JP6135319B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等において、インバータやコンバータなどの電力変換装置が使用されている。このような電力変換装置に使用される電子部品の中には、半導体モジュールなどのように発熱性の高いものが存在し、かかる発熱性の部材を冷却するために、電力変換装置は冷却器を備える必要がある。このような電力変換装置として、例えば、特許文献1には、半導体のジュールと冷却器とが交互に積層されてなる積層体を備え、該冷却器には冷媒が流通する冷媒流路が形成されている構成が開示されている。この構成では、冷媒流路を流通する冷媒と半導体モジュールとの間で熱交換が行われることによって半導体モジュールが冷却されることとなる。
特開2013−9581号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、万が一、冷却管に小さな亀裂が生じるなどして冷媒が少しずつ漏れ出した場合には、冷媒は冷却管の表面を重力方向下側に伝って、冷却管の下端部に集まって、やがてしずくとなる。そして、パワー端子が重力方向下側に延在するように半導体モジュールを配置する場合には、冷却管の下端部に集まった冷媒のしずくが半導体モジュールのパワー端子における正極端子及び負極端子に接触して、両者間に短絡を引き起こすおそれがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、万が一、冷媒の漏えいが生じた場合であっても、半導体モジュールのパワー端子における短絡の発生が防止される電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、半導体素子を内蔵した本体部から複数のパワー端子が延出した半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却器とを備えた電力変換装置であって、
上記複数のパワー端子は、重力方向下側に延出しており、
上記冷却器は、冷媒が流通する冷媒流路を内部に備えるとともに、上記冷却器における重力方向下側の面から、上記複数のパワー端子の延出方向に沿って突出する突出部を備えており、
上記半導体モジュールと上記冷却器とは、重力方向に対して垂直な方向に積層して配置されており、
上記半導体モジュールと上記冷却器との積層方向から見た場合に、上記突出部の先端は、上記複数のパワー端子のうち、正極端子と負極端子とのいずれにも重ならない位置であり、かつ、重力方向と積層方向との双方に直交する方向における上記半導体モジュールの両端の内側に、配設されていることを特徴とする電力変換装置にある。
上記電力変換装置においては、半導体モジュールから複数のパワー端子が重力方向下側に延出している。そして、冷却器には、当該複数のパワー端子の延出方向に沿って突出する突出部が備えられている。これにより、万が一、冷却器に小さな亀裂が生じるなどして、冷却器の内部に備えられている冷媒流路から冷媒が少しずつ漏れ出した場合であっても、漏えいした冷媒は、冷却器の下端部を通じて重力方向下側に突出した突出部に集まることとなる。その結果、漏えいした冷媒が半導体モジュールの複数のパワー端子に接触することが防止され、半導体モジュールのパワー端子における短絡の発生を防止できる。
以上のごとく、本発明によれば、万が一、冷媒の漏えいが生じた場合であっても、半導体モジュールのパワー端子における短絡の発生が防止される電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の上面図。 図1における、II−II線断面図。 実施例1における、半導体モジュールの平面図。 変形例1における、図1のII−II線相当断面図。 変形例2における、図1のV−V線相当断面図。 実施例2における、図1のII−II線相当断面図。 実施例3における、図1のII−II線相当断面図。 実施例4における、図1のII−II線相当断面図。
上記電力変換装置は、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載される電力変換装置として使用することができる。
本発明の電力変換装置では、冷媒流路を流通する冷媒として、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の液体の冷媒を用いる。
(実施例1)
本例の実施例に係る電力変換装置につき、図1〜図3を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1に示すように、半導体素子を内蔵した本体部11から複数のパワー端子12(12a、12b、12c)が延出した半導体モジュール10と、半導体モジュール10を冷却する冷却器20とを備えている。
