に相当する量のトナーがトナーカートリッジ98に残っていることを示している。4段目は、印刷可能枚数が3万枚〜4万枚の範囲に相当する量のトナーがトナーカートリッジ98に残っていることを示している。5段目は、印刷可能枚数が4万枚〜5万枚の範囲に相当する量のトナーがトナーカートリッジ98に残っていることを示している。例えば、Yのトナーカートリッジ98のトナー残量に相当する印刷可能枚数は、1段目であり、1万枚以下に相当する量のトナーがYのトナーカートリッジ98に残っていることを示している。すなわち、ユーザは、多くとも残り1万枚はYのトナーカートリッジ98に収容されているトナーを用いて印刷することができることを示している。これにより、トナー残量表示領域453に表示されたYのトナーカートリッジ98の印刷可能枚数の目盛を見るユーザは、印刷可能枚数が少ないことを視覚的に認識することができるので、トナーカートリッジの交換のタイミングを容易に知ることができる。
メッセージ表示領域451は、トナーカートリッジ98が残量不足間近であることを表示するための領域である。メッセージ表示領域451には、MFP100から受信した判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果である場合、第1判定結果に含まれるトナーカートリッジ識別情報で特定されるトナーカートリッジ98に収容されているトナーの残量に相当する印刷可能枚数が少ない状態であることを示す残量不足間近メッセージが表示される。ここでは、Yのトナーカートリッジ98が残量不足間近であることを「イエローのトナーが少なくなっています。サービスマンコールをお奨めします。」のメッセージで示している。このため、ユーザは残量不足間近のトナーカートリッジをメッセージにより認識することができるので、トナーカートリッジの交換のタイミングを容易に知ることができる。また、交換を要請すべきトナーカートリッジを容易に知ることができる。
トナーカートリッジ選択指示領域455は、ユーザが交換を要請することができるトナーカートリッジの選択を可能にする領域である。トナーカートリッジ選択指示領域455には、トナーカートリッジ98のトナーカートリッジ識別情報ごとにチェックボックスを含む。ここでは、B1のトナーカートリッジを交換対象として設定するためのチェックボックス461と、B2、C、M、あるいはYの各トナーカートリッジを交換対象として設定するためのチェックボックス462,463,464,465を含む。ここでは、Yのトナーカートリッジが交換対象に設定されていることが表示されている。
サービスマンコール設定ボタン471は、トナーカートリッジの交換を要請するサービスマンコールの設定を指示するためのボタンである。ユーザがサービスマンコール設定ボタン471を押下すると、トナーカートリッジ選択指示領域455において設定された種類のトナーカートリッジの交換を要請するサービスマンコールが設定され、第2ウインドウ400内に交換確認画面が表示される。
サービスマンコール非設定ボタン473は、サービスマンコールをしないことを指示するためのボタンである。ユーザがサービスマンコール非設定ボタン473を押下すると、トナーカートリッジの交換は要請されない。また、ユーザがサービスマンコール非設定ボタン473を押下すると、交換設定画面450が、メイン画面410に優先して表示されていた場合はメイン画面410が表示され、カートリッジタブ415が指示されて交換設定画面450が表示されていた場合は、第2ウインドウ400の表示が終了する。
なお、ここでは残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在する場合、第2ウインドウ400内に表示される画面を交換設定画面450としたが、第2ウインドウ400内にメイン画面410を表示し、交換設定画面に切り換えるようユーザに促してもよい。例えば、カートリッジタブ415を点滅表示するようにすれば、ユーザの注意を引くことができるので、カートリッジタブ415を押下するようユーザに促し、交換設定画面に表示を切り換えさせることが可能である。
上述したように、交換設定画面450には、5つのトナーカートリッジ98それぞれのトナー残量を表示するためのトナー残量表示領域453と、ユーザが交換を要請できるカートリッジをその種類別に表示し、交換対象に設定するためのトナーカートリッジ選択指示領域455とが含まれる。このため、ユーザは、トナー残量表示領域453を参照して印刷可能枚数が少ない状態のトナーカートリッジを確認しながら、トナーカートリッジ選択指示領域455において交換を要請すべきトナーカートリッジの種類を指定することができる。これにより、印刷可能枚数の少ないトナーカートリッジ以外のものを交換対象に指定するという事態を防ぐことができ、ユーザは希望通りのトナーカートリッジを入手することができる。
図15は、第2ウインドウ内に表示された交換確認画面の一例を示す図である。図15に示されるように、交換確認画面500は、メッセージ表示領域501と、決定ボタン503と、設定中止ボタン505と、前画面ボタン507と、初期画面ボタン509とを含む。
メッセージ表示領域501は、交換設定画面450で設定した内容を表示するための領域である。また、メッセージ表示領域501には、交換設定画面において設定された内容を確認した上でサービスマンコールを実施するか否かの選択をユーザに促すためのメッセージがさらに表示される。ここでは、「イエローのトナーカートリッジの交換を要請するサービスマンコールでよろしいですか?よろしければ、決定を選択して下さい」のメッセージが表示される。これにより、ユーザは、交換対象としたトナーカートリッジの種類を再度確認した上で、交換要請を確定することができる。
決定ボタン503は、交換対象のトナーカートリッジの交換を要請する内容の確定を指示するためのボタンである。ユーザが決定ボタン503を押下すると、交換設定画面450において設定した交換要請内容でサービスマンコールの通知が準備され、回収設定画面550が表示される。設定中止ボタン505は、交換を要請するサービスマンコールの設定の取り消しを指示するためのボタンである。ユーザが設定中止ボタン505を押下すると、確定した交換要請が取り消される。また、ユーザが設定中止ボタン505を押下すると、1つ前の交換設定画面450が、メイン画面410に優先して表示されていた場合は後述する画像調整画面が表示が表示され、1つ前の交換設定画面450に、カートリッジタブ415が指示されて表示されていた場合は、第2ウインドウ400の表示が終了する。
前画面ボタン507は、1つ前の画面に戻ることを指示するためのボタンである。ユーザが前画面ボタン507を押下すると、交換確認画面500の1つ前に表示されていた交換設定画面450が第2ウインドウ400内に表示される。このとき、交換設定画面450は、設定した交換対象のトナーカートリッジの種類で特定されるチェックボックスにチェックが入った状態にしてもよい。これにより、既に交換対象として指定したトナーカートリッジを再度指定する操作は不要となる。また、追加でトナーカートリッジの交換を要請する場合、追加で交換対象とするトナーカートリッジを指定すればよくなる。よって、ユーザによるトナーカートリッジを指定する操作を少なくすることができる。
初期画面ボタン509は、デフォルトに設定されている画面を表示することを指示するためのボタンである。ここでは、メイン画面410がデフォルトに設定されているとする。ユーザが初期画面ボタン509を押下すると、メイン画面410が第2ウインドウ400内に表示される。
