JP5359770B2 - シリンダヘッドガスケット - Google Patents

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Description

本発明はシリンダヘッドガスケットに関し、詳しくは燃焼室、油通路、水通路およびボルト挿通路が形成されたシリンダブロックおよびシリンダヘッドに挟持され、上記燃焼室の位置に穿設した燃焼室孔と、油通路の位置に穿設した油孔とを備えたシリンダヘッドガスケットに関する。
従来、燃焼室、油通路、水通路およびボルト挿通路が形成されたシリンダブロックおよびシリンダヘッドに挟持され、上記燃焼室の位置に穿設した燃焼室孔と、油通路の位置に穿設した油孔とを備えたシリンダヘッドガスケットが知られている。
このようなシリンダガスケットとして、上記燃焼室孔からの燃焼ガスをシールするために燃焼室周辺に荷重を集中させることが行われており、具体的には燃焼室孔周辺の板厚を厚くしたり、燃焼室孔を囲繞するビードを形成したものが知られている(特許文献1〜7)。
特開昭60−3465号公報 実開平4−88769号公報 特開平5−44847号公報 特開平8−233105号公報 特開2001−032937号公報 特開2001−280502号公報 特開2002−323135号公報
しかしながら、上記燃焼室孔周りに荷重を集中させた結果、上記シリンダブロックおよびシリンダヘッドに形成された油通路からの潤滑油などの漏出が問題となり、当該部分でのシール性能の向上が望まれていた。
このような問題に鑑み、本発明は燃焼室および油通路からの燃焼ガスや潤滑油などを効果的にシールすることが可能で安価なシリンダヘッドガスケットを提供するものである。
すなわち、請求項1にかかるシリンダヘッドガスケットは、燃焼室、油通路、水通路およびボルト挿通路が形成されたシリンダブロックおよびシリンダヘッドに挟持され、上記燃焼室の位置に穿設した燃焼室孔と、油通路の位置に穿設した油孔とを備えたシリンダヘッドガスケットにおいて、
上記シリンダヘッドガスケットを、上記燃焼室孔が穿設されたガスシールプレートと、上記油孔が穿設された油シールプレートと、これらガスシールプレートと油シールプレートとの間に設けた主プレートとから構成し、
これらガスシールプレート、油シールプレート、主プレートの板厚をそれぞれ異ならせるとともに、上記ガスシールプレートの板厚を上記油シールプレートおよび主プレートの板厚よりも厚くし、
かつ、ガスシールプレート、油シールプレート、主プレートの端部同士を連結することを特徴としている。
上記発明によれば、ガスシールプレート、油シールプレート、主プレートの板厚をそれぞれ異ならせ、かつ上記ガスシールプレートの板厚を上記油シールプレートおよび主プレートの板厚よりも厚くすることで、エンジン組み立ての際にガスシールプレートへの荷重を集中させることができ、燃焼ガスのシールを効果的に行うことができる。
さらに、上記油シールプレートおよび主プレートの板厚をそれぞれ異ならせることで、これら油シールプレートおよび主プレートに作用する荷重を異ならせて油孔周辺の荷重を調整することができ、これにより潤滑油をシールすることができる。
そして、3枚のプレートを連結した1層のシリンダヘッドガスケットであっても燃焼ガスや潤滑油などを効果的にシールすることが可能であることから、安価にシリンダヘッドガスケットを得ることができる。
第1実施例にかかるシリンダヘッドガスケットの平面図。 図1のII−II部を示す断面図。 図1のIII−III部を示す断面図。 第2実施例にかかるシリンダヘッドガスケットの断面図。 第3実施例にかかるシリンダヘッドガスケットの断面図。 第4実施例にかかるシリンダヘッドガスケットの断面図。 第5実施例にかかるシリンダヘッドガスケットの断面図。 第6実施例にかかるシリンダヘッドガスケットの断面図。
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1は第1実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1の平面図を示し、図2、図3に示すようにシリンダヘッドガスケット1はシリンダヘッド2とシリンダブロック3との間に挟持されるようになっている。
上記シリンダヘッド2およびシリンダブロック3には、直線上に整列した4つの燃焼室と、シリンダヘッド2とシリンダブロック3とを連結するボルト挿通路と、潤滑油やブローバイガス流通させる油通路とが設けられている。
またシリンダブロック3およびシリンダヘッド2には冷却水を流通させる水通路が形成されており、この水通路はシリンダブロック3に形成されて上記燃焼室を囲繞するウォータージャケット4a(図示2点鎖線)と、シリンダヘッド2に形成されて上記ウォータージャケット4aの少なくとも一部と重合するように形成されたヘッド側水通路4b(図3参照)とから構成されている。
