JP5338803B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バスバーを備えた電力変換装置に関する。
従来から、例えば直流電力と交流電力との間で電力変換を行う電力変換装置が知られている(下記特許文献1参照)。この電力変換装置は、図19に示すごとく、スイッチング素子を内蔵した複数の半導体モジュール91と、該半導体モジュール91を冷却する複数の冷却チューブ92と半導体モジュールと冷却チューブ間の絶縁をとる絶縁板とを積層して構成されている。
個々の半導体モジュール91は、上記スイッチング素子に導通したパワー端子93を備える。このパワー端子93のうち、正極パワー端子93aは正極バスバー95を介して直流電源の正電極に接続されており、負極パワー端子93bは負極バスバー96を介して直流電源の負電極に接続されている。
正極バスバー95と負極バスバー96は金属板からなり、板厚方向へ所定間隔をおいて対向配置されている。これら正極バスバー95と負極バスバー96とは、絶縁樹脂97によって固定されている。この絶縁樹脂97は、図示しない金属製の収納ケースに接続されている。
電力変換装置90は、正極パワー端子93aと負極パワー端子93bとの間に印加される直流電圧をスイッチング素子の動作によって交流電圧に変換し、この交流電圧を交流端子93c,93dから出力する。
特開2007−209141号公報
しかしながら従来の電力変換装置90は、上述したように正極バスバー95と負極バスバー96との双方を絶縁樹脂97で封止しており、多量の樹脂が必要となるため、製造コストが上昇するという問題があった。そのため、より低コストで製造できる電力変換装置が望まれていた。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、より低コストで製造できる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明は、電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部を有し、該スイッチング素子に導通するパワー端子が上記本体部から突出した複数の半導体モジュールと、
上記パワー端子が接続される複数のバスバーとを備え、
複数の上記パワー端子には、直流電源の正極に電気的に接続される上記パワー端子である正極パワー端子と、上記直流電源の負極に電気的に接続される上記パワー端子である負極パワー端子と、交流負荷に電気的に接続される上記パワー端子である交流パワー端子とがあり、
上記複数のバスバーには、上記正極パワー端子に接続した正極バスバーと、上記負極パワー端子に接続した負極バスバーと、上記交流パワー端子に接続した複数の交流バスバーとがあり、
上記正極バスバーと上記負極バスバーとからなる直流バスバー群と、上記複数の交流バスバーからなる交流バスバー群とのうち、いずれか一方のバスバー群は絶縁樹脂で一部が封止されており、他方のバスバー群は上記絶縁樹脂で封止されておらず、
上記一方のバスバー群を封止する上記絶縁樹脂には台座が形成され、該台座の座面に上記他方のバスバー群を載置してあり、
上記一方のバスバー群は上記交流バスバー群であり、上記他方のバスバー群は上記直流バスバー群であり、
上記他方のバスバー群を構成する上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、板厚方向へ貫通した貫通孔を有し、上記絶縁樹脂には上記台座の上記座面に開口した複数のナットが上記貫通孔に対応する位置にインサートされており、ボルトを上記貫通孔に挿入すると共に上記ナットに螺合させることにより、上記他方のバスバー群を上記絶縁樹脂に固定してあることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
本発明の作用効果について説明する。本発明の電力変換装置においては、上記直流バスバー群と、上記交流バスバー群とのいずれか一方を絶縁樹脂で封止し、その絶縁樹脂で台座を形成するとともに、絶縁樹脂で封止されていない他方のバスバー群をこの台座に載置した。
このようにすると、直流バスバー群と交流バスバー群のうち、一方のバスバー群のみ絶縁樹脂で封止すればよく、他方のバスバー群は絶縁樹脂で封止しなくてすむ。そのため、絶縁樹脂の使用量、樹脂成形型数、成形工程を減らすことができ、製造コストを下げることが可能となる。
すなわち、本発明によると、絶縁樹脂によって一方のバスバー群に含まれる複数のバスバーを互いに絶縁し、固定することができ、この絶縁樹脂の表面に形成した台座を利用して、他方のバスバー群に含まれる複数のバスバーをも絶縁することができる。これにより、全てのバスバーを少ない樹脂量で絶縁することが可能になる。
以上のごとく、本発明によれば、より低コストで製造できる電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の全体斜視図。 実施例1における、絶縁樹脂で封止した交流バスバー群と、半導体モジュールとを表した斜視図。 実施例1における、絶縁樹脂で封止した交流バスバー群と、半導体モジュールとを表した平面図。 実施例1における、絶縁樹脂によって形成された台座に直流バスバーを載置した状態の拡大斜視図。 実施例1における、負極バスバーの平面図。 実施例1における、絶縁樹脂によって形成された台座に負極バスバーを載置する工程を説明するための斜視図。 図6に続く斜視図。 実施例1における、電力変換装置の回路図。 実施例1における、半導体モジュールと冷媒流路とを一体化した例。 実施例2における、バスバーを取り除いた状態の電力変換装置の平面図 図10に示す状態の電力変換装置に交流バスバー群を取り付けた状態の平面図。 図11に示す状態の電力変換装置に直流バスバー群を取り付けた状態の平面図。 図12のA矢視図。 図12のB−B断面図。 実施例2における、直流バスバーの斜視図。 実施例2における、台座と直流バスバーとの締結部の拡大断面図。 実施例2における、直流バスバー及びパワー端子の側面図。 比較例1における、電力変換装置の要部拡大斜視図であって、半導体モジュールを省略して描いたもの。 従来例における、電力変換装置の斜視図。 台座の座面からナット端面が突出していない台座と直流バスバーとの締結部の拡大断面図。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明において、上記一方のバスバー群は上記交流バスバー群であり、上記他方のバスバー群は上記直流バスバー群である。
そのため、電力変換装置を製造しやすくなる。すなわち、正極バスバーまたは負極バスバーは複数のパワー端子に共通して接続するため、金属板の側部にパワー端子接続用のスリットを設けた簡単な形状にする場合が多いのに対し、交流バスバーは個々のパワー端子に個別に接続するため複雑な形状になる場合が多い。この複雑な形状の交流バスバーからなる交流バスバー群を絶縁樹脂で封止し、一個の部品にすれば、取り扱いが簡単になる。そのため、電力変換装置を製造する際に交流バスバー群の組付性を向上させることができる。
また、上記構成にすると、電力変換装置を構成するために必要な部品の数を少なくすることができる。すなわち、直流バスバー群は正極バスバーと負極バスバーの2個のバスバーからなるのに対し、交流バスバー群は、三相交流電力を出力する場合には3個の交流バスバーを必要とする。そのため、バスバーの数が多い交流バスバー群を絶縁樹脂で封止して一個の部品にする方が、直流バスバー群を絶縁樹脂で封止する場合よりも部品点数を少なくすることができる。
