JP5211806B2 - 印刷物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
近年、消費者の高級品志向により、化粧材にも高級感が求められており、高級感を付与する手法として、化粧材に視的及び触感的に凹凸感を与えるなどの工夫がなされている。このように、凹凸感を与える方法としては、表面保護層に樹脂ビーズを含有させる方法が提案されている(特許文献1及び2参照)。
すなわち、本発明は、
[1]被印刷物上に、少なくとも着色ベースコート層及びその上に透明保護層を有する印刷物であって、着色ベースコート層及び透明保護層はそれぞれ微粒子を含有し、着色ベースコート層中の少なくとも一部の微粒子は着色ベースコート層表面から突出しており、透明保護層中の微粒子は、その平均粒径が着色ベースコート層表面から突出した微粒子部分の高さの最大値より大きく、且つ透明保護層の表面に凸部を形成していることを特徴とする印刷物、
[2]透明保護層の厚さ(微粒子による凸部は考慮しない。)が1〜5μmである、上記[1]に記載の印刷物、
[3]着色ベースコート層表面から突出した微粒子部分の高さの最大値が1〜30μmである、上記[1]又は[2]に記載の印刷物、
[4]透明保護層中の微粒子の平均粒径が、着色ベースコート層から突出した微粒子部分の高さの最大値よりも5〜70μm大きい、上記[1]〜[3]のいずれか1つに記載の印刷物、
[5]着色ベースコート層中の微粒子及び透明保護層中の微粒子が、それぞれ樹脂ビーズ、ガラスビーズ及び艶消し剤からなる群から選ばれる少なくとも1つである、上記[1]〜[4]のいずれか1つに記載の印刷物、
[6]被印刷物と着色ベースコート層の間にプライマー層を有する、上記[1]〜[5]のいずれか1つに記載の印刷物、
[7]着色ベースコート層と透明保護層の間に柄印刷層を有する、上記[1]〜[6]のいずれか1つに記載の印刷物、
[8]被印刷物が、鋼板、樹脂シート又は樹脂フィルムである、上記[1]〜[7]のいずれか1つに記載の印刷物、
[9]玄関ドア用又は間仕切り用である、上記[1]〜[8]のいずれか1つに記載の印刷物、
[10]被印刷物上に、少なくとも着色ベースコート層及びその上に透明保護層を有する印刷物の製造方法であって、少なくとも一部の微粒子が着色ベースコート層表面から突出するようにカーテンフローコート法又はロールコート法により着色ベースコート層を製造する工程、及び着色ベースコート層表面から突出した微粒子部分の高さの最大値より大きい平均粒径の微粒子を含有する透明インクをグラビア印刷、グラビアオフセット印刷又はロールコート法により塗付することにより、微粒子が表面に凸部を形成した保護層を製造する工程、を含有する印刷物の製造方法、
を提供するものである。
着色ベースコート層及び透明保護層はそれぞれ微粒子を含有し、着色ベースコート層中の少なくとも一部の微粒子は着色ベースコート層表面から突出しており、
透明保護層中の微粒子は、その平均粒径が着色ベースコート層表面から突出した微粒子部分の高さの最大値より大きく、且つ透明保護層の表面に凸部を形成している、
ことを特徴とする印刷物である。
以下、かかる印刷物及びその製造方法について詳細に説明する。
被印刷物の材料としては、金属系材料、無機非金属系(セラミックス系、非セラミックス窯業系等)材料が代表的であるが、この他、樹脂系材料や木質系材料等でもよく、これらの混合系材料、積層物等の複合系材料等でもよい。これらの中でも、金属系材料が好ましい。
かかる金属板としては、例えば、軟鋼板、電鋳鉄箔、ステンレス鋼板、アルミニウム板、ジュラルミン板、鋼板等の板材、あるいはこれらに亜鉛、錫、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル等の1種又は2種以上でめっきしたもの等が挙げられる。2種以上のめっきとしては、例えば、鉄と亜鉛の合金めっき、アルミニウムと亜鉛の合金めっき等がある。めっきした金属板の具体例としては、例えば、電気亜鉛めっき鋼板、合金溶融亜鉛めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板、アルミニウム合金溶融亜鉛めっき鋼板などが挙げられる。これら金属板の厚みに特に制限は無いが、通常、0.3〜2mmの厚さのものを好ましく使用でき、より具体的には、0.4mm、0.5mm、0.6mm等の厚さのものを好ましく使用できる。
本発明の印刷物は、被印刷物上に着色ベースコート層を有するが、それらの密着性を向上させるために、被印刷物と着色ベースコート層の間にプライマー層を有していてもよい。プライマー層の材料としては、被印刷物と着色ベースコート層との密着性を向上させるものであれば特に制限はないが、例えばアルキド樹脂などのポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂を含有する公知の樹脂に架橋剤を添加した硬化性塗料を用いることができる。特に、スルホン酸塩系の硬化触媒を用いた不飽和ポリエステル樹脂にメラミン系架橋剤を加えたものが好ましい。
