JP5251685B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルの圧力により吸気バルブの開閉タイミングを可変とするバルブタイミング可変機構を備える内燃機関の制御装置に関する。
従来、この種の内燃機関の制御装置としては、例えば特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載のものも含め、従来一般の制御装置の内燃機関は、オイルポンプから供給されるオイルの圧力により吸気バルブの開閉タイミングを可変とするバルブタイミング可変機構を備えている。そして例えば、内燃機関の中負荷時において、吸気バルブの開閉タイミングを進角させて吸気バルブと排気バルブとが共に開弁している期間(以下、「バルブオーバラップ期間」)を大きくすることによりポンピングロスを低減して内燃機関の燃料消費量を低減するようにしている。
特開平9―256879号公報
ところで、一般にオイルの温度が高くなるほどオイルの粘度は低くなることから、オイルの温度が高くなることにともなってバルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力が低くなると、吸気バルブの開閉タイミングを進角させるに際して、これを安定して行うことができなくなる。その結果、内燃機関の燃料消費量を的確に低減することができないといった問題が生じる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、内燃機関の燃料消費量を的確に低減することのできる内燃機関の制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、機関出力軸により回転駆動されるハウジングと、同ハウジングに収容されるとともに圧力室に供給されるオイルの圧力により同ハウジングとの相対回転位相が変更される可動部とを有し、前記ハウジングに対する前記可動部の相対回転位相を変更することにより吸気バルブの開閉タイミングを可変とするバルブタイミング可変機構を備える内燃機関の制御装置において、内燃機関は前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力段を可変とする圧力段可変機構を備え、前記吸気バルブの開閉タイミングを進角させるに際して、前記ハウジングに対する前記可動部の相対回転変動度合が所定度合以下となるように前記圧力段可変機構を制御する制御部を備えることをその要旨としている。
同構成によれば、吸気バルブの開閉タイミングを進角させるに際して、例えばオイルの温度が高いことに起因してバルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力が低いときには、圧力段可変機構の制御を通じてオイルの圧力段を高圧側に切り替えることによりオイルの圧力を上昇させることができる。これにより、ハウジングに対して可動部が過度に相対回転変動することを抑制することができる。従って、内燃機関の燃料消費量を的確に低減することができるようになる。
また、ハウジングに対する可動部の過度の相対回転変動が抑制されることから、可動部とハウジングとの衝突を抑制することができ、可動部やハウジングの摩耗等が生じることを抑制することができるようにもなる。
(2)請求項1に記載の内燃機関の制御装置は、請求項3に記載の発明によるように、前記圧力段可変機構は、機関駆動式のオイルポンプから吐出されるオイルの圧力を調節することにより前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力段を可変とするといった態様をもって具体化することができる。
(3)請求項2に記載の内燃機関の制御装置は、請求項3に記載の発明によるように、前記制御部は、機関回転速度が所定の切り替え回転速度を上回ることをもってオイルの圧力段をそのときの圧力段よりも高圧側の所定の圧力段とするといった態様をもって具体化することができる。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力を推定する圧力推定手段を備え、前記制御部は、前記圧力推定手段により推定されるオイルの圧力が低いときには高いときに比べて前記所定の切り替え回転速度を小さな値として設定することをその要旨としている。
上記構成によるように、推定されるオイルの圧力が低いときには高いときに比べて所定の切り替え回転速度を小さな値として設定するようにすれば、機関回転速度が所定の切り替え回転速度を上回ることをもってオイルの圧力段をそのときの圧力段よりも高圧側の所定の圧力段とする圧力段可変機構を備える内燃機関にあって、吸気バルブの開閉タイミングを進角させる際に、これを安定して行う上で、切り替え回転速度をそのときどきのオイルの圧力に応じて的確に設定することができるようになる。
(5)請求項4に記載の内燃機関の制御装置は、請求項5に記載の発明によるように、前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの温度を検出する温度検出手段を備え、前記圧力推定手段は、前記温度検出手段により検出されるオイルの温度に基づいて当該オイルの圧力を推定するといった態様をもって具体化することができる。
