JP5024169B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の半導体モジュールと複数の冷却管とを積層した積層体と、上記複数の半導体モジュールの電極端子に接続されるバスバーを樹脂モールドしたバスバアッセンブリと、上記複数の半導体モジュールの信号端子に接続される制御回路基板とを有する電力変換装置に関する。
従来より、半導体素子を内蔵した複数の半導体モジュールを用いたインバータ等の電力変換装置がある。かかる電力変換装置は、特に、自動車の駆動用モータ等の駆動に用いられる場合などには、大電流が流れて半導体モジュールが大きく発熱する。そこで、図16に示すごとく、半導体モジュール2を冷却するための冷却管3を、半導体モジュール2と共に積層した構成がとられることがある(特許文献1)。
そして、半導体モジュール2に形成された電極端子21と信号端子22とは、それぞれ冷却管3との積層方向に直交する方向であって、互いに反対方向に突出している。電極端子21には、電源又はモータと接続されるバスバー53が接続され、信号端子22には、半導体モジュール2を制御する制御回路基板6が接続されている。
すなわち、電力変換装置9は、複数の半導体モジュール2と複数の冷却管3との積層体4が、上記バスバー53を樹脂モールドしてなるバスバアッセンブリ5と、上記制御回路基板6とによって挟み込まれた状態に構成されている。
特開2005−73374号公報
上記従来の電力変換装置9においては、バスバアッセンブリ5や制御回路基板6が、予め設計された電力変換装置9のケース(図示略)内の所定の位置に固定される。すなわち、バスバアッセンブリ5や制御回路基板6は、ケースを基準として位置が決まることとなる。
一方、積層体4も、積層方向の一端をケースの所定の位置に当接させながら積層方向に圧縮した状態で配設される。
それ故、ケース10に対する積層体4、バスバアッセンブリ5、及び制御回路基板6の位置決めのされ方によっては、積層体4における半導体モジュール2の電極端子21及び信号端子22と、バスバー53の端子や制御回路基板6のスルーホール63との位置がずれることとなるおそれがある。その結果、積層体4とバスバアッセンブリ5及び制御回路基板6との組み付けが困難となり、また、組み付けができたとしても、半導体モジュール2の電極端子21や信号端子22の歪みが大きくなってしまい、場合によっては接続信頼性の低下を招くおそれがある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、組み付け性及び接続信頼性に優れた電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明は、半導体素子を内蔵する複数の半導体モジュールとこれを冷却する複数の冷却管とを積層した積層体と、上記複数の半導体モジュールの電極端子に接続されるバスバーを樹脂モールドしたバスバアッセンブリと、上記複数の半導体モジュールの信号端子に接続される制御回路基板とを有する電力変換装置であって、
上記複数の冷却管のうちの少なくとも一つには、上記バスバアッセンブリ側に突出した第1突起部が形成され、
上記複数の冷却管のうちの少なくとも一つには、上記制御回路基板側に突出した第2突起部が形成され、
上記バスバアッセンブリには、上記第1突起部を嵌合する第1嵌合部が形成され、
上記制御回路基板には、上記第2突起部を嵌合する第2嵌合部が形成されており、
上記第1突起部を上記第1嵌合部に嵌合させることにより、上記積層体と上記バスバアッセンブリとを位置決めし、
上記第2突起部を上記第2嵌合部に嵌合させることにより、上記積層体と上記制御回路基板とを位置決めしてなることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記電力変換装置は、上記第1突起部を上記第1嵌合部に嵌合させることにより、上記積層体と上記バスバアッセンブリとを位置決めし、上記第2突起部を上記第2嵌合部に嵌合させることにより、上記積層体と上記制御回路基板とを位置決めしてなる。したがって、バスバアッセンブリ及び制御回路基板は、ケースを基準とするのではなく、積層体を基準として位置決めされることとなる。
それゆえ、積層体における半導体モジュールの電極端子とバスバーの端子(バスバ端子)との位置、及び信号端子と制御回路基板のスルーホール等との位置が大きくずれることを防ぐことができる。その結果、積層体とバスバアッセンブリ及び制御回路基板との組み付けが容易となり、また、組み付け後においても、半導体モジュールの電極端子や信号端子の歪みを抑制することができ、接続信頼性を向上させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、組み付け性及び接続信頼性に優れた電力変換装置を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記複数の冷却管のうちの積層方向の中央の冷却管には、上記第1突起部が形成されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、積層体におけるすべての半導体モジュールの電極端子と、それぞれに対応するバスバーの端子(バスバ端子)との間のずれを、小さくすることができる。すなわち、積層体は、電力変換装置に組み付けられる際に、積層方向に圧縮される。このとき、積層方向の一方の端部に配された冷却管を基準とすると、他方の端部に最も近い半導体モジュールの位置がバスバ端子からずれやすくなる。これに対して、積層方向の中央の冷却管に第1突起部を設け、これを基準とすることにより、積層方向の両端部に配される半導体モジュールとバスバ端子とのずれを小さくすることができる。
