JP6540317B2 - 空調用レジスタ - Google Patents

空調用レジスタ Download PDF

Info

Publication number
JP6540317B2
JP6540317B2 JP2015145047A JP2015145047A JP6540317B2 JP 6540317 B2 JP6540317 B2 JP 6540317B2 JP 2015145047 A JP2015145047 A JP 2015145047A JP 2015145047 A JP2015145047 A JP 2015145047A JP 6540317 B2 JP6540317 B2 JP 6540317B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
air conditioning
fin
inclined surface
retainer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015145047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017024555A (ja
Inventor
寺井 伸弘
伸弘 寺井
正起 大竹
正起 大竹
宏 坂井
宏 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2015145047A priority Critical patent/JP6540317B2/ja
Priority to US15/194,913 priority patent/US10099534B2/en
Publication of JP2017024555A publication Critical patent/JP2017024555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6540317B2 publication Critical patent/JP6540317B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00507Details, e.g. mounting arrangements, desaeration devices
    • B60H1/00514Details of air conditioning housings
    • B60H1/00535Mounting or fastening of the housing to the vehicle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/34Nozzles; Air-diffusers
    • B60H1/3414Nozzles; Air-diffusers with means for adjusting the air stream direction
    • B60H1/3421Nozzles; Air-diffusers with means for adjusting the air stream direction using only pivoting shutters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/34Nozzles; Air-diffusers
    • B60H2001/3471Details of actuators

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Description

本発明は、空調装置から送られてきて吹出口から車室内に吹出す空調用空気の向きを変更したり、吹出しを遮断したりする空調用レジスタに関する。
車両には、空調装置から送られてきて吹出口から車室内に吹出す空調用空気の向きを変更したり、吹出しを遮断したりする空調用レジスタが組込まれている。この空調用レジスタは、一般には、空調用空気の通風路を有し、かつ空調用空気の流れ方向の下流端に吹出口を有するリテーナを備えている。リテーナ内には、空調用空気の流れ方向を変更する風向き変更部材が配置されている。また、リテーナ内、例えば風向き変更部材上には、その風向き変更部材を作動させる際に乗員が操作する操作部材が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
また、風向き変更部材から離れた箇所、例えばリテーナの外部に操作部材が配置された空調用レジスタも提案されている(例えば、特許文献2参照)
特開2013−116650号公報 特開2000−318439号公報
ところで、最近では、意匠上等の観点から、空調用レジスタの上述した本来の機能を損なわずに、吹出口を見えにくくしたいという要望が出てきている。
ところが、上記特許文献1及び特許文献2を含む従来の空調用レジスタは、いずれも、そういった観点で設計されておらず、乗員によって見られる箇所に吹出口が設けられているため、上記の要望に応えることが難しい。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、空調用空気の吹出口を乗員にとって見えにくくすることのできる空調用レジスタを提供することにある。
上記課題を解決する空調用レジスタは、車室内で乗車姿勢を採っている乗員の前下方において、後方へ向けて突出する突起部を有し、かつ同突起部の下部には、後側ほど高くなる傾斜面が形成された内装品に組込まれる空調用レジスタであって、空調用空気の通風路を有し、かつ後端に吹出口を有するリテーナと、前記リテーナ内に配置され、かつ前記通風路での空調用空気の流れ方向を変更する風向き変更部材とが、前記突起部の直下であって、前記傾斜面よりも前方に配置され、前記風向き変更部材を作動させる際に操作される操作部材が、前記リテーナの外部であって前記傾斜面よりも上方において、自身の少なくとも一部を前記突起部から後方へ露出させた状態で配置され、前記内装品内には、前記操作部材の動きを前記風向き変更部材に伝達する伝達機構が設けられている。
ここで、乗員を基準として「前後」を規定し、乗車姿勢を採っている乗員の向いている方向を「前方」とするものとする。従って、乗員が車両の進行方向前方を向いた姿勢で乗車姿勢を採っている場合には、「前方」は、同進行方向前方と合致する。また、乗員が車幅方向を向いた姿勢で乗車姿勢を採っている場合には、「前方」は車幅方向のうち、乗員の向いている方向となる。
上記の構成によれば、空調用レジスタの組込まれた車両の内装品では、空調用空気が、突起部の直下に配置されたリテーナ内の通風路を流れる。空調用空気は、風向き変更部材に沿って流れた後、リテーナの吹出口から吹出される。
