JP5747943B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
板状の正極バスバ本体部と、該正極バスバ本体部から延出して上記半導体モジュールの正極端子に接続されるように構成されている複数の正極接続端子部とを備える正極バスバを、上記正極バスバ本体部が重なるように複数積層してなる正極バスバ積層体と、
板状の負極バスバ本体部と、該負極バスバ本体部から延出して上記半導体モジュールの負極端子に接続されるように構成されている複数の負極接続端子部とを備える負極バスバを、上記負極バスバ本体部が重なるように複数積層してなる負極バスバ積層体と、
を有し、
上記半導体モジュール積層体は、それぞれの上記正極端子及び上記負極端子の延出方向を揃えて積層された第1の半導体モジュールと第2の半導体モジュールを含んでおり、
上記正極バスバ積層体において複数備えられる上記正極バスバは、上記第1の半導体モジュールと上記第2の半導体モジュールの積層方向に直交する方向に沿って順に積層されている第1の正極バスバ及び第2の正極バスバを含んでおり、
上記負極バスバ積層体において複数備えられる上記負極バスバは、上記正極バスバ積層体における積層方向に沿って順に積層されている第1の負極バスバ及び第2の負極バスバを含んでおり、
上記第1の正極バスバ及び上記第1の負極バスバは、上記第1の半導体モジュールの正極端子及び負極端子にそれぞれ接続されているとともに、上記第2の正極バスバ及び上記第2の負極バスバは、上記第2の半導体モジュールの正極端子及び負極端子にそれぞれ接続されていることを特徴とする電力変換装置にある。
本例の実施例に係る電力変換装置につき、図1〜図16を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1に示すように、半導体モジュール積層体10と、正極バスバ積層体20と、負極バスバ積層体30とを有する。
半導体モジュール積層体10において、第1の半導体モジュール11と第2の半導体モジュール12は、図2に示すように、それぞれの正極端子11p、12p及び負極端子11n、12nの延出方向Zを揃えてX方向(以下、積層方向Xともいう)に積層されている。
正極バスバ本体部210は、図3、図4に示すように、半導体モジュール積層体10の積層方向Xを長手方向とする長板状である。複数の正極接続端子部211は、正極バスバ本体部210の長辺側から、X方向及びZ方向に直交するY方向に延出されて、X方向に等間隔に形成されている。本例では、5つの正極接続端子部211が備えられている。正極接続端子部211は、図4に示すY方向に平行な破線L1で示す位置において、図2及び図5に示すようにZ方向に平行に、半導体モジュール積層体10と反対側に折り曲げられている。これにより、各正極接続端子部211に、Z方向に立設された折曲端部212がそれぞれ形成されている。また、折曲端部212は、図5に示すように、隣接する折曲端部212及び正極接続端子部211から距離W1だけ離隔している。
正極バスバ本体部220は、上述の正極バスバ本体部210(図4)と同様に、図3、図6に示すように、半導体モジュール積層体10の積層方向Xを長手方向とする長板状である。また、複数の正極接続端子部221も、上述の正極接続端子部211(図4)と同様に、正極バスバ本体部220の長辺側から、X方向及びZ方向に直交するY方向に延出されて、X方向に等間隔に形成されている。本例では、6つの正極接続端子部221が備えられている。正極接続端子部221は、図6に示すY方向に平行な破線L2で示す位置において、図2及び図7に示すようにZ方向に平行に、半導体モジュール積層体10(図2)と反対側に折り曲げられている。これにより、各正極接続端子部221に、Z方向に立設された折曲端部222が形成されている。また、折曲端部222は、図7に示すように、隣接する折曲端部222及び正極接続端子部221から距離W2だけ離隔している。
コンデンサ接続端部223は板状であって、正極接続端子部221が設けられる側と反対側に形成されており、後述のコンデンサ3の側壁に沿って断面L字状に折り曲げられている。
なお、正極バスバ積層体20において、図8に示すように各正極接続端子部211、221のY方向における端部が揃うように構成されている。また、折曲端部212、222はともに、図2に示すように、Z方向における半導体モジュール積層体10と反対側の端部(Z方向における高さ位置)が揃うように構成されている。