図16は、第2ウインドウ内に表示された回収設定画面の一例を示す図である。図16に示されるように、回収設定画面550は、メッセージ表示領域551と、回収指示領域552と、決定ボタン571と、前画面ボタン572と、初期画面ボタン509とを含む。
メッセージ表示領域551は、回収すべきトナーカートリッジがあるか否かの確認と、有る場合はその本数を指定させるための回収要請設定メッセージを表示するための領域である。メッセージ表示領域551には、トナーカートリッジの回収を要請するかどうかと、要請する場合はその本数の入力をユーザに促すためのメッセージがさらに表示される。ここでは、「イエローのトナーカートリッジの交換を要請するサービスマンコールが設定されました。回収するトナーカートリッジはありませんか?あればその本数を入力して回収要請を設定して下さい。」のメッセージが表示される。これにより、ユーザは、交換要請に続けて使用済みのトナーカートリッジの回収も同時に指示することができる。
回収指示領域552は、ユーザがトナーカートリッジの回収を要請して、その本数を指定することを可能にする領域である。回収指示領域552には、トナーカートリッジの回収を設定するための回収トナーカートリッジありのチェックボックス661と、トナーカートリッジの回収を設定しないための回収トナーカートリッジなしのチェックボックス562とがある。また、回収指示領域552には、回数するトナーカートリッジの本数を設定するためのプルダウンメニューが表示されており、図17に、5本の回収設定がなされた回収設定画面の一例を示す。
決定ボタン571は、トナーカートリッジ98の回収を要請する内容の設定を指示するためのボタンである。ユーザが決定ボタン503を押下すると、回収設定画面550において設定した内容を確認するサービスマンコール通知画面600が表示される。
前画面ボタン572は、1つ前の画面に戻ることを指示するためのボタンである。ユーザが前画面ボタン572を押下すると、回収設定画面550の1つ前に表示されていた交換確認画面500が第2ウインドウ400内に表示される。
図18は、第2ウインドウ内に表示されたサービスマンコール通知画面の一例を示す図である。図18に示されるように、サービスマンコール通知画面600は、メッセージ表示領域601と、決定ボタン671と、連絡中止ボタン672と、前画面ボタン673と、初期画面ボタン509とを含む。
メッセージ表示領域601は、回収要請内容を確認して、誤りない場合は、サービスマンコール通知の決定を選択するよう促す回収要請確認を表示するための領域である。ここでは、交換要請内容の確認できるように、交換要請内容についてもメッセージが表示される。ここでは、「イエローのトナーカートリッジのサービスマンコールが設定されました。回収するトナーカートリッジは5本です。この内容でよろしいでしょうか?よろしければ決定を選択して下さい。」のメッセージが表示される。
決定ボタン671は、交換要請内容・回収要請内容を含むサービスマンコール通知を確定して指示するためのボタンである。ユーザが決定ボタン671を押下すると、回収設定画面550で設定された設定内容が回収要請内容に確定され、交換確認画面500において確定された交換要請内容と共に、これら両要請内容を含むサービスマンコール通知がサービスマンコール通知部333に指示され、サービスマンコール通知部333がサービスセンターに通知する。そのあと、サービスマンコール完了画面650が表示される。
連絡中止ボタン672は、交換あるいは交換・回収を要請するサービスマンコールの通知の取り消しを指示するためのボタンである。ユーザが連絡中止ボタン672を押下すると、確定した交換要請、あるいは交換・回収要請が取り消される。また、ユーザが連絡中止ボタン672を押下すると、第2ウインドウ400内にはサービスマンコール通知画面よりも2つ前の交換確認画面500が表示される。
前画面ボタン673は、1つ前の画面に戻ることを指示するためのボタンである。ユーザが前画面ボタン673を押下すると、サービスマンコール通知画面600の1つ前に表示されていた回収設定画面550が第2ウインドウ400内に表示される。このとき、回収設定画面550は、回収カートリッジの有無を指定するチェックボックスにチェックが入った状態にしてもよいし、本数が指定された状態であってもよい。
図19は、第2ウインドウ内に表示されたサービスマンコール完了画面の一例を示す図である。図19に示されるように、サービスマンコール完了画面650は、メッセージ表示領域651を含む。
メッセージ表示領域651は、確定した交換要請内容、あるいは交換要請内容と回収要請内容とでサービスマンコール通知が完了したことを表示するための領域である。これにより、ユーザは、交換あるいは交換・回収を要請するサービスマンコール通知が完了したことを認識することができる。本実施の形態では、メッセージ表示領域651には、画像調整画面に切り換えることを示すメッセージがさらに表示される。ここでは、「サービスセンターへの連絡が正常に完了しました。画像調整画面を表示します。そのまましばらくお待ちください。」のメッセージが表示される。
再び図10に戻り、プレビュー画像生成部347は、画像調整設定部331が画像調整テーブル361を参照して取得したトナー消費量の削減割合に応じてデフォルトに設定した調整設定値に基づいて、プレビュー画像を生成する。プレビュー画像は、濃度設定値で特定される濃度、ドット密度設定値でドット密度およびコントラスト設定値で特定されるコントラストを反映して生成される。プレビュー画像生成部347は、生成されたプレビュー画像を画像調整画面生成部345に出力する。また、プレビュー画像生成部347は、画像調整設定部331により調整設定値が更新されるごとに、新たにプレビュー画像を生成し、画像調整画面生成部345に出力する。
画像調整画面生成部345は、画像調整画面を生成する。具体的には、プレビュー画像生成部347から入力されたプレビュー画像と、画像調整を受け付ける画像調整領域を少なくとも含む画像調整画面を生成する。画像調整画面に含まれるプレビュー画像は、プレビュー画像生成部347によりプレビュー画像が生成される毎に更新する。このため、ユーザは、画像を調整する操作により画像濃度、画像ドット密度および画像コントラストの少なくとも1つを変化させた場合、更新後のプレビュー画像を確認することができる。
図20は、第2ウインドウ内に表示された画像調整画面の一例を示す図である。図20に示されるように、画像調整画面700は、プレビュー画像701と、削減割合表示領域703と、画像調整領域705と、次画面ボタン707とを含む。
削減割合表示領域703は、トナー消費量の削減割合を表示するための領域である。削減割合表示領域703には、5つのトナーカートリッジ98のうち印刷可能枚数が少ない2つについて、多い方の印刷可能枚数に対する少ない方の印刷可能枚数の割合がトナー消費量の削減割合として表示される。換言すれば、画像調整設定部331により特定されたトナー消費量の削減割合が表示される。
画像調整領域705は、調整設定値を設定するための領域である。画像調整領域705には、画像濃度を調整するための6つの異なる濃度設定値それぞれを示す6段階の指標と、画像ドット密度を調整するための6つの異なるドット密度設定値を示す6段階の指標と、画像コントラストを調整するための6つの異なるコントラスト設定値を示す6段階の指標とが表示される。