(6)請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記ハウジングに対する前記可動部の相対回転変動度合を検出する相対回転変動度合検出手段を備え、前記制御部は、前記相対回転変動度合検出手段により検出される前記相対回転変動度合に基づいて前記圧力段可変機構を制御することをその要旨としている。
同構成によれば、ハウジングに対する可動部の相対回転変動度合を検出し、例えば同相対回転変動度合が大きいときには、オイルの圧力を上昇させる必要があるとして、圧力段可変機構によりオイルの圧力段が高圧側に変更されるようになる。これにより、ハウジングに対する可動部の過度の相対回転変動を抑制することができる。従って、内燃機関の燃料消費量を的確に低減することができるようになる。
(7)請求項7に記載の発明は、機関駆動式のオイルポンプと、同オイルポンプから供給されるオイルの圧力により吸気バルブの開閉タイミングを可変とするバルブタイミング可変機構とを備える内燃機関の制御装置において、内燃機関は前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力段を可変とする圧力段可変機構を備え、前記圧力段可変機構によりオイルの圧力段をそのときの圧力段に維持するとともに前記吸気バルブの目標開閉タイミングをそのときの開閉タイミングよりも進角側とする進角制御を実行する進角制御部と、前記圧力段可変機構によりオイルの圧力段をそのときの圧力段よりも低圧側に変
更するとともに前記吸気バルブの開閉タイミングを前記進角制御における開閉タイミングよりも遅角側とする低圧段制御を実行する低圧段制御部と、前記進角制御及び前記低圧段制御の一方を実行した場合に想定される内燃機関の燃料消費量をそれぞれ算出する燃料消費量算出部と、を備え、前記進角制御及び前記低圧段制御のうち前記燃料消費量算出部により算出される内燃機関の燃料消費量が少ない方の制御を実行することをその要旨としている。
同構成によれば、例えば進角制御を実行するよりも低圧段制御を実行する方が、内燃機関の燃料消費量が少なくなる場合には、進角制御に代えて低圧段制御が実行される。従って、内燃機関の燃料消費量を的確に低減することができるようになる。
(8)請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の内燃機関の制御装置において、前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力を推定する圧力推定手段と、前記圧力推定手段により推定されるオイルの圧力に基づいて同オイルの圧力のもとでの前記吸気バルブの開閉タイミングの進角限界タイミングを算出する進角限界タイミング算出部と、を備え、前記進角制御部は前記進角限界タイミング算出部により算出される進角限界タイミングを前記吸気バルブの開閉タイミングとすることをその要旨としている。
同構成によれば、進角制御における吸気バルブの目標開閉タイミングが、そのときのオイルの圧力のもとで吸気バルブの開閉タイミングの進角限界タイミングとされる。これにより、内燃機関の燃料消費量を一層的確に低減することができるようになる。
(9)請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置は、請求項9に記載の発明によるように、前記圧力段可変機構は、機関駆動式のオイルポンプから吐出されるオイルの圧力が所定のリリーフ圧力以上となると同オイルの一部をリリーフするリリーフ弁と、同リリーフ弁におけるリリーフ圧を変更するリリーフ圧変更部とを備えてなるといった態様をもって具体化することができる。
本発明に係る内燃機関の制御装置の第1実施形態について、バルブタイミング可変機構を中心としたオイル供給システムの概略構成を示すブロック図。 同実施形態におけるクランク角と吸気バルブのバルブリフト量及び排気バルブのバルブリフト量との関係を示すグラフ。 同実施形態における機関回転速度と圧力段可変機構により調圧された後のオイルの圧力との関係の一例を示したグラフ。 同実施形態におけるバルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力と、ハウジングに対する可動部の相対回転変動度合との関係を示したグラフ。 同実施形態における切り替え回転速度設定制御の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるオイルの温度と切り替え回転速度との関係を規定したマップ。 同実施形態における切替え回転速度設定処理を実行した際の作用を説明するグラフであって、機関回転速度と、圧力段可変機構により調圧された後のオイルの圧力との関係を示したグラフ。 本発明に係る内燃機関の制御装置の第2実施形態について、内燃機関制御の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるオイルの圧力と、同圧力のもとでの吸気バルブの進角限界タイミングとの関係を規定したマップ。 同実施形態における吸気バルブの進角限界タイミングと燃料消費量との関係を規定したマップである。
<第1実施形態>
