JPH05202713A - 内燃機関の油圧式弁駆動装置 - Google Patents

内燃機関の油圧式弁駆動装置

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JPH05202713A
JPH05202713A JP4015078A JP1507892A JPH05202713A JP H05202713 A JPH05202713 A JP H05202713A JP 4015078 A JP4015078 A JP 4015078A JP 1507892 A JP1507892 A JP 1507892A JP H05202713 A JPH05202713 A JP H05202713A
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valve
hydraulic
pressure side
control valve
pressure
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JP4015078A
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Hideo Saruhashi
秀男 猿橋
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は油圧式の弁駆動装置に関し、吸気側は
排気側との油圧通路の圧力波を合体させることにより油
圧ポンプの騒音を軽減することを目的とする。 【構成】油圧ポンプから高圧側のアキュムレータ28を介
して各気筒の高圧側制御弁32に接続され、制御弁32の開
弁時に吸気弁10,10'は開弁される。吸気弁10,10'の閉弁
時は低圧側制御弁42が開弁され、油圧が排出される。油
圧ポンプから高圧側のアキュムレータ28-1を介して各気
筒の高圧側制御弁32-1に接続され、制御弁32-1の開弁時
に排気弁11,11'は開弁される。排気弁11,11'の閉弁時は
低圧側制御弁42が開弁される。吸気弁用の高圧側アキュ
ムレータ28と排気弁用の高圧側アキュムレータ28-1とは
シリンダヘッド端部におけるエンドブロック56内の連通
路59によって相互に連通され、圧力波の打ち消しによっ
て作動騒音の低減が図られる。共振の恐れがあるときは
連通路59に設けた開閉弁60が開弁される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は吸気弁と排気弁の双方
とを油圧によって駆動する内燃機関における油圧式弁駆
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧式弁駆動装置では吸気弁又は排気弁
の油圧室の油圧を制御弁によって制御することにより吸
気弁又は排気弁の作動を制御している。実開昭64−4
9607号では制御弁として高圧側制御弁と低圧側制御
弁とが設けられ、バルブのリフト時は高圧側制御弁が
開、低圧側制御弁が閉とされ、油圧ポンプからの作動油
を油圧室に導入し、所望のリフトが得られた段階で高圧
側制御弁が閉とされ、バルブの閉鎖タイミングが来たと
き高圧側制御弁は閉を維持したまま低圧側制御弁を開と
し、油圧室から作動油をオイルタンクに排出している。
制御弁の開閉に伴う油圧管路内の圧力脈動の軽減のため
アキュムレータが油圧ポンプから高圧側制御弁への油圧
配管及び低圧側制御弁からオイルタンクへの油圧配管に
設けられている。圧力脈動の防止を図ると共に、応答性
の向上を実現するため実開昭64−49607号ではア
キュムレータはシリンダヘッド内に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術ではアキュム
レータはシリンダヘッド内に形成されるが、シリンダヘ
ッドの大きさには限りがあり、アキュムレータの容積を
あまり大きくとることはできず、脈動抑制効果には限界
がある。特に、吸気弁及び排気弁との双方を油圧駆動と
したものでは夫々にアキュムレータが必要であり、より
一層とりえる容積に制限がある。
【0004】この発明はアキュムレータの容積をシリン
ダヘッド内に形成可能な小さな寸法としつつ充分な脈動
抑制効果を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、吸気
弁と排気弁との双方を油圧によって駆動する内燃機関に
おいて、シリンダヘッド内における吸気弁側の油圧通路
と排気弁側の油圧通路とを独立に設けると共に、吸気弁
側の油圧通路と排気弁側の油圧通路とのシリンダヘッド
端部付近を連通する連通路を形成したことを特徴とする
