JPH10195017A - 安息香酸の合成方法 - Google Patents

安息香酸の合成方法

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JPH10195017A
JPH10195017A JP9271950A JP27195097A JPH10195017A JP H10195017 A JPH10195017 A JP H10195017A JP 9271950 A JP9271950 A JP 9271950A JP 27195097 A JP27195097 A JP 27195097A JP H10195017 A JPH10195017 A JP H10195017A
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ヨシュア・アンソニー・チョング
Fereydon Abdesaken
フェリドン・アブデサケン
Charles Chao Wu
チャールズ・チャオ・ウー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芳香環上にアルコキシ又はヒドロキシ置換基
を有する芳香族カルボン酸及びニトリルを製造する新規
な方法を提供する。 【解決手段】 触媒の存在下においてハロベンゼンに対
して求核置換反応を行なう。特に本発明によって、置換
された2,6−ジハロベンゼンから、場合によって置換
されたヒドロキシ安息香酸及びアルコキシ安息香酸及び
場合によって置換されたヒドロキシベンゾニトリルを誘
導する方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、芳香環上にアルコキシ又はヒド
ロキシ置換基を有する芳香族カルボン酸及びニトリルを
製造する方法に関する。
【0002】特に、芳香環上にアルコキシ又はヒドロキ
シ置換基を有する安息香酸又はベンゾニトリルは、農業
用及び医薬用化学物質の製造をはじめとする種々の商業
的用途に用いられている。種々の製造経路、例えば米国
特許第5,530,028号に記載されているようなジ
アゾ化反応を用いたアミノ置換安息香酸又はエステルの
アルコキシ又はヒドロキシ置換安息香酸又はエステルへ
の転化、あるいは、オーストラリア特許公開AU−A−
12496/83に記載されているようなグリニャール
反応条件を用いた6−クロロ−2−メトキシトルエンの
3−メトキシ−2−メチル安息香酸への転化が知られて
いるが、より低いコスト及びより高い純度でこれらの種
類の酸及びニトリルを提供することに対する継続した必
要性がある。本発明は、所望の安息香酸及びベンゾニト
リルを製造する種々の有利な製造経路を提供する。
【0003】本発明は、以下の工程: (i)式(I)の化合物を、アルカリアルコキシド、ア
ルカリアロキシド(alkali aroxide)、アルカリアリー
ルアルコキシド又はアルカリヘテロアリールアルコキシ
ドと、場合によっては銅を含む触媒の存在下で反応させ
て式(IIa)の化合物を調製し;そして
【化9】 (ii)式(IIa)の化合物を、ニッケルを含む触媒
の存在下で、アルカリ金属シアニド、アセトンシアノヒ
ドリン又は第1銅シアニドと反応させて式(III)の
芳香族シアノ化合物を形成する;
【化10】 (上式中、Xはそれぞれ独立してクロロ、ブロモ又はヨ
ードであり;Rは、水素原子、(C1〜C6)アルキル、
アリール、アリール(C1〜C2)アルキル、ヘテロアリ
ール又はヘテロアリール(C1〜C2)アルキル;又は、
独立して(C1〜C3)アルキル及び(C1〜C3)アルコ
キシから選択される1乃至3個の置換基で置換された
(C1〜C6)アルキル、アリール、アリール(C1
2)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール
(C1〜C2)アルキルであり;R1は、CHR23、ア
リール、アリール(C1〜C2)アルキル又はヘテロアリ
ール(C1〜C2)アルキル;又は独立して(C1〜C3
アルキル及び(C1〜C3)アルコキシから選択される1
乃至3個の置換基で置換されたアリール、アリール(C
1〜C2)アルキル又はヘテロアリール(C1〜C2)アル
キルであり;R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原
子、(C1〜C5)アルキル、又は(C1〜C2)アルコキ
シで置換された(C1〜C3)アルキルである)を含む、
式(III)の化合物を調製する方法を提供する。
【0004】また、本発明は、以下の工程: (i)式(I)の化合物を、アルカリ金属シアニド、ア
セトンシアノヒドリン又は第1銅シアニドと、ニッケル
を含む触媒の存在下で反応させて式(IIb)の芳香族
シアノ化合物を形成し;そして
【化11】 (ii)式(IIb)の化合物を、アルカリアルコキシ
ド、アルカリアロキシド、アルカリアリールアルコキシ
ド又はアルカリヘテロアリールアルコキシドと、場合に
よっては銅を含む触媒の存在下で反応させて式(II
I)の化合物を調製する;
【化12】 (上式中、Xはそれぞれ独立してクロロ、ブロモ又はヨ
ードであり;Rは、水素原子、(C1〜C6)アルキル、
アリール、アリール(C1〜C2)アルキル、ヘテロアリ
ール又はヘテロアリール(C1〜C2)アルキル;又は、
独立して(C1〜C3)アルキル及び(C1〜C3)アルコ
キシから選択される1乃至3個の置換基で置換された
(C1〜C6)アルキル、アリール、アリール(C1
2)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール
(C1〜C2)アルキルであり;R1は、CHR23、ア
