JP5223124B2 - 空調用レジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、空調用空気の導管としてのリテーナと、リテーナの内部にて回動可能に設けられて空調用空気の吹出し方向を可変とするバレルとを備える空調用レジスタに関する。
この種の空調用レジスタとしては、例えば特許文献1に記載のものがある。また近年、車両の運転席と助手席との間に、インストルメントパネルの一部を構成するセンタークラスタを設け、センタークラスの上部に、ナビゲーションシステムのためのディスプレイ装置を配置する構成が一般化している。こうした構成にあっては、センタコンソールに空調用レジスタを配設しようとすると、ディスプレイ装置の存在によりその配設スペースが制限されることとなる。
そこで、例えば図9に示すように、空調用レジスタとして、車幅方向に短く、且つ鉛直方向に長くした、いわゆる長尺形状を有するものを採用するとともに、こうした空調用レジスタを車幅方向においてディスプレイ装置の両側に設ける構成が開発されるに至っている。
図9に示すように、空調用レジスタは、リテーナ102、及びバレル104を備えている。リテーナ102は、空調用空気の導管であり、断面略長方形の筒状をなしている。バレル104は、リテーナ102の内部において回動可能に設けられるとともに、断面略長方形の筒状をなしている。以下、リテーナ102の内周面において略長方形の長辺を含む一対の内周面を第1内周面126とするとともに短辺を含む一対の内周面を第2内周面124とし、バレル104の外周面において略長方形の長辺を含む一対の外周面を第1外周面145とする。
バレル104は、その第1外周面145がリテーナ102の第1内周面126に沿うように設けられている。また、バレル104は、リテーナ102の第2内周面124に対して直交する軸142、148を中心に回動可能に設けられている。
尚、バレル104の内部には、バレル104の略長方形の短辺に沿った複数のフィンからなるフィン群150が設けられている。また、空調用レジスタには、意匠性を向上させるためのカバー103が設けられている。
こうした構成を備える空調用レジスタによれば、中立位置からバレル104を回動させることにより、空気の吹出し方向を変更することができるようになる。具体的には、バレル104の空気下流側の開口部を内側吹出口Aとするとともに、リテーナ102の空気下流側の開口部においてリテーナ102の第1内周面126とバレル104の第1外周面145とによって形成される開口部を外側吹出口Bとすると、中立位置からバレル104を左方或いは右方に回動させると、内側吹出口Aが左方或いは右方に回動する。
特開2004―114799号公報
ところで、こうした空調用レジスタにあっては、図10(b)、(c)に二点鎖線にて示すように、中立位置からバレル104を回動させると、内側吹出口Aを通じて吹き出される空気はバレル104の軸線方向に沿って流れようとする。しかしながら、外側吹出口BL,BRにおいてバレル104の回動により開口面積が小さくされた部分(図10(b)では右側の外側吹出口BR、図10(c)では左側の外側吹出口BL)を通じて吹き出される空気はリテーナ102の内周面に沿って流れようとする。しかも、上記開口面積が小さくされた部分、すなわち図10(b)の例では右側の外側吹出口BR、図10(c)の例では左側の外側吹出口BLの開口面積を通じて吹き出される空気の流速は、バレル104が中立位置にある場合に比べて大きくなる。このため、こうした流速の大きい空気の流れによって、内側吹出口Aを通じて吹き出される空気の流れが乱されることとなる。従って、吹出口から吹き出される空調用空気の指向性を向上させる上で、尚、改善の余地を残すものとなっている。
尚、こうした問題は、上述したような断面長方形のリテーナ及びバレルを有する空調用レジスタに限られるものではない。また、上述したような車室内のセンタコンソールに設けられる空調用レジスタに限られるものではない。すなわち、こうした問題は、空調用空気の導管としてのリテーナと、リテーナの内部にて回動可能に設けられて空調用空気の吹出し方向を可変とするバレルとを備えるものであれば、概ね共通して生じ得るものである。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、中立位置からバレルが回動されている場合であれ、吹出口から吹き出される空調用空気の指向性を的確に向上させることのできる空調用レジスタを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、空調用空気の導管としての断面略長方形筒状のリテーナと、前記リテーナの内部にて回動可能に設けられて空調用空気の吹出し方向を可変とする断面略長方形筒状のバレルとを備え、前記バレルの空気下流側の開口部を空調用空気の吹き出る内側吹出口とするとともに、前記リテーナの空気下流側の開口部において同リテーナの内周面と同内周面に対向する前記バレルの外周面とによって形成される開口部を空調用空気の吹き出る外側吹出口とする空調用レジスタにおいて、前記リテーナの内周面において略長方形の長辺を含む一対の内周面を第1内周面とするとともに短辺を含む一対の内周面を第2内周面とし、前記バレルの外周面において略長方形の長辺を含む一対の外周面を第1外周面とするとき、前記バレルは、前記バレルの第1外周面が前記リテーナの第1内周面に沿うように、且つ前記リテーナの前記第2内周面に対して直交する軸を中心に回動可能に設けられ、中立位置からの前記バレルの回動に連動して、前記リテーナの一対の第1内周面において当該バレルの回動に伴い同バレルの空気上流側の開口部が離間する部位と前記バレルとの間に位置するように変位して、前記バレルの空気上流側の開口部への空調用空気の流入をガイドするガイド機構を備え、前記ガイド機構は、前記バレルの空気上流側の開口部よりも空気上流側