JP2006238651A - インバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省スペースでありながら、強度、特に、耐振性が高いインバータ装置を提供する。
【解決手段】 本発明によるインバータ装置は、インバータ出力段14が搭載された絶縁金属基板13と、絶縁金属基板13の主面に接合され、且つ、インバータ出力段14に電気的に接続された導電性のスタッド31Uと、裏面がスタッド31に接合されることによってスタッド31に支持され、インバータ出力段14に接続される回路が主面に形成されたプリント配線基板15と、前記主面に接合され、且つ、スタッド31に電気的に接続された導電性のスペーサ33と、スペーサ33に接合されたバスバー34とを備えている。
【選択図】 図8

Description

本発明は、直流電圧から3相交流電圧を生成するために使用されるインバータ装置に関しており、特に、バッテリフォークリフトその他の、バッテリーを電源として使用する輸送機器に適したインバータ装置に関する。
インバータ装置に求められる要求の一つは、ユーザから求められる様々な仕様に、容易に対応し得ることである。このような要求を満足させるための一つの手段は、インバータ装置を、分割されたモジュールによって構成することである。特許文献1は、モジュール構成されたインバータ装置、より具体的には、インバータ装置を構成する部品が絶縁金属基板とプリント配線基板とに最適に割り当てられているインバータ装置を開示している。特許文献1に開示されているインバータ装置では、パワートランジスタが絶縁金属基板に搭載され、制御部品及び駆動部品がプリント配線基板に搭載されている。
しかしながら、部品が絶縁金属基板とプリント配線基板とに分割して搭載されているインバータ装置に対しては、上記の要求以外にも様々な要求が存在する。このようなインバータ装置に対する要求を列挙すれば、例えば、下記のとおりである。
(1)強度、特に、耐振性の向上
強度、特に、耐振性の向上は、輸送機器に搭載されるインバータ装置において特に重要な要求である。輸送機器に搭載されるインバータ装置を構成する部材(例えば、ケーブル、配線、ボード、電子部品、構造部材)には、強い振動が加えられる。特に、大電流が流される配線、例えば、バスバーに加えられる振動に対する対策は重要である。
(2)絶縁金属基板とプリント配線基板との間の電気的接続の最適化
絶縁金属基板とプリント配線基板との間の電気的接続は、耐ノイズ性に影響を及ぼす。加えて、プリント配線基板に、直流電源電圧を保持する電源パターン及び接地パターンと、それらの間に接続される電解コンデンサが搭載される場合には、絶縁金属基板とプリント配線基板との間の電気的接続の最適化は、電源パターン及び接地パターンが、プリント配線基板に占める割合に影響する;広い電源パターン及び接地パターンをプリント配線基板に形成することは、耐ノイズ性の向上、及び、直流電源電圧の安定化に有効である。
(3)回路レイアウトの3相対称性
インバータ装置の内部回路の配置がU相、V相、W相について対称的であることは、U相電流、V相電流、W相電流をより均一化するために好ましい。
(4)一部のパワートランジスタへの電流集中の防止
出力電流が大きい場合には、インバータ出力段では、パワートランジスタが並列に接続される。この場合、並列に接続されたパワートランジスタには均一に電流が流れることが好ましい。一部のパワートランジスタに電流が集中することは、当該パワートランジスタの損傷を招き得るため好ましくない。
これらの要求は、全て、インバータ装置の体積の制約の下に満足されることが必要である。例えば、パワートランジスタに流れる電流の均一化を達成させるために、インバータ出力段が占める面積の増大を伴うことは好ましくない。そして、発明者が知る限りにおいては、これらの要求を実用的に満足させるようなインバータ装置のアーキテクチャは、未だに提案されていない。
特開平10−93220号公報
したがって、本発明の目的は、概略的には、上記に列挙された要求の少なくとも一つを満足させるようなインバータ装置のアーキテクチャを提供することにある。
具体的には、本発明の一の目的は、強度、特に、耐振性が高いインバータ装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、絶縁金属基板とプリント配線基板との間の電気的接続を最適化することにある。
本発明の更に他の目的は、インバータ装置の内部回路の配置をU相、V相、W相について対称的にすることにある。
本発明に更に他の目的は、パワートランジスタに、より均一に電流が流れるようなインバータ装置のアーキテクチャを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、以下に述べられる手段を採用する。その手段の記述には、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]の記載との対応関係を明らかにするために、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号が付加されている。但し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲を限定的に解釈するために用いてはならない。
一の観点において、本発明によるインバータ装置は、インバータ出力段(14)が搭載された絶縁金属基板(13)と、絶縁金属基板(13)の主面に接合され、且つ、インバータ出力段(14)に電気的に接続された導電性のスタッド(31)と、裏面がスタッド(31)に接合されることによってスタッド(31)に支持され、主面にインバータ出力段(14)に接続される回路(16、17U、17V、17W、21、22)が形成されたプリント配線基板(15)と、前記主面に接合され、且つ、スタッド(31)に電気的に接続された導電性のスペーサ(33)と、スペーサ(33)に接合されたバスバー(34)とを備えている。
このようなインバータ装置では、プリント配線基板(15)を機械的に支持する機能と、絶縁金属基板(13)とプリント配線基板(15)との間の電気的接続を提供する機能とが、同一の部材、即ち、スタッド(31)によって達成される。これは、インバータ装置の省スペース性の向上に寄与する。その一方で、振動によってバスバー(34)に加えられる荷重は、スタッド(31)に直接には作用せずにプリント配線基板(15)によって一旦受け取られる。これは、プリント配線基板(15)を支持する他の構造部材に荷重を分散させ、当該スタッド(31)に過大な荷重が選択的に加えられることを防止する。これは、耐振性を有効に向上させる。
耐振性を更に向上させるためには、バスバー(34)は、焼きなましされた銅で形成されることが好ましい。
一の実施形態では、当該インバータ装置は、更に、絶縁金属基板(13)が載置されるベース(1)と、前記ベース(1)に固定される電極端子(5)とを備えている。電極端子(5)は、ベース(5)に固定される絶縁スペーサ(5e)と、絶縁スペーサ(5e)に固定されるボルト(5d)と、ボルト(5d)に挿入される導電性のスペーサ(5c)と、ボルト(5d)に挿入され、ケーブル(36)の端子(36)をスペーサ(5c)との間に挟み込むためのナット(5b)とを備えている。このような構造は、ケーブル(36)を支持する強度の向上に適している。
