JPH05202714A - 内燃機関の油圧式弁駆動装置 - Google Patents
内燃機関の油圧式弁駆動装置Info
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- JPH05202714A JPH05202714A JP4015128A JP1512892A JPH05202714A JP H05202714 A JPH05202714 A JP H05202714A JP 4015128 A JP4015128 A JP 4015128A JP 1512892 A JP1512892 A JP 1512892A JP H05202714 A JPH05202714 A JP H05202714A
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- hydraulic
- pressure
- control valve
- pressure side
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は油圧式の弁駆動装置に関し、燃焼室
圧力に応じて油圧ポンプ目標圧力を可変とし、所期のリ
フト量を得るようにすることを目的とする。 【構成】 油圧ポンプ20は可変容量型として構成され、
斜板角度等の容量可変手段を具備し、エンジン回転数に
応じた目標油圧が得られるように斜板の角度が制御回路
61によって制御される。油圧ポンプ20からの作動油の油
圧室16,16'への導入制御用の高圧側制御弁と、油圧室1
6,16'からの作動油の排出制御用の低圧側制御弁42とが
設けられる。吸気弁10,11'をリフトさせるときは高圧側
制御弁32は開弁、低圧側制御弁42は閉弁され、吸気弁1
0,11'の所期の量のリフトを得るべく高圧側制御弁32の
開弁時間が制御される。油圧ポンプ20の目標圧力はエン
ジンの負荷が大きいときは大きく負荷が小さいときは小
さく修正される。負荷が変化して燃焼圧力が変化しても
その開弁時間で所期のリフト量を得ることができる。
圧力に応じて油圧ポンプ目標圧力を可変とし、所期のリ
フト量を得るようにすることを目的とする。 【構成】 油圧ポンプ20は可変容量型として構成され、
斜板角度等の容量可変手段を具備し、エンジン回転数に
応じた目標油圧が得られるように斜板の角度が制御回路
61によって制御される。油圧ポンプ20からの作動油の油
圧室16,16'への導入制御用の高圧側制御弁と、油圧室1
6,16'からの作動油の排出制御用の低圧側制御弁42とが
設けられる。吸気弁10,11'をリフトさせるときは高圧側
制御弁32は開弁、低圧側制御弁42は閉弁され、吸気弁1
0,11'の所期の量のリフトを得るべく高圧側制御弁32の
開弁時間が制御される。油圧ポンプ20の目標圧力はエン
ジンの負荷が大きいときは大きく負荷が小さいときは小
さく修正される。負荷が変化して燃焼圧力が変化しても
その開弁時間で所期のリフト量を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可変容量ポンプから
の油圧を用いて油圧式弁駆動装置によって吸気弁を駆動
する内燃機関に関する。
の油圧を用いて油圧式弁駆動装置によって吸気弁を駆動
する内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧式の弁駆動装置においては油圧ポン
プからの作動油を制御弁を介して油圧室に導き、制御弁
の開弁時間を制御することにより吸気弁又は排気弁のリ
フトを制御している。実開昭第64−49607号公報
では高圧側制御弁と低圧側制御弁との二つの制御弁が設
けられ、吸気弁の開弁時は高圧側制御弁が開放され、油
圧ポンプからの油圧が吸気弁の油圧室に導入され、吸気
弁がリフトされ、所定のリフト量が得られたとき高圧側
制御弁は閉鎖される。この間低圧側制御弁は閉鎖され
る。吸気弁の閉弁時は低圧側制御弁が開放され、油圧室
の油圧はオイルタンクに排出され、吸気弁が着座方向に
移動し、吸気弁が着座した段階で低圧圧側制御弁は閉鎖
される。この間高圧側制御弁は閉鎖される。
プからの作動油を制御弁を介して油圧室に導き、制御弁
の開弁時間を制御することにより吸気弁又は排気弁のリ
フトを制御している。実開昭第64−49607号公報
では高圧側制御弁と低圧側制御弁との二つの制御弁が設
けられ、吸気弁の開弁時は高圧側制御弁が開放され、油
圧ポンプからの油圧が吸気弁の油圧室に導入され、吸気
弁がリフトされ、所定のリフト量が得られたとき高圧側
制御弁は閉鎖される。この間低圧側制御弁は閉鎖され
る。吸気弁の閉弁時は低圧側制御弁が開放され、油圧室
の油圧はオイルタンクに排出され、吸気弁が着座方向に
移動し、吸気弁が着座した段階で低圧圧側制御弁は閉鎖
される。この間高圧側制御弁は閉鎖される。
【0003】上述従来技術では油圧ポンプとしては定容
量の油圧ポンプを使用しており、その出口にリリーフ弁
を設けている。リリーフ弁は作動油の圧力が所定値を超
えると開弁され、オイル量が少なくてすむエンジンの低
回転時は余分な作動油はオイルタンク側に戻されるよう
になっている。そのため、低回転側では油圧ポンプが無
駄な仕事をしている結果となり、燃料消費率が悪化する
ことになる。そこで、定容量型の油圧ポンプの代りに可
変容量ポンプを採用することが考えられる。可変容量ポ
ンプを使用した場合油圧ポンプの出口での圧力は回転数
の増大と共に増大するように設定される。そのため油量
はエンジンの回転数の増大とともに増大するため、リリ