以下、図1〜図7を参照して、本発明に係る内燃機関の制御装置の第1実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る内燃機関1におけるバルブタイミング可変機構5を中心としたオイル供給システムの概略構成を示す。
同図に示すように、内燃機関1には、オイルパン2の内部に貯留されているオイルを内燃機関1の各部位に対して供給するための主供給通路3が設けられている。主供給通路3には、内燃機関1により駆動されてオイルを吸引・吐出するオイルポンプ4が設けられている。内燃機関1の運転に伴ってオイルポンプ4が駆動されると、オイルパン2内のオイルが主供給通路3を通じてオイルポンプ4により吸引される。そしてオイルは、主供給通路3の下流側に吐出されて、吸気バルブの開閉タイミングを可変とするバルブタイミング可変機構5、その他のオイルの圧力により駆動される各種装置、及び内燃機関1の被潤滑部等に供給される。
バルブタイミング可変機構5は、内燃機関1の出力軸であるクランクシャフトからの動力が伝達されるハウジング51を備えている。ハウジング51の内周面には、断面略扇状をなす2つの凹部52が等角度間隔にて形成されている。また、ハウジング51の内部には、吸気バルブを開閉駆動する吸気カムシャフトに連結された可動部53が回転自在に収容されている。可動部53の外周面には、上記凹部52に収容される態様にて2つの凸部54が等角度間隔にて形成されている。また、各凹部52の内部を各凸部54によりそれぞれ区画することにより、各凸部54の回転方向前後には2つの圧力室55,56が形成される。ここで、ハウジング51及び可動部53は図中に矢印Aにて示す回転方向にそれぞれ回転するように構成されており、可動部53の凸部54の回転方向後側端面と凹部52の回転方向前側端面との間に形成される圧力室が進角側圧力室55とされ、可動部53の凸部54の回転方向前側端面と凹部52の回転方向後側端面との間に形成される圧力室が遅角側圧力室56とされる。
進角側圧力室55には、同圧力室55にオイルを供給する或いは同圧力室55からオイルを排出するための進角側オイル通路31が接続されている。また、遅角側圧力室56には、同圧力室56にオイルを供給或いは同圧力室55からオイルを排出するための遅角側オイル通路32が接続されている。進角側オイル通路31及び遅角側オイル通路32は、それぞれオイルコントロールバルブ(以下、OCV)33を介して主供給通路3及び排出通路9に接続可能となっている。OCV33は電磁式の4ポート方向弁であり、電子制御装置8により制御される。そして、OCV33の開閉態様を切り替えることにより各オイル通路31,32を通じてのオイルの供給態様或いは排出態様を切り替えることにより、各圧力室55,56におけるオイルの圧力を調節する。こうした構成において、各圧力室55,56におけるオイルの圧力を変更することによりハウジング51と可動部53との相対回転位相が変更されると、クランクシャフトと吸気カムシャフトとの相対回転位相が変更されて吸気バルブの開閉タイミングが変更される。
具体的には、進角側圧力室55にオイルを供給する一方、遅角側圧力室56からオイルを排出することにより、ハウジング51に対して可動部53を回転方向Aに向けて相対的に回転させると、吸気バルブの開閉タイミングが進角する。これとは反対に、遅角側圧力室56にオイルを供給する一方、進角側圧力室55からオイルを排出することにより、ハウジング51に対して可動部53を回転方向Aとは反対方向に向けて相対的に回転させると、吸気バルブの開閉タイミングが遅角する。
また、主供給通路3には、オイルポンプ4の下流側と上流側とを接続するリリーフ通路6が設けられている。リリーフ通路6には、内燃機関1の各部位に対して供給するオイルの圧力段を高圧段と低圧段とで2段に切り替える圧力段可変機構7が設けられている。圧力段可変機構7は、オイルポンプ4から吐出されるオイルの圧力が所定のリリーフ圧力以上となると同オイルの一部をリリーフするリリーフ弁71と、リリーフ弁71におけるリリーフ圧を変更するリリーフ圧変更部72とを備えている。圧力段可変機構7(リリーフ圧変更部72)は電子制御装置8により制御される。
電子制御装置8には、機関回転速度NEを検出する機関回転速度センサ81の出力信号、内燃機関1の冷却水の温度(以下、「冷却水温」)THWを検出する水温センサ82の出力信号、吸入空気量GAを検出する吸入空気量センサ83の出力信号が入力されている。更に、電子制御装置8には、オイルの温度THOを検出するオイル温度センサ84の出力信号が入力されている。電子制御装置8は、これら各種のセンサ81〜84の出力信号に基づいて内燃機関1の運転状態を把握し、これに応じてバルブタイミング可変機構5や圧力段可変機構7を含む内燃機関1の制御を実行する。
次に、図2を参照して、バルブタイミング可変機構5の制御(以下、「バルブタイミング制御」)について説明する。尚、図2は、クランク角と吸気バルブのバルブリフト量及び排気バルブのバルブリフト量との関係を示すグラフである。