また、上記複数の冷却管のうちの積層方向の中央の冷却管には、上記第2突起部が形成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、積層体におけるすべての半導体モジュールの電極端子と、それぞれ対応する制御回路基板のスルーホール等の端子との間のずれを、小さくすることができる。すなわち、積層体は、電力変換装置に組み付けられる際に、積層方向に圧縮される。このとき、積層方向の一方の端部に配された冷却管を基準とすると、他方の端部に最も近い半導体モジュールの位置が制御回路基板の端子からずれやすくなる。これに対して、積層方向の中央の冷却管に第1突起部を設け、これを基準とすることにより、積層方向の両端部に配される半導体モジュールと制御回路基板の端子とのずれを小さくすることができる。
また、上記第1突起部と記第2突起部とは、同一の上記冷却管に形成されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、組み付け性に一層優れた電力変換装置を得ることができる。
また、上記第1突起部は、複数形成されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、一層効果的に積層体とバスバアッセンブリとの位置決めを行うことができる。
また、上記第2突起部は、複数形成されていることが好ましい(請求項6)。
この場合には、一層効果的に積層体と制御回路基板との位置決めを行うことができる。
また、上記第1嵌合部には、上記第1突起部の突出方向と直交する方向から該第1突起部に圧接する嵌合部側凸部が形成されていることが好ましい(請求項7)。
この場合には、上記第1突起部を上記第1嵌合部に嵌入させやすく、かつ、上記第1突起部と上記第1嵌合部との位置を正確に決めることができる。これにより、積層体とバスバアッセンブリとの位置決めをより容易かつ正確に行うことができる。
また、上記第1突起部には、上記第1突起部の突出方向と直交する方向から上記第1嵌合部の内壁に圧接する突起部側凸部が形成されていることが好ましい(請求項8)。
この場合にも、上記第1突起部を上記第1嵌合部に嵌入させやすく、かつ、上記第1突起部と上記第1嵌合部との位置を正確に決めることができる。これにより、積層体とバスバアッセンブリとの位置決めをより容易かつ正確に行うことができる。
また、上記第1嵌合部の内壁には、上記突起部側凸部を当接させる嵌合部側凹部が形成されていることが好ましい(請求項9)。
この場合には、上記突起部側凸部が上記嵌合部側凹部に当接することにより、第1嵌合部に第1突起部が安定して嵌合されることとなる。これにより、積層体とバスバアッセンブリとの位置決めをより一層正確に行うことができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図5を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1〜図3に示すごとく、半導体素子を内蔵する複数の半導体モジュール2とこれを冷却する複数の冷却管3とを積層した積層体4と、複数の半導体モジュール2の電極端子21に接続されるバスバーを樹脂モールドしたバスバアッセンブリ5と、複数の半導体モジュール2の信号端子22に接続される制御回路基板6とを有する。
複数の冷却管3のうちの少なくとも一つには、バスバアッセンブリ5側に突出した第1突起部31が形成されている。また、複数の冷却管のうちの少なくとも一つには、制御回路基板6側に突出した第2突起部32が形成されている。
本例においては、複数の冷却管3のうちの積層方向の中央の冷却管3に、第1突起部31及び第2突起部32が形成されている。すなわち、第1突起部31と第2突起部32とは、同一の冷却管3に形成されている。
バスバアッセンブリ5には、第1突起部31を嵌合する第1嵌合部51が形成されている。また、制御回路基板6には、第2突起部32を嵌合する第2嵌合部61が形成されている。
そして、第1突起部31を第1嵌合部51に嵌合させることにより、積層体4とバスバアッセンブリ5とを位置決めし、第2突起部32を第2嵌合部61に嵌合させることにより、積層体4と制御回路基板6とを位置決めしている。
積層体4は、複数の半導体モジュール2と複数の冷却管3とを交互に積層してなる。すなわち、半導体モジュール2はその両主面から冷却管3によって冷却されるよう構成されている。また、隣り合う冷却管3の間には2個の半導体モジュール2が並列配置されている。
