JP5288080B1 - 指向性スピーカ - Google Patents

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Abstract

超音波域の搬送波に可聴音信号を重畳して圧電素子に入力することにより、圧電素子が設けられた振動板を振動させ音波を発生する指向性スピーカにおいて、振動板が、振動板の外周に設けられた複数の梁を介して固定部に固定されている。

Description

本発明は、音声情報が特定の対象者にのみ伝達される指向性スピーカに関する。
従来、音声情報を特定の対象者にのみ伝達させるために、指向性スピーカが用いられている。指向性スピーカは、超音波域の搬送波に音声情報となる可聴音信号を重畳して圧電素子に入力し、圧電素子が設けられた振動板を振動させ音波を発生する。この指向性スピーカの構造断面図を図12に示す。
指向性スピーカ101の振動板103には振動発生源として圧電素子105が貼り付けられている。振動板103はベース107に固定した電極109の先端部に絶縁性接着剤111を用いて貼り付けられた構造を有する。さらに、圧電素子105はリード線113により各電極109と接続されている。なお、指向性スピーカ101からの音圧を大きくするために共振子115を貼り付けてもよい(例えば特許文献1)。
このような構成により、外部の電気回路(図示せず)から超音波域の搬送波に可聴音信号を重畳した信号を、電極109、リード線113を介して圧電素子105に入力することで、圧電素子105と振動板103が振動し、音声情報を特定の対象者、すなわち電子機器等の使用者のみに伝えることができる。
特開2006−245731号公報
本発明は、超音波域の搬送波に可聴音信号を重畳して圧電素子に入力することにより、圧電素子が設けられた振動板を振動させ音波を発生する指向性スピーカである。この指向性スピーカにおいて、振動板が、振動板の外周に設けた複数の梁を介して固定部に固定されている。
図1は、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの分解斜視図である。 図2Aは、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの振動部の上面図である。 図2Bは、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの振動部の振動時の斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの組立斜視図である。 図4は、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの振動部の他の構成の上面図である。 図5は、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの振動部の他の構成の上面図である。 図6は、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの振動部の他の構成の上面図である。 図7Aは、本発明の実施の形態2における指向性スピーカの振動部の上面図である。 図7Bは、本発明の実施の形態2における指向性スピーカの振動部の振動時の斜視図である。 図8は、本発明の実施の形態3における指向性スピーカの振動部の上面図である。 図9Aは、本発明の実施の形態4における指向性スピーカの振動部の圧電素子の上面図である。 図9Bは、本発明の実施の形態4における指向性スピーカの振動部の振動板の上面図である。 図9Cは、本発明の実施の形態4における指向性スピーカの振動部の上面図である。 図10は、本発明の実施の形態5における指向性スピーカの分解斜視図である。 図11は、本発明の実施の形態6における指向性スピーカの分解斜視図である。 図12は、従来の指向性スピーカの断面図である。
本発明の実施の形態の説明に先駆け、図12に示す従来の構成における問題点を説明する。
図12に示すような指向性スピーカ101では、圧電素子105が貼付された振動板103が電極109の先端に絶縁性接着剤111で貼り付けられている。従って、振動板103の周囲は自由端となる。また、絶縁性接着剤111は剛性が低い。そのため、圧電素子105に信号が入力されると、振動板103は絶縁性接着剤111で貼り付けられた部分を節として図12の上下方向に振動板103が振動する。すなわち、振動板103における電極109の間に位置する部分が下方向にたわめば、自由端は上方向にたわみ、振動板103における電極109の間に位置する部分が上方向にたわめば、自由端は下方向にたわむ。このような動作により音波を発生している。しかし、振動板103が振動することにより、絶縁性接着剤111には繰り返し応力が印加される。このような状態で、周囲の温湿度の影響などにより絶縁性接着剤111の劣化が進行すると、振動板103が電極109の先端から剥離してしまう可能性がある。