内燃機関の油圧式弁駆動装置が提供される。
【0006】前記連通路に吸気弁側の油圧通路内の圧力
波と排気弁側の油圧通路内の圧力波とが共振する領域で
閉鎖される開閉弁を設けてもよい。
【0007】
【作用】吸気弁の開閉により吸気弁側の油圧通路内に圧
力波が惹起され、排気弁の開閉により排気弁側の油圧通
路内に圧力波が惹起される。吸気弁の開閉タイミングと
排気弁の開閉タイミングとは相違するため、吸気弁側の
油圧通路内の圧力波の位相と排気弁側の油圧通路内の圧
力波の位相とは相違し、吸気弁の油圧通路と排気弁の油
圧通路とを連通する連通路内で双方の圧力波の打ち消し
が行われる。
【0008】開閉弁は吸気弁側の油圧通路内の圧力波と
排気弁側の油圧通路内の圧力波とが共振する領域で閉弁
し、吸気弁の油圧通路と排気弁の油圧通路とを遮断す
る。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の油圧式弁駆動装置を備えた
内燃機関の上面概略図である。この内燃機関は4気筒と
して構成され、各気筒8に吸気弁10,10′及び排気
弁11,11′が設けられた所謂4バルブ内燃機関を構
成している。吸気弁10,10′及び排気弁11,1
1′はこの発明ではいずれも油圧駆動型として構成され
る。
【0010】図2は油圧式の弁駆動装置の全体概略図で
あり、バルブステムに固定されるスプリングシート10
aにバルブスプリング12の上端が着座され、吸気弁1
0はバルブスプリング12によって吸気弁10の弁体部
がバルブシート13に着座されるように閉弁方向に付勢
される。バルブステムの上端は油圧シリンダ14に対し
て出没自在とされ、バルブステムの上端と油圧シリンダ
14との間に油圧室16が形成される。油圧室16内の
圧力が増大すると吸気弁10はバルブスプリング12の
力に抗して下降される。従って、吸気弁10のリフト
(揚程)は油圧室16の圧力に応じて変化される。吸気
弁10′についても同様にスプリングシート10a′、
バルブスプリング12′、油圧シリンダ14′、油圧室
16′が具備される。
【0011】油圧ポンプ20は可変容量型であり、回転
数の増大に応じて増大する流量特性を持たっている。こ
のような回転数に応じたポンプ容量の変化を行わしめる
ためエンジンの回転数に応じた目標油圧が設定され、こ
の目標油圧が得られるように油圧ポンプ20の斜板(図
示しない)の角度を変える制御が行われる。即ち、図3
に示すように目標油圧PTは回転数の増大に応じて増大
する設定となっている。後述の制御回路はそのときの回
転数に応じた目標油圧が得られるようにフィードバック
制御を行う。図2において油圧ポンプ20はその吸入口
が配管22を介してオイルタンク24に接続される。油
圧ポンプ20の出口は配管26を介してシリンダヘッド
内の吸気弁側の油圧通路としての高圧側アキュムレータ
28に接続され、この高圧側アキュムレータ28は配管
30を介して、2ポート開閉弁としての高圧側制御弁3
2に接続される。高圧側制御弁32は配管34,36,
38,40を介して吸気弁10,10′の油圧室16,
16′に接続される。42は2ポート開閉弁としての低
圧側制御弁であり、配管44を介して高圧側制御弁32
からの配管34と36との接続点に接続されている。ま
た低圧側制御弁42は配管46を介して低圧側アキュム
レータ48に接続され、低圧側アキュムレータ48は配
管50を介してオイルタンク24に接続される。
【0012】吸気弁10,10′を開弁させる場合は高
圧側制御弁32が開放され、一方低圧側制御弁42は閉
鎖され、オイルタンク24からの作動油は油圧ポンプ2
0より配管26、高圧側アキュムレータ28、配管3
0、高圧側制御弁32、配管34,36,38又は40
を介して油圧室16、16′に導入され、吸気弁10,
10′はバルブスプリング12,12′に抗して下降移
動される。所定のリフトが得られたとき高圧側制御弁3
2は閉鎖され、低圧側制御弁42は閉鎖状態を維持する
ので吸気弁10,10′はそのリフトを確保する。吸気
弁10,10′を閉弁させる場合は低圧制御弁42は開
弁され、一方高圧側制御弁32は閉鎖状態を維持する。
そのため、油圧室16、16′からオイルが配管38又
は40、配管36,44、低圧側制御弁42、配管4
6、低圧側アキュムレータ48、配管50を介してオイ
ルタンク24に戻される。
【0013】高圧側制御弁32及び低圧側制御弁42は
共に圧電素子アクチュエータに32A,42Aで駆動さ
れる高速応答型の開閉弁として構成され、吸気弁10,
10′の高速のリフト制御を行うことができるものであ
る。排気弁11,11′の油圧駆動装置は吸気弁10,
10′の駆動用の油圧駆動装置と同様であり、高圧側制
