JP5192438B2 - 複筒型液圧緩衝器 - Google Patents

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Description

本発明は、複筒型液圧緩衝器の改良に関する。
従来の複筒型液圧緩衝器にあっては、たとえば、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダ内を二つの作動室に区画するピストンと、ピストンに一端が連結されるロッドとを備えて構成され、制振対象の振動を抑制している。
また、ピストンの両側にロッドを備えた両ロッド型に比較してピストンの一方側のみにロッドを備えた片ロッド型のほうがストローク長を確保しやすいことから、搭載スペースを大きく確保することができない場合、液圧緩衝器の構造に片ロッド型の構造を採用することが多い。
このような片ロッド型の液圧緩衝器にあっては、ピストンがシリンダに対して軸方向に移動する際に、ロッドがシリンダ内に出入りし、このシリンダ内に出入りするロッド体積によってシリンダ内の作動室全体の容積が変化してシリンダ内の液体量に過不足が生じるため、シリンダとシリンダを覆う外筒との間に気室と液室とを備えた環状のリザーバを設け、リザーバから過不足分の液体を給排して補償するもの(たとえば、特許文献1参照)がある。
詳しくは、リザーバには、少なくとも最収縮時にシリンダ内に侵入するロッドの体積以上の液体を充填しておく必要があり、液圧緩衝器の最伸長時にはリザーバからシリンダへ液体を供給するためリザーバ内の液面が最下降して気室が減圧され、液圧緩衝器の最収縮時にはシリンダからリザーバへ液体が排出されるためリザーバ内の液面が最上昇して気室が最圧縮されることになる。
特開平08−200428号公報(図1)
ところで、上述のような片ロッド複筒型の液圧緩衝器で横方向の振動を抑制するためには、液圧緩衝器を横置きにして使用することになるが、ストローク長を維持しつつ、全長を短縮することを考えた場合、種々の問題がある。
というのは、片ロッド複筒型の液圧緩衝器にあっては、リザーバの容積が充分でないと最圧縮状態における気室の容積が不足して液圧緩衝器の伸縮に伴う気室の圧縮比が高くなり、リザーバ内およびシリンダ内の作動室が過剰に加圧されてしまい、作動室内の圧力はロッドの外周をシールするシール部材にも作用するため、シリンダ内圧が過剰となるとシール部材のロッドを締め付ける緊迫力が大きくなりすぎて、ロッドの摺動抵抗が増して液圧緩衝器の円滑な伸縮を妨げる恐れがあるとともに、シール部材には過大圧力に耐える耐久性能が求められコスト上昇を招く結果となる。
このような不具合を回避しつつ液圧緩衝器の全長を短縮するには、リザーバの容積を減少させない配慮が必要であり、具体的には、液圧緩衝器の全長を短くすることに伴ってリザーバの軸方向長さ(リザーバ長)が短縮されてもリザーバ容積が減少しないように外筒径を大きくしてリザーバ容積を確保する必要がある。
また、液圧緩衝器を横置きにして使用することを考えると、シリンダ内に気体が侵入しないようにする手立てが必要となって、リザーバ内の液面がシリンダとリザーバとを連通する通路より常に上方に配置されるようにしておかねばならず、気室容積が確保し辛く、外筒の一層の大型化を招くとともに、液圧緩衝器内の液体量も多くなって重量およびコストも増加することになる。
そこで、本発明は上記した点を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、横置きに設定されても不利を招かずに全長の短縮化を実現することができる複筒型液圧緩衝器を提供することである。
本発明の課題解決手段は、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を二つの作動室に区画するピストンと、シリンダ内に移動自在に挿入されてピストンに連結されるロッドと、シリンダを覆ってシリンダとの間にリザーバを形成する外筒とを備えて横置きに設定される複筒型液圧緩衝器において、外筒の上部にリザーバに連通されるサブリザーバを設けたことを特徴とする。
