JP2015078787A - 空調用レジスタ - Google Patents

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春樹 長坂
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照央 梶原
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Abstract

【課題】上流側フィンの見栄えの向上と、操作ノブの操作フィーリングの向上とを両立させる。【解決手段】上流側フィン21は、下流側フィン31における下流側本体部33の延びる方向(略左右方向)及び厚み方向(略上下方向)に対し傾斜する方向へそれぞれ延びる上流側本体部23及び上流側フィン軸24を有する。また、上流側フィン21は、上流側本体部23の下流端に設けられ、かつ上流側フィン軸24に対し略平行に延びる伝達軸部28を有する。フォーク部44は、操作ノブ40に設けられた基部45、及び同基部45から分岐して上流側へ延びて伝達軸部28を挟み込む一対の伝達片47を有するとともに、基部45から両伝達片47間を通って上流側へ延びる中心軸線L1を有する。フォーク部44は基部45において、両伝達片47が中心軸線L1の周りを旋回し得る態様で操作ノブ40に取付けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、空調装置から送られてきて室内に吹き出す空調用空気の向きをフィンにより変更等する空調用レジスタに関する。
空調装置から送られてきて車室内に吹き出す空調用空気の向きを変更等するための空調用レジスタの一形態として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
図9に示すように、この空調用レジスタは、ケース(図示略)、下流側フィン71、上流側フィン74、操作ノブ78及びフォーク部79を備えている。ケースは、空調用空気の通風路70を有している。下流側フィン71は、通風路70での空調用空気Aの流通方向に交差する方向(図9では略左右方向)へそれぞれ延びる下流側本体部72及び一対の下流側フィン軸73を備え、両下流側フィン軸73において、ケースに上下方向へ傾動可能に支持されている。
上流側フィン74は、上記流通方向に交差し、かつ下流側本体部72の厚み方向(図9では上下方向)へそれぞれ延びる上流側本体部75及び一対の上流側フィン軸76を備え、下流側フィン71よりも上流側に配置され、両上流側フィン軸76においてケースに左右方向へ傾動可能に支持されている。上流側本体部75の下流端には、上流側フィン軸76に対し平行に延びる伝達軸部77が設けられている。
操作ノブ78は下流側本体部72に対し、その延びる方向(略左右方向)へスライド可能に設けられている。フォーク部79は、基部81及び一対の伝達片82を有し、基部81において操作ノブ78に固定されている。両伝達片82は、基部81から分岐して上流側へ延びて伝達軸部77を挟み込んでいる。
上記空調用レジスタでは、操作ノブ78に対し、下流側本体部72の厚み方向へ向かう力が加えられると、フォーク部79が伝達軸部77を挟み込んだ状態で、下流側本体部72と一緒に同方向へ傾動させられる。フォーク部79の動きは伝達軸部77に伝達されず、上流側本体部75は傾動させられない。空調用空気Aは、下流側本体部72に沿って流れることで流れ方向を変えられる。
これに対し、操作ノブ78が下流側本体部72上をスライドさせられると、伝達軸部77がフォーク部79の伝達片82によって押され、上流側本体部75が両上流側フィン軸76を支点として傾動させられる。空調用空気Aは、上流側本体部75に沿って流れることで流れ方向を変えられる。
ところで、上記空調用レジスタでは、上流側フィン74(上流側本体部75、上流側フィン軸76)として、下流側本体部72の延びる方向に対しても厚み方向に対しても傾斜する方向へ延びるものが用いられる場合がある。
