JP5767814B2 - 塗膜構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、新規な塗膜構造体に関するものである。本発明は、主に建築物や土木構造物等に対して適用することができる。
従来、建築物や土木構造物の壁面等においては、その美観性を高めるため、斑点模様による意匠性を付与することが行われている。例えば、特開2000−140750(特許文献1)等には、このような意匠性を表出するために、複数種の着色塗料を斑点状に塗装する方法が記載されている。
しかし、特許文献1の方法で得られる模様面の意匠性は、人工的な印象を与えるものとなりやすい。
特開2000−140750号公報
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたものであり、自然感を帯びた斑点状の仕上り外観を表出することができる塗膜構造体を得ることを目的とするものである。
上記課題を解決するため、本発明者は鋭意検討の結果、基材上に特定の模様塗膜を設けた塗膜構造体に想到し、本発明を完成させるに到った。
すなわち、本発明は以下の特徴を有するものである。
1.基材上に模様塗膜を有する塗膜構造体であって、
該模様塗膜は、液状またはゲル状の色粒によって形成された斑点模様、及び透光性粒子が散在し、透明樹脂で固定化された塗膜であり、
該斑点模様として、透光性を有するものを含み、
該透光性を有する斑点模様は、可視光透過性を有するものであり、その下方を視認可能とするものであり、
該斑点模様のうち、少なくとも一部の斑点模様には、その上方及び/または下方に透光性粒子が重なっているものであり、
該透光性粒子は、長石、珪砂、珪石、寒水石、ガラス粒子から選ばれるものであり、
該透明樹脂は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂から選ばれるものである
ことを特徴とする塗膜構造体。
2.前記透光性粒子は、平均粒子径が0.1〜5mmである1.記載の塗膜構造体。
3.前記基材は、着色されたものである1.記載の塗膜構造体。
4.前記基材は、凹凸形状を有するものである1.記載の塗膜構造体。


