JP5701619B2 - 塗膜積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、新規な塗膜積層体に関するものである。本発明は、主に建築物や土木構造物等に対して適用することができる。
従来、建築物や土木構造物の壁面等においては、その美観性を高めるため、斑点模様による意匠性を付与することが行われている。例えば、特開2000−140750(特許文献1)等には、このような意匠性を表出するために、複数種の着色塗料を斑点状に塗装する方法が記載されている。
しかし、特許文献1の方法で得られる模様面は、複数色が独立して混在するとともに、大小様々な粒径の斑点が混在するものとなる。そのため、その仕上り外観は、繁雑な状態となりやすく、人工的な印象を与える場合もある。
特開2000−140750号公報
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたものであり、自然感を帯びた斑点状の仕上り外観を表出することができる塗膜積層体を得ることを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明者は鋭意検討の結果、基材上の模様塗膜に対し、特定の表面塗膜を積層した塗膜積層体に想到し、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.基材上に模様塗膜を有し、その上に表面塗膜を有する塗膜積層体であって、
該模様塗膜は、液状またはゲル状の色粒によって形成された斑点模様が散在した塗膜であり、
該表面塗膜は、透明非晶質粒子が透明樹脂で固定化された塗膜であり、透明非晶質粒子と透明樹脂の固形分重量比率が1:1〜30:1であり、
前記透明非晶質粒子は、平均粒子径が0.2〜5mmであることを特徴とする塗膜積層体。
2.前記透明非晶質粒子は、透明ガラス粒子である1.記載の塗膜積層体。
3.前記透明樹脂は、親水性被膜または撥水性被膜を形成するものである1.記載の塗膜積層体。