ここで、図10(a)〜(c)は、鉛直線に対し若干傾斜した上流側フィン74(上流側本体部75及び上流側フィン軸76)を、フォーク部79の両伝達片82とともに下流側から見た状態を示している。図10(a)は、網点で示す伝達軸部77が下流側本体部72の厚み方向であって、上流側本体部75及び両上流側フィン軸76に対し傾斜する方向(図では鉛直方向)へ延びる場合を示している。また、図10(b)は、網点で示す伝達軸部77が上流側本体部75及び両上流側フィン軸76に対し平行に延びる場合、すなわち、下流側本体部72の厚み方向に対し傾斜している場合を示している。
特開2007−176308号公報
ところが、図10(a)に示すように、伝達軸部77が上流側本体部75及び両上流側フィン軸76に対し傾斜していると、上流側本体部75の角度と、伝達軸部77の角度とが異なることから、空調用レジスタの下流側からは、伝達軸部77に加え、上流側本体部75も多く見え、結果として上流側フィン74の見栄えが低下する。
また、図10(b)に示すように、伝達軸部77が上流側本体部75及び両上流側フィン軸76に対し平行に延びていると、上流側本体部75と伝達軸部77とがともに同じ角度で傾斜するため、空調用レジスタの下流側からは、上流側本体部75の多くが伝達軸部77に隠れて見えず、上流側フィン74の見栄えが良好となる。ところが、操作ノブ78に対し、下流側本体部72の厚み方向へ向かう力が加えられて、フォーク部79が下流側本体部72と一緒に同方向へ傾動させられると、図10(c)において二点鎖線で示すように、基部81において操作ノブ78に固定された伝達片82が伝達軸部77に当たる。伝達軸部77がフォーク部79の傾動の妨げとなり、操作ノブ78の操作フィーリングが低下する。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、上流側フィンの見栄えの向上と、操作ノブの操作フィーリングの向上とを両立させることのできる空調用レジスタを提供することにある。
上記課題を解決する空調用レジスタは、空調用空気の通風路を有するケースと、前記空調用空気の流通方向に交差する方向へそれぞれ延びる下流側本体部及び下流側フィン軸を有し、同下流側フィン軸において前記ケースに傾動可能に支持された下流側フィンと、前記流通方向に交差し、かつ前記下流側本体部の延びる方向及び厚み方向に対し傾斜する方向へそれぞれ延びる上流側本体部及び上流側フィン軸を有し、前記下流側フィンよりも上流側で、前記上流側フィン軸において前記ケースに傾動可能に支持され、前記上流側フィン軸に対し略平行に延びる伝達軸部が前記下流側本体部の下流端に設けられた上流側フィンと、前記下流側本体部に対し、その延びる方向へスライド可能に設けられた操作ノブと、前記操作ノブに設けられた基部、及び前記基部から分岐して上流側へ延びて前記伝達軸部を挟み込む一対の伝達片を有するとともに、前記基部から前記両伝達片間を通って上流側へ延びる中心軸線を有するフォーク部とを備え、前記フォーク部は前記基部において、前記両伝達片が前記中心軸線の周りを旋回し得る態様で前記操作ノブに取付けられている。
上記の構成によれば、伝達軸部は上流側フィンの下流端に設けられているため、空調用レジスタの下流側から下流側フィン、操作ノブ等を通じて見える。この際、仮に、伝達軸部が上流側本体部及び上流側フィン軸に対し傾斜していると、伝達軸部の角度と、上流側本体部の角度とが異なることから、空調用レジスタの下流側からは、伝達軸部に加え、上流側本体部も多く見える。この点、上記の構成では、伝達軸部が上流側本体部及び上流側フィン軸に対し略平行に延びていて、伝達軸部の角度と、上流側本体部の角度とが略合致している。上流側本体部は伝達軸部の上流側に位置する。そのため、空調用レジスタの下流側からは、上流側本体部の多くが伝達軸部に隠れて見えない。
また、操作ノブに対し、下流側本体部の厚み方向へ向かう力が加えられて、同操作ノブ及びフォーク部が下流側本体部と一緒に同方向へ傾動させられると、一方の伝達片が伝達軸部に当たり、その伝達片に対し、中心軸線の周りで旋回させようとする力が加わる。そのため、一方の伝達片が伝達軸部に当たった後も、操作ノブに対し上記方向へ向かう力が加えられると、基部が操作ノブに対し回転し、両伝達片が中心軸線の周りで旋回する。従って、伝達軸部がフォーク部の傾動の妨げとなりにくい。