御弁32、低圧側制御弁42と同様な高圧側制御弁32
−1、低圧側制御弁42−1(図1参照)を備えてお
り、夫々高圧側アキュムレータ28−1、低圧側アキュ
ムレータ48−1に接続され、高圧側アキュムレータ2
8−1、低圧側アキュムレータ48−1は配管52,5
4を介して油圧ポンプ20からの配管26、オイルタン
ク24への配管50に接続されている。高圧側アキュム
レータ28−1は本発明におけるシリンダヘッド内にお
ける排気弁側の油圧通路を構成する。
【0014】図1における矢印は各気筒の吸気弁10,
10′及び排気弁11,11′への開閉作動のための作
動油の流れを説明している。高圧側アキュムレータ2
8,低圧側アキュムレータ48はエンジン本体の気筒が
並ぶ方向に延びており、一端にエンドプレート56が位
置する。エンドプレート56に油圧ポンプ20からの配
管26が接続される入口孔57が形成され、高圧側アキ
ュムレータ28に接続され、かつエンドプレート56に
低圧側アキュムレータ48と接続する出口孔58が形成
され、この出口孔はオイルタンク24への配管50に接
続されている。高圧側アキュムレータ28からの油圧は
矢印f1 のようにその気筒の高圧側制御弁32の開弁時
に吸気弁10,10′の油圧室に導入され、開弁が行わ
れ、所定リフトに到達後高圧制御弁32が閉弁され、そ
の後低圧側制御弁42の開弁によって作動油は低圧側ア
キュムレータ48を介して矢印f2 のようにオイルタン
ク側に抜け、油圧室の圧力が降下し、吸気弁10,1
0′は閉弁される。排気弁11,11′の作動について
も同様であり、エンドプレート56に油圧ポンプ20か
らの配管52が接続される入口孔57−1が形成され、
高圧側アキュムレータ28−1に接続され、かつエンド
プレート56に低圧側アキュムレータ48−1と接続す
る出口孔58−1が形成され、この出口孔はオイルタン
ク24への配管54に接続されている。高圧側アキュム
レータ28−1からの油圧は矢印f3 のようにその気筒
の高圧側制御弁32−1の開弁時に排気弁11,11′
の油圧室に導入され、開弁が行われ、所定リフトに到達
後高圧制御弁32−1が閉弁され、その後低圧側制御弁
42−1の開弁によって作動油は低圧側アキュムレータ
48−1を介して矢印f4 のようにオイルタンク側に抜
け、油圧室の圧力が降下し、排気弁11,11′は閉弁
される。
【0015】エンドプレート56には連通路59が設け
られ、連通路59は吸気側の高圧アキュムレータ28と
排気側の高圧アキュムレータ28−1とを接続してい
る。この連通路59は吸気側の高圧アキュムレータ28
と排気側の高圧アキュムレータ28−1との位相の異な
る圧力波の干渉によって油圧の脈動を低減せしめるもの
である。また、連通路59には開閉弁60が設けられ、
開閉弁60は常態では開放しているが吸気側の圧力波と
排気側の圧力波とが干渉するおそれのある運転条件で閉
鎖され、吸気側の高圧アキュムレータ28と排気側の高
圧アキュムレータ28−1とを遮断するものである。開
閉弁60はアクチュエータ60Aを具備しており、以下
述べる制御回路によって駆動される。
【0016】図2において制御回路61はマイクロコン
ピュータにより構成され、エンジンの負荷及び回転数に
応じて吸気弁のリフト量を算出し、算出された量のリフ
トが得られるように高圧側制御弁32の圧電型のアクチ
ュエータ32A及び低圧制御弁42の圧電型アクチュエ
ータ42Aの駆動信号を形成する作動を行う。また、制
御回路61はエンジン回転数に応じた目標油圧が得られ
るように油圧ポンプ20の出口側の油圧を制御する。さ
らに、吸気側の高圧アキュムレータ28と排気側の高圧
アキュムレータ28−1と接続する連通路59に設けら
れる開閉弁60のアクチュエータ60Aを制御する。
【0017】クランク角度センサ62はクランク軸が所
定角度、例えば30゜及び720゜回転する毎にパルス
信号を発生し、30゜毎の信号は周知のようにそのパル
ス信号の間隔から機関回転数を知るのに利用することが
できると共に、バルブリフトの制御信号の形成のための
割込ルーチンを開始させるトリガ信号となる。また72
0゜毎のパルス信号はクランク軸の基準位置を知るため
に使用することができる。更に、油圧センサ63が油圧
ポンプ20の出口における配管26に設けられ、油圧ポ
ンプ20の出口側の油圧を知ることができる。
【0018】図4は制御回路61による目標圧の制御の
ためのルーチンのフローチャートを示す。このルーチン
は一定時間毎に実行されるものとする。ステップ70で
はエンジン回転数が入力され、ステップ72では油圧セ
ンサ63によって計測される油圧ポンプ20の出口側の
油圧PRが入力される。ステップ74ではエンジン回転
