JP2008245461A - バスバーおよびインバータ装置 - Google Patents

バスバーおよびインバータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008245461A
JP2008245461A JP2007084626A JP2007084626A JP2008245461A JP 2008245461 A JP2008245461 A JP 2008245461A JP 2007084626 A JP2007084626 A JP 2007084626A JP 2007084626 A JP2007084626 A JP 2007084626A JP 2008245461 A JP2008245461 A JP 2008245461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus bar
terminal
inverter
terminal portion
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007084626A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuji Kikuchi
隆二 菊地
Hiroshi Ishiyama
弘 石山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Toyota Motor Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2007084626A priority Critical patent/JP2008245461A/ja
Publication of JP2008245461A publication Critical patent/JP2008245461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】バスバーおよびインバータ装置において、バスバーの応力発生に関する性能を向上させることである。
【解決手段】出力端子部バスバー42の一対の端子部50,52のうち、一方の端子部50にナット58を固定し、ボルト68とナット58とをねじ結合することにより、出力端子部バスバー42の一方の端子部50とケース38との間で、発電機または走行モータに接続したケーブル70の端子部72を狭持した状態で、一方の端子部50に端子部72を接続する。出力端子部バスバー42の中間部に設けた本体部54のみに、軟化処理である焼きなまし処理を施し、焼きなまし処理を施した部分に断面略U字形の屈曲部74を設ける。屈曲部74は、ボルト68結合時のボルト68の進行方向に関して一方の端子部50と対向する部分に設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、両端部に設けられた一対の端子部と、中間部に設けられた本体部とを有し、導電材料により構成しているバスバーと、バスバーを備えるインバータ装置に関する。
例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車等の電動車両では、モータを駆動するためにインバータが使用される。このため、モータとインバータとを接続する必要がある。例えば、モータが有するU相、V相、W相の各相のコイルに接続した電線を、インバータに接続した3本のバスバーに接続することが考えられている。バスバーは、両端部に設けた一対の端子部と、中間部に設けた本体部とを備え、導電材料により構成する。また、このような3本のバスバーのそれぞれの端子に、モータの各相のコイルに接続した電線を接続する方法として、バスバーの端子部に固定したナットにボルトをねじ結合することで、インバータを保持する保持部材と、バスバーの一端に設けた端子部との間で、モータの各相のコイルに接続した電線の端子部を狭持して、インバータに接続したバスバーと、モータに接続した電線の端子部とを接続することが考えられている。
また、特許文献1には、バスバーとして、二つの端子部と、端子部間を接続する本体部とを有し、導体を用いて形成され、本体部の一端側は周囲に充填される樹脂により固定される固定域とし、本体部の非固定域には曲げ変形容易に形成された可変形構造が設けられたバスバーが記載されている。また、バスバーの可変形構造として、少なくとも一つの湾曲部を有する形状が記載されている。
また、特許文献2には、IMSボードのインバータ出力段と端子とをバスバーを介して接続したインバータ装置が記載されている。また、ドライブボードが備える多層プリント配線基板に接合したスペーサに、バスバーの端部をねじ部とナットとのねじ結合により接合している。また、バスバーは、焼きなましが行われた銅により形成している。これによりバスバーに加えられた振動がドライブボードに伝わることを防ぐことができるとされている。
特開2006−261100号公報 特開2006−238651号公報
