JP5202366B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ヒートシンク上に複数の半導体素子が実装されて成る半導体装置に関するものである。
直流電力と交流電力を変換する電力変換装置として、ヒートシンクの上面に複数の半導体素子が実装された半導体装置を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の半導体装置は、ヒートシンクの上面に絶縁層が設けられ、その絶縁層の上に直流電源の正極に接続される第1の導電層と、信号線に接続される第2の導電層が設けられている。そして、第1の導電層の上方には直流電源の負極に接続される平板状の導体の接続片が平行に配置され、第1の導電層と接続片の間に、パワー半導体素子(例えば、IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)がはんだ固定されている。パワー半導体素子は、コレクタ電極部が第1の導電層に接続され、エミッタ電極部が接続片に接続されている。また、絶縁層の上に設置された第2の導電層はワイヤーボンディング等によってパワー半導体素子のゲート電極部に接続されている。
特開2005−236108号公報
しかし、この従来の半導体装置においては、ヒートシンク上に電極用の第1の導電層と信号線接続用の第2の導電層が並列に配置されているため、ヒートシンクの上面側の占有面積が広くなり、半導体装置が大型化することが懸念される。
また、近年、一つのヒートシンク上に正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子を実装することがあり、特に、この場合には半導体装置の大型化の問題が顕著となり易い。
このため、現在、共通のヒートシンク上に正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子を並列に配置し、各パワー半導体素子の上面にそれぞれ板状の導体を重合固定するとともに、信号線を支持する端子台を二つの板状の導体の上面に固定し、この端子台の端子部を各パワー半導体素子のゲート電極部にワイヤーボンディングによって接続することを検討している。
ところが、この場合、端子台を二つの板状の導体の上面に固定するに際して、専用の治具によって端子台を板状の導体に位置決めしなければならないため、端子台の固定作業が煩雑になり、生産効率が悪いことが問題となる。
そこで、この発明は、専用の治具を用いることなく端子台を二つの板状の導体に容易に位置決めできるようにして、生産効率の向上を図ることのできる半導体装置を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、正極側パワー半導体素子(例えば、後述の実施形態におけるハイ側のトランジスタUH)と負極側パワー半導体素子(例えば、後述の実施形態におけるロー側のトランジスタUL)がヒートシンク(例えば、後述の実施形態におけるヒートシンク31)上に並列に配置され、前記正極側パワー半導体素子のコレクタ電極部が第1の導体(例えば、後述の実施形態におけるPバスバー20)を介して直流電源(例えば、後述の実施形態におけるバッテリ3)の正極に電気的に接続される一方で、前記負極側パワー半導体素子のエミッタ電極部が第2の導体(例えば、後述の実施形態におけるNバスバー21)を介して前記直流電源の負極に電気的に接続され、前記正極側パワー半導体素子のエミッタ電極部と前記負極側パワー半導体素子のコレクタ電極部が第3の導体(例えば、後述の実施形態におけるOutバスTrU22)を介して交流機器(例えば、後述の実施形態におけるモータ4)に電気的に接続され、前記正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子の各ゲート電極部に信号線がワイヤーボンディングによって接続されている半導体装置であって、前記第1の導体と第2の導体のいずれか一方と前記第3の導体にそれぞれ平板状の接続片(例えば、後述の実施形態における接続片21a,22a)が設けられ、これらの二つの接続片が、前記正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子の各上面に重合固定され、前記二つの接続片に湾曲膨出部(例えば、後述の実施形態における湾曲膨出部38)が設けられ、前記信号線を支持する端子台(例えば、後述の実施形態における端子台69)に、前記湾曲膨出部に係合する湾曲した凹部(例えば、後述の実施形態における凹部28)が設けられ、前記端子台が、前記凹部を前記湾曲膨出部に係合させることにより、前記二つの接続片の上に位置決めされた状態で固定されていることを特徴とする。
