JP2018047785A - 空調用レジスタ - Google Patents

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Minoru Shibata
実 柴田
浅野 賢二
Kenji Asano
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Abstract

【課題】空調用空気の吹出し量の分布を均一化するとともに、圧力損失を抑制する。【解決手段】空調用レジスタ10のバレル21は、枠部22と、枠部22により囲まれた領域内において空調用空気A1の流れ方向における上流端及び下流端が開放された複数の筒状壁部26,27とを備える。バレル21は、枠部22に設けられた軸23により、中立状態と傾斜状態との間で傾動し得るように支持される。バレル21の中立状態では、空調用空気A1が上記流れ方向における下流側へ真っ直ぐ吹き出される。バレル21が中立状態に対し傾斜した傾斜状態にされると、中立状態での流れ方向に対し傾斜する方向へ空調用空気A1が吹き出される。全ての筒状壁部26,27は、上記流れ方向における枠部22の下流端22aよりも上流側へ離れた箇所に位置し、同方向における全ての筒状壁部26,27の上流側の端面26a,27aは、下流側へ凹む湾曲面F1上に形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、空調装置から送られてきて室内に吹き出される空調用空気の向きを変更等する空調用レジスタに関する。
車両のインストルメントパネル等においては、空調装置から送られてくる空調用空気(温風や冷風)の吹出口に空調用レジスタが設けられる。この空調用レジスタの一形態として、図14及び図15に示すように、リテーナ101及びバレル103を備えるタイプが知られている(例えば、特許文献1参照)。リテーナ101は、空調用空気A1の流路C1を有している。リテーナ101では、空調用空気A1の流れ方向における流路C1の下流端部に筒状のバレル作動部102が形成されている。
バレル103は、枠部104及び複数の筒状壁部107,108を備え、上記バレル作動部102内に配置されている。枠部104は、バレル103の外周部分を構成するものである。複数の筒状壁部107,108は、上記枠部104により囲まれた領域内において、上記流れ方向における上流端及び下流端がそれぞれ開放された筒状をなしている。
バレル103は、枠部104に設けられた軸109によりバレル作動部102に支持されている。バレル103は、空調用空気A1を上記流れ方向における下流側へ真っ直ぐ吹き出させる中立状態と、中立状態に対し傾斜し、かつ同中立状態での流れ方向に対し傾斜する方向へ空調用空気A1を吹き出させる傾斜状態(図14)との間で傾動可能である。そのため、バレル103を傾動させることで、空調用レジスタ100からの空調用空気A1の吹き出し方向を変更することが可能である。
また、上記空調用レジスタ100では、これから吹き出される空調用空気A1の指向性を向上させるために、上記流れ方向における筒状壁部107,108の寸法を大きくすることが有効であるとの考えのもと、各筒状壁部107,108の上流側の端面107a,108aが、上流側へ突出する湾曲面F2上に形成されている。
さらに、全ての筒状壁部107,108は、上記流れ方向における枠部104の下流端104aよりも上流側へ離れた箇所に位置している。こうすることで、空調用レジスタ100を、上記流れ方向における下流側から上流側に向かって見た場合、各筒状壁部107,108が枠部104よりも奥まった箇所に見え、見栄えのよいものとなる。
米国特許出願公開第2004/0063397号明細書
ところで、バレル103内を流れる空調用空気A1の量の分布は、同空調用空気A1の流れ方向における各筒状壁部107,108の上流側の端面107a,108aから影響を受ける。この端面107a,108aが上流側へ突出する湾曲面F2上に形成されている。このことから、バレル103が、例えば上記流れ方向における下流側ほど低くなるような傾斜状態(図14、図15)にされた場合、バレル103の傾動方向後側(上側)の筒状壁部108における上流側の端面108aが、バレル作動部102を含むリテーナ101の上部内壁面に接近する。これに対し、傾動方向前側(下側)の筒状壁部107における上流側の端面107aが、リテーナ101の下部内壁面から離れる。
そのため、空調用空気A1の多くは、複数の筒状壁部107,108のうち、バレル103の傾動方向前側(下側)の筒状壁部107に集中して流れる。バレル103の傾動方向後側(上側)の筒状壁部108を流れる空調用空気A1は少ない。従って、空調用空気A1の吹出し量の分布は、バレル103の傾動方向前側(下側)の筒状壁部107で多く、傾動方向後側(上側)の筒状壁部108で少ないといった不均一なものとなる。
また、上述したように、複数の筒状壁部107,108のうち、バレル103の傾動方向後側(上側)の筒状壁部108の上流側の端面108aがリテーナ101の上部内壁面に接近することから、これらの傾動方向後側(上側)の筒状壁部108とリテーナ101の上部内壁面との間では、空調用空気A1の流れる領域が急激に狭められる。そのため、通風抵抗が増大し、圧力損失の増大を招く。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、空調用空気の吹出し量の分布を均一化するとともに、圧力損失を抑制することのできる空調用レジスタを提供することにある。
上記課題を解決する空調用レジスタは、空調用空気の流路を有し、かつ前記空調用空気の流れ方向における前記流路の下流端部に筒状のバレル作動部が形成されたリテーナと、前記バレル作動部内に配置されたバレルとを備え、前記バレルは、同バレルの外周部分を構成する枠部を備えるとともに、前記枠部により囲まれた領域内において、前記流れ方向における上流端及び下流端がそれぞれ開放された複数の筒状壁部を備え、前記バレルは、前記枠部に設けられた軸により、前記空調用空気を前記流れ方向における下流側へ真っ直ぐ吹き出させる中立状態と、前記中立状態に対し傾斜し、かつ同中立状態での流れ方向に対し傾斜する方向へ前記空調用空気を吹き出させる傾斜状態との間で傾動し得るように支持されており、さらに、全ての前記筒状壁部は、前記流れ方向における前記枠部の下流端よりも上流側へ離れた箇所に位置し、前記流れ方向における全ての前記筒状壁部の上流側の端面は、下流側へ凹む湾曲面上に形成されている。
上記の構成によれば、バレルにおいては、全ての筒状壁部が、空調用空気の流れ方向における枠部の下流端よりも上流側へ離れた箇所に位置する。従って、空調用レジスタを、上記流れ方向における下流側から上流側に向かって見た場合、バレルが中立状態にされた場合はもちろんのこと、傾斜状態にされた場合であっても、全ての筒状壁部が枠部の下流端よりも奥まった箇所に見え、全ての筒状壁部の下流端が枠部の下流端と同じ箇所、又は下流に位置する場合よりも見栄えがよい。
また、リテーナ内に流入した空調用空気は、バレル内を通過した後に下流側へ吹き出す。空調用空気は、バレル内を通過する際、筒状壁部に沿って流れる。従って、バレルが中立状態にされた場合には、空調用空気が、流れ方向における下流側へ真っ直ぐ吹き出される。また、バレルが傾斜状態にされた場合には、空調用空気は、中立状態での流れ方向に対し傾斜する方向へ吹き出される。