また、乗員によって操作部材が操作されると、その操作部材の動きが伝達機構によって風向き変更部材に伝達される。風向き変更部材が傾動することで、空調用空気は流れ方向を変更された後、吹出口から吹出される。
上記のように吹出口から吹出された空調用空気は、コアンダ効果により、突起部の下部に形成された傾斜面に沿って流れる。空調用空気の流れ方向は、乗員に近づくほど高くなるように変更される。そのため、空調用レジスタの吹出口が、乗員の前下方に位置するものの、空調用空気はその乗員の上部に向けても流れる。
ところで、上記空調用レジスタにおけるリテーナ及び風向き変更部材と乗員との間には、内装品の突起部が位置する。表現を変えると、前下方を向いている乗員の視線上には、内装品の突起部が位置する。この突起部は、乗員の前下方において、後方へ向けて突出しており、乗員側からリテーナ及び風向き変更部材が見えるのを妨げようとする。
なお、上記操作部材は、突起部の傾斜面よりも上方に配置されている。しかも、操作部材の少なくとも一部は、突起部から後方へ露出している。そのため、乗員は操作部材を目視で確認したうえで、同操作部材に触れて操作することが容易である。
上記空調用レジスタにおいて、前記風向き変更部材は、左右方向へ延びる板状をなし、かつ前記リテーナ内に傾動可能に配置された横フィンを備え、前記操作部材は傾動可能に支持され、前記伝達機構は、前記操作部材の傾動を前記横フィンに伝達して同横フィンを上下方向へ傾動させる第1伝達機構を備えることが好ましい。
上記の構成によれば、リテーナの通風路を流れる過程で、空調用空気は横フィンに沿って流れる。
乗員によって操作部材が操作されて傾動させられると、その傾動が第1伝達機構により横フィンに伝達され、同横フィンが上下方向へ傾動させられる。空調用空気は、このように傾動させられた横フィンに沿って流れることで、流れ方向を上下方向へ変えられる。
上記空調用レジスタにおいて、前記風向き変更部材は、上下方向へ延びる板状をなし、かつ前記リテーナ内に傾動可能に配置された縦フィンを備え、前記操作部材は傾動可能に支持され、前記伝達機構は、前記操作部材の傾動を前記縦フィンに伝達して同縦フィンを左右方向へ傾動させる第2伝達機構を備えることが好ましい。
上記の構成によれば、リテーナの通風路を流れる過程で、空調用空気は縦フィンに沿って流れる。
乗員によって操作部材が操作されて傾動させられると、その傾動が第2伝達機構により縦フィンに伝達され、同縦フィンが左右方向へ傾動させられる。空調用空気は、このように傾動させられた横フィンに沿って流れることで、流れ方向を左右方向へ変えられる。
上記空調用レジスタにおいて、前記吹出口は、前側ほど低くなるように傾斜していることが好ましい。
上記の構成によれば、吹出口が下側ほど乗員から前方へ遠ざかることとなり、吹出口は、傾斜していない場合よりも、突起部によって隠されやすくなる。
上記空調用レジスタにおいて、前記吹出口の前方には、前記風向き変更部材の少なくとも一部として、それぞれ上下方向へ離間した状態で左右方向へ延びる複数の横フィンが傾動可能に設けられており、複数の横フィンは、それらの後端が、下側に配置された横フィンほど前方に位置するように配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、横フィンの後端は、下側に位置する横フィンほど乗員から前方へ遠ざかることとなる。その結果、下側の横フィンの後端が上側の横フィンの後端の下方に位置するものよりも、下側の横フィンは突起部によって隠されやすくなる。
上記空調用レジスタにおいて、前記吹出口の上端は前記傾斜面の下端に繋がっていることが好ましい。
上記の構成によれば、空調用空気は、吹出口から吹出された直後から傾斜面に沿って流れることになり、その流れ方向が、乗員に近づくほど高くなるように効率よく変更される。
上記空調用レジスタにおいて、前記傾斜面は、後側ほど高くなるよう一定の角度で傾斜する前傾斜面と、前記前傾斜面の後側に隣接して位置し、かつ後側ほど高くなるよう、前記前傾斜面よりも大きな一定の角度で傾斜する後傾斜面とを備えることが好ましい。
上記の構成によれば、吹出口から吹出された空調用空気は、上記の条件を満たす前傾斜面及び後傾斜面に沿って順に流れることで、その流れ方向を、乗員に近づくほど高くなるように段階的に変更される。
上記空調用レジスタにおいて、前記吹出口は、左右方向の寸法が上下方向の寸法よりも大きな横長の長方形状をなし、前記伝達機構は、前記リテーナの外部に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、突起部の直下に位置する吹出口は、これが上記の条件を満たす横長の長方形状をなしている場合には、満たしていない場合よりも、突起部によって隠されやすい。
また、吹出口から吹出された空調用空気の多くが、突起部の下部の傾斜面に近い箇所を流れることとなり、上記コアンダ効果がより効果的に発揮される。
ここで、仮に、操作部材がリテーナ内に配置されると、この操作部材が通風抵抗となり、圧力損失の増大を招く。吹出口から吹出される空調用空気の強さが低下したり、空調用空気の到達距離が短くなったりする。また、騒音も増大する。こうした現象は、吹出口が、上下方向よりも左右方向に寸法の大きな横長の長方形状をなしている場合に顕著である。これは、操作部材が吹出口の実開口面積を小さくするところ、横長の長方形状をなす吹出口では、操作部材によって実開口面積を小さくされる度合が大きいからである。
しかし、操作部材は、リテーナの外部に配置されている。これに加え、操作部材の動きを風向き変更部材に伝達する伝達機構もリテーナの外部に配置されている。従って、吹出口が、上下方向よりも左右方向に寸法の大きな横長の長方形状をなしているものの、操作部材及び伝達機構に起因する通風抵抗の増加が抑制される。
上記空調用レジスタによれば、空調用空気の吹出口を乗員にとって見えにくくすることができる。
コンソールボックスに組込まれる空調用レジスタに具体化した一実施形態を示す図であり、縦フィン及び環状フィンがそれぞれの中立状態にされた空調用レジスタを示す斜視図。 図1における空調用レジスタの2−2線に沿った断面構造を、コンソールボックスの周辺箇所とともに示す断面図。 図1の空調用レジスタの側面図。 図1における空調用レジスタの4−4線に沿った断面構造を、コンソールボックスの周辺箇所とともに示す断面図。 図1の空調用レジスタの平面図。 図1における空調用レジスタの6−6線に沿った断面構造を、コンソールボックスの周辺箇所とともに示す断面図。 図1における空調用レジスタの構成部品の一部を示す分解斜視図。 同じく、図1における空調用レジスタの構成部品の一部を示す分解斜視図。 同じく、図1における空調用レジスタの構成部品の一部を示す分解斜視図。
