JP2001086592A - 圧電型スピーカ - Google Patents

圧電型スピーカ

Info

Publication number
JP2001086592A
JP2001086592A JP25857799A JP25857799A JP2001086592A JP 2001086592 A JP2001086592 A JP 2001086592A JP 25857799 A JP25857799 A JP 25857799A JP 25857799 A JP25857799 A JP 25857799A JP 2001086592 A JP2001086592 A JP 2001086592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
piezoelectric vibrator
vibrating plate
viscoelastic body
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25857799A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kuze
光一 久世
Kazuhide Sato
和栄 佐藤
Hiroyuki Takewa
弘行 武輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP25857799A priority Critical patent/JP2001086592A/ja
Priority to EP99120895A priority patent/EP1001653B1/en
Priority to DE69939096T priority patent/DE69939096D1/de
Priority to US09/431,201 priority patent/US6747395B1/en
Publication of JP2001086592A publication Critical patent/JP2001086592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電型スピーカにおいて、過大振幅による圧
電体の金属振動板からの剥離により破壊されることがあ
る。 【解決手段】 粘弾性体5より、少なくとも比重か弾性
率の大きい材料からなる小片7を圧電体2に接し、か
つ、粘弾性体5に内装することにより、粘弾性体5によ
る圧電振動子3の共振の制動効果を維持したまま、圧電
振動子3の中央付近の過大振幅を抑制し、耐入力の向上
を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は広帯域で平坦な再生
音圧特性を有する圧電型スピーカに関するものである。
【0002】
【従来の技術】平坦な特性を有する圧電スピーカには特
願平10−311770に記載されたものがある。
【0003】図21は特願平10−311770に記載
されている、従来の圧電型スピーカの構造であり、1は
金属振動板、2は金属振動板に固着された圧電体、3は
金属振動板1と圧電体2が一体となるものである圧電振
動子、4はフレーム、5は粘弾性体、6aは電気入力を
印加するためのリード線(以下正側リード線と呼ぶ)、
6bは前記正側リード線に入力する電気入力と逆極性の
電気入力を印加するためのリード線(以下負側リード線
と呼ぶ)である。6a、6bを以下総じて単にリード線
と呼ぶ。
【0004】上記構成において、リード線6a、6bに
電気入力を加えると、圧電振動子3が曲げモードで振動
して発音する。発生する振動は粘弾性体5により制動さ
れるので、振動モードが改善されて、発音される音圧の
周波数特性が平坦になるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような圧
電型スピーカでは、入力電圧を大きくしていくと、圧電
振動子の中央付近での振幅が特に大きくなり、圧電体が
金属振動板より剥離して破壊される。
【0006】また、圧電振動子には電気入力を加えるた
め、電気入力端子としてリード線をハンダ付けなどの手
法で取り付けなければならないが、その取り付け部分の
上に粘弾性体を貼り付ける場合、取り付け部分の厚みや
盛り上がりにより、粘弾性体を圧電振動子に密着させる
ことができず、それ故、粘弾性体による制動がかかりに
くくなり、平坦な周波数特性が得られない。
【0007】また、再生音圧の低域限界周波数は金属振
動板の口径が大きいほど下げることができるが、同時に
高域限界周波数も低下する。したがって、再生帯域を拡
大することが困難である。
