JP6350330B2 - 電力変換器 - Google Patents

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Description

本明細書が開示する技術は、電力変換器に関する。
電力変換器は、パワーモジュールやリアクトルといった高電圧が印加される電子部品を備えており、これら電子部品は発熱する。電力変換器は、これら電子部品を冷却するための冷却器を備える場合がある。引用文献1には、複数のパワーモジュール(引用文献1では半導体モジュールと称している)と複数の冷却器が積層されている積層体(引用文献1では積層型冷却器と称している)を備える電力変換器が開示されている。この積層体によりパワーモジュールが冷却される。さらに、上記の複数の冷却器の一つに、放熱体が接している。放熱体はヒートパイプを介して受熱体に接続されており、受熱体はリアクトルと接している。リアクトルから発生する熱は受熱体、ヒートパイプ、放熱体を介して、上記の複数の冷却器に伝達される。これにより、リアクトルも冷却される。
特開2009−261125号公報
近年、電力変換器は小型化が要求されている。そのため、電力変換器の制御基板も集積化が要求される。従来、制御基板は低電圧で動作するため、パワーモジュール等と比べて発熱が少なかった。しかし、制御基板の集積が進むと、制御基板の負荷が高まり、低電圧で駆動する制御基板からの発熱も無視できないほど高くなる虞がある。そのため、制御基板を積極的に冷却するための技術が要求される。
しかし、制御基板の冷却に引用文献1に開示される技術を利用すると、受熱体、ヒートパイプ、放熱体といった複数の部品が必要となり、小型化が阻害される虞がある。本明細書では、積層体とそれを制御する制御基板を備える電力変換器において、積層体と制御基板を冷却するための構造をコンパクトに実現する技術を提供する。
本明細書が開示する電力変換器は、夫々が半導体素子を収容している複数のパワーモジュールと複数の第1冷却器とが積層されている積層体と、冷媒供給管と、冷媒排出管と、制御基板と、第2冷却器を備えている。冷媒供給管は、複数の第1冷却器を貫通しており、各第1冷却器に冷媒を供給する。冷媒排出管は、複数の第1冷却器を貫通しており、各第1冷却器を通過した冷媒を排出する。制御基板は、複数のパワーモジュールの夫々から延びる信号線に接続されている。第2冷却器は、冷媒供給管の下流側で積層体に隣接配置されているとともに制御基板に接している。そして、第2冷却器は、冷媒供給管と冷媒排出管に接続されている。さらに、第2冷却器は、冷媒供給管と冷媒排出管の間をつないでおり、制御基板に対向しつつU字に湾曲している流路を備えている。
この構成によれば、第1冷却器を通過する冷媒を、制御基板に接する第2冷却器にも流すことができる。ここで、第2冷却器のU字の流路は、制御基板に対向している。よって、制御基板から発生する熱は、第2冷却器のU字の流路を通過する冷媒に伝達される。これにより、制御基板が冷却される。第1冷却器に利用される冷媒を第2冷却器にも利用することで、制御基板の冷却を簡易な構造で実現することができる。さらに、上記の構成では、引用文献1のように複数の部品を制御基板の冷却のために追加する必要が無いため、小型化を阻害することなく、積層体と制御基板を冷却するための構造を実現することができる。
本明細書が開示する技術によれば、積層体とそれを制御する制御基板を備える電力変換器において、積層体と制御基板を冷却するための構造をコンパクトに実現することができる。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電力変換器の上面図である。 図1のII−II線における断面図である。 図2のIII−III線における断面図である。
