JP4286346B2 - 金属ガスケット - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関を構成するシリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面に介装して、燃焼ガス、冷却水、潤滑油等の流体の漏洩を防止する金属ガスケットに関し、特に、シリンダ用孔周りの面圧分布の不均一性を低減させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用エンジンその他の内燃機関を構成するシリンダブロックとこの上に取り付けたシリンダヘッドとの接合面には、この接合面から燃焼ガス、冷却水、潤滑油等の流体の漏洩を防止するためにガスケットを介装し、ボルト等の締結具で双方を締め付けることによりシール機能を付与している。このようなガスケットとしては、耐熱性、耐圧縮性、耐久性に富み、良好な復元性(バネ特性)および熱伝導性を有する金属製のガスケットが広く使用されている。
【0003】
本発明の金属ガスケットに最も近い従来の金属ガスケットとしては、例えば実用新案登録第2514490号公報に従来例として開示されたものを挙げることができる。
【0004】
この金属ガスケットは、シリンダ用孔の周辺部分を形成する縁板(シリンダボア廻り部板)と、この縁板が配置される部分に開口部を設けたガスケット本体とが結合されたものである。すなわち、縁板には、シリンダ用孔と、シリンダ用孔を包囲するように周方向に連続するビード(湾曲部)とが形成され、ガスケット本体には、ボルト孔や水孔が形成されている。そして、縁板の厚さをガスケット本体の厚さより厚くしてある。
【0005】
したがって、この金属ガスケットによれば、このような厚さの差が設けてあるため、ボルト締結時に、縁板部分(シリンダ用孔周縁部)の面圧がガスケット本体部分よりも高くなって、ビードの山部に面圧が集中する。これにより、シール性能の向上が期待できる。
【0006】
なお、この金属ガスケットにおける縁板とガスケット本体との結合は、縁板の外縁部に設けた取付片部とガスケット本体とを重ね、この重ねた位置をハトメ加工することで行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の金属ガスケットを、近年開発された又は開発されつつある最新の内燃機関に実際に適用した場合には、ボルト締結時に生じる面圧分布の不均一性を十分に低減することはできない。すなわち、従来の金属ガスケットには、シール性能のさらなる向上が望まれている。
【0008】
つまり、近年開発された又は開発されつつある車両用エンジン等は、より一層の高性能化を実現するため、小型軽量化、高出力化、省燃費化等を図っている。そして、これらの要求を満足するために、エンジンを構成する各部材に軽量のアルミニウム合金を用いるとともに、シリンダブロックにおいて隣接するシリンダの間隔を可能な限り狭く形成する傾向がある。しかし、アルミニウム合金を用いて各部材を構成すると、例えば鋳鉄を用いた場合と比べて、その全体の剛性は著しく低下する。
【0009】
また、エンジンの小型軽量化によりエンジンの各部材の熱容量が低下することに起因して、冷却水路が拡大される。これによっても、エンジンの全体剛性は低下する傾向にある。さらに、冷却効率を向上させるためには、冷却水路をシリンダの近くに形成する。これによって、シリンダブロックとシリンダヘッドとを締め付けるボルトの締め付け部位は、シリンダから離れた位置に形成されることになる。その結果、ボルトに近い位置ではその締め付け力が大きく、逆にボルトから遠い位置ではその締め付け力が小さくなることが余儀なくされている。
【0010】
そして、このようにエンジンの全体剛性が低下し、ボルトによる締め付け力の偏差が大きくなる、つまり面圧分布の不均一性が顕著になると、金属ガスケットのシリンダ用孔の縁部分において、シリンダブロック又はシリンダヘッドとの間に隙間差が大きく発生する可能性が高くなる。
【0011】
特に、上記従来の金属ガスケットの場合には、縁板の幅(シリンダ用孔周りの板幅)に特に変化を付けていないため、剛性の低いエンジンに用いられると、ボルト締結時に、シリンダ用孔とボルト孔との中心同士を結ぶ直線に近い部分ではシリンダヘッドの変形量が大きく、その直線から遠い部分ではシリンダヘッドの変形量が小さくなる傾向がある。
【0012】