濃度設定値の6つの指標それぞれは排他的に選択可能であり、「High」の文字列が示された位置に近い側に表示されている指標ほど高い値である。ドット密度設定値の6つの指標それぞれも同様に排他的に選択可能であり、「High」の文字列が示された位置に近い側に表示されている指標ほど高い値である。コントラスト設定値の6つの指標についても同様で、指標それぞれは排他的に選択可能であり、「High」の文字列が示された位置に近い側に表示されている指標ほど高い値である。
画像調整領域705の各調整項目において、「High」の文字列が示された位置の指標にて特定される調整設定値は、図12に示す画像調整テーブル361における、削減割合0%に対応した調整設定値(画像設定値、ドット密度設定値、コントラスト設定値)に相当する。画像調整領域705において、各調整項目の指標を、削減割合に応じた調整設定値に対応したものから変更することで、画像調整設定部331が調整設定値を適宜更新する。
プレビュー画像701は、画像調整領域705により指定されている調整設定値で特定される画像である。具体的には、プレビュー画像生成部347により、濃度設定値で特定される濃度、ドット密度設定値で特定されるドット密度およびコントラスト設定値で特定されるコントラストに設定された画像である。このため、プレビュー画像701を見るユーザは、印刷前において、用紙に形成される画像の態様を確認することができる。なお、プレビュー画像701は、基準画像を用いたプレビュー画像であってもよいし、印刷対象となるデータの画像を基に生成されたプレビュー画像であってもよい。
次画面ボタン707(図中、「次画面」と表示されたボタン)は、ユーザが調整設定値を確定するためのボタンである。ユーザが次画面ボタン707を押下すると、ユーザが次画面ボタン707を押下した時点で画像調整領域705に枠付き表示されている指標にて特定される調整設定値が確定され、第2ウインドウ内に用紙画面が表示される。
再び図10に戻り、用紙画面生成部349は、用紙画面を生成する。具体的には、プレビュー画像生成部347から入力されたプレビュー画像と、用紙サイズを設定するための用紙サイズ設定領域とを少なくとも含む用紙画面を生成する。用紙サイズ設定領域には、複数種類の用紙サイズが含まれ、1つがデフォルトに設定される。デフォルトに設定される用紙サイズは、指定サイズよりも1サイズ小さいサイズが好ましい。印字の範囲が狭まり、トナー消費量を抑えることが可能であると共に、極端に小さくなりすぎないためである。なお、操作受付部325は、用紙サイズ設定領域に含まれる複数の用紙サイズのうち指定された用紙サイズを受け付け、用紙サイズの設定を変更する。このため、用紙画面生成部349は、変更された用紙サイズに更新した用紙画面を生成する。
本実施の形態では、用紙サイズのデフォルトの設定は、印刷可能枚数要求部321により受信された印刷可能枚数情報に含まれる判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在することを示す第1判定結果であることを条件とする。
図21は、第2ウインドウ内に表示された用紙画面の一例を示す図である。図21に示されるように、用紙画面750は、プレビュー画像751と、用紙サイズ設定領域753と、印刷ボタン755と、印刷中止ボタン757と、前画面ボタン759と、初期画面ボタン509とを含む。
プレビュー画像751は、画像調整画面700において確定された調整設定値で特定される画像である。用紙サイズ設定領域753は、複数種類の用紙サイズのいずれかに設定するための領域である。ここでは、用紙サイズ設定領域753は、プルダウンメニューであり、「B5」の用紙サイズがデフォルトに設定されていることが表示されている。なお、用紙サイズ設定領域753において、ユーザは、「B5」以外の用紙サイズに変更可能である。
印刷ボタン755は、印刷の実行を指示するためのボタンである。ユーザが印刷ボタン755を押下すると、印刷設定画面において設定されたプリント条件で印刷対象となるデータの画像の形成をMFP100に指示することにより、画像が形成される。
印刷中止ボタン757は、印刷の取消を指示するためのボタンである。ユーザが印刷中止ボタン757を押下すると、印刷対象のデータの画像の形成が取り消される。
前画面ボタン759は、1つ前の画面に戻ることを指示するためのボタンである。ユーザが前画面ボタン759を押下すると、用紙画面750の1つ前に表示されていた画像調整画面700が第2ウインドウ内に表示される。このとき、画像調整画面700において、確定した調整設定値が設定された状態としてもよいし、デフォルトの状態に戻してもよい。
初期画面ボタン509は、前述したように、デフォルトに設定されている画面を表示することを指示するためのボタンであり、本実施の形態では、ユーザが初期画面ボタン509を押下すると、メイン画面410が第2ウインドウ内に表示される。
再び図10に戻り、サービスマンコール通知部333は、サービスマンコール操作受付部327により交換あるいは交換・回収を要請するサービスマンコール通知指示が受け付けられることに応じて、サービスマンコールの通知指示があった旨をMFP100に通知する。
サービスマンコール通知部333は、サービスマンコール操作受付部327から入力されたサービスマンコール通知指示に含まれる交換要請内容あるいは交換要請内容・回収要請内容を、通信I/F部309を介してMFP100に送信する。これにより、サービスセンターより、サービスマンが訪れ、要請したトナーカートリッジの交換が行われ、要請した本数分のトナーカートリッジが回収される。
なお、サービスマンは、MFP100を制御するプリンタドライバがインストールされたPC、ここではPC120,130それぞれのユーザが、サービスセンターのサーバPC101に登録した住所である。この場合、サーバPC101は、住所データとして、PC120,130それぞれの装置識別情報と住所とを関連付けて記憶していてもよいし、PC120,130それぞれのユーザのユーザ識別情報と住所とを関連付けて記憶していてもよい。
印刷要求部335は、操作受付部325により印刷指示が受け付けられることに応じて、画像調整設定部331により設定されている調整設定値と設定されている用紙サイズとを含む印刷条件情報と印刷対象のデータとを含む印刷要求コマンドを通信I/F部309を介してMFP100に送信する。
上述したように、ユーザによる印刷初期画面351のプロパティボタン353の押下により、印刷設定画面が表示される。このため、ユーザは印刷設定画面においてプリント条件を設定する際に、5つのトナーカートリッジ98それぞれのトナー残量に相当する印刷可能枚数を確認することができる。また、ユーザによる印刷初期画面351のプロパティボタン353の押下により、MFP100において判定された判定結果に応じた画面が表示される。すなわち、判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在しないことを示す場合には、メイン画面410が表示され、判定結果が残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在することを示す場合には、交換設定画面450が表示される。これにより、5つのトナーカートリッジ98のいずれかに残量不足間近の状態が生じている場合に、他の画面に優先して交換設定画面450が表示されるので、残量不足間近メッセージにより交換を要請すべきトナーカートリッジをユーザに容易に認識させることができる。また、ユーザは、5つのトナーカートリッジのいずれかの印刷可能枚数が不足間近の状態となったときに、トナーカートリッジの交換要請を行う画面を迷うことがない。これにより、トナーカートリッジの印刷可能枚数が不足間近となったとき、画面上の操作に慣れていないユーザであっても必要なトナーカートリッジを容易に入手することができる。また、残量不足間近メッセージによりトナーカートリッジの交換要請をユーザに促すことができ、トナーカートリッジの在庫が不足するという事態を防ぐことができる。