リール、アリール(C1〜C2)アルキル又はヘテロアリ
ール(C1〜C2)アルキル;又は独立して(C1〜C3
アルキル及び(C1〜C3)アルコキシから選択される1
乃至3個の置換基で置換されたアリール、アリール(C
1〜C2)アルキル又はヘテロアリール(C1〜C2)アル
キルであり;R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原
子、(C1〜C5)アルキル、又は(C1〜C2)アルコキ
シで置換された(C1〜C3)アルキルである)を含む、
式(III)の化合物を調製する方法を提供する。
【0005】本発明は、更に、強酸又は強塩基を用いて
式(III)の化合物を加水分解することによって式
(IVa)の化合物を調製し;
【化13】 所望の場合には、エーテル開裂試薬(ether cleavage r
eagent)を用いて、式(IVa)の化合物を式(V)の
化合物に更に転化する;
【化14】 (上式中、Rは、水素原子、(C1〜C6)アルキル、ア
リール、アリール(C1〜C2)アルキル、ヘテロアリー
ル又はヘテロアリール(C1〜C2)アルキル;又は、独
立して(C1〜C3)アルキル及び(C1〜C3)アルコキ
シから選択される1乃至3個の置換基で置換された(C
1〜C6)アルキル、アリール、アリール(C1〜C2)ア
ルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール(C1
2)アルキルであり;R1は、CHR23、アリール、
アリール(C1〜C2)アルキル又はヘテロアリール(C
1〜C2)アルキル;又は独立して(C1〜C3)アルキル
及び(C1〜C3)アルコキシから選択される1乃至3個
の置換基で置換されたアリール、アリール(C1〜C2
アルキル又はヘテロアリール(C1〜C2)アルキルであ
り;R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、(C
1〜C5)アルキル、又は(C1〜C2)アルコキシで置換
された(C1〜C3)アルキルである)方法を提供する。
【0006】また、本発明は更に、第1段階において、
式(III)の化合物をエーテル開裂試薬と反応させる
ことによって式(IVb)の化合物を調製し;
【化15】 所望の場合には、第2段階において、強酸又は強塩基を
用いて式(IVb)の化合物を式(V)の化合物に加水
分解する;
【化16】 (上式中、Rは、水素原子、(C1〜C6)アルキル、ア
リール、アリール(C1〜C2)アルキル、ヘテロアリー
ル又はヘテロアリール(C1〜C2)アルキル;又は、独
立して(C1〜C3)アルキル及び(C1〜C3)アルコキ
シから選択される1乃至3個の置換基で置換された(C
1〜C6)アルキル、アリール、アリール(C1〜C2)ア
ルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール(C1
2)アルキルであり;R1は、CHR23、アリール、
アリール(C1〜C2)アルキル又はヘテロアリール(C
1〜C2)アルキル;又は独立して(C1〜C3)アルキル
及び(C1〜C3)アルコキシから選択される1乃至3個
の置換基で置換されたアリール、アリール(C1〜C2
アルキル又はヘテロアリール(C1〜C2)アルキルであ
り;R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、(C
1〜C5)アルキル、又は(C1〜C2)アルコキシで置換
された(C1〜C3)アルキルである)方法を提供するこ
とを包含する。
【0007】上記に記載した本発明の種々の態様の全て
において、好ましい方法は、Xがそれぞれ独立してクロ
ロ又はブロモであり、Rが水素原子又は(C1〜C6)ア
ルキルであり、R1がCHR23、アリール又はアリー
ル(C1〜C2)アルキルであり、R2及びR3が、それぞ
れ独立して、水素原子、(C1〜C2)アルキル、又はメ
トキシで置換された(C1〜C2)アルキルであるもので
ある。
【0008】より好ましい方法は、Xがそれぞれクロロ
であり、Rが水素原子又は(C1〜C3)アルキルであ
り、R1がCHR23であり、R2及びR3が、それぞれ
独立して、水素原子又は(C1〜C2)アルキルであるも
のである。
【0009】より好ましい方法は、Rがメチル又はエチ
ルであり、R2が水素原子であり、R3が水素原子又はメ
チルであるものである。
【0010】本明細書において用いる「アルキル」とい
う用語は、直鎖又は分岐鎖の脂肪族炭化水素鎖、例え
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソア
ミル及びn−ヘキシルを意味する。
【0011】「アルコキシ」という用語は、酸素原子に
結合した直鎖又は分岐鎖の脂肪族炭化水素鎖、例えば、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ
などを意味する。
【0012】「アリール」という用語は、芳香族環系、
例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどを
意味する。
【0013】「アリールアルキル」という用語は、アル
キレン基に結合したアリール基、例えば、ベンジル、フ
ェネチルなどを意味する。
【0014】「ヘテロアリール」という用語は、芳香族
複素環式基を意味する。ヘテロアリール環、及びヘテロ
アリールアルキルなどの他の基のヘテロアリール部分
は、典型的には、1以上のO、N又はS原子を含む5又
は6員の芳香族環であり、1以上の他の芳香族、ヘテロ
芳香族又はヘテロ環式環、例えばベンゼン環と縮合して
いてもよい。ヘテロアリール基の例としては、チエニ
ル、フリル、ピロリル、トリアゾリル、チアゾリル、オ
キサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチア
ゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダ
ジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニ
ル、インドリル、キナゾリニル、アクリジニル、プリニ
ル及びキノキサリニルが挙げられるが、これらに限定さ
れない。
【0015】「ヘテロアリールアルキル」という用語
は、アルキレン基に結合したヘテロアリール基、例え
ば、フルフリル、テニル、ニコチニルなどを意味する。
【0016】「アルカリ」という用語は、リチウム、カ
リウム又はナトリウム原子を意味する。
【0017】式(I)の化合物を式(IIa)の化合物
に転化させるか又は式(IIb)の化合物を式(II
I)の化合物に転化させるのに用いるモノアルコキシル
化又はモノアロキシル化(monoaroxylation)反応は、
触媒の存在下又は非存在下で行なうことができる。触媒
を用いる場合には、好適なものは銅を含むものであり、
塩化銅(I)、臭化銅(I)、沃化銅(I)、銅(I)
シアニド、塩化銅(II)、酸化銅(II)、硫酸銅
(II)又は元素銅が挙げられる。銅(I)シアニドが
好ましい触媒である。銅を含む触媒は、粉末又はキャリ
ア上に付着させた銅のような多くの形態のものであって
よく、その中で粉末が特に好ましい。触媒を用いる場合
には、使用割合は、式(I)又は式(IIb)の化合物
を基準として0.1〜100モル%である。好ましい使
用割合は0.5〜25モル%である。より好ましい使用
割合は1〜10モル%である。
【0018】銅触媒を支持するのに用いることのできる
多くの好適なキャリアがあり、シリカ、炭素、アルミ
ナ、炭酸カルシウムなどが挙げられるが、これらに限定
されない。
【0019】式(I)の化合物を式(IIa)の化合物
に転化させるか又は式(IIb)の化合物を式(II
I)の化合物に転化させるのに用いる好適なアルカリア
ルコキシド試薬としては、ナトリウムメトキシド、カリ
ウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどが挙げられ
るが、これらに限定されない。同様に、好適なアルカリ
アロキシド試薬としてはナトリウムフェノキシド、カリ
ウムフェノキシド、およびリチウムフェノキシドなどが
挙げられるが、これらに限定されない。同様に好適なア
ルカリアリールアルコキシド試薬としては、ナトリウム
ベンズオキサイドなどが挙げられるが、これらに限定さ
れない。同様に、好適なアルカリヘテロアリールアルコ
キシドとしては、カリウムフェノキシドなどが挙げられ
るが、これらに限定されない。アルカリアルコキシド、
アルカリアロキシド、アルカリアリールアルコキシド及
びアルカリヘテロアリールアルコキシドは、通常、ハロ
ゲンで置換された芳香族化合物を基準として100〜2
00モル%の量で用いる。
【0020】本発明方法によって、式(I)の化合物の
芳香環上の単一のハロ基を、アルコキシ、アロキシ、ア
リールアルコキシ又はヘテロアリールアルコキシ基で選
択的に置換することができる。例として、本発明は、1
−アルキル−2,6−ジハロベンゼンを、80%を超え
る選択率で、1−アルキル−6−(アルコキシ又はアロ
キシ又はアリールアルコキシ又はヘテロアリールアルコ
キシ)−2−ハロベンゼンに、モノアルコキシル化、モ
ノアロキシ化、モノアリールアルコキシル化又はモノヘ
テロアリールアルコキシル化することができる。好まし
い条件を用いると、選択率は85%を超える。より好ま
しい条件を用いると、選択率は90%を超える。当業者
に公知なように、より高い選択率は、通常、より低い転
化率で得られる。例えば、2,6−ジクロロトルエンを
メトキシドと反応させた場合には、6−クロロ−2−メ
トキシトルエンへの選択率は、70%の転化率で99%
を超える。転化率を93%に上昇させると、選択率は約
95%に減少する。
【0021】単一のハロ基の置換の反応速度は、好適な
溶媒又は溶媒の混合物を用いると上昇する。ジメチルス
ルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DM
F)、1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)、ジメ
チルスルフェート、エチルアセテート、及びメタノール
及びエタノールのような好適なアルコールが好ましい溶
媒であり、DMSO及びNMPがより好ましい。反応
は、通常、65〜160℃、好ましくは90℃より高い
温度で行なう。
【0022】式(I)の化合物を式(IIb)の化合物
に転化させるか又は式(IIa)の化合物を式(II
I)の化合物に転化させるのに用いるシアン化反応は、
典型的には、ニッケルを含む触媒の存在下で行なう。か
かる触媒としては、ニッケル(II)ブロミド、亜鉛及
びトリフェニルホスフィンの混合物、ジブロモビス(ト
リフェニルホスフィン)ニッケル、亜鉛及びトリフェニ
ルホスフィンの混合物、ジクロロビス(トリフェニルホ
スフィン)ニッケル、亜鉛及びトリフェニルホスフィン
の混合物、及びトリス(トリフェニルホスフィン)ニッ
ケルが挙げられるが、これらに限定されない。商業的に
入手できるこれらの触媒の混合物を用いることもでき
る。触媒は、通常、ハロゲンで置換された芳香族化合物
の量を基準として1〜10モル%の量で用いる。
【0023】好適なシアン化試薬としては、ナトリウム
シアニド、カリウムシアニド、リチウムシアニド、アセ
トンシアノヒドリンのようなシアノヒドリン、銅(I)
シアニドなどが挙げられるが、これらに限定されない。