これにより、端子台を二つの導体の接続片に固定する場合には、端子台の凹部を接続片の湾曲膨出部に当接させることによって端子台を位置決めし、その状態で端子台を各接続片に固定することが可能になる。また、端子台は、二つの接続片の上に固定されるため、ヒートシンクの上面を大きく占有することがない。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の半導体装置において、前記ヒートシンクの上面に当該ヒートシンクと線膨張係数の異なる絶縁層(例えば、後述の実施形態における絶縁層44)が一体に設けられていることを特徴とする。
これにより、接続片上の湾曲膨出部を端子台の位置決め用だけでなく、ヒートシンクと絶縁層が線膨張係数の差によって撓み変形するときに、接続片をヒートシンクの撓み変形に追従させるための変形許容部としても利用することが可能になる。
請求項に記載の発明は、正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子がヒートシンク上に並列に配置され、前記正極側パワー半導体素子のコレクタ電極部が第1の導体を介して直流電源の正極に電気的に接続される一方で、前記負極側パワー半導体素子のエミッタ電極部が第2の導体を介して前記直流電源の負極に電気的に接続され、前記正極側パワー半導体素子のエミッタ電極部と前記負極側パワー半導体素子のコレクタ電極部が第3の導体を介して交流機器に電気的に接続され、前記正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子の各ゲート電極部に信号線がワイヤーボンディングによって接続されている半導体装置であって、前記第1の導体と第2の導体のいずれか一方と前記第3の導体にそれぞれ平板状の接続片が設けられ、前記二つの接続片に切欠き溝(例えば、後述の実施形態における切欠き溝75)が設けられ、前記信号線を支持する端子台に、前記切欠き溝に係合する係合突起(例えば、後述の実施形態における係止突起76)が設けられ、前記端子台が、前記係合突起を前記切欠き溝に係合させることにより、前記二つの接続片の上に位置決めされた状態で固定されていることを特徴とする。
これにより、端子台の係止突起を接続片の切欠き溝に係合させることによって端子台を位置決めすることが可能になる。
請求項1に記載の発明によれば、専用の治具を用いることなく、二つの接続片の湾曲膨出部に端子台の凹部を係合させることによって端子台を位置決めし、その状態で端子台を各接続片に固定することができるため、位置決めの容易化によって生産効率の向上を図ることができる。
さらに、この発明によれば、端子台が二つの接続片の上に位置決め状態で固定され、ヒートシンクの上面を大きく専用することがないため、不具合無く半導体装置全体の小型化を図ることができる。
請求項に記載の発明によれば、湾曲膨出部を端子台の位置決め用だけでなく、ヒートシンクと絶縁層が線膨張係数の差によって撓み変形するときに、接続片をヒートシンクの撓み変形に追従させるための変形許容部としても利用できるため、製造コストの高騰を招くことなく応力による半導体素子の劣化をも未然に防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、接続片に切欠き溝を設け、端子台の係止突起をその切欠き溝に係合させることによって端子台を接続片に位置決めするため、簡単な構成でありながら端子台を接続片に正確に位置決めすることができる。
この発明の一の実施形態のパワーコントロールユニットの回路図である。 この発明の一実施形態の半導体装置の端子台を取り付ける前の斜視図である。 この発明の一実施形態の半導体装置の斜視図である。 この発明の一実施形態の半導体装置の側面図である。 この発明の一実施形態の半導体装置の図4のB部を拡大した側面図である。 この発明の一実施形態の半導体ユニットの背面図である。 この発明の一実施形態のパワーモジュールの図6のA−A断面に対応する拡大断面図である。 この発明の他の実施形態の半導体装置の模式的な平面図である。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1はハイブリッド車両用のパワーコントロールユニット(PCU)1を含む回路の概略構成を示している。このハイブリッド車両はエンジン(図示せず)と、エンジンの機械的出力により駆動される発電機(GEN)2と、発電機2の発電出力により充電される高圧系の直流電源であるバッテリ(BAT)3と、バッテリ3の放電出力と発電機2の発電出力の少なくとも一方を用いて駆動輪(図示せず)を駆動する三相交流式のモータ(MOT)4と、を備えている。
パワーコントロールユニット1は、昇圧回路や降圧回路として機能するコンバータ(DC/DCCONV)7と、直流電力を三相交流電力に変換してモータ4を駆動するとともに、モータ4で発電された三相交流電力を直流電力に変換する第1インバータ(Tr/M PDU)5と、発電機2で発電された三相交流電力を直流電力に変換する第2インバータ(GEN PDU)6と、を備えている。
モータ4の駆動時には、コンバータ7で昇圧されたバッテリ3の直流電力、若しくは、第2インバータ2で直流に変換された発電機2の発電電力が第1インバータ5によって任意の出力の三相交流電力に変換され、その電力がモータ4に供給される。また、バッテリ3への充電時には、第1インバータ5で直流電力に変換されたモータ4の回生電力、若しくは、第2インバータ6で直流電力に変換された発電機2の発電電力がコンバータ7によって設定電圧の直流電力に降圧され、その電力がバッテリ3に供給される。