各半導体モジュール2は、例えば、互いに逆方向に並列接続されたIGBTとダイオードとを樹脂によってモジュール化してなり、その両主面に放熱板を露出してなる(図示略)。また、半導体モジュール2は、一つの端面から突出形成された一対の電極端子21と、反対側の端面から突出形成された複数の信号端子22とを有する。
各冷却管3は、その内部に図示しない冷媒通路を有しており、これに冷却媒体を流通可能に構成してある。また、図3に示すごとく、複数の冷却管3の両端をそれぞれ連結するように蛇腹パイプ33を配置してある。また、積層方向の一端の冷却管3には、冷却媒体を導入する冷媒導入管341と、冷却媒体を排出する冷媒排出管342とが接続されている。
そして、冷却管3内に冷却媒体を流通させることにより、半導体モジュール2を両面から冷却することができる。また、各半導体モジュール2は、図1に示すごとく、上記一対の冷却管3の長手方向及び積層方向に対して略直角の互いに異なる方向に、電極端子21と信号端子22とがそれぞれ突出するように配置される。
これにより、複数の電極端子21が接続されるバスバアッセンブリ5と、複数の信号端子22が接続される制御回路基板6とが、積層体4の両側に振り分けられて配置されることとなる。
バスバアッセンブリ5は、図5に示すごとく、銅などの金属板からなるバスバー53を、樹脂部52によってモールドしてなる。バスバー53は、樹脂部52の内部に埋設されたバスバ本体531と、該バスバ本体531から枝分かれして、樹脂部52の外部へ突出した複数のバスバ端子部532とを有する。図2に示すごとく、このバスバ端子部532に、適宜、半導体モジュール2の電極端子21が接続される。
本例の電力変換装置1においては、バスバアッセンブリ5は一対配設されており、一方(図2における上側)のバスバアッセンブリ5は、電源及びコンデンサ(図示略)の正極側に接続されるバスバー53と、三相交流回転電機(図示略)のU相、V相、W相の各電極に接続される三本のバスバー53とを有する。
他方(図2における下側)のバスバアッセンブリ5は、電源及びコンデンサ(図示略)の負極側に接続されるバスバー53を有する。
図5に示すごとく、バスバアッセンブリ5に設けた第1嵌合部51は、樹脂部52に切り込みを入れることにより形成されている。第1嵌合部51はバスバー53と干渉しない位置に形成されている。
図1、図4に示すごとく、冷却管3の第1突起部31は、冷却管3の長手方向及び積層方向に直交する方向に突出している。そして、本例においては、第1突起部31は、冷却管3の長手方向に沿って連続して形成されている。
また、第1突起部31と反対方向に第2突起部32が突出している。第2突起部32は、冷却管3の長手方向に異なる2個所に一対形成されている。
また、制御回路基板6には、半導体モジュール2内の半導体素子を制御する制御回路が形成されており、その端子として、複数のスルーホール63が形成されている。図1に示すごとく、このスルーホール63に、半導体モジュール2の信号端子22が挿通され、接続されるよう構成されている。
積層体4、バスバアッセンブリ5、制御回路基板6は、一つのケース10内に収納され、バスバアッセンブリ5及び制御回路基板6は、それぞれビス12によってケース10に固定されている。
本例の電力変換装置1を組み立てるに当たっては、複数の冷却管3及び蛇腹パイプ33と冷媒導入管341及び冷媒排出管342とからなる冷却器30を、ケース10に装着すると共に、隣り合う冷却管3の間のスペースに、それぞれ2個ずつ半導体モジュール2を挿入配置する。
次いで、冷媒導入管341及び冷媒排出管342を取り付けた冷却管3(以下、これを「先頭冷却管3a」という。)をケース10内の所定の位置に当接させながら、他端の冷却管3側から、積層体4を積層方向に圧縮する。これにより、蛇腹パイプ33が縮み、隣り合う冷却管3の間の間隔が狭まることにより、冷却管3が半導体モジュール2の両主面に密着する。このとき、先頭冷却管3aの位置は変化しないが、その他の冷却管3の位置はそれぞれ移動し、先頭冷却管3aと反対側の積層方向端部に配された冷却管3(以下、これを「末尾冷却管3b」という。)は最も大きく移動する。そして、冷却管3や半導体モジュール2の厚みのバラツキによって、先頭冷却管3a以外の冷却管3の位置及び半導体モジュール2の位置が設計通りの位置からずれることもある。
次いで、2つのバスバアッセンブリ5を、積層体4に接続すると共にケース10に固定する。すなわち、バスバアッセンブリ5の第1嵌合部51に積層体4における冷却管3の第1突起部31を嵌入し、各バスバ端子532に各半導体モジュール2の電極端子21を接続する。その後、ビス12を用いてバスバアッセンブリ5をケース10に固定する。図1、図2に示すごとく、バスバアッセンブリ5には、長手方向(積層体4の積層方向に対応する方向)に長い長孔状に形成されたビス孔54が、長手方向の両端部に設けてある。これらのビス孔54にビス12を挿通すると共に、ケース10に立設したボス11に螺合させる。
