JP6409737B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換装置に関する。特に、複数の冷却器が平行に配置されており、隣り合う冷却器の間に半導体モジュールが挟まれている積層ユニットを有する電力変換装置に関する。
上記した積層ユニットを備えた電力変換装置が例えば特許文献1に開示されている。各半導体モジュールは、1個乃至数個のスイッチング素子を収容している。半導体モジュールの本体からは、内部でスイッチング素子と導通している平板状の端子が延びている。複数の半導体モジュールの端子は、平坦面が対向するように、半導体モジュールと冷却器の積層方向に並ぶことになる。半導体モジュールは複数の端子を備えているが、少なくとも一つの端子は、複数の半導体モジュールの間で相互に電気的に接続される。例えば共通のグランド線に接続されるべき端子が相互に電気的に接続される。複数の半導体モジュールの一列に並んだ端子はバスバと呼ばれる金属板を介して相互に電気的に接続される。バスバは、積層方向に並んでいる複数の半導体モジュールの端子の列に沿って配置されている板部と、各端子と対向するように板部から直角に折り曲げられた複数の接合部を有しており、各接合部が対応する端子と接合される。
バスバを一枚の金属板で作る場合、接合部は、隣接する半導体モジュールの端子間の領域に相当する部分を折り曲げて形成される。それゆえ、バスバを一枚の金属板で作る場合、従来、各端子に対応する接合部の高さ(半導体モジュールの端子延設方向における接合部の長さ)は、隣接する半導体モジュールの端子間隔よりも小さくせざるを得なかった。電力変換装置の半導体モジュールは大電力を扱うデバイスであり、端子とバスバの接合面積は大きいことが望ましい。接合面積が大きいと接合部に発生する寄生インダクタンスを小さくできるからである。しかしながら、隣接する半導体モジュールの間隔が狭くなると、接合部の高さも低くなってしまい、接合面積が小さくなる。そこで、特許文献1では、複数の端子同士を電気的に接続するバスバを2枚の金属板で構成する。積層方向に一列に並んでいる奇数番目(あるいは偶数番目)の端子との接合部を第1金属板に形成し、残りの端子との接合部を第2金属板に形成する。即ち、第1金属板と第2金属板の夫々には、半導体モジュールの端子間隔の2倍の間隔で接合部が並ぶことになる。第1金属板の接合部と第2金属板の接合部が一つずつ交互に並ぶように第1金属板と第2金属板を重ねることによって、接合部が端子間隔で一列に並ぶバスバが実現する。接合部は、各金属板において、端子間隔の2倍の長さの領域の中から折り曲げて形成することができる。それゆえ、接合部の高さは、隣り合う半導体モジュール間の端子間隔に相当する長さ以上にすることができる。
特開2014−110400号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、一列に並んだ端子群を相互に電気的に接続するバスバを2枚の金属板で構成するのでコストが嵩む。本明細書は、一枚の金属板からなるバスバでありながら、接合部の高さを端子間隔に相当する長さ以上にすることができるバスバを備えた電力変換装置を提供する。
本明細書が開示する電力変換装置は、複数の冷却器が平行に配置されており、隣り合う冷却器の間に半導体モジュールが挟まれている積層ユニットと、バスバを備える。バスバは、複数の半導体モジュールの夫々の側面から延びている平板状の端子と接合している。積層ユニットにおいて複数の半導体モジュールの端子は、隣接する端子の平坦面が対向するように、冷却器と半導体モジュールの積層方向に並んでいる。バスバは、積層方向に並んでいる端子の列に沿って配置されている第1板部と、第1板部の縁から180度折り返されている第2板部とを備えている。積層方向の端子の並びにおいて一方の端から奇数番目又は偶数番目の端子群の夫々と接合する第1接合部が第1板部から折り曲げられており、残りの端子群の夫々と接合する第2接合部が第2板部から折り曲げられている。
上記した電力変換装置では、一続きの金属板である第1板部と第2板部の夫々に、隣接する半導体モジュールの端子間隔の2倍の間隔で接合部が形成されている。そして、第2板部を180度折り返すことで、端子間隔で並ぶ接合部群が実現する。第1板部の接合部、及び、第2板部の接合部は、それぞれ、端子間隔の2倍の間隔で並んでいるので、接合部高さを端子間隔よりも大きくすることができる。この電力変換装置は、高さが端子間隔以上の接合部を有するバスバを一枚の金属板で作ることができるので、2枚の板を別々に加工して接合するバスバ(特許文献1のバスバ)と比較して低コストで実現することができる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電力変換装置を含む電気自動車の電力系のブロック図である。 電力変換装置のハードウエアの斜視図である(一部省略)。 積層ユニットとバスバとコンデンサユニットの分解斜視図である。 展開した正極バスバの斜視図である。 接合部を折り曲げた正極バスバの斜視図である。 第2板部を90度折り曲げた正極バスバの斜視図である。 第2板部を180度折り曲げた正極バスバの斜視図である。 正極バスバの展開図である。 変形例の正極バスバの展開図である。