に位置する板状のガイド板と、前記リテーナの前記第2内周面に対して直交する軸であって前記ガイド板の一端且つ前記リテーナの第1内周面近傍に設けられて該ガイド板を回動可能に支持する回動軸と、前記バレルの回動に連動して前記ガイド板が回動するように作動させる作動機構とを備え、前記ガイド板及び前記回動軸は前記リテーナの一対の第1内周面に対応してそれぞれ設けられており、前記作動機構は、前記バレルの回動に連動する前記ガイド板を、前記リテーナの第1内周面において当該バレルの回動に伴い同バレルの空気上流側の開口部が離間する面と前記バレルとの間に位置するように回動させるとともに、前記一対のガイド板において対応する一方のガイド板を前記バレルの回動に連動して回動させる一方、他方のガイド板についてはその全体を当該リテーナの第1内周面に当接させた状態に維持するものであり、前記作動機構は、同ガイド板と一体且つ前記回動軸の軸線方向に平行に形成される作動軸と、前記バレルの略長方形の短辺を含む部位に形成されて前記作動軸が挿通される作動孔とを含み、同作動孔は、前記バレルの回動中心とされる軸を中心とした円弧状をなす円弧部と、同円弧部の一端に接続されるとともに前記バレルが中立位置にある状態において前記一対のガイド板において対応する一方のガイド板の回動軸に向けて延びる第1部と、同円弧部の他端に接続されるとともに前記バレルが中立位置にある状態において他方のガイド板の回動軸に向けて延びる第2部とを有することをその要旨としている。
同構成によれば、中立位置からバレルが回動すると、ガイド機構が変位することにより、リテーナの内周面において当該バレルの回動に伴いバレルの空気上流側の開口部が離間する部位とバレルとの間に位置するようになる。これにより、ガイド機構を通じてバレルの空気上流側の開口部への空調用空気の流入がガイドされるようになる。このため、ガイド機構の位置する空間の空気下流側に位置する外側吹出口、すなわち外側吹出口において上記バレルの回動により開口面積が小さくされた部分を通じての空調用空気の吹出しが抑制されるようになる。これにより、内側吹出口を通じて吹き出される空調用空気の流れが外側吹出口を通じて吹き出される空調用空気によって乱されることを抑制することができるようになる。従って、中立位置からバレルが回動されている場合であれ、吹出口から吹き出される空調用空気の指向性を的確に向上させることができるようになる。
リテーナ及びバレルの双方が断面略長方形の筒状をなすものであって、バレルが、バレルの第1外周面がリテーナの第1内周面に沿うように、且つリテーナの第2内周面に対して直交する軸を中心に回動可能に設けられる空調用レジスタがある。こうした空調用レジスタでは、リテーナの空気下流側の開口部においてリテーナの第1内周面とバレルの第1外周面とによって形成される開口部が空調用空気の吹き出る外側吹出口となる。ここで、こうした長尺構造を有する空調用レジスタにあって、バレルの回動により外側吹出口の面積が小さくなることに起因して、当該外側吹出口を通じて吹き出される空調用空気によって内側吹出口を通じて吹き出される空調用空気の流れが乱されるといった問題が特に顕著なものとなる。この点、こうした構成を備える空調用レジスタに対して請求項1に記載の発明を適用すれば、中立位置からバレルが回動されている場合であれ、吹出口から吹き出される空調用空気の指向性を的確に向上させることができるようになる。
また、中立位置からバレルが回動すると、上記対応する一方のガイド板についてはこれを、リテーナの一対の第1内周面において当該バレルの回動に伴い同バレルの空気上流側の開口部が離間する面とバレルとの間に位置するように回動する一方、上記対応しない他方のガイド板についてはその全体がリテーナの第1内周面に当接するようにする。このため、上記対応しない他方のガイド板の位置に起因して、リテーナの内部における空調用空気の流れが乱されることを回避することができるようになる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空調用レジスタにおいて、前記ガイド機構は、前記バレルが中立位置にあるときには前記リテーナの軸線方向に沿うように位置することをその要旨としている。
同構成によれば、バレルが中立位置にあるときには、ガイド機構がリテーナの軸線方向に沿うように位置することから、リテーナの内部にガイド機構を設けることに起因して、リテーナの内部における空調用空気の流れが乱されることを抑制することができるようになる。
)請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の空調用レジスタにおいて、前記ガイド板は前記リテーナの内部において前記バレルの略長方形の長辺全体にわたって延びることをその要旨としている。
同構成によれば、リテーナの内部においてバレルの長辺全体にわたって延びるガイド板を通じて、バレルの空気上流側の開口部への空調用空気の流入がガイドされるようになる。このため、外側吹出口において上記バレルの回動により開口面積が小さくされた部分を通じての空調用空気の吹出しが一層抑制されるようになる。従って、中立位置からバレルが回動されている場合であれ、吹出口から吹き出される空調用空気の指向性を一層的確に向上させることができるようになる。
)請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の空調用レジスタにおいて、前記作動機構は、前記バレルが中立位置にあるときには前記ガイド板の全体を前記リテーナの第1内周面に当接させることをその要旨としている。
同構成によれば、バレルが中立位置にあるときには、ガイド板の全体がリテーナの第1内周面に当接するようになるため、リテーナの内部にガイド板を設けることに起因して、リテーナの内部における空調用空気の流れが乱されることを回避することができるようになる。