図2に示すように、複数のパワー端子12(12a、12b、12c)は、重力方向Z下側に延出している。
また、冷却器20は、冷媒Rが流通する冷媒流路25を内部に備えるとともに、上記複数のパワー端子12(12a、12b、12c)の延出方向Zに沿って突出する突出部26を備えている。
以下、本例の電力変換装置の構成要素について、詳述する。
半導体モジュール10は、図3に示すように、本体部11、複数のパワー端子12及び制御端子13を備える。本体部11は平面視矩形の板状であって、半導体素子11aを内蔵している。本例では、本体部11には、2個の半導体素子11aが内蔵されている。複数のパワー端子12は、正極端子12a、負極端子12b及び出力端子12cを含んでいる。複数のパワー端子12は、本体部11の主面に平行かつ重力方向Z下側に突出している。複数のパワー端子12において、正極端子12a、負極端子12b及び出力端子12cは、本体部11の主面に平行かつ重力方向Zに直交する方向Yにこの順に配列している。制御端子13は2個設けられており、それぞれ、本体部11の主面に平行かつ重力方向Z上側に突出している。
半導体モジュール10は、図1に示すように、複数備えられ、後述の複数の冷却管21とともに、交互に積層されて、積層体40を構成している。積層体40は、Z方向及びY方向に垂直な方向Xに沿って積層されている。積層体40の一端側に位置する冷却管21aは、積層体40を収納するケース2の内壁面に当接しており、他端側に位置する冷却管21bは押圧部材31によって、上記一端側に押圧されている。これにより、積層体40がケース2内において、押圧された状態で固定されている。
冷却器20は、図1に示すように、複数の冷却管21と複数の連結管22を備える。冷却管21は、図1、図2に示すように、Y方向を長手方向とする平板状の部材であって、冷却管21の内部には、半導体モジュール10を冷却する冷媒Rが流れる冷媒流路25が形成されている。冷却管21の重力方向Z下側の下端部211には、重力方向Z下側に突出する突出部26が形成されている。突出部26は、Z方向下側に向かうほど幅(Y方向の長さ)が小さくなっている舌片状の形状を有する。本例では、突出部26の形状は、積層方向Xからみると、Z方向を高さ方向とし、上底よりも下底が小さい台形状である。そして、高さ方向(Z方向)の長さは、出力端子12cの長さの約1/2となっている。Y方向から見た場合(すなわち、厚さ方向)の形状は、図1に示すように、平板状となっている。また、本例では、突出部26は冷却管21と一体的に形成されている。後に詳述するように、突出部26は、Y方向において、車両にて交流負荷に接続するための出力端子台4側に位置している。
図1に示すように、積層体40において、積層されている複数の冷却管21のうち、積層方向(X方向)に隣り合う冷却管21の長手方向Yの両端部は、連結管22によって、冷媒Rが流通可能なように連結されている。連結管22は積層体40の積層方向Xに伸縮可能なように構成されている。
図1に示すごとく、積層体40において、複数の冷却管21のうちX方向における他端に位置する冷却管21bには、冷媒流路25に冷媒Rを導入するための冷媒導入管23と、冷媒流路25から冷媒Rを導出する冷媒導出管24とが取り付けられている。冷媒Rは冷媒導入管23から他端側の冷却管21bに導入され、積層方向Xに沿って各冷却管21流入して、それぞれの冷媒流路25内に分配されて流通した後、冷媒導出管24から導出される。
電力変換装置1には、図1、図2に示すように、コンデンサ3が備えられている。コンデンサ3は、積層体40の積層方向Xと直交する方向Yの一方側において、積層方向Xに沿って配置されている。積層体40を挟んでコンデンサ3と反対側には車両にて交流負荷に接続するための出力端子台4が配置されている。本例では、各半導体モジュール10のパワー端子12は、図2に示すように、Y方向においてコンデンサ3に近い側から正極端子12a、負極端子12b、出力端子12cの順に配列している。なお、これに限らず、Y方向においてコンデンサ3に近い側から負極端子12b、正極端子12a、出力端子12cの順に配列することとしてもよい。
コンデンサ3は、図1、図2に示すように、バスバ30(正極バスバ31と負極バスバ32)を介して各半導体モジュール10と電気的に接続されている。正極バスバ31は、各半導体モジュール10の正極端子12a側に延出して、正極端子12aにそれぞれ接続される複数の正極接続端子部31aを備えている。また、負極バスバ32は、各半導体モジュール10の負極端子12b側に延出して、負極端子12bにそれぞれ接続される複数の負極接続端子部32aを備えている。正極接続端子部31a及び負極接続端子部32aはそれぞれ、半導体モジュール10の正極端子12a及び負極端子12bに溶接されている。
