JP2008028593A - 圧電型電気音響変換器 - Google Patents

圧電型電気音響変換器 Download PDF

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Abstract

【課題】バイモルフ型の圧電型電気音響変換器における音響性能の向上と生産性の向上とを同時に実現する。
【解決手段】金属板11の第1の主面11aに円板状の第1の圧電素子12を接合し、且つ、金属板11の第2の主面11bに円板状の第2の圧電素子13を接合してなるバイモルフ型圧電振動子10は、第1の圧電素子12の直径R1と第2の圧電素子R2の直径とを異ならせてある。第2の圧電素子13の直径R2を第1の圧電素子R1の直径より小さくし、この第2の圧電素子13の周囲にある金属板11の第2の主面11bにリード線半田付けランド部14を確保する。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話機、PDA、PC、デジタルカメラ等の電子機器に内蔵され、音源として使用される圧電型電気音響変換器に関する。
従来のバイモルフ型の圧電型電気音響変換器では、特許文献1に記載されているように、金属板の両面に接合される円板状の圧電素子の直径は同径とされ、金属板の両面に同じ円板状の圧電素子が接合されてなるバイモルフ型圧電振動子が使用されていた。
実公平8−11005号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来のバイモルフ型の圧電型電気音響変換器では、限られたスペース(圧電振動子を保持するフレームの内側)で、圧電素子の直径を最大限まで大きくして、低域の音圧レベルを上げ音質向上を図るという音響性能を考慮して、圧電素子の直径を大きくすると、金属板へのリード線半付けスペースが狭くなり、作業性が著しく低下すると共に、圧電振動子を樹脂フィルム等からなるリング状の支持部材を介してフレームに支持する構造のものでは、支持部材が熱で変形したり、焼けを生じたりして、不良発生率が高くなり、逆に、金属板にリード線を半付けする際の作業性を大幅に改善し、不良発生率を抑えてコストダウンを図るという生産性を考慮して、圧電素子の直径を小さくすると、音響性能を維持できず低下させてしまう。このため、音響性能の向上と生産性の向上とを同時に実現することはできない点にある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明は、金属板の第1の主面に円板状の第1の圧電素子が接合され、且つ、前記金属板の第2の主面に円板状の第2の圧電素子が接合されてなる圧電振動子と、この圧電振動子を保持するフレームとを備えた圧電型電気音響変換器において、前記第1の圧電素子の直径と前記第2の圧電素子の直径とを異ならせたことを特徴とするものである。
上記構成を採用することにより、前記第1の圧電素子と前記第2の圧電素子の間でそれぞれの直径を規制し合うことがなくなるため、前記金属板にリード線を半付けする際の作業性を大幅に改善し、不良発生率を抑えてコストダウンを図るという生産性を考慮して、例えば前記第2の圧電素子の直径を、前記第1の圧電素子の直径より小さくして従来より小径化し、従来より金属板へのリード線半付けスペースを拡大して確保することができると同時に、圧電素子の直径を大きくして、低域の音圧レベルを上げ音質向上を図るという音響性能を考慮して、前記第1の圧電素子の直径を、限られたスペース(前記フレームの内側)で最大限まで前記第2の圧電素子の直径より大きくして従来より大径化することができるようになる。なお、この前記第1の圧電素子の直径と前記第2の圧電素子の直径の大小関係は逆にすることもできる。
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明に、前記第2の圧電素子の直径が前記第1の圧電素子の直径より小さく、この第2の圧電素子の周囲にある前記金属板の第2の主面にリード線半田付けランド部を確保した点が付加されたものである。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る発明に、内縁部が前記圧電振動子の外縁部に接合され、且つ、外縁部が前記フレームに接合されるリング状の支持部材を備えた点が付加されたものである。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項3に係る発明に、前記金属板の第2の主面の前記リード線半田付け部より外側に前記支持部材の内縁部の貼り代を確保した点が付加されたものである。
