JP2023028693A - 超音波トランスデューサ - Google Patents

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Toshihito SONOBE
明日香 辻井
Asuka Tsujii
遼 鈴木
Ryo Suzuki
裕一郎 塙
Yuichiro Hanawa
伸介 伊藤
Shinsuke Ito
崇 笠島
Takashi Kasashima
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Abstract

【課題】配線部が振動板及び圧電素子から外れることを抑制する。【解決手段】超音波トランスデューサ1は、振動板10と、圧電素子11と、第1配線部15と、第2配線部16と、を備える。第1配線部15は、第1接点部15Cを有する。第2配線部16は、第2接点部16Cを有する。圧電素子11は、厚さ方向から見た場合に、節20の一部と重なる位置に配置される。第1接点部15Cは、厚さ方向から見た場合に節20と重なる位置で、振動板10の第1面21に接触又は接合される。第2接点部16Cは、厚さ方向から見た場合に節20と重なる位置で、圧電素子11の第2面22に接触又は接合される。【選択図】図2

Description

本開示は、超音波トランスデューサに関する。
特許文献1には、超音波トランスデューサが開示されている。この超音波トランスデューサは、圧電体と金属とを接着剤で貼り合わせてなる圧電振動体を含む。圧電体と金属のそれぞれには、リード線を介して入出力端子が電気的に接続されている。
特開2001-258098号公報
特許文献1のように、圧電体(圧電素子)と金属(振動板)のそれぞれにリード線(配線部)が接合される構成では、金属(振動板)の振動によってリード線(配線部)が外れることが懸念される。
本開示は、配線部が振動板及び圧電素子から外れることを抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
[1]本発明の第1の超音波トランスデューサは、振動板と、圧電素子と、第1配線部と、第2配線部と、を備える。振動板は、導電性を有し、環状の節を生じさせるように振動する。圧電素子は、上記振動板における厚さ方向の一方側の第1面の一部に接合される。第1配線部は、上記振動板の上記第1面に接触又は接合される第1接点部を有する。第2配線部は、上記圧電素子の上記振動板側とは反対側の第2面に接触又は接合される第2接点部を有する。上記圧電素子は、上記厚さ方向から見た場合に、上記節の一部と重なる位置に配置される。上記第1接点部は、上記厚さ方向から見た場合に上記節と重なる位置で、上記振動板の上記第1面に接触又は接合される。上記第2接点部は、上記厚さ方向から見た場合に上記節と重なる位置で、上記圧電素子の上記第2面に接触又は接合される。
この超音波トランスデューサでは、厚さ方向から見た場合に節と重なる位置で、第1接点部が振動板の第1面に接触又は接合され、第2接点部が圧電素子の第2面に接触又は接合されている。このため、第1接点部及び第2接点部に振動板の振動が加わりにくくなり、その結果、第1配線部が振動板から外れにくくなり、第2配線部が圧電素子から外れにくくなる。また、リード線によって第1配線部を振動板の第1面とは反対側の面に接合させる場合には、リード線の配索作業の手間、リード線が長くなることによる接続信頼性の低下、リード線が振動板の外周縁に接触することによる振動周波数の変化などが懸念されるが、このような問題も生じない。
[2]本発明の第2の超音波トランスデューサは、振動板と、圧電素子と、第1配線部と、第2配線部と、を備える。振動板は、導電性を有し、環状の節を生じさせるように振動する。圧電素子は、上記振動板における厚さ方向の一方側の第1面の一部に接合される。第1配線部は、上記振動板の上記第1面に接触又は接合される第1接点部を有する。第2配線部は、上記圧電素子の上記振動板側とは反対側の第2面に接触又は接合される第2接点部を有する。上記圧電素子は、上記厚さ方向と直交する平面方向において、上記介在部材に内接する内接円と外接する外接円との間の領域の一部に配置される。上記第1接点部の少なくとも一部は、上記領域内で、上記振動板の上記第1面に接触又は接合される。上記第2接点部の少なくとも一部は、上記領域内で、上記圧電素子の上記第2面に接触又は接合される。