【0008】また、金属振動板の両側に圧電体を固着す
る場合、両方の圧電体にリード線を固着し、フレームの
上下からそのリード線を取り出さなければならず、見苦
しく、かつ、引掛けて剥がしたり、絡み合いや切断によ
り、故障する恐れがある。
【0009】また、粘弾性体の前面にカバーがないた
め、打撃などの外部からの衝撃を受けた場合に故障の原
因となる。
【0010】さらに、圧電体の一部は粘弾性体が貼りつ
けられず剥き出しになっているため、外部からの異物混
入、もしくは、外部からの衝撃により圧電体に傷がつい
たり、剥離する恐れがある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電型スピーカ
は上記の課題を解決するために、金属振動板に、その片
面または両面に薄い圧電材が貼り合わされた圧電振動子
と、前記圧電振動子のおおむね外周部を支持または固定
するフレームと、前記圧電振動子の片面あるいは両面の
おおむね中央部に貼り合わされ、前記金属振動板の面積
の11%以上80%以下の底面積を有する粘弾性体と、
前記粘弾性体の中央部に、前記粘弾性体より、比重か、
弾性率の少なくとも一方が高い材料からなる小片を有す
るものである。
【0012】また、圧電振動子と、前記圧電振動子のお
おむね外周部を支持または固定するフレームと、前記圧
電振動子の片面あるいは両面のおおむね中央部に貼り合
わされ、前記金属振動板の面積の11%以上80%以下
の底面積を有する粘弾性体を有し、前記粘弾性体の一部
に切り欠きを有するものである。
【0013】また、金属振動板の両面に薄い圧電材が貼
り合わされた圧電振動子を有し、上記圧電材の片方の電
極に電気抵抗を挿入して電気入力が印加される構造を有
するものである。
【0014】もしくは、金属振動板の片側または両面に
薄い圧電材が貼り合わされた圧電振動子が、少なくとも
2つに分割され、分割された一部に電気抵抗を介する
か、分割した部分に電気抵抗性を有する材料を挿入し
て、電気入力を印加する構造を有するものである。
【0015】また、振動板の一部に貫通孔を設け、リー
ド線を前記貫通孔に通す構造を有するものである。
【0016】また、圧電振動子のおおむね外周部を支持
または固定し、かつ、前記粘弾性体とフレームを結合す
るプレートとを備える構造を有するものである。
【0017】また、カバーを備え、前記カバーが前記粘
弾性体を覆うように前記粘弾性体と前記フレームとに固
着される構造を有するものである。
【0018】また、前記圧電材の底面積と同等もしくは
それ以上、かつ、フレームの内径以下の底面積を有する
粘弾性体を備えるものである。
【0019】また、前記フレームの一部に導電性材料で
ある部位を有し、前記金属振動板が前記導電性部位に接
し、電気入力を印加する構造を有するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1から図17を参照しながら説明する。なお、図18に
示した従来の圧電型ツイータと同じ構成部品には同じ番
号を付して説明は省略する。
【0021】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態における圧電型スピーカの構造断面図を示すも
のである。
【0022】7は粘弾性体5に内装され、粘弾性体よ
り、比重もしくは弾性率の少なくとも一方が大きい材料
で成る、圧電振動体に固着された小片(以下単に「小
片」と呼ぶ)である。
【0023】上記構成においてその動作を説明する。リ
ード線6a、6bに電気入力が加えられると、金属振動
板1と圧電体2により、圧電振動子3は曲げモードで振
動する。金属振動板1と圧電体2は内部損失が非常に小
さく、振動の共振の共振先鋭度Qが大きいので、粘弾性
体5を貼りつけて上記Qを制動する。さらに、粘弾性体
5を貼った状態でも圧電振動子3の中央付近の振幅が大
きく、過大振幅時に圧電体2が金属振動板1から剥離す
る原因となるため、粘弾性体より比重か、もしくは、弾
性率の高い小片7により振幅を抑制する。
【0024】以上の動作により、再生音圧周波数特性は
粘弾性体4の制動効果により、平坦性を維持したまま、
小片7により圧電振動子3の中央部の過大振幅を抑制で
きるので、特性を劣化させることなく耐入力が向上す
る。
【0025】(実施の形態2)図2は本発明の第2の実
施の形態における圧電型スピーカの構造断面図を示すも
のである。
【0026】8aは粘弾性体5に設けられた切り欠きで
ある。9は正側リード線と圧電体2の接合部である。切
り欠き8aは上記接合部9を、粘弾性体5が塞がないよ
うに設置されている。
【0027】上記構成においてその動作を説明する。リ