本発明に係る空調用レジスタの第1実施形態について、その分解斜視構造を示す分解斜視図。 同実施形態における組み付けられた状態の空調用レジスタの斜視構造を示す斜視図。 同実施形態における組み付けられた状態の空調用レジスタの正面構造を示す正面図。 同実施形態における組み付けられた状態の空調用レジスタの平面構造を示す平面図。 同実施形態における組み付けられた状態の空調用レジスタの背面構造を示す背面図。 (a)図3のD−D断面構造を示す断面図、(b)(a)に示す状態からバレルを右方に回動させた状態を示す断面図。 (a)図3のE−E断面構造を示す断面図、(b)(a)に示す状態からバレルを右方に回動させた状態を示す断面図、(c)(a)に示す状態からバレルを左方に回動させた状態を示す断面図。 本発明に係る空調用レジスタの第2実施形態について、その断面構造を示す断面図であって、(a)バレルが中立位置にある状態を示す断面図、(b)(a)に示す状態からバレルを右方に回動させた状態を示す断面図。 従来の空調用レジスタの正面構造を示す正面図。 (a)図9のF−F断面構造を示す断面図、(b)(a)に示す状態からバレルを右方に回動させた状態を示す断面図、(c)(a)に示す状態からバレルを左方に回動させた状態を示す断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る空調用レジスタを具体化した第1実施形態について図1〜図7を参照して詳細に説明する。尚、本実施形態の空調用レジスタは、車両の運転席と助手席との間にあってインストルメントパネルの一部を構成するセンタークラスタに設けられている。具体的には、センタークラスの上部には、ナビゲーションシステムのためのディスプレイ装置が設けられており、空調用レジスタは、車幅方向においてディスプレイ装置の両側に設けられている。
図1に、本実施形態の空調用レジスタの分解斜視構造を示す。
図1に示すように、水平方向の長さに対して鉛直方向の長さが大きい構造、いわゆる長尺構造を有する空調用レジスタは、リテーナ2、バレル4、一対のガイドフィン7、支持部材8、及びカバー3を備えている。
次に、これらの構成について説明する。
<リテーナ2>
空調用空気の導管としてのリテーナ2は、空気上流側に配置される上流側リテーナ20と、上流側リテーナ20の空気下流側に配置される下流側リテーナ21とを備えている。上流側リテーナ20及び下流側リテーナ21は共に、断面略長方形の筒状をなしている。
上流側リテーナ20の空気下流側の端部には全周にわたってフランジ20Aが形成されている。フランジ20Aにおいて略長方形の長辺に対応する部分には、4つの孔20Bが形成されている。
下流側リテーナ21は、略長方形の長辺を含む平板状の部位である一対の側部25と、略長方形の短辺を含む平板状の部位である頂部22及び底部27とを備えている。以下、側部25の内周面を第1内周面26と称するとともに、頂部22及び底部27の内周面を第2内周面24と称することとする。
側部25の空気上流側の端部には、上流側リテーナ20の4つの孔20Bに挿嵌される突部25Bが形成されている。側部25の空気下流側の端部は、略円弧状に形成されている。具体的には、同端部は、略長方形の長辺の延びる方向、すなわち同図中の上下方向において頂部22及び底部27から離間するほど空気下流側に位置する。
頂部22には、後に詳述する支持部材8を取り付けるための溝部23が形成されている。
底部27における空気下流側の端部近傍には、後に詳述するバレル4の回動軸48を回動可能に支持するための孔28が形成されている。また、底部27における空気上流側の端部には、後に詳述する一対のガイドフィン7を回動可能に支持するための一対の孔29が形成されている。尚、同図においては孔29のうちの一方のみを図示している。
<バレル4>
バレル4は、下流側リテーナ21の内部にて回動可能に設けられて空気の吹出し方向を可変とするものであり、断面略長方形の筒状をなすバレル本体40と、バレル本体40の内部に設けられるフィン群50と、フィン群50を連結するロッド60とを備えている。
バレル本体40は、略長方形の長辺を含む平板状の部位である一対の側部44、略長方形の短辺を含む平板状の部位である頂部41及び底部47を備えている。側部44の空気下流側の端部は、下流側リテーナ21の側部25における空気下流側の端部の形状に対応して略円弧状に形成されている。以下、側部44の外周面を第1外周面45と称することとする。
バレル本体40は、第1外周面45が下流側リテーナ21の第1内周面26に沿うように設けられている。
バレル本体40の頂部41には、同頂部41に対して直交する軸であって、同頂部41からこれに対向する下流側リテーナ21の第2内周面24に向けて延びる回動軸42が形成されている。すなわち、バレル本体40が下流側リテーナ21に組み付けられた状態において、回動軸42は下流側リテーナ21の第2内周面24に対して直交する。また、頂部41において回動軸42よりも空気上流側には、後に詳述するガイドフィン7の作動軸72を挿通するための作動孔43が形成されている。
バレル本体40の底部47には、同底部47に対して直交する軸であって、同底部47からこれに対向する下流側リテーナ21の第2内周面24に向けて延びる回動軸48が設けられている。すなわち、バレル本体40が下流側リテーナ21に組み付けられた状態において、回動軸48は下流側リテーナ21の第2内周面24に対して直交する。底部47において回動軸48よりも空気上流側には、後に詳述するガイドフィン7の作動軸76を挿通するための作動孔49が形成されている。前述したように、バレル本体40の回動軸48は、下流側リテーナ21の孔28に挿通されるようになっている。
バレル本体40の側部44には、略長方形の長辺の延びる方向に沿って等距離間隔にて6つの孔46が形成されている。