このとき、上記のごとく、ビス孔54がバスバアッセンブリ5の長手方向に長い長孔であるため、ケース10に対するバスバアッセンブリ5の位置は、バスバアッセンブリ5の長手方向すなわち積層体4の積層方向にある程度の自由度を有することとなる。それゆえ、バスバアッセンブリ5は、第1突起部31と第1嵌合部51とによって、積層体4を基準に決められる位置に配置することができる。そして、そのような位置において、ビス12を締め付けることにより、バスバアッセンブリ5をケース10に固定する。
また、バスバアッセンブリ5とは反対側から、制御回路基板6を積層体4に接続すると共にケース10に固定する。すなわち、制御回路基板6の第2嵌合部61に積層体4における冷却管3の第2突起部32を嵌入し、各スルーホール62に各半導体モジュール2の電極端子21を挿通し、接続する。そして、ビス12を用いて制御回路基板6をケース10に固定する。制御回路基板6には、長手方向(積層体4の積層方向に対応する方向)に長い長孔状に形成されたビス孔64が、四隅に設けてある。これらのビス孔64にビス12を挿通すると共に、ケース10に立設したボス110に螺合させる。
このとき、上記のごとく、ビス孔64が、制御回路基板6の長手方向に長い長孔であるため、ケース10に対する制御回路基板6の位置は、バスバアッセンブリ5の長手方向すなわち積層体4の積層方向にある程度の自由度を有することとなる。それゆえ、制御回路基板6は、第2突起部32と第2嵌合部61とによって、積層体4を基準に決められる位置に配置することができる。そして、そのような位置において、ビス12を締め付けることにより、制御回路基板6をケース10に固定する。
以上により、積層体4とバスバアッセンブリ5と制御回路基板6とを組み付けてなる電力変換装置1を得る。
なお、制御回路基板6の組み付けと、バスバアッセンブリ5の組み付けとは、いずれを先に行ってもよい。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記電力変換装置1は、第1突起部31を第1嵌合部51に嵌合させることにより、積層体4とバスバアッセンブリ5とを位置決めし、第2突起部32を第2嵌合部52に嵌合させることにより、積層体4と制御回路基板6とを位置決めしてなる。したがって、バスバアッセンブリ5及び制御回路基板6は、ケース10を基準とするのではなく、積層体4を基準として位置決めされることとなる。
それゆえ、積層体4における半導体モジュール2の電極端子21とバスバ端子532との位置、及び信号端子22と制御回路基板6のスルーホール63との位置が大きくずれることを防ぐことができる。その結果、積層体4とバスバアッセンブリ5及び制御回路基板6との組み付けが容易となり、また、組み付け後においても、半導体モジュール2の電極端子21や信号端子22の歪みを抑制することができ、接続信頼性を向上させることができる。
また、図1、図2に示すごとく、複数の冷却管3のうちの積層方向の中央の冷却管3mに第1突起部51が形成されているため、積層体4におけるすべての半導体モジュール2の電極端子21と、それぞれ対応するバスバアッセンブリ5のバスバ端子532との間のずれを、小さくすることができる。すなわち、積層体4は、電力変換装置1に組み付けられる際に、積層方向に圧縮される。このとき、積層方向の一方の端部に配された冷却管3(先頭冷却管3a又は末尾冷却管3b)を基準とすると、他方の端部に最も近い半導体モジュール2の位置がバスバ端子532からずれやすくなる。これに対して、積層方向の中央の冷却管3mに第1突起部31を設け、これを基準とすることにより、積層方向の両端部に配される半導体モジュール2とバスバ端子532とのずれを小さくすることができる。
また、図1、図3に示すごとく、積層方向の中央の冷却管3mに第2突起部32が形成されている。そのため、上述した半導体モジュール2の電極端子21とバスバ端子532との間のずれと同様に、積層体4におけるすべての半導体モジュール2の電極端子21と、それぞれ対応する制御回路基板6のスルーホール63との間のずれを、小さくすることができる。
また、第1突起部31と第2突起部32とは、同一の冷却管3mに形成されているため、組み付け性に一層優れた電力変換装置1を得ることができる。
以上のごとく、本例によれば、組み付け性及び接続信頼性に優れた電力変換装置を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図6に示すごとく、第1突起部31を、冷却管3の長手方向に異なる位置に分割して一対形成した例である。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、一対の第1突起部31を、一対のバスバアッセンブリ5の第1嵌合部51に嵌合させることにより、積層体4とバスバアッセンブリ5との位置決めを行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図7に示すごとく、バスバアッセンブリ5の第1嵌合部51を、バスバアッセンブリ5に設けた突設部55に設けた例である。