これに対し、絶縁性接着剤111を金属接合などの、より高剛性な材料に替えて固着すると、剥離の可能性は低減される。しかしながら、自由端の振動が起こりにくくなるため、その分、音圧が低下してしまう。
以下、このような課題を解決する本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの分解斜視図である。図2Aは、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの振動部の上面図、図2Bは、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの振動部の振動時の斜視図をそれぞれ示す。図3は、本発明の実施の形態1における指向性スピーカの組立斜視図である。図4〜図6は、それぞれ本発明の実施の形態1における指向性スピーカの振動部の他の構成の上面図である。
指向性スピーカは、図1に示すように、振動部11と、保持体23と、ベース25とを備える。振動部11は、円板形状を有する振動板13、圧電素子15、複数の梁17、および固定部19で構成されている。隣り合う梁17の隙間をスリット21と呼ぶ。また、振動板13は振動部11における図1の内側の細点線で示した円の範囲内であり、固定部19は振動部11における図1の外側の細点線で示した円から最外周までの範囲であると定義する。
ここで、梁17は複数個(図1では8個)存在し、それらが振動板13の外周に沿って、振動板13の外周の少なくとも一部に設けられている。また、複数の梁17は振動板13の面方向、すなわち、振動板13の面と同じ面の方向に延びている。
また、梁17の他端は固定部19に固定されている。具体的には、振動板13、複数の梁17、および固定部19はアルミニウム等の金属板をプレス加工により一体で形成されている。これにより、振動板13と梁17、および梁17と固定部19の結合が強固となる上、絶縁性接着剤等を使用する必要がないため、剥離が発生せず信頼性が高くなる。なお、一体形成の加工方法はプレス加工に限定されるものではなく、エッチングによる加工でもよい。この場合は梁17が小さい場合や形状が複雑な場合に高精度に加工できる。
このようにして得られた振動板13の上面に圧電素子15が形成されている。なお、図2Aに示すように、圧電素子15は円形であり、その直径は振動板13の直径より僅かに小さい。
ここで、梁17の詳細について説明する。梁17は高信頼性を得るために振動板13を強固に保持する。また、圧電素子15に信号が入力されることにより振動板13が振動した際に、梁17自身もたわむことで振動板13の変位をさらに拡大させる。すなわち、梁17は、音圧を上げる役割を有する。ゆえに、梁17を設けたことで、振動板13の変位拡大が可能となるが、さらに効果的な変位拡大を得るために、本実施の形態では梁17の長さを振動板13と固定部19との間隔、すなわち両者の最短距離より長くしている。そのため、図2Aに示すように梁17は振動板13から固定部19まで斜め方向に渦巻状に形成されている。これにより、梁17が長くなる上に、振動板13が梁17によりねじれ方向にも変位することができるので、全体的に、変位の拡大が可能となる。なお、音圧が必要以上に大きい場合は、梁17の角度を変えたり、振動板13と固定部19との最短距離に梁17を設けたりすることで音圧を調整することもできる。
次に、振動部11を駆動した場合の斜視図を図2Bに示す。なお、振動板13と圧電素子15の膨らみ、および梁17のたわみは実際よりも誇張して示している。振動板13が図2Bの上方向に膨らむと、それに応じて梁17も上方向にたわんでいることがわかる。その結果、梁17のたわみによる振動板13の変位が拡大され、高音圧が得られる。
さらに、梁17は次のような特徴も有する。複数の梁17において、隣り合う梁17の固定部19に固定される部分の距離、すなわち図2Aの矢印で示す固定部19におけるスリット21の幅が、それぞれの梁17の固定部19への固定精度内で実質的に0となるようにしている。ここで言う固定精度とは、プレス加工やエッチング加工の精度のことである。