ここで、傾斜状態のバレル内を流れる空調用空気の量の分布は、同空調用空気の流れ方向における筒状壁部の上流側の端面から影響を受ける。
この点、上記の構成によれば、各筒状壁部の上流側の端面が、下流側へ凹む湾曲面上に形成されている。バレルが傾斜状態にされた場合、バレルの傾動方向後側の筒状壁部でも、傾動方向前側の筒状壁部でも、それらの上流側の端面が、バレル作動部を含むリテーナの内壁面から遠ざかる。
そのため、空調用空気が、バレルの傾動方向後側の筒状壁部でも流れるようになり、傾動方向前側の筒状壁部に集中して流れることが抑制される。従って、バレルの傾動方向前側の筒状壁部を流れる空調用空気の量と、傾動方向後側の筒状壁部を流れる空調用空気の量との差が少なくなる。空調用レジスタから吹き出される空調用空気の量の分布は、全ての筒状壁部の上流側の端面が上流側へ突出する湾曲面上に形成されている場合よりも均一な状態に近づく。
また、バレルが傾斜状態にされた場合、バレルの傾動方向後側の筒状壁部の上流側の端面がリテーナの内壁面から下流側へ遠ざかり、リテーナの内壁面と上記傾動方向後側の筒状壁部との間に、空調用空気の流れるスペースが生ずる。このスペースにより、上記傾動方向後側の筒状壁部とリテーナの内壁面との間において、空調用空気の流れる領域が急激に狭められることが抑制される。その結果、通風抵抗が小さくなって圧力損失が抑制される。
上記空調用レジスタにおいて、前記リテーナは、前記流れ方向における前記流路の上流部に、前記バレル作動部に隣接する一般通路部を備え、前記バレル作動部は、前記枠部の前記軸を通る軸線に対し直交する方向の両側部分に、前記一般通路部よりも同方向の外方へ膨出する膨出部をそれぞれ有しており、前記バレルの前記枠部のうち、前記軸線に対し直交する方向に相対向する対向壁部の少なくとも主要部は、前記バレルが前記中立状態にされた場合に前記膨出部内に位置することが好ましい。
上記の構成によれば、バレルが中立状態にされた場合には、同バレルの枠部における一対の対向壁部の少なくとも主要部がバレル作動部の膨出部内に位置する。そのため、一般通路部を流れた後にバレル作動部を流れようとする空調用空気は、枠部の対向壁部によって流れを妨げられにくい。一般通路部を通過した空調用空気の多くは、バレルのうち、枠部によって囲まれた複数の筒状壁部に沿って流れることで、流れ方向を変えられる。
上記空調用レジスタにおいて、前記傾斜状態は、前記バレルの傾動方向前側の前記対向壁部であって、前記流れ方向における下流端が、前記バレル作動部の下流端よりも上流側に位置する状態を含むことが好ましい。
上記の構成によれば、バレルが傾動されて傾斜状態にされた場合には、傾動方向前側の対向壁部であって、空調用空気の流れ方向における下流端が、前記バレル作動部の下流端よりも上流側に位置することがある。バレル作動部の相対向する膨出部のうち、上記傾動方向前側の対向壁部に隣接する膨出部では、その内壁面の下流部分が露出する。上記傾動方向前側の筒状壁部に沿って流れる空調用空気が、この露出部分に当たって流れ方向を変える(跳ね返る)現象が起こり得る。
ここで、仮に、空調用空気の多くがバレルの傾動方向前側の筒状壁部に集中して流れる際に、上記の現象が起こると、跳ね返った空調用空気が、上記のように集中して流れる空調用空気に当たって、後者の空調用空気の指向性を低下させるおそれがある。
この点、上述したように、全ての筒状壁部の上流側の端面が下流側へ凹む湾曲面上に形成されている場合には、空調用空気は傾動方向前側の筒状壁部に集中して流れない。空調用空気の吹出し量の分布が、全ての筒状壁部の上流側の端面が、上流側へ突出する湾曲面上に形成されている場合よりも均一な状態に近づく。そのため、上記傾動方向前側の筒状壁部に沿って流れる空調用空気が、露出部分に当たって流れ方向を変えた(跳ね返った)としても、筒状壁部に沿って流れる他の空調用空気の指向性が、上記流れ方向を変えた(跳ね返った)空調用空気から受ける影響は小さい。
上記空調用レジスタにおいて、前記枠部内において、前記流れ方向における前記筒状壁部よりも下流側には加飾部材が配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、全ての筒状壁部が、空調用空気の流れ方向における枠部の下流端よりも上流側へ離れた箇所に位置することにより、枠部内において、その枠部の下流端と全ての筒状壁部の下流端との間にはスペースが生ずる。このスペースに配置された加飾部材は、装飾機能を発揮する。また、加飾部材は、一部の筒状壁部の下流に位置するため、この一部の筒状壁部を隠す機能も発揮する。そのため、筒状壁部が一層見えにくくなり、空調用レジスタの外観がさらに良好なものとなる。
上記空調用レジスタにおいて、前記バレルをインナバレルとし、かつ前記枠部の前記軸をインナ軸とした場合、前記バレル作動部と前記インナバレルとの間には、前記流れ方向における上流端と下流端とがそれぞれ開放された筒状のアウタバレルが配置され、前記アウタバレルは、前記インナ軸とは異なる方向へ延びるアウタ軸により前記バレル作動部に傾動可能に支持され、前記インナバレルは前記インナ軸により前記アウタバレルに傾動可能に支持されていることが好ましい。
上記の構成によれば、インナ軸によりアウタバレルに傾動可能に支持されたインナバレルは、そのアウタバレルがアウタ軸によりバレル作動部に傾動可能に支持されることで、アウタバレルを介してバレル作動部に間接的に傾動可能に支持される。従って、インナバレルとして、上述したように、全ての筒状壁部が、上記流れ方向における枠部の下流端よりも上流側へ離れた箇所に位置し、かつ同方向における全ての筒状壁部の上流側の端面が、下流側へ凹む湾曲面上に形成されたものが用いられることで、吹出し量の分布の均一化及び圧力損失抑制の点で上記と同様の作用及び効果が得られる。
上記空調用レジスタによれば、空調用空気の吹出し量の分布を均一化するとともに、圧力損失を抑制することができる。
バレルが傾斜状態にされた第1実施形態の空調用レジスタの側断面図。 図1中のバレルを取り出して空調用空気の流れ方向上流側から見た斜視図。 バレルが傾斜状態にされた第1実施形態の空調用レジスタの背面図。 バレルが中立状態にされた第1実施形態の空調用レジスタの側断面図。 第2実施形態における空調用レジスタを空調用空気の流れ方向下流側から見た斜視図。 第2実施形態における空調用レジスタの主要な構成部品を示す分解斜視図。 第2実施形態におけるアウタバレル及びインナバレルがともに中立状態にされた空調用レジスタの正面図。 図7の8−8線断面図。 図7の9−9線断面図。 図7の10−10線断面図。 図9の11−11線断面図。 図8に対応する図であり、第2実施形態におけるアウタバレル及びインナバレルが傾斜状態にされた空調用レジスタの側断面図。 図9に対応する図であり、第2実施形態におけるインナバレルが傾斜状態にされた空調用レジスタの部分平断面図。 バレルが傾斜状態にされた従来の空調用レジスタの側断面図。 バレルが傾斜状態にされた従来の空調用レジスタの背面図。
(第1実施形態)
以下、空調用レジスタの第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
なお、この空調用レジスタは車両に組込まれることを前提として設計されている。また、この空調用レジスタは、発明の特徴部分を説明するために設計されており、その説明に必要な最小限の構成で成立されている。