同図に実線にて示すように、内燃機関1の低負荷時においては、吸気バルブの開閉タイミングを遅角させて(開弁タイミングを遅くして)、排気バルブ(破線)と吸気バルブとが共に開弁している期間(以下、バルブオーバラップ期間)をなくすことにより、排気が気筒内や吸気ポートに吹き返される量を少なく抑えて燃焼の安定性を高めることで内燃機関1の燃料消費量を低減するようにしている。また、同図に一点鎖線にて示すように、内燃機関1の中負荷時においては、吸気バルブの開閉タイミングを進角させて(開弁タイミングを早くして)、バルブオーバラップ期間を大きくすることにより、ポンピングロスを低減して内燃機関1の燃料消費量を低減するようにしている。
次に、図3を参照して、圧力段可変機構7の基本制御(以下、「圧力段基本制御」)について説明する。尚、図3は、機関回転速度NEと圧力段可変機構7により調圧された後のオイルの圧力Pとの関係の一例を示したグラフである。
同図に示すように、圧力段基本制御では、機関回転速度NEが所定の切り替え回転速度NExを上回ると、オイルの圧力段が低圧段から高圧段へと切り替えられる。オイルの圧力段が低圧段から高圧段に切り替えられることで、同一の機関回転速度NEにおけるオイルの圧力Pをオイルの圧力段が切り替えられない場合に比べて上昇させることができる。
ところで、一般にオイルの温度が高くなるほどオイルの粘度は低くなることから、オイルの温度が高くなることにともなってバルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力が低くなると、吸気バルブの開閉タイミングを進角させるに際して、すなわちハウジング51に対する可動部53の相対回転位相を変更するに際して、ハウジング51に対して可動部53を安定して相対回転させることができなくなる。その結果、内燃機関1の燃料消費量を的確に低減することができないといった問題が生じる。また、ハウジング51に対して可動部53が過度に相対回転変動して可動部53とハウジング51との衝突が生じることに起因して、可動部53やハウジング51に摩耗等が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、電子制御装置8を通じて、吸気バルブの目標開閉タイミングがそのときの開閉タイミングよりも進角側に設定される場合に、吸気バルブの開閉タイミングを進角させるに際して、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合Δθ
(°CA)が所定度合Δθth(°CA)以下となるように圧力段可変機構7を制御するようにしている。これにより、ハウジング51に対して可動部53が過度に相対回転変動することを抑制することで、内燃機関1の燃料消費量の的確な低減を図るようにしている。また、可動部53とハウジング51との衝突を抑制することで、可動部53やハウジング51における摩耗等の発生を抑制するようにしている。
図4は、バルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力Pvと、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合Δθとの関係を示したグラフである。
同図に示すように、オイルの圧力Pvが高くなるほど、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合Δθは小さくなる。このため、オイルの圧力Pvを必要最低圧力Preq以上とすると、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合Δθが所定度合Δθth以下となる。ただし、オイルの圧力Pvを不要に上昇させると、内燃機関1におけるオイルポンプ4の駆動負荷が大きくなることに起因して燃料消費量が増大することとなる。
これらのことから、本実施形態では、圧力段可変機構7における切り替え回転速度NExを以下に示す態様にて可変設定することにより、ハウジング51に対する可動部53の相対回転位相を変更するに際して、バルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力Pvを、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合Δθが所定度合Δθth以下となるような大きさに制御するとともに、内燃機関1におけるオイルポンプ4の駆動負荷の不要な増大を抑制するようにしている。
次に、図5及び図6を参照して、圧力段可変機構7の切り替え回転速度設定制御について説明する。尚、図5は、切り替え回転速度設定制御の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、電子制御装置8を通じて、内燃機関1の運転中に所定期間毎に繰り返し実行される。また、図6は、オイルの温度THOと切り替え回転速度NExとの関係を規定したマップである。
図5に示すように、この処理では、まず、そのときのオイルの温度THOを読み込む(ステップS101)。そして、次に、図6に示すマップ1を参照して、オイルの温度THOに基づいて圧力段可変機構7における切り替え回転速度NExを設定する(ステップS102)。ここでは、同図に示すように、切り替え回転速度NExは、オイルの温度THOが高くなるほど小さくなるように設定されている。こうして切り替え回転速度NExが設定されると、この一連の処理を一旦終了する。