上記のように、従来から考えられている、バスバーの端子部に固定したナットにボルトをねじ結合することで、インバータを保持する保持部材と、バスバーの一端に設けた端子部との間で、モータの各相のコイルに接続した電線の端子部を狭持して、インバータに接続したバスバーと、モータに接続した電線の端子部とを接続する場合、バスバーの他端部および他端部が接触する樹脂部材等の別部材に過度の応力が発生して、別部材に樹脂割れ等の損傷が生じる可能性がある。このため、バスバーでは、ボルト等のねじ部材の結合にかかわらず、ねじ部材の結合側とは反対側の端部に過度な応力が発生するのを防止することが求められている。
これに対して、特許文献1に記載されたバスバーの場合、二つの端子部間の本体部の非固定域に、湾曲部等の曲げ変形容易に形成した可変形構造を設けることにより、ボルトの接続側とは反対側の端部である根元部への応力集中を回避できるとされているが、応力集中の回避にはまだ改良の余地がある。例えば、バスバーのボルト接続側の端部とボルトにより接続する他部材との間の製造誤差、組み付け誤差等に基づく寸法公差が大きくなると、ボルト締め付け時のバスバーのボルト接続側の端部の変位量が大きくなり、バスバーのボルト接続側とは反対側の端部に発生する応力が過大になる可能性がある。このようなバスバーの本体部に可変形構造を設けるだけの構造の場合、バスバーの端部およびバスバーの端部と接触する別部材に発生する応力を抑えるためにはまだ改良の余地がある。
また、特許文献2に記載されたインバータ装置の場合、インバータ装置が備えるバスバーを焼きなましが行われた銅により形成するとともに、バスバーに屈曲部を設けている。ただし、この屈曲部は、バスバーの、ボルトの接続側とは反対側の端部、またはこの端部と接触する部材に発生する応力を抑えるためのものではない。すなわち、バスバーと他部材とをねじ結合する場合のねじの進行方向に関して端子部が対向しない部分にバスバーの屈曲部を設けているので、バスバーの端部およびバスバーの端部と接触する別部材に発生する応力を抑えるためにはまだ改良の余地がある。また、バスバーの全体に焼きなましを行っている場合、バスバーの端子部の強度を有効に確保できない可能性がある。このように、従来から知られているバスバーは、バスバーおよびバスバーに接触する別部材に発生する応力をより有効に抑える、またはこの応力の発生抑制効果を高くするという、バスバーの応力発生に関する性能向上の面から改良の余地がある。
本発明の目的は、バスバーおよびインバータ装置において、バスバーの応力発生に関する性能を向上させることを目的とする。
本発明に係るバスバーのうち、第1の発明に係るバスバーは、両端部に設けられた一対の端子部と、中間部に設けられた本体部と、を有し、一対の端子部の少なくとも一方の端子部は、ねじ部材の結合により他部材と結合されており、導電材料により構成しているバスバーであって、本体部と一対の端子部とのうち、本体部のみに軟化処理を施し、軟化処理を施した部分に屈曲部を設けていることを特徴とするバスバーである。
また、本発明に係るバスバーのうち、第2の発明に係るバスバーは、両端部に設けられた一対の端子部と、中間部に設けられた本体部と、を有し、一対の端子部の少なくとも一方の端子部は、ねじ部材の結合により他部材と結合されており、導電材料により構成しているバスバーであって、本体部において、一方の端子部にねじ部材を結合する場合の、ねじ部材の進行方向に関して一方の端子部と対向する部分に軟化処理を施した屈曲部を設けていることを特徴とするバスバーである。
なお、第1の発明および第2の発明に係るバスバーにおいて、「軟化処理」は、例えば焼きなまし等である。
また、第1の発明または第2の発明に係るバスバーにおいて、好ましくは、屈曲部は、断面L字形と断面U字形と断面S字形とのいずれかの形状に形成する。
また、より好ましくは、一方の端子部は、インバータを保持した保持部材とケーブルの端子部とにねじ部材により引っ張られた状態で結合固定する。
また、より好ましくは、一対の端子部の他方の端子部は、保持部材に固定されたインバータを構成するインバータ内部バスバーに結合されている。
また、本発明に係るインバータ装置は、上記のバスバーと、バスバーの他方の端子部に結合されたインバータと、インバータを保持する保持部材と、保持部材に形成した孔部に挿入したねじ部を有するねじ部材と、を備え、ねじ部は、バスバーの一方の端子部に固定したナット部材にねじ結合され、保持部材と一方の端子部との間にケーブルの端子部を狭持可能としていることを特徴とするインバータ装置である。
また、好ましくは、屋外を走行する電動車両に搭載して使用する。
本発明に係るバスバーおよびインバータ装置によれば、バスバーの応力発生に関する性能を向上させることができる。すなわち、第1の発明に係るバスバーおよびこのバスバーを備えるインバータ装置によれば、本体部と一対の端子部とのうち、本体部のみに軟化処理を施し、軟化処理を施した部分に屈曲部を設けているので、ねじ部材の結合に伴う、一方の端子部の変位にかかわらず、バスバーの屈曲部よりも他方の端子部側の本体部および他方の端子部に発生する応力を小さく抑えることができる。これとともに、一対の端子部には軟化処理を施さないので、一対の端子部の強度をより有効に確保できる。この結果、バスバーの屈曲部よりも他方の端子部側の本体部と、他方の端子部と、他方の端子部に接触する別部材とに発生する応力をより有効に小さく抑えることができる。