フィン群50は、略平板状をなす6つのフィン本体51からなり、バレル本体40の頂部41及び底部47に沿うように設けられる。フィン本体51には、バレル本体40の側部44に形成された孔46に挿通される回動軸52、フィン本体51の空気上流側の端部から空気上流側に向けて突出するアーム部55、アーム部55の先端部から延びるとともに回動軸52の延びる方向に沿うように形成される突部53が形成されている。また、6つのフィン本体51のうちの1つにおいて、その空気下流側の端部には、操作ノブ54が形成されている。
ロッド60には、その延びる方向に沿って等距離間隔にて6つの孔61が形成されており、これら孔61にはフィン本体51の突部53が挿通される。
バレル本体40の孔46にフィン本体51の回動軸52が挿通されるとともに、ロッド60の孔61にフィン本体51の突部53が挿通されることにより、これらバレル本体40、フィン群50、及びロッド60が組み付けられる。
<ガイドフィン7>
ガイドフィン7は、ガイド板73、頂部70及び底部74を備えており、下流側リテーナ21の内部において、バレル本体40の空気上流側の開口部よりも空気上流側に設けられる。
ガイド板73は、平板状、より詳しくはその平面が長方形状をなしており、バレル本体40の略長方形の長辺全体にわたって延びている。
頂部70は平板状、より詳しくは扇状をなしており、ガイド板73の長手方向の端部(同図中において上端)においてガイド板73に対して直交する態様にて接続されている。具体的には、頂部70において扇の円弧に対応する部分が空気下流側に位置するように、頂部70において扇の半径に対応する部分がガイド板73に接続されている。頂部70において扇の中心に対応する部分には、下流側リテーナ21の頂部22に向けて(同図中において上方に向けて)突出する回動軸71が形成されている。また、頂部70においてガイド板73の端部から最も離間した部分には、下流側リテーナ21の底部27に向けて(同図中において下方に向けて)突出する作動軸72が形成されている。
底部74は、頂部70に対応する構造を有するものであり、平板状、より詳しくは扇状をなしており、ガイド板73の長手方向の端部(同図中において下端)においてガイド板73に対して直交する態様にて接続されている。具体的には、底部74において扇の円弧に対応する部分が空気下流側に位置するように、底部74において扇の半径に対応する部分がガイド板73に接続されている。底部74において扇の中心に対応する部分には、下流側リテーナ21の底部27に向けて(同図中において下方に向けて)突出する回動軸75が形成されている。また、底部74においてガイド板73の端部から最も離間した部分には、下流側リテーナ21の頂部22に向けて(同図中において上方に向けて)突出する作動軸76が形成されている。
下流側リテーナ21の内部にバレル4及びガイドフィン7を組み付けた状態において、ガイドフィン7は、その頂部70が下流側リテーナ21の頂部22とバレル本体40の頂部41との間に位置するとともに、その底部74が下流側リテーナ21の底部27とバレル本体40の底部47との間に位置する。
<支持部材8>
支持部材8は、下流側リテーナ21の頂部22に形成された溝部23に取り付けられるとともに、バレル4及びガイドフィン7をそれぞれ回動可能に支持するものである。支持部材8は、下流側リテーナ21の一対の側部25間に延びる平板状の基部81と、基部81から空気下流側に向けて延びる延出部83とを有しており、全体として略T字状をなしている。基部81の各端部には、ガイドフィン7の回動軸71を回動可能に支持するための孔82がそれぞれ形成されている。延出部83の先端部には、バレル本体40の回動軸42を回動可能に支持するための孔84が形成されている。ちなみに、支持部材8は、下流側リテーナ21の内部にバレル4及びガイドフィン7を組み付けた後に下流側リテーナ21の外側から頂部22の溝部23に取り付けられる。
<カバー3>
カバー3は、断面略長方形の筒状をなすとともに、空調用レジスタの意匠面を構成する。カバー3の空気下流側の開口部30は、下流側リテーナ21の空気下流側の開口部よりも若干小さくされており、空調用レジスタの実質的な空気の吹出口とされる。カバー3の空気下流側の端部は、下流側リテーナ21の側部25における空気下流側の端部及びバレル本体40の側部44における空気下流側の端部の形状に対応して略円弧状に形成されている。
図2に、組み付けられた状態における空調用レジスタの斜視構造を示す。
図3に、組み付けられた状態における空調用レジスタの正面構造を示す。
図4に、組み付けられた状態における空調用レジスタの平面構造を示す。
図5に、組み付けられた状態における空調用レジスタの背面構造を示す。
図2及び図3に併せ示すように、バレル4の空気下流側の開口部が空調用空気の吹き出る内側吹出口Aとなる。また、下流側リテーナ21の空気下流側の開口部において下流側リテーナ21の第1内周面26と同内周面26に対向するバレル本体40の第1外周面45とによって形成される開口部が空調用空気の吹き出る外側吹出口Bとなる。
ここで、下流側リテーナ21の第1内周面26に対してバレル本体40の第1外周面45が平行となるバレル4の位置をバレル4の中立位置とする。また、バレル本体40の頂部41の内周面及び底部47の内周面に対してフィン群50が平行となる位置をフィン群50の中立位置とする。
図2〜図4に併せ示すように、バレル4が中立位置にある状態において、同図中において左方或いは右方に操作ノブ54を操作すると、操作ノブ54の設けられたフィン本体51からバレル本体40に対して力が伝達されることにより、バレル本体40は回動軸42、48を中心に回動する。これにより、内側吹出口Aは左方或いは右方に回動する。
一方、図2及び図5に併せ示すように、フィン群50が中立位置にある状態において、同図中において上方或いは下方に操作ノブ54を操作すると、操作ノブ54の設けられたフィン本体51からロッド60及びその他のフィン本体51の突部53を介してその他のフィン本体51に対して力が伝達されることにより、各フィン本体51は各回動軸52を中心に回動する。これにより、内側吹出口Aは上方或いは下方に回動する。