介在部材が接合される環状の領域では、振動板の振動が抑制される。上記超音波トランスデューサでは、この振動が抑制される領域内、つまり、介在部材に内接する内接円と外接する外接円との間の領域内で、第1接点部の少なくとも一部は振動板の第1面に接触又は接合され、第2接点部の少なくとも一部が圧電素子の第2面に接触又は接合されている。このため、第1接点部及び第2接点部に振動板の振動が加わりにくくなり、その結果、第1配線部が振動板から外れにくくなり、第2配線部が圧電素子から外れにくくなる。また、リード線によって第1配線部を振動板の第1面とは反対側の面に接合させる場合には、リード線の配索作業の手間、リード線が長くなることによる接続信頼性の低下、リード線が振動板の外周縁に接触することによる振動周波数の変化などが懸念されるが、このような問題も生じない。
[3]上記圧電素子は、外周縁から内側に向けて切り欠いた切欠部を有しており、上記第1接点部の少なくとも一部は、上記切欠部の内側に配置されていてもよい。
第1配線部を振動板の第1面に接触又は接合させる構成においては、振動板と圧電素子との接触面積が小さくなりやすい。しかし、上記構成では、圧電素子に切欠部を設け、この切欠部の内側に第1接点部の少なくとも一部を配置させているため、圧電素子と振動板との間での力の伝達が小さくなることを抑制することができる。
[4]上記圧電素子は、複数の上記切欠部を有しており、複数の上記切欠部は、上記厚さ方向から見た場合に、互いに回転対称となる位置に配置されていてもよい。
圧電素子に切欠部を設ける構成においては、圧電素子と振動板との間での力の伝達に偏りが生じるおそれがある。しかし、上記構成では、圧電素子に複数の切欠部が設けられ、複数の切欠部が互いに回転対称となる位置に配置されているため、圧電素子と振動板との間での力の伝達に偏りが生じることを抑制することができる。
[5]上記第1配線部は、第1コイルバネを有し、上記第2配線部は、第2コイルバネを有し、上記第1接点部は、上記第1コイルバネの端部によって構成され、上記第2接点部は、上記第2コイルバネの端部によって構成されていてもよい。
この構成によれば、第1接点部及び第2接点部がそれぞれコイルバネの端部によって構成されるため、第1接点部及び第2接点部を半田付けなどで接合する必要がない。この場合、設置工程が簡素化されるというメリットがある一方、第1配線部及び第2配線部が外れやすいというデメリットがある。しかし、上述した構成が組み合わされることで、このようなデメリットの影響を小さく抑えることができる。
本発明によれば、配線部が振動板及び圧電素子から外れることを抑制しうる。
図1は、第1実施形態の超音波トランスデューサを概略的に示す断面図である。 図2は、図1のA-A線断面図である。 図3は、第2実施形態における図1のA-A線断面に相当する断面図である。 図4は、第3実施形態における図1のA-A線断面に相当する断面図である。 図5は、第4実施形態における図1のA-A線断面に相当する断面図である。
1.第1実施形態
図1に示す超音波トランスデューサ1は、例えば医療用または産業用の超音波装置に用いられる。超音波トランスデューサ1は、駆動信号が与えられた場合に超音波を発生し、超音波を受信した場合に超音波を電気信号に変換する。
超音波トランスデューサ1は、振動板10と、圧電素子11と、共振子12と、介在部材13と、ベース部14と、第1配線部15と、第2配線部16と、ケース17と、を備える。
振動板10は、板状(より具体的には円板状)をなしている。振動板10は、導電性を有している。振動板10は、例えば42アロイ(42Ni-Fe)などの材料からなる金属製である。振動板10の幅(最大幅)は、共振子12、介在部材13、及び圧電素子11のいずれの幅(最大幅)よりも大きい。振動板10の幅(最大幅)は、振動板10の厚さ方向と直交する方向の長さ(最大の長さ)のことである。本実施形態では、振動板10の幅(最大幅)は、振動板10の外周の直径である。
図2に示すように、振動板10は、環状(より具体的には円環状)の節20を発生させるように振動する。振動板10は、環状の節20を1つのみ発生させる。節20とは、振動板10が振動するときの板厚方向の変位量が最も小さい部分あるいは振動がない部分のことである。節20は、振動板10、圧電素子11及び共振子12の形状及び材料によって一義的に定まる。圧電素子11は、振動板10及び共振子12よりも大幅に小さい。このため、節20の位置は、概ね振動板10及び共振子12の形状及び材料によって定まり、圧電素子11の形状及び材料が節20の位置の決定に与える影響は小さい。振動板10の外周縁は自由端である。つまり、超音波トランスデューサ1は、いわゆる開放型であり、振動板10の外周縁が固定された密閉型と比較して、振動しやすい。節20は、板厚方向と直交する平面方向において、振動板10の外周縁よりも内側且つ中心よりも外側に発生する。振動板10の振動は、節20から外周縁に向かうにつれて大きくなり、節20から中心に向かうにつれて大きくなる。