負極バスバ本体部310はX方向を長手方向とする長板状である。複数の負極接続端子部311は、図10に示すように、負極バスバ本体部310の長辺側から、Y方向に延出されて、X方向に等間隔に形成されている。本例では、5つの負極接続端子部311が備えられている。各負極接続端子部311は、図10に示すY方向に平行な破線L3で示す位置において、図2及び図11に示すようにZ方向に平行に、半導体モジュール積層体10と反対側に折り曲げられている。これにより、各負極接続端子部311に、Z方向に立設された折曲端部312が形成されている。また、折曲端部312は、図11に示すように、隣接する折曲端部312及び負極接続端子部311から距離W3だけ離隔している。
コンデンサ接続端部313は板状であって、負極バスバ本体部310において負極接続端子部311が設けられる側と反対側に形成されており、後述のコンデンサ3の側壁に沿って断面L字状に折り曲げられている。
負極バスバ本体部310には、図10に示すように、第1の半導体モジュール11の正極11p及び第2の半導体モジュール12の正極12pに対向する位置に貫通孔314が形成されている。貫通孔314はY方向を長手方向とする長孔である。
負極バスバ本体部320は、上述の負極バスバ本体部310(図10)と同様に、図9、図12に示すように、半導体モジュール積層体10の積層方向Xを長手方向とする長板状である。また、複数の負極接続端子部321も、上述の負極接続端子部311(図10)と同様に、負極バスバ本体部320の長辺側から、Y方向に延出されて、X方向に等間隔に形成されている。本例では、6つの負極接続端子部321が備えられている。負極接続端子部321は、図12に示すY方向に平行な破線L4で示す位置において、図2及び図13に示すようにZ方向に平行に、半導体モジュール積層体10と反対側に折り曲げられている。これにより、各負極接続端子部321に、Z方向に立設された折曲端部322が形成されている。また、折曲端部322は、図13に示すように、隣接する折曲端部322及び負極接続端子部321から距離W4だけ離隔している。
負極バスバ本体部320には、図13に示すように、第1の半導体モジュール11の正極11p及び第2の半導体モジュール12の正極12pに対向する位置に貫通孔324が形成されている。貫通孔324は貫通孔314(図11)と同一の形状である。
なお、負極バスバ積層体30において、折曲端部312、322はともに、図2に示すように、Y方向における半導体モジュール積層体10と反対側の端部が揃っている。また、折曲端部312、322はともに、図2に示すように、Z方向における半導体モジュール積層体10と反対側の端部(Z方向における高さ位置)が揃うように構成されている。
さらに、貫通孔314と貫通孔324は重なりあって、図1及び図9に示すように、負極バスバ積層体30において貫通孔301が形成されている。
電力変換装置1において、正極バスバ積層体20における第1の正極バスバ21及び第2の正極バスバ22の積層方向及びその積層順と、負極バスバ積層体30における第1の負極バスバ31及び第2の負極バスバ32の積層方向及びその積層順とが同一となるように構成されている。そして、半導体モジュール積層体10に含まれる第1の半導体モジュール11の正極端子11pには第1の正極バスバ21が接続され、第1の半導体モジュール11の負極端子11nには第1の負極バスバ31が接続されている。また、第2の半導体モジュール12の正極端子12pには第2の正極バスバ22が接続され、第2の半導体モジュール12の負極端子12nには第2の負極バスバ32が接続されている。すなわち、一つの半導体モジュール(第1の半導体モジュール11、第2の半導体モジュール12)の正極端子(11p、12p)及び負極端子(11n、12n)は、正極バスバ積層体20及び負極バスバ積層体30の各積層体において、積層順が同じバスバ(第1の正極バスバ21及び第1の負極バスバ31、第2の正極バスバ22及び第2の負極バスバ32)にそれぞれ接続されている。そのため、図15、図16に示すように、正極バスバ積層体20及び負極バスバ積層体30の積層方向Zにおいて、第1の半導体モジュール11における第1の正極バスバ21の正極接続端子部211と第1の負極バスバ31の負極接続端子部311との距離d1と、第2の半導体モジュール12における第2の正極バスバ22の正極接続端子部221と第2の負極バスバ32の負極接続端子部321との距離d2との均一化が図られる。これにより、第1の半導体モジュール11における相互インダクタンス効果と、第2の半導体モジュール12における相互インダクタンス効果との差を小さくすることができる。すなわち、各半導体モジュール(第1の半導体モジュール11、第2の半導体モジュール12)間の相互インダクタンス効果のばらつきを低減することができる。その結果、装置全体のインダクタンスを低減することができる。