図1、図2に示すように、積層体40における各半導体モジュール10の出力端子12cは、交流バスバ33を介して、車両にて交流負荷に接続するための出力端子台4に電気的に接続されている。交流バスバ33は、各半導体モジュール10の出力端子12c側に延在して、出力端子12cにそれぞれ接続される複数の出力接続端子部33aを備えている。出力接続端子部33aは、各半導体モジュール10の出力端子12cに溶接されている。それぞれの接続部(溶接部)の先端部33bは、図2に示すように、それぞれ、重力方向Z下側に凸状となっている。先端部33bは、例えば、アーク溶接により、成形することができる。
なお、本例では、正極接続端子部31a及び負極接続端子部32aと、正極端子12a及び負極端子12bとの接続部の先端(31b、32b)は、水平面状となっており、重力方向Z下側に凸状となっていない。
図2に示すように、突出部26は、半導体モジュール10と冷却器20(冷却管21)とが重なる方向(すなわち、積層方向X)から見た場合に、半導体モジュール10のパワー端子12のうちの出力端子12cと重なるように構成されている。そして、図1に示すように、隣接する半導体モジュール10にそれぞれ備えられる複数のパワー端子12のうち、それぞれの出力端子12cの間に位置するように構成されている。
次に、本例の電力変換装置1における作用効果について、詳述する。
電力変換装置1において、半導体モジュール10から複数のパワー端子12が重力方向Z下側に延出している。そして、冷却器20には、複数のパワー端子12の延出方向Zに沿って突出する突出部26が備えられている。これにより、万が一、冷却器20(冷却管21)に小さな亀裂が生じるなどして、冷却器20の内部に備えられている冷媒流路25から冷媒Rが少しずつ漏えいした場合であっても、漏えいした冷媒は、冷却器20において下端部211を通じて重力方向Z下側に備えられた突出部26に集まることとなる。その結果、漏えいした冷媒が半導体モジュール10の複数のパワー端子12に接触することが防止され、半導体モジュール10のパワー端子12における短絡の発生を防止できる。
また、突出部26は、半導体モジュール10と冷却器20とが重なるX方向から見た場合に、突出部26の少なくとも一部が複数のパワー端子12の少なくとも一つ(本例では、出力端子12c)と重なっているように構成されている。これにより、万が一、冷媒が漏えいした場合であっても、冷媒は冷却管21の下端部211において、X方向から見て、一つのパワー端子12(本例では出力端子12c)と重なる位置に集まることとなる。そのため、他のパワー端子12の間(本例では、例えば、正極端子12aと負極端子12bとの間)に冷媒が侵入することが防止され、当該他のパワー端子12の間における短絡を一層防止することができる。
また、複数のパワー端子12における突出部26と重なっているパワー端子12(出力端子12c)と、突出部26と重なっているパワー端子12(出力端子12c)と接続されるバスバ30(交流バスバ33の出力接続端子部33a)との接続部の先端33bは、重力方向Z下側に凸状となるように構成されている。これにより、万が一、冷媒が漏えいした場合において、冷却管21の下端部211を介して突出部26に集まった冷媒がしずくとなって出力端子12cに付着した場合であっても、付着した冷媒は、重力方向Z下側に沿って流れるとともに、重力方向Z下側の凸状の先端33bに集まることとなる。これにより、当該冷媒が、他のパワー端子12(正極端子12aと負極端子12b)に付着することが防止され、当該他のパワー端子12の間における短絡を一層防止することができる。
また、本例の電力変換装置1において、突出部26と重なっているパワー端子12は、出力端子12cである。これにより、万が一、冷媒が漏えいした場合でも、漏えいした冷媒は、出力端子12cに重なっている突出部26に集まることとなるため、突出部26と重なっていないパワー端子12である正極端子12a及び負極端子12bに冷媒が接触することが防止され、両者間における短絡を一層防止することができる。
また、本例の電力変換装置1において、半導体モジュール10及び冷却器20における冷却管21はそれぞれ複数備えられるとともに、交互に積層されて積層体40を構成している。そして、冷却器20(冷却管21)に備えられる突出部26は、隣接する半導体モジュール10にそれぞれ備えられる複数のパワー端子12のうち、それぞれの出力端子12cの間に位置するように構成されている。これにより、積層体40における積層方向Xに隣接する半導体モジュール10との間においても、正極端子12a及び負極端子12bの間における短絡を防止することができる。