以下、コンソールボックスの後部に組込まれて使用される空調用レジスタに具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、車両に備え付けられた車両用シートには、乗員が車両の進行方向前方を向いた姿勢で着座姿勢(乗車姿勢)を採っているものとする。本実施形態では、この乗員を基準として各種方向を規定するものとする。乗員を基準とした前方は、車両の進行方向と合致する。また、乗員を基準とした左右方向は、車幅方向と合致する。
図2に示すように、運転席と助手席との間には、内装品としてコンソールボックス11が設置されている。このコンソールボックス11の設置位置は、後席に着座することで乗車姿勢を採っている乗員の前下方である。
コンソールボックス11は、上端の開放された収納部12を有するボックス本体13と、ボックス本体13の上側に配置されて収納部12を開閉する蓋体14とを備えている。また、ボックス本体13内には、空調装置から送られる空調用空気Aの流路を有するダクト15が配置されている。
ボックス本体13の後部であって、上記蓋体14とダクト15との間には、後方へ突出する突起部16が形成されている。本実施形態では、突起部16には、後端に開口部17を有する収納部18と、この収納部18を開閉する蓋部19とが設けられている。
図2及び図4に示すように、ボックス本体13の後部であって、上記突起部16の下部には、後側ほど高くなる傾斜面が形成されている。傾斜面は、前傾斜面21及び後傾斜面22によって構成されている。前傾斜面21は、後側ほど高くなるよう一定の角度で傾斜している。後傾斜面22は、前傾斜面21の後側に隣接して位置し、かつ後側ほど高くなるよう、前傾斜面21より僅かに大きな一定の角度で傾斜している。従って、傾斜面は、斜め後ろ下方へ突出するように屈曲していることになる。
ボックス本体13の後部には、一対(一方のみ図示)の空調用レジスタが左右方向に並べられた状態で組込まれている。これらの空調用レジスタは互いに同一の構成を有しているため、ここでは一方の空調用レジスタについてのみ説明する。
空調用レジスタの主な機能は、ダクト15を通じ空調装置から送られてきた空調用空気Aの向きを変更して車室25内に吹出すこと、空調用空気Aの吹出しを遮断すること等である。
図1及び図5に示すように、空調用レジスタは、リテーナ30、風向き変更部材、操作部材81、第1伝達機構90及び第2伝達機構110を備えている。次に、これら各部の構成について説明する。
<リテーナ30>
図4及び図6に示すように、リテーナ30は、空調用レジスタの骨格部分をなす部材であり、前リテーナ31及び後リテーナ33を備えている。前リテーナ31は、前後両端が開放された筒状をなしている。前リテーナ31は、その前端部において、ダクト15の後端に接続されている(図2参照)。後リテーナ33は、前リテーナ31の後側に隣接して配置され、連結部34により前リテーナ31の被連結部32に連結されている(図3、図7、図8参照)。
リテーナ30は、空調用空気Aの流路(以下「通風路35」という)を有している。前リテーナ31では、通風路35の断面積が、前端部で最大(ダクト15の流路の下流端での断面積と略同じ)となり、後側ほど小さくなっている。
通風路35の後端は、空調用空気Aの吹出口36を構成している。吹出口36は、上下方向に対するよりも左右方向に細長い横長の矩形状をなしている(図1参照)。吹出口36は、前側ほど低くなるように傾斜している。そして、吹出口36の上端は、前傾斜面21の下端に繋がっている。
図2及び図6に示すように、上記通風路35は、リテーナ30の4つの壁部によって取り囲まれている。これらの4つの壁部は、左右方向に相対向する一対の縦壁部37と、上下方向に相対向する一対の横壁部42とからなる。
両縦壁部37は互いに平行な状態又はそれに近い状態で対向している。図1及び図8に示すように、各縦壁部37における上下方向の中間部には軸受部38が設けられている。一方(図1の左方)の軸受部38は、縦壁部37と、これに装着される軸受部材39とによって構成されている。他方(図1の右方)の軸受部38は、縦壁部37に装着された軸受部材41によって構成されている。
図7に示すように、前リテーナ31の後リテーナ33との連結部分における上下の各横壁部42であって、左右方向に互いに離間した複数箇所には軸受部43が設けられている。下側の軸受部43は、下側の横壁部42にあけられた孔44によって構成されている。上側の軸受部43は、上側の横壁部42と、これに装着される軸受部材45との間に形成されている。
<風向き変更部材>
図4及び図8に示すように、風向き変更部材は、リテーナ30内に配置された環状フィン61及び縦フィンによって構成されている。
<環状フィン61>
環状フィン61は、通風路35内であって、吹出口36の前方近傍に配置されている。環状フィン61は、上下方向に互いに離間した状態で左右方向に延びる2枚の板状のフィン部62,63を、横フィンとして有している。両フィン部62,63の左右方向における両方の端部は、連結板部64によって相互に連結されている。
上述した一対のフィン部62,63と、一対の連結板部64とによって、環状フィン61は上下方向よりも左右方向に細長い環状をなしている。下側のフィン部63の前端は、上側のフィン部62の前端の下方に位置している。下側のフィン部63における前後方向の寸法は、上側のフィン部62における前後方向の寸法よりも小さく設定されている。従って、下側のフィン部63の後端は、上側のフィン部62の後端よりも前方に位置している。
図6及び図8に示すように、環状フィン61には、両連結板部64から左右方向の外側方へ突出するフィン軸65が設けられている。各フィン軸65は、上記軸受部38に支持されている。環状フィン61は、各フィン軸65を支点として上下方向へ傾動可能である。
<縦フィン群>
図4及び図9に示すように、縦フィン群は、通風路35内の環状フィン61よりも前方に配列された複数の縦フィンからなる。各縦フィンの主要部は、それぞれ上下方向へ延びる板状をなしている。複数の縦フィンは、左右方向に、略等間隔で互いに略平行に離間した状態で配置されている。
ここで、複数の縦フィンを区別するために、左右方向における略中央部に位置する1つを「縦フィン71」といい、それ以外のものを「縦フィン72」というものとする。
各縦フィン71,72の上下方向における両方の端面には、フィン軸73がそれぞれ設けられている。縦フィン71,72毎の上下の両フィン軸73は、上記軸受部43に支持されている。各縦フィン71,72は、上下の両フィン軸73を支点として、左右方向へ傾動可能である。
