JP2009036259A - 緩衝器 - Google Patents

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Takashi Teraoka
崇志 寺岡
Akihisa Ota
晶久 太田
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Abstract

【課題】減衰力発生応答性を調節することが可能な緩衝器を提供することである。
【解決手段】上記目的と達成するために、本発明の課題解決手段は、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されてシリンダ1内に二つの圧力室R1,R2を区画するピストン2とを備えて、作動流体を水系流体とした緩衝器D1において、上記圧力室R1,R2の一方または両方に、ピストン移動による圧力室R1,R2の圧縮に対する容積減少を緩和する容積減少緩和機構4a,4bを設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、緩衝器に関する。
従来の緩衝器にあっては、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されシリンダ内を二つの圧力室に区画するピストンと、ピストンに一端が連結されるピストンロッドとを備えて構成されており、制振対象、たとえば、車両の車体と車軸との間に介装されて車体振動を抑制している(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−81481号公報(図1)
ここで、従来の緩衝器は、作動流体を油とするものが一般的であるが、油を作動流体とする場合、油中に含まれる気体の影響等もあって油は圧力が作用すると圧縮される性質を持ち、また、消泡性にも限界があって減衰力発生応答が遅れる傾向を持つ。これを改善するには、リザーバ内のガス圧を大きく設定することも考えられるが、そうすると、今度はシール部材の緊迫力が大きくなってピストンロッドの摺動抵抗が大きくなり、円滑な伸縮が妨げられるという新たな問題が生じることになる。
これらの問題を解消しつつ緩衝器における減衰力発生の応答性を高めるには、作動流体に圧縮性が小さく、消泡性に優れる水系流体を用いることが考えられ、この水系流体を作動流体として用いることで、緩衝器の減衰力発生応答性を飛躍的に向上することができる。
このように、水系流体を適用することで緩衝器の減衰力発生応答性の向上を充分に期待できるのであるが、その反面、車両に適用する場合、応答性が良くなりすぎるところがあって車両に最適となるように減衰力の発生応答性をチューニングしたい要望や、伸長行程時と圧縮行程時で減衰力の発生応答性を異ならしめることで車両における乗り心地を向上させたい要望が新たに生じることになり、従来緩衝器の構造ではこれら要求に応えることができなかった。
そこで、本発明は、上記した不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、減衰力発生応答性を調節することが可能な緩衝器を提供することである。
上記目的と達成するために、本発明の課題解決手段は、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内に二つの圧力室を区画するピストンとを備えて、作動流体を水系流体とした緩衝器において、上記圧力室の一方または両方に、ピストン移動による圧力室の圧縮に対する容積減少を緩和する容積減少緩和機構を設けたことを特徴とする。
本発明の緩衝器によれば、ピストン移動による圧力室の圧縮に対する容積減少を緩和する容積減少緩和機構を備えているので、緩衝器の減衰力の発生応答性を調節することができる。
よって、車両に最適となるように減衰力の発生応答性をチューニングしたい要望や、伸長行程時と圧縮行程時で減衰力の発生応答性を異ならしめることで車両における乗り心地を向上させたい要望に充分に応えることができるので、車両用の緩衝器として最適となる。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1は、一実施の形態における緩衝器の縦断面図である。図2は、一実施の形態の一変形例における緩衝器の縦断面図である。図3は、一実施の形態の他の変形例における緩衝器の縦断面図である。図4は、一実施の形態の別の変形例における緩衝器の縦断面図である。図5は、他の実施の形態における緩衝器の縦断面図である。図6は、別の実施の形態における緩衝器の部分拡大縦断面図である。図7は、さらに別の実施の形態における緩衝器の部分拡大縦断面図である。
図1に示すように、一実施の形態における緩衝器D1は、シリンダ1と、シリンダ1内に摺動自在に挿入されて二つの圧力室たる一方室R1および他方室R2に区画するピストン2と、ピストン2に一端が連結されるピストンロッド3と、容積減少緩和機構とを備えて構成され、作動流体は水系流体たるグリコール水溶液(以下、「作動水」という)とされてシリンダ1内に充填されている。