さらに、プリンタドライバにて作られる印刷設定画面より入手するトナーカートリッジは、純正のトナーカートリッジである。したがって、正規の販売ルートで販売されない非純正の消耗品の使用による画像形成装置の故障を抑制でき、延いてメンテナンス費用を抑制でき、経費削減に寄与することができる。また、サービスセンターを運営管理する消耗品のメーカ等においては、自社製の消耗品を継続してユーザに使用してもらえるので、売り上げ向上に繋がる。
上述したように、5つのトナーカートリッジ98のいずれかが残量不足間近であることを示す場合、交換要請画面・回収要請画面の後に画像調整画面700および用紙画面650が第2ウインドウ400内に表示される。画像調整画面700においては、残量の少ないトナーカートリッジ98については、トナー消費量の削減を図れる調整設定値(画像の濃度、画像のドット密度および画像のコントラスト)がデフォルトで設定されているので、デフォルトの設定に従って画像が形成されればトナー消費量を抑えることができる。また、用紙画面650においても、トナー消費量の削減を図れるサイズの用紙サイズがデフォルトに設定されるので、デフォルトの設定に従って画像が形成されれば、用紙サイズの大きい用紙よりも印字の範囲が狭くなり、トナー消費量を抑えることができる。したがって、画像調整画面700および用紙画面650において、トナー消費量を抑えた設定が可能であるので、交換要請画面において交換を要請したトナーカートリッジがユーザの元に届くまでの間、残量不足間近のトナーカートリッジのトナー量の減少を抑えることができる。これにより、トナーカートリッジを入手するまでの期間にトナー残量切れが発生するのを防げることができるので、印刷作業の中断を防ぐことができる。
図22は、印刷可能枚数情報生成・送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。印刷可能枚数情報生成・送信処理は、制御部201がROMまたはHDDに記憶された印刷可能枚数情報生成・送信プログラムを実行することにより制御部201により実行される処理である。図20に示されるように、印刷可能枚数の送信要求があったか否かを判断する(ステップS01)。PC120,130のいずれかから、印刷可能枚数の送信要求があったならば(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。すなわち、印刷可能枚数情報生成・送信処理は、PC120,130のいずれかからの印刷可能枚数の送信要求により実行される処理である。
ステップS02においては、印刷ジョブ実行による累積のトナー消費量を取得する。具体的には、記憶部202に記憶されたトナー消費量テーブル263に含まれる現在までのトナー消費量レコードを1つずつ選択し、トナー消費量を累積する。
次のステップS03においては、5つのトナーカートリッジ98のトナー残量を推定する。具体的には、ステップS02において取得された累積のトナー消費量をトナーカートリッジ98の当初の収容トナー量から減算することによりトナー残量を推定する。そして、5つのトナーカートリッジ98それぞれについて、トナーカートリッジ識別情報と推定されたトナー残量とを含むトナー残量データを生成する。
次のステップS04においては、記憶部202に記憶された履歴テーブル261を読み出し、処理をステップS05に進める。
ステップS05においては、ステップS04において読み出された履歴テーブル261から所定の期間に含まれる履歴レコードを1つずつ選択する。そして、選択された履歴レコードに含まれる印刷枚数を累積する(ステップS06)。
次のステップS07においては、記憶部202に記憶されたトナー消費量テーブル263を読み出す。そして、読み出されたトナー消費量テーブル263に含まれる、ステップS06と同じ所定の期間のトナー消費量レコードを1つずつ選択し(ステップS08)、トナー消費量を累積する(ステップS09)。
ステップS10においては、5つのトナーカートリッジ98それぞれについて印刷可能枚数を算出する。具体的には、用紙1枚当りのトナー消費量をステップS03において推定されたトナー残量から除算することにより印刷可能枚数を算出する。用紙1枚当りのトナー消費量は、ステップS09において算出された累積のトナー消費量をステップS06において算出された累積の印刷枚数で除算することにより算出する。
次のステップS11においては、5つの印刷可能枚数データを生成する。具体的には、5つのトナーカートリッジ98それぞれについて、トナーカートリッジ識別情報とステップS11において算出された印刷可能枚数とを含む印刷可能枚数データを5つのトナーカートリッジ98それぞれについて生成する。
次のステップS12においては、記憶部202に記憶された閾値データ243を読出し、処理をステップS13に進める。
ステップS13においては、ステップS11において生成された5つの印刷可能枚数データうちの1つを選択し、処理をステップS14に進める。
ステップS14においては、ステップS13において選択された印刷可能枚数データに含まれる印刷可能枚数がステップS12において読み出された閾値データ243で示される閾値Tより小さいか否かを判断する。印刷可能枚数が閾値Tより小さいならば処理をステップS15に進めるが、そうでなければ処理をステップS16に進める。
ステップS15においては、トナー残量不足間近を示すトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果を生成する。具体的には、ステップS14において閾値Tより小さいと判断された場合、ステップS14において選択された印刷可能枚数データに含まれるトナーカートリッジ識別情報を含めた第1判定結果を生成する。
次のステップS16においては、5つの印刷可能枚数データのうち未選択の印刷可能枚数データがあるか否かを判断する。未選択の印刷可能枚数データがあるならば処理をステップS13に戻すが、そうでなければ処理をステップS17に進める。
なお、ステップS13〜S16の処理は、ステップS16において未選択の印刷可能枚数データがなくなるまで繰り返される。このため、第1判定結果は、ステップS15においてステップS13において選択された印刷可能枚数データに含まれる印刷可能枚数が閾値Tより小さいと判断される毎に更新される。換言すれば、第1判定結果は、5つの印刷可能枚数データのうち閾値Tより小さいと判断された印刷可能枚数を含むものから抽出されたトナーカートリッジ識別情報を含む。
ステップS17においては、閾値T未満の印刷可能枚数のトナーカートリッジ98があるか否かを判断する。ステップS14において閾値T未満の印刷可能枚数と判断されたトナーカートリッジ98があるならば処理をステップS19に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に進める。
