JP2007143218A - パワーモジュール及び基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱衝撃に起因するパワー素子とバスバーとの接続部分の破損を回避し得るパワーモジュールを得る。
【解決手段】バスバーユニット50とインバータ回路ユニット51とが互いに固定されることにより、バスバー11wによって接続部材22wの他端部41は一端部40の方向に押圧され、変形した接続部材22wの反力(弾性復元力)によって、他端部41はバスバー11wに圧着される。電機モータ4の駆動等に伴う熱衝撃に起因して、接続部材22wの他端部41とバスバー11wとの接触部分に熱応力が加わった場合であっても、接続部材22wの他端部41がバスバー11wに対し摺動することによって、その熱応力を緩和することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、パワーモジュール及びそれに用いられる基板に関し、特に、電機モータを駆動するためのインバータ回路を備えるパワーモジュール及びそれに用いられる基板に関する。
近年、環境意識の高まりから、ガソリンエンジンと電機モータとの双方を動力源として用いるハイブリッド自動車(HEV)が注目されている。HEVにおいては、複数のパワースイッチング素子を備えるインバータ回路を用いて直流電源をスイッチングすることによって、電機モータが交流駆動されている。スイッチング素子のオン/オフは、制御回路によって制御される。
従来のパワーモジュールの構成例として、インバータ回路と、制御回路と、電機モータとが一体化して構成されたパワーモジュールが、例えば下記特許文献1に開示されている。かかる従来のパワーモジュールでは、モータハウジングの周壁外周面にプリント基板が固定され、プリント基板上にインバータ回路と制御回路とが実装されている。
なお、リング状のバスバーを備える車両用ブラシレスモータに関する技術が、例えば下記特許文献2に開示されている。
特開2003−324903号公報 特開2003−134728号公報
上記特許文献1に開示された従来のパワーモジュールによると、インバータ回路、制御回路、及び電機モータの全てが一体化して構成されているため、装置が大型化する。しかも、熱源が集中しており、複雑な放熱構造が必要となるため、さらに装置が大型化する。従って、かかるパワーモジュールをHEVに搭載することを考えると、大型のパワーモジュールを搭載するための大きなスペースを車両内に確保する必要があるため、HEVへの搭載が困難である。
また、パワーMOSトランジスタモジュールの上方にバスバー内蔵プレートが配設されており、バスバーと、パワーMOSトランジスタモジュールから上方に突出したピン状の電極端子とが、半田付けによって互いに固定されている。従って、電機モータの駆動に伴って熱衝撃(熱膨張及び熱収縮)が発生すると、電極端子とバスバーとの固定部分に熱応力が加わる。そのため、熱衝撃の繰り返しによって上記固定部分に亀裂等の破損が生じ得る。
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、装置を小型化してHEVへの搭載を容易化し得るとともに、熱衝撃に起因するパワー素子とバスバーとの接続部分の破損を回避し得る、パワーモジュール及びそれに用いられる基板を得ることを目的とする。
第1の発明に係るパワーモジュールは、モータの外周に沿って配設された環状導体を含む、第1のユニットと、前記モータを駆動するための半導体チップと、前記半導体チップに電気的に接続された導体パターンと、前記導体パターンに固定された一端部を有する導電性の弾性部材とが実装された基板を含む、第2のユニットとを備え、前記第1のユニットと前記第2のユニットとが互いに固定されることにより、前記弾性部材の他端部が前記環状導体に圧着されることを特徴とする。
第2の発明に係るパワーモジュールは、第1の発明に係るパワーモジュールにおいて特に、前記弾性部材は、リン青銅から成るベース材にスズメッキを施した材料によって形成されていることを特徴とする。
第3の発明に係るパワーモジュールは、第1又は第2の発明に係るパワーモジュールにおいて特に、前記弾性部材の前記他端部は、前記導体パターンに向かって先端が湾曲した形状であることを特徴とする。
第4の発明に係るパワーモジュールは、第1〜第3のいずれか一つの発明に係るパワーモジュールにおいて特に、前記基板の裏面に固定された放熱部材をさらに備えることを特徴とする。
第5の発明に係る基板は、モータを駆動するための半導体チップと、前記モータの外周に沿って配設された環状導体と、前記環状導体が収納された筐体とを備えるパワーモジュールにおいて、前記筐体に固定される基板であって、前記半導体チップと、前記半導体チップに電気的に接続された導体パターンと、前記導体パターンに固定された一端部及び前記環状導体に圧着される他端部を有する導電性の弾性部材とが実装されていることを特徴とする。
