JP5407847B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
その後、図17に示すごとく、中継バスバー96に外部機器の接続端子98を接続する。すなわち、中継バスバー96の上側貫通孔96bと、外部機器の接続端子98の貫通孔98aとを一致させ、これらの貫通孔96b,98aにボルトを挿入して、中継バスバー96と接続端子98とを締結する。これにより、図18に示すごとく、バスバー93と接続端子98とが電気的に接続される。
そのため、端子台を小型化でき、かつ容易に取り付けることができる電力変換装置が望まれていた。
該複数個の半導体モジュールを収納する収納ケースと、
上記パワー端子に溶接される溶接用端部と、該溶接用端部に導通し上記収納ケースからケース外へ延出した外部接続用端部とを有するバスバーと、
上記外部接続用端部を載置する載置面を有し、外部機器の接続端子を上記外部接続用端部に重ね合わせた状態で、該接続端子と上記外部接続用端部とを上記載置面上にて電気的に接続する端子台と、
上記収納ケースの側面に該収納ケースと一体的に設けられ、上記外部接続用端部の延出方向へ突出するとともに、上記端子台を支承する支承面が形成された端子台支承部とを備え、
上記端子台は、上記外部接続用端部の延出方向外側から上記端子台支承部の上記支承面と上記外部接続用端部の主面との間に挿入配置されており、
上記端子台には、上記半導体モジュールに近い側の端面と、上記載置面との間に面取部が形成されており、
複数の上記半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する複数の冷却チューブとを交互に積層して積層体を形成してあり、
上記バスバーは複数本設けられ、該複数本のバスバーは、それぞれ同一方向に延出しており、上記端子台には複数の上記載置面が形成され、個々の上記載置面に、個々の上記バスバーの上記外部接続用端部が載置され、個々の上記載置面について、上記端面との間に上記面取部を形成してあり、
上記複数の載置面のうち少なくとも一つの上記載置面は、上記面取部に隣接し上記積層体の積層方向における長さが上記面取部と等しい第1部分と、該第1部分よりも上記面取部から遠い位置に設けられた第2部分とからなり、上記積層方向において、上記面取部の長さは上記第2部分の長さよりも長いことを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
ここで仮に、端子台に上記面取部を設けなかったとすると、端子台が精確に位置合わせされておらず、外部接続用端部よりにずれた状態で端子台が挿入された場合には、端子台の端面に外部接続用端部が当接するため、端子台を容易に挿入することができなくなる。しかし、本発明では端子台の端面と載置面との間に面取部を設けたので、端子台をスムーズに挿入することが可能となる。
このようにすると、バスバーの外部接続用端部と、外部機器の接続端子とを直接、接続できるので、端子台に中継用のバスバーを設ける必要がなくなり、端子台を小型化することができる。その結果、電力変換装置自体を小型化できる。
本発明において、上記端子台には、上記端子台支承部の上記支承面に接触する接触面と、上記端面との間に、支承部側面取部が形成されていることが好ましい(請求項2)。
このようにすると、端子台の挿入作業を、一層容易にすることができる。すなわち、上述したように、端子台を収納ケースに取り付けるには、外部接続用端部及び端子台支承部の延出方向外側から端子台を接近させて、上記主面と支承面との間に端子台を差し込む必要がある。この際、端子台が精確に位置合わせされておらず、端子台支承部よりにずれた状態で端子台が挿入された場合には、端子台の端面に端子台支承部が当接して、端子台を容易に挿入できないことがある。しかし、本発明のように、端子台の端面と接触面との間に支承部側面取部を設ければ、端子台をスムーズに挿入することが可能となる。
このようにすると、収納ケースに対して端子台の位置合わせをすることができるため、端子台の挿入作業を一層、容易にすることが可能になる。
このようにすると、雌螺子を凹部内に予め収納しておくことができるため、外部接続用端部と接続端子とを締結する際に、雄螺子のみを用いて締結作業を行うことができる。これにより、外部接続用端部と接続端子との締結作業を容易に行うことが可能になる。
本発明の実施例にかかる電力変換装置について、図1〜図11を用いて説明する。
図1、図2に示すごとく、本例の電力変換装置1は、複数個の半導体モジュール2を備える。個々の半導体モジュール2は、電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部20(図4参照)を有し、該スイッチング素子に導通したパワー端子21が本体部20から突出している。複数個の半導体モジュール2は、図1に示すごとく、収納ケース3に収納されている。