本発明の複筒型液圧緩衝器によれば、サブリザーバを設けてこれをリザーバに連通しているので、複筒型液圧緩衝器の全長を短縮化しても、リザーバとサブリザーバとでなるリザーバタンクの容積を充分確保することができる。
したがって、複筒型液圧緩衝器のストローク長を維持したまま全長を短縮することができ、複筒型液圧緩衝器の伸縮に伴うリザーバタンク内の圧縮比が高くなることがなく、シリンダ内の作動室が過剰に加圧されたりシールのロッドを締め付ける緊迫力が過剰となったりすることを防止でき、複筒型液圧緩衝器の円滑な伸縮を確保しつつ全長の短縮化を図ることができる。
また、サブリザーバを外筒の上端に設けて容積確保を行っているので、複筒型液圧緩衝器の全長を短縮することに伴って、外筒の径を著しく太くしたり、シリンダの径を細くしたりする必要もなく、リザーバ単体の容積の増大を招くことがないため、横置きで使用される複筒型液圧緩衝器のリザーバおよびサブリザーバへ注入される液体量の著しい増加を招くことがなく、複筒型液圧緩衝器の重量増加およびコスト増加を抑制することができる。
加えて、本実施の形態の複筒型液圧緩衝器にあっては、外筒の上方にサブリザーバを設けているので、水平横置きで使用する際に、サブリザーバに気体を集めることができ、サブリザーバを主として気室として利用することができるので、リザーバからシリンダへの気体混入を防止しつつもリザーバとサブリザーバとで形成するリザーバタンク内への液体の充填量を低減できる。
また、外筒の上方にサブリザーバを設けているので、複筒型液圧緩衝器の外観上、上下を区別することができるので、複筒型液圧緩衝器を制振対象へ取り付ける際の作業が容易となり、誤って上下逆さにして取り付けてしまう取付不良の発生を未然に防ぐことができる。
それゆえ、横置きで使用される複筒型液圧緩衝器の全長を短縮することに伴って、重量やコストの増加や、シリンダ内への気体混入を招くといった不利を生じることがない。
本発明の一実施の形態における液圧緩衝器の縦断面図である。
以下、図に示した一実施の形態に基づいて本発明について説明する。一実施の形態における複筒型液圧緩衝器Dは、図1に示すように、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されてシリンダ1内を二つの作動室R1,R2に区画するピストン2と、シリンダ1内に移動自在に挿入されてピストン2に連結されるロッド3と、シリンダ1を覆ってシリンダ1との間にリザーバ5を形成する外筒4と、外筒4の上部に形成されるとともにリザーバ5に連通されるサブリザーバ6とを備えて構成され、横置きの緩衝器に設定されている。
そして、作動室R1,R2内には、作動油等の液体が充填され、また、リザーバ5およびサブリザーバ6は、これらで一つのリザーバタンクRを形成しており、このリザーバタンクRには、液体と気体が充填されている。なお、リザーバタンクR内の液体の液面Sは、常にシリンダ1の上端より上方に位置するように充分な量の液体が充填されている。
シリンダ1は、外筒4内に収容され、外筒4の図1中左端に嵌合される環状のロッドガイド7と、外筒4の図1中右端を閉塞するキャップ8とで挟持され、外筒4内に固定されている。
このように外筒4内にシリンダ1が収容固定されると、シリンダ1と外筒4との間には環状隙間が設けられ、この環状隙間でリザーバ5が形成されている。また、シリンダ1の右端と上記キャップ8との間には、仕切部材9が介装されており、リザーバ5とシリンダ1内とがこの仕切部材9によって仕切られている。