つまり、上記従来の金属ガスケットは、そのシリンダ用孔に近い部分は厚く、遠い部分は薄いという板厚差を有している結果、ボルトを締め付けると、先ず、板厚の厚いシリンダ用孔周辺の部分が、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に挟み込まれる。次に、その状態からさらにボルトを締め付けると、ボルト孔周辺の部分は面圧が高いため、板厚の薄い部分であっても、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に挟み込まれるようになる。その時には、副板の厚い部分と薄い部分との段差部分を支点として、シリンダヘッドが変形する。この変形の角度は、シリンダ用孔とボルト孔との中心同士を結ぶ直線に近い部分では大きく、その直線から遠い部分では小さくなる。
【0013】
さらに、上記従来の金属ガスケットでは、縁板の取付片部とガスケット本体とがハトメ加工により結合されている。ここで、ハトメ加工とは、結合する両板材の重ねる部分に貫通孔を形成しておき、この貫通孔に管状金具を挿入して、この挿入された管状金具の両端を押しつぶすことにより両板材を結合する加工方法である。そのため、上記従来の金属ガスケットには基板の製造に手間がかかるという欠点がある。
【0014】
本発明は、このような従来の技術が有する未解決の課題に着目してなされたものであって、シリンダ用孔周辺の厚い部分とそれ以外の薄い部分とから構成された基板を備える金属ガスケットにおいて、ボルト締結時の面圧分布の不均一性をさらに低減すること、並びに、そのような基板の製造にかかる手間を軽減することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、シリンダ用孔及びボルト孔を有し且つ前記シリンダ用孔を包囲するように周方向に連続したビードが形成された金属製の基板を備え、この基板は、少なくともビードを含むシリンダ用孔の周辺部分を形成する内側部分と、この内側部分よりも外側の部分を形成する外側部分とを備えるとともに、その内側部分の板厚が外側部分の板厚よりも厚くなるように、板厚の異なる板材を結合して構成されている金属ガスケットにおいて、前記内側部分を構成する板材の外周面と前記外側部分を構成する板材の内周面との突き当てにより、両板材が水平面内で結合され、前記内側部分のシリンダ用孔周りの板幅を、ボルト締結時に生じる面圧分布の不均一性が緩和されるように、シリンダ用孔とボルト孔との中心同士を結ぶ直線に近い部分から遠い部分に向かうに連れて広くなるように連続的に変化させたことを特徴とする。
【0016】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る金属ガスケットにおいて、前記内側部分の板厚を、ボルト締結時に生じる面圧分布の不均一性が緩和されるように、前記直線に近い部分から遠い部分に向かうに連れて厚くなるように連続的に変化させたことを特徴とする。
【0017】
そして、請求項3に係る発明は、請求項1又は2の金属ガスケットにおいて、前記内側部分の板厚を、前記シリンダ用孔の直径に沿った方向で、前記シリンダ用孔の内周側から外周側に向かうにつれて薄くなるように連続的に変化させたことを特徴とする。
【0018】
さらに、請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3の金属ガスケットにおいて、前記内側部分を構成する板材の外周部の所定位置に、その板材の内側方向に凹んだ凹部を形成するとともに、前記外側部分の内周部には前記凹部と嵌合する凸部を形成し、前記凹部と凸部とを嵌合させた状態で、前記凹部の内縁部分を前記凸部上に張り出すように変形させることにより、前記内側部分を構成する板材と前記外側部分を構成する板材とを結合したことを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明は、シリンダ用孔及びボルト孔を有し且つ前記シリンダ用孔を包囲するように周方向に連続したビードが形成された金属製の基板を備え、この基板は、少なくともビードを含むシリンダ用孔の周辺部分を形成する内側部分と、この内側部分よりも外側の部分を形成する外側部分とを備えるとともに、その内側部分の板厚が外側部分の板厚よりも厚くなるように、板厚の異なる板材を結合して構成されている金属ガスケットにおいて、前記内側部分を構成する板材の外周面と前記外側部分を構成する板材の内周面との突き当てにより、両板材が水平面内で結合され、前記内側部分の板厚を、ボルト締結時に生じる面圧分布の不均一性が緩和されるように、シリンダ用孔とボルト孔との中心同士を結ぶ直線に近い部分から遠い部分に向かうに連れて厚くなるように連続的に変化させたことを特徴とする。
【0020】