このような構造が採用され、且つ、バスバー(34)が焼きなましされた銅で形成されている場合には、当該インバータ装置(10)は、更に、スペーサ(5c)がボルト(5d)の回りで回転することを阻止する回り止め手段(37)を備えることが好ましい。より具体的には、前記電極端子(5)が、更に、ナット(5b)とスペーサ(5c)との間に挿入され、且つ、絶縁金属基板(13)とプリント配線基板(15)とを覆うカバー(2)に係合する回り止め具(37)を備えることが好ましい。
絶縁金属基板(13)とスタッド(31)とが半田付けによって接合される場合、スタッド(31)の絶縁金属基板(13)に接する接合面は円形であることが好ましい。この場合、スタッド(31)は、外形が円柱状であり、且つ、絶縁金属基板(13)に接合される胴部(31a)を備えて構成され得る。この場合、胴部(31a)の直径は、10mm以下であることが好ましい。胴部(31a)の高さは、12mm以下であることが一層に好ましい。
絶縁金属基板(13)とスタッド(31)とが半田付けによって接合される場合、スタッド(31)は、スタッド(31)と絶縁金属基板(13)との接合面に開口する空洞(31c)を有することが好ましい。
他の観点において、本発明によるインバータ装置(10)は、U相電圧を出力するU相出力段(14U)と、V相電圧を出力するV相出力段(14V)と、W相電圧を出力するW相出力段(14W)と、U相出力段(14U)とV相出力段(14V)とW相出力段(14W)に供給される直流電源電圧を安定化するための平滑コンデンサ(16)が搭載されるプリント配線基板(15)と、U相出力段(14U)のパワートランジスタをオンオフするU相ドライブ回路(17U)と、V相出力段(14V)のパワートランジスタをオンオフするV相ドライブ回路(17V)と、W相出力段(14W)のパワートランジスタをオンオフするW相ドライブ回路(17W)とを備えている。U相ドライブ回路(17U)は、プリント配線基板(15)の第1辺(15c)の近傍に設けられ、V相ドライブ回路(17V)は、プリント配線基板(15)の第2辺(15d)の近傍に設けられ、W相ドライブ回路(17W)は、プリント配線基板(15)の第3辺(15e)の近傍に設けられている。
このようなインバータ装置(10)の構成は、U相ドライブ回路(17U)とU相出力段(14U)とが第1フラットケーブル(18U)によって接続され、V相ドライブ回路(17V)とV相出力段(14V)とが第2フラットケーブル(18V)によって接続され、W相ドライブ回路(17W)とW相出力段(14W)とが第3フラットケーブル(18W)によって接続されている場合に特に有用である。
また、上記のようなインバータ装置(10)の構成は、プリント配線基板(15)が電源パターン(21)及び接地パターン(22)を備え、平滑コンデンサ(16)が電源パターン(21)及び接地パターン(22)の間に電気的に接続され、直流電源電圧が電源パターン(21)及び接地パターン(22)の間に保持される場合に特に有用である。
U相出力段(14U)が第1IMSボード(11U)に搭載され、V相出力段(14V)が第2IMSボード(11V)に搭載され、W相出力段(14W)が第3IMSボード(11W)に搭載される場合には、第1IMSボード(11U)と第2IMSボード(11V)と第3IMSボード(11W)とは、ある中心点(A)を取り囲むように配置されることが好ましい。
更に他の観点において、本発明のIMSボードは、電源電位と接地電位の供給を受け、前記電源電位と前記接地電位から3相交流電圧のうちの1相の出力電圧を出力するように構成されたIMSボードである。当該IMSボード(11)は、絶縁金属基板(13)と、電源電位と接地電位との一方の電位が供給され、絶縁金属基板(13)に接合される第1スタッド(31P)と、絶縁金属基板(13)に接合され、前記1相の出力電圧を出力するための第2スタッド(31U)と、電源電位と接地電位との他方の電位が供給され、絶縁金属基板(13)に接合される第3スタッド(31N)と、第1スタッド(31P)と第2スタッド(31U)との間に並列に接続される複数の第1パワートランジスタ(51)と、第2スタッド(31U)と第3スタッド(31N)との間に並列に接続される複数の第2パワートランジスタ(51)とを備えている。第1パワートランジスタ(51)と第2パワートランジスタ(52)とは、いずれも、第1方向に並んで配置される。第1スタッド(31P)は、第1パワートランジスタ(51)の列から第1方向にずれて位置しており、第2スタッド(31U)は、第2パワートランジスタ(52)の列から第1方向と反対の第2方向にずれて位置している。第3スタッド(31N)は、第1パワートランジスタ(51)の列及び第2パワートランジスタ(52)の列から、前記第1方向に垂直な第3方向に位置している。
当該IMSボードが、前記一方の電位が供給され、且つ、前記IMSボードに接合される第4スタッド(31P)と、絶縁金属基板(13)に接合され、前記1相の出力電圧を出力するための第5スタッド(31U)と、第4スタッド(31P)と第5スタッド(31U)との間に並列に接続される、前記複数の第1パワートランジスタ(51)と同一の導電性を有する複数の第3パワートランジスタ(53)と、第5スタッド(31U)と第3スタッド(31N)との間に並列に接続される、複数の第2パワートランジスタ(52)と同一の導電性を有する複数の第4パワートランジスタ(54)とを更に備える場合には、当該IMSボードのレイアウトは、ある対称面(S)について鏡面対称であることが好ましい。具体的には、第1スタッド(31P)と第4スタッド(31P)とは、対称面(S)に対して鏡面対称に配置され、第2スタッド(31U)と第5スタッド(31U)とは、前記対称面に対して鏡面対称に配置される。加えて、第1パワートランジスタ(51)と第3パワートランジスタ(53)とは、対称面(S)に対して鏡面対称に配置され、第2パワートランジスタ(52)と第4パワートランジスタ(54)とは、対称面(S)に対して鏡面対称に配置される。更に、第3スタッド(31N)は、対称面(S)に対して鏡面対称に配置される。
本発明により、強度、特に、耐振性が高いインバータ装置が提供される。
また、本発明により、絶縁金属基板とプリント配線基板との間の電気的接続が最適化されたインバータ装置が提供される。
また、本発明によれば、内部回路の配置がU相、V相、W相について対称的であるインバータ装置が提供される。
また、本発明によれば、パワートランジスタに、より均一に電流が流れるようなインバータ装置が提供される。
第1 全体構造
図1Aは、本発明の実施の一形態に係るインバータ装置10の正面図であり、図1Bは、上面図である。以下に詳細に述べられるように、本実施の形態のインバータ装置10は、外部直流電源(例えば、バッテリー)から直流電源電圧を受け取り、その直流電源電圧から3相交流電圧を生成するように構成されている。
図1Aを参照して、インバータ装置10は、金属製のベース1と、樹脂製のカバー2とを備えている。カバー2は、ねじによってベース1に固定される。図1Bに示されているように、カバー2には開口が設けられ、その開口には5つの端子:正極端子3、負極端子4、U相端子5、V相端子6、W相端子7が通されている。正極端子3及び負極端子4は、外部直流電源(例えば、バッテリー)から直流電源電圧を受け取るために使用され、U相端子5、V相端子6、及びW相端子7は、3相交流電圧を出力するために使用される。