また、以下の記載においては、車両の進行方向(前進方向)を前方とし、後進方向を後方とし、高さ方向を上下方向として説明する。また、車幅方向(左右方向)については、車両を後方から見た場合を基準として方向を規定する。
車室内において、車両の前席(運転席及び助手席)の前方にはインストルメントパネルが設けられ、その左右方向(車幅方向)における中央部、側部等には、図4に示す空調用レジスタ10が組込まれている。この空調用レジスタ10の主な機能は、空調装置から送られてきて、吹出口19から車室内に吹き出す空調用空気の向きを変更することである。
空調用レジスタ10は、リテーナ11及びバレル21を備えている。次に、空調用レジスタ10の各部の構成について説明する。
<リテーナ11>
図3及び図4に示すように、リテーナ11は、空調装置の送風ダクト(図示略)と、インストルメントパネルに設けられた開口(図示略)とを繋ぐためのものである。
リテーナ11の内部空間は、空調用空気A1の流路C1を構成している。ここで、空調用空気A1の流れ方向に関し、空調装置に近い側を「上流」、「上流側」等といい、同空調装置から遠い側を「下流」、「下流側」等というものとする。
リテーナ11は、その上半部を構成する上リテーナ構成部12と、下半部を構成する下リテーナ構成部13とを備えている。上下両リテーナ構成部12,13は、爪嵌合等の連結手段(図示略)によって相互に連結されている。こうして形成されたリテーナ11は、上流端及び下流端がともに開放された筒状をなしている。
リテーナ11は、機能面からは、一般通路部14、バレル作動部15及びベゼル18を備えている。一般通路部14は円筒状をなしている。バレル作動部15は、上記流れ方向における一般通路部14の下流側に隣接している。バレル作動部15は、自身の上部に、上記一般通路部14よりも上方へ膨出する断面円弧状の膨出部16を有している。また、バレル作動部15は、自身の下部に、上記一般通路部14よりも下方へ膨出する断面円弧状の膨出部17を有している。バレル作動部15において、上下両膨出部16,17の設けられた箇所は、後述するバレル21の軸23を通る軸線L1に対し直交する方向である上下方向の両側部分である。
ベゼル18は、上記流れ方向におけるバレル作動部15の下流端の周囲に形成されている。ベゼル18は、その中央部分に空調用空気A1の吹出口19を有している。上記流れ方向におけるベゼル18の下流側の端面であって、吹出口19の周りの部分は、空調用レジスタ10の意匠面を構成している。
<バレル21>
図2及び図4に示すように、バレル21は、枠部22及び複数の筒状壁部を備えており、上記バレル作動部15内に配置されている。枠部22は、バレル21の外周部分を構成する部分である。枠部22には、その左右両壁部からそれぞれ外側方へ突出する一対の軸23が設けられている。
上記枠部22のうち、上下方向に相対向する部分を、他の部分と区別するために、一対の対向壁部24,25というものとする。この上下方向は、上記一対の軸23を通る軸線L1に対し直交する方向の1つである。
複数の筒状壁部のそれぞれは、上記枠部22で囲まれた領域内において、上記流れ方向における上流端及び下流端がそれぞれ開放されている。各筒状壁部は、六角筒状をなしており、複数の筒状壁部は全体としてハニカム状をなしている。
複数の筒状壁部は、枠部22によって囲まれた領域の上半部に位置する複数の筒状壁部26と、同領域の下半部に位置する複数の筒状壁部27とからなる。これらの筒状壁部26,27は、いずれも、上記流れ方向における枠部22の下流端22aよりも上流側へ離れた箇所に位置している。上記流れ方向における全ての筒状壁部26の上流側の端面26aと、全ての筒状壁部27の上流側の端面27aとは、下流側へ凹む湾曲面F1上に形成されている。
なお、図3中の符号28は、上記湾曲面F1上であって、筒状壁部26と筒状壁部27との境界部分を通る線(以下「境界線」という)である。
上記構成のバレル21は、上記軸23においてバレル作動部15の左右両壁部に支持されており、中立状態及び傾斜状態の間で傾動可能である。
図4に示すように、バレル21の中立状態は、枠部22及び各筒状壁部26,27がともに一般通路部14の内壁面に対し平行となる状態であり、この中立状態では、空調用空気A1が吹出口19から上記流れ方向における下流側へ真っ直ぐ吹き出される。中立状態では、枠部22における上下の各対向壁部24,25の主要部が、対応する膨出部16,17内に位置する。このときには、上記流れ方向における各対向壁部24,25の下流端部がバレル作動部15の吹出口19から、同方向の下流側へ突出する。また、上記流れ方向における対向壁部24の上流端及び筒状壁部26の端面26aが、膨出部16と上リテーナ構成部12との境界部よりも下流側に位置し、対向壁部25の上流端及び筒状壁部27の端面27aが、膨出部17と下リテーナ構成部13との境界部よりも下流側に位置する。
図1に示すように、バレル21の傾斜状態は、上記中立状態に対し傾斜した状態であり、この傾斜状態では、空調用空気A1が、吹出口19から上記中立状態での流れ方向に対し傾斜する方向である斜め上方又は斜め下方へ吹き出される。傾斜状態には、例えば、バレル21が、上記流れ方向における下流側ほど低くなるように傾斜された場合、傾動方向前側(下側)の対向壁部25であって、上記流れ方向における下流端(枠部22の下流端22a)が、バレル作動部15の下流端(吹出口19)よりも上流側に位置する状態が含まれる。
次に、上記のように構成された第1実施形態の作用及び効果について説明する。
バレル21においては、全ての筒状壁部26,27が、空調用空気A1の流れ方向における枠部22の下流端22aよりも上流側へ離れた箇所に位置する。従って、空調用レジスタ10を、上記流れ方向における下流側から上流側に向かって見た場合、バレル21が中立状態(図4)にされた場合はもちろんのこと、傾斜状態(図1)にされた場合であっても、全ての筒状壁部26,27が枠部22の下流端22aよりも奥まった箇所に見える。そのため、筒状壁部26,27の下流端が枠部22の下流端22aと同じ箇所、又は下流に位置する場合よりも見栄えがよい。
また、リテーナ11内に流入した空調用空気A1は、バレル21内を通過した後、吹出口19から下流側へ吹き出す。空調用空気A1は、バレル21内を通過する際、筒状壁部26,27に沿って流れる。従って、図4に示すように、バレル21が中立状態にされた場合には、空調用空気A1が流れ方向における下流側へ真っ直ぐ吹き出される。
このとき、一対の対向壁部24,25の主要部が膨出部16,17内に位置する。そのため、一般通路部14を流れた後にバレル作動部15を流れようとする空調用空気A1は、対向壁部24,25によって流れを妨げられにくい。また、対向壁部24と膨出部16の内壁面との間の隙間が僅かであり、この隙間には空調用空気A1が入り込みにくい。また、対向壁部25と膨出部17の内壁面との間の隙間が僅かであり、この隙間にも空調用空気A1が入り込みにくい。また、このときには、筒状壁部26,27の上記流れ方向における上流側の端面26a,27aは、バレル作動部15内に位置している。
バレル21が傾斜状態にされた場合、例えば、図1に示すように、上記流れ方向における下流側ほど低くなるように傾斜させられた場合には、一般通路部14を通過した空調用空気A1の多くは、バレル21のうち、複数の筒状壁部26,27に沿って流れることで、流れ方向を斜め下方へ変えられる。空調用空気A1は、吹出口19から、中立状態での流れ方向に対し下方へ傾斜する方向へ吹き出される。