ステップS18においては、残量不足間近のトナーカートリッジが存在しないことを示す第2判定結果を生成し、処理をステップS19に進める。
ステップS19においては、ステップS11において生成された5つの印刷可能枚数データと、ステップS15またはステップS18いずれかにおいて生成された判定結果とを含む印刷可能枚数情報を生成する。そして、PC120,130のうちステップS01において印刷可能枚数の送信を要求してきたPCに印刷可能枚数情報を送信し、印刷可能枚数情報生成・送信処理を終了する。
図23、図24は、サービスマンコール・省エネ印刷要求処理の流れの一例を示すフローチャートである。サービスマンコール・省エネ印刷要求処理は、制御部301がROMまたはHDDに記憶されたサービスマンコール・省エネ印刷要求プログラムを実行することにより制御部301により実行される処理である。図23に示されるように、印刷指示があったか否かを判断する。操作部303を用いて印刷ボタンが押下されたならば(ステップS21でYES)、処理をステップS22に進める。
ステップS22においては、図11に示す印刷初期画面351を第1ウインドウ350内に表示し、処理をステップS23に進める。
ステップS23においては、MFP100に印刷可能枚数を要求する。そして、MFP100から印刷可能枚数情報を受信したか否かを判断する(ステップS24)。具体的には、印刷可能枚数の送信要求を受信したMFP100は、5つのトナーカートリッジ98にそれぞれ対応する5つの印刷可能枚数データと判定結果とを含む印刷可能枚数情報を送信するので、MFP100から送信された印刷可能枚数情報を通信I/F部309を介して受信したか否かを判断する。印刷可能枚数情報を受信したならば(ステップS24でYES)、処理をステップS25に進める。
ステップS25においては、ステップS24において受信された印刷可能枚数情報から判定結果を抽出し、処理をステップS26に進める。
次のステップS26においては、ステップS22において第1ウインドウ350内に表示された印刷初期画面351において、プロパティボタン353が押下されたか否かを判断する。プロパティボタン353が押下されたならば処理をステップS27に進めるが、そうでなければ処理をステップS32に進める。
ステップS27においては、残量不足間近のトナーカートリッジ98があるか否かを判断する。具体的には、ステップS25において抽出された判定結果が、残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果であるか否かを判断する。ステップS25において抽出された判定結果が、残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果であるならば処理をステップS33に進めるが、そうでなければ処理をステップS28に進める。ここで、ステップS25において抽出された判定結果は、残量不足間近のトナーカートリッジが存在することを示す第1判定結果でなければ、残量不足間近のトナーカートリッジが存在しないことを示す第2判定結果である。
ステップS28においては、図12に示すメイン画面410を第2ウインドウ400内に表示し、処理をステップS29に進める。
ステップS29においては、第2ウインドウ400において、カートリッジタブ415が押下されたか否かを判断する。カートリッジタブ415が押下されたならば処理をステップS33に進めるが、そうでなければ処理をステップS30に進める。
なお、ここでは第2ウインドウ400において複数のタブのうちカートリッジタブ415以外のものが押下された場合には、押下されたタブに対応する印刷設定画面が第2ウインドウ400内に表示される。このため、ユーザは、第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面に従って、プリント条件を設定することが可能である。
ステップS30においては、第2ウインドウ400を閉じる閉指示があったか否かを判断する。第2ウインドウ400の閉指示があったならば処理をステップS31に進めるが、そうでなければ処理をステップS29に戻す。なお、ここでの閉指示は、OKボタン421、キャンセルボタン423または閉ボタン425のいずれかを押下する操作である。OKボタン421が押下された場合に、第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面で指定したプリント条件が有効となる。
ステップS31においては、第2ウインドウ400の表示を終了し、処理をステップS32に進める。
ステップS32においては、第1プリント実行要求処理を実行し、サービスマンコール・省エネ印刷要求処理を終了する。第1プリント実行要求処理は、後述するが第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面に従って設定されたプリント条件で印刷対象のデータのプリント実行をMFP100に要求する処理である。
ステップS33は、ステップS30において残量不足間近のトナーカートリッジ98が存在すると判断された場合である。ステップS33においては、残量不足間近メッセージを含む交換設定画面450を生成してそれを第2ウインドウ400内に表示し、処理をステップS34に進める。
ステップS34においては、ステップS33において表示された交換設定画面450においてサービスマンコール設定ボタン471が押下されたか否かを判断する。設定ボタン471が押下されたならば処理をステップS37に進めるが、そうでなければ処理をステップS35に進める。
ステップS35においては、第2ウインドウ400の閉指示があったか否かを判断する。閉指示があったならば処理をステップS36に進めるが、そうでなければ処理をステップS34に戻す。なお、ここでの閉指示は、OKボタン421、キャンセルボタン423または閉ボタン425のいずれかを押下する操作である。この場合も、OKボタン421が押下された場合に、第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面で指定したプリント条件が有効となる。
ステップS36においては、第2ウインドウ400の表示を終了し、処理をステップS26に戻す。
ステップS37においては、消耗品選択処理を実行し、処理をステップS38に進める。消耗品選択処理は、後述するがステップS33において第2ウインドウ400内に表示された交換設定画面450においてユーザが設定した内容に基づいた図15に示す交換確認画面500を表示してユーザに設定内容を確認させる処理である。
ステップS38においては、ステップS37において表示された交換確認画面500において決定ボタン503が押下されたか否かを判断する。決定ボタン503が押下されたならば処理を図24のステップS43に進めるが、そうでなければ処理をステップS39に進める。
ステップS39においては、ステップS37において表示された交換確認画面500において設定中止ボタン505が押下されたか否かを判断する。設定中止ボタン505が押下されたならば処理をステップS40に進めるが、そうでなければ処理をステップS41に進める。