ード線6a、6bに電気入力が加えられると、金属振動
板1に固着された圧電体2により圧電振動子3が曲げモ
ードで振動する。金属振動板1と圧電体2は内部損失が
非常に小さく、振動の共振の共振先鋭度Qが大きいの
で、粘弾性体5を貼りつけてQを制動する。正側リード
線6aと圧電体2の接合には、ハンダ付け、接着などの
工法が用いられるので、正側リード線6aと圧電体2の
接合部9には盛り上がりが形成される。粘弾性体5は切
り欠き8aにより、前記接合部9を避けて圧電振動子3
に密着させることができる。したがって、粘弾性体5に
よる圧電振動子3の制動効果をロスすることなく発揮さ
せて、再生音圧特性を平坦かつ、ばらつきなく、安定に
供給することができる。
【0028】また、図3は接合部9、及び、切り欠き8
bの周辺を拡大した構造断面図であり、図4は粘弾性体
の圧電体との貼付け部分である底面の斜視図である。図
3、図4のように、切り欠き8bを接合部9の上を覆う
ような形状にしても同等の効果が得られ、さらに、外観
が向上する。
【0029】なお、図1、図2、図3は金属振動板1に
対し、両側に圧電振動子を固着するバイモルフ振動板と
なっているが、圧電振動子を片側だけに配置するモノモ
ルフ振動板としても同等の効果が得られる。
【0030】(実施の形態3)図5は本発明の第3の実
施の形態における圧電型スピーカの構造断面図を示すも
のである。
【0031】10は圧電振動子3のおおむね中央部に取
り付けた支持片である。支持片10は少なくとも一部が
導電性材料で構成されており、正側電極を兼ねるもので
ある。
【0032】上記構成においてその動作を説明する。負
側リード線6bと支持片10に電気入力を加える。支持
片10は一部が導電性であるので、入力された電気信号
は圧電体2に伝達される。電気信号により、圧電振動子
3は曲げモードで振動する。粘弾性体5により、振動の
共振先鋭度Qを抑制し、再生音圧の周波数特性が平坦と
なる。
【0033】以上の動作による効果について説明する。
支持片10は圧電振動子3の中央部を支持しているの
で、大入力時に圧電振動子3の中央部の過大振幅を抑制
し、耐入力を向上させることができる。以上の効果は実
施の形態2と同等である。さらに、支持片10は導電性
を有し、圧電振動子3に対する正側電極を兼ねているの
で、正側リード線が不要となり、リード線の切断、絡み
合いによる故障を回避できるとともに、製造性と外観が
向上する。
【0034】(実施の形態4)図6は本発明の第4の実
施の形態における構造断面図を示すものである。
【0035】2aは上側の圧電体、2bは下側の圧電
体、11aは上側の圧電体2aと、正側リード線6aと
の間に挿入された電気抵抗である。
【0036】上記構成において、その動作を説明する。
リード線6a、6bからみた本圧電型スピーカの電気イ
ンピーダンスは、上側の圧電体2aに電気抵抗11aが
挿入されているため、図18のように高域で高くなるよ
うに変化する。したがって、リード線6a、6bから電
気入力を加えると、圧電振動子に流れる電流は、電気イ
ンピーダンス特性に従って変化し、抵抗がない場合と比
べて、高域で低下する。このことによりローパスフィル
タが電気抵抗のみで簡素に形成でき、音圧特性を図19
のように変化させることができる。
【0037】(実施の形態5)図7は本発明の第5の実
施の形態における構成図を示すものである。
【0038】2c、2dはそれぞれ分割された圧電体の
一部、11bは分割された圧電体2cと正側リード線6
aとの間に挿入された電気抵抗である。
【0039】上記構成において、その動作を説明する。
リード線6a、6bに電気入力を加えると、分割された
圧電体2c側には電気抵抗11bが挿入されているの
で、ローパスフィルタが構成される。以上は実施の形態
4と同等の効果である。もう一方の分割された圧電体2
d側は通常の圧電型スピーカとして動作する。分割され
た圧電体はそれぞれの面積と厚さを変化させることによ
り、低域限界周波数を異なるようにできるため、圧電体
2c、2dによる音圧特性は図20のそれぞれA、Bに
示すような特性となる。したがって、本実施の形態の圧
電型スピーカは図20のA、B両特性の和の特性が得ら
れるので、再生帯域を拡大することができる。
【0040】なお、図8のように、圧電振動子2を左右
に分割し、電気抵抗を使用しなくとも、分割された圧電
体2c、2dの間に電気抵抗となる導電性材料11cを
挿入しても同等の効果が得られる。
【0041】また、図9のように、圧電体2を同心円上
に分割し、分割された圧電体2c、2d間に導電性材料
11dを挿入してもよい。
【0042】(実施の形態6)図10は本発明の第6の
