JP5370205B2 - バスバーの締結構造および電力変換装置 - Google Patents
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該第1電子部品に溶接された第1バスバーと、
上記収納ケースに固定され、上記第1バスバーを載置する端子台と、
上記第1電子部品と上記第1バスバーとの溶接部を遮蔽する位置に配置された第2電子部品と、
該第2電子部品から延出すると共に上記第1バスバーよりも剛性の低い第2バスバーと、
上記端子台に形成された凹部内に配置した雌螺子と、該雌螺子に螺合する雄螺子とから構成され、上記第1バスバーと上記第2バスバーとを重ね合わせた状態で、これらを上記端子台に締結固定する締結部材とを備え、
上記雌螺子は、上記凹部内において該雌螺子の軸線方向に移動可能に保持されており、上記第1バスバーと上記第2バスバーとを締結する際に、上記雄螺子を上記雌螺子に螺合するに伴って、上記雌螺子は上記第1バスバーに接近し、かつ上記第2バスバーは弾性変形して上記第1バスバーに接近し得るよう構成され、
上記締結部材が上記第1バスバーと上記第2バスバーとを締結した状態において、上記雌螺子は、上記凹部から脱離しないよう上記端子台に固定されていることを特徴とするバスバーの締結構造にある(請求項1)。
このようにすると、第1バスバーと第2バスバーとを締結する際に、締結部材の締結力によって第1バスバーが変形しにくくなる。すなわち、本発明では、雄螺子を雌螺子に螺合した場合に、雌螺子が第1バスバーに接近するため、第1バスバーが雌螺子側に近づくように変形することを防止できる。また、締結時に、第2バスバーが弾性変形して第1バスバーに接近するため、第1バスバーが第2バスバー側に近づくように変形することを防止できる。
このように本発明では、締結部材を締結しても、第1バスバーが変形しにくくなっている。そのため、第1バスバーの溶接部に応力が加わることを防止でき、第1バスバーと第1電子部品の接続信頼性を高めることが可能になる。
電力変換装置は、半導体モジュールに大きな電流が流れる。そのため、半導体モジュールのパワー端子と第1バスバーとを溶接して、これらの間に大電流を流せるようにする必要がある。また、電力変換装置の溶接部には高い接続信頼性が求められる。従って、電力変換装置は、上記バスバーの締結構造を適用した場合に、特に大きな効果が得られる装置であるといえる。
本発明において、上記第2バスバーは、上記第1バスバーに接触する接触部と、該接触部から上記第2電子部品に向かって伸びる折曲部とを有し、上記接触部と上記折曲部とのなす角度が鈍角になるよう構成されていることが好ましい(請求項2)。
このようにすると、接触部と折曲部とのなす角度が鈍角であるため、締結時にこの角度が広がりやすくなり、第2バスバーが弾性変形しやすくなる。そのため、締結時に第1バスバーに締結力が加わりにくくなり、第1バスバーの変形を効果的に防止できる。これにより、第1バスバーが変形して溶接部に応力が加わることを防止しやすくなり、溶接部の接続信頼性を高めることが可能になる。
本発明の実施例にかかるバスバーの締結構造につき、図1〜図7を用いて説明する。
図1、図2に示すごとく、本例のバスバーの締結構造1は、収納ケース10内に固定された第1電子部品2と、第1電子部品2に溶接された第1バスバー4とを備える。
収納ケース10には、端子台6が固定されている。この端子台6に、第1バスバー4を載置する。
図2に示すごとく、第1電子部品2と第1バスバー4との溶接部40を遮蔽する位置に第2電子部品3が配置されている。
図2に示すごとく、バスバーの締結構造1は締結部材7を備える。締結部材7は、端子台6に形成された凹部60内に配置した雌螺子70と、該雌螺子70に螺合する雄螺子71とから構成されている。締結部材7は、第1バスバー4と第2バスバー5とを重ね合わせた状態で、これらを端子台6に締結固定している。
また、図6に示すごとく、締結部材7が第1バスバー4と第2バスバー5とを締結した状態において、雌螺子70は、凹部60から脱離しないよう端子台6に固定されている。
以下、詳説する。
また、端子台6は、複数個の締結孔65を有する。この締結孔65にボルトを挿入して、端子台6を収納ケース10に固定している(図1参照)。
また、第1電子部品2の制御端子21には、図示しない制御回路基板が接続される。この制御回路基板によって、第1電子部品2内のスイッチング素子の動作を制御する。これにより、直流電力を交流電力に変換し、交流バスバー11から出力している。
本例では、第2電子部品3によって溶接部40が隠れてしまうため、第2電子部品3を取り付ける前に、溶接部40の溶接を行う。溶接工程が終了した後、第2電子部品3を収納ケース10に取り付けて、第1バスバー4と第2バスバー5を締結する。