このような梁17の形状は、図2Aに示すように、スリット21の形状が、振動板13側では、振動板13の外周(図2Aの内側の点線)に沿っている部分があるのに対し、固定部19の内周(図2Aの外側の点線)に沿っている部分がないことに相当する。
これにより、固定部19に対してはスリット21がほとんど存在しないことになるので、梁17の固定部19における剛性を高めることができる。従って、振動板13の振動による梁17のたわみが繰り返し印加されても、固定部19において梁17が破断する可能性を低減することができ、さらに信頼性が高くなる。
なお、梁17の具体的な形状は、梁17に用いる材料や厚み、入力される信号特性、必要とされる信頼性や音圧などにより変わるので、シミュレーションや試作を通して適宜決定すればよい。
ここで図1に戻り、上記のようにして構成された振動部11は、固定部19で保持体23の一端に固着されている。ここで、保持体23は金属製の円筒形状を有する。また、固定部19は振動板13による振動がほとんど伝達しない部分であるので、保持体23に対して強固に固着しても音圧が低下する可能性は極めて少ない。ゆえに、高信頼性を得るために固定部19は保持体23に対し溶接接合されている。なお、両者の接合は溶接に限定されるものではなく、例えば半田付けや高信頼性が確保された接着剤等であってもよい。
保持体23の他端は金属製の円板形状のベース25に固着されている。ここで、両者の固着は上記したように溶接や接着の手法が適用できる。ベース25には絶縁体27を介して2本の電極29が固定されている。2本の電極29はベース25を貫通しており、電極29のベース25側の先端を平板加工することにより、端子31A、31Bが形成されている。なお、このようなベース25として、例えば市販されている金属ケース(キャン)による金属パッケージのベース部分を用いることができる。
このようにして組み立てた指向性スピーカの斜視図を図3に示す。圧電素子15の表面にはリード線33Aが接合されている。リード線33Aの他端は端子31Aに接続される。また、圧電素子15は金属製の振動板13の上面に形成されているので、圧電素子15の裏面(振動板13との接触面)は梁17を通して固定部19と電気的に繋がっている。従って、振動板13の振動の影響が極めて少ない固定部19にリード線33Bの一端が接続されている。また、リード線33Bの他端は端子31Bに接続される。これらの接続はワイヤボンディングによりなされている。なお、接続はワイヤボンディングに限定されるものではなく、例えばフレキシブルケーブルをリード線33A、33Bとして使用したり、ワイヤとフレキシブルケーブルを併用したりする構成など、振動板13の振動を大きく妨げない構成であればよい。
このような構成とすることで、圧電素子15へは電極29から信号を入力することができる。すなわち、超音波域の搬送波に可聴音信号を重畳した信号を電極29から圧電素子15に入力することにより、圧電素子15が設けられた振動板13を振動させることができる。その結果、指向性の鋭い音波を発生するので、音声情報を特定の対象者にのみ伝達させることが可能となる。
以上の構成、動作により、振動板13が、振動板13の外周の少なくとも一部に設けた複数の梁17で保持されるので、従来の絶縁性接着剤を使用する必要がなくなる。よって、周囲の温湿度などに影響されにくくなり、高信頼性が得られる。さらに、梁17自身がたわむことで、振動板13が梁17に保持されていても振動板13全体の振動が可能となるため、高音圧を得ることができる。従って、高信頼性を備えた高音圧な指向性スピーカを実現できる。
なお、本実施の形態では振動板13、複数の梁17、および固定部19は一体で形成する構成としたが、それぞれ別体構成でもよい。すなわち、これらを別体で形成し、振動板13と梁17の一端、および梁17の他端と固定部19を溶接や半田付け、接着等により強固に固着するようにしてもよい。これにより、それぞれの材質を異なるものとすることができるので、例えば振動板13は圧電素子15と密着性がよい材料に、梁17はたわみやすい材料に、固定部19は剛性の高い材料に、というように、それぞれ最適設計できる。また、振動板13、複数の梁17、および固定部19を同一材料で一体形成すると、入力される信号特性などに対し、最適な信頼性や音圧が得られない場合がある。そのような場合は、別体構成とすることで、高信頼性と高音圧を両立させた指向性スピーカを構成することができる。