上記シリンダヘッドガスケット1には、上記燃焼室の位置に穿設された燃焼室孔11と、上記ボルト挿通路の位置に穿設されたボルト孔12と、上記油通路の位置に穿設された油孔13と、上記水通路を構成するウォータージャケット4aおよびヘッド側水通路4bを連通させる水孔14とが設けられている。
そして、本実施例のシリンダヘッドガスケット1は板厚の異なる3種類のプレートP1〜P3を連結した構成を有しており、上記燃焼室孔11が穿設されたガスシールプレートP1と、上記油孔13が穿設された油シールプレートP2と、これらガスシールプレートP1と油シールプレートP2との間に設けられるとともに上記ボルト孔12および水孔14が穿設された主プレートP3とから構成されている。
上記ガスシールプレートP1の板厚は、図2に示すように上記油シールプレートP2および主プレートP3の板厚よりも厚くなっており、上記油シールプレートP2の板厚は、図2に示すように上記主プレートP3の板厚よりも薄くなっている。
また、これらガスシールプレートP1、油シールプレートP2、主プレートP3は、その端部同士が重合しないように当接するとともに、その当接部分がスポット溶接やレーザ溶接などによって連結されている。
さらに、ガスシールプレートP1、油シールプレートP2、主プレートP3の表面および裏面にはそれぞれコーティングが形成されており、ガスシールプレートP1、油シールプレートP2、主プレートP3の板厚は上記コーティングの形成された厚さを含むものとなっている。
上記コーティングは、フッ素、ニトリル系等のゴム又はエラストマーの材料などからなり、それぞれ相手材との密着性、シール性を向上させる目的で設けたものであるが、さらに必要に応じて、すべり性や非粘着性を確保するために、上記コーティングの表面にグラファイトやワックスなどのトップコートを施してもよい
なお、図2に示すように本実施例ではシリンダヘッドガスケット1の板厚基準をシリンダブロック3側となっているが、この板厚基準をシリンダヘッド2側としてもよく、また各プレートP1〜P3の板厚中心としてもよい。
上記ガスシールプレートP1の外縁は上記ウォータージャケット4aの開口部の内側の縁部に対して外側に位置しており、上記主プレートP3の内縁はウォータージャケット4aの略中央で連結されている。
このようにガスシールプレートP1と主プレートP3とをウォータージャケット4aの開口部の範囲で連結することで、エンジン組み立ての際に板厚の異なる連結位置に応力が集中するのを防止するようになっている。
なお、ガスシールプレートP1と主プレートP3との連結位置については、燃焼室周りの面圧を上げるためにウォータージャケット4aの開口部の内縁よりもさらに燃焼室孔11側に位置させてもよい。
次に、上記ガスシールプレートP1には、4つの燃焼室孔11のそれぞれを囲繞するとともに上記シリンダヘッド2に向けて膨出するフルビード15が設けられている。
なお、図1における1点鎖線は、上記フルビード15または下記各ハーフビードにおける頂部の稜線の位置を示している。
このフルビード15は上記ウォータージャケット4aの開口部よりも内側に形成されており、シリンダブロック3とシリンダヘッド2とによって挟持された際には、このフルビード15によって燃焼室孔11からの燃焼ガスをシールし、また上記水通路からの冷却水をシールするようになっている。
上記油シールプレートP2は、上記シリンダブロック3およびシリンダヘッド2に形成された4つの油通路のそれぞれに設けられており、その外縁は上記油孔13の開口部との幅が極力狭くなるように形成されている。
また、図2に示すように、油シールプレートP2には上記油孔13を囲繞するとともにシリンダヘッド2側に膨出する第1ハーフビード16が形成されており、油シールプレートP2の外縁はこの第1ハーフビード16を囲繞するように形成されている。
このような構成により、上記第1ハーフビード16は、シリンダブロック3とシリンダヘッド2とによって挟持された際に、上記油通路を流通する潤滑油をシールするようになっている。
上記主プレートP3は、上記ガスシールプレートP1および油シールプレートP2が設けられた範囲を除き、上記シリンダブロック3とシリンダヘッド2とによって挟持される範囲に設けられている。
主プレートP3には、上記4つの燃焼室孔11および水穴14を囲繞するとともに、シリンダブロック3側に膨出する第2ハーフビード17が形成されている。
この第2ハーフビード17は上記ウォータージャケット4aの開口部の外側に対して略一定の間隔で形成されるとともに、上記ボルト孔12の形成された位置を避けるようにして形成されている。
このような構成により、上記第2ハーフビード17は、シリンダブロック3とシリンダヘッド2とによって挟持された際に、上記水通路から冷却水をシールするようになっている。