ここで、傾斜状態の上記バレル21内を流れる空調用空気A1の量の分布は、上記流れ方向における筒状壁部26,27の上流側の端面26a,27aから影響を受ける。
仮に、図14及び図15に示すように、各筒状壁部107,108の上流側の端面107a,108aが、上流側へ突出する湾曲面F2上に形成されていると、バレル103が上記傾斜状態にされた場合、バレル103の傾動方向後側(上側)の筒状壁部108における上流側の端面108aが、リテーナ101の上部内壁面に接近する。これに対し、傾動方向前側(下側)の筒状壁部107における上流側の端面107aは、リテーナ101の下部内壁面から上方へ遠ざかる。
また、上記湾曲面F2上であって、筒状壁部107と筒状壁部108との境界部分を通る線を、境界線110というものとすると、この境界線110は、バレル作動部102の上下方向(バレル103の傾動方向)における中央部よりもバレル作動部102の上壁部に近い箇所に位置する。
そのため、空調用空気A1の多くは、複数の筒状壁部107,108のうち、バレル103の傾動方向前側(下側)の筒状壁部107に集中して流れる。バレル103の傾動方向後側(上側)の筒状壁部108を流れる空調用空気A1は少ない。従って、空調用空気A1の吹出し量の分布は、バレル103の傾動方向前側(下側)の筒状壁部107で多く、傾動方向後側(上側)の筒状壁部108で少ないといった不均一なものとなる。
この点、第1実施形態では、図1に示すように、各端面26a,27aが、下流側へ凹む湾曲面F1上に形成されている。バレル21が上記傾斜状態にされた場合、バレル21の傾動方向後側(上側)の筒状壁部26でも、傾動方向前側(下側)の筒状壁部27でも、それらの上流側の端面26a,27aが、バレル作動部15を含むリテーナ11の上下両内壁面から遠ざかる。
このときには、図1及び図3に示すように、バレル21の傾動方向前側(下側)の対向壁部25の上流部が下側の膨出部17から上流側へ出て一般通路部14内に入り込む。この対向壁部25が入り込んだ分、空調用空気A1の流路C1が上下方向へ狭くなる。上側の筒状壁部26と下側の筒状壁部27との境界部分を通る境界線28は、上記バレル作動部15における上下方向(バレル21の傾動方向)の略中央部分に位置する。
そのため、空調用空気A1が、バレル21の傾動方向後側(上側)の筒状壁部26でも流れるようになり、傾動方向前側(下側)の筒状壁部27に集中して流れることが抑制される。従って、バレル21の傾動方向前側(下側)の筒状壁部27を流れる空調用空気A1の量と、傾動方向後側(上側)の筒状壁部26を流れる空調用空気A1の量との差が少なくなる。吹出口19から吹き出される空調用空気A1の量の分布は、全ての筒状壁部107,108の上流側の端面107a,108aが、上流側へ突出する湾曲面F2上に形成されている従来技術(図14、図15参照)よりも均一な状態に近づく。
また、バレル21が上記傾斜状態にされた場合、バレル21の傾動方向後側(上側)の筒状壁部26における上流側の端面26aがリテーナ11の上部内壁面から下流側へ遠ざかり、リテーナ11(バレル作動部15)の内壁面と上記傾動方向後側(上側)の筒状壁部26との間に、空調用空気A1の流れるスペースS1が生ずる。このスペースS1の分、上記傾動方向後側(上側)の筒状壁部26とバレル作動部15の上部内壁面との間において、空調用空気A1の流れる領域が急激に狭められることが抑制される。その結果、通風抵抗を小さくして圧力損失を抑制することができる。
ところで、バレル103が傾動されて、上記流れ方向における下流側ほど低くなるような傾斜状態にされた場合には、図14に示すように、傾動方向前側(下側)の対向壁部106であって、上記流れ方向における下流端104aが、バレル作動部102の下流端(吹出口)よりも上流側に位置することがある。このとき、傾動方向後側(上側)の対向壁部105の下流端104aは、バレル作動部102の下流端(吹出口)よりも下流側に位置する。バレル作動部102の上下両壁部のうち、上記傾動方向前側(下側)の対向壁部106に隣接する下壁部では、その内壁面の下流端部分が露出する。上記傾動方向前側(下側)の筒状壁部107に沿って流れる空調用空気A1が、この露出部分102aに当たって流れ方向を変える(跳ね返る)現象が起こり得る。
ここで、仮に、空調用空気A1の多くが、バレル103の傾動方向前側(下側)の筒状壁部107に集中して流れる際に、上記の現象が起こると、跳ね返った空調用空気A1が、上記のように集中して流れる空調用空気A1に当たって、指向性を低下させるおそれがある。
この点、第1実施形態では、空調用空気A1の吹出し量の分布が、上述したように均一な状態に近づく。そのため、上記傾動方向前側(下側)の筒状壁部27に沿って流れる空調用空気A1が、膨出部17の下流側の露出部分17aに当たって流れ方向を変えたとしても、筒状壁部27に沿って流れる他の空調用空気A1の指向性が、流れ方向を変えた上記空調用空気A1から受ける影響は小さく、空調用空気A1の指向性低下を抑制することができる。
なお、上記特許文献1は、上記流れ方向における筒状壁部の上流側の端面が、下流側へ凹む湾曲面上に形成されている点で第1実施形態と共通する。しかし、筒状壁部の大半が枠部から上記流れ方向における下流側へ突出していて、下流端が枠部の下流端よりも下流側に位置している。そのため、特許文献1では、筒状壁部を見えにくくして見栄えをよくするといった効果は期待できない。
(第2実施形態)
次に、空調用レジスタの第2実施形態について、図5〜図13を参照して説明する。第2実施形態の空調用レジスタ30は、実際に車両に組込まれて使用されることを前提とし、第1実施形態とは異なり、発明の特徴部分とは直接関係のない部材、機構等も含んだ形態で設計されている。
<リテーナ31>
図6、図8及び図9に示すように、第2実施形態では、流路C1を有するリテーナ31が、上リテーナ構成部32及び下リテーナ構成部34を備えている。上リテーナ構成部32は、自身の左右に設けられた係止孔33において、下リテーナ構成部34の対応する箇所に設けられた係止突起35に係止されることにより、同下リテーナ構成部34に連結されている。リテーナ11では、左右方向の寸法が上下方向の寸法よりも大きく設定されている。
リテーナ31は、機能面からは、一般通路部36、バレル作動部37及びベゼル43を備えている。一般通路部36は、上下方向よりも左右方向の寸法の大きな偏平な筒状をなしている(図5参照)。上記流れ方向における一般通路部36の下流側に隣接するバレル作動部37は、一般通路部36よりも上方へ膨出する膨出部38と、下方へ膨出する膨出部39とを有している。また、バレル作動部37は、上記一般通路部36よりも左方へ膨出する膨出部41と、右方へ膨出する膨出部42とを有している。バレル作動部37において、上下両膨出部38,39の設けられた箇所は、後述するアウタバレル66のアウタ軸67を通る軸線L3に対し直交する方向の両側部分である。また、バレル作動部37において、左右両膨出部41,42の設けられた箇所は、後述するインナバレル51のインナ軸53を通る軸線L2に対し直交する方向の両側部分である。
ベゼル43は、上リテーナ構成部32及び下リテーナ構成部34とは別の部材によって構成されている。なお、図6ではベゼル43の図示が省略されている。