上記目的を達成するために、請求項6に係る発明は、シリンダ用孔及びボルト孔を有し且つ前記シリンダ用孔を包囲するように周方向に連続したビードが形成された金属製の基板を備え、この基板は、少なくともビードを含むシリンダ用孔の周辺部分を形成する内側部分と、この内側部分よりも外側の部分を形成する外側部分とを備えるとともに、その内側部分の板厚が外側部分の板厚よりも厚くなるように、板厚の異なる板材を結合して構成されている金属ガスケットにおいて、前記内側部分を構成する板材の外周面と前記外側部分を構成する板材の内周面との突き当てにより、両板材が水平面内で結合され、前記内側部分の板厚を、前記シリンダ用孔の直径に沿った方向で、前記シリンダ用孔の内周側から外周側に向かうにつれて薄くなるように連続的に変化させたことを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成するために、請求項に係る発明は、シリンダ用孔及びボルト孔を有し且つ前記シリンダ用孔を包囲するように周方向に連続したビードが形成された金属製の基板を備え、この基板は、少なくともビードを含むシリンダ用孔の周辺部分を形成する内側部分と、この内側部分よりも外側の部分を形成する外側部分とを備えるとともに、その内側部分の板厚が外側部分の板厚よりも厚くなるように、板厚の異なる板材を結合して構成されている金属ガスケットにおいて、前記内側部分を構成する板材の外周部の所定位置に、その板材の内側方向に凹んだ凹部を形成するとともに、前記外側部分の内周部には前記凹部と嵌合する凸部を形成し、前記凹部と凸部とを嵌合させた状態で、前記凹部の内縁部分を前記凸部上に張り出すように変形させることにより、前記内側部分を構成する板材と前記外側部分を構成する板材とを結合したことを特徴とする。
【0022】
ここで、請求項1に係る発明によれば、基板を構成する内側部分のシリンダ用孔周りの板幅を、シリンダ用孔とボルト孔との中心同士を結ぶ直線に近い部分から遠い部分に向かうに連れて広くなるように連続的に、積極的に変化させているため、ボルト締結時に、基板の内側部分と外側部分との段差を支点としてシリンダヘッドが変形しても、シリンダ用孔とボルト孔との中心同士を結ぶ直線に近い部分におけるシリンダヘッドの変形角度と、その直線から遠い部分におけるシリンダヘッドの変形角度との差が、従来よりも小さくなり、それだけ面圧分布の不均一性が低減するようになる。
【0023】
また、請求項2に係る発明によれば、基板の内側部分の板厚を、シリンダ用孔とボルト孔との中心線同士を結ぶ線に近い部分から遠い部分に向かうに連れて厚くなるように連続的に変化させることで、そのシリンダ用孔の縁に沿った方向で抑揚を付けているため、ボルト締結時に、基板の内側部分と外側部分との段差を支点としてシリンダヘッドが変形しても、面圧が高くなり易い位置ではその支点が低く、逆に面圧が低くなり易い部分ではその支点が高くなる結果、その支点の高さが一定であった従来に比べて、それだけ面圧分布の不均一性が低減するようになり、上記請求項1に係る発明と相まって、面圧分布の不均一性がより低減するようになる。
【0024】
そして、請求項3に係る発明によれば、基板の内側部分の板厚を、前記シリンダ用孔の直径に沿った方向で、前記シリンダ用孔の内周側から外周側に向かうにつれて薄くなるように連続的に変化させて、そのシリンダ用孔を中心とした放射線に沿った方向で差をつけているため、ボルト締結時に、基板の内側部分と外側部分との段差を支点としてシリンダヘッドが変形しても、そのシリンダヘッドの変形に整合する方向に基板の厚さが調整されていることになるから、基板の厚さが一定であった従来に比べて、基板の内側部分の内周側と外周側との間の面圧差が小さくなる。その結果、シールとして機能する範囲が広がって安定したシール性能が得られるようになり、面圧分布の不均一性が図られる上記請求項1又は請求項2に係る発明と相まって、高性能の金属ガスケットとなる。
【0025】
さらに、請求項4に係る発明によれば、上記請求項1〜3に係る発明による作用の他に以下の作用が得られる。すなわち、基板の内側部分を構成する板材の外周部に形成された凹部と、基板の外側部分を構成する板材の内周部に形成された凸部とを、ジグソーパズルのピース同士を嵌め合わせるような要領で嵌合させ、その嵌合状態で、凹部の内縁部分を凸部上に張り出すように変形させて凹部と凸部とを一体として内側部分と外側部分とが結合されているため、ハトメによる結合と比較して基板の製造にかかる手間が軽減される。
【0026】