実施の形態における構成図を示すものである。
【0043】12はフレーム4と粘弾性体5とを連結す
るプレートである。
【0044】上記構成においてその動作を説明する。リ
ード線6a、6bに電気入力が加えられると、圧電振動
子3が曲げモードで振動する。金属振動板1と圧電体2
は内部損失が非常に小さく、振動の共振の共振先鋭度Q
が大きいので、粘弾性体5を貼りつけてQを制動する。
さらに、粘弾性体5とフレーム4はプレート12で連結
されているために、粘弾性体5が接着される圧電振動子
3の中央部分の過大振幅が抑えられる。
【0045】以上の動作により、再生音圧周波数特性は
粘弾性体5の制動効果により平坦性を維持したまま、粘
弾性体5とフレーム4を連結するプレート12により圧
電振動子3の中央部の過大振幅を抑制できるので、耐入
力が向上する。この効果は実施の形態2と同等の効果で
ある。さらに、プレート12とフレーム4と金属振動板
1と粘弾性体5とで密閉空間を形成させると、この圧電
型スピーカをスピーカシステムとして用いて、キャビネ
ットに取り付ける場合、キャビネットの内部音圧の影響
を受け、金属振動板が振動させられて歪みが発生するこ
とを防止し、低歪なスピーカシステムとすることができ
る。また、上記密閉空間の容積により、振動板3に対す
る空気バネを形成でき、スピーカの低域再生限界である
最低共振周波数は振動板の質量と振動板に対するバネと
で決まるので、最低共振周波数を前記密閉空間の容積に
より調整可能となる。
【0046】また、図11のように、プレート12に空
気を通す貫通穴13を設けることもでき、この場合、前
記貫通穴13は圧電振動子3に対し音響抵抗として動作
するので、粘弾性体5だけでは所望の制動効果が得られ
ない場合、制動効果を増強させ、音圧特性の平坦性を改
善できる。また、プレート12は圧電振動子3に対する
外部からの衝撃、もしくは外部からの異物混入に対する
保護も兼ねることができる。
【0047】なお、図12のように、圧電振動子3に接
し、粘弾性体5を貫通させて、プレート12に固着する
電極14を設け、電気入力端子としてもよい。この場合
は、リード線を減らすことができるので、リード線の切
断、絡み合いによる故障を回避できる。さらに、製造性
と外観が向上する。
【0048】また、図13のように、粘弾性体5の表面
に導電性材料をコーティングする、あるいは、粘弾性体
5を導電性の材料で形成しても同等の効果が得られる。
【0049】なお、図8、図9、図10は金属振動板1
の両側に圧電体2を固着するバイモルフ振動板となって
いるが、片側にのみ圧電体を固着するモノモルフ振動板
としてもよく、この場合、正側リード線6aをなくすこ
とができ、著しく製造性と外観が向上する。
【0050】(実施の形態7)図14は本発明の第7の
実施の形態における構成図を示すものである。
【0051】15は金属振動板1に設けた貫通孔であ
る。
【0052】上記構成においてその動作を説明する。正
側リード線6aの一つが貫通孔15を通して、圧電振動
子に固着される。このことにより、リード線が圧電スピ
ーカの裏側に集められるので、外観が向上するととも
に、配線の煩わしさを低減でき、製造性が向上する。
【0053】(実施の形態8)図15は本発明の第8の
実施の形態における構成図を示すものである。
【0054】16は粘弾性体5を貫通し、圧電振動子3
に固着される導電性の電気端子、17は電気端子16と
フレーム4とを連結したカバーである。
【0055】上記構成においてその動作を説明する。電
気端子16を形成することにより、正側リード線の少な
くとも一つをなくすことができるので、リード線の絡み
合いや、切断による故障を避けることができる。カバー
17は圧電振動子3及び粘弾性体5に対する保護カバー
となって、外部からの衝撃による損傷を防ぐことができ
る。さらに、カバー17は振動板3の振動により発生す
る音波に対し、音響的なイコライザとして動作するの
で、高い周波数での指向特性を広くしたり、特性をより
平坦にする効果がある。
【0056】なお、図15ではカバー17は圧電振動子
3に対し片側にしかついていないが、両側につけること
もでき、この場合は正側リード端子6aが一切不要とな
る。
【0057】また、カバー17は少なくとも一部を導電
性とし、負側電気入力を加える金属振動板に対し絶縁す
れば、電気入力端子をカバー17とフレーム4の接合部
付近に集中させることができ、使用しやすく、外観が向
上する。さらに、リード線の絡み合いや切断による故障
が皆無となる。
【0058】なお、図15でのカバー17は羽根の数が
3枚になっているが、増やすことも減らすことも可能で
ある。必要な音響イコライザの形状とともに任意に設計