また、上記他方のバスバー群を構成する上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、板厚方向へ貫通した貫通孔を有し、上記絶縁樹脂には上記台座の上記座面に開口した複数のナットが上記貫通孔に対応する位置にインサートされており、ボルトを上記貫通孔に挿入すると共に上記ナットに螺合させることにより、上記他方のバスバー群を上記絶縁樹脂に固定してある。
したがって、ボルトとナットを用いることにより、他方のバスバー群を絶縁樹脂にしっかりと固定することができる。そのため、車両等に搭載される場合等、振動が発生しやすい環境で電力変換装置を使用する場合でも、他方のバスバー群(直流バスバー)とパワー端子との接続部に、振動によるストレスが加わりにくくなる。例えば、パワー端子と直流バスバーとを互いに溶接した構成において、その溶接部に振動によるストレスが加わることを抑制することができ、溶接部にクラック等が発生することを抑制することができる。そのため、電力変換装置の信頼性を向上できる。
また、上記正極バスバーと上記負極バスバーには、それぞれ複数の上記貫通孔が形成されていることが好ましい(請求項)。
この場合には、正極バスバー及び負極バスバーを、ボルトとナットを使ってそれぞれ複数箇所で絶縁樹脂に固定できるため、これら正極バスバー及び負極バスバーの耐振性を高めることができる。そのため、直流バスバーとパワー端子との接続部に振動ストレスがより加わりにくくなり、電力変換装置の信頼性をより向上できる。
また、上記ナットは、上記絶縁樹脂の上記台座の上記座面よりも突出したナット端面を有し、該ナット端面が、上記他方のバスバー群に当接していることが好ましい(請求項)。
このようにすると、ボルトとナットとによって上記バスバーを挟持した状態で上記台座にバスバーを締結固定することができるため、ボルトが緩みにくくなる。すなわち、仮にナット端面が、絶縁樹脂の台座の座面から突出していなかったとすると、直流バスバーとナットとの間に隙間ができてしまい、振動を受けた場合等にボルトが緩みやすくなる。しかしながら上述のように、絶縁樹脂の台座の座面からナット端面が突出し、ナット端面にバスバーに当接して、直流バスバーとナット端面との間の隙間を無くすことにより、ボルトとナットとの間にバスバーを挟持した状態で固定することができる。そのため、ボルトを強固に締結することが可能となり、ボルトが緩みにくくなる。
また、上記正極バスバーには、該正極バスバーの電圧を検出するための電圧検出用ワイヤーが電気的に接続しており、上記正極バスバーを上記絶縁樹脂に固定する上記ボルトによって、上記電圧検出用ワイヤーの一端を共締めしていることが好ましい(請求項)。
この場合には、電圧検出用ワイヤーを固定するためのボルト及びナットと、正極バスバーを絶縁樹脂に固定するためのボルト及びナットとを兼用することができる。そのため、電圧検出用ワイヤーを固定するためのボルト及びナットを別途設ける必要がなくなり、ボルト及びナットの使用数を減らすことができる。そのため、電力変換装置の製造コストを低減できる。
また、上記他方のバスバー群を構成する上記正極バスバーと上記負極バスバーとは、同一形状であることが好ましい(請求項)。
この場合には、同一形状のバスバーを正極バスバーにも負極バスバーにも使用できるため、使用する部品の種類を減らすことができる。そのため、コストを低減することができると共に、組み付け工程の容易化を図ることができる。
また、上記絶縁樹脂は、上記他方のバスバー群に形成された被係合部に係合する係合部を有し、該係合部と上記被係合部とが係合することにより、上記他方のバスバー群の、上記台座上における位置合わせができるよう構成されていることが好ましい(請求項)。
このようにすると、他方のバスバー群を台座に載置する際に、位置合わせ作業を容易に行うことが可能になる。そのため、電力変換装置を製造する作業者の負担を減らすことができる。
また、上記複数の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷媒が流れる冷媒流路とが積層して積層体を構成しており、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記積層体の積層方向に配列した複数の上記半導体モジュールの上記パワー端子にそれぞれ接続するための複数の直流用端子接続部を備え、上記積層方向に隣り合う上記複数の直流用端子接続部の間の間隔は、上記積層方向における上記直流用端子接続部の幅よりも大きく、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記被係合部をそれぞれ2個備え、該被係合部は、上記係合部を嵌入させるように穴形状に形成されていることが好ましい(請求項)。
この場合には、正極バスバー又は負極バスバーをパワー端子に接続する工程を容易に行うことができる。すなわち、上述のように、積層方向に隣り合う複数の直流用端子接続部の間の間隔を広くすれば、直流バスバーを精確に位置合わせしなくても、積層方向に隣り合うパワー端子の間に直流用端子接続部を容易に入れ、直流バスバーを台座に載置することができる。そして、台座に載置した後で、直流バスバーを台座上で動かし、上記係合部に上記被係合部を係合させて、位置合わせ作業を行うことができる。それゆえ、正極バスバー及び負極バスバーを絶縁樹脂に容易に組み付けることができる。
このように、直流バスバーを台座に載置した後で位置合わせできるため、被係合部を穴形状としても、該被係合部に係止部を嵌入させる作業も困難でなくなる。これにより、穴形状の被係合部を用いることが可能となり、その結果、被係合部を各直流バスバーごとに2個ずつとすることができる。そのため、位置合わせ作業を容易に行うことが可能になる。
また、上記係合部と上記被係合部との対からなる位置合わせ部が複数箇所形成されており、該複数箇所の位置合わせ部のうち、一部の上記位置合わせ部は、上記係合部と上記被係合部とのクリアランスが相対的に小さい余裕小位置合わせ部であり、他の上記位置合わせ部は、上記係合部と上記被係合部との上記クリアランスが相対的に大きい余裕大位置合わせ部であることが好ましい(請求項)。
このようにすると、他方のバスバー群を台座に載置する工程を容易に行うことが可能になる。すなわち、上記構成を使って他方のバスバー群を載置する際には、作業者は、全ての位置合わせ部を一度に係合させるのではなく、余裕小位置合わせ部を先ず係合させる。これにより、他方のバスバー群の、台座に対する位置合わせを精確に行うことができる。また、余裕大位置合わせ部は係合部と被係合部のクリアランスが相対的に大きいため、一旦、余裕小位置合わせ部を係合させてしまえば、係合していない余裕大位置合わせ部は、容易に係合させることができる。
また、上記構成にすると、バスバー又は台座の形状に加工ばらつきが生じた場合であっても、余裕大位置合わせ部において寸法誤差を吸収できるため、係合部と被係合部とを確実に係合させることができる。
さらに、上記構成にすれば、バスバー又は台座が熱膨張した場合であっても、余裕大位置合わせ部において熱膨張差を吸収できるため、係合部と被係合部との間に無理な応力が生じることを防ぐことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図8を用いて説明する。
図2に示すごとく、本例の電力変換装置1は、電力変換回路を構成するスイッチング素子20(図8参照)を内蔵した本体部21を有し、該スイッチング素子20に導通するパワー端子3が本体部21から突出した複数の半導体モジュール2を備える。
