JP5446761B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
図8に、従来の電力変換装置90の分解斜視図を示す。また、図8のa−a断面図を図9に示し、図8のb−b断面図を図10に示す。図8に示すごとく、従来の電力変換装置90は、複数個の半導体モジュール91と冷却チューブ98とを積層して構成されている。半導体モジュール91はパワー端子92,93を備えており、このパワー端子92,93は、積層方向xへ少なくとも2列に並んでいる。そして、一方の列のパワー端子92にバスバー94の接続端子96が接続し、他方の列のパワー端子93にバスバー95の接続端子97が接続している。バスバー94,95は、金属板からなる本体部940,950を有する。バスバー94,95は、本体部940,950の板厚方向に所定間隔をおいて対向配置されている。
また、バスバー94には貫通孔960が形成されており、パワー端子93は、この貫通孔960を通って接続端子97に接続されている。
しかしながら、上述したように、本体部940,950の対向方向外側に接続端子96が位置しているため、接続端子96の長さhを長くすると、バスバー94,95が電力変換装置90内に占めるスペースが大きくなり、電力変換装置90が大型化しやすくなる。
そのため、本体部940,950の板厚方向における接続端子96,97の長さhを長くした場合でも、2個のバスバー94,95が電力変換装置90内に占めるスペースを小さくでき、小型化ができる電力変換装置90が望まれている。
2列に並んだ上記パワー端子のうち、一方の列に属する全ての上記パワー端子に接続する第1バスバーと、
他方の列に属する全ての上記パワー端子に接続する第2バスバーとを備え、
上記第1バスバーおよび上記第2バスバーは、板状の本体部と、該本体部から側方へ伸びるとともに該本体部の板厚方向へ突出し、上記パワー端子に各々接続する複数個の接続端子とを有し、上記第1バスバーの上記本体部と、上記第2バスバーの上記本体部とは上記板厚方向に所定間隔をおいて対向配置されており、
上記第1バスバーの上記接続端子は上記第2バスバー側に突出し、上記第2バスバーの上記接続端子は上記第1バスバー側に突出するよう構成され、
上記接続端子のうち上記板厚方向へ突出した部位を、上記パワー端子に重ね合わせて接続してあり、
上記第1バスバーと上記第2バスバーとの2つのバスバーにそれぞれ含まれる上記接続端子は、上記板厚方向における相手の上記バスバー側の先端部が、上記板厚方向において、上記第1バスバーの上記本体部と上記第2バスバーの上記本体部との間に位置していることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
また、本発明は、電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵すると共に、該スイッチング素子に導通したパワー端子を備えた複数個の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する複数個の冷却チューブとを積層してなり、上記パワー端子が積層方向へ少なくとも2列に並んだ積層体と、
2列に並んだ上記パワー端子のうち、一方の列に属する全ての上記パワー端子に接続する第1バスバーと、
他方の列に属する全ての上記パワー端子に接続する第2バスバーとを備え、
上記第1バスバーおよび上記第2バスバーは、板状の本体部と、該本体部から側方へ伸びるとともに該本体部の板厚方向へ突出し、上記パワー端子に各々接続する複数個の接続端子とを有し、上記第1バスバーの上記本体部と、上記第2バスバーの上記本体部とは上記板厚方向に所定間隔をおいて対向配置されており、
上記第1バスバーの上記接続端子は上記第2バスバー側に突出し、上記第2バスバーの上記接続端子は上記第1バスバー側に突出するよう構成され、
上記接続端子は、上記パワー端子の主面に接触する接触部と、該接触部よりも上記本体部に近い位置に設けられた中間部とを有し、該中間部が、上記板厚方向と上記積層方向との双方に直交する折曲線に沿って折り曲げられることにより、上記接触部が上記板厚方向へ突出するよう構成されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項2)。
上記第1バスバー及び上記第2バスバーにおいては、一枚の金属板に所定の間隔で切り込みを入れて、この切り込みと折曲線とに囲まれる部分を、該折曲線に沿って直角に折り曲げることにより、接触部を板厚方向へ突出させることができる。
このようにすると、一枚の金属板の側部に所定の間隔で切り込みを入れ、接続端子を折り曲げ形成する場合に、接続端子のピッチPと、板厚方向における接触部の突出長さBとがB<Pの関係を有しているため、接続端子を折り曲げる前の状態において、上記ピッチPの範囲内で接触部を形成することができる。
また、板厚方向における中間部の突出長さAと、上記Bとが、A<Bの関係を有している。このようにすると、Aが小さいため、中間部のうち、板厚方向に突出しない部分の、積層方向の幅を確保することができる。これにより、本体部と中間部とが接続する部分の幅を確保することが可能になり、本体部と接触部との間の導通を確保することができる。