可能である。
【0059】(実施の形態9)図16は本発明の第9の
実施の形態における構成図を示すものであり、この構成
と動作について説明する。粘弾性体5は圧電体2と同等
もしくはそれ以上、かつ、フレーム4の内径以下の底面
積を有し、圧電振動子上面に固着される。したがって、
粘弾性体5は圧電体2の保護となり、外部からの衝撃や
外部からの異物混入による圧電体の剥離や傷を防止する
ことができる。
【0060】(実施の形態10)図17は本発明の第1
0の実施の形態における構成図を示すものであり、この
構成と動作について説明する。18はフレーム4の一部
に取り付け、金属振動板1に接する導電性材料で成る負
側電気端子である。負側電気端子18により、負側リー
ド線を省略することができるので、リード線の絡み合い
や切断による故障を避けることができる。また、金属振
動板1をフレームに固定するだけで、電気入力端子が構
成されるので、製造時の工程を低減でき、組み立てが容
易である。さらに、外観が向上する。
【0061】なお、図15は正側リード線6aが付いた
ものを示しているが、図5、図12、図13、図15の
ように正側リード線の少なくとも1つを必要としないも
のに対しても、負側電気端子18を組み合わせてもよ
く、上記と同等の効果が得られる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明の圧電型スピーカ
は、金属振動板と、圧電振動子と、フレームと、少なく
とも一つの粘弾性体を備え、粘弾性体の内部に金属片を
内装し、圧電振動子に接するように固着され、圧電振動
子の中央付近の過大振幅を抑制し、耐入力を向上させる
ものである。
【0063】また、粘弾性体に一部切り欠きを設け、そ
こに圧電振動子と正側リード線接合部を設置することに
より、粘弾性体を圧電振動子に密着させて、粘弾性体の
制動効果がロスすることなく発揮されて、音圧特性を安
定して供給するものである。
【0064】また、圧電振動子のおおむね中央部を支持
する構造を有し、中央部を支持する材料の少なくとも一
部が導電性であって、導電性部位の一部に電気入力を印
加する構造を有することにより、振動板の中央付近の過
大振幅を抑制して耐入力を向上させるとともに、リード
線をなくして、故障原因を低減し、製造性を向上させる
ものである。
【0065】また、圧電振動子の片側に、電気抵抗を挿
入して、ローパスフィルタを構成して、再生帯域をコン
トロールできるものである。
【0066】また、圧電振動子を円周あるいは縦方向に
分割し、その一つに電気抵抗を挿入するか、分割した圧
電振動子の間に非導電性を有する材料を挿入することに
より、分割された一方の圧電振動子にはローパスフィル
タが構成されて、複合型スピーカの動作となり、再生音
圧帯域を拡大できるものである。
【0067】また、フレームと粘弾性体を結合するプレ
ートを有し、圧電振動子の中心付近の過大振幅を防止す
るとともに、圧電振動子とフレームとプレート間で音響
素子を構成し、音圧特性が調整可能となるものである。
【0068】また、金属振動板に貫通孔を設け、そこに
正側リード線を通すことにより、見栄えを向上させ、リ
ード線切断などの故障原因を低減させるものである。
【0069】また、本スピーカの前面、後面の少なくと
も一方にカバー及び、電気入力端子を備えることによ
り、音圧特性を向上させ、スピーカへの外部からの衝撃
に対する保護となり、リード線を省略して外観を向上さ
せ、故障原因を低減させるものである。
【0070】また、粘弾性体を圧電振動子の面積と同等
もしくはそれ以上、かつ、フレームの内径以下となるこ
とにより、圧電振動子の保護を兼ね備えるものである。
【0071】また、フレームの一部に導電性部位を内装
し、金属振動板に接することにより、負側リード線を省
略し、外観と製造の容易性が向上し、故障原因を低減さ
せるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における構造断面図
【図2】本発明の実施の形態2における構造断面図
【図3】本発明の実施の形態2の応用例における接合
部、及び、切り欠きの周辺を拡大した構造断面図
【図4】本発明の実施の形態2の応用例における粘弾性
体の底面からの斜視図
【図5】本発明の実施の形態3における構造断面図
【図6】本発明の実施の形態4における構造断面図
【図7】本発明の実施の形態4の応用例を示す上面図
【図8】本発明の実施の形態4の応用例を示す上面図
【図9】本発明の実施の形態4の応用例を示す上面図
【図10】本発明の実施の形態5における構造断面図
【図11】本発明の実施の形態5の応用例を示す構造断
面図