数に応じた目標油圧PTが算出される。即ち、図3に示
すように回転数と目標油圧PTとのマップが備えられ、
現在の回転数に応じた目標油圧PTが補間演算される。
ステップ76では計測油圧PR>目標油圧PTが成立す
るか否か判別される。ステップ76で計測油圧PR>目
標油圧PTのときは現在の油圧が目標油圧より高いと判
定され、ステップ78に進み、油圧ポンプ20の斜板角
度が減少され、油圧が下がる方向に制御される。テップ
76で計測油圧PR>目標油圧PTが成立しないときは
ステップ80に進み、計測油圧PR<目標油圧PTが成
立するか否か判別されるされ。ステップ80で計測油圧
PR<目標油圧PTのときは現在の油圧が目標圧より低
いと判定され、ステップ82に進み、油圧ポンプ20の
斜板角度が増加され、油圧が増加する方向に制御され
る。ステップ80で計測油圧PR<目標油圧PTでない
とき(即ち、計測油圧PR=目標油圧PTであるとき)
は何もせず現在の斜板角度を維持する。このような制御
によってエンジン回転数に応じて図3に示すような目標
圧力に制御することが可能である。
【0019】図5は吸気弁10及び10′のリフトを制
御するための高圧側制御弁32及び低圧側制御弁42の
圧電アクチュエータ32A,42Aの制御ルーチンを概
略的に示している。このルーチンはエンジンの1サイク
ル(720゜CA)における所定のタイミングにおいて
実行開始され、そのようなタイミングは、周知の通り、
クランク角度センサ62からの30゜CA信号の到来毎
にインクリメントされ、720゜CA信号の到来によっ
てクリヤされるカウンタの値によって知ることができ
る。図7の(イ) はエンジンの1サイクル(720゜C
A)で各気筒毎に1回起こる制御弁作動演算のタイミン
グを示しており、このタイミングで高圧側制御弁32及
び低圧側制御弁42の作動タイミングの演算が行われ、
(ハ) 、(ニ) にて示すように高圧側制御弁32の開閉作
動、及び低圧側制御弁42の開閉作動が行われ、(ロ) で
示すように吸気弁10,10′の作動が行われる。ステ
ップ100はエンジンの回転数の入力を示しており、ク
ランク角度センサ62からの30゜CA信号の間隔より
別ルーチンによって算出されているものとする。ステッ
プ102では機関の負荷が入力される。機関の負荷とし
ては例えばエンジン1回転あたりの吸入空気量を採用す
ることができる。ステップ104は回転数及び負荷に応
じたバルブの開弁タイミング、バルブリフトの算出を示
している。開弁タイミング、リフト量はエンジン回転数
と負荷とのマップとしてメモリ内に格納され、補間演算
によってそのときの回転数及び負荷に応じた開弁タイミ
ング、リフト量の算出が行われる。
【0020】ステップ106,108ではステップ10
4で決定されたバルブタイミング、バルブリフトを得る
ための高圧側制御弁の作動タイミングT1及びT2、低
圧側制御弁の作動タイミングT3,T4が算出される。
図7において(ロ) はバルブのリフトの変化を模式的に示
しており、高圧側制御弁32を開放することにより線m
1 に沿ってリフトは大きくなり、設定されたバルブリフ
ト値Lが得られた時点T1で高圧側制御弁32を閉鎖す
ると圧力が油圧室16、16′内に保持され、バルブリ
フトは線m2 にて示すようにLの値を保持する。バルブ
の閉鎖時期が到来すると低圧側制御弁42が閉鎖され、
バルブリフトはm3 のラインに沿って小さくなる。(ハ)
は高圧側制御弁32の作動タイミングを模式的に示して
おり、時刻T1が到来すと制御弁32は開弁され、時刻
T2が到来すると制御弁32は閉鎖される。時刻T1、
T2は設定されたバルブリフト値Lが得られるように演
算される。即ち、開弁タイミングは基準点からのクラン
ク角度θとして与えられており、この基準点に対する現
在のクランク角度、即ち現時刻T0は既知であるから、
設定開弁タイミングθで開弁開始させるための時刻T1
を知ることができる。また、演算されたバルブリフトを
得るために必要となる高圧側制御弁32の開弁時間δ1
も知ることができ、これより高圧側制御弁32を閉鎖す
るべき時刻T2も知ることができる。また、低圧側制御
弁42の開弁開始時刻については吸気弁10、10′の
クランク角度としての開弁期間Θが与えられていること
から、この期間後に吸気弁10、10′を閉弁開始させ
るための低圧側制御弁42の開弁時刻T3は計算するこ
とができ、また、この状態から吸気弁を閉弁せしめるの
に必要となる低圧側制御弁42の開弁時間δ2 よりその
開弁終了時刻T4も知ることができる。
【0021】ステップ106、108で設定された作動
時刻は比較レジスタ(図示せず)にセットされ、各時刻
の到来によって制御弁32,42の開弁、閉弁を周知の