次に、図7を参照して、本実施形態における切り替え回転速度設定制御を実行した際の作用について説明する。尚、図7は、切替え回転速度設定処理を実行した際の作用を説明するグラフであって、機関回転速度NEと、圧力段可変機構7により調圧された後のオイルの圧力Pとの関係を示したグラフである。
同図に実線にて示すように、オイルの温度THOが比較低い第1温度THO1である場合には、切り替え回転速度NExが第1切り替え回転速度NEx1に設定される。この場合には、機関回転速度NEが第1切り替え回転速度NEx1となるまではオイルの圧力段が低圧段とされる。ここで、機関回転速度NEが第1切り替え回転速度NEx1よりも小さい第1回転速度NE1となることをもって吸気バルブの開閉タイミングを進角させるとすると、機関回転速度NEが第1回転速度NE1となるときには、オイルの圧力Pは必要最低圧力Preqよりも大きくなっていることから(図中「B」)、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合Δθが所定度合Δθth以下となる。
一方、同図に破線にて示すように、オイルの温度THOが第1温度THO1よりも高い
第2温度THO2である場合には、仮に切り替え回転速度NExを第1切り替え回転速度NEx1とした場合には、機関回転速度NEが第1回転速度NE1となるときには、オイルの圧力Pは必要最低圧力Preqよりも小さくなることから(図中「C」)、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合Δθが所定度合Δθthよりも大きくなる。
これに対して、本実施形態では、切り替え回転速度が第1回転速度NE1よりも小さい第2切り替え回転速度NEx2に設定される(NEx2<NE1)。この場合には、機関回転速度NEが第2切り替え回転速度NEx2となるとオイルの圧力段が高圧段とされるため、機関回転速度NEが第1回転速度NE1となるときには、オイルの圧力Pは必要最低圧力Preqよりも大きくなっていることから(図中「D」)、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合Δθが所定度合Δθth以下となる。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の制御装置によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)内燃機関1のバルブタイミング可変機構5は、機関出力軸により回転駆動されるハウジング51と、ハウジング51に収容されるとともに圧力室55,56に供給されるオイルの圧力によりハウジング51との相対回転位相が変更される可動部53とを有し、ハウジング51に対する可動部53の相対回転位相を変更することにより吸気バルブの開閉タイミングを可変とする。また、内燃機関1はバルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力段を可変とする圧力段可変機構7を備える。そして、電子制御装置8を通じて、吸気バルブの開閉タイミングを進角させるに際して、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合が所定度合以下となるように圧力段可変機構7を制御することとした。こうした構成によれば、吸気バルブの開閉タイミングを進角させるに際して、例えばオイルの温度が高いことに起因してバルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力が低いときには、圧力段可変機構7の制御を通じてオイルの圧力段を高圧側に切り替えることによりオイルの圧力を上昇させることができる。これにより、ハウジング51に対して可動部53が過度に相対回転変動することを抑制することができる。従って、内燃機関1の燃料消費量を的確に低減することができるようになる。また、ハウジング51に対する可動部53の過度の相対回転変動が抑制されることから、可動部53とハウジング51との衝突を抑制することができ、可動部53やハウジング51の摩耗等が生じることを抑制することができるようにもなる。
(2)バルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力Pが低いときには高いときに比べて圧力段可変機構7における切り替え回転速度NExを小さな値として設定することとした。これにより、吸気バルブの開閉タイミングを進角させる際に、これを安定して行う上で切り替え回転速度NExをそのときどきのオイルの圧力Pに応じて的確に設定することができる。
<第2実施形態>
以下、図8〜図10を参照して、本発明に係る内燃機関の制御装置の第2実施形態について説明する。
本実施形態では、以下に説明する進角制御及び低圧段制御のうち内燃機関1の燃料消費量が少ない方の制御を実行することにより、内燃機関1の燃料消費量の的確な低減を図るようにしている。尚、本実施形態における内燃機関1の構成は、先の第1実施形態における内燃機関1と同様の構成であることから、重複する構成の説明については割愛している。