また、図1に示すごとく、電力変換装置1は、パワー端子3が接続される複数のバスバー4を備える。
図2に示すごとく、複数のパワー端子3には、直流電源の正極に電気的に接続されるパワー端子3である正極パワー端子30と、直流電源の負極に電気的に接続されるパワー端子3である負極パワー端子31と、交流負荷に電気的に接続されるパワー端子3である交流パワー端子32とがある。
また、図1に示すごとく、複数のバスバー4には、正極パワー端子30に接続した正極バスバー40と、負極パワー端子31に接続した負極バスバー41と、交流パワー端子32に接続した複数の交流バスバー42とがある。
図2に示すごとく、正極バスバー40と負極バスバー41とからなる直流バスバー群50と、複数の交流バスバー42からなる交流バスバー群51とのうち、一方のバスバー群である交流バスバー群51は絶縁樹脂6で一部が封止されている。また、図1に示すごとく、他方のバスバー群である直流バスバー群50は絶縁樹脂6で封止されていない。
そして、一方のバスバー群である交流バスバー群51を封止する絶縁樹脂6には台座60が形成され、この台座60に他方のバスバー群である直流バスバー群50が載置されている。
以下、詳説する。
図2に示すごとく、本例の電力変換装置1は、半導体モジュール2と、該半導体モジュール2を冷却する冷媒が流れる冷媒流路15とを積層した積層体100を有する。本例においては、冷媒流路15は、冷却チューブ10内に形成されている。すなわち、冷媒流路15を有する冷却チューブ10と半導体モジュール2とを交互に積層して、積層体100を構成している。隣り合う冷却チューブ10と冷却チューブ10の間には、冷媒の流通方向であって冷却チューブ10の長手方向(Y方向)に、2個の半導体モジュール2が並列配置されている。半導体モジュール2はそれぞれ、積層体100の積層方向(X方向)及び上記Y方向に直交するZ方向に突出した2個のパワー端子3を有している。そして、合計4個のパワー端子3が上記Y方向へ並んでいる。この4本のパワー端子3のうち、一方の端部に配置したパワー端子3が負極パワー端子31であり、他方の端部に配置したパワー端子3が正極パワー端子30である。また、正極パワー端子30と負極パワー端子31との間に配置しているパワー端子3が交流パワー端子32である。
積層体100においては、Y方向に並列した2個の半導体モジュール2がX方向に繰返し配置されるような、2列の半導体モジュール2の配列が構成されている。これに伴い、Y方向に4本のパワー端子3がX方向に繰返し配置されるような、4列のパワー端子3の配列が構成されている。
図1に示すごとく、本例の電力変換装置1は、上記Z方向からの平面視において略矩形状のフレーム17を備える。本例では、図示しないばね部材を用いて、積層体100を積層方向(X方向)における一方側から他方側に押圧し、積層体100をフレーム17の内面に密着させている。これにより、積層体100をフレーム17内に固定している。また、フレーム17の、パワー端子3突出側の端面17aに絶縁樹脂6を載置し、3個の締結部材19によって絶縁樹脂6をフレーム17に締結している。
正極パワー端子30は正極バスバー40(図1参照)を介して直流電源の正極に電気的に接続されている。また、負極パワー端子31は負極バスバー41(図1参照)を介して直流電源の負極に電気的に接続されている。電力変換装置1は、上述したスイッチング素子のスイッチング動作により、直流電圧を交流に変換し、交流パワー端子32から交流電圧を出力する。
また、個々の半導体モジュール2は、図示しない制御回路基板と接続する制御端子23を備える。制御回路基板から送信される制御信号によって、スイッチング素子の動作を制御している。
図3に示すごとく、交流バスバー群51は、3相交流電力を出力する交流バスバー42U,42V,42Wからなる。個々の交流バスバー42は、外部機器と接続するための外部接続部420と、半導体モジュール2の交流パワー端子32と接続するための端子接続部421とを有する。端子接続部421は、それぞれ4個の交流パワー端子32と接続されている。本例では、交流パワー端子32の主面と、端子接続部421の主面とを重ね合わせ、交流パワー端子32の端面320(図2参照)と、端子接続部421の端面421aとに溶接作業を行うことにより、これら交流パワー端子32と端子接続部421とを接続している。
なお、上記主面とは、交流パワー端子32又は端子接続部421を構成する面のうち最も面積の大きい面を意味する。また、端面320は、交流パワー端子32の主面に直交し、交流パワー端子32の突出方向の先端に形成された面である。また、端面421aは、端子接続部421の主面に直交し、かつ、交流パワー端子32の突出方向(Z方向)に直交する面である。
また、図3に示すごとく、交流バスバー群51は絶縁樹脂6からなる封止体600によって封止されている。この封止体600は、封止部601と、封止部601の両端から該封止部601に対して直角に延びる互いに平行な一対の台座形成部606と、該一対の台座形成部606における封止部601と反対側の端部付近同士をつなぐ繋ぎ部602からなり、略矩形枠状に形成されている。封止部601は、各交流バスバー42における、外部接続部420と端子接続部421との間の中間部425を封止して、交流バスバー42U,42V,42Wを互いに電気的に絶縁し固定している。
封止部601は、平面視においてX方向に略直線状に延びたブロック体であり、3つの交流バスバー42U,42V,42Wの中間部425をX方向に所定間隔をおいて封止している。各中間部425は、Z方向から見た形状(図3の平面図に現れる形状)がクランク形状を有し、また、X方向から見た形状もクランク形状を有する。つまり、中間部425は、3つの屈曲部を備え、該3つの屈曲部を介して、第1部分425a、第2部分425b、第3部分425c、第4部分425dの4か所の部位に分けることができる。3つの屈曲部はいずれも略直角に屈曲している。
第1部分425aは、端子接続部421に接続し、冷媒流路15(図2参照)の長手方向(Y方向)に延びている。第2部分425bは、第1部分425aの端子接続部421と反対側の端部からX方向に延びている。第3部分425cは、第2部分425bの、X方向における第1部分425aとは反対側の端部から、パワー端子3の突出方向(図1参照)に延び、その延出側の端部から、Y方向におけるフレーム17の外側へ向かって屈曲して延びる第4部分425dが形成されている。第4部分425dは、外部接続部420と連続している。
封止部601は、第1部分425a、第2部分425b、第3部分425c、第4部分425dの間の屈曲部をすべて覆うように中間部425を封止している。封止部601は、図1に示すごとく、Z方向に突出した突出部610を備える。この突出部610内に、第3部分425cが封止されている。
封止体600には、積層体100が配置される開口部を挟んだ積層方向(X方向)の両側の2か所の台座形成部606に、それぞれ台座60a,60bを形成してなる。平面視において、この2か所の台座60a,60bの間に、端子接続部421が配置している。一方の台座60aと他方の台座60bとは共に、平面視においてY方向に略直線状に延びるブロック体であり、交流バスバー42の中間部425を封止したX方向に延びる封止部601に対して直交している。一方の台座60aと他方の台座60bには、直流バスバー群50を載置する座面65が形成されている。座面65は、封止体600における台座60のZ方向におけるパワー端子32形成側に設けられている。座面65には、正極バスバー40を載置する正極座面65aと、負極バスバー41を載置する負極座面65bとがある。正極座面65aと負極座面65bとの間には、両者を分離するように溝部69が形成されている。