また、第2の発明に係るバスバーおよびこのバスバーを備えるインバータ装置によれば、本体部において、一方の端子部にねじ部材を結合する場合の、ねじ部材の進行方向に関して一方の端子部と対向する部分に軟化処理を施した屈曲部を設けているので、ねじ部材の結合に伴う一方の端子部の変位に対する、バスバーの屈曲部よりも他方の端子部側の本体部と、他方の端子部と、他方の端子部に接触する別部材とに発生する応力の発生抑制効果を高くできる。
また、本発明に係るインバータ装置において、屋外を走行する電動車両に搭載して使用する構成によれば、インバータ装置が備えるバスバーの、一方の端子部と接続する他部材の端部部分に雨水等の水の侵入を阻止するためのシールリング等、密封部材を設ける必要があり、その分、ねじ部材のねじ結合以前においては、寸法公差に基づく一方の端子部と他部材との間の隙間が大きくなりやすい。すなわち、バスバーとねじ部材とのねじ結合時には、バスバーの一方の端子部の変位量がより大きくなりやすい。このため、本発明の構成である、軟化処理を施した本体部に屈曲部を設けるという構成を備えることにより、バスバーの応力発生に関する性能を向上させることができるという本発明により得られる効果が、より顕著になる。
以下において、図1から図6を用いて本発明に係る実施の形態の1例を説明する。図1は、本実施の形態のインバータ装置を備えるハイブリッド車両のモータ制御装置10の略回路図である。ハイブリッド車両は、図示しないエンジンと、第1モータジェネレータである、発電機(MG1)12と、第2モータジェネレータである、走行モータ(MG2)14とを備え、屋外を走行する電動車両である。
ハイブリッド車両は、エンジンと走行モータ14とのうち、少なくとも一方を走行用動力源として、図示しない車輪を駆動する。発電機12は、3相交流モータであり、エンジン始動用モータとしても使用可能である。また、走行モータ14は、3相交流モータであり、かつ、発電機、すなわち電力回生用としても使用可能である。
また、発電機12および走行モータ14の駆動状態は、制御部16により、それぞれ発電機用インバータ(MG1用インバータ)18または走行モータ用インバータ(MG2用インバータ)20を介して制御している。制御部16は、それぞれのインバータ18,20に、発電機12および走行モータ14の駆動制御信号をそれぞれ出力し、それぞれのインバータ18,20は駆動制御信号に基づいて発電機12および走行モータ14のそれぞれを駆動する。
モータ制御装置10は、上記の発電機12、走行モータ14、制御部16およびインバータ18,20と、直流電源22、システムリレー24,26、第1コンデンサ28、第2コンデンサ30および昇圧コンバータ32とを備える。昇圧コンバータ32は、第1コンデンサ28から供給された直流電圧を昇圧して、第2コンデンサ30に供給可能としている。すなわち、第1コンデンサ28は、直流電源22から供給された直流電圧を平滑化して、平滑化した直流電圧を昇圧コンバータ32に供給する。直流電源22は、ニッケル水素電池またはリチウムイオン電池等の二次電池である。システムリレー24,26は、制御部16からの信号によりオンまたはオフされる。
また、昇圧コンバータ32は、制御部16からの信号に対応して、図示しないトランジスタ等のスイッチング素子のオン時間に対応して直流電圧を昇圧し、第2コンデンサ30に供給する機能を有する。また、第2コンデンサ30は、昇圧コンバータ32からの直流電圧を平滑化して、平滑化した直流電圧を、発電機用インバータ18と走行モータ用インバータ20とに供給する。
発電機用インバータ18と走行モータ用インバータ20とのそれぞれは、図示しないU相,V相,W相の各相のアームを備え、それぞれのアームは、直列接続したIGBT,トランジスタ等の2個ずつのスイッチング素子(図示せず)を備え、各アームの中点を発電機12または走行モータ14のU相,V相,W相のコイルにそれぞれ接続している。
発電機用インバータ18は、第2コンデンサ30から直流電圧が供給されると、制御部16からのトルク指令値に対応する信号に基づいて、直流電圧を交流電圧に変換して発電機12を駆動する。また、走行モータ用インバータ20は、第2コンデンサ30から直流電圧が供給されると、制御部16からのトルク指令値に対応する信号に基づいて、直流電圧を交流電圧に変換して走行モータ14を駆動する。
また、発電機用インバータ18は、発電機12により発電した交流電圧を制御部16からの信号に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を、第2コンデンサ30を介して昇圧コンバータ32に供給する。また、走行モータ用インバータ20は、ハイブリッド車両の回生制動時に、走行モータ14により発電した交流電圧を制御部16からの信号に基づいて直流電圧に変換し、その変換した直流電圧を、第2コンデンサ30を介して昇圧コンバータ32に供給する。また、発電機用インバータ18と走行モータ用インバータ20とにより、インバータ部34を構成している。