コンバータ7、第1インバータ5及び第2インバータ6は、制御基板(ECU)8からの制御指令によりゲートドライブ基板(GDCB)9を介して駆動制御される。
第1インバータ5は、複数のパワー半導体素子(例えば、IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)を具備するブリッジ回路5aと平滑コンデンサ5bが設けられたパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータによって構成されている。この第1インバータ5にはモータ4とコンバータ7が接続されている。
第2インバータ6は、第1インバータ5と同様に、複数のパワー半導体素子を具備するブリッジ回路6aと平滑コンデンサ6bが設けられたパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータ等によって構成されている。また、この第2インバータ6には発電機2とコンバータ7が接続されている。
第1インバータ5と第2インバータ6の各ブリッジ回路5a,6aには、U相,V相,W相の各相に対応するハイ側(正極側)のトランジスタUH,VH,WHとロー側(負極側)のトランジスタUL,VL,WLが設けられている。各相のハイ側のトランジスタUH,VH,WHはコンバータ7の正極側端子Ptに接続され、ロー側のトランジスタUL,VL,WLはコンバータ7の負極側端子Ntに接続されている。各相毎の対をなすトランジスタUHとUL,VHとVL,WHとWLはそれぞれ直列に接続され、各相のトランジスタの対はコンバータ7に対して並列に接続されている。また、各トランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLのコレクタ電極部−エミッタ電極部間には、エミッタ電極部からコレクタ電極部に向けて順方向となるようにして、帰還ダイオードDUH,DUL,DVH,DVL,DWH,DWLが各々接続されている。
図2,図3は、半導体装置70のブロックを示している。
この半導体装置70は、第1インバータ5のU相のハイ側のトランジスタUHとロー側のトランジスタULを、対応する帰還ダイオードDUH,DULとともにヒートシンク31上に一体化したものである。なお、第1インバータ5のV相、W相のハイ側とロー側のトランジスタVH,VL,WH,WLと帰還ダイオードDVH,DVL,DWH,DWLと、第2インバータ6の各相のハイ側とロー側のトランジスタUH,UL,VH,VL,WH,WLと帰還ダイオードDUH,DUL,DVH,DVL,DWH,DWLについても同様の構成の半導体装置70として構成されている。したがって、以下では第1インバータ5のU相の半導体装置70を代表として説明し、他の半導体装置70については異なる構成についてのみ説明するものとする。
ヒートシンク31は、アルミニウム材料から成り、矩形板状の台座43の下面に下側に向けて突出する複数のピン状のフィン40(図6,図7参照)が一体形成されている。また、台座43の上面には、熱伝導性に優れた窒化アルミの絶縁層44が一体に形成されており、絶縁層44の上面には一対のベース電極45,46が並列に設置されている。なお、窒化アルミの絶縁層44の線膨張係数は、アルミニウム材料から成るヒートシンク31の線膨張係数よりも小さい。
一方のベース電極45はコンバータ7の正極側端子Pt(図1参照)と導通するPバスバー20(第1の導体)に接続され、他方のベース電極46はモータ4のU相端子に接続されるOutバスTrU22(第3の導体)に接続されている。一方のベース電極45の上方には、OutバスTrU22から延出した接続片22aが平行に配置され、ベース電極45と接続片22aの間にハイ側のトランジスタUHと帰還ダイオードDUHが接続されている。なお、ハイ側のトランジスタUHは、コレクタ電極部がベース電極45(Pバスバー20)に接続され、エミッタ電極部が接続片22a(OutバスTrU22)に接続されている。
他方のベース電極46の上方には、コンバータ7の負極側端子Nt(図1参照)と導通するNバスバー21(第2の導体)の接続片21aが平行に配置され、ベース電極46とNバスバー21の接続片21aの間にロー側のトランジスタULと帰還ダイオードDULが接続されている。なお、ロー側のトランジスタULは、コレクタ電極部がベース電極46(OutバスTrU22)に接続され、エミッタ電極部がNバスバー21に接続されている。
なお、V相とW相の半導体装置70においては、OutバスTrU22に代えて、モータ4のV相端子に接続されるOutバスTrV23(図1参照)と、モータ4のW相端子に接続されるOutバスTrW24(図1参照)が用いられている。また、第2インバータ6のU,V,Wの各相の半導体装置70では、OutバスTrU25、OutバスTrV26、OutバスTrW27(図1参照)が用いられている