また、シリンダ1内にはピストン2が摺動自在に挿入されてシリンダ1内には二つの圧力室R1,R2が形成されている。ピストン2には、上記作動室R1と作動室R2とを連通する通路2aが設けられており、該通路2aの途中には、減衰力発生要素2bが設けられている。減衰力発生要素2bは、上記通路2aを液体が通過する際に液体の流れに抵抗を与え、所定の圧力損失を生じさせるものであればよく、具体的にはたとえば、オリフィスやリーフバルブといった減衰バルブを採用することができる。
また、仕切部材9には、リザーバ5と作動室R2とを連通する通路9a,9bが設けられており、通路9aの途中には、リザーバ5から作動室R2へ向かう流れのみを許容する逆止弁9cが設けられ、通路9bの途中には、作動室R2からリザーバ5へ向かう流れのみを許容するとともに当該流れに抵抗を与える減衰力発生要素9dが設けられている。
したがって、この複筒型液圧緩衝器Dにあっては、シリンダ1に対してピストン2が図1中左方向へ移動すると、ピストン2の移動に伴って容積が減少する作動室R1から容積が増大する作動室R2へ通路2aを介して移動する液体の流れに減衰力発生要素2bで抵抗を与えて圧力損失を生じさせ、作動室R1と作動室R2に差圧を生じせしめて減衰力を発揮するようになっている。また、その際、ロッド3がシリンダ1内から退出することによってシリンダ1内で不足する体積分の液体は、仕切部材9の通路9aを介してリザーバタンクRからシリンダ1内に供給されて伸長作動時の体積補償が行われる。したがって、複筒型液圧緩衝器Dの伸長作動時には、上記不足分の液体がリザーバタンクR内から作動室R1,R2内に供給されることになるので、リザーバタンクR内の液体が減少して液面Sが下降して、その分リザーバタンクR内の圧力が減少し気体の体積が液体排出量に見合って増加することになる。
反対に、シリンダ1に対してピストン2が図1中右方向へ移動すると、ピストン2の移動に伴って容積が減少する作動室R2から容積が増大する作動室R1へ通路2aを介して移動し、ロッド3がシリンダ1内へ進入することによってシリンダ1内で過剰となる体積分の液体が仕切部材9の通路9bを介してリザーバタンクRへ排出される。
このように複筒型液圧緩衝器Dが収縮する場合には、液体は減衰力発生要素2b,9dを通過するので、これら減衰力発生要素2b,9dで通過する液体の流れに抵抗を与えて圧力損失を生じさせ、作動室R1と作動室R2に差圧を生じせしめて減衰力を発揮するようになっている。また、ロッド3がシリンダ1内へ進入することによってシリンダ1内で過剰となる体積分の液体は、上述のように、仕切部材9の通路9bを介してリザーバタンクRへ排出されて収縮作動時の体積補償が行われるので、収縮作動時には、リザーバタンクR内の液体量が増加し、液面Sが上昇して、その分、気体が圧縮されて気体体積が減少することになる。
なお、上述したところでは、通路2aは、一つのみ設けられるようになっているが、複数設けるようにしてもよく、さらに、作動室R1から作動室R2へ向かう液体の流れのみを許容する一方通行の通路と作動室R2から作動室R1へ向かう液体の流れのみを許容する一方通行の通路を並列させて設けるようにしてもよい。
また、この場合、複筒型液圧緩衝器Dは、リザーバタンクRを備えており、仕切部材9の通路9bにてシリンダ1からリザーバタンクRへ向かう液体の流れに抵抗を与えるようになっており、収縮作動時にロッド3のシリンダ1内への侵入によって作動室R1,R2内を加圧できるため、作動室R2から作動室R1へ向かう液体の流れに対して抵抗を与えずとも収縮側の減衰力を発揮することができるので、作動室R2から作動室R1へ向かう液体の流れを許容する通路には減衰力発生要素を設置しなくともよい。
戻って、ロッド3は、シリンダ1の左端に設けられてシリンダ1の図1中左端を封止する環状のロッドガイド7の内周に筒状のベアリング11を介して軸支されて、シリンダ1外へ突出されており、このロッド3の上端と外筒4の図1中右端を閉塞するキャップ8に設けられる取付部を介して複筒型液圧緩衝器Dを車両における車体と車軸との間といった制振対象に取付けることができるようになっている。