図面を参照して実施例の電力変換器を説明する。実施例の電力変換器は、直流電力を交流電力に変換するインバータ100である。図1に、インバータ100の上面図を示す。図1は、インバータ100の内部の部品レイアウトが理解できるように、ケース7の上部をカットした図である。図2に、図1のII−II線における断面図を示す。図中には、XYZ座標系が示されており、以下では、適宜このXYZ座標系を用いて、実施例の構成を説明する。Z軸方向がインバータ100の高さ方向を示し、Y軸方向がインバータ100の幅方向を示し、X軸方向がインバータ100の前後方向を示す。インバータ100は、積層体2と、冷媒供給管3と、冷媒排出管4と、制御基板5と、基板用冷却器6と、リアクトル8と、コンデンサ9を備えており、それらはケース7に収容されている。図1では、制御基板5の図示が省略されている。また、図1では、ケース7のみ断面で示している。
インバータ100は、電動車両に搭載される。電動車両は、例えば、電気自動車やハイブリッド車である。インバータ100は、直流電力の電圧を変化させる双方向コンバータ回路と、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路を有している。電動車両は、車載バッテリ(不図示)に蓄えられた電力で三相交流モータ(不図示)を駆動することにより走行する。電動車両の走行時、インバータ100は、車載バッテリの直流電力を三相交流モータ(不図示)に適した交流電力に変換する。この場合、双方向コンバータ回路は昇圧コンバータ回路として機能する。一方、電動車両は、制動時に、三相交流モータから発生する回生電力を車載バッテリに蓄電することも可能である。電動車両の制動時、インバータ100は、三相交流モータの回生電力を車載バッテリに適した直流電力に変換する。この場合、双方向コンバータ回路は降圧コンバータ回路として機能する。図1、図2、及び、後述する図3では、車載バッテリに接続するためのバッテリ側端子と、三相交流モータに接続するためのモータ側端子の図示が省略されている。
積層体2は、4個のパワーモジュール21a、21b、21c、21dと、5個の積層冷却器22a、22b、22c、22d、22eと、が積層されている。パワーモジュール21a〜21dは、扁平な直方体の外形状を有している。積層冷却器22a〜22eもまた、扁平である。積層体2の積層方向は、X軸方向(即ち、インバータ100の前後方向)と一致する。4個のパワーモジュール21a〜21dと5個の積層冷却器22a〜22eは交互に積層されている。4個のパワーモジュール21a〜21dは同一形状であり、5個の積層冷却器22a〜22eも同一の形状である。以下、4個のパワーモジュール21a〜21dのいずれか一つを区別なく表す場合に、パワーモジュール21と称する。同様に、5個の積層冷却器22a〜22eのいずれか一つを区別なく表す場合に、積層冷却器22と称する。図1に示すように、各パワーモジュール21の積層方向における両面の夫々に、積層冷却器22が接している。
パワーモジュール21は、2個のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistorの略)を樹脂でモールドしたパッケージである。2個のIGBTは、パワーモジュール21の内側で直列に接続されている。パワーモジュール21a〜21cの夫々に収容される合計6個のIGBTにより、三相交流出力用のインバータ回路が構成される。三相交流出力用のインバータ回路は、よく知られた技術であるので、詳細な説明は省略する。また、パワーモジュール21dに収容される2個のIGBTとリアクトル8により、双方向コンバータ回路が構成される。双方向コンバータ回路は、よく知られた技術であるので、詳細な説明は省略する。パワーモジュール21a〜21dの上面の夫々から、信号線23a〜23dの夫々が上方に伸びている。以下、信号線23a〜23dのいずれか一つを区別なく表す場合に、信号線23と称する。信号線23は、複数のリード線により構成されている。信号線23の内の2本のリード線の夫々は、パワーモジュール21に収容されている2個のIGBTのゲート端子の夫々に接続されている。信号線23の他のリード線は、IGBTのセンスエミッタ等に接続されている。図2に示すように、信号線23は、後述する制御基板5に接続されている。