図面を参照して実施例の電力変換装置を説明する。実施例の電力変換装置は電気自動車に搭載されており、バッテリの電力を走行用モータの駆動電力に変換する。図1に、電力変換装置2を含む電気自動車100の電力系のブロック図を示す。電気自動車100は、2個の走行用モータ83a、83bを備える。それゆえ、電力変換装置2は、2セットのインバータ回路13a、13bを備える。なお、2個のモータ83a、83bの出力は、動力分配機構85で合成/分配されて車軸86(即ち駆動輪)へと伝達される。
電力変換装置2は、システムメインリレー82を介してバッテリ81と接続されている。電力変換装置2は、バッテリ81の電圧を昇圧する電圧コンバータ回路12と、昇圧後の直流電力を交流に変換する2セットのインバータ回路13a、13bを備えている。
電圧コンバータ回路12は、バッテリ側の端子に印加された電圧を昇圧してインバータ側の端子に出力する昇圧動作と、インバータ側の端子に印加された電圧を降圧してバッテリ側の端子に出力する降圧動作の双方を行うことが可能な双方向DC−DCコンバータである。説明の便宜上、以下では、バッテリ側(低電圧側)の端子を入力端18と称し、インバータ側(高電圧側)の端子を出力端19と称する。また、入力端18の正極と負極を夫々、入力正極端18aと入力負極端18bと称する。出力端19の正極と負極を夫々、出力正極端19aと出力負極端19bと称する。「入力端18」、「出力端19」との表記は説明の便宜を図るためのものであり、先に述べたように、電圧コンバータ回路12は双方向DC−DCコンバータであるので、出力端19から入力端18へ電力が流れる場合がある。
電圧コンバータ回路12は、2個のスイッチング素子9a、9bの直列回路、リアクトル7、フィルタコンデンサ5、各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードで構成されている。リアクトル7は、一端が入力正極端18aに接続されており、他端は直列回路の中点に接続されている。フィルタコンデンサ5は、入力正極端18aと入力負極端18bの間に接続されている。入力負極端18bは、出力負極端19bと直接に接続されている。スイッチング素子9bが主に昇圧動作に関与し、スイッチング素子9aが主に降圧動作に関与する。図1の電圧コンバータ回路12はよく知られているので詳細な説明は省略する。なお、符号8aが示す破線矩形の範囲の回路が、後述する半導体モジュール8aに対応する。符号25a、25bは、半導体モジュール8aから延出している端子を示している。符号25aは、スイッチング素子9a、9bの直列回路の高電位側と導通している端子(正極端子25a)を示している。符号25bは、スイッチング素子9a、9bの直列回路の低電位側と導通している端子(負極端子25b)を表している。次に説明するように、正極端子25a、負極端子25bという表記は、他の半導体モジュールでも用いる。
インバータ回路13aは、2個のスイッチング素子の直列回路が3セット並列に接続された構成を有している。スイッチング素子9cと9d、スイッチング素子9eと9f、スイッチング素子9gと9hがそれぞれ直列回路を構成している。各スイッチング素子にはダイオードが逆並列に接続されている。3セットの直列回路の高電位側の端子(正極端子25a)が電圧コンバータ回路12の出力正極端19aに接続されており、3セットの直列回路の低電位側の端子(負極端子25b)が電圧コンバータ回路12の出力負極端19bに接続されている。3セットの直列回路の中点から3相交流(U相、V相、W相)が出力される。3セットの直列回路の夫々が、後述する半導体モジュール8b、8c、8dに対応する。
インバータ回路13bの構成はインバータ回路13aと同じであるため、図1では具体的な回路の図示を省略している。インバータ回路13bもインバータ回路13aと同様に、2個のスイッチング素子の直列回路が3セット並列に接続された構成を有している。3セットの直列回路の高電位側の端子が電圧コンバータ回路12の出力正極端19aに接続されており、3セットの直列回路の低電位側の端子が電圧コンバータ回路12の出力負極端19bに接続されている。各直列回路に対応するハードウエアを半導体モジュール8e、8f、8gと称する。
