JP5209183B2 - 不純物の低減された2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体の製造方法 - Google Patents

不純物の低減された2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体の製造方法 Download PDF

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    • C07F5/025Boronic and borinic acid compounds

Description

本発明は、医薬、電子材料の原料となりうる、高純度の2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体並びにその製造方法に関する。
2−シアノフェニルボロン酸及びその誘導体は、鈴木カップリング反応に使用される、医薬、液晶などの電子材料の原料として有用である。
一般的なボロン酸の製造法としては、アリールシランやアリールスタンナン化合物と三臭化ホウ素とのトランスメタル化反応後に加水分解する方法、ハロゲン化アリールやアリールトリフレートとピナコールボランまたはビスピナコールジボレートとを遷移金属触媒を用いてカップリングする方法、ハロゲン化アリールをアリールマグネシウムハロゲン化物やアリールリチウムなどの有機金属化合物に変換した後、トリアルキルボレートと反応させる方法などが知られている。
工業的に製造する方法として後者の方法が一般に用いられているが、ボロン酸のなかでもシアノフェニルボロン酸類は、有機マグネシウム化合物がニトリル基と反応するため、n−ブチルリチウムとハロゲン化ベンゾニトリルとを低温で反応させる方法が一般に用いられている。特に2−シアノフェニルボロン酸はn−ブチルリチウムを用いても低収率でしか得られず、特許文献1には2−ブロモベンゾニトリルをターシャリーブチルリチウムと反応させ、目的物を収率よく得る方法が記載されている。
しかしながら、この方法では原料の2−ブロモベンゾニトリルおよびターシャリーブチルリチウムが高価であることや、分離の困難な2−シアノ−3−ブロモフェニルボロン酸等が副生し、純度が向上しないなどの問題がある。別法としては、ハロゲン化ベンゾニトリルをピナコールボランやビスピナコールジボレートと貴金属触媒を用いてカップリングし、目的のシアノフェニルボロン酸のピナコールエステルを得る方法が挙げられる。 しかし、この方法では原料のハロゲン化ベンゾニトリルおよびピナコールボラン原料が高価であり、また、カップリングに高価な触媒を必要とするため、工業的な製法としては問題がある。
非特許文献1には ベンゾニトリルを原料としたリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドによるオルトリチオ化反応を経由して、さらにネオペンチルグリコールでエステル化、得られる有機相を乾固することで、2−シアノフェニルボロン酸のネオペンチルグリコールエステルが得られることを報告している。 しかし、この方法で得られた2−シアノフェニルボロン酸のネオペンチルグリコールエステルにはN−べンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンが3.5:1の割合で混入しており、ヘプタン溶媒による再結晶により精製を行ってはいるものの、N−べンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンは2−シアノフェニルボロン酸の晶析やその後のエステル化工程に一旦持ち込まれるとその分離が困難であり、2−シアノフェニルボロン酸及びその誘導体の純度が向上しないといった問題点を有している。
欧州特許EP−0675118A明細書 Organic Lett.,3(10),1435-1437(2001)
本発明が解決しようとする課題は、高純度の2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体並びに2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体を高純度に合成する方法を提供することである。
本発明者は前述の問題に鑑み鋭意検討を行った結果、ベンゾニトリルとリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジド及びトリアルコキシボランとを反応させ2−シアノフェニルボロン酸を合成した反応液を酸性水溶液で処理する際に、水相のpH を7未満にすることで、水が存在する系においてでもN−べンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンへの加水分解が起こらず1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンが安定に存在し、引き続き有機溶媒による抽出を行うことにより1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンを安定かつ選択的に酸性水相へ抽出できることを見出し、結果として化学純度の高い2−シアノフェニルボロン酸及びその誘導体が得られるという本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下の記載を要旨とする化学純度が98%以上の2−シアノフェニルボロン酸及びそのエステル体の製造方法に関するものである。
) ベンゾニトリル、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドおよびトリアルコキシボランを反応させ、得られた2−シアノフェニルボロン酸を含む反応液鉱酸水溶液加えて、水に非混和性のカルボン酸エステルの存在下pH7未満で接触処理した後、有機層を水、飽和食塩水、または酸性の水溶液で洗浄して2−シアノフェニルボロン酸を得ることを特徴とする化学純度が98%以上の高純度2−シアノフェニルボロン酸の製造方法。
) ベンゾニトリル、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドおよびトリアルコキシボランを反応させ、得られた2−シアノフェニルボロン酸を含む反応液鉱酸水溶液加えて、水に非混和性のカルボン酸エステルの存在下pH7未満で接触処理した後、有機層を水、飽和食塩水、または酸性の水溶液で洗浄して有機層に含まれる2−シアノフェニルボロン酸をエステル化することを特徴とする化学純度が98%以上の高純度2−シアノフェニルボロン酸エステルの製造方法。