上記空調用レジスタにおいて、前記基部は、前記中心軸線に沿って延びる円柱状の軸部を有し、前記操作ノブには、前記中心軸線に沿って延びる円筒面を有する軸受部が設けられ、前記基部は、前記軸部において前記軸受部に回転可能に係合された状態で前記操作ノブに取付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、フォーク部の伝達片が伝達軸部に当たった後も、操作ノブに対し下流側本体部の厚み方向へ向かう力が加えられると、基部のうち中心軸線に沿って延びる円柱状の軸部が、操作ノブにおいて中心軸線に沿って延びる軸受部の円筒面に対し摺動する。この摺動により、基部が操作ノブに対し回転し、両伝達片が中心軸線の周りで旋回する。
上記空調用レジスタにおいて、前記基部はジョイントボール部を有し、前記操作ノブには、球状凹面を有する軸受部が設けられ、前記基部は、前記ジョイントボール部において前記軸受部に回転可能に係合された状態で前記操作ノブに取付けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、フォーク部の伝達片が伝達軸部に当たった後も、操作ノブに対し下流側本体部の厚み方向へ向かう力が加えられると、基部のジョイントボール部が、操作ノブにおける軸受部の球状凹面に対し摺動する。この摺動により、基部が操作ノブに対し回転し、両伝達片が中心軸線の周りで旋回する。
上記空調用レジスタによれば、上流側フィンの見栄えの向上と、操作ノブの操作フィーリングの向上とを両立させることができる。
空調用レジスタの一実施形態を示す正面図。 上流側フィンユニットにおける1つの上流側フィンと、下流側フィンユニットとを上流側から見た状態を示す部分斜視図。 図2の一部を取り出して示す部分斜視図。 操作ノブ及びフォーク部の分解斜視図。 操作ノブ及びフォーク部の側断面図。 フォーク部を操作ノブ及び下流側フィンとともに示す平面図。 (a)は上流側フィンの一部とフォーク部の両伝達片との位置関係を示す部分正断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す部分正断面図。 図5に対応する図であり、操作ノブ及びフォーク部の変形例を示す側断面図。 従来の空調用レジスタの主要部を上流側から見た状態を示す部分斜視図。 従来の空調用レジスタを示す図であり、(a),(b)はそれぞれ上流側フィンの一部とフォーク部の両伝達片との位置関係を示す部分正断面図、(c)は(b)の一部を拡大して示す部分正断面図。
以下、自動車に組込まれて使用される空調用レジスタの一実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、自動車の進行方向(前進方向)を前方とし、後進方向を後方とし、高さ方向を上下方向として説明する。また、車幅方向(左右方向)については、自動車を後方から見た場合を基準として方向を規定する。
車室内において、自動車の運転席及び助手席の前方にはインストルメントパネル(図示略)が設けられている。このインストルメントパネルの車幅方向についての両側部、中央部等には空調用レジスタが組込まれている。空調用レジスタの主な機能は、空調装置から送られてきて車室内に吹出す空調用空気(温風や冷風)の向き(風向き)を変更等することである。
空調用レジスタは、図1及び図2に示すように、ケース10、上流側フィンユニット20及び下流側フィンユニット30を備えている。次に、空調用レジスタを構成する各部について説明する。
<ケース10>
ケース10は、空調装置の通風ダクト(図示略)と、インストルメントパネルに設けられた開口(図示略)とを繋ぐためのものであり、両端が開放された筒状をなしている。各ケース10の内部空間は、空調用空気Aの流路(以下「通風路11」という)を構成している。空調用空気Aは、図1では、奥側から手前側へ向けて流れ、図2では、右下から左上に向けて流れる。
ケース10において空調用空気Aの流通方向についての下流側の部分は、空調用空気Aの吹出口12を有するベゼル13によって構成されている。
<上流側フィンユニット20>
上流側フィンユニット20は、複数の上流側フィン21,22、軸受部材(図示略)及び連結ロッド26を備えている。複数の上流側フィン21,22の主要部は、それぞれ下記の条件を満たす方向へ延びる板状の上流側本体部23及び一対の上流側フィン軸24によって構成されている。