次に、実施例2に係る電力変換装置につき、図17〜図29を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、実施例1における半導体モジュール積層体10(図2)に替えて、図17に示す半導体モジュール積層体100を備える。また、実施例1における正極接続端子部211、221、折曲端部212、222(図2)の一部に替えて、図17における正極接続端子部211a、221a、折曲端部212a、212b、222a、222bを備える。そして、実施例1における負極接続端子部311、321、折曲端部312、322(図2)の一部に替えて、図17における負極接続端子部311a、321a、折曲端部312a、312b、322a、322bを備える。
その他の構成要素は実施例1の場合と同様であり、本例においても実施例1の場合と同一の符号を用いてその説明を省略する。
複数の正極接続端子部211a、211は、正極バスバ本体部210の長辺側から、X方向及びZ方向に直交するY方向に延出されて、X方向に等間隔に形成されている。本例では、2つの正極接続端子部211aと一つの正極接続端子部211とが備えられている。正極接続端子部211aは、図19に示すY方向に平行な破線L1で示す位置において、図17に示すようにZ方向に平行に、半導体モジュール積層体100と反対側に折り曲げられている。これにより、図20に示すように、正極接続端子部211における折曲端部212に加えて、各正極接続端子部211aに、Z方向に立設された折曲端部212a、212bがそれぞれ形成されている。また、折曲端部212a、212bは、図20に示すように、隣接する折曲端部212a(212)、212b及び正極接続端子部211a(211)から距離W1だけ離隔している。
複数の正極接続端子部221aは、上述の正極接続端子部221(図6)と同様に、正極バスバ本体部220の長辺側からY方向に延出されて、X方向に等間隔に形成されている。本例では、3つの正極接続端子部221aが備えられている。正極接続端子部221aは、図21に示す破線L2で示す位置において、図17及び図22に示すようにZ方向に平行に、半導体モジュール積層体100と反対側に折り曲げられている。これにより、各正極接続端子部221aに、Z方向に立設された折曲端部222a、222bがそれぞれ形成されている。また、折曲端部222a、222bは、図22に示すように、隣接する折曲端部222a、222b及び正極接続端子部221aから距離W2だけ離隔している。
これにより、実施例1の場合と同様に、正極バスバ積層体20を構成する第1の正極バスバ21において、図20に示すように、折曲端部212a、212bは、隣接する折曲端部212a(212)、212bとの距離W1が充分確保されている。そのため、折曲端部212a、212b、212を充分広く形成することができる。第2の正極バスバ22においても同様に、図22に示すように、距離W2が充分確保されているため、折曲端部222a、222bを充分広く形成することができる。
複数の負極接続端子部311a、311は、正極バスバ本体部310の長辺側から、X方向及びZ方向に直交するY方向に延出されて、X方向に等間隔に形成されている。本例では、2つの負極接続端子部311aと一つの負極接続端子部311とが備えられている。負極接続端子部311aは、図24に示す破線L3で示す位置において、図17に示すようにZ方向に平行に、半導体モジュール積層体10と反対側に折り曲げられている。これにより、図25に示すように、負極接続端子部311における折曲端部312に加えて、各負極接続端子部311aに、Z方向に立設された折曲端部312a、312bがそれぞれ形成されている。また、折曲端部312a、312bは、図25に示すように、隣接する折曲端部312a(312)、312b及び負極接続端子部311a(311)から距離W3だけ離隔している。
複数の負極接続端子部321aは、上述の負極接続端子部321(図10)と同様に、負極バスバ本体部320の長辺側からY方向に延出されて、X方向に等間隔に形成されている。本例では、3つの負極接続端子部321aが備えられている。負極接続端子部321aは、図26に示す破線L4で示す位置において、図17及び図27に示すようにZ方向に平行に、半導体モジュール積層体100と反対側に折り曲げられている。これにより、各負極接続端子部321aに、Z方向に立設された折曲端部322a、322bがそれぞれ形成されている。また、折曲端部322a、322bは、図27に示すように、隣接する折曲端部322a、322b及び負極接続端子部321aから距離W4だけ離隔している。