また、本実施の形態では圧電素子15は振動板13の上面のみに形成しているが、振動板13の下面(裏面)に形成しても上面形成の場合と同様の効果(高信頼かつ高音圧)が得られる。
さらに、圧電素子15を振動板13の、両面に形成してもよいし、複数の圧電素子15を分極方向が異なるように積層して形成してもよい。このように、圧電素子15を複数形成する場合は、それぞれを電気的に並列になるように接続することで、同じ音圧を得るための電圧を下げることができ、回路構成が簡素化される。また、同じ電圧を印加すると、音圧を上げることができる。このように、圧電素子15を複数形成することにより、本実施の形態における高信頼かつ高音圧の効果に加え、回路の簡素化による低コスト化や、さらなる高音圧化が可能になるという効果も得られる。
また、音圧をさらに高めたい場合には、圧電素子15に、図12で説明した従来の構成の共振子を設けてもよい。但し、共振子がリード線33に当接しないように、リード線33の位置を考慮する必要がある。
また、本実施の形態では梁17の形状を振動板13から固定部19への渦巻状としたが、これに限定されるものではない。例えば図4における振動部11の上面図に示すように、梁17を直線で構成するようにしてもよい。この場合はスリット21の形状が簡単になるので、プレス加工でも精度が確保できる。従って、高信頼性と高音圧化に加え、低コスト化も可能となる。
なお、図4の構成では、固定部19における内周(図4の外側の点線)と振動板13の外周(図4の内側の点線)の両方に沿ってスリット21が形成される構成となる。すなわち、図2Aに示すように、固定部19における内周(図2Aの外側の点線)に沿った部分がほとんど存在しないスリット21とは異なる形状となる。しかし、必要とされる信頼性や音圧によっては、必ずしも図2Aのスリット21の構成とせず、信頼性と音圧が確保される範囲において、むしろ図4の構成とした方が低コスト化を達成できる場合もある。従って、信頼性と音圧に加え、低コスト化も加味し総合的にどのような梁17の形状にするかを決定すればよい。
同様に、図5に示す振動部11のように、直線状の梁17の角度を交互に反転するようにしてもよい。この場合、図2Aや図4に比べて大面積のスリット21が形成される。従って、図4の構成で得られる効果に加え、さらに圧電素子15の上面と固定部19に接合する2本のリード線33をスリット21から下面に取り出せる。そのため、図1におけるベース25に固着した保持体23の内部に2つの端子31A、31Bを設けることができ、指向性スピーカを小型化できる。
さらに、図6に示す振動部11のように、梁17の一部を振動板13や固定部19の円周に沿って形成する構成としてもよい。この場合、梁17がクランク状になるので、図2A、図4、および図5に比べて梁17を長くできる。従って、振動板13の振動時における梁17のたわみをさらに大きくできる。この構成は、さらなる高音圧が必要な場合に有効である。
(実施の形態2)
図7Aは、本発明の実施の形態2における指向性スピーカの振動部の上面図、図7Bは、本発明の実施の形態2における指向性スピーカの振動部の振動時の斜視図をそれぞれ示す。本実施の形態において、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態における特徴となる構成は、複数の梁17において、隣り合う梁17の振動板13に固定される部分の距離、すなわち図7Aの矢印で示す振動板13におけるスリット21の幅が、それぞれの梁17の振動板13への固定精度内で実質的に0となるようにしたことである。なお、実施の形態1と同様に、ここで言う固定精度とは、プレス加工やエッチング加工の精度のことである。
このような梁17の形状は、図7Aに示すように、スリット21の形状が、固定部19側では、固定部19の内周(図7Aの外側の点線)に沿っている部分があるのに対し、振動板13の外周(図7Aの内側の点線)に沿っている部分がないことに相当する。この形状は実施の形態1で述べた図2Aのスリット21の形状と逆になっている。
このような形状とすることで、振動板13に対してはスリット21がほとんど存在しないことになるので、梁17の振動板13における剛性を最も高めることができる。従って、必要とされる指向性スピーカの駆動特性において、振動板13の振動により、振動板13における梁17の付け根部分に応力集中する場合には、図7Aの構成とすることで梁17の付け根部分が破断する可能性を低減することができ、さらなる高信頼性が得られる。すなわち、振動板13を振動させた場合、図7Bに示すように圧電素子15と振動板13が上方向に膨らむと、それに応じて梁17も上方にたわむが、梁17の幅は振動板13に対する付け根部分が最も広いので、付け根部分に応力集中する駆動特性であっても信頼性を高めることができる。