図6及び図10に示すように、ベゼル43は、その上部の複数箇所及び下部の複数箇所に設けられた係止孔44において、上リテーナ構成部32及び下リテーナ構成部34の対応する箇所に設けられた係止突起45に係止されることにより、上下の両リテーナ構成部32,34に連結されている。ベゼル43は、上下方向よりも左右方向に細長い吹出口46を有している。
図6及び図9に示すように、上記バレル作動部37における左右両膨出部41,42には、それぞれ軸受部47が設けられている。また、上記一般通路部36における左右両壁部であって、上記流れ方向における上流部のうち、同左右方向に相対向する箇所には、それぞれ軸受部48が設けられている。軸受部47は上リテーナ構成部32に設けられ、軸受部48は、上下両リテーナ構成部32,34の境界部分に設けられている。
上記流れ方向における一般通路部36の上流端の外周には、シール部材49が装着されている。
<バレル>
第2実施形態では、第1実施形態におけるバレル21に相当するものとして、インナバレル51が用いられている。インナバレル51は、第1実施形態におけるバレル21と同様に、枠部52の内部に複数の筒状壁部を備えるほか、同枠部52内の中央部分に内筒部61を備えている。
枠部52は、インナバレル51の外周部分を構成する部分であり、上下方向よりも左右方向に寸法の大きな筒状をなしている。
複数の筒状壁部は、上記枠部52により囲まれた領域内において、上記流れ方向における上流端及び下流端がそれぞれ開放された六角筒状をなしている。
図6、図8及び図9に示すように、複数の筒状壁部は、枠部52によって囲まれた領域の左半部に位置する複数の筒状壁部58と、同領域の右半部に位置する複数の筒状壁部59とからなる。これらの筒状壁部58,59は、いずれも、第1実施形態と同様に、上記流れ方向における枠部52の下流端52aよりも上流側へ離れた箇所に位置している。上記流れ方向における全ての筒状壁部58の上流側の端面58aと、全ての筒状壁部59の上流側の端面59aとは、下流側へ凹む湾曲面F3上に形成されている。
内筒部61の大部分は、上記流れ方向における枠部52の下流端52aと、筒状壁部58,59の下流端との間のスペースに配置されている。内筒部61は、上記流れ方向における上流端及び下流端がともに開放された円筒状をなしている。
インナバレル51の枠部52のうち、上下方向に相対向する部分を、他の部分と区別するために、一対の対向壁部54,55という。インナバレル51は、第1実施形態における軸23に相当するものとして、対向壁部54から上方へ突出するインナ軸53と、対向壁部55から下方へ延びるインナ軸53とを備えている。
また、インナバレル51の枠部52のうち、左右方向に相対向する部分を、一対の対向壁部56,57というものとする。この左右方向は、上記一対のインナ軸53を通る軸線L2に対し直交する方向の1つである。
枠部52内において、上記流れ方向における筒状壁部58,59よりも下流側には、装飾のための加飾部材62が配置されている。加飾部材62は、上記流れ方向における上流端及び下流端がともに開放された円筒状の外筒部63と、その外筒部63を基点として左右両方向へ延びる一対の腕部64とを備えている。加飾部材62では、外筒部63が、上記流れ方向における下流側から上記内筒部61に被せられ、各腕部64の外端部分が左右の対向壁部56,57の内壁面に設けられた凹部65に係合されている(図6、図9参照)。
バレル作動部37とインナバレル51との間にはアウタバレル66が配置されている。アウタバレル66は、第1実施形態では用いられなかった部材であり、上記流れ方向における上流端と下流端とがそれぞれ開放され、かつ上下方向よりも左右方向に寸法の大きな筒状をなしている。アウタバレル66は、インナバレル51とは異なり筒状壁部を有していない。アウタバレル66は、インナ軸53とは異なる方向である左右方向へ延びる一対のアウタ軸67を、自身の左右両壁部に有している。アウタバレル66は、これらのアウタ軸67により、バレル作動部37の軸受部47において、上下方向へ傾動可能に支持されている。なお、図6及び図9中の68は、アウタ軸67と軸受部47との間に介在され、アウタ軸67との弾性接触により、アウタ軸67に摺動抵抗を付与する弾性部材である。弾性部材68としては、例えば、熱可塑性エラストマーによって形成されたものを用いることができる。
上記アウタバレル66は、中立状態と傾斜状態との間で傾動可能である。図8及び図9に示すように、アウタバレル66の中立状態は、一般通路部36の内壁面に対し平行となる状態であり、この中立状態では、空調用空気A1が上記流れ方向における下流側へ真っ直ぐ吹き出される。中立状態では、アウタバレル66における左右の各壁部の少なくとも主要部が、バレル作動部37の対応する膨出部41,42内に位置するとともに、同アウタバレル66における上下の各壁部の少なくとも主要部が、バレル作動部37の対応する膨出部38,39内に位置する。
図12に示すように、アウタバレル66の傾斜状態は、上記中立状態に対し上下方向に傾斜した状態であり、この傾斜状態では、空調用空気A1が、上記中立状態での流れ方向に対し上下方向へ傾斜する方向へ吹き出される。例えば、アウタバレル66が上記流れ方向下流側ほど低くなる上記傾斜状態には、同図12に示すように、アウタバレル66の傾動方向前側(下側)の壁部であって、上記流れ方向における下流端が、バレル作動部37の下流端よりも上流側に位置する状態が含まれる。
図6及び図9に示すように、アウタバレル66の右壁部であって、上記流れ方向におけるアウタ軸67よりも上流側には、右方へ延びるピン69が設けられており、バレル作動部37の膨出部42に設けられた孔40に係合されている。ピン69は、アウタバレル66の傾動に伴いアウタ軸67の周りを、孔40に沿って旋回する。ピン69の旋回は、孔40内でのみ許容される。ピン69は、孔40の長さ方向における端部に当接することで、それ以上旋回することを規制される。このようにして、アウタバレル66が所定の角度範囲内で上下方向へ傾動し得るように構成されている。
上記インナバレル51は、アウタバレル66内に配置されており、上下一対のインナ軸53により、アウタバレル66の上下両壁部に支持されている。なお、図6及び図8中の71は、上側のインナ軸53とアウタバレル66の上壁部との間に介在され、インナ軸53との弾性接触により、インナ軸53に摺動抵抗を付与する弾性部材である。弾性部材71は、上記弾性部材68と同様の材料によって形成されている。
上記インナバレル51は、中立状態と傾斜状態との間で傾動可能である。図8及び図9に示すように、インナバレル51の中立状態は、枠部52及び各筒状壁部58,59がともに一般通路部36の内壁面に対し平行となる状態であり、この中立状態では、空調用空気A1が上記流れ方向における下流側へ真っ直ぐ吹き出される。中立状態では、枠部52における左右の各対向壁部56,57の少なくとも主要部が、対応する膨出部41,42内に位置するとともに、上下の各対向壁部54,55のそれぞれの少なくとも主要部が、対応する膨出部38,39内に位置する。
図12及び図13に示すように、インナバレル51の傾斜状態は、上記中立状態に対し上下方向及び左右方向の少なくとも一方に傾斜した状態であり、この傾斜状態では、空調用空気A1が、上記中立状態での流れ方向に対し傾斜する方向へ吹き出される。