また、本例では、半導体モジュール10及び冷却器20における冷却管21は、それぞれ複数備えられるとともに、互いに交互に積層されて積層体40を構成している。そして、積層体40の積層方向Xと直交する方向Yにはコンデンサ3が配置されている。複数の半導体モジュール10にそれぞれ備えられる複数のパワー端子12のうち、それぞれの出力端子12cは、それぞれの正極端子12a及び負極端子12bよりもコンデンサ3から遠い位置に配置されている。そして、コンデンサ3と正極端子12a及び負極端子12bは、正極端子12a及び負極端子12bからコンデンサ3側に向かって延在しているバスバ30によって互いに電気的に接続されている。そして、積層体40を積層方向Xから見ると、突出部26の突出方向Zの先端側にはバスバ30が位置していないように構成されている。
これにより、万が一、冷媒が漏えいした場合において、冷却管21の下端部211を通じて突出部26に集まった冷媒がしずくとなってケース2内に滴下したとしても、突出部26の突出方向Zの先端側にはバスバ30が位置していない。そのため、滴下した冷媒がバスバ30に接触することが防止され、バスバ30を介した短絡を防止することができる。
なお、本例では、突出部26は、積層方向Xから見て出力端子12cと重なる位置に設けられていることとしたが、これに限らない。例えば、突出部26を出力端子12cと重ならない位置とすることもできる。例えば、図4に示す変形例1における電力変換装置1のように、突出部26を、積層方向Xから見た場合に、出力端子12cと出力端子12cに隣接する負極端子12bとの間に位置することとしてもよい。この場合であっても、万が一、冷媒が漏えいした場合でも、漏えいした冷媒は、当該突出部26に集まるため、正極端子12aと負極端子12bとの間における短絡が防止される。また、突出部26に集まった冷媒がしずくとなってケース2内に滴下したとしても、突出部26の突出方向Zの先端側にはバスバ30が位置していないため、滴下した冷媒がバスバ30に接触することが防止され、バスバ30を介した短絡を防止することができる。
本例では、突出部26は、積層方向Xから見て台形状としたが、これに限定されない。突出部26の形状は、例えば、積層方向Xから見た場合に、重力方向Z下側に頂点を有する逆三角形状、重力方向Z下側に突出する半円面状若しくは半楕円面状、重力方向Z下側に突出する円弧を有する扇状、重力方向Z下側に突出する棒状などすることができる。これらのいずれの場合も本例と同等の作用効果を奏する。
また、本例では、突出部26は、Y方向から見た場合(すなわち、厚さ方向)の形状は、平板状としたが、これに限定されない。例えば、図5に示す変形例2のように、突出部26の重力方向Z下側の端部26aの形状をU字形状に湾曲させてもよい。これにより、万が一、冷媒が漏えいした場合において、冷却管21の下端部211を通じて突出部26に集まった冷媒が当該U字型の端部26aに留まることとなる。これにより、漏えいした冷媒がしずくとなって突出部26から滴下するなどして、その冷媒の一部が飛沫となって正極端子12a、負極端子12b及びバスバ30に付着することが防止され、短絡の発生を一層防止することができる。
また、本例では、突出部26は各冷却管21に一個ずつ設けられることとしたが、これに限定されず、各冷却管21が複数の突出部26を備えていてもよい。また、本例では複数の冷却管21のすべてにおいて、突出部26を備えることとしたが、これに限らず、一部の冷却管21にのみ突出部26を設けることとしてもよい。また、複数の冷却管21に設けられる突出部26の形状は、すべて同一としてもよいし、一部の突出部26の形状が他の突出部26の形状と異なっていてもよい。
一部の冷却管21にのみ突出部26を設ける場合には、積層体40の積層方向Xの中央に近い冷却管21に設けることが好ましい。積層体40は、積層方向Xの一端側及び他端側において押圧部材31及びケース2で固定されていることから、積層方向Xの中央に近い冷却管21は、他の冷却管21に比べて、振動などによる外部からの力の影響を受けやすい。そのため、積層方向Xの中央に近い冷却管21は、他の冷却管21に比べて、亀裂などの損傷が発生する可能性が高いからである。
(実施例2)
本例の電力変換装置は、実施例1における突出部26(図2)に替えて、図6に示すように突出部260を備える。また、図6に示すようにケース2に凹部2aが形成されている。その他の構成要素は実施例1の場合と同様であり、本例においても実施例1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
突出部260は、図6に示すように、冷却管21の重力方向Z下側の下端部211の全域に形成されている。突出部260は、積層方向Xから見た場合に、冷却管21の重力方向Z下側の下端部211の全域を底辺として、出力端子12cに重なる位置を頂点とする逆三角形状となっている。
また、本例の電力変換装置1では、ケース2に凹部2aが設けられている。凹部2aは、突出部260の重力方向Z下側において、ケース2の底部に形成されている。凹部2aはケース2の内部側に開口する有底の凹部である。