次に、図6を参照して、バレル4及びガイドフィン7の構成について更に説明するとともに及びそれらの作動態様について説明する。
図6は、図3のD−D断面構造を示す断面図である。尚、図6(a)は、バレル4が中立位置にあるときの状態を示しており、図6(b)は、バレル4が中立位置から右方に回動された状態を示している。以下、一対のガイドフィン7において、同図中左側に位置するものを左側ガイドフィン7Lと称するとともに、同図中右側に位置するものを右側ガイドフィン7Rと称することとする。また、下流側リテーナ21の一対の第1内周面26において、同図中左側に位置するものを符号「26L」にて示すとともに、同図中右側に位置するものを符号「26R」にて示す。
図6(a)、(b)に併せ示すように、バレル本体40は、その頂部41が側部44よりも空気上流側に向けて突出した形状を有しており、この突出した部分には各ガイドフィン7L,7Rの作動軸72L,72Rが共に挿通される作動孔43が形成されている。図6(a)に示すように、作動孔43は、回動軸42を中心とした円弧状をなす円弧部43C、円弧部43Cの左端に接続されるとともにバレル4が中立位置にある状態において左側ガイドフィン7Lの回動軸71Lに向けて延びる左部43L、及び円弧部43Cの右端に接続されるとともにバレル4が中立位置にある状態において右側ガイドフィン7Rの回動軸71Rに向けて延びる右部43Rを有している。尚、図示は割愛するが、バレル本体40の底部47及び底部47に形成された作動孔49は、頂部41及び頂部41に形成された作動孔43に対応した形状を有している。
さて、図6(a)に示すように、バレル4が中立位置にあるときには、各ガイドフィン7L,7Rの作動軸72L,72Rは、バレル本体40における作動孔43の円弧部43Cの両端に位置している。また、このとき、各ガイド板73L,73Rの全体は下流側リテーナ21の第1内周面26L,26Rに当接している。
次に、こうした状態から、下流側リテーナ21の第1内周面26に当接するまでバレル4を右方に回動させると、図6(b)に示すように、バレル本体40の作動孔43は回動軸42を中心に反時計回りに変位する。またこのとき、バレル4の空気上流側の開口部は、下流側リテーナ21の一対の第1内周面26L,26Rにおいて右側の第1内周面26Rから離間する一方、左側の第1内周面26Lに近接する。
このとき、左側ガイドフィン7Lの作動軸72Lは作動孔43に対して円弧部43Cの延びる方向に沿って相対変位することで、最終的には円弧部43Cの右端に位置することとなる。このため、左側ガイドフィン7Lはバレル4の回動に連動して回動することはなく、そのガイド板73Lの全体は下流側リテーナ21の第1内周面26Lに当接した状態に維持される。
また、右側ガイドフィン7Rの作動軸72Rは作動孔43に対して右部43Rの延びる方向に沿って相対変位することで、最終的には右部43Rの右端に位置することとなる。このため、右側ガイドフィン7Rはバレル4の回動に連動して回動軸71Rを中心に時計回りに回動することで、そのガイド板73Rが下流側リテーナ21の右側の第1内周面26Rとバレル4の空気上流側の開口部との間に位置するようになる。
次に、図7を参照して、本実施形態における空調用レジスタの作用について説明する。
図7は、図3のE−E断面構造を示す断面図である。尚、図7(a)は、バレル4が中立位置にあるときの状態を示しており、図7(b)は、バレル4が中立位置から右方に回動された状態を示している。また、図7(c)は、バレル4が中立位置から左方に回動された状態を示している。
図7(a)に示すように、バレル4が中立位置にあるときには、バレル4の空気下流側の開口部である内側吹出口Aと、外側吹出口BL,BRとの双方を通じて、下流側リテーナ21の軸線方向に沿って空調用空気が吹き出される。
次に、図7(b)に示すように、中立位置からバレル4を右方に回動させると、これに伴い内側吹出口Aは右方に指向する。また、左側の外側吹出口BLはその開口面積が大きくなる一方、右側の外側吹出口BRはその開口面積が小さくなる。ただし、右側の外側吹出口BRの空気上流側において、下流側リテーナ21の右側の第1内周面26Rとバレル4との間に位置する右側のガイドフィン7Rのガイド板73Rを通じて、バレル4の空気上流側の開口部Cへの空調用空気の流入がガイドされるようになる。このため、右側の外側吹出口BRを通じての空調用空気の吹出しが抑制されるようになる。
次に、図7(c)に示すように、中立位置からバレル4を左方に回動させると、これに伴い内側吹出口Aは左方に指向する。また、右側の外側吹出口BRはその開口面積が大きくなる一方、左側の外側吹出口BLはその開口面積が小さくなる。ただし、左側の外側吹出口BLの空気上流側において、下流側リテーナ21の左側の第1内周面26Lとバレル4との間に位置する左側のガイドフィン7Lのガイド板73Lを通じて、バレル4の空気上流側の開口部への空調用空気の流入がガイドされるようになる。このため、左側の外側吹出口BLを通じての空調用空気の吹出しが抑制されるようになる。
尚、本実施形態における下流側リテーナ21が本発明に係るリテーナに相当する。本実施形態におけるバレル4の作動孔43,49及びガイドフィン7L,7Rが本発明に係るガイド機構に相当する。また、本実施形態における回動軸71L,71Rが本発明に係る回動軸に相当する。また、本実施形態におけるバレル4の作動孔43,49及びガイドフィン7の作動軸72,74が本発明における作動機構に相当する。また、作動孔43の左部43L及び右部43Rが本発明に係る第1部及び第2部に相当する。