ーフ弁を設けることなく低回転時にも高回転時にも丁度
良い量の作動油の供給が行われる。
量の油圧ポンプを使用しており、その出口にリリーフ弁
を設けている。リリーフ弁は作動油の圧力が所定値を超
えると開弁され、オイル量が少なくてすむエンジンの低
回転時は余分な作動油はオイルタンク側に戻されるよう
になっている。そのため、低回転側では油圧ポンプが無
駄な仕事をしている結果となり、燃料消費率が悪化する
ことになる。そこで、定容量型の油圧ポンプの代りに可
変容量ポンプを採用することが考えられる。可変容量ポ
ンプを使用した場合油圧ポンプの出口での圧力は回転数
の増大と共に増大するように設定される。そのため油量
はエンジンの回転数の増大とともに増大するため、リリ
ーフ弁を設けることなく低回転時にも高回転時にも丁度
良い量の作動油の供給が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では所定の量
のリフトが得られるように油圧ポンプの圧力より高圧側
制御弁及び低圧側制御弁の開時間を設定している。とこ
ろが、吸気弁は燃焼室から閉弁方向の力を受けている。
そのため、油圧のみでリフト量を設定した場合得られる
リフト量が燃焼室圧力の変動によって変動し、所期のリ
フト量を得られないおそれがある。
のリフトが得られるように油圧ポンプの圧力より高圧側
制御弁及び低圧側制御弁の開時間を設定している。とこ
ろが、吸気弁は燃焼室から閉弁方向の力を受けている。
そのため、油圧のみでリフト量を設定した場合得られる
リフト量が燃焼室圧力の変動によって変動し、所期のリ
フト量を得られないおそれがある。
【0005】この発明は燃焼室の圧力の変化に係わらず
所期のリフト量を得るようにすることを目的とする。
所期のリフト量を得るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、図1
において、油圧駆動の吸気弁又は排気弁Aと、可変容量
型の油圧ポンプBと、該油圧ポンプBより吸気弁又は排
気弁Aへの油圧の供給を制御するための油圧供給手段C
と、吸気弁又は排気弁Aの所期のリフト量が得られるよ
うに油圧ポンプBより吸気弁又は排気弁Aへの油圧を制
御するべく油圧供給手段Cへの作動信号を形成する弁作
動制御手段Dと、油圧ポンプからの油圧を目標値に制御
する手段とを備えた油圧式弁駆動装置において、前記目
標圧力制御手段は燃焼室圧力因子を検出する手段Eと、
検出される燃焼室圧力因子に応じて目標ポンプ圧力を設
定する手段Fとより成る内燃機関の油圧式弁駆動装置が
提供される。
において、油圧駆動の吸気弁又は排気弁Aと、可変容量
型の油圧ポンプBと、該油圧ポンプBより吸気弁又は排
気弁Aへの油圧の供給を制御するための油圧供給手段C
と、吸気弁又は排気弁Aの所期のリフト量が得られるよ
うに油圧ポンプBより吸気弁又は排気弁Aへの油圧を制
御するべく油圧供給手段Cへの作動信号を形成する弁作
動制御手段Dと、油圧ポンプからの油圧を目標値に制御
する手段とを備えた油圧式弁駆動装置において、前記目
標圧力制御手段は燃焼室圧力因子を検出する手段Eと、
検出される燃焼室圧力因子に応じて目標ポンプ圧力を設
定する手段Fとより成る内燃機関の油圧式弁駆動装置が
提供される。
【0007】
【作用】弁作動制御手段Dは吸気弁又は排気弁Aの所期
のリフト量が得られるように油圧ポンプBより吸気弁又
は排気弁Aへの油圧を制御するべく油圧供給手段Cへの
作動信号を形成する。油圧を目標値に制御す際に、前記
燃焼室圧力因子検出手段Eは内燃機関の負荷等の燃焼室
圧力因子を検出し、目標ポンプ圧力設定手段Fは、検出
される燃焼室圧力因子に応じて目標ポンプ圧力を設定
し、目標圧力が得られる。
のリフト量が得られるように油圧ポンプBより吸気弁又
は排気弁Aへの油圧を制御するべく油圧供給手段Cへの
作動信号を形成する。油圧を目標値に制御す際に、前記
燃焼室圧力因子検出手段Eは内燃機関の負荷等の燃焼室
圧力因子を検出し、目標ポンプ圧力設定手段Fは、検出
される燃焼室圧力因子に応じて目標ポンプ圧力を設定
し、目標圧力が得られる。
【0008】
【実施例】図2はこの発明の油圧式弁駆動装置を備えた
内燃機関の上面概略図である。この内燃機関は4気筒と
して構成され、各気筒8に吸気弁10,10′及び排気
弁11,11′が設けられた所謂4バルブ内燃機関を構
成している。吸気弁10,10′及び排気弁11,1
1′はこの実施例ではいずれも油圧駆動型として構成さ
れる。この発明では排気弁11,11′は必ずしも油圧
駆動である必要はなく、通常のカム駆動のものであって
もよい。
内燃機関の上面概略図である。この内燃機関は4気筒と
して構成され、各気筒8に吸気弁10,10′及び排気
弁11,11′が設けられた所謂4バルブ内燃機関を構
成している。吸気弁10,10′及び排気弁11,1
1′はこの実施例ではいずれも油圧駆動型として構成さ
れる。この発明では排気弁11,11′は必ずしも油圧
駆動である必要はなく、通常のカム駆動のものであって
もよい。
【0009】図3は油圧式の弁駆動装置の全体概略図で
あり、バルブステムに固定されるスプリングシート10
aにバルブスプリング12の上端が着座され、吸気弁1
0はバルブスプリング12によって吸気弁10の弁体部
がバルブシート13に着座されるように閉弁方向に付勢
される。バルブステムの上端は油圧シリンダ14に対し
て出没自在とされ、バルブステムの上端と油圧シリンダ
14との間に油圧室16が形成される。油圧室16内の
圧力が増大すると吸気弁10はバルブスプリング12の
力に抗して下降される。従って、吸気弁10のリフト