各縦フィン71,72における上側のフィン軸73は、上側の横壁部42から上方へ突出している。これらの突出する各フィン軸73の上端部には、アーム74が形成されている。各アーム74は、フィン軸73を起点として前方へ向けて延びており、その延出端に連結軸75を有している。アーム74毎の連結軸75は、左右方向に延びる連結ロッド76によって連結されている。そして、これらのアーム74、連結軸75、連結ロッド76等により、全ての縦フィン72を縦フィン71と同一傾向の傾きとなるように同縦フィン71に同期した状態で傾動させるリンク機構LMが構成されている。
<操作部材81>
図5及び図8に示すように操作部材81は、吹出口36からの空調用空気Aの吹出し方向を変更したり、空調用空気Aの吹出しを遮断したりする際に、リテーナ30の外部において乗員によって操作される部材である。
後リテーナ33における上側の横壁部42上には補助壁部46が形成されており、この補助壁部46に軸部材50が支持されている。軸部材50は、上下方向へ延びる第1軸部51と、第1軸部51の上端部において、同第1軸部51に直交する方向へ延びる第2軸部52とを備えている。そして、軸部材50は、第1軸部51において、補助壁部46の左右方向における中間部分に回動可能に支持されている。なお、補助壁部46には、第1軸部51に摺動抵抗を付与して、操作部材81を操作する際の荷重(操作荷重)を適切な大きさにするためのシム53が配置されている。
操作部材81は、後方へ膨らむように湾曲した基部82と、基部82の中央部から後方へ突出する摘み部83と、互いに左右方向に離間した状態で基部82から平行に前方へ突出する一対の支持片84とを備えている。各支持片84には、左右方向に貫通する孔85があけられており、この孔85に上記第2軸部52が係合されている(図9参照)。そのため、操作部材81は、第1軸部51を支点として左右方向へ傾動可能であり、また、第2軸部52を支点として上下方向へ傾動可能である。
図2に示すように、ボックス本体13の突起部16において後傾斜面22の直上には、窓部24が形成されている。操作部材81の多くの部分は、ボックス本体13内の後部であって収納部18の下方に配置されている。操作部材81の摘み部83は、窓部24を通じて突起部16から後方へ露出している。
<第1伝達機構90>
図3及び図8に示すように、第1伝達機構90は、操作部材81の上下方向の傾動を環状フィン61に伝達するためのものである。この第1伝達機構90について説明すると、操作部材81における各支持片84の前端部には、二股状に分岐してなる上下一対の挟み部91が形成されている。
また、補助壁部46において、上記軸部材50を左右方向の両側から挟む箇所には、上方へ延びる一対の支持壁部92が形成されており、両支持壁部92の上端部間に伝達部材94が架け渡されている。
より詳しくは、各支持壁部92の上端部には軸受凹部93が形成されている。伝達部材94は、互いに左右方向に離間した状態で配置された一対のアーム95を備えている。両アーム95の前端部は、左右方向に延びるシャフト96によって相互に連結されている。各アーム95の後端部には、左右方向における外方に延びる軸97が設けられ、この軸97が上記軸受凹部93に支持されている。
そして、操作部材81における支持片84毎の挟み部91がシャフト96を上下方向から挟み込んでいる。そのため、操作部材81が第2軸部52を支点として上下方向へ傾動されると、その動きがシャフト96に伝達され、伝達部材94が両軸97を支点として上下方向へ揺動する。これに対し、操作部材81が第1軸部51を支点として左右方向へ傾動されると、挟み部91がシャフト96に沿って同方向へスライドする。そのため、伝達部材94には操作部材81の動きが伝達されず、伝達部材94は作動しない。
一方(図8の左方)のアーム95の前端部には、左方へ延びる突片98が形成されている。突片98はその先端に連結ピン99を有している。
これに対し、上記環状フィン61における左方のフィン軸65には、そのフィン軸65を起点として前方へ延びるアーム101が形成されている。アーム101は、その前端部に連結ピン102を有している。伝達部材94における連結ピン99と、環状フィン61における連結ピン102とは、後側ほど高くなるように傾斜した連結ロッド103によって連結されている。
<第2伝達機構110>
図5及び図9に示すように、第2伝達機構110は、操作部材81の左右方向の傾動を縦フィン71に伝達するためのものである。この第2伝達機構110は、複数のギヤによって構成されている。より詳しくは、上記軸部材50の第1軸部51には駆動ギヤ111が形成されている。また、縦フィン71のアーム74において、上記フィン軸73と同軸上には延長軸部112が形成されており、この延長軸部112に被動ギヤ113が形成されている。さらに、後リテーナ33の横壁部42において、上記軸部材50の略前方には支軸114(図8参照)が設けられており、この支軸114に伝達ギヤ115が回動可能に支持されている。伝達ギヤ115は、上記駆動ギヤ111に噛合する上ギヤ部116と、上記上ギヤ部116の下側で上記被動ギヤ113に噛合する下ギヤ部117とを有している。
次に、上記のように構成された本実施形態の空調用レジスタの作用について説明する。
図4及び図6は、環状フィン61及び縦フィン71,72がそれぞれの中立状態にされた空調用レジスタを示している。
環状フィン61の両フィン部62,63は、中立状態では、リテーナ30の横壁部42に対し略平行な状態となる。また、各縦フィン71,72は、中立状態では、リテーナ30の縦壁部37に対し略平行な状態となる。
従って、ダクト15から通風路35に流入した空調用空気Aは、縦壁部37と縦フィン72との間や、隣り合う縦フィン71,72の間や、隣り合う縦フィン72の間において、それらの縦壁部37及び縦フィン71,72に沿って、後方へ真っ直ぐ流れる。縦フィン71,72を通過した空調用空気Aは、上側の横壁部42とフィン部62との間や、下側の横壁部42とフィン部63との間や、隣り合うフィン部62,63の間において、それらの横壁部42及びフィン部62,63に沿って後方へ真っ直ぐに流れる。そして、この空調用空気Aは、リテーナ30の吹出口36から後方へ吹出す。
上記中立状態から、乗員によって操作部材81の摘み部83が摘まれて、この摘み部83に対し、例えば右方に向かう力が加えられると、図5において二点鎖線で示すように、操作部材81が軸部材50の第1軸部51を支点として右方(反時計回り方向)へ傾動させられる。この傾動に伴い駆動ギヤ111も同方向へ回動し、同駆動ギヤ111と上ギヤ部116との噛み合い位置が変化するとともに、下ギヤ部117と被動ギヤ113との噛み合い位置が変化する。その結果、図6において二点鎖線で示すように、縦フィン71がフィン軸73を支点として、摘み部83の操作された方向と同一の方向へ傾動する。このフィン軸73を支点とする縦フィン71の動きは、図5及び図9に示すように、連結軸75、連結ロッド76、アーム74等を介して他の全ての縦フィン72に伝達される。この伝達により、全ての縦フィン72が縦フィン71に同期して、同縦フィン71と同一傾向の方向へ傾動する。空調用空気Aは、傾きの変化した縦フィン71,72に沿って流れることで、流れ方向を、摘み部83に加えられた力の方向(右方)と同一の方向へ変える。