典型的には、シアン化試薬は、ハロゲンで置換された芳
香族化合物を基準として100〜200%モル当量の量
で用いる。
【0024】シアン化反応のために好適な溶媒がしばし
ば用いられる。メタノール及びエタノールのようなアル
コール、テトラヒドロフラン(THF)、ヘキサメチル
ホスホラミド(HMPA)、アセトニトリル(AC
N)、1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)、トル
エン及び他の芳香族溶媒を用いることができる。適当な
溶媒の混合物を用いることもできる。好ましい溶媒は、
THF、NMP及びACNである。シアン化反応は、2
0〜220℃、好ましくは30〜180℃、より好まし
くは40〜140℃の温度で行なう。シアン化反応によ
って、概して50%を超える収率が得られる。好ましい
条件を用いると、75%を超える収率が得られる。より
好ましい条件を用いると、出発材料を基準として90重
量%を超える収率が認められる。
【0025】式(III)の芳香族シアノ化合物の式
(IVa)の酸への加水分解、又は式(IVb)の芳香
族シアノ化合物の式(V)の酸への加水分解は、当業者
に公知の条件を用いて行なうことができる。反応は、通
常、強酸又は強塩基の存在下で行なう。好適な酸として
は、塩酸、硫酸及びリン酸のような強鉱酸が挙げられ、
硫酸が好ましい。好適な塩基としては、水酸化ナトリウ
ム及び水酸化カリウムが挙げられる。加水分解反応は、
雰囲気温度〜180℃の温度で行なうことができる。
【0026】エーテル開裂反応は、当業者に公知の反応
を用いて行なうことができる。例えば、この反応は、式
(III)の化合物を、塩酸、臭化水素酸又はヨウ化水
素酸のようなブレンステッド酸と共に、3フッ化硼素エ
ーテル錯化合物のようなルイス酸と共に、ナトリウムメ
トキシド、ピリジン又はメチルアミンのような塩基と共
に、或いはピリジンヒドロクロリドのような強酸/弱塩
基塩と共に加熱して、式(IVb)のヒドロキシ置換化
合物を形成することによって行なう。適当な反応温度
は、雰囲気温度〜200℃を超える温度であってよい。
同様の方法で、式(IVa)の化合物を式(V)の化合
物に転化させることができる。
【0027】以下の実施例及び実験手順は、実施者への
ガイダンスとして与えるものであり、特許請求の範囲に
よって規定される本発明の範囲を限定するものではな
い。
【0028】実施例1:2,6−ジクロロトルエン(D
CT)の6−クロロ−2−メトキシトルエン(MCT)
へのメトキシル化 温度コントローラー、凝縮器及びマグネチックスターラ
ーを取り付けた500mlのフラスコに、DCT 50
g(0.31モル)、95%カリウムメトキシド30g
(0.41モル)及び1−メチル−2−ピロリジノン
(NMP)25gを入れた。混合物を100℃で2時
間、次に120℃で18時間攪拌した。次に、ジメチル
スルフェート(10g、0.08モル)を加え、得られ
た混合物を更に120℃で5時間攪拌した。この時間が
過ぎたら、混合物を雰囲気温度に冷却し、濾過した。フ
ィルターケーキをイソプロパノール(3×65ml)で
洗浄した。濾液と洗浄液を併せて分析すると、40gの
MCTが生成したことが示された。収率82%。
【0029】実施例2:DMF中のCuCNを用いたD
CTのメトキシル化 温度コントローラー、凝縮器及びマグネチックスターラ
ーを取り付けた25mlのフラスコに、DCT 2.0
0g(12.4ミリモル)、NaOCH3 1.30g
(24.1ミリモル)、CuCN 0.10g(1.2
ミリモル)及びDMF 10.0gを入れた。混合物を
120℃に加熱し、窒素下で攪拌した。ガスクロマトグ
ラフィー(GC)分析によって、17時間後にMCTの
収率は88.6%であり、10.0%のDCTが残留し
たことが示された。19時間後にMCTの収率は92.
8%に上昇し、1.4%のDCTが未だ未反応であっ
た。
【0030】実施例3:DMF中のCuCNを用いたD
CTのメトキシル化 温度コントローラー、凝縮器及びマグネチックスターラ
ーを取り付けた25mlのフラスコに、DCT 5.0
0g(31.0ミリモル)、NaOCH3 2.00g
(37.0ミリモル)、CuCN 0.15g(1.7
ミリモル)及びDMF 5.0gを入れた。混合物を1
50℃に加熱し、窒素下で攪拌した。GC分析によっ
て、17時間後にMCTの収率は64.8%であり、2
8.1%のDCTが残留したことが示された。26時間
後にMCTの収率は76.0%に上昇し、16.3%の
DCTが未だ未反応であった。
【0031】実施例4:DMSO中のCuCNを用いた
DCTのメトキシル化 温度コントローラー、凝縮器及びマグネチックスターラ
ーを取り付けた25mlのフラスコに、DCT 5.0
0g(31.0ミリモル)、NaOCH3 2.00g
(37.0ミリモル)、CuCN 0.15g(1.7
ミリモル)及びDMSO 5.0gを入れた。混合物を
140℃に加熱し、窒素下で攪拌した。GC分析によっ
て、6時間後にMCTの収率は82.8%であり、1
2.4%のDCTが残留したことが示された。12時間
後にMCTの収率は86.1%に上昇し、7.2%のD
CTが未だ未反応であった。
【0032】実施例5:メタノール中のCuBrを用い
たDCTのメトキシル化 温度計、凝縮器及びマグネチックスターラーを取り付け
た25mlのフラスコに、DCT 2.00g(12.
4ミリモル)、25%NaOCH3 溶液5.00g(メ
タノール中、23.1ミリモル)、CuBr 0.25
g(1.7ミリモル)及びエチルアセテート0.44g
を入れた。混合物を還流状態に加熱し、窒素下で攪拌し
た。GC分析によって、5時間後にMCTの収率は7.