そして、この緩衝器D1の場合、ピストンロッド3がシリンダ1に出入りする際の体積を補償する気室Gを、シリンダ1内に摺動自在に挿入されたフリーピストン5によってシリンダ1の図1中下方に隔成しており、緩衝器D1は、いわゆる、単筒型緩衝器として構成されている。
以下、各部材について詳細に説明すると、ピストン2は、上述のように、グリコール水溶液が充填されているシリンダ1内を一方室R1および他方室R2に区画し、さらには、上記一方室R1と他方室R2とを連通するとともに減衰弁を備えたポート2a,2bを有している。
そして、ピストン2がシリンダ1に対して図1中上下方向に移動して緩衝器D1が伸縮すると、上記ポート2a,2bで通過する作動水の流れに抵抗を与えて緩衝器D1に減衰力を発生させることができるようになっている。すなわち、この緩衝器D1は、伸縮する際、圧力室R1内と圧力室R2内の作動水が上記したポート2a,2bを介して行き来し、上記減衰弁によって生じる圧力損失に見合った減衰力を発生するようになっている。
上記の如く緩衝器D1が伸縮する際には、フリーピストン5がシリンダ1に対し図1中上下に移動して、気室Gの容積を膨縮させることで、シリンダ1内で過不足となるシリンダ1内に侵入もしくはシリンダ1内から退出するピストンロッド3の体積が補償される。
この場合、ポート2a,2bに設けられる減衰弁は、当該ポート2a,2bを作動水が通過する際に作動水の流れに抵抗を与え、所定の圧力損失を生じさせるものであればよく、具体的にはたとえば、オリフィス、リーフバルブやポペット弁といった各種の減衰弁を採用することができる。
なお、この緩衝器D1の場合、作動流体として水系流体を採用しており、水系流体は油に比較して圧縮性が小さく、消泡性に優れるので、油に比較して減衰力発生の応答性を向上させることができる。また、水系流体は、水単体の他、本実施の形態のように、水にグリコール類等の添加剤を加えた水溶液をも含む概念であり、また、緩衝器D1が金属材料で構成される場合には、水に防錆剤を添加したものを使用するようにしてもよい。
さらに、この実施の形態の場合、上述のように、水系流体にグリコール水溶液を用いているので、凝固点を水単体よりも低下させることができるので、寒冷地においても緩衝器としての機能を維持発揮することができる
また、ピストン2の一端には、ピストンロッド3が連結されており、このピストンロッド3は、シリンダ1の図1中上端側に嵌合される環状の軸受部材6の内側に挿通されてシリンダ1外へ突出させてあり、このピストンロッド3の上端とシリンダ1の下端に設けられる図示しない取付ブラケットを介して緩衝器D1を車両における車体と車軸との間に介装することができるようになっている。
詳しくは、軸受部材6は、内周側に筒状のベアリング7を保持しており、ピストンロッド3は、このベアリング7を介して軸受部材6によって摺動可能に軸支される。
さらに、シリンダ1は、上記軸受部材6に積層されるとともにシリンダ1上端加締めによって固定される環板状のインサートメタル8aと、該インサートメタル8aの内周に保持されてピストンロッド3の外周に摺接する内周シール8bと、該インサートメタル8aの外周に保持されてシリンダ1の内周に当接する外周シール8cと、を備えたシール部材8によって封止されている。
そして、この緩衝器D1では、一方室R1および他方室R2のそれぞれに容積減少緩和機構としての弾性体4a,4bが収容されており、弾性体4aは一方室R1内に収容されてピストン移動による一方室R1の圧縮に対する一方室R1の容積減少を緩和し、他方の弾性体4bは他方室R2内に収容されてピストン移動による他方室R2の圧縮に対する他方室R1の容積減少を緩和するようになっている。
弾性体4aは、環状とされて、ピストンロッド3の外周に設けられて最伸長時に軸受部材6に衝合して最伸長時の衝撃を緩和するクッション9より図1中下方となるピストン2側に配置されて当該ピストンロッド3の外周に装着されており、本実施の形態における作動流体である作動水よりも小さい体積弾性率を備えている。他方の弾性体4bは、環状とされて、ピストンロッド3の先端に螺着されてピストン2をピストンロッド3に固定するピストンナット10の侵入を許容して、ストローク長の確保を容易とするフリーピストン5の凹部5a内に固定されており、この弾性体4bにあっても本実施の形態における作動流体である作動水よりも小さい体積弾性率を備えている。なお、弾性体4bは、環状とされて、内径がピストンナット10の外径より大径とされており、ピストンナット10のフリーピストン5の凹部5aへの侵入を阻害することが無いようになっている。
すなわち、容積減少緩和機構たる弾性体4a,4bは、上記の如くともに一方室R1および他方室R2内であって、緩衝器のストローク長に影響を与えない位置に収容されている。
なお、弾性体4a,4bは、具体的には、たとえば、ウレタン、ニトリルゴム、ポリエチレン、プロピレンゴム等の弾性材料を用いて形成すればよく、さらに、体積弾性率をより小さくするには、内部に気体を保持する構造とするとよい。この内部に気体を保持する構造には、単に気体が封入される中空構造とされること以外に、独立気泡を持つ構造を採用することができる。