プライマー層は、被印刷物にロールコート法により上記材料を塗付・乾燥し、耐熱性基材の場合は、さらに200〜250℃で焼付け乾燥させることにより形成することができる。こうして得られるプライマー層の厚さには特に制限は無いが、通常、好ましくは1〜10μmであり、より好ましくは1〜3μmである。
また、プライマー層を設ける代わりに、例えばコロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理などの表面処理を施してもよい。
被印刷物上又はプライマー層上の着色ベースコート層は、得られる印刷物の意匠全体の基調色を表現する層である。
かかる着色ベースコート層は、少なくとも(a)バインダー樹脂、(b)着色剤、(c)微粒子(5)(数字は図1の符号に対応する。)[それぞれ、成分(a)、成分(b)、成分(c)と略称することがある。]によって形成される。着色ベースコート層には、必要に応じて、体質顔料、耐候性剤、耐光性剤、表面滑性ワックス等を加えてもよい。
これらの着色剤は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して使用してもよい。
成分(b)の使用量は、バインダー樹脂に対して、好ましくは0.1〜30質量%であり、より好ましくは1〜25質量%である。
該艶消し剤としては、例えばシリカ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、珪酸カルシウムなどが好ましく挙げられる。これらは市販品を使用すればよい。
樹脂ビーズとしては、例えば熱硬化性アクリル系樹脂ビーズ、熱硬化性ウレタン系樹脂ビーズ、ベンゾグアナミン/ホルムアルデヒド縮合物ビーズ、ベンゾグアナミン/メラミン/ホルムアルデヒド縮合物ビーズ、尿素系樹脂ビーズ、ナイロン系樹脂ビーズや、熱可塑性樹脂ビーズ、例えばポリアミド系ビーズ、アクリル系ビーズ、ポリオレフィン系ビーズ、ポリカーボネート系ビーズ、ポリスチレン系ビーズなどが挙げられる。こられの中でも、ナイロン系樹脂ビーズが好ましい。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
微粒子(5)は、好ましくは平均粒径が10〜30μmである微粒子であり、より好ましくは平均粒径が15〜25μmである微粒子である。さらに、平均粒径が5μm以下の微粒子、平均粒径が30μmを超える微粒子を併用してもよい。特に、粒径分布において、2つ以上の粒子群を示すピークをもつ微粒子が好ましく、平均粒径5〜13μmの微粒子と平均粒径18〜25μmの微粒子の2種を併用することがより好ましい。
成分(c)の使用量は、着色ベースコート層を形成する全成分に対して、好ましくは1〜10質量%であり、より好ましくは1〜5質量%である。
着色ベースコート層の厚さ(上記微粒子の突出部分は含まない。)には特に制限は無いが、通常、好ましくは10〜50μmであり、着色ベースコート層表面からの微粒子の突出を顕著にする観点からは、より好ましくは15〜30μm、さらに好ましくは15〜25μmである。
意匠性を高める目的等で、上記着色ベースコート層上に柄印刷層を設けてもよい。
柄印刷層形成用の塗料としては、以下のバインダー樹脂及び着色剤を含むものを使用できる。バインダー樹脂としては、例えばアルキド樹脂などのポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂が表面物性等の点で好ましい。また、着色剤としては、公知の着色剤、例えばカーボンブラック、鉄黒、チタン白、チタン黄、アンチモン白、酸化亜鉛、弁柄、紺青、コバルトブルー等の無機顔料;アルミニウム粉、プロンズ粉等の金属粉顔料;酸化チタン被覆雲母、酸化塩化ビスマス等の真珠光沢顔料;蛍光顔料;夜光顔料等が挙げられる。これらバインダー樹脂及び着色剤は、市販品を使用すればよい。
絵柄としては、例えば木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼り模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象柄、全面ベタなどが挙げられる。柄印刷層の厚さは、好ましくは1〜3μm、より好ましくは1〜2μmである。なお、柄付けはグラビアオフセット印刷法を用いることができる。
上記着色ベースコート層上又は柄印刷層上には、微粒子(7)(数字は図1の符号に対応する。)と、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂又は電離放射線硬化性樹脂との混合物によって透明保護層を形成する。