(揚程)は油圧室16の圧力に応じて変化される。吸気
弁10′についても同様にスプリングシート10a′、
バルブスプリング12′、油圧シリンダ14′、油圧室
16′が具備される。
あり、バルブステムに固定されるスプリングシート10
aにバルブスプリング12の上端が着座され、吸気弁1
0はバルブスプリング12によって吸気弁10の弁体部
がバルブシート13に着座されるように閉弁方向に付勢
される。バルブステムの上端は油圧シリンダ14に対し
て出没自在とされ、バルブステムの上端と油圧シリンダ
14との間に油圧室16が形成される。油圧室16内の
圧力が増大すると吸気弁10はバルブスプリング12の
力に抗して下降される。従って、吸気弁10のリフト
(揚程)は油圧室16の圧力に応じて変化される。吸気
弁10′についても同様にスプリングシート10a′、
バルブスプリング12′、油圧シリンダ14′、油圧室
16′が具備される。
【0010】油圧ポンプ20は可変容量型であり、例え
ば斜板型として構成される。従来技術では定容量型の油
圧ポンプが使用され、この場合油圧ポンプからの作動油
の容量はエンジンの回転数にかかわらず一定であった。
そこで低回転側の過剰な作動油に対処するため、油圧ポ
ンプの出口にリリーフ弁が設けられ、低回転時の過剰な
作動油はリリーフ弁よりオイルタンクに戻すようになっ
ていた。そのため、油圧ポンプが無駄な仕事を行う結果
となって動力損失の増大の結果を招いていた。この発明
では可変容量型の油圧ポンプ20を使用することで回転
数の増大に応じて増大する流量特性を持たせ、油圧ポン
プ20の無駄な仕事を排除し、効率の増大を狙ったもの
である。このような回転数に応じたポンプ容量の変化を
行わしめるためエンジンの回転数に応じた目標油圧が設
定され、この目標油圧が得られるように油圧ポンプ20
の斜板(図示しない)の角度を変える制御が行われる。
即ち、図4に示すように目標油圧PTは回転数の増大に
応じて増大する設定となっている。後述の制御回路はそ
のときの回転数に応じた目標油圧が得られるようにフィ
ードバック制御を行う。また、同じく後述するように回
転数に対する目標油圧の特性は燃焼室内圧力の因子であ
る負荷によって変化され、燃焼室圧力の変化によってリ
フト特性が影響を受けないようにしている。図3におい
て油圧ポンプ20はその吸入口が配管22を介してオイ
ルタンク24に接続される。油圧ポンプ20の出口は配
管26を介して高圧側アキュムレータ28に接続され、
この高圧側アキュムレータ28は配管30を介して、2
ポート開閉弁としての高圧側制御弁32に接続される。
高圧側制御弁32は配管34,36,38,40を介し
て吸気弁10,10′の油圧室16,16′に接続され
る。42は2ポート開閉弁としての低圧側制御弁であ
り、配管44を介して高圧側制御弁32からの配管34
と36との接続点に接続されている。また低圧側制御弁
42は配管46を介して低圧側アキュムレータ48に接
続され、低圧側アキュムレータ48は配管50を介して
オイルタンク24に接続される。
ば斜板型として構成される。従来技術では定容量型の油
圧ポンプが使用され、この場合油圧ポンプからの作動油
の容量はエンジンの回転数にかかわらず一定であった。
そこで低回転側の過剰な作動油に対処するため、油圧ポ
ンプの出口にリリーフ弁が設けられ、低回転時の過剰な
作動油はリリーフ弁よりオイルタンクに戻すようになっ
ていた。そのため、油圧ポンプが無駄な仕事を行う結果
となって動力損失の増大の結果を招いていた。この発明
では可変容量型の油圧ポンプ20を使用することで回転
数の増大に応じて増大する流量特性を持たせ、油圧ポン
プ20の無駄な仕事を排除し、効率の増大を狙ったもの
である。このような回転数に応じたポンプ容量の変化を
行わしめるためエンジンの回転数に応じた目標油圧が設
定され、この目標油圧が得られるように油圧ポンプ20
の斜板(図示しない)の角度を変える制御が行われる。
即ち、図4に示すように目標油圧PTは回転数の増大に
応じて増大する設定となっている。後述の制御回路はそ
のときの回転数に応じた目標油圧が得られるようにフィ
ードバック制御を行う。また、同じく後述するように回
転数に対する目標油圧の特性は燃焼室内圧力の因子であ
る負荷によって変化され、燃焼室圧力の変化によってリ
フト特性が影響を受けないようにしている。図3におい
て油圧ポンプ20はその吸入口が配管22を介してオイ
ルタンク24に接続される。油圧ポンプ20の出口は配
管26を介して高圧側アキュムレータ28に接続され、
この高圧側アキュムレータ28は配管30を介して、2
ポート開閉弁としての高圧側制御弁32に接続される。
高圧側制御弁32は配管34,36,38,40を介し
て吸気弁10,10′の油圧室16,16′に接続され
る。42は2ポート開閉弁としての低圧側制御弁であ
り、配管44を介して高圧側制御弁32からの配管34
と36との接続点に接続されている。また低圧側制御弁
42は配管46を介して低圧側アキュムレータ48に接
続され、低圧側アキュムレータ48は配管50を介して
オイルタンク24に接続される。
【0011】吸気弁10,10′を開弁させる場合は高
圧側制御弁32が開放され、一方低圧側制御弁42は閉
鎖され、オイルタンク24からのオイルは油圧ポンプ2
0より配管26、高圧側アキュムレータ28、配管3
0、高圧側制御弁32、配管34,36,38又は40
を介して油圧室16、16′に導入され、吸気弁10,
10′はバルブスプリング12,12′に抗して下降移
動される。所定のリフトが得られたとき高圧側制御弁3
