JP2002047292A - フェニルボロン酸類およびトリフェニルボロキシン類の製造方法 - Google Patents

フェニルボロン酸類およびトリフェニルボロキシン類の製造方法

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JP2002047292A JP2000227107A JP2000227107A JP2002047292A JP 2002047292 A JP2002047292 A JP 2002047292A JP 2000227107 A JP2000227107 A JP 2000227107A JP 2000227107 A JP2000227107 A JP 2000227107A JP 2002047292 A JP2002047292 A JP 2002047292A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有用なフェニルボロン酸およびトリフェニル
ボロキシンを高収率かつ低コストで製造する方法を提供
すること。 【解決手段】 下記式1で示されるフェニルグリニャー
ル試薬と、非エーテル系芳香族溶剤に溶解された下記式
2で示されるホウ酸エステルとを、−10〜+15℃で
反応させることにより、下記式3で示されるフェニルボ
ロン酸類を得る。さらにこのフェニルボロン酸類を脱水
することにより下記式4で示されるトリフェニルボロキ
シン類を得る。 【化1】 (式中、R1は2位、3位、4位、5位または6位の置換
基であり、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アル
コキシ基、ハロゲン原子を示す。nは1または2であ
り、n=2の場合、各R1は同一でもあるいは異なってもよ
い。R2は、アルキル基、フェニル基を示す。Xは、塩
素、臭素原子を示す。) また、前記非エーテル系芳香族溶剤は、トルエンまたは
ベンゼン、あるいはこれらの混合物を使用するのが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、フェニルボロン酸類およ
びトリフェニルボロキシン類の製造方法に関するもので
ある。より詳しくは、本発明はビフェニル化合物などの
合成原料としても有用なフェニルボロン酸類およびトリ
フェニルボロキシン類を安価に大量に製造する方法に関
するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】フェニルボロン酸類およびトリフ
ェニルボロキシン類は、たとえば各種ビフェニル化合物
などを合成する際の出発物質となるために重要な化合物
である。これらの化合物の合成方法は、Organic Synthe
ses,Coll. Vol.IV, p68, John Wiley & Sons (196
3)に記載された方法が知られている。この文献に記載さ
れた方法では、アルキルボレートとフェニルグリニャー
ル試薬とを反応させてフェニルボロン酸を得ているが、
この反応は反応選択性が悪く、しかも温度により著しい
影響を受けやすい。すなわち、温度が高いとアルキルボ
レート1当量に対してフェニルグリニャール試薬が2当
量または3当量反応してしまい、ジフェニルボリン酸、
トリフェニルボランが生成する結果となる。このことか
ら選択性よくフェニルボロン酸類を得るためには、エー
テル溶媒中で、−60℃以下の温度で反応を行わなけれ
ばならない。しかしながら、合成のスケールを拡大し、
このような極低温で工業的に実施するためには、反応の
間、極低温に維持するための特殊な装置を必要とするこ
とから著しい困難さを伴う。したがって、工業的規模で
フェニルボロン酸およびトリフェニルボロキシンを製造
する場合、その採算性は満足できるものではなかった。
【0003】一方、WO99/64428号公報には、フ
ェニルグリニャール試薬とアルキルボレートとを1:1.5
の比率で、エーテル系溶媒であるテトラヒドロフラン
(THF)溶剤中で、−10〜0℃で反応させ、フェニルボロ