これにより、実施例1の場合と同様に、負極バスバ積層体30を構成する第1の負極バスバ31において、折曲端部312a、312bは、隣接する折曲端部312a(312)、312bとの距離W3が充分確保されている。そのため、折曲端部312a、312bを充分広く形成することができる。第2の負極バスバ32においても同様に、距離W4が充分確保されているため、折曲端部322a、322bを充分広く形成することができる。
10、100 半導体モジュール積層体
11 第1の半導体モジュール
12 第2の半導体モジュール
20 正極バスバ積層体
21 第1の正極バスバ
22 第2の正極バスバ
30 負極バスバ積層体
31 第1の負極バスバ
32 第2の負極バスバ
Claims (3)
- 電力変換回路の一部を構成する複数の半導体モジュール(11、12)を積層してなる半導体モジュール積層体(10、100)と、
板状の正極バスバ本体部(210、220)と、該正極バスバ本体部(210、220)から延出して上記半導体モジュール(11、12)の正極端子(11p、12p)に接続されるように構成されている複数の正極接続端子部(211、221、211a、221a)とを備える複数の正極バスバ(21,22)を、上記正極バスバ本体部(210、220)が重なるように積層してなる正極バスバ積層体(20)と、
板状の負極バスバ本体部(310、320)と、該負極バスバ本体部(310、320)から延出して上記半導体モジュール(11、12)の負極端子(11n、12n)に接続されるように構成されている複数の負極接続端子部(311、321、311a、321a)とを備える複数の負極バスバ(31、32)を、上記負極バスバ本体部(310、320)が重なるように積層してなる負極バスバ積層体(30)と、
を有し、
上記半導体モジュール積層体(10、100)における上記複数の半導体モジュール(11、12)は、それぞれの上記正極端子(11p、12p)及び上記負極端子(11n、12n)の延出方向(Z)を揃えて積層された第1の半導体モジュール(11)と第2の半導体モジュール(12)を含んでおり、
上記正極バスバ積層体(20)における上記複数の正極バスバ(21、22)は、上記第1の半導体モジュール(11)と上記第2の半導体モジュール(12)の積層方向(X)に直交する方向(Z)に沿って順に積層されている第1の正極バスバ(21)及び第2の正極バスバ(22)を含んでおり、
上記負極バスバ積層体(30)における上記複数の負極バスバ(31、32)は、上記第1の正極バスバ(21)と上記第2の正極バスバ(22)の積層方向(Z)に沿って順に積層されている第1の負極バスバ(31)及び第2の負極バスバ(32)を含んでおり、
上記第1の半導体モジュール(11)は、上記第1の正極バスバ(21)及び上記第1の負極バスバ(31)に接続され、上記第2の半導体モジュール(12)は、上記第2の正極バスバ(22)及び上記第2の負極バスバ(32)に接続されていることを特徴とする電力変換装置(1)。 - 上記複数の正極接続端子部(211、221、211a、221a)及び上記複数の負極接続端子部(311、321、311a、321a)は、それぞれ上記正極端子(11p、12p)及び上記負極端子(11n、12n)の延出方向(Z)に平行に折り曲げられて形成されているとともに上記正極端子(11p、12p)及び上記負極端子(11n、12n)に重ね合わせて接続されている折曲端部(212、222、212a、212b、222a、222b、312、322、312a、312b、322a、322b)をそれぞれ有しており、上記正極バスバ積層体(20)において、上記第1の正極バスバ(21)に備えられる一つの上記折曲端部(212、212a、212b)は、上記第2の正極バスバ(22)に備えられる複数の上記折曲端部(222、222a、222b)の少なくとも一つと隣接しており、上記負極バスバ積層体(30)において、上記第1の負極バスバ(31)に備えられる一つの上記折曲端部(312、312a、312b)は、上記第2の負極バスバ(32)に備えられる複数の上記折曲端部(322、322a、322b)の少なくとも一つと隣接していることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
- 上記正極バスバ積層体(20)及び上記負極バスバ積層体(30)の積層方向(Z)において、上記第1の正極バスバ(21)の上記正極バスバ本体部(210)と上記第1の負極バスバ(31)の上記負極バスバ本体部(310)との距離と、上記第2の正極バスバ(22)の上記正極バスバ本体部(220)と上記第2の負極バスバ(32)の上記負極バスバ本体部(320)との距離とが同一となるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置(1)。
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