図1に示すように、振動板10は、厚さ方向の一方側の第1面21には、圧電素子11が接合されており、他方側の面には共振子12が接合されている。なお、本明細書において、「接合」とは、直接接合される構成だけでなく、他の部材を介して接合される構成も含む概念である。
共振子12は、振動板10の振動に共振して超音波を発生させる。共振子12は、圧電素子11への周期的な電力供給に伴って励振する振動板10の音波発信を高効率化する機能を有する。共振子12は、例えばアルミ合金などの材料からなる金属製である。共振子12は、振動板10に接合されている。接合方法は、限定されず、例えばエポキシ接着剤などの接着剤による接着であってもよいし、半田付け、超音波溶接、レーザ溶接などであってもよい。共振子12は、コーン状をなしている。共振子12の内周面は、振動板10側とは反対側に向かうにつれて広がるテーパ状をなしている。
圧電素子11は、板状をなしている。圧電素子11は、振動板10に対して積層させるように接合される。圧電素子11は、振動板10の第1面21の一部に接合されている。つまり、振動板10の第1面21は、圧電素子11が接合される部分と、接合されない部分とを含む。圧電素子11は、振動板10に対して、加熱硬化型のエポキシ接着剤などにより接合される。
圧電素子11は、板状の圧電体31と、圧電体31の厚さ方向の両側にそれぞれ設けられる電極32,33と、を有する。圧電体31は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、ニオブ酸カリウムナトリウム(KNN)などのセラミックスからなる。圧電素子11の両側に設けられる電極32,33のうち一方の電極32は、振動板10に接合され、振動板10を介して第1配線部15に電気的に接続されている。圧電素子11の両側に設けられる電極32のうち他方の電極33は、第2配線部16に電気的に接続されている。圧電素子11の振動板10側とは反対側の第2面22には、介在部材13を介してベース部14が接合されている。
介在部材13は、圧電素子11とベース部14との間に配置され、圧電素子11とベース部14とのそれぞれに接合されている。介在部材13は、絶縁性を有し、弾性を有する。介在部材13は、ベース部14よりもヤング率が低い。介在部材13は、例えばシリコーンゴムなどのゴムや、シリコン系の接着剤などの樹脂などからなる。介在部材13は、環状(より具体的には円環状)をなしている。介在部材13の軸方向は、振動板10の厚さ方向に沿っており、より具体的には振動板10の厚さ方向と同じである。
ベース部14は、合成樹脂製であり、樹脂台として構成されている。ベース部14は、板状をなしている。ベース部14の厚さ方向は、振動板10の厚さ方向に沿っており、より具体的には振動板10の厚さ方向と同じである。
第1配線部15は、金属製の第1端子15Aと第1コイルバネ15Bとを有する。ベース部14には、厚さ方向に貫通する第1ベース貫通孔14Aが形成されている。第1配線部15は、第1ベース貫通孔14Aに挿し通される。第1端子15Aは、第1ベース貫通孔14Aにおける振動板10側とは反対側の開口を塞ぐ位置でベース部14に固定されている。第1コイルバネ15Bの伸縮方向は、振動板10の厚さ方向に沿っており、より具体的には厚さ方向と同じである。第1コイルバネ15Bは、振動板10と第1端子15Aとの間に挟まれて配置され、振動板10と第1端子15Aとから押圧されて圧縮された状態で配置されている。第1コイルバネ15Bの一端は、振動板10の第1面21に接触し、他端は、第1端子15Aに接触する。第1配線部15は、振動板10の第1面21に接触する第1接点部15Cを有している。第1接点部15Cは、環状(より具体的には円環状)をなしている。第1配線部15は、正極側導電路及び負極側導電路(例えばグラウンド)のうち一方の導電路に電気的に接続される。
第2配線部16は、金属製の第2端子16Aと第2コイルバネ16Bとを有する。ベース部14には、厚さ方向に貫通する第2ベース貫通孔14Bが形成されている。第2配線部16は、第2ベース貫通孔14Bに挿し通される。第2端子16Aは、第2ベース貫通孔14Bにおける振動板10側とは反対側の開口を塞ぐ位置でベース部14に固定されている。第2コイルバネ16Bの伸縮方向は、振動板10の厚さ方向に沿っており、より具体的には厚さ方向と同じである。第2コイルバネ16Bは、圧電素子11と第2端子16Aとの間に挟まれて配置され、圧電素子11と第2端子16Aとから押圧されて圧縮された状態で配置されている。第2コイルバネ16Bの一端は、圧電素子11における振動板10側とは反対側の第2面22(つまり、圧電素子11の電極33)に接触し、他端は、第2端子16Aに接触する。第2配線部16は、圧電素子11の第2面22に接触する第2接点部16Cを有している。第2接点部16Cは、環状(より具体的には円環状)をなしている。第2配線部16は、正極側導電路及び負極側導電路(例えばグラウンド)のうち他方の導電路に電気的に接続される。
