JP2014057464A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電力変換装置1は、複数の半導体モジュール2と複数の冷媒流路3とを積層してなりフレーム4内に配された積層体10と、該積層体10を固定する弾性部材5とを備える。フレーム4は、積層体10と共に収容ケース6に収容されている。積層体10には、冷媒11を導入する導入パイプ7aと、冷媒11を導出する導出パイプ7bとが設けられている。弾性部材5の押圧力Fは、フレーム4のうち、突出方向(Z方向)から見たときに導入パイプ7aと導出パイプ7bとの間に位置する部位であるパイプ間フレーム部450に加わる。フレーム4を収容ケース6に固定するための複数の固定部8のうち、一部の固定部8(パイプ間固定部80)は、パイプ間フレーム部450に形成されている。
【選択図】図1
Description
上記フレーム内に設けられ、上記積層体を積層方向に押圧することにより、該積層体を上記フレームに固定する弾性部材と、
上記積層体を、上記フレーム及び上記弾性部材と共に収容する収容ケースとを備え、
上記積層方向における上記積層体の一方の端部には、上記冷媒流路に冷媒を導入する導入パイプと、該冷媒流路から上記冷媒を導出する導出パイプとが取り付けられ、上記パワー端子の突出方向と上記積層方向との双方に直交する幅方向において、上記導入パイプは上記積層体の一端側に位置し、上記導出パイプは上記積層体の他端側に位置し、上記導入パイプと上記導出パイプとは、上記積層方向にそれぞれ延出しており、
上記弾性部材の押圧力は、上記フレームのうち、上記突出方向から見たときに上記導入パイプと上記導出パイプとの間に位置する部位であるパイプ間フレーム部に加わり、
上記フレームは、該フレームを上記収容ケースに固定するための複数の固定部を有し、該複数の固定部のうち一部の上記固定部は、上記パイプ間フレーム部に形成されたパイプ間固定部であることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
この場合には、螺子部材によってフレームを補強できる。すなわち、螺子部材は一般に、炭素鋼等の、剛性が高い金属によって形成されるため、この螺子部材を用いることにより、フレームの剛性を高めることができる。そのため、フレームの変形をより抑制しやすくなる。
この場合には、パイプ間フレーム部に貫通孔を形成しなくてすむため、フレームの強度をより高めることができる。そのため、フレームの変形をより抑制しやすくなる。
この場合には、螺子部材によって、フレームを収容ケースに固定できると共に、クランプをフレームに固定することが可能になる。そのため、クランプを固定するための専用の部品を削減でき、電力変換装置の製造コストを低減することができる。
この場合には、弾性部材の押圧力が加わる部位を厚肉にしてあるため、フレームの変形をより抑制しやすくなる。
なお、上記電力変換装置は、パイプ間固定部を使ってフレームを補強してあるため、パイプ間固定部を設けずに厚肉にした場合と比べて、その厚さを薄くすることができる。
上記電力変換装置に係る実施例について、図1〜図5を用いて説明する。図1〜図4に示すごとく、本例の電力変換装置1は、複数の半導体モジュール2と複数の冷媒流路3とを積層した積層体10を備える。半導体モジュール2は、半導体素子23(図5参照)を内蔵した本体部20を有し、この本体部20からパワー端子21が突出している。冷媒流路3には、半導体モジュール2を冷却する冷媒11が流れる。積層体10は、フレーム4内に配置されている。
図1に示すごとく、フレーム4は、該フレーム4を収容ケース6に固定するための複数の固定部8を有する。複数の固定部8のうち一部の固定部8(パイプ間固定部80)は、パイプ間フレーム部450に形成されている。
このようにすると、螺子部材83(ボルト)によってフレーム4を補強できる。すなわち、螺子部材83は、フレーム4よりも剛性が高い金属によって形成されるため、この螺子部材83を用いることにより、フレーム4の剛性を高めることができる。そのため、フレーム4の変形をより抑制しやすくなる。また、延出部81に貫通孔82を形成すると、パイプ間フレーム部450に貫通孔を形成する必要がなくなるため、フレーム4の剛性をより高めることができる。
このようにすると、弾性部材5の押圧力Fが加わる部位を厚肉にしてあるため、フレーム4の変形をより抑制しやすくなる。
なお、本例では、パイプ間固定部80を使ってフレーム4を補強してあるため、パイプ間固定部80を設けずに厚肉にした場合と比べて、その厚さを薄くすることができる。
また、図1に示すごとく、本例では、X方向に隣り合う2個の冷媒流路3の間に1個の半導体モジュール2のみを配置してある。そのため、これら2個の冷媒流路3の間に、2個の半導体モジュールをY方向に並べて配置した場合と比べて、フレーム4のY方向長さを短くすることができる。