インバータ部34は、図2から図3に示す、PCU(パワーコントロールユニット)と呼ばれる、インバータ装置36に設けている。インバータ装置36は、アルミニウム合金等の金属のダイキャスト(Die Casting)により成形した、保持部材であるケース38と、ケース38に保持した基板(図示せず)とを備える。図2に示すインバータ装置36の矢印aで示す範囲部分の内部に、インバータ部34と昇圧コンバータ32(図1)とを設けている。また、図2に示すインバータ装置36の矢印bで示す範囲部分の内部に、第1コンデンサ28(図1)および第2コンデンサ30(図1)を設けている。インバータ部34および昇圧コンバータ32と、第1コンデンサ28および第2コンデンサ30とは、ケース38(図2)の内部で接続している。
インバータ部34は、発電機12(図1)接続用と走行モータ14(図1)接続用とに対応して、それぞれ3本ずつ合計6本のインバータ内部バスバー40(図2)を備え、それぞれのインバータ内部バスバー40を、発電機12(図1)接続用と走行モータ14接続用とに対応して、それぞれ3本ずつ合計6本の出力端子部バスバー42(図2)に接続している。本実施の形態では、出力端子部バスバー42が、本発明の対象である、請求項に記載したバスバーに対応する。
図4は、それぞれ6本ずつのインバータ内部バスバー40と出力端子部バスバー42とを接続した状態を示す斜視図であり、図5は同じく平面図である。図4に示すように、それぞれのインバータ内部バスバー40は、銅等の導電材料により構成し、インバータ部34の電気回路部を設けた図示しない基板の端子とそれぞれ接続している。また、それぞれのインバータ内部バスバー40の一端寄り部分(図4の左端寄り部分)は、樹脂部材46にモールドしている。また、それぞれのインバータ内部バスバー40の一端部(図4の左端部)を樹脂部材46から突出させ、その突出させた部分に端子部44を設けている。また、それぞれのインバータ内部バスバー40の他端寄り部分(図4の右端寄り部分)は、別の樹脂部材48にモールドしている。なお、図4および図5では、樹脂部材46,48を斜線部により表している。
また、6本の出力端子部バスバー42は、発電機12(図1)接続用または走行モータ14接続用の3本を1組として、それぞれ銅等の導電材料製の板材を塑性変形させることにより構成し、両端部に設けた一対の端子部50,52(図4)と、中間部に設けた本体部54とを有する。一対の端子部50,52は、互いに平行に同方向に向いた平板状としている。また、一対の端子部50,52のうち、一方(図4の上側、図5の表側)の端子部50は、円形の通孔56と、下面、すなわち、他方(図4の下側、図5の裏側)の端子部52側の面に固定した鉄等の金属製のナット部材である、ナット58とを備える。
また、それぞれの出力端子部バスバー42に設けた他方の端子部52と、対応するインバータ内部バスバー40の一端部に設けた端子部44とにそれぞれ形成した通孔にボルトを貫通させるとともに、ボルトにナット60をねじ結合することにより、インバータ内部バスバー40と出力端子部バスバー42とを接続している。
また、それぞれの出力端子部バスバー42において、一対の端子部50,52と本体部54とのうち、本体部54のみに軟化処理である、焼きなまし処理を施している。一対の端子部50,52には、軟化処理を施していない。そして、焼きなまし処理を施した本体部54を、複数個所で折り曲げている。
このような出力端子部バスバー42は、図3に示すように、6本の出力端子部バスバー42同士の間の絶縁を維持した状態で樹脂製のホルダ64に保持している。ホルダ64は、2つ割りの一対の素子65a、65bを組み合わせることにより構成している。
また、ホルダ64の上側に設けた開口部に、出力端子部バスバー42の一方の端子部50をほぼ水平方向(図2、図3の左右方向)に向くように配置している。また、ケース38の外側からねじ部材であるボルト68を、ケース38に形成した通孔69に隙間を持たせた状態で挿入するとともに、ボルト68の先端部を、6本のケーブル70のうち、対応するケーブル70の端部に設けた端子部72と、出力端子部バスバー42の一方の端子部50とにそれぞれ形成した通孔に挿入して、ナット58にボルト68のねじ部をねじ結合している。ボルト68とナット58との結合のために、ボルト68の頭部にレンチ等の工具を係合させ、工具を回転させる。6本のケーブル70のそれぞれは、発電機12(図1)または走行モータ14のU相,V相,W相の各相のコイルのいずれか1に接続した電線である。
図6は、図3の一部を取り出して拡大したものに対応する断面図である。上記の図5に示した状態から、ボルト68の先端部をナット58にさらに締め付けると、図6に示すように、出力端子部バスバー42の一方の端子部50とケース38の内側面との間で、ケーブル70の端子部72が狭持された状態で端子部72が一方の端子部50に接続される。