そして、弾性体4a.4bが気体を保持する構造を採用する場合、内部の気体圧力によって体積弾性率が本緩衝器D1の作動流体である作動水より大きくならないように配慮されることは当然である。すなわち、弾性体4a.4bが気体を保持する構造を採用する場合には、弾性体4a,4bの材質、内部に保持される気体圧力によって体積弾性率の設定が可能であり、換言すれば、弾性体4a,4bの材質の選択および気体保持量や気体圧力の調節によって緩衝器D1が適用される車両に最適となるようにその体積弾性率を設定することが可能である。
つづいて、このように構成された緩衝器D1の作動について説明する。まず、ピストン2がシリンダ1に対して図1中上方側に移動する、つまり、緩衝器D1が伸長する伸長行程にあっては、ピストン2の図1中上方への移動によって、一方室R1が圧縮されて当該一方室R1内の圧力が高まり、一方室R1内の作動水はポート2aを通過して他方室R2内に移動しようとする。
すなわち、一方室R1は、緩衝器D1の伸長行程時には、ピストン2の上方への移動によって、その容積が減少せしめられ、余剰分の作動水が他方室R2へ流出されることになる。
この場合、作動水は、上記したポート2aを通過することになり、ポート2aにてこの作動水の流れに抵抗を与えて緩衝器D1に伸側の減衰力を発生させることになる。
そして、この伸長行程時には、一方室R1内に収容されている容積減少緩和機構たる弾性体4aが一方室R1内の圧力上昇によって作動水に比較して大きく体積を減少させることになり、一方室R1内が作動水のみで満たされる場合に比較して、弾性体4aを含む一方室R1内の作動水と弾性体4aの全体の見かけ上の体積弾性率が低下することになって、これがバネ要素として機能することになり、緩衝器D1の減衰力発生応答が作動水のみの場合に比較して遅れることになる。
つまり、一方室R1内の弾性体4aの存在によって、緩衝器D1の伸側の減衰力発生の応答を遅らせることができ、緩衝器D1の減衰力発生の応答性を調節することが可能となるのである。なお、体積弾性率の設定の他、弾性体4aの元々の体積によって、一方室R1のピストン移動による容積変化の緩和の程度が決まり、減衰力発生の応答性の調節には、体積弾性率の設定以外にも弾性体4aの体積の大きさを変更することによっても行うことが可能である。
他方、ピストン2がシリンダ1に対して図1中下方側に移動する、つまり、緩衝器D1が収縮する圧縮行程にあっては、ピストン2の図1中下方への移動によって、他方室R2が圧縮されて当該他方室R2内の圧力が高まり、他方室R2内の作動水はポート2bを通過して一方室R1内に移動しようとする。
すなわち、他方室R2は、緩衝器D1の圧縮行程時には、ピストン2の下方への移動によって、その容積が減少せしめられ、余剰分の作動水が一方室R1へ流出されることになる。
この場合、作動水は、上記したポート2bを通過することになり、ポート2bにてこの作動水の流れに抵抗を与えて緩衝器D1に圧側の減衰力を発生させることになる。
そして、この圧縮行程時には、他方室R2内に収容されている容積減少緩和機構たる弾性体4bが他方室R2内の圧力上昇によって作動水に比較して大きく体積を減少させることになり、他方室R2内が作動水のみで満たされる場合に比較して、弾性体4bを含む他方室R2内の作動水と弾性体4bの全体の見かけ上の体積弾性率が低下することになって、これがバネ要素として機能することになり、緩衝器D1の減衰力発生応答が作動水のみの場合に比較して遅れることになる。
つまり、他方室R2内の弾性体4bの存在によって、緩衝器D1の圧側の減衰力発生の応答を遅らせることができ、緩衝器D1の減衰力発生の応答性を調節することが可能となるのである。なお、体積弾性率の設定の他、弾性体4bの元々の体積によって、一方室R1のピストン移動による容積変化の緩和の程度が決まり、減衰力発生の応答性の調節には、体積弾性率の設定以外にも弾性体4bの体積の大きさを変更することによっても行うことが可能である。
なお、上記したところでは、緩衝器D1の伸圧両方の減衰力発生応答性を調節するために弾性体4a,4bを設けているが、弾性体4a,4bのうち、いずれか一つを廃して、緩衝器D1の伸側あるいは圧側のいずれか一方の減衰力発生応答性を調節可能とするようにしてもよい。
このように、本実施の形態の緩衝器D1にあっては、作動流体に油に比較して圧縮性が小さく、消泡性に優れる水系流体を採用しているため、減衰力発生応答性を向上とエアレーションの発生の抑制が可能となるとともに、上記圧力室の一方または両方に、ピストン移動による圧力室の圧縮に対する容積減少を緩和する容積減少緩和機構を設けているので、緩衝器D1の減衰力の発生応答性を調節することが可能となる。
したがって、車両に最適となるように減衰力の発生応答性をチューニングしたい要望や、伸長行程時と圧縮行程時で減衰力の発生応答性を異ならしめることで車両における乗り心地を向上させたい要望に充分に応えることができるので、車両用の緩衝器として最適となる。
また、弾性体4a,4bが内部に気体を保持する場合には、弾性体を形成する材質の他、気体圧力によっても体積弾性率を調節することが可能となるので、体積弾性率の設定が容易となる点で有利となる。