上記1.〜5.の塗膜構造体によれば、自然感を帯びた仕上り外観を表出することができる。すなわち、このような塗膜構造体によれば、各種天然石に類似した天然石調の意匠性が得られる。
このような効果は、透光性斑点模様と透光性粒子との重なり具合によって、模様塗膜に適度な透明感が付与されることによって奏されるものと考えられる。
上記2.〜5.では、特に、このような意匠的効果を高めることができる。
本発明塗膜構造体の一例を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
図1に、本発明塗膜構造体の一例を示す。図1は塗膜の断面図である。
本発明は、主に、建築物、土木構造物等に適用することができる。
本発明における基材1としては、例えば、コンクリート、モルタル、サイディングボード、押出成形板、石膏ボード、パーライト板、合板、プラスチック板、金属板、木工板、ガラス、煉瓦、陶磁器タイル等が挙げられる。
基材1は、何らかの表面処理(フィラー処理、サーフェーサー処理、シーラー処理等)が施されたものや、予め着色塗料等で着色されたものでもよく、既に塗膜が形成されたものや、壁紙が貼り付けられたものであってもよい。
基材1として、着色塗料で着色されたものを用いる場合は、模様塗膜2の斑点模様の色調を考慮して、着色塗料の色調を設定すればよい。
本発明では、基材1として、凹凸形状を有するものを使用することもできる。この場合、基材1の凹凸形状により、模様塗膜2に立体感が付与され、意匠性が向上する。
本発明では、基材1の上に模様塗膜2が設けられる。この模様塗膜2は、液状またはゲル状の色粒によって形成された斑点模様21と、透光性粒子22がそれぞれ散在した塗膜である。
図1では、3種(3色)の斑点模様(21a、21b、21c)がそれぞれ散在している。このような斑点模様を構成する斑点は、互いに密接した状態で散在していてもよいし、間隙を挟んだ状態で散在していてもよい。斑点の大きさは、特に限定されないが、好ましくは20mm以下、より好ましくは1〜15mm程度である。
斑点模様は1色から構成されてもよいが、2色以上から構成されることが望ましい。斑点模様21の間隙から、下層(基材1)が見える場合は、これら下層の色調も合わせた多色模様が得られる。
本発明では、斑点模様21として透光性を有するものを含む。透光性を有する斑点模様は、可視光透過性を有するものであり、その下方を視認可能とするものである。
透光性を有する斑点模様は、模様塗膜中に、少なくとも1種(1色)含まれていればよく、2種(2色)以上含まれていてもよい。
上記斑点模様21を形成する色粒では、着色顔料を1種または2種以上を組み合わせて使用することにより、所望の色調に設定することができる。また、色粒中の着色顔料比率を比較的低めに調整することにより、透光性を有する斑点模様が得られる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、カーボンブラック、酸化第二鉄(弁柄)、黄色酸化鉄、酸化鉄、群青、コバルトグリーン等の無機着色顔料、アゾ系、ナフトール系、ピラゾロン系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジスアゾ系、イソインドリノン系、ベンゾイミダゾール系、フタロシアニン系、キノフタロン系等の有機着色顔料、パール顔料、アルミニウム顔料、蛍光顔料等が挙げられる。
模様塗膜2は、上記斑点模様21と共に、透光性粒子22を有する。
透光性粒子22としては、光透過率が3%以上(より好ましくは3〜50%、さらに好ましくは10〜30%)であるものが好適である。なお、ここに言う光透過率とは、濁度計による全光線透過率の値である。この測定では、試料を内厚5mmの透明ガラス製セル中に充填し、次いで徐々に水を充填した後、セル中の気泡を振動によって取り除いたものを用いる。但し試料としては、粒子径が0.5〜1.0mmのものを選別して用いる。
このような透光性粒子22の具体例としては、例えば長石、珪砂、珪石、寒水石、ガラス粒子等が挙げられる。
透光性粒子22の平均粒子径は、好ましくは0.1〜5mm、より好ましくは0.1〜2mm、さらに好ましくは0.2〜1mm、最も好ましくは0.3〜0.8mmである。透光性粒子22がこのような粒子径であれば、本発明の意匠的効果を安定的に得ることができる。なお、ここに言う平均粒子径は、JIS Z8801−1:2000に規定される金属製網ふるいを用いてふるい分けを行い、その重量分布の平均値を算出することによって得られる値である。
模様塗膜2では、上記斑点模様21のうち、少なくとも一部の斑点模様には、その上方及び/または下方に透光性粒子22が重なっている。図1では、斑点模様21aの上方及び下方に、透光性粒子22が存在する形態となっている。斑点模様21b、21cについても同様である。
本発明では、このように、斑点模様21に透光性斑点模様が含まれ、これらが透光性粒子22と重なることによって、従来品とは異なる優れた意匠的効果を得ることができる。
模様塗膜2としては、斑点模様21及び透光性粒子22が透明樹脂23によって固定化された形態が好適である。このような形態では、透明樹脂23による深み感等が付与され、本発明の意匠的効果を一層高めることができる。また、斑点模様21及び透光性粒子22が固定化されるため、安定した塗膜性能を発揮することができる。
透明樹脂23は、その形成被膜が透明性を有するものであればよい。透明樹脂23を構成する樹脂の種類としては、特に限定されず、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
模様塗膜2は、例えば以下の方法によって形成できる。
(1)液状またはゲル状の1種以上(好ましくは2種以上)の色粒、及び透光性粒子が媒体中に分散した塗料を塗装する。
(2)液状またはゲル状の1種以上(好ましくは2種以上)の色粒、及び透光性粒子が、透明樹脂を含む媒体中に分散した塗料を塗装する。
このような方法によれば、1回の塗装で、模様塗膜が形成できる。また、色粒の粒径、比率等が容易に調製でき、比較的安定した斑点模様が得られやすい。上記(2)の方法では、斑点模様と透光性粒子が透明樹脂によって固定化される。
上記(1)、(2)の塗装においては、吹付け、ローラー塗り、刷毛塗り等の手段が採用できる。塗料の塗付け量は、好ましくは0.03〜1kg/m、より好ましくは0.05〜0.8kg/m程度である。
本発明では、模様塗膜2の上に透明塗膜を設けることもできる。このような透明塗膜は、透明塗料を塗装することによって形成できる。透明塗料として、親水性塗膜が形成できるものを使用すれば、耐汚染性を高めることもできる。
以下に実施例を示し、本発明の特徴をより明確にする。
透明白色粒子(アクリル樹脂、酸化チタン、体質顔料、脂肪族炭化水素系溶剤を主成分とする透明着色塗料の粒状物)と、透明褐色粒子(アクリル樹脂、黄色酸化鉄、弁柄、黒色酸化鉄、酸化チタン、体質顔料、脂肪族炭化水素系溶剤を主成分とする透明着色塗料の粒状物)と、透明濃灰色粒子(アクリル樹脂、黒色酸化鉄、酸化チタン、体質顔料、脂肪族炭化水素系溶剤を主成分とする透明着色塗料の粒状物)と、透明ガラス粒子(平均粒子径0.35mm)が、アクリル樹脂エマルション(固形分50重量%)を含む水性媒体中に分散した塗料A(透明白色粒子:透明褐色粒子:透明濃灰色粒子:透明ガラス粒子=30:30:20:20(固形分重量比))を用意した。
淡黄色の着色下塗塗膜を有するスレート板に対し、上記塗料Aを塗付け量0.5kg/mにて吹付け塗装し、24時間乾燥した。この工程により、透光性を有する斑点模様(白色、褐色、濃灰色)と、透明ガラス粒子が散在した塗膜が形成された。なお、塗装及び乾燥は、すべて常温下(23℃)で行った。
以上の方法により得られた塗膜構造体は、天然石調の仕上り外観を有するものであった。
1:基材
2:模様塗膜
21a、21b:斑点模様
22:透光性粒子
23:透明樹脂

Claims (4)

  1. 基材上に模様塗膜を有する塗膜構造体であって、
    該模様塗膜は、液状またはゲル状の色粒によって形成された斑点模様、及び透光性粒子が散在し、透明樹脂で固定化された塗膜であり、
    該斑点模様として、透光性を有するものを含み、
    該透光性を有する斑点模様は、可視光透過性を有するものであり、その下方を視認可能とするものであり、
    該斑点模様のうち、少なくとも一部の斑点模様には、その上方及び/または下方に透光性粒子が重なっているものであり、
    該透光性粒子は、長石、珪砂、珪石、寒水石、ガラス粒子から選ばれるものであり、
    該透明樹脂は、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂から選ばれるものである
    ことを特徴とする塗膜構造体。
  2. 前記透光性粒子は、平均粒子径が0.1〜5mmである請求項1記載の塗膜構造体。
  3. 前記基材は、着色されたものである請求項1記載の塗膜構造体。
  4. 前記基材は、凹凸形状を有するものである請求項1記載の塗膜構造体。

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