上記1.〜5.の塗膜積層体によれば、多色が混在すると共に、自然感を帯びた仕上り外観を表出することができる。特に、上記2.〜4.では、このような意匠的効果を安定的に得ることができる。上記5.では、塗膜の美観性を長期にわたり保持することができる。
本発明塗膜積層体の一例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1に、本発明塗膜積層体の一例を示す。図1は塗膜の断面図である。
本発明は、主に、建築物、土木構造物等に適用することができる。
本発明における基材1としては、例えば、コンクリート、モルタル、サイディングボード、押出成形板、石膏ボード、パーライト板、合板、プラスチック板、金属板、木工板、ガラス、煉瓦、陶磁器タイル等が挙げられる。
基材1は、何らかの表面処理(フィラー処理、サーフェーサー処理、シーラー処理等)が施されたものや、予め着色塗料等で着色されたものでもよく、既に塗膜が形成されたものや、壁紙が貼り付けられたものであってもよい。
基材1として、着色塗料で着色されたものを用いる場合は、模様塗膜2の斑点模様の色調を考慮して、着色塗料の色調を設定すればよい。また、基材1は、凹凸形状を有するものであってもよい。
本発明では、基材1の上に模様塗膜2が設けられる。この模様塗膜2は、液状またはゲル状の色粒によって形成された斑点模様21が散在した塗膜である。図1では、3種(3色)の斑点模様(21a、21b、21c)がそれぞれ散在している。このような斑点模様を構成する斑点は、互いに密接した状態で散在していてもよいし、間隙を挟んだ状態で散在していてもよい。斑点の大きさは、特に限定されないが、好ましくは20mm以下、より好ましくは1〜15mm程度である。
斑点模様は1色から構成されてもよいが、2色以上から構成されることが望ましい。斑点模様の間隙から基材1が見える場合は、基材1の色調も合わせた多色模様が得られる。
上記斑点模様を形成する色粒では、着色顔料を1種または2種以上を組み合わせて使用することにより、所望の色調に設定することができる。着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、カーボンブラック、酸化第二鉄(弁柄)、黄色酸化鉄、酸化鉄、群青、コバルトグリーン等の無機着色顔料、アゾ系、ナフトール系、ピラゾロン系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジスアゾ系、イソインドリノン系、ベンゾイミダゾール系、フタロシアニン系、キノフタロン系等の有機着色顔料、パール顔料、アルミニウム顔料、蛍光顔料等が挙げられる。
模様塗膜2は、例えば以下の方法によって形成できる。
(1)1種以上(好ましくは2種以上)の着色塗料を斑点状に塗装する。
(2)液状またはゲル状の1種以上(好ましくは2種以上)の色粒が媒体中に分散した塗料を塗装する。
このうち本発明では、上記(2)が好適である。上記(2)によれば、1回の塗装で斑点模様が形成できる。また上記(2)では、色粒の粒径、比率等が容易に調製でき、比較的安定した斑点模様が得られやすい。
上記(2)の塗装においては、吹付け、ローラー塗り、刷毛塗り等の手段が採用できる。塗料の塗付け量は、好ましくは0.03〜1kg/m、より好ましくは0.05〜0.8kg/m程度である。
本発明では、模様塗膜2の上に表面塗膜3が設けられる。この表面塗膜3は、透明非晶質粒子31が透明樹脂32で固定化された塗膜である。本発明では、表面塗膜3の存在によって、自然感を帯びた仕上り外観を表出することができる。この効果は、透明非晶質粒子31における反射、屈折等の作用によって、模様塗膜2における斑点の外縁が周囲と馴染みやすくなること、模様塗膜2の微細な斑点が目立ち難くなること、等によって奏されるものと考えられる。また、透明非晶質粒子31が仕上り外観に深み感を与えることも、意匠性向上に寄与しているものと考えられる。
このような表面塗膜3は、透明非晶質粒子31及び透明樹脂32を含む塗料を塗装することによって形成できる。塗装手段としては、吹付け、ローラー塗り、刷毛塗り等が採用できる。この中でも吹付けが好適である。塗付け量は、好ましくは0.1〜2kg/m、より好ましくは0.2〜1kg/m程度である。この工程により、本発明では、模様塗膜2の全体を表面塗膜3が覆った積層塗膜が得られる。
透明非晶質粒子31は、透明性を有する非晶質物質であればよいが、本発明では特に透明ガラス粒子が好適である。このような透明非晶質粒子31は、透明樹脂32の被膜中で透明性を示すものである。透明非晶質粒子31の屈折率は、好ましくは1.4〜2.0程度である。
透明非晶質粒子31の平均粒子径は、好ましくは0.1〜5mm、より好ましくは0.1〜2mm、さらに好ましくは0.2〜1mm、最も好ましくは0.3〜0.8mmである。透明非晶質粒子31がこのような粒子径であれば、本発明の意匠的効果を安定的に得ることができる。なお、ここに言う平均粒子径は、JIS Z8801−1:2000に規定される金属製網ふるいを用いてふるい分けを行い、その重量分布の平均値を算出することによって得られる値である。
透明樹脂32は、形成被膜が透明性を有するものであればよい。透明樹脂32を構成する樹脂の種類としては、特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。透明樹脂32として、親水性被膜または撥水性被膜が形成できるものを使用すれば、耐汚染性等が高まり、塗膜の美観性を長期にわたり保持することができる。
透明非晶質粒子31と透明樹脂32の固形分重量比率は、好ましくは1:1〜30:1、より好ましくは3:1〜20:1、さらに好ましくは5:1〜10:1である。両成分がこのような比率であれば、本発明の意匠的効果が得られやすくなる。このような効果は、透明非晶質粒子31の比率が比較的高いことにより、透明非晶質粒子31による反射作用、屈折作用等が発揮されやすくなるために奏されるものと考えられる。
本発明では、表面塗膜3の上に、さらに透明塗膜を設けることもできる。このような透明塗膜は、透明樹脂を主成分とする塗料を塗装することによって形成できる。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
白色粒子(アクリル樹脂、酸化チタン、脂肪族炭化水素系溶剤を主成分とする着色塗料の粒状物)と、褐色粒子(アクリル樹脂、黄色酸化鉄、弁柄、黒色酸化鉄、酸化チタン、脂肪族炭化水素系溶剤を主成分とする着色塗料の粒状物)と、濃灰色粒子(アクリル樹脂、黒色酸化鉄、酸化チタン、脂肪族炭化水素系溶剤を主成分とする着色塗料の粒状物)が水性媒体中に分散した塗料A(白色粒子:褐色粒子:濃灰色粒子=40:40:20(固形分重量比率))を用意した。
一方、透明ガラス粒子(平均粒子径0.35mm)、親水性被膜を形成する透明樹脂(アクリルシリコン樹脂エマルション)、造膜助剤、紫外線吸収剤、消泡剤を含む塗料B(透明ガラス粒子:透明樹脂=6:1(固形分重量比率))を用意した。
淡黄色の着色下塗塗膜を有するスレート板に対し、上記塗料Aを塗付け量0.5kg/mにて吹付け塗装し、24時間乾燥した。この工程により、大きさ1〜10mm程度の斑点模様が形成された。次に、上記塗料Bを塗付け量0.5kg/mにて吹付け塗装し、24時間乾燥した。なお、塗装及び乾燥は、すべて常温下(23℃)で行った。
以上の方法により得られた塗膜積層体は、斑点同士が馴染み、また微細な斑点が目立ち難くなり、さらに深み感も加わって、自然感を帯びた仕上り外観を有するものであった。
1:基材
2:模様塗膜
3:表面塗膜
21、21a、21b、21c:斑点模様
31:透明非晶質粒子
32:透明樹脂

Claims (3)

  1. 基材上に模様塗膜を有し、その上に表面塗膜を有する塗膜積層体であって、
    該模様塗膜は、液状またはゲル状の色粒によって形成された斑点模様が散在した塗膜であり、
    該表面塗膜は、透明非晶質粒子が透明樹脂で固定化された塗膜であり、透明非晶質粒子と透明樹脂の固形分重量比率が1:1〜30:1であり、
    前記透明非晶質粒子は、平均粒子径が0.2〜5mmであることを特徴とする塗膜積層体。
  2. 前記透明非晶質粒子は、透明ガラス粒子である請求項1記載の塗膜積層体。
  3. 前記透明樹脂は、親水性被膜または撥水性被膜を形成するものである請求項1記載の塗膜積層体。

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