3%であり、92.1%のDCTが残留したことが示さ
れた。24時間後にMCTの収率は25.2%に上昇
し、65.2%のDCTが未だ未反応であった。
【0033】実施例6:MCTを2−シアノ−6−メト
キシトルエンへ転化させるためのシアン化反応 還流凝縮器、マグネチックスターラー及び温度コントロ
ーラーを取り付けた50mlの三つ口フラスコに、ニッ
ケル(II)ブロミド(0.22g、1.0ミリモ
ル)、亜鉛粉末(0.20g、3.0ミリモル)、トリ
フェニルホスフィン(1.31g、5.0ミリモル)及
びテトラヒドロフラン15mlを加えた。混合物を50
℃に加熱し、窒素下で30分攪拌した。この時間が過ぎ
たら、6−クロロ−2−メトキシトルエン(4.70
g、30.0ミリモル)を加え、温度を60℃に上昇さ
せた。次に、混合物を更に30分攪拌した。次に、カリ
ウムシアニド(2.65g、40.7ミリモル)を、1
0等分にして5時間かけて徐々に加えた。添加が完了し
たら、混合物を60℃で18時間攪拌した。GC分析に
よって、この時点の終了時において、反応混合物の組成
は、2−シアノ−6−メトキシトルエン71.5%、6
−クロロ−2−メトキシトルエン22.8%、2−メト
キシトルエン4.1%及び2,2’−ジメチル−3,
3’−ジメトキシビフェニル0.5%であったことが示
された。消費された出発材料を基準としたシアン化収率
は92.6%であった。
【0034】実施例7:6−クロロ−2−メトキシトル
エン(MCT)の2−シアノ−6−メトキシトルエン
(CMT)へのシアン化 手順1(CCW09−18) 還流凝縮器、マグネチックスターラー及び温度コントロ
ーラーを取り付けた50mlの三つ口フラスコに、ジブ
ロモビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(1.0
0g、1.34ミリモル)、亜鉛粉末(0.25g、
3.82ミリモル)、トリフェニルホスフィン(1.5
0g、5.72ミリモル)、6−クロロ−2−メトキシ
トルエン(MCT、10.0g、63.8ミリモル)、
1−メチルー2−ピロリジノン(NMP)15.0g及
びアセトニトリル7.5gを加えた。フラスコを、窒素
で5分間パージした。次に、混合物を60℃に加熱し、
窒素下で30分攪拌した。この時間が過ぎたら、温度を
70℃に上昇させ、カリウムシアニド(8.5g、13
0ミリモル、粉末)を、小量づつ4時間かけて加えた。
添加が完了したら、得られた混合物を70℃で18時間
攪拌した。GC分析によって、この時点の終了時におい
て、混合物の組成は(FIDによる面積%)、2−シア
ノトルエン(CT)3.45%、MCT5.91%、2
−シアノ−6−メトキシトルエン(CMT)90.30
%であったことが示された。
【0035】また、実験中に反応をGC分析(DB−1
カラム)を用いて監視した。以下の表及び図1のグラフ
はGCデータから作成したものである。
【0036】
【表1】 時間(時) MCT(面積%) CMT(面積%) 0 100 0 0.5 91.92 7.16 1 89.14 9.81 2 78.38 20.66 3 68.45 30.74 4 60.03 39.32 5 50.09 49.36 6 41.54 57.94 22 5.93 93.6
【0037】手順2(CCW09−50) 還流凝縮器、マグネチックスターラー及び温度コントロ
ーラーを取り付けた50mlの三つ口フラスコに、ジブ
ロモビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(1.0
0g、1.34ミリモル)、亜鉛粉末(0.30g、
4.59ミリモル)、トリフェニルホスフィン(1.5
0g、5.72ミリモル)及びアセトニトリル7.5g
を加えた。フラスコを、窒素で5分間パージした。次
に、混合物を60℃に加熱し、窒素下で30分攪拌し
た。この時間が過ぎたら、MCT 10g(63.8ミ
リモル)及びNMP 6.3g(63.5ミリモル)を
含むMCT−NMP混合物を加え、混合物を更に15分
攪拌した。次に、カリウムシアニド(8.5g、130
ミリモル、粉末)を、小量づつ4時間かけて加えた。添
加が完了したら、温度を70℃に上昇させ、得られた混
合物を更に16時間攪拌した。GC分析(HP−35、
15mカラム)によって、この時点の終了時において、
混合物の組成は(FIDによる面積%)、CT 1.2
8%、MCT 3.37%、CMT 92.60%、
2,6−ジメトキシトルエン(DMT)2.13%であ
ったことが示された。
【0038】また、実験中に反応をGC分析(DB−1
カラム)を用いて監視した。以下の表及び図1のグラフ
はGCデータから作成したものである。
【0039】
【表2】 時間(時) MCT(面積%) CMT(面積%) 0 95.16 0 1.5 89.99 6.49 2.5 84.13 12.87 4 69.24 27.98 5 59.41 37.96 6 51.45 46.46 7 45.81 51.94 20 10.74 87.22
【0040】手順3(CCW09−52) 還流凝縮器、マグネチックスターラー及び温度コントロ
ーラーを取り付けた50mlの三つ口フラスコに、ジブ
ロモビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(1.0
0g、1.34ミリモル)、亜鉛粉末(0.30g、
4.59ミリモル)、トリフェニルホスフィン(1.5
0g、5.72ミリモル)及びアセトニトリル7.5g
を加えた。フラスコを、窒素で5分間パージした。次
に、混合物を60℃に加熱し、窒素下で30分攪拌し
た。この時間が過ぎたら、MCT 10g(63.8ミ
リモル)及びNMP 7.3g(73.6ミリモル)を
含むMCT−NMP混合物を加え、混合物を更に15分
攪拌した。次に、温度を70℃に上昇させ、カリウムシ
アニド(8.5g、130ミリモル、粉末)を、小量づ
つ4時間かけて加えた。添加が完了したら、得られた混
合物を70℃で更に24時間攪拌した。GC分析によっ
て、この時点の終了時において、混合物の組成は(FI
Dによる面積%)、CT 1.28%、MCT 3.3