本発明は、前記金属板の第1の主面に接合される円板状の前記第1の圧電素子の直径と前記金属板の第2の主面に接合される円板状の前記第2の圧電素子の直径とを異ならせたことにより、圧電型電気音響変換器の音響性能の向上と生産性の向上とを同時に実現することができるという、顕著な効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る圧電型電気音響変換器を示し、(A)は平面図、(B)は断面図である。
圧電型電気音響変換器1は、薄い円板状の金属板11の上面(表面)である第1の主面11aに薄い円板状の第1の圧電素子12が同芯状に接合され、且つ、前記金属板11の下面(裏面)である第2の主面11bに薄い円板状の第2の圧電素子13が同芯状に接合されてなる圧電振動子10と、圧電振動子10を保持するフレーム20と、圧電振動子10とフレーム20の間に設ける支持部材30と、から構成される。
金属板11には、例えば厚みが数十μmのニッケル鉄合金、真鍮、リン青銅等の銅合金やステンレス等の金属板が好適に使用される。
第1の圧電素子12は、薄い円板状の圧電体12aの両面に薄膜状の電極12b,12cを形成したものである。第2の圧電素子13も同様に、薄い円板状の圧電体13aの両面に薄膜状の電極13b,13cを形成したものである。圧電体12a,13aには、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系の厚みが数十μmの圧電セラミックスが好適に使用される。
電極12b,12c,13b,13cは、例えば圧電体12a,13aの両面に、蒸着法やスパッタ法により厚み数μmの金属薄膜電極として形成されたものである。又は圧電体12a,13aの両面に、銀成分を含むペースト状の電極材料をスクリーン印刷した後、それを焼成することにより厚み数μmの電極として形成されたものである。
第1の圧電素子12と金属板11との接合は、第1の圧電素子12をこの片面側にある例えば電極12cが金属板11と導通するように、第1の圧電素子12を電極12c側の片面で接着剤により貼り合わせて行われる。第2の圧電素子13と金属板11との接合も同様に、第2の圧電素子13をこの片面側にある例えば電極13cが金属板11と導通するように、第2の圧電素子13を電極13c側の片面で接着剤により貼り合わせて行われる。
上記のように圧電振動子10は、薄い円板状の金属板11の第1の主面11aに薄い円板状の第1の圧電素子12が同芯状に接合され、且つ、前記金属板11の第2の主面11bに薄い円板状の第2の圧電素子13が同芯状に接合されてバイモルフ型に構成される。
ここで、上記のようなバイモルフ型の圧電振動子10は、第1の圧電素子12の直径R1と第2の圧電素子13の直径R2とを異ならせてある。図1では第2の圧電素子13の直径R2が第1の圧電素子12の直径R1より小さくなるように、第1の圧電素子12の直径R1と第2の圧電素子13の直径R2とを異ならせてあるが(R1>R2)、この第1の圧電素子12の直径R1と第2の圧電素子13の直径R2との大小関係は図1の逆にしてもよい(R1<R2)。
これにより、第2の圧電素子(直径の小さい圧電素子)13の周囲にある金属板11の第2の主面11b、即ち金属板11の第2の主面11bにおける第2の圧電素子13の円形の接合領域のさらに外側のリング状の領域を、リード線半田付けランド部14として確保している。また第2の圧電素子13の周囲にある金属板11の第2の主面11bのリード線半田付けランド部14の外側、即ち金属板11の第2の主面11bにおける外縁部のリング状の領域を後述する支持部材30の内縁部の貼り代15として確保している。換言すれば、第2の圧電素子13の直径R2と金属板11の直径との差により、第2の圧電素子13が接合される金属板11の第2の主面11bに、リング状のリード線半田付けランド部14を、またその外側にリング状の貼り代15を確保している。
第1の圧電素子(直径の大きい圧電素子)12の直径R1は、図1では、金属板11の直径(圧電振動子10の外径)よりやや小径にしているが、最大同じ直径まで大きくすることができる。第2の圧電素子13の直径R2は、第1の圧電素子12の直径R1を「1」とした場合、0.95より大きい直径では圧電型電気音響変換器1の生産性を向上させるのに十分広いリード線半田付けランド部14及びその外側に貼り代15を確保することが困難となり、0.5より小さい直径では所望の周波数特性及び音圧を得ることが困難となる。