図2に示されているように、カバー2の内部には、2種類のボード:IMSボード11と、ドライブボード12とが収容されている。IMSボード11は絶縁金属基板13を備えており、その絶縁金属基板13には、3相交流電圧を出力するパワーFET(Field Effect Transistor)で構成されたインバータ出力段14が搭載されている。IMSボード11は、金属ベース1の上面に、ねじによって固定される。発熱が大きいパワーFETをIMSボード11に搭載し、且つ、そのIMSボード11を金属製のベース1の上に搭載する構造は、放熱効率の向上のために有用である。
図3に示されているように、IMSボード11は、3相交流電圧の各相毎に2枚ずつ用意されている。図3、及び以下の記載において、対応する相を区別するために、U相、V相、W相に対応するIMSボード11は、それぞれ、IMSボード11U、11V、11Wと記載されていることに留意されたい。同様に、U相、V相、W相に対応するインバータ出力段14は、それぞれ、U相出力段14U、V相出力段14V、W相出力段14Wと記載されることがある。インバータ出力段14の出力端子は、相ごとに共通に接続されている。具体的には、図6に示されているように、2枚のIMSボード11Uに搭載されたU相出力段14Uの出力は、共通に接続されている。V相出力段14V、W相出力段14Wについても同様である。加えて、図3に示されているように、IMSボード11は、U相、V相、W相のいずれの相に対応するかに無関係に、同一の構造を有している。このような構造は、様々な電流容量のインバータ装置を生産するために好適である。本実施の形態では、IMSボード11が3相交流電圧の各相毎に2枚ずつ用意されているが、例えば、IMSボード11を3相交流電圧の各相毎に3枚ずつに増やすことにより、大きな電流容量のインバータ装置を提供することが可能である。また、IMSボード11を各相に1枚ずつにすることにより、小さな電流容量のインバータ装置を提供することが可能である。
図4に示されているように、ドライブボード12は、4層の配線層を有する多層プリント配線基板15を備えている;但し、配線層は図4には図示されていない。
多層プリント配線基板15は、図5に示されているように、コンデンサ領域15aと、ドライブ回路領域15bとに区分されている。コンデンサ領域15aは、平滑コンデンサ16が搭載される領域である;図4では、平滑コンデンサ16は、その一部しか記載されていないことに留意されたい。本実施の形態では、平滑コンデンサ16として電解コンデンサが使用される。コンデンサ領域15aでは、多層プリント配線基板15の4層の配線層の上方の2層が接地パターンとして使用され、下方の2層が電源パターンとして使用される。後述されるように、該電源パターンは正極端子3に電気的に接続され、該接地パターンは負極端子4に接続される。平滑コンデンサ16のそれぞれは、一方の端子が接地パターンに、他方の端子が電源パターンに接続され、平滑コンデンサ16は、正極端子3と負極端子4に供給される直流電圧の安定化のために使用される。電源パターン及び接地パターンは、その間に静電容量を有しており、それら自体がコンデンサとしても機能する。
一方、ドライブ回路領域15bには、U相ゲートドライブ回路17Uと、V相ゲートドライブ回路17Vと、W相ゲートドライブ回路17Wとが搭載される。U相ゲートドライブ回路17Uと、V相ゲートドライブ回路17Vと、W相ゲートドライブ回路17Wとは、それぞれ、U相出力段14U、V相出力段14V、W相出力段14WのパワーFETのゲートを駆動するために使用される。U相ゲートドライブ回路17Uと、V相ゲートドライブ回路17Vと、W相ゲートドライブ回路17Wは、それぞれフラットケーブル18U、18V、18Wを介してU相出力段14U、V相出力段14V、W相出力段14Wに接続されている。
図1Aに戻り、カバー2の内部には、更にDSPカード19が収容されている。DSPカード19には、PWM(Pulse Width Modulation)制御回路20が搭載されている。PWM制御回路20は、各インバータ出力段14のパワーFETのオンオフを制御するために使用される。
図6は、インバータ装置10の回路図である;図6の回路図は、インバータ装置10に含まれている各素子の空間的な配置を必ずしも反映していないことに留意されたい。多層プリント配線基板15の電源パターン(図6では、符号21によって参照されている)には、正極端子3を介して電源電位が供給され、接地パターン(図6では、符号22によって参照されている)には、負極端子4を介して接地電位が供給され、これにより、電源パターン21、接地パターン22の間に直流電源電圧が供給される。電源パターン21、接地パターン22の間の直流電源電圧は、それらの間の静電容量C、及び平滑コンデンサ16によって維持される。この直流電源電圧は、U相出力段14U、V相出力段14V、W相出力段14Wにそれぞれに供給される。U相出力段14U、V相出力段14V、及びW相出力段14Wは、それぞれに内蔵されているパワーFETを用いて、それぞれ、U相電圧、V相電圧、及びW相電圧を生成する。生成されたU相電圧、V相電圧、及びW相電圧は、それぞれ、U相端子5、V相端子6、及びW相端子7を介して、インバータ装置10の外部に出力される。パワーFETのオンオフ制御は、PWM制御回路20と、U相ゲートドライブ回路17Uと、V相ゲートドライブ回路17Vと、W相ゲートドライブ回路17Wとによって行われる。PWM制御回路20は、U相出力段14U、V相出力段14V、及びW相出力段14Wに内蔵されているパワーFETのオンオフを制御するゲート制御信号を、それぞれ、U相ゲートドライブ回路17U、V相ゲートドライブ回路17V、W相ゲートドライブ回路17Wに供給する。U相ゲートドライブ回路17U、V相ゲートドライブ回路17V、W相ゲートドライブ回路17Wは、そのゲート制御信号に応答して、対応するインバータ出力段14のパワーFETをオンオフする。
図7は、正極端子3及び負極端子4の構造、並びに、これらと多層プリント配線基板15との接続部の構造を示す断面図である。多層プリント配線基板15の下面には、電源パターン21に電気的に接続された銅プレート23がねじ(図示されていない)によって接合されており、正極端子3は、その銅プレート23に接合されている。詳細には、正極端子3は、導電性を有するボルト3aと、ナット3bと、中空の円筒状のスペーサ3cとを備えている。正極端子3は、ボルト3aが銅プレート23に接合されることによって銅プレート23に固定されている。最も簡便には、ボルト3aは、そのボルト頭が銅プレート23にろう付けされることによって銅プレート23に接合され得る。ボルト頭をろう付けすることは、正極端子3の組み立てを容易にする点で好適である。ボルト3aはスペーサ3cに挿入されており、その上端にはナット3bが螺合されている。ナット3bは、外部直流電源の正極に接続された電源ケーブル24を正極端子3に固定するために使用される。上側ナット3bとスペーサ3cの間に電源ケーブル24の先端に設けられた圧着端子24aが挟み込まれ、この状態で上側ナット3bがボルト3aに締め付けられる。これにより、電源ケーブル24が正極端子3に固定される。