条件1:通風路11内で空調用空気Aの流通方向に交差する方向であること。
条件2:後述する下流側本体部33の延びる方向に対しても厚み方向に対しても傾斜する方向であること。
本実施形態では、上流側本体部23及び両上流側フィン軸24は、上記の条件1及び条件2を満たす方向として、鉛直線に対し、僅かに傾斜する方向へ延びている。複数の上流側フィン21,22は、車幅方向には、互いに略等間隔で略平行に離間した状態で配置されている。
ここで、複数の上流側フィン21,22を区別するために、車幅方向についての中間部に位置するものの1つを「上流側フィン21」といい、それ以外のものを「上流側フィン22」というものとする。なお、図2及び図3では、複数の上流側フィン21,22のうちの1つ(上流側フィン21)のみが示されている。
両上流側フィン軸24は、各上流側フィン21,22の上下両端面に設けられている。軸受部材は、ケース10よりも若干軟質の材料(合成ゴム、軟質の合成樹脂等)によって、車幅方向に細長い形状に形成されており、上流側フィン21,22の下方に配置されている。各上流側フィン21,22は、下側の上流側フィン軸24において、軸受部材により車幅方向へ傾動可能に支持されている。
各上流側フィン21,22の上流側本体部23において、上側の上流側フィン軸24から上流側へ偏倚した箇所には、連結軸25が同上流側フィン軸24に平行に突出している。上流側フィン21,22毎の連結軸25は、車幅方向に延びる長尺状の連結ロッド26(図1参照)によって連結されている。そして、これらの上流側本体部23、上流側フィン軸24、連結軸25、連結ロッド26等により、全ての上流側フィン22を上流側フィン21に同期した状態で傾動させる平行リンク機構が構成されている。
上流側フィン21における上流側本体部23の下流側部分には、切欠き部27が設けられている。上流側本体部23において、切欠き部27よりも下流側、表現を変えると、上流側フィン21の下流端には、上流側本体部23及び上流側フィン軸24に対し略平行に延びる伝達軸部28が設けられている。従って、伝達軸部28は、鉛直線に対し、僅かに傾斜する方向へ延びていることになる。なお、ここでの「略平行」には、上流側本体部23及び上流側フィン軸24に対し厳密に平行である場合が含まれるほかに、数度傾斜している場合も含まれる。要は、下流側から見た場合に、見栄えの低下に繋がらない程度に伝達軸部28が上流側本体部23等に交差しているものも「略平行」に含まれるものとする。
切欠き部27は、上流側フィン21が車幅方向へ傾動されたときに、後述するフォーク部44と干渉するのを回避するためのものである。これらの切欠き部27及び伝達軸部28は、上流側フィン22には設けられていない。
上記構成の各上流側フィンユニット20は、各上流側フィン21,22の上側の上流側フィン軸24が、ケース10の上側の横壁部に挿通され、かつ軸受部材が同ケース10の下側の横壁部に係合されることで、ケース10に組付けられている。
<下流側フィンユニット30>
図1及び図2に示すように、下流側フィンユニット30は、複数の下流側フィン31,32、一対の軸受部材35、連結ロッド37、操作ノブ40及びフォーク部44を備えており、空調用空気Aの流通方向について、上流側フィンユニット20よりも下流側に配置されている。
複数の下流側フィン31,32は、空調用空気Aの流通方向に交差する方向である車幅方向へそれぞれ延びる板状の下流側本体部33及び一対の下流側フィン軸34を備えている。複数の下流側フィン31,32は、上下方向には、互いに略等間隔で略平行に離間した状態で配置されている。
ここで、複数の下流側フィン31,32を区別するために、上下方向についての中央部に位置するものを「下流側フィン31」といい、それ以外のものを「下流側フィン32」というものとする。
図2及び図3に示すように、両下流側フィン軸34は、各下流側フィン31,32の車幅方向についての両方の端面に設けられている。両軸受部材35は、ケース10よりも若干軟質の材料(合成ゴム、軟質の合成樹脂等)によって板状に形成されており、複数の下流側フィン31,32の車幅方向についての両側に配置されている。各下流側フィン31,32は、両下流側フィン軸34において両軸受部材35により上下方向へ傾動可能に支持されている。