圧電振動子10はバイモルフ型のため、第1の圧電素子12の非接合側の電極12bに第1のリード線16が半田16aにより接続されると共に、第2の圧電素子13の非接合側の電極13bに第2のリード線17が半田17aにより接続され、金属板11には、第2の圧電素子13の周囲にある第2の主面11bに確保したリード線半田付けランド部14に第3のリード線18が半田18aにより接続される。
そして、第1のリード線16と第2のリード線17を短絡した状態で、これらと第3のリード線18との間に外部回路から駆動電圧を印加し、即ち第1の圧電素子12の両面に形成された電極12b,12c間及び第2の圧電素子13の両面に形成された電極13b,13c間に外部回路から駆動電圧を印加し、径方向の変位として取り出し、且つ、その変位により金属板11に撓みを起こすことで圧電振動子10に上下の振幅を生じさせることにより、音を発音する。
なお、第1の圧電素子12と第2の圧電素子13は、板厚方向に分極するように、予め所定の高電圧を印加することにより電気的分極処理を施してある。また第1の圧電素子12の変位と第2の電圧素子13の変位が相殺されないように、第1の圧電素子12にこの分極方向と同方向の電界が印加された場合、第2の圧電素子13にはこの分極方向と逆向きの電界を印加するようになっている。
フレーム20は、後述する支持部材30の外縁部を上下(表裏)から挟む第1の枠フレーム21と第2の枠フレーム22と、から構成される。これらは同一構造のため、第1の枠フレーム21のみを説明し、第2の枠フレーム22の説明を省略する。第1の枠フレーム21は、例えば板厚が数百μmの略正方形の樹脂板や金属板の中央部に、円形の貫通孔を同芯状に開口したものでる。第1の枠フレーム21の孔径は、圧電振動子10の外径(金属板11の直径)より大きく、且つ、後述する支持部材30の内径より大きくその外径より小さい。第1の枠フレーム21の外形(大きさ)は、その一辺が後述する支持部材30の外径と略同じ長さを有する。なお、第1の枠フレーム21と第2の枠フレーム22、即ちフレーム20の外形は円形にしてもよい。
支持部材30は、リング状の樹脂フィルムなどで構成される。この支持部材30には、例えば厚みが数十μmのポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂、ポリエーテルイミド(PEI)樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂等のリング状樹脂フィルム(単層構造)、又はそのリング状樹脂フィルムを2枚適当な接着剤により貼り合わせた2層構造のリング状樹脂フィルムが好適に使用される。支持部材30の内径は、リング状のリード線半田付けランド部14とその外側のリング状の貼り代15との境界線の直径と略同径とされる。支持部材30の外径は、フレーム20の一辺の長さと略同寸法とされる。
上記のような構成部品から圧電型電気音響変換器1を組み立てるには、(1)支持部材30の内縁部をその片面側で、例えばJIS A硬度で40以下のゴム系の弾性接着剤等により金属板11の第2の主面11bの外縁部に確保したリング状の貼り代15に貼り合わせて接合し、圧電振動子10の周囲に支持部材30を同芯状に取り付ける。(2)支持部材30の外縁部を前記(1)と反対側の片面側で、例えばJIS A硬度で10以下のゴム系の弾性接着剤、アクリル系接着剤等により第1の枠フレーム21の上面に貼り合わせて接合し、第1の枠フレーム21の内側に支持部材30を介して圧電振動子10を同芯状に取り付ける。(3)第2の枠フレーム22の下面を、前記(2)と同様の接着剤により支持部材30の外縁部の上記(2)と反対側の片面側に貼り合わせて接合し、支持部材30の外縁部を上下から挟んだ状態で上下に重ね合わされて一体化された第1の枠フレーム21と第2の枠フレーム22からなるフレーム20を構成する。このようにして、上下面を開口したフレーム20の内側に支持部材30を介して圧電振動子10が振動可能に収容保持された圧電型電気音響変換器の半製品を組み立てる。(4)圧電型電気音響変換器の半製品に対して、第1のリード線16を第1の圧電素子12の非接合側の電極12bに半田16aにより接続すると共に、第2のリード線17を第2の圧電素子13の非接合側の電極13bに半田17aにより接続し、さらに第3のリード線18を、金属板11の第2の主面11bの中央部に接合された第2の圧電素子13と、金属板11の第2の主面11bの外縁部に接合された支持部材30との間から、金属板11の第2の主面11bの中央部の第2の圧電素子13の円形の接合領域と、金属板11の第2の主面11bの外縁部の支持部材30のリング状の貼り代15との間に確保されているリード線半田付けランド部14に、半田18aにより接続する。これにより、圧電型電気音響変換器1が組み立てられる。