つまり、上記水通路を流通する冷却水は、上記ガスシールプレートP1のフルビード15と、上記主プレートP3の第2ハーフビード17とによってシールされるようになっている。
次に、上記ボルト孔12は上記油シールプレートP2の第1ハーフビード16と主プレートP3の第2ハーフビード17との間に位置しており、このボルト孔12を囲繞するようにシリンダブロック3側に膨出するクオータービード18が形成されている。
なお、上記クオータービード18については必ずしも設ける必要はない。
上記構成を有するシリンダヘッドガスケット1によれば、3種類の板厚の異なるガスシールプレートP1、油シールプレートP2、主プレートP3を連結することによって、1層のシリンダヘッドガスケット1を得ることができるので、安価なシリンダヘッドガスケット1を得ることができる。
また上記ガスシールプレートP1、油シールプレートP2、主プレートP3のそれぞれの板厚が異なることから、上記シリンダブロック3とシリンダヘッド2とをボルトによって締結した際に、各プレートP1〜P3にそれぞれ異なる荷重を作用させることが可能となっている。
さらに、第1実施例では各プレートP1〜P3を重合させずに連結していることから、プレート同士を重合させて連結する場合に比べて、重合させた部分に荷重が集中せず、板厚管理が容易となっている。
そして、上記ガスシールプレートP1の板厚は上記油シールプレートP2および主プレートP3よりも板厚が厚いことから、燃焼室孔11周辺の荷重を大きくして、該燃焼室孔11周りのシール性能を得ることができる。
一方、上記油シールプレートP2の板厚は上記主プレートP3の板厚よりも薄いことから、上記ボルト孔12の穿設された主プレートP3側に荷重が集まるため、油シールプレートP2側への荷重を軽減させて上記第1ハーフビード16への荷重を抑えることが可能となっている。
このため、エンジン運転中に冷熱変化によって油孔13周りの荷重が増加した場合であっても、上記第1ハーフビード16のへたりが抑制され、油通路からの潤滑油をシールすることが可能となっている。
図4は第2実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1の断面図を示し、この図は上記第1実施例のシリンダヘッドガスケット1における図2に示す断面と同じ部分を示している。
この第2実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1では、上記ガスシールプレートP1の板厚は最も厚く、上記油シールプレートP2の板厚は上記主プレートP3よりも厚くなっている。
なお、それ以外の構成については上記第1実施例のシリンダヘッドガスケット1と同様であるので、これ以上の説明は省略する。
このような構成とすることで、第1実施例と同様、上記ガスシールプレートP1の板厚は上記油シールプレートP2および主プレートP3よりも板厚が厚くなっていることから、燃焼室孔11周辺における良好なシール性能を得ることが可能となっている。
一方、上記油シールプレートP2には上記主プレートP3よりも大きな荷重が作用することから、油孔13周辺の荷重を大きくして、エンジン始動直後における上記油孔13からの潤滑油をシールすることができる。
図5は第3実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1の断面図を示し、この図は上記第1実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1における図2に示す断面と同じ部分を示している。
この第3実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1では、2枚の油シールプレートP2を積層させた構成を有しており、この2枚の油シールプレートP2の合計の板厚は、上記第1実施例と同様、主プレートP3の板厚よりも薄くなっている。
このような構成とすることで、第1実施例と同様、上記ガスシールプレートP1の板厚は上記油シールプレートP2および主プレートP3よりも板厚が厚くなっていることから、燃焼室孔11周辺における荷重を大きくすることができ、良好なシール性能を得ることが可能となっている。
また第1実施例と同様、上記油シールプレートP2の板厚は上記主プレートP3の板厚よりも薄くなっていることから、ボルトの締結によって上記油シールプレートP2に形成したハーフビードへの荷重を抑えることが可能であり、上記ハーフビードのへたりを抑制して油通路からの潤滑油をシールすることが可能となっている。
図6は第4実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1の断面図を示し、この図は上記第1実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1における図2に示す断面と同じ部分を示している。