ン酸が収率50〜70%で得られたことが記載されている。
しかし、この方法では、フェニルグリニャール試薬に対
してアルキルボレートを過剰に使用するために製造コス
トがかさむという問題があり、収率の点でもまだ改良の
余地があった。
【0004】本発明者らは上記の問題点を解決すべく鋭
意研究を重ねたところ、フェニルグリニャール試薬と、
非エーテル系芳香族溶剤に溶解されたホウ酸エステルと
を反応させると、驚くべきことに−10〜+15℃の温度で
反応を行っても選択性よく反応が進行し、フェニルボロ
ン酸およびトリフェニルボロキシンが極めて高収量で得
られることなどを見出して、本発明を完成するに至っ
た。しかも反応の際には、特殊な低温反応用の設備は必
要とせず、フェニルボロン酸類およびトリフェニルボロ
キシン類を工業的に安価にしかも容易に製造することが
実現できる。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、フェニルボロン酸類お
よびトリフェニルボロキシン類を高収率かつ低コストで
容易に製造する方法を提供することである。
【0006】
【発明の概要】本発明は、下記式1で示されるフェニル
グリニャール試薬と、非エーテル系芳香族溶剤に溶解さ
れた下記式2で示されるホウ酸エステルとを、−10〜
+15℃で反応させることにより、下記式3で示される
フェニルボロン酸類を得ることを特徴としている。
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1は2位、3位、4位、5位また
は6位の置換基であり、水素原子、アルキル基、アルケ
ニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子を示す。nは1ま
たは2であり、n=2の場合、各R1は同一でもあるいは異
なってもよい。R2は、アルキル基、フェニル基を示す。
Xは、塩素、臭素原子を示す。) また、本発明は、下記式1で示されるフェニルグリニャ
ール試薬と、非エーテル系芳香族溶剤に溶解された下記
式2で示されるホウ酸エステルとを、−10〜+15℃
で反応させることにより、下記式3で示されるフェニル
ボロン酸類を生成させ、次いでこのフェニルボロン酸類
を脱水することにより下記式4で示されるトリフェニル
ボロキシン類を得ることを特徴としている。
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R1は2位、3位、4位、5位また
は6位の置換基であり、水素原子、アルキル基、アルケ
ニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子を示す。nは1ま
たは2であり、n=2の場合、各R1は同一でもあるいは異
なってもよい。R2は、アルキル基、フェニル基を示す。
Xは、塩素、臭素原子を示す。) また、本発明による製造方法において、前記非エーテル
系芳香族溶剤が、トルエンまたはベンゼン、あるいはこ
れらの混合物であることが好ましい。
【0011】
【発明の具体的説明】本発明のフェニルボロン酸類およ
びトリフェニルボロキシン類の製造方法では、下記式1
で示されるフェニルグリニャール試薬と、非エーテル系
芳香族溶剤に溶解された下記式2で示されるホウ酸エス
テル(ボレート化合物)とを、−10〜+15℃で反応
させることにより下記式3で示されるフェニルボロン酸
類を生成させるとともに、さらにこのフェニルボロン酸
類を脱水することにより下記式4で示されるトリフェニ
ルボロキシン類を得ている。
【0012】
【化5】
【0013】(式中、R1は2位、3位、4位、5位また
は6位の置換基であり、水素原子、アルキル基、アルケ
ニル基、アルコキシ基、ハロゲン原子を示す。nは1ま
たは2であり、n=2の場合、各R1は同一でもあるいは異
なってもよい。R2は、アルキル基、フェニル基を示す。
Xは、塩素、臭素原子を示す。) なお、本発明においては、上記(3)と(4)をともに
製造する場合に限られず、(1)と(2)から(3)の