以上説明した本実施形態に係る空調用レジスタによれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)空調用レジスタは、空調用空気の導管としての筒状の下流側リテーナ21と、下流側リテーナ21の内部にて回動可能に設けられて空調用空気の吹出し方向を可変とするバレル4とを備えるものとした。具体的には、下流側リテーナ21及びバレル4の双方は断面略長方形の筒状をなすものとした。また、バレル4は、バレル4の第1外周面45が下流側リテーナ21の第1内周面26に沿うように、且つ下流側リテーナ21の第2内周面24に対して直交する回動軸42、48を中心に回動可能に設けられるものとした。そして、中立位置からのバレル4の回動に連動して、下流側リテーナ21の一対の第1内周面26において当該バレル4の回動に伴いバレル4の空気上流側の開口部が離間する面とバレル4との間に位置するように変位して、バレル4の空気上流側の開口部への空調用空気の流入をガイドするガイドフィン7を備えるものとした。具体的には、ガイドフィン7は、バレル4の空気上流側の開口部よりも空気上流側に位置する板状のガイド板73と、下流側リテーナ21の第2内周面24に対して直交する軸であってガイド板73を回動可能に支持する回動軸71、76と、バレル4の回動に連動してガイド板73が回動するように作動させる作動機構とを備えるものとした。
これにより、中立位置からバレル4が回動すると、ガイドフィン7が変位することにより下流側リテーナ21の内周面において当該バレル4の回動に伴いバレル4の空気上流側の開口部が離間する部位とバレル4との間に位置するようになる。これにより、ガイドフィン7を通じてバレル4の空気上流側の開口部への空調用空気の流入がガイドされるようになる。このため、ガイドフィン7の位置する空間の空気下流側に位置する外側吹出口B、すなわち外側吹出口Bにおいて上記バレル4の回動により開口面積が小さくされた部分を通じての空調用空気の吹出しが抑制されるようになる。これにより、内側吹出口Aを通じて吹き出される空調用空気の流れが外側吹出口Bを通じて吹き出される空調用空気によって乱されることを抑制することができるようになる。従って、中立位置からバレル4が回動されている場合であれ、吹出口から吹き出される空調用空気の指向性を的確に向上させることができるようになる。
(2)ガイドフィン7の回動軸71、75は、ガイド板73の一端に設けられるとともに下流側リテーナ21の第1内周面26近傍に設けられるものとした。また、作動機構は、バレル4が中立位置にあるときには、ガイド板73の全体を下流側リテーナ21の第1内周面26に当接させるものとした。これにより、下流側リテーナ21の内部にガイドフィン7、すなわちガイド板73を設けることに起因して、下流側リテーナ21の内部における空調用空気の流れが乱されることを回避することができるようになる。
(3)ガイド板73は下流側リテーナ21の内部においてバレル4の略長方形の長辺全体にわたって延びるものとした。これにより、下流側リテーナ21の内部においてバレル4の長辺全体にわたって延びるガイド板73を通じて、バレル4の空気上流側の開口部への空調用空気の流入が好適にガイドされるようになる。このため、外側吹出口Bにおいて上記バレル4の回動により開口面積が小さくされた部分を通じての空調用空気の吹出しが好適に抑制されるようになる。
(4)ガイド板73L,73Rは下流側リテーナ21の一対の第1内周面26L,26Rに対応してそれぞれ設けられるものとした。また、作動機構は、バレル4の回動に連動して、一対のガイド板73L,73Rにおいて対応する一方のガイド板73R(73L)を回動させる一方、他方のガイド板73L(73R)についてはその全体を下流側リテーナ21の第1内周面26に当接させるものとした。これにより、上記他方のガイド板73L(73R)の位置に起因して、下流側リテーナ21の内部における空調用空気の流れが乱されることを回避することができるようになる。
[第2実施形態]
以下、本発明に係る空調用レジスタを具体化した第2実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態において、先の第1実施形態の構成と対応する構成については、「200」を加算した符号を付すことにより重複する説明を割愛する。
図8は、本実施形態における空調用レジスタの断面構造を示す断面図である。尚、図8(a)は、バレルが中立位置にあるときの状態を示しており、図8(b)は、バレルが中立位置から右方に回動された状態を示している。
図8(a)、(b)に併せ示すように、長尺構造を有する空調用レジスタは、リテーナ202、バレル204、ガイドフィン207L,207R、及びカバー203を備えている。
<リテーナ202>
リテーナ202は、上流側リテーナ220及び下流側リテーナ221を備えている。
上流側リテーナ220は、一対の側部の内周面である第1内周面220L,220Rの距離が空気下流側に向けて徐々に大きくなるように形成されている。
下流側リテーナ221は、一対の側部の内周面の距離が空気上流側の端部、すなわち上流側リテーナ220に接続される端部において最大となるとともに、空気下流側に向けて急激に小さくなるように形成されている。また、下流側リテーナ221の一対の側部の内周面は、空気下流側の端部を含む部分において互いに平行に形成されている。
これらの構成によって、リテーナ202は、上流側リテーナ220と下流側リテーナ221とが接続される部分が同図中において左右方向に突出した形状となるため、同突出した部分の内部には略三角柱状の収容空間SL,SRが形成されることとなる。
<バレル204>
バレル204を構成するバレル本体240は、その一対の側部244の内周面が互いに平行に形成されている。また、側部244において空気上流側の端部には作動孔243L,243Rが形成されている。
<ガイドフィン207>