なお、本実施の形態においても実施の形態1と同様に、梁17の具体的な形状は、梁17に用いる材料や厚み、入力される信号特性、必要とされる信頼性や音圧などにより変わるので、シミュレーションや試作を通して適宜決定すればよい。
以上の構成、動作により、振動板13における梁17の付け根部分が破断する可能性を低減することができるので、さらに高信頼性を有する高音圧指向性スピーカを実現できる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における指向性スピーカの振動部の上面図である。本実施の形態において、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態における特徴となる構成は、以下の通りである。すなわち、複数の梁17において、隣り合う梁17の固定部19に固定される部分の距離、すなわち固定部19におけるスリット21の幅が、それぞれの梁17の固定部19への固定精度内で実質的に0となる。しかも、複数の梁17において、隣り合う梁17の振動板13に固定される部分の距離、すなわち振動板13におけるスリット21の幅が、それぞれの梁17の振動板13への固定精度内で実質的に0となる。換言すると、本実施の形態の梁17の形状は、実施の形態1と実施の形態2の特徴を併せ持つ形状となり、図8の矢印で示すように、スリット21の両端の幅が実質的に0になっている。従って、スリット21は振動板13の外周(図8の内側の点線)に沿った部分がなく、かつ、固定部19の内周(図8の外側の点線)に沿った部分がない形状となる。
このような構成とすることにより、振動板13の外周と固定部19の内周にはスリット21がほとんど存在しないことになるので、梁17の振動板13、および固定部19における剛性を両方とも高めることができる。その結果、振動板13の振動による梁17のたわみが繰り返し印加されても、振動板13と固定部19において梁17の付け根部分が破断する可能性を低減することができ、さらに信頼性が高くなる。
なお、本実施の形態においても実施の形態1、実施の形態2と同様に、梁17の具体的な形状は、梁17に用いる材料や厚み、入力される信号特性、必要とされる信頼性や音圧などにより変わるので、シミュレーションや試作を通して適宜決定すればよい。
以上の構成、動作により、振動板13と固定部19の両方における梁17の付け根部分が破断する可能性を低減することができるので、さらに高信頼性を有する高音圧指向性スピーカを実現できる。
(実施の形態4)
図9Aは、本発明の実施の形態4における指向性スピーカの振動部の圧電素子の上面図、図9Bは、本発明の実施の形態4における指向性スピーカの振動部の振動板の上面図、図9Cは、本発明の実施の形態4における指向性スピーカの振動部の上面図をそれぞれ示す。本実施の形態において、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態における特徴となる構成は、振動板13の梁17が固定される部分、すなわち振動板13に対する梁17の付け根部分において、圧電素子15が梁17に接近する形状としたことである。具体的には次のような構成となる。まず、実施の形態1〜3では圧電素子15の形状はいずれも円形状であったが、本実施の形態では図9Aの細点線に示すように、圧電素子15の一部(ここでは4ヶ所)に圧電素子突出部35を設けている。圧電素子突出部35は実施の形態1〜3の圧電素子15における円形状(図9Aの太点線で示す形状)に対して、それよりも外側に突出する部分である。
次に、圧電素子15を形成する前の振動板13の上面図を図9Bに示す。ここでは、実施の形態3のスリット21と異なり、振動板13の外周(図9Bの内側の点線)に沿った部分が存在し、かつ、固定部19の内周(図9Bの外側の点線)に沿った部分も存在するスリット21の形状としている。これは、本実施の形態の構成では振動板13を振動させる際に、振動板13と固定部19の両方における梁17の付け根部分が破断する可能性が極めて低い条件で振動板13を振動させるようにしているためである。このように構成すると、図4、図5と同様に、スリット21を大きくできるので、スリット21を形成する加工が容易になり、低コスト化できる。さらに、梁17を渦巻状にすることで、梁17を長くすることができ、梁17のたわみが大きくなるので、その分、音圧を上げることができる。