次に、本例の電力変換装置1における作用効果について、詳述する。
本例の電力変換装置1によれば、突出部260は、冷却管21の重力方向Z下側の下端部211の全域に形成されているため、万が一、当該冷却管21から冷媒が漏えいした場合でも、漏えいした冷媒が、一層確実に下端部211から突出部260に集まることとなる。これにより、他のパワー端子12(正極端子12a及び負極端子12b)の間における短絡の発生を一層防止することができる。
また、突出部260は冷却管21の重力方向Z下側の下端部211の全域に形成されているため、冷却管21に対する補強リブとして、冷却管21、ひいては冷却器20の機械的強度を向上することができる。
さらに、本例の電力変換装置1によれば、凹部2aが突出部260の重力方向Z下側に設けられている。これにより、万が一、冷媒が漏えいした場合に、下端部211から突出部260に集まった冷媒のしずくが,突出部260から滴下したとしても、滴下した冷媒は重力方向Z下側に位置する凹部2aに入って、凹部2a内に留まることとなる。その結果、滴下した冷媒の一部が飛沫となって、正極端子12a及び負極端子12bなどのパワー端子12に付着することが防止され、パワー端子12における短絡の発生が防止される。
なお、凹部2aに留まっている冷媒をケース2の外側に導く排出流路をさらに備えていてもよい。この場合には、ケース2内に滴下した冷媒がパワー端子12に付着することが一層防止され、パワー端子12における短絡の発生が一層防止される。
なお、本例の電力変換装置1によっても、実施例1の場合と同様の作用効果を奏する。
(実施例3)
本例では、実施例1におけるバスバ30の各先端部31b、32b、33bに替えて、図7に示すように、先端部310b、320b、330bを備える。
本例では、正極接続端子部31a及び負極接続端子部32aと、半導体モジュール10の正極端子12a及び負極端子12bとの、それぞれの接続部(溶接部)の先端部310b、320bは、図7に示すように、それぞれ、重力方向Z下側に凸状となっている。一方、出力接続端子部33aと、出力端子12cとの接続部の先端33bは、水平面状となっており、重力方向Z下側に凸状となっていない。
なお、その他の構成要素は実施例1の場合と同様であり、本例においても実施例1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
本例の電力変換装置1によれば、万が一、漏えいした冷媒がしずくとなってケース2内に滴下するなどした場合に、その冷媒の一部が飛沫となって、突出部26と重なっていないパワー端子12(12a、12b)に付着することが考えうる。このような場合においても、当該パワー端子12(12a、12b)に付着した冷媒は、重力方向Z下側に沿って流れるとともに、重力方向Z下側に凸状の先端(310b、320b)に集まることとなる。これにより、当該冷媒がパワー端子12の間に溜まることが防止されるため、当該パワー端子12の間における短絡の発生が防止されることとなる。
(実施例4)
本例の電力変換装置1は、実施例1におけるバスバ30において、図8に示すように凸部30aを備える。その他の構成要素は実施例1の場合と同様であり、本例においても実施例1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
本例の電力変換装置1に備えられる凸部30aは、図8に示すように、突出部26と重なっていないパワー端子(正極端子12a)と接続されるバスバ30(正極バスバ31)に形成されている。そして、凸部30aは、突出部26と重なっていないパワー端子(正極端子12a)よりも、重力方向Z下側に位置している。
本例の電力変換装置1によれば、万が一、冷媒が漏えいした場合に、漏えいした冷媒は冷却管21の下端部211を通じて突出部26に集まるため、突出部26と重なっていないパワー端子12(正極端子12a及び負極端子12b)に冷媒が接触するのが防止される。さらに、冷却管21の下端部211を通じて突出部26に集まった冷媒がしずくとなってケース2内に滴下した場合において、その冷媒の一部が飛沫となって、当該冷媒が正極端子12a又は正極バスバ31に付着しても、かかる冷媒は重力方向Z下側に突出する凸部30aに集まることとなる。その結果、正極端子12a又は正極バスバ31に付着した冷媒が正極バスバ31を伝ってコンデンサ3側に流れることが防止され、コンデンサ3側における短絡が防止される。
なお、凸部30aは、突出部26と重なっていない負極端子12bと接続される負極バスバ32に形成してもよい。
本例の電力変換装置1によっても、実施例1の場合と同様の作用効果を奏する。
1 電力変換装置
10 半導体モジュール
12 パワー端子
2 ケース
20 冷却器
21 冷却管