図8(b)に示すように、ガイドフィン207L(207R)は、ガイド板273L(273R)を有しており、ガイド板273L(273R)は上流側リテーナ220の第1内周面220L(220R)の形状に沿った形状を有している。具体的には、ガイド板273Lが第1内周面220Lに当接している状態において、ガイド板273Lは、空気上流側に位置する略板状の上流側部分と、その空気下流側に接続されて空気下流側ほど外側に位置する略板状の下流側部分とを有している。
ガイド板273L,273Rの上流側部分の端部には、上流側リテーナ220に対してガイド板273L,273Rを回動可能に支持するための回動軸271L,271Rが形成されている。
また、ガイド板273L,273Rの下流側部分の端部には、略三角形の平板状をなす頂部270L,270Rが接続されている。これら頂部270L,270Rには、バレル本体240の作動孔243L,243Rに挿通される作動軸272L,272Rが形成されている。
尚、図示は割愛するが、先の第1実施形態と同様にして、ガイド板273L,273Rの他端には、頂部270L,270Rに対応した底部が接続されるとともに、同底部には作動軸272L,272Rに対応した作動軸が形成されている。
次に、本実施形態の空調用レジスタの作動態様について説明する。
図8(a)に示すように、バレル4が中立位置にあるときには、各ガイドフィン207L,207Rは、それらのガイド板273L,273Rが上流側リテーナ220の第1内周面220L,220Rから離間するとともに、ガイド板273L,273Rの下流側部分が互いに平行となる。すなわち、ガイド板273L,273Rの下流側部分が上流側リテーナ220の軸線方向、すなわちバレル本体240の側部244に沿うように位置する。
こうした状態から、バレル204を右方に回動させると、図8(b)に示すように、バレル本体240の作動孔243L,243Rは回動軸(図示略)を中心に反時計回りに変位する。またこのとき、バレル204の空気上流側の開口部は、上流側リテーナ220の一対の第1内周面220L,220Rにおいて右側の第1内周面220Rから離間する一方、左側の第1内周面220Lに近接する。
このとき、左側ガイドフィン207Lは、バレル204の回動に連動して、回動軸271Lを中心に同図中において時計回りに回動することで、そのガイド板273Lの全体が上流側リテーナ220の左側の第1内周面220Lに当接するようになる。すなわち、ガイド板273Lの下流側部分及び頂部270Lが、収容空間SLに収容されることとなる。
また、このとき、右側ガイドフィン207Rは、バレル204の回動に連動して、回動軸271Rを中心に同図中において時計回りに回動することで、そのガイド板273Rが上流側リテーナ220の右側の第1内周面220Rとバレル204の空気上流側の開口部との間に位置するようになる。
尚、本実施形態における上流側リテーナ220が本発明に係るリテーナに相当する。また、本実施形態におけるバレル204の作動孔243L,243R及びガイドフィン207L,207Rの作動軸272L,272Rが本発明における作動機構に相当する。
以上説明した本実施形態に係る空調用レジスタによれば、先の第1実施形態の作用効果(1)〜(4)に準じた作用効果が得られるようになる。
尚、本発明にかかる空調用レジスタは、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記各実施形態によるように、作動機構を通じて、バレル4、204の回動に連動して、一対のガイド板73L,73R,273L,273Rにおいて対応する一方のガイド板73L(73R),273L(273R)を回動させる一方、他方のガイド板73R(73L),273R(273L)についてはその全体を当該リテーナの第1内周面に当接させた状態に維持するようにすることが、上記他方のガイド板の位置に起因して、リテーナの内部における空調用空気の流れが乱されることを回避する上では望ましい。しかしながら、こうした問題が無視できる場合であれば、上記他方のガイド板を当該リテーナの第1内周面から離間させるようにすることもできる。
・上記第1実施形態では、ガイドフィン7を下流側リテーナ21の一対の第1内周面26に対応してそれぞれ設けるようにした。また、上記第2実施形態では、ガイドフィン207L,207Rを上流側リテーナ220の一対の第1内周面220L,220Rに対応してそれぞれ設けるようにした。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、ガイドフィンをリテーナの一対の第1内周面の一方にのみ対応して設けるようにしてもよい。
・上記第1実施形態では、ガイドフィン7の回動軸71,75をガイド板73の一端に設けるとともに下流側リテーナ21の第1内周面26近傍に設けるようにしている。また、上記第2実施形態においてもこれに準じた構成を採用している。すなわち、上記各実施形態では、フラップ式のガイドフィンを採用することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、他に例えば、バタフライ式のガイド機構を採用することもできる。すなわち、回動軸をガイド板の中央に設けるとともにバレルの空気上流側の開口部と、リテーナの第1内周面との中間位置に設けるようにしてもよい。
・上記第1実施形態によるように、ガイド板73を下流側リテーナ21の内部においてバレル4の略長方形の長辺全体にわたって延びるものとすることが、外側吹出口Bにおいて上記バレル4の回動により開口面積が小さくされた部分BL(BR)を通じての空調用空気の吹出しを一層抑制する上では望ましい。また、上記第2実施形態においても、同様の理由からガイド板273L,273Rを上流側リテーナ220の内部においてバレル204の略長方形の長辺全体にわたって延びるものとしている。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、他に例えば、ガイド板を、下流側リテーナ21の内部においてバレル4の略長方形の長辺の一部に対応して形成することもできる。