このようにすると、板厚方向における中間部の突出長さAが短くなるので、中間部のうち、板厚方向に突出しない部分の、積層方向における長さを長くすることができる。これにより、本体部と中間部とが接続する部分の幅を長くすることが可能になる。そのため、本体部と中間部との間に流れる電流によって発生する抵抗熱を少なくすることができる。
このように、中間部を捻じ曲げて接続端子を形成すると、上述のように中間部を折り曲げた場合と比較して、接続端子の製造工程が簡単になる。そのため、バスバーの製造コストを低くすることが可能になる。
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図5を用いて説明する。
図1〜図3に示すごとく、本例の電力変換装置1は、電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵すると共に、該スイッチング素子に導通したパワー端子3を備えた複数個の半導体モジュール2と、該半導体モジュール2を冷却する複数個の冷却チューブ4とを積層した積層体10を備える。このパワー端子3は、積層方向Xへ少なくとも2列に並んでいる。
また、電力変換装置1は、2列に並んだパワー端子3のうち、一方の列31に属する全てのパワー端子3に接続する第1バスバー5を備える。
また、電力変換装置1は、他方の列32に属する全てのパワー端子3に接続する第2バスバー6を備える。
そして、第1バスバー5の接続端子51は第2バスバー6側に突出し、第2バスバー6の接続端子61は第1バスバー5側に突出するよう構成されている。
以下、詳説する。
なお、半導体モジュール2は制御端子20を備えている。この制御端子20は制御基板(図示しない)に接続されている。制御基板から制御端子20へ制御信号を送信することにより、上記スイッチング素子のオンオフ動作を制御する。
図1、図4に示すごとく、第1バスバー5の接続端子51は、パワー端子3の主面に接触する接触部52と、該接触部52よりも本体部50に近い位置に設けられた中間部53とを有する。そして、中間部53が、本体部50の板厚方向Yと、積層体10の積層方向Xとの双方に直交する折曲線54に沿って折り曲げられることにより、接触部52が板厚方向Yへ突出するよう構成されている。
なお、図5に示すごとく、第2バスバー6も同様の構造になっている。
図1〜図3に示すごとく、本例の電力変換装置1は第1バスバー5と第2バスバー6を備え、これらのバスバー5,6は、それぞれ本体部50,60と接続端子51,61とを有する。第1バスバー5の本体部50と、第2バスバー6の本体部60とは、それぞれ板厚方向Yに所定間隔をおいて対向配置されている。そして、第1バスバー5の接続端子51は第2バスバー6側に突出し、第2バスバー6の接続端子61は第1バスバー5側に突出している。
しかし、この場合は、接触部52’を本体部50’に繋げるための繋ぎ部59を、隣り合う接続部51’と接続部51’との間に形成しなくてはならないため、積層方向Xにおける接続部51’の長さCを長くすることができない。Cを無理に長くすると、接続部51’のピッチPは変えられないため、積層方向Xにおける繋ぎ部59の長さDが短くなる。そのため、電流が流れる際に繋ぎ部59から発生する抵抗熱が大きくなったり、繋ぎ部59の機械的強度が低下したりする場合がある。
そのため、図4、図5に示すバスバー5,6の構成とすることによって、接触部52の突出長さを長くすることができる。
このようにすると、一枚の金属板の側部に所定の間隔で切り込みを入れ、接続端子5を折り曲げ形成する場合に、接続端子5のピッチPと、板厚方向Yにおける接触部52の突出長さBとがB<Pの関係を有しているため、接続端子51を折り曲げる前の状態(図4)において、上記ピッチPの範囲内で接触部51を形成することができる。
また、板厚方向Yにおける中間部53の突出長さAと、上記Bとが、A<Bの関係を有している。このようにすると、Aが小さいため、中間部53のうち、板厚方向Yに突出しない部分53aの、積層方向Xの幅W2を確保することができる。これにより、本体部50と中間部53とが接続する部分の幅W1を確保することが可能になり、本体部50と接触部52との間の導通を確保することができる。
このようにすると、板厚方向Yにおける中間部53の突出長さAが短くなるので、中間部53のうち、板厚方向Yに突出しない部分53aの、積層方向Xにおける長さW2を長くすることができる。これにより、本体部50と中間部53とが接続する部分の幅W1を長くすることが可能になる。そのため、本体部50と中間部53との間に流れる電流によって発生する抵抗熱を少なくすることができる。
本例は、第1バスバー5の接続端子51の形状を変更した例である。図7に示すごとく、本例では、接続端子51は、パワー端子3に接触する接触部52と、該接触部52よりも本体部50に近い位置に設けられた中間部53とを有し、上記積層体10の積層方向Xと、本体部50の板厚方向Yとの双方に直交する回転軸線57を中心として中間部53を捻じ曲げることにより、接触部52を板厚方向Yへ突出させている。