負極端子4についても同様である。多層プリント配線基板15の上面には、接地パターン22に電気的に接続された銅プレート25がねじによって接合されており、負極端子4は、その銅プレート25に接合されている。正極端子3と同様に、負極端子4は、導電性を有するボルト4aと、ナット4bと、ボルト4aが通される中空のスペーサ4cとを備えている。負極端子4は、ボルト4aが例えばろう付けによって銅プレート23に接合されることによって銅プレート25に固定される。外部直流電源の負極に接続された電源ケーブル26にはその先端に圧着端子26aが接合され、電源ケーブル26は、圧着端子26aとナット4bによって負極端子4に固定されている。
第2 ドライブボードの支持構造
本実施の形態のインバータ装置10の第1の特徴は、ドライブボードの支持構造にある。図8に示されているように、ドライブボード12は、IMSボード11の絶縁金属基板13の上面に接合されたスタッド31によって支持されている。スタッド31は、導電性であり、クリーム半田を用いた半田付けによって絶縁金属基板13の上面に接合されている。スタッド31は、円筒状の胴部31aと、胴部31aの上端に設けられたねじ部31bとから構成されている。ねじ部31bには、雄ねじが形成されている。ねじ部31bは、多層プリント配線基板15に設けられた開口に挿入される。
スタッド31は、ドライブボード12を機械的に支持するのみならず、ドライブボード12とIMSボード11との間の電気的接続を確保するためにも使用される。より具体的には、スタッド31は、電源電位及び接地電位を、多層プリント配線基板15の電源パターン21及び接地パターン22からIMSボード11に搭載されたインバータ出力段14(図8には図示されない)に供給するために使用される。以下の記載において必要がある場合、スタッド31は、その役割に応じて添字によって区別される。電源電位をインバータ出力段14に供給するスタッド31は、正極スタッド31Pと記載され、接地電位をインバータ出力段14に供給するスタッド31は、負極スタッド31Nと記載されることがある。
正極スタッド31P及び負極スタッド31Nは、ナット32が多層プリント配線基板15の上方から螺合されることによって多層プリント配線基板15に接合される。正極スタッド31Pは、多層プリント配線基板15の下面に形成された電源パターン21に電気的に接続される。同様に、負極スタッド31Nは、ナット32を介して多層プリント配線基板15の上面に形成された接地パターン22に接続される。
スタッド31は、更に、IMSボード11に搭載されたインバータ出力段14の出力端子をドライブボード12を介してU相端子5、V相端子6、及びW相端子7に電気的に接続する経路としても使用される。以下において必要がある場合、U相出力段14Uの出力端子をU相端子5に電気的に接続する経路として使用されるスタッド31は、U相スタッド31Uと記載されることがある。同様に、V相、W相に対応するスタッド31は、V相スタッド31V、W相スタッド31Wと記載されることがある。
インバータ出力段14の出力端子をU相端子5、V相端子6、及びW相端子7に電気的に接続するための構造は、本実施の形態のインバータ装置の重要な特徴の一つである。以下では、U相出力段14Uの出力端子をU相端子5に電気的に接続するための構造が詳細に説明される。
U相出力段14Uの出力端子のU相端子5への電気的接続は、U相スタッド31U、導電性のスペーサ33、及びバスバー34を介して行われる。スペーサ33の底部には雌ねじが形成されており、U相スタッド31Uは、スペーサ33が多層プリント配線基板15の上方から螺合されることによって多層プリント配線基板15に接合される。スペーサ33は、上記の雌ねじが形成されている胴部33aと、雄ねじが形成されたねじ部33bとから構成されている。ねじ部33bは、バスバー34に設けられた開口に挿入されており、ナット35がバスバー34の上方から螺合されることにより、バスバー34がスペーサ33に電気的に、且つ、機械的に接続される。バスバー34は、銅で形成されている。
バスバー34は、U相端子5に電気的に、且つ機械的に接続されている。U相端子5は、絶縁ターミナル5aと、ナット5bと、円筒形、且つ中空のスペーサ5cとで構成されている。絶縁ターミナル5aは、導電性を有するボルト5d、5fと、絶縁スペーサ5eとで構成されている。ボルト5d、5fのボルト頭は、それらが互いに離間されるように絶縁スペーサ5eに埋め込まれている。ボルト5fは、ベース1に形成された雌ねじにねじ込まれ、これにより、絶縁ターミナル5a(即ち、U相端子5)がベース1に固定されている。一方、ボルト5dは、U相電圧をインバータ装置10の外部に出力するためのU相ケーブル36をU相端子5に固定するために使用される。ボルト5dは、スペーサ5cに挿入されており、その上端には、ナット5bが螺合されている。ナット5bとスペーサ3cの間にU相ケーブル36の先端に設けられた圧着端子36aが挟み込まれ、この状態でナット5bがボルト5dに締め付けられる。これにより、U相ケーブル36が正極端子3に固定される。
図8に示されている構造の利点は、省スペースでありながら、耐振性が高いことである。図8に示されている構造では、ドライブボード12を機械的に支持する機能と、IMSボード11とドライブボード12との間の電気的接続を提供する機能とが、同一の部材(即ち、スタッド31)によって達成される。これは、インバータ装置10の省スペース性の向上に寄与する。その一方で、振動によってバスバー34に加えられる荷重は、U相スタッド31Uに直接には作用せずにドライブボード12の多層プリント配線基板15によって一旦受け取られ、他のスタッド31にも分散される。これは、一部のスタッド31に過大な荷重が選択的に加えられることを防止し、耐振性を有効に向上させる。
図8に示されている構造では、バスバー34がドライブボード12に直接に接続されていないことに留意されたい。一般には、バスバーのプリント配線基板への接続は、バスバーをプリント配線基板に半田付けすることによって行われることが多い。しかし、このような構造では、バスバーに振動が加えられた場合に、バスバーがプリント配線基板から剥がれ易い。一方、図8に示されている構造では、バスバー34がドライブボード12に直接には接続されていない;バスバー34は、ナット35により、多層プリント配線基板15に接合されたスペーサ33に接合されている。このような構造は、バスバー34を確実に固定するために有効である。
耐振性を一層に向上させるためには、バスバー34は、焼きなましが行われた銅で形成されていることが好ましい。焼きなましが行われた銅は柔らかいので、焼きなましが行われた銅でバスバー34を形成することにより、バスバー34に加えられた振動がドライブボード12(及び、スタッド31)に伝わることを防ぐことができる。これは、耐振性を一層に向上させるために有効である。
焼きなましが行われた銅でバスバー34を形成することは、耐振性の向上には有用であるが、バスバー34が塑性変形しやすくなるという副作用もある。バスバー34が塑性変形しやすいことは、圧着端子36aをナット5bによってスペーサ5cに締め付けたときに問題を生じさせ得る。圧着端子36aがナット5bによってスペーサ5cに締め付けられると、ナット5bと圧着端子36aとの間に作用する摩擦力により、圧着端子36aがボルト5dの回りに回転し得る。圧着端子36aの回転は、スペーサ5cをボルト5dの回りで回転させ得る。スペーサ5cとバスバー34との間にも摩擦力が作用するため、圧着端子36aの回転に伴うスペーサ5cの回転は、バスバー34を変形させる原因になり得る。