突設部55は、第1嵌合部51を形成する部分の周囲にのみ形成する。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、バスバアッセンブリ5の樹脂部52を小型化することができ、電力変換装置1の軽量化、コスト低減を図ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図8に示すごとく、第1嵌合部51に、第1突起部31の突出方向と直交する方向から第1突起部31に圧接する嵌合部側凸部511を形成した例である。
嵌合部側凸部511は、第1嵌合部51の内壁に複数形成されている。そして、第1嵌合部51に挿入される第1突起部31の両主面に嵌合部側凸部511が当接する。
また、第1嵌合部51の切り込み方向に平行かつ第1突起部31に直交する平面による、嵌合部側凸部511の断面形状は、半円形状である。なお、この断面形状は、これに限らず、例えば略三角形状等、他の形状とすることもできる。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、第1突起部31を第1嵌合部51に嵌入させやすく、かつ、第1突起部31と第1嵌合部51との位置を正確に決めることができる。これにより、積層体4とバスバアッセンブリ5との位置決めをより容易かつ正確に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図9に示すごとく、第1突起部31に、第1突起部31の突出方向と直交する方向から第1嵌合部51の内壁に圧接する突起部側凸部311を形成した例である。
突起部側凸部311は、第1突起部31の一部を略S字状に屈曲することにより形成されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、第1突起部31を第1嵌合部51に嵌入させやすく、かつ、第1突起部31と第1嵌合部51との位置を正確に決めることができる。これにより、積層体4とバスバアッセンブリ5との位置決めをより容易かつ正確に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例6)
本例は、図10に示すごとく、第1嵌合部51の内壁に、突起部側凸部311を当接させる嵌合部側凹部512を形成した例である。
嵌合部側凹部512は、突起部側凸部311の外形に沿った略円弧状に形成してある。
その他は、実施例5と同様である。
本例の場合には、突起部側凸部311が嵌合部側凹部512に当接することにより、第1嵌合部51に第1突起部31が安定して嵌合されることとなる。これにより、積層体4とバスバアッセンブリ5との位置決めをより一層正確に行うことができる。
その他、実施例5と同様の作用効果を有する。
(実施例7)
本例は、図11に示すごとく、第2嵌合部61に、積層体4側に向かって広がる拡大開口部611を設けた例である。拡大開口部611は、例えば、図11に示すごとくテーパ状であってもよいし、曲面状に形成されていてもよい。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、第2突起部32を第2嵌合部61に嵌入させる際に、第2突起部32を拡大開口部611に当接させながら第2嵌合部61に挿入することができるため、積層体4と制御回路基板6との組み付け作業を容易に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(請求項8)
本例は、図12に示すごとく、第2突起部32の先端部に、先端へ向かって細くなる先細り部321を設けた例である。先細り部321は、例えば、図12に示すごとく、テーパ状に形成されていてもよいし、曲面状に形成されていてもよい。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、第2突起部32を第2嵌合部61に嵌入させる際に、その挿入作業が容易となるため、積層体4と制御回路基板6との組み付け作業を容易に行うことができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(比較例)
本例は、図13〜図15に示すごとく、積層体4、バスバアッセンブリ5、制御回路基板6を、ケース10を基準に配設してなる電力変換装置90の例である。
すなわち、本例の電力変換装置90には、積層体4とバスバアッセンブリ5との間の位置決め手段も、積層体4と制御回路基板6との間の位置決め手段も設けられていない。
そして、一対のバスバアッセンブリ5は、それぞれ二つのビス孔591、592を有するが、一方のビス孔591は長孔ではなく、ここにビス12を挿通してケース10に固定することにより、ケース10に対してバスバアッセンブリ5の位置が決まる。
また、制御回路基板6における4個のビス孔691、692のうち、2個のビス孔691は長孔ではなく、ここにビス12を挿通してケース10に固定することにより、ケース10に対して制御回路基板6の位置が決まる。