2は閉鎖され、低圧側制御弁42は閉鎖状態を維持する
ので吸気弁10,10′はそのリフトを確保する。吸気
弁10,10′を閉弁させる場合は低圧制御弁42は開
弁され、一方高圧側制御弁32は閉鎖状態を維持する。
そのため、油圧室16、16′からオイルが配管38又
は40、配管36,44、低圧側制御弁42、配管4
6、低圧側アキュムレータ48、配管50を介してオイ
ルタンク24に戻される。
圧側制御弁32が開放され、一方低圧側制御弁42は閉
鎖され、オイルタンク24からのオイルは油圧ポンプ2
0より配管26、高圧側アキュムレータ28、配管3
0、高圧側制御弁32、配管34,36,38又は40
を介して油圧室16、16′に導入され、吸気弁10,
10′はバルブスプリング12,12′に抗して下降移
動される。所定のリフトが得られたとき高圧側制御弁3
2は閉鎖され、低圧側制御弁42は閉鎖状態を維持する
ので吸気弁10,10′はそのリフトを確保する。吸気
弁10,10′を閉弁させる場合は低圧制御弁42は開
弁され、一方高圧側制御弁32は閉鎖状態を維持する。
そのため、油圧室16、16′からオイルが配管38又
は40、配管36,44、低圧側制御弁42、配管4
6、低圧側アキュムレータ48、配管50を介してオイ
ルタンク24に戻される。
【0012】高圧側制御弁32及び低圧側制御弁42は
共に圧電素子アクチュエータに32A,42Aで駆動さ
れる高速応答型の開閉弁として構成され、吸気弁10,
10′の高速のリフト制御を行うことができるものであ
る。排気弁11,11′の油圧駆動装置は吸気弁10,
10′の駆動用の油圧駆動装置と同様であり、高圧側制
御弁32、低圧側制御弁42と同様な高圧側制御弁32
−1、低圧側制御弁42−1(図2参照)を備えてお
り、夫々高圧側アキュムレータ28−1、低圧側アキュ
ムレータ48−1に接続され、高圧側アキュムレータ2
8−1、低圧側アキュムレータ48−1は配管52,5
4を介して油圧ポンプ20からの配管26、オイルタン
ク24への配管50に接続されている。
共に圧電素子アクチュエータに32A,42Aで駆動さ
れる高速応答型の開閉弁として構成され、吸気弁10,
10′の高速のリフト制御を行うことができるものであ
る。排気弁11,11′の油圧駆動装置は吸気弁10,
10′の駆動用の油圧駆動装置と同様であり、高圧側制
御弁32、低圧側制御弁42と同様な高圧側制御弁32
−1、低圧側制御弁42−1(図2参照)を備えてお
り、夫々高圧側アキュムレータ28−1、低圧側アキュ
ムレータ48−1に接続され、高圧側アキュムレータ2
8−1、低圧側アキュムレータ48−1は配管52,5
4を介して油圧ポンプ20からの配管26、オイルタン
ク24への配管50に接続されている。
【0013】図2における矢印は各気筒の吸気弁10,
10′及び排気弁11,11′への開閉作動のための作
動油の流れを説明している。高圧側アキュムレータ2
8,低圧側アキュムレータ48はエンジン本体の気筒が
並ぶ方向に延びており、一端にエンドプレート56が位
置する。エンドプレート56に油圧ポンプ20からの配
管26が接続される入口孔57が形成され、高圧側アキ
ュムレータ28に接続され、かつエンドプレート56に
低圧側アキュムレータ48と接続する出口孔58が形成
され、この出口孔はオイルタンク24への配管50に接
続されている。高圧側アキュムレータ28からの油圧は
矢印f1 のようにその気筒の高圧側制御弁32の開弁時
に吸気弁10,10′の油圧室に導入され、開弁が行わ
れ、所定リフトに到達後高圧制御弁32が閉弁され、そ
の後低圧側制御弁42の開弁によって作動油は低圧側ア
キュムレータ48を介して矢印f2 のようにオイルタン
ク側に抜け、油圧室の圧力が降下し、吸気弁10,1
0′は閉弁される。排気弁11,11′の作動について
も同様であり、エンドプレート56に油圧ポンプ20か
らの配管52が接続される入口孔57−1が形成され、
高圧側アキュムレータ28−1に接続され、かつエンド
プレート56に低圧側アキュムレータ48−1と接続す
る出口孔58−1が形成され、この出口孔はオイルタン
ク24への配管54に接続されている。高圧側アキュム
レータ28−1からの油圧は矢印f3 のようにその気筒
の高圧側制御弁32−1の開弁時に排気弁11,11′
の油圧室に導入され、開弁が行われ、所定リフトに到達
後高圧制御弁32−1が閉弁され、その後低圧側制御弁
42−1の開弁によって作動油は低圧側アキュムレータ
48−1を介して矢印f4 のようにオイルタンク側に抜
け、油圧室の圧力が降下し、排気弁11,11′は閉弁
される。
10′及び排気弁11,11′への開閉作動のための作
動油の流れを説明している。高圧側アキュムレータ2
8,低圧側アキュムレータ48はエンジン本体の気筒が
並ぶ方向に延びており、一端にエンドプレート56が位
置する。エンドプレート56に油圧ポンプ20からの配
管26が接続される入口孔57が形成され、高圧側アキ
ュムレータ28に接続され、かつエンドプレート56に
低圧側アキュムレータ48と接続する出口孔58が形成
され、この出口孔はオイルタンク24への配管50に接
続されている。高圧側アキュムレータ28からの油圧は
矢印f1 のようにその気筒の高圧側制御弁32の開弁時
に吸気弁10,10′の油圧室に導入され、開弁が行わ
れ、所定リフトに到達後高圧制御弁32が閉弁され、そ
の後低圧側制御弁42の開弁によって作動油は低圧側ア
キュムレータ48を介して矢印f2 のようにオイルタン
ク側に抜け、油圧室の圧力が降下し、吸気弁10,1
0′は閉弁される。排気弁11,11′の作動について