例えば、インナバレル51が上記流れ方向下流側ほど低くなる図12の傾斜状態には、インナバレル51の傾動方向前側(下側)の対向壁部55のうち、同方向における下流端が、バレル作動部37の下流端よりも上流側に位置する状態が含まれる。この状態では、膨出部39のうち、インナバレル51の対向壁部55よりも上記流れ方向における下流部分が露出する。
また、例えば、インナバレル51の左側部分が右側部分よりも上記流れ方向下流側へ突出する図13の傾斜状態には、傾動方向前側(右側)の対向壁部57であって、同方向における下流端52aが、アウタバレル66の下流端よりも上流側に位置する状態が含まれる。この状態では、アウタバレル66の左右の壁部のうち、インナバレル51の傾動方向前側(右側)の対向壁部57に接近する壁部(右壁部)の壁面であって、その対向壁部57よりも上記流れ方向における下流部分が露出する。
図6及び図8に示すように、下側の対向壁部55であって、上記流れ方向におけるインナ軸53よりも上流側には、下方へ延びるピン60が設けられており、アウタバレル66の下壁部に設けられた孔72に係合されている。ピン60は、インナバレル51の左右方向の傾動に伴いインナ軸53の周りを、孔72に沿って旋回する。ピン60の旋回は、孔72内でのみ許容される。ピン60は、孔72の長さ方向における端部に当接することで、それ以上旋回することを規制される。このようにして、インナバレル51が所定の角度範囲内で左右方向へ傾動し得るように構成されている。
空調用レジスタ30は、上記の構成に加え、シャットダンパ75、操作ノブ81及び伝達機構M1を備えている。
<シャットダンパ75>
シャットダンパ75は、リテーナ31内のアウタバレル66及びインナバレル51よりも上記流れ方向における上流側で流路C1を開放及び閉鎖するためのものである。
シャットダンパ75は、上記流れ方向よりも左右方向に細長いダンパプレート76と、ダンパプレート76の周囲に装着されたシール部材77とを備えている。
ダンパプレート76の左右方向の両端部には、同方向へ延びるダンパ軸78が設けられている。シャットダンパ75は、両ダンパ軸78において両軸受部48により一般通路部36に支持されており(図9参照)、開位置と閉位置との間で傾動可能である。シャットダンパ75は、開位置では、図8において実線で示すように、一般通路部36の上下両壁部間の略中央部分で、それらの壁部に対し略平行となって、流路C1を大きく開放する。シャットダンパ75は、閉位置では、同図8において二点鎖線で示すように、一般通路部36の上下両壁部に対し大きく傾斜し、シール部材77において一般通路部36の各内壁面に接触し、流路C1を閉鎖する。
<操作ノブ81>
図6〜図8に示すように、操作ノブ81は、アウタバレル66、インナバレル51及びシャットダンパ75をそれぞれ傾動させる際に乗員によって操作される部材である。操作ノブ81は、円盤状をなす摘み部82と、その摘み部82から上記流れ方向における上流側へ延びるソケット部83とを備えている。ソケット部83は、上記流れ方向における上流端が開放された略円筒状をなしており、上記インナバレル51の内筒部61に回動可能に挿入されている。ソケット部83には、上記流れ方向における上流側の端面において開口し、かつ球面状の内面を有する係合凹部84が形成されている。同流れ方向におけるソケット部83の上流端には、係合凹部84から径方向であって互いに反対方向へ延びる一対の伝達凹部85が形成されている。
こうした構成により、摘み部82を摘んでこれを上下方向へ移動させることで、インナバレル51及びアウタバレル66を同方向へ傾動させることが可能である。また、摘み部82を摘んでこれを左右方向へ移動させることで、インナバレル51を同方向へ傾動させることが可能である。
<伝達機構M1>
伝達機構M1は、上記操作ノブ81の回動をシャットダンパ75に伝達して、これを傾動させるためのものである。
図7及び図11に示すように、上リテーナ構成部32であって、上記シャットダンパ75の上方となる箇所には、上下方向へ延びる支柱86(図12参照)が、その上端部において固定されている。支柱86は、その下端部と上リテーナ構成部32の上壁部との間に傾斜した状態で架け渡された補強部材87によって補強されている。
図8、図9及び図11に示すように、支柱86の下端部には、上記流れ方向における下流側の端面が開口された軸受部88と、右側の端面が開口された軸受部89とが設けられている。
上記操作ノブ81のソケット部83と上記軸受部88との間には、上記流れ方向に沿って延びる伝達シャフト91が配置されている。
伝達シャフト91の上記流れ方向における下流端部は、自在継手により操作ノブ81に駆動連結されている。より詳しくは、伝達シャフト91の下流端部には、球状の係合部92が形成されている。係合部92には、径方向であって互いに反対方向へ突出する一対の伝達ピン93が形成されている。係合部92は、その外面を、係合凹部84の球面状の内面に接触させた状態で、ソケット部83に対し摺動可能に係合されている。係合部92の両伝達ピン93は、ソケット部83の対応する伝達凹部85(図6参照)に係合されている。
伝達シャフト91の上記流れ方向における上流端部は、傘歯車機構を介してシャットダンパ75に駆動連結されている。傘歯車機構は、シャットダンパ75のダンパ軸78とは異なる方向へ延びる伝達シャフト91の回動を、そのシャットダンパ75に伝達するためのものである。
傘歯車機構は、伝達シャフト91の上記流れ方向における上流端部に設けられた駆動側の傘歯車94と、シャットダンパ75のダンパプレート76に設けられて、上記駆動側の傘歯車94に噛み合わされた従動側の傘歯車95とを備えている。
伝達シャフト91は、駆動側の傘歯車94から上記流れ方向における上流側へ延びる軸部91aを有している。伝達シャフト91は、この軸部91aにおいて上記軸受部88により回動可能に支持されている。従動側の傘歯車95は、左方へ延びる軸部95aを有しており、この軸部95aにおいて上記軸受部89により回動可能に支持されている。
次に、上記のように構成された第2実施形態の作用及び効果について説明する。
図8の二点鎖線は、シャットダンパ75が閉位置にあるときの状態を示している。この状態では、流路C1がシャットダンパ75によって閉塞される。流路C1のシャットダンパ75よりも下流では空調用空気A1の流通が遮断され、吹出口46からの空調用空気A1の吹き出しが停止される。
これに対し、図8の実線は、シャットダンパ75が開位置にあるときの状態を示している。この状態では、流路C1が全開となり、空調用空気A1がシャットダンパ75の上側と下側とに分かれて流れる。シャットダンパ75を通過した空調用空気A1は、主としてインナバレル51内を筒状壁部58,59に沿って流れた後、吹出口46から吹き出す。
シャットダンパ75の閉位置から開位置への切替え、及び開位置から閉位置への切替えは、図8及び図9に示すように、操作ノブ81における摘み部82の回動操作を通じて行なわれる。摘み部82が乗員によって回動操作されると、その回動は、ソケット部83の両伝達凹部85(図6参照)に係合された両伝達ピン93を介して伝達シャフト91の係合部92に伝達される。伝達シャフト91がその中心軸線を中心として回動し、その回動が駆動側の傘歯車94に伝達される。駆動側の傘歯車94の回動は、従動側の傘歯車95を介してシャットダンパ75に伝達される。この際、伝達される回動の方向が傘歯車機構により変更される。シャットダンパ75が両ダンパ軸78を中心として傾動されることにより、同シャットダンパ75の開度が変化する。上記傾動によりシャットダンパ75が開位置に達すると、流路C1を大きく開放する。シャットダンパ75が閉位置に達すると、流路C1が閉鎖される。