その結果、バスバアッセンブリ5及び制御回路基板6は、積層体4ではなくケース10を基準に位置が決められることとなる。それゆえ、ケース10に対する積層体4、バスバアッセンブリ5、及び制御回路基板6の位置決めのされ方によっては、積層体4における半導体モジュール2の電極端子21及び信号端子22と、バスバアッセンブリ5のバスバ端子532や制御回路基板6のスルーホール63との位置がずれることとなるおそれがある。その結果、積層体4とバスバアッセンブリ5及び制御回路基板6との組み付けが困難となり、また、組み付けができたとしても、半導体モジュール2の電極端子21や信号端子22の歪みが大きくなってしまい、場合によっては接続信頼性の低下を招くおそれがある。
これに対し、本発明の電力変換装置1においては、上述したごとく、上記のずれを抑制することができるため、組み付け性及び接続信頼性を向上させることができる。
実施例1における、電力変換装置の説明図であって、図2のA−A線矢視断面図。 実施例1における、電力変換装置の平面図。 実施例1における、電力変換装置の底面図。 実施例1における、第1突起部及び第2突起部を設けた冷却管の正面図。 実施例1における、バスバアッセンブリに設けた第1嵌合部の説明図。 実施例2における、第1突起部及び第2突起部を設けた冷却管の正面図。 実施例3における、バスバアッセンブリに設けた第1嵌合部の説明図。 実施例4における、第1突起部と第1嵌合部との嵌合状態の説明図。 実施例5における、第1突起部と第1嵌合部との嵌合状態の説明図。 実施例6における、第1突起部と第1嵌合部との嵌合状態の説明図。 実施例7における、第2突起部と第2嵌合部との嵌合状態の説明図。 実施例8における、第2突起部と第2嵌合部との嵌合状態の説明図。 比較例における、電力変換装置の説明図であって、図14のB−B線矢視断面図。 比較例における、電力変換装置の平面図。 比較例における、電力変換装置の底面図。 従来例における、電力変換装置の分解斜視図。
符号の説明
1 電力変換装置
10 ケース
2 半導体モジュール
21 電極端子
22 信号端子
3 冷却管
31 第1突起部
32 第2突起部
4 積層体
5 バスバアッセンブリ
51 第1嵌合部
53 バスバー
6 制御回路基板
61 第2嵌合部

Claims (9)

  1. 半導体素子を内蔵する複数の半導体モジュールとこれを冷却する複数の冷却管とを積層した積層体と、上記複数の半導体モジュールの電極端子に接続されるバスバーを樹脂モールドしたバスバアッセンブリと、上記複数の半導体モジュールの信号端子に接続される制御回路基板とを有する電力変換装置であって、
    上記複数の冷却管のうちの少なくとも一つには、上記バスバアッセンブリ側に突出した第1突起部が形成され、
    上記複数の冷却管のうちの少なくとも一つには、上記制御回路基板側に突出した第2突起部が形成され、
    上記バスバアッセンブリには、上記第1突起部を嵌合する第1嵌合部が形成され、
    上記制御回路基板には、上記第2突起部を嵌合する第2嵌合部が形成されており、
    上記第1突起部を上記第1嵌合部に嵌合させることにより、上記積層体と上記バスバアッセンブリとを位置決めし、
    上記第2突起部を上記第2嵌合部に嵌合させることにより、上記積層体と上記制御回路基板とを位置決めしてなることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1において、上記複数の冷却管のうちの積層方向の中央の冷却管には、上記第1突起部が形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1又は2において、上記複数の冷却管のうちの積層方向の中央の冷却管には、上記第2突起部が形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、上記第1突起部と記第2突起部とは、同一の上記冷却管に形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項において、上記第1突起部は、複数形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項において、上記第2突起部は、複数形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1〜6の何れか一項において、上記第1嵌合部には、上記第1突起部の突出方向と直交する方向から該第1突起部に圧接する嵌合部側凸部が形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1〜6の何れか一項において、上記第1突起部には、上記第1突起部の突出方向と直交する方向から上記第1嵌合部の内壁に圧接する突起部側凸部が形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項8において、上記第1嵌合部の内壁には、上記突起部側凸部を当接させる嵌合部側凹部が形成されていることを特徴とする電力変換装置。
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