みを製造する態様、および(1)と(2)から(3)を
製造してさらにこれを脱水して(4)のみを得る態様も
包含される。
【0014】前記非エーテル系芳香族溶剤とは、エーテ
ル結合を含まない芳香族溶剤を言い、ベンゼン又はトル
エンのいずれか1種、またはベンゼンとトルエンの2種
の混合溶剤が好ましく、特にトルエンが望ましい。この
ように本発明においては、フェニルボロン酸類、さらに
トリフェニルボロキシン類の合成において、溶解または
希釈用の溶剤として非エーテル系溶剤のトルエンあるい
はベンゼンなどを使用することにより、常温に近い−1
0〜+15℃で反応させているにもかかわらず、予想外
の高収率で上記目的化合物を得ている。式3で示される
フェニルボロン酸類のベンゼン環に結合する置換基の数
および種類は,フェニルグリニャール試薬(1)のもと
となるハロゲン化合物(5)においてその置換基の数お
よび種類を選択することとなる。以下、本発明で用いら
れるフェニルグリニャール試薬(1)およびホウ酸エス
テル(2)、反応条件などについて、さらに具体的に説
明する。フェニルグリニャール試薬(1) 一般式1で示されるフェニルグリニャール試薬におい
て、R1は2位、3位、4位、5位または6位の置換基で
ある。nは1または2であり、n=2の場合、各R 1は同
一でもあるいは異なってもよい。R1がアルキル基である
場合は、炭素数が1〜16、好ましくは1〜10である
ことが望ましく、具体的にはメチル基、エチル基、n−
プロピル基、n−ブチル基などが挙げられる。R1がアル
ケニル基である場合には、炭素数が1〜16、好ましく
は1〜10であることが望ましく、たとえば、エテニル
基、プロペニル基、ブテニル基などが挙げられる。R1
アルコキシ基である場合には、総炭素数が1〜16、好
ましくは1〜10であることが望ましく、具体的にはメ
トキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキ
シ基、t−ブトキシ基などが挙げられる。R1がハロゲン
原子である場合には、具体的には、塩素、フッ素、臭素
などが挙げられる。このようなフェニルグリニャール試
薬(1)として、具体的には、フェニルマグネシウムブロ
ミド、フェニルマグネシウムクロリド、4−メトキシフ
ェニルマグネシウムクロリド、2,6−ジメチルフェニル
マグネシウムブロミドなどを例示できる。
【0015】一般式1で表されるフェニルグリニャール
試薬は、通常のグリニャール試薬と同様の調製法で得ら
れるが、たとえば、活性化した金属マグネシウムを無水
テトラヒドロフラン(THF)中で撹拌しつつ、前記一般
式5で示されるハロゲン化合物を20℃ないし溶剤の還
流温度で滴下し、さらに1〜8時間撹拌することにより
得られる。一般式5で示されるハロゲン化合物のハロゲ
ンとしては、臭素が特に好ましいが、塩素でもよい。ま
た、この時に使用される溶剤は、芳香族系溶剤との混合
物であっても何ら差し支えない。ホウ酸エステル(2) 一般式2で示されるホウ酸エステル、B(O R2)3におい
て、R2がアルキル基の場合には、炭素数が1〜16、好
ましくは1〜10であることが望ましく、具体的にはメ
チル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n
−ペンチル基、n−ヘキシル基などが挙げられる。この
ホウ酸エステル(2)は、たとえば、アルコールR2OHま
たはナトリウムアルコキシドR2ONaとホウ酸または無水
ホウ酸との反応により容易に合成できる。このようなホ
ウ酸エステル(2)として、具体的には、トリメチルボレ
ート、トリエチルボレート、トリブチルボレート、トリ
フェニルボレートなどが例示できる。フェニルグリニャール試薬(1)とホウ酸エステル(2)との
反応 一般式1で表されるフェニルグリニャール試薬と、一般
式2で表されるホウ酸エステルとの反応に際して、フェ
ニルグリニャール試薬1モルに対して、ホウ酸エステル
が0.1〜5モル、好ましくは0.8〜1.5モルの量を用い
る。フェニルグリニャール試薬(1)とホウ酸エステル(2)