ステップS40においては、交換設定画面450を用いて先に設定された内容を取り消し、処理を図24のステップS57に進める。なお、S57に進むのは、省資源化が必要となる、S27で残量不足のトナーカートリッジ98の存在が検出されて交換要請画面が表示された場合とすることが好ましい。
ステップS41においては、交換確認画面500において前画面ボタン507が押下されたか否かを判断する。前画面ボタン507が押下されたならば処理をステップS33に戻すが、そうでなければ処理をステップS42に進める。
ステップS42においては、初期画面ボタン509が押下されたか否かを判断する。初期画面ボタン509が押下されたならば処理をステップS28に戻すが、そうでなければ処理をステップS38に戻す。
図24に示されるように、ステップS43においては、交換設定画面450を用いて設定された内容を交換要請内容として確定して、処理をステップS44に進める。
ステップS44においては、トナーカートリッジの回収を要請するかどうかを問うメッセージを含む回収設定画面550を生成してそれを第2ウインドウ400内に表示し、処理をステップS45に進める。
ステップS45においては、ステップS44において表示された回収設定画面550において決定ボタン571が押下されたか否かを判断する。決定ボタン571が押下されたならば処理をステップS49に進めるが、そうでなければ処理をステップS46に進める。
ステップS46においては、回収設定画面550において前画面ボタン572が押下されたか否かを判断する。前画面ボタン572が押下されたならば処理を図23のステップS33に戻すが、そうでなければ処理をステップS47に進める。
ステップS47においては、初期画面ボタン509が押下されたか否かを判断する。初期画面ボタン509が押下されたならば処理をステップS28に戻すが、そうでなければ処理をステップS48に進める。
ステップS48においては、第2ウインドウ400の閉指示があったか否かを判断する。閉指示があったならば処理をステップS36に進めるが、そうでなければ処理をステップS45に戻す。
ステップS49においては、回収要請確定処理を実行し、処理をステップS50に進める。回収要請確定処理は、後述するがステップS44において第2ウインドウ400内に表示された回収設定画面550においてユーザが設定した内容に基づいた図18に示す回収要請内容の確認画面を兼ねたサービスマンコール通知画面600を表示して確認させる処理である。
ステップS50においては、ステップS49において表示されたサービスマンコール通知画面600において決定ボタン671が押下されたか否かを判断する。決定ボタン671が押下されたならば処理をステップS55に進めるが、そうでなければ処理をステップS51に進める。
ステップS51においては、ステップS49において表示されたサービスマンコール通知画面600において連絡中止ボタン672が押下されたか否かを判断する。連絡中止ボタン672が押下されたならば処理を図23のステップS37に進めるが、そうでなければ処理をステップS52に進める。
ステップS52においては、サービスマンコール通知画面600において前画面ボタン673が押下されたか否かを判断する。前画面ボタン673が押下されたならば処理をステップS44に戻すが、そうでなければ処理をステップS53に進める。
ステップS53においては、初期画面ボタン509が押下されたか否かを判断する。初期画面ボタン509が押下されたならば処理をステップS28に戻すが、そうでなければ処理をステップS54に進める。
ステップS54においては、第2ウインドウ400の閉指示があったか否かを判断する。閉指示があったならば処理をステップS36に進めるが、そうでなければ処理をステップS50に戻す。
ステップS55においては、サービスマンコール通知画面で決定指示がなされた、交換要請内容・回収要請内容を含むサービスマンコール通知をサーバPC101に送信して、処理をステップS56に進める。
ステップS56においては、サービスマンコール完了メッセージを含むサービスマンコール完了画面650を生成してそれを第2ウインドウ400内に表示し、処理をステップS57に進める。
ステップS57においては、省エネ設定処理を実行し、処理をステップS58に進める。省エネ設定処理は、後述するがトナー消費量が少なくなるように画像の調整および用紙サイズを設定する処理である。
ステップS58においては、第2プリント実行要求処理を実行し、サービスマンコール・省エネ印刷要求処理を終了する。第2プリント実行要求処理は、後述するがステップS49において設定された画像の調整および用紙サイズで、印刷対象のデータの画像の形成をMFP100に要求する処理である。
図25は、消耗品選択処理の一例を示すフローチャートである。消耗品選択処理は、図23、図24に示すサービスマンコール・省エネ印刷要求処理のステップS37において実行される処理である。図25に示されるように、図23のステップS33において表示された交換設定画面450において交換対象のトナーカートリッジの指定が成されているか否かを判断する(ステップS61)。トナーカートリッジの指定が成されているならば処理をステップS63に進めるが、そうでなければ処理をステップS62に進める。
次のステップS62においては、交換を要請するトナーカートリッジの指定をユーザに促すメッセージ画面を第3ウインドウ内に表示し、処理を図23のステップS34に戻す。
ステップS63においては、ステップS61において指定されたトナーカートリッジで交換を要請する設定内容を確定する。
次のステップS64においては、ステップS63において確定された設定内容にて交換要請のサービスマンコール通知を確定するかどうかの確認させる交換内容確認メッセージを含む交換確認画面500を生成しそれを第2ウインドウ400内に表示し、消耗品選択処理を終了する。
図26は、回収要請確定処理の一例を示すフローチャートである。回収要請確定処理は、図23、図24に示すサービスマンコール・省エネ印刷要求処理のステップS49において実行される処理である。図26に示されるように、図24のステップS44において表示された回収設定画面550において回収カートリッジ有りの指定が成されているか否かを判断する(ステップS71)。回収カートリッジ有りの指定が成されているならば処理をステップS72に進めるが、そうでなければ処理を、回収要請確定処理を終了する。
次のステップS72においては、回収するトナーカートリッジの本数が指定されているかどうかを判断し、指定されているならば処理をステップS73に進めるが、そうでなければ処理をステップS75に進める。
ステップS75においては、回収するトナーカートリッジの本数指定をユーザに促すメッセージ画面を第3ウインドウ内に表示し、処理を図24のステップS50に戻す。
ステップS73においては、ステップS72において指定された回収カートリッジの本数を回収を要請する設定内容として確定する。
次のステップS74においては、ステップS73において確定された設定内容にて交換要請のサービスマンコール通知を確定するかどうかを確認させる回収内容確認メッセージを含むサービスマンコール通知画面600を生成しそれを第2ウインドウ400内に表示し、交換要請確認処理を終了する。
図27は、第1プリント実行要求処理の流れの一例を示すフローチャートである。第1プリント実行要求処理は、図23のステップS32において実行される処理である。図27に示されるように、第1ウインドウ350内に表示された印刷初期画面351において印刷実行指示があったか否かを判断する(ステップS81)。印刷実行指示があったならば処理をステップS83に進めるが、そうでなければ処理をステップS82に進める。