さらに、上述のように、弾性体4aがピストンロッド3の外周に装着され、弾性体4bがフリーピストン5の凹部5a内に装着されるので、緩衝器D1のストローク長を阻害することが無いので有利となるが、緩衝器D1の減衰力の発生応答性を調節するという主目的を達成する観点からは、シリンダ1内の一方室R1および他方室R2の容積減少を緩和することが可能であればよいので、一方室R1および他方室R2内に収容されることを以ってして足り、特に、シリンダ1で固定する場合には、シリンダ1、ピストンロッド3、軸受部材6やフリーピストン5のいずれかに固定すればよい。
なお、緩衝器D1のストローク長を阻害せずに、シリンダ1内で弾性体を固定するには、たとえば、図2に示すように、弾性体4cを環状としてシリンダ1の上端の内周に嵌合しておくようにしてもよい。
また、弾性体4dを最伸長時において軸受部材6と衝合して最伸長時の衝撃を緩和するクッションとしても機能させて、図3に示すように、図1のクッション9の代わりに弾性体4dをピストンロッド3の外周であって最伸長時に軸受部材6に衝合する位置に装着するようにしてもよい。この場合には、クッションを省略することができるので、部品点数を削減することができ、緩衝器D1の製造コストも低減されるという利点がある。
さらに、緩衝器D1のストローク長を阻害しないように、シリンダ1内に弾性体を設置する別の例としては、図4に示すように、軸受部材6に中空孔6aを設けて、この中空孔6a内に弾性体4eを収容するようにしてもよい。
この軸受部材6は、外周側から横孔でなる中空孔6aが開穿されており、この中空孔6aは、軸受部材6を軸方向に貫通する通孔6bによって一方室R1内に連通されている。
そして、弾性体4eは、中空孔6a内であって、中空孔6aを一方室R1に連通する通孔6bを閉塞しない位置に収容されており、具体的には、中空孔6aの最深部にまで押し込まれて収容されている。
なお、通孔6bは、一方室R1からピストンロッド3の外周とベアリング7の内周の間の摺動隙間を通過して軸受部材6とシール部材8との間の空間に流入した作動水を一方室R1内に還流させるために設けられるものであり、通孔6bの存在によって軸受部材6とシール部材8との間の空間の蓄圧が防止され、内周シール6bとピストンロッド3の摺動性を阻害しないようになっている。
このように、弾性体4eが軸受部材6の中空孔6a内に収容されて、一方室R1の容積減少を緩和するので、緩衝器の伸側減衰力の発生応答性を調節することができるとともに、ピストン2に干渉することが無いので、緩衝器のストローク長を阻害することが無い。
さらに、この別の例では、図4に示すように、上記した弾性体4eの他に、シリンダ1の側部であって一方室R1に臨む位置に着脱自在に取付けたソケット11内に弾性体4fを収容している。なお、図4に示したところでは、弾性体4e,4fは、内部が中空とされて、当該内部に気体を保持するように構成されている。
そして、ソケット11は、有底筒状であって内方を一方室R1に連通してあり、ソケット11内に収容される弾性体4fは、伸長行程時における一方室R1の容積減少を緩和できるようになっている。
ところで、この場合、ソケット11は、内周側に螺子部11aを備えており、シリンダ1の側部に取付けた筒状のプラグ12の外周に設けた螺子部12aに螺合することによって、内方を一方室R1内に連通しつつシリンダ1へ取り付け可能とされ、逆に、プラグ12から取外しすることも可能とされている。
すなわち、ソケット11は、シリンダ1に着脱可能とされているので、弾性体4fが劣化した場合には、これを外部から交換することが可能とされ、また、弾性体4fの劣化時以外にも体積弾性率の異なる弾性体へ交換して、再度、ソケット11を取付ければ、外部から緩衝器の減衰力発生応答性を容易にチューニングすることができる。
しかし、ソケット11を何の手当てもせずに、プラグ12から取外すと、シリンダ1の内圧で作動水がシリンダ1へ流出してしまうので、プラグ12には、ソケット11を取外すと、プラグ12を遮断して一方室R1からシリンダ1外への作動水の流出を阻止するチェック弁13を設けてある。
このチェック弁13は、具体的にはたとえば、プラグ12のシリンダ側端から内周側に突出する環状弁座12bと、当該環状弁座12bに離着座する弁体14と、弁体14を上記環状弁座12b側へ向けて附勢するバネ15とを備えて構成されている。
詳しくは、プラグ12は、筒状であって、シリンダ1の側部に設けた孔(符示せず)に溶接等によって固定されており、外周側に設けた螺子部12aと、シリンダ外側の端部から内周側に突出する環状弁座12bとを備えて構成されている。
弁体14は、プラグ12の環状弁座12bの内周側に挿通されるとともにプラグ12の一方室R1側の内周に螺着される環状ナット16の内周に摺動自在に挿入される軸14aと、軸14aの中間部外周に設けられてプラグ12内に収容されるポペット型の弁頭14bと、軸14aの弁頭14bより一方室R1側の側部に軸方向に沿って設けた溝14cとを備えて構成されている。
そして、弁体14は、プラグ12内に収容されて弁頭14bと環状ナット16との間に介装されるバネ15によって、環状弁座12b側に向けて附勢され、軸14aに図4中右方への推力が生じていない状態では、弁頭14aが常にプラグ12の環状弁座12bに着座してプラグ12の内方を通じての一方室R1とシリンダ1外との連通が断たれるようになっている。