7%、CMT 92.60%、2,6−ジメトキシトル
エン(DMT)2.13%であったことが示された。
【0041】また、実験中に反応をGC分析(DB−1
カラム)を用いて監視した。以下の表及び図1のグラフ
はGCデータから作成したものである。
【0042】
【表3】 時間(時) MCT(面積%) CMT(面積%) 0 94 0 2.5 86.94 7.25 4 79.86 15.68 5 74.23 21.34 21 10.5 87.22 23 7.38 90.2 26 3.85 93.87 28 3.27 94.41
【0043】実施例8:2−シアノ−6−メトキシトル
エン(CMT)の3−メトキシ−2−メチル安息香酸
(MMBA)への加水分解 温度コントローラー、凝縮器及びマグネチックスターラ
ーを取り付けた25mlの三つ口フラスコに、2−シア
ノ−6−メトキシトルエン1.2g(8.2ミリモ
ル)、45%水酸化カリウム水溶液2.0g(16.1
ミリモル)及びエチレングリコール15gを入れた。混
合物を還流に加熱し、5時間攪拌した。得られた混合物
を雰囲気温度に冷却し、水30mlで希釈し、塩化メチ
レン(2×20ml)で抽出した。水性層を、37%塩
酸で、pHが2以下になるまで酸性化した後、塩化メチ
レン(2×30ml)で抽出した。塩化メチレン抽出物
を合わせた。塩化メチレンを除去すると、MMBA
1.2gが得られた。収率89%。
【0044】実施例9:3−メトキシ−2−メチル安息
香酸を3−ヒドロキシ−2−メチル安息香酸に転化する
ための手順 20mlの圧力管に、3−メトキシ−2−メチル安息香
酸0.50g(3.0ミリモル)及び48%臭化水素酸
1.52g(9.0ミリモル、3.0当量)を入れた。
管を密封し、油浴中で170℃に加熱した。マグネチッ
クスターラーを用いて混合物を4時間攪拌した。次に、
雰囲気温度に冷却した。物質の一部を減圧下で乾固状態
にストリッピングして、揮発成分を除去した。GC及び
NMRによる残渣の分析によって、純粋な3−ヒドロキ
シ−2−メチル安息香酸が得られたことが示された。
【0045】実施例10:2−シアノ−6−メトキシト
ルエンを2−シアノ−6−ヒドロキシトルエンに転化す
るための手順 20mlの圧力管に、2−シアノ−6−メトキシトルエ
ン0.50g(3.4ミリモル)及び48%臭化水素酸
1.73g(10.2ミリモル、3.0当量)を入れ
た。管を密封し、油浴中で170℃に加熱した。マグネ
チックスターラーを用いて混合物を4時間攪拌した。次
に、雰囲気温度に冷却した。物質の一部を減圧下で乾固
状態にストリッピングして、揮発成分を除去した。GC
及びNMRによる残渣の分析によって、純粋な2−シア
ノ−6−ヒドロキシトルエンが得られたことが示され
た。
【0046】本発明における変更及び修正は、特許請求
の範囲によって規定される本発明の精神及び範囲から逸
脱することなく行なうことができることを理解すべきで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例7の手順1における反応をGC分析によ
って追跡した結果を示すグラフである。
【図2】実施例7の手順2における反応をGC分析によ
って追跡した結果を示すグラフである。
【図3】実施例7の手順3における反応をGC分析によ
って追跡した結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 31/24 B01J 31/24 X C07C 41/16 C07C 41/16 43/225 43/225 A 51/08 51/08 51/367 51/367 253/14 253/14 253/30 253/30 255/53 255/53 255/54 255/54 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 フェリドン・アブデサケン アメリカ合衆国ペンシルバニア州19025、 ドレッシャー、ウエストウインド・ウェイ 269 (72)発明者 チャールズ・チャオ・ウー アメリカ合衆国ペンシルバニア州19454、 ノース・ウェールズ、コングレス・コート 4801

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の工程: (i)式(I)の化合物を、アルカリアルコキシド、ア
    ルカリアロキシド、アルカリアリールアルコキシド又は
    アルカリヘテロアリールアルコキシドと、場合によって
    は銅を含む触媒の存在下で反応させて式(IIa)の化
    合物を調製し;そして 【化1】 (ii)式(IIa)の化合物を、ニッケルを含む触媒
    の存在下で、アルカリ金属シアニド、アセトンシアノヒ
    ドリン又は第1銅シアニドと反応させて式(III)の
    芳香族シアノ化合物を形成する; 【化2】 (上式中、 Xはそれぞれ独立してクロロ、ブロモ又はヨードであ
    り;Rは、水素原子、(C1〜C6)アルキル、アリー
    ル、アリール(C1〜C2)アルキル、ヘテロアリール又
    はヘテロアリール(C1〜C2)アルキル;又は、独立し
    て(C1〜C3)アルキル及び(C1〜C3)アルコキシか
    ら選択される1乃至3個の置換基で置換された(C1
    6)アルキル、アリール、アリール(C1 〜C 2 )ア
    ルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール(C1
    2)アルキルであり;R1は、CHR23、アリール、
    アリール(C1〜C2)アルキル又はヘテロアリール(C
    1〜C2)アルキル;又は独立して(C1〜C3)アルキル
    及び(C1〜C3)アルコキシから選択される1乃至3個
    の置換基で置換されたアリール、アリール(C1〜C2
    アルキル又はヘテロアリール(C1〜C2)アルキルであ
    り;R2 及びR3 は、それぞれ独立して、水素原子、
    (C1〜C5)アルキル、又は(C1〜C2)アルコキシで
    置換された(C1〜C3)アルキルである)を含む、式