ステップS82においては、第1ウインドウ350内に表示された印刷初期画面351において印刷取消指示があったか否かを判断する。印刷取消指示があったならば処理をステップS84に進めるが、そうでなければ処理をステップS81に戻す。
ステップS83においては、印刷ジョブの実行をMFP100に要求する。具体的には、印刷対象のデータを含む印刷要求コマンドを通信I/F309を介してMFP100に送信する。
次のステップS84においては、第1ウインドウ350の表示を終了し、第1プリント実行要求処理を終了する。
図28は、省エネ設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。省エネ設定処理は、図23、図24に示すサービスマンコール・省エネ印刷要求処理のステップS57において実行される処理である。図28に示されるように、トナー消費量の削減割合を算出する(ステップS91)。具体的には、図23のステップS24において受信された印刷可能枚数情報に含まれる印刷可能枚数データのうち1番目および2番目に少ない印刷可能枚数データを抽出し、2番目に少ない印刷可能枚数データの印刷可能枚数に対する1番目に少ない印刷可能枚数データの印刷可能枚数の割合をトナー消費量の削減割合として算出する。
次のステップS92においては、記憶部307に記憶されている画像調整テーブル361を読出す。そして、読み出された画像調整テーブル361からステップS91において算出されたトナー消費量の削減割合に応じた画像調整レコードを抽出する(ステップS93)。
ステップS94においては、ステップS93において抽出された画像調整レコードに含まれる濃度設定値、ドット密度設定値およびコントラスト設定値を調整設定値として取得する。そして、取得された調整設定値をデフォルトに設定する(ステップS95)。
次のステップS96においては、ステップS95において設定されたデフォルトの調整設定値に基づいて、プレビュー画像を生成する。そして、生成されたプレビュー画像とステップS91において算出されたトナー消費量の削減割合とを含む画像調整画面を生成し(ステップS97)、第2ウインドウ400内に表示する(ステップS98)。
次のステップS99においては、ステップS98において第2ウインドウ400内に表示された画像調整画面700において次画面ボタン607が押下されたか否かを判断する。次画面ボタン607が押下されたならば処理をステップS106に進めるが、そうでなければ処理をステップS100に進める。
ステップS100においては、第2ウインドウ400の閉指示があったか否かを判断する。第2ウインドウ400の閉指示があったならば処理をステップS103に進めるが、そうでなければ処理をステップS101に進める。なお、ここでの閉指示は、OKボタン421、キャンセルボタン423または閉ボタン425のいずれかを押下する操作である。OKボタン421が押下された場合に、第2ウインドウ400内に表示された印刷設定画面で指定したプリント条件が有効となる。
ステップS101においては、ステップS98において第2ウインドウ400内に表示された画像調整画面700において画像調整操作があったか否かを判断する。画像調整操作があったならば処理をステップS102に進めるが、そうでなければ処理をステップS99に戻す。
ステップS102においては、ステップS101における画像調整操作により変更された調整設定値に更新し、処理をステップS96に戻す。
ステップS103においては、ステップS100における閉指示が、OKボタン421を押下することによる指示か否かを判断する。閉指示がOKボタン421でなかったならば、S104に進み、ステップS95において設定されたデフォルトに調整設定値を戻す。そして、第2ウインドウ400の表示を終了し(ステップS105)、省エネ設定処理を終了する。一方、ステップS103において、閉指示がOKボタン421であったならば、ステップS104をスキップしてステップS105に進み、第2ウインドウ400の表示を終了し、省エネ設定処理を終了する。
ステップ106においては、予め指定されている用紙サイズより1サイズ小さい用紙サイズを取得する。そして、取得された用紙サイズをデフォルトに設定する(ステップS107)。
次のステップS108においては、ステップS107において設定された用紙サイズがデフォルトに設定されていることを示す用紙画面に、ステップS96において生成されたプレビュー画像701を含めて第2ウインドウ400内に表示し、処理をステップS109に進める。
ステップS109においては、ステップS108において第2ウインドウ400内に表示された用紙画面650において用紙サイズを変更する操作があったか否かを判断する。用紙サイズを変更する操作があったならば処理をステップS107に戻すが、そうでなければ省エネ設定処理を終了する。
図29は、第2プリント実行要求処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2プリント実行要求処理は、図23、図24に示すサービスマンコール・省エネ印刷要求処理のステップS58において実行される処理である。図29に示されるように、ステップS107において第2ウインドウ400内に表示された用紙画面750において印刷ボタン755が押下されたか否かを判断する(ステップS110)。印刷ボタン755が押下されたならば処理をステップ114に進めるが、そうでなければ処理をステップS111に進める。
ステップS111においては、ステップS107において第2ウインドウ400内に表示された用紙画面750において印刷中止ボタン757が押下されたか否かを判断する。印刷中止ボタン757が押下されたならば処理をステップS115に進めるが、そうでなければ処理をステップS112に進める。
ステップS112においては、ステップS107において第2ウインドウ400内に表示された用紙画面750において前画面ボタン759が押下されたか否かを判断する。前画面ボタン759が押下されたならば処理をステップS98に戻すが、そうでなければ処理をステップS113に進める。
ステップS113においては、ステップS107において第2ウインドウ400内に表示された用紙画面750において初期画面ボタン509が押下されたか否かを判断する。初期画面ボタン509が押下されたならば処理をステップS28に戻すが、そうでなければ処理をステップS110に戻す。
ステップS114においては、MFP100に印刷実行を要求する。具体的には、ステップS95において設定されたデフォルトの調整設定値またはステップS102において更新された調整設定値と、ステップS106において設定された用紙サイズとを含む印刷条件情報と、印刷対象のデータとを、印刷実行を要求する印刷要求コマンドに含めてMFP100に通信I/F309を介して送信する。
次のステップS115においては、第1および第2ウインドウの表示を終了し、第2プリント実行要求処理を終了する。