ケース17は、共振子12に異物が接触しないように、共振子12を保護する部材である。ケース17は、ベース部14に固定されている。ケース17は、共振子12の周囲を囲む周壁部17Aを有する。ケース17のうち共振子12よりもベース部14側とは反対側には複数の開口が形成されており、この開口を介して超音波が外部に送られ、また外部からケース17内に入り込む。
図2に示すように、圧電素子11は、外周縁から内側に向けて切り欠いた切欠部40を有している。圧電素子11は、振動板10の厚さ方向から見た場合に、矩形状の一辺に切欠部40が設けられた形状をなしている。
圧電素子11は、厚さ方向から見た場合に、節20の一部と重なる位置に配置されている。つまり、節20は、厚さ方向から見た場合に、圧電素子11と重なる部分と、重ならない部分とを含む。圧電素子11は、厚さ方向から見た場合に、節20の一部を内側から外側に跨ぐように配置されている。圧電素子11の切欠部40は、節20の一部を外側から内側に跨ぐように切り欠かれている。つまり、振動板10をベース部14側から見た場合に、節20の一部は圧電素子11によって覆われ、節20の他の部分は圧電素子11によって覆われていない。
更に、圧電素子11の第2面22には、介在部材13が接合されている。介在部材13は、振動板10の板厚方向と直交する平面方向において、介在部材13に内接する内接円13Aと外接する外接円13Bとの間に振動板10の振動の節20が配置されるように配置されている。介在部材13は、周方向に部分的に途切れた形状をなしている。介在部材13は、2カ所で途切れている。介在部材13は、振動板10をベース部14側から見た場合に、介在部材13の途切れた部分が、圧電素子11によって覆われていない節20の一部と、節20の一部を覆う圧電素子11の一部とをそれぞれ露出させるように配置されている。
第1接点部15Cは、圧電素子11によって覆われていない節20の一部に接触して配置される。これにより、第1接点部15Cは、厚さ方向から見た場合に節20と重なる位置で、振動板10の第1面21に接触する。また、第1接点部15Cの一部は、切欠部40の内側に配置されている。第2接点部16Cは、節20の一部を覆う圧電素子11の一部に接触して配置される。これにより、第2接点部16Cは、厚さ方向から見た場合に節20と重なる位置で、振動板10の第2面22に接触する。
また、圧電素子11は、厚さ方向と直交する平面方向において、介在部材13に内接する内接円13Aと外接する外接円13Bとの間の領域Zの一部に配置されている。つまり、領域Zは、圧電素子11が配置されない第1領域Z1と、圧電素子11が配置される第2領域Z2とを含む。圧電素子11の切欠部40の内側には、第1領域Z1が配置されている。第1接点部15Cは、第1領域Z1内で、振動板10の第1面21に接触する。第2接点部16Cは、第2領域Z2内で、振動板10の第2面22に接触する。
次の説明は、第1実施形態の効果に関する。
第1実施形態の超音波トランスデューサ1では、厚さ方向から見た場合に節20と重なる位置で、第1接点部15Cが振動板10の第1面21に接触し、第2接点部16Cが圧電素子11の第2面22に接触する。このため、第1接点部15C及び第2接点部16Cに振動板10の振動が加わりにくくなり、その結果、第1配線部15が振動板10から外れにくくなり、第2配線部16が圧電素子11から外れにくくなる。また、リード線によって第1配線部15を振動板10の第1面21とは反対側の面に接合させる場合には、リード線の配索作業の手間、リード線が長くなることによる接続信頼性の低下、リード線が振動板10の外周縁に接触することによる振動周波数の変化などが懸念されるが、このような問題も生じない。
また、介在部材13が接合される環状の領域では、振動板10の振動が抑制される。第1実施形態の超音波トランスデューサ1では、この振動が抑制される領域、つまり、介在部材13に内接する内接円13Aと外接する外接円13Bとの間の領域Z内で、第1接点部15Cが振動板10の第1面21に接触し、第2接点部16Cが圧電素子11の第2面22に接触する。このため、第1接点部15C及び第2接点部16Cに振動板10の振動が加わりにくくなり、その結果、第1配線部15が振動板10から外れにくくなり、第2配線部16が圧電素子11から外れにくくなる。また、リード線によって第1配線部15を振動板10の第1面21とは反対側の面に接合させる場合には、リード線の配索作業の手間、リード線が長くなることによる接続信頼性の低下、リード線が振動板10の外周縁に接触することによる振動周波数の変化などが懸念されるが、このような問題も生じない。