圧着端子36aがナット5bによってスペーサ5cに締め付けられたときにバスバー34が変形することを防止するためには、圧着端子36aの回転が防止されることが好ましい。圧着端子36aの回転を防止するためには、図9に示されているように、圧着端子36aとスペーサ5cの間に、回り止め金具37が挿入されることが好ましい。回り止め金具37は、折り曲げられた金属板で形成されており、圧着端子36aとスペーサ5cの間に挟まれる部分にはボルト5dを通すための開口が設けられている。カバー2には、U相端子5のスペーサ5cとボルト5dを通すための開口2aの近傍に溝2bが設けられ、回り止め金具37は、その溝2bに挿入されて係合される。このような構造は、ナット5bの回転に伴うスペーサ5cの回転を抑制し、バスバー34の変形を有効に防止する;ナット5bが回転しても、回り止め金具37は開口2bに係合されて回転しないから、圧着端子36aも回転しない。したがって、スペーサ5cも回転せず、バスバー34は変形しない。スペーサ5cの回転によるバスバー34の変形を防止するためには、回り止め金具37が、圧着端子36aとスペーサ5cとの間ではなく、ナット5bと圧着端子36aの間に設けられても良い。
上述された構造は、V相出力段14Vの出力端子をV相端子6に接続するための構造、及びW相出力段14Wの出力端子をW相端子7に接続するための構造にも採用されている。図4に示されているように、V相出力段14Vの出力端子は、スタッド31及びスペーサ33(これらは図4には図示されていない)を介してバスバー38に機械的に且つ電気的に接続され、そのバスバー38はV相端子6に接続されている。V相出力段14Vの出力端子をV相端子6に接続するための構造は、バスバー38の構造が相違する点以外は、U相出力段14Uの出力端子をU相端子5に接続するための構造と同様である。同様に、W相出力段14Wの出力端子は、スタッド31及びスペーサ33(これらは図4には図示されていない)を介してバスバー39に機械的に且つ電気的に接続され、そのバスバー39はW相端子7に接続されている。W相出力段14Wの出力端子をW相端子7に接続するための構造は、バスバー39の構造が相違する点以外は、U相出力段14Uの出力端子をU相端子5に接続するための構造と同様である。
また、図8、図9に示されている構造が正極端子3及び負極端子4にも採用可能であることは、当業者には自明的であろう。
耐振性を一層に向上するためには、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合強度を向上することが重要である。絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合強度が充分でないと、振動がバスバー34に加わったときに、スタッド31が絶縁金属基板13から剥がれる可能性がある。
絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合強度を向上するための一つの手段は、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合部の構造の最適化である。図10は、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合部の好適な構造を示す断面図である。絶縁金属基板13は、金属板13aと、金属板13aを被覆する絶縁層13bと、絶縁層13bの上に形成された銅箔13cとから構成され、スタッド31は、銅箔13cの上に半田付けによって接合されている。より具体的には、スタッド31と銅箔13cとの半田付けは、以下のようにして行われる。まず、銅箔13cの上にクリーム半田が塗布される。続いて、絶縁金属基板13とスタッド31とがリフロー炉で加熱されることによってリフローが行われて、スタッド31が銅箔13cに接合される。このような半田付けでは、図10に示されているように、スタッド31と絶縁金属基板13との接合面の外縁に、フィレット40が形成される。このフィレット40は、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合強度を向上させるために重要な役割を果たしている。
本実施の形態では、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合強度を高めるために、以下の3つの技法が採用されている:第1の技法は、スタッド31の胴部31aが円柱状に形成され、これにより、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合面の外縁が円になっていることである。このような構造によれば、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合面における局所的な応力集中が発生しにくく、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合強度を有効に向上させることができる。
第2の技法は、スタッド31の大きさの最適化である。より具体的には、スタッド31の胴部31aの直径φが10mm以下であることが好ましい。これは、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合部に形成されるフィレット40の幅及び高さが溶融半田の粘度に依存しているからである。スタッド31の胴部31aの直径φに対するフィレット40の幅及び高さの比を増大させれば、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合強度を増大させることができるかもしれない;しかし、フィレット40の幅及び高さは溶融半田の粘度に依存しており、無制限に増大させることはできない。そこで、本実施の形態では、スタッド31の直径φが10mm以下に選択され、これにより、スタッド31の直径φに対するフィレット40の幅及び高さの比を最適化することができる。これにより、充分に高い接合強度を得ることができる。絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合を、より一層に確実にするためには、スタッド31の胴部31aの高さhが、12mm以下であることが好ましい。フィレット40の幅及び高さに対して高さhが過剰に増大すると、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合部に過剰に大きな力が作用し、スタッド31が絶縁金属基板13から剥がれやすくなる。スタッド31が絶縁金属基板13から剥がれることを防止するためには、スタッド31の胴部31aの高さhが、12mm以下であることが好ましい。