凹部60は、端子台6のバスバー載置面66に開口した第1部分61と、該第1部分61に連なり該第1部分61よりも内径が小さい第2部分62とを有する。第2部分62の内側面には、複数個の突起67が形成されている。雌螺子70を凹部60に圧入すると、雌螺子70の径小部700が突起67の一部を押し潰す。そして、第2部分62の内側面に残った突起67が径小部700を径方向に圧迫する。これにより、雌螺子70を凹部60から脱離しないように保持している。
また、図6に示すごとく、雄螺子71を雌螺子70に螺合するに伴って、第2バスバー5が弾性変形し、第1バスバー4に接近して接触する。第2バスバー5は第1バスバー4よりも板厚が薄く、剛性が小さい。
本例では、図5、図6に示すごとく、第1バスバー4と第2バスバー5とを締結する際に、雄螺子71を雌螺子70に螺合するに伴って、雌螺子70が第1バスバー4に接近し、かつ、第2バスバー5が弾性変形して第1バスバー4に接近するよう構成した。
このようにすると、第1バスバー4と第2バスバー5とを締結する際に、締結部材7の締結力によって第1バスバー4が変形しにくくなる。すなわち、本例では、雄螺子71を雌螺子70に螺合した場合に、雌螺子70が第1バスバー4に接近するため、第1バスバー4が雌螺子70側に近づくように変形することを防止できる。また、締結時に、第2バスバー5が弾性変形して第1バスバー4に接近するため、第1バスバー4が第2バスバー5側に近づくように変形することを防止できる。
このように本例では、締結部材7を締結しても、第1バスバー4が変形しにくくなっている。そのため、第1バスバー4の溶接部40に応力が加わることを防止でき、第1バスバー4と第1電子部品2の接続信頼性を高めることが可能になる。
電力変換装置8は、半導体モジュール2に大きな電流が流れる。そのため、半導体モジュール2のパワー端子20と第1バスバー4とを溶接して、これらの間に大電流を流せるようにする必要がある。また、溶接部40には高い接続信頼性が求められる。従って、電力変換装置8は、バスバーの締結構造1を適用した場合に、特に大きな効果が得られる装置であるといえる。
このようにすると、締結時に角度θが広がりやすくなり、第2バスバー5が弾性変形しやすくなる。そのため、締結時に第1バスバー4に締結力が加わりにくくなり、第1バスバー4の変形を効果的に防止できる。これにより、第1バスバー4が変形して溶接部40に応力が加わることを防止しやすくなり、溶接部40の接続信頼性を高めることが可能になる。
10 収納ケース
2 第1電子部品
3 第2電子部品
4 第1バスバー
5 第2バスバー
6 端子台
60 凹部
7 締結部材
70 雌螺子
71 雄螺子
8 電力変換装置
Claims (3)
- 収納ケース内に固定された第1電子部品と、
該第1電子部品に溶接された第1バスバーと、
上記収納ケースに固定され、上記第1バスバーを載置する端子台と、
上記第1電子部品と上記第1バスバーとの溶接部を遮蔽する位置に配置された第2電子部品と、
該第2電子部品から延出すると共に上記第1バスバーよりも剛性の低い第2バスバーと、
上記端子台に形成された凹部内に配置した雌螺子と、該雌螺子に螺合する雄螺子とから構成され、上記第1バスバーと上記第2バスバーとを重ね合わせた状態で、これらを上記端子台に締結固定する締結部材とを備え、
上記雌螺子は、上記凹部内において該雌螺子の軸線方向に移動可能に保持されており、上記第1バスバーと上記第2バスバーとを締結する際に、上記雄螺子を上記雌螺子に螺合するに伴って、上記雌螺子は上記第1バスバーに接近し、かつ上記第2バスバーは弾性変形して上記第1バスバーに接近し得るよう構成され、
上記締結部材が上記第1バスバーと上記第2バスバーとを締結した状態において、上記雌螺子は、上記凹部から脱離しないよう上記端子台に固定されていることを特徴とするバスバーの締結構造。 - 請求項1において、上記第2バスバーは、上記第1バスバーに接触する接触部と、該接触部から上記第2電子部品に向かって伸びる折曲部とを有し、上記接触部と上記折曲部とのなす角度が鈍角になるよう構成されていることを特徴とするバスバーの締結構造。
- 請求項1または請求項2に記載のバスバーの締結構造を備えた電力変換装置であって、上記第1電子部品は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュールであり、該半導体モジュールのパワー端子に上記第1バスバーが溶接されており、上記第2電子部品はコンデンサであり、上記半導体モジュールと上記コンデンサとは電力変換回路の一部を構成していることを特徴とする電力変換装置。
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