ここで、ボルト68をナット58に結合する以前の状態では、組み付ける各部材42、38,70の寸法公差に基づいてケース38の内側面とケーブル70の端子部72との間、または端子部72と出力端子部バスバー42の一方の端子部50との間に、上記の図3に示すように、わずかな隙間(図3のδ等)が生じる可能性がある。このため、図6に示すようにボルト68をナット58に締め付けた状態では、出力端子部バスバー42の一方の端子部50が上側(図6の矢印C側)に引き上げられるように変形する可能性がある。これに対して、このような変形に対する構造上の工夫をしない場合には、出力端子部バスバー42の本体部54の中間部を保持するホルダ64(図3)、または、上記の図4から図5に示したインバータ内部バスバー40をモールドする樹脂部材46に過度な応力が生じて、樹脂割れが生じる可能性がないとはいいきれない。
本実施の形態は、このような考慮に基づいて発明したものであり、出力端子部バスバー42の本体部54のみに焼きなまし処理を施すとともに、焼きなまし処理を施した部分で、かつ、一方の端子部50にボルト68を結合する場合の、ボルト68の進行方向である、図2、図3、図6の下方向に関して、一方の端子部50と対向する本体部54の上側寄り部分に、断面略U字形の屈曲部74を設けている。なお、屈曲部74は、断面略L字形または断面略S字形とすることもできる。また、屈曲部74の中間部から上端部にわたる部分の両側面と、ホルダ64を構成する各素子65a,65bの内側面との間に隙間76(図3)を設けて、屈曲部74を容易に変形可能としている。
このように、本実施の形態の出力端子部バスバー42では、一方の端子部50を、インバータ部34(図2)を保持したケース38とケーブル70の端子部72(図3)とに、ボルト68により上方に引っ張られる状態で結合固定している。また、出力端子部バスバー42の他方の端子部52は、ケース38に固定したインバータ部34(図2)を構成するインバータ内部バスバー40に結合している。
また、図3に示すように、ケーブル70の端部は、ケース38に対して、ボルト68の進行方向に対して傾斜する方向、すなわち上下方向に対して傾斜する方向に設けたケーブル挿入孔に挿入している。このように上下方向に対して傾斜するケーブル挿入孔にケーブル70の端部を挿入する理由は、ケース38を搭載したハイブリッド車両において、ケース38をより低い位置に配置するためである。すなわち、ケース38を低い位置に配置できることにより、ハイブリッド車両のボンネット(図示せず)から大きく下側にずれた部分に硬いケース38を位置させることができ、歩行者保護をより有効に実現しやすくなる。
また、ケーブル70の端子部72周辺部の外周面に密封部材であるシールリング78を係止し、ケーブル挿入孔とケーブル70の外周面との間でシールリング78を圧縮することにより、この間部分を液密にシールしている。また、上記の図2、図3、図6では、出力端子部バスバー42のうち、主に一部の出力端子部バスバー42の断面部分のみを示しているが、他の出力端子部バスバー42においても、上記と同様に、本体部54のみに焼きなまし処理を施し、焼きなまし処理を施した部分で、かつ、一方の端子部50にボルト68を結合する場合の、ボルト68の進行方向に関して一方の端子部50と対向する部分に、断面略U字形等の屈曲部74を設けている。また、ボルト68は、出力端子部バスバー42の一方の端子部50に固定したナット58にねじ結合し、ケース38と一方の端子部50との間で、ケーブル70の端子部72を狭持可能としている。このようなインバータ装置36は、ハイブリッド車両に搭載して使用する。
このような本実施の形態によれば、導電材料により構成する出力端子部バスバー42の一方の端子部50は、ボルト68の結合によりケーブル70の端部と結合されており、一対の端子部50,52と本体部54とのうち、本体部54のみに軟化処理である焼きなまし処理を施し、焼きなまし処理を施した部分に屈曲部74を設けている。このため、本体部54の屈曲部74を設けた部分を変形しやすくでき、ボルト68の結合に伴う、出力端子部バスバー42の一方の端子部50の変位にかかわらず、出力端子部バスバー42の屈曲部74よりも他方の端子部52側の本体部54および他方の端子部52に発生する応力を小さく抑えることができる。また、これとともに、一対の端子部50,52には軟化処理を施さないので、一対の端子部50,52の強度をより有効に確保できる。この結果、出力端子部バスバー42の屈曲部74よりも他方の端子部52側の本体部54と、他方の端子部52と、他方の端子部52に接触するインバータ内部バスバー40とに発生する応力を、より有効に小さく抑えることができる。したがって、出力端子部バスバー42を保持するホルダ64およびインバータ内部バスバー40の端部をモールドする樹脂部材46(図4、図5)に過度な応力が発生し、樹脂割れが発生することを有効に防止できる。
しかも、ボルト68(図3)とナット58とを結合する以前において、ケース38とケーブル70の端子部72との間、または端子部72と出力端子部バスバー42の一方の端子部50との間に生じる隙間δ等を過度に小さくすることなく、出力端子部バスバー42およびインバータ内部バスバー40に過度な応力が生じることを防止できる。このため、組み付ける各部材の寸法精度および組み付け精度を過度に高精度にする必要がなくなり、寸法公差を大きくできて、出力端子部バスバー42を備えるインバータ装置36の製造コストが過度に上昇するのを防止できる。