各下流側フィン31,32の下流側本体部33において、一方(図3の右方)の下流側フィン軸34から上流側へ偏倚した箇所には、連結軸36が同下流側フィン軸34に平行に設けられている。下流側フィン31,32毎の連結軸36は、略上下方向へ延びる長尺状の連結ロッド37によって連結されている。そして、これらの下流側本体部33、下流側フィン軸34、連結軸36、連結ロッド37等により、全ての下流側フィン32を下流側フィン31に同期した状態で傾動させる平行リンク機構が構成されている。
操作ノブ40は、吹出口12からの空調用空気Aの吹出し方向を変更する際に乗員によって操作される部材である。操作ノブ40は、図3〜図6に示すように、下流側フィン31の下流側本体部33を上下から挟み込む上部材41及び下部材42を備えている。そして、下部材42が上部材41に係止されることで、操作ノブ40が下流側本体部33に対し、その延びる方向である車幅方向へスライド可能に装着されている。操作ノブ40は、下流側フィン31と一緒に、下流側フィン軸34を支点として上下方向へ傾動可能であり、また、下流側本体部33上をスライドすることで、車幅方向へ変位可能である。
フォーク部44は、操作ノブ40に取付けられた基部45と一対の伝達片47とを備えている。両伝達片47は、基部45から分岐して互いに離間した状態で、操作ノブ40よりも通風路11の上流側へ延びる棒状体からなる。両伝達片47の間隔は、伝達軸部28の太さ(外径)よりも僅かに大きく設定されている(図7(a),(b)参照)。そして、両伝達片47は、伝達軸部28を略車幅方向についての両側から挟み込んでいる。そのため、操作ノブ40が下流側本体部33に沿って車幅方向へスライドさせられると、フォーク部44及び伝達軸部28を通じて上流側フィン21に同方向の力が加えられ、同上流側フィン21が両上流側フィン軸24を支点として車幅方向へ傾動させられる。
ここで、フォーク部44において、基部45から両伝達片47の間を通って通風路11の上流側へ延びる線を、フォーク部44の中心軸線L1というものとする。基部45は、中心軸線L1に沿って下流側へ延びる円柱状の軸部46を有している。一方、操作ノブ40には、中心軸線L1に沿って延びる円筒面43aを有する軸受部43が設けられている。そして、基部45は、軸部46において軸受部43に回転可能に係合されることにより、両伝達片47が中心軸線L1の周りを旋回し得る態様で操作ノブ40に取付けられている。
上記の構成を有する下流側フィンユニット30は、両軸受部材35においてケース10の車幅方向についての両側の縦壁部に係合されることにより、同ケース10に組付けられている。
なお、空調用レジスタの上述した構成部品のうち、上流側フィンユニット20の軸受部材及び下流側フィンユニット30の軸受部材35を除くものについては、それらの軸受部材35よりも硬質の樹脂材料によって形成されている。
次に、上記のように構成された本実施形態の空調用レジスタの作用について説明する。
伝達軸部28は上流側フィン21の下流端に位置するため、空調用レジスタの下流側からは、図1に示すように、下流側フィン31,32、操作ノブ40等を通じて同伝達軸部28(同図1において網点が付された箇所)が見える。この際、仮に、伝達軸部28が下流側本体部33の厚み方向(上下方向)へ延びていて、上流側本体部23及び上流側フィン軸24に対し傾斜していると、伝達軸部28の角度と、上流側本体部23の角度とが異なることから、空調用レジスタの下流側からは、上流側フィン21として、伝達軸部28に加え、上流側本体部23も多く見える。この点、本実施形態では、図7(a),(b)において網点で示すように、伝達軸部28が上流側本体部23及び上流側フィン軸24に対し略平行に延びていて、伝達軸部28の角度と、上流側本体部23の角度とが略合致している。上流側本体部23は伝達軸部28の上流側に位置する。そのため、空調用レジスタの下流側からは、上流側本体部23の多くが伝達軸部28に隠れて見えない。
操作ノブ40に対し、下流側フィン31の厚み方向に向かう力が加えられて、同操作ノブ40及びフォーク部44が下流側フィン31と一緒に同方向へ傾動させられると、伝達軸部28を挟み込んだ一対の伝達片47の一方が伝達軸部28に当たり、フォーク部44に対し、これを中心軸線L1の周りで旋回させようとする力が加わる。そのため、一方の伝達片47が伝達軸部28に当たった後も、操作ノブ40に対し上記方向へ向かう力が加えられると、軸部46が軸受部43の円筒面43aに対し摺動することで、基部45が操作ノブ40に対し回転し、両伝達片47が中心軸線L1の周りで旋回する。