第1の発明に係るパワーモジュールによれば、第1のユニットと第2のユニットとが互いに固定されることにより弾性部材の他端部が環状導体に圧着され、これによって、半導体チップと環状導体とが互いに電気的に接続される。このとき、弾性部材の他端部と環状導体とは半田付け等によって互いに固定されているわけではないため、弾性部材の他端部は、環状導体に対して摺動自在である。従って、モータの駆動等に伴う熱衝撃に起因して、弾性部材の他端部と環状導体との接触部分に熱応力が加わった場合であっても、弾性部材の他端部が環状導体に対し摺動することによって、その熱応力を緩和することができる。その結果、熱衝撃に起因して上記接触部分が破損するという事態を回避することができる。
第2の発明に係るパワーモジュールによれば、弾性部材は、リン青銅から成るベース材にスズメッキを施した材料によって形成されている。従って、電気伝導性、機械的強度、及び耐環境性に優れた弾性部材を得ることができる。
第3の発明に係るパワーモジュールによれば、弾性部材の他端部は、導体パターンに向かって先端が湾曲した形状である。従って、弾性部材の他端部の先端は環状導体に接触しないため、弾性部材の他端部の先端が環状部材へ引っ掛かって摺動の妨げになるという事態を回避することができる。その結果、環状導体に対する弾性部材の他端部のスムーズな摺動が実現され、熱衝撃に起因して上記接触部分が破損するという事態を、より効果的に回避することができる。
第4の発明に係るパワーモジュールによれば、基板の裏面には放熱部材が固定されているため、基板の放熱効果を高めることができる。また、圧着により変形した弾性部材からの反力(弾性復元力)によって基板は圧力を受けるが、基板の裏面には放熱部材が固定されているため、その圧力によって基板に歪みが生じることを回避又は低減することができる。その結果、弾性部材と環状導体との電気的接続を確保できるとともに、基板の割れ等の破損を防止することができる。
第5の発明に係る基板によれば、半導体チップに電気的に接続された導体パターンと、導体パターンに固定された一端部を有する導電性の弾性部材とが基板に実装されており、基板を含むユニットと環状導体を含むユニットとを互いに固定することにより、弾性部材の他端部が環状導体に圧着される。このとき、弾性部材の他端部と環状導体とは半田付け等によって互いに固定されているわけではないため、弾性部材の他端部は、環状導体に対して摺動自在である。従って、モータの駆動等に伴う熱衝撃に起因して、弾性部材の他端部と環状導体との接触部分に熱応力が加わった場合であっても、弾性部材の他端部が環状導体に対し摺動することによって、その熱応力を緩和することができる。その結果、熱衝撃に起因して上記接触部分が破損するという事態を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、異なる図面において同一又は相応する符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
図1は、本発明の実施の形態に係るパワーモジュールの構成を示す回路図である。図1には、パワースイッチング素子として、パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cが用いられた例が示されている。本実施の形態に係るパワーモジュールは、三相(U相、V相、W相)の電機モータ4と、電機モータ4を駆動するためのインバータ回路8と、インバータ回路8が有するパワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cを制御するための制御回路7とを備えている。なお、本発明の本質に影響しないので図示していないが、パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cのそれぞれのデバイス内には、ドレイン−ソース間に寄生ダイオードがあり、転流時の電流がこの寄生ダイオードに流れる。横構造のように寄生ダイオードがないデバイスでは、パワースイッチング素子に逆並列に、転流用ダイオードを接続する必要がある。
パワーMOSFET1a,2aは、正の直流電源電圧VHと負の直流電源電圧VLとの間で、ノード6uを介して直列に接続されている。具体的に、パワーMOSFET1aのドレイン電極は電源電圧VHに接続され、ソース電極はノード6uに接続されている。また、パワーMOSFET2aのドレイン電極はノード6uに接続され、ソース電極は電源電圧VLに接続されている。同様に、パワーMOSFET1b,2bは、電源電圧VHと電源電圧VLとの間でノード6vを介して直列に接続されており、パワーMOSFET1c,2cは、電源電圧VHと電源電圧VLとの間でノード6wを介して直列に接続されている。
パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cの各ゲート電極は、制御回路7に接続されている。制御回路7は、パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cの各ゲート電極に電圧パルスを印加することにより、パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cをそれぞれ駆動する。
ノード6u,6v,6wは、電機モータ4の各相の電極5u,5v,5wにそれぞれ接続されている。制御回路7によってパワーMOSFET1a〜1c及びパワーMOSFET2a〜2cのいずれを駆動するかによって、電機モータ4が備える電磁コイル3に流れる電流の向きを制御することができる。また、制御回路7からパワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cの各ゲート電極に印加される電圧パルスのパルス幅によって、電磁コイル3に流れる電流の大きさを制御することができる。
なお、図1には、パワースイッチング素子としてパワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cが用いられた例が示されているが、パワーMOSFETの代わりにIGBT等の他のパワースイッチング素子を用いてもよい。なお、IGBTでは寄生ダイオードがないので、転流ダイオードを逆並列に接続しておく必要がある。あるいは、SiC,GaN,C等のワイドバンドギャップ半導体を用いた、大電力制御可能かつ高温動作可能なトランジスタを使用してもよい。ワイドバンドギャップデバイスを用いた場合には、電機モータ4と同様に高温環境で動作可能なインバータ回路を実現することができる。
また、図1には、U,V,Wの各相のハイサイド及びローサイドに各1個のパワーMOSFETのみが用いられた例が示されているが、電流容量に応じて、それぞれ複数個のパワーMOSFETを用いて構成してもよい。
図2は、本実施の形態に係るパワーモジュールが備えるバスバーユニット(第1のユニット)50の構造の一部を示す平面図である。バスバーユニット50は、図1に示したインバータ回路8と電機モータ4とを接続するためのバスバー11を含む。また、図3は、図2に示したラインIII−IIIに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。
図2,3を参照して、電機モータ4(図2,3には示さない)の外周に沿って、リング状のバスバー11が配設されている。バスバー11は、電機モータ4のU相に対応するバスバー11uと、V相に対応するバスバー11vと、W相に対応するバスバー11wとに分割されている。バスバー11u〜11wは、打ち抜き加工された銅板の表面にスズメッキが施されることによって構成されている。バスバー11u〜11wは、筐体10内に収納されており、電機モータ4のモータステータの各相の電極5u,5v,5w(図2,3には示さない)にそれぞれ接続されている。
筐体10は、PPS等の耐熱性樹脂によって構成されている。但し、筐体10は、強度を高めるために、金属部材によって強化されていてもよい。筐体10の内部には、内壁10a,10bによって規定される溝が形成されており、その溝部分に、バスバー11u〜11wが填め込まれている。
筐体10には、後述するインバータ回路ユニット51を固定するための台座部13が、部分的に形成されている。台座部13には、端部領域の複数箇所(図2に示した例では6箇所)に、ネジ孔12a〜12fが形成されている。
図4は、本実施の形態に係るパワーモジュールが備えるインバータ回路ユニット(第2のユニット)51の構造を示す平面図である。インバータ回路ユニット51は、筐体10と同様の材質から成る板状の筐体20の上面上に、基板21が固定された構造を有している。基板21としては、DBA基板(窒化アルミニウムの表面にアルミニウム電極を付着した基板)を利用することができる。放熱性が高く高温環境下での使用が可能なDBA基板を用いることにより、大電流を扱う自動車用途への適用が可能となる。
基板21の主面(上面)上には、縦型パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cの各半導体チップが実装されている。具体的に、基板21の主面上には金属の導体パターン23(図4における231〜235)が形成されており、パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cの各半導体チップは、半田付け又はロウ付けによって導体パターン23上に実装されている。詳細には、パワーMOSFET1a〜1cの各半導体チップは導体パターン234上に実装されており、パワーMOSFET2aの半導体チップは導体パターン231上に実装されており、パワーMOSFET2bの半導体チップは導体パターン233上に実装されており、パワーMOSFET2cの半導体チップは導体パターン232上に実装されている。導体パターン23は厚膜の金属によって形成されており、これにより、大電流に対応可能となるため、ハイブリッド自動車の駆動用モータに適用することが可能となる。