さらに、出力端子部バスバー42の本体部54において、一方の端子部50にボルト68を結合する場合の、ボルト68の進行方向に関して一方の端子部50と対向する部分に焼きなまし処理を施した屈曲部74を設けている。このため、ボルト68の結合に伴う一方の端子部50の変位に対する、出力端子部バスバー42の屈曲部74よりも他方の端子部52側の本体部54と、他方の端子部52と、他方の端子部52に接触するインバータ内部バスバー40とに発生する応力の発生抑制効果を高くできる。すなわち、上記の特許文献2に記載されたバスバーの場合には、ボルト結合時のボルトの進行方向に関してバスバーの端子部が対向しない部分に屈曲部を設けているため、ボルト結合時の端子部の変位に対する、屈曲部による応力発生抑制効果は小さい。これに対して、本実施の形態の場合にはこのような不利な点がなく、出力端子部バスバー42の屈曲部74よりも他方の端子部52側の本体部54と、他方の端子部52と、他方の端子部52に接触するインバータ内部バスバー40とに発生する応力の発生抑制効果を高くできる。この結果、出力端子部バスバー42の応力発生に関する性能を向上させることができる。
また、本実施の形態のインバータ装置36に場合、屋外を走行するハイブリッド車両に搭載して使用するので、インバータ装置36が備える出力端子部バスバー42の、一方の端子部50と接続するケーブル70の端部部分に水の侵入を阻止するための密封部材であるシールリング78(図3)を設ける必要があり、その分、ボルト68のねじ結合以前においては、寸法交差に基づく一方の端子部50とケーブル70の端子部72との間の隙間δ(図3)が大きくなりやすい。すなわち、出力端子部バスバー42とボルト68とのねじ結合時には、出力端子部バスバー42の一方の端子部50の変位量がより大きくなりやすい。このため、焼きなまし処理を施した本体部54に屈曲部74を設けるという本実施の形態の構成を備えることにより、出力端子部バスバー42の応力発生に関する性能を向上させることができるという本実施の形態により得られる効果が、より顕著になる。
なお、上記では、電動車両の電源系統に使用するバスバーを例に説明したが、本発明に係るバスバーは、このような用途に使用する構成に限定するものではなく、種々の電気回路にも使用できる。
第1の発明の実施の形態のインバータ装置を備えるハイブリッド車両のモータ制御装置の略回路図である。 同じくインバータ装置を、一部を断面にして示す略図である。 図2のA部拡大図である。 図2のインバータ装置を構成する出力端子部バスバーおよびインバータ内部バスバーを取り出して示す斜視図である。 同じく平面図である。 ボルトをナットに締め付けて、出力端子部バスバーの一方の端子部とケースとの間でケーブルの端子部を狭持した状態を示す、図3の一部を取り出して拡大したものに対応する断面図である。
符号の説明
10 モータ制御装置、12 発電機(MG1)、14 走行モータ(MG2)、16 制御部、18 発電機用インバータ(MG1用インバータ)、20 走行モータ用インバータ(MG2用インバータ)、22 直流電源、24,26 システムリレー、28 第1コンデンサ、30 第2コンデンサ、32 昇圧コンバータ 、34 インバータ部、36 インバータ装置、38 ケース、40 インバータ内部バスバー、42 出力端子部バスバー、44 端子部、46,48 樹脂部材、50,52 端子部、54 本体部、56 通孔、58,60 ナット、64 ホルダ、65a、65b 素子、68 ボルト、69 通孔、70 ケーブル、72 端子部、74 屈曲部、76 隙間、78 シールリング。

Claims (7)

  1. 両端部に設けられた一対の端子部と、
    中間部に設けられた本体部と、を有し、
    一対の端子部の少なくとも一方の端子部は、ねじ部材の結合により他部材と結合されており、
    導電材料により構成しているバスバーであって、
    本体部と一対の端子部とのうち、本体部のみに軟化処理を施し、軟化処理を施した部分に屈曲部を設けていることを特徴とするバスバー。
  2. 両端部に設けられた一対の端子部と、
    中間部に設けられた本体部と、を有し、
    一対の端子部の少なくとも一方の端子部は、ねじ部材の結合により他部材と結合されており、
    導電材料により構成しているバスバーであって、
    本体部において、一方の端子部にねじ部材を結合する場合の、ねじ部材の進行方向に関して一方の端子部と対向する部分に軟化処理を施した屈曲部を設けていることを特徴とするバスバー。
  3. 請求項1または請求項2に記載のバスバーにおいて、
    屈曲部は、断面L字形と断面U字形と断面S字形とのいずれかの形状に形成していることを特徴とするバスバー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1に記載のバスバーにおいて、
    一方の端子部は、インバータを保持した保持部材とケーブルの端子部とにねじ部材により引っ張られた状態で結合固定されていることを特徴とするバスバー。
  5. 請求項4に記載のバスバーにおいて、
    一対の端子部の他方の端子部は、保持部材に固定されたインバータを構成するインバータ内部バスバーに結合されていることを特徴とするバスバー。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1に記載のバスバーと、