この第4実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1では、2枚のガスシールプレートP1を積層させた構成を有しており、各ガスシールプレートP1の板厚は上記主プレートP3の板厚よりも薄いものの、この2枚のガスシールプレートP1の合計の板厚は、上記第1実施例と同様、主プレートP3および油シールプレートP2の板厚よりも厚くなっている。
2枚のガスシールにはそれぞれシリンダヘッド2およびシリンダブロック3に向けてフルビード15が形成されている。
このような構成とすることで、第1実施例と同様、上記ガスシールプレートP1の板厚は上記油シールプレートP2および主プレートP3よりも板厚が厚くなっていることから、燃焼室孔11周辺における荷重を大きくすることができ、良好なシール性能を得ることが可能となっている。
また、1枚のガスシールの板厚を薄くして、2枚のガスシールにそれぞれフルビード15を形成することで、該2つのフルビード15によって燃焼ガスをシールすることができ、またシリンダヘッド2とシリンダブロック3との隙間への追従性を向上させることができる。
そして、第1実施例と同様、上記油シールプレートP2の板厚は上記主プレートP3の板厚よりも薄くなっていることから、ボルトの締結によって上記油シールプレートP2に形成したハーフビードへの荷重を抑えることが可能であり、上記ハーフビードのへたりを抑制して油通路からの潤滑油をシールすることが可能となっている。
なお、上記油シールプレートP2については、上記第2実施例のように油シールプレートP2の板厚を上記主プレートP3の板厚よりも厚くしてもよく、これによりエンジン始動直後における上記油孔13からの潤滑油をシールすることができる。
図7は第5実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1の断面図を示し、この図は上記第1実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1における図2に示す断面と同じ部分を示している。
本実施例のシリンダヘッドガスケット1は、上記第1実施例におけるシリンダヘッドガスケット1を2層とし、上記フルビード15およびハーフビードをそれぞれシリンダヘッド2側およびシリンダブロック3側に膨出するように配置したものとなっている。
このような構成により、上記第1実施例におけるシリンダヘッドガスケット1の効果をより効果的に得ることが可能となっている。
なお、本実施例において、上記油シールプレートP2の板厚を、上記第2実施例と同様、主プレートP3の板厚よりも厚くするようにしてもよい。
図8は第6実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1の断面図を示し、この図は上記第1実施例にかかるシリンダヘッドガスケット1における図2に示す断面と同じ部分を示している。
本実施例のシリンダヘッドガスケット1は、上記第1実施例におけるシリンダヘッドガスケット1に対し、上記ガスシールプレートP1と主プレートP3との連結部分をウォータージャケット4aの開口部の内側に位置させ、さらにウォータージャケット4aの開口部の内側となる位置に、上記主プレートP3にシリンダヘッド側に向けて膨出する第3ハーフビード19を形成した構成を有している。
これに伴って、主プレートP3に設けた第2ハーフビード17および油シールプレートP2に設けた第1ハーフビード16はシリンダヘッド2側からシリンダブロック3側に膨出するように形成され、また主プレートP3に設けたクオータービード18はシリンダブロック3からシリンダヘッド2側に膨出するように形成されている。
このような構成により、上記水通路を流通する冷却液を主プレートP3に設けた第2ハーフビード17および第3ハーフビード19によってシールすることが可能となっている。
なお、上記各実施例において、上記ハーフビードについてはこれをそれぞれフルビードとしてもよく、これによりより高いシール性能を得ることが可能となる。
また、上記各実施例では、上記各プレートP1〜P3をそれぞれ重合させずに当接させた状態で連結しているが、その端部同士を重合させて連結してもよい。
その場合、ガスシールプレートP1と主プレートP3との連結位置については、上記実施例のようにウォータージャケット4aの開口している範囲とするのが望ましい。
また上記各実施例において、上記ボルト孔12と油孔13との位置が接近している場合には、該ボルト孔12を油シールプレートP2に設けてもよい。
この場合、油孔12より離隔しているボルト孔12については、該ボルト孔12を上記油シールプレートP2と同じ板厚のプレートに穿設して、該プレートを主プレートに連結してもよい。