なお、外筒4の左端内周とロッドガイド7の外周との間には、筒状のシールケース12の右端が介装されており、シールケース12内にはロッド3の外周に摺接する環状のシール13が収容され、ロッド3の外周が液密にシールされている。
また、ロッドガイド7の外周には、ロッドガイド7を左右に貫通して、シールケース12内とリザーバタンクR内とを連通する連通孔7aが設けられており、ロッド3とベアリング11との間を通過した液体がリザーバタンクRへ戻され、シールケース12内の蓄圧を防止することができるようになっている。
そして、本実施の形態では、外筒4の上方となる図1中上方には、開口4aが設けられており、当該開口4aを形成する周囲を外方へ向けて立ち上げて筒部4bを設けている。
当該開口4aには、カップ状の容器10を装着してあり、当該容器10で、リザーバ5に開口4aを介して連通されるサブリザーバ6をリザーバ5より上方に形成している。具体的には、容器10は、筒部10aと、筒部10aの上端を閉塞する頂部10bとを備えてカップ状とされており、上記筒部4bへ筒部10aを嵌合するとともに周囲を溶接して外筒4に固定されて一体化されている。
なお、この実施の形態にあっては、容器10で形成されるサブリザーバ6は、外筒の最上部に設けた開口4aを介してリザーバ5へ連通され、サブリザーバ6はリザーバ5と協働してリザーバタンクRを形成し、リザーバタンクRの容積に寄与しており、複筒型液圧緩衝器Dの全長を短縮してもサブリザーバ6の設置によってリザーバタンクRに必要とされる容積を充分に確保することができるようになっている。
また、サブリザーバ6を形成する容器10の形状は任意であるが、上記したように、カップ状としておくことで外筒4への溶接が容易となる利点がある。
そして、このリザーバ5とサブリザーバ6とで形成されるリザーバタンクR内には、液体と気体が封入されており、液体の液面Sが常にシリンダ1の上端より上方に位置するように液体量が調整されている。複筒型液圧緩衝器Dが伸縮作動を呈する際には、伸縮作動に伴う振動によってリザーバタンクR内で液体の液面Sが波打ったりシリンダ1に対して傾斜したりするため、このような状態でもシリンダ1の上端より液面Sが上方にあるように充分な量の液体がリザーバタンクR内に充填される。なお、液面Sが常にサブリザーバ6内に位置するようにしておくことによって、複筒型液圧緩衝器Dが伸縮作動を呈して液面が波打ったりシリンダ1に対して傾斜したりしてもリザーバタンクRからシリンダ1内に気体が混入してしまうことを確実に阻止できる。
さらに、サブリザーバ6内の容積は、複筒型液圧緩衝器Dが最収縮した際に、リザーバタンクR内の圧力が過大とならず、当該圧力がシール13に作用してロッド3を緊迫しても、ロッド3とシール13との間に発生する摩擦力が過大となって円滑な伸縮を妨げないように設定される。
このように本発明の複筒型液圧緩衝器Dにあっては、サブリザーバ6を設けてこれをリザーバ5に連通しているので、複筒型液圧緩衝器Dの全長を短縮化しても、リザーバ5とサブリザーバ6とでなるリザーバタンクRの容積を充分確保することができる。
したがって、複筒型液圧緩衝器Dのストローク長を維持したまま全長を短縮することができ、複筒型液圧緩衝器Dの伸縮に伴うリザーバタンクR内の圧縮比が高くなることがなく、シリンダ1内の作動室R1,R2が過剰に加圧されたりシール13のロッド3を締め付ける緊迫力が過剰となったりすることを防止でき、複筒型液圧緩衝器Dの円滑な伸縮を確保しつつ全長の短縮化を図ることができる。
また、サブリザーバ6を外筒4の上端に設けて容積確保を行っているので、複筒型液圧緩衝器Dの全長を短縮することに伴って、外筒4の径を著しく太くしたり、シリンダ1の径を細くしたりする必要もなく、リザーバ単体の容積の増大を招くことがないため、横置きで使用される複筒型液圧緩衝器Dのリザーバおよびサブリザーバへ注入される液体量の著しい増加を招くことがなく、複筒型液圧緩衝器Dの重量増加およびコスト増加を抑制することができる。