一方、請求項5に係る発明によれば、基板の内側部分の板厚を、シリンダ用孔とボルト孔との中心線同士を結ぶ線に近い部分から遠い部分に向かうに連れて厚くなるように連続的に変化させることで、そのシリンダ用孔の縁に沿った方向で抑揚を付けているため、ボルト締結時に、基板の内側部分と外側部分との段差を支点としてシリンダヘッドが変形しても、面圧が高くなり易い位置ではその支点が低く、逆に面圧が低くなり易い部分ではその支点が高くなる結果、その支点の高さが一定であった従来に比べて、それだけ面圧分布の不均一性が低減するようになる。
【0027】
また、請求項6に係る発明によれば、基板の内側部分の板厚を、前記シリンダ用孔の直径に沿った方向で、前記シリンダ用孔の内周側から外周側に向かうにつれて薄くなるように連続的に変化させて、そのシリンダ用孔を中心とした放射線に沿った方向で差をつけているため、ボルト締結時に、基板の内側部分と外側部分との段差を支点としてシリンダヘッドが変形しても、そのシリンダヘッドの変形に整合する方向に基板の厚さが調整されていることになるから、基板の厚さが一定であった従来に比べて、基板の内側部分の内周側と外周側との間の面圧差が小さくなる。その結果、シールとして機能する範囲が広がって安定したシール性能が得られる。
【0028】
さらに、請求項7に係る発明によれば、上記請求項4に係る発明と同様の作用により、ハトメによる結合と比較して基板の製造にかかる手間が軽減される。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。
先ず、図1および図2を用いて、この実施形態の金属ガスケットの全体構成とエンジンに対する配置について簡単に説明する。図1は、この実施形態の金属ガスケットを示す一部破断平面図であり、図2は、この金属ガスケットのエンジンに対する配置を示す図であって、図1のF−F線断面図に相当する。
【0030】
図2に示すように、金属ガスケット1は、エンジンのシリンダブロック4とシリンダヘッド5の相互に対向するデッキ面4A及び5A間に介在して、両デッキ面4A及び5A間をシールするものである。シリンダブロック4には、シリンダ4a、水孔4b、ボルト孔4c、油孔4d等が適所に形成されている。また、シリンダヘッド5にも、シリンダブロック4の構成に対応して、シリンダ5a、水孔5b、ボルト孔5c、油孔5d等が適所に形成されている。なお、図2中、Oはシリンダ4aの中心を示す。
【0031】
シリンダブロック4及びシリンダヘッド5は、例えばアルミニウム合金から形成されているが、シリンダブロック4のシリンダ4aを形成する部分には、そのシリンダ4aの内周壁面を形成するための鋳鉄スリーブ4eが装着されている。なお、この例では、鋳鉄スリーブ4eの外周面全体をシリンダブロック4の本体を形成するアルミニウム合金で覆うような構成となっているが、鋳鉄スリーブ4eの下端部(図示せず)のみをシリンダブロック4の本体に支持させ、鋳鉄スリーブ4の外周面の多くの部分がウォータージャケット等の水孔4bを直接画成するようにしてもよい。
【0032】
この実施形態の金属ガスケット1は1枚の基板からなり、この基板1には、シリンダ4aを包囲するように周方向に連続した、断面円弧状のビード1Aと、水孔4bや油孔4dの周縁部をシールするための山型突起1Bとが形成されている。基板1には、また、シリンダ4aに対応するシリンダ用孔10a、水孔4b,5bに対応する水通過孔(図2には表れていない)、ボルト孔4c,5cに対応するボルト孔10c、油孔4d,5dに対応する油通過孔10dが適所に形成されている。
【0033】
この基板1は、図1および2に示すように、シリンダ用孔10aの周囲を包囲する部分を形成する内側部分10Aと、残りの部分を形成する外側部分10Bとを、水平面内で結合することにより構成されている。外側部分10Bの板厚は一定であるが、内側部分10Aの板厚は後述のように一定ではなく変化させてある。そして、外側部分10Bの板厚は、内側部分10Aの板厚の最も薄い部分よりも薄くしてある。
【0034】
なお、図1では、基板1のビード1Aの頂点の軌跡を一点鎖線のラインL1 で示しており、また、シリンダブロック4の水孔(ウオータージャケット)4bの両内壁の軌跡を二点鎖線のラインL2 ,L3 で示している。
【0035】
次に、図1、図3、図4を用いて、基板1の構成をさらに詳述する。図3は、内側部分10Aを示す一部破断平面図であり、図4は、外側部分10Bを示す一部破断平面図である。
【0036】
これらの図に示すように、この基板1には、シリンダブロック4のシリンダ4aに対応して、一直線上に各中心が並ぶように複数のシリンダ用孔10aが形成されるとともに、シリンダブロック4の水孔4bに対応して、適所に複数の水通過孔10bが形成されている。
【0037】