また、基板21の主面上には、コネクタ26が、ネジ止め等によって固定されている。コネクタ26が有する端子25は、半田付け又はロウ付けによって、基板21に接続されている。端子25は、基板21に形成された配線及びボンディングワイヤ(いずれも図示しない)を介して、パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cの各ゲート電極Gに接続されている。コネクタ26内には、制御線を介して制御回路7に接続された他のコネクタ(図示しない)を差し込むことが可能である。これにより、制御回路7と、パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cの各ゲート電極Gとが電気的に接続される。
また、基板21には、電源電圧VHを供給するための高圧接続端子27の一端と、電源電圧VLを供給するための高圧接続端子28の一端とが、半田付け又はロウ付けによって接続されている。具体的に、高圧接続端子27の一端は導体パターン234に接続されており、高圧接続端子28の一端は導体パターン235に接続されている。高圧接続端子27,28の材質は、バスバー11u〜11wの材質と同様である。高圧接続端子27,28の各他端は、電力供給用の高圧ケーブルによって、バッテリ又は昇圧コンバータに接続される。高圧接続端子27,28の各他端には、ボルトによって電力供給用の高圧ケーブルを固定するためのボルト孔29,30がそれぞれ形成されている。
筐体20には、端部領域の複数箇所(図4に示した例では6箇所)に、図2に示したネジ孔12a〜12fにそれぞれ対応するネジ孔31a〜31fが形成されている。
導体パターン231,233,232上には、弾性を有する導電性の接続部材(弾性部材)22u,22v,22wがそれぞれ固定されている。図5は、図4に示した矢印A1の方向から接続部材22wを眺めた側面図である。図5には、導体パターン232及び基板21も併せて図示している。接続部材22wは、略U字状を成しており、一端部40と、他端部41と、一端部40及び他端部41を繋ぐ湾曲部42とを有している。一端部40は、半田付け又はロウ付けによって導体パターン232に固定されている。半田付け又はロウ付けによって固定することにより、接続部材22wの一端部40と導体パターン232とを、信頼性高くかつ簡便に固定することができる。
また、湾曲部42を備えることによって、接続部材22wは、図5の紙面の上下方向に弾性を有している。また、接続部材22wは、例えば、リン青銅から成るベース材にスズメッキを施した材料によって形成されている。これにより、電気伝導性、機械的強度(金属疲労による寿命を含む)、及び耐環境性(水分による錆)等に優れた接続部材を得ることができる。なお、図5には接続部材22wの構造を示したが、図4に示した接続部材22u,22vもこれと同様の構造を有している。
図6は、図4に示した縦型パワーMOSFET1aの構造を示す平面図であり、図7は、図6に示したラインVII−VIIに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。図6,7を参照して、縦型パワーMOSFET1aの半導体チップの上面にはゲート電極Gとソース電極Sとが形成されており、底面にはドレイン電極Dが形成されている。他のパワーMOSFET1b,1c,2a〜2cの構造も、図6,7に示したパワーMOSFET1aの構造と同様である。従って、図4を参照して、パワーMOSFET1a〜1cの各ドレイン電極Dは、いずれも導体パターン234に接続されており、パワーMOSFET2a,2b,2cの各ドレイン電極Dは、それぞれ導体パターン231,233,232に接続されている。
図4を参照して、パワーMOSFET1a,1b,1cの各ソース電極Sは、それぞれボンディングワイヤ241,243,245によって、導体パターン231,233,232にそれぞれ接続されている。また、パワーMOSFET2a,2b,2cの各ソース電極Sは、それぞれボンディングワイヤ242,244,246によって、いずれも導体パターン235に接続されている。
なお、図4,6,7には、縦型パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cが用いられた場合の例を示したが、基板21の主面上に形成される導体パターンを変更することにより、横型パワーMOSFETを用いることもできる。
また、図4には、ボンディングワイヤ241〜246がそれぞれ1本のワイヤを用いて構成されている場合の例を示したが、電流容量に応じて、それぞれ複数本のワイヤを用いて構成してもよい。パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cの各ゲート電極Gに接続されるボンディングワイヤについても同様である。