熱硬化性樹脂としては、熱硬化性ポリエステル樹脂、熱硬化性ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、フェノール樹脂、熱硬化性アクリル樹脂などの熱硬化性樹脂が挙げられ、被印刷物が金属系材料などの耐熱性材料である場合に好ましく使用される。これらは市販品を使用すればよい。
熱可塑性樹脂としては、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、フッ素樹脂などが挙げられ、被印刷物が非耐熱性材料である場合に好ましく使用される。これらは市販品を使用すればよい。
電離放射線硬化性樹脂としては、分子中に重合性不飽和結合又はエポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー、及び/又は単量体を適宜混合した組成物が用いられる。これらの組成物としては、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート等のアクリレート、シロキサン等の珪素樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。被印刷物が金属系材料などの耐熱性材料である場合に好ましく使用される。これらは市販品を使用すればよい。
樹脂ビーズとしては、例えばアクリル系樹脂ビーズ、ウレタン系樹脂ビーズ、ベンゾグアナミン/ホルムアルデヒド縮合物ビーズ、ベンゾグアナミン/メラミン/ホルムアルデヒド縮合物ビーズ、尿素系樹脂ビーズ、ナイロン系樹脂ビーズや、熱可塑性樹脂ビーズ、例えばポリアミド系ビーズ、アクリル系ビーズ、ポリオレフィン系ビーズ、ポリカーボネート系ビーズ、ポリスチレン系ビーズなどが挙げられる。こられの中でも、ナイロン系樹脂ビーズ、ウレタン系樹脂ビーズが、指触による触感、視覚的な意匠性を付与できる点で好ましい。これらは1種を単独で使用してもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
透明保護層に含有させる微粒子(7)の平均粒径は、着色ベースコート層から突出した微粒子部分の高さの最大値よりも、好ましくは5〜70μm大きく、より好ましくは10〜50μm大きく、さらに好ましくは10〜30μm大きく、通常、好ましくは平均粒径10〜75μmであり、より好ましくは平均粒径10〜50μmであり、さらに好ましくは平均粒径15〜30μmである。
なお、本透明保護層には、光沢を調整するために、微粒子(7)の平均粒径より小さい平均粒径を有する微粒子(8)(数字は図1の符号に対応する。)を含有させることが好ましく、該微粒子(8)の平均粒径は5μm以下であることが最も好ましい。該微粒子(8)を含有させることにより、透明保護層中で微粒子(7)が存在する部分と、存在しない部分で起こる艶消し効果のムラが少なくなり、均一な艶消し面を有する印刷物が得ることができる。微粒子(8)としては、艶消し効果を付与できるものであれば従来公知の材料が使用でき、例えばシリカ、タルク、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、珪酸カルシウムなどが好ましく挙げられる。
また、透明保護層には、平均粒径5μm以下のアクリル系樹脂ビーズ、ウレタン系樹脂ビーズ、ナイロン系樹脂ビーズなどを含有させてもよい。
微粒子(7)の使用量[平均粒径が異なる微粒子(8)を併用する場合には、それらの合計使用量]は、前記熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂100質量部に対して、好ましくは0.5〜40質量%であり、より好ましくは、0.5〜20質量%である。
本透明保護層に上記微粒子(7)が含まれることで、得られる印刷物の表面の摩耗により、着色ベースコート層に含有される微粒子(5)の表面に存在する着色剤による、着色汚染の問題が低減できる。
本発明では、透明保護層の厚さ(微粒子の高さを考慮しない。)は、美的な凹凸感を損なわないようにするため、好ましくは1〜5μmであり、より好ましくは1〜4μmであり、さらに好ましくは1〜3μmである。
本発明の印刷物は、着色ベースコート層中の微粒子(5)や透明保護層中の微粒子(7)、またさらに透明保護層中の微粒子(8)によって、光の屈折や指触による触感等を付与することができ、得られた印刷物は、視覚的に高意匠性を有し、そして凹凸の触感を有する印刷物となる。
図1は、被印刷物(2)の上にプライマー層(3)を形成し、その上に、着色剤が付着した微粒子(5)の一部が層から突出した着色ベースコート層(4)を形成し、さらにその上に微粒子(7)及び微粒子(8)を含有する透明保護層(6)を形成した印刷物(1)の一例である。微粒子(7)は、着色ベースコート層(4)から突出している微粒子部分の高さ(A)よりも十分な大きさとなっている。これにより、高級感及び高い意匠性を保ちつつ、同時に着色汚染を予防することができている。