26、260、261 突出部
3 コンデンサ
30 バスバ
30a 凸部

Claims (8)

  1. 半導体素子(11a)を内蔵した本体部(11)から複数のパワー端子(12)が延出した半導体モジュール(10)と、該半導体モジュール(10)を冷却する冷却器(20)とを備えた電力変換装置(1)であって、
    上記複数のパワー端子(12)は、重力方向(Z)下側に延出しており、
    上記冷却器(20)は、冷媒が流通する冷媒流路(25)を内部に備えるとともに、上記冷却器(20)における重力方向(Z)下側の面から、上記複数のパワー端子(12)の延出方向(Z)に沿って突出する突出部(26)を備えており、
    上記半導体モジュール(10)と上記冷却器(20)とは、重力方向(Z)に対して垂直な方向に積層して配置されており、
    上記半導体モジュール(10)と上記冷却器(20)との積層方向(X)から見た場合に、上記突出部(26)の先端は、上記複数のパワー端子(12)のうち、正極端子(12a)と負極端子(12b)とのいずれにも重ならない位置であり、かつ、重力方向(Z)と積層方向(X)との双方に直交する方向(Y)における上記半導体モジュール(10)の両端の内側に、配設されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
  2. 上記突出部(26)は、上記半導体モジュール(10)と上記冷却器(20)とが重なる方向から見た場合に、上記突出部(26)の少なくとも一部が上記複数のパワー端子(12)の少なくとも一つと重なっているように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
  3. 上記複数のパワー端子(12)における上記突出部(26)と重なっているパワー端子(12)と、上記突出部(26)と重なっているパワー端子(12)と接続されるバスバ(30)との接続部の先端(33b)は、重力方向(Z)下側に凸状となるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置(1)。
  4. 上記複数のパワー端子(12)における上記突出部(26)と重なっていないパワー端子(12)と、上記突出部(26)と重なっていないパワー端子(12)と接続されるバスバ(30)との接続部の先端(310b、320b)は、重力方向(Z)下側に凸状となるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電力変換装置(1)。
  5. 上記突出部(26)と重なっていないパワー端子(12)と接続されるバスバ(30)は上記突出部(26)と重なっていないパワー端子(12)よりも、重力方向(Z)下側に位置する凸部(30a)を備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載の電力変換装置(1)。
  6. 上記突出部(26)と重なっているパワー端子(12)は、出力端子(12c)であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  7. 上記半導体モジュール(10)及び上記冷却器(20)はそれぞれ複数備えられるとともに、交互に積層されて積層体(40)を構成しており、上記冷却器(20)に備えられる上記突出部(26)は、隣接する上記半導体モジュール(10)にそれぞれ備えられる上記複数のパワー端子(12)のうち、それぞれの出力端子(12c)の間に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  8. 上記半導体モジュール(10)及び上記冷却器(20)はそれぞれ複数備えられるとともに、互いに交互に積層されて積層体(40)を構成しており、該積層体(40)の積層方向(X)と直交する方向(Y)にはコンデンサ(3)が配置されており、上記複数の半導体モジュール(10)にそれぞれ備えられる複数のパワー端子(12)のうち、それぞれの出力端子(12c)は、それぞれの正極端子(12a)及び負極端子(12b)よりも上記コンデンサ(3)から遠い位置に配置されており、上記コンデンサ(3)と上記正極端子(12a)及び上記負極端子(12b)は、上記正極端子(12a)及び上記負極端子(12b)から上記コンデンサ(3)側に向かって延在しているバスバ(30)によって互いに電気的に接続されており、上記積層体(40)を上記積層方向(X)から見た場合に、上記突出部(26)の突出方向(Z)の先端側には上記バスバ(30)が位置していないように構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
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