次に、図8〜図10を参照して、本実施形態における内燃機関制御について説明する。尚、図8は、内燃機関制御の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャート
に示される一連の処理は、電子制御装置8を通じて、内燃機関1の運転中において圧力段可変機構7によりオイルの圧力段が高圧段とされているときに所定期間毎に繰り返し実行される。また、図9は、バルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力Pvと、同圧力Pvのもとで実現することのできる吸気バルブの進角限界タイミングTadvとの関係を規定したマップである。また、図10は、吸気バルブの進角限界タイミングTadvと、吸気バルブの開閉タイミングを進角限界タイミングTadvとした場合に想定される燃料消費量Cadvとの関係を規定したマップである。
図8に示すように、この処理では、まず、機関回転速度NE、オイルの温度THOを読み込む(ステップS201)。そして、次に、機関回転速度NE及びオイルの温度THOに基づいてバルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力Pvを推定する(ステップS202)。ここでは、機関回転速度NEが高いほどオイルの圧力Pvが大きな値として推定される。また、オイルの温度THOが低いほどオイルの圧力Pvが大きな値として推定される。
こうしてオイルの圧力Pvを推定すると、次に、図9に示すマップ2を参照してオイルの圧力Pvに基づき同圧力Pvのもとでの吸気バルブの進角限界タイミングTadvを導出する(ステップS203)。ここでは、同図に示すように、吸気バルブの進角限界タイミングTadvは、推定されるオイルの圧力Pvが高いほど進角側となるように設定されている。そして、次に、図10に示すマップ3を参照して、圧力段可変機構7によりオイルの圧力段を高圧段に維持するとともに吸気バルブの目標開閉タイミングを進角限界タイミングTadvとする進角制御を実行した場合に想定される内燃機関1の燃料消費量Cadvを算出する(ステップS204)。前述したように、内燃機関1の中負荷時においては、バルブオーバラップ期間を大きくするほど、ポンピングロスを低減することができることから、ここでは、同図に示すように、進角限界タイミングTadvが進角側となるほど燃料消費量Cadvが少なくなるように設定されている。そして、次に、圧力段可変機構7によりオイルの圧力段を低圧段に変更するとともに吸気バルブの目標開閉タイミングを進角制御における目標開閉タイミングよりも遅角側とする低圧段制御を実行した場合に想定される内燃機関1の燃料消費量Cplowを算出する(ステップS205)。ここでの燃料消費量Cplowは、そのときの燃料消費量から、内燃機関1におけるオイルポンプ4の駆動負荷の低減分に対応する燃料消費量の低減分を減じることにより算出される。これは、オイルの圧力段を低圧段とすることにともない内燃機関1におけるオイルポンプ4の駆動負荷が低減するためである。
こうして進角制御及び低圧段制御の実行時における内燃機関1の燃料消費量Cadv,Cplowを算出すると、次に、進角制御を実行した場合に想定される燃料消費量Cadvが、低圧段制御を実行した場合に想定される燃料消費量Cplowよりも小さいか否かを判断する(ステップS206)。その結果、進角制御を実行した場合に想定される燃料消費量Cadvが、低圧段制御を実行した場合に想定される燃料消費量Cplowよりも小さい場合には(ステップS206:「YES」)、次に、進角制御を実行して(ステップS207)、この一連の処理を一旦終了する。
一方、進角制御を実行した場合に想定される燃料消費量Cadvが、低圧段制御を実行した場合に想定される燃料消費量Cplow以上である場合には(ステップS206:「NO」)、次に、低圧段制御を実行して(ステップS208)、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の制御装置によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)内燃機関1は、機関駆動式のオイルポンプ4と、オイルポンプ4から供給される
オイルの圧力により吸気バルブの開閉タイミングを可変とするバルブタイミング可変機構5とを備える。また、内燃機関1はバルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力段を可変とする圧力段可変機構7を備える。また、電子制御装置8を通じて、圧力段可変機構7によりオイルの圧力段を高圧段に維持するとともに吸気バルブの開閉タイミングをそのときの開閉タイミングよりも進角側とする進角制御を実行した場合に想定される内燃機関1の燃料消費量Cadvを算出する。また、圧力段可変機構7によりオイルの圧力段を低圧段に変更するとともに吸気バルブの開閉タイミングを進角制御における開閉タイミングよりも遅角側とする低圧段制御を実行した場合に想定される内燃機関1の燃料消費量Cplowを算出する。そして、進角制御及び低圧段制御のうち算出される内燃機関1の燃料消費量が少ない方の制御を実行することとした。これにより、例えば進角制御を実行するよりも低圧段制御を実行する方が内燃機関1の燃料消費量が少なくなる場合には、進角制御に代えて低圧段制御が実行される。従って、内燃機関1の燃料消費量を的確に低減することができるようになる。