一方で、振動板13の外周(図9Bの内側の点線)には梁17がある部分とない部分が交互に存在する。なお、図9Bの構成では梁17が4つ形成されているので、梁17がある部分が4ヶ所、梁17がない部分が4ヶ所となる。
このような振動板13を振動させる場合、梁17がある部分とない部分とでは後者が自由端であるのに対し、前者は梁17で拘束されるので、剛性が異なる。従って、円形状の圧電素子15を用いると、指向性スピーカの仕様によっては所望の駆動特性が得られない可能性がある。
そこで、本実施の形態では振動板13の外周において、梁17がある部分とない部分が存在する場合は、梁17のある部分に圧電素子15を接近させるようにしている。すなわち、図9Aの圧電素子突出部35が梁17のある部分に対応するように圧電素子15を振動板13に形成すると、図9Cに示すように、梁17のある部分に圧電素子15が接近する。このような圧電素子15で振動板13を振動させると、梁17のある部分には圧電素子突出部35により梁17に対してさらに多くの応力が印加される。これにより、剛性の違いによる振動板13の振動の不均一さを低減できるとともに、圧電素子突出部35の分、音圧が上がるので、所望の駆動特性を得ることが可能となる。
以上の構成、動作により、実施の形態1〜3で述べた高信頼性が得られるとともに、振動しにくい梁17に近い振動板13も振動させることができ、さらなる高音圧が得られる指向性スピーカを実現できる。
なお、本実施の形態で述べた圧電素子突出部35は図9Cの振動部11の構成に限定されるものではなく、図2A、および図4〜図8の構成に適用してもよい。特に、振動板13の外周において、梁17がある部分とない部分が明確に存在する図2A、図4〜図6の構成に好適である。また、図2A、図4〜図9Cに示した以外の梁17やスリット21の形状、配置の構成に圧電素子突出部35を設けてもよい。これらによっても、図9Cに示す構成と同等の効果が得られる。
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5における指向性スピーカの分解斜視図である。本実施の形態において、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態における特徴となる構成は、実施の形態1における振動部11と保持体23を一体化した点である。具体的には、図10に示すように、金属製のキャップ37の上面に振動板13、梁17、固定部19を一体形成するとともに、振動板13の裏面に圧電素子(図10では図示せず)を設けた構成としている。そして、これら全体を振動部11とする。なお、振動板13、梁17、およびスリット21の形状、配置は図2Aと同じである。また、図10には図示されないが、圧電素子の表面にはリード線33の一端が接合されている。
リード線33の他端は端子31Aに接続される。一方、端子31Bは図1の構成と異なり、金属製のベース25に絶縁体27を介さず直接固定されている。従って、キャップ37をベース25に重ね、キャップ37の下端に設けた曲げ部分をベース25と溶接することで、キャップ37は電極29と電気的に接続されることになる。また、上記したように圧電素子はキャップ37の上面に一体形成された振動板13の裏面に形成される。従って、圧電素子の振動板13との接合面は電極29と電気的に接続されることになる。ゆえに、リード線33は1本でよい。その結果、リード線33の断線可能性が実施の形態1に比べ半減するので、信頼性が高まる。さらに、保持体23が不要となるため低コスト化が可能になる上に、リード線33がキャップ37の内部に配されるので小型化も可能となる。
なお、実施の形態1と比べ圧電素子の位置が異なっているが、それ以外の構成(梁17やスリット21の形状、配置)は上記したように図1と同じであるので、梁17による高音圧の効果も実施の形態1と同様に得られる。
以上の構成、動作により、実施の形態1で述べた通り、高音圧が得られるとともに、梁17で振動板13を保持する構成による高信頼性に加え、リード線33の断線可能性が低減することで、さらなる高信頼な指向性スピーカを実現できる。
なお、本実施の形態ではリード線33を1本のみ使用する構成としているが、これは実施の形態1と同様に2本使用する構成としてもよい。この場合、2本目のリード線33は固定部19、またはキャップ37の内面と、端子31Bとの間を接続すればよい。このような構成とすることにより、リード線33の断線可能性が実施の形態1と同様になるものの、高信頼性を有し高音圧化が可能な指向性スピーカが得られる。