例えば、中間部53の、積層方向Xにおける中央を通る回転軸線57を中心として、中間部53を90°捻じ曲げることにより、接触部52を板厚方向Yへ突出させる。
この場合、第1バスバー5の接触部52は、その大部分を第2バスバー6側へ突出させるが、僅かに反対側へ突出していてもよい。同様に、第2バスバー6の接触部62は、その大部分を第1バスバー5側へ突出させるが、僅かに反対側へ突出していてもよい。
その他、実施例1と同様の構成を有する。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
2 半導体モジュール
3 パワー端子
31 第1列
32 第2列
4 冷却チューブ
5 第1バスバー
50 本体部
51 接続端子
6 第2バスバー
60 本体部
61 接続端子
Claims (5)
- 電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵すると共に、該スイッチング素子に導通したパワー端子を備えた複数個の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する複数個の冷却チューブとを積層してなり、上記パワー端子が積層方向へ少なくとも2列に並んだ積層体と、
2列に並んだ上記パワー端子のうち、一方の列に属する全ての上記パワー端子に接続する第1バスバーと、
他方の列に属する全ての上記パワー端子に接続する第2バスバーとを備え、
上記第1バスバーおよび上記第2バスバーは、板状の本体部と、該本体部から側方へ伸びるとともに該本体部の板厚方向へ突出し、上記パワー端子に各々接続する複数個の接続端子とを有し、上記第1バスバーの上記本体部と、上記第2バスバーの上記本体部とは上記板厚方向に所定間隔をおいて対向配置されており、
上記第1バスバーの上記接続端子は上記第2バスバー側に突出し、上記第2バスバーの上記接続端子は上記第1バスバー側に突出するよう構成され、
上記接続端子のうち上記板厚方向へ突出した部位を、上記パワー端子に重ね合わせて接続してあり、
上記第1バスバーと上記第2バスバーとの2つのバスバーにそれぞれ含まれる上記接続端子は、上記板厚方向における相手の上記バスバー側の先端部が、上記板厚方向において、上記第1バスバーの上記本体部と上記第2バスバーの上記本体部との間に位置していることを特徴とする電力変換装置。 - 電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵すると共に、該スイッチング素子に導通したパワー端子を備えた複数個の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する複数個の冷却チューブとを積層してなり、上記パワー端子が積層方向へ少なくとも2列に並んだ積層体と、
2列に並んだ上記パワー端子のうち、一方の列に属する全ての上記パワー端子に接続する第1バスバーと、
他方の列に属する全ての上記パワー端子に接続する第2バスバーとを備え、
上記第1バスバーおよび上記第2バスバーは、板状の本体部と、該本体部から側方へ伸びるとともに該本体部の板厚方向へ突出し、上記パワー端子に各々接続する複数個の接続端子とを有し、上記第1バスバーの上記本体部と、上記第2バスバーの上記本体部とは上記板厚方向に所定間隔をおいて対向配置されており、
上記第1バスバーの上記接続端子は上記第2バスバー側に突出し、上記第2バスバーの上記接続端子は上記第1バスバー側に突出するよう構成され、
上記接続端子は、上記パワー端子の主面に接触する接触部と、該接触部よりも上記本体部に近い位置に設けられた中間部とを有し、該中間部が、上記板厚方向と上記積層方向との双方に直交する折曲線に沿って折り曲げられることにより、上記接触部が上記板厚方向へ突出するよう構成されていることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2において、上記第1バスバーと上記第2バスバーのうち、少なくとも一方のバスバーは、上記接続端子のピッチPと、上記板厚方向における上記接触部の突出長さBと、上記板厚方向における上記中間部の突出長さAとが、A<B<Pの関係を有することを特徴とする電力変換装置。
- 請求項2または請求項3において、上記第1バスバーと上記第2バスバーのうち、少なくとも一方のバスバーは、上記接続端子のピッチPと、上記板厚方向における上記中間部の突出長さAとが、A<P/2の関係を有することを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1において、上記接続端子は、上記パワー端子に接触する接触部と、該接触部よりも本体部に近い位置に設けられた中間部とを有し、上記積層体の積層方向と、上記本体部の板厚方向との双方に直交する回転軸線を中心として中間部を捻じ曲げることにより、上記接触部が上記板厚方向へ突出していることを特徴とする電力変換装置。
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