第3の技法は、スタッド31の底部に空洞31cを設けることである。空洞31cを設けることの利点は、以下に述べられるように、2つある。第1のメリットは、絶縁金属基板13とスタッド31との接合面から気泡を排除できることである。既述のように、絶縁金属基板13とスタッド31との半田付けでは、絶縁金属基板13を加熱する工程(リフロー工程)が行われる。このリフロー工程の時、空洞31cの内部の気体も加熱されて膨張し、膨張した気体が空洞31cから液体化したクリーム半田を通って外部に押し出される。その後に絶縁金属基板13が冷却されると、空洞31cの内部の気体が収縮して空洞31cの内部が負圧になる。これにより、スタッド31を絶縁金属基板13に押し付ける力が発生し、スタッド31と絶縁金属基板13の間の接合面から気泡が排除される。接合面からの気泡の排除は、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合強度の向上に有効である。第2のメリットは、空洞31cの縁にも、フィレット41が形成されることである。フィレット40に加えてフィレット41が形成されることにより、絶縁金属基板13とスタッド31との間の接合強度を有効に向上させることができる。
第3 多層プリント配線基板のレイアウト
本実施の形態のインバータ装置10の第2の特徴は、図5に示されているように、多層プリント配線基板15のドライブ回路領域15b(即ち、U相ゲートドライブ回路17Uと、V相ゲートドライブ回路17Vと、W相ゲートドライブ回路17Wとが形成される領域)が、ドライブボード12の外周部に設けられていることである。より具体的には、U相ゲートドライブ回路17Uは、多層プリント配線基板15の第1辺15cの近傍に設けられ、V相ゲートドライブ回路17Vは、多層プリント配線基板15の、第1辺15cに対向する第2辺15dの近傍に設けられる。W相ゲートドライブ回路17Wは、第1辺15cと第2辺15dとの間に位置する第3辺15eの近傍に設けられる。
このような構造では、コンデンサ領域15aがドライブボード12の中央部に形成されるため、コンデンサ領域15aに形成される電源パターン21及び接地パターン22の面積を増大させることができる;U相ゲートドライブ回路17Uと、V相ゲートドライブ回路17Vと、W相ゲートドライブ回路17Wを、それぞれ、U相出力段14U、V相出力段14V、W相出力段14Wに接続する配線を通すための開口をドライブボード12に設ける必要がない。
コンデンサ領域15aに形成される電源パターン21及び接地パターン22の面積を増大させることは、ノイズに対する耐性を向上させ、更に、電源パターン21及び接地パターン22の間に保持される直流電源電圧の安定化に有効である。
第4 IMSボードの配置
図3を参照して、本実施の形態のインバータ装置10の第3の特徴は、IMSボード11の配置にある。6枚のIMSボード11は、一列に並べられておらず、ある中心点Aを取り囲むように配置されている。より具体的には、ある一の相に対応するIMSボード11が配置される領域は、他の2つの相に対応するIMSボード11が配置される領域の両方に隣接するように規定されている。ベース1に、図3に示されているようにX−Y座標系を規定して6枚のIMSボード11の位置関係を説明すれば、U相に対応するIMSボード11Uが配置される領域は、V相に対応するIMSボード11Vが配置される領域に+Y方向において隣接しており、W相に対応するIMSボード11Wが配置される領域に−X方向において隣接している。同様に、V相に対応するIMSボード11Vが配置される領域は、W相に対応するIMSボード11Wが配置される領域に、−X方向において隣接しており、U相に対応するIMSボード11Uが配置される領域に−Y方向において隣接している。更に、W相に対応するIMSボード11Wが配置される領域は、U相に対応するIMSボード11Uが配置される領域と、V相に対応するIMSボード11Vが配置される領域との両方に、+X方向において隣接している。
このような配置は、平滑コンデンサ16、電源パターン21、及び接地パターン22から、IMSボード11Uに設けられるU相出力段14U、IMSボード11Vに設けられるV相出力段14V、及びIMSボード11Wに設けられるW相出力段14Wまでの平均的な距離を均一化する。これは、U相出力段14U、V相出力段14V、及びW相出力段14Wに供給される電流の大きさをより均一にするために有効である。
中心点Aを取り囲むIMSボード11の配置は、図5に示されているドライブボード12のレイアウト(即ち、ドライブ回路領域15bが外周部に配置されたドライブボード12のレイアウト)と共に使用されることが好適である。IMSボード11を、ある中心点Aを取り囲むように配置することにより、ドライブ回路領域15bに配置されているU相ゲートドライブ回路17U、V相ゲートドライブ回路17V、及びW相ゲートドライブ回路17Wと、U相出力段14U、V相出力段14V、及びW相出力段14Wとをそれぞれに接続するフラットケーブル18U、18V、及び18Wの距離を短くすることができる。これは、フラットケーブル18U、18V、及び18Wのバタツキを抑制し、更に、ノイズ耐性を向上させるために好適である。
第5 IMSボードのレイアウト
IMSボード11のレイアウトの最適化は、インバータ出力段14に搭載されるパワーFETの一部に電流が集中することを防止するために重要である。図11は、好適なIMSボード11のレイアウトを示す平面図である;図11には、U相に対応するIMSボード11Uのレイアウトが図示されているが、V相、W相に対応するIMSボード11V、11Wの配置もIMSボード11Uのレイアウトと同様である。
IMSボード11Uには、2つの正極スタッド31Pと、2つの負極スタッド31Nと、2つのU相スタッド31Uと、U相出力段14Uと、コネクタ60とが搭載される。U相出力段14Uは、ハイサイドパワーMOSFET51、53と、ローサイドパワーMOSFET52、54とを備えている。ハイサイドパワーMOSFET51、53、ローサイドパワーMOSFET52、54としては、NチャネルパワーMOSFETが使用される。コネクタ60は、U相ゲートドライブ回路17UとIMSボード11Uとを電気的に接続するために使用される。具体的には、コネクタ60は、U相ゲートドライブ回路17Uに接続されたフラットケーブル18Uに接続される。
図12は、U相出力段14Uの回路図である。一方の正極スタッド31Pは、正極ノード55に接続され、他方の正極スタッド31Pは、もう一つの正極ノード56に接続されている。負極スタッド31Nは、いずれも、負極ノード57に共通接続されている。一方のU相スタッド31Uは、出力ノード58に接続され、他方のU相スタッド31Uは、もう一つの出力ノード59に接続されている。ハイサイドパワーMOSFET51は、正極ノード56と出力ノード58の間に並列に接続され、ローサイドパワーMOSFET52は、出力ノード58と負極ノード57の間に並列に接続されている。ハイサイドパワーMOSFET51は、出力ノード58に接続されたU相スタッド31Uをプルアップするために使用され、ローサイドパワーMOSFET52は、該U相スタッド31Uをプルダウンするために使用される。一方、ハイサイドパワーMOSFET53は、正極ノード56と出力ノード59の間に並列に接続され、ローサイドパワーMOSFET54は、出力ノード59と負極ノード57の間に並列に接続されている。ハイサイドパワーMOSFET53は、出力ノード59に接続されたU相スタッド31Uをプルアップするために使用され、ローサイドパワーMOSFET54は、該U相スタッド31Uをプルダウンするために使用される。ハイサイドパワーMOSFET51、53と、ローサイドパワーMOSFET52、54のゲートは、U相ゲートドライブ回路17Uに接続され、U相ゲートドライブ回路17Uによって駆動される。
