JP2010112423A - 液圧緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】不利を招かずにストローク長を確保しつつ全長の短縮化を実現することができる液圧緩衝器を提供することである。
【解決手段】本発明の課題解決手段は、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されてシリンダ1内を二つの作動室R1,R2に区画するピストン2と、シリンダ1内に移動自在に挿入されてピストン2に連結されるロッド3と、シリンダ1を覆ってシリンダ1との間にリザーバRを形成する外筒4と、外筒4とロッド3との間に介装されるエアバネ5とを備えた液圧緩衝器において、リザーバRをエアバネ5内に連通した。
【選択図】図1

Description

本発明は、液圧緩衝器の改良に関する。
従来の液圧緩衝器にあっては、たとえば、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダ内を二つの作動室に区画するピストンと、ピストンに一端が連結されるロッドとを備えて構成され、制振対象の振動を抑制している。
また、ピストンの両側にロッドを備えた両ロッド型に比較してピストンの一方側のみにロッドを備えた片ロッド型のほうがストローク長を確保しやすいことから、車両の車体と車軸との間に介装されてサスペンション用途に使用される液圧緩衝器にあっては、多くの場合、片ロッド型の構造を採用している。
このような片ロッド型の液圧緩衝器にあっては、ピストンがシリンダに対して軸方向に移動する際に、ロッドがシリンダ内に出入りし、このシリンダ内に出入りするロッド体積によってシリンダ内の作動室の容積が変化してシリンダ内の液体量に過不足が生じるため、シリンダとシリンダを覆う外筒との間に気室と液室を備えたリザーバを設け、リザーバから過不足分の液体を給排して補償するもの(たとえば、特許文献1参照)がある。
詳しくは、リザーバには、少なくとも最収縮時にシリンダ内に侵入するロッドの体積以上の液体を充填しておく必要があり、液圧緩衝器の最伸長時にはリザーバからシリンダへ液体を供給するためリザーバ内の液面が最下降して気室が減圧され、液圧緩衝器の最収縮時にはシリンダからリザーバへ液体が排出されるためリザーバ内の液面が最上昇して気室が最圧縮されることになる。
特開平08−200428号公報(図1)
ところで、上述のような片ロッド複筒型の液圧緩衝器において、ストローク長を維持しつつ、全長を短縮することを考えた場合、種々の問題がある。
というのは、片ロッド複筒型の液圧緩衝器にあっては、リザーバの容積が充分でないと最圧縮状態における気室の容積が不足して液圧緩衝器の伸縮に伴う気室の圧縮比が高くなり、リザーバ内およびシリンダ内の作動室が過剰に加圧されてしまい、作動室内の圧力はロッドの外周をシールするシール部材にも作用するため、シリンダ内圧が過剰となるとシール部材のロッドを締め付ける緊迫力が大きくなりすぎて、ロッドの摺動抵抗が増して液圧緩衝器の円滑な伸縮を妨げる恐れがあるからである。
すなわち、ストローク長を維持するためにはリザーバの容積を小さくすることができないため、液圧緩衝器の全長を短くすることに伴いリザーバの軸方向長さ(リザーバ長)が短縮されてもリザーバ容積が減少しないように外筒径を大きくするかシリンダ径を小さくするなどして、リザーバ容積を確保する必要がある。
したがって、液圧緩衝器の全長を短くするためには、液圧緩衝器の外径を太くするか、シリンダ径を小さくすることのいずれかを選択することになるが、液圧緩衝器の外径を大きくすると車両への搭載性が悪化し、かといってシリンダ径を小さくするとこれに摺接するピストンも小径となって受圧面積が小さくなり、液圧緩衝器の減衰力が不足する事態を招く恐れがあるため、いずれを選択しても不利が生じることになる。
そこで、本発明は上記した点を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、不利を招かずにストローク長を確保しつつ全長の短縮化を実現することができる液圧緩衝器を提供することである。