また、第1配線部15を振動板10の第1面21に接触させる構成においては、振動板10と圧電素子11との接触面積が小さくなりやすい。しかし、第1実施形態の超音波トランスデューサ1では、圧電素子11に切欠部40を設け、この切欠部40の内側に第1接点部15Cの一部を配置させているため、圧電素子11と振動板10との間での力の伝達が小さくなることを抑制することができる。
更に、第1接点部15Cは、第1コイルバネ15Bの端部によって構成されており、第2接点部16Cは、第2コイルバネ16Bの端部によって構成されているため、第1接点部15C及び第2接点部16Cを半田付けなどで接合する必要がない。この場合、設置工程が簡素化されるというメリットがある一方、設置位置がずれやすいというデメリットがある。しかし、上述した構成が組み合わされることで、このようなデメリットの影響を小さく抑えることができる。
<第2実施形態>
第1実施形態のように、圧電素子に切欠部を設ける構成においては、圧電素子と振動板との間での力の伝達に偏りが生じるおそれがある。第2実施形態では、このような問題に対して有利な構成を示す。第2実施形態の超音波トランスデューサは、圧電素子が複数の切欠部を有する点で第1実施形態の超音波トランスデューサとは異なり、その他の点で共通する。以下の説明では、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
第2実施形態の超音波トランスデューサ201は、図3に示すように、圧電素子211を有している。圧電素子211は、複数(本実施形態では4)の切欠部240を有している。複数の切欠部240は、振動板10の厚さ方向から見た場合に、互いに回転対称となる位置に配置されている。複数の切欠部240は、等間隔(本実施形態では90度間隔)で配置されている。
以上のように、第2実施形態の超音波トランスデューサ201では、圧電素子211に複数の切欠部240が設けられ、複数の切欠部240が互いに回転対称となる位置に配置されている。このため、圧電素子211と振動板10との間での力の伝達に偏りが生じることを抑制することができる。
<第3実施形態>
第1実施形態の圧電素子は、矩形状の辺に切欠部が設けられた形状であったが、別の形状であってもよい。第3実施形態では、別の形状の一例を示す。第3実施形態の超音波トランスデューサは、圧電素子の形状が第1実施形態の超音波トランスデューサとは異なり、その他の点で共通する。以下の説明では、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
第3実施形態の超音波トランスデューサ301は、図4に示すように、圧電素子311を有している。圧電素子311は、複数(本実施形態では4)の切欠部340を有している。圧電素子311は、矩形状の角に切欠部340が設けられた形状をなしている。つまり、圧電素子311は、矩形状の角が切り欠かれた形状をなしている。また、第2実施形態と同じく、複数の切欠部340は、振動板10の厚さ方向から見た場合に、互いに回転対称となる位置に配置されている。複数の切欠部340は、等間隔(本実施形態では90度間隔)で配置されている。
以上のように、第3実施形態の超音波トランスデューサ301においても、圧電素子311に複数の切欠部340が設けられ、複数の切欠部340が互いに回転対称となる位置に配置されている。このため、圧電素子311と振動板10との間での力の伝達に偏りが生じることを抑制することができる。
<第4実施形態>
第1実施形態から第3実施形態の圧電素子は、切欠部が設けられる構成であったが、切欠部が設けられない構成であってもよい。第4実施形態では、圧電素子に切欠部が設けられない構成の一例を示す。第4実施形態の超音波トランスデューサは、圧電素子の形状が第1実施形態の超音波トランスデューサとは異なり、その他の点で共通する。以下の説明では、第1実施形態と共通する構成については同じ符号を付し、詳しい説明を省略する。
第4実施形態の超音波トランスデューサ401は、図5に示すように、圧電素子411を有している。圧電素子411は、振動板10の厚さ方向から見た場合に、矩形状をなしている。圧電素子411は、第2接点部16Cが配置される位置に配置される一方、第1接点部15Cが配置される位置を避けるようにして配置されている。