インバータ回路13a、13bの入力端に平滑コンデンサ6が並列に接続されている。平滑コンデンサ6は、別言すれば、電圧コンバータ回路12の出力端19に並列に接続されている。平滑コンデンサ6は、電圧コンバータ回路12の出力電流の脈動を除去する。
スイッチング素子9a−9hは、トランジスタであり、典型的にはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であるが、他のトランジスタ、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であってもよい。また、ここでいうスイッチング素子は、電力変換に用いられるものであり、パワー半導体素子と呼ばれることもある。
図1において、破線8a−8gの夫々が半導体モジュールに相当する。電力変換装置2は、2個のスイッチング素子の直列回路を7セット備えている。ハードウエアとしては、直列回路を構成する2個のスイッチング素子、および各スイッチング素子に逆並列に接続されているダイオードが一つのパッケージ(本体)に収容されている。以下では、半導体モジュール8a−8gのいずれか一つを区別なく示すときには半導体モジュール8と表記する。
7個の半導体モジュール(7セットの直列回路)の高電位側の端子(後の正極端子25a)が平滑コンデンサ6の一方の電極に接続され、低電位側の端子(後の負極端子25b)が平滑コンデンサ6の他方の電極に接続される。図1において、符号30が示す破線内の導電経路は、複数の半導体モジュール8の正極端子25aと平滑コンデンサ6を相互に接続するバスバ(正極バスバ)に対応する。符号40が示す破線内の導電経路は、複数の負極端子25bと平滑コンデンサ6を相互に接続するバスバ(負極バスバ)に対応する。次に、複数の半導体モジュール8と正極バスバ30、負極バスバ40の構造的関係について説明する。
図2に電力変換装置2のハードウエアの斜視図を示す。なお、図2では、電力変換装置2のハウジングと一部の部品の図示を省略している。複数の半導体モジュール8(8a−8g)は、複数の冷却器22とともに積層ユニット20を構成している。図2は、積層ユニット20、正極バスバ30、負極バスバ40、及び、図1の平滑コンデンサ6に相当するコンデンサ素子6aを収容したコンデンサユニット106の斜視図である。積層ユニット20は、複数のカードタイプの冷却器22が平行に配置されているとともに、隣り合う冷却器22の間にカードタイプの半導体モジュール8(8a−8g)が挟まれているデバイスである。なお、図2と後述する図3では、積層ユニット20の両端の冷却器にのみ符号22を付してあり、他の冷却器には符号を省略した。カードタイプの半導体モジュール8は、その幅広面を冷却器22に対向させて積層されている。各半導体モジュール8の一つの側面80aから3個の端子(正極端子25a、負極端子25b、中点端子25c)が延びている。なお、図2と後述する図3では、積層ユニット20の一端に位置する半導体モジュール8aの端子にのみ符号25a、25b、25cを付し、残りの半導体モジュール8には端子を示す符号を省略した。
正極端子25aと負極端子25bは、先に述べたように、半導体モジュール8に収容されている直列回路の高電位側の端子と低電位側の端子である。中点端子25cは、直列回路の中点と導通している端子である。別言すれば、3個の端子25a−25cは、いずれも、半導体モジュール8の内部でスイッチング素子と導通している。3個の端子25a−25cは、半導体モジュール8の幅広面と交差する一側面80aから図中のZ軸正方向に延びている。一側面80aの反対側の側面から複数の制御端子29が図中のZ軸負方向に延びている。制御端子29は、半導体モジュール8に内蔵されているスイッチング素子のゲート電極と導通しているゲート端子、及び、半導体モジュール8に内蔵されている温度センサや電流センサと導通している信号端子などである。
以下、説明の便宜上、積層ユニット20における冷却器22と半導体モジュール8の積層方向を単純に「積層方向」と称する。図中のX方向が積層方向に相当する。
3個の端子25a−25cはいずれも平板状である。複数の半導体モジュール8の正極端子25aは、隣接する半導体モジュール8の正極端子25aの平坦面と対向するように、積層方向に一列に並んでいる。複数の半導体モジュール8の負極端子25bも、隣接する半導体モジュール8の負極端子25bの平坦面と対向するように、積層方向に一列に並んでいる。複数の半導体モジュール8の中点端子25cも同様である。