他方、ソケット11の内周には、軸14aの図4中左端を押圧可能な孔空きの円盤17が設けられており、ソケット11をプラグ12にねじ込んでシリンダ1側へ進ませることによって、円盤17が軸14aに衝合して弁頭14bを環状弁座12bから離座させ、その状態ではソケット11内と一方室R1との連通が維持されるようになっている。なお、ソケット11の内径は、途中でプラグ12の外径より小径とされており、円盤17がプラグ12のシリンダ1側端部に当接してしまってソケット11内と一方室R1との連通がたたれることが無いようになっている。
そして、逆に、ソケット11をプラグ12から外していくと、円盤17がシリンダ1から遠ざかっていき、やがては、円盤17が軸14aから離れ、最終的には、バネ15の附勢力によって弁頭14bがプラグ12の環状弁座12bに着座してシリンダ1内を密閉状態に維持する。
したがって、ソケット11をプラグ12から取外した状態では、チェック弁13が機能して作動水の漏洩が防止され、ソケット11をプラグ12に取付けた状態ではソケット11内がプラグ12の内方を介して一方室R1に連通されて弾性体4fが一方室R1の容積減少を緩和する機能を発揮することになる。
このように、上述した別の例では、弾性体4fを収容するソケット11を取外すと、プラグ12を遮断して一方室R1からシリンダ1外への作動水の流出を阻止するチェック弁13を設けてあるので、弾性体4fを外部から容易かつ緩衝器の機能を損なうことなく交換することができ、外部から減衰力発生応答性のチューニングが容易となる。
なお、ソケット11はシリンダ1側部の他方室R2に臨む位置に取付けて、ソケット11内を他方室R2に連通するようにして、弾性体4fにて他方室R2の容積減少を緩和するようにてもよく、また、一方室R1および他方室R2の両方にソケット11を取付けるようにしてもよい。
つづいて、他の実施の形態における緩衝器D2について説明する。この緩衝器D2にあっては、図5に示すように、シリンダ21と、シリンダ21内に摺動自在に挿入されて二つの圧力室たる一方室R3および他方室R4に区画するピストン22と、ピストン22に一端が連結されるピストンロッド23と、シリンダ21の外方を覆ってシリンダ21との間にリザーバRZを形成する外筒24と、容積減少緩和機構とを備えて構成され、シリンダ21内には一実施の形態と同様に作動水が充填され、リザーバRZ内には作動水とともに気体が封入されている。
そして、この緩衝器D2の場合、ピストンロッド23がシリンダ21に出入りする際の体積分の作動水をリザーバRZから給排して補償する、いわゆる、複筒型緩衝器として構成されている。
また、ピストン22は、一実施の形態の緩衝器D1と同様に、上記一方室R3から他方室R4へと向かう作動水の流れのみを許容するポート22aと、他方室R4から一方室R3へ向かう作動水の流れのみを許容するポート22bとを備えて構成されている。
さらに、この緩衝器D2にあっては、シリンダ21の下端がボトム部材25で閉塞されており、このボトム部材25には、他方室R4からリザーバRZへ向かう作動水の流れのみを許容して当該流れに抵抗を与える減衰弁を備えたポート25aと、リザーバRZから他方室R4へ向かう作動水の流れのみを許容するポート25bと備えている。
したがって、この緩衝器D2は、ピストン22がシリンダ21に対して図5中上方向に移動して伸長すると、一方室R3内から他方室R4内へ移動する作動水の流れにポート22aで抵抗を与えて伸側減衰力を発生する。この伸長行程時には、シリンダ21内からピストンロッド23が退出する体積分の作動水が不足するので、ポート25bを介してリザーバRZから他方室R4内に当該不足分の作動水が供給される。
他方、ピストン22がシリンダ21に対して図5中下方向に移動して緩衝器D2が収縮すると、作動水は、ポート22bを介して他方室R4内から一方室R3内へ移動するとともに、シリンダ1内へ侵入するピストンロッド3の体積分の作動水がポート25aを介してリザーバRZへ流出する。そして、緩衝器D2は、圧縮行程時には上述した作動水の流れにポート22bおよびポート25aで抵抗を与えて圧側減衰力を発生する。
なお、上述したところでは、ポート22a,22b,25a,25bをそれぞれ一方通行のポートとしているが双方通行のポートとしてもよく、また、伸側および圧側の減衰力を発生するための減衰弁には、所定の圧力損失を生じさせるものであればよいので、リーフバルブ、オリフィスやポペット弁といった各種の減衰弁を採用することが可能である。
そして、この他の実施の形態の緩衝器D2における容積減少緩和機構は、シリンダ21の側部に設けた一方室R3および他方室R4に臨む孔21a,21bに取付けた弾性隔壁26,27を備えて構成されている。
この弾性隔壁26,27は、ともに、孔21a,21bの口径より大径であってシリンダ21内側に配置される金属板26a,27aと、金属板26a,27aを抱持するとともに孔21a,21bに装着されるダイヤフラム26b,27bとで構成されている。なお、弾性隔壁26,27は、それぞれシリンダ21の上下端に設置されているので、緩衝器D2のストローク長を阻害しないようになっている。