また、パワーモジュール21a〜21dの夫々の下面から、電力端子24a〜24dの夫々が下方に伸びている。以下、電力端子24a〜24dのいずれか一つを区別なく表す場合に、電力端子24と称する。電力端子24は、3本の端子により構成される。1本の端子は、一方のIGBTのコレクタ端子に接続されており、もう1本の端子は、他方のIGBTのエミッタ端子に接続されている。そして、最後の1本の端子は、一方のIGBTのエミッタ端子と他方のIGBTのコレクタ端子に接続される。即ち、最後の1本の端子は、2個のIGBTの直列接続の接続点に接続される。電力端子24の夫々は、バスバ12に接続されている。バスバ12は、長く伸ばされた金属製の板である。バスバ12により、双方向コンバータ回路とインバータ回路を構成するように、各パワーモジュール21の夫々から延びる各電力端子24が互いに接続される。なお、バスバ12は、加工が施された複数枚の金属板により構成されるが、図2では、バスバ12の形状が簡略されて描かれていることに留意されたい。また、バスバ12には、リアクトル8とコンデンサ9も接続されている。バスバ12はリアクトル8から延びる2本の端子8a、8bに接続されている。バスバ12はコンデンサ9から延びる端子(不図示)にも接続されている。リアクトル8は、パワーモジュール21dに収容されている2個のIGBTとともに双方向コンバータ回路を構成する。コンデンサ9は、双方向コンバータ回路とインバータ回路に流れる電流を平滑化するためのコンデンサであり、双方向コンバータ回路とインバータ回路に並列に接続される。
インバータ100が駆動する走行用モータの出力は数十キロワットであり、インバータ100の各IGBTには数十アンペアの電流が流れる。そのような大電流が流れるため、IGBTを含むパワーモジュール21は発熱量が大きい。そこで、積層体2では、扁平な複数のパワーモジュール21に対して複数の扁平な積層冷却器22を一つずつ交互に積層させて各パワーモジュール21を冷却する。次に、パワーモジュール21を冷却するための構造について説明する。
積層冷却器22は、隣接するパワーモジュール21から発生する熱を冷却するための冷却器である。積層冷却器22は、アルミニウム製の部品であり、内側に冷媒が通過する流路を有している。積層冷却器22の形状は、幅方向(即ち、Y軸方向)に長く、積層方向(即ち、X軸方向)において扁平である。冷媒が、積層冷却器22の内側の流路を通過する間に、積層冷却器22に接しているパワーモジュール21からの熱が冷媒に伝達され、接しているパワーモジュール21が冷却される。積層冷却器22の内側を通過する冷媒は、例えば、水や、LLC(Long Life Coolantの略)である。
冷媒供給管3は、積層方向に延びる円管である。図1に示すように、各積層冷却器22の幅方向における一端に、冷媒供給管3が貫通している。冷媒供給管3は内側に供給流路SCを有しており、供給流路SCは積層冷却器22の内側の流路に連通している。冷媒供給管3の上流端31は、ケース7を貫通している。冷媒供給管3の上流端31とケース7との間は、ガスケット15により封止されている。冷媒供給管3の下流端32は、後述する基板用冷却器6の一つの開口に挿入されている。供給流路SCに流入した冷媒は、各積層冷却器22と基板用冷却器6に供給される。
冷媒排出管4も、積層方向に延びる円管である。図1に示すように、各積層冷却器22の幅方向における他端、即ち、冷媒供給管3が貫通している一端とは反対側の端に、冷媒排出管4が貫通している。冷媒排出管4は内側に排出流路ECを有しており、排出流路ECは積層冷却器22の内側の流路に連通している。冷媒排出管4の下流端41は、ケース7を貫通している。冷媒排出管4の下流端41とケース7との間は、ガスケット(不図示)により封止されている。冷媒排出管4の上流端42は、後述する基板用冷却器6の冷媒供給管3が挿入される開口とは異なる開口に挿入されている。各積層冷却器22と基板用冷却器6を通過した冷媒は、冷媒排出管4に集められ、冷媒排出管4の外へ排出される。