なお、図示はしないが、操作部材81がさらに上記方向へ傾動させられることにより、隣り合う縦フィン71,72同士が重なり合わされると、通風路35が閉塞された状態となる。空調用空気Aが縦フィン71,72よりも後側へ流れなくなり、吹出口36からの空調用空気Aの吹出しが遮断される。
また、上記中立状態から、上記摘み部83に対し、上下方向に向かう力が加えられると、図3及び図8に示すように、操作部材81が軸部材50の第2軸部52を支点として同方向へ傾動させられる。この傾動は、挟み部91及びシャフト96を介して伝達部材94に伝達される。伝達部材94が両軸97を支点として、摘み部83に加えられた力の方向と反対の方向へ揺動する。伝達部材94の揺動は、突片98、連結ピン99、連結ロッド103、連結ピン102を介して環状フィン61に伝達され、同環状フィン61が傾動させられる。空調用空気Aは、傾きの変化した環状フィン61のフィン部62,63に沿って流れることで、流れ方向を、摘み部83に加えられた力の方向と同一の方向へ変えた後に、左右方向の寸法が上下方向の寸法よりも大きな横長の長方形状をなす吹出口36から吹出される。
図2及び図4に示すように、上記のように吹出口36から吹出された空調用空気Aは、コアンダ効果により、前傾斜面21に沿って流れる。ここで、吹出口36の上端が前傾斜面21の下端に繋がっていることから、空調用空気Aは、吹出口36から吹出された直後から前傾斜面21に沿って流れる。また、横長の長方形状をなす吹出口36から吹出された空調用空気Aの多くは、前傾斜面21に近い箇所を流れる。そのため、上記コアンダ効果がより効果的に発揮される。
前傾斜面21を通過した空調用空気Aは、上記と同様のコアンダ効果により、前傾斜面21の後側に隣接し、かつ同前傾斜面21よりも大きな角度で傾斜している後傾斜面22に沿って流れる。流れ方向は、後側ほど、すなわち、乗員に近づくほど高くなるように、効率よく、しかも段階的に変更される。
また、環状フィン61が、上記中立状態から後側ほど高くなるように傾動させられた場合には、前傾斜面21及び後傾斜面22に向かう空調用空気Aの量が多くなる。環状フィン61が中立状態にあるときよりも多くの空調用空気Aが、前傾斜面21及び後傾斜面22に沿って流れる。その結果、空調用空気Aは、環状フィン61が中立状態にあるときよりも高い箇所に向けて流れる。
これとは逆に、環状フィン61が、上記中立状態から後側ほど低くなるように傾動させられた場合には、前傾斜面21及び後傾斜面22に向かう空調用空気Aが少なくなる。環状フィン61が中立状態にあるときよりも少ない量の空調用空気Aが前傾斜面21及び後傾斜面22に沿って流れる。その結果、空調用空気Aは、環状フィン61が中立状態にあるときよりも低い箇所に向けて流れる。
そのため、空調用レジスタの吹出口36が、車室25内で乗車姿勢を採っている乗員の前下方に位置するものの、空調用空気Aはその乗員の上部に向けても流れる。
ところで、空調用レジスタにおけるリテーナ30及び環状フィン61と、車室25内で乗車姿勢を採っている乗員との間には、コンソールボックス11の突起部16が位置する。表現を変えると、乗員が前下方を向いた場合、その乗員の視線上には、コンソールボックス11の突起部16が位置する。この突起部16は、乗員の前下方において、その乗員に向けて突出しており、同突起部16の直下に配置されたリテーナ30及び環状フィン61を隠し、乗員側からこれらが見えるのを妨げるようとする。
また、前側ほど低くなるように傾斜している吹出口36は、下側ほど乗員から前方へ遠ざかっていて、傾斜していない吹出口よりも突起部16によって隠されやすい。
また、上側のフィン部62の後端よりも前方に位置する下側のフィン部63の後端は、上側のフィン部62の後端の下方に位置する場合よりも、乗員から前方へ遠ざかっていて、突起部16によって隠されやすい。
また、左右方向の寸法が上下方向の寸法よりも大きな横長の長方形状をなしている吹出口36は、そうでない吹出口よりも、突起部16によって隠されやすい。
なお、上記操作部材81は、突起部16の後傾斜面22よりも上方に配置されている。しかも、操作部材81の摘み部83は、窓部24を通じ突起部16から後方へ露出している。そのため、乗員には摘み部83が見えることとなり、摘み部83の位置を目視で確認でき、同摘み部83に触れて操作することが容易である。
ここで、仮に、操作部材81がリテーナ30内(通風路35)に配置されると、この操作部材81が通風抵抗となり、空調用空気Aの流れが乱され、圧力損失の増大を招く。吹出口36から吹出される空調用空気Aの強さが低下したり、空調用空気Aの到達距離が短くなったりする。また、騒音も増大する。こうした現象は、吹出口36が、上下方向よりも左右方向に寸法の大きな横長の長方形状をなしている場合に顕著である。
これは、操作部材81が吹出口36の実開口面積を小さくするところ、横長の長方形状をなす吹出口36では、操作部材81によって実開口面積を小さくされる度合が大きいからである。なお、実開口面積は、吹出口36での空調用空気Aの通風方向に直交する面において、操作部材81が投影されていない箇所の面積である。
しかし、本実施形態では、操作部材81が、リテーナ30の外部に配置されている。これに加え、第1伝達機構90及び第2伝達機構110もリテーナ30の外部に配置されている。従って、吹出口36が横長の長方形状をなしているものの、これらの操作部材81、第1伝達機構90及び第2伝達機構110に起因する通風抵抗の増加が抑制される。空調用空気Aの流れが乱されにくく、圧力損失が低減される。吹出口36からは空調用空気Aが強く吹出される。空調用空気Aの到達距離が長くなり、騒音が抑制される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)本実施形態の空調用レジスタは、車室25内で乗車姿勢を採っている乗員の前下方において、後方へ向けて突出する突起部16を有し、かつ同突起部16の下部に、後側ほど高くなる前傾斜面21及び後傾斜面22が形成されたコンソールボックス11を組込みの対象としている(図2、図4)。
そして、後端に吹出口36を有するリテーナ30と、そのリテーナ30内に配置された縦フィン71,72及び環状フィン61とを、突起部16の直下であって、前傾斜面21よりも前方に配置する。