繋ぎ部602は、X方向に略直線状に延びるブロック体であり、3つの交流バスバー42U,42V,42Wの端子接続部421の一端をX方向に所定間隔を開けて封止固定している。また、繋ぎ部602は、半導体モジュール2の交流パワー端子32と正極パワー端子30との間の空間を通過している。
端子接続部421は、封止体600の内側であり、台座60の座面65からZ方向に突出しない位置に配置されている。そして、図4に示すごとく、台座60の座面65に直流バスバー群50が載置され、固定されている。直流バスバー群50は交流バスバー群51よりも、半導体モジュール2のパワー端子3の突出側に設けられている。絶縁樹脂6は、直流バスバー群50に形成された被係合部71に係合する係合部70を有する。係合部70と被係合部71とが係合することにより、直流バスバー群50の、台座60上における位置合わせができるよう構成されている。
係合部70は台座60の座面65からZ方向に突出する突起であり、被係合部71は、正極バスバー40または負極バスバー41の側部に形成された切り欠きである。絶縁樹脂6は、正極バスバー40の位置合わせに用いる4個の係合部70aと、負極バスバー41の位置合わせに用いる4個の係合部70bとを備える。図4に示すごとく、2つの正極座面65aの、Y方向における両端に一対の係合部70aがそれぞれ形成されており、合計4個の係合部70aによって、正極バスバー40の位置合わせができるようになっている。また、2つの負極座面65bの、Y方向における両端に一対の係合部70bがそれぞれ形成されており、合計4個の係合部70bによって、負極バスバー41の位置合わせができるようになっている。
他方の台座60bの各座面65における一対の係合部70は、Y方向に平行に並んで配置されており、一方の台座60aの各座面65における一対の係合部70は、X方向にオフセット配置されている。
図4、図5に示すごとく、係合部70と被係合部71との対からなる複数の位置合わせ部7のうち、一部の位置合わせ部7は、係合部70と被係合部71とのクリアランスが相対的に小さい余裕小位置合わせ部7aであり、他の位置合わせ部7は、係合部70と被係合部71とのクリアランスが相対的に大きい余裕大位置合わせ部7bである。
図5に示すごとく、負極バスバー41には4箇所の被係合部71が形成されている。台座60は、負極バスバー41の4箇所の被係合部71とそれぞれ係合する係合部70を有する。これら係合部70と被係合部71とからなる4箇所の位置合わせ部7のうち、一箇所の位置合わせ部7は余裕小位置合わせ部7aであり、他の3箇所の位置合わせ部7は余裕大位置合わせ部7bである。余裕小位置合わせ部7aは、余裕大位置合わせ部7bよりも被係合部71の切り欠き幅が狭くなっている。
図4に示すごとく、正極バスバー40にも4箇所の被係合部71が形成されている。台座60には、正極バスバー40の被係合部71と係合する係合部70が形成されている。これら係合部70と被係合部71とからなる4箇所の位置合わせ部7のうち、一箇所の位置合わせ部7は余裕小位置合わせ部7aであり、他の3箇所の位置合わせ部は余裕大位置合わせ部7bである。この余裕小位置合わせ部7aは、余裕大位置合わせ部7bよりも被係合部71の切り欠き幅が狭くなっている。
正極バスバー40はZ方向から見た面積が、負極バスバー41よりも大きい。正極バスバー40は、一方の余裕小位置合わせ部7aと余裕大位置合わせ部7bとの間から、繋ぎ部602側へ向かうと共に繋ぎ部602を超す位置まで延設されている。そして、正極バスバー40は、X方向から見た形状がクランク形状となるように、積層体100側へ屈曲している。この延設側の端部に、後述するスリット部400が形成されている。
かかる形状を有する正極バスバー40は、繋ぎ部602(図3参照)を、パワー端子3の突出側から覆っている。
図5に示すごとく、負極バスバー41には、負極パワー端子31と接続するためのスリット部400が形成されている。また、負極バスバー41の一端を載置する台座60には、図示しないコンデンサの端子を固定するためのコンデンサ接続用ナット8が、座面65に開口した状態で埋設されている。また、負極バスバー41には、コンデンサ接続用ナット8に対応する位置に貫通孔80を形成してある。コンデンサの端子に設けた挿通孔と負極バスバー41の貫通孔80に、図示しない雄螺子を挿通し、コンデンサ接続用ナット8に螺合することにより、コンデンサの端子を負極バスバー41と共締めし、これらを電気的に接続している。
同様に、正極バスバー40(図3参照)の一端を載置する台座60には、図示しないコンデンサの端子を固定するためのコンデンサ接続用ナット8が、座面65に開口した状態で埋設されている。また、正極バスバー40には、コンデンサ接続用ナット8に対応する位置に貫通孔81を形成してある。コンデンサの端子に設けた挿通孔と正極バスバー40の貫通孔81に、図示しない雄螺子を挿通し、コンデンサ接続用ナット8に螺合することにより、コンデンサの端子を正極バスバー40と共締めし、これらを電気的に接続している。
図6に示すごとく、負極バスバー41を台座60に載置する工程を行なう際には、全ての位置合わせ部7を同時に係合させるのではなく、4箇所の位置合わせ部7のうち、余裕小位置合わせ部7aを先ず係合させる。すなわち、図6に示すごとく、負極バスバー41を台座60に対して斜め方向から組み付けて、負極バスバー41の一方の側部401に形成された、切り欠き幅の狭い被係合部71aを係合部70aに係合させる。同時に、一方の側部401に形成された余裕大位置合わせ部7bを係合させる。
そして図7に示すごとく、この一方の側部401に形成された位置合わせ部7a,7bを中心にして負極バスバー41を回転することにより、他方の側部402を台座60に接近させる。そして、この他方の側部402に形成された2箇所の被係合部71bを台座60の係合部70bに係合させる。
負極バスバー41を台座60に載置すると、図1に示すごとく、負極パワー端子31がスリット400に挿入される。この負極パワー端子31の端面310を負極バスバー41の主面と面一にし、溶接工程を行うことにより、負極パワー端子31と負極バスバー41とを接続する。
次に、電力変換装置1の回路図を図8に示す。同図に示すごとく、本例の電力変換装置1は、複数個の半導体モジュール2により構成されている。個々の半導体モジュール2は、スイッチング素子20(IGBT素子)とフリーホイールダイオード22とを備える。また、全てのハイサイド側の半導体モジュール2の正極パワー端子30に正極バスバー40が接続されており、全てのローサイド側の半導体モジュール2の負極パワー端子31に負極バスバー41が接続されている。そして、交流バスバー42は三相交流モータ13に接続されている。
また、この電力変換回路1は車両に搭載されている。スイッチング素子20のスイッチング動作によって直流電源12の電力を交流に変換し、三相交流モータ13を駆動して、車両を走行させる。
なお、本例では、冷媒流路15を内部に有する複数の冷却チューブ10と、複数の半導体モジュール2とを積層して積層体100を構成したが、必ずしも冷媒流路15を冷却チューブ10によって構成しなくてもよい。たとえば、図9に示すごとく、半導体素子を内蔵した半導体モジュール2の本体部21を、積層方向(X方向)に直交する方向から間に空間を設けつつ囲むと共に、本体部21よりも積層方向(X方向)の幅の大きい枠部29を本体部21と一体に備えた冷却器一体型半導体モジュール200を積層することで、半導体モジュール2と冷媒流路15とが積層される構造にしてもよい。