    (III)の化合物を調製する方法。
  2. 【請求項2】 以下の工程: (i)式(I)の化合物を、アルカリ金属シアニド、ア
    セトンシアノヒドリン又は第1銅シアニドと、ニッケル
    を含む触媒の存在下で反応させて式(IIb)の芳香族
    シアノ化合物を形成し;そして 【化3】 (ii)式(IIb)の化合物を、アルカリアルコキシ
    ド、アルカリアロキシド、アルカリアリールアルコキシ
    ド又はアルカリヘテロアリールアルコキシドと、場合に
    よっては銅を含む触媒の存在下で反応させて式(II
    I)の化合物を調製する; 【化4】 (上式中、 Xはそれぞれ独立してクロロ、ブロモ又はヨードであ
    り;Rは、水素原子、(C1〜C6)アルキル、アリー
    ル、アリール(C1〜C2)アルキル、ヘテロアリール又
    はヘテロアリール(C1 〜C2 )アルキル;又は、独立
    して(C1〜C3)アルキル及び(C1〜C3)アルコキシ
    から選択される1乃至3個の置換基で置換された(C1
    〜C6)アルキル、アリール、アリール(C1〜C2)ア
    ルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール(C1
    2)アルキルであり;R1は、CHR23、アリール、
    アリール(C1〜C2)アルキル又はヘテロアリール(C
    1〜C2)アルキル;又は独立して(C1〜C3)アルキル
    及び(C1〜C3)アルコキシから選択される1乃至3個
    の置換基で置換されたアリール、アリール(C1〜C2
    アルキル又はヘテロアリール(C1〜C2)アルキルであ
    り;R2及びR3は、それぞれ独立して、水素原子、(C
    1〜C5)アルキル、又は(C1〜C2)アルコキシで置換
    された(C1〜C3)アルキルである)を含む、式(II
    I)の化合物を調製する方法。
  3. 【請求項3】 強酸又は強塩基を用いて式(III)の
    化合物を加水分解することによって式(IVa)の化合
    物を調製し; 【化5】 所望の場合には、エーテル開裂試薬を用いて、式(IV
    a)の化合物を式(V)の化合物に更に転化する; 【化6】 (上式中、 Rは、水素原子、(C1〜C6)アルキル、アリール、ア
    リール(C1〜C2)アルキル、ヘテロアリール又はヘテ
    ロアリール(C1〜C2)アルキル;又は、独立して(C
    1〜C3)アルキル及び(C1〜C3)アルコキシから選択
    される1乃至3個の置換基で置換された(C1〜C6)ア
    ルキル、アリール、アリール(C1〜C2)アルキル、ヘ
    テロアリール又はヘテロアリール(C1〜C2)アルキル
    であり;R1は、CHR23、アリール、アリール(C1
    〜C2)アルキル又はヘテロアリール(C1〜C2)アル
    キル;又は独立して(C1〜C3)アルキル及び(C1
    3)アルコキシから選択される1乃至3個の置換基で
    置換されたアリール、アリール(C1〜C2)アルキル又
    はヘテロアリール(C1〜C2)アルキルであり;R2
    びR3は、それぞれ独立して、水素原子、(C1〜C5
    アルキル、又は(C1〜C2)アルコキシで置換された
    (C1〜C3)アルキルである)工程を更に含む請求項1
    又は2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 第1段階において、式(III)の化合
    物をエーテル開裂試薬と反応させることによって式(I
    Vb)の化合物を調製し; 【化7】 所望の場合には、第2段階において、強酸又は強塩基を
    用いて式(IVb)の化合物を式(V)の化合物に加水
    分解する; 【化8】 (上式中、 Rは、水素原子、(C1〜C6)アルキル、アリール、ア
    リール(C1〜C2)アルキル、ヘテロアリール又はヘテ
    ロアリール(C1〜C2)アルキル;又は、独立して(C
    1〜C3)アルキル及び(C1〜C3)アルコキシから選択
    される1乃至3個の置換基で置換された(C1〜C6)ア
    ルキル、アリール、アリール(C1〜C2)アルキル、ヘ
    テロアリール又はヘテロアリール(C1〜C2)アルキル
    であり;R1は、CHR23、アリール、アリール(C1
    〜C2)アルキル又はヘテロアリール(C1〜C2)アル
    キル;又は独立して(C1〜C3)アルキル及び(C1
    3)アルコキシから選択される1乃至3個の置換基で
    置換されたアリール、アリール(C1〜C2)アルキル又
    はヘテロアリール(C1〜C2)アルキルであり;R2
    びR3は、それぞれ独立して、水素原子、(C1〜C5
    アルキル、又は(C1〜C2)アルコキシで置換された
    (C1〜C3)アルキルである)工程を更に含む請求項1
    又は2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 Xがそれぞれ独立してクロロ又はブロモ
    であり;Rが水素原子又は(C1〜C6)アルキルであ
    り;R1がCHR23、アリール又はアリール(C1〜C
    2)アルキルであり;R2及びR3が、それぞれ独立し
    て、水素原子、(C1〜C2)アルキル、又はメトキシで
    置換された(C1〜C2)アルキルである、請求項1又は
    2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 Xがそれぞれクロロであり、Rが水素原
    子又は(C1〜C3)アルキルであり、R1がCHR23
    であり、R2及びR3が、それぞれ独立して、水素原子又
    は(C1〜C2)アルキルである請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 Rがメチル又はエチルであり、R2が水
    素原子であり、R3が水素原子又はメチルである請求項