また、操作部材81を、リテーナ30の外部であって後傾斜面22よりも上方において、自身の一部(摘み部83)を突起部16から後方へ露出させた状態で配置する(図2、図4)。
さらに、コンソールボックス11内に、操作部材81の動きを、環状フィン61及び縦フィン71,72に伝達する第1伝達機構90及び第2伝達機構110を設けている(図5)。
そのため、空調用空気Aの吹出口36を乗員にとって見えにくくすることができる(図2、図4)。
また、操作部材81を操作することで、吹出口36から吹出される空調用空気Aの向きを変更したり、吹出口36からの空調用空気Aの吹出しを遮断したりすることができる。
(2)操作部材81の摘み部83を、窓部24を通じ突起部16から後方へ露出させている(図2)。
そのため、摘み部83の位置を目視で簡単に把握することができる。
また、仮に、吹出口の左右方向の寸法が上下方向の寸法よりも大きな空調用レジスタにおいて、操作部材を同吹出口に配置すると、操作部材の近くに他の部材が位置し、操作部材を摘んだり操作したりすることがしづらい。
しかし、本実施形態では、摘み部83の周囲に他の部材が位置しない。そのため、摘み部83が摘みやすく、しかも操作しやすく、操作性に優れる。
(3)伝達機構として、操作部材81の傾動を、環状フィン61における横フィンとしてのフィン部62,63に伝達して、同フィン部62,63を上下方向へ傾動させる第1伝達機構90を設けている(図3、図8)。
そのため、乗員が操作部材81を傾動させる操作を行なうことで、フィン部62,63を傾動させて、吹出口36から吹出される空調用空気Aの上下方向の向きを変更することができる。
また、操作部材81が操作された方向(上下方向)と同一の方向へ向けて空調用空気Aを吹出口36から吹出させることができる。
(4)伝達機構として、操作部材81の傾動を、縦フィン71に伝達して、同縦フィン71を左右方向へ傾動させる第2伝達機構110を設けている(図5、図9)。
そのため、乗員が操作部材81を傾動させる操作を行なうことで、縦フィン71を傾動させて、吹出口36から吹出される空調用空気Aの左右方向の向きを変更することができる。
また、操作部材81が操作された方向(左右方向)と同一の方向へ向けて空調用空気Aを吹出口36から吹出させることができる。
(5)縦フィン71を傾動させる際に操作される操作部材と、環状フィン61を傾動させる際に操作される操作部材として、共通のもの(操作部材81)を用いている(図5)。
そのため、単一の操作部材81を操作することで、環状フィン61を傾動させることも、縦フィン71を傾動させることもできる。また、操作部材の数が少なくてすみ、空調用レジスタの部品点数の削減を図ることができる。さらに、操作部材が複数設けられた場合よりも見栄えがよい。
(6)リテーナ30の後端の形状を工夫することで、吹出口36を、前側ほど低くなるように傾斜させている(図1、図4)。
そのため、吹出口36を、これが傾斜していない場合よりも、乗員にとって見えにくくすることができる。
(7)下側のフィン部63における前後方向の寸法を、上側のフィン部62における前後方向の寸法よりも小さく設定することで、下側のフィン部63の後端を、上側のフィン部62の後端よりも前方に位置させている(図4)。
そのため、下側のフィン部63の後端が上側のフィン部62の後端の下方に位置するものよりも、同フィン部63を乗員にとって見えにくくすることができる。
(8)吹出口36の上端を前傾斜面21の下端に繋いでいる(図4)。
そのため、空調用空気Aを、吹出口36から吹出された直後から前傾斜面21に沿って、ひいては後傾斜面22に沿って流れさせることができ、その流れ方向を、乗員に近づくほど高くなるように効率よく変更することができる。
(9)傾斜面を、後側ほど高くなるよう一定の角度で傾斜する前傾斜面21と、前傾斜面21の後側に隣接して位置し、かつ後側ほど高くなるよう、前傾斜面21よりも大きな一定の角度で傾斜する後傾斜面22とによって構成している(図4)。
そのため、空調用空気Aを前傾斜面21及び後傾斜面22に沿って順に流れさせることで、空調用空気Aの流れ方向を、乗員に近づくほど高くなるように段階的に変更させることができる。
(10)吹出口36を、左右方向の寸法が上下方向の寸法よりも大きな横長の長方形状に形成する(図1)。第1伝達機構90及び第2伝達機構110を、リテーナ30の外部に配置している(図5)。
そのため、吹出口36を乗員にとってより見えにくくすることができる。
また、吹出口36から吹出された空調用空気Aの多くを、突起部16の下部の前傾斜面21に近い箇所で流れさせることができ、コアンダ効果をより効果的に発揮させることができる。
さらに、操作部材81、第1伝達機構90及び第2伝達機構110に起因する通風抵抗の増加を抑制することができる。これに伴い圧力損失や騒音を小さくすることができる。
(11)空調用レジスタの構成部材の多くを突起部16の直下に配置している(図2)。
そのため、突起部16にスペース上の余裕が生じさせることができ、このスペースを利用して、突起部16に収納部18を設置することができる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<突起部16について>
・上記実施形態では、突起部16の上部のスペースを利用して収納部18が設けられたが、これに代えて各種デバイスがこのスペースに組込まれてもよい。
<吹出口36について>
・吹出口36の開口形状は、上記実施形態とは異なる開口形状に変更されてもよい。
・吹出口36は、傾斜せずに、垂直状となるように形成されてもよい。
<風向き変更部材について>
・環状フィン61におけるフィン部62,63(横フィン)の数が3以上の複数に変更されてもよい。
この場合、複数のフィン部62,63は、それらの後端が、下側に配置されたフィン部63ほど前方に位置するように配置されることが望ましい。
このようにされると、各フィン部62,63の後端は、下側に位置するフィン部63ほど乗員から前方へ遠ざかることとなる。その結果、複数のフィン部62,63は突起部16によって隠されやすくなり、乗員にとって見えにくくなる。
・環状フィン61における連結板部64が省略されて、一対のフィン部62,63が、互いに独立した状態で形成されて横フィンとされてもよい。
・上記実施形態とは逆に、縦フィン71,72が環状フィン61よりも後側に配置されてもよい。
<傾斜面について>
・傾斜面は、後側ほど高くなるよう一定の角度で傾斜する単一の平面によって構成されてもよい。
・傾斜面は、後側ほど傾斜角度が大きくなる3つ以上の平面によって構成されてもよい。
・傾斜面は、後側ほど傾斜角度が徐々に大きくなる湾曲した面によって構成されてもよい。
・縦フィン71,72よりも前方に、通風路35を閉塞して、吹出口36からの空調用空気Aの吹出しを遮断するシャットダンパが、同縦フィン71,72とは別に設けられてもよい。