次に、本発明の作用効果について説明する。
本例の電力変換装置1は、図3、図4に示すごとく、交流バスバー群51を絶縁樹脂6で封止し、その絶縁樹脂6で台座60を形成するとともに、絶縁樹脂6で封止されていない直流バスバー群50をこの台座60に載置した。
このようにすると、交流バスバー群51のみ絶縁樹脂6で封止すればよく、直流バスバー群50は絶縁樹脂6で封止しなくてすむ。そのため、絶縁樹脂6の使用量、樹脂成形型数、成形工程を減らすことができ、製造コストを下げることが可能となる。
すなわち、本例によると、絶縁樹脂6によって交流バスバー群51に含まれる複数の交流バスバー42を互いに絶縁することができ、この絶縁樹脂6の表面に形成した台座60を利用して、直流バスバー群50に含まれる正極バスバー40及び負極バスバー41をも絶縁することができる。これにより、全てのバスバー4を少ない樹脂量で絶縁することが可能になる。
また、本例では、図1、図2に示すごとく、直流バスバー群50を絶縁樹脂6で封止するのではなく、交流バスバー群51を絶縁樹脂6で封止している。
このようにすると、電力変換装置1を製造しやすくなる。すなわち、正極バスバー40または負極バスバー41は複数のパワー端子3に共通して接続するため、金属板の側部にパワー端子3接続用のスリットを設けた簡単な形状にする場合が多いのに対し、交流バスバー42は個々のパワー端子3に個別に接続するため複雑な形状になる場合が多い。この複雑な形状の交流バスバー42からなる交流バスバー群51を絶縁樹脂6で封止し、一個の部品にすれば、取り扱いが簡単になる。そのため、電力変換装置1を製造する際に交流バスバー群51の組付性を向上させることができる。
また、上記構成にすると、電力変換装置1を構成するために必要な部品の数を少なくすることができる。すなわち、直流バスバー群50は正極バスバー40と負極バスバー41の2個のバスバー4からなるのに対し、交流バスバー群51は、三相交流電力を出力する場合には3個の交流バスバー42を必要とする。そのため、バスバー4の数が多い交流バスバー群51を絶縁樹脂6で封止して一個の部品にする方が、直流バスバー群50を絶縁樹脂6で封止する場合よりも部品点数を少なくすることができる。
また、図4、図5に示すごとく、絶縁樹脂6は、直流バスバー群50に形成された被係合部71に係合する係合部70を有し、係合部70と被係合部71とが係合することにより、交流バスバー群51の、台座60上における位置合わせができるよう構成されている。
このようにすると、図6、図7に示すごとく、正極バスバー40および負極バスバー41を台座60に載置する際に、位置合わせ作業を容易に行うことが可能になる。そのため、電力変換装置1を製造する作業者の負担を減らすことができる。
また、図4に示すごとく、電力変換装置1には位置合わせ部7が複数箇所形成されている。この複数箇所の位置合わせ部7のうち、一部の位置合わせ部は余裕小位置合わせ部7aであり、他の位置合わせ部7は、余裕大位置合わせ部7bである。
このようにすると、図6、図7に示すごとく、直流バスバー群50を台座60に載置する工程を容易に行うことが可能になる。すなわち、上述したように、負極バスバー41を台座60に載置する際には、作業者は、全ての位置合わせ部7を一度に係合させるのではなく、余裕小位置合わせ部7aを先ず係合させる。これにより、負極バスバー41を台座に対して精確に位置合わせすることができる。また、余裕大位置合わせ部7bは係合部70bと被係合部71bのクリアランスが相対的に大きいため、一旦、余裕小位置合わせ部7aを係合させてしまえば、負極バスバー41の他方の側部402に形成されている被係合部71bは、係合部70bに容易に係合させることができる。
また、図4に示すごとく、正極バスバー40も余裕小位置合わせ部7aと余裕大位置合わせ部7bとを有しており、負極バスバー41と同様の作用効果を奏する。
以上のごとく、本例によれば、より低コストで製造できる電力変換装置を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図11〜図14、図16に示すごとく、ボルト85及びナット86を用いて、直流バスバー群50を絶縁樹脂6に固定した例である。図12、図16に示すごとく、本例では、他方のバスバー群としての直流バスバー群50を構成する正極バスバー40及び負極バスバー41は、板厚方向へ貫通した貫通孔87を有する。また、図11に示すごとく、絶縁樹脂6には、台座60に開口した複数のナット86が、貫通孔87に対応する位置にインサートされている。そして、ボルト85を貫通孔87に挿入すると共にナット86に螺合させることにより、他方のバスバー群(直流バスバー群50)を絶縁樹脂6に固定してある。
図10に示すごとく、本例の電力変換装置1は、実施例1と同様に、半導体モジュール2と、冷媒流路15(冷却チューブ10)とを積層した積層体100を備える。この積層体100は、平面視が略矩形状のフレーム17内に配置されている。フレーム17内には、積層方向(X方向)における一端側に、ばね部材16が設けられている。このばね部材16を使って、積層体100を積層方向の他端側におけるフレーム17の内面17bに向けて押圧している。これにより、半導体モジュール2と冷却チューブ10との接触圧を維持しながら、積層体100をフレーム17内に固定している。また、上記冷却チューブ10aと、ばね部材16との間には、冷却チューブ10aが凹むことを防止するための補強板14が介在している。
なお、積層体100に対する上記ばね部材16の配置は、上述した配置と逆でもよい。すなわち、バネ部材16を、一対のパイプ18を接続した冷却チューブ10b側に配置し、積層体100を積層方向(X方向)の他端側におけるフレーム17の内面17cに向けて押圧するよう構成してもよい。この場合、一対のパイプ18の間において、補強板14が冷却チューブ10bに接触配置され、補強板14とフレーム17の内面17bとの間にばね部材16が配置される構成となる。
また、X方向における他端に位置する冷却チューブ10bには、一対のパイプ18が取り付けられている。一方のパイプ18aから冷媒を導入すると、冷媒は全ての冷却チューブ10内に分配されて流れ、他方のパイプ18bから導出される。これにより、冷却チューブ10の間に挟持された半導体モジュール2を冷却している。
このように積層体100を内側に配設したフレーム17には、図11、図13に示すごとく、一方のバスバー群である交流バスバー群51の一部を封止した絶縁樹脂6が固定されている。絶縁樹脂6は、フレーム17における半導体モジュール2のパワー端子3が突出した側の端面17aに固定されている。
絶縁樹脂6は平面視が略矩形枠状であり、実施例1と同様に、3本の交流バスバー42の中間部425を封止する封止部601と、一対の台座形成部606と、繋ぎ部602とを備える封止体600を構成している。絶縁樹脂6は、3個の締結部材19によってフレーム17に固定されている。すなわち、締結部材19として、第1締結部材19aと、第2締結部材19bと、第3締結部材19cとがある。第1締結部材19aは、封止部601におけるパイプ18とは反対側へ、他方の台座60bよりも外方へ突出形成されたフランジ部67において、絶縁樹脂6をフレーム17に固定している。第2締結部材19bは、一方の台座形成部606と封止部601の交点付近に設けられている。また、第3締結部材19cは、一方の台座形成部606における封止部601とは反対側へ、繋ぎ部602よりも外方へ突出形成されたフランジ部68に設けられている。