上記のように、摘み部82を回動操作することでシャットダンパ75の開度を変化させ、流路C1においてシャットダンパ75を通過する空調用空気A1の量を調整することができる。
なお、以下の説明は、シャットダンパ75が開位置にあることを前提としている。
第2実施形態では、インナ軸53によりアウタバレル66に左右方向へ傾動可能に支持されたインナバレル51は、そのアウタバレル66がアウタ軸67によりバレル作動部37に上下方向へ傾動可能に支持されることで、アウタバレル66を介してバレル作動部37に間接的に傾動可能に支持される。従って、操作ノブ81の摘み部82に対し、上方又は下方へ向かう力が加えられると、その力は、インナバレル51を介してアウタバレル66に伝達される。この力により、アウタバレル66がインナバレル51を伴って、左右の両アウタ軸67においてバレル作動部37に対し上方又は下方へ傾動される。
また、操作ノブ81の摘み部82に対し、左方又は右方へ向かう力が加えられると、その力は、インナバレル51に伝達される。この力により、インナバレル51が上下の両インナ軸53においてアウタバレル66に対し左方又は右方へ傾動される。アウタバレル66は同方向へは傾動しないが、インナバレル51がバレル作動部37に対し傾動される。
なお、操作ノブ81の摘み部82に対し、左右方向又は上下方向へ向かう力が加えられた場合には、ソケット部83における係合凹部84の球面状の内面が、伝達シャフト91の球状の係合部92に対し摺動する。操作ノブ81の中心軸線と伝達シャフト91の中心軸線とのなす角が変化するのみで、操作ノブ81に加えられた力は、伝達シャフト91に伝達されない。伝達シャフト91は回動せず、シャットダンパ75が傾動されることがない。
第2実施形態でも、インナバレル51として、全ての筒状壁部58,59が、上記流れ方向における枠部52の下流端52aよりも上流側へ離れた箇所に位置し、かつ同方向における全ての筒状壁部58,59の上流側の端面58a,59aが下流側へ凹む湾曲面F3上に形成されたものが用いられている。
そのため、空調用レジスタ30を、上記流れ方向における下流側から上流側に向かって見たときには、インナバレル51が中立状態にされた場合はもちろんのこと、傾斜状態にされた場合であっても、全ての筒状壁部58,59が枠部52の下流端52aよりも奥まった箇所に見える。従って、全ての筒状壁部58,59の下流端が枠部52の下流端52aと同じ箇所、又は下流に位置する場合(特許文献1)よりも見栄えがよい。
これに加え、第2実施形態では、枠部52内において、その枠部52の下流端52aと全ての筒状壁部58,59の下流端との間に生ずるスペースを利用し、ここに加飾部材62を配置している。この加飾部材62は、それ自体が装飾機能を発揮する。また、加飾部材62は、上記流れ方向における一部の筒状壁部58,59の下流に位置するため、この一部の筒状壁部58,59を隠す機能も発揮する。そのため、こうした加飾部材62が配置されないもの(特許文献1)に比べ、空調用レジスタ30の外観がさらに良好なものとなる。
また、加飾部材62を複数種類準備しておき、異なる種類の加飾部材62に交換することで、空調用レジスタ30の外観を簡単に変更することもできる。
また、図8及び図9に示すように、アウタバレル66及びインナバレル51がともに中立状態にされたときには、インナバレル51の枠部52における左右の両対向壁部56,57の主要部が、バレル作動部37の左右の両膨出部41,42内に位置する。また、枠部52における上下の両対向壁部54,55の主要部が、バレル作動部37の上下の両膨出部38,39内に位置する。そのため、一般通路部36を流れた後にバレル作動部37を流れようとする空調用空気A1は、枠部52の対向壁部54〜57によって流れを妨げられにくく、吹出口46から流れ方向における下流側へ真っ直ぐ吹き出される。
図12に示すように、操作ノブ81に対し、例えば下方に向かう力が加えられて、アウタバレル66が中立状態に対し、上記流れ方向における下流側ほど低くなるように下方へ傾斜した傾斜状態にされた場合には、インナバレル51もアウタバレル66と一体となって同方向へ傾斜した傾斜状態にされる。筒状壁部58,59のうち、インナバレル51の傾動方向後側部分(上側部分)でも、傾動方向前側部分(下側部分)でも、第1実施形態と同様、それらの上流側の端面58a,59aが、バレル作動部37を含むリテーナ31の内壁面から遠ざかる。
そのため、空調用空気A1が、筒状壁部58,59のうち、インナバレル51の傾動方向後側部分(上側部分)でも流れるようになり、傾動方向前側部分(下側部分)に集中して流れることが抑制される。従って、筒状壁部58,59のうち、インナバレル51の傾動方向前側部分(下側部分)を流れる空調用空気A1の量と、傾動方向後側部分(上側部分)を流れる空調用空気A1の量との差が少なくなる。空調用レジスタ30の吹出口46から斜め下方へ吹き出される空調用空気A1の量の分布は、全ての筒状壁部107,108の上流側の端面107a,108aが上流側へ突出する湾曲面F2上に形成されている場合(従来技術:図14)よりも均一な状態に近づく。
また、傾動方向前側(下側)の対向壁部55であって、空調用空気A1の流れ方向における下流端52aが、バレル作動部37の下流端よりも上流側に位置すると、バレル作動部37の上下の膨出部38,39のうち、上記傾動方向前側(下側)の対向壁部55に隣接する膨出部39では、その内壁面の少なくとも下流部分が露出する。筒状壁部58,59の傾動方向前側部分(下側部分)に沿って流れ出た空調用空気A1が、膨出部39の露出部分39aに当たって、流れ方向を変える(跳ね返る)現象が起こる場合がある。
しかし、第2実施形態では、上述したように、空調用空気A1の吹出し量の分布が均一な状態に近づく。そのため、筒状壁部58,59に沿って流れる他の空調用空気A1の指向性が、露出部分39aに当たって流れ方向を変えた(跳ね返った)空調用空気A1から受ける影響は小さく、空調用空気A1の指向性低下を抑制することができる。
また、アウタバレル66がインナバレル51と一体となって上記傾斜状態にされた場合、筒状壁部58,59のうち、インナバレル51の傾動方向後側部分(上流側部分)の上流側の端面58a,59aがリテーナ31の上部内壁面から遠ざかり、同上部内壁面と上記傾動方向後側部分(上側部分)との間に、空調用空気A1の流れるスペースが生ずる。このスペースの分、上記傾動方向後側部分(上側部分)とリテーナ31の上部内壁面との間において、空調用空気A1の流れる領域が急激に狭められることが抑制される。その結果、通風抵抗を小さくして圧力損失を抑制することができる。
また、図13に示すように、操作ノブ81に対し、例えば右方へ向かう力が加えられて、インナバレル51が同方向へ傾動されて、上記中立状態に対し右方へ傾斜した傾斜状態にされるものとする。この場合には、筒状壁部58,59のうち、インナバレル51の傾動方向後側(左側)の筒状壁部58でも、傾動方向前側(右側)の筒状壁部59でも、それらの上流側の端面58a,59aが、バレル作動部37を含むリテーナ31の内壁面から遠ざかる。