    バスバーの他方の端子部に結合されたインバータと、
    インバータを保持する保持部材と、
    保持部材に形成した孔部に挿入したねじ部を有するねじ部材と、を備え、
    ねじ部は、バスバーの一方の端子部に固定したナット部材にねじ結合され、
    保持部材と一方の端子部との間でケーブルの端子部を狭持可能としていることを特徴とするインバータ装置。
  7. 請求項6に記載のインバータ装置において、
    屋外を走行する電動車両に搭載して使用することを特徴とするインバータ装置。
JP2007084626A 2007-03-28 2007-03-28 バスバーおよびインバータ装置 Pending JP2008245461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007084626A JP2008245461A (ja) 2007-03-28 2007-03-28 バスバーおよびインバータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007084626A JP2008245461A (ja) 2007-03-28 2007-03-28 バスバーおよびインバータ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008245461A true JP2008245461A (ja) 2008-10-09

Family

ID=39916122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007084626A Pending JP2008245461A (ja) 2007-03-28 2007-03-28 バスバーおよびインバータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008245461A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115061A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Denso Corp 電力変換装置
US8784131B2 (en) 2011-06-24 2014-07-22 Hyundai Motor Company Wire connecting device for hybrid vehicle
US8929097B2 (en) 2010-02-05 2015-01-06 Denso Corporation Power conversion apparatus
WO2015012333A1 (ja) * 2013-07-26 2015-01-29 株式会社Gsユアサ 蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法
US8988861B2 (en) 2011-07-26 2015-03-24 Denso Corporation Power converter
WO2017163810A1 (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社 インバーター体型電動圧縮機

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10312839A (ja) * 1997-05-09 1998-11-24 Yazaki Corp 中間端子付可撓バスバー
JPH1155938A (ja) * 1997-08-04 1999-02-26 Toshiba Eng Co Ltd コンデンサの接続方法及び電力変換装置
JP2001258266A (ja) * 2000-03-08 2001-09-21 Toshiba Corp インバータ制御ユニットおよびインバータ制御装置
JP2006081373A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Yazaki Corp 機器直付けコネクタ
JP2006166630A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Omron Corp 電子制御装置、電子制御装置付電動機
JP2006238651A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd インバータ装置
JP2006261100A (ja) * 2005-02-17 2006-09-28 Toyota Motor Corp バスバー、電気回路システム

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10312839A (ja) * 1997-05-09 1998-11-24 Yazaki Corp 中間端子付可撓バスバー