ここで、OutバスTrU22の接続片22aとNバスバー21の接続片21aは略長方形状に形成され、両者の長辺がヒートシンク31の台座43の辺に対して平行になるように配置されている。そして、両接続片22a,21aの長手方向のほぼ中間位置には湾曲膨出部38が形成されている。この湾曲膨出部38は、上方(ヒートシンク31から離間する方向)に膨出する弧状断面が接続片22a,21aの幅方向の全域に亘って連続して形成されており、接続片22a,21に外力が作用したときに、湾曲膨出部38の両縁が容易に撓んで接続片22a,21aの撓み変形を許容するようになっている。
この実施形態の半導体装置70においては、アルミニウム材料から成るヒートシンク31の上面に、アルミニウムよりも線膨張係数の小さい窒化アルミの絶縁層44が一体に設けられているため、トランジスタUH,ULの発熱時に線膨張係数の差によってヒートシンク31と絶縁層44に撓み変形が生じる可能性がある。ヒートシンク31と絶縁層44に撓み変形が生じた場合には、接続片22a,21aが撓み許容部である湾曲膨出部38の両縁で撓んでヒートシンク31と絶縁層44の変形に追従するため、このとき帰還ダイオードDUH,DULやトランジスタUH,ULには大きな応力が作用しなくなる。
また、両接続片22,21の上面には、図3に示すように、トランジスタUH,ULのゲート電極部やその他の電子機器に接続される信号線を保持するための端子台69が取り付けられている。端子台69は絶縁材料によって形成され、両接続片22a,21aの幅方向の全域に跨る長尺なブロックによって構成されている。端子台69の上面には信号線が接続される信号端子39が設けられ、この信号端子39とトランジスタUH,ULやその他の電子機器の間がワイヤーボンディングによって接続されている。なお、図中48は、ワイヤーボンディングによる接続線である。
図4,図5は、半導体装置70の側面を示している。
端子台69は、これらの図に示すように、下面が偏平に形成されるとともに、下面に隣接する一方のコーナー部分に、接続片22a,21aの湾曲膨出部38の外形に合致する湾曲した凹部28が設けられている。端子台69は、コーナー部分の凹部28を接続片22a,21aの湾曲膨出部38に係合(当接)させることによって、接続片22a,21aに対して位置決めし、その状態で接続片22a,21aの上面に固定されている。
図6は、第1インバータ5のU相,V相,W相の3つの半導体装置70が樹脂ケース34で保持された半導体ユニット32を示し、図7は、この半導体ユニット32の下面側に流路ケース41が取り付けられたパワーモジュール30を示している。
この実施形態では、第1インバータ5のU相,V相,W相の3つの半導体装置70が一つのパワーモジュール30として一体化されている。
3つの半導体装置70は一列に並べられ、これらの半導体装置70の周縁部と上面側が樹脂ケース34によって覆われている。
なお、樹脂ケース34は、枠部が最初に半導体装置70と一体化され、その後に各半導体装置70の上部を覆うように枠部内にポッティングが行われる。このため、各半導体装置70の上部は樹脂ケース34のポッディング部内に埋設されるが、Pバスバー20、OutバスTrU22、Nバスバー21の各接続端子部と、端子台69から引き出された信号ピン37は樹脂ケース34の外側に露出している。
流路ケース41は、半導体ユニット32の樹脂ケース34の下面に結合されて、樹脂ケース34との間に冷却媒体の流路を形成するものであり、上面の略中央部には、各ヒートシンク31のフィン40を受容する凹部42が形成されている。また、流路ケース41の長手方向の一端には、図6に示すように、凹部42内に冷媒を導入するための導入管52が接続され、長手方向の他端には凹部42から冷媒を排出するための排出管53が接続されている。
流路ケース41の上面には樹脂ケース34が重合され、その状態で樹脂ケース34と流路ケース41がボルト50によって締結固定されている。また、樹脂ケース34と流路ケース41の間には環状のシール部材47が介装されている。
以上のように、このパワーモジュール30で用いられる各半導体装置70は、OutバスTrU22とNバスバー21の接続片22a,21aの上面に端子台69が固定設置され、端子台69上の信号端子39とトランジスタUH,ULやその他の電子機器の間がワイヤーボンディングによって接続されているため、ヒートシンク31の台座43部分の面積を縮小化することができる。したがって、この半導体装置70を用いた場合には、パワーモジュール30全体をより小型化することができる。
そして、半導体装置70においては、端子台69を接続片22a,21a上に固定設置するに際して、二つの接続片22a,21aの湾曲膨出部38に端子台69の凹部28を係合(当接)させ、その状態で端子台69を接続片22a,21aに固定することができるため、専用の治具を用いることなく、端子台69を接続片22a,21aに正確に位置決めすることができる。したがって、この半導体装置70の構造を採用することにより、生産効率の向上を図ることができる。