制御基板5は、各パワーモジュール21に収容されているIGBTを制御するための回路を実装している基板である。制御基板5は、IGBTを制御するためのPWM信号を生成するための回路を含んでいる。制御基板5により生成されたPWM信号は、信号線23を介して、各IGBTに供給される。各IGBTに供給されるPWM信号により、各IGBTにより構成された双方向コンバータ回路とインバータ回路が動作する。双方向コンバータ回路とインバータ回路の動作はよく知られた技術であるので、動作の説明は省略する。図2に示すように、制御基板5は、積層体2の上方に配置される。
基板用冷却器6の構成を、図2、図3を参照して説明する。図3は、図2のIII−III線における断面図である。基板用冷却器6は、アルミニウム製の部品である。基板用冷却器6は、冷媒供給管3の下流側(即ち、X軸負方向側)で積層体2に隣接配置されている。そして、基板用冷却器6は、冷媒供給管3と冷媒排出管4に接続されている。基板用冷却器6は、内側に、U字流路UCと、流入流路ICと、流出流路OCを備えている。図3に示すように、U字流路UCは、上から見たときに、U字形状の流路である。U字流路UCのU字の両端は、積層体2が位置する方向に向いている。また、流入流路ICは、基板用冷却器6の内側で上下方向に伸びている。流入流路ICの一端は、基板用冷却器6の積層体2が位置する側(即ち、X軸正方向側)の側面で開口している。この開口に、上述した冷媒供給管3の下流端32が挿入される。これにより、冷媒供給管3が基板用冷却器6に接続される。そして、流入流路ICの他端は、U字流路UCの一端と連通している。また、流出流路OCは、基板用冷却器6の内側で流入流路ICと平行に伸びている。流出流路OCの一端も、基板用冷却器6の積層体2が位置する側(即ち、X軸正方向側)の側面で開口している。この開口に、上述した冷媒排出管4の上流端42が挿入される。これにより、冷媒排出管4が基板用冷却器6に接続される。そして、流出流路OCの他端は、U字流路UCの他端と連通している。別言すれば、基板用冷却器6の積層体2が位置する側の側面に、2つの開口が設けられており、一方の開口に冷媒供給管3の最下流側、即ち、下流端32が挿入されており、他方の開口に冷媒排出管4の最上流側、即ち、上流端42が挿入されている。そして、2つの開口の夫々は、U字流路UCの両端の夫々と連通している。即ち、U字流路UCにより、冷媒供給管3と冷媒排出管4の間がつながれている。図2に示すように、流入流路ICを構成する基板用冷却器6の内面と、冷媒供給管3の外面との間は、ガスケット16により封止されている。一方、流出流路OCを構成する基板用冷却器6の内面と、冷媒排出管4の外面との間も、ガスケット(不図示)により封止されている。
基板用冷却器6の上面は、グリス13を介して制御基板5に接している。グリス13により、基板用冷却器6の上面が制御基板5とよく密着する。さらに、基板用冷却器6のU字流路UCは、制御基板5と対向している。U字流路UCは、制御基板5の板面に沿ってU字に湾曲しており、広い範囲で制御基板5と対向している。よって、制御基板5からの熱は、グリス13と、基板用冷却器6の上面を介して、U字流路UCを通過する冷媒に伝達される。また、基板用冷却器6の下面は、グリス14を介してリアクトル8の上面と側面に接している。グリス14により、基板用冷却器6の下面と側面がリアクトル8とよく密着する。さらに、基板用冷却器6のU字流路UCはリアクトル8の上面と対向しており、基板用冷却器6の流入流路IC、流出流路OCはリアクトル8の側面と対向している。よって、リアクトル8からの熱は、グリス14と、基板用冷却器6の下面を介して、U字流路UC、流入流路IC、流出流路OCを通過する冷媒に伝達される。