また、電力変換装置1は、パワー端子21に溶接される溶接用端部40と、該溶接用端部40に導通し収納ケース3からケース外へ延出した外部接続用端部41とを有するバスバー4を備える。
図1、図2に示すごとく、電力変換装置1は、収納ケース3の側面に収納ケース3と一体的に設けられ、外部接続用端部41の延出方向へ突出するとともに、端子台5を支承する支承面60が形成された端子台支承部6を備える。
図2、図3に示すごとく、端子台5は、外部接続用端部41の延出方向外側から端子台支承部6の支承面60と外部接続用端部41の主面42との間に挿入配置されている。
また、端子台5には、半導体モジュール2に近い側の端面53と、載置面50との間に面取部51が形成されている。
以下、詳説する。
また、図2、図4に示すごとく、半導体モジュール2は制御端子22を有する。この制御端子22は、図示しない制御回路基板に接続されている。この制御回路基板から制御信号を送信することにより、上述したスイッチング素子(IGBT素子)のスイッチング動作を制御する。これにより直流電力を交流電力に変換し、三相交流モータ(図示しない)を駆動させて、車両を走行させる。
また、収納ケース3にはコンデンサ10が収納されている。このコンデンサ10から、バスバーからなる直流入力端部100が、外部接続用端部41と同一方向に延出している。コンデンサ10は、上述した正極バスバー400及び負極バスバー401(図2参照)に電気的に接続されている。
端子台5の載置面50には凹部56が形成されており、この凹部56に、雌螺子71が収納されている。図11に示すごとく、接続端子7を外部接続用端部41に重ね合わせた後、雄螺子70を貫通孔710,410に差し込んで、雌螺子71に螺合させる。これにより、外部接続用端部41と接続端子7とを締結する。
また、冷却工程は、例えば、風を当てて冷却したり、所定時間放置して冷却したりする方法を採用できる。冷却工程では、合成樹脂が変質したり溶けたりしない温度、例えば室温程度までバスバー4を冷却する。
端子台取付工程では、上述したように、端子台支承部6の支承面60と外部接続用端部41の主面42との間に端子台5を挿入する(図7〜図11参照)。
その後、外部機器の接続端子7を外部接続用端部41に重ね合わせ、雄螺子70を差し込んで、接続端子7と外部接続用端部41とを締結する(図11参照)。
端子台5がその役割を果たすためには、図7に示すごとく、端子台支承部6の支承面60から外部接続用端部41の主面42までの間隔Dと、端子台5の高さHが略同一である必要がある。この端子台5を収納ケース3に取り付けるには、図7に示すごとく、外部接続用端部41及び端子台支承部6の延出方向外側から端子台5を接近させて、主面42と支承面60の間に端子台5を差し込む必要がある。
ここで仮に、端子台5に面取部51を設けなかったとすると、端子台5が精確に位置合わせされておらず、外部接続用端部41よりにずれた状態で端子台が挿入された場合には、端子台5の端面53に外部接続用端部41が当接するため、端子台5を容易に挿入することができなくなる。しかし、本例では端子台5の端面53と載置面50との間に面取部51を設けたので、端子台5をスムーズに挿入することが可能となる。
このようにすると、バスバー4の外部接続用端部41と、外部機器の接続端子7とを直接、接続できるので、端子台5に中継用のバスバーを設ける必要がなくなり、端子台5を小型化することができる。これにより、電力変換装置1自体を小型化できる。また、端子台5の部品点数を減らすことができる。
このようにすると、収納ケース3に対して端子台5の位置合わせをすることができるため、端子台5の挿入作業を一層、容易にすることが可能になる。
このようにすると、雌螺子71を凹部56内に予め収納しておくことができるため、外部接続用端部41と接続端子7とを締結する際に、雄螺子のみを用いて締結作業を行うことができる。これにより、外部接続用端部41と接続端子7との締結作業を容易に行うことが可能になる。
バスバー4の溶接用端部40をパワー端子21に溶接すると、溶接用端部40の温度が上昇するとともに、熱伝導によって外部接続用端部41の温度も上昇する。加熱された外部接続用端部41に合成樹脂製の端子台5を取り付けると、端子台5が変質したり溶けたりするが、本例では、このような不具合を防止できる。すなわち、本例では、バスバー4の溶接用端部40をパワー端子21に溶接した後、冷却工程を行って、バスバー4を冷却する。そして、冷えた外部接続用端部に対して、端子台5を取り付ける。これにより、外部接続用端部41の熱によって合成樹脂製の端子台5が変質する等の不具合を防止できる。
本例は、外部接続用端部41の形状を変更した例である。図12に示すごとく、本例の外部接続用端部41は、端子台支承部6側の主面42と、端面420との間に端子側面取部43が形成されている。この端子側面取部43は、図12に示すごとく、テーパ状に形成されている。