例えば、操作ノブ40に対し上方へ向かう力が加えられると、図7(b)において二点鎖線で示すように、左側の伝達片47が伝達軸部28に下側から当たり、同伝達片47に対し、これを中心軸線L1の周りで反時計回り方向へ旋回させようとする力が加わる。そのため、左側の伝達片47が伝達軸部28に当たった後も、操作ノブ40に対し上記方向へ向かう力が加えられると、同図7(b)において矢印で示すように、基部45が操作ノブ40に対し反時計回り方向へ回転し、両伝達片47が中心軸線L1の周りで反時計回り方向へ旋回する。そのため、伝達軸部28がフォーク部44の傾動の妨げとなりにくい。
上記とは逆に、操作ノブ40に対し下方へ向かう力が加えられると、図7(b)における右側の伝達片47が伝達軸部28に上側から当たり、同伝達片47に対し、これを中心軸線L1の周りで反時計回り方向へ旋回させようとする力が加わる。そのため、右側の伝達片47が伝達軸部28に当たった後も、操作ノブ40に対し上記方向へ向かう力が加えられると、同図7(b)において矢印で示すように、基部45が操作ノブ40に対し反時計回り方向へ回転し、両伝達片47が中心軸線L1の周りで反時計回り方向へ旋回する。そのため、伝達軸部28がフォーク部44の傾動の妨げとなりにくい。
上記下流側フィン31の傾動は、下流側フィンユニット30の平行リンク機構を介して全ての下流側フィン32に伝達される。その結果、下流側フィン31に連動して、全ての下流側フィン32が下流側フィン軸34を支点として下流側フィン31と同方向へ傾動させられる。このときには、フォーク部44の動きは伝達軸部28に伝達されず、上流側フィン21は傾動させられない。
これに対し、操作ノブ40が下流側フィン31の下流側本体部33上をスライド操作されると、伝達軸部28がフォーク部44の伝達片47によって押され、上流側フィン21が両上流側フィン軸24を支点として車幅方向へ傾動させられる。上流側フィン21の傾動は、上流側フィンユニット20の平行リンク機構を介して全ての上流側フィン22に伝達される。その結果、上流側フィン21に連動して、全ての上流側フィン22が両上流側フィン軸24を支点として上流側フィン21と同方向へ傾動させられる。
そして、ケース10内に流入した空調用空気Aは、上流側フィン21,22及び下流側フィン31,32に沿って流れることで流れ方向を変えられた後、吹出口12から吹き出す。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)上流側本体部23の下流端に設けられた伝達軸部28を上流側フィン軸24に対し略平行に配置している(図7(a),(b))。
そのため、空調用レジスタを下流側から見た場合の上流側フィン21の見栄えを向上させることができる。
(2)フォーク部44における基部45を、両伝達片47が中心軸線L1の周りを旋回し得る態様で操作ノブ40に取付けている(図4、図5)。
そのため、操作ノブ40に対し、下流側フィン31の厚み方向へ向かう力を加えて同下流側フィン31を傾動させる場合の操作ノブ40の操作フィーリングを向上させることができる。
(3)基部45の一部に、中心軸線L1に沿って延びる円柱状の軸部46を形成する。操作ノブ40に、中心軸線L1に沿って延びる円筒面43aを有する軸受部43を設ける。そして、基部45を、軸部46において軸受部43に回転可能に係合させた状態で操作ノブ40に取付けている(図4、図5)。
そのため、軸部46を軸受部43の円筒面43aに対し摺動させることで、基部45を操作ノブ40に対し回転させ、両伝達片47を中心軸線L1の周りで旋回させることができ、上記(2)の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