も同様であり、エンドプレート56に油圧ポンプ20か
らの配管52が接続される入口孔57−1が形成され、
高圧側アキュムレータ28−1に接続され、かつエンド
プレート56に低圧側アキュムレータ48−1と接続す
る出口孔58−1が形成され、この出口孔はオイルタン
ク24への配管54に接続されている。高圧側アキュム
レータ28−1からの油圧は矢印f3 のようにその気筒
の高圧側制御弁32−1の開弁時に排気弁11,11′
の油圧室に導入され、開弁が行われ、所定リフトに到達
後高圧制御弁32−1が閉弁され、その後低圧側制御弁
42−1の開弁によって作動油は低圧側アキュムレータ
48−1を介して矢印f4 のようにオイルタンク側に抜
け、油圧室の圧力が降下し、排気弁11,11′は閉弁
される。
【0014】図3において制御回路61はマイクロコン
ピュータにより構成され、エンジンの負荷及び回転数に
応じて吸気弁のリフト量を算出し、算出された量のリフ
トが得られるように高圧側制御弁32の圧電型のアクチ
ュエータ32A及び低圧制御弁42の圧電型アクチュエ
ータ42Aの駆動信号を形成する作動を行う。また、制
御回路61はエンジン回転数に応じた目標油圧が得られ
るように油圧ポンプ20の出口側の油圧を制御する。
ピュータにより構成され、エンジンの負荷及び回転数に
応じて吸気弁のリフト量を算出し、算出された量のリフ
トが得られるように高圧側制御弁32の圧電型のアクチ
ュエータ32A及び低圧制御弁42の圧電型アクチュエ
ータ42Aの駆動信号を形成する作動を行う。また、制
御回路61はエンジン回転数に応じた目標油圧が得られ
るように油圧ポンプ20の出口側の油圧を制御する。
【0015】クランク角度センサ62はクランク軸が所
定角度、例えば30゜及び720゜回転する毎にパルス
信号を発生し、30゜毎の信号は周知のようにそのパル
ス信号の間隔から機関回転数を知るのに利用することが
できると共に、バルブリフトの制御信号の形成のための
割込ルーチンを開始させるトリガ信号となる。また72
0゜毎のパルス信号はクランク軸の基準位置を知るため
に使用することができる。更に、油圧センサ63が油圧
ポンプ20の出口における配管26に設けられ、油圧ポ
ンプ20の出口側の油圧を知ることができる。
定角度、例えば30゜及び720゜回転する毎にパルス
信号を発生し、30゜毎の信号は周知のようにそのパル
ス信号の間隔から機関回転数を知るのに利用することが
できると共に、バルブリフトの制御信号の形成のための
割込ルーチンを開始させるトリガ信号となる。また72
0゜毎のパルス信号はクランク軸の基準位置を知るため
に使用することができる。更に、油圧センサ63が油圧
ポンプ20の出口における配管26に設けられ、油圧ポ
ンプ20の出口側の油圧を知ることができる。
【0016】図5は制御回路61による目標圧の制御の
ためのルーチンのフローチャートを示す。このルーチン
は一定時間毎に実行されるものとする。ステップ70で
はエンジン回転数が入力され、ステップ72では油圧セ
ンサ63によって計測される油圧ポンプ20の出口側の
油圧PRが入力される。ステップ74ではエンジン回転
数に応じた目標油圧PTが算出される。即ち、図4に示
すように回転数及び負荷に対する目標油圧PTのマップ
が備えられ、現在の回転数及び負荷に応じた目標油圧P
Tが補間演算される。ステップ76では計測油圧PR>
目標油圧PTが成立するか否か判別される。ステップ7
6で計測油圧PR>目標油圧PTのときは現在の油圧が
目標油圧より高いと判定され、ステップ78に進み、油
圧ポンプ20の斜板角度が減少され、油圧が下がる方向
に制御される。テップ76で計測油圧PR>目標油圧P
Tが成立しないときはステップ80に進み、計測油圧P
R<目標油圧PTが成立するか否か判別されるされ。ス
テップ80で計測油圧PR<目標油圧PTのときは現在
の油圧が目標圧より低いと判定され、ステップ82に進
み、油圧ポンプ20の斜板角度が増加され、油圧が増加
する方向に制御される。ステップ80で計測油圧PR<
目標油圧PTでないとき(即ち、計測油圧PR=目標油
圧PTであるとき)は何もせず現在の斜板角度を維持す
る。このような制御によってエンジン回転数に応じて図
4に示すような目標圧力に制御することが可能である。
ためのルーチンのフローチャートを示す。このルーチン
は一定時間毎に実行されるものとする。ステップ70で
はエンジン回転数が入力され、ステップ72では油圧セ
ンサ63によって計測される油圧ポンプ20の出口側の
油圧PRが入力される。ステップ74ではエンジン回転
数に応じた目標油圧PTが算出される。即ち、図4に示
すように回転数及び負荷に対する目標油圧PTのマップ
が備えられ、現在の回転数及び負荷に応じた目標油圧P
Tが補間演算される。ステップ76では計測油圧PR>
目標油圧PTが成立するか否か判別される。ステップ7
6で計測油圧PR>目標油圧PTのときは現在の油圧が
目標油圧より高いと判定され、ステップ78に進み、油
圧ポンプ20の斜板角度が減少され、油圧が下がる方向
に制御される。テップ76で計測油圧PR>目標油圧P
Tが成立しないときはステップ80に進み、計測油圧P
R<目標油圧PTが成立するか否か判別されるされ。ス
テップ80で計測油圧PR<目標油圧PTのときは現在
の油圧が目標圧より低いと判定され、ステップ82に進
み、油圧ポンプ20の斜板角度が増加され、油圧が増加
する方向に制御される。ステップ80で計測油圧PR<
目標油圧PTでないとき(即ち、計測油圧PR=目標油
圧PTであるとき)は何もせず現在の斜板角度を維持す