複数の半導体モジュール8の正極端子25aとコンデンサユニット106が正極バスバ30で接続され、複数の負極端子25bとコンデンサユニット106が負極バスバ40で接続される。中点端子25cの接続先については説明を省略する。先に述べたように、コンデンサユニット106には、図1に示した平滑コンデンサ6に相当するコンデンサ素子6aが収容されている。図3に、正極バスバ30と負極バスバ40を、積層ユニット20とコンデンサユニット106から外した分解斜視図を示す。
正極バスバ30は一枚の金属板で作られているが、説明の便宜上、第1板部31、第2板部32、複数の第1接合部31a、複数の第2接合部32a、電極接続部39に分けて説明する。正極バスバ30の詳しい構造は後に図4から図8を使って説明する。ここでは正極バスバ30の構造を概説する。第1板部31と第2板部32は、積層ユニット20において積層方向に並んでいる複数の正極端子25aの列に沿って配置されている。別の観点で表現すると、第1板部31と第2板部32は、その幅広面が、半導体モジュール8の正極端子25aの延設方向(図中のZ方向)と交差する姿勢で配置されている。
第2板部32は、第1板部31の縁から180度折り返された部分である。複数の第1接合部31aは、積層方向の一群の正極端子25aの並びの一方の端から奇数番目の端子群の夫々と対向するように、第1板部31から正極端子25aの延設方向に90度折り曲げられた部分である。第2接合部32aは、一群の正極端子25aのうちの偶数番目の端子群の夫々と対向するように、第2板部32から正極端子25aの延設方向に90度折り曲げられた部分である。図3に示されているように、複数の第1接合部31aと複数の第2接合部32aが一つずつ交互に積層方向に並んでいる。複数の第1接合部31aの夫々は、積層方向に一列に並んだ複数の正極端子25aのうち、並びの一方の端から奇数番目の正極端子25aの夫々と接合されている。複数の第2接合部32aの夫々は、残りの正極端子25aの夫々と接合されている。各接合部と正極端子は溶接で接合されている。
負極バスバ40も一枚の金属板で作られているが、説明の便宜のため、第1板部41、第2板部42、複数の第1接合部41a、複数の第2接合部42a、電極接続部49に分けて説明する。負極バスバ40の構造を概説する。第1板部41と第2板部42は、半導体モジュール8の負極端子25bの延設方向(Z方向)と交差する方向に広がるように配置されている。別言すれば、第1板部41と第2板部42は、積層方向(図中のX方向)からみたときに、負極端子25bと交差するように配置されている。
第2板部42は、第1板部41の縁から180度折り返された部分である。複数の第1接合部41aは、積層方向に沿った一群の負極端子25bの並びのうち、一方の端から奇数番目の端子群の夫々と対向するように、第1板部41から負極端子25bの延設方向に90度折り曲げられた部分である。第2接合部42aは、一群の負極端子25bのうちの偶数番目の端子群の夫々と対向するように、第2板部42から負極端子25bの延設方向に90度折り曲げられた部分である。複数の第1接合部41aと複数の第2接合部42aは一つずつ交互に積層方向に並んでいる。複数の第1接合部41aの夫々は、積層方向に一列に並んだ複数の負極端子25bのうち、並びの一方の端から奇数番目の負極端子25bの夫々と接合されている。複数の第2接合部42aの夫々は、残りの負極端子25bの夫々と接合されている。各接合部と正極端子は溶接で接合されている。また、負極バスバ40の第1板部41には、正極端子25aを通過させる複数の貫通孔48が設けられている。
正極バスバ30の第1板部31には電極接続部39が続いており、負極バスバ40の第1板部41には電極接続部49が続いている。電極接続部39、49は、コンデンサユニット106の中に挿通される部分である。これらの電極接続部39、49が、コンデンサユニット106の中でコンデンサ素子6aの各電極と接続されている。
正極バスバ30の構造を、図4−図8を使って詳しく説明する。以下では、正極バスバ30の製造工程も合せて説明する。なお、図4−図8では、前述した電極接続部39の図示は省略した。正極バスバ30は、一枚の金属板で作られている。図4は、折り曲げた部分を展開した正極バスバ30aの斜視図である。なお、以下の図4−図8では、加工途中の正極バスバを、符号30に英字を付加して表すことにする。また、図4−図8に付した座標系の各軸は、図2、図3における座標系の各軸と同じ意味を有している。即ち、図4−図8では積層ユニット20を描いていないが、図4−図8のX軸は積層ユニット20における冷却器22と半導体モジュール8の積層方向に相当し、Z軸は、半導体モジュール8の端子25a、25b、25cの延設方向に相当する。