以上のように、第4実施形態の超音波トランスデューサ401の圧電素子411は、切欠部を有していない。このため、圧電素子411の成形が容易である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施形態や後述する実施形態の様々な特徴は、矛盾しない組み合わせであればどのように組み合わされてもよい。
上記各実施形態では、第1コイルバネ及び第2コイルバネが対象物に対して接触する構成であったが、対象物に対して接合される構成であってもよい。接合方法は、限定されず、例えば半田付け、レーザ溶接、超音波溶接などである。
上記各実施形態では、第1配線部及び第2配線部がそれぞれコイルバネを有する構成であったが、コイルバネを有さない構成であってもよい。例えば、コイルバネに代えて、板バネ、リード線などを有する構成であってもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…超音波トランスデューサ
10…振動板
11…圧電素子
12…共振子
13…介在部材
13A…内接円
13B…外接円
14…ベース部
14A…第1ベース貫通孔
14B…第2ベース貫通孔
15…第1配線部
15A…第1端子
15B…第1コイルバネ
15C…第1接点部
16…第2配線部
16A…第2端子
16B…第2コイルバネ
16C…第2接点部
17…ケース
17A…周壁部
20…節
21…第1面
22…第2面
31…圧電体
32…電極
33…電極
40…切欠部
201…超音波トランスデューサ
211…圧電素子
240…切欠部
301…超音波トランスデューサ
311…圧電素子
340…切欠部
401…超音波トランスデューサ
411…圧電素子
Z…領域
Z1…第1領域
Z2…第2領域

Claims (5)

  1. 導電性を有し、環状の節を生じさせるように振動する振動板と、
    前記振動板における厚さ方向の一方側の第1面の一部に接合される圧電素子と、
    前記振動板の前記第1面に接触又は接合される第1接点部を有する第1配線部と、
    前記圧電素子の前記振動板側とは反対側の第2面に接触又は接合される第2接点部を有する第2配線部と、
    を備え、
    前記圧電素子は、前記厚さ方向から見た場合に、前記節の一部と重なる位置に配置され、
    前記第1接点部は、前記厚さ方向から見た場合に前記節と重なる位置で、前記振動板の前記第1面に接触又は接合され、
    前記第2接点部は、前記厚さ方向から見た場合に前記節と重なる位置で、前記圧電素子の前記第2面に接触又は接合される
    超音波トランスデューサ。
  2. 導電性を有し、環状の節を生じさせるように振動する振動板と、
    前記振動板における厚さ方向の一方側の第1面に接合される圧電素子と、
    前記圧電素子の前記振動板側とは反対側に配置されるベース部と、
    環状をなし、前記圧電素子と前記ベース部との間に配置され、前記圧電素子及び前記ベース部のそれぞれに接合される介在部材と、
    前記振動板の前記第1面に接触又は接合される第1接点部を有する第1配線部と、
    前記圧電素子の前記振動板側とは反対側の第2面に接触又は接合される第2接点部を有する第2配線部と、
    を備え、
    前記圧電素子は、前記厚さ方向と直交する平面方向において、前記介在部材に内接する内接円と外接する外接円との間の領域の一部に配置され、
    前記第1接点部の少なくとも一部は、前記領域内で、前記振動板の前記第1面に接触又は接合され、
    前記第2接点部の少なくとも一部は、前記領域内で、前記圧電素子の前記第2面に接触又は接合される
    超音波トランスデューサ。
  3. 前記圧電素子は、外周縁から内側に向けて切り欠いた切欠部を有しており、
    前記第1接点部の少なくとも一部は、前記切欠部の内側に配置されている
    請求項1又は請求項2に記載の超音波トランスデューサ。
  4. 前記圧電素子は、複数の前記切欠部を有しており、
    複数の前記切欠部は、前記厚さ方向から見た場合に、互いに回転対称となる位置に配置されている
    請求項3に記載の超音波トランスデューサ。
  5. 前記第1配線部は、第1コイルバネを有し、
    前記第2配線部は、第2コイルバネを有し、
    前記第1接点部は、前記第1コイルバネの端部によって構成され、
    前記第2接点部は、前記第2コイルバネの端部によって構成されている
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
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