図8は、図2に示したバスバーユニット50と図4に示したインバータ回路ユニット51とを互いに固定した状態を示す平面図である。インバータ回路ユニット51は、図4に示した状態から左右が反転するように裏返された後、バスバーユニット50の台座部13に位置合わせして、ネジ40a〜40fによってバスバーユニット50に固定される。例えば、ネジ40aは、インバータ回路ユニット51のネジ孔31aと、バスバーユニット50のネジ孔12aとに螺挿されており、ネジ40fは、インバータ回路ユニット51のネジ孔31fと、バスバーユニット50のネジ孔12fとに螺挿されている。
なお、ネジ40a〜40fによってバスバーユニット50とインバータ回路ユニット51とを固定する代わりに、バスバーユニット50の筐体20に複数の爪構造を形成し、インバータ回路ユニット51の台座部13に複数の溝構造を形成し、各爪構造を各溝構造に嵌め込むことによって、バスバーユニット50とインバータ回路ユニット51とを互いに固定してもよい。
図9は、図8に示したラインIX−IXに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。但し図面の簡略化のため、図9では、図4に示したパワーMOSFET2a,2c及び導体パターン235の図示は省略している。接続部材22uはバスバー11uの上面に接触しており、接続部材22wはバスバー11wの上面に接触している。なお、図9には現れないが、接続部材22vはバスバー11vの上面に接触している。
図10は、図5に対応させて、接続部材22wとバスバー11wとの接触部分の構造を示す側面図である。バスバーユニット50とインバータ回路ユニット51とが互いに固定されることにより、バスバー11wによって接続部材22wの他端部41は一端部40の方向に押圧され、変形した接続部材22wの反力(弾性復元力)によって、他端部41はバスバー11wに圧着される。なお、図10に示した接続部材22wと同様に、接続部材22u,22vはそれぞれバスバー11u,11vに圧着される。
ここで、図8〜10に示したように、筐体20の底面は部分的に開口しており、露出している基板21の裏面に接触して、放熱部材70が配設されている。基板21の裏面と放熱部材70とは、例えば接着剤によって互いに固定されている。放熱部材70としては、パワーモジュール全体の放熱量や、パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2c等の構成素子の耐熱温度を考慮して、自然空冷、強制空冷、又は水冷が選択される。空冷式の放熱部材70には放熱フィンが形成され、水冷式の放熱部材70には冷却水の流路が形成される。放熱部材70が基板21の裏面に接着されているため、インバータ回路と放熱部材70との接続が簡易になるとともに、放熱効率を高めることもできる。また、図10を参照して、圧着により変形した接続部材22wからの反力によって基板21は圧力を受けるが、基板21の裏面には放熱部材70が固定されているため、その圧力によって基板21に歪みが生じることを回避又は低減することができる。その結果、接続部材22wとバスバー11wとの電気的接続を確保できるとともに、基板21の割れ等の破損を防止することができる。他の接続部材22u,22vについても同様である。
このように本実施の形態に係るパワーモジュールによれば、基板21には、パワーMOSFET1a〜1c,2a〜2cが実装されており、図1に示した制御回路7は、基板21に実装されるのではなく、コネクタ26を介して基板21に接続される。つまり、本実施の形態に係るパワーモジュールにおいては、インバータ回路8及び電機モータ4が一体化して構成され、制御回路7は別体として構成されている。従って、インバータ回路8、制御回路7、及び電機モータ4の全てが一体化して構成されているパワーモジュールと比較すると、全体として装置の小型化を図ることができる。
また、インバータ回路8と電機モータ4とが一体化して構成されていることにより、インバータ回路8と電機モータ4とを互いに接続するための大電流量の配線ケーブルが不要となるため、配線の簡素化を図ることもできる。
さらに、本実施の形態に係るパワーモジュールによれば、バスバーユニット50とインバータ回路ユニット51とが互いに固定されることにより接続部材22u〜22wの各他端部41がバスバー11u〜11wに圧着され、これによって、パワーMOSFETとバスバー11u〜11wとが互いに電気的に接続される。このとき、接続部材22u〜22wの各他端部41とバスバー11u〜11wとは半田付け等によって互いに固定されているわけではないため、接続部材22u〜22wの各他端部41は、バスバー11u〜11wに対して摺動自在である。従って、電機モータ4の駆動等に伴う熱衝撃に起因して、接続部材22u〜22wの各他端部41とバスバー11u〜11wとの接触部分に熱応力が加わった場合であっても、接続部材22u〜22wの各他端部41がバスバー11u〜11wに対し摺動することによって、その熱応力を緩和することができる。その結果、熱衝撃に起因して上記接触部分が破損するという事態を回避することができる。