加えて、本実施の形態の複筒型液圧緩衝器Dにあっては、上述したように、外筒4の上方にサブリザーバ6を設けているので、水平横置きで使用する際に、サブリザーバ6に気体を集めることができ、サブリザーバ6を主として気室として利用することができるので、リザーバ5からシリンダ1への気体混入を防止しつつもリザーバ5とサブリザーバ6とで形成するリザーバタンクR内への液体の充填量を低減できる。
また、外筒4の上方にサブリザーバ6を設けているので、複筒型液圧緩衝器Dの外観上、上下を区別することができるので、複筒型液圧緩衝器Dを制振対象へ取り付ける際の作業が容易となり、誤って上下逆さにして取り付けてしまう取付不良の発生を未然に防ぐことができる。
さらに、本実施の形態の複筒型液圧緩衝器Dにあっては、サブリザーバ6が外筒4の最上部を含む開口4aを通じてリザーバ5へ通じているので、リザーバ5より上方に設けてあるサブリザーバ6に気体をより優先的に集めることができ、リザーバ5からシリンダ1内への気体の混入をより一層防止することができるとともに、リザーバタンクR内への液体充填量をより一層低減することができる。
なお、上述したように、液面Sを常にサブリザーバ6内に位置するようにしておくと、複筒型液圧緩衝器Dが伸縮作動を呈して液面が波打ったりシリンダ1に対して傾斜したりしてもリザーバタンクRからシリンダ1内に気体が混入してしまうことを確実に阻止できる。
また、サブリザーバ6の形成に当たっては、容器10を外筒4へ取り付けることによる他、外筒4の上端側部を上方側へ膨らませるなどして形成するようにしても良いが、容器10を外筒4へ取付ける加工のほうが容易でサブリザーバ6の容積を大きく確保することができる利点がある。
さらに、上記したところでは、複筒型液圧緩衝器Dは、伸縮時に作動室R1,R2間を移動する液体の流れは双方向で許容されるようになっているが、作動室R2、作動室R1、リザーバタンクRを順に一方通行で循環する、いわゆる、ユニフロータイプに設定されてもよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
1 シリンダ
2 ピストン
2a 通路
2b,9d 減衰力発生要素
3 ロッド
4 外筒
4a 開口
5 リザーバ
6 サブリザーバ
7 ロッドガイド
7a 連通孔
8 キャップ
9 仕切部材
9a,9b 通路
9c 逆止弁
10 容器
10a 容器における筒部
10b 容器における頂部
11 ベアリング
12 シールケース
13 シール
D 液圧緩衝器
R リザーバタンク
R1,R2 作動室
S 液面

Claims (4)

  1. シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を二つの作動室に区画するピストンと、シリンダ内に移動自在に挿入されてピストンに連結されるロッドと、シリンダを覆ってシリンダとの間にリザーバを形成する外筒とを備えて横置きに設定される複筒型液圧緩衝器において、外筒の上部にリザーバに連通されるサブリザーバを設けたことを特徴とする複筒型液圧緩衝器。
  2. サブリザーバは、外筒の最上部を含む開口を通じてリザーバへ連通されることを特徴とする請求項1に記載の複筒型液圧緩衝器。
  3. 外筒の上部に開口を設けるとともに当該開口にサブリザーバを形成するカップ状の容器を装着したことを特徴とする請求項1または2に記載の複筒型液圧緩衝器。
  4. リザーバおよびサブリザーバ内に充填される液体の液面が常にサブリザーバ内に位置することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の複筒型液圧緩衝器。
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