とを交互に反応器中の冷却した溶剤に滴下するか、ある
いは冷却したホウ酸エステル溶液にフェニルグリニャー
ル試薬を滴下してもよい。
【0016】反応は溶剤中で、−10〜15℃、好ましく
は、常圧下−10〜0℃の温度で、30分から30時間、好ま
しくは3時間から10時間撹拌することが望ましい。反応
温度を上記範囲より低下させるとフェニルボロン酸類
(3)またはトリフェニルボロキシン類(4)の反応収率は上
がり、逆に上記範囲を超えて上昇させると反応の進行が
早まるが、反面、副成物の生成が増加して収率低下が著
しくなることから、反応温度の上限は15℃以下にとど
めるのが好ましい。
【0017】このような反応の際に、フェニルグリニャ
ール試薬(1)と、ベンゼン、トルエンなどの非エーテル
系芳香族溶剤により溶解または希釈したホウ酸エステル
(2)とを反応させているため、反応収率は著しく上昇す
る。上記のような特定の溶剤の使用により予想外の高収
率でフェニルボロン酸類(3)およびトリフェニルボロキ
シン類(4)を得られる点が本発明の最大の技術的特徴で
あり、本発明のように−10〜+15℃で反応を行う場合
に、エーテル系溶剤を含む他の溶剤を使用するとかかる
高い収率を確保することはできない。すなわち、上記の
溶解または希釈をたとえばエーテル、テトラヒドロフラ
ン(THF)などのエーテル系溶剤で行うと、Organic Syn
theses,Coll. Vol.IV, p68, John Wiley & Sons
(1963)に記載されているように、反応温度が0〜15℃で
は、収率は49〜76%となってしまい、これより高収率で
得ようとすれば、−60℃という極低温を終始維持して反
応を行わなければならない。
【0018】本発明ではホウ酸エステル(2)を溶解また
は希釈する溶剤として、非エーテル系芳香族溶剤を使用
するが、具体的な溶剤としては、トルエン、ベンゼン、
キシレン、エチルベンゼンなどが例示さる。本発明では
好ましくはトルエン、ベンゼンが用いられ、さらに好ま
しくはトルエンが用いられる。これらの溶剤を1種また
は、2種以上組合せて使用してもよい。これらの溶剤を
使用すると、上記したように反応収率が著しく向上する
ことに加えて、たとえばトルエン(引火点;4.4℃、沸
点;110.6℃)を用いる場合には、低温引火性のエーテ
ル(引火点;−45℃、沸点;35℃)よりもはるかに
取り扱いやすく、しかもより安価に入手できる。トルエ
ンの使用は溶剤として再利用の点でも問題がないため、
特に大量の溶剤を使用するフェニルボロン酸類の工業的
規模の生産において、決定的な利点となる。
【0019】反応収量に影響を与える他の要因として、
撹拌効率があり、適切な撹拌機の選択により系全体の効
率よい撹拌を実現することが望ましい。上記のようにグ
リニャール試薬(1)とホウ酸エステル(2)とを反応させる
と、まず、(R1nArB(OR2)2(Ar:フェニル基)で示さ
れるエステルが生成する。これを酸性条件下で、たとえ
ば希硫酸などの希鉱酸により加水分解することにより容
易にフェニルボロン酸類(3)が得られる。このフェニル
ボロン酸類を脱水すればトリフェニルボロキシン類(4)
に変わる。たとえば、フェニルボロン酸類の反応液を濃
縮したり、あるいは必要に応じて加熱脱水して無水物に
することで、あるいは共沸脱水を行うことで容易にトリ
フェニルボロキシン類となる。
【0020】このように、ホウ酸エステルをトルエンな
どの非エーテル系芳香族溶剤で希釈することにより、従
来技術よりはるかに常温に近い温度でも選択性よくフェ
ニルボロン酸類(3)そしてトリフェニルボロキシン類(4)
を高収率で合成することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、上記のよう
に反応の高選択性と併せて、極低温下で反応を行わない
ために特殊な低温反応設備を必要とせず、また反応速度
も上昇するので、従来技術の方法と比べて効率およびコ
スト面から格段の向上が可能である。
【0022】また、本発明の製造方法によれば、安価な