この場合、一方室R3がピストン22の図5中上方への移動によって容積減少せしめられる場合には、一方室R3内の圧力上昇によって、一方室R3内の容積を拡大するように金属板26aが孔21a側へ撓み、ダイヤフラム26bが弾性変形するため、一方室R3の容積減少が緩和される。他方、他方室R4がピストン22の図5中下方への移動によって容積減少せしめられる場合には、他方室R4内の圧力上昇によって、他方室R4内の容積を拡大するように金属板27aが孔21b側へ撓み、ダイヤフラム27bが弾性変形するため、他方室R4の容積減少が緩和される。
したがって、この他の実施の形態の緩衝器D2にあっても、一実施の形態の緩衝器D1と同様に、ピストン移動による圧力室の圧縮に対する容積減少を緩和する容積減少緩和機構を備えているので、緩衝器D2の減衰力の発生応答性を調節することができる。
よって、車両に最適となるように減衰力の発生応答性をチューニングしたい要望や、伸長行程時と圧縮行程時で減衰力の発生応答性を異ならしめることで車両における乗り心地を向上させたい要望に充分に応えることができるので、車両用の緩衝器として最適となる。
また、この場合、複筒型緩衝器として構成されて、シリンダ21の側部に弾性隔壁26,27を取付ける構成を採用しても、弾性隔壁26,27が外筒24によって保護されるので緩衝器D2の信頼性が向上する。
さらに、弾性隔壁26,27は、孔21a,21bを閉塞するダイヤフラム26b,27bのみでも容積減少の緩和が可能であるので、金属板26a,27aの省略もできるが、シリンダ21内側に金属板26a,27aを備えることによって、強度が保証されるとともに当該金属板26a,27aが孔21a,21bより大径とされているので、シリンダ21内に大きな圧力が作用しても、孔21a,21bから脱落してしまう恐れも無いので、緩衝器D2の実用性および信頼性が向上する。
また、この容積減少緩和機構の場合、弾性隔壁26,27における金属板26a,27aの撓み剛性によって、ピストン移動による圧力室の圧縮に対する容積減少を緩和の程度を調節することができ、減衰力の発生応答性のチューニングも容易である。
つづいて、別の実施の形態の緩衝器D3について説明する。この別の実施の形態の緩衝器D3は、図6に示すように、一実施の形態と同様の構成の単筒型緩衝器として構成され、一実施の形態における緩衝器D1と異なる部分は容積減少緩和機構の構成である。なお、以下の説明では、一実施の形態と異なる構成について詳細に説明することとして、一実施の形態における緩衝器D1と同様の部材については、同様の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略することとする。
この別の実施の形態の形態における緩衝器D3の容積減少緩和機構は、ピストンロッド3の先端から開口する袋穴30と、当該袋穴30内に摺動自在に挿入されて袋穴30内に気体を密封する摺動壁31とを備えて構成されている。なお、詳細には図示しないが、袋穴30の先端内周には、筒状のプラグ32が取付けられて摺動壁31が抜け止めされている。
すなわち、ピストンロッド3の先端に容積減少緩和機構が設置されており、この容積減少緩和機構にあっては、ピストン2が図6中下方へ移動して他方室R2の容積が減少せしめられると、他方室R2内の圧力上昇に伴って他方室R2内の容積を拡大するよう摺動壁31が袋穴30の内方へ向けて移動せしめられるので、他方室R2の容積減少が緩和される。
したがって、この別の実施の形態の緩衝器D3にあっても、一実施の形態の緩衝器D3と同様に、ピストン移動による圧力室の圧縮に対する容積減少を緩和する容積減少緩和機構を備えているので、緩衝器D3の減衰力の発生応答性を調節することができる。
よって、車両に最適となるように減衰力の発生応答性をチューニングしたい要望や、伸長行程時と圧縮行程時で減衰力の発生応答性を異ならしめることで車両における乗り心地を向上させたい要望に充分に応えることができるので、車両用の緩衝器として最適となる。
また、この場合、ピストンロッド3の先端に容積減少緩和機構が設置されるので、緩衝器D3のストローク長を阻害することがない。
なお、この緩衝器D3の場合、図示するところでは、袋穴30は、ピストンロッド3の先端から開口して途中でどこにも連通されることが無い穴とされているが、たとえば、ピストンロッド3の上下を貫通する孔を設けておき、当該孔に摺動壁31を収容して気体封入後に栓をするようにしてもよい。つまり、本書において袋穴30の概念は、貫通孔の他端側を栓することによって当該貫通孔を袋状とすることも含まれる。また、このように、ピストンロッド3の上下を貫通する孔を栓することで袋穴30を形成する場合には、栓を取外し可能なものとしておくことで、袋穴30内の気圧の設定を外部から変更することが可能となり、緩衝器D3の減衰力発生の応答性のチューニングが容易となる。