) トリアルコキシボランがトリイソプロポキシボランであることを特徴とする()又は()に記載の製造方法。
) 接触処理に用いる鉱酸水溶液が、塩酸及び/又は硫酸の水溶液であることを特徴とする()〜()のいずれか1項に記載の製造方法。
) 2−シアノフェニルボロン酸エステルが2−シアノフェニルボロン酸の1,3−プロパンジオールエステルである()に記載の製造方法。
本発明方法により、効率的に高純度の2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体を得ることができる。
本発明方法により得られる2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体は、1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンの含有率が0.001モル%以上0.5モル%以下の高純度の2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体である。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明は高純度の2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体に関するものであり、エステルとしてはジメチルエステル、ジエチルエステル、ジイソプロピルエステルなどの鎖状ジアルキルエステルやエチレングリコールエステル、1,3−プロパンジオールエステル、ネオペンチルグリコールエステル、カテコールエステル、ピナコールエステルなどのジオール類との環状エステルが例示される。 これらのエステルは2−シアノフェニルボロン酸を単離または単離することなく水に非混和性の有機溶媒に溶解した状態で、通常のエステル化に供するなどの一般的に用いられるエステル化の方法で製造できる。
高純度の2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体は、ベンゾニトリルからリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドおよびトリアルコキシボランを用いる方法で製造することができる。
高純度の2−シアノフェニルボロン酸の製造は、ベンゾニトリルとリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドおよびトリアルコキシボランとを反応させた溶液を酸性水溶液と接触させ、そのときの水相のpH を7未満に保つことで達成できる。前述の非特許文献1のSupporting Informationに記載されている不純物であるN−べンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンは、ベンゾニトリルのニトリル基にリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドが付加して1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンが生成した後に、飽和塩化アンモニウム水で加水分解する際に、アルカリ性条件下での加水分解を受けてN−べンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンに変化したものと考えられる。
この中間体である1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンはpHが7未満の酸性条件下では加水分解を受けることなく安定に存在し、しかも2−シアノフェニルボロン酸が選択的に有機相に抽出されるのに対して、1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンは酸性水溶液中に抽出される。これはリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドを使用した2−シアノフェニルボロン酸の製造において特徴的であり、たとえばリチウムジイソプロピルアミドやリチウム2,6−ジメチルピペリジドなど、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジド以外の他のリチウムアミドを用いた場合には2−シアノフェニルボロン酸は生成しないうえ、選択的にアミドのニトリル基への求核付加が進行し、ベンズアミジン誘導体を経由してN,N−置換ベンズアミドが定量的に生成する。
これらリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジド以外のリチウムアミドを使用した場合には、反応後に酸性水溶液で反応溶液を加水分解したとしても、中間体であるベンズアミジン誘導体は安定に存在せず、ベンズアミド化合物へと容易に加水分解され有機相側へ選択的に抽出される。1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンがN−べンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンにまで加水分解されていないことは、水相への分配挙動や、後述の実施例での赤外吸光分析により1650cm−1付近に認められるべきカルボニル特有の吸収がないことから、文献記載のN−べンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンが存在していないことは明白である。
トリアルコキシボランとしてはボロン酸合成に一般的に使用されるトリメトキシボラン、トリエトキシボラン、トリイソプロポキシボラン、トリブトキシボランが使用できる。好ましい例としてトリメトキシボランおよびトリイソプロポキシボランが例示される。特に好ましい例としてトリイソプロポキシボランが例示される。
リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドの合成法については特に限定されないが、2,2,6,6−テトラメチルピペリジンのTHF溶液にn−ブチルリチウムヘキサン溶液を添加することによりリチオ化し調製する方法が例示される。調製後のリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドは溶液に完全に溶解している必要はなく、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドの結晶を含むスラリーとして反応に使用することもできる。
リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドが2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとn−ブチルリチウムより調製される場合、2,2,6,6−テトラメチルピペリジンに対して0.8以上1.05モル比以下のn−ブチルリチウムが使用できる。 2,2,6,6−テトラメチルピペリジンに対してn−ブチルリチウムが多い場合にはn−ブチルリチウム自体がベンゾニトリルと反応し、バレロフェノンが副生するため好ましくなく、2,2,6,6−テトラメチルピペリジンを僅かに過剰に使用することが好ましい。
リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドは原料のベンゾニトリルに対して0.9〜2モル比の間で使用できる。
トリアルコキシボランはベンゾニトリルに対して0.9〜5モル比の間で使用できる。
2−シアノフェニルボロン酸合成の際の基質の添加順序は特に限定されないが、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドおよびベンゾニトリルのオルトリチオ体の熱安定性などを考慮すると、調製したリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジド溶液にトリアルコキシボラン及びベンゾニトリルを順次または同時に添加する方法が好ましい。
反応に使用する溶媒は、本反応に影響を与えなければ特に限定されない。 無溶媒でも反応が可能であるほか、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素類、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、THFなどのエーテル類が例示される。 特に好ましい例としてTHFが挙げられる。
2−シアノフェニルボロン酸の合成反応温度としては−100℃〜0℃の範囲が例示される。 温度が−100℃より低いと反応速度が遅くなり、また温度が0℃より高いと副反応が多くなるため好ましくない。 特に好ましい温度として−80℃〜−20℃が例示できる。
酸性水溶液の添加処理は通常−20〜50℃の温度で行われ、特に0〜20℃が好ましい。この温度では短時間であれば、反応液に酸性水溶液を添加しても、酸性水溶液に反応液を添加してもかまわないが、アルカリ側では1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンからN−べンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンへの加水分解が早く進行するため、後者の方法での製造が望ましい。酸性水溶液添加処理に使用する酸量は抽出時の水相のpHが7未満となるような量を使用することができる。加水分解に使用する酸としては塩酸、硫酸、燐酸、硝酸などの鉱酸の水溶液が使用できる。好ましくは塩酸または硫酸が例示できる。
酸性水溶液接触処理後の溶液に、水と2層を形成する有機溶媒を存在させることで2−シアノフェニルボロン酸と1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンの分離をさらに効率よく行うことができる。 これらの水非混和性の有機溶媒は、2−シアノフェニルボロン酸の合成反応に悪影響を与えるものでなければ反応前から添加ておくことも可能であるし、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドなど反応する可能性があるものについては、反応後の合成酸性水溶液との接触処理後の水相との分離工程までの任意の工程で加えることができる。水と非混和性の有機溶媒としては、酢酸エチル、酢酸プロピルなどのカルボン酸のエステル類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素類などを用いることができる。抽出効率から特に好ましい例として酢酸エチルが例示される。
2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体への1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンの混入量を低減するために、必要に応じて酸性水溶液添加処理後に得られる2−シアノフェニルボロン酸の有機相をさらに水または酸性の水溶液で洗浄することが可能である。 この酸洗浄を繰り返すことにより、1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンの混入量を著しく低減できるが、2−シアノフェニルボロン酸も一部酸性水溶液へ抽出されることで収率の低下となるため、必要以上の洗浄は効果的ではない。 続くカップリング工程に影響を与えない程度となるよう、1〜3回の洗浄により1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンの含量を2−シアノフェニルボロン酸に対し0.001モル%以上0.5モル%以下の組成となるように洗浄することが好ましい。 また、上記の操作により、得られる2−シアノフェニルボロン酸の化学純度を98%以上とすることができる。
実施例
以下実施例にて、本発明の効果を示すが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
分析条件
液体クロマトグラフィー分析
試料溶液:2−シアノフェニルボロン酸が1mg/1ml以下の濃度となるように、サンプルを水/アセトニトリル=40:60(V/V)混合溶液に溶解した。
装置:東ソー高圧グラジエントシステム (東ソー(株)製)
検出器:UV−8020 (東ソー(株)製)
カラム:YMC A−302 (4.6mmφ×150mmL)
温度:35℃
移動相:A液: 水/アセトニトリル/70%過塩素酸(900/100/1 V/V/V)
B液:水/アセトニトリル/70%過塩素酸(100/900/1 V/V/V)