被印刷物として、厚みが0.6mmの鉄−亜鉛合金溶融メッキ鋼板(シルバーアロイ)を用い、該鋼板の表面に、熱硬化性ポリエステル樹脂系プライマーをロールコート法により塗付・乾燥させて、厚み2μmのプライマー層を形成した後、約230〜240℃で焼付け乾燥を行なった。次いで、重量平均分子量8000以上の熱硬化性ポリエステル樹脂とカーボンブラック、チタン白、弁柄及び黄色酸化鉄からなるブラウン系塗料[バインダー樹脂:着色剤=100:20(質量比)]と、微粒子として平均粒径10μmのナイロン系透明樹脂ビーズ及び平均粒径20μmのナイロン系透明樹脂ビーズ[およそ3:1(質量比)]を混合し[前記ブラウン系塗料:樹脂ビーズ合計=100:4(質量比)]、こうして得られた基調色塗料をカーテンフローコート法により塗装し、指触にて塗料が指に付着しない程度に乾燥させ、厚さ20μmの着色ベースコート層を形成した。ここで、着色ベースコート層から突出している微粒子部分の高さの最大値が7μmであることを確認した。該着色ベースコート層上に、ポリエステル系樹脂のインクを用い、グラビアオフセット印刷法により木目模様の厚さ2μmの柄印刷層を形成した。さらに、平均粒径20μmのナイロン系透明樹脂ビーズを混合した熱硬化性ポリエステル樹脂[熱硬化性ポリエステル樹脂:樹脂ビーズ=10:15(質量比)]をグラビアオフセット印刷法により塗付・乾燥し、3μm(樹脂ビーズは考慮しない。)の透明保護層を形成した。最後に、250℃にて加熱乾燥し、各層を完全に硬化させた。
こうして得られた印刷物の表面(保護層部位)は、保護層が薄いにも関らず、通常の使用における摩耗によっても、着色ベースコート層から突出している微粒子が現れることはなく、微粒子に付着している着色剤が問題となることはなかった。
2 被印刷物
3 プライマーコート層
4 着色ベースコート層
5 微粒子
6 透明保護層
7 微粒子
8 微粒子
A 着色ベースコート層から突出している微粒子部分の高さ
Claims (10)
- 被印刷物上に、少なくとも着色ベースコート層及びその上に透明保護層を有する印刷物であって、着色ベースコート層及び透明保護層はそれぞれ微粒子を含有し、着色ベースコート層中の少なくとも一部の微粒子は着色ベースコート層表面から突出しており、透明保護層中の微粒子は、その平均粒径が着色ベースコート層表面から突出した微粒子部分の高さの最大値より大きく、且つ透明保護層の表面に凸部を形成していることを特徴とする印刷物。
- 透明保護層の厚さ(微粒子による凸部は考慮しない。)が1〜5μmである、請求項1に記載の印刷物。
- 着色ベースコート層表面から突出した微粒子部分の高さの最大値が1〜30μmである、請求項1又は2に記載の印刷物。
- 透明保護層中の微粒子の平均粒径が、着色ベースコート層から突出した微粒子部分の高さの最大値よりも5〜70μm大きい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷物。
- 着色ベースコート層中の微粒子及び透明保護層中の微粒子が、それぞれ樹脂ビーズ、ガラスビーズ及び艶消し剤からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷物。
- 被印刷物と着色ベースコート層の間にプライマー層を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷物。
- 着色ベースコート層と透明保護層の間に柄印刷層を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の印刷物。
- 被印刷物が、鋼板、樹脂シート又は樹脂フィルムである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷物。
- 玄関ドア用又は間仕切り用である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の印刷物。
- 被印刷物上に、少なくとも着色ベースコート層及びその上に透明保護層を有する印刷物の製造方法であって、
少なくとも一部の微粒子が着色ベースコート層表面から突出するようにカーテンフローコート法又はロールコート法により着色ベースコート層を製造する工程、及び
着色ベースコート層表面から突出した微粒子部分の高さの最大値より大きい平均粒径の微粒子を含有する透明インクをグラビア印刷、グラビアオフセット印刷又はロールコート法により塗付することにより、微粒子が表面に凸部を形成した保護層を製造する工程、
を含有する印刷物の製造方法。
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