トルエンなど非エーテル系芳香族溶剤を使用しており、
低温引火性のエーテルを用いる場合と比較するとより安
全性および取り扱いやすさに優れている。特に大量の溶
剤を使用する工業的規模でフェニルボロン酸類およびト
リフェニルボロキシン類の生産を行う場合には、エーテ
ルから非エーテル系溶剤のトルエンなどへの変更を行う
ことは決定的に有利に作用する。
【0023】さらに、本発明の製造方法によれば、有用
なフェニルボロン酸類およびトリフェニルボロキシン類
の工業的生産の採算性を画期的に改善する。
【0024】
【実施例】以下、本発明によるフェニルボロン酸類およ
びトリフェニルボロキシンの製造方法について実施例に
よりさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例
に何ら限定されるものではない。
【0025】
【実施例1】フェニルボロン酸の合成 窒素置換した4つ口フラスコにマグネシウム7.3gを
入れ、THF/トルエン(1/1)の混合溶剤125m
lで希釈したブロモベンゼン39.3gを50〜60℃
で4時間かけて滴下し、更に同温度で1時間熟成してフ
ェニルマグネシウムブロミドを調製した。
【0026】窒素置換した別の4つ口フラスコにトリメ
チルボレート26.0gとトルエン50mlを入れて混
合し、予め0〜5℃に冷却しておいた。そこへ、先に調
製したフェニルマグネシウムブロミドを0〜5℃で2時
間かけて滴下し、更に同温度で1時間熟成した。熟成
後、10%硫酸水溶液128gを20℃以下で滴下して
注水分解を行なった。注水分解後1時間攪拌した。これ
を水層と有機層とに分液し、水層をトルエン50mlで
抽出し、先に分液しておいた有機層に合わせた。この有
機層を水25gで2回水洗した。
【0027】得られた有機層に水200mlを加え減圧
下に溶剤を半分程度留去し、更にヘプタン200mlを
加えて氷水冷却下に攪拌し、結晶を十分に析出させた。
これをろ過し、結晶をヘプタン150mlで洗浄し、3
0℃で乾燥させてフェニルボロン酸21.9gを得た。
上記ろ液の溶剤を減圧下に半分程度留去し、ヘプタン5
0mlを加えて氷水冷却下攪拌し、結晶を十分に析出さ
せた。これをろ過し、結晶をヘプタン50mlで洗浄
し、30℃で乾燥させてフェニルボロン酸3.9gを得
た。合計25.8g 収率84.6% 融点217.0〜220.0℃
【0028】
【実施例2】4−メチルフェニルボロン酸の合成 実施例1において、ブロモベンゼンのかわりに4−ブロ
モトルエンを用いた以外は実施例1と同様の操作を行
い、4−メチルフェニルボロン酸を得た。 収率83.9% 融点248〜250℃
【0029】
【実施例3】4−メトキシフェニルボロン酸の合成 実施例1においてブロモベンゼンのかわりに4−メトキ
シブロモベンゼンを用いた以外は実施例1と同様の操作
を行い、4−メトキシフェニルボロン酸を得た。 収率82.8% 融点204〜206℃
【0030】
【実施例4】4−クロロフェニルボロン酸の合成 実施例1においてブロモベンゼンのかわりに4−クロロ
ブロモベンゼンを用いた以外は実施例1と同様の操作を
行い4−クロロフェニルボロン酸を得た。 収率82.1% 融点284〜289℃
【0031】
【実施例5】トリフェニルボロキシンの合成 窒素置換した4つ口フラスコにマグネシウム7.3gを
入れ、THF/トルエン(1/1)の混合溶剤125m
lで希釈したブロモベンゼン39.3gを50〜60℃
で4時間かけて滴下し、更に同温度で1時間熟成してフ
ェニルマグネシウムブロミドを調製した。
【0032】窒素置換した別の4つ口フラスコにトリメ
チルボレート26.0gとトルエン50ml入れて混合
し、予め0〜5℃に冷却しておいた。そこへ、先に調製
したフェニルマグネシウムブロミドを0〜5℃で2時間
かけて滴下し、更に同温度で1時間熟成した。熟成後、
10%硫酸水溶液128gを20℃以下の温度にて滴下
して注水分解を行なった。注水分解後1時間攪拌した。
これを水層と有機層とに分液し、水層をトルエン50m
lで抽出し、先に分液しておいた有機層に合わせた。こ