<操作部材81について>
・第1伝達機構90を介して環状フィン61を傾動させるための操作部材と、第2伝達機構110を介して縦フィン71を傾動させるための操作部材とが別々の部材によって構成されてもよい。
・操作部材81は、上記実施形態よりも多くの部分を突起部16から後方へ露出させた状態で配置されてもよい。
<適用箇所について>
・上記空調用レジスタは、車室内においてコンソールボックス11とは異なる箇所、例えばインストルメントパネルであって、前席(運転席、助手席)の乗員の前下方の部位に組込まれる空調用レジスタにも適用可能である。
この場合には、次のようなメリットもある。
空調装置のブロワファンは、インストルメントパネル内の下部に配置される。ブロワファンからの空調用空気は、ダクトを通じて空調用レジスタに導かれる。一般的な車両では、空調用レジスタがインストルメントパネルにおいて、ブロワファンから遠く離れた箇所である上部に配置される。そのため、ブロワファンと空調用レジスタとを繋ぐダクトとして、長いものが使用されることとなる。その結果、空調用空気が長いダクトを流れることによる損失が大きくなる。
この点、上記のように、空調用レジスタがインストルメントパネルの下部に組込まれると、ブロワファンと空調レジスタとの距離が短くなり、それに伴い、両者を繋ぐダクトも短くなる。そのため、空調用空気がダクトを流れる際の損失が少なくなり、同空調用空気を空調用レジスタに効率よく導くことができる。
その他、上述した各実施形態から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに記載する。
(A)請求項1〜8のいずれか1項に記載の空調用レジスタにおいて、
前記内装品は、隣り合う車両用シート間の下部に設置され、かつ後方へ向けて突出する突起部を自身の後部に有するコンソールボックスであり、
前記突起部の直下に配置された前記リテーナの前記吹出口は後方へ向けて開口している。
上記の構成によれば、隣り合う車両用シート間の下部に設置されたコンソールボックスの後部において、突起部の直下に配置されたリテーナの吹出口から空調用空気が吹出されると、その空調用空気は傾斜面に沿って流れることで、斜め後上方へ流れて、後席等に着座している乗員に到達する。
そのため、コンソールボックスは、空調用レジスタが組込まれる内装品として適している。
11…コンソールボックス(内装品)、16…突起部、21…前傾斜面、22…後傾斜面、25…車室、30…リテーナ、35…通風路、36…吹出口、61…環状フィン(風向き変更部材)、62,63…フィン部(横フィン)、71,72…縦フィン(風向き変更部材)、81…操作部材、90…第1伝達機構(伝達機構)、110…第2伝達機構(伝達機構)、A…空調用空気。

Claims (7)

  1. 車室内で乗車姿勢を採っている乗員の前下方において、後方へ向けて突出する突起部を有する内装品に組込まれる空調用レジスタであって、
    前記突起部の下部には、後側ほど高くなるよう一定の角度で傾斜するとともに空調用空気の吹出口の上端にその下端が繋がっている傾斜面が形成されており
    空調用空気の通風路を有し、かつ後端に前記吹出口を有するリテーナと、前記リテーナ内に配置され、かつ前記通風路での空調用空気の流れ方向を変更する風向き変更部材とが、前記突起部の直下であって、前記傾斜面に沿って前下方に延設される仮想面よりも前方に配置され、
    前記風向き変更部材を作動させる際に操作される操作部材が、前記リテーナの外部であって前記傾斜面よりも上方において、自身の少なくとも一部を前記突起部から後方へ露出させた状態で配置され、
    前記内装品内には、前記操作部材の動きを前記風向き変更部材に伝達する伝達機構が設けられている空調用レジスタ。
  2. 前記風向き変更部材は、左右方向へ延びる板状をなし、かつ前記リテーナ内に傾動可能に配置された横フィンを備え、
    前記操作部材は傾動可能に支持され、
    前記伝達機構は、前記操作部材の傾動を前記横フィンに伝達して同横フィンを上下方向へ傾動させる第1伝達機構を備える請求項1に記載の空調用レジスタ。
  3. 前記風向き変更部材は、上下方向へ延びる板状をなし、かつ前記リテーナ内に傾動可能に配置された縦フィンを備え、
    前記操作部材は傾動可能に支持され、
    前記伝達機構は、前記操作部材の傾動を前記縦フィンに伝達して同縦フィンを左右方向へ傾動させる第2伝達機構を備える請求項1又は2に記載の空調用レジスタ。
  4. 前記吹出口は、前側ほど低くなるように傾斜している請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調用レジスタ。
  5. 前記吹出口の前方には、前記風向き変更部材の少なくとも一部として、それぞれ上下方向へ離間した状態で左右方向へ延びる複数の横フィンが傾動可能に設けられており、
    複数の横フィンは、それらの後端が、下側に配置された横フィンほど前方に位置するように配置されている請求項4に記載の空調用レジスタ。
  6. 前記傾斜面は、前傾斜面であり、前記前傾斜面の後側に隣接して位置し、かつ後側ほど高くなるよう、前記前傾斜面よりも大きな一定の角度で傾斜する後傾斜面を備えている請求項1〜5のいずれか1項に記載の空調用レジスタ。
  7. 前記吹出口は、左右方向の寸法が上下方向の寸法よりも大きな横長の長方形状をなし、
    前記伝達機構は、前記リテーナの外部に配置されている請求項1〜のいずれか1項に記載の空調用レジスタ。
JP2015145047A 2015-07-22 2015-07-22 空調用レジスタ Active JP6540317B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015145047A JP6540317B2 (ja) 2015-07-22 2015-07-22 空調用レジスタ
US15/194,913 US10099534B2 (en) 2015-07-22 2016-06-28 Air-conditioning register

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015145047A JP6540317B2 (ja) 2015-07-22 2015-07-22 空調用レジスタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017024555A JP2017024555A (ja) 2017-02-02
JP6540317B2 true JP6540317B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=57836790