水通過孔10bのさらに外側には、各シリンダ用孔10aと同心の長方形の四つの頂点に位置するように、複数のボルト孔10cが形成されている。この例では、シリンダ用孔10aを一列に複数有しているため、一つのシリンダ用孔10aを四方向から取り囲む四つのボルト用孔10cと、隣接する他のシリンダ用孔10aを四方向から取り囲む四つのボルト用孔10cとのうち、それら両シリンダ用孔10a間に位置する二つのボルト用孔10cは共通となっている。また、ボルト用孔10cの外側の適所に、油通過孔10dが形成されている。
【0038】
上述した内側部分10A及び外側部分10Bの境目は、少なくともビード1A(図1では頂点の軌跡を示すラインL1 のみを表示)が内側部分10Aに含まれるように、且つ、内側部分10Aの外形線が水孔4bの外側ラインL3 よりも内側を通るように、決定している。
【0039】
そして、図1および図3に示すように、内側部分10Aのシリンダ用孔10a周りの板幅は、シリンダ用孔10aの中心Oとボルト孔10cの中心とを通る直線Mに近い位置では狭く、そこから周方向に離れるに従って広くなり、直線Mから45度ずれた直線N近傍で略ラインL3 に重なるようになっている。ただし、実際には、水通過孔10bが所々に形成されているため、その水通過孔10bと、内側部分10A及び外側部分10Bの境界線とが交わる部分では、内側部分10Aの外周形状は複雑になっている。同様の理由から、図1および図4に示すように、内側部分10A及び外側部分10Bの境界線とが交わる部分では、外側部分10Bの内周形状は複雑になっている。
【0040】
また、内側部分10Aの板厚は、直線Mに近い部分では薄く、直線Nに近い部分では厚くなるように、シリンダ用孔10aの周方向に沿って変化している。図5に、シリンダ用孔10a周りの内側部分10Aの板厚変化を示す。この図に示すように、内側部分10Aの板厚は、直線Nの位置で最も厚く、そこから直線Mに近づくにつれて徐々に薄くなり、直線Mの位置で最も薄くなる。
【0041】
さらに、内側部分10Aの板厚は、図5に示したようにシリンダ用孔10aの周方向に沿って抑揚を付けただけではなく、図8に示すように幅方向に沿っても変化させている。
【0042】
ここで、ボルト締結時のシリンダヘッドの変形について説明する。図1のA−A線に沿った位置におけるシリンダヘッド5のデッキ面5Aに対する変形を、図6に二点鎖線で表す。また、図1のB−B線に沿った位置におけるシリンダヘッド5のデッキ面5Aに対する変形を、図7に二点鎖線で表す。
【0043】
図6に示すように、ボルトを締結すると、デッキ面5Aは、ボルトの締結位置BTに力が掛かってデッキ面4A側に押し付けられる。そして、デッキ面4A及び5A間に金属ガスケット1の基板の内側部分10Aが挟み込まれた後にもさらにボルトを締め付けると、内側部分10Aと外側部分10Bとの間の段差よりも外側の部分は、さらにデッキ面4A側に近づこうとする。そのため、その段差を支点として、デッキ面5Aが変形し、図6に示すように、中心Oが端部よりも盛り上がったような形状になる。なお、図6(a)は、シリンダヘッド5にある程度の剛性がある場合、図6(b)は、シリンダヘッド5の剛性が低い場合を表している。また、図6(a)、(b)にハッチングを付けて示している部分は、基板1の内側部分10Aの断面である。
【0044】
一方、ボルトから離れた位置においても、図7に示すように、ボルト締結時には、デッキ面5Aは、やはり中心Oが端部よりも盛り上がったような形状に変形する。しかし、ボルトから遠いため、図6に示したものに比べて、変形量は小さい。なお、図7にハッチングを付けて示している部分は、基板1の内側部分10Aの断面である。
【0045】
従って、ボルト締結時のデッキ面5Aの上記段差を支点とした変形の角度は、周方向でボルトに近い位置(直線Mに近い位置)で急峻になり、ボルトから遠い位置(直線Nに近い位置)で緩くなる傾向がある。
【0046】
この変形角度の違いが、シリンダ用孔10a周りの面圧分布の不均一性を発生する一つの要因となっている。これを緩和するために、この実施形態では、第一に、内側部分10Aのシリンダ用孔10a周りの板幅に広狭を付けている。第二に、内側部分10Aの板厚をシリンダ用孔10aの周方向に沿って抑揚を付けている。また、上記変形角度によるシール性能の低下を防止するために、内側部分10Aの板厚をその内外周間で差を付けている。
【0047】