本発明の課題解決手段は、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を二つの作動室に区画するピストンと、シリンダ内に移動自在に挿入されてピストンに連結されるロッドと、シリンダを覆ってシリンダとの間にリザーバを形成する外筒と、外筒とロッドとの間に介装されるエアバネとを備えた液圧緩衝器において、リザーバをエアバネ内に連通したことを特徴とする。
本発明の液圧緩衝器によれば、液圧緩衝器のストローク長を維持したまま全長を短縮することで、リザーバ内に充分に気室の容積を確保できない場合にあっても、エアバネ内がリザーバの一部或いは気室として機能するので、液圧緩衝器の伸縮に伴う気室の圧縮比が高くなることがなく、シリンダ内の作動室が過剰に加圧されてシールのロッドを締め付ける緊迫力が過剰となって液圧緩衝器の円滑な伸縮を妨げることもない。
また、エアバネ内がリザーバの一部或いは気室として機能するので、液圧緩衝器のストローク長を維持したまま全長を短縮することに伴って、外筒の径を著しく太くしたり、シリンダの径を細くしたりする必要もなく、液圧緩衝器の車両への搭載性を悪化させたり、液圧緩衝器の減衰力不足を招くといった不利を生じることなく、ストローク長を確保しつつ液圧緩衝器の全長の短縮化が可能となる。
以下、図に示した一実施の形態に基づいて本発明について説明する。図1は、本発明の一実施の形態における液圧緩衝器の縦断面図である。図2は、本発明の一実施の形態の一変形例における液圧緩衝器の縦断面図である。
一実施の形態における液圧緩衝器Dは、図1に示すように、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されてシリンダ1内を二つの作動室R1,R2に区画するピストン2と、シリンダ1内に移動自在に挿入されてピストン2に連結されるロッド3と、シリンダ1を覆ってシリンダ1との間にリザーバRを形成する外筒4と、外筒4とロッド3との間に介装されるエアバネ5とを備えて構成され、リザーバR内に図1中下方側の作動室R2へ連通される液室Lと、エアバネ5内に連通される気室Gとが設けられている。
そして、作動室R1,R2および液室L内には、作動油等の液体が充填され、エアバネ5および気室G内にはともに、気体が充填されている。
シリンダ1は、外筒4内に収容され、外筒4の図1中上端に嵌合されるロッドガイド6と、外筒4の図1中下端を閉塞するキャップ7とで挟持され、外筒4内に固定されている。
このように外筒4内にシリンダ1が収容固定されると、シリンダ1と外筒4との間には環状隙間が設けられ、この環状隙間でリザーバRが形成されている。また、シリンダ1の下端と上記キャップ7との間には、仕切部材8が介装されており、リザーバRとシリンダ1内とがこの仕切部材8によって仕切られている。
シリンダ1内にはピストン2が摺動自在に挿入されてシリンダ1内には二つの圧力室R1,R2が形成されている。ピストン2には、上記作動室R1と作動室R2とを連通する通路2aが設けられており、該通路2aの途中には、減衰力発生要素2bが設けられている。減衰力発生要素2bは、上記通路2aを液体が通過する際に液体の流れに抵抗を与え、所定の圧力損失を生じさせるものであればよく、具体的にはたとえば、オリフィスやリーフバルブといった減衰バルブを採用することができる。
また、仕切部材8には、リザーバRと作動室R2とを連通する通路8a,8bが設けられており、通路8aの途中には、リザーバRから作動室R2へ向かう流れのみを許容する逆止弁8cが設けられ、通路8bの途中には、作動室R2からリザーバRへ向かう流れのみを許容するとともに当該流れに抵抗を与える減衰力発生要素8dが設けられている。
したがって、この液圧緩衝器Dにあっては、シリンダ1に対してピストン2が図1中上方向へ移動すると、ピストン2の移動に伴って容積が減少する作動室R1から容積が増大する作動室R2へ通路2aを介して移動する液体の流れに減衰力発生要素2bで抵抗を与えて圧力損失を生じせしめ、作動室R1と作動室R2に差圧を所持せしめて減衰力を発揮するようになっている。また、その際、ロッド3がシリンダ1内から退出することによってシリンダ1内で不足する体積分の液体は、仕切部材8の通路8aを介してリザーバRからシリンダ1内に供給されて伸長作動時の体積補償が行われる。したがって、液圧緩衝器Dの伸長作動時には、リザーバR内の液面が下降して液室Lの容積が減少するとともに気室Gの容積が増大し、液室Lから上記不足分の液体が作動室R1,R2内に供給されることになる。