台座形成部606に設けられた台座60には、直流バスバー群50を載置するための座面65が形成されている。座面65には、正極バスバー40を載置するための正極座面65aと、負極バスバー41を載置するための負極座面65bとがある。正極座面65aと負極座面65bとの間には溝部69が形成されている。
絶縁樹脂6におけるパイプ18側の台座60aとパイプ18とは反対側の台座60bには、それぞれ2個ずつ、直流バスバー群50を固定するためのナット86がインサートされている。すなわち、一方の台座60aに形成された正極座面65aと負極座面65bと、他方の台座60bに形成された正極座面65aと負極座面65bとに、それぞれナット86が開口するように配されている。
図16に示すごとく、それぞれのナット86の端面(ナット端面860)は、台座60の座面65よりも正極バスバー40、負極バスバー41側に突出している。本例では、ナット86として袋ナットを使用している。
また、一方の台座60aの正極座面65aと負極座面65bには、溝部69を挟んで相対向する位置に、一対のコンデンサ接続用ナット8が、座面65に露出した状態でインサートされている。一対のコンデンサ接続用ナット8は、一方の台座60aにインサートされた直流バスバー群50用の2つのナット86の間に配置されている。
図11に示すごとく、絶縁樹脂6は台座60から座面65に垂直に突出したピン状の係合部70を4つ備える。直流バスバー群50に形成した後述する被係合部71(図15参照)を、係合部70に係合させることにより、直流バスバー50の位置合わせができるようになっている。
係合部70には、一方の台座60aの負極座面65bに形成された第1係合部70aと、他方の台座60bの負極座面65bに形成された第2係合部70bと、一方の台座60aの正極座面65aに形成された第3係合部70cと、他方の台座60bの正極座面65aに形成された第4係合部70dとがある。これら第1係合部70aと、第2係合部70bと、第3係合部70cと、第4係合部70dとは、長辺がX方向に平行な長方形の頂点を占める位置に、それぞれ設けられている。
図12、図15に示すごとく、正極バスバー40と負極バスバー41とは、同一形状である。すなわち本例では、同一形状の2個の直流バスバー49を、その一方を他方に対してZ方向を軸に180°回転させた状態で台座60上に載置している。これにより、一方の直流バスバー49を正極バスバー40とし、他方の直流バスバー49を負極バスバー41としている。なお、後述する貫通孔87及び被係合部71の形成位置や大きさ、形状等も含めて、2個の直流バスバー49は同一形状である。
図15に示すごとく、直流バスバー49は、平板状部分491と、該平板状部分491に直交すると共に平板状部分491に連続した複数の直流用端子接続部492とを備える。平板状部分491には、ボルト85を挿入するための4個の貫通孔87と、上記係合部70が係合する2個の被係合部71とが、それぞれ板厚方向に貫通形成されている。貫通孔87には、第1貫通孔87aと、第2貫通孔87bと、第3貫通孔87cと、第4貫通孔87dとがある。これら4個の貫通孔87a〜87dは、平板状部分491の四隅にそれぞれ形成されている。
直流用端子接続部492は、金属板の側部に所定形状の切り込みを入れ、その側部を直角に折り曲げて形成したものである。直流用端子接続部492の主面492aは、平板状部分491の主面491aに直交し、X方向に直交している。そして、複数の直流用端子接続部492は、積層方向(X方向)に互いに重なるように配置されている。X方向に隣り合う直流用端子接続部492の間隔Dは、X方向における直流用端子接続部492の幅W1よりも大きい。また、図14に示すごとく、X方向に隣り合う直流用端子接続部492の間隔Dは、X方向におけるパワー端子3の幅W2よりも大きい。
なお、上記主面492a,491aとは、直流用端子接続部492または平板状部分491の外形を構成する複数の面のうち、最も面積が大きい面を意味する。
図15、図17に示すごとく、直流用端子接続部492は、平板状部分491からY方向に突出する突部493と、該突部493に繋がる湾曲部494と、該湾曲部494に繋がりY方向に延出する延出部495と、該延出部495に設けられ、Z方向におけるパワー端子3の先端側へ向かうほどY方向の幅が次第に狭くなる山状部496とを備える。山状部496の頂部には、Z方向に直交する平端面496aが形成されている。
このように構成された直流バスバー49を2本用意し、その1本を正極バスバー40として用い、他の1本を負極バスバー41として用いている。そして、両者は、直流用端子接続部492がY方向において反対側を向くように、絶縁樹脂6における台座60に載置されている。
図12に示すごとく、本例では、正極バスバー40の第2貫通孔87bと第3貫通孔87cとにそれぞれボルト85を挿入し、該ボルト85を、各貫通孔87の形成位置にそれぞれ対応する位置において台座60にインサートされたナット86(図11参照)に螺合することにより、正極バスバー40を絶縁樹脂6に固定している。この状態において、図12に示すごとく、正極バスバー40の第4貫通孔87dは、正極座面65aに形成したコンデンサ接続用ナット8上に開口している。
また、負極バスバー41の第1貫通孔87aと第4貫通孔87dとにそれぞれボルト85を挿入し、該ボルト85を、各貫通孔87の形成位置にそれぞれ対応する位置において台座60にインサートされたナット86(図11参照)に螺合することにより、負極バスバー41を絶縁樹脂6に固定している。この状態において、図12に示すごとく、負極バスバー41の第3貫通孔87cは、負極座面65bに形成したコンデンサ接続用ナット8上に開口している。
正極バスバー40の2つの被係合部71は、絶縁樹脂6に設けた第3係合部70c(図11参照)と第4係合部70dとにそれぞれ係合している。また、負極バスバー41の2つの被係合部71は、絶縁樹脂6に設けた第1係合部70a(図11参照)と第2係合部70bとにそれぞれ係合している。被係合部71は、円形の穴形状に形成されており、
円柱形状の係合部70を嵌入させている。
図12、図13に示すごとく、本例の電力変換装置1は、正極バスバー40の電圧を測定するための電圧検出用ワイヤー11を備える。電圧検出用ワイヤー11の一端は、正極バスバー40の第2貫通孔87bに挿入したボルト85によって、正極バスバー40と共締めされている。また、電圧検出用ワイヤー11の他端は、制御回路基板25に接続され、該制御回路基板25上の電圧検出部に電気的に接続されている。電圧検出部は、正極バスバー40の電圧を検出し、その検出値を、半導体モジュール2の制御に利用している。
次に、本例の電力変換装置1の製造方法について説明する。まず、図10に示すごとく、フレーム17内に積層体100を配置する。そして、積層体100における積層方向の一端の冷却チューブ10aとフレーム17の内面17cとの間に、これら補強板14と共にばね部材16を配置する。そして、ばね部材16を圧縮して弾性変形させながら、ばね部材16によって積層体100を内面17bに向かって押圧する。その後、ばね部材16の両端部とフレーム17の内面17cとの間に円柱状のピン160を挿入配置する。次いで、ばね部材16への圧縮力を解除する。このとき、ばね部材16の両端部が一対のピン160に支承され、ピン160はフレーム17の内面17cに支承される。