る。このような制御によってエンジン回転数に応じて図
4に示すような目標圧力に制御することが可能である。
【0017】図6は吸気弁10及び10′のリフトを制
御するための高圧側制御弁32及び低圧側制御弁42の
圧電アクチュエータ32A,42Aの制御ルーチンを概
略的に示している。このルーチンはエンジンの1サイク
ル(720゜CA)における所定のタイミングにおいて
実行開始され、そのようなタイミングは、周知の通り、
クランク角度センサ62からの30゜CA信号の到来毎
にインクリメントされ、720゜CA信号の到来によっ
てクリヤされるカウンタの値によって知ることができ
る。図7の(イ) はエンジンの1サイクル(720゜C
A)で各気筒毎に1回起こる制御弁作動演算のタイミン
グを示しており、このタイミングで高圧側制御弁32及
び低圧側制御弁42の作動タイミングの演算が行われ、
(ハ) 、(ニ) にて示すように高圧側制御弁32の開閉作
動、及び低圧側制御弁42の開閉作動が行われ、(ロ) で
示すように吸気弁10,10′の作動が行われる。ステ
ップ100はエンジンの回転数の入力を示しており、ク
ランク角度センサ62からの30゜CA信号の間隔より
別ルーチンによって算出されているものとする。ステッ
プ102では機関の負荷が入力される。機関の負荷とし
ては例えばエンジン1回転あたりの吸入空気量を採用す
ることができる。ステップ104は回転数及び負荷に応
じたバルブリフトの算出を示している。ステップ104
では現在のエンジン回転数と、負荷とから選定すべきバ
ルブリフトの値が大、中、小のいずれか否か決定され
る。
御するための高圧側制御弁32及び低圧側制御弁42の
圧電アクチュエータ32A,42Aの制御ルーチンを概
略的に示している。このルーチンはエンジンの1サイク
ル(720゜CA)における所定のタイミングにおいて
実行開始され、そのようなタイミングは、周知の通り、
クランク角度センサ62からの30゜CA信号の到来毎
にインクリメントされ、720゜CA信号の到来によっ
てクリヤされるカウンタの値によって知ることができ
る。図7の(イ) はエンジンの1サイクル(720゜C
A)で各気筒毎に1回起こる制御弁作動演算のタイミン
グを示しており、このタイミングで高圧側制御弁32及
び低圧側制御弁42の作動タイミングの演算が行われ、
(ハ) 、(ニ) にて示すように高圧側制御弁32の開閉作
動、及び低圧側制御弁42の開閉作動が行われ、(ロ) で
示すように吸気弁10,10′の作動が行われる。ステ
ップ100はエンジンの回転数の入力を示しており、ク
ランク角度センサ62からの30゜CA信号の間隔より
別ルーチンによって算出されているものとする。ステッ
プ102では機関の負荷が入力される。機関の負荷とし
ては例えばエンジン1回転あたりの吸入空気量を採用す
ることができる。ステップ104は回転数及び負荷に応
じたバルブリフトの算出を示している。ステップ104
では現在のエンジン回転数と、負荷とから選定すべきバ
ルブリフトの値が大、中、小のいずれか否か決定され
る。
【0018】ステップ106,108ではステップ10
4で決定されたバルブリフトを得るための高圧側制御弁
の作動タイミングT1及びT2、低圧側制御弁の作動タ
イミングT3,T4が算出される。図7において(ロ) は
バルブのリフトの変化を模式的に示しており、高圧側制
御弁32を開放することにより線m1 に沿ってリフトは
大きくなり、設定されたバルブリフト値Lが得られた時
点T1で高圧側制御弁32を閉鎖すると圧力が油圧室1
6、16′内に保持され、バルブリフトは線m 2 にて示
すようにLの値を保持する。バルブの閉鎖時期が到来す
ると低圧側制御弁42が閉鎖され、バルブリフトはm3
のラインに沿って小さくなる。(ハ) は高圧側制御弁32
の作動タイミングを模式的に示しており、時刻T1が到
来すと制御弁32は開弁され、時刻T2が到来すると制
御弁32は閉鎖される。時刻T1、T2は設定されたバ
ルブリフト値Lが得られるように演算される。即ち、開
弁タイミングは基準点からのクランク角度θとして与え
られており、この基準点に対する現在のクランク角度、
即ち現時刻T0は既知であるから、設定開弁タイミング
θで開弁開始させるための時刻T1を知ることができ
る。また、演算されたバルブリフトを得るために必要と
なる高圧側制御弁32の開弁時間δ1 も知ることがで
き、これより高圧側制御弁32を閉鎖するべき時刻T2
も知ることができる。また、低圧側制御弁42の開弁開
始時刻については吸気弁10、10′のクランク角度と
しての開弁期間Θが与えられていることから、この期間
後に吸気弁10、10′を閉弁開始させるための低圧側
制御弁42の開弁時刻T3は計算することができ、ま
た、この状態から吸気弁を閉弁せしめるのに必要となる
低圧側制御弁42の開弁時間δ2 よりその開弁終了時刻
T4も知ることができる。
4で決定されたバルブリフトを得るための高圧側制御弁
の作動タイミングT1及びT2、低圧側制御弁の作動タ
イミングT3,T4が算出される。図7において(ロ) は
バルブのリフトの変化を模式的に示しており、高圧側制
御弁32を開放することにより線m1 に沿ってリフトは
大きくなり、設定されたバルブリフト値Lが得られた時
点T1で高圧側制御弁32を閉鎖すると圧力が油圧室1
6、16′内に保持され、バルブリフトは線m 2 にて示
すようにLの値を保持する。バルブの閉鎖時期が到来す
ると低圧側制御弁42が閉鎖され、バルブリフトはm3
のラインに沿って小さくなる。(ハ) は高圧側制御弁32
の作動タイミングを模式的に示しており、時刻T1が到