最後に、さらに別の実施の形態における緩衝器D4について説明する。このさらに別の実施の形態の緩衝器D4は、図7に示すように、一実施の形態と同様の構成の単筒型緩衝器として構成され、一実施の形態における緩衝器D1と異なる部分は容積減少緩和機構の構成である。なお、別の実施の形態の説明同様、一実施の形態における緩衝器D1と同様の部材については、同様の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略することとする。
このさらに別の実施の形態の形態における緩衝器D4の容積減少緩和機構は、ピストンロッド3の先端から開口して側部に抜ける通路40で一方室R1と他方室R2とを連通し、当該通路40の途中に弾性隔壁41を設けることによって成っている。
具体的には、通路40は、ピストンロッド3の一方室R1に面する側部、つまり、ピストン2より図7中上方に臨む側部から開口する横孔40aと、ピストンロッド3の他方室R2に面する先端から開口して横孔40aに連通される縦孔40bとを備えて構成されている。
他方、弾性隔壁41は、ピストンロッド3の先端に螺着されてピストン2をピストンロッド3に固定する筒状のピストンナット42の先端内周に固定されており、通路40の出口端を弾性隔壁41で遮断して通路40による一方室R1と他方室R2との連通を遮断している。
そして、この弾性隔壁41は、ピストンナット42の内周に設けた環状溝42a内に装着された弾性材料で成るリング41aと、リング41aの内周に設けた凹部41bに嵌合される金属板41cとを備えて構成されている。
このように構成されてピストンロッド3の先端に設置された容積減少緩和機構は、ピストン2が図7中上方へ移動して一方室R1の容積が減少せしめられると、一方室R1内の圧力上昇に伴って一方室R1内の容積を拡大するよう金属板41cが撓むと同時に、リング41aが弾性変形するので、一方室R1の容積減少が緩和され、他方、ピストン2が図7中下方へ移動して他方室R2の容積が減少せしめられると、他方室R2内の圧力上昇に伴って他方室R2内の容積を拡大するよう金属板41cが撓むと同時に、リング41aが弾性変形するので、他方室R2の容積減少が緩和される。
したがって、このさらに別の実施の形態の緩衝器D4にあっても、一実施の形態の緩衝器D4と同様に、ピストン移動による圧力室の圧縮に対する容積減少を緩和する容積減少緩和機構を備えているので、緩衝器D3の減衰力の発生応答性を調節することができる。
よって、車両に最適となるように減衰力の発生応答性をチューニングしたい要望や、伸長行程時と圧縮行程時で減衰力の発生応答性を異ならしめることで車両における乗り心地を向上させたい要望に充分に応えることができるので、車両用の緩衝器として最適となる。
さらに、この実施の形態では、一方室R1と他方室R2のそれぞれに別々の部材を設置することなく、一方室R1と他方室R2とを連通する通路40を弾性隔壁41で遮断する構成のみの設置で、伸圧両方の減衰力発生応答性を調節することが可能となる。
また、この場合にも、ピストンロッド3の先端に容積減少緩和機構が設置され、通路40の横孔40aがストロークを規制するクッション9とピストン2との間から開口しているので、緩衝器D3のストローク長を阻害することがない。なお、通路は一方室R1と他方室R2とを連通するように構成されればよいので、ピストンロッド3に設置される以外にも、たとえば、複筒型緩衝器の場合であれば、シリンダと外筒との間の隙間を利用して通路を形成してもよいし、単筒型緩衝器にあってもシリンダ外に設置することも可能である。
なお、この弾性隔壁41の場合、金属板41cをピストンナット42に固定するために用いられるリング41aが弾性材料で形成されているが、金属板41cのみを撓ませて一方室R1および他方室R2の容積減少を緩和するのであれば、特に、弾性に富む材料でリング41aを形成してもよい。
さらに、弾性隔壁41は、金属板41cを用いずにゴム等のダイヤフラムとされてもよいが、金属板41cを使用することによって、強度が保証されるとともに当該金属板41cがピストンナット42の内径より大径とされているので、シリンダ1内に大きな圧力が作用しても、ピストンナット42から脱落してしまう恐れも無いので、緩衝器D4の実用性および信頼性が向上する。
また、この容積減少緩和機構の場合、弾性隔壁41における金属板41cの撓み剛性によって、ピストン移動による圧力室の圧縮に対する容積減少を緩和の程度を調節することができ、減衰力の発生応答性のチューニングも容易である。
なお、各実施の形態における容積減少緩和機構は、緩衝器の形式にこだわりなく適用可能であって、単筒型緩衝器にも複筒型緩衝器のいずれにも適用可能である。また、各実施の形態における容積減少緩和機構は、それ単体のみが緩衝器に具現化可能であるばかりでなく、一つの緩衝器に各実施の形態における容積減少緩和機構の全部をあるいは選択的に具現化することも可能である。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態における緩衝器の縦断面図である。 一実施の形態の一変形例における緩衝器の縦断面図である。 一実施の形態の他の変形例における緩衝器の縦断面図である。 一実施の形態の別の変形例における緩衝器の縦断面図である。 他の実施の形態における緩衝器の縦断面図である。 別の実施の形態における緩衝器の部分拡大縦断面図である。 さらに別の実施の形態における緩衝器の部分拡大縦断面図である。