これにより、ばね部材16の復元力が所定量作用したままの状態で、ばね部材16がフレーム17の内面17cと積層体100との間に、ピン160及び補強板14を介在させながら配置されることになる。その結果、ばね部材16が積層体100をフレーム17の内面17bに向けて押圧した状態が維持される。これにより、半導体モジュール2と冷却チューブ10との間の高い接触圧を維持した状態で、積層体100をフレーム17内に固定する。
次に、図11に示すごとく、フレーム17の、パワー端子3突出側の端面17aに、交流バスバー群51を封止した絶縁樹脂6を載置し、締結部材19a〜19cを使って絶縁樹脂6をフレーム17に固定する。このとき、交流バスバー42の端子接続部421と交流パワー端子32とを、互いの主面において重ねる。また、交流バスバー42の端子接続部421と交流パワー端子32とを溶接する。
その後、図12に示すごとく、正極バスバー40を台座60に接近させ、X方向に隣り合う正極パワー端子30の間に直流用端子接続部492を入れると共に、正極バスバー40を台座6上に載置する。その後、正極バスバー40を台座60上で動かし、正極バスバー40に形成した被係合部71に係合部70を係合させる。これにより、正極バスバー40の位置決めを行う。
このとき、正極バスバー40は、絶縁樹脂6の台座60の座面65には直接接触せず、該座面65よりも突出したナット86のナット端面860に当接する。
次いで、正極バスバー40の第2貫通孔87bと第3貫通孔87cとにそれぞれボルト85を挿入し、ナット86に螺合することにより、各貫通孔87の周囲において、ボルト85とナット86との間に正極バスバー40を挟持して締結した状態とし、正極バスバー40を絶縁樹脂6に固定する。この際、第2貫通孔87bに挿入したボルト85を使って、電圧検出用ワイヤー11の一端を、正極バスバー40と共締めする。
正極バスバー40を固定、すなわち位置決めした状態では、正極パワー端子30の主面と、直流用端子接続部492の主面とが密着すると共に、正極パワー端子30の端面30aと、直流用端子接続部492の平端面496a(図17参照)が面一になる。この状態で、端面30aと平端面496aとに溶接工程を行うことにより、正極パワー端子30と直流用端子接続部492とを接続する。
同様にして、負極バスバー41も台座60上に載置し、ボルト85及びナット86を使って絶縁樹脂6に固定すると共に、負極バスバー41の直流用端子接続部492を負極パワー端子31に溶接する。
次いで、コンデンサ(図示しない)の端子を、正極バスバー40の第4貫通孔87d上および負極バスバー41の第3貫通孔87c上に載置すると共に、コンデンサ接続用ボルト(図示しない)を貫通孔87c、87dに挿入し、コンデンサ接続用ナット8に螺合する。これにより、正極バスバー40及び負極バスバー41と、コンデンサとを電気的に接続する。
その他は、実施例1と同様である。
次に、本例の作用効果について説明する。
本例では、図12に示すごとく、他方のバスバー群(直流バスバー群50)に形成した貫通孔87にボルト85を挿入し、絶縁樹脂6にインサートしたナット86に螺合することにより、直流バスバー群50を絶縁樹脂6に固定した。
このようにすると、ボルト85とナット86を用いることにより、直流バスバー49を絶縁樹脂6にしっかりと固定することができる。そのため、車両等に搭載される場合等、振動が発生しやすい環境で電力変換装置1を使用する場合でも、直流バスバー49とパワー端子3との接続部に、振動によるストレスが加わりにくくなる。例えば、パワー端子3と直流バスバー49とを互いに溶接した構成において、その溶接部に振動によるストレスが加わることを抑制することができ、溶接部にクラック等が発生することを抑制することができる。そのため、電力変換装置1の信頼性を向上できる。
また、本例では、正極バスバー40及び負極バスバー41を、ボルト85とナット86を使ってそれぞれ複数箇所で絶縁樹脂6に固定している。そのため、これら正極バスバー40及び負極バスバー41の耐振性を高めることができる。したがって、直流バスバー49とパワー端子3との接続部に振動ストレスがより加わりにくくなり、電力変換装置1の信頼性をより向上できる。
また、図16に示すごとく、ナット86は、絶縁樹脂6の台座60の座面65よりも突出したナット端面860を有する。このナット端面860が、他方のバスバー群50に当接している。
このようにすると、ボルト85とナット86とによって直流バスバー49を挟持した状態で台座60に直流バスバー49を締結固定することができるため、ボルト85が緩みにくくなる。すなわち、仮に図20に示すごとく、ナット端面860が、絶縁樹脂6の台座60の座面65から突出していなかったとすると、直流バスバー49が座面65に密着し、直流バスバー49とナット端面860との間に隙間d2ができてしまう。そのため、振動を受けた場合等にボルト85が緩みやすくなる。しかしながら図16に示すごとく、台座60の座面65からナット端面860が突出して、直流バスバー49とナット端面860との間の隙間を無くすことにより、ボルト85とナット86との間に直流バスバー49を挟持した状態で固定することができる。そのため、ボルト85を強固に締結することが可能になり、ボルト85が緩みにくくなる。
また、本例では図12、図13に示すごとく、正極バスバー40を絶縁樹脂6に固定するボルト85によって、電圧検出用ワイヤー11の一端を共締めしている。
このようにすると、電圧検出用ワイヤー11を固定するためのボルト及びナットと、正極バスバー40を絶縁樹脂6に固定するためのボルト85及びナット86とを兼用することができる。そのため、電圧検出用ワイヤー11を固定するためのボルト及びナットを別途設ける必要がなくなり、ボルト及びナットの使用数を減らすことができる。そのため、電力変換装置1の製造コストを低減できる。
また、本例では図12に示すごとく、正極バスバー40と負極バスバー41とは、同一形状である。
このようにすると、同一形状の直流バスバー49を正極バスバー40にも負極バスバー41にも使用できるため、使用する部品の種類を減らすことができる。そのため、コストを低減することができると共に、組み付け工程の容易化を図ることができる。
また、本例では図15に示すごとく、X方向に隣り合う複数の直流用端子接続部492の間の間隔Dは、X方向における直流用端子接続部492の幅W1よりも大きい。また、図12に示すごとく、正極バスバー40及び負極バスバー41は、被係合部71をそれぞれ2個備える。被係合部71は、係合部70を嵌入させるように孔形状に形成されている。
この場合には、正極バスバー40又は負極バスバー41をパワー端子3に接続する工程を容易に行うことができる。すなわち、上述のように、X方向に隣り合う複数の直流用端子接続部492の間の間隔Dを大きくすれば、直流バスバー49を精確に位置合わせしなくても、X方向に隣り合うパワー端子3の間に直流用端子接続部492を容易に入れ、直流バスバー49を台座60に載置することができる。そして、台座60に載置した後で、直流バスバー49を台座60上で動かし、係合部70に被係合部71を係合させて、位置合わせ作業を行うことができる。それゆえ、正極バスバー40及び負極バスバー41を絶縁樹脂に容易に組み付けることができる。
このように、直流バスバー49を台座60に載置した後で位置合わせできるため、被係合部71を穴形状としても、被係合部71に係合部70を嵌入させる作業も困難でなくなる。これにより、穴形状の被係合部71を用いることが可能となり、その結果、被係合部71を各直流バスバー49ごとに2個ずつとすることができる。そのため、位置合わせ作業を容易に行うことが可能になる。
その他、実施例1と同様の作用効果を備える。
比較例1