本例は、パイプ間固定部80の構造を変更した例である。図6〜図8に示すごとく、本例では、フレーム4に延出部81(図4参照)を形成せず、パイプ間フレーム部450に貫通孔82を形成してある。そして、この貫通孔82に螺子部材83を挿入し、収容ケース6の台座部68に螺子部材83を螺合してある。螺子部材83は実施例1と同様に、フレーム4よりも剛性が高い材料によって形成されている。
本例は、パイプ間固定部80の構成を変更した例である。図9、図10に示すごとく、本例の電力変換装置1は、導入パイプ7aと導出パイプ7bとをそれぞれフレーム4に固定するクランプ15を備える。そして、螺子部材83によってクランプ15をフレーム4に固定するよう構成してある。
本例は、弾性部材5の位置を変更した例である。本例では、図11に示すごとく、パイプ間フレーム部450と積層体10との間に弾性部材5を配置した。そして、弾性部材5の押圧力Fを用いて、積層体10を上記他方の壁部40bへ押圧し、固定するよう構成した。本例では、弾性部材5の押圧力(反力)F’がパイプ間フレーム部450に加わる。この押圧力F’の一部を、パイプ間固定部80を介して収容ケース6によって受け止めている。そのため、フレーム4に大きな押圧力F’が加わらず、大きく変形しないようになっている。
本例は、半導体モジュール2の配置構成を変更した例である。本例では図12に示すごとく、X方向に隣接する2つの冷媒流路3の間に、2個の半導体モジュール2を、Y方向に並べて配置してある。半導体モジュール2は、合計6個、用いられている。
このようにすると、フレーム4の、X方向における長さを短くすることができる。
10 積層体
11 冷媒
2 半導体モジュール
20 本体部
21 パワー端子
23 半導体素子
3 冷媒流路
4 フレーム
450 パイプ間フレーム部
5 弾性部材
6 収容ケース
7a 導入パイプ
7b 導出パイプ
8 固定部
80 パイプ間固定部
Claims (5)
- 半導体素子(23)を内蔵した本体部(20)からパワー端子(21)が突出した複数の半導体モジュール(2)と、該半導体モジュール(2)を冷却する複数の冷媒流路(3)とを積層してなり、フレーム(4)内に配置された積層体(10)と、
上記フレーム(4)内に設けられ、上記積層体(10)を積層方向に押圧することにより、該積層体(10)を上記フレーム(4)に固定する弾性部材(5)と、
上記積層体(10)を、上記フレーム(4)及び上記弾性部材(5)と共に収容する収容ケース(6)とを備え、
上記積層方向における上記積層体(10)の一方の端部には、上記冷媒流路(3)に冷媒(11)を導入する導入パイプ(7a)と、該冷媒流路(3)から上記冷媒(11)を導出する導出パイプ(7b)とが取り付けられ、上記パワー端子(21)の突出方向と上記積層方向との双方に直交する幅方向において、上記導入パイプ(7a)は上記積層体(10)の一端側に位置し、上記導出パイプ(7b)は上記積層体(10)の他端側に位置し、上記導入パイプ(7a)と上記導出パイプ(7b)とは、上記積層方向にそれぞれ延出しており、
上記弾性部材(5)の押圧力は、上記フレーム(4)のうち、上記突出方向から見たときに上記導入パイプ(7a)と上記導出パイプ(7b)との間に位置する部位であるパイプ間フレーム部(450)に加わり、
上記フレーム(4)は、該フレーム(4)を上記収容ケース(6)に固定するための複数の固定部(8)を有し、該複数の固定部(8)のうち一部の上記固定部(8)は、上記パイプ間フレーム部(450)に形成されたパイプ間固定部(80)であることを特徴とする電力変換装置(1)。 - 請求項1に記載の電力変換装置(1)において、上記パイプ間固定部(80)は、上記フレーム(4)に上記突出方向へ貫通するよう形成された貫通孔(82)と、該貫通孔(82)に挿入され上記収容ケース(6)に螺合する螺子部材(83)とから構成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項2に記載の電力変換装置(1)において、上記パイプ間固定部(80)は、上記パイプ間フレーム部(450)から上記積層方向に延出する延出部(81)を備え、該延出部(81)に上記貫通孔(82)が形成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項2または請求項3に記載の電力変換装置(1)において、上記導入パイプ(7a)と上記導出パイプ(7b)とをそれぞれ上記フレーム(4)に固定するクランプ(15)を備え、上記螺子部材(83)によって上記クランプ(15)を上記フレーム(4)に固定してあることを特徴とする電力変換装置(1)。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置(1)において、上記パイプ間フレーム部(450)は、上記積層方向における厚さが、上記フレーム(4)の他の部位よりも厚くなっていることを特徴とする電力変換装置(1)。
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