そのため、空調用空気A1が、インナバレル51の傾動方向後側(左側)の筒状壁部58でも流れるようになり、傾動方向前側(右側)の筒状壁部59に集中して流れることが抑制される。従って、インナバレル51の傾動方向前側(右側)の筒状壁部59を流れる空調用空気A1の量と、傾動方向後側(左側)の筒状壁部58を流れる空調用空気A1の量との差が少なくなる。空調用空気A1の吹出し量の分布は、全ての筒状壁部107,108の上流側の端面107a,108aが上流側へ突出する湾曲面F2上に形成されている場合(従来技術)よりも均一な状態に近づく。
また、インナバレル51が傾動により上記傾斜状態にされたときに、図13において実線で示すように、傾動方向前側(右側)の対向壁部57であって、空調用空気A1の流れ方向における下流端52aが、アウタバレル66の下流端よりも上流側に位置するものとする。すると、アウタバレル66のうち、上記傾動方向前側(右側)の対向壁部57に隣接する右壁部では、その内壁面の少なくとも下流端部分が露出する。上記傾動方向前側(右側)の筒状壁部59に沿って流れ出た空調用空気A1が、右壁部の露出部分66aに当たって流れ方向を変える(跳ね返る)現象が起こる場合がある。
しかし、第2実施形態では、上述したように、空調用空気A1の吹出し量の分布が、均一な状態に近づく。そのため、上記傾動方向前側(右側)の筒状壁部59に沿って流れ出た空調用空気A1が、露出部分66aに当たって流れ方向を変えた(跳ね返った)としても、その空調用空気A1から受ける影響は小さく、空調用空気A1の指向性低下を抑制することができる。
また、インナバレル51が上記傾斜状態にされた場合、同インナバレル51の傾動方向後側(左側)の筒状壁部58の上流側の端面58aがアウタバレル66の左側の内壁面から遠ざかり、アウタバレル66の左側の内壁面と上記傾動方向後側の筒状壁部58との間に、空調用空気A1の流れるスペースが生ずる。このスペースの分、上記傾動方向後側の筒状壁部58とアウタバレル66の左側の内壁面との間において、空調用空気A1の流れる領域が急激に狭められることが抑制される。その結果、通風抵抗を小さくして圧力損失を抑制することができる。
なお、上記各実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
・上記第2実施形態では、自在継手として、伝達シャフト91の下流端部における球状の係合部92の外面を、ソケット部83における係合凹部84の球面状の内面に面接触させた、いわゆるボールジョイントが用いられたが、これとは異なるタイプが採用されてもよい。ただし、自在継手は、操作ノブ81及び伝達シャフト91を、それらの交差する角度が自由に変化し得るように連結するものであるといった条件を満たす必要がある。
例えば、互いに直交する2つの軸部からなる十字状の中間軸が、操作ノブ81及び伝達シャフト91の間に介在される。操作ノブ81の上流端が二股状に分岐され、これらが中間軸の一方の軸部の両端部に回動可能に連結される。伝達シャフト91の下流端が二股状に分岐され、これらが中間軸の他方の軸部の両端部に回動可能に連結されてもよい。
・各筒状壁部26,27,58,59の形状が、空調用空気A1の流れ方向における上流端及び下流端が開放された筒状であることを条件に、上記各実施形態(六角筒状)とは異なる形状に変更されてもよい。
・加飾部材62として、第2実施形態とは異なる形状を有するものが用いられてもよい。
・第1実施形態において、バレル21が中立状態にされた場合に、上下の対向壁部24,25の全体が膨出部16,17内に位置してもよい。
同様に、第2実施形態において、インナバレル51が中立状態にされた場合に、上下の対向壁部54,55の全体が膨出部38,39内に位置し、左右の対向壁部56,57の全体が膨出部41,42内に位置してもよい。
・上記空調用レジスタは、車室内においてインストルメントパネルとは異なる箇所に設けられる空調用レジスタにも適用可能である。
・上記空調用レジスタは、空調装置から送られてきた空調用空気の向きをバレルの筒状壁部によって変更して室内に吹き出すものであれば、車両に限らず広く適用可能である。
10,30…空調用レジスタ、11,31…リテーナ、14,36…一般通路部、15,37…バレル作動部、16,17,38,39,41,42…膨出部、21…バレル、22,52…枠部、22a,52a…(枠部の)下流端、23…(枠部の)軸、24,25,54,55,56,57…対向壁部、26,27,58,59…筒状壁部、26a,27a,58a,59a…端面、51…インナバレル、53…インナ軸、62…加飾部材、66…アウタバレル、67…アウタ軸、A1…空調用空気、C1…流路、L1,L2,L3…軸線、F1,F2,F3…湾曲面。

Claims (5)

  1. 空調用空気の流路を有し、かつ前記空調用空気の流れ方向における前記流路の下流端部に筒状のバレル作動部が形成されたリテーナと、前記バレル作動部内に配置されたバレルとを備え、
    前記バレルは、同バレルの外周部分を構成する枠部を備えるとともに、前記枠部により囲まれた領域内において、前記流れ方向における上流端及び下流端がそれぞれ開放された複数の筒状壁部を備え、
    前記バレルは、前記枠部に設けられた軸により、前記空調用空気を前記流れ方向における下流側へ真っ直ぐ吹き出させる中立状態と、前記中立状態に対し傾斜し、かつ同中立状態での流れ方向に対し傾斜する方向へ前記空調用空気を吹き出させる傾斜状態との間で傾動し得るように支持されており、
    さらに、全ての前記筒状壁部は、前記流れ方向における前記枠部の下流端よりも上流側へ離れた箇所に位置し、前記流れ方向における全ての前記筒状壁部の上流側の端面は、下流側へ凹む湾曲面上に形成されている空調用レジスタ。
  2. 前記リテーナは、前記流れ方向における前記流路の上流部に、前記バレル作動部に隣接する一般通路部を備え、
    前記バレル作動部は、前記枠部の前記軸を通る軸線に対し直交する方向の両側部分に、前記一般通路部よりも同方向の外方へ膨出する膨出部をそれぞれ有しており、
    前記バレルの前記枠部のうち、前記軸線に対し直交する方向に相対向する対向壁部の少なくとも主要部は、前記バレルが前記中立状態にされた場合に前記膨出部内に位置する請求項1に記載の空調用レジスタ。
  3. 前記傾斜状態は、前記バレルの傾動方向前側の前記対向壁部であって、前記流れ方向における下流端が、前記バレル作動部の下流端よりも上流側に位置する状態を含む請求項2に記載の空調用レジスタ。
  4. 前記枠部内において、前記流れ方向における前記筒状壁部よりも下流側には加飾部材が配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の空調用レジスタ。
  5. 前記バレルをインナバレルとし、かつ前記枠部の前記軸をインナ軸とした場合、
    前記バレル作動部と前記インナバレルとの間には、前記流れ方向における上流端と下流端とがそれぞれ開放された筒状のアウタバレルが配置され、前記アウタバレルは、前記インナ軸とは異なる方向へ延びるアウタ軸により前記バレル作動部に傾動可能に支持され、前記インナバレルは前記インナ軸により前記アウタバレルに傾動可能に支持されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の空調用レジスタ。
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