また、本実施の形態で説明した梁17やスリット21の形状、配置は図10のものに限らず、図4〜図9Cで説明した構成のものでもよい。また、図4〜図9Cに示した以外の梁17やスリット21の形状、配置であってもよい。これらによっても、図10に示す構成と同等の効果が得られる。
また、本実施の形態においても、実施の形態4で述べた圧電素子突出部35を設けた圧電素子を用いてもよい。これにより、実施の形態4と同等の効果が得られる。
(実施の形態6)
図11は、本発明の実施の形態6における指向性スピーカの分解斜視図である。本実施の形態において、実施の形態1と同じ構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態における特徴となる構成は、基板である1枚の金属板の上に複数(ここでは7個)の振動板13を、梁17とスリット21とともに一体形成し、それぞれの振動板13の上面に圧電素子15を設けた点である。なお、この金属板における振動板13、梁17、およびスリット21以外の部分は全て固定部19となる。従って、図11では固定部19に振動板13と複数の梁17の組合せを複数個、設けた構成となる。そして、この金属板と7個の圧電素子15により振動部11が構成される。なお、1ヶ所あたりの振動板13、梁17、およびスリット21の形状、配置は図1と同じである。
振動部11の各圧電素子15には、それぞれリード線33Aが接合される。これらは1本になり、入力端子39Aに接続される。また、リード線33Bの一端は振動部11における固定部19の一部に電気的に接続される。そして、リード線33Bの他端は入力端子39Bに電気的に接続される。このような構成とすることで、7個の圧電素子15は電気的に並列接続される。
振動部11の固定部19は保持部41に固定される。ここで、保持部41には各振動板13と対向する位置で、固定部19の内周(例えば図2Aの外側の細点線)の直径を持つ有底の空洞部43が複数(図11では7個)設けられている。なお、空洞部43を有底としているのは、音波を一方向(図10の場合は上方向)のみに放射するためである。
このような構成により、固定部19を保持部41に固定すると、振動板13、梁17、およびスリット21が、それぞれの空洞部43の上面に位置する。従って、本実施の形態では例えば実施の形態1で述べた指向性スピーカを7個一体で形成した構成となる。なお、保持部41は金属製としてもよいが、本実施の形態では保持部41における電気伝導性が不要なため樹脂製としてもよい。
ここで、保持部41を樹脂製とすれば、固定部19との固定は接着剤を用いることになる。この場合、固定部19には振動板13からほとんど振動が伝わらない上、保持部41の上面における空洞部43が存在しない全面積に接着できるので、剥離の可能性が低減される。ゆえに、保持部41を樹脂製としても信頼性が高い。さらに、樹脂製の場合、空洞部43を射出成型で作製できるので、低コスト化できる。
一方、保持部41を金属製とすれば、振動部11の固定部19と溶接接合ができるので、一層の高信頼性が得られる。さらに、固定部19に接続されるリード線33Bを例えば肉厚の保持部41にねじ込んで強固に接続することで、リード線33Bの断線可能性を低減でき、この点からも高信頼性が得られる。従って、必要とされる信頼性やコストの観点から、保持部41として最適な材料を適宜選択すればよい。
このような指向性スピーカにおいて、入力端子39A、39Bから超音波域の搬送波に可聴音信号を重畳した信号を7個の圧電素子15に入力することにより、圧電素子15が設けられた振動板13がそれぞれ振動する。その結果、指向性の鋭い音波が7ヶ所から同方向(図10では上方向)に放射されるので、高音圧な音声情報を特定の対象者にのみ伝達させることが可能となる。
以上の構成、動作により、振動板13の梁17による保持構造で高信頼性が得られるとともに、梁17のたわみによる高音圧化が複数の振動板13それぞれで得られる。そのため、一層音圧を高めた指向性スピーカを実現できる。
なお、本実施の形態では7個の振動板13を設ける構成としたが、7個に限定されるものではなく、必要とする音圧が得られるように振動板13の数を増減してもよい。さらに、振動部11と保持部41の外形も図11に示す八角形に限定されるものではなく、円形など任意の形状としてもよい。