図3を参照して、冷媒の流れについて説明する。図3に示す矢印が冷媒の流れを表す。冷媒供給管3と冷媒排出管4と各積層冷却器22の内側を通過する冷媒の流れは、図3において目視できないので破線矢印で示している。一方で、図3において目視できる冷媒の流れは、実線矢印で示している。図3に示すように、冷媒供給管3の上流端31から流入した冷媒は、供給流路SCに流れ込み、供給流路SCから各積層冷却器22へと分配される。各積層冷却器22に分配された冷媒は、各積層冷却器22の内側の流路を通過し、冷媒排出管4の排出流路ECへと集められる。また、供給流路SCに流れ込んだ冷媒は、冷媒供給管3の下流端32から基板用冷却器6の流入流路ICへも分配される。流入流路ICに分配された冷媒は、U字流路UCを通過し、流出流路OCへと流れ込む。流出流路OCに流れ込んだ冷媒は、冷媒排出管4の上流端42から冷媒排出管4の排出流路ECへと流れ込む。各積層冷却器22と基板用冷却器6を通過した冷媒は、排出流路ECに集められ、冷媒排出管4の下流端41から冷媒排出管4の外へと流出する。冷媒は、各積層冷却器22を通過する間に、各積層冷却器22の夫々に接している各パワーモジュール21の夫々から発生する熱を吸収する。また、冷媒は、基板用冷却器6を通過する間に、基板用冷却器6に接している制御基板5とリアクトル8の夫々から発生する熱も吸収する。この冷媒の流れにより、パワーモジュール21、制御基板5、リアクトル8が冷却される。
本実施例の有する効果について説明する。電動車両の高機能化に伴い、電動車両にインバータを搭載するスペースは限られてきている。電動車両に搭載されるインバータは、小型であることが望ましい。よって、インバータを制御するためにインバータに内蔵される制御基板も集積化が要求される。従来、高電圧が印加されるパワーモジュールは発熱するため、積層体により積極的に冷却されてきた。一方、制御基板は低電圧で動作するため、パワーモジュールと比べて発熱が少なかった。そのため、従来、制御基板は、空冷による冷却で十分であり、積極的な冷却はしていなかった。しかし、制御基板の集積が進むと、制御基板の負荷が高まり、低電圧で駆動する制御基板からの発熱も無視できないほど高くなる虞がある。
上述の構成によれば、パワーモジュール21を冷却するために備えられる積層冷却器22を通過する冷媒を、制御基板5を冷却するために備えられる基板用冷却器6にも流すことができる。上述したように、制御基板5から発生する熱は、基板用冷却器6を通過する冷媒に伝達される。これにより、制御基板5が冷却される。既存の積層体2を通過する冷媒を、制御基板5を冷却するために備えられる基板用冷却器6にも通過させることで、制御基板5の冷却を簡易な構造で実現することができる。さらに、上述の構成では、制御基板5を冷却するために、積層体2に追加する部品は、基板用冷却器6のみである。即ち、上述の構成では、制御基板5を冷却するために引用文献1のように複数の部品を必要としない。また、制御基板5を冷却するために、別の冷媒や別の冷却方法を用いた冷却器を備える必要も無い。よって、上述の構成によれば、インバータ100の小型化を阻害することなく、パワーモジュール21と制御基板5の冷却構造を実現することができる。
また、上述の構成によれば、基板用冷却器6は、積層冷却器22よりも下流側において冷媒供給管3に連結されている。つまり、冷媒は、基板用冷却器6より積層冷却器22に優先して流れる。冷媒が積層冷却器22に優先して流れることで、パワーモジュール21の冷却を制御基板5の冷却より優先させることができる。パワーモジュール21の冷却が優先されることで、発熱が高いパワーモジュールの冷却を阻害することなく、制御基板5の冷却も行うことができる。
また、上述の構成によれば、リアクトル8も基板用冷却器6に接している。基板用冷却器6により、制御基板5の冷却だけでなく、リアクトル8の冷却も行われる。基板用冷却器6が2つの部品を冷却する機能を有することにより、コンパクトに制御基板5の冷却構造を実現することができる。
IGBTが、「半導体素子」の一例である。積層冷却器22が、「第1冷却器」の一例である。基板用冷却器6が、「第2冷却器」の一例である。
以下、実施例で示した技術に関する留意点を述べる。実施例における積層冷却器22の個数及びパワーモジュール21の個数は、一例に過ぎない。例えば、電動車両では、2個以上のモータを備える場合がある。その場合、2個以上のモータを駆動させるために、インバータ100も、2個以上のインバータ回路を備える。インバータ回路の数に応じて、積層冷却器22及びパワーモジュール21の個数も増える。また、実施例における各パワーモジュール21に収容されているIGBTの個数も、一例に過ぎない。1つのパワーモジュールに1つのIGBTが収容されてもよいし、1つのパワーモジュールに2個以上のIGBTが収容されてもよい。