グラジエント法:B液 30%→(3分)→30%→(12分)→100%→(5分)→100%
流量:0.7ml/min
検出波長:UV 267nm
注入量:5μl
実施例1 2−シアノフェニルボロン酸の合成例
窒素置換した 300mlフラスコ中で、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 21.6g(0.153mol)をTHF 130mlに溶解したのち、−10℃で15%−n−ブチルリチウムヘキサン溶液 96ml(0.153mol)を滴下してリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドを調製した。この液を−78℃に冷却した後、トリイソプロポキシボラン 67ml(0.291mol)を滴下し、続いてベンゾニトリル 15g(0.146mol)を滴下した後、同温度で2時間熟成した。 反応液を室温まで昇温し、2N−HCl 225mlで加水分解を行った。 酢酸エチル150mlを加えて攪拌した後、酸相(pH<1)を分離した。 水相を酢酸エチル105mlで抽出した後、2つの有機相を混合し、飽和食塩水90mlで洗浄した後、得られた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥しエバポレーターで濃縮した。 濃縮液にジクロロメタン100mlを加えた後ヘキサン50mlを0℃で添加し析出した結晶を濾別・乾燥し、7.3gの2−シアノフェニルボロン酸の結晶を得た。2−シアノフェニルボロン酸の純度は98.7%であり、0.3mol%の1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンが含まれていた。
実施例2
窒素置換した 3リットルフラスコ中で2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 264g(1.87mol)をTHF 535mlに溶解したのち、−10℃で15%−n−ブチルリチウムヘキサン溶液 1150ml(1.87mol)を滴下してリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドを調製した。この液を−50℃に冷却した後、トリイソプロポキシボラン 492ml(2.13mol)とベンゾニトリル 177ml(1.73mol)の混合液を滴下し、 同温度で2時間熟成した。ベンゾニトリルの転化率は96%、2−シアノフェニルボロン酸反応収率71.5%、15.4mol%の1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンの副生が確認された。この反応液を3N−HCl溶液1540mlに添加し加水分解を行った。2層分離を行った後、酸相(pH=1)を715mlの酢酸エチルで 3回洗浄した。これらの有機相を混合した液には仕込みベンゾニトリル基準で61.5mol%の2−シアノフェニルボロン酸と7.5mol%の1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンが含まれていた。この有機相を0.2N−HClで14mlで洗浄した。 その後100mlの水と714mlの飽和食塩水で2回洗浄することにより、2−シアノフェニルボロン酸を溶解した有機相2.94kgを得た。この溶液は146gの2−シアノフェニルボロン酸及び、2−シアノフェニルボロン酸に対し1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンを0.4mol%含有していた。
実施例3
実施例2で得られた有機相に1,3−プロパンジオール77mlを添加し、室温で2時間攪拌した。遊離した水相を分離した後、エバポレーターにて溶媒を留去した。 残留油状物をジクロロメタン700mlに溶解し、水153mlで洗浄した後、得られる有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、エバポレーターで減圧乾固した。 残留油状物にマグネチックスターラーで攪拌しながらヘキサン450mlを氷冷下ゆっくりと滴下して結晶を析出させた。得られた結晶を冷ヘキサン500mlで洗浄し、室温にて減圧下12時間乾燥し、2−シアノフェニルボロン酸の1,3−プロパンジオールエステル(2−(1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンゾニトリル)184gを得た。純度は99.4%で、この結晶には、1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンが0.45mol%含有していた。
参考例1
窒素置換した 300mlフラスコ中で2,2,6,6−テトラメチルピペリジン11.6g(0.082mol)をTHF 63mlに溶解したのち、−20℃で15%−n−ブチルリチウムヘキサン溶液53ml(0.082mol)を滴下してリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドを調製した。この液を−80℃に冷却した後、トリイソプロポキシボラン 22ml(0.933mol)を添加し、その後ベンゾニトリル 8ml(0.0756mol)を滴下した。同温度で15分熟成したのち−40℃まで昇温した。この反応液を3N−HCl溶液69mlに添加し、ジクロロメタン73mlを加え2層分離を行った。有機相を73mlの飽和食塩水で2回洗浄した後、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。有機相を減圧濃縮した後、濃縮液をジクロロメタン40mlに溶解し、1,3−プロパンジオール4ml(0.056mol)を加え、室温で2時間反応した。反応液を無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、エバポレーターにて濃縮乾固した。濃縮液に室温でトルエン10mlを加えて析出した結晶を濾過、ヘキサンで洗浄した後減圧下室温で一晩乾燥し白色結晶1.6gを得た。 以下の分析結果よりこの化合物は1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンであると同定した。
H−NMR(300MHz、CDCl) 9.1(b,2H), 7.66(m,1H), 7.61−7.57(m,2H),7.52−7.45(m,2H), 1.92(m,6H), 1.52(s,12H)