図30は、画像形成制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。画像形成制御処理は、記憶部202に記憶された画像形成制御プログラムが制御部201により実行されることにより実行され、図23、図24に示すサービスマンコール・省エネ印刷要求のステップS32,S58における要求に応じて実行される処理である。図30に示されるように、印刷要求があったか否かを判断する(ステップS121)。具体的には、PC120,130のいずれかから印刷要求コマンドを受信したか否かを判断する。印刷要求コマンドが受信されたならば(ステップS121でYES)、処理をステップS122に進める。
ステップS122においては、印刷要求コマンドに含まれる印刷条件情報に従って調整設定値を設定する。そして、印刷条件情報に従って用紙サイズにプリント条件を設定する(ステップS123)。
次のステップS124においては、ステップS122において設定された調整設定値およびステップS123において設定された用紙サイズに従って、印刷要求コマンドに含まれるデータの画像を形成し、処理をステップS125に進める。
ステップS125においては、ステップS124において実行された印刷ジョブにおいて使用された用紙の枚数を印刷枚数として取得する。具体的には、ステップS124において用紙が用紙検出センサ14の検出領域を通過する毎に信号がオンオフを出力するので、オンとオフの切り換わりに応じてカウントされた数が印刷枚数として取得される。なお、ここでは片面印刷の場合を想定しているが、両面印刷の場合は、片面印刷に換算してカウントされる。その後、画像形成制御処理を終了する。
上述したように、本発明のPC120は、5つのトナーカートリッジ98が装着されるMFP100を制御する印刷制御装置であって、MFP100に対する当該MFP100の有する各機能に応じた印刷条件の設定入力を受け付ける印刷設定画面を表示部204に表示させる表示制御部323を備え、印刷設定画面には、トナーカートリッジの交換要請指示を受け付ける交換要請画面と、使用済みのトナーカートリッジを受け付ける回収要請画面とが含まれる。
したがって、ユーザは、例えばドロップダウンリストにおいて「消耗品発注」というプリンタを選択するなどの特別な行為を行うことなく、あたかも印刷条件を設定入力するかのように、該交換要請画面を用いてトナーカートリッジを入手することができる。しかも、交換要請と共に回収要請画面を用いてトナーカートリッジの回収要請もできるので、使用済みの消耗品の回収効率を上げて、資源の有効利用を図ることができる。
また、交換要請画面・回収要請画面は、印刷設定画面に含まれている画面であるので、WEBサイトより提供される消耗品発注中画面のように、ユーザの意図に関係なく変更されるようなことはなく、常に決まった画面である。従って、WEBサービスを利用した商品の購入に慣れていないユーザであっても、画面への指示入力に迷うことなく、所望する消耗品を簡単に入手することができる。加えて、サービスセンターへの電話連絡等を疎ましく思うユーザにとっては、至極簡単な操作にて消耗品を入手することができる。
しかも、本実施形態では、上記交換要請画面には、消耗品の残量の指標を示す印刷可能枚数情報が含まれているので、ユーザは、交換要請画面より消耗品の残量を認識することができ、残量が不足間近の消耗品(トナーカートリッジ)があれば、その消耗品の交換要請を適切に実施することができる。
使用済みのトナーカートリッジの回収効率を上げることで、図20に示すサイクルのうち回収過程が円滑に進むので、消耗品を提供するメーカーにとっては、再生消耗品の製造を安定させることができ、延いては温室効果ガスの削減、地球温暖化防止に貢献することができる。
しかも、この場合において、消耗品の消費量をデフォルトよりも低減させ得る印刷条件を画像調整画面650において設定することができるので、消耗品がユーザの元に到着するまでに残量不足間近の消耗品が残量切れとなることを防止することができる。
また、本実施の形態においては、画像調整として画像の濃度、画像のドット密度および画像のコントラストを調整するようにしたが、色調、彩度、明度、文字の大きさ、フォントなどを調整する構成をさらに追加してもよい。また、出来る限り小さい用紙サイズをデフォルトに設定するようにしたが、両面印刷、Nアップ印刷等と組み合わせてもよく、トナー消費量を削減できる構成であればよい。
本実施の形態では、推定したトナー残量に基づいてトナーカートリッジ98が残量不足間近であるか否かを判定する判定部235をMFP100側に設けているが、PC120,130側に設ける構成とすることもできる。PC120,130に判定部235を設ける場合、判定部235はMFP100のプリンタドライバにて実現される。その場合、MFP100側のトナー残量情報送信部237は、推定されたトナー残量とトナーカートリッジ98を識別するためのトナーカートリッジ識別情報とを含むトナー残量データをPC120,130側に送信する。
また、本実施の形態では、トナー残量として印刷可能枚数を換算し、これを消耗品の残量の指標を示す消耗品残量情報としているが、トナー残量を直接的に指標として扱う構成であってもよい。その場合、判定部235は、トナーカートリッジ98に収容可能な最大のトナー量の例えば20%に相当量を閾値とすればよい。
また、本実施の形態においては、操作パネル50を有するMFP100に適用した場合について説明したが、メッセージ等を表示可能な表示部51を備える装置であれば、上述したような構成のMFP100に限定されるものではなく、インクジェット記録装置、または、その他の装置、例えば家電製品、民生用機器(映像・音響・通信などに関連した電子機器や装置、または端末において、一般消費者による使用・一般家庭での使用を目的としているもの、または、そのことを前提に開発・設計された製品・規格を指す)や業務用機器(法人(企業や学校、官公庁)など、一般家庭以外の用途を前提として開発された製品)にも適用可能である。
また、本実施の形態においては、ユーザは、MFP100を管理する一般的な機器管理者であってもよいし、CO2の排出を減らすための専門資格「カーボンマネジャー」であるとなおよい。これにより、温室効果ガス発生量を抑制した再生消耗品の普及が円滑となる。
さらに、本実施の形態におけるトナーカートリッジ98は、オフセットクレジットが付与されていてもよい。これにより、温室効果ガスの発生を抑制できる事業、例えば、植林事業、海洋吸収事業や土壌吸収事業、二酸化炭素貯留事業である地中隔離法や海洋隔離法、または、再生可能エネルギー事業(水力発電、風力発電、海流発電、波力発電、地熱発電、太陽光発電、太陽熱発電、潮汐発電、振動力発電など)などに資金提供が可能となり、地球温暖化防止に貢献できる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、MFP100およびPC120,130の各ブロック、特に制御部201,201Aおよび制御部301は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、MFP100、PC120,130は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるMFP100、PC120,130の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記MFP100,PC120,130に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、MFP100、PC120,130を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。