供給流路SCと排出流路ECは、複数の管を連結することで構成されてもよい。例えば、供給流路SCは、複数の第1連結管と、供給上流管と、供給下流管により構成されてもよい。この場合、複数の第1連結管の夫々は、隣接する積層冷却器同士を連結する。供給上流管は、積層体の積層方向からみて第1連結管と重なるように積層体の一端の積層冷却器に連結される。供給下流管は、積層方向からみて第1連結管と重なるように積層体の他端の積層冷却器に連結される。複数の第1連結管と、供給上流管と、供給下流管とが、積層方向に沿って一直線に並ぶことで、一直線に並んだ各管の内側の流路が、供給流路SCを構成する。同様に、排出流路ECも、複数の第2連結管と、排出下流管と、排出上流管により構成されてもよい。複数の第2連結管の夫々は、隣接する積層冷却器同士を連結する。排出下流管は、積層体の積層方向からみて第2連結管と重なるように積層体の一端の積層冷却器に連結される。排出上流管は、積層方向からみて第2連結管と重なるように積層体の他端の積層冷却器に連結される。複数の第2連結管と、排出下流管と、排出上流管とが、積層方向に沿って一直線に並ぶことで、一直線に並んだ各管の内側の流路が、排出流路ECを構成する。U字流路UCの一端は、供給下流管の下流側の開口と連通し、他端は、排出上流管の上流側の開口と連通する。これにより、実施例と同様の流路が構成される。
制御基板5は、グリス13ではなく、樹脂シートを介して基板用冷却器6に接してもよい。また、制御基板5はグリス13を介さず直接に基板用冷却器6に接してもよい。リアクトル8も同様に樹脂シートを介して基板用冷却器6に接してもよいし、グリス14を介さずに直接に基板用冷却器6に接してもよい。
基板用冷却器6に、リアクトル8の代わりにコンデンサ9が接してもよい。また、基板用冷却器6に、リアクトル8とコンデンサ9の両方が接してもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:積層体
3:冷媒供給管
4:冷媒排出管
5:制御基板
6:基板用冷却器
7:ケース
8:リアクトル
9:コンデンサ
12:バスバ
13、14:グリス
15、16:ガスケット
21a−21d(21):パワーモジュール
22a−22e(22):積層冷却器
23a−23d(23):信号線
24a−24d(24):電力端子
31:上流端
32:下流端
41:下流端
42:上流端
100:インバータ
EC:排出流路
IC:流入流路
OC:流出流路
SC:供給流路
UC:U字流路

Claims (1)

  1. 夫々が半導体素子を収容している複数のパワーモジュールと複数の第1冷却器とが積層されている積層体と、
    前記複数の第1冷却器を貫通しており、各第1冷却器に冷媒を供給する冷媒供給管と、
    前記複数の第1冷却器を貫通しており、各第1冷却器を通過した冷媒を排出する冷媒排出管と、
    前記積層体の積層方向に沿って延びているとともに、前記複数のパワーモジュールの夫々から延びる信号線に接続されている制御基板と、
    前記冷媒供給管の下流側で前記積層体に隣接配置されているとともに前記制御基板に接している第2冷却器であって、前記冷媒供給管と前記冷媒排出管に接続されている前記第2冷却器と、
    前記第2冷却器の面のうち、前記制御基板に接している面とは反対側の面で前記第2冷却器接しているリアクトルと、
    を備えており、
    前記第2冷却器は、前記冷媒供給管と前記冷媒排出管の間をつないでおり、前記制御基板と前記リアクトルとに対向しつつU字に湾曲している流路を備えている、
    ことを特徴とする電力変換器。
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