また、本実施の形態における梁17とスリット21の形状、配置は図11の構成に限定されるものではなく、図4〜図9Cで説明した構成のものでもよい。また、図4〜図9Cに示した以外の梁17やスリット21の形状、配置であってもよい。これらによっても、図11に示す構成と同等の効果が得られる。
また、本実施の形態においても、実施の形態4で述べた圧電素子突出部35を設けた圧電素子15を用いてもよい。これにより、実施の形態4と同等の効果が得られる。
また、実施の形態2〜6においても、実施の形態1で述べたように、圧電素子15を振動板13の両面に形成したり、圧電素子15を積層する構成としてもよい。これにより、さらなる高音圧化や、圧電素子15の低電圧駆動が可能となる。
以上説明した実施の形態によれば、振動板13の剥離可能性を低減し、高信頼性を備えた高音圧な指向性スピーカが得られる。すなわち、振動板13が、振動板13の外周の少なくとも一部に設けた複数の梁17を介して固定部19に固定される構成とすることにより、振動板13は複数の梁17で保持される。そのため、振動板13の振動に応じて梁17もたわむことができる。従って、従来のように絶縁性接着剤を使用して振動板13の自由端のたわみも含め音圧を稼ぐ構成とする必要がなくなり、絶縁性接着剤を使用しなくてもよくなるため、信頼性が高まる。さらに、梁17自身がたわむことで、振動板13が梁17に保持されていても振動板13全体の振動が可能となるため、高音圧を得ることができる。ゆえに、高信頼性を備えた高音圧な指向性スピーカを実現できる。
本発明によれば、高信頼性、高音圧の指向性スピーカが得られるので、特に、特定の対象者にのみ音声情報を伝達する指向性スピーカ等として有用である。
11 振動部
13 振動板
15 圧電素子
17 梁
19 固定部
21 スリット
23 保持体
25 ベース
27 絶縁体
29 電極
31A,31B 端子
33,33A,33B リード線
35 圧電素子突出部
37 キャップ
39A,39B 入力端子
41 保持部
43 空洞部

Claims (6)

  1. 振動板と、前記振動板の上面および下面の少なくとも一方に形成された圧電素子と、前記振動板の外周の少なくとも一部に設けられた複数の梁と、前記複数の梁の外側に設けられた固定部とを有する振動部を備え、
    前記複数の梁において、隣り合う前記梁の前記振動板に固定される部分の距離が、それぞれの前記梁の前記振動板への固定精度内で実質的に0となっており、
    超音波域の搬送波に可聴音信号を重畳して前記圧電素子に入力することにより、前記振動板を振動させ音波を発生する指向性スピーカ。
  2. 振動板と、前記振動板の上面および下面の少なくとも一方に形成された圧電素子と、前記振動板の外周の少なくとも一部に設けられた複数の梁と、前記複数の梁の外側に設けられた固定部とを有する振動部を備え、
    前記複数の梁において、隣り合う前記梁の前記固定部に固定される部分の距離が、それぞれの前記梁の前記固定部への固定精度内で実質的に0となっており、
    超音波域の搬送波に可聴音信号を重畳して前記圧電素子に入力することにより、前記振動板を振動させ音波を発生する指向性スピーカ。
  3. 振動板と、前記振動板の上面および下面の少なくとも一方に形成された圧電素子と、前記振動板の外周の少なくとも一部に設けられた複数の梁と、前記複数の梁の外側に設けられた固定部とを有する振動部を備え、
    前記振動板の前記梁が固定される部分に対応して、前記圧電素子に突出部を設け、
    超音波域の搬送波に可聴音信号を重畳して前記圧電素子に入力することにより、前記振動板を振動させ音波を発生する指向性スピーカ。
  4. 振動板と、前記振動板の上面および下面の少なくとも一方に形成された圧電素子と、前記振動板の外周の少なくとも一部に設けられた複数の梁と、前記複数の梁の外側に設けられた固定部とを有する振動部を備え、
    同一基板上に前記振動板と前記複数の梁の組合せが複数組形成され、前記基板が前記固定部であり、
    超音波域の搬送波に可聴音信号を重畳して前記圧電素子に入力することにより、前記振動板を振動させ音波を発生する指向性スピーカ。
  5. 前記振動板、複数の梁、および固定部は一体で形成される請求項1から4のいずれか1つに記載の指向性スピーカ。
  6. 前記梁の長さは前記振動板と前記固定部との間隔より長い請求項1から4のいずれか1つに記載の指向性スピーカ。
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