の有機層を水25gで2回水洗した。
【0033】得られた有機層の溶剤を減圧下に留去し、
粗トリフェニルボロキシン49.8gを得た。そこへト
ルエン150mlを加え50℃の湯浴で結晶を溶解さ
せ、更にヘプタン150mlを加えて氷水冷却下に攪拌
し、結晶を十分に析出させた。これをろ過し、結晶をヘ
プタン150mlで洗浄し、80℃で乾燥させてトリフ
ェニルボロキシン18.8gを得た。
【0034】上記ろ液の溶媒を減圧下に留去し、粗トリ
フェニルボロキシンを得た。そこへトルエン50mlを
加え、加熱して結晶を溶解させた後、ヘプタン50ml
を加えて氷水冷却下攪拌し、結晶を十分に析出させた。
これをろ過し、結晶をヘプタン50mlで洗浄し80℃
で乾燥させてトリフェニルボロキシン3.0gを得た。
合計21.8g 収率83.9% 融点214.5〜216.0℃
【0035】
【実施例6〜8】実施例1において、表1に示すように
反応温度を変えて反応させた以外は実施例1と同様の操
作により、フェニルボロン酸を合成してその収率を求め
た。
【0036】
【実施例9】2−メチルフェニルボロン酸の合成 実施例1において、ブロモベンゼンのかわりに2−ブロ
モトルエンを用いた以外は実施例1と同様の操作を行
い、2−メチルフェニルボロン酸を得た。 収率 82.2% 融点 162〜164℃
【0037】
【実施例10】3−メチルフェニルボロン酸の合成 実施例1において、ブロモベンゼンのかわりに3−ブロ
モトルエンを用いた以外は実施例1と同様の操作を行
い、3−メチルフェニルボロン酸を得た。 収率 83.1% 融点 160〜162℃
【0038】
【実施例11】2−メトキシフェニルボロン酸の合成 実施例1において、ブロモベンゼンのかわりに2−メト
キシブロモベンゼンを用いた以外は実施例1と同様の操
作を行い、2−メトキシフェニルボロン酸を得た。 収率 82.5% 融点 105〜110℃
【0039】
【実施例12】3−メトキシフェニルボロン酸の合成 実施例1において、ブロモベンゼンのかわりに3−メト
キシブロモベンゼンを用いた以外は実施例1と同様の操
作を行い、3−メトキシフェニルボロン酸を得た。 収率 83.4% 融点 160〜163℃
【0040】
【比較例1】フェニルボロン酸の合成 窒素置換した4つ口フラスコにマグネシウム7.3gを
入れ、これにTHF125mlで希釈したブロモベンゼ
ン37.3gを50〜60℃で4時間かけて滴下し、更
に同温度で1時間熟成してフェニルマグネシウムブロミ
ドを調製した。
【0041】窒素置換した別の4つ口フラスコにトリメ
チルボレート26.0gとTHFを50ml秤取って入
れ混合して、予め0〜5℃に冷却しておいた。そこへ、
先に調製したフェニルマグネシウムブロミドを0〜5℃
で2時間かけて滴下し、更に同温度で1時間熟成した。
熟成後、10%硫酸水溶液128gを20℃以下で滴下
して注水分解を行なった。注水分解後1時間攪拌した。
これにトルエン150mlを入れ攪拌後分液し、この有
機層を水50gで2回水洗した。
【0042】得られた有機層に水200mlを加え減圧
下に溶媒を半分程度留去し、更にヘプタン200mlを
加えて氷水冷却下に攪拌し、結晶を十分に析出させた。
これをろ過し、結晶をヘプタン100mlで洗浄し、3
0℃で乾燥させてフェニルボロン酸13.4gを得た。
上記ろ液の溶媒を減圧下に半分程度留去し、ヘプタン5
0mlを加えて氷水冷却下攪拌し、結晶を十分に析出さ
せた。これをろ過し、結晶をヘプタン50mlで洗浄
し、30℃で乾燥させてフェニルボロン酸1.5gを得
た。合計14.9g 収率48.9%
【0043】
【比較例2】フェニルボロン酸の合成 窒素置換した4つ口フラスコにマグネシウム7.3gを
秤取って入れ、これにエーテル125mlで希釈したブ
ロモベンゼン39.3gを30〜40℃で4時間かけて
滴下し、更に同温度で1時間熟成してフェニルマグネシ
ウムブロミドを調製した。
【0044】窒素置換した別の4つ口フラスコにトリメ
チルボレート26.0gとエーテル50mlを秤取って
入れ混合して、予め0〜5℃に冷却しておいた。そこ