圧電型電気音響変換器1の組み立ては、上記の他、支持部材30の外縁部を第1の枠フレーム21の上面に接合し、その支持部材30の内縁部に金属板11の第2の主面11bの外縁部に確保したリング状の貼り代15を接合した後、上記(3)を行う、又は支持部材30の外縁部を第1の枠フレーム21の上面に接合し、その支持部材30の外縁部に第2の枠フレーム22の下面を接合してフレーム20を構成した後、上記(1)を行うことにより、圧電型電気音響変換器の半製品を組み立ててもよい。各リード線16,17,18の半田接続は、圧電型電気音響変換器の半製品の組み立て後に行われる。金属板11、即ち圧電振動子10と支持部材30との接合は、周波数特性の広帯域化を図る等の目的で、圧電振動子10が撓み易いように、柔らかい軟質の接着剤を用いた。第1の枠フレーム21及び第2の枠フレーム22、即ちフレーム20と支持部材30との接合は、圧電振動子10を駆動した際、この圧電振動子10と支持部材30、即ち振動系がフレーム20から外れないように、強い接着力を有し、耐久性に優れた硬質の接着剤を用いたが、振動系とフレーム20の間に音漏れの原因となる隙間を生じないように、軟質の接着剤を用いることができる。各リード線16,17,18の接続は、半田16a,17a,18aの他、溶接や導電性接着剤等の接合手段を用いることができるが、接合強度及び耐久性、電気接続の信頼性、作業性等を考慮すると、やはり半田接続が最も有効な接合手段となる。
圧電型電気音響変換器1は、フレーム20の上下面(表裏面)に円形の開口部が形成されるため、放音はどちらの面からでも行うことができる。即ち圧電振動子10の第1の圧電素子12の側及び第2の圧電素子13の側どちらからでも放音することができる。フレーム20は、第1の枠フレーム21と第2の枠フレーム22の2ピース構造であり、第1の枠フレーム21と第2の枠フレーム22をより確実に一体化し、それを確実に維持するように、フレーム20の外縁部に金属カバー等を被着し、第1の枠フレーム21と第2の枠フレーム22をクランプすることができる。フレーム20の外形は、略正方形の角型に成形したが、円型に成形することができる。フレーム20には、1ピース構造の枠フレームを用いることができる。この場合、枠フレームの内壁面に段差面を設けることにより、この段差面に支持部材30の外縁部を接合し、圧電振動子10を保持することができる。また、リング状の押さえ部材を用い、第1の枠フレーム21と第2の枠フレーム22と同様に支持部材30の外縁部を段差面とで挟むこともできる。
圧電型電気音響変換器1は、例えば携帯電話機のハウジングに設けられる音孔の内側に装着され、圧電振動子10の平面部に対し、正面方向から音を発音してもよいし、或いは、側面方向から音を発音するように構成してもよい。また、各リード線16,17,18の末端をそれぞれ基板の所定の半田付けランドに半田接続することにより、圧電スピーカとして使用される。
図2は、上記圧電型電気音響変換器1と同じ構造の本発明の実施例に係る圧電型電気音響変換器(以下、「実施例」という。)と、従来の圧電型電気音響変換器(以下、「比較例」という。)との周波数−音圧特性の例を示したグラフであり、実施例を実線で、比較例を破線で示している。
比較例は、同径の第1の圧電素子12と第2の圧電素子13を接合してなるバイモルフ型の圧電振動子10を使用した以外は、実施例と同じ構造にした。
そして、実施例と比較例それぞれについて、それを所定位置に設置すると共に、音源から10cmの場所にマイクを設置し、第1の圧電素子12の両面に形成された電極12b,12c間及び第2の圧電素子13の両面に形成された電極13b,13c間に10ボルトの駆動電圧を印加し、周波数−音圧特性を測定した結果、図2から明らかなように、実施例では1KHzまでの低い周波数帯域において比較例に比べて高い音圧レベルが得られていることがわかる。なお、図示しないが、実施例の第2の圧電素子13の直径をさらに小さくした場合、4KHzまでの周波数帯域において実施例と同等の音圧レベルが得られ、且つ、6〜7KHzの周波数帯域において実施例に比べて音圧の低下が小さくディップが改善され、フラットな特性が得られた。このため、本発明はフラット特性を得るための特性調整法としても有効であることが推測される。