図11に戻り、ハイサイドパワーMOSFET51、ローサイドパワーMOSFET52は、いずれも、+x方向に一列に並べられている。同様に、ハイサイドパワーMOSFET53、ローサイドパワーMOSFET54も、いずれも、+x方向に一列に並べられている。
パワーFET及びスタッドを配置するのに必要な面積の縮小とパワーFETを流れる電流の均一化との両方をバランスよく実現するために、IMSボード11Uのレイアウトは、正極スタッド31PのハイサイドパワーMOSFET51に対する位置と、U相スタッド31UのローサイドパワーMOSFET52に対する位置とが、互い違いになるように決定されている。詳細には、正極スタッド31Pは、ハイサイドパワーMOSFET51の列から−x方向にずれて配置される一方、U相スタッド31Uは、ローサイドパワーMOSFET52の列から+x方向にオフセットするように配置される。負極スタッド31Nは、ハイサイドパワーMOSFET51の列、及びローサイドパワーMOSFET52の列に対して、−y方向に位置している。このような配置によれば、正極スタッド31PからU相スタッド31Uまでの配線の長さを、経由するハイサイドパワーMOSFET51に依存せずに、ほぼ一定にすることができ、従って、ハイサイドパワーMOSFET51を流れる電流の均一性を向上することができる。加えて、U相スタッド31Uが、ローサイドパワーMOSFET52の列に対して+x方向に位置していることにより、パワーFET及びスタッドを配置するのに必要な面積を縮小することができる。
パワーFETを流れる電流、及び2つのU相スタッド31Uから出力される電流を均一化するためには、更に、IMSボード11Uのレイアウトが、ある対称面Sに対して鏡面対称であることが好適である。具体的には、ハイサイドパワーMOSFET51の列とハイサイドパワーMOSFET53の列とは、対称面Sに対して鏡面対称に配置され、ローサイドパワーMOSFET52の列とローサイドパワーMOSFET54の列とは、対称面Sに対して鏡面対称に配置されている。同様に、2つの正極スタッド31Pは、対称面Sに対して鏡面対称に配置され、2つのU相スタッド31Uは、対称面Sに対して鏡面対称に配置されている。負極スタッド31Nも同様に、対称面Sに対して鏡面対称に配置されている。より具体的には、負極スタッド31Nは、円柱状である胴部31aの中心軸が、対称面Sの面の上にあるように配置されている。このような配置によれば、パワーFETを流れる電流、及び2つのU相スタッド31Uから出力される電流の均一性を向上させることができる。
なお、正極スタッド31Pと負極スタッド31Nとが配置される位置は、交換可能であることに留意されたい。正極スタッド31Pと負極スタッド31Nとが配置される位置が交換された場合には、ハイサイドパワーMOSFET51の列、及びローサイドパワーMOSFET52の列が配置される位置が交換され、更に、ハイサイドパワーMOSFET53の列、及びローサイドパワーMOSFET54の列が配置される位置が交換される。このようなレイアウトでも、同様の効果を奏することは、当業者には自明的である。
図1Aは、本発明の実施の一形態に係るインバータ装置の正面図である。 図1Bは、本発明の実施の一形態に係るインバータ装置の上面図である。 図2は、カバーが外された状態での、インバータ装置の正面図である。 図3は、カバー及びドライブボードが外された状態での、インバータ装置の上面図である。 図4は、カバーが外された状態での、インバータ装置の上面図である。 図5は、ドライブボードの構成を示す概略図である。 図6は、本発明の実施の一形態に係るインバータ装置の回路図である。 図7は、正極端子及び負極端子の構造、並びに、これらとドライブボードの接続部の構造を示す部分断面図である。 図8は、ドライブボードの支持構造、及び、U相端子(V相端子、W相端子)の構造を示す部分断面図である。 図9は、U相端子(及びV相端子、W相端子)の好適な構造を示す鳥瞰図である。 図10は、IMSボードに設けられるスタッドの好適な構造を示す断面図である。 図11は、IMSボードの好適なレイアウトを示す上面図である。 図12は、IMSボードの回路図である。
符号の説明
1:ベース
2:カバー
3:正極端子
3a:ボルト
3b:上側ナット
3c:スペーサ
3d:下側ナット
4:負極端子
4a:ボルト
4b:上側ナット
4c:スペーサ
4d:下側ナット
5:U相端子
5a:絶縁ターミナル
5b:ナット
5c:スペーサ
5d:ボルト
5e:絶縁スペーサ
5f:ボルト
6:V相端子
7:W相端子
11、11U、11V、11W:IMSボード
12:ドライブボード
13:絶縁金属基板
14:インバータ出力段
14U:U相出力段
14V:V相出力段
14W:W相出力段
15:多層プリント配線基板
15a:コンデンサ領域
15b:ドライブ回路領域
16:平滑コンデンサ
17U:U相ゲートドライブ回路
17V:V相ゲートドライブ回路
17W:W相ゲートドライブ回路
18U、18V、18W:フラットケーブル
19:DSPカード
20:PWM制御回路
21:電源パターン
22:接地パターン
23:銅プレート
24:電源ケーブル
24a:圧着端子
25:銅プレート
26:電源ケーブル
26a:圧着端子
31:スタッド
31a:胴部
31b:ねじ部
31c:空洞
31P:正極スタッド
31N:負極スタッド
31U:U相スタッド
31V:V相スタッド
31W:W相スタッド
32:ナット
33:スペーサ
33a:胴部
33b:ねじ部
34:バスバー
35:ナット
36:U相ケーブル
36a:圧着端子
37:回り止め金具
38、39:バスバー
40:フィレット
41:フィレット
51、53:ハイサイドパワーMOSFET
52、54:ローサイドパワーMOSFET
55、56:正極ノード
57:負極ノード
58、59:出力ノード
60:コネクタ

Claims (18)

  1. インバータ出力段が搭載された絶縁金属基板と、
    前記絶縁金属基板の主面に接合され、且つ、前記インバータ出力段に電気的に接続された導電性のスタッドと、
    裏面が前記スタッドに接合されることによって前記スタッドに支持され、主面に前記インバータ出力段に接続される回路が形成されたプリント配線基板と、
    前記主面に接合され、且つ、前記スタッドに電気的に接続された導電性のスペーサと、
    前記スペーサに接合されたバスバー
    とを備える
    インバータ装置。
  2. 請求項1に記載のインバータ装置であって、
    前記バスバーは、焼きなましされた銅で形成された
    インバータ装置。
  3. 請求項1に記載のインバータ装置であって、
    更に、
    前記絶縁金属基板が載置されるベースと、
    前記ベースに固定される電極端子
    とを備え、
    前記電極端子は、
    前記ベースに固定される絶縁スペーサと、
    前記絶縁スペーサに固定されるボルトと、
    前記ボルトに挿入される導電性のスペーサと、
    前記ボルトに挿入され、ケーブルの端子を前記スペーサとの間に挟み込むためのナット
    とを備える
    インバータ装置。
  4. 請求項3に記載のインバータ装置であって、
    前記バスバーは、焼きなましされた銅で形成され、且つ、