JPH1155938A (ja) * 1997-08-04 1999-02-26 Toshiba Eng Co Ltd コンデンサの接続方法及び電力変換装置
JP2001258266A (ja) * 2000-03-08 2001-09-21 Toshiba Corp インバータ制御ユニットおよびインバータ制御装置
JP2006081373A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Yazaki Corp 機器直付けコネクタ
JP2006166630A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Omron Corp 電子制御装置、電子制御装置付電動機
JP2006261100A (ja) * 2005-02-17 2006-09-28 Toyota Motor Corp バスバー、電気回路システム
JP2006238651A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd インバータ装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115061A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Denso Corp 電力変換装置
US8929097B2 (en) 2010-02-05 2015-01-06 Denso Corporation Power conversion apparatus
US8784131B2 (en) 2011-06-24 2014-07-22 Hyundai Motor Company Wire connecting device for hybrid vehicle
US8988861B2 (en) 2011-07-26 2015-03-24 Denso Corporation Power converter
WO2015012333A1 (ja) * 2013-07-26 2015-01-29 株式会社Gsユアサ 蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法
JPWO2015012333A1 (ja) * 2013-07-26 2017-03-02 株式会社Gsユアサ 蓄電装置、及び蓄電装置の製造方法
WO2017163810A1 (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社 インバーター体型電動圧縮機
JP2017172512A (ja) * 2016-03-24 2017-09-28 サンデン・オートモーティブコンポーネント株式会社 インバータ一体型電動圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2015626B1 (en) Mounting structure of a power converter
JP5846123B2 (ja) パワーモジュール
JP4935735B2 (ja) バスバー及びその製造方法
JP4567570B2 (ja) 電力変換装置
JPWO2015198476A1 (ja) 一体型電動パワーステアリング装置、及びその製造方法
JP2008245461A (ja) バスバーおよびインバータ装置
DE112013004237T5 (de) Elektrische Schaltungsvorrichtung und Verfahren zum Herstellen einer elektrischen Schaltungsvorrichtung
JP6271611B2 (ja) バスバー端子、バスバー端子接続構造及びバスバー端子接続方法
JP5975789B2 (ja) パワー半導体モジュール
JP5272667B2 (ja) 電力変換装置
JP2014073811A (ja) 電気自動車
JP5370205B2 (ja) バスバーの締結構造および電力変換装置
JP2005175439A (ja) 半導体装置およびそれを備えた自動車
JP5202366B2 (ja) 半導体装置
JP2016073096A (ja) コンデンサモジュール
JP5202365B2 (ja) 半導体装置
JP2009120109A (ja) 車体筐体固定構造
JP6447914B2 (ja) パワーモジュールの直流側配線基板及びその製造方法
JP6932219B1 (ja) 電力変換装置
JP5630531B2 (ja) 電力変換装置
JP7263766B2 (ja) 電力変換装置
WO2022074986A1 (ja) 電気製品の製造方法、および、電気製品
JP5272666B2 (ja) 電力変換装置
JP4404791B2 (ja) 絶縁部材、電力変換装置および車両
WO2023223804A1 (ja) パワーモジュール、パワーモジュールの製造方法、および電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091105

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130226