【図12】本発明の実施の形態5の応用例を示す構造断
面図
【図13】本発明の実施の形態5の応用例を示す構造断
面図
【図14】本発明の実施の形態6における構造断面図
【図15】本発明の実施の形態7における構造断面図
【図16】本発明の実施の形態8における構造断面図
【図17】本発明の実施の形態9における構造断面図
【図18】本発明の実施の形態4における電気抵抗有無
のインピーダンス特性図
【図19】本発明の実施の形態4における電気抵抗有無
の音圧特性図
【図20】本発明の実施の形態5における分割された圧
電体のそれぞれの音圧特性図
【図21】従来の圧電型スピーカの構造断面図
【符号の説明】
1 金属振動板 2 圧電体 2a 上側の圧電体 2b 下側の圧電体 2c 分割された圧電体 2d 分割された圧電体 3 圧電振動子 4 フレーム 5 粘弾性体 6a 正側リード線 6b 負側リード線 7 粘弾性体より少なくとも比重、もしくは、弾性率の
高い小片 8a 粘弾性体に設けた切り欠き 8b 粘弾性体に設けた切り欠き 9 正側リード線と圧電体の接合部 10 圧電振動子の中心付近を支持し、正側電極を兼ね
る支持片 11a 電気抵抗 11b 電気抵抗 11c 電気抵抗となる導電性材料 11d 電気抵抗となる導電性材料 12 フレームと粘弾性体を連結するプレート 13 プレートに設けた貫通穴 14 粘弾性体に貫通穴を設け、そこに内装し、圧電振
動子に接した電極 15 金属振動板に設けた貫通穴 16 粘弾性体に貫通穴を設け、そこに内装し、圧電振
動子に接し、カバーにとりつけた電極 17 カバー 18 フレームに内装され、金属振動板に接する電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武輪 弘行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D004 AA07 CC01 CC06 CD07 CD09 DD01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属または高分子樹脂からなる剛性のある
    薄板(以下「金属振動板」と呼ぶ)に、その片面または
    両面に圧電材が貼り合わされた圧電振動子と、前記圧電
    振動子のおおむね外周部を支持または固定するフレーム
    と、前記圧電振動子の片面あるいは両面のおおむね中央
    部に貼り合わされ、前記金属振動板の面積の11%以上
    80%以下の底面積を有する粘弾性体と、前記粘弾性体
    の中央部に、前記粘弾性体より、比重または弾性率の少
    なくとも一方が高い材料からなる小片を有する圧電型ス
    ピーカ。
  2. 【請求項2】金属振動板に、その片面または両面に圧電
    材が貼り合わされた圧電振動子と、前記圧電振動子のお
    おむね外周部を支持または固定するフレームと、前記圧
    電振動子の片面あるいは両面のおおむね中央部に貼り合
    わされ、前記金属振動板の面積の11%以上80%以下
    の底面積を有する粘弾性体を有し、前記粘弾性体の少な
    くとも一部に切り欠きを有する圧電型スピーカ。
  3. 【請求項3】金属振動板の片面に圧電材が貼り合わされ
    た圧電振動子と、前記圧電振動子のおおむね外周部を支
    持または固定するフレームと、前記圧電振動子のおおむ
    ね中央部を支持する構造を有し、中央部を支持する材料
    の少なくとも一部が導電性であって、前記導電性部位が
    前記圧電振動子に接し、かつ、導電性部位の一部に電気
    入力を印加する構造を有する圧電型スピーカ。
  4. 【請求項4】金属振動板の両面に圧電材が貼り合わされ
    た圧電振動子を有し、上記圧電材の片方の電極に電気抵
    抗を挿入して電気入力が印加される構造を有する圧電型
    スピーカ。
  5. 【請求項5】金属振動板の片側または両面に圧電材が貼
    り合わされた圧電振動子が、少なくとも2つに分割さ
    れ、分割された一方の電極に電気抵抗を挿入して電気入
    力が印加される構造を有する圧電型スピーカ。
  6. 【請求項6】金属振動板の片側または両面に圧電材が貼
    り合わされた圧電振動子が、少なくとも2つに分割さ
    れ、分割した部分に電気抵抗性を有する材料を挿入する
    構造を有する圧電型スピーカ。
  7. 【請求項7】金属振動板と、前記金属振動板の片面また
    は両面に圧電材が貼り合わされた圧電振動子と、前記圧
    電振動子の片面あるいは両面のおおむね中央部に貼り合
    わされ、前記金属振動板の面積の11%以上80%以下
    の底面積を有する粘弾性体と、前記圧電振動子のおおむ