なお、端子台69上の信号線の引き出し位置は、端子台69の前後長の設計によって最適位置に設定することができる。
また、この半導体装置70では、接続片22a,21aに形成した湾曲膨出部38によって端子台69を位置決めするため、接続片22a,21aの構造が単純で製造が容易であるという利点がある。
さらに、この実施形態の場合、線膨張係数差によってヒートシンク31と絶縁層44が撓み変形したときに、接続片22a,21aの湾曲膨出部38の両縁が接続片22a,21aをヒートシンク31に追従させて変形させる変形許容部としても機能するため、熱応力による帰還ダイオードDUH,DULやトランジスタUH,ULの劣化をも未然に防止することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、接続片22a,21aに上方に突出する湾曲膨出部38を設け、この湾曲膨出部38を端子台69に対する位置決め部としたが、図8に示すように、接続片22a,21aの両側部に位置決め部として切欠き溝75を形成するようにしても良い。この場合、端子台69の下面に切欠き溝75に対応する係止突起76を形成しておき、係止突起76を切欠き溝75に嵌合すれば良い。この実施形態の場合も、簡単な構成でありながら端子台69を接続片22a,21aに正確に位置決めすることができる。
3…バッテリ(直流電源)
4…モータ(交流機器)
20…Pバスバー(第1の導体)
21…Nバスバー(第2の導体)
22…OutバスTrU(第3の導体)
21a,22a…接続片
28…凹部
31…ヒートシンク
38…湾曲膨出
44…絶縁層
69…端子台
70…半導体装置
75…切欠き
76…係止突起
UH…ハイ側のトランジスタ(正極側パワー半導体素子)
UL…ロー側のトランジスタ(負極側パワー半導体素子)

Claims (3)

  1. 正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子がヒートシンク上に並列に配置され、
    前記正極側パワー半導体素子のコレクタ電極部が第1の導体を介して直流電源の正極に電気的に接続される一方で、
    前記負極側パワー半導体素子のエミッタ電極部が第2の導体を介して前記直流電源の負極に電気的に接続され、
    前記正極側パワー半導体素子のエミッタ電極部と前記負極側パワー半導体素子のコレクタ電極部が第3の導体を介して交流機器に電気的に接続され、
    前記正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子の各ゲート電極部に信号線がワイヤーボンディングによって接続されている半導体装置であって、
    前記第1の導体と第2の導体のいずれか一方と前記第3の導体にそれぞれ平板状の接続片が設けられ、
    これらの二つの接続片が、前記正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子の各上面に重合固定され、
    前記二つの接続片に湾曲膨出部が設けられ、
    前記信号線を支持する端子台に、前記湾曲膨出部に係合する湾曲した凹部が設けられ、
    前記端子台が、前記凹部を前記湾曲膨出部に係合させることにより、前記二つの接続片の上に位置決めされた状態で固定されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ヒートシンクの上面に当該ヒートシンクと線膨張係数の異なる絶縁層が一体に設けられていることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  3. 正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子がヒートシンク上に並列に配置され、
    前記正極側パワー半導体素子のコレクタ電極部が第1の導体を介して直流電源の正極に電気的に接続される一方で、
    前記負極側パワー半導体素子のエミッタ電極部が第2の導体を介して前記直流電源の負極に電気的に接続され、
    前記正極側パワー半導体素子のエミッタ電極部と前記負極側パワー半導体素子のコレクタ電極部が第3の導体を介して交流機器に電気的に接続され、
    前記正極側パワー半導体素子と負極側パワー半導体素子の各ゲート電極部に信号線がワイヤーボンディングによって接続されている半導体装置であって、
    前記第1の導体と第2の導体のいずれか一方と前記第3の導体にそれぞれ平板状の接続片が設けられ、
    前記二つの接続片に切欠き溝が設けられ、
    前記信号線を支持する端子台に、前記切欠き溝に係合する係合突起が設けられ、
    前記端子台が、前記係合突起を前記切欠き溝に係合させることにより、前記二つの接続片の上に位置決めされた状態で固定されていることを特徴とする半導体装置。
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