本例は、バスバー4の構成を変更した例である。図18に示すごとく、本例では、正極バスバー40と負極バスバー41とからなる直流バスバー群50の一部を絶縁樹脂6で封止し、この絶縁樹脂6によって台座60を形成し、絶縁樹脂6で封止していない交流バスバー群51を台座60に載置して固定した。
図18に示すごとく、正極バスバー40と負極バスバー41には、側部にスリット400が形成されている。このスリット400に、図示しない正極パワー端子および負極パワー端子が挿入され、溶接される。正極バスバー40と負極バスバー41は、互いのスリット400が向かい合う状態で、絶縁樹脂6にモールドされている。そして、正極パワー端子30および負極パワー端子31の間に、交流バスバー42の端子接続部421が配置されている。
一方、絶縁樹脂6は、側部封止部604と接続部603とからなる。側部封止部604は、正極バスバー40及び負極バスバー41の一方の端部と他方の端部とを封止するとともに、これら正極バスバー40と負極バスバー41との間を繋いで一体化している。また、接続部603は、一方の側部封止部604aと他方の側部封止部604bを接続している。これら側部封止部604及び接続部603の上に台座60が形成されている。
交流バスバー42は、外部機器に接続するための外部接続部420と、図示しない交流パワー端子32に接続するための端子接続部421とを備える。上述した接続部603の上に、端子接続部421の一端が載置されている。また、側部封止部604に形成された台座60上に、外部接続部420が載置されている。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例の作用効果について説明する。
本例では、直流バスバー群50の一部のみ絶縁樹脂6で封止すればよく、交流バスバー群51は絶縁樹脂6で封止する必要がない。そのため、絶縁樹脂6の使用量を少なくすることが可能である。また、絶縁樹脂6からなる台座60に交流バスバー群51を載置することができるため、バスバー群5の位置関係のバリエーションが増え、設計自由度を高めることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を奏する。
1 電力変換装置
2 半導体モジュール
3 パワー端子
30 正極パワー端子
31 負極パワー端子
32 交流パワー端子
4 バスバー
40 正極バスバー
41 負極バスバー
42 交流バスバー
50 直流バスバー群
51 交流バスバー群
6 絶縁樹脂
60 台座

Claims (8)

  1. 電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部を有し、該スイッチング素子に導通するパワー端子が上記本体部から突出した複数の半導体モジュールと、
    上記パワー端子が接続される複数のバスバーとを備え、
    複数の上記パワー端子には、直流電源の正極に電気的に接続される上記パワー端子である正極パワー端子と、上記直流電源の負極に電気的に接続される上記パワー端子である負極パワー端子と、交流負荷に電気的に接続される上記パワー端子である交流パワー端子とがあり、
    上記複数のバスバーには、上記正極パワー端子に接続した正極バスバーと、上記負極パワー端子に接続した負極バスバーと、上記交流パワー端子に接続した複数の交流バスバーとがあり、
    上記正極バスバーと上記負極バスバーとからなる直流バスバー群と、上記複数の交流バスバーからなる交流バスバー群とのうち、いずれか一方のバスバー群は絶縁樹脂で一部が封止されており、他方のバスバー群は上記絶縁樹脂で封止されておらず、
    上記一方のバスバー群を封止する上記絶縁樹脂には台座が形成され、該台座の座面に上記他方のバスバー群を載置してあり、
    上記一方のバスバー群は上記交流バスバー群であり、上記他方のバスバー群は上記直流バスバー群であり、
    上記他方のバスバー群を構成する上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、板厚方向へ貫通した貫通孔を有し、上記絶縁樹脂には上記台座の上記座面に開口した複数のナットが上記貫通孔に対応する位置にインサートされており、ボルトを上記貫通孔に挿入すると共に上記ナットに螺合させることにより、上記他方のバスバー群を上記絶縁樹脂に固定してあることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項に記載の電力変換装置において、上記正極バスバーと上記負極バスバーには、それぞれ複数の上記貫通孔が形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項又は請求項に記載の電力変換装置において、上記ナットは、上記絶縁樹脂の上記台座の上記座面よりも突出したナット端面を有し、該ナット端面が、上記他方のバスバー群に当接していることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項〜請求項のいずれか1項に記載の電力変換装置において、上記正極バスバーには、該正極バスバーの電圧を検出するための電圧検出用ワイヤーが電気的に接続しており、上記正極バスバーを上記絶縁樹脂に固定する上記ボルトによって、上記電圧検出用ワイヤーの一端を共締めしていることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項〜請求項のいずれか1項に記載の電力変換装置において、上記他方のバスバー群を構成する上記正極バスバーと上記負極バスバーとは、同一形状であることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項〜請求項のいずれか1項に記載の電力変換装置において、上記絶縁樹脂は、上記他方のバスバー群に形成された被係合部に係合する係合部を有し、該係合部と上記被係合部とが係合することにより、上記他方のバスバー群の、上記台座上における位置合わせができるよう構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項に記載の電力変換装置において、上記複数の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷媒が流れる冷媒流路とが積層して積層体を構成しており、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記積層体の積層方向に配列した複数の上記半導体モジュールの上記パワー端子にそれぞれ接続するための複数の直流用端子接続部を備え、上記積層方向に隣り合う上記複数の直流用端子接続部の間の間隔は、上記積層方向における上記直流用端子接続部の幅よりも大きく、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記被係合部をそれぞれ2個備え、該被係合部は、上記係合部を嵌入させるように穴形状に形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項に記載の電力変換装置において、上記係合部と上記被係合部との対からなる位置合わせ部が複数箇所形成されており、該複数箇所の位置合わせ部のうち、一部の上記位置合わせ部は、上記係合部と上記被係合部とのクリアランスが相対的に小さい余裕小位置合わせ部であり、他の上記位置合わせ部は、上記係合部と上記被係合部との上記クリアランスが相対的に大きい余裕大位置合わせ部であることを特徴とする電力変換装置。
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