    ね外周部を支持または固定するフレームと、少なくとも
    前記粘弾性体の一つと前記フレームを連結するプレート
    とを備え、前記プレート、前記フレーム、前記金属振動
    板、前記粘弾性体の間で、密閉空間を構成する圧電型ス
    ピーカ。
  8. 【請求項8】前記プレートに貫通穴を備えた請求項7記
    載の圧電型スピーカ。
  9. 【請求項9】粘弾性体の少なくとも一部が導電性であ
    り、前記導電性部位が前記圧電振動子に接し、かつ、導
    電性部位に電気入力を印加する構造を有する、請求項7
    記載の圧電型スピーカ。
  10. 【請求項10】金属振動板と、前記金属振動板の片面ま
    たは両面に圧電材が貼り合わされた圧電振動子と、前記
    圧電振動子のおおむね外周部を支持または固定するフレ
    ームと、前記圧電振動子の片面あるいは両面のおおむね
    中央部に貼り合わされ、前記金属振動板の面積の11%
    以上80%以下の底面積を有する粘弾性体を有し、前記
    金属振動板の一部に少なくとも一つの孔を設け、前記圧
    電振動子に取り付けた、電気入力を印加するためのリー
    ド線を、前記孔を通す構造を有する圧電型スピーカ。
  11. 【請求項11】金属振動板と、前記金属振動板の片面ま
    たは両面に圧電材が貼り合わされた圧電振動子と、前記
    圧電振動子の片面あるいは両面のおおむね中央部に貼り
    合わされ、前記金属振動板の面積の11%以上80%以
    下の底面積を有する粘弾性体と、前記圧電振動子のおお
    むね外周部を支持または固定するフレームと、少なくと
    も一つの棒を有するカバーとを備え、前記カバーが少な
    くとも一方の前記粘弾性体を覆うように前記粘弾性体と
    前記フレームとに固着される構造を有する圧電型スピー
    カ。
  12. 【請求項12】前記粘弾性体の一部が導電性であり、前
    記導電性部位が前記圧電振動子に接し、かつ、一部をカ
    バーに固着して電気入力を印加する構造を有する請求項
    11記載の圧電型スピーカ。
  13. 【請求項13】金属振動板と、前記金属振動板の片面ま
    たは両面に圧電材が貼り合わされた圧電振動子と、前記
    圧電振動子のおおむね外周部を支持または固定するフレ
    ームとを備え、前記圧電振動子の片面あるいは両面のお
    おむね中央部に貼り合わされ、前記圧電材の底面積と同
    じ、もしくはそれ以上、かつ、前記フレームの内径より
    小さい底面積を有する粘弾性体を備える圧電型スピー
    カ。
  14. 【請求項14】金属振動板と、前記金属振動板の片面ま
    たは両面に圧電材が貼り合わされた圧電振動子と、前記
    圧電振動子の片面あるいは両面のおおむね中央部に貼り
    合わされ、前記金属振動板の底面積の11%以上80%
    以下の底面積を有する粘弾性体と、前記圧電振動子のお
    おむね外周部を支持または固定するフレームとを備え、
    フレームの一部に導電性材料を有し、前記金属振動板が
    前記導電性部位に接し、前記導電性部位に電気入力を印
    加する構造を有する圧電型スピーカ。
JP25857799A 1998-11-02 1999-09-13 圧電型スピーカ Pending JP2001086592A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25857799A JP2001086592A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 圧電型スピーカ
EP99120895A EP1001653B1 (en) 1998-11-02 1999-10-28 Piezoelectric loudspeaker
DE69939096T DE69939096D1 (de) 1998-11-02 1999-10-28 Piezoelektrischer Lautsprecher
US09/431,201 US6747395B1 (en) 1998-11-02 1999-11-01 Piezoelectric loudspeaker