来すと制御弁32は開弁され、時刻T2が到来すると制
御弁32は閉鎖される。時刻T1、T2は設定されたバ
ルブリフト値Lが得られるように演算される。即ち、開
弁タイミングは基準点からのクランク角度θとして与え
られており、この基準点に対する現在のクランク角度、
即ち現時刻T0は既知であるから、設定開弁タイミング
θで開弁開始させるための時刻T1を知ることができ
る。また、演算されたバルブリフトを得るために必要と
なる高圧側制御弁32の開弁時間δ1 も知ることがで
き、これより高圧側制御弁32を閉鎖するべき時刻T2
も知ることができる。また、低圧側制御弁42の開弁開
始時刻については吸気弁10、10′のクランク角度と
しての開弁期間Θが与えられていることから、この期間
後に吸気弁10、10′を閉弁開始させるための低圧側
制御弁42の開弁時刻T3は計算することができ、ま
た、この状態から吸気弁を閉弁せしめるのに必要となる
低圧側制御弁42の開弁時間δ2 よりその開弁終了時刻
T4も知ることができる。
【0019】ステップ106、108で設定された作動
時刻は比較レジスタ(図示せず)にセットされ、各時刻
の到来によって制御弁32,42の開弁、閉弁を周知の
ように行うことができる。制御回路61は目標油圧が得
られるように油圧ポンプ20の斜板角度が制御するが、
図5のステップ74で算出されるエンジン回転数に対す
る目標油圧PTの特性は図4に示すように燃焼室圧力の
代替特性である負荷の大小によって変化される。即ち、
同一回転数でも負荷が大きいほど目標油圧は大きく、負
荷が小さいほど目標油圧は小さくなる設定となってい
る。図8は回転数一定としたときの負荷と目標油圧との
関係を模式的に示す。油圧室16,16′に加わる油圧
は基本的にはスプリング12,12′に抗して吸気弁1
0,10′を開弁せしめるが、燃焼室内の圧力は吸気弁
10,10′を閉弁方向に付勢している。そのため、同
一油圧でかつ制御弁32の開弁時間が同一でも得られる
リフト量は変化する。この発明では燃焼室圧力の代替因
子である負荷に応じて図4に示すように回転数−目標油
圧の特性を変化させている。即ち、同一回転数に対して
は負荷が大きいときの目標油圧が負荷の小さいときの目
標油圧より大きくなっている。このような目標油圧の設
定により燃焼室圧力の大小変化に係わらず同一の油圧、
同一の開弁時間に対して同一のリフト量を得ることを確
保することができる。
時刻は比較レジスタ(図示せず)にセットされ、各時刻
の到来によって制御弁32,42の開弁、閉弁を周知の
ように行うことができる。制御回路61は目標油圧が得
られるように油圧ポンプ20の斜板角度が制御するが、
図5のステップ74で算出されるエンジン回転数に対す
る目標油圧PTの特性は図4に示すように燃焼室圧力の
代替特性である負荷の大小によって変化される。即ち、
同一回転数でも負荷が大きいほど目標油圧は大きく、負
荷が小さいほど目標油圧は小さくなる設定となってい
る。図8は回転数一定としたときの負荷と目標油圧との
関係を模式的に示す。油圧室16,16′に加わる油圧
は基本的にはスプリング12,12′に抗して吸気弁1
0,10′を開弁せしめるが、燃焼室内の圧力は吸気弁
10,10′を閉弁方向に付勢している。そのため、同
一油圧でかつ制御弁32の開弁時間が同一でも得られる
リフト量は変化する。この発明では燃焼室圧力の代替因
子である負荷に応じて図4に示すように回転数−目標油
圧の特性を変化させている。即ち、同一回転数に対して
は負荷が大きいときの目標油圧が負荷の小さいときの目
標油圧より大きくなっている。このような目標油圧の設
定により燃焼室圧力の大小変化に係わらず同一の油圧、
同一の開弁時間に対して同一のリフト量を得ることを確
保することができる。
【0020】尚、排気弁11,11′については吸気弁
10,10′と同様に油圧制御され、そのリフト作動が
制御される。
10,10′と同様に油圧制御され、そのリフト作動が
制御される。
【0021】
【発明の効果】可変容量型の油圧ポンプにおいて目標油
圧を燃焼室圧因子に応じて設定することにより吸気弁又
は排気弁のリフトに対する燃焼室圧力の変化の影響を排
除することができ、所期のリフト特性を得ることができ
る。
圧を燃焼室圧因子に応じて設定することにより吸気弁又
は排気弁のリフトに対する燃焼室圧力の変化の影響を排
除することができ、所期のリフト特性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の構成を示す線図。
【図2】図2は実施例の内燃機関の上面概略図である。
【図3】図3は油圧式弁駆動装置の概略図である。
【図4】図4はエンジン回転数に対する目標油圧の関係
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図5】図5は油圧ポンプの駆動ルーチンのフローチャ
ートである。
ートである。
【図6】図6は吸気弁の駆動のためのルーチンのフロー
チャートである。
チャートである。
【図7】図7は図6のルーチンによって得られる作動の
タイミングを示す図である。
タイミングを示す図である。
【図8】図8は回転数一定での負荷と目標油圧との関係
を示す図である。
を示す図である。
10,10′…吸気弁 11,11′…排気弁 12,12′…バルブスプリング 14,14′…油圧シリンダ 16,16′…油圧室 20…油圧ポンプ 24…オイルタンク 28…高圧側アキュムレータ 32…高圧側制御弁 36…共通の配管 38,40…分岐配管 42…低圧側制御弁 48…低圧側アキュムレータ 51…開閉弁 61…制御回路 62…クランク角度センサ 63…圧力センサ 64…吸入空気量センサ