符号の説明
1,21 シリンダ
2,22 ピストン
2a,2b,22a,22b,25a,25b ポート
3,23 ピストンロッド
4a,4b,4c,4d,4e,4f 容積減少緩和機構としての弾性体
5 フリーピストン
5a フリーピストンにおける凹部
6 軸受部材
6a 軸受部材における中空孔
6b 軸受部材における通孔
7 ベアリング
8 シール部材
8a インサートメタル
8b 内周シール
8c 外周シール
9 クッション
10,42 ピストンナット
11 ソケット
11a ソケットにおける螺子部
12 プラグ
12a プラグにおける螺子部
12b 環状弁座
13 チェック弁
14 弁体
14a 弁体における軸
14b 弁体における弁頭
14c 弁体における溝
15 バネ
16 環状ナット
17 円盤
21a,21b シリンダにおける孔
24 外筒
25 ボトム部材
26,27,41 弾性隔壁
26a,27a,41c 弾性隔壁における金属板
26b,27b ダイヤフラム
30 袋穴
31 摺動壁
40 通路
40a 横孔
40b 縦孔
41a 弾性隔壁におけるリング
41b リングにおける凹部
41c 弾性隔壁における金属板
D1,D2,D3,D4 緩衝器
G 気室
R1,R3 圧力室たる一方室
R2,R4 圧力室たる他方室
RZ リザーバ

Claims (13)

  1. シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内に二つの圧力室を区画するピストンとを備えて、作動流体を水系流体とした緩衝器において、上記圧力室の一方または両方に、ピストン移動による圧力室の圧縮に対する容積減少を緩和する容積減少緩和機構を設けたことを特徴とする緩衝器。
  2. 容積減少緩和機構は、圧力室内に収容されるとともに作動流体より体積弾性率が小さい一つ以上の弾性体を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 弾性体は、内部に気体を保持していることを特徴とする請求項2に記載の緩衝器。
  4. 弾性体の一つは、環状とされてシリンダ端部の内周に嵌合されて、ストロークエンドでピストンと衝合するクッションとして機能することを特徴とする請求項2または3に記載の緩衝器。
  5. 弾性体の一つは、シリンダ内に摺動自在に挿入されてシリンダ内にエア室を隔成するフリーピストンに固定されてなることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の緩衝器。
  6. 弾性体の一つは、環状とされてピストンに連結されるピストンロッドの外周に装着され、ストロークエンドでシリンダ端に設けられてピストンロッドを軸支する軸受部材に衝合するクッションとして機能することを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の緩衝器。
  7. 弾性体の一つは、シリンダ端に設けられてピストンに連結されるピストンロッドを軸支する軸受部材に設けた中空孔内に収容されてなることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の緩衝器。
  8. シリンダの側部に圧力室からシリンダ外への作動流体の流れを阻止するチェック弁と、シリンダ側部に着脱自在とされてシリンダ側部に取付けた状態でチェック弁を開いて内部を圧力室内に連通する有底筒状のソケットとを設け、弾性体の一つがソケット内に収容されることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の緩衝器。
  9. 容積減少緩和機構は、シリンダ側部に設けた圧力室に臨む孔に取付けた弾性隔壁を備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の緩衝器。
  10. 弾性隔壁は、孔径より大径であってシリンダ内側に配置される金属板と、金属板を抱持するとともに孔に装着されるダイヤフラムとでなることを特徴とする請求項9に記載の緩衝器。
  11. 容積減少緩和機構は、ピストンに連結されるピストンロッドの先端から開口する袋穴と、当該袋穴内に摺動自在に挿入されて袋穴内に気体を密封する摺動壁とを備えてなることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の緩衝器。
  12. 容積減少緩和機構は、各圧力室を連通する通路と、通路の途中に設けた弾性隔壁とを備えてなることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の緩衝器。
  13. 各圧力室を連通する通路は、ピストンに連結されるピストンロッドに設けられるとともに、弾性隔壁はピストンロッドの先端に螺合されてピストンを当該ピストンロッドに固定するピストンナットに保持されてなることを特徴とする請求項12に記載の緩衝器。
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