先に述べたように、正極バスバ30は、一枚の金属板で作られているが、説明の便宜上、第1板部31、第2板部32、複数の第1接合部31a、複数の第2接合部32a、及び、電極接続部39(図4−図8では不図示)に分けられる。第2板部32は、積層方向(図中のX方向)に延びる折り曲げ線BL1に沿って第1板部31から180度折り曲げられた部分である。折り曲げ線BL1は、第1板部31の縁に相当する。第1板部31から、複数の第1接合部31aが延びている。第2板部32から、複数の第2接合部32aが延びている。図4の展開図においては、第1接合部31aと第2接合部32aは、X方向に延びているが、それらの接合部は後に90度折り曲げられるため、完成品の正極バスバ30では第1接合部31aと第2接合部32aはZ方向(端子の延設方向)に沿って延びることになる。第1接合部31aは、第1板部31に対して、図中の折り曲げ線BL2に沿って直角に折り曲げられる。第2接合部32aは、第2板部32に対して、図中の折り曲げ線BL3に沿って直角に折り曲げられる。図5に、第1接合部31aと第2接合部32aを折り曲げたバスバ30bの斜視図を示す。図5に示すように、第2接合部32aは、第1接合部31aとは反対側へ直角に折り曲げられる。
次に、第2板部32を、積層方向(X方向)に延びる折り曲げ線BL1に沿って180度折り曲げる。参考までに、図6に、第2板部32を90度折り曲げた正極バスバ30cの斜視図を示す。図7に、第2板部32を180度折り曲げた正極バスバ(完成した正極バスバ30)の斜視図を示す。図7の右上に、第2板部32の折り返し部分の拡大図を示す。第2板部32は、180度折り曲げられた後、第1板部31に接合される。第2板部32は第1板部31に溶接される。完成した正極バスバ30では、第1板部31から折り曲げられた複数の第1接合部31aと第2板部32から折り曲げられた複数の第2接合部32aが一つずつ交互に並ぶことになる。図2を参照して説明したように、複数の第1接合部31aの夫々は、積層ユニット20において積層方向の奇数番目に位置する正極端子25aの夫々と接合される。また、複数の第2接合部32aの夫々は、残りの正極端子25a(即ち、偶数番目の正極端子25a)の夫々と接合される。
なお、第2板部32を第1板部31に接合することで、接合箇所にも電流が流れるようになり、第2接合部32aと第1板部31の間で電流が流れ易くなる。このことは、第2接合部32aを介して導通される偶数番目の正極端子25aとコンデンサユニット106の間の電気抵抗が小さくなることを意味する。
図8を参照して、第1接合部31aと第2接合部32aの高さ(折り曲げ箇所から接合部の先端までの長さ)と、積層ユニット20における隣り合う半導体モジュール8の端子間隔との関係を説明する。図8は、正極バスバの展開図(正極バスバ30a)である。X1は、積層ユニット20の一端の半導体モジュール8gの正極端子25aの位置に対応する。X2は、半導体モジュール8gに隣接する半導体モジュール8f(図2参照)の正極端子25aの位置に対応する。X3は、半導体モジュール8fに隣接する半導体モジュール8eの正極端子25aの位置に対応する。即ち、X1とX2の間の距離Pt、X2とX3の間の距離Ptは、積層ユニット20において隣接する半導体モジュール8の端子間隔に相当する。一方、第1接合部31aは、端子間隔Ptの2倍の間隔で設けられており、その高さは、端子間隔Ptに等しい。第2接合部32aも同様であり、その高さは、端子間隔Ptに等しい。このことは即ち、第2板部32を設けずに第1板部31に全ての正極端子25aに接続する複数の接合部を形成する場合と比較して、バスバ30と正極端子25aとの接合面積を大きくできることを意味する。
なお、図8の展開図では、第1接合部31a、第2接合部32aの高さを端子間隔Ptに一致させた。しかし、第1接合部31a、第2接合部32aのいずれも、符号Spが示す距離の分だけ、高さを延ばす余地があることに留意されたい。即ち、第1接合部31a、第2接合部31aの高さは、端子間隔Ptよりも大きくすることが可能である。
図4−図8を参照して正極バスバ30について説明した。負極バスバ40の構造は、貫通孔48(図3参照)の有無を除いて、正極バスバ30の構造と同じであるので、詳しい説明は省略する。
図8に示したように、展開した正極バスバ30aの第2板部32は、第1板部31の図中Y方向で隣り合っている。図中のY方向とは、積層方向(X方向)に交差する方向である。第2板部は、積層方向で第1板部と隣り合っていてもよい。図9に、変形例の正極バスバの展開図(展開したバスバ130a)を示す。図9の展開図では、第2板部132は、積層方向(X方向)で第1板部31に続いている。第2板部132の第2接合部132aの近傍の形状は、図8に示した第2接合部32aの近傍の形状と同じである。図9の折り曲げ線BL4で第2板部132を180度折り返すと、複数の第1接合部31aと複数の第2接合部132aが端子間隔Ptで一つずつ交互に並んだ正極バスバが実現する。