反対に、シリンダ1に対してピストン2が図1中下方向へ移動すると、ピストン2の移動に伴って容積が減少する作動室R2から容積が増大する作動室R1へ通路2aを介して移動し、ロッド3がシリンダ1内へ進入することによってシリンダ1内で過剰となる体積分の液体が仕切部材8の通路8bを介してリザーバRへ排出される。
このように液圧緩衝器Dが収縮する場合には、液体は減衰力発生要素2b,8dを通過するので、これら減衰力発生要素2b,8dで通過する液体の流れに抵抗を与えて圧力損失を生じせしめ、作動室R1と作動室R2に差圧を所持せしめて減衰力を発揮するようになっている。また、ロッド3がシリンダ1内へ進入することによってシリンダ1内で過剰となる体積分の液体は、上述のように、仕切部材8の通路8bを介してリザーバRへ排出されて収縮作動時の体積補償が行われるので、収縮作動時には、リザーバR内の液面が上昇して液室Lの容積が増大するとともに気室Gの容積が減少することになる。
なお、上述したところでは、通路2aは、一つのみ設けられるようになっているが、複数設けるようにしてもよく、さらに、作動室R1から作動室R2へ向かう液体の流れのみを許容する一方通行の通路と作動室R2から作動室R1へ向かう液体の流れのみを許容する一方通行の通路を並列させて設けるようにしてもよい。また、この場合、液圧緩衝器Dは、リザーバRを備えており、仕切部材8の通路8bにてシリンダ1からリザーバRへ向かう液体の流れに抵抗を与えるようになっており、収縮作動時にロッド3のシリンダ1内への侵入によって作動室R1,R2内を加圧できるため、ピストン2に設ける通路を複数並列される場合には、作動室R2から作動室R1へ向かう液体の流れに対して抵抗を与えずとも収縮側の減衰力を発揮することができるので、作動室R2から作動室R1へ向かう液体の流れを許容する通路には減衰力発生要素を設置しなくともよい。
戻って、ロッド3は、シリンダ1の上端に設けられてシリンダ1の図1中上端を封止する環状のロッドガイド6の内周に筒状のベアリング9を介して軸支されて、シリンダ1外へ突出されており、このロッド3の上端と外筒4の図1中下端を閉塞するキャップ7に設けられる図示しない取付部を介して液圧緩衝器Dを車両における車体と車軸との間といった制振対象に取付けることができるようになっている。
なお、外筒4の上端内周とロッドガイド6の外周との間には、筒状のシールケース13の下端が介装されており、シールケース13内にはロッド3の外周に摺接する環状のシール14が収容され、このシール14とロッドガイド6との上端と間には、ロッドガイド6の上端に着座する環状のチェック弁15と、チェック弁15をロッドガイド6へ向けて附勢するバネ16とが介装されている。
また、ロッドガイド6の外周には、ロッドガイド6を上下に貫通して、シールケース13内とリザーバR内とを連通する連通孔6aが設けられており、ロッド3とベアリング9との間を通過した液体がチェック弁15の内周に形成される空間に貯留され、当該空間の圧力が所定圧となるとチェック弁15がロッドガイド6から離座して連通孔6aを介して上記空間をリザーバRへ連通せしめて、当該空間の蓄圧を防止することができるようになっている。
そして、本実施の形態では、外筒4の図1中上端側部には、透孔4aが設けられており、この透孔4aを介してリザーバR内の気室Gがエアバネ5内に連通されている。
このエアバネ5は、ロッド3の上端に取付けた有頂筒状のエアチャンバ10と、外筒4の外周に取付けた筒状であってエアチャンバ10より小径のエアピストン11と、エアチャンバ10とエアピストン11との間に介装される筒状のダイヤフラム12とを備えて構成され、エアチャンバ10とエアピストン11とダイヤフラム12とで区画される空間内には圧縮状態で気体が充填され、エアバネ5は、液圧緩衝器Dを伸長させる方向に弾発力を発揮している。
そして、エアバネ5内が上記したように透孔4aを介して気室Gに連通されており、シリンダ1内の作動室R1,R2は、気室Gを介してエアバネ5内の圧力によって附勢されている。
このように本発明の液圧緩衝器Dにあっては、気室Gをエアバネ5内に連通することで、エアバネ5内を気室Gとして機能させることができ、気室GをリザーバR内のみで確保する必要が無く、液圧緩衝器Dの最収縮時にリザーバRの容積の大部分を液室Lに割り当てることができる。