(2)バルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力Pvを推定するとともに、推定されるオイルの圧力Pvに基づいて同圧力Pvのもとでの吸気バルブの開閉タイミングの進角限界タイミングTadvを算出することとした。そして、進角制御においては、算出される進角限界タイミングTadvを吸気バルブの開閉タイミングとすることとした。これにより、内燃機関1の燃料消費量を一層的確に低減することができるようになる。
尚、本発明にかかる内燃機関の制御装置は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記第2実施形態では、オイルの温度THOに基づいてバルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力Pvを推定するようにしているが、バルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力Pvを直接検出する圧力センサを設けるようにしてもよい。また、オイルの温度THOを直接検出する構成に代えて、水温センサ82の検出結果に基づいてオイルの温度を推定するようにしてもよい。
・上記第2実施形態では、進角限界タイミングTadvを進角制御における吸気バルブの開閉タイミングとするようにしているが、本発明に係る進角制御の制御態様はこれに限られるものではなく、吸気バルブの開閉タイミングを進角限界タイミングTadvよりも遅角側のタイミングとしてもよい。
・上記第1実施形態では、バルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの温度THOを検出するとともに、同温度THOに基づいて圧力段可変機構7の切り替え回転速度NExを可変設定するようにしているが、これに代えて、バルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力を直接検出するとともに、同圧力に基づいて圧力段可変機構7の切り替え回転速度NExを可変設定するようにしてもよい。要するに、推定されるオイルの圧力が低いときには高いときに比べて所定の切り替え回転速度を小さな値として設定する制御部を備えるものであればよい。
・上記各実施形態では、リリーフ弁71とリリーフ圧変更部72とを備える圧力段可変機構7について例示したが、本発明に係る圧力段可変機構の構成はこれに限られるものではない。他に例えば、可変容量型のオイルポンプによって圧力段可変機構を構成するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、オイルの圧力段を低圧段と高圧段とで2段に切り替える圧力段
可変機構について例示したが、これに代えて、オイルの圧力段を3段或いはそれ以上で切り替えるようにしてもよい。要するに、バルブタイミング可変機構5に供給されるオイルの圧力段を可変とするものであればよい。
・上記第1実施形態では、オイルの圧力に基づき圧力段可変機構7における切り替え回転速度NExを可変設定することにより、吸気バルブの開閉タイミングを進角させるに際して、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合Δθが所定度合Δθth以下となるようにしているが、本発明に係る制御部はこれに限られるものではない。他に例えば、電子制御装置8を通じて、ハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合Δθを検出するとともに、検出される相対回転変動度合Δθに基づいて圧力段可変機構を制御するようにしてもよい。この場合には例えば、吸気カムシャフトの回転位相を検出する吸気カムセンサと、クランクシャフトの回転位相を検出するクランクセンサとを備え、これらセンサの検出結果に基づいてハウジング51に対する可動部53の相対回転変動度合を検出するようにすればよい。こうした構成においても、ハウジング51に対する可動部53の過度の相対回転変動を抑制することができる。
要するに、吸気バルブの開閉タイミングを進角させるに際して、ハウジングに対する可動部の相対回転変動度合が所定度合以下となるように圧力段可変機構を制御するものであればよい。
1…内燃機関、2…オイルパン、3…主供給通路、31…進角側オイル通路、32…遅角側オイル通路、33…オイルコントロールバルブ、4…オイルポンプ、5…バルブタイミング可変機構、51…ハウジング、52…凹部、53…可動部、54…凸部、55…進角側圧力室、56…遅角側圧力室、6…リリーフ通路、7…圧力段変更機構、71…リリーフ弁、72…リリーフ圧変更部、8…電子制御装置(制御部、進角制御部、低圧段制御部、燃料消費量算出部、圧力推定手段、進角限界タイミング算出部、相対回転変動度合検出手段)、81…機関回転速度センサ、82…水温センサ、83…吸入空気量センサ、84…オイル温度センサ(温度検出手段)、9…排出通路。

Claims (9)