以上から明らかなように、圧電型電気音響変換器1は、金属板11の第1の主面11aに円板状の第1の圧電素子12が接合され、且つ、金属板11の第2の主面11bに円板状の第2の圧電素子13が接合されてなる圧電振動子10と、この圧電振動子10を保持するフレーム20と、内縁部が圧電振動子10の外縁部に接合され、且つ、外縁部がフレーム20に接合されるリング状の支持部材30を備え、圧電振動子10を支持部材30を介してフレーム20に保持したものである。
そして、第1の圧電素子12の直径R1と第2の圧電素子R2の直径とを異ならせてある。またこれにしたがって、第2の圧電素子13の直径R2を第1の圧電素子R1の直径より小さくし、この第2の圧電素子13の周囲にある金属板11の第2の主面11bにリード線半田付けランド部14を確保し、金属板11の第2の主面11bの前記リード線半田付け部14より外側に前記支持部材30の内縁部の貼り代15を確保したものである。
これにより、第1の圧電素子12と第2の圧電素子13の間でそれぞれの直径を規制し合うことがなくなる。このため、金属板11に第3のリード線18を半田付けする際の作業性を大幅に改善し、不良発生率を抑えてコストダウンを図るという生産性を考慮して、第2の圧電素子13の直径R2を、第1の圧電素子12の直径R1より小さくして従来より小径化し、従来より金属板11へのリード線半付けランド部14、即ちリード線半付けスペースを拡大して確保することができる。これと同時に、圧電素子の直径を大きくして、低域の音圧レベルを上げ音質向上を図るという音響性能を考慮して、第1の圧電素子12の直径R1を、限られたスペース(フレーム20の内側)で最大限まで大きくして従来より大径化することができるようになる。
したがって、金属板11の第1の主面11aに接合される円板状の第1の圧電素子12の直径R1と金属板11の第2の主面11bに接合される円板状の第2の圧電素子13の直径R2とを異ならせることで、圧電型電気音響変換器の音響性能の向上と生産性の向上とを同時に実現することができる。
以上、実施の形態は本発明の好適な一実施の形態を示したが、本発明はそれに限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形実施することができる。例えば本発明の請求項1や2に係る発明は、圧電振動子10の金属板11の外縁部をフレーム20に直接保持する圧電型電気音響変換器にも好適に実施できるものである。
本発明の一実施の形態に係る圧電型電気音響変換器を示し、(A)は平面図、(B)は断面図である。 本発明の実施例に係る圧電型電気音響変換器とそれと対比すべき比較例の周波数−音圧特性を示すグラフである。
符号の説明
1 圧電型電気音響変換器
10 圧電振動子
11 金属板
11a 第1の主面
11b 第2の主面
12 第1の圧電素子
13 第2の圧電素子
14 リード線半付けランド部
15 貼り代
18 第3のリード線
20 フレーム
30 支持部材
R1 第1の圧電素子の直径
R2 第2の圧電素子の直径

Claims (4)

  1. 金属板の第1の主面に円板状の第1の圧電素子が接合され、且つ、前記金属板の第2の主面に円板状の第2の圧電素子が接合されてなる圧電振動子と、この圧電振動子を保持するフレームとを備えた圧電型電気音響変換器において、前記第1の圧電素子の直径と前記第2の圧電素子の直径とを異ならせたことを特徴とする圧電型電気音響変換器。
  2. 前記第2の圧電素子の直径が前記第1の圧電素子の直径より小さく、この第2の圧電素子の周囲にある前記金属板の第2の主面にリード線半田付けランド部を確保した請求項1に記載の圧電型電気音響変換器。
  3. 内縁部が前記圧電振動子の外縁部に接合され、且つ、外縁部が前記フレームに接合されるリング状の支持部材を備えた請求項1又は2に記載の圧電型電気音響変換器。
  4. 前記金属板の第2の主面の前記リード線半田付け部より外側に前記支持部材の内縁部の貼り代を確保した請求項3に記載の圧電型電気音響変換器。
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