さらに、シリンダブロックにウォータージャケットが形成されておらず、所定の位置にブロック側通路およびヘッド側通路が形成されているエンジンの場合、上記これらを連通させる上記水孔14を囲繞するビードを設けて、これを上記第2ハーフビード17の代わりとし、冷却水のシールを行ってもよい。
1 シリンダヘッドガスケット 2 シリンダヘッド
3 シリンダブロック 4a ウォータージャケット
11 燃焼室孔 12 ボルト孔
13 油穴 14 水孔
P1 ガスシールプレート P2 油シールプレート
P3 主プレート

Claims (11)

  1. 燃焼室、油通路、水通路およびボルト挿通路が形成されたシリンダブロックおよびシリンダヘッドに挟持され、上記燃焼室の位置に穿設した燃焼室孔と、油通路の位置に穿設した油孔とを備えたシリンダヘッドガスケットにおいて、
    上記シリンダヘッドガスケットを、上記燃焼室孔が穿設されたガスシールプレートと、上記油孔が穿設された油シールプレートと、これらガスシールプレートと油シールプレートとの間に設けた主プレートとから構成し、
    これらガスシールプレート、油シールプレート、主プレートの板厚をそれぞれ異ならせるとともに、上記ガスシールプレートの板厚を上記油シールプレートおよび主プレートの板厚よりも厚くし、
    かつ、ガスシールプレート、油シールプレート、主プレートの端部同士を連結することを特徴とするシリンダヘッドガスケット。
  2. 上記ガスシールプレートにおける上記燃焼室孔と上記水通路の開口部が重合する部分との間に、燃焼室孔を囲繞する内側ビードを設け、また上記主プレートに、水通路の開口部が重合する部分を囲繞する外側ビードを設け、
    上記ガスシールプレートの内側ビードと主プレートの外側ビードとにより、上記水通路の水をシールすることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッドガスケット。
  3. 上記主プレートにおけるガスシールプレートの接合部と水通路の開口部が重合する部分との間に、上記接合部を囲繞する内側ビードを設けるとともに、水通路が重合する部分を囲繞する外側ビードを設け、
    上記主プレートの内側ビードおよび外側ビードにより、上記水通路の水をシールすることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッドガスケット。
  4. 上記主プレートに、上記水通路の位置に水孔を穿設するとともに、該水孔を囲繞するビードを設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
  5. 上記主プレートに、上記シリンダブロックおよびシリンダヘッドに設けたボルト挿通路にあわせてボルト孔を穿設するとともに、上記油シールプレートに上記油孔を囲繞するビードを設け、
    さらに、上記主プレートの板厚を油シールプレートの板厚よりも厚くしたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
  6. 上記主プレートの板厚を油シールプレートの板厚よりも薄くしたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
  7. 上記ガスシールプレートを複数枚積層させ、該積層させたガスシールプレートの合計の板厚を、上記油シールプレートの板厚および主プレートの板厚よりも厚くしたことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
  8. 上記油シールプレートを複数枚積層させ、該積層させた油シールプレートの合計の板厚を、上記ガスシールプレートの板厚よりも薄くしたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
  9. 上記ガスシールプレートと油シールプレートと主プレートとを連結したものを複数枚積層したことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
  10. 上記シリンダブロックに水通路としてのウォータージャケットを形成し、
    上記ガスシールプレートと上記主プレートとの接合部を、上記ウォータージャケットの外縁よりも内側に位置させたことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
  11. 上記ガスシールプレート、油シールプレート、主プレートにおけるそれぞれの板厚は、金属板の厚さと該金属板の表面または裏面の少なくともいずれか一方に形成したコーティングの厚さとの合計であることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のシリンダヘッドガスケット。
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