また、図13に示すごとく、端子側面取部43をアール状に形成してもよい。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例では、外部接続用端部41に端子側面取部43を形成したので、端子台5を取り付ける作業を一層、容易にすることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、端子台5の形状を変更した例である。図14に示すごとく、本例における端子台5には、端子台支承部6の支承面60に接触する接触面55と、端面53との間に、支承部側面取部54が形成されている。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例では、端子台5の挿入作業を、一層容易にすることができる。すなわち、上述したように、端子台5を収納ケース3に取り付けるには、外部接続用端部41及び端子台支承部6の延出方向外側から端子台5を接近させて、主面42と支承面60との間に端子台5を差し込む必要がある。この際、端子台5が精確に位置合わせされておらず、端子台支承部6よりにずれた状態で端子台5が挿入された場合には、端子台5の端面53に端子台支承部6が当接して、端子台5を容易に挿入できないことがある。しかし、本例のように、端子台5の端面53と接触面55との間に支承部側面取部54を設ければ、端子台をスムーズに挿入することが可能となる。
2 半導体モジュール
21 パワー端子
3 収納ケース
4 バスバー
40 溶接用端部
41 外部接続用端部
5 端子台
50 載置面
51 面取部
6 端子台支承部
60 支承面
7 接続端子
Claims (4)
- 電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部を有し、上記スイッチング素子に導通したパワー端子が上記本体部から突出した複数個の半導体モジュールと、
該複数個の半導体モジュールを収納する収納ケースと、
上記パワー端子に溶接される溶接用端部と、該溶接用端部に導通し上記収納ケースからケース外へ延出した外部接続用端部とを有するバスバーと、
上記外部接続用端部を載置する載置面を有し、外部機器の接続端子を上記外部接続用端部に重ね合わせた状態で、該接続端子と上記外部接続用端部とを上記載置面上にて電気的に接続する端子台と、
上記収納ケースの側面に該収納ケースと一体的に設けられ、上記外部接続用端部の延出方向へ突出するとともに、上記端子台を支承する支承面が形成された端子台支承部とを備え、
上記端子台は、上記外部接続用端部の延出方向外側から上記端子台支承部の上記支承面と上記外部接続用端部の主面との間に挿入配置されており、
上記端子台には、上記半導体モジュールに近い側の端面と、上記載置面との間に面取部が形成されており、
複数の上記半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する複数の冷却チューブとを交互に積層して積層体を形成してあり、
上記バスバーは複数本設けられ、該複数本のバスバーは、それぞれ同一方向に延出しており、上記端子台には複数の上記載置面が形成され、個々の上記載置面に、個々の上記バスバーの上記外部接続用端部が載置され、個々の上記載置面について、上記端面との間に上記面取部を形成してあり、
上記複数の載置面のうち少なくとも一つの上記載置面は、上記面取部に隣接し上記積層体の積層方向における長さが上記面取部と等しい第1部分と、該第1部分よりも上記面取部から遠い位置に設けられた第2部分とからなり、上記積層方向において、上記面取部の長さは上記第2部分の長さよりも長いことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1において、上記端子台には、上記端子台支承部の上記支承面に接触する接触面と、上記端面との間に、支承部側面取部が形成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1または請求項2において、上記端子台は、上記端子台支承部に形成された被係合部に係合する係合部を有し、該係合部が上記被係合部に係合することにより、上記収納ケースに対する上記端子台の位置合わせができるよう構成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項において、上記外部接続用端部および上記接続端子は、雄螺子と、該雄螺子に螺合する雌螺子とによって締結されており、上記端子台の上記載置面に形成された凹部に上記雌螺子が収納されていることを特徴とする電力変換装置。
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