Claims (1)
- 【請求項1】油圧駆動の吸気弁又は排気弁と、可変容量
型の油圧ポンプと、該油圧ポンプより吸気弁又は排気弁
への油圧の供給を制御するための油圧供給手段と、吸気
弁又は排気弁の所期のリフト量が得られるように油圧ポ
ンプより吸気弁又は排気弁への油圧を制御するべく油圧
供給手段への作動信号を形成する弁作動制御手段と、油
圧ポンプからの油圧を目標値に制御する手段とを備えた
油圧式弁駆動装置において、前記目標圧力制御手段は燃
焼室圧力因子を検出する手段と、検出される燃焼室圧力
因子に応じて目標ポンプ圧力を設定する手段とより成る
内燃機関の油圧式弁駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015128A JPH05202714A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 内燃機関の油圧式弁駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4015128A JPH05202714A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 内燃機関の油圧式弁駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05202714A true JPH05202714A (ja) | 1993-08-10 |
Family
ID=11880188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4015128A Pending JPH05202714A (ja) | 1992-01-30 | 1992-01-30 | 内燃機関の油圧式弁駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05202714A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5611303A (en) * | 1995-01-11 | 1997-03-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Valve operating apparatus of internal combustion engine |
JP2008298078A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Robert Bosch Gmbh | 弁に対する操作装置の制御方法および装置 |
JP2010164022A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 内燃機関の弁装置 |
JP2010242533A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
JP2012082704A (ja) * | 2010-10-07 | 2012-04-26 | Isuzu Motors Ltd | カムレス構造エンジンのバルブ駆動制御装置 |
WO2024116123A1 (en) * | 2022-11-30 | 2024-06-06 | Jacobs Vehicle Systems, Inc. | Shutdown control of internal combustion engine comprising lost motion component |
-
1992
- 1992-01-30 JP JP4015128A patent/JPH05202714A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5611303A (en) * | 1995-01-11 | 1997-03-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Valve operating apparatus of internal combustion engine |
JP2008298078A (ja) * | 2007-06-01 | 2008-12-11 | Robert Bosch Gmbh | 弁に対する操作装置の制御方法および装置 |
JP2010164022A (ja) * | 2009-01-19 | 2010-07-29 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 内燃機関の弁装置 |
JP2010242533A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
JP2012082704A (ja) * | 2010-10-07 | 2012-04-26 | Isuzu Motors Ltd | カムレス構造エンジンのバルブ駆動制御装置 |
WO2024116123A1 (en) * | 2022-11-30 | 2024-06-06 | Jacobs Vehicle Systems, Inc. | Shutdown control of internal combustion engine comprising lost motion component |
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