    当該インバータ装置は、更に、前記スペーサが前記ボルトの回りで回転することを阻止する回り止め手段を備える
    インバータ装置。
  5. 請求項4に記載のインバータ装置であって、
    更に、前記絶縁金属基板と前記プリント配線基板とを覆うカバーを備え、
    前記電極端子は、更に、前記ナットと前記スペーサとの間に挿入され、且つ、前記カバーに係合する回り止め具を備えた
    インバータ装置。
  6. 請求項1に記載のインバータ装置であって、
    前記絶縁金属基板と前記スタッドとは半田付けによって接合され、
    前記スタッドの前記絶縁金属基板に接する接合面は円形である
    インバータ装置。
  7. 請求項2に記載のインバータ装置であって、
    前記スタッドは、外形が円柱状であり、且つ、前記絶縁金属基板に接合される胴部を備え、
    前記胴部の直径は、10mm以下である
    インバータ装置。
  8. 請求項7に記載のインバータ装置であって、
    前記胴部の高さは、12mm以下である
    インバータ装置。
  9. 請求項1に記載のインバータ装置であって、
    前記絶縁金属基板と前記スタッドとは半田付けによって接合され、
    前記スタッドは、前記スタッドと前記絶縁金属基板との接合面に開口する空洞を有する
    インバータ装置。
  10. 請求項1に記載のインバータ装置であって、
    前記スタッドと前記スペーサとは、前記プリント配線基板を挟むように、ねじによって機械的に接続されている
    インバータ装置。
  11. U相電圧を出力するU相出力段と、
    V相電圧を出力するV相出力段と、
    W相電圧を出力するW相出力段と、
    前記U相出力段と前記V相出力段と前記W相出力段に供給される直流電源電圧を安定化するための平滑コンデンサが搭載されるプリント配線基板と、
    前記U相出力段のパワートランジスタをオンオフするU相ドライブ回路と、
    前記V相出力段のパワートランジスタをオンオフするV相ドライブ回路と、
    前記W相出力段のパワートランジスタをオンオフするW相ドライブ回路
    とを備え、
    前記U相ドライブ回路は、前記プリント配線基板の第1辺の近傍に設けられ、
    前記V相ドライブ回路は、前記プリント配線基板の第2辺の近傍に設けられ、
    前記W相ドライブ回路は、前記プリント配線基板の第3辺の近傍に設けられた
    インバータ装置。
  12. 請求項11に記載のインバータ装置であって、
    前記U相ドライブ回路と前記U相出力段とは、第1フラットケーブルによって接続され、
    前記V相ドライブ回路と前記V相出力段とは、第2フラットケーブルによって接続され、
    前記W相ドライブ回路と前記W相出力段とは、第3フラットケーブルによって接続された
    インバータ装置。
  13. 請求項11に記載のインバータ装置であって、
    前記プリント配線基板は、電源パターン及び接地パターンを備え、
    前記平滑コンデンサは、前記電源パターン及び前記接地パターンの間に電気的に接続され、
    前記直流電源電圧は、前記電源パターン及び接地パターンの間に保持される
    インバータ装置。
  14. 請求項11に記載のインバータ装置であって、
    前記U相出力段は、第1IMSボードに搭載され、
    前記V相出力段は、第2IMSボードに搭載され、
    前記W相出力段は、第3IMSボードに搭載され、
    前記第1IMSボードと前記第2IMSボードと前記第3IMSボードとは、ある中心点を取り囲むように配置された
    インバータ装置。
  15. U相に対応する、少なくとも一のU相IMSボードと、
    V相に対応する、少なくとも一のV相IMSボードと、
    W相に対応する、少なくとも一のW相IMSボード
    とを備え、
    前記U相IMSボードのそれぞれには、U相電圧を出力するU相出力段が搭載され、
    前記V相IMSボードのそれぞれには、V相電圧を出力するV相出力段が搭載され、
    前記W相IMSボードのそれぞれには、W相電圧を出力するV相出力段が搭載され、
    前記U相IMSボードと、前記V相IMSボードと、前記W相IMSボードとは、ある中心点を取り囲むように配置された
    インバータ装置。
  16. 請求項15に記載のインバータ装置であって、
    前記U相IMSボード、前記V相IMSボード、前記W相IMSボードのうち、任意の一相に対応するIMSボードが配置される領域は、他の2相に対応するIMSボードが配置される2つの領域のいずれにも隣接している
    インバータ装置。
  17. 電源電位と接地電位の供給を受け、前記電源電位と前記接地電位から3相交流電圧のうちの1相の出力電圧を出力するように構成されたIMSボードであって、
    絶縁金属基板と、
    前記電源電位と前記接地電位との一方の電位が供給され、前記絶縁金属基板に接合される第1スタッドと、
    前記絶縁金属基板に接合され、前記1相の出力電圧を出力するための第2スタッドと、
    前記電源電位と前記接地電位との他方の電位が供給され、前記絶縁金属基板に接合される第3スタッドと、
    前記第1スタッドと前記第2スタッドとの間に並列に接続される複数の第1パワートランジスタと、
    前記第2スタッドと前記第3スタッドとの間に並列に接続される複数の第2パワートランジスタ
    とを備え、
    前記第1パワートランジスタと前記第2パワートランジスタとは、いずれも、第1方向に並んで配置され、
    前記第1スタッドは、前記第1パワートランジスタの列から前記第1方向の方向にずれて位置しており、
    前記第2スタッドは、前記第2パワートランジスタの列から前記第1方向と反対の第2方向にずれて位置しており、
    前記第3スタッドは、前記第1パワートランジスタの列及び前記第2パワートランジスタの列から、前記第1方向に垂直な第3方向に位置している
    IMSボード。
  18. 請求項17に記載のIMSボードであって、
    前記一方の電位が供給され、且つ、前記絶縁金属基板に接合される第4スタッドと、
    前記絶縁金属基板に接合され、前記1相の出力電圧を出力するための第5スタッドと、
    前記第4スタッドと前記第5スタッドとの間に並列に接続される、前記複数の第1パワートランジスタと同一の導電性を有する複数の第3パワートランジスタと、
    前記第5スタッドと前記第3スタッドとの間に並列に接続される、前記複数の第2パワートランジスタと同一の導電性を有する複数の第4パワートランジスタ
    とを更に備え、
    前記第1スタッドと前記第4スタッドとは、ある対称面に対して鏡面対称に配置されており、
    前記第2スタッドと前記第5スタッドとは、前記対称面に対して鏡面対称に配置されており、
    前記複数の第1パワートランジスタと前記複数の第3パワートランジスタとは、前記対称面に対して鏡面対称に配置されており、
    前記複数の第2パワートランジスタと前記複数の第4パワートランジスタとは、前記対称面に対して鏡面対称に配置されており、
    前記第3スタッドは、前記対称面に対して鏡面対称に配置されている
    IMSボード。
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