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015145047A Active JP6540317B2 (ja) 2015-07-22 2015-07-22 空調用レジスタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10099534B2 (ja)
JP (1) JP6540317B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE538880C2 (en) * 2014-11-10 2017-01-24 China-Euro Vehicle Tech Ab Air nozzle device for a vehicle
DE102017203334A1 (de) 2017-03-01 2018-09-06 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Luftausströmer für ein Kraftfahrzeug
JP2019188845A (ja) * 2018-04-18 2019-10-31 豊田合成株式会社 レジスタ
KR102552157B1 (ko) * 2018-08-08 2023-07-05 현대자동차주식회사 자동차용 전동식 에어벤트 장치
DE102018122999A1 (de) * 2018-09-19 2020-03-19 Illinois Tool Works Inc. Luftausströmer
JP7124662B2 (ja) 2018-11-15 2022-08-24 豊田合成株式会社 空調用レジスタ
JP7404959B2 (ja) * 2020-03-23 2023-12-26 豊田合成株式会社 空調用薄型レジスタ

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6029713U (ja) * 1983-08-08 1985-02-28 トヨタ自動車株式会社 自動首振りレジスタ駆動用ケ−ブルのガイド
JPH0718918Y2 (ja) * 1990-04-25 1995-05-01 大協株式会社 空調吹出口のフィン連結枠の構造
JP4150462B2 (ja) * 1999-05-14 2008-09-17 豊和化成株式会社 空気吹出調整用レジスタ
GB2390891B (en) * 2002-06-28 2006-05-10 Nihon Plast Co Ltd Ventilator
JP2004299461A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Toyoda Gosei Co Ltd 空調用レジスタおよび操作装置
US7455581B2 (en) * 2004-09-24 2008-11-25 Johnson Controls, Inc. Air duct outlets with remotely-located joystick louver controls
JP2006327456A (ja) 2005-05-27 2006-12-07 Toyoda Gosei Co Ltd 空調用レジスタ
JP2008149828A (ja) 2006-12-15 2008-07-03 Toyoda Gosei Co Ltd 空調用薄型レジスタ
DE102011100059A1 (de) * 2011-04-29 2012-10-31 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Belüftungsanordnung für Kraftfahrzeug
JP5864233B2 (ja) 2011-12-01 2016-02-17 豊和化成株式会社 レジスタ
JP2015042534A (ja) 2013-08-26 2015-03-05 スズキ株式会社 ベンチレータ周辺構造

Also Published As

Publication number Publication date
US10099534B2 (en) 2018-10-16
JP2017024555A (ja) 2017-02-02
US20170021692A1 (en) 2017-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6540317B2 (ja) 空調用レジスタ
JP5892127B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6100202B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6579002B2 (ja) 空調用レジスタ
JP5772775B2 (ja) 空調用レジスタ
US20160009163A1 (en) Air conditioning thin register
JP2002337544A (ja) 空調用吹出口装置
JP6500234B2 (ja) 空調用薄型レジスタ
JP2019098878A (ja) レジスタ
JP2013112255A (ja) 空調用レジスタ
JP2017100494A (ja) 空調用薄型レジスタ
JP6627976B2 (ja) 車両用空調装置
JP6459935B2 (ja) 空調用レジスタの操作機構
US10894464B2 (en) Low-profile air-conditioning register
JP2015067188A (ja) 送風装置
JP2016107832A (ja) レジスタ
JP6817177B2 (ja) 空調用レジスタ
JP2015078787A (ja) 空調用レジスタ
JP6048356B2 (ja) 空調用レジスタ
JP5842787B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6893481B2 (ja) レジスタ
JP7124662B2 (ja) 空調用レジスタ
JP6800465B2 (ja) 空調用レジスタ
JP2017177979A (ja) レジスタ
JP2018047785A (ja) 空調用レジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180622

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6540317

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150