・両伝達片47が中心軸線L1の周りを旋回し得ることを条件に、基部45が上記実施形態とは異なる態様で操作ノブ40に取付けられてもよい。図8は、その一例を示している。この変形例では、円柱状の軸部46に代えて、球状のジョイントボール部51が基部45に設けられている。また、操作ノブ40には、円筒面43aを有する軸受部43に代えて、球状凹面52aを有する軸受部52が設けられている。そして、基部45が、ジョイントボール部51において軸受部52に回転可能に係合された状態で操作ノブ40に取付けられている。
このようにすると、一方の伝達片47が伝達軸部28に当たった後も、操作ノブ40に対し下流側フィン31の厚み方向へ向かう力が加えられると、基部45のジョイントボール部51が、操作ノブ40における軸受部52の球状凹面52aに対し摺動する。この摺動により、基部45が操作ノブ40に対し回転し、両伝達片47が中心軸線L1の周りを旋回する。
従って、この変形例の場合にも上記実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
・下流側フィン31,32は、下流側本体部33及び下流側フィン軸34が略上下方向へそれぞれ延びる態様で配置されてもよい。この場合、上流側フィン21,22は、上流側本体部23及び上流側フィン軸24が略車幅方向へそれぞれ延びる態様で配置される。
・上記空調用レジスタは、車室内においてインストルメントパネルとは異なる箇所に組込まれる空調用レジスタにも適用可能である。
・上記空調用レジスタは、空調装置等から送られて室内に吹出す空気の向きを変更することのできるものであれば、自動車に限らず広く適用可能である。
10…ケース、11…通風路、21,22…上流側フィン、23…上流側本体部、24…上流側フィン軸、28…伝達軸部、31,32…下流側フィン、33…下流側本体部、34…下流側フィン軸、40…操作ノブ、43,52…軸受部、43a…円筒面、44…フォーク部、45…基部、46…軸部、47…伝達片、51…ジョイントボール部、52a…球状凹面、A…空調用空気、L1…中心軸線。

Claims (3)

  1. 空調用空気の通風路を有するケースと、
    前記空調用空気の流通方向に交差する方向へそれぞれ延びる下流側本体部及び下流側フィン軸を有し、同下流側フィン軸において前記ケースに傾動可能に支持された下流側フィンと、
    前記流通方向に交差し、かつ前記下流側本体部の延びる方向及び厚み方向に対し傾斜する方向へそれぞれ延びる上流側本体部及び上流側フィン軸を有し、前記下流側フィンよりも上流側で、前記上流側フィン軸において前記ケースに傾動可能に支持され、前記上流側フィン軸に対し略平行に延びる伝達軸部が前記下流側本体部の下流端に設けられた上流側フィンと、
    前記下流側本体部に対し、その延びる方向へスライド可能に設けられた操作ノブと、
    前記操作ノブに設けられた基部、及び前記基部から分岐して上流側へ延びて前記伝達軸部を挟み込む一対の伝達片を有するとともに、前記基部から前記両伝達片間を通って上流側へ延びる中心軸線を有するフォーク部と
    を備え、前記フォーク部は前記基部において、前記両伝達片が前記中心軸線の周りを旋回し得る態様で前記操作ノブに取付けられていることを特徴とする空調用レジスタ。
  2. 前記基部は、前記中心軸線に沿って延びる円柱状の軸部を有し、
    前記操作ノブには、前記中心軸線に沿って延びる円筒面を有する軸受部が設けられ、
    前記基部は、前記軸部において前記軸受部に回転可能に係合された状態で前記操作ノブに取付けられている請求項1に記載の空調用レジスタ。
  3. 前記基部はジョイントボール部を有し、
    前記操作ノブには、球状凹面を有する軸受部が設けられ、
    前記基部は、前記ジョイントボール部において前記軸受部に回転可能に係合された状態で前記操作ノブに取付けられている請求項1に記載の空調用レジスタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109017222A (zh) * 2018-07-24 2018-12-18 奇瑞汽车股份有限公司 空调出风调节机构
KR200497730Y1 (ko) * 2023-07-19 2024-02-08 주식회사 제이피씨오토모티브 차량용 에어벤트의 히든베인용 노브

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