ように行うことができる。また、排気弁11,11′に
ついては吸気弁10,10′と同様に油圧制御され、そ
のバルブタイミング、リフト作動が制御される。
【0022】図6は開閉弁60の作動制御ルーチンを示
し、例えば、一定時間毎に実行される。このルーチンは
制御弁32,42の開閉作動によって惹起される吸気側
及び排気側の圧力波の打ち消しによる騒音の低減を図る
ものである。ステップ110ではエンジン回転数より吸
気側の圧力波と排気側の圧力波とが共振を起こす領域か
否か判別される。共振を起こす領域でない場合はステッ
プ112に進み、連通路59に設けられる開閉弁60は
開弁される。従って、吸気側の高圧アキュムレータ28
と排気側の高圧アキュムレータ28−1とは連通状態に
ある。吸気弁10,10′と排気弁11,11′とでは
タイミングが異なるので制御弁32,42の上記開閉作
動によって発生する圧力波は吸気側は排気側とで位相が
異なり、位相の異なる圧力波は連通路59で相互に打ち
消しによって脈動は小さくなる。
【0023】ステップ110で共振を起こす回転数領域
と判定されるときはステップ114に進み、開閉弁60
は閉鎖され、吸気側の高圧アキュムレータ28と排気側
の高圧アキュムレータ28−1とは相互に遮断されるた
め、共振を防止することができる。
【0024】
【発明の効果】吸気弁と排気弁との双方を油圧によって
駆動する内燃機関において、シリンダヘッド内における
吸気弁側の油圧通路と排気弁側の油圧通路とを独立に設
けると共に、吸気弁側の油圧通路と排気弁側の油圧通路
とのシリンダヘッド端部付近を連通する連通路を形成し
たことにより、圧力波の脈動を軽減することができ、騒
音の抑制を図ることができる。
【0025】また、連通路に吸気弁側の油圧通路内の圧
力波と排気弁側の圧力波とが共振する領域で閉鎖される
開閉弁を設けることにより共振を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例の内燃機関の上面概略図である。
【図2】図2は油圧式弁駆動装置の概略図である。
【図3】図3はエンジン回転数に対する目標油圧の関係
を示す概略図である。
【図4】図4は油圧ポンプの駆動ルーチンのフローチャ
ートである。
【図5】図5は吸気弁の駆動のためのルーチンのフロー
チャートである。
【図6】図6は開閉弁の駆動のためのルーチンのフロー
チャートである。
【図7】図7は図5のルーチンによって得られる作動の
タイミングを示す図である。
【符号の説明】
10,10′…吸気弁 11,11′…排気弁 12,12′…バルブスプリング 14,14′…油圧シリンダ 16,16′…油圧室 20…油圧ポンプ 24…オイルタンク 28…高圧側アキュムレータ 32…高圧側制御弁 42…低圧側制御弁 48…低圧側アキュムレータ 59…連通路 60…開閉弁 61…制御回路 62…クランク角度センサ 64…吸入空気量センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気弁と排気弁との双方を油圧によって
    駆動する内燃機関において、シリンダヘッド内における
    吸気弁側の油圧通路と排気弁側の油圧通路とを独立に設
    けると共に、吸気弁側の油圧通路と排気弁側の油圧通路
    とのシリンダヘッド端部付近を連通する連通路を形成し
    たことを特徴とする内燃機関の油圧式弁駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の油圧式弁駆動装置において、
    前記連通路に吸気弁側の油圧通路内の圧力波と排気弁側
    の油圧通路内の圧力波とが共振する領域で閉鎖される開
    閉弁を設けたことを特徴とする油圧式弁駆動装置。
JP4015078A 1992-01-30 1992-01-30 内燃機関の油圧式弁駆動装置 Pending JPH05202713A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012180767A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 油圧回路用脈動吸収装置及び内燃機関の動弁装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012180767A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 油圧回路用脈動吸収装置及び内燃機関の動弁装置

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