  1. 機関出力軸により回転駆動されるハウジングと、同ハウジングに収容されるとともに圧力室に供給されるオイルの圧力により同ハウジングとの相対回転位相が変更される可動部とを有し、前記ハウジングに対する前記可動部の相対回転位相を変更することにより吸気バルブの開閉タイミングを可変とするバルブタイミング可変機構を備える内燃機関の制御装置において、
    内燃機関は前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力段を可変とする圧力段可変機構を備え、
    前記吸気バルブの開閉タイミングを進角させるに際して、前記ハウジングに対する前記可動部の相対回転変動度合が所定度合以下となるように前記圧力段可変機構を制御する制御部を備える
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記圧力段可変機構は、機関駆動式のオイルポンプから吐出されるオイルの圧力を調節することにより前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力段を可変とする
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項2に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記制御部は、機関回転速度が所定の切り替え回転速度を上回ることをもってオイルの圧力段をそのときの圧力段よりも高圧側の所定の圧力段とする
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力を推定する圧力推定手段を備え、
    前記制御部は、前記圧力推定手段により推定されるオイルの圧力が低いときには高いときに比べて前記所定の切り替え回転速度を小さな値として設定する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記圧力推定手段は、前記温度検出手段により検出されるオイルの温度に基づいて当該オイルの圧力を推定する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  6. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記ハウジングに対する前記可動部の相対回転変動度合を検出する相対回転変動度合検出手段を備え、
    前記制御部は、前記相対回転変動度合検出手段により検出される前記相対回転変動度合に基づいて前記圧力段可変機構を制御する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  7. 機関駆動式のオイルポンプと、同オイルポンプから供給されるオイルの圧力により吸気バルブの開閉タイミングを可変とするバルブタイミング可変機構とを備える内燃機関の制御装置において、
    内燃機関は前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力段を可変とする圧力段可変機構を備え、
    前記圧力段可変機構によりオイルの圧力段をそのときの圧力段に維持するとともに前記吸気バルブの開閉タイミングをそのときの開閉タイミングよりも進角側とする進角制御を実行する進角制御部と、
    前記圧力段可変機構によりオイルの圧力段をそのときの圧力段よりも低圧側に変更するとともに前記吸気バルブの開閉タイミングを前記進角制御における開閉タイミングよりも遅角側とする低圧段制御を実行する低圧段制御部と、
    前記進角制御及び前記低圧段制御の一方を実行した場合に想定される内燃機関の燃料消費量をそれぞれ算出する燃料消費量算出部と、を備え、
    前記進角制御及び前記低圧段制御のうち前記燃料消費量算出部により算出される内燃機関の燃料消費量が少ない方の制御を実行する
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  8. 請求項7に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記バルブタイミング可変機構に供給されるオイルの圧力を推定する圧力推定手段と、
    前記圧力推定手段により推定されるオイルの圧力に基づいて同オイルの圧力のもとでの前記吸気バルブの開閉タイミングの進角限界タイミングを算出する進角限界タイミング算出部と、を備え、
    前記進角制御部は前記進角限界タイミング算出部により算出される進角限界タイミングを前記吸気バルブの開閉タイミングとする
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  9. 請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記圧力段可変機構は、機関駆動式のオイルポンプから吐出されるオイルの圧力が所定のリリーフ圧力以上となると同オイルの一部をリリーフするリリーフ弁と、同リリーフ弁におけるリリーフ圧を変更するリリーフ圧変更部とを備えてなる
    ことを特徴とする内燃機関の制御装置。
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