LC−MS (m/z=245)
IR (KBr) 1650−1700cm−1にカルボニルの吸収なし。
濾液にヘプタン 50mlを添加し氷冷することにより6.93gの白色結晶を得た。 この結晶は1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンを8.4%含む2−シアノフェニルボロン酸のプロパンジオールエステルであった。
実施例
窒素置換した 300mlフラスコ中で、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 21.6g(0.153mol)をTHF 130mlに溶解したのち、−10℃で15%−n−ブチルリチウムヘキサン溶液 96ml(0.153mol)を滴下してリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドを調製した。この液を−78℃に冷却した後、トリイソプロポキシボラン67ml(0.291mol)を滴下し、続いてベンゾニトリル 15g(0.146mol)を滴下した後、同温度で2時間熟成した。反応液を室温まで昇温し、2N−HSO 230mlで加水分解を行った。 酢酸エチル150mlを加えて攪拌した後、酸相(pH<1)を分離した。 水相を酢酸エチル100mlで抽出した後、2つの有機相を混合し、飽和食塩水90mlで洗浄した後、得られた有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥しエバポレーターで濃縮した。 濃縮液にジクロロメタン100mlを加えた後ヘキサン50mlを0℃で添加し析出した結晶を濾別・乾燥し、6.8gの2−シアノフェニルボロン酸の結晶を得た。2−シアノフェニルボロン酸の純度は98.5%であり、0.4mol%の1−フェニル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イル)メチルイミンが含まれていた。
比較例(文献法)
ネオペンタンジオールの代わりに1,3−プロパンジオールを用いる以外は前述の非特許文献1に記載の方法に従って2−(1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンゾニトリルの合成を行った。
窒素置換した 300mlフラスコ中で2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 10.6(0.075mol)をTHF 80mlに溶解したのち、−10℃で15%−n−ブチルリチウム ヘキサン溶液 48ml(0.075mol)を滴下してリチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドを調製した。 この液を−78℃に冷却した後、トリイソプロポキシボラン23ml(0.097mol)を添加し、その後ベンゾニトリル 5ml(0.050mol)を滴下した。 同温度で2時間熟成したのち室温まで昇温した。 この反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液200mlを添加し、酢酸エチル200mlで3回抽出し、すべての有機相を混合後無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。 粗生成物をトルエン200mlに溶解し、 1,3−プロパンジオール4.5g(0.059mol)を加え、室温で一晩攪拌放置した。 トルエン相を水100mlで3回抽出して得られた水相を混合し、この水相をジクロロメタン100mlで3回抽出した。 得られたジクロロメタン相を水100mlで1回洗浄し、トルエン相及びジクロロメタン相を全て混合した後、混合した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧濃縮乾固することで11.10gの結晶を得た。
この結晶をヘプタン100mlと混合後、還流下1時間攪拌したが、結晶は完全に溶解せず、スラリーの状態であった。 このスラリーを室温まで冷却後、濾過乾燥し4.5gの結晶が得られた。 得られた結晶の2−(1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンゾニトリルの純度は67.7%であり、21.4mol%のN−べンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンが含まれていた。この結晶のIR測定(KBr法)を行ったところ、1680cm−1付近にカルボニルの吸収が確認された。
本発明により高純度の2−シアノフェニルボロン酸又はそのエステル体が得られるので、医薬、電子材料の原料として有用である。

Claims (5)

  1. ベンゾニトリル、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドおよびトリアルコキシボランを反応させ、得られた2−シアノフェニルボロン酸を含む反応液鉱酸水溶液加えて、水に非混和性のカルボン酸エステルの存在下pH7未満で接触処理した後、有機層を水、飽和食塩水、または酸性の水溶液で洗浄して2−シアノフェニルボロン酸を得ることを特徴とする化学純度が98%以上の高純度2−シアノフェニルボロン酸の製造方法。
  2. ベンゾニトリル、リチウム2,2,6,6−テトラメチルピペリジドおよびトリアルコキシボランを反応させ、得られた2−シアノフェニルボロン酸を含む反応液を鉱酸水溶液加えて、水に非混和性のカルボン酸エステルの存在下pH7未満で接触処理した後、有機層を水、飽和食塩水、または酸性の水溶液で洗浄して有機層に含まれる2−シアノフェニルボロン酸をエステル化することを特徴とする化学純度が98%以上の高純度2−シアノフェニルボロン酸エステルの製造方法。
  3. トリアルコキシボランがトリイソプロポキシボランであることを特徴とする請求項又はに記載の製造方法。
  4. 接触処理に用いる鉱酸水溶液が、塩酸及び/又は硫酸の水溶液であることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 2−シアノフェニルボロン酸エステルが2−シアノフェニルボロン酸の1,3−プロパンジオールエステルである請求項に記載の製造方法。
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