即ち、内側部分10Aのシリンダ用孔10a周りの板幅に上述したような広狭を付けると、デッキ面5Aが変形する際の支点である内側部分10A及び外側部分10B間の段差は、面圧が高くなり易い部分(直線M近傍)ではシリンダ用孔10a側に近づくが、面圧が低くなり易い部分(直線N近傍)ではシリンダ用孔10aから遠いままである。これにより、デッキ面5Aの上記段差を支点とした変形の角度の差が緩和されるようになって、面圧の不均一性が低減するようになる。
【0048】
また、図5に示したように、内側部分10Aの板厚をシリンダ用孔10aの周方向に沿って変化させると、内側部分10Aの各部分のうち、面圧が低くなり易い部分(直線N近傍)が、面圧が高くなり易い部分(直線M近傍)よりも先にデッキ面4A及び5A間に挟み込まれるようになるから、これによっても面圧の不均一性が低減するようになる。
【0049】
さらに、図6(a)のC1 で示す内側部分10Aの板厚変化を図8(a)に、図6(b)のC2 で示す内側部分10Aの板厚変化を図8(b)に、図7のC3 で示す内側部分10Aの板厚変化を図8(c)にそれぞれ示す。このように内側部分の板厚は、いずれの位置でも、各位置におけるデッキ面5Aの上記段差を支点とした変形に整合するように、内周側で厚く、外周側で薄くなっている。そのため、デッキ面5Aの上記段差を支点とした変形角度が生じたとしても、内周側の面圧が外周側の面圧に比べて低くなる傾向が緩和され、安定したシール性能が得られるようになる。なお、図7のC4 で示す内側部分10Aの板厚変化を図8(d)に示すが、ここは隣接する二つのシリンダ用孔10aの間であるため、厚さは一定となっている。
【0050】
このように、この実施形態の金属ガスケットは、基板1の内側部分10Aの板幅や板厚を適宜変化させているため、シリンダ用孔10a周りの面圧の不均一性を、大幅に緩和することができる。その結果、シリンダ4aの真円度が大幅に改善されて、シール性能が向上した高性能の金属ガスケットとなる。
【0051】
なお、内側部分10Aの板幅や板厚の最適値は、内側部分10Aの板幅や板厚を一定とした基板1からなる金属ガスケットをシリンダブロック4及びシリンダヘッド5間に介装し、その状態でシリンダ4a周りの面圧分布測定や鉛弾テストを行い、その結果に基づいて詳細に選定することが望ましい。
【0052】
次に、基板1の内側部分10A及び外側部分10Bの結合構造について説明する。
即ち、図1及び図3に示すように、内側部分10Aの外周面のうち、各シリンダ用孔10aの中心O同士を結ぶ線に対して直交する方の直線Nと交わる位置には、円形に近い凹部11が形成されている。これに対し、図1及び図4に示すように、外側部分10Bの内周面には、上記凹部11に嵌合する凸部12が形成されている。これら凹部11及び凸部12のそれぞれは、この実施形態では、シリンダ用孔10aの個数の二倍の数だけ形成されていることになる。
【0053】
図1のC5 部分の拡大図を図9に、図9のD−D線断面図を図10に、図9のE−E線断面図を図11にそれぞれ示す。
そして、凹部11及び凸部12は、内側部分10A及び外側部分10Bを板材から打ち抜いて形成した際には、板材の表面に直交する方向から嵌め合わせることが可能なように、略同一の形状をしている。このため、内側部分10A及び外側部分10Bを面に直交する方向から組み合わせて、凹部11内に凸部12が嵌まり込むようにすれば、取り敢えずは内側部分10A及び外側部分10Bは一体にはなるが、そのままでは容易に分離してしまう。
【0054】
そこで、内側部分10A及び外側部分10Bの厚さ方向の中心が一致するように、凹部11及び凸部12を嵌め合わせた状態で、凹部11及び凸部12の嵌合部分を、先端面が凹部11よりも若干大きい円形に形成された治具で表裏面から挟み込んで圧力を加えることにより、凹部11の内縁部分を変形させて段差部11aを形成する。すると、その段差部11aが形成された分、凹部11の内縁部分が凸部12上に張り出すようになり、その張り出した部分が凸部12を上下方向から挟み込む結果、それら凹部11及び凸部12は表裏面方向にも簡単には分離できないようになり、これにより、内側部分10A及び外側部分10Bが結合されて、基板1が形成される。
【0055】
このように、凹部11及び凸部12を利用して内側部分10A及び外側部分10Bを一体にする構成であれば、ハトメ加工により一体にする場合に比べて、基板の製造にかかる手間が軽減される。
【0056】
さらに、凹部11の内縁部分が凸部12上に張り出す構成であるから、その凹部11及び凸部12の結合部分の厚さが増大してしまうようなこともない。そのため、金属ガスケット1の厚さがそこだけ増すようなことがないから、凹部11及び凸部12を形成する位置は特に制約を受けないという利点がある。つまり、凹部11及び凸部12は、水孔4bの位置に合わせて形成しなくてもよい。