へ、先に調製したフェニルマグネシウムブロミドを0〜
5℃で2時間かけて滴下し、更に同温度で1時間熟成し
た。熟成後、10%硫酸水溶液128gを20℃以下で
滴下して注水分解を行なった。注水分解後1時間攪拌し
た。これを水層と有機層に分液し、水層をエーテル50
mlで抽出し、先に分液しておいた有機層に合わせた。
この有機層を水25gで2回水洗した。
【0045】得られた有機層に水200ml加え減圧下
に溶媒を半分程度留去し、更にヘプタン200mlを加
えて氷水冷却下に攪拌し、結晶を十分に析出させた。こ
れをろ過し、結晶をヘプタン100mlで洗浄し、30
℃で乾燥させてフェニルボロン酸14.6gを得た。上
記ろ液の溶媒を減圧下に半分程度留去し、ヘプタン50
mlを加えて氷水冷却下に攪拌し、結晶を十分に析出さ
せた。これをろ過し、結晶をヘプタン50mlで洗浄
し、30℃で乾燥させてフェニルボロン酸1.6gを得
た。合計16.2g 収率53.1%
【0046】
【比較例3】4−メチルフェニルボロン酸の合成 比較例1において、ブロモベンゼンのかわりに4−ブロ
モトルエンを用いた以外は比較例1と同様の操作を行
い、4−メチルフェニルボロン酸を得た。 収率47.3% 実施例1〜4、6〜8および比較例1〜3の結果を表1
に示す。なお、表1には、併せて文献、Organic Synthe
ses,Coll. Vol.IV, p68, John Wiley & Sons (196
3)における記載例および国際公開公報特許WO9964428号
の記載例も参考のために示した。
【0047】表1からわかるように本発明の製造方法に
基づくと、ホウ酸エステルをトルエンなどの非エーテル
系芳香族溶剤で溶解または希釈することにより、−10
〜+15℃の温度でフェニルボロン酸を78%以上の収
率で効率よく製造することができることがわかる。従来
の方法では、これに匹敵する収率を得るためには、上記
温度範囲よりも低い温度を必要とする。
【0048】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式1で示されるフェニルグリニャール
    試薬と、非エーテル系芳香族溶剤に溶解された下記式2
    で示されるホウ酸エステルとを、−10〜+15℃で反
    応させることを特徴とする、下記式3で示されるフェニ
    ルボロン酸類の製造方法。 【化1】 (式中、R1は2位、3位、4位、5位または6位の置換
    基であり、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アル
    コキシ基、ハロゲン原子を示す。nは1または2であり、
    n=2の場合、各R1は同一でもあるいは異なってもよ
    い。R2は、アルキル基、フェニル基を示す。Xは、塩
    素、臭素原子を示す。)
  2. 【請求項2】下記式1で示されるフェニルグリニャール
    試薬と、非エーテル系芳香族溶剤に溶解された下記式2
    で示されるホウ酸エステルとを、−10〜+15℃で反
    応させて、下記式3で示されるフェニルボロン酸類を生
    成させ、次いでこのフェニルボロン酸類を脱水すること
    を特徴とする、下記式4で示されるトリフェニルボロキ
    シン類の製造方法。 【化2】 (式中、R1は2位、3位、4位、5位または6位の置換
    基であり、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アル
    コキシ基、ハロゲン原子を示す。nは1または2であ
    り、n=2の場合、各R1は同一でもあるいは異なってもよ
    い。R2は、アルキル基、フェニル基を示す。Xは、塩
    素、臭素原子を示す。)
  3. 【請求項3】前記非エーテル系芳香族溶剤が、トルエン
    またはベンゼン、あるいはこれらの混合物である請求項
    1または2に記載の製造方法。
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