    6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 場合によって用いる銅を含む触媒が、塩
    化銅(I)、臭化銅(I)、沃化銅(I)、銅(I)シ
    アニド、塩化銅(II)、酸化銅(II)、硫酸銅(I
    I)又は元素銅である請求項1又は2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 触媒が銅(I)シアニドである請求項8
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 銅を含む触媒の量が0.1〜100モ
    ル%である請求項8に記載の方法。
  11. 【請求項11】 工程(i)において溶媒を用いること
    を更に含む請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 溶媒が、ジメチルスルホキシド、ジメ
    チルホルムアミド、1−メチル−2−ピロリジノン、ジ
    メチルスルフェート、エチルアセテート、メタノール又
    はエタノールである請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 溶媒がジメチルスルホキシド又は1−
    メチル−2−ピロリジノンである請求項12に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 工程(ii)において溶媒を用いるこ
    とを更に含む請求項2に記載の方法。
  15. 【請求項15】 溶媒が、ジメチルスルホキシド、ジメ
    チルホルムアミド、1−メチル−2−ピロリジノン、ジ
    メチルスルフェート、エチルアセテート、メタノール又
    はエタノールである請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 溶媒がジメチルスルホキシド又は1−
    メチル−2−ピロリジノンである請求項15に記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 ニッケルを含む触媒が、ニッケル(I
    I)ブロミド、亜鉛及びトリフェニルホスフィンの混合
    物、ジブロモビス(トリフェニルホスフィン)ニッケ
    ル、亜鉛及びトリフェニルホスフィンの混合物、ジクロ
    ロビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、亜鉛及び
    トリフェニルホスフィンの混合物、またはトリス(トリ
    フェニルホスフィン)ニッケルである請求項1又は2に
    記載の方法。
  18. 【請求項18】 ニッケルを含む触媒の量が1〜10モ
    ル%である請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 工程(ii)において溶媒を用いるこ
    とを更に含む請求項1に記載の方法。
  20. 【請求項20】 溶媒が、メタノール、エタノール、テ
    トラヒドロフラン、ヘキサメチルホスホラミド、アセト
    ニトリル、1−メチル−2−ピロリジノン又はトルエン
    である請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 溶媒が、テトラヒドロフラン、アセト
    ニトリル又は1−メチル−2−ピロリジノンである請求
    項20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 工程(i)において溶媒を用いること
    を更に含む請求項2に記載の方法。
  23. 【請求項23】 溶媒が、メタノール、エタノール、テ
    トラヒドロフラン、ヘキサメチルホスホラミド、アセト
    ニトリル、1−メチル−2−ピロリジノン又はトルエン
    である請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 溶媒が、テトラヒドロフラン、アセト
    ニトリル又は1−メチル−2−ピロリジノンである請求
    項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 Rが水素原子又は(C1〜C6)アルキ
    ルであり、R1がCHR23、アリール又はアリール
    (C1〜C2)アルキルであり、R2及びR3が、それぞれ
    独立して、水素原子、(C1〜C2)アルキル、又はメト
    キシで置換された(C1〜C2)アルキルである請求項3
    に記載の方法。
  26. 【請求項26】 Rが水素原子又は(C1〜C3)アルキ
    ルであり、R1がCHR23であり、R2及びR3が、そ
    れぞれ独立して、水素原子又は(C1〜C2)アルキルで
    ある請求項25に記載の方法。
  27. 【請求項27】 Rがメチル又はエチルであり、R2
    水素原子であり、R3が水素原子又はメチルである請求
    項26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 Rが水素原子又は(C1〜C6)アルキ
    ルであり、R1がCHR23、アリール又はアリール
    (C1〜C2)アルキルであり、R2及びR3が、それぞれ
    独立して、水素原子、(C1〜C2)アルキル、又はメト
    キシで置換された(C1〜C2)アルキルである請求項4
    に記載の方法。
  29. 【請求項29】 Rが水素原子又は(C1〜C3)アルキ
    ルであり、R1がCHR23であり、R2及びR3が、そ
    れぞれ独立して、水素原子又は(C1〜C2)アルキルで
    ある請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 Rがメチル又はエチルであり、R2
    水素原子であり、R3が水素原子又はメチルである請求
    項29に記載の方法。
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