【0057】
また、内側部材10Aに凹部11を形成する構成であれば、その凹部11を形成したことに起因して、内側部材10Aを打ち抜くための元の板材を大きくする必要がないから、材料費に影響することもない。なお、外側部材10Bについては、そもそも元の板材から内側部材10Aが嵌まり込む部分を打ち抜いて形成することになるから、凸部12を形成することは材料費には影響しない。
【0058】
なお、基板1に形成したビード1Aや山型突起1B等によるシール作用は、公知の金属ガスケットと同様である。
また、上記実施形態では、金属ガスケットを1枚の基板1からなる構成としているため、基板と副板とで構成される金属ガスケットと比較して部品点数が少なく、コストが低減される効果があるが、本発明の金属ガスケットはこれに限定されず、副板を有する構成であってもよい。また、本発明の構成を満たす基板が2枚以上積層された構造であってもよいし、本発明の構成を満たす基板と、内側部分と外側部分とが結合されたものではない通常の基板(一枚板からなる基板)とが積層された構造であってもよい。
【0059】
そして、上記実施形態では、図9乃至図11を伴って説明したように、凹部11の内縁を治具で圧することにより変形させているが、これに限定されるものではなく、例えば図10と同様の断面図である図12に示すように、凹部11の内縁に沿って内側部分10A表面にV字形の切り込み13を形成しつつ、凹部11の内縁を凸部12上に張り出させるようにしてもよい。
【0060】
さらに、上記実施形態では、凹部11及び凸部12を略円形としているが、これに限定されるものではなく、例えば図9と同様の拡大図である図13に示すように、凹部11を、開口側よりも内側が幅広の台形状とし、凸部12を、基端側よりも先端側が幅広の同様の台形状としてもよい。この場合、段差部11aを形成するための治具の先端部形状は、凹部11よりも若干大きい長方形とすることが望ましい。
【0061】
また、この凹部11及び凸部12からなる嵌合部は、一つのシリンダ当たり2箇所に限定されるものではなく、その個数は任意である。そして、各嵌合部の形成位置をシリンダ用孔10aの中心O同士を結ぶ線を挟んで対称位置にしない、或いは、その中心O同士を結ぶ線を挟んで対称位置にある嵌合部の形状と異ならせるようにすれば、基板1の内側部分10A及び外側部分10Bの組み合わせ方向の間違いを確実に防止できるようになる。
【0062】
また、上記実施形態では、基板1の内側部分10Aの板幅を水孔4bの外形よりも内側にしているが、これに限定されるものではなく、面圧分布を均一にするためには、板幅を水孔4bよりも外側に広げることは構わない。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、2、5に係る発明によれば、基板を構成する内側部分の板幅や板厚を適切に選定するようにしたため、シリンダ周りの面圧の不均一性を緩和することができ、シリンダの真円度を大きく改善できるという効果がある。
【0064】
また、請求項3、6に係る発明によれば、シール性能が向上するという効果がある。
さらに、請求項4、7に係る発明によれば、基板の製造にかかる手間が軽減されるため、製造コストが低減するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に相当する金属ガスケットをなす基板を示す一部破断平面図である。
【図2】図1の金属ガスケットの使用状態を説明する部分断面図である。
【図3】図1の基板をなす内側部分の一部破断平面図である。
【図4】図1の基板をなす外側部分の一部破断平面図である。
【図5】図1の基板の内側部分のシリンダ用孔周りにおける板厚変化を示す図である。
【図6】図1のA−A線に沿ったシリンダヘッドの変形を説明する図である。
【図7】図1のB−B線に沿ったシリンダヘッドの変形を説明する図である。
【図8】図1の基板の基板の内側部分の板幅方向の板厚変化を示す図である。
【図9】図1のC5 部分の拡大図である。
【図10】図9のD−D線断面図である。
【図11】図9のE−E線断面図である。
【図12】基板の内側部分と外側部分との結合部の変形例を示す図である。
【図13】基板の内側部分と外側部分との結合部の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 基板(金属ガスケット)
4 シリンダブロック
5 シリンダヘッド
10A 内側部分
10B 外側部分
10a シリンダ用孔
10c ボルト孔
11 凹部
12 凸部

Claims (7)