したがって、液圧緩衝器Dのストローク長を維持したまま全長を短縮することで、リザーバR内に充分に気室Gの容積を確保できない場合にあっても、エアバネ5内が気室Gとして機能するので、液圧緩衝器Dの伸縮に伴う気室Gの圧縮比が高くなることがなく、シリンダ1内の作動室R1,R2が過剰に加圧されてシール14のロッド3を締め付ける緊迫力が過剰となって液圧緩衝器Dの円滑な伸縮を妨げることもない。
また、エアバネ5内が気室Gとして機能するので、液圧緩衝器Dのストローク長を維持したまま全長を短縮することに伴って、外筒4の径を著しく太くしたり、シリンダ1の径を細くしたりする必要もなく、液圧緩衝器Dの車両への搭載性を悪化させたり、液圧緩衝器Dの減衰力不足を招くといった不利を生じることなく、ストローク長を確保しつつ液圧緩衝器Dの全長の短縮化が可能となる。
また、液圧緩衝器Dが伸縮する際には、エアチャンバ10とエアピストン11とが遠近して、上記エアバネ5の容積を拡縮することになり、エアバネ5内の圧力が変動するようになっており、車両に搭載される重量が大きくなると、シリンダ2内の作動室R1,R2の圧力を上昇させることになる。
ゆえに、積載物を含めた車両重量が大きくなる場合には、液圧緩衝器Dが発生する減衰力も大きくなり、車両重量の増加に応じて車両に適する減衰力を発揮することができ、車両重量増加時の減衰力不足を解消する。
反対に、積載物を含めた車両重量が小さくなるとエアバネ5内の圧力が減少するので、上記したところとは反対に、液圧緩衝器Dの減衰力は小さくなって、車両重量の減少に応じて車両に適する減衰力を発揮することができ、車両重量減少時に減衰力過剰となってしまう事態を招くことも無い。
さらに、液圧緩衝器Dの場合、エアバネ5内の圧力を変化させることで、発生減衰力が変化する構造となっているので、エアバネ5内の圧力を制御することによって、減衰力可変型の緩衝器としても使用することができる。
なお、透孔4aは、図示するところでは外筒4の上方の側部に設けられているが、外筒4以外の他所に設けてもよい。また、液体がリザーバR内から透孔4aを介して漏洩しても、エアバネ5内に貯留されるため、外部へ漏洩することはないが、液体のリザーバR内からの漏れを抑制するには、極力リザーバRの上方に透孔4aが位置するように設けるとよい。ただし、エアピストン11の下方に液体を貯留させて、エアバネ5内へ液体の流出入を許容して、エアバネ5を気室GとしてだけでなくリザーバRの一部として機能させるような場合には、エアピストン11の下方に液体を貯留して、外筒4の貯留液体の液面より下方に透孔4aを設けた液室Lに連通する構成を採用することも可能である。すなわち、リザーバRの気室Gと液室Lのどちらをエアバネ5に連通してもよい。
つづいて、一実施の形態の一変形例における液圧緩衝器D1について説明する。図2に示すように、上述の液圧緩衝器Dでは透孔4aを介して気室Gをエアバネ5内に連通していたところ、この一変形例における液圧緩衝器D1にあっては、透孔4aに変えて、気室Gとエアバネ5内とを連通するとともに途中に気室Gからエアバネ5内へ向かう気体の流れのみを許容する逆止弁18を備えた排出通路17と、エアバネ5内と気室Gとを連通するとともに途中にエアバネ5内から気室Gへ向かう気体の流れのみを許容する逆止弁20を備えた吸込通路19とを設けている。
これら通路17,19は、図示するところでは外筒4の上方の一部を厚肉として厚肉部4bを形成し、当該厚肉部4bに設けられているが、これに限らず他所に設けてもよい。
このように液圧緩衝器D1に逆止弁18を備えた排出通路17と,逆止弁20を備えた吸込通路19を設けることで、リザーバR内はエアバネ5内と同圧に保たれ、エアバネ5を気室Gの一部をして機能させつつ、エアバネ5内に液体を貯留することを前提としない場合に、横置きにしても液体のリザーバR内からエアバネ5内への漏洩を抑止でき、液圧緩衝器D1の組立が容易となり、保管や運搬も簡単となる。
また、上記逆止弁18,20にリリーフ圧を設定することもできる。具体的には、気室Gの圧力がエアバネ5内の圧力を上回って、その差がリリーフ圧以上となると逆止弁18が開弁するようにすればよいので、逆止弁18の弁体18aを附勢するバネ18bのバネ力によってリリーフ圧を調節することができる。さらに、エアバネ5内の圧力が気室Gの圧力を上回って、その差がリリーフ圧以上となると逆止弁20が開弁するようにし、逆止弁20の弁体20aを附勢するバネ20bのバネ力によってリリーフ圧を調節することができる。