・上記第1実施形態では、作動軸72,76を中心にガイド板73を回動させる作動機構を採用している。また、上記第2実施形態でもこれと同様の構成を採用している。しかしながら、本発明に係るガイド機構はこれに限られるものではなく、他に例えば、ガイド板を直線状に変位させる構成を採用することもできる。
・センタークラスの上部においてナビゲーションシステムのためのディスプレイ装置が設けられる構成にあって、その車幅方向の両側に空調用レジスタを配置する場合には、配置スペースが制限されることから、上記各実施形態によるように、リテーナ及びバレルとして断面略長方形をなすもの、すなわち長尺構造を有する空調用レジスタを採用することが望ましい。しかしながら、本発明に係る空調用レジスタはこれに限られるものではなく、他に例えば断面略正方形状を有するものや、断面略楕円形状、或いは断面円形状を有するものを採用することもできる。この場合であっても、中立位置からのバレルの回動に連動して、リテーナの内周面において当該バレルの回動に伴い同バレルの空気上流側の開口部が離間する部位とバレルとの間に位置するように変位して、バレルの空気上流側の開口部への空調用空気の流入をガイドするガイド機構を備えるものとすればよい。
2,202…リテーナ、20,220…上流側リテーナ、21,221…下流側リテーナ、24…第2内周面、25…側部、25B…突部、26,26L,26R,226L,226R…第1内周面、4,204…バレル、42…回動軸、43,243L,243R…作動孔、43C…円弧部、43R…右部、43L…左部、45…第1外周面、48…回動軸、49…作動孔、7…ガイドフィン、71,71L,71R,271L,271R…回動軸、72,72L,72R,272L,272R…作動軸、73,73L,73R,273L,273R…ガイド板、75…回動軸、76…作動軸、270L,270R…第1内周面。

Claims (4)

  1. 空調用空気の導管としての断面略長方形筒状のリテーナと、前記リテーナの内部にて回動可能に設けられて空調用空気の吹出し方向を可変とする断面略長方形筒状のバレルとを備え、前記バレルの空気下流側の開口部を空調用空気の吹き出る内側吹出口とするとともに、前記リテーナの空気下流側の開口部において同リテーナの内周面と同内周面に対向する前記バレルの外周面とによって形成される開口部を空調用空気の吹き出る外側吹出口とする空調用レジスタにおいて、
    前記リテーナの内周面において略長方形の長辺を含む一対の内周面を第1内周面とするとともに短辺を含む一対の内周面を第2内周面とし、前記バレルの外周面において略長方形の長辺を含む一対の外周面を第1外周面とするとき、
    前記バレルは、前記バレルの第1外周面が前記リテーナの第1内周面に沿うように、且つ前記リテーナの前記第2内周面に対して直交する軸を中心に回動可能に設けられ、
    中立位置からの前記バレルの回動に連動して、前記リテーナの一対の第1内周面において当該バレルの回動に伴い同バレルの空気上流側の開口部が離間する部位と前記バレルとの間に位置するように変位して、前記バレルの空気上流側の開口部への空調用空気の流入をガイドするガイド機構を備え
    前記ガイド機構は、前記バレルの空気上流側の開口部よりも空気上流側に位置する板状のガイド板と、前記リテーナの前記第2内周面に対して直交する軸であって前記ガイド板の一端且つ前記リテーナの第1内周面近傍に設けられて該ガイド板を回動可能に支持する回動軸と、前記バレルの回動に連動して前記ガイド板が回動するように作動させる作動機構とを備え、
    前記ガイド板及び前記回動軸は前記リテーナの一対の第1内周面に対応してそれぞれ設けられており、
    前記作動機構は、前記バレルの回動に連動する前記ガイド板を、前記リテーナの第1内周面において当該バレルの回動に伴い同バレルの空気上流側の開口部が離間する面と前記バレルとの間に位置するように回動させるとともに、前記一対のガイド板において対応する一方のガイド板を前記バレルの回動に連動して回動させる一方、他方のガイド板についてはその全体を当該リテーナの第1内周面に当接させた状態に維持するものであり、
    前記作動機構は、同ガイド板と一体且つ前記回動軸の軸線方向に平行に形成される作動軸と、前記バレルの略長方形の短辺を含む部位に形成されて前記作動軸が挿通される作動孔とを含み、同作動孔は、前記バレルの回動中心とされる軸を中心とした円弧状をなす円弧部と、同円弧部の一端に接続されるとともに前記バレルが中立位置にある状態において前記一対のガイド板において対応する一方のガイド板の回動軸に向けて延びる第1部と、同円弧部の他端に接続されるとともに前記バレルが中立位置にある状態において他方のガイド板の回動軸に向けて延びる第2部とを有する
    ことを特徴とする空調用レジスタ。
  2. 請求項1に記載の空調用レジスタにおいて、
    前記ガイドは、前記バレルが中立位置にあるときには前記リテーナの軸線方向に沿うように位置する
    ことを特徴とする空調用レジスタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の空調用レジスタにおいて、
    前記ガイド板は前記リテーナの内部において前記バレルの略長方形の長辺全体にわたって延びる
    ことを特徴とする空調用レジスタ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の空調用レジスタにおいて、
    前記作動機構は、前記バレルが中立位置にあるときには前記ガイド板の全体を前記リテーナの第1内周面に当接させる
    ことを特徴とする空調用レジスタ。
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