図11は、図5に対応させて、接続部材22wの構造の変形例を示す側面図である。なお、図5と同様に図11では、放熱部材70の図示を省略している。図11に示した接続部材22wの他端部41は、導体パターン232に向かって先端が湾曲した形状となっている。このような構造の接続部材22wをバスバー11wに圧着させると、接続部材22wの他端部41の先端は、バスバー11wに対して反り上がった状態となる。従って、接続部材22wの他端部41の先端はバスバー11wに接触しないため、接続部材22wの他端部41の先端がバスバー11wへ引っ掛かって摺動の妨げになるという事態を回避することができる。その結果、バスバー11wに対する接続部材22wの他端部41のスムーズな摺動が実現され、熱衝撃に起因して上記接触部分が破損するという事態を、より効果的に回避することができる。図11には接続部材22wのみを示したが、他の接続部材22u,22vについても同様である。
本発明の実施の形態に係るパワーモジュールの構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態に係るパワーモジュールが備えるバスバーユニットの構造の一部を示す平面図である。 図2に示したラインIII−IIIに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るパワーモジュールが備えるインバータ回路ユニットの構造を示す平面図である。 図4に示した矢印A1の方向から接続部材を眺めた側面図である。 図4に示した縦型パワーMOSFETの構造を示す平面図である。 図6に示したラインVII−VIIに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。 図2に示したバスバーユニットと図4に示したインバータ回路ユニットとを互いに固定した状態を示す平面図である。 図8に示したラインIX−IXに沿った位置に関する断面構造を示す断面図である。 接続部材とバスバーとの接触部分の構造を示す側面図である。 接続部材の構造の変形例を示す側面図である。
符号の説明
1a〜1c,2a〜2c パワーMOSFET
4 電機モータ
8 インバータ回路
10 筐体
11u〜11w バスバー
12u〜12w 接続電極
21 基板
22u〜22w 接続部材
231〜235 導体パターン
40 一端部
41 他端部
50 バスバーユニット
51 インバータ回路ユニット
70 放熱部材

Claims (5)

  1. モータの外周に沿って配設された環状導体を含む、第1のユニットと、
    前記モータを駆動するための半導体チップと、前記半導体チップに電気的に接続された導体パターンと、前記導体パターンに固定された一端部を有する導電性の弾性部材とが実装された基板を含む、第2のユニットと
    を備え、
    前記第1のユニットと前記第2のユニットとが互いに固定されることにより、前記弾性部材の他端部が前記環状導体に圧着される、パワーモジュール。
  2. 前記弾性部材は、リン青銅から成るベース材にスズメッキを施した材料によって形成されている、請求項1に記載のパワーモジュール。
  3. 前記弾性部材の前記他端部は、前記導体パターンに向かって先端が湾曲した形状である、請求項1又は2に記載のパワーモジュール。
  4. 前記基板の裏面に固定された放熱部材をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一つに記載のパワーモジュール。
  5. モータを駆動するための半導体チップと、前記モータの外周に沿って配設された環状導体と、前記環状導体が収納された筐体とを備えるパワーモジュールにおいて、前記筐体に固定される基板であって、
    前記半導体チップと、前記半導体チップに電気的に接続された導体パターンと、前記導体パターンに固定された一端部及び前記環状導体に圧着される他端部を有する導電性の弾性部材とが実装された、基板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010098831A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Denso Corp 車両用回転電機の電力変換器
JP2011188560A (ja) * 2010-03-04 2011-09-22 Denso Corp 車両用回転電機

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