  1. シリンダ用孔及びボルト孔を有し且つ前記シリンダ用孔を包囲するように周方向に連続したビードが形成された金属製の基板を備え、この基板は、少なくともビードを含むシリンダ用孔の周辺部分を形成する内側部分と、この内側部分よりも外側の部分を形成する外側部分とを備えるとともに、その内側部分の板厚が外側部分の板厚よりも厚くなるように、板厚の異なる板材を結合して構成されている金属ガスケットにおいて、
    前記内側部分を構成する板材の外周面と前記外側部分を構成する板材の内周面との突き当てにより、両板材が水平面内で結合され、
    前記内側部分のシリンダ用孔周りの板幅を、ボルト締結時に生じる面圧分布の不均一性が緩和されるように、シリンダ用孔とボルト孔との中心同士を結ぶ直線に近い部分から遠い部分に向かうに連れて広くなるように連続的に変化させたことを特徴とする金属ガスケット。
  2. 前記内側部分の板厚を、ボルト締結時に生じる面圧分布の不均一性が緩和されるように、前記直線に近い部分から遠い部分に向かうに連れて厚くなるように連続的に変化させたことを特徴とする請求項1記載の金属ガスケット。
  3. 前記内側部分の板厚を、前記シリンダ用孔の直径に沿った方向で、前記シリンダ用孔の内周側から外周側に向かうにつれて薄くなるように連続的に変化させたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の金属ガスケット。
  4. 前記内側部分を構成する板材の外周部の所定位置に、その板材の内側方向に凹んだ凹部を形成するとともに、前記外側部分の内周部には前記凹部と嵌合する凸部を形成し、前記凹部と凸部とを嵌合させた状態で、前記凹部の内縁部分を前記凸部上に張り出すように変形させることにより、前記内側部分を構成する板材と前記外側部分を構成する板材とを結合したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の金属ガスケット。
  5. シリンダ用孔及びボルト孔を有し且つ前記シリンダ用孔を包囲するように周方向に連続したビードが形成された金属製の基板を備え、この基板は、少なくともビードを含むシリンダ用孔の周辺部分を形成する内側部分と、この内側部分よりも外側の部分を形成する外側部分とを備えるとともに、その内側部分の板厚が外側部分の板厚よりも厚くなるように、板厚の異なる板材を結合して構成されている金属ガスケットにおいて、
    前記内側部分を構成する板材の外周面と前記外側部分を構成する板材の内周面との突き当てにより、両板材が水平面内で結合され、
    前記内側部分の板厚を、ボルト締結時に生じる面圧分布の不均一性が緩和されるように、シリンダ用孔とボルト孔との中心同士を結ぶ直線に近い部分から遠い部分に向かうに連れて厚くなるように連続的に変化させたことを特徴とする金属ガスケット。
  6. シリンダ用孔及びボルト孔を有し且つ前記シリンダ用孔を包囲するように周方向に連続したビードが形成された金属製の基板を備え、この基板は、少なくともビードを含むシリンダ用孔の周辺部分を形成する内側部分と、この内側部分よりも外側の部分を形成する外側部分とを備えるとともに、その内側部分の板厚が外側部分の板厚よりも厚くなるように、板厚の異なる板材を結合して構成されている金属ガスケットにおいて、
    前記内側部分を構成する板材の外周面と前記外側部分を構成する板材の内周面との突き当てにより、両板材が水平面内で結合され、
    前記内側部分の板厚を、前記シリンダ用孔の直径に沿った方向で、前記シリンダ用孔の内周側から外周側に向かうにつれて薄くなるように連続的に変化させたことを特徴とする金属ガスケット。
  7. シリンダ用孔及びボルト孔を有し且つ前記シリンダ用孔を包囲するように周方向に連続したビードが形成された金属製の基板を備え、この基板は、少なくともビードを含むシリンダ用孔の周辺部分を形成する内側部分と、この内側部分よりも外側の部分を形成する外側部分とを備えるとともに、その内側部分の板厚が外側部分の板厚よりも厚くなるように、板厚の異なる板材を結合して構成されている金属ガスケットにおいて、
    前記内側部分を構成する板材の外周部の所定位置に、その板材の内側方向に凹んだ凹部を形成するとともに、前記外側部分の内周部には前記凹部と嵌合する凸部を形成し、前記凹部と凸部とを嵌合させた状態で、前記凹部の内縁部分を前記凸部上に張り出すように変形させることにより、前記内側部分を構成する板材と前記外側部分を構成する板材とを結合したことを特徴とする金属ガスケット。
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