以上説明したように、実施例の電力変換装置2では、積層ユニット20に含まれる複数の半導体モジュール8の端子(正極端子25a、負極端子25b)を電気的に接続するバスバ(正極バスバ30、負極バスバ40)について、次の利点を有する。即ち、バスバ(正極バスバ30、負極バスバ40)は、一枚の金属板で作ることができるバスバでありながら、端子との大きな接合面積を確保することができる。接合面積が大きいと、接合部分に電流が流れたときに生じる寄生インダクタンスが小さくなる。また、接合面積が大きいということは、端子とバスバ(接合部)とが溶接が容易である、という利点も与える。
実施例とその変形例の技術に関する留意点を述べる。図4−図9に説明した正極バスバ30では、第1板部31に、積層方向に沿った正極端子25aの並びのうち、一方の端から奇数番目の正極端子25aの夫々に接合する第1接合部31aを形成し、第2板部32に残りの正極端子25aの夫々に接合する第2接合部32aを設けた。これに代えて、第1板部31に偶数番目の正極端子25aの夫々に接合する第1接合部31aを形成し、第2板部32に残りの正極端子25aの夫々に接合する第2接合部32aを設けてもよい。
実施例で説明した電力変換装置2のバスバ(正極バスバ30)の特徴をまとめると以下の通りである。積層ユニットに積層されている複数の半導体モジュールの端子(正極端子25a)が積層方向に一列に並んでいる。正極バスバの展開図30aには、端子の並びの間隔(端子間隔Pt)の2倍の間隔で第1接合部31aが一列に設けられている。第1接合部31aの並びに隣接して、端子間隔Ptの2倍の間隔で第2接合部32aが一列に設けられている。第1接合部31aの並びと第2接合部32aの並びは、その並び方向(積層ユニットにおける積層方向)に端子間隔Ptだけずれている。そして、第1接合部31aの並びと第2接合部32aの並びを分ける線(図4の折り曲げ線BL1)に沿って第2接合部32aが形成された第2板部32を180度折り返す。こうして、端子間隔で一列に並ぶ接合部(第1接合部31aと第2接合部32aの混成)が形成される。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:電力変換装置
5:フィルタコンデンサ
6:平滑コンデンサ
6a:コンデンサ素子
7:リアクトル
8、8a−8g:半導体モジュール
9a−9h:スイッチング素子
12:電圧コンバータ回路
13a、13b:インバータ回路
20:積層ユニット
22:冷却器
25a:正極端子
25b:負極端子
25c:中点端子
29:制御端子
30:正極バスバ
30a−30c:製造途中の正極バスバ
31、41:第1板部
31a、41a:第1接合部
32、42:第2板部
32a、42a:第2接合部
39、49:電極接続部
40:負極バスバ
48:貫通孔
81:バッテリ
100:電気自動車
106:コンデンサユニット
130a:展開したバスバ(変形例)
BL1、BL2、BL3、BL4:折り曲げ線
Pt:端子間隔

Claims (2)

  1. 複数の冷却器が平行に配置されており、隣り合う前記冷却器の間に、スイッチング素子を収容している半導体モジュールが挟まれている積層ユニットと、
    複数の前記半導体モジュールの夫々の側面から延びている平板状の端子と接合しているバスバと、
    を備えており、
    複数の前記半導体モジュールの前記端子は、隣接する端子の平坦面が対向するように、前記冷却器と前記半導体モジュールの積層方向に並んでおり、
    前記バスバは、前記積層方向に並んでいる複数の前記端子の列に沿って配置されている第1板部と、前記第1板部の縁から180度折り返されている第2板部とを備えており、
    前記積層方向に沿った前記端子の並びにおいて一方の端から奇数番目又は偶数番目の端子群の夫々と接合する第1接合部が前記第1板部から折り曲げられており、残りの端子群の夫々と接合する第2接合部が前記第2板部から折り曲げられている、
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記第1板部と前記第2板部が溶接されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
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