このように、逆止弁18,20にリリーフ圧を設定することで、リザーバR内とエアバネ5内の圧力差がリリーフ圧以内であれば、逆止弁18,20が閉弁状態に保たれるので、エアバネ5内の少々の圧力変動によっては、リザーバRとエアバネ5内とが連通状態とならないので、より一層、液体のリザーバR内からエアバネ5内への漏洩を抑止でき、液圧緩衝器D1の組立容易性、保管や運搬の簡易性がより一層高まることになる。よって、液圧緩衝器Dが微振幅で伸縮するときには、逆止弁18,20が開弁しない場合もあるが、このような微振幅時においては、気室Gの圧力が大きく変動することもないので、特に、発生減衰力に悪影響を与えることは無い。
なお、上記したところでは、液圧緩衝器Dを車両へ適用する場合、それぞれ単独で車両の車体と車軸との間に介装して使用することを想定して説明しているが、たとえば、この液圧緩衝器Dにアクチュエータを直列接続して車両の車体と車軸との間に介装して使用することもでき、このような場合には、アクチュエータを介してエアバネ5のエアチャンバ10をロッド3に連結するようにしてもよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
本発明の一実施の形態における液圧緩衝器の縦断面図である。 本発明の一実施の形態の一変形例における液圧緩衝器の縦断面図である。
符号の説明
1 シリンダ
2 ピストン
2a 通路
2b,8d 減衰力発生要素
3 ロッド
4 外筒
4a 透孔
4b 厚肉部
5 エアバネ
6 ロッドガイド
6a 連通孔
7 キャップ
8 仕切部材
8a,8b 通路
8c 逆止弁
9 ベアリング
10 エアチャンバ
11 エアピストン
12 ダイヤフラム
13 シールケース
14 シール
15 チェック弁
16 バネ
17 排出通路
18 排出通路における逆弁弁
18a,20aにおける弁体
18b,20bにおけるバネ
19 吸込通路
20 吸込通路における逆弁弁
D 液圧緩衝器
G 気室
L 液室
R リザーバ
R1,R2 作動室

Claims (5)

  1. シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内を二つの作動室に区画するピストンと、シリンダ内に移動自在に挿入されてピストンに連結されるロッドと、シリンダを覆ってシリンダとの間にリザーバを形成する外筒と、外筒とロッドとの間に介装されるエアバネとを備えた液圧緩衝器において、リザーバをエアバネ内に連通したことを特徴とする液圧緩衝器。
  2. リザーバ内に気室と少なくとも一方の作動室に連通される液室とを設け、気室をエアバネ内に連通したことを特徴とする液圧緩衝器。
  3. 気室とエアバネ内とを連通するとともに途中に気室からエアバネ内へ向かう気体の流れのみを許容する逆止弁を備えた排出通路と、エアバネ内と気室とを連通するとともに途中にエアバネ内から気室へ向かう気体の流れのみを許容する逆止弁を備えた吸込通路とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の液圧緩衝器。
  4. 上記各逆止弁に開弁するリリーフ圧を設定したことを特徴とする請求項3に記載の液圧緩衝器。
  5. エアバネは、ロッドに連結される筒状のエアチャンバと、外筒に連結され筒状であってエアチャンバより小径のエアピストンと、エアチャンバとエアピストンとの間に介装されるダイヤフラムとを備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液圧緩衝器。
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CN102330784A (zh) * 2011-07-12 2012-01-25 杨洁 一种充液和位移调节静动刚度加限压减冲的空气弹簧
CN105927690A (zh) * 2016-06-21 2016-09-07 江苏大学 一种可拆卸的双筒式液压减振器

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