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25857799A JP2001086592A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 圧電型スピーカ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001086592A true JP2001086592A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17322190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25857799A Pending JP2001086592A (ja) 1998-11-02 1999-09-13 圧電型スピーカ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001086592A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009078184A1 (ja) * 2007-12-19 2009-06-25 Panasonic Corporation 圧電型音響変換器
JP2012029088A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Nec Corp 発振装置
JP2014068157A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Kyocera Corp 音響発生器、音響発生装置および電子機器
JP2016015354A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 富士フイルム株式会社 電気音響変換フィルムおよび電気音響変換フィルムの導通方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009078184A1 (ja) * 2007-12-19 2009-06-25 Panasonic Corporation 圧電型音響変換器
JP5279726B2 (ja) * 2007-12-19 2013-09-04 パナソニック株式会社 圧電型音響変換器
US8644527B2 (en) 2007-12-19 2014-02-04 Panasonic Corporation Piezoelectric acoustic transducer
JP2012029088A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Nec Corp 発振装置
JP2014068157A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Kyocera Corp 音響発生器、音響発生装置および電子機器
JP2016015354A (ja) * 2014-06-30 2016-01-28 富士フイルム株式会社 電気音響変換フィルムおよび電気音響変換フィルムの導通方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4237702B2 (ja) デュアル・サスペンションを有するダイナミック・マイクロスピーカ
JP5279726B2 (ja) 圧電型音響変換器
JP6195869B2 (ja) 圧電スピーカ
JP4185946B2 (ja) 圧電型電気音響変換器
US6747395B1 (en) Piezoelectric loudspeaker
CN107409259B (zh) 电子音响变换装置
JP2004147077A (ja) 複合型スピーカ
JP7103765B2 (ja) 電気音響変換装置及び電気音響変換装置の製造方法
JP2000201399A (ja) 圧電スピ―カ
JP2001086592A (ja) 圧電型スピーカ
CN208940210U (zh) 按键发声装置以及电子设备
US7099488B2 (en) Planar speaker wiring layout
WO2005006809A1 (ja) 圧電型振動発生器及びこれを用いた振動送音器
JP2001119793A (ja) 圧電スピーカ
WO2016129202A1 (ja) 圧電スピーカ
JP3605959B2 (ja) 楕円形スピーカ用振動板およびこれを用いた楕円形スピーカ
JP2001224090A (ja) パッシブラジエータ型スピーカ装置
JPH1042392A (ja) スピーカ
JPS5912700A (ja) 複合型スピ−カ
WO2020158173A1 (ja) 電気音響変換装置
JP3059197U (ja) 超薄型スピーカ
JP2001016685A (ja) スピーカ
JPH1066193A (ja) スピーカおよびそれを用いたスピーカ装置
JP